JPH11298454A - Tdma方式による通信方法、通信システムおよび通信機器 - Google Patents

Tdma方式による通信方法、通信システムおよび通信機器

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JPH11298454A
JPH11298454A JP11025498A JP11025498A JPH11298454A JP H11298454 A JPH11298454 A JP H11298454A JP 11025498 A JP11025498 A JP 11025498A JP 11025498 A JP11025498 A JP 11025498A JP H11298454 A JPH11298454 A JP H11298454A
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time slot
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transmission
communication
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JP11025498A
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English (en)
Inventor
Yasumasa Furusawa
泰正 古澤
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Casio Computer Co Ltd
Original Assignee
Casio Computer Co Ltd
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Publication date
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  • Bidirectional Digital Transmission (AREA)
  • Time-Division Multiplex Systems (AREA)
  • Mobile Radio Communication Systems (AREA)
  • Telephonic Communication Services (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 伝送路の使用効率および通信速度を向上させ
ることができるTDMA方式による通信方法、通信シス
テムおよび通信機器を提供する。 【解決手段】 PHS端末PSは、サーバ2から所望す
るデータをダウンロードするために、ダウンロード要求
を送信する。PHS端末PSおよびサーバ2は、送信す
べきデータ量が予め設定されたしきい値より大きい場
合、双方で送受信のスロット数比を、上り通信:下り通
信=1:1から1:7に変更する。そして、サーバ2
は、PHS端末PSに対して分割データを7スロット単
位で連続して送信し、PHS端末PSは、1スロットで
受信確認を行いながら、全データを送受信する。全デー
タの送受信が終了すると、スロット数比が上り通信:下
り通信=1:1である通常モードへ戻す。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、TDMA方式によ
る通信を行うTDMA方式による通信方法、通信システ
ムおよび通信機器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、通信機器(例えば、携帯電話
機、PHS端末:Personal Handy Phone System 端末、
ページャー、PDA:Personal Digital Assistant等)
においては、複数の通信機器が見かけ上、同時に伝送路
を利用できるようにするために、同一周波数帯の伝送信
号を用い、時間軸上で各通信機器が送信すべき時間を分
割する時分割多元接続(TDMA:Time Division Mult
iple Access)が知られている。TDMA方式により通
信では、信号の送受信の基本周期となる、一定長の時間
からなるフレームを設定し、該フレーム内に割り当てら
れた一定の時間幅(タイムスロット)を用いて、相手通
信機器へ信号を送信する。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところで、従来のTD
MA方式による通信では、上り通信:下り通信=1:1
であり、通信量によらず決まったスロット比で構成され
ており、送受信スロット数は一定である。ここで、図7
は、従来のTDMA方式による通信による送受信動作を
説明するためのシーケンス図である。図において、上位
装置は、データを送信するサーバ、中継基地局等であ
り、クライアントは、該サーバからのデータを受信する
通信機器である。なお、この場合、伝送路を1組の通信
機器だけで使用していると仮定し、上位装置からクライ
アントへデータを送信する状況を想定している。
【0004】従来のTDMA方式による通信では、クラ
イアントから上位装置へのデータ送信を上り通信、上位
装置からクライアントへのデータ送信を下り通信とした
場合、送受信スロット数比が上り通信:下り通信=1:
1であるので、上位装置とクライアントには、交互にデ
ータを送信するようにスロットが割り当てられる。した
がって、この場合、上位装置は、1スロット置きに分割
データをクライアントへ送信することになる。クライア
ントは、データを受信したことを上位装置に通知するた
めに、7スロット毎に確認データRRを送信する。
【0005】しかしながら、図示するように、上位装置
からクライアントへ大量のデータを送信する状況では、
クライアントからの送信データがほとんどないにもかか
わらず、送受信スロット数が上り通信:下り通信=1:
1の一定であるため、クライアント側の送信スロットは
ほとんど使用されることなく無駄になる。上位装置から
クライアントへの下りスロットは、全スロットが使用さ
れているので、その使用効率は100%であるが、クラ
イアントから上位装置への上りスロットは、7スロット
に1スロットしか使用されておらず、その使用効率は1
4%となる。すなわち、上りスロットの86%が無駄な
スロットということなる。
【0006】このように、従来のTDMA方式による通
信では、送受信するデータ量の比率にかかわりなく、一
定であるため、大量のデータを一方的に送受信するよう
な場合など、送受信するデータ量の比率が偏っている場
合には、伝送路の使用効率が悪く、かつ通信速度が遅い
という問題があった。
【0007】そこで本発明は、TDMA方式による通信
における伝送路の使用効率および通信速度を向上させる
ことができるTDMA方式による通信方法、通信システ
ムおよび通信機器を提供することを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的達成のため、請
求項1記載の発明によるTDMA方式による通信方法
は、一定長の時間からなるフレームを設定し、該フレー
ム内に割り当てられた一定時間幅のタイムスロットを用
いて相手機器と信号を送受信するTDMA方式による通
信方法において、データ送受信開始に先だって、送信側
と受信側とのデータ送信に用いるタイムスロットの使用
比を1対多に切り替えるステップと、前記1対多の使用
比に設定されたタイムスロットでデータを送受信するス
テップとを有することを特徴とする。
【0009】また、好ましい態様として、例えば請求項
2記載のように、さらに、データの送受信が完了した時
点で、送信側と受信側とのデータ送信に用いるタイムス
ロットの使用比を1対1に戻すステップを有してもよ
い。
【0010】また、好ましい態様として、例えば請求項
3記載のように、さらに、送信データの残量が所定のし
きい値以下となった時点で、送信側と受信側とのデータ
送信に用いるタイムスロットの使用比を1対1に戻すス
テップを有してもよい。
【0011】また、上記目的達成のため、請求項4記載
の発明による通信システムは、一定長の時間からなるフ
レームを設定し、該フレーム内に割り当てられた一定時
間幅のタイムスロットを用いて送信側機器と受信側機器
との間で信号を送受信する通信システムにおいて、前記
送信側機器は、データ送信開始に先だって、データ受信
用のタイムスロットとデータ送信用のタイムスロットと
の使用比を1対多に切り替える第1の切替手段と、前記
切替手段により設定されたデータ送信用のタイムスロッ
トでデータを送信する送信手段とを具備し、前記受信側
機器は、データ受信開始に先だって、データ受信用のタ
イムスロットとデータ送信用のタイムスロットとの使用
比を多対1に切り替える第2の切替手段と、前記切替手
段により設定された、データ受信用のタイムスロットで
データを受信する受信手段とを具備することを特徴とす
る。
【0012】また、好ましい態様として、前記第1およ
び第2の切替手段は、例えば請求項5記載のように、デ
ータ送受信が完了した時点で、タイムスロットとの使用
比を1対1に戻すようにしてもよい。
【0013】また、好ましい態様として、前記第1およ
び第2の切替手段は、例えば請求項6記載のように、デ
ータの残量が所定のしきい値以下となった時点で、タイ
ムスロットの使用比を1対1に戻すようにしてもよい。
【0014】また、上記目的達成のため、請求項7記載
の発明による通信機器は、一定長の時間からなるフレー
ムを設定し、該フレーム内に割り当てられた一定時間幅
のタイムスロットを用いて相手機器と信号を送受信する
通信機器において、データ送信開始に先だって、データ
受信用のタイムスロットとデータ送信用のタイムスロッ
トとの使用比を1対多に切り替える切替手段と、前記切
替手段により設定されたデータ送信用のタイムスロット
でデータを送信する送信手段とを具備することを特徴と
する。
【0015】また、好ましい態様として、前記切替手段
は、例えば請求項8記載のように、データ受信開始に先
だって、データ受信用のタイムスロットとデータ送信用
のタイムスロットとの使用比を多対1に切り替え、前記
切替手段により設定された、データ受信用のタイムスロ
ットでデータを受信する受信手段を具備するようにして
もよい。
【0016】また、好ましい態様として、前記切替手段
は、例えば請求項9記載のように、データの送信が完了
した時点、またはデータの受信が完了した時点で、デー
タ受信用のタイムスロットとデータ送信用のタイムスロ
ットとの使用比を1対1に戻すようにしてもよい。
【0017】また、好ましい態様として、前記切替手段
は、例えば請求項10記載のように、送信するデータ量
が所定値より多い場合、前記タイムスロットの使用比を
切り替えるようにしてもよい。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、P
HSに適用した一実施例として、図面を参照して説明す
る。 A.実施例の構成 A−1.通信システムの構成 図1は、本発明の実施例による通信システムの構成を示
すブロック図である。図において、1は、全国に張り巡
らされた公衆回線網およびデジタル回線網(ISDN:
以下、通信回線網という)であり、相互接続が可能であ
る。次に、サーバ2は、通信回線網、特にデジタル回線
網に係る各種サービスを提供し、通信回線網1としてデ
ジタル回線網を介してのデータ通信において、データを
送信する上位装置の1つとして動作する機能を有してい
る。また、サーバ2は、PHS端末PSへのデータ送信
においては、TDMA方式で用いられるフレームを構成
する、受信用のスロットと送信用のスロットとの使用比
を1:7に変更し、データ送信完了後は、再び、1:1
に戻すようになっている。
【0019】公衆基地局3aおよび3bは、通信回線網
1に所定間隔で設置され、それぞれ自身を中心とした半
径数百メートルのサービスエリア(電波到達可能範囲:
通信圏)を有し、該サービスエリア内に存在するPHS
端末PSを無線で通信回線網1に接続する中継局であ
る。また、公衆基地局3a、3bは、通信回線網1とし
て公衆回線網を介してのデータ通信において、上位装置
の1つとして動作する機能を有している。この場合、公
衆基地局3a,3bも上述したサーバ2と同様に、PH
S端末PSへのデータ送信においては、TDMA方式で
用いられるフレームを構成する、受信用のスロットと送
信用のスロットとの使用比を1:7に変更し、データ送
信完了後は、再び、1:1に戻すようになっている。な
お、サーバ2からのデータを高速で、一旦基地局3a、
3bのメモリにダウンロードして、その後にこの基地局
3a、3bと端末との間で本発明を適用するようにして
も良い。
【0020】PHS端末PS,PSは、利用者に携帯さ
れ、バッテリにより駆動される端末であって、液晶表示
部やダイヤルキー等、通常の電話機と同様の機能を備
え、無線によって、公衆基地局3a,3b、通信回線網
1を介して、TDMA方式の通信により、他の通信機器
との間で音声またはデータを相互に送受信することがで
きるようになっている。また、PHS端末PSは、上述
した上位装置(サーバ2または公衆基地局3a,3b)
からのデータ受信においては、TDMA方式で用いられ
るフレームを構成する、受信用のスロットと送信用のス
ロットとの使用比を7:1に変更し、データ受信完了後
は、再び、1:1に戻すようになっている。
【0021】A−2.PHS端末の構成 図2は、本発明の実施例によるPHS端末の構成を示す
ブロック図である。図において、10は送受信部であ
り、周波数変換部とモデムとから構成されている。周波
数変換部の受信部は、アンテナANTで受信した信号
を、PLLシンセサイザから出力される所定周波数の局
部発振信号と混合することにより、1.9GHz帯から
1MHz帯付近のIF(中間周波)信号に周波数変換す
る。また、周波数変換部の送信部は、後述するモデムか
ら供給されるπ/4シフトQPSKの変調波をPLLシ
ンセサイザから出力される所定周波数の局部発振信号と
混合することにより、1.9GHz帯に周波数変換し、
アンテナスイッチを介してアンテナANTから輻射す
る。次に、上述したモデムの受信部は、周波数変換部か
らのIF信号を復調し、IQデータに分離してデータ列
とし、通信制御部11へ送出する。また、モデムの送信
部では、通信制御部11から供給されるデータからIQ
データを作成して、π/4シフトQPSKの変調をし
て、送受信部10の周波数変換部へ送出する。
【0022】次に、通信制御部11は、フレーム同期お
よびスロットのデータフォーマット処理を行う。通信制
御部11の受信側は、送受信部10のモデムから供給さ
れる受信データから所定のタイミングで1スロット分の
データを取り出し、このデータの中からユニークワード
(同期信号)を抽出してフレーム同期信号を生成し、か
つ、制御データ部および音声データ部のスクランブル等
を解除した後、制御データを制御部16へ送出し、音声
データを音声処理部12へ送出する。また、上記通信制
御部11の送信側は、音声処理部12から供給される音
声データに制御データ等を付加するとともに、スクラン
ブル等を付与した後にユニークワード等を付加して、1
スロット分の送信データを作成し、所定タイミングでフ
レーム内の所定スロットに挿入して送受信部10のモデ
ムに送出する。また、通信制御部11は、通常、送信用
のスロットと受信用のスロットの比を1:1としている
が、後述する制御部16の制御の下、1:7に変更する
ことが可能である。
【0023】次に、音声処理部12は、スピーチコーデ
ィックおよびPCMコーディックで構成されている。上
記スピーチコーディックは、デジタルデータの圧縮/伸
張処理を行うものである。音声処理部12の受信側は、
通信制御部11から供給されるADPCM音声信号(4
ビット×8KHz=32Kbps)をPCM音声信号
(8ビット×8KHz=64Kbps)に復号化するこ
とにより伸張してPCMコーディックに出力する。音声
処理部12の送信側は、PCMコーディックから供給さ
れるPCM音声信号をADPCM音声信号に符号化する
ことにより圧縮して通信制御部11へ送出する。上述し
たPCMコーディックは、アナログ/デジタル変換処理
を行うものであり、受信側は、スピーチコーディックか
ら供給されるPCM音声信号をD/A変換によりアナロ
グ音声信号へ変換し、スピーカ13から発音させ、送信
側はマイク14から入力されたアナログ音声信号をA/
D変換によりPCM信号に変換し、スピーチコーディッ
クに送出する。
【0024】次に、キー入力部15は、相手先の電話番
号を入力する数値キーや、オンフック/オフフックを行
うスイッチ、音声出力を変えるボリュームスイッチ等か
ら構成される。これらキーやスイッチの状態は制御部1
6に供給される。次に、制御部16は、所定のプログラ
ムに従って装置全体を制御する。特に、制御部16は、
前述したように、上述した上位装置(サーバ2または公
衆基地局3a,3b)からのデータ受信に先立ち、必要
に応じて上位装置へ送出するデータのダウンロード要求
に対し、上位装置からモード変更の指示があると、通信
制御部11に対して、TDMA方式で用いられるフレー
ムを構成する受信用のスロットと送信用のスロットとの
使用比を7:1に変更させ、データ受信完了後に、再
び、1:1に戻させるようになっている。
【0025】ROM17には上記制御部16で実行され
るプログラムや、種々のパラメータ等が格納されてい
る。また、RAM18は、上記制御部16の制御に伴っ
て生成されるデータが格納されたり、ワーキングエリア
として用いられる。次に、表示部19は、動作モード
や、電話番号、通話時間、送受信する簡易メッセージ等
の各種データ等を表示する液晶表示器や、スイッチ等の
オン/オフ等を示すLEDから構成されており、上記制
御部の制御の下、各種データを表示する。なお、このR
OM17は、書換え可能なメモリで構成しても良い。
【0026】B.実施例の動作 次に、上述した実施例によるサーバ2とPHS端末PS
の動作について説明する。なお、以下の説明では、通話
に伴う各部の動作については通常の通話に関する動作と
同様であるので説明を省略する。ここで、図3は、上位
装置(サーバ2、または公衆基地局3a,3b)の動作
を説明するためのフローチャートである。また、図4
は、PHS端末PSの動作を説明するためのフローチャ
ートである。さらに、図5および図6は、上位装置(サ
ーバ2、または公衆基地局3a,3b)とクライアント
(PHS端末PS)との間における通信のシーケンス図
である。
【0027】まず、上位装置(サーバ2、または公衆基
地局3a,3b)とPHS端末PSとが通常の1:1の
スロット数比で通信を行っているものと仮定する。この
とき、上位装置とPHS端末との間では、図5に示す期
間Aで、1スロット毎に送受信を行っている。ここで、
クライアント側のPHS端末PSが図4に示すステップ
S40で、上位装置から所望するデータをダウンロード
するために、ダウンロード要求を送信する(図5の
B)。そして、ステップS42で、上位装置からのモー
ド変更開始を示す信号SABMFSを受信したか否かを
判断し、受信するまで待機する。なお、所定時間待機し
ても信号SABMFSを受信しなければ、通常モード
(上り通信:下り通信=1:1)でのデータ受信に進
む。
【0028】これに対して、上位装置であるサーバ2で
は、図3に示すステップS10で、クライアント側のP
HS端末PSからダウンロード要求を受信したか否かを
判断しており、ダウンロード要求を受信しなければ、そ
の他の処理へ進むか、あるいはこれまでの通常通信処理
を継続する。一方、ダウンロード要求を受信すると、ス
テップS12へ進み、これからクライアントであるPH
S端末PSへダウンロード(送信)すべきデータ量が予
め設定されたしきい値より大きいか否かを判断する。
【0029】これは、ダウンロードすべきデータ量が小
さい場合には、送受信のスロット数比を変更してもさほ
ど効果が得られないため、ある程度データ量が大きい場
合にのみ、送受信のスロット数比を変更するためであ
る。したがって、ダウンロードすべきデータ量がしきい
値以下であれば、通常モード(スロット数比が上り通
信:下り通信=1:1)でのデータ送信へ進む。一方、
ダウンロードすべきデータ量がしきい値より大きい場合
には、ステップS14に進み、ダウンロードへのモード
変更を開始すべく、信号SABMFSを送信する(図5
のC)。その後、ステップS16で、モード変更完了を
示す信号UAFSを受信したか否かを判断しており、信
号UAFSを受信するまで待機する。なお、この時、送
信データ量に基づいてスロット比を任意に可変するよう
にしても良い(例えば、上り:下り=1:2、…、1:
n、nは整数)。
【0030】これに対して、クライアントであるPHS
端末PSでは、上記信号SABMFSを受信することに
より、図4に示すステップS44へ進み、モード変更
(スロット数比が上り通信:下り通信=1:7)を行っ
た後、ステップS46で、モード変更が完了したことを
示す信号UAFSを上位装置であるサーバ2へ送信する
(図5のD)。
【0031】上位装置であるサーバ2では、信号UAF
Sを受信すると、ステップS18へ進み、分割データを
送信する。次に、ステップS20で、分割データを7ス
ロット分送信したか否かを判断し、7スロット分送信し
ていなければ、ステップS18に戻り、次の分割データ
を送信する。以下、分割データを7スロット分送信する
まで、ステップS18,S20を繰り返す(図5の
E)。そして、分割データを7スロット分送信すると、
ステップS22へ進み、クライアントであるPHS端末
PSから7スロット分の分割データを受信したことを示
す受信通知を受信したか否かを判断し、受信するまで待
機する。
【0032】これに対して、クライアントであるPHS
端末PSでは、ステップS48で、上位装置であるサー
バ2からの分割データを受信し、ステップS50で、分
割データを7スロット分受信したか否かを判断し、7ス
ロット分受信していなければ、ステップS48に戻り、
次の分割データを受信する。以下、分割データを7スロ
ット分受信するまで、ステップS48,S50を繰り返
す(図5のF)。そして、分割データを7スロット分受
信すると、ステップS52へ進み、7スロット分の分割
データを受信したことを示す受信通知を送信する。
【0033】これに対して、上位装置であるサーバ2で
は、上記受信通知を受信すると、ステップS24へ進
み、全データを送信したか否かを判断し、全データを送
信していなければ、ステップS18へ戻り、上述した分
割データの送信を繰り返す(図5のG)。一方、クライ
アントのPHS端末PSでは、ステップS54で、通常
モードへの変更開始を示す信号DISKFSを受信した
か否かを判断し、受信していなければ、ステップS48
へ戻り、上述した分割データの受信を繰り返す(図5の
H)。
【0034】そして、全データの送信が終了すると、上
位装置であるサーバ2では、ステップS26へ進み、通
常モードへの変更開始を示す信号DISKFSを送信す
る(図5のI)。その後、ステップS28で、通常モー
ドへの変更完了を示す上記信号UAFSを受信したか否
かを判断し、受信するまで待機する。クライアントであ
るPHS端末PSでは、上記信号DISKFSを受信す
ることにより、ステップS56へ進み、通常モード(ス
ロット数比が上り通信:下り通信=1:1)への変更を
行う。そして、ステップS58で、通常モードへの変更
が完了したことを示す信号UAFSを送信した後、当該
処理を終了する(図5のJ)。これに対して、上位装置
のサーバ2では、該信号UAFSを受信すると、ステッ
プS30へ進み、通常モードへの変更を行うことによ
り、スロット数比を上り通信:下り通信=1:1に変更
して当該処理を終了する。
【0035】このように、本実施例では、TDMA方式
による通信において、送受信する際のデータ量に応じ
て、データの送受信スロット数比を、上り通信:下り通
信=1:7に変更することにより、大量のデータを送受
信する際の伝送路の使用効率および通信速度を向上させ
ることができる。また、データ通信における通信速度を
向上させることができるので、通信機器がバッテリ等で
駆動される携帯端末の場合、使用時間を長くできる。
【0036】なお、上述した実施例では、上位装置であ
るサーバ2(または公衆基地局3a,3b)とクライア
ントであるPHS端末PSとの間でのデータ通信につい
て説明したが、これに限定されることなく、PHS端末
PSを上位装置とし、サーバ2(または公衆基地局3
a,3b)をクライアントとしてもよい。あるいは、デ
ータ送信側のPHS端末を上位装置とし、データ受信側
のPHS端末をクライアントとしてもよい。但し、この
場合には、PHS端末を通信回線網に接続するための公
衆基地局3a,3bにも、PHS端末によるスロット数
比の切り替え動作に同期して、スロット数比を切り替え
る機能を備えるようにする。さらに、上述した実施例で
は、クライアントを無線通信端末としたが、有線で通信
回線網に接続される通信端末としてもいい。
【0037】また、上述した実施例では、全データの送
信完了後、通常モードに戻るようにしたが、データ量が
しきい値以下となった時点で、通常モードに戻るように
してもよい。また、上述した実施例では、下り通信用の
スロットと上り通信用のスロットとの比を、データのダ
ウンロード時には、1:1から1:7に変更したが、こ
れに限定されることなく、1:n(n=2以上)であっ
てもよい。また、上述した実施例では、自己のスロット
の送受信スロット数比を変更させていたが、これに限ら
ず、他のスロット・チャネルでも、未使用であれば、使
用するようにしてもよい。また、ダウンロード時のみの
専用のスロット・チャネルを設けるようにしてもよい。
【0038】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、データ送
受信開始に先だって、送信側と受信側とのデータ送信に
用いるタイムスロットの使用比を1対多に切り替え、該
1対多の使用比に設定されたタイムスロットでデータを
送受信するようにしたので、伝送路の使用効率および通
信速度を向上させることができるという利点が得られ
る。
【0039】また、請求項2記載の発明によれば、さら
に、データの送受信が完了した時点で、送信側と受信側
とのデータ送信に用いるタイムスロットの使用比を1対
1に戻すようにしたので、伝送路の使用効率および通信
速度を向上させることができるとともに、既存のシステ
ムとの共存を図ることができるという利点が得られる。
【0040】また、請求項3記載の発明によれば、さら
に、送信データの残量が所定のしきい値以下となった時
点で、送信側と受信側とのデータ送信に用いるタイムス
ロットの使用比を1対1に戻すようにしたので、伝送路
の使用効率および通信速度を向上させることができると
ともに、既存のシステムとの共存を図ることができると
いう利点が得られる。
【0041】また、請求項4記載の発明によれば、送信
側機器は、第1の切替手段によって、データ送信開始に
先だって、データ受信用のタイムスロットとデータ送信
用のタイムスロットとの使用比を1対多に切り替え、送
信手段によって、データ送信用のタイムスロットでデー
タを送信し、受信側機器は、第2の切替手段によって、
データ受信開始に先だって、データ受信用のタイムスロ
ットとデータ送信用のタイムスロットとの使用比を多対
1に切り替え、受信手段によって、データ受信用のタイ
ムスロットでデータを受信するようにしたので、伝送路
の使用効率および通信速度を向上させることができると
いう利点が得られる。
【0042】また、請求項5記載の発明によれば、デー
タ送受信が完了した時点で、第1および第2の切替手段
によってタイムスロットとの使用比を1対1に戻すよう
にしたので、伝送路の使用効率および通信速度を向上さ
せることができるとともに、既存のシステムとの共存を
図ることができるという利点が得られる。
【0043】また、請求項6記載の発明によれば、デー
タの残量が所定のしきい値以下となった時点で、第1お
よび第2の切替手段によって、タイムスロットの使用比
を1対1に戻すようにしたので、伝送路の使用効率およ
び通信速度を向上させることができるとともに、既存の
システムとの共存を図ることができるという利点が得ら
れる。
【0044】また、請求項7記載の発明によれば、切替
手段によって、データ送信開始に先だって、データ受信
用のタイムスロットとデータ送信用のタイムスロットと
の使用比を1対多に切り替え、送信手段によって、デー
タ送信用のタイムスロットでデータを送信するようにし
たので、伝送路の使用効率および通信速度を向上させる
ことができるという利点が得られる。
【0045】また、請求項8記載の発明によれば、切替
手段によって、データ受信開始に先だって、データ受信
用のタイムスロットとデータ送信用のタイムスロットと
の使用比を多対1に切り替え、受信手段によって、デー
タ受信用のタイムスロットでデータを受信するようにし
たので、伝送路の使用効率および通信速度を向上させる
ことができるという利点が得られる。
【0046】また、請求項9記載の発明によれば、切替
手段によって、データの送信が完了した時点、またはデ
ータの受信が完了した時点で、データ受信用のタイムス
ロットとデータ送信用のタイムスロットとの使用比を1
対1に戻すようにしたので、伝送路の使用効率および通
信速度を向上させることができるとともに、既存のシス
テムとの共存を図ることができるという利点が得られ
る。
【0047】また、請求項10記載の発明によれば,前
記切替手段によって、送信するデータ量が所定値より多
い場合、タイムスロットの使用比を切り替えるようにし
たので、伝送路の使用効率および通信速度を向上させる
ことができるとともに、既存のシステムとの共存を図る
ことができるという利点が得られる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例による自営基地局を適用した通
信システムの構成を示すブロック図である。
【図2】PHS端末の構成を示すブロック図である。
【図3】上位装置(サーバ2、または公衆基地局3a,
3b)の動作を説明するためのフローチャートである。
【図4】PHS端末PSの動作を説明するためのフロー
チャートである。
【図5】上位装置(サーバ2、または公衆基地局3a,
3b)とクライアント(PHS端末PS)との間におけ
る通信のシーケンス図である。
【図6】上位装置(サーバ2、または公衆基地局3a,
3b)とクライアント(PHS端末PS)との間におけ
る通信のシーケンス図である。
【図7】従来のTDMA方式による通信による送受信動
作を説明するためのシーケンス図である。
【符号の説明】
1 通信回線網 2 サーバ 3a,3b 公衆基地局 ANT アンテナ 10 送受信部 11 通信制御部(送信手段、受信手段) 12 音声処理部 13 スピーカ 14 マイク 15 キー入力部 16 制御部(切替手段、第1の切替手段、第2の切替
手段) 17 ROM 18 RAM 19 表示部 PS PHS端末

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一定長の時間からなるフレームを設定
    し、該フレーム内に割り当てられた一定時間幅のタイム
    スロットを用いて相手機器と信号を送受信するTDMA
    方式による通信方法において、 データ送受信開始に先だって、送信側と受信側とのデー
    タ送信に用いるタイムスロットの使用比を1対多に切り
    替えるステップと、 前記1対多の使用比に設定されたタイムスロットでデー
    タを送受信するステップとを有することを特徴とするT
    DMA方式による通信方法。
  2. 【請求項2】 さらに、データの送受信が完了した時点
    で、送信側と受信側とのデータ送信に用いるタイムスロ
    ットの使用比を1対1に戻すステップを有することを特
    徴とする請求項1記載のTDMA方式による通信方法。
  3. 【請求項3】 さらに、送信データの残量が所定のしき
    い値以下となった時点で、送信側と受信側とのデータ送
    信に用いるタイムスロットの使用比を1対1に戻すステ
    ップを有することを特徴とする請求項1記載のTDMA
    方式による通信方法。
  4. 【請求項4】 一定長の時間からなるフレームを設定
    し、該フレーム内に割り当てられた一定時間幅のタイム
    スロットを用いて送信側機器と受信側機器との間で信号
    を送受信する通信システムにおいて、 前記送信側機器は、 データ送信開始に先だって、データ受信用のタイムスロ
    ットとデータ送信用のタイムスロットとの使用比を1対
    多に切り替える第1の切替手段と、 前記切替手段により設定されたデータ送信用のタイムス
    ロットでデータを送信する送信手段とを具備し、 前記受信側機器は、 データ受信開始に先だって、データ受信用のタイムスロ
    ットとデータ送信用のタイムスロットとの使用比を多対
    1に切り替える第2の切替手段と、 前記切替手段により設定された、データ受信用のタイム
    スロットでデータを受信する受信手段とを具備すること
    を特徴とする通信システム。
  5. 【請求項5】 前記第1および第2の切替手段は、デー
    タ送受信が完了した時点で、タイムスロットとの使用比
    を1対1に戻すことを特徴とする請求項4記載の通信シ
    ステム。
  6. 【請求項6】 前記第1および第2の切替手段は、デー
    タの残量が所定のしきい値以下となった時点で、タイム
    スロットの使用比を1対1に戻すことを特徴とする請求
    項4記載の通信システム。
  7. 【請求項7】 一定長の時間からなるフレームを設定
    し、該フレーム内に割り当てられた一定時間幅のタイム
    スロットを用いて相手機器と信号を送受信する通信機器
    において、 データ送信開始に先だって、データ受信用のタイムスロ
    ットとデータ送信用のタイムスロットとの使用比を1対
    多に切り替える切替手段と、 前記切替手段により設定されたデータ送信用のタイムス
    ロットでデータを送信する送信手段とを具備することを
    特徴とする通信機器。
  8. 【請求項8】 前記切替手段は、データ受信開始に先だ
    って、データ受信用のタイムスロットとデータ送信用の
    タイムスロットとの使用比を多対1に切り替え、 前記切替手段により設定された、データ受信用のタイム
    スロットでデータを受信する受信手段を具備することを
    特徴とする請求項7記載の通信機器。
  9. 【請求項9】 前記切替手段は、データの送信が完了し
    た時点、またはデータの受信が完了した時点で、データ
    受信用のタイムスロットとデータ送信用のタイムスロッ
    トとの使用比を1対1に戻すことを特徴とする請求項8
    記載の通信機器。
  10. 【請求項10】 前記切替手段は、送信するデータ量が
    所定値より多い場合、前記タイムスロットの使用比を切
    り替えることを特徴とする請求項7記載の通信機器。
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