JPH11299032A - ワイヤハーネス用外装材 - Google Patents
ワイヤハーネス用外装材Info
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- JPH11299032A JPH11299032A JP9621198A JP9621198A JPH11299032A JP H11299032 A JPH11299032 A JP H11299032A JP 9621198 A JP9621198 A JP 9621198A JP 9621198 A JP9621198 A JP 9621198A JP H11299032 A JPH11299032 A JP H11299032A
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- sheet
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 外装材をワイヤハーネスW/Hから容易に除
去できるようにする。 【解決手段】 短形の樹脂製外装材用シート10の長手
方向の端部の一面に粘着剤を塗布し、同じ面にシート1
0の軸線方向の全長に沿って、切り込みを入れ薄肉部1
0aを軸線方向に間隔をあけて設け、引き裂きラインL
を形成し、シート10の端部にV形状のカット部10g
を引き裂きラインLの先端に一致するように連続的に設
け、切り込みを入れた面をワイヤハーネスW/Hに向け
てシート10を外嵌させて取り付け、その後、自動車の
解体等でワイヤハーネスW/Hからシート10を除去す
る際、シート10の端部を把持して軸線方向の全長に沿
って引っ張ることで、引き裂きラインLで縦割れ状態で
引き裂き、ワイヤハーネスW/Hから容易に、かつ、は
さみ等の刃具を使用せずに除去することを可能にしてい
る外装材用シート10を提供する。
去できるようにする。 【解決手段】 短形の樹脂製外装材用シート10の長手
方向の端部の一面に粘着剤を塗布し、同じ面にシート1
0の軸線方向の全長に沿って、切り込みを入れ薄肉部1
0aを軸線方向に間隔をあけて設け、引き裂きラインL
を形成し、シート10の端部にV形状のカット部10g
を引き裂きラインLの先端に一致するように連続的に設
け、切り込みを入れた面をワイヤハーネスW/Hに向け
てシート10を外嵌させて取り付け、その後、自動車の
解体等でワイヤハーネスW/Hからシート10を除去す
る際、シート10の端部を把持して軸線方向の全長に沿
って引っ張ることで、引き裂きラインLで縦割れ状態で
引き裂き、ワイヤハーネスW/Hから容易に、かつ、は
さみ等の刃具を使用せずに除去することを可能にしてい
る外装材用シート10を提供する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は自動車用ワイヤハー
ネスの電線群に外嵌して電線群を保護し、あるいは防水
を図る樹脂製のシートあるいはチューブからなる外装材
であって、特に自動車の解体時やワイヤハーネスの補修
交換時に、ワイヤハーネスから上記シートあるいはチュ
ーブを簡単に除去できるようにするものである。
ネスの電線群に外嵌して電線群を保護し、あるいは防水
を図る樹脂製のシートあるいはチューブからなる外装材
であって、特に自動車の解体時やワイヤハーネスの補修
交換時に、ワイヤハーネスから上記シートあるいはチュ
ーブを簡単に除去できるようにするものである。
【0002】
【従来の技術】近時、廃車した自動車を容易に解体でき
るようにすることが要望され、かつ、解体した各部品や
材料の分別廃棄やリサイクルの必要性が高まっている。
ワイヤハーネスを構成する電線の芯材をリサイクルする
ためには、樹脂製のシートあるいはチューブからなる外
装材をワイヤハーネスから容易に除去し、かつ、その際
に、電線を傷つけないようにする必要がある。
るようにすることが要望され、かつ、解体した各部品や
材料の分別廃棄やリサイクルの必要性が高まっている。
ワイヤハーネスを構成する電線の芯材をリサイクルする
ためには、樹脂製のシートあるいはチューブからなる外
装材をワイヤハーネスから容易に除去し、かつ、その際
に、電線を傷つけないようにする必要がある。
【0003】ワイヤハーネスW/Hの外装材としてはシ
ート、丸チューブ、割チューブ等が用いられており、こ
れらは使用箇所に応じて所要の長さに切断して用いられ
ている。シート1は、短形の樹脂製で、長手方向の一側
端部の片面には長手方向に沿って粘着剤が塗布されてい
る。シート1のワイヤハーネスW/Hの電線群4への取
付方法は、すし巻き方法と貼り合わせ方法がある。すし
巻き方法は、図8(A)に示すように、粘着剤塗布面1
dが内側になるように、電線群4に外嵌させ、粘着剤塗
布面1dとシート1の外周面1bを貼り合わせている。
ート、丸チューブ、割チューブ等が用いられており、こ
れらは使用箇所に応じて所要の長さに切断して用いられ
ている。シート1は、短形の樹脂製で、長手方向の一側
端部の片面には長手方向に沿って粘着剤が塗布されてい
る。シート1のワイヤハーネスW/Hの電線群4への取
付方法は、すし巻き方法と貼り合わせ方法がある。すし
巻き方法は、図8(A)に示すように、粘着剤塗布面1
dが内側になるように、電線群4に外嵌させ、粘着剤塗
布面1dとシート1の外周面1bを貼り合わせている。
【0004】貼り合わせ方法は、シートを電線群に外嵌
させ長辺両端を貼り合わせ、その貼り合わせ部をシート
の外周面に沿うように折り曲げ、貼り合わせ部より突出
させた粘着剤塗布面をシートの外周面に貼り付けてい
る。なお、両方法とも防水が必要なときは、テープ5を
シート1の端部に電線群4と共に巻き付けている。
させ長辺両端を貼り合わせ、その貼り合わせ部をシート
の外周面に沿うように折り曲げ、貼り合わせ部より突出
させた粘着剤塗布面をシートの外周面に貼り付けてい
る。なお、両方法とも防水が必要なときは、テープ5を
シート1の端部に電線群4と共に巻き付けている。
【0005】丸チューブ2は通常、ワイヤハーネスW/
Hの幹線部から突出した支線部に用いられ、図8(B)
に示すように、電線群4に一端より通して取り付け、幹
線部側の丸チューブ2の端部をテープ5で電線群4と共
に巻き付けて固定し、その後、ワイヤハーネスW/Hの
端末の端子にコネクタ7を接続している。割チューブ3
は、図8(C)に示すように、軸線方向の全長に沿って
スリット3eを有しており、該スリット3eの幅を広げ
て電線群4に取り付け、テープ5を割チューブ3の端部
に電線群4と共に巻き付けて固定している。
Hの幹線部から突出した支線部に用いられ、図8(B)
に示すように、電線群4に一端より通して取り付け、幹
線部側の丸チューブ2の端部をテープ5で電線群4と共
に巻き付けて固定し、その後、ワイヤハーネスW/Hの
端末の端子にコネクタ7を接続している。割チューブ3
は、図8(C)に示すように、軸線方向の全長に沿って
スリット3eを有しており、該スリット3eの幅を広げ
て電線群4に取り付け、テープ5を割チューブ3の端部
に電線群4と共に巻き付けて固定している。
【0006】自動車解体時やワイヤハーネスW/Hの補
修交換時における外装材の除去作業は、シート1の場
合、テープ5を取り外した後、図9(A)に示すよう
に、シート1の貼り合わせ部1cの部位を互いに反対方
向へ引っ張ることで引き剥がしている。丸チューブ2の
場合、テープ5を取り外した後、図9(B)に示すよう
に、丸チューブ2の軸線方向の全長にわたり、はさみ8
で丸チューブ2を切り裂いている。割チューブ3の場
合、テープ5を取り外した後、図9(C)に示すよう
に、割チューブ3のスリット3eの幅をワイヤハーネス
W/Hの外径寸法より広げて、割チューブ3をワイヤハ
ーネスW/Hから除去している。
修交換時における外装材の除去作業は、シート1の場
合、テープ5を取り外した後、図9(A)に示すよう
に、シート1の貼り合わせ部1cの部位を互いに反対方
向へ引っ張ることで引き剥がしている。丸チューブ2の
場合、テープ5を取り外した後、図9(B)に示すよう
に、丸チューブ2の軸線方向の全長にわたり、はさみ8
で丸チューブ2を切り裂いている。割チューブ3の場
合、テープ5を取り外した後、図9(C)に示すよう
に、割チューブ3のスリット3eの幅をワイヤハーネス
W/Hの外径寸法より広げて、割チューブ3をワイヤハ
ーネスW/Hから除去している。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】上記のように、シート
1の場合では、電線群4から除去する時に、貼り合わせ
部1cを引き剥がすため、作業者はかなりの力を要する
問題がある。丸チューブ2の場合では、はさみ等の刃具
を使用する必要があり、その際、電線を傷つけてしまう
問題がある。割チューブ3の場合は、スリット3eの幅
をワイヤハーネスW/Hの外径寸法より大きく広げて、
割チューブ3を取り外すため、労力と手間がかかる問題
がある。
1の場合では、電線群4から除去する時に、貼り合わせ
部1cを引き剥がすため、作業者はかなりの力を要する
問題がある。丸チューブ2の場合では、はさみ等の刃具
を使用する必要があり、その際、電線を傷つけてしまう
問題がある。割チューブ3の場合は、スリット3eの幅
をワイヤハーネスW/Hの外径寸法より大きく広げて、
割チューブ3を取り外すため、労力と手間がかかる問題
がある。
【0008】また、本出願人からも、実開平7−200
23号において、図10(A)、(B)に示すように、
貼り合わせタイプのシート6の一側端部の片面に粘着部
6aを設けると共に、粘着部および対向する端部に位置
をずらした切除部6bを設けたシート6を提供してい
る。該シート6の取り除き作業において、切除部6bを
利用して剥がしやすくしているが、貼り合わせ部を作業
者が引き剥がすのに要求される力量に変化はなく、やは
り作業者に労力を強いている。
23号において、図10(A)、(B)に示すように、
貼り合わせタイプのシート6の一側端部の片面に粘着部
6aを設けると共に、粘着部および対向する端部に位置
をずらした切除部6bを設けたシート6を提供してい
る。該シート6の取り除き作業において、切除部6bを
利用して剥がしやすくしているが、貼り合わせ部を作業
者が引き剥がすのに要求される力量に変化はなく、やは
り作業者に労力を強いている。
【0009】本発明は上記問題を鑑みてなされたもので
あり、作業者の労力の軽減を図り、はさみ等の刃具を必
要とせず、ワイヤハーネスW/Hの電線を傷つけずに、
外装材をワイヤハーネスW/Hの電線群から容易に除去
できることを課題としている。
あり、作業者の労力の軽減を図り、はさみ等の刃具を必
要とせず、ワイヤハーネスW/Hの電線を傷つけずに、
外装材をワイヤハーネスW/Hの電線群から容易に除去
できることを課題としている。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、請求項1で自動車用ワイヤハーネスの電
線群に外嵌して、電線群を保護する樹脂製のシートある
いはチューブからなる外装材であって、上記電線群に巻
き付けて粘着剤で固着する上記シートあるいはチューブ
の長さ方向の少なくとも一端縁にV形状のカット部を設
け、上記シートあるいはチューブを電線群から除去する
時に、端縁のカット部の両端を把持して引っ張ることに
より軸線方向に沿って引き裂くことが出来るようにして
いるワイヤハーネス用外装材を提供している。
に、本発明は、請求項1で自動車用ワイヤハーネスの電
線群に外嵌して、電線群を保護する樹脂製のシートある
いはチューブからなる外装材であって、上記電線群に巻
き付けて粘着剤で固着する上記シートあるいはチューブ
の長さ方向の少なくとも一端縁にV形状のカット部を設
け、上記シートあるいはチューブを電線群から除去する
時に、端縁のカット部の両端を把持して引っ張ることに
より軸線方向に沿って引き裂くことが出来るようにして
いるワイヤハーネス用外装材を提供している。
【0011】上記V形状のカット部の深さおよび幅は、
引き裂き時にV形状のカット部の両端部が把持部として
充分な強度を有し、かつ、V形状の屈折点が引き裂き始
点として機能する寸法としている。
引き裂き時にV形状のカット部の両端部が把持部として
充分な強度を有し、かつ、V形状の屈折点が引き裂き始
点として機能する寸法としている。
【0012】上記シートあるいはチューブの軸線方向の
全長に沿って表面側より浅い切り込みを入れて形成した
薄肉部を間隔をあけて、または、間隔をあけずに設けて
引き裂きラインを形成すると共に、上記カット部に該引
き裂きラインの先端を位置させて、引き裂きラインに沿
って引き裂くことが出来るようにしていることが好まし
い(請求項2)。上記のように、シートあるいはチュー
ブに予め切り込みを入れた引き裂きラインを設けておく
と、引き裂き作業が一段と容易になり、シートあるいは
チューブの厚みが増しても引き裂けるようになる。
全長に沿って表面側より浅い切り込みを入れて形成した
薄肉部を間隔をあけて、または、間隔をあけずに設けて
引き裂きラインを形成すると共に、上記カット部に該引
き裂きラインの先端を位置させて、引き裂きラインに沿
って引き裂くことが出来るようにしていることが好まし
い(請求項2)。上記のように、シートあるいはチュー
ブに予め切り込みを入れた引き裂きラインを設けておく
と、引き裂き作業が一段と容易になり、シートあるいは
チューブの厚みが増しても引き裂けるようになる。
【0013】また、引き裂きラインを構成する薄肉部の
間隔をあけるか、あけないかはシートあるいはチューブ
の厚みにより決定し、一般に厚みが薄い場合は間隔をあ
けて、厚みが厚い場合は間隔をあけない。さらに、引き
裂きラインの先端をカット部に位置させることで、V形
状の屈折点が引き裂き始点として更に機能しやすくして
いる。
間隔をあけるか、あけないかはシートあるいはチューブ
の厚みにより決定し、一般に厚みが薄い場合は間隔をあ
けて、厚みが厚い場合は間隔をあけない。さらに、引き
裂きラインの先端をカット部に位置させることで、V形
状の屈折点が引き裂き始点として更に機能しやすくして
いる。
【0014】上記V形状のカット部を端縁の全周に連続
的に好適に形成されている(請求項3)。また、上記引
き裂きラインを平行に間隔をあけて複数形成しているこ
とが好ましい(請求項4)。カット部、引き裂きライン
をそれぞれ複数設けることで、引き裂き作業時に引き裂
きラインとカット部の位置を特に意識することなく、作
業者はシートあるいはチューブを把持でき、さらに、同
時に二カ所の引き裂きラインを引き裂けば、シートある
いはチューブは二分割され、ワイヤハーネスW/Hから
抜け落ちるので、一段と容易に除去作業を行える。
的に好適に形成されている(請求項3)。また、上記引
き裂きラインを平行に間隔をあけて複数形成しているこ
とが好ましい(請求項4)。カット部、引き裂きライン
をそれぞれ複数設けることで、引き裂き作業時に引き裂
きラインとカット部の位置を特に意識することなく、作
業者はシートあるいはチューブを把持でき、さらに、同
時に二カ所の引き裂きラインを引き裂けば、シートある
いはチューブは二分割され、ワイヤハーネスW/Hから
抜け落ちるので、一段と容易に除去作業を行える。
【0015】上記シートあるいはチューブを、浅い切り
込みを入れた面をワイヤハーネス側に向けて電線群に外
嵌させることが好ましい(請求項5)。薄肉部を形成す
るための切り込みを入れた面をワイヤハーネス側の内側
に向けることで、シートあるいはチューブの外側の面は
滑らかとなり、外側の面に鋭利な物が係合してシートあ
るいはチューブを引き裂く恐れはなくなる。
込みを入れた面をワイヤハーネス側に向けて電線群に外
嵌させることが好ましい(請求項5)。薄肉部を形成す
るための切り込みを入れた面をワイヤハーネス側の内側
に向けることで、シートあるいはチューブの外側の面は
滑らかとなり、外側の面に鋭利な物が係合してシートあ
るいはチューブを引き裂く恐れはなくなる。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態を図面を
参照して説明する。図1は本発明の第一実施形態を示
し、外装材用のシート10は短形の樹脂製で、V形状の
連続した凸凹を有するカッターを用いて所要の長さに切
断している。上記カッターを用いることでシート10の
両端部には図2(A)に示すようにV形状のカット部1
0gが連続的に形成される。
参照して説明する。図1は本発明の第一実施形態を示
し、外装材用のシート10は短形の樹脂製で、V形状の
連続した凸凹を有するカッターを用いて所要の長さに切
断している。上記カッターを用いることでシート10の
両端部には図2(A)に示すようにV形状のカット部1
0gが連続的に形成される。
【0017】図2(B)に示すカット部10gの深さd
と幅sは、V形状のカット部の両端部が把持部として充
分な強度を有し、かつ、V形状の屈折点が引き裂き始点
として機能する寸法に設定している。通常、カット部の
深さdは3mm〜5mm、幅sは3mm〜6mmが好ま
しく、本実施形態では深さdは5mm、幅sは6mmと
している。
と幅sは、V形状のカット部の両端部が把持部として充
分な強度を有し、かつ、V形状の屈折点が引き裂き始点
として機能する寸法に設定している。通常、カット部の
深さdは3mm〜5mm、幅sは3mm〜6mmが好ま
しく、本実施形態では深さdは5mm、幅sは6mmと
している。
【0018】図2(A)に示すように、上記シート10
の長手方向の一側端部の一面に粘着剤を塗布し粘着材塗
布面10d(クロスハッチング部で示す)を設け、同じ
面に軸線方向の全長に沿って、切り込みを入れた薄肉部
10aを軸線方向に一定の間隔をあけて設け、引き裂き
ラインLを形成し、軸線方向に間隔をあけて互いに平行
になるように上記引き裂きラインLを複数設けている。
この際、引き裂きラインLの先端がV形状の屈折点と一
致するようにし、引き裂きの開始を容易にしている。
の長手方向の一側端部の一面に粘着剤を塗布し粘着材塗
布面10d(クロスハッチング部で示す)を設け、同じ
面に軸線方向の全長に沿って、切り込みを入れた薄肉部
10aを軸線方向に一定の間隔をあけて設け、引き裂き
ラインLを形成し、軸線方向に間隔をあけて互いに平行
になるように上記引き裂きラインLを複数設けている。
この際、引き裂きラインLの先端がV形状の屈折点と一
致するようにし、引き裂きの開始を容易にしている。
【0019】図2(C)に示す上記薄肉部10aの厚み
tはシート10の厚みに対応させて設定している。例え
ば、シート10が厚み1mmの厚肉タイプであれば、薄
肉部10aの厚みtは0.5mm〜0.75mmであ
り、シート10の厚みが0.5mmであれば、厚みtは
0.25mm〜0.35mmとする。また、図2(B)
に示す薄肉部10aの長さw、薄肉部間のピッチpは、
シート10を容易に引き裂け、かつ、ワイヤハーネスW
/Hの保護材としての強度を有する寸法に設定し、本実
施例では、長さwは5mm、薄肉部間のピッチpは5m
mとしている。
tはシート10の厚みに対応させて設定している。例え
ば、シート10が厚み1mmの厚肉タイプであれば、薄
肉部10aの厚みtは0.5mm〜0.75mmであ
り、シート10の厚みが0.5mmであれば、厚みtは
0.25mm〜0.35mmとする。また、図2(B)
に示す薄肉部10aの長さw、薄肉部間のピッチpは、
シート10を容易に引き裂け、かつ、ワイヤハーネスW
/Hの保護材としての強度を有する寸法に設定し、本実
施例では、長さwは5mm、薄肉部間のピッチpは5m
mとしている。
【0020】なお、上記薄肉部は必ずしも長さw、ピッ
チpをあけて設ける必要はなく、図3(A)に示すよう
に、連続的に薄肉部50aを設けて引き裂きラインLを
形成してもよい。特に、厚さ1mm以上のシートでは薄
肉部50aを連続的に設けて、引き裂き作業を容易にし
ている。
チpをあけて設ける必要はなく、図3(A)に示すよう
に、連続的に薄肉部50aを設けて引き裂きラインLを
形成してもよい。特に、厚さ1mm以上のシートでは薄
肉部50aを連続的に設けて、引き裂き作業を容易にし
ている。
【0021】上記シート10のワイヤハーネスW/Hの
電線群4への取り付けは、図1に示すように、シート1
0の切り込みを入れた面がワイヤハーネスW/H側に向
いて、内側になるようにして、従来例と同じ手順で行
う。切り込みを入れた面を内側に向けることで、外側の
面が滑らかになり、外側の面に鋭利な物が係合する恐れ
をなくしている。
電線群4への取り付けは、図1に示すように、シート1
0の切り込みを入れた面がワイヤハーネスW/H側に向
いて、内側になるようにして、従来例と同じ手順で行
う。切り込みを入れた面を内側に向けることで、外側の
面が滑らかになり、外側の面に鋭利な物が係合する恐れ
をなくしている。
【0022】自動車廃車後の解体時、あるいは、ワイヤ
ハーネスW/Hの補修交換時において、ワイヤハーネス
W/Hを構成する電線の芯材である銅をリサイクルする
ために、上記シート10をワイヤハーネスW/Hから除
去する必要がある。この除去作業では、シート10の端
部にテープ5を巻き付けた場合はテープ5を取り除き、
その後、図4に示すように、シート10の長さ方向の一
端部の対向する二カ所を把持し、把持部二カ所を同時に
軸線方向の全長に沿って引っ張れば、シート10は引き
裂きラインLで縦割り状態に二分割され、ワイヤハーネ
スW/Hから外れる。
ハーネスW/Hの補修交換時において、ワイヤハーネス
W/Hを構成する電線の芯材である銅をリサイクルする
ために、上記シート10をワイヤハーネスW/Hから除
去する必要がある。この除去作業では、シート10の端
部にテープ5を巻き付けた場合はテープ5を取り除き、
その後、図4に示すように、シート10の長さ方向の一
端部の対向する二カ所を把持し、把持部二カ所を同時に
軸線方向の全長に沿って引っ張れば、シート10は引き
裂きラインLで縦割り状態に二分割され、ワイヤハーネ
スW/Hから外れる。
【0023】図5は第二実施形態を示し、外装材に丸チ
ューブ20を使用した場合で、丸チューブ20は円筒状
の樹脂製で第一実施形態と同様に、V字状の凸凹を有す
るカッターを用いて、所要の長さに切断し、丸チューブ
20の端部にV形状のカット部20gを連続的に形成し
ている。丸チューブ20の内周面にも第一実施形態と同
様に、切り込みを入れて薄肉部を設け、引き裂きライン
Lを形成している。
ューブ20を使用した場合で、丸チューブ20は円筒状
の樹脂製で第一実施形態と同様に、V字状の凸凹を有す
るカッターを用いて、所要の長さに切断し、丸チューブ
20の端部にV形状のカット部20gを連続的に形成し
ている。丸チューブ20の内周面にも第一実施形態と同
様に、切り込みを入れて薄肉部を設け、引き裂きライン
Lを形成している。
【0024】丸チューブ20のワイヤハーネスW/Hの
電線群4への取り付けは従来例と同じ手順である。電線
の芯材リサイクルのため丸チューブ20を除去するに
は、丸チューブ20のコネクタ7側の端部はテープが巻
かれていないので、コネクタ7側の端部より丸チューブ
20を引き裂くと、引き裂きラインLに沿って切断さ
れ、簡単に丸チューブ20を電線群4から除去すること
ができる。
電線群4への取り付けは従来例と同じ手順である。電線
の芯材リサイクルのため丸チューブ20を除去するに
は、丸チューブ20のコネクタ7側の端部はテープが巻
かれていないので、コネクタ7側の端部より丸チューブ
20を引き裂くと、引き裂きラインLに沿って切断さ
れ、簡単に丸チューブ20を電線群4から除去すること
ができる。
【0025】図6は第三実施形態を示し、外装材に割チ
ューブ30を使用した場合で、割チューブ30は軸方向
にスリット30eを有し、第一実施形態と同様に、V字
状の凸凹を有するカッターで、所要の長さに切断し、端
部にV形状のカット部30gを形成する。割チューブ3
0の内周面にも第一実施形態と同様に薄肉部を設け、引
き裂きラインLを形成している。
ューブ30を使用した場合で、割チューブ30は軸方向
にスリット30eを有し、第一実施形態と同様に、V字
状の凸凹を有するカッターで、所要の長さに切断し、端
部にV形状のカット部30gを形成する。割チューブ3
0の内周面にも第一実施形態と同様に薄肉部を設け、引
き裂きラインLを形成している。
【0026】割チューブ30のワイヤハーネスW/Hの
電線群4への取り付けは従来例と同様である。電線の芯
材をリサイクルするために割チューブ30を除去するに
は、端部のテープ5を取り外した後、第一実施例と同様
に、割チューブ30の端部より引き裂き、ワイヤハーネ
スW/Hの電線群4から除去している。
電線群4への取り付けは従来例と同様である。電線の芯
材をリサイクルするために割チューブ30を除去するに
は、端部のテープ5を取り外した後、第一実施例と同様
に、割チューブ30の端部より引き裂き、ワイヤハーネ
スW/Hの電線群4から除去している。
【0027】第四実施形態として、丸チューブ40の一
端部にV形状のカット部40gを一カ所だけ設け、丸チ
ューブ40の内周面に切り込みを入れて薄肉部40aを
一定の間隔をあけて設け、引き裂きラインLを一本だけ
形成し、かつ、引き裂きラインLの先端部がカット部4
0gの屈折点に一致するようにしている。丸チューブ4
0のワイヤハーネスW/Hの電線群4への取り付け、お
よび除去は第二実施例と同様である。丸チューブ40は
引き裂きラインLとV形状のカット部40gを複数形成
しないことで製造コストを抑えている。
端部にV形状のカット部40gを一カ所だけ設け、丸チ
ューブ40の内周面に切り込みを入れて薄肉部40aを
一定の間隔をあけて設け、引き裂きラインLを一本だけ
形成し、かつ、引き裂きラインLの先端部がカット部4
0gの屈折点に一致するようにしている。丸チューブ4
0のワイヤハーネスW/Hの電線群4への取り付け、お
よび除去は第二実施例と同様である。丸チューブ40は
引き裂きラインLとV形状のカット部40gを複数形成
しないことで製造コストを抑えている。
【0028】さらに、第五実施例として、図3(B)に
示すように、シート60は厚みが0.5mm以下の場合
で第一実施例と同様に、V形状の凸凹を有するカッター
を使用して、所要の長さに切断し、両端部にV形状のカ
ット部60gを設ける。シート60のワイヤハーネスW
/Hへの取り付け、および、除去は第一実施例と同様で
ある。シート60は厚みが薄いため、特に、薄肉部を設
けなくても、V形状のカット部60gの屈曲点を引き裂
き始点として利用することでシート60を引き裂ける。
薄肉部を設けないことでシート60の製造コストは従来
品とほぼ同等にできる。
示すように、シート60は厚みが0.5mm以下の場合
で第一実施例と同様に、V形状の凸凹を有するカッター
を使用して、所要の長さに切断し、両端部にV形状のカ
ット部60gを設ける。シート60のワイヤハーネスW
/Hへの取り付け、および、除去は第一実施例と同様で
ある。シート60は厚みが薄いため、特に、薄肉部を設
けなくても、V形状のカット部60gの屈曲点を引き裂
き始点として利用することでシート60を引き裂ける。
薄肉部を設けないことでシート60の製造コストは従来
品とほぼ同等にできる。
【0029】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、自動車
解体時あるいはワイヤハーネスの交換時において、シー
トあるいはチューブをワイヤハーネスW/Hから除去す
る作業で、シートあるいはチューブの端部のV形状のカ
ット部両端を把持して、引っ張ることで容易に引き裂
け、作業者の労力を軽減できる。よって、はさみ等の刃
具を使用する必要もなくなり、それによる電線の損傷も
なくなり、リサイクル作業の効率を上げることができ
る。
解体時あるいはワイヤハーネスの交換時において、シー
トあるいはチューブをワイヤハーネスW/Hから除去す
る作業で、シートあるいはチューブの端部のV形状のカ
ット部両端を把持して、引っ張ることで容易に引き裂
け、作業者の労力を軽減できる。よって、はさみ等の刃
具を使用する必要もなくなり、それによる電線の損傷も
なくなり、リサイクル作業の効率を上げることができ
る。
【0030】シートあるいはチューブの端部におけるV
形状のカット部は、シートあるいはチューブを所要の長
さに切断する際に、V字状の凸凹を有するカッターを使
用して形成するので、シートあるいはチューブの製造時
において、従来と同じ製作工程数で済み、かつ、製造費
用の増加にならない。
形状のカット部は、シートあるいはチューブを所要の長
さに切断する際に、V字状の凸凹を有するカッターを使
用して形成するので、シートあるいはチューブの製造時
において、従来と同じ製作工程数で済み、かつ、製造費
用の増加にならない。
【0031】また、シートあるいはチューブに引き裂き
ラインを設けた場合では、更に引き裂き作業に要する力
量が軽減される。さらに上記引き裂きラインを複数形成
していると共に、両端縁の全周にV形状のカット部を連
続的に設けると、作業者が引き裂きラインの位置を特に
意識せずに把持でき、また、両端部どちらからでも引き
裂けることにより、シートあるいはチューブの方向を意
識することなく作業が可能になり、作業者の精神的負担
が軽減され、作業の効率化が図れる。
ラインを設けた場合では、更に引き裂き作業に要する力
量が軽減される。さらに上記引き裂きラインを複数形成
していると共に、両端縁の全周にV形状のカット部を連
続的に設けると、作業者が引き裂きラインの位置を特に
意識せずに把持でき、また、両端部どちらからでも引き
裂けることにより、シートあるいはチューブの方向を意
識することなく作業が可能になり、作業者の精神的負担
が軽減され、作業の効率化が図れる。
【図1】 本発明の第一実施形態に係る外装材をワイヤ
ハーネスに取り付けた時の斜視図である。
ハーネスに取り付けた時の斜視図である。
【図2】 (A)は本発明の第一実施形態に係る外装材
で薄肉部の間隔があいている平面図を示し、(B)は拡
大平面図、(C)は拡大側面図を示す。
で薄肉部の間隔があいている平面図を示し、(B)は拡
大平面図、(C)は拡大側面図を示す。
【図3】 (A)は本発明の第一実施形態に係る外装材
で薄肉部が連続している平面図を示し、(B)は本発明
の第五実施形態に係る外装材で薄肉部がない平面図を示
している。
で薄肉部が連続している平面図を示し、(B)は本発明
の第五実施形態に係る外装材で薄肉部がない平面図を示
している。
【図4】 本発明の第一実施形態に係る外装材の引き裂
き状態を示す斜視図である。
き状態を示す斜視図である。
【図5】 本発明の第二実施形態に係る外装材をワイヤ
ハーネスに取り付けた時の斜視図である。
ハーネスに取り付けた時の斜視図である。
【図6】 本発明の第三実施形態に係る外装材をワイヤ
ハーネスに取り付けた時の斜視図である。
ハーネスに取り付けた時の斜視図である。
【図7】 本発明の第四実施形態に係る外装材の引き裂
き状態を示す斜視図である。
き状態を示す斜視図である。
【図8】 従来の外装材をワイヤハーネスに取り付けた
時の斜視図であり、(A)はシートを使用した場合、
(B)は丸チューブを使用した場合、(C)は割チュー
ブを使用した場合である。
時の斜視図であり、(A)はシートを使用した場合、
(B)は丸チューブを使用した場合、(C)は割チュー
ブを使用した場合である。
【図9】 従来の外装材の取り外し状態を示す斜視図で
あり、(A)はシートを使用した場合、(B)は丸チュ
ーブを使用した場合、(C)は割チューブを使用した場
合である。
あり、(A)はシートを使用した場合、(B)は丸チュ
ーブを使用した場合、(C)は割チューブを使用した場
合である。
【図10】 他の従来例を示し、(A)はシートの斜視
図、(B)はワイヤハーネスに取り付けた時の斜視図で
ある。
図、(B)はワイヤハーネスに取り付けた時の斜視図で
ある。
1、6、10、50、60 シート 1b、10b 外周面 1c 貼り合わせ部 1d、6d、10d、50d、60d 粘着剤塗布面 10a、40a、60a 薄肉部 10g、20g、30g、40g、50g、60g
カット部 2、20、40 丸チューブ 3、30 割チューブ 3e、30e スリット 4 電線群 5 テープ 6b 切除部 7 コネクタ 8 はさみ
カット部 2、20、40 丸チューブ 3、30 割チューブ 3e、30e スリット 4 電線群 5 テープ 6b 切除部 7 コネクタ 8 はさみ
Claims (5)
- 【請求項1】 自動車用ワイヤハーネスの電線群に外嵌
して、電線群を保護する樹脂製のシートあるいはチュー
ブからなる外装材であって、 上記電線群に巻き付けて粘着剤で固着する上記シートあ
るいはチューブの長さ方向の少なくとも一端縁にV形状
のカット部を設け、 上記シートあるいはチューブを電線群から除去する時
に、端縁のカット部の両端を把持して引っ張ることによ
り軸線方向に沿って引き裂くことが出来るようにしてい
るワイヤハーネス用外装材。 - 【請求項2】 上記シートあるいはチューブの軸線方向
の全長に沿って表面側より浅い切り込みを入れて形成し
た薄肉部を間隔をあけて、または、間隔をあけずに設け
て引き裂きラインを形成すると共に、上記カット部に該
引き裂きラインの先端を位置させて、引き裂きラインに
沿って引き裂くことが出来るようにしている請求項1に
記載のワイヤハーネス用外装材。 - 【請求項3】 上記V形状のカット部を端縁の全周に連
続的に形成している請求項1または請求項2に記載のワ
イヤハーネス用外装材。 - 【請求項4】 上記引き裂きラインを平行に間隔をあけ
て複数形成している請求項2または請求項3に記載のワ
イヤハーネス用外装材。 - 【請求項5】 上記シートあるいはチューブを、上記浅
い切り込みを入れた面をワイヤハーネス側に向けて上記
電線群に外嵌させる請求項2乃至請求項4のいずれか1
項に記載のワイヤハーネス用外装材。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9621198A JPH11299032A (ja) | 1998-04-08 | 1998-04-08 | ワイヤハーネス用外装材 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9621198A JPH11299032A (ja) | 1998-04-08 | 1998-04-08 | ワイヤハーネス用外装材 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11299032A true JPH11299032A (ja) | 1999-10-29 |
Family
ID=14158922
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9621198A Abandoned JPH11299032A (ja) | 1998-04-08 | 1998-04-08 | ワイヤハーネス用外装材 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11299032A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009076208A (ja) * | 2007-09-18 | 2009-04-09 | Junkosha Co Ltd | ケーブル |
JP2010045926A (ja) * | 2008-08-13 | 2010-02-25 | Nippon Seisen Kk | 電線ケーブル |
JP2010154732A (ja) * | 2008-11-19 | 2010-07-08 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | 電線の保護材 |
-
1998
- 1998-04-08 JP JP9621198A patent/JPH11299032A/ja not_active Abandoned
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009076208A (ja) * | 2007-09-18 | 2009-04-09 | Junkosha Co Ltd | ケーブル |
JP2010045926A (ja) * | 2008-08-13 | 2010-02-25 | Nippon Seisen Kk | 電線ケーブル |
JP2010154732A (ja) * | 2008-11-19 | 2010-07-08 | Sumitomo Wiring Syst Ltd | 電線の保護材 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20050428 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20050705 |
|
A762 | Written abandonment of application |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A762 Effective date: 20050901 |