JPH11265813A - 折り曲げコイル及びこれを用いた電気機器 - Google Patents

折り曲げコイル及びこれを用いた電気機器

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JPH11265813A
JPH11265813A JP6584498A JP6584498A JPH11265813A JP H11265813 A JPH11265813 A JP H11265813A JP 6584498 A JP6584498 A JP 6584498A JP 6584498 A JP6584498 A JP 6584498A JP H11265813 A JPH11265813 A JP H11265813A
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JP
Japan
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sheet
bending axis
bent
substrate
bending
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Application number
JP6584498A
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English (en)
Inventor
Yoshinori Yokoyama
吉典 横山
Munehisa Takeda
宗久 武田
Kiyotsugu Tsuneyoshi
清嗣 恒吉
Naoshi Yamada
直志 山田
Toshiya Inubushi
俊也 犬伏
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Mitsubishi Electric Corp
Original Assignee
Mitsubishi Electric Corp
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Publication date
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  • Manufacturing Cores, Coils, And Magnets (AREA)
  • Coils Or Transformers For Communication (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 インダクタンスが数μH〜数Hであり、簡便
に製造でき、大量且つ安価なコイルを得ることを目的と
している。 【解決手段】 電気絶縁性及び可撓性を有し曲げ軸3で
折り曲げられるシート状基板1、このシート状基板1の
片面に一定の間隔をおいて配置され、曲げ軸3に対し
て、あるパターンの端部の曲げ軸方向の位置と隣接する
パターンの端部と対向する側の端部の曲げ軸方向の位置
とが一致するようなパターンに形成された複数の導電体
2を備え、曲げ軸3で複数の導電体2を形成した面を内
側にして折り曲げ、その互いに重なる各導電体2の端部
を接合し連続した導電路を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、携帯用電子機器
等の小型電気機器に用いられるインダクタンス素子、ト
ランス、これらの部品を有する電磁モータ等の電気機器
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】図25は、例えば特開昭60−1899
17号公報に示された従来のボイスコイルを示す構成図
である。図において、1はシート状基板、2は導電体で
ある。
【0003】次に動作について説明する。シート状基板
1に所定数の導電体2を並べたパターンを形成し、両端
部が重なり合うようにシート状基板1を環状に折り曲げ
るとともに両端部を所定相数だけ左右にずらせ、互いに
重なり合う各導電体の端部を接合し、ボイスコイルを形
成する。このボイスコイルに通電することによって磁束
が生じる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来のボイスコイルは
以上のように構成されているので、環状に折り曲げると
ともに両端部を所定相数だけ左右にずらして接合する必
要があるために、ずらし量の設定及び接合が困難にな
り、製造が難しいという問題があった。さらに空心コイ
ルしか考慮していないため、磁束が集中しないため、十
分なパーミアンスが得られないという問題点がある。こ
のため、インダクタンス数μH〜数Hのコイルでは、コ
イルが大型化し携帯用電子機器に用いるのが困難である
などの問題があった。
【0005】この発明は上記のような問題点を解消する
ためになされたもので、簡便に製造でき、大量且つ安価
にコイルを得ることを目的とする。また、数μH〜数H
のインダクタンスを有するコイルを得ることを目的とす
る。また、このコイルを用いてトランス、モータなどの
電気機器を得ることを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明に係わる折り曲
げコイルは、電気絶縁性及び可撓性を有し曲げ軸で折り
曲げられるシート状基板、このシート状基板の片面に一
定の間隔をおいて配置され、曲げ軸に対して、あるパタ
ーンの端部の曲げ軸方向の位置と隣接するパターンの端
部と対向する側の端部の曲げ軸方向の位置とが一致する
ようなパターンに形成された複数の導電体を備え、曲げ
軸で上記複数の導電体を形成した面を内側にして折り曲
げ、その互いに重なる各導電体の端部を接合し連続した
導電路を形成してなるものである。
【0007】また、シート状基板を複数枚重ねて曲げ軸
で折り曲げ、各導電体の対応する端部を接合することに
より多層化したものである。
【0008】また、軟磁性部材を少なくとも一つ備え、
この軟磁性部材を包み込むように複数の導電体が形成さ
れたシート状基板を折り曲げてなるものである。
【0009】また、シート状基板を複数備えたものであ
る。
【0010】また、シート状基板は熱可塑性基板であ
る。
【0011】また、電気絶縁性及び可撓性を有し曲げ軸
で折り曲げられるシート状基板、このシート状基板の片
面に一定の間隔をおいて配置され、曲げ軸に対して、あ
るパターンの端部の曲げ軸方向の位置と所定相数離れた
パターンの端部と対向する側の端部の曲げ軸方向の位置
とが一致するようなパターンに形成された複数の導電体
を備え、曲げ軸で上記複数の導電体を形成した面を内側
にして折り曲げ、その互いに重なる各導電体の端部を接
合し所定の相数の連続した導電路を形成してなるもので
ある。
【0012】また、接合する端部以外の導電体を覆う電
気絶縁体を備えたものである。
【0013】また、電気絶縁性及び可撓性を有し曲げ軸
で折り曲げられるシート状基板、このシート状基板の片
面に一定の間隔をおいて配置され、曲げ軸に対して、あ
るパターンの端部の曲げ軸方向の位置と隣接するパター
ンの端部と対向する側の端部の曲げ軸方向の位置とが一
致するようなパターンに形成された複数の導電体を備
え、曲げ軸で複数の導電体を形成した面を外側にして折
り曲げ、その互いに重なる各導電体の端部を接合し連続
した導電路を形成してなるものである。
【0014】また、各導電体の端部にスルーホールを形
成したものである。
【0015】また、電気絶縁性及び可撓性を有し曲げ軸
で折り曲げられるシート状基板、このシート状基板の両
面に一定の間隔をおいて配置され、曲げ軸に対して、あ
るパターンの端部の曲げ軸方向の位置と隣接するパター
ンの端部と対向する側の端部の曲げ軸方向の位置とが一
致するようなパターンに形成された複数の導電体を備
え、曲げ軸で折り曲げ、その互いに重なる各導電体の端
部を接合し連続した導電路を形成してなるものである。
【0016】また、シート状基板の両面に形成された導
電体のうち、いずれか片面の各導電体の端部にスルーホ
ールを形成したものである。
【0017】また、この発明に係る電機機器は、請求項
1から11のいずれか一項に記載の折り曲げコイルを回
転子または固定子に用いたモータを有するものである。
【0018】また、請求項3から5のいずれか一項に記
載の折り曲げコイルを一次側コイルまたは二次側コイル
としたトランスを有するものである。
【0019】
【発明の実施の形態】実施の形態1.図1は、この発明
の実施の形態1による折り曲げコイルを示す図であり、
図1(a)は平面図、図1(b)は断面図である。また
図2は、上記図1における折り曲げコイルを形成した後
を示す図であり、図2(a)は平面図、図2(b)は断
面図である。図において、1は電気絶縁性及び可撓性を
有するポリイミドからなるシート状基板、2はシート状
基板1の片面に形成された銅からなる導電体、3は曲げ
軸、4は導電体2上に形成されたはんだからなる接合材
である。
【0020】導電体2は、その形状が曲げ軸3に対し
て、1つのパターンの端部の曲げ軸方向の位置と、隣接
するパターンの別の端部の曲げ軸方向の位置が一致(例
えば、端部Aとa、Bとbとの曲げ軸方向の位置が一
致)するようなパターンとなっており、一定の間隔をお
いて多数形成されている。シート状基板1を導電体2を
形成した面を内側に曲げ軸3で折り曲げ、その互いに重
なる導電体2の端部をはんだからなる接合材4によって
接合し、連続した導電路とすることでヘリカル型巻線コ
イルを形成している(図2)。
【0021】以上のように、本実施の形態1の構成によ
れば、従来のように折り曲げ時にシートのずらし量を調
整することなくパターンの接合ができ、シート状部材を
用いることによって加工が容易であるため、簡便に製造
でき、大量且つ安価にコイルを得ることができる。
【0022】また、シート状基板1への導電体2の形成
は、シート状部材を用いるためフォトリソグラフィー及
びエッチング等を用いた導電路の形成が可能であるた
め、簡便に製造でき、大量且つ安価にコイルを得ること
ができる。
【0023】なお、図1では、導電体2のパターンとし
ては、短い水平部と斜めの直線部からなる例について示
したが、図3に示すように水平部を長くしたり、図4に
示すように水平部がなく斜めの直線部のみにしたり、図
5に示すように、曲げ軸を境に片側を水平部のみにし、
反対側を斜めの直線部にしたりしても、1つのパターン
の端部の曲げ軸方向の位置と、隣接するパターンの別の
端部の曲げ軸方向の位置とが一致するようなパターンで
あれば、同様の効果が得られるのは言うまでもない。
【0024】また、図4及び図5に示すように、導電体
2の端部が平行四辺形になっている場合には、曲げ軸3
で折り曲げたときに相対する端部の形状が一致しない。
この場合には、接合面積が減少するので、減少しないよ
うに端部の形状を変更しても良い。さらに、片側の端部
の面積を対向する別の端部の面積より大きくしたり、対
向する端部の接合材4をそれぞれ凹凸に構成したり、テ
ーパをつけたりする等により、接合状態をさらに向上す
ることもできる。
【0025】また、上記実施の形態1では、曲げ軸3で
1回だけ折り曲げる例について示したが、2回以上折り
曲げても同様の効果が得られる。このような構成にすれ
ば、折り曲げられた導電体2同士の接触が回避でき、各
導体間の電気絶縁性を向上させることができる。
【0026】また、シート状基板1の材料はポリイミド
に限らず、ポリエーテルサルフォン、エポキシ樹脂、ポ
リエチレンテレフタラート、ポリテトラフルオロエチレ
ン等の電気絶縁材料で可撓性を有する材料でも同様の効
果が得られる。また、導電体2は銅に限定されず、アル
ミニウム、金、銀等の良導体でも同様の効果が得られ
る。接合材4は導電体2の端部同士を接合できる導電体
の接合材であればACF等の異方性導電シートや導電性
ペースト等どのようなものでも良いことは言うまでもな
い。
【0027】実施の形態2.図6は、この発明の実施の
形態2による折り曲げコイルを示す平面図である。図に
おいて、1は電気絶縁性及び可撓性を有するポリイミド
からなるシート状基板、2はシート状基板1の片面に形
成された銅からなる導電体、3は曲げ軸、4は導電体2
上に形成されたはんだからなる接合材である。
【0028】本実施の形態2でも、上記実施の形態1と
同様に、導電体2は形状が曲げ軸3に対して、1つのパ
ターンの端部の曲げ軸方向の位置と、隣接するパターン
の別の端部の曲げ軸方向の位置とが一致するようなパタ
ーンとなっているが、上記実施の形態1のように、互い
に平行ではなく、それぞれ異なったパターンとなってお
り、ある間隔をおいて多数形成されている。そして、上
記実施の形態1と同様に、シート状基板1を導電体2を
形成した面を内側に曲げ軸3で折り曲げ、その互いに重
なる導電体2の端部をはんだからなる接合材4によって
接合し、連続した導電路とすることでヘリカル型巻線コ
イルを形成している。
【0029】このようにして得られた折り曲げコイル
は、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
【0030】さらに、上記実施の形態2によれば、パタ
ーンの長さを任意に変化できるので、コイルの直流抵抗
値を任意に設定できる。
【0031】また、上記実施の形態2ではパターンは直
線的なものについて説明したが、任意の曲線からなるパ
ターンにしても、曲げ軸3に対して、1つのパターンの
端部の曲げ軸方向の位置と、隣接するパターンの別の端
部の曲げ軸方向の位置とが一致するようなパターンであ
れば、同様の効果が得られることは言うまでもない。
【0032】実施の形態3.図7は、この発明の実施の
形態3による折り曲げコイルを示す平面図である。図に
おいて、1は電気絶縁性及び可撓性を有するポリイミド
からなるシート状基板、2はシート状基板1の片面に形
成された銅からなる導電体、3は曲げ軸、4は導電体2
上に形成されたはんだからなる接合材である。
【0033】本実施の形態3では、導電体2は形状が曲
げ軸3に対して、1つのパターンの端部の曲げ軸方向の
位置と、所定の相数だけ離れたパターンの別の端部の曲
げ軸方向の位置とが一致(例えば、端部Aとa、Bとb
との曲げ軸方向の位置が一致)するようなパターンとな
っており、一定の間隔をおいて多数形成されている。そ
して、上記実施の形態1と同様に、シート状基板1を導
電体2を形成した面を内側に、曲げ軸3で折り曲げ、そ
の互いに重なる導電体2の端部をはんだからなる接合材
4によって接合し、所定の相数の連続した導電路とする
ことで所定の相数のヘリカル型巻線コイルを形成してい
る。
【0034】このようにして得られた折り曲げコイルは
上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
【0035】さらに、上記実施の形態3によれば、1つ
のパターンの端部の曲げ軸方向の位置と、所定の相数だ
け離れたパターンの別の端部の曲げ軸方向の位置とが一
致するようなパターンとすることにより、所定の相数の
連続したヘリカル型巻線コイルを一回の折り曲げで形成
することができる。
【0036】実施の形態4.図8は、この発明の実施の
形態4による折り曲げコイルを示す図であり、図8
(a)は平面図、図8(b)は断面図である。図におい
て、1は電気絶縁性及び可撓性を有するポリイミドから
なるシート状基板、2はシート状基板1の片面に形成さ
れた銅からなる導電体、3は曲げ軸、4は導電体2上に
形成されたはんだからなる接合材、5は接合材4以外の
導電体2を被った電気絶縁性を有するポリイミドからな
る電気絶縁体である。
【0037】本実施の形態4では、上記実施の形態1と
同様の構成において、接合材4以外の導電体2上に、電
気絶縁体5であるポリイミシートを貼付けたものであ
る。そして、導電体2を形成した面を内側に、曲げ軸3
で折り曲げ、その互いに重なる導電体2の端部をはんだ
からなる接合材4によって接合し、連続した導電路とす
ることでヘリカル型巻線コイルを形成している。
【0038】このようにして得られた折り曲げコイルは
実施の形態1と同様の効果が得られる。
【0039】さらに、上記実施の形態4では、接合する
端部以外の導電体2を電気絶縁性を有するポリイミドか
らなる電気絶縁体5で被っているので、各導電体間の電
気絶縁性を向上させることができる。
【0040】なお、上記実施の形態4では、電気絶縁体
5を、接合する接合材4以外の導電体2を被うように構
成したが、折り曲げたときに互いに対向する導電体部を
電気絶縁体5で被えば、同様の効果が得られるのは言う
までもない。
【0041】また、上記実施の形態4では、電気絶縁体
5はポリイミドシートを貼り付けたが、電気絶縁体の塗
布、スプレーコーティング、印刷、蒸着、他の成膜法等
折り曲げたときに互いに対向する導電体部を電気絶縁体
で被えるのであればどのような方法をとっても良いこと
は言うまでもない。
【0042】また、電気絶縁体5の材料はポリイミドに
限らず、ポリエーテルサルフォン、エポキシ樹脂、ポリ
エチレンテレフタラート、ポリテトラフルオロエチレン
等の電気絶縁材料で、可撓性を有する材料であればどの
ようなものでも同様の効果が得られる。
【0043】実施の形態5.図9は、この発明の実施の
形態5による折り曲げコイルを示す平面図である。図に
おいて、1は電気絶縁性及び可撓性を有するポリイミド
からなる第1のシート状基板、2は第1のシート状基板
1に形成された銅からなる第1の導電体、3は曲げ軸、
4は第1の導電体2の端部に形成されたはんだからなる
第1の接合材、6は第1のシート上基板1及び導電体2
の上に形成され電気絶縁性及び可撓性を有するポリイミ
ドからなる第2のシート状基板、7は第2のシート状基
板6に形成された銅からなる第2の導電体、8は第2の
導電体7の端部に形成されたはんだからなる第2の接合
材である。
【0044】本実施の形態5では、上記実施の形態1に
おける構成を2つ重ねたものである。第1の導電体2及
び第2の導電体7は、その形状が曲げ軸3に対して、1
つのパターンの端部の曲げ軸方向の位置と隣接するパタ
ーンの別の端部の曲げ軸方向の位置とが一致するような
パターンとなっている。曲げ軸3で、第1の導電体2及
び第2の導電体7を形成した面を内側に折り曲げ、その
互いに重なる第1の導電体2及び第2の導電体7の端部
を、はんだからなる第1の接合材4及び第2の接合材8
によって接合する。第1の導電体2及び第2の導電体7
は、曲げ軸3で折り曲げ、接合することにより、各々が
ヘリカル型の巻線構造を有する。そして、第1の導電体
2と第2の導電体7の端部上の接合材4aと8aが接合
されることにより、第1の導電体2と第2の導電体7は
1つのヘリカル型巻線コイルを形成する。
【0045】上記実施の形態1と同様に、従来のように
折り曲げ時にシートのずらし量を調整することなく、パ
ターンの接合ができ、シート状部材を用いることによっ
て加工が容易であるため、簡便に製造でき、大量且つ安
価にコイルを得ることができる。また、曲げ軸3での折
り曲げは、2回以上折り曲げても同様の効果が得られ
る。さらに、折り曲げられた第2の導電体7同士の接触
が回避でき、各導体間の電気絶縁性を向上させることが
できる。
【0046】第1のシート状基板1への第1の導電体2
の形成と第2のシート上基板6への第2の導電体7の形
成は、シート状部材を用いるためフォトリソグラフィー
及びエッチングを用いた導電路の形成が可能であるた
め、簡便に製造でき、大量且つ安価にコイルを得ること
ができる。
【0047】なお、上記図9では、第1の導電体2及び
第2の導電体7のパターンとしては短い水平部と斜めの
直線部からなる例について示したが、上記図3に示すよ
うに水平部を長くしたり、上記図4に示すように水平部
がなく斜めの直線部のみにしたり、上記図5に示すよう
に、曲げ軸を境に片側を水平部のみにし、反対側を斜め
の直線部にしたりしても、1つのパターンの端部の曲げ
軸方向の位置と隣のパターンの別の端部の曲げ軸方向の
位置が一致するようなパターンであれば、同様の効果が
得られるのは言うまでもない。
【0048】また、第2のシート状基板6で第1の導電
体2と第2の導電体7間が絶縁されるため、各導体間の
電気絶縁性を向上させることができる。
【0049】さらに、シート状基板を2枚重ねて曲げ軸
で折り曲げ、対応する端部を接合することにより多層化
し、連続した導電路を形成することにより、多層のヘリ
カル型巻線コイルを一回の折り曲げで形成することがで
きる。
【0050】上記実施の形態5では、導電路を形成した
シート上基板を2枚重ねる例について示したが、3枚以
上の複数枚重ねることにより、さらに多層化でき、巻線
数の増大を図れるのは言うまでもない。
【0051】なお、第1のシート状基板1と第2のシー
ト状基板6の材料はポリイミドに限らず、ポリエーテル
サルフォン、エポキシ樹脂、ポリエチレンテレフタラー
ト、ポリテトラフルオロエチレン等の絶縁材料で可撓性
を有する材料でも同様の効果が得られる。また、第1の
導電体2及び第2の導電体7は銅に限定されず、アルミ
ニウム、金、銀等の良導体でも同様の効果が得られる。
第1の接合材4及び第2の接合材8は、第1の導電体2
及び第2の導電体7の端部同士を接合できる導電体の接
合材であればACF等の異方性導電シートや導電性ペー
スト等でもどのようなものでも同様の効果が得られる。
【0052】実施の形態6.図10は、この発明の実施
の形態6による折り曲げコイルを示す平面図である。図
において、1は電気絶縁性及び可撓性を有するポリイミ
ドからなるシート状基板、2はシート状基板1に形成さ
れた銅からなる導電体、3、9は曲げ軸、10は電気絶
縁性を有するポリイミドからなるシート、11はシート
状基板1の裏面に形成された導電性接着剤である。
【0053】上記実施の形態1と同様に、導電体2は、
その形状が曲げ軸3に対して、1つのパターンの端部の
曲げ軸方向の位置と、隣接するパターンの別の端部の曲
げ軸方向の位置とが一致するようなパターンとなってお
り、一定の間隔をおいて多数形成されている。曲げ軸3
で導電体2を形成した面を外側にシート状基板1を折り
曲げ、シート状基板1をさらに曲げ軸9で導電体2を形
成した面を外側に折り曲げ、隣接するパターンのその互
いに付き合わされた導電体2の端部を、導電性接着剤1
1をもつ電気絶縁シート10によって接合し、連続した
導電路とすることでヘリカル型巻線コイルを形成してい
る。
【0054】このようにして得られた折り曲げコイルは
実施の形態1と同様の効果が得られる。
【0055】さらに、実施の形態6によれば、導電体2
を外側に折り曲げているため、シート状基板1が絶縁体
であるため各コイル間の絶縁性能が向上する。
【0056】なお、導電性接着剤11をもつ電気絶縁シ
ート10は導電体2の端部同士を接合できる導電体の接
合材であれば、導電性ペーストやはんだづけなど,どの
ようなものでも同様の効果が得られる。
【0057】実施の形態7.図11は、この発明の実施
の形態7による折り曲げコイルを示す平面図である。図
において、1は電気絶縁性及び可撓性を有するポリイミ
ドからなるシート状基板、2はシート状基板1に形成さ
れた銅からなる導電体、3は曲げ軸、12はシート上基
板1にCO2レーザを用いて形成したスルーホール、1
3は互いに重なるスルーホール12を連結する銅めっき
である。
【0058】上記実施の形態1と同様に、導電体2は、
その形状が曲げ軸3に対して、1つのパターンの端部の
曲げ軸方向の位置と、隣接するパターンの別の端部の曲
げ軸方向の位置とが一致するようなパターンとなってお
り、一定の間隔をおいて多数形成されている。曲げ軸3
で導電体2を形成した面を外側にシート状基板1を折り
曲げ、その互いに重なるスルーホール12に銅めっき1
3を施すことによって、導電体2同士をスルーホール1
2を介して接合し、連続した導電路とすることでヘリカ
ル型巻線コイルを形成している。
【0059】このようにして得られた折り曲げコイルは
上記実施の形態6と同様の効果が得られる。
【0060】さらに、実施の形態7によれば、導電体2
の連結をスルーホール12での連結としたため、導電体
2を形成した面を外側に折り曲げる場合でも、上記実施
の形態6と比較して、折り曲げ回数が減少できる。
【0061】上記実施の形態7では、スルーホール12
の形成方法として、CO2レーザを用いる方法を示した
が、エキシマレーザ、反応性イオンエッチングなどのド
ライエッチングやウエットエッチング等スルーホールを
形成することができる方法であればどのような方法を用
いても良い。また、銅めっき13は、金、銀などの良導
体のめっきでも同様の効果が得られる。また、導電性ペ
ーストなどをスルーホールに埋め込んだり、良導体をス
ルーホールに挿入する等上下の導電体2を連結できるも
のであればどのような方法を用いても良い。
【0062】実施の形態8.図12は、この発明の実施
の形態8による折り曲げコイルを示す平面図である。図
において、1は電気絶縁性及び可撓性を有するポリイミ
ドからなるシート状基板、2はシート状基板1に形成さ
れた銅からなる第1の導電体、7はシート状基板1の裏
面(第1の導電体2が形成された面と反対の面)に形成
された銅からなる第2の導電体、3、9、31は曲げ
軸、4ははんだからなる接合材、10は電気絶縁性を有
するポリイミドからなるシート、11はシート状基板1
の表面(但し端部4bは裏面)に形成され、第2の導電
体7と電気的に接続された導電性接着剤である。
【0063】上記実施の形態1と同様に、第1の導電体
2及び第2の導電体7は、その形状が曲げ軸3に対し
て、1つのパターンの端部の曲げ軸方向の位置と、隣接
するパターンの別の端部の曲げ軸方向の位置とが一致す
るようなパターンとなっており、一定の間隔をおいて多
数形成されている。また、図に示すように、第1の導電
体2の最下端のパターンは、裏面に形成された第2の導
電体7の最下端のパターンの端部と接合できるように、
他のパターンより長くなっている。まず、曲げ軸31で
第1の導電体2の最下端のパターンの端部に形成された
接合材4aを外側に折り曲げる。次に、曲げ軸3で、第
1の導電体2を形成した面を内側にシート状基板1を折
り曲げる。その時、第2の導電体7は、曲げ軸3で外側
になるように折り曲げられる。ここで、その互いに重な
る第1の導電体2の端部を接合材4によって接合する。
次に、曲げ軸9で第2の導電体7が外側になるようにシ
ート状基板1を折り曲げる。ここで、互いに付き合わさ
れた第2の導電体7の端部を導電性接着剤11をもつ電
気絶縁シート10によって接合する。この時、第1の導
電体2の最下端のパターンの端部に形成された接合材4
aを、折り曲げられた状態から元に戻すことによって、
第2の導電体7の最下端のパターンの別の端部に形成さ
れた接合材4bと重なり、これも同時に接合する。以上
のように、第1の導電体2及び第2の導電体7を連続し
た導電路とする。第1の導電体2によるコイルと第2の
導電体7によるコイルとで2重のヘリカル型巻線コイル
を形成している。
【0064】上記実施の形態1と同様に、折り曲げ時に
はシートのずらし量を調整することなく、パターンの接
合ができ、シート状部材を用いることによって加工が容
易であるため、また、曲げ軸3での折り曲げは、2回以
上折り曲げても同様の効果が得られる。さらに、折り曲
げられた第1の導電体2同士の接触が回避でき、各導体
間の電気絶縁性を向上させることができる。
【0065】シート状基板1への第1の導電体2と第2
の導電体7の形成は、シート状部材を用いるためフォト
リソグラフィー及びエッチングを用いた導電路の形成が
可能であるため、簡便に製造でき、大量且つ安価にコイ
ルを得ることができる。
【0066】なお、上記図12では、第1の導電体2及
び第2の導電体7のパターンとしては短い水平部と斜め
の直線部からなる例について示したが、上記図3に示す
ように水平部を長くしたり、上記図4に示すように水平
部がなく斜めの直線部のみにしたり、上記図5に示すよ
うに、曲げ軸を境に片側を水平部のみにし、反対側を斜
めの直線部にしたりしても、1つのパターンの端部の曲
げ軸方向の位置と隣のパターンの別の端部の曲げ軸方向
の位置が一致するようなパターンであれば、同様の効果
が得られるのは言うまでもない。
【0067】また、シート上基板1の両面に第1の導電
体2及び第2の導電体7を形成したので、シート状基板
1で第1の導電体2と第2の導電体7間が絶縁されるた
め、各導体間の電気絶縁性を向上させることができると
ともに、大型化することなく巻線数を増やすことができ
る。
【0068】上記実施の形態8では、両面に導電体を形
成したシート上基板を1枚だけ用いる例について示した
が、2枚以上の複数枚重ねることにより、さらに多層化
でき、ターン数の増大を図れるのは言うまでもない。
【0069】なお、シート状基板1の材料はポリイミド
に限らず、ポリエーテルサルフォン、エポキシ樹脂、ポ
リエチレンテレフタラート、ポリテトラフルオロエチレ
ン等の絶縁材料で可撓性を有する材料でも同様の効果が
得られる。また、第1の導電体2及び第2の導電体7は
銅に限定されず、アルミニウム、金、銀等の良導体でも
同様の効果が得られる。接合材4は、第1の導電体2及
び第2の導電体7の端部同士を接合できる導電体の接合
材であればACF等の異方性導電シートや導電性ペース
ト等どのようなものでも良いことは言うまでもない。導
電性接着剤11をもつ電気絶縁シート10は第2の導電
体7の端部同士を接合できるものであれば、導電性ペー
ストやはんだづけなど、どのようなものでも同様の効果
が得られる。
【0070】実施の形態9.図13は、この発明の実施
の形態9による折り曲げコイルを示す平面図である。図
において、1は電気絶縁性及び可撓性を有するポリイミ
ドからなるシート状基板、2はシート状基板1に形成さ
れた銅からなる第1の導電体、7はシート状基板1の裏
面(第1の導電体2が形成された面と反対の面)に形成
された銅からなる第2の導電体、3は曲げ軸、4ははん
だからなる接合材、12はシート上基板1にCO2レー
ザを用いて形成したスルーホール、13はその互いに重
なるスルーホール12を連結する銅めっき、14は第1
の導電体2の最下端の一方の端部である。
【0071】上記実施の形態1と同様に、第1の導電体
2及び第2の導電体7は、その形状が曲げ軸3に対し
て、1つのパターンの端部の曲げ軸方向の位置と、隣接
するパターンの別の端部の曲げ軸方向の位置とが一致す
るようなパターンとなっており、一定の間隔をおいて多
数形成されている。また、図に示すように、第1の導電
体2の最下端のパターンは、裏面に形成された第2の導
電体7の最下端のパターンの端部と接合できるように、
他のパターンより長くなっている。まず、曲げ軸3で第
1の導電体2を形成した面を内側にシート状基板1を折
り曲げる。その時、第2の導電体7は曲げ軸3で外側に
なるように折り曲げられる。ここで、その互いに重なる
第1の導電体2の端部をはんだからなる接合材4によっ
て接合する。次に、その互いに重なるスルーホール12
に、低粘度のペースト状導体13を封入することによっ
て、第2の導電体7同士をスルーホール12を介して接
合する。さらに、第1の導電体2の最下端パターンの1
つの端部14と、第2の導電体7の最下端の別の端部を
スルーホールにより導通をとることにより、第1の導電
体2及び第2の導電体7を連続した導電路とする。第1
の導電体2によるコイルと第2の導電体7によるコイル
とで2重のヘリカル型巻線コイルを形成している。
【0072】このようにして得られた折り曲げコイルは
上記実施の形態8と同様の効果が得られる。
【0073】さらに、実施の形態9によれば、第2の導
電体7の連結をスルーホール12による連結にしたた
め、導電体をシート状基板の両面に形成した場合におい
ても、上記実施の形態8と比較して、折り曲げ回数が減
少できる。
【0074】上記実施の形態9では、スルーホール12
の形成方法として、CO2レーザを用いる方法を示した
が、エキシマレーザ、反応性イオンエッチングなどのド
ライエッチングやウエットエッチング等スルーホールを
形成することができる方法であればどのような方法を用
いても良い。また、銅めっき13は、金、銀などの良導
体のめっきでも同様の効果が得られる。また、導電性ペ
ーストなどをスルーホールに埋め込んだり、良導体をス
ルーホールに挿入するなど上下の第2の導電体7を連結
できるものであればどのような方法を用いても良い。
【0075】実施の形態10.図14は、この発明の実
施の形態10による折り曲げコイルを示す平面図であ
る。また図15は、上記図14における折り曲げコイル
を形成した後の断面図である。図において、1は電気絶
縁性及び可撓性を有するポリイミドからなるシート状基
板、2はシート状基板1に形成された銅からなる導電
体、4ははんだからなる接合材、15、16、17、1
8は曲げ軸、19は珪素鋼板軟磁性材料からなる軟磁性
部材である。
【0076】上記実施の形態1と同様に、導電体2は、
その形状が1つのパターンの端部の曲げ軸方向の位置
と、隣接するパターンの別の端部の曲げ軸方向の位置と
が一致するようなパターンとなっており、一定の間隔を
おいて多数形成されている。シート状基板1を、曲げ軸
15を山折り、曲げ軸16を谷折り、曲げ軸17を谷折
りすることで、軟磁性部材19を入れる1つのへこみを
形成する。へこみの形状は軟磁性部材19に略等しい。
そのへこみに軟磁性部材19を設け、曲げ軸18でシー
ト状基板1を谷折りした後、その互いに重なる導電体2
の端部をはんだからなる接合材4で接合し、有心の折り
曲げコイルを形成する(図15)。
【0077】このようにして得られた折り曲げコイル
は、上記実施の形態1と同様の効果が得られる。
【0078】さらに、実施の形態10によれば、軟磁性
部材19の入る1つのへこみを形成し、そのへこみに軟
磁性部材19を挿入し、シートを折り曲げ、その互いに
重なる各導電体2の端部を接合し、連続した導電路を形
成したので、ヘリカル型巻線構造の折り曲げコイルを、
軟磁性部材19の周囲に容易に構成することができるた
め、さらに大きなパーミアンスを得ることができる。ま
た、軟磁性部材19を入れる1つのへこみは、シート状
基板1を金型に押し込むことにより、曲げ軸15、1
6、17で1つずつ折り曲げなくとも一度に形成するこ
とができる。
【0079】このようにして得られた折り曲げコイル
は、インダクタとしてフィルタ、DC−DCコンバータ
等の電気機器を構成することができる。
【0080】上記実施の形態10では、実施の形態1の
折り曲げコイルを軟磁性部材19のまわりに形成した例
について示したが、上記実施の形態2ないし実施の形態
9の折り曲げコイルを用いても同様の効果がある。
【0081】なお、軟磁性部材19の形状は、棒状に限
らず、トラック形状、板状、U字形状、環状やギャップ
を入れたものでもなんでも良い。また、絶縁層を介した
積層構造の部材を用いた場合、渦電流損失を低減でき、
折り曲げコイルの性能を向上できる。軟磁性部材19
は、珪素鋼板に限らずアモルファス、フェライトあるい
はパーマロイ等軟磁性部材であれば同様の効果が得られ
る。また、軟磁性部材19が導電材料の場合には、周り
を絶縁層で被うことにより、絶縁性を向上できる。
【0082】実施の形態11.図16は、この発明の実
施の形態11による折り曲げコイルを示す平面図であ
る。また図17は、上記図16における折り曲げコイル
を形成した後の断面図である。図において、1は電気絶
縁性及び可撓性を有するポリイミドからなるシート状基
板、2はシート状基板1に形成された銅からなる導電
体、4ははんだからなる接合材、15、16、17、1
8、21、22、23、24は曲げ軸、19、20は珪
素鋼板軟磁性材料からなる軟磁性部材である。
【0083】上記図16に示すように、導電体2は1つ
のパターンの端部の曲げ軸方向の位置と、隣接するパタ
ーンの別の端部の曲げ軸方向の位置とが一致するような
パターンが2列と、曲げ軸に対して直交する直線から構
成されるパターンが1列の3列から構成されており、一
定の間隔をおいて多数形成されている。シート状基板1
を、曲げ軸15、21を山折り、曲げ軸16、22を谷
折り、曲げ軸17、23を谷折り、曲げ軸24を山折り
することで、軟磁性部材19、20を入れる2つのへこ
みを形成する。へこみの形状は軟磁性部材19、20に
略等しい。そのへこみに軟磁性部材19、20を設け、
曲げ軸18でシート状基板1を谷折りした後、その互い
に重なる導電体2の端部を接合材4で接合し、折り曲げ
コイルを形成する(図17)。
【0084】このようにして得られた折り曲げコイル
は、上記実施の形態10と同様の効果が得られる。
【0085】さらに、実施の形態11によれば、シート
状基板1に複数のへこみを形成し、ヘリカル型巻線構造
の有心折り曲げコイルを容易に構成することができるの
で、大型化することなく巻線数を増やすことができると
ともに、トラック状の軟磁性部材19、20を用いてさ
らに大きなパーミアンスを得ることができる。
【0086】軟磁性部材19、20を入れる2つのへこ
みは、シート状基板を金型に押し込むことにより、曲げ
軸15、16、17、21、22、23、24で1つず
つ折り曲げなくとも一度に形成することができる。ま
た、ここで形成するへこみは2つに限らず、2つ以上同
時に形成することもできる。
【0087】さらに、上記図16に示すように、2列目
の最下端のパターンの端部に形成したはんだからなる接
合材4aと、1列目の最下端のパターンの端部に形成し
たはんだからなる接合材4bを接合することにより、軟
磁性部材19のまわりに形成したヘリカル型コイルと軟
磁性部材20のまわりに形成したヘリカル型コイルとが
直列的に連結された1つのコイルを形成することができ
る。
【0088】なお、軟磁性部材19、20の形状は、棒
状に限らず、トラック形状、板状、U字形状、環状やギ
ャップを入れたものでもなんでも良いし、軟磁性部材1
9と20が1つのコアを形成しても良い。また、絶縁層
を介した積層構造の部材を用いた場合、渦電流損失を低
減でき、折り曲げコイルの性能を向上できる。軟磁性部
材19、20は、珪素鋼板に限らずアモルファス、フェ
ライトあるいはパーマロイ等軟磁性部材であれば同様の
効果が得られる。また、軟磁性部材19、20が導電材
料の場合には、周りを絶縁層で被うことにより、絶縁性
を向上できる。
【0089】実施の形態12.図18は、この発明の実
施の形態12による折り曲げコイルを示す平面図であ
り、また図19は、上記図18における折り曲げコイル
を形成した後の断面図を示す。図において、1は電気絶
縁性及び可撓性を有するポリイミドからなるシート状基
板で、2はシート状基板1に形成された銅からなる導電
体で、4ははんだからなる接合材で、15、16、1
7、18、21、22、23、24、32は曲げ軸で、
19は珪素鋼板軟磁性材料からなる軟磁性部材である。
【0090】導電体2は形状が1つのパターンの端部の
曲げ軸方向の位置と隣のパターンの別の端部の曲げ軸方
向の位置が一致するようなパターンとなっており、一定
の間隔をおいて多数形成されている。シート状基板1を
曲げ軸15を山折り、曲げ軸16を谷折り、曲げ軸17
を谷折り、曲げ軸を18を山折りすることで、軟磁性部
材19を入れる1つのへこみを形成する。さらに、曲げ
軸21を山折り、曲げ軸22を谷折り、曲げ軸23を谷
折り、曲げ軸を24を山折りすることで、軟磁性部材1
9を入れる1つのへこみを形成する。片側のへこみに軟
磁性部材19を設け、曲げ軸32でこの2つのへこみを
お互いに対向するように、谷折りした後、その互いに重
なる導電体2の端部をはんだからなる接合材4で接合
し、有心折り曲げコイルを形成する。この2つのへこみ
を合わせた形状は、軟磁性部材19に略等しい。
【0091】このようにして得られた折り曲げコイルの
コイル部は、上記実施の形態10と同様の効果が得られ
る。
【0092】シート状基板1に複数のへこみを形成し、
ヘリカル型巻線構造の有心折り曲げコイルを容易に構成
することができるので、大型化することなく巻線数を増
やすことができるとともに、へこみを形成したシート同
士を折り曲げてコイルを形成するため、片側にへこみを
形成した折り曲げコイルよりもより大きな軟磁性部材1
9を挿入することができるため、大きなインダクタンス
を得ることができる。
【0093】軟磁性部材19を入れる2つのへこみは、
シート状基板1を金型に押し込むことにより、15、1
6、17、18、21、22、23、24の折り曲げ軸
で1つずつ折り曲げなくとも一度に形成することができ
る。
【0094】このようにして得られた有心折り曲げコイ
ルは、インダクタとしてフィルタ、DC−DCコンバー
タ等の電気機器を構成することができる。
【0095】なお、軟磁性部材19の形状は、棒状に限
らず、トラック形状、板状、U字形状、環状やギャップ
を入れたものでもなんでもよい。また、絶縁層を介した
積層構造の部材を用いた場合、渦電流損失を低減でき、
折り曲げコイルの性能を向上できる。軟磁性部材19
は、珪素鋼板に限らずアモルファス、フェライトあるい
はパーマロイ等軟磁性部材であれば同様の効果が得られ
る。また、軟磁性部材19が導電材料の場合には、周り
を絶縁層で被うことにより、絶縁性を向上できる。
【0096】実施の形態13.図20は、この発明の実
施の形態13による折り曲げコイルを形成した後の平面
図である。図において、1は電気絶縁性及び可撓性を有
するポリイミドからなるシート状基板、2はシート状基
板1に形成された銅からなる導電体、4ははんだからな
る接合材、19は珪素鋼板軟磁性材料からなる軟磁性部
材である。
【0097】図に示すように、本実施の形態13は、上
記実施の形態10の折り曲げコイルを二つ使ったもので
あり、上記実施の形態10と同様の効果が得られる。
【0098】2つの折り曲げコイルは別々に使用しても
良いし、ある一カ所の二つの接合材4同士を接合するこ
とにより、1つのコイルとして使用しても良い。
【0099】シート状基板1に1つのへこみを形成し、
そのシートを2個使って、軟磁性部材の両側に配置し
た。そのシート状基板1を折り曲げることにより、ヘリ
カル型巻線構造の有心折り曲げコイルを容易に構成する
ことができ、大型化することなく巻線数を増やすことが
できるとともに、環状の軟磁性部材を用いてさらに大き
なパーミアンスを得ることができる。
【0100】上記実施の形態13では、環状の軟磁性部
材19の内側において接合しているが、外側で接合して
も同様の効果が得られる。
【0101】実施の形態14.図21は、この発明の実
施の形態14による折り曲げコイルを形成した後の平面
図である。図において、1は電気絶縁性及び可撓性を有
するポリイミドからなるシート状基板、2はシート状基
板1に形成された銅からなる導電体、4ははんだからな
る接合材、19は珪素鋼板軟磁性材料からなる軟磁性部
材である。
【0102】本実施の形態14は、上記実施の形態10
による折り曲げコイルと上記実施の形態11による折り
曲げコイルを使ったものである。上記実施の形態10に
よる1つのへこみを有する折り曲げコイルと上記実施の
形態11による2つのへこみを有する折り曲げコイルと
を、ギャップを有する長方形状の軟磁性部材19の周り
に配置し、それぞれの導電体2の端部を接合することに
より、軟磁性部材19を囲むヘリカル型巻線構造の折り
曲げコイルを容易に構成することができ、大型化するこ
となく巻線数を増やすことができると共に、環状の軟磁
性部材を用いてさらに大きなパーミアンスを得ることが
できる効果がある。
【0103】なお、上記実施の形態11では、2つのへ
こみを有するシート状基板1を曲げ軸18において1回
曲げて3ヶ所の接合を行っていたが、本実施の形態14
に適用する場合、へこみの両側から折り曲げ、軟磁性部
材19の内側の2ヶ所で接合する構成としても良い。
【0104】このように構成される折り曲げコイルは、
上記実施の形態12と同様の効果が得られる。
【0105】実施の形態15.図22は、この発明の実
施の形態15による折り曲げコイルを形成した後の断面
図である。図において、1は電気絶縁性及び可撓性を有
する熱可塑性ポリイミドからなるシート状基板、2はシ
ート状基板1に形成された銅からなる導電体、4ははん
だからなる接合材、19は珪素鋼板軟磁性材料からなる
軟磁性部材である。
【0106】軟磁性部材19を入れるへこみは、加熱し
た金型に押し込むことにより、一度にへこみを形成す
る。へこみの形状は、軟磁性部材19と略等しい。シー
ト状基板1は、熱可塑性があるため、加熱しながら折り
曲げることで、シート状基板1の破損や導電体2の断線
を防止することが可能である。
【0107】このように構成される折り曲げコイルは、
上記実施の形態10と同様の効果が得られる。
【0108】なお、シート状基板1の材料は熱可塑性ポ
リイミドに限らず、ポリエチレン、ポリスチレン、ポリ
塩化ビニル、ポリアミド等の絶縁材料で可撓性を有する
熱可塑性材料でも同様の効果が得られる。
【0109】実施の形態16.図23は、この発明の実
施の形態16によるモータを示す平面構成図である。図
において、1は電気絶縁性及び可撓性を有するポリイミ
ドからなるシート状基板、2はシート状基板1に形成さ
れた銅からなる導電体、4ははんだからなる接合材、2
5は珪素鋼板軟磁性材料からなる軟磁性部材のティー
ス、26はNd−Fe−Bの永久磁石からなる回転子で
ある。
【0110】シート状基板1を金型に押し込むことによ
り、軟磁性部材のティース25を入れるへこみを形成
し、軟磁性部材のティース25を挿入し、シート状基板
1を折り曲げ、シート状基板1上の導電体2は接合材4
によってヘリカル型巻線構造の折り曲げコイルを形成
し、固定子の一つのティース25を構成する。また、回
転子の方は、Nd−Fe−Bの磁石26などを利用して
構成する。必要な数の固定子のティース25と回転子2
6などで、モータは構成される。
【0111】折り曲げコイルで構成されるため、大型化
することなくティース25の巻線数を増やすことができ
る。そのため、モータのトルクを任意に設定できる。さ
らに、シート状部材を用いてフォトリソグラフィー及び
エッチングを用いて導電路の形成を行うため、寸法精度
の高いモータを大量且つ安価に製造することができる。
【0112】なお、実施の形態16では、折り曲げコイ
ルを固定子側に用いたが、回転子側に使っても同様のモ
ータを構成でき、寸法精度の高いモータを大量且つ安価
に製造することができる。
【0113】また、実施の形態16では、上記実施の形
態10の折り曲げコイルを用いたが、上記実施の形態1
1ないし実施の形態15の折り曲げコイルを用いても同
様の効果が得られる。
【0114】また、実施の形態16では、折り曲げコイ
ルを用いたコア有りモータについて示したが、上記実施
の形態1ないし実施の形態9で示した折り曲げコイルを
用いてコアレスモータを構成することもできる。
【0115】また、実施の形態16では、ティース状の
軟磁性部材25を用いて回転型モータを構成したが、テ
ィース状に限らず、環状、トラック形状、棒状、板状、
U字形状やギャップを入れたもの等を用いてリニアアク
チュエータを構成しても良い。
【0116】また、実施の形態16では、モータのみの
構成を示したが、このような構成のモータを用いて種々
の電気機器を構成することができる。
【0117】実施の形態17.図24は、この発明の実
施の形態17によるトランスを示す構成図である。図に
おいて、1は電気絶縁性及び可撓性を有するポリイミド
からなるシート状基板、2はシート状基板1に形成され
た銅からなる導電体、4ははんだからなる接合材、27
はトランスの一次側コイル、27aは一次側コイル27
の入力端子、27bは一次側コイル27の出力端子、2
8はトランスの二次側コイル、28aは二次側コイル2
8の入力端子、28bは二次側コイル31の出力端子で
ある。
【0118】軟磁性部材19を入れるへこみは、シート
状基板1を金型に押し込むことにより、一度に4つのへ
こみを形成する。このへこみの形状は軟磁性部材19と
略等しい。このへこみに軟磁性部材19を挿入し、シー
ト状基板1を折り曲げ、シート状基板1上の導電体2は
接合材4によって2つのヘリカル型巻線構造の折り曲げ
コイルを形成する。その1つの折り曲げコイルは、トラ
ンスの一次側コイル27となる。また、もう1つの折り
曲げコイルは、トランスの二次側コイル28となる。
【0119】このように構成されたトランスにおいて
は、一次側コイル27及び二次側コイル28の両方とも
上記実施の形態10における折り曲げコイルで構成され
るため、大型化することなく巻線数を増やすことがで
き、トランスの一次側及び二次側の巻き数を任意に設定
できる。さらに、シート状部材を用いてフォトリソグラ
フィー及びエッチングで導電路の形成を行うため、寸法
精度の高いトランスを大量且つ安価に製造することがで
きる。また、環状の軟磁性部材19を用いることができ
るため、十分なパーミアンスを得ることができる。
【0120】また、実施の形態17では、上記実施の形
態10の折り曲げコイルを用いたが、上記実施の形態1
1ないし実施の形態14の折り曲げコイルを用いても同
様の効果が得られる。
【0121】また、上記実施の形態17では、トランス
のみの構成を示したが、このような構成のトランスを用
いて種々の電気機器を構成することができる。
【0122】
【発明の効果】以上のように、請求項1記載の発明によ
れば、電気絶縁性及び可撓性を有し曲げ軸で折り曲げら
れるシート状基板、このシート状基板の片面に一定の間
隔をおいて配置され、曲げ軸に対して、あるパターンの
端部の曲げ軸方向の位置と隣接するパターンの端部と対
向する側の端部の曲げ軸方向の位置とが一致するような
パターンに形成された複数の導電体を備え、曲げ軸で上
記複数の導電体を形成した面を内側にして折り曲げ、そ
の互いに重なる各導電体の端部を接合し連続した導電路
を形成してなるので、簡便に製造でき、大量且つ安価に
コイルが得られる効果がある。
【0123】また、請求項2記載の発明によれば、シー
ト状基板を複数枚重ねて曲げ軸で折り曲げ、各導電体の
対応する端部を接合することにより多層化したので、簡
便に製造でき、大量且つ安価にコイルが得られる効果が
ある。
【0124】また、請求項3記載の発明によれば、軟磁
性部材を少なくとも一つ備え、この軟磁性部材を包み込
むように複数の導電体が形成されたシート状基板を折り
曲げてなるので、大きなパーミアンスが得られる効果が
ある。
【0125】また、請求項4記載の発明によれば、シー
ト状基板を複数備えたので、大型化することなく巻線数
を増やすことができ、環状の軟磁性部材を用いてさらに
大きなパーミアンスのコイルを容易に形成できる効果が
ある。
【0126】また、請求項5記載の発明によれば、シー
ト状基板は熱可塑性基板であるので、シート状基板の破
損や導電体の断線を防止できる効果を得られる。
【0127】また、請求項6記載の発明によれば、電気
絶縁性及び可撓性を有し曲げ軸で折り曲げられるシート
状基板、このシート状基板の片面に一定の間隔をおいて
配置され、曲げ軸に対して、あるパターンの端部の曲げ
軸方向の位置と所定相数離れたパターンの端部と対向す
る側の端部の曲げ軸方向の位置とが一致するようなパタ
ーンに形成された複数の導電体を備え、曲げ軸で上記複
数の導電体を形成した面を内側にして折り曲げ、その互
いに重なる各導電体の端部を接合し所定の相数の連続し
た導電路を形成してなるので、簡便に製造でき、大量且
つ安価にコイルが得られる効果がある。
【0128】また、請求項7記載の発明によれば、接合
する端部以外の導電体を覆う電気絶縁体を備えたので、
各導電体間の絶縁性が向上する効果を得られる。
【0129】また、請求項8記載の発明によれば、電気
絶縁性及び可撓性を有し曲げ軸で折り曲げられるシート
状基板、このシート状基板の片面に一定の間隔をおいて
配置され、曲げ軸に対して、あるパターンの端部の曲げ
軸方向の位置と隣接するパターンの端部と対向する側の
端部の曲げ軸方向の位置とが一致するようなパターンに
形成された複数の導電体を備え、曲げ軸で複数の導電体
を形成した面を外側にして折り曲げ、その互いに重なる
各導電体の端部を接合し連続した導電路を形成してなる
ので、絶縁性能を高くできる効果を得られる。
【0130】また、請求項9記載の発明によれば、各導
電体の端部にスルーホールを形成したので、導電体を形
成した面を外側に折り曲げる場合において、折り曲げ回
数を減少できる効果が得られる。
【0131】また、請求項10記載の発明によれば、電
気絶縁性及び可撓性を有し曲げ軸で折り曲げられるシー
ト状基板、このシート状基板の両面に一定の間隔をおい
て配置され、曲げ軸に対して、あるパターンの端部の曲
げ軸方向の位置と隣接するパターンの端部と対向する側
の端部の曲げ軸方向の位置とが一致するようなパターン
に形成された複数の導電体を備え、曲げ軸で折り曲げ、
その互いに重なる各導電体の端部を接合し連続した導電
路を形成してなるので、コイルを大型化することなく巻
線数を増やすことができる効果がある。
【0132】また、請求項11記載の発明によれば、シ
ート状基板の両面に形成された導電体のうち、いずれか
片面の各導電体の端部にスルーホールを形成したので、
導電体を形成した面を外側に折り曲げる場合において、
折り曲げ回数を減少できる効果が得られる。
【0133】また、請求項12記載の発明によれば、請
求項1から11のいずれか一項に記載の折り曲げコイル
を回転子または固定子に用いたモータを有するので、小
型でトルクの大きいモータを搭載した電気機器を得られ
る効果がある。
【0134】また、請求項13記載の発明によれば、請
求項3から5のいずれか一項に記載の折り曲げコイルを
一次側コイルまたは二次側コイルとしたトランスを有す
るので、小型で昇圧比の高いトランスを搭載した電気機
器が得られる効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明の実施の形態1による折り曲げコイ
ルを示す平面図及び断面図である。
【図2】 この発明の実施の形態1による折り曲げコイ
ルを示す平面図及び断面図である。
【図3】 この発明の実施の形態1による折り曲げコイ
ルを示す平面図である。
【図4】 この発明の実施の形態1による折り曲げコイ
ルを示す平面図である。
【図5】 この発明の実施の形態1による折り曲げコイ
ルを示す平面図である。
【図6】 この発明の実施の形態2による折り曲げコイ
ルを示す平面図である。
【図7】 この発明の実施の形態3による折り曲げコイ
ルを示す平面図である。
【図8】 この発明の実施の形態4による折り曲げコイ
ルを示す平面図及び断面図である。
【図9】 この発明の実施の形態5による折り曲げコイ
ルを示す平面図である。
【図10】 この発明の実施の形態6による折り曲げコ
イルを示す平面図である。
【図11】 この発明の実施の形態7による折り曲げコ
イルを示す平面図である。
【図12】 この発明の実施の形態8による折り曲げコ
イルを示す平面図である。
【図13】 この発明の実施の形態9による折り曲げコ
イルを示す平面図である。
【図14】 この発明の実施の形態10による折り曲げ
コイルを示す平面図である。
【図15】 この発明の実施の形態10による折り曲げ
コイルを示す断面図である。
【図16】 この発明の実施の形態11による折り曲げ
コイルを示す平面図である。
【図17】 この発明の実施の形態11による折り曲げ
コイルを示す断面図である。
【図18】 この発明の実施の形態12による折り曲げ
コイルを示す平面図である。
【図19】 この発明の実施の形態12による折り曲げ
コイルを示す断面図である。
【図20】 この発明の実施の形態13による折り曲げ
コイルを示す平面図である。
【図21】 この発明の実施の形態14による折り曲げ
コイルを示す平面図である。
【図22】 この発明の実施の形態15による折り曲げ
コイルを示す平面図である。
【図23】 この発明の実施の形態16によるモータを
示す構成図である。
【図24】 この発明の実施の形態17によるトランス
を示す構成図である。
【図25】 従来のボイスコイルを示す構成図である。
【符号の説明】
1 シート状基板、2 導電体、3 曲げ軸、4 接合
材、5 絶縁体、6 可撓性絶縁シート状基板、10
絶縁シート、11 導電性接着剤、12 スルーホー
ル、13 銅めっき、19 軟磁性部材、25 ティー
ス、26 磁石回転子、27 トランスの一次側コイ
ル、28 トランスの二次側コイル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山田 直志 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内 (72)発明者 犬伏 俊也 東京都千代田区丸の内二丁目2番3号 三 菱電機株式会社内

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気絶縁性及び可撓性を有し曲げ軸で折
    り曲げられるシート状基板、このシート状基板の片面に
    一定の間隔をおいて配置され、上記曲げ軸に対して、あ
    るパターンの端部の曲げ軸方向の位置と隣接するパター
    ンの上記端部と対向する側の端部の曲げ軸方向の位置と
    が一致するようなパターンに形成された複数の導電体を
    備え、上記曲げ軸で上記複数の導電体を形成した面を内
    側にして折り曲げ、その互いに重なる上記各導電体の端
    部を接合し連続した導電路を形成してなることを特徴と
    する折り曲げコイル。
  2. 【請求項2】 シート状基板を複数枚重ねて曲げ軸で折
    り曲げ、各導電体の対応する端部を接合することにより
    多層化したことを特徴とする請求項1記載の折り曲げコ
    イル。
  3. 【請求項3】 軟磁性部材を少なくとも一つ備え、この
    軟磁性部材を包み込むようにシート状基板を折り曲げて
    なることを特徴とする請求項1記載の折り曲げコイル。
  4. 【請求項4】 シート状基板を複数備えたことを特徴と
    する請求項3記載の折り曲げコイル。
  5. 【請求項5】 シート状基板は熱可塑性基板であること
    を特徴とする請求項3または4記載の折り曲げコイル。
  6. 【請求項6】 電気絶縁性及び可撓性を有し曲げ軸で折
    り曲げられるシート状基板、このシート状基板の片面に
    一定の間隔をおいて配置され、上記曲げ軸に対して、あ
    るパターンの端部の曲げ軸方向の位置と所定相数離れた
    パターンの上記端部と対向する側の端部の曲げ軸方向の
    位置とが一致するようなパターンに形成された複数の導
    電体を備え、上記曲げ軸で上記複数の導電体を形成した
    面を内側にして折り曲げ、その互いに重なる上記各導電
    体の端部を接合し所定の相数の連続した導電路を形成し
    てなることを特徴とする折り曲げコイル。
  7. 【請求項7】 接合する端部以外の導電体を覆う電気絶
    縁体を備えたことを特徴とする請求項1または6記載の
    折り曲げコイル。
  8. 【請求項8】 電気絶縁性及び可撓性を有し曲げ軸で折
    り曲げられるシート状基板、このシート状基板の片面に
    一定の間隔をおいて配置され、上記曲げ軸に対して、あ
    るパターンの端部の曲げ軸方向の位置と隣接するパター
    ンの上記端部と対向する側の端部の曲げ軸方向の位置と
    が一致するようなパターンに形成された複数の導電体を
    備え、上記曲げ軸で上記複数の導電体を形成した面を外
    側にして折り曲げ、その互いに重なる上記各導電体の端
    部を接合し連続した導電路を形成してなることを特徴と
    する折り曲げコイル。
  9. 【請求項9】 各導電体の端部にスルーホールを形成し
    たことを特徴とする請求項8記載の折り曲げコイル。
  10. 【請求項10】 電気絶縁性及び可撓性を有し曲げ軸で
    折り曲げられるシート状基板、このシート状基板の両面
    に一定の間隔をおいて配置され、上記曲げ軸に対して、
    あるパターンの端部の曲げ軸方向の位置と隣接するパタ
    ーンの上記端部と対向する側の端部の曲げ軸方向の位置
    とが一致するようなパターンに形成された複数の導電体
    を備え、上記曲げ軸で折り曲げ、その互いに重なる上記
    各導電体の端部を接合し連続した導電路を形成してなる
    ことを特徴とする折り曲げコイル。
  11. 【請求項11】 シート状基板の両面に形成された導電
    体のうち、いずれか片面の各導電体の端部にスルーホー
    ルを形成したことを特徴とする請求項10記載の折り曲
    げコイル。
  12. 【請求項12】 請求項1乃至11のいずれか一項に記
    載の折り曲げコイルを回転子または固定子に用いたモー
    タを有することを特徴とする電気機器。
  13. 【請求項13】 請求項3乃至5のいずれか一項に記載
    の折り曲げコイルを一次側コイルまたは二次側コイルと
    したトランスを有することを特徴とする電気機器。
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