JPH11297557A - 張り合わせコイル及びこれを用いた電気機器 - Google Patents

張り合わせコイル及びこれを用いた電気機器

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JPH11297557A
JPH11297557A JP9328598A JP9328598A JPH11297557A JP H11297557 A JPH11297557 A JP H11297557A JP 9328598 A JP9328598 A JP 9328598A JP 9328598 A JP9328598 A JP 9328598A JP H11297557 A JPH11297557 A JP H11297557A
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JP
Japan
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sheet
substrate
conductor
pattern
conductors
Prior art date
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Pending
Application number
JP9328598A
Other languages
English (en)
Inventor
Yoshinori Yokoyama
吉典 横山
Munehisa Takeda
宗久 武田
Tsuneo Hamazaki
常雄 浜崎
Toshiya Inubushi
俊也 犬伏
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 数μH〜数Hのインダクタンスを有し、簡便
に製造でき、大量且つ安価にコイルを得ることを目的と
する。 【解決手段】 電気絶縁性を有し、片面に一定の間隔を
おいて複数の導電体3が配置された第1のシート状基板
1、電気絶縁性を有し片面に一定の間隔をおいて配置さ
れ、且つ第1のシート状基板1の複数の導電体3のある
パターンの端部と隣接するパターンの端部と対向する側
の端部とを結ぶようなパターンに形成された複数の導電
体4が配置された第2のシート状基板2を備え、第1の
シート状基板1及び第2のシート状基板2の互いに重な
る各導電体3、4の端部5、6を接合し連続した導電路
を形成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、携帯用電子機器
等の小型電気機器に用いられるインダクタンス素子、ト
ランス、これらの部品を有する電磁モータ等の電気機器
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図24は、例えば特開昭60−1899
17号公報に示された従来のボイスコイルを示す構成図
である。図において、1はシート状基板、3は導電体で
ある。
【0003】次に動作について説明する。シート状基板
1に所定数の導電体3を並べたパターンを形成し、両端
部が重なり合うようにシート状基板1を環状に張り合わ
せるとともに、両端部を所定相数だけ左右にずらせ、互
いに重なり合う各導電体3の端部を接合し、ボイスコイ
ルを形成する。ボイスコイルに通電することによって磁
束が生じる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のボイスコイルは
以上のように構成されているので、環状に折り曲げると
ともに両端部を所定相数だけ左右にずらして接合する必
要があるために、ずらし量の設定及び接合が困難にな
り、製造が難しいという問題があった。さらに空心コイ
ルしか考慮していないため、磁束が集中しないため、十
分なパーミアンスが得られないという問題点がある。こ
のため、インダクタンス数μH〜数Hのコイルでは、コ
イルが大型化し携帯用電子機器に用いるのが困難である
などの問題があった。
【0005】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、簡便に製造でき、大量且つ安価
にコイルを得ることを目的とする。また、数μH〜数H
のインダクタンスを有するコイルを得ることを目的とす
る。また、このコイルを用いてトランス、モータなどの
電気機器を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係る張り合わ
せコイルは、電気絶縁性を有し、片面に一定の間隔をお
いて複数の導電体が配置された第1のシート状基板、電
気絶縁性を有し片面に一定の間隔をおいて配置され、且
つ第1のシート状基板の複数の導電体のあるパターンの
端部と隣接するパターンの端部と対向する側の端部とを
結ぶようなパターンに形成された複数の導電体が配置さ
れた第2のシート状基板を備え、第1及び第2のシート
状基板の互いに重なる各導電体の端部を接合し連続した
導電路を形成してなるものである。
【0007】また、第1及び第2のシート状基板を複数
枚重ねて、各導電体の対応する端部を接合することによ
り多層化したものである。
【0008】また、第1のシート状基板に少なくとも一
つのへこみを形成し、このへこみに少なくとも一つの軟
磁性部材を挿入したものである。
【0009】また、第1及び第2のシート状基板にへこ
みを形成し、このへこみに軟磁性部材を挿入したもので
ある。
【0010】また、第1及び第2のシート状基板は、互
いに導電体の形成されてない面同士で重ねるものであ
る。
【0011】また、第1のシート状基板は熱可塑性基板
である。
【0012】また、各導電体の端部にスルーホールを形
成したものである。
【0013】また、電気絶縁性を有し、片面に一定の間
隔をおいて複数の導電体が配置された第1のシート状基
板、電気絶縁性を有し片面に一定の間隔をおいて配置さ
れ、且つ第1のシート状基板の複数の導電体のあるパタ
ーンの端部と所定相数離れたパターンの端部と対向する
側の端部とを結ぶようなパターンに形成された複数の導
電体が配置された第2のシート状基板を備え、第1及び
第2のシート状基板の互いに重なる各導電体の端部を接
合し所定の相数の連続した導電路を形成してなるもので
ある。
【0014】また、接合する端部以外の導電体を覆う電
気絶縁体を備えたものである。
【0015】また、電気絶縁性を有し、両面に一定の間
隔をおいて複数の導電体が配置された第1のシート状基
板、電気絶縁性を有し両面に一定の間隔をおいて配置さ
れ、且つ第1のシート状基板の複数の導電体のあるパタ
ーンの端部と隣接するパターンの端部と対向する側の端
部とを結ぶようなパターンに形成された複数の導電体が
配置された第2のシート状基板を備え、第1及び第2の
シート状基板の互いに重なる各導電体の端部を接合し連
続した導電路を形成してなるものである。
【0016】また、第1及び第2のシート状基板の両面
に形成された導電体のうち、張り合わせたときに互いに
接触しない面の各導電体の端部にスルーホールを形成し
たものである。
【0017】また、この発明に係る電機機器は、請求項
1から11のいずれか一項に記載の張り合わせコイルを
回転子または固定子に用いたモータを有するものであ
る。
【0018】また、請求項3から6のいずれか一項に記
載の張り合わせコイルを一次側コイルまたは二次側コイ
ルとしたトランスを有するものである。
【0019】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
の実施の形態1による張り合わせコイルを示す図であ
り、図1(a)は平面図、図1(b)は断面図である。
また図2は、上記図1における張り合わせコイルを形成
した後を示す図であり、図2(a)は平面図、図2
(b)は断面図である。図において、1は電気絶縁性を
有するポリイミドからなる第1のシート状基板、2は電
気絶縁性を有するポリイミドからなる第2のシート状基
板、3は第1のシート状基板1に形成された銅からなる
導電体、4は第2のシート状基板2に形成された銅から
なる導電体、5及び6ははんだからなる接合材である。
【0020】導電体3及び導電体4は、第1のシート状
基板1と第2のシート状基板2を張り合わせたときに、
導電体3のあるパターンの端部と導電体4のあるパター
ンの端部(例えば導電体3の端部Aと導電体4の端部
A)とが一致し、この導電体4の上記パターンの他の端
部が、導電体3の上記パターンの隣のパターンの端部
(例えば導電体4の端部bと導電体3の端部b)と一致
するようなパターンとなっており、一定の間隔をおいて
多数形成されている。第1のシート状基板1の導電体3
を形成した面と第2のシート状基板2の導電体4を形成
した面同士を張り合わせ、その互いに重なる導電体3及
び4の端部をはんだからなる接合材5及び6によって接
合し、連続した導電路とすることでヘリカル型巻線コイ
ルを形成している(図2)。
【0021】張り合わせ時には、位置合わせ用のアライ
メントマークを用いることで、従来のようにシートのず
らし量を調整することなく、パターンの接合ができ、シ
ート状部材を用いることによって加工が容易であるた
め、簡便に製造でき、大量且つ安価にコイルを得ること
ができる。
【0022】また、第1のシート状基板1への導電体3
及び第2のシート状基板2への導電体4の形成は、シー
ト状部材を用いるので、フォトリソグラフィー及びエッ
チング等を用いた導電路の形成が可能であり、簡便に製
造でき、大量且つ安価にコイルを得ることができる。
【0023】なお、図1では、導電体3のパターンとし
ては短い水平部と斜めの直線部からなり、導電体4のパ
ターンとしては直線部からなる例について示したが、図
3に示すように導電体3のパターンとしては水平部がな
く斜めの直線部のみにしたり、図4に示すように導電体
3及び4ともに短い水平部と斜めの直線部からなるよう
にした構成でも良い。要するに、導電体3及び4のパタ
ーンが、導電体3のあるパターンの端部と導電体4のあ
るパターンの端部が一致し、この導電体4の上記パター
ンの他の端部が、導電体3の上記パターンの隣のパター
ンの端部と一致するようなパターンとなっていれば、同
様の効果が得られるのは言うまでもない。
【0024】また、図3に示すように、導電体3の端部
のパターンが平行四辺形になっている場合には、第1の
シート状基板1と第2のシート状基板2とを張り合わせ
たときに相対する端部の形状が一致しない。この場合に
は、接合面積が減少するので、減少しないように端部の
形状を変更してもよい。さらに、片側の端部の面積を対
向する別の端部の面積より大きくしたり、対向する端部
の接合材5及び6をそれぞれ凹凸に構成したり、テーパ
をつけたりする等により、接合状態をさらに向上でき
る。
【0025】また、第1のシート状基板1及び第2のシ
ート状基板2の材料はポリイミドに限らず、ポリエーテ
ルサルフォン、エポキシ樹脂、ポリエチレンテレフタラ
ート、ポリテトラフルオロエチレン等の電気絶縁材料で
も同様の効果が得られる。また、導電体3及び4は銅に
限定されず、アルミニウム、金、銀等の良導体でも同様
の効果が得られる。接合材5及び6は導電体3及び4の
端部同士を接合できる導電体の接合材であればACF等
の異方性導電シートや導電性ペースト等どのようなもの
でも良いことは言うまでもない。
【0026】実施の形態2.図5は、この発明の実施の
形態2による張り合わせコイルを示す平面図である。図
において、1は電気絶縁性を有するポリイミドからなる
第1のシート状基板、2は電気絶縁性を有するポリイミ
ドからなる第2のシート状基板、3は第1のシート状基
板1に形成された銅からなる導電体、4は第2のシート
状基板2に形成された銅からなる導電体、5及び6はは
んだからなる接合材である。
【0027】本実施の形態2でも、上記実施の形態1と
同様に、導電体3及び4のパターンが、導電体3のある
パターンの端部と導電体4のあるパターンの端部とが一
致し、この導電体4の上記パターンの他の端部が、導電
体3の上記パターンの隣のパターンの端部と一致するよ
うなパターンとなっているが、上記実施の形態1のよう
に、互いに平行ではなく、それぞれ異なったパターンと
なっており、ある間隔をおいて多数形成されている。そ
して、上記実施の形態1と同様に、第1のシート状基板
1と第2のシート状基板2を導電体3及び4を形成した
面同士を対向させて張り合わせ、その互いに重なる導電
体3及び4の端部をはんだからなる接合材5及び6によ
って接合し、連続した導電路とすることでヘリカル型巻
線コイルを形成している。
【0028】このようにして得られた張り合わせコイル
は、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
【0029】さらに、実施の形態2によれば、任意のパ
ターンを設定することにより、パターンの長さを任意に
変化できるので、コイルの直流抵抗値を任意に設定でき
る。
【0030】なお、上記実施の形態2では、パターンは
直線的なものについて説明したが、任意の曲線からなる
パターンにしても、導電体3のあるパターンの端部と導
電体4のあるパターンの端部とが一致し、この導電体4
の上記パターンの他の端部が、導電体3の上記パターン
の隣のパターンの端部と一致するようなパターンであれ
ば、同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0031】実施の形態3.図6は、この発明の実施の
形態3による張り合わせコイルを示す平面図である。図
において、1は電気絶縁性を有するポリイミドからなる
第1のシート状基板、2は電気絶縁性を有するポリイミ
ドからなる第2のシート状基板、3は第1のシート状基
板1に形成された銅からなる導電体、4は第2のシート
状基板2に形成された銅からなる導電体、5及び6はは
んだからなる接合材である。
【0032】本実施の形態3では、導電体3及び4のパ
ターンが、導電体3のあるパターンの端部と導電体4の
あるパターンの端部(例えば導電体3の端部Aと導電体
4の端部A)とが一致し、この導電体4の上記パターン
の他の端部が、導電体3の上記パターンの所定の相数だ
け離れたパターンの端部(例えば導電体4の端部cと導
電体3の端部c)と一致するようなパターンとなってお
り、一定の間隔をおいて多数形成されている。そして、
上記実施の形態1と同様に、第1のシート状基板1と第
2のシート状基板2を導電体3及び4を形成した面同士
を対向させて張り合わせ、その互いに重なる導電体3及
び4の端部をはんだからなる接合材5及び6によって接
合し、所定の相数の連続した導電路とすることでヘリカ
ル型巻線コイルを1回の張り合わせで形成している。
【0033】このようにして得られた張り合わせコイル
は上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
【0034】実施の形態4.図7は、この発明の実施の
形態4による張り合わせコイルを示す平面図である。図
において、1は電気絶縁性を有するポリイミドからなる
第1のシート状基板、2は電気絶縁性を有するポリイミ
ドからなる第2のシート状基板、3は第1のシート状基
板1に形成された銅からなる導電体、4は第2のシート
状基板2に形成された銅からなる導電体、5及び6はは
んだからなる接合材である。
【0035】本実施の形態4でも、上記実施の形態3と
同様に、導電体3及び4のパターンが、導電体3のある
パターンの端部と導電体4のあるパターンの端部とが一
致し、この導電体4の上記パターンの他の端部が、導電
体3の上記パターンの所定の相数だけ離れたパターンの
端部と一致するようなパターンとなっているが、上記実
施の形態3と異なる点は、導電体4のパターンが水平で
はない点である。上記実施の形態3と同様に、第1のシ
ート状基板1と第2のシート状基板2を導電体3及び4
を形成した面同士を対向させて張り合わせ、その互いに
重なる導電体3及び4の端部をはんだからなる接合材5
及び6によって接合し、所定の相数の連続した導電路と
することでヘリカル型巻線コイルを1回の張り合わせで
形成している。
【0036】このようにして得られた張り合わせコイル
は、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
【0037】さらに実施の形態4によれば、任意のパタ
ーンを設定することにより、パターンの長さを任意に変
化できるので、コイルの直流抵抗値を任意に設定でき
る。
【0038】なお、実施の形態4では、パターンは直線
的なものについて説明したが、任意の曲線からなるパタ
ーンにしても、導電体3及び4のパターンが、導電体3
のあるパターンの端部と導電体4のあるパターンの端部
とが一致し、この導電体4の上記パターンの他の端部
が、導電体3の上記パターンの所定の相数だけ離れたパ
ターンの端部と一致するようなパターンであれば、同様
の効果が得られることは言うまでもない。
【0039】実施の形態5.図8は、この発明の実施の
形態5による張り合わせコイルを示す図であり、図8
(a)は平面図、図8(b)は断面図である。図におい
て、1は電気絶縁性を有するポリイミドからなる第1の
シート状基板、2は電気絶縁性を有するポリイミドから
なる第2のシート状基板、3は第1のシート状基板1に
形成された銅からなる導電体、4は第2のシート状基板
2に形成された銅からなる導電体、5及び6ははんだか
らなる接合材、7及び8は接合する端部以外の導電体を
被った電気絶縁性を有するポリイミドからなる電気絶縁
体である。
【0040】本実施の形態5では、上記実施の形態1と
同様に、導電体3及び4のパターンが、導電体3のある
パターンの端部と導電体4のあるパターンの端部とが一
致し、この導電体4の上記パターンの他の端部が、導電
体3の上記パターンの隣のパターンの端部と一致するよ
うなパターンとなっており、一定の間隔をおいて多数形
成されている。導電体3の上に電気絶縁性を有するポリ
イミドシート7を、導電体4の上に電気絶縁性を有する
ポリイミドシート8を貼付け、第1のシート状基板1と
第2のシート状基板2とを、電気絶縁体7及び8を形成
した面同士が対向するように張り合わせ、その互いに重
なる導電体3及び4の端部をはんだからなる接合材5及
び6によって接合し、連続した導電路とすることでヘリ
カル型巻線コイルを形成している。
【0041】このようにして得られた張り合わせコイル
は、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
【0042】さらに、実施の形態5によれば、接合する
端部以外の導電体3及び4を電気絶縁性を有するポリイ
ミドからなる電気絶縁体7及び8で被っているので、各
導電体間の電気絶縁性を向上させることができる。
【0043】なお、実施の形態5では、電気絶縁体7及
び8を接合する端部以外の導電体を被うように構成した
が、張り合わせたときに互いに対向する導電体部を電気
絶縁体で被えば、同様の効果が得られるのは言うまでも
ない。
【0044】また、実施の形態5では、電気絶縁体7及
び8はポリイミドシートを貼り付けたが、電気絶縁体の
塗布、スプレーコーティング、印刷、蒸着、他の成膜法
等張り合わせたときに互いに対向する導電体部を電気絶
縁体で被えるのであればどのような方法をとってもよい
ことは言うまでもない。
【0045】また、電気絶縁体7及び8の材料はポリイ
ミドに限らず、ポリエーテルサルフォン、エポキシ樹
脂、ポリエチレンテレフタラート、ポリテトラフルオロ
エチレン等の電気絶縁材料であればどのようなものでも
同様の効果が得られる。
【0046】実施の形態6.図9は、この発明の実施の
形態6による張り合わせコイルを示す平面図である。図
において、1は電気絶縁性を有するポリイミドからなる
第1のシート状基板、2は電気絶縁性を有するポリイミ
ドからなる第2のシート状基板、3は第1のシート状基
板1に形成された銅からなる導電体、4は第2のシート
状基板2に形成された銅からなる導電体、5は導電体3
の端部に形成されたはんだからなる接合材、6は導電体
4の端部に形成されたはんだからなる接合材、7は導電
体3の接合する端部以外の導電体を被った電気絶縁性を
有するポリイミドからなるシート状基板としての電気絶
縁体、8は導電体4の接合する端部以外の導電体を被っ
た電気絶縁性を有するポリイミドからなるシート状基板
としての電気絶縁体、9は電気絶縁体7に形成された銅
からなる導電体、10は電気絶縁体8に形成された銅か
らなる導電体、11は導電体9の端部に形成されたはん
だからなる接合材、12は導電体10の端部に形成され
たはんだからなる接合材である。
【0047】本実施の形態6は、上記実施の形態1の構
成を二つ重ねたものである。導電体3及び4は、第1の
シート状基板1と第2のシート状基板2を張り合わせた
ときに、導電体3のあるパターンの端部と導電体4のあ
るパターンの端部とが一致し、この導電体4の上記パタ
ーンの他の端部が、導電体3の上記パターンの隣のパタ
ーンの端部と一致するようなパターンとなっており、一
定の間隔をおいて多数形成されている。また、導電体9
及び10も、第1のシート状基板1と第2のシート状基
板2を張り合わせたときに、導電体9のあるパターンの
端部と導電体10のあるパターンの端部とが一致し、こ
の導電体10の上記パターンの他の端部が、導電体9の
上記パターンの隣のパターンの端部と一致するようなパ
ターンとなっており、一定の間隔をおいて多数形成され
ている。第1のシート状基板1に導電体3及び電気絶縁
体7に導電体9を形成した面と、第2のシート状基板2
に導電体4及び電気絶縁体8に導電体10を形成した面
同士を張り合わせ、その互いに重なる導電体3及び4、
導電体9及び10の端部をはんだからなる接合材5及び
6、接合材11及び12によって接合し、連続した導電
路とすることでヘリカル型巻線コイルを形成している。
そして、導電体3と導電体4の端部の接合材5aと6
a、導電体9と導電体10の端部の接合材11aと12
aが接合されることにより、導電体3、4及び導電体
9、10は1つのヘリカル型巻線コイルを形成する。
【0048】上記実施の形態1と同様に、張り合わせ時
にはシートのずらし量を調整することなく、パターンの
接合ができ、シート状部材を用いることによって加工が
容易であるため、簡便に製造でき、大量且つ安価なコイ
ルを得ることができる。
【0049】また、第1のシート状基板1への導電体3
及び9の形成と第2のシート上基板2への導電体4及び
10の形成は、シート状部材を用いるためフォトリソグ
ラフィー及びエッチングを用いた導電路の形成が可能で
あるため、簡便に製造でき、大量且つ安価なコイルを得
ることができる。
【0050】さらに、実施の形態6によれば、電気絶縁
体7で導電体3と導電体9間が、また、電気絶縁体8
で、導電体4と導電体10間が絶縁されるため、各導体
間の電気絶縁性を向上させることができる。
【0051】また、シート状基板を2枚重ねて張り合わ
せ、対応する端部を接合することにより多層化し、連続
した導電路を形成したので、多層のヘリカル型巻線コイ
ルを一回の張り合わせで形成することができる。
【0052】なお、図9では、導電体3及び9のパター
ンとしては短い水平部と斜めの直線部からなり、導電体
4及び10のパターンとしては直線部からなる例につい
て示したが、図3に示すように導電体3及び9のパター
ンとしては水平部がなく斜めの直線部のみにしたり、図
4に示すように導電体3及び9、導電体4及び10のす
べてのパターンを短い水平部と斜めの直線部からなるよ
うにして構成しても良い。要するに、導電体3及び4の
パターンが、導電体3のあるパターンの端部と導電体4
のあるパターンの端部とが一致し、この導電体4の上記
パターンの他の端部が、導電体3の上記パターンの隣の
パターンの端部と一致するようなパターンとなってお
り、また、導電体9及び10のパターンが、導電体9の
あるパターンの端部と導電体10のあるパターンの端部
とが一致し、この導電体10の上記パターンの他の端部
が、導電体9の上記パターンの隣のパターンの端部と一
致するようなパターンとなっていれば、同様の効果が得
られるのは言うまでもない。
【0053】また、実施の形態6では、導電路を形成し
たシート状基板を2枚重ねる例について示したが、3枚
以上の複数枚重ねることにより、さらに多層化でき、巻
線数の増大を図れるのは言うまでもない。
【0054】また、第1のシート状基板1と第2のシー
ト状基板2の材料はポリイミドに限らず、ポリエーテル
サルフォン、エポキシ樹脂、ポリエチレンテレフタラー
ト、ポリテトラフルオロエチレン等の絶縁材料で可撓性
を有する材料でも同様の効果が得られる。また、導電体
3、4、9、10は銅に限定されず、アルミニウム、
金、銀等の良導体でも同様の効果が得られる。接合材5
と6及び11と12は導電体3と4及び9と10の端部
同士を接合できる導電体の接合材であればACF等の異
方性導電シートや導電性ペースト等でもどのようなもの
でも同様の効果が得られる。
【0055】実施の形態7.図10は、この発明の実施
の形態7による張り合わせコイルを示す断面図である。
図において、1は電気絶縁性を有するポリイミドからな
る第1のシート状基板、2は電気絶縁性を有するポリイ
ミドからなる第2のシート状基板、3は第1のシート状
基板1に形成された銅からなる導電体、4は第2のシー
ト状基板2に形成された銅からなる導電体、5及び6は
はんだからなる接合材、13は電気絶縁性及び可撓性を
有するポリイミドからなるシート、14は導電性接着剤
である。
【0056】本実施の形態は、上記実施の形態6と異な
り、二つのシート状基板のそれぞれ導電体が形成されて
いない面同士を張り合わせるものである。導電体3及び
導電体4は、第1のシート状基板1と第2のシート状基
板2を張り合わせたときに、導電体3のあるパターンの
端部と導電体4のあるパターンの端部とが一致し、この
導電体4の上記パターンの他の端部が、導電体3の上記
パターンの隣のパターンの端部と一致するようなパター
ンとなっており、一定の間隔をおいて多数形成されてい
る。第1のシート状基板1と第2のシート状基板2と
を、導電体3及び4を形成していない面同士で張り合わ
せ、導電体3及び4の端部を導電性接着剤14をもつ電
気絶縁シート13によって接合し、連続した導電路とす
ることでヘリカル型巻線コイルを形成している。
【0057】このようにして得られた張り合わせコイル
は、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
【0058】さらに、実施の形態7によれば、導電体3
及び4が表面に来るように張り合わせており、シート状
基板1及び2が絶縁体であるため各コイル間の絶縁性能
が向上させることができる。
【0059】なお、導電性接着剤14をもつ電気絶縁シ
ート13は導電体2の端部同士を接合できる導電体の接
合材であれば、導電性ペーストやはんだづけ、クリップ
状の接合器具など、どのようなものでも同様の効果が得
られる。
【0060】実施の形態8.図11は、この発明の実施
の形態8による張り合わせコイルを示す平面図である。
図において、1は電気絶縁性を有するポリイミドからな
る第1のシート状基板、2は電気絶縁性を有するポリイ
ミドからなる第2のシート状基板、3は第1のシート状
基板1の裏面に形成された銅からなる導電体、4は第2
のシート状基板2の裏面に形成された銅からなる導電
体、15は第1のシート状基板1にCO2レーザを用い
て形成したスルーホール、16は第2のシート状基板2
にCO2レーザを用いて形成したスルーホール、17及
び18はその互いに重なるスルーホール15と16を連
結する銅めっきである。
【0061】導電体3及び導電体4は、上記実施の形態
1と同様に、第1のシート状基板1と第2のシート状基
板2を張り合わせたときに、導電体3のあるパターンの
端部と導電体4のあるパターンの端部とが一致し、この
導電体4の上記パターンの他の端部が、導電体3の上記
パターンの隣のパターンの端部と一致するようなパター
ンとなっており、一定の間隔をおいて多数形成されてい
る。第1のシート状基板1と第2のシート状基板2と
を、導電体3及び4を形成していない面同士で張り合わ
せ、その互いに重なるスルーホール15及び16に銅め
っき17及び18を施すことによって、導電体3及び4
同士をスルーホール15及び16を介して接合し、連続
した導電路とすることでヘリカル型巻線コイルを形成し
ている。
【0062】このようにして得られた張り合わせコイル
は、上記実施の形態7と同様の効果が得られる。
【0063】さらに、実施の形態8によれば、導電体3
及び4の連結をスルーホールの連結にしたため、上記実
施の形態7と比較して、導電性接着剤14がついた電気
絶縁シート13を必要とせず、簡便な構造とすることが
できる。
【0064】なお、実施の形態8では、スルーホール1
5及び16の形成方法として、CO2レーザを用いる方
法を示したが、エキシマレーザ、反応性イオンエッチン
グなどのドライエッチングやウエットエッチング等スル
ーホールを形成することができる方法であればどのよう
な方法を用いても良い。また、銅めっき17及び18
は、金、銀などの良導体のめっきでも同様の効果が得ら
れる。また、導電性ペーストなどをスルーホールに埋め
込んだり、良導体をスルーホールに挿入する等上下の導
電体3及び4を連結できるものであればどのような方法
を用いても良い。
【0065】実施の形態9.図12は、この発明の実施
の形態9による張り合わせコイルを示す断面図である。
図において、1は電気絶縁性を有するポリイミドからな
る第1のシート状基板、2は電気絶縁性を有するポリイ
ミドからなる第2のシート状基板、3は第1のシート状
基板1に形成された銅からなる導電体、4は第2のシー
ト状基板2に形成された銅からなる導電体、5及び6は
はんだからなる接合材、9は第1のシート状基板1の裏
面(導電体3が形成された面と反対の面)に形成された
銅からなる導電体、10は第2のシート状基板2の裏面
(導電体4が形成された面と反対の面)に形成された銅
からなる導電体、11及び12ははんだからなる接合
材、13は電気絶縁性及び可撓性を有するポリイミドか
らなるシート、14は導電性接着剤である。
【0066】本実施の形態は、上記実施の形態8におい
て、スルーホールを用いない時の例である。導電体3及
び導電体4は、第1のシート状基板1と第2のシート状
基板2を張り合わせたときに、導電体3のあるパターン
の端部と導電体4のあるパターンの端部とが一致し、こ
の導電体4の上記パターンの他の端部が、導電体3の上
記パターンの隣のパターンの端部と一致するようなパタ
ーンとなっており、一定の間隔をおいて多数形成されて
いる。また、導電体9及び導電体10は、第1のシート
状基板1と第2のシート状基板2を張り合わせたとき
に、導電体9のあるパターンの端部と導電体10のある
パターンの端部とが一致し、この導電体10の上記パタ
ーンの他の端部が、導電体9の上記パターンの隣のパタ
ーンの端部と一致するようなパターンとなっており、一
定の間隔をおいて多数形成されている。まず、第1のシ
ート状基板1と第2のシート状基板2を導電体3と4が
対向するように張り合わせ、導電体3及び4を接合材5
及び6で接合する。次に、導電体9及び10の端部を導
電性接着剤14をもつ電気絶縁シート13によって接合
し、連続した導電路とすることでヘリカル型巻線コイル
を形成している。
【0067】上記実施の形態1と同様に、張り合わせ時
にはシートのずらし量を調整することなく、パターンの
接合ができ、シート状部材を用いることによって加工が
容易であるため、簡便に製造でき、大量且つ安価にコイ
ルを得ることができる。
【0068】さらに、実施の形態9によれば、第1のシ
ート状基板1への導電体3と導電体9の形成と、第2の
シート状基板2への導電体4と導電体10の形成は、シ
ート状部材を用いるためフォトリソグラフィー及びエッ
チングを用いた導電路の形成が可能であるため、簡便に
製造でき、大量且つ安価にコイルを得ることができる。
【0069】さらに、実施の形態9によれば、第1のシ
ート状基板1及び第2のシート状基板2の両面に導電体
3と導電体9及び導電体4と導電体10を形成したの
で、第1のシート状基板1及び第2のシート状基板2で
導電体3と導電体9及び導電体4と導電体10間が絶縁
されるため、各導体間の電気絶縁性を向上させることが
できるとともに、大型化することなく巻線数を増やすこ
とができる。
【0070】なお、実施の形態9では、両面に導電体を
形成したシート上基板を1組だけ用いる例について示し
たが、2組以上の複数枚重ねることにより、さらに多層
化でき、ターン数の増大を図れるのは言うまでもない。
【0071】また、第1のシート状基板1及び第2のシ
ート状基板2の材料はポリイミドに限らず、ポリエーテ
ルサルフォン、エポキシ樹脂、ポリエチレンテレフタラ
ート、ポリテトラフルオロエチレン等の絶縁材料でも同
様の効果が得られる。また、導電体3、4、9、10は
銅に限定されず、アルミニウム、金、銀等の良導体でも
同様の効果が得られる。接合材5と6及び11と12は
導電体3と4及び9と10の端部同士を接合できる導電
体の接合材であればACF等の異方性導電シートや導電
性ペースト等どのようなものでも良いことは言うまでも
ない。導電性接着剤14をもつ電気絶縁シート13は導
電体9と導電体10の端部同士を接合できる導電体の接
合材であれば、導電性ペーストやはんだづけ、クリップ
状の接合器具など、どのようなものでも同様の効果が得
られる。
【0072】実施の形態10.図13は、この発明の実
施の形態10による張り合わせコイルを示す平面図であ
る。図において、1は電気絶縁性を有するポリイミドか
らなる第1のシート状基板、2は電気絶縁性を有するポ
リイミドからなる第2のシート状基板、3は第1のシー
ト状基板1に形成された銅からなる導電体、4は第2の
シート状基板2に形成された銅からなる導電体、5は導
電体3の端部に形成されたはんだからなる接合材、6は
導電体4の端部に形成されたはんだからなる接合材、9
は第1のシート状基板1の裏面(導電体3が形成された
面と反対の面)に形成された銅からなる導電体、10は
第2のシート状基板2の裏面(導電体4が形成された面
と反対の面)に形成された銅からなる導電体、15は第
1のシート状基板1にCO2レーザを用いて形成したス
ルーホール、16は第2のシート状基板2にCO2レー
ザを用いて形成したスルーホール、17及び18はその
互いに重なるスルーホール15と16を連結する銅めっ
きである。
【0073】導電体3及び4は、第1のシート状基板1
と第2のシート状基板2を張り合わせたときに、導電体
3のあるパターンの端部と導電体4のあるパターンの端
部とが一致し、この導電体4の上記パターンの他の端部
が、導電体3の上記パターンの隣のパターンの端部と一
致するようなパターンとなっており、一定の間隔をおい
て多数形成されている。また、導電体9及び10も、第
1のシート状基板1と第2のシート状基板2を張り合わ
せたときに、導電体9のあるパターンの端部と導電体1
0のあるパターンの端部とが一致し、この導電体10の
上記パターンの他の端部が、導電体9の上記パターンの
隣のパターンの端部と一致するようなパターンとなって
おり、一定の間隔をおいて多数形成されている。第1の
シート状基板1と第2のシート状基板2とを導電体3及
び4を形成した面同士で張り合わせ、その互いに重なる
導電体3及び4の端部をはんだからなる接合材5及び6
によって接合し、また、第1のシート状基板1と第2の
シート状基板2上の導電体9と10の互いに重なるスル
ーホール15及び16に銅めっき17及び18を施すこ
とによって、導電体9と10同士をスルーホール15及
び16を介して接合し、連続した導電路とすることでヘ
リカル型巻線コイルを形成している。そして、導電体3
と導電体4の端部の接合材5aと6a、導電体9と導電
体10端部のスルーホール15aと16aが接合される
ことにより、導電体3と4及び導電体9と10は1つの
ヘリカル型巻線コイルを形成する。
【0074】このようにして得られた張り合わせコイル
は、上記実施の形態9と同様の効果が得られる。
【0075】さらに、実施の形態10によれば、導電体
9と導電体10の連結をスルーホール15と16による
連結にしたため、上記実施の形態9と比較して、導電性
接着剤14がついた電気絶縁シート13を必要とせず、
簡便な構造とすることができる。
【0076】なお、実施の形態10では、スルーホール
15と16の形成方法として、CO2レーザを用いる方
法を示したが、エキシマレーザ、反応性イオンエッチン
グなどのドライエッチングやウエットエッチング等スル
ーホールを形成することができる方法であればどのよう
な方法を用いても良い。また、銅めっき17及び18
は、金、銀などの良導体のめっきでも同様の効果が得ら
れる。また、導電性ペーストなどをスルーホールに埋め
込んだり、良導体をスルーホールに挿入する等上下の導
電体9と10を連結できるものであればどのような方法
を用いても良い。
【0077】また、図13では、導電体3及び9のパタ
ーンとしては短い水平部と斜めの直線部からなり、導電
体4及び10のパターンとしては直線部からなる例につ
いて示したが、図3に示すように導電体3及び9のパタ
ーンとしては水平部がなく斜めの直線部のみにしたり、
図4に示すように導電体3及び9、導電体4及び10の
すべてのパターンを短い水平部と斜めの直線部からなる
ようにして構成しても良い。要するに、導電体3及び4
のパターンが、導電体3のあるパターンの端部と導電体
4のあるパターンの端部とが一致し、この導電体4の上
記パターンの他の端部が、導電体3の上記パターンの隣
のパターンの端部と一致するようなパターンとなってお
り、また導電体9及び10のパターンが、導電体9のあ
るパターンの端部と導電体10のあるパターンの端部と
が一致し、この導電体10の上記パターンの他の端部
が、導電体9の上記パターンの隣のパターンの端部と一
致するようなパターンとなっていれば、同様の効果が得
られるのは言うまでもない。
【0078】実施の形態11.図14は、この発明の実
施の形態11による張り合わせコイルを示す平面図であ
る。また図15は、上記図14の張り合わせコイルを形
成した後の断面図である。図において、1は電気絶縁性
及び可撓性を有するポリイミドからなる第1のシート状
基板、2は電気絶縁性を有するポリイミドからなる第2
のシート状基板、3は第1のシート状基板1に形成され
た銅からなる導電体、4は第2のシート状基板2に形成
された銅からなる導電体、5は導電体3の端部に形成さ
れたはんだからなる接合材、6は導電体4の端部に形成
されたはんだからなる接合材、19、20、21、22
は曲げ軸、23は珪素鋼板軟磁性材料からなる軟磁性部
材である。
【0079】導電体3及び4は、第1のシート状基板1
と第2のシート状基板2を張り合わせたときに、導電体
3のあるパターンの端部と導電体4のあるパターンの端
部とが一致し、この導電体4の上記パターンの他の端部
が、導電体3の上記パターンの隣のパターンの端部と一
致するようなパターンとなっており、一定の間隔をおい
て多数形成されている。第1のシート状基板1の曲げ軸
19を山折り、曲げ軸20を谷折り、曲げ軸21を谷折
り、曲げ軸22を山折りすることで、軟磁性部材23を
入れる1つのへこみを形成する。へこみの形状は軟磁性
部材23に略等しい。そのへこみに軟磁性部材23を設
け、第1のシート状基板1の導電体3を形成し、軟磁性
部材23を設けた面と第2のシート状基板2に導電体4
を形成した面同士を張り合わせ、その互いに重なる導電
体3及び4の端部をはんだからなる接合材5及び6によ
って接合し、連続した導電路とすることで有心の張り合
わせコイルを形成する。
【0080】このようにして得られた張り合わせコイル
は、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
【0081】さらに、実施の形態11によれば、軟磁性
部材23の入る1つのへこみを形成し、そのへこみに軟
磁性部材23を挿入し、シートを張り合わせ、その互い
に重なる各導電体3及び4の端部を接合し、連続した導
電路を形成したので、ヘリカル型巻線構造の張り合わせ
コイルを、軟磁性部材23の周囲に容易に構成すること
ができ、さらに大きなパーミアンスを得ることができ
る。また、軟磁性部材23を入れる1つのへこみは、第
1のシート状基板1を金型に押し込むことにより、曲げ
軸19、20、21、22で折り曲げなくとも一度に形
成することができる。
【0082】また、このようにして得られた張り合わせ
コイルを用いれば、インダクタとしてフィルタ、DC−
DCコンバータ等の電気機器を構成することができる。
【0083】なお、実施の形態11では、上記実施の形
態1の張り合わせコイルを軟磁性部材23のまわりに形
成した例について示したが、上記実施の形態2ないし実
施の形態10の張り合わせコイルを用いても同様の効果
がある。
【0084】また、軟磁性部材23の形状は、棒状に限
らず、トラック形状、板状、U字形状、環状やギャップ
を入れたものでもなんでもよい。また、絶縁層を介した
積層構造の部材を用いた場合、渦電流損失を低減でき、
張り合わせコイルの性能を向上できる。軟磁性部23
は、珪素鋼板に限らずアモルファス、フェライトあるい
はパーマロイ等軟磁性部材であれば同様の効果が得られ
る。また、軟磁性部材23が導電材料の場合には、周り
を絶縁層で被うことにより、絶縁性を向上できる。
【0085】実施の形態12.図16は、この発明の実
施の形態12による張り合わせコイルを示す平面図であ
る。また図17は、上記図16による張り合わせコイル
を形成した後の断面図である。図において、1は電気絶
縁性及び可撓性を有するポリイミドからなる第1のシー
ト状基板、2は電気絶縁性を有するポリイミドからなる
第2のシート状基板、3は第1のシート状基板1に形成
された銅からなる導電体、4は第2のシート状基板2に
形成された銅からなる導電体、5は導電体3の端部に形
成されたはんだからなる接合材、6は導電体4の端部に
形成されたはんだからなる接合材、19、20、21、
22、25、26、27、28は曲げ軸、23及び24
は珪素鋼板軟磁性材料からなる軟磁性部材である。
【0086】導電体3及び導電体4は、第1のシート状
基板1と第2のシート状基板2を張り合わせたときに、
導電体3のあるパターンの端部と導電体4のあるパター
ンの端部とが一致し、この導電体4の上記パターンの他
の端部が、導電体3の上記パターンの隣のパターンの端
部と一致するようなパターンとなっており、一定の間隔
をおいて多数形成されている。第1のシート状基板1の
曲げ軸19を山折り、曲げ軸20を谷折り、曲げ軸21
を谷折り、曲げ軸22を山折りすることで、軟磁性部材
23を入れる1つのへこみを形成する。へこみの形状は
軟磁性部材23に略等しい。同様に第1のシート状基板
1の曲げ軸25を山折り、曲げ軸26を谷折り、曲げ軸
27を谷折り、曲げ軸28を山折りすることで、軟磁性
部材24を入れる1つのへこみを形成する。へこみの形
状は軟磁性部材24に略等しい。この2つのそれぞれの
へこみに軟磁性部材23及び24を設け、第1のシート
状基板1の導電体3を形成し、軟磁性部材23及び24
を設けた面と第2のシート状基板2に導電体4を形成し
た面同士を張り合わせ、その互いに重なる導電体3及び
4の端部をはんだからなる接合材5及び6によって接合
し、連続した導電路とすることで張り合わせコイルを形
成する。
【0087】このようにして得られた張り合わせコイル
は、上記実施の形態11と同様の効果が得られる。
【0088】さらに、実施の形態12によれば、第1の
シート状基板1に複数のへこみを形成し、ヘリカル型巻
線構造の張り合わせコイルを容易に構成することができ
るので、大型化することなく巻線数を増やすことができ
るとともに、トラック状の軟磁性部材23、24を用い
て上記実施の形態11よりもさらに大きなパーミアンス
を得ることができる。
【0089】なお、軟磁性部材23、24を入れる2つ
のへこみは、シート状基板を金型に押し込むことによ
り、曲げ軸19、20、21、22、25、26、2
7、28で折り曲げなくとも一度に形成することができ
る。また、ここで形成するへこみは2つに限らず、2つ
以上同時に形成することもできる。
【0090】また、図16に示すように、そして、導電
体23と導電体24の端部上の接合材5aと6a及び接
合材5bと6bが接合することにより、軟磁性部材23
の周りに形成したヘリカル型コイルと軟磁性部材24の
周りに形成したヘリカル型コイルとが直列的に連結され
た1つのコイルを形成することができる。
【0091】また、軟磁性部材23と24の形状は、棒
状に限らず、トラック形状、板状、U字形状、環状やギ
ャップを入れたものでもなんでもよいし、軟磁性部材2
3と24が1つのコアを形成してもよい。また、絶縁層
を介した積層構造の部材を用いた場合、渦電流損失を低
減でき、張り合わせコイルの性能を向上できる。軟磁性
部材23と24は、珪素鋼板に限らずアモルファス、フ
ェライトあるいはパーマロイ等軟磁性部材であれば同様
の効果が得られる。また、軟磁性部材23と24が導電
材料の場合には、周りを絶縁層で被うことにより、絶縁
性を向上できる。
【0092】実施の形態13.図18は、この発明の実
施の形態13による張り合わせコイルを形成した後の平
面図である。図において、23は珪素鋼板軟磁性材料か
らなる軟磁性部材である。
【0093】本実施の形態13は、図に示すように、上
記実施の形態11による張り合わせコイルを二つ使った
ものである。本実施の形態によれば、シート状基板に1
つのへこみを形成し、そのシートを2個使って、軟磁性
部材の両側に配置し、そのシート状基板を張り合わせる
ことにより、ヘリカル型巻線構造の張り合わせコイルを
容易に構成することができ、大型化することなく巻線数
を増やすことができるとともに、環状の軟磁性部材を用
いてさらに大きなパーミアンスを得ることができる。
【0094】なお、この2つの張り合わせコイルは別々
に使用してもよいし、図18に示すように、二つの張り
合わせコイルの導電体の端部の一カ所を接合材で接合す
ることにより、1つのコイルとして使用してもよい。
【0095】実施の形態14.図19は、この発明の実
施の形態14による張り合わせコイルを形成した後の平
面図である。図において、23は珪素鋼板軟磁性材料か
らなる軟磁性部材である。
【0096】本実施の形態14は、上記実施の形態11
における1つのへこみを有する張り合わせコイルと、上
記実施の形態12における2つのへこみを有する張り合
わせコイルとをギャップを有する長方形状の軟磁性部材
23のまわりに配置し、それぞれの導電体の端部を接合
することにより、軟磁性部材23を囲むヘリカル型巻線
構造の張り合わせコイルを構成したものであり、大型化
することなく巻線数を増やすことができるとともに、環
状の軟磁性部材23を用いてさらに大きなパーミアンス
を得ることができる効果がある。
【0097】実施の形態15.図20は、この発明の実
施の形態15による張り合わせコイルを形成した後の断
面図である。図において、1は電気絶縁性及び熱可撓性
を有するポリイミドからなる第1のシート状基板、2は
電気絶縁性を有するポリイミドからなる第2のシート状
基板、3は第1のシート状基板1に形成された銅からな
る導電体、4は第2のシート状基板2に形成された銅か
らなる導電体、5は導電体3の端部に形成されたはんだ
からなる接合材、6は導電体4の端部に形成されたはん
だからなる接合材、23は珪素鋼板軟磁性材料からなる
軟磁性部材である。
【0098】軟磁性部材23を入れるへこみは、加熱し
た金型に押し込むことにより、一度にへこみを形成す
る。へこみの形状は、軟磁性部材23と略等しい。第1
のシート状基板1は、熱可塑性があるため、加熱しなが
ら張り合わせることで、第1のシート状基板1の破損や
導電体3の断線を防止することが可能である。
【0099】このように構成される張り合わせコイル
は、上記実施の形態11と同様の効果が得られる。
【0100】なお、第1のシート状基板1の材料は熱可
塑性ポリイミドに限らず、ポリエチレン、ポリスチレ
ン、ポリ塩化ビニル、ポリアミド等の絶縁材料で可撓性
を有する熱可塑性材料でも同様の効果が得られる。
【0101】実施の形態16.図21は、この発明の実
施の形態16による張り合わせコイルを形成した後の断
面図である。図において、1は電気絶縁性及び可撓性を
有するポリイミドからなる第1のシート状基板、2は電
気絶縁性及び可撓性を有するポリイミドからなる第2の
シート状基板、3は第1のシート状基板1に形成された
銅からなる導電体、4は第2のシート状基板2に形成さ
れた銅からなる導電体、5は導電体4の端部に形成され
たはんだからなる接合材、6は導電体5の端部に形成さ
れたはんだからなる接合材、23は珪素鋼板軟磁性材料
からなる軟磁性部材である。
【0102】軟磁性部材23を入れるへこみは、第1の
シート状基板1及び第2のシート状基板2を金型に押し
込むことにより、一度にへこみを形成する。第1のシー
ト状基板1及び第2のシート状基板2に形成されたへこ
みを対向するように張り合わせたときにできるへこみの
形状は、軟磁性部材23と略等しい。
【0103】このように構成される張り合わせコイル
は、上記実施の形態11と同様の効果が得られる。
【0104】さらに、実施の形態16によれば、上記実
施の形態15と異なり、第1のシート状基板1及び第2
のシート状基板2の両方にへこみを形成し、張り合わせ
ているので、片側のシート状基板のみにへこみを形成し
て軟磁性部材をいれるよりも、より大きな軟磁性部材2
3を挿入することができ、より大きなインダクタンスを
得ることができる。
【0105】実施の形態17.図22は、この発明の実
施の形態17によるモータを示す構成図である。図にお
いて、29は珪素鋼板軟磁性材料からなる軟磁性部材の
ティース、30はNd−Fe−Bの永久磁石からなる回
転子である。
【0106】本実施の形態は、上記実施の形態11によ
る張り合わせコイルを用いたモータの例である。シート
状基板を金型に押し込むことにより、軟磁性部材のティ
ース29を入れるへこみを形成し、軟磁性部材のティー
ス29を挿入し、シート状基板を張り合わせ、シート状
基板上の導電体は接合材によってヘリカル型巻線構造の
張り合わせコイルを形成し、固定子の一つのティース2
9を構成する。また、回転子30の方はNd−Fe−B
の磁石などを利用して構成する。必要な数の固定子のテ
ィース29と回転子30などで、モータは構成される。
【0107】上記実施の形態11による張り合わせコイ
ルで構成されるため、大型化することなくティース29
の巻線数を増やすことができる。そのため、モータのト
ルクを任意に設定できる。さらに、シート状部材を用い
てフォトリソグラフィー及びエッチングを用いて導電路
の形成を行うため、寸法精度の高いモータを大量且つ安
価に製造することができる。
【0108】なお、実施の形態17では、張り合わせコ
イルを固定子側に用いたが、回転子側に使っても同様の
モータを構成でき、寸法精度の高いモータを大量且つ安
価に製造することができる。
【0109】また、実施の形態17では、上記実施の形
態11の張り合わせコイルを用いたが、上記実施の形態
12ないし実施の形態16の張り合わせコイルを用いて
も同様の効果が得られる。
【0110】また、実施の形態17では、張り合わせコ
イルを用いたコア有りモータについて示したが、上記実
施の形態1ないし実施の形態10で示したコイルを用い
てコアレスモータを構成することもできる。
【0111】また、実施の形態17では、ティース状の
軟磁性部材29を用いて回転型モータを構成したが、テ
ィース状に限らず、環状、トラック形状、棒状、板状、
U字形状やギャップを入れたもの等を用いてリニアアク
チュエータを構成してもよい。
【0112】また、実施の形態17では、モータのみの
構成を示したが、このような構成のモータを用いて種々
の電気機器を構成することができる。
【0113】実施の形態18.図23は、この発明の実
施の形態18によるトランスを示す構成図である。図に
おいて、31はトランスの一次側コイル、31aは一次
側コイル31の入力端子、31bは一次側コイル31の
出力端子、32はトランスの二次側コイル、32aは二
次側コイル32の入力端子、32bは二次側コイル32
の出力端子である。
【0114】本実施の形態は、上記実施の形態11によ
る張り合わせコイルを用いたトランスの例である。軟磁
性部材23を入れるへこみは、シート状基板を金型に押
し込むことにより、一度に4つのへこみを形成する。こ
のへこみの形状は軟磁性部材23と略等しい。このへこ
みに軟磁性部材23を挿入し、シート状基板を張り合わ
せ、シート状基板上の導電体は接合材によって2つのヘ
リカル型巻線構造の張り合わせコイルを形成する。その
1つの張り合わせコイルは、トランスの一次側コイル3
1となる。また、もう1つの張り合わせコイルは、トラ
ンスの二次側コイル32となる。
【0115】このように構成されたトランスにおいて
は、一次側コイル31及び二次側コイル32の両方とも
張り合わせコイルで構成されるため、大型化することな
く巻線数を増やすことができ、トランスの一次側及び二
次側の巻き数を任意に設定できる。さらに、シート状部
材を用いてフォトリソグラフィー及びエッチングで導電
路の形成を行うため、寸法精度の高いトランスを大量か
つ安価に製造することができる。また、環状の軟磁性部
材23を用いることができるため、十分なパーミアンス
を得ることができる。
【0116】なお、実施の形態18では、上記実施の形
態11の張り合わせコイルを用いたが、上記実施の形態
12ないし実施の形態16の張り合わせコイルを用いて
も同様の効果が得られる。
【0117】また、実施の形態18では、トランスのみ
の構成を示したが、このような構成のトランスを用いて
種々の電気機器を構成することができる。
【0118】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、電気絶縁性を有し、片面に一定の間隔をおいて複
数の導電体が配置された第1のシート状基板、電気絶縁
性を有し片面に一定の間隔をおいて配置され、且つ第1
のシート状基板の複数の導電体のあるパターンの端部と
隣接するパターンの端部と対向する側の端部とを結ぶよ
うなパターンに形成された複数の導電体が配置された第
2のシート状基板を備え、第1及び第2のシート状基板
の互いに重なる各導電体の端部を接合し連続した導電路
を形成してなるので、簡便に製造でき、大量且つ安価に
コイルが得られる効果がある。
【0119】また、請求項2記載の発明によれば、第1
及び第2のシート状基板を複数枚重ねて、各導電体の対
応する端部を接合することにより多層化したので、簡便
に製造でき、大量且つ安価にコイルが得られる効果があ
る。
【0120】また、請求項3記載の発明によれば、第1
のシート状基板に少なくとも一つのへこみを形成し、こ
のへこみに少なくとも一つの軟磁性部材を挿入したの
で、大きなパーミアンスが得られる効果がある。
【0121】また、請求項4記載の発明によれば、第1
及び第2のシート状基板にへこみを形成し、このへこみ
に軟磁性部材を挿入したので、大きなパーミアンスが得
られる効果がある。
【0122】また、請求項5記載の発明によれば、第1
及び第2のシート状基板は、互いに導電体の形成されて
ない面同士で重ねるので、各導電体間の絶縁性を向上さ
せる効果が得られる。
【0123】また、請求項6記載の発明によれば、第1
のシート状基板は熱可塑性基板であるので、シート状基
板の破損や導電体の断線を防止できる効果を得られる。
【0124】また、請求項7記載の発明によれば、各導
電体の端部にスルーホールを形成したので、簡便な構造
にできる効果が得られる。
【0125】また、請求項8記載の発明によれば、電気
絶縁性を有し、片面に一定の間隔をおいて複数の導電体
が配置された第1のシート状基板、電気絶縁性を有し片
面に一定の間隔をおいて配置され、且つ第1のシート状
基板の複数の導電体のあるパターンの端部と所定相数離
れたパターンの端部と対向する側の端部とを結ぶような
パターンに形成された複数の導電体が配置された第2の
シート状基板を備え、第1及び第2のシート状基板の互
いに重なる各導電体の端部を接合し所定の相数の連続し
た導電路を形成してなるので、簡便に製造でき、大量且
つ安価にコイルが得られる効果がある。
【0126】また、請求項9記載の発明によれば、接合
する端部以外の導電体を覆う電気絶縁体を備えたので、
各導電体間の絶縁性を向上させる効果が得られる。
【0127】また、請求項10記載の発明によれば、電
気絶縁性を有し、両面に一定の間隔をおいて複数の導電
体が配置された第1のシート状基板、電気絶縁性を有し
両面に一定の間隔をおいて配置され、且つ第1のシート
状基板の複数の導電体のあるパターンの端部と隣接する
パターンの端部と対向する側の端部とを結ぶようなパタ
ーンに形成された複数の導電体が配置された第2のシー
ト状基板を備え、第1及び第2のシート状基板の互いに
重なる各導電体の端部を接合し連続した導電路を形成し
てなるので、コイルを大型化することなく巻線数を増や
すことができる効果がある。
【0128】また、請求項11記載の発明によれば、第
1及び第2のシート状基板の両面に形成された導電体の
うち、張り合わせたときに互いに接触しない面の各導電
体の端部にスルーホールを形成したので、簡便な構造に
できる効果が得られる。
【0129】また、請求項12記載の発明によれば、請
求項1から11のいずれか一項に記載の張り合わせコイ
ルを回転子または固定子に用いたモータを有するので、
小型でトルクの大きいモータを搭載した電気機器を得ら
れる効果がある。
【0130】また、請求項13記載の発明によれば、請
求項3から6のいずれか一項に記載の張り合わせコイル
を一次側コイルまたは二次側コイルとしたトランスを有
するので、小型で昇圧比の高いトランスを搭載した電気
機器が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による張り合わせコ
イルを示す平面図及び断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による張り合わせコ
イルを示す平面図及び断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による他の張り合わ
せコイルを示す平面図である。
【図4】 この発明の実施の形態1による他の張り合わ
せコイルを示す平面図である。
【図5】 この発明の実施の形態2による張り合わせコ
イルを示す平面図である。
【図6】 この発明の実施の形態3による張り合わせコ
イルを示す平面図である。
【図7】 この発明の実施の形態4による張り合わせコ
イルを示す平面図である。
【図8】 この発明の実施の形態5による張り合わせコ
イルを示す平面図及び断面図である。
【図9】 この発明の実施の形態6による張り合わせコ
イルを示す平面図である。
【図10】 この発明の実施の形態7による張り合わせ
コイルを示す断面図である。
【図11】 この発明の実施の形態8による張り合わせ
コイルを示す平面図である。
【図12】 この発明の実施の形態9による張り合わせ
コイルを示す断面図である。
【図13】 この発明の実施の形態10による張り合わ
せコイルを示す平面図である。
【図14】 この発明の実施の形態11による張り合わ
せコイルを示す平面図である。
【図15】 この発明の実施の形態11による張り合わ
せコイルを示す断面図である。
【図16】 この発明の実施の形態12による張り合わ
せコイルを示す平面図である。
【図17】 この発明の実施の形態12による張り合わ
せコイルを示す断面図である。
【図18】 この発明の実施の形態13による張り合わ
せコイルを示す平面図である。
【図19】 この発明の実施の形態14による張り合わ
せコイルを示す平面図である。
【図20】 この発明の実施の形態15による張り合わ
せコイルを示す断面図である。
【図21】 この発明の実施の形態16による張り合わ
せコイルを示す断面図である。
【図22】 この発明の実施の形態17によるモータを
示す構成図である。
【図23】 この発明の実施の形態18によるトランス
を示す構成図である。
【図24】 従来のボイスコイルを示す構成図である。
【符号の説明】
1 第1のシート状基板、2 第2のシート状基板、
3、4 導電体、5、6接合材、7、8 絶縁体、13
可撓性絶縁シート、14 導電性接着剤、15、16
スルーホール、17、18 銅めっき、23 軟磁性
部材、29 ティース、30 回転子、 31 一次側
コイル、32 二次側コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 犬伏 俊也 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気絶縁性を有し、片面に一定の間隔を
    おいて複数の導電体が配置された第1のシート状基板、
    電気絶縁性を有し片面に一定の間隔をおいて配置され、
    且つ上記第1のシート状基板の複数の導電体のあるパタ
    ーンの端部と隣接するパターンの上記端部と対向する側
    の端部とを結ぶようなパターンに形成された複数の導電
    体が配置された第2のシート状基板を備え、上記第1及
    び第2のシート状基板の互いに重なる各導電体の端部を
    接合し連続した導電路を形成してなることを特徴とする
    張り合わせコイル。
  2. 【請求項2】 第1及び第2のシート状基板を複数枚重
    ねて、各導電体の対応する端部を接合することにより多
    層化したことを特徴とする請求項1記載の張り合わせコ
    イル。
  3. 【請求項3】 第1のシート状基板に少なくとも一つの
    へこみを形成し、このへこみに少なくとも一つの軟磁性
    部材を挿入したことを特徴とする請求項1記載の張り合
    わせコイル。
  4. 【請求項4】 第1及び第2のシート状基板にへこみを
    形成し、このへこみに軟磁性部材を挿入したことを特徴
    とする請求項1記載の張り合わせコイル。
  5. 【請求項5】 第1及び第2のシート状基板は、互いに
    導電体の形成されてない面同士で重ねることを特徴とす
    る請求項1記載の張り合わせコイル。
  6. 【請求項6】 第1のシート状基板は熱可塑性基板であ
    ることを特徴とする請求項3記載の張り合わせコイル。
  7. 【請求項7】 各導電体の端部にスルーホールを形成し
    たことを特徴とする請求項5記載の張り合わせコイル。
  8. 【請求項8】 電気絶縁性を有し、片面に一定の間隔を
    おいて複数の導電体が配置された第1のシート状基板、
    電気絶縁性を有し片面に一定の間隔をおいて配置され、
    且つ上記第1のシート状基板の複数の導電体のあるパタ
    ーンの端部と所定相数離れたパターンの上記端部と対向
    する側の端部とを結ぶようなパターンに形成された複数
    の導電体が配置された第2のシート状基板を備え、上記
    第1及び第2のシート状基板の互いに重なる各導電体の
    端部を接合し所定の相数の連続した導電路を形成してな
    ることを特徴とする張り合わせコイル。
  9. 【請求項9】 接合する端部以外の導電体を覆う電気絶
    縁体を備えたことを特徴とする請求項1または8記載の
    張り合わせコイル。
  10. 【請求項10】 電気絶縁性を有し、両面に一定の間隔
    をおいて複数の導電体が配置された第1のシート状基
    板、電気絶縁性を有し両面に一定の間隔をおいて配置さ
    れ、且つ上記第1のシート状基板の複数の導電体のある
    パターンの端部と隣接するパターンの上記端部と対向す
    る側の端部とを結ぶようなパターンに形成された複数の
    導電体が配置された第2のシート状基板を備え、上記第
    1及び第2のシート状基板の互いに重なる各導電体の端
    部を接合し連続した導電路を形成してなることを特徴と
    する張り合わせコイル。
  11. 【請求項11】 第1及び第2のシート状基板の両面に
    形成された導電体のうち、張り合わせたときに互いに接
    触しない面の各導電体の端部にスルーホールを形成した
    ことを特徴とする請求項10記載の張り合わせコイル。
  12. 【請求項12】 請求項1から11のいずれか一項に記
    載の張り合わせコイルを回転子または固定子に用いたモ
    ータを有することを特徴とする電気機器。
  13. 【請求項13】 請求項3、4、6のいずれか一項に記
    載の張り合わせコイルを一次側コイルまたは二次側コイ
    ルとしたトランスを有することを特徴とする電気機器。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006080367A (ja) * 2004-09-10 2006-03-23 Brother Ind Ltd インダクタンス素子、無線タグ回路素子、タグテープロール、及びインダクタンス素子の製造方法
JP2008136337A (ja) * 2006-10-26 2008-06-12 Seiko Instruments Inc ステータ、モータ及び記録媒体駆動装置並びにステータの製造方法
US9799441B2 (en) 2015-03-19 2017-10-24 Ricoh Company, Ltd. Transformer and plasma generator

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