JPH11297531A - 積層電子部品 - Google Patents

積層電子部品

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JPH11297531A
JPH11297531A JP10094851A JP9485198A JPH11297531A JP H11297531 A JPH11297531 A JP H11297531A JP 10094851 A JP10094851 A JP 10094851A JP 9485198 A JP9485198 A JP 9485198A JP H11297531 A JPH11297531 A JP H11297531A
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JP
Japan
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conductor
conductors
via hole
laminated
via holes
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JP10094851A
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English (en)
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Masahiko Yamagishi
雅彦 山岸
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Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
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Priority to DE69909663T priority patent/DE69909663T2/de
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 引出し導体における接続不良を低減できる積
層電子部品を提供する。 【解決手段】 積層方向両端部に端子電極13a,13
bを備えた直方体のチップ11内に埋設されたコイル1
2の端部と端子電極13a,13bとが引出し導体14
a,14bによって接続される積層インダクタ10を構
成する際に、引出し導体14a,14bを形成する接続
用導体のビアホールの直径を、コイル12を構成するビ
アホールの直径よりも大きい100μm以上に設定する
と共に、引出し導体14a,14bを形成する複数のビ
アホールのうちの1つ以上を隣接するビアホールの直径
よりも大きく設定する。これにより、製造時において、
上下層のビアホールの位置ずれの許容量が従来よりも大
きくなると共に、接続用導体によって生じる段差の位置
が一直線上に集中せず、これらによって生じる応力が分
散され、ビアホールの位置ずれが低減される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、積層方向両端部に
端子電極を有する積層電子部品に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、電子部品の小型化が進むにつれ、
積層電子部品の一種である積層インダクタにおいては、
小型であり且つ比較的高いインダクタンス値が得られ、
さらに自己共振周波数を高く設定できる等の利点から、
図2乃至図4に示すような縦積層型の積層インダクタが
普及してきている。この縦積層型の積層インダクタは、
端子電極を結ぶ方向に積層構造が形成されているもので
ある。
【0003】即ち、図2乃至図4に示した縦積層型イン
ダクタは、ビアホールhと重なるように接続用導体Pa
が形成された上層用の磁性材料シートAと、ビアホール
hに端部が重なるように4種類のコ字形状のコイル用内
部導体Pb1〜Pb4をそれぞれ形成したコイル層用の
磁性材料シートB1〜B4と、ビアホールhと重なるよ
うに接続用導体Pcが形成された下層用の磁性材料シー
トCを積層することによりチップ21が形成されてい
る。さらに、チップ21の積層方向両端部に端子電極2
3a,23bが形成され、縦積層型インダクタ20が構
成される。
【0004】ここで、コイル用内部導体Pb1〜Pb4
間がビアホールhを介して接続されてコイル22が形成
され、コイル22の両端のそれぞれは、上層用及び下層
用磁性材料シートに形成された複数の接続用導体Pa,
Pcを積層方向に連結してなる引出し導体24a,24
bを介して端子電極23a,23bに接続される。
【0005】これらの接続用導体Pa,Pbは、ビアホ
ールhの形成位置に導体ペーストを印刷して、ビアホー
ルh内に導体を充填することによって形成されている。
このときビアホールhの周囲にはビアホールhの径より
やや大きいランド、例えば矩形状のランドが形成され
る。
【0006】このような構造の積層インダクタは、例え
ば次のような手順で作られる。 1.ベースフィルム上に絶縁体材料若しくは磁性体セラ
ミックのスラリーを塗工してグリーンシートを作成す
る。 2.グリーンシートを適当な大きさに切断し、所定位置
に直径50μmのビアホールhを形成した後、グリーン
シートの所定位置に、例えば銀(Ag)を主体とした導
体ペーストを用いてコイル用内部導体及び接続用導体の
パターンを印刷する。 3.コイル用内部導体のパターンを印刷した適当枚数の
グリーンシートを積み重ねた後、これを圧着して成形体
とする。 4.得られた成形体を一つ一つのチップ素子に切断分離
する。 5.チップ素子の両端に端子電極用の導体ペーストを塗
布して、これを焼き付け、端子電極23a,23bを形
成する。 6.端子電極23a,23bにメッキを施して完成す
る。
【0007】尚、前述の手順では、コイル用内部導体パ
ターンをマトリクス状に印刷したグリーンシートを積層
した成形体を作成し、これを切断することにより多数の
チップ素子を同時に製造している。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】前述した従来の縦積層
型の積層インダクタは、製造時において、コイル用内部
導体Pb1〜Pb4及び接続用導体Pa,Pcが印刷さ
れたグリーンシートを積層すると、導体が存在する部分
と存在しない部分との間に段差が生じる。
【0009】このため、複数のビアホールhに形成した
接続用導体Pa,Pcを積層方向に連結して引出し導体
24a,24bを形成する部分では、接続用導体Pa,
Pcとこれらの周囲との間の段差が同一直線上に重なる
ため、上下層のビアホールhの位置ずれ(接続用導体P
a,Pcの位置ずれ)が大きくなり、上下層の接続用導
体Pa,Pcが導電接続されない接続不良の発生が多々
生じ、製品歩留を低下させていた。
【0010】即ち、図5に示すように、接続用導体P
a,Pcを形成したグリーンシートGsを積層すると、
接続用導体Pa,Pcが積層方向に延びる一直線上に連
続して複数層重なり、複数層に亙って段差を生じる。こ
れを圧着すると、段差によって生じる応力のために、図
6に示すように、上下層のビアホールh(接続用導体P
a,Pc)の位置にずれが生じて、これら上下の接続用
導体Pa,Pcが導電接続されない部分が生じることが
ある。
【0011】本発明の目的は上記の問題点に鑑み、引出
し導体における接続不良を低減できる積層電子部品を提
供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の目的を達
成するために請求項1では、積層構造のチップ内に電子
素子を形成する内部導体が埋設され、複数層のそれぞれ
のビアホールに形成された接続用導体を積層方向に連結
してなる引出し導体によって、チップの積層方向両端部
のそれぞれに形成された端子電極と前記内部導体とを接
続した積層電子部品において、前記引出し導体を形成す
るビアホールの直径を、前記電子素子を構成する内部導
体間を接続するビアホールの直径よりも大きい100μ
m以上に設定すると共に、前記引出し導体を形成する複
数のビアホールのうちの1つ以上を隣接するビアホール
の直径よりも大きく設定した積層電子部品を提案する。
【0013】該積層電子部品によれば、引出し導体を形
成するビアホールの直径が、電子素子を構成する内部導
体間を接続するビアホールの直径よりも大きい100μ
m以上に設定されているため、製造時において、接続用
導体を形成したグリーンシートを積層して圧着したとき
も、上下層のビアホールの位置ずれの許容量が従来より
も大きくなり、これらが完全にずれることがなくなる。
さらに、前記引出し導体を形成する複数のビアホールの
うちの1つ以上が隣接するビアホールの直径よりも大き
く設定されているので、製造時において、接続用導体を
形成したグリーンシートを積層して圧着したとき、前記
接続用導体によって生じる段差の位置が積層方向に延び
る一直線上に集中せず、これらによって生じる応力が分
散されるため、前記ビアホールの位置ずれが低減され、
これらのビアホールに形成された接続用導体同士は導電
接続される。
【0014】また、請求項2では、請求項1記載の積層
電子部品において、前記引出し導体を形成するビアホー
ルの直径は、前記電子素子近傍よりも前記端子電極近傍
に位置するものの方が大きく形成されている積層電子部
品を提案する。
【0015】該積層電子部品によれば、引出し導体を形
成するビアホールの直径が、電子素子を構成する内部導
体間を接続するビアホールの直径よりも大きい100μ
m以上に設定されているため、製造時において、接続用
導体を形成したグリーンシートを積層して圧着したとき
も、上下層のビアホールの位置ずれの許容量が従来より
も大きくなり、これらが完全にずれることがなくなる。
さらに、前記引出し導体を形成するビアホールの直径
は、前記電子素子近傍よりも前記端子電極近傍に位置す
るものの方が大きく形成されているため、製造時におい
て、接続用導体を形成したグリーンシートを積層して圧
着したとき、前記接続用導体によって生じる段差の位置
が積層方向に延びる一直線上に集中せず、これらによっ
て生じる応力が分散され、上下層のビアホールの位置ず
れが従来よりも低減されるので、これらのビアホールに
形成された接続用導体は導電接続される。
【0016】また、請求項3では、積層構造のチップ内
に電子素子を形成する内部導体が埋設され、複数層のそ
れぞれのビアホールに形成された接続用導体を積層方向
に連結してなる引出し導体によって、チップの積層方向
両端部のそれぞれに形成された端子電極と前記内部導体
とを接続した積層電子部品において、前記引出し導体を
形成するビアホールの直径を、前記電子素子を構成する
内部導体間を接続するビアホールの直径よりも大きい1
00μm以上に設定すると共に、前記引出し導体を形成
するビアホールは、同一層内に併設された複数のビアホ
ールを含み、前記引出し導体は前記端子電極に向かって
2つ以上に分岐して形成されている積層電子部品を提案
する。
【0017】該積層電子部品によれば、引出し導体を形
成するビアホールの直径が、電子素子を構成する内部導
体間を接続するビアホールの直径よりも大きい100μ
m以上に設定されているため、製造時において、接続用
導体を形成したグリーンシートを積層して圧着したとき
も、上下層のビアホールの位置ずれの許容量が従来より
も大きくなり、これらが完全にずれることがなくなる。
さらに、前記引出し導体の分岐に伴いビアホールの形成
位置がずらされるため、製造時において、接続用導体を
形成したグリーンシートを積層したとき、前記接続用導
体によって生じる段差の位置が積層方向に延びる一直線
上に集中せず、これらによって生じる応力が分散される
ので、ビアホールの位置ずれを低減でき、これらのビア
ホールに形成された接続用導体は導電接続される。さら
にまた、1つの引出し導体を形成するビアホールが分岐
するので、該1つの引出し導体の表面積が大きくなる。
【0018】また、請求項4では、積層構造のチップ内
に電子素子を形成する内部導体が埋設され、複数層のそ
れぞれのビアホールに形成された接続用導体を積層方向
に連結してなる引出し導体によって、チップの積層方向
両端部のそれぞれに形成された端子電極と前記内部導体
とを接続した積層電子部品において、前記引出し導体を
形成するビアホールは、積層方向に延びる異なる2つ以
上の直線上に配置された複数のビアホールを含み、前記
引出し導体は該2つ以上の直線上のビアホールを交互に
接続して形成されている積層電子部品を提案する。
【0019】該積層電子部品によれば、引出し導体を形
成するビアホールは、積層方向に延びる異なる2つ以上
の直線上に配置された複数のビアホールを含み、前記引
出し導体は該複数のビアホールを接続して形成されてい
るため、製造時において、接続用導体を形成したグリー
ンシートを積層したときに、前記接続用導体によって生
じる段差の位置が積層方向に延びる一直線上に集中せ
ず、これらによって生じる応力が分散されるので、ビア
ホールの位置ずれを低減でき、これらのビアホールに形
成された接続用導体は導電接続される。
【0020】また、請求項5では、積層構造のチップ内
に電子素子を形成する内部導体が埋設され、複数層のそ
れぞれのビアホールに形成された接続用導体を接続して
なる引出し導体によって、チップの積層方向両端部のそ
れぞれに形成された端子電極と前記内部導体とを接続し
た積層電子部品において、前記接続用導体はビアホール
の周囲に形成された所定面積以上のランドを備え、該ラ
ンドはビアホール径の2倍以上で且つ100μm以上の
径を有している積層電子部品を提案する。
【0021】該積層電子部品によれば、前記接続用導体
はビアホールの周囲に、ビアホール径の2倍以上で且つ
100μm以上の径を有するランドを備えているので、
製造時において、接続用導体を形成したグリーンシート
を積層して圧着したときに、前記接続用導体の段差によ
って応力が発生し、これによりビアホールの位置ずれが
生じても、前記ランドによって位置ずれの許容量が増大
され、これらのビアホールに形成された接続用導体は導
電接続される。
【0022】また、請求項6では、請求項1乃至5の何
れかに記載の積層電子部品において、前記引出し導体を
形成する一のビアホールの層厚は、電子素子を構成する
ビアホールの層厚よりも大きく設定されているが形成さ
れる積層電子部品を提案する。
【0023】該積層電子部品によれば、引出し導体を形
成する一のビアホールの層厚が、電子素子を構成するビ
アホールの層厚よりも大きく設定されているため、前記
引出し導体を構成するビアホールの数を低減でき、これ
により接続用導体の段差によって発生する応力を低減で
きるので、前記引出し導体を形成するビアホールの位置
ずれを低減でき、これらのビアホールに形成された接続
用導体は導電接続される。
【0024】また、請求項7では、請求項1乃至6の何
れかに記載の積層電子部品において、前記引出し導体は
抵抗性導電体からなる積層電子部品を提案する。
【0025】該積層電子部品によれば、前記引出し導体
を抵抗器とすることができる。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づいて本発明の一
実施形態を説明する。第1の実施形態は、本願請求項1
及び請求項2に対応したものである。図1は本発明の第
1の実施形態における積層インダクタ10を示す概略斜
視図、図7は概略側面断面図、図8はその積層構造を示
す図である。図において、11は磁性或いは非磁性の絶
縁材料からなる積層構造をなす直方体形状のチップ、1
2はチップ11内に埋設された内部導体を螺旋状に接続
してなるコイル、13a,13bはチップ11の長手方
向両端部、即ちチップの積層構造における積層方向両端
部に設けられた一対の端子電極である。
【0027】また、コイル12の両端のそれぞれは、引
出し導体14a,14bによって各端子電極13a,1
3bに接続されている。
【0028】チップ11は、図8に示すように、長方形
をなす所定厚さの絶縁材料シートからなる上層用シート
31A,31B、コイル層用シート32A〜32D及び
下層用シート33A,33Bのそれぞれを一層若しくは
複数層積層して形成されている。以下の説明において
は、図8に対応してシート31乃至33の積層方向を上
下方向として説明する。
【0029】コイル12は、一端部にビアホールhを有
するコ字形状のコイル用内部導体Pb1〜Pb4が上面
に形成された長方形のコイル層用シート32A〜32D
を複数積層して形成されてる。ここで、ビアホールhの
直径は従来と同様の50μmであり、その内部には導体
が充填されている。
【0030】このコイル層用シート32A〜32Dを積
層する際、上下層のコイル用内部導体Pb1〜Pb4の
一端部と他端部がビアホールh内の導体によって接続さ
れ、複数層に形成されたコイル用内部導体Pb1〜Pb
4によって螺旋状のコイル12が形成される。
【0031】以下の説明においては、導体が充填された
ビアホールを、単にビアホールと称し、「ビアホールに
接続される」「ビアホールによって接続される」は、そ
れぞれ「ビアホール内部に充填された導体に接続され
る」「ビアホール内部に充填された導体によって接続さ
れる」の意味であるものとする。
【0032】また、コイル層用シート32Aの上には、
ビアホールh1に接続用導体Pa1が形成された上層用
シート31Bが1層以上積層され、このビアホールh1
によって接続用導体Pa1とコイル用内部導体Pb1の
端部が接続される。
【0033】さらに、上層用シート31Bの上には、ビ
アホールh2に接続用導体Pa2が形成された上層用シ
ート31Aが1層以上積層され、積層時において接続用
導体Pa2は接続用導体Pa1或いはPa2に接続され
る。
【0034】また、コイル層用シート32Dの下には、
ビアホールh1に接続用導体Pc1を形成した下層用シ
ート33Bが1層以上積層され、上層のコイル層用シー
ト32Dに形成されているビアホールhによって接続用
導体Pc1とコイル用内部導体Pb4とが接続される。
【0035】さらに、下層用シート33Bの下には、ビ
アホールh2に接続用導体Pc2が形成された下層用シ
ート33Aが1層以上積層され、積層時において接続用
導体Pc2は接続用導体Pc2或いはPc1に接続され
る。
【0036】これにより、複数の接続用導体Pa1及び
Pa2によって引出し導体14aが形成され、複数の接
続用導体Pc1及びPc2によって引出し導体14bが
形成される。
【0037】ここで、ビアホールh1,h2の直径は、
コイル用内部導体Pb1〜Pb4を接続しているビアホ
ールhの直径より大きい100μm以上の大きさを有
し、例えばビアホールh2の直径はビアホールh1の直
径よりも更に大きく設定され、ビアホールh1,h2の
内部には接続用導体Pa1,Pa2,Pc1,Pc2を
形成する導体が充填されている。本実施形態では、例え
ば、ビアホールh1の直径を100μmとし、ビアホー
ルh2の直径を150μmとしている。
【0038】次に、前述した積層インダクタの製造方法
を説明する。製造に際しては、まず各部のシート31〜
33を用意する。コイル12が形成される部分のコイル
層用シート32A〜32Dは、BaO、TiO2 系セラ
ミック材を主成分とする絶縁体グリーンシートの所定位
置にビアホールhを形成した後、このビアホールhにそ
の端部が重なるように4種類のコ字形状のコイル用内部
導体Pb1〜Pb4をそれぞれ形成することにより作成
される。このコイル用内部導体Pb1〜Pb4の形状は
コ字形状以外にもL字形状等の非環状のものが採用可能
であることは周知のことである。
【0039】上層用及び下層用シート31A,31B,
33A,33Bは、上記同様の絶縁体グリーンシートの
上記位置にビアホールh1,h2を形成した後、このビ
アホールh1,h2と重なるように矩形状のランドを有
する接続用導体Pa1,Pa2,Pc1,Pc2をそれ
ぞれ形成することにより作成される。
【0040】上記のビアホールh,h1,h2のそれぞ
れは、絶縁体グリーンシートがフィルムで支持されてい
る場合にはレーザ光照射によって、また絶縁体グリーン
シートがフィルムで支持されていない場合には金型打ち
抜きによって形成される。
【0041】次いで、用意した各シート31A〜33B
を、フィルム付きの場合はこれを剥がしながら前述した
順序で積層し、これを500kg/cm2 前後の圧力で
圧着してシート積層体を形成する。ちなみに、上層及び
下層用シート31A,31B,33A,33Bは所定の
厚みに相当する枚数が用いられ、またコイル層用シート
32A〜32Dはコイル周回数に相当する枚数が用いら
れる。
【0042】次に、上記シート積層体を900℃前後の
温度で焼成し、焼成によって得られたチップ11の積層
方向両端部に導体ペーストをディップ法等の手法によっ
て塗布し、これを焼き付けて端子電極13a,13bを
形成し、必要に応じてこれらにSn−Pb等のメッキ処
理を施し、積層インダクタ10を得た。
【0043】前述した積層インダクタ10は、引出し導
体14a,14bを形成するビアホールh1,h2の直
径が、コイル12を構成するビアホールhの直径、即ち
コイル用内部導体Pb1〜Pb4間を接続するビアホー
ルhの直径よりも大きい100μm以上に設定されてい
るため、製造時において、接続用導体Pa1,Pa2,
Pc1,Pc2を形成したグリーンシートを積層して圧
着したときも、上下層のビアホールh1,h2の位置ず
れの許容量が従来よりも大きくなり、これらが完全にず
れることがなくなる。
【0044】さらに、引出し導体14a,14bを形成
するビアホールh1,h2の直径は、コイル12の近傍
よりも端子電極13a,13b近傍に位置するものの方
が大きく形成されているため、製造時において、接続用
導体を形成したグリーンシートを積層して圧着したと
き、接続用導体Pa1,Pa2,Pc1,Pc2によっ
て生じる段差の位置が積層方向に延びる一直線上に集中
しないので、これらによって生じる応力が分散され、上
下層のビアホールの位置ずれが従来よりも低減される。
【0045】従って、これらのことから、ビアホールh
1,h2に形成された接続用導体Pa1,Pa2,Pc
1,Pc2同士は導電接続されるので、引出し導体にお
ける接続不良を大幅に低減でき、製品歩留の向上を図る
ことができる。
【0046】さらに、上記構成によれば、チップ11の
端面における引出し導体14a,14bの露出部分の面
積が従来よりも増大するので、引出し導体14a,14
bと端子電極13a,13bとの間の接続性も向上す
る。
【0047】次に、本発明の第2の実施形態を説明す
る。図9は第2の実施形態における積層インダクタ40
を示す概略側面断面図、図10はその積層構造を示す図
である。図において、前述した第1の実施形態と同一構
成部分は同一符号を持って表しその説明を省略する。
【0048】また、第2の実施形態は本願請求項1及び
請求項3に対応したものであり、第2の実施形態と前述
した第1の実施形態との相違点は、引出し導体を端子電
極方向に向けて2つに分岐して形成したことにある。
【0049】即ち、第2の実施形態における積層インダ
クタ40では、コイル12の端部と端子電極13a,1
3bとを接続する引出し導体41,42のそれぞれは、
図9に示すように、第1枝41a,42a及び互いに平
行な第2枝41b,42bと第3枝41c,42cから
構成されている。
【0050】第1枝41a,42aの一端はコイル12
の一端に接続され、第1枝41a,42aの他端は接続
用導体Pd1,Pd2を介して第2枝41b,42bの
一端及び第3枝41c,42cの一端に接続されてい
る。さらに、第2枝41b,42b及び第3枝41c,
42cの他端は、チップ11の端面に露出し、端子電極
13a,13bに接続されている。
【0051】これらの引出し導体41,42は、第1の
実施形態と同様に上層用シートと下層用シートにビアホ
ール及び接続用導体を形成することにより容易に得られ
る。
【0052】即ち、図10に示すように、コイル層用シ
ート32Aの上には、ビアホールh1に接続用導体Pa
1が形成された上層用シート43Cが1層以上積層さ
れ、このビアホールh1によって接続用導体Pa1とコ
イル用内部導体Pb1の端部が接続される。
【0053】さらに、上層用シート43Cの上には、ビ
アホールh2に接続用導体Pa3が形成された上層用シ
ート43Bが1層積層され、上層用シート43Bの上に
は、所定の間隔をあけて設けられた2つのビアホールh
2のそれぞれに接続用導体Pa2が形成された上層用シ
ート43Aが1層以上積層され、積層時において接続用
導体Pa3を介して、接続用導体Pa1とPa2が接続
される。
【0054】ここで、ビアホールh1,h2のそれぞれ
の直径は、第1の実施形態と同様である。
【0055】また、コイル層用シート32Dの下には、
ビアホールh1に接続用導体Pc1が形成された下層用
シート44Cが1層以上積層され、このビアホールh1
によって接続用導体Pc1とコイル用内部導体Pb4の
端部が接続される。
【0056】さらに、下層用シート44Cの下には、2
つのビアホールh2を有する接続用導体Pc3が形成さ
れた下層用シート44Bが1層積層され、下層用シート
44Bの下には、所定の間隔をあけて設けられた2つの
ビアホールh2のそれぞれに接続用導体Pc2が形成さ
れた下層用シート44Aが1層以上積層され、積層時に
おいて接続用導体Pc3を介して、接続用導体Pc1と
Pc2が接続される。
【0057】これにより、複数の接続用導体Pa1,P
a2、Pa3によって引出し導体41が形成され、複数
の接続用導体Pc1,Pc2,Pc3によって引出し導
体42が形成される。
【0058】また、引出し導体41の第1枝41aは複
数の接続用導体Pa1によって構成され、第2枝41b
及び第3枝41cのそれぞれは複数の接続用導体Pa2
によって構成される。また、引出し導体42の第1枝4
2aは複数の接続用導体Pc1によって構成され、第2
枝42b及び第3枝42cのそれぞれは複数の接続用導
体Pc2によって構成される。
【0059】ここで、上層及び下層用シート43A、4
3C,44A,44Cは所定の厚みに相当する枚数が用
いられ、またコイル層用シート32A〜32Dはコイル
周回数に相当する枚数が用いられる。
【0060】前述した積層インダクタ10は、引出し導
体41,42を形成するビアホールh1,h2の直径
が、コイル12を構成するコイル用内部導体Pb1〜P
b4間を接続するビアホールhの直径よりも大きい10
0μm以上に設定されているため、製造時において、接
続用導体Pa1,Pa2,Pc1,Pc2を形成したグ
リーンシートを積層して圧着したときも、上下層のビア
ホールh1,h2の位置ずれの許容量が従来よりも大き
くなり、これらが完全にずれることがなくなる。
【0061】さらに、引出し導体41,42は、2つに
分岐されているので、分岐点、即ち接続用導体Pa3,
Pc3との接続部分において、第1枝41a,42aと
第2枝41b,42b及び第3枝41c,42cの形成
位置がずらされるので、製造時において、接続用導体P
a1,Pa2、Pa3,Pc1,Pc2、Pc3を形成
したグリーンシートを積層したとき、接続用導体によっ
て生じる段差の位置が積層方向に延びる一直線上に集中
せず、これらによって生じる応力が分散されるので、ビ
アホールの位置ずれを低減でき、これらのビアホールに
形成された接続用導体同士の接続性を高めることができ
る。
【0062】これにより、引出し導体41,42におけ
る接続不良を大幅に低減でき、製品歩留の向上を図るこ
とができる。
【0063】さらに、チップ11の端面における引出し
導体41,42の露出部分の面積が従来よりも増大する
ので、引出し導体41,42と端子電極13a,13b
との間の接続性も向上する。
【0064】また、個々の引出し導体41,42を形成
するビアホールが分岐しているため、該個々の引出し導
体41,42の表面積が大きくなるので、表皮効果によ
って高周波特性が向上する。
【0065】尚、前述した第2の実施形態では、引出し
導体41,42のそれぞれは、1箇所において2つに分
岐したものであるが、これに限定されることはなく、複
数箇所で分岐したもの或いは3つ以上に分岐したもので
あれば、さらに応力を分散させることができ、引出し導
体41,42を形成する接続導体同士の接続性を高める
ことができる。
【0066】次に、本発明の第3の実施形態を説明す
る。図11は第3の実施形態における積層インダクタ5
0を示す概略側面断面図、図12はその積層構造を示す
図である。図において、前述した第1の実施形態と同一
構成部分は同一符号を持って表しその説明を省略する。
【0067】また、第3の実施形態は本願請求項4に対
応したものである。第3の実施形態における積層インダ
クタ50では、コイル12の端部と端子電極13a,1
3bとを接続する引出し導体51,52のそれぞれは、
図11及び図12に示すように、チップ11の両端部の
それぞれにおいて、積層方向に延びる異なる2つの直線
Y11,Y12,Y21,Y22上に1層毎に交互にビアホール
hを配置し、それぞれのビアホールhに形成された接続
用導体Pa4,Pa5,Pc4,Pc5を交互に接続し
て形成されている。
【0068】これらの引出し導体51,52は、第1の
実施形態と同様に上層用シートと下層用シートにビアホ
ール及び接続用導体を形成することにより容易に得られ
る。
【0069】即ち、図12に示すように、コイル層用シ
ート32Aの上には、ビアホールhに接続用導体Pa5
が形成された上層用シート53Bが積層され、このビア
ホールhによって接続用導体Pa5とコイル用内部導体
Pb1の端部が接続される。
【0070】さらに、上層用シート53Bの上には、ビ
アホールhに接続用導体Pa4が形成された上層用シー
ト53Aが積層され、積層時において接続用導体Pa4
とPa5が接続される。ここで、ビアホールhの直径
は、従来と同様の50μmである。
【0071】また、コイル層用シート32Dの下には、
ビアホールhに接続用導体Pc5が形成された下層用シ
ート54Bが積層され、このビアホールhによって接続
用導体Pc5とコイル用内部導体Pb4の端部が接続さ
れる。
【0072】さらに、下層用シート54Bの下には、ビ
アホールhに接続用導体Pc4が形成された下層用シー
ト54Aが積層され、積層時において接続用導体Pc4
とPc5が接続される。
【0073】これにより、積層方向に交互に連結された
複数の接続用導体Pa4,Pa5によって引出し導体5
1が形成され、同様に連結された複数の接続用導体Pc
4,Pc5によって引出し導体52が形成される。
【0074】ここで、上層及び下層用シート53A、5
3B,54A,54Bは所定の厚みに相当する枚数が用
いられ、またコイル層用シート32A〜32Dはコイル
周回数に相当する枚数が用いられる。
【0075】前述した積層インダクタ50は、引出し導
体51,52を形成するためのビアホールhが、積層方
向に延びる一直線上に配置されず、異なる2つの直線上
に1層毎に交互に配置され、これらのビアホールhに形
成された接続用導体Pa4,Pa5,Pc4,Pc5を
接続して形成されているため、製造時において、接続用
導体Pa4,Pa5,Pc4,Pc5を形成したグリー
ンシートを積層したときに、接続用導体Pa4,Pa
5,Pc4,Pc5によって生じる段差の位置が積層方
向に延びる一直線上に集中せず、これらによって生じる
応力が分散されるので、ビアホールhの位置ずれを低減
できる。これにより、これらのビアホールhに形成され
た接続用導体Pa4,Pa5,Pc4,Pc5間の接続
不良を大幅に低減でき、製品歩留の向上を図ることがで
きる。
【0076】尚、前述した第3の実施形態では、接続用
導体Pa4,Pa5,Pc4,Pc5のビアホールhの
直径を従来同様の50μmとしたが、第1及び第2の実
施形態のようにその直径を100μm以上とすれば、製
造時において、接続用導体Pa4,Pa5,Pc4,P
c5を形成したグリーンシートを積層して圧着したと
き、上下層のビアホールhの位置ずれの許容量が従来よ
りも大きくなり、これらが完全にずれることがなくなる
ので、さらに接続用導体Pa4,Pa5,Pc4,Pc
5間の接続性の向上を図ることができることは言うまで
もない。
【0077】また、第3の実施形態では、チップ11の
積層方向に延びる2つの直線上に配置された複数のビア
ホールhに接続用導体Pa4,Pa5,Pc4,Pc5
を形成し、これらを接続することによって引出し導体5
1,52を形成したが、3つ以上の直線上に1層毎に交
互にビアホールhを配置すると共にこれらのビアホール
に接続用導体を形成し、これらの接続用導体を接続する
ことによって引出し導体51,52を形成すれば、接続
用導体によって生じる段差の位置をさらに分散させるこ
とができて、これらによって生じる応力がさらに分散さ
れるので、ビアホールhの位置ずれをさらに低減するこ
とができる。
【0078】次に、本発明の第4の実施形態を説明す
る。図13は第4の実施形態における積層インダクタ6
0を示す概略側面断面図、図14はその積層構造を示す
図である。図において、前述した第1の実施形態と同一
構成部分は同一符号を持って表しその説明を省略する。
【0079】また、第4の実施形態は本願請求項5に対
応したものである。第4の実施形態における積層インダ
クタ60では、コイル12の端部と端子電極13a,1
3bとを接続する引出し導体61,62のそれぞれは、
図13及び図14に示すように、チップ11の両端部の
それぞれにおいて、積層方向に延びる1つの直線上に配
置された複数のビアホールhのそれぞれに形成された接
続用導体Pa6,Pc6を接続することによって形成さ
れている。ここで、ビアホールhの直径は従来と同様の
50μmに設定されている。
【0080】さらに、各接続用導体Pa6,Pc6は、
ビアホールh径の2倍以上で且つ100μm以上の径を
有するランドを備えている。このランドは、例えば、直
径100μmの円の面積以上であることが好ましく、第
4の実施形態においては、各接続用導体Pa6,Pc6
のランドは一辺が100μmの正方形状に形成されてい
る。
【0081】これらの引出し導体61,62は、第1の
実施形態と同様に上層用シートと下層用シートにビアホ
ールh及び接続用導体Pa6,Pc6を形成することに
より容易に得られる。
【0082】即ち、図14に示すように、コイル層用シ
ート32Aの上には、ビアホールhに接続用導体Pa6
が形成された上層用シート63が1層以上積層され、こ
のビアホールhによって接続用導体Pa6とコイル用内
部導体Pb1の端部が接続される。
【0083】また、コイル層用シート32Dの下には、
ビアホールhに接続用導体Pc6が形成された下層用シ
ート64が1層以上積層され、このビアホールhによっ
て接続用導体Pc6とコイル用内部導体Pb4の端部が
接続される。
【0084】これにより、積層方向に連結された複数の
接続用導体Pa6によって引出し導体61が形成され、
複数の接続用導体Pc6によって引出し導体62が形成
される。
【0085】ここで、上層及び下層用シート63,64
は所定の厚みに相当する枚数が用いられ、またコイル層
用シート32A〜32Dはコイル周回数に相当する枚数
が用いられる。
【0086】前述した積層インダクタ60では、接続用
導体Pa6,Pc6がビアホールhの周囲に一辺が10
0μmの正方形のランドを有しているため、製造時にお
いて、接続用導体Pa6,Pc6を形成したグリーンシ
ートを積層して圧着したときに、接続用導体Pa6,P
c6の段差によって応力が発生し、これによりビアホー
ルhの位置ずれが生じても、ランドによって位置ずれの
許容量が増大され、これらのビアホールhに形成された
接続用導体Pa6,Pc6が導電接続される。これによ
り、これらのビアホールhに形成された接続用導体Pa
6,Pc6間の接続不良を大幅に低減でき、製品歩留の
向上を図ることができる。
【0087】尚、前述した第4の実施形態では、接続用
導体Pa6,Pc6のビアホールhの直径を従来同様の
50μmとしたが、第1及び第2の実施形態のようにそ
の直径を100μm以上とし且つそのランド面積を更に
広げれば、製造時において、接続用導体Pa6,Pc6
を形成したグリーンシートを積層して圧着したとき、上
下層のビアホールhの位置ずれの許容量がさらに大きく
なり、これらが完全にずれることがなくなるので、さら
に接続用導体Pa6,Pc6間の接続性の向上を図るこ
とができることは言うまでもない。
【0088】次に、本発明の第5の実施形態を説明す
る。図15は第5の実施形態における積層インダクタ7
0を示す概略側面断面図、図16はその積層構造を示す
図である。図において、前述した第1の実施形態と同一
構成部分は同一符号を持って表しその説明を省略する。
また、第5の実施形態は本願請求項1,2及び請求項6
に対応したものである。
【0089】第5の実施形態における積層インダクタ7
0では、コイル12の端部と端子電極13a,13bと
を接続する引出し導体71,72のそれぞれは、図15
及び図16に示すように、チップ11の両端部のそれぞ
れにおいて、積層方向に延びる1つの直線上に配置され
た複数のビアホールh1,h2のそれぞれに形成された
接続用導体Pa7,Pa8,Pc7,Pc8を接続する
ことによって形成されている。ここで、ビアホールh
1,h2の直径は第1の実施形態と同様の値に設定され
ている。
【0090】ここで、第1の実施形態と第5の実施形態
の相違点は、引出し導体71,72を形成する上層及び
下層用シート73A,73B,74A,74Bの層の厚
さD1がコイル層用シート32A〜32Dの層の厚さD
2よりも大きく形成されていることにある。
【0091】即ち、本実施形態においては、コイル層用
シート32A〜32Dの厚さD2を50μmとし、上層
及び下層用シート73A,73B,74A,74Bの厚
さD1を300μmとしている。
【0092】また、上層及び下層用シート73A,73
B,74A,74Bのそれぞれは次の位置に積層され
る。即ち、コイル層用シート32Aの上には、ビアホー
ルh1に接続用導体Pa8が形成された上層用シート7
3Bが1層以上積層され、このビアホールh1によって
接続用導体Pa8とコイル用内部導体Pb1の端部が接
続される。
【0093】さらに、上層用シート73Bの上には、ビ
アホールh2に接続用導体Pa7が形成された上層用シ
ート73Aが1層以上積層され、積層時において接続用
導体Pa7は接続用導体Pa7或いはPa8に接続され
る。
【0094】また、コイル層用シート32Dの下には、
ビアホールh1に接続用導体Pc8を形成した下層用シ
ート74Bが1層以上積層され、上層のコイル層用シー
ト32Dに形成されているビアホールhによって接続用
導体Pc8とコイル用内部導体Pb4とが接続される。
【0095】さらに、下層用シート74Bの下には、ビ
アホールh2に接続用導体Pc7が形成された下層用シ
ート74Aが1層以上積層され、積層時において接続用
導体Pc7は接続用導体Pc7或いはPc8に接続され
る。
【0096】これにより、複数の接続用導体Pa7及び
Pa8によって引出し導体71が形成され、複数の接続
用導体Pc7及びPc8によって引出し導体72が形成
される。
【0097】前述の構成よりなる積層インダクタ70に
よれば、引出し導体71,72を形成する一のビアホー
ルの層厚、即ち上層及び下層用シート73A,73B,
74A,74Bの厚さD1が、コイル12を構成するコ
イル用内部導体Pb1〜Pb4を接続するビアホールh
の層厚、即ちコイル層用シート32A〜32Dの厚さD
2よりも大きく設定されているため、引出し導体71,
72を構成するビアホールh1,h2の数を低減するこ
とができ、製造時において、接続用導体Pa7,Pa
8,Pc7,Pc8による段差の発生を低減できると共
に段差の発生位置を分散することができるため、この段
差によって発生する応力を低減でき、引出し導体71,
72を形成するビアホールh1,h2の位置ずれを低減
することができる。
【0098】これにより、これらのビアホールh1,h
2に形成された接続用導体Pa7,Pa8,Pc7,P
c8を確実に導電接続することができるので、接続用導
体Pa7,Pa8,Pc7,Pc8間の接続不良を大幅
に低減でき、製品歩留の向上を図ることができる。
【0099】次に、本発明の第6の実施形態を説明す
る。第6の実施形態では、図17に示すように、前述し
た第1の実施形態における引出し導体14a,14bに
代えて、抵抗性導電体によって形成された引出し導体8
1,82を設けた。これにより、図18に示すように、
コイル12と、引出し導体81,82のそれぞれからな
る抵抗器R1,R2とが直列接続された複合電子部品8
0を構成した。
【0100】このように引出し導体81,82を抵抗性
導電体によって形成することにより、チップ11内に容
易に抵抗器R1,R2を形成することができる。
【0101】また、引出し導体81,82が抵抗性導電
体によって形成されること以外は、前述した第1の実施
形態と同様の構成であり、第1の実施形態と同様の効果
を得ることができる。
【0102】尚、前述の第1乃至第5の実施形態では積
層電子部品として積層インダクタを例に挙げて説明した
が、本願発明がこれに限定されることはなく、チップの
積層方向両端部に端子電極を備えた積層電子部品であれ
ば、インダクタ以外の電子部品或いは複合電子部品など
であっても同様の効果を得ることができることは言うま
でもないことである。
【0103】また、本願発明は、引出し導体を形成する
接続用導体及びそのビアホールの位置ずれの許容量を増
すこと、さらにはこの位置ずれを引き起こす応力を分散
させることによって接続用導体間の接続不良を低減する
ものであり、前述した各実施形態に限定されるものでは
なく、これらの実施形態の構成を組み合わせたものであ
ってもほぼ同様の効果を得ることができる。
【0104】
【発明の効果】以上説明したように本発明の請求項1記
載の積層電子部品によれば、引出し導体を形成するビア
ホールの直径が、電子素子を構成する内部導体間を接続
するビアホールの直径よりも大きい100μm以上に設
定されているため、製造時において、接続用導体を形成
したグリーンシートを積層して圧着したときも、上下層
のビアホールの位置ずれの許容量が従来よりも大きくな
ると共に、前記接続用導体によって生じる段差の位置が
積層方向に延びる一直線上に集中せず、これらによって
生じる応力が分散されるので、ビアホールの位置ずれを
低減でき、これらが完全にずれることがなくなり、これ
らのビアホールに形成された接続用導体同士は導電接続
されるので、引出し導体における接続不良を大幅に低減
でき、製品歩留の向上を図ることができる。
【0105】また、請求項2記載の積層電子部品によれ
ば、上記の効果に加えて、製造時において、接続用導体
を形成したグリーンシートを積層して圧着したとき、前
記接続用導体によって生じる段差の位置が積層方向に延
びる一直線上に集中せず、これらによって生じる応力が
分散されると共に、上下層のビアホールの位置ずれの許
容量が従来よりも大きくなり、これら上下層のビアホー
ルの位置が完全にずれることがないので、これらのビア
ホールに形成された接続用導体は導電接続され、引出し
導体における接続不良を大幅に低減でき、製品歩留の向
上を図ることができる。
【0106】また、請求項3記載の積層電子部品によれ
ば、引出し導体を形成するビアホールの直径が、電子素
子を構成する内部導体間を接続するビアホールの直径よ
りも大きい100μm以上に設定されているため、製造
時において、接続用導体を形成したグリーンシートを積
層して圧着したときも、上下層のビアホールの位置ずれ
の許容量が従来よりも大きくなると共に、引出し導体の
分岐に伴いビアホールの形成位置がずらされているた
め、前記接続用導体によって生じる段差の位置が積層方
向に延びる一直線上に集中せず、これらによって生じる
応力が分散されるので、ビアホールの位置ずれを低減で
き、これらのビアホールに形成された接続用導体同士の
接続を高めることができる。さらに、個々の引出し導体
を形成するビアホールが分岐しているため、該個々の引
出し導体の表面積が大きくなるので、表皮効果によって
高周波特性が向上する。
【0107】また、請求項4記載の積層電子部品によれ
ば、引出し導体を形成するビアホールは、積層方向に延
びる異なる2つ以上の直線上に配置された複数のビアホ
ールを含み、前記引出し導体は該複数のビアホールを接
続して形成されているため、製造時において、接続用導
体を形成したグリーンシートを積層したときに、前記接
続用導体によって生じる段差の位置が積層方向に延びる
一直線上に集中せず、これらによって生じる応力が分散
されるので、ビアホールの位置ずれを低減できるので、
これらのビアホールに形成された接続用導体同士間の接
続不良を大幅に低減でき、製品歩留の向上を図ることが
できる。
【0108】また、請求項5記載の積層電子部品によれ
ば、接続用導体はビアホールの周囲にランドを備え、該
ランドはビアホール径の2倍以上で且つ100μm以上
の径を有しているため、製造時において、接続用導体を
形成したグリーンシートを積層して圧着したときに、前
記接続用導体の段差によって応力が発生し、これにより
ビアホールの位置ずれが生じても、前記ランドによって
位置ずれの許容量が増大され、これらのビアホールに形
成された接続用導体が導電接続されるので、これらのビ
アホールに形成された接続用導体同士間の接続不良を大
幅に低減でき、製品歩留の向上を図ることができる。
【0109】また、請求項6記載の積層電子部品によれ
ば、上記の効果に加えて、引出し導体を形成する一のビ
アホールの層厚が、電子素子を構成する部分の層厚より
も大きく設定し、前記引出し導体を構成するビアホール
の数を低減したため、製造時において接続用導体の段差
によって発生する応力を低減でき、前記引出し導体を形
成するビアホールの位置ずれをさらに低減できるので、
これらのビアホールに形成された接続用導体同士間の接
続不良を大幅に低減でき、製品歩留の向上を図ることが
できる。
【0110】また、請求項7記載の積層電子部品によれ
ば、上記の効果に加えて、引出し導体が抵抗性導電体か
らなるので、引出し導体自体を抵抗器とすることがで
き、複合電子部品等の小型化を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態における積層インダク
タを示す概略斜視図
【図2】従来例の積層インダクタを示す概略斜視図
【図3】従来例の積層インダクタを示す概略側面断面図
【図4】従来例の積層インダクタの積層構造を示す図
【図5】従来例における問題点を説明する図
【図6】従来例における問題点を説明する図
【図7】本発明の第1の実施形態における積層インダク
タを示す概略側面断面図
【図8】本発明の第1の実施形態における積層インダク
タの積層構造を示す図
【図9】本発明の第2の実施形態における積層インダク
タを示す概略側面断面図
【図10】本発明の第2の実施形態における積層インダ
クタの積層構造を示す図
【図11】本発明の第3の実施形態における積層インダ
クタを示す概略側面断面図
【図12】本発明の第3の実施形態における積層インダ
クタの積層構造を示す図
【図13】本発明の第4の実施形態における積層インダ
クタを示す概略側面断面図
【図14】本発明の第4の実施形態における積層インダ
クタの積層構造を示す図
【図15】本発明の第5の実施形態における積層インダ
クタを示す概略側面断面図
【図16】本発明の第5の実施形態における積層インダ
クタの積層構造を示す図
【図17】本発明の第6の実施形態における積層複合電
子部品を示す概略側面断面図
【図18】本発明の第6の実施形態における積層複合電
子部品を示す回路図
【符号の説明】
10,40,50,60,70…積層インダクタ、11
…チップ、12…コイル、13a,13b…端子電極、
14a,14b、41,42、51,52,61,6
2,71,72,81,82…引出し導体、31A,3
1B,43A〜43C,53A,53B,63、73
A,73B…上層用シート、32A〜32D…コイル層
用シート、33A,33B,44A〜44C,54A,
54B,64,74A,74B…下層用シート、Pa1
〜Pa8,Pc1〜Pc8…接続用導体、Pb1〜Pb
4…コイル用内部導体、h,h1,h2…ビアホール、
80…積層複合電子部品、R1,R2…抵抗器。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 積層構造のチップ内に電子素子を形成す
    る内部導体が埋設され、複数層のそれぞれのビアホール
    に形成された接続用導体を積層方向に連結してなる引出
    し導体によって、チップの積層方向両端部のそれぞれに
    形成された端子電極と前記内部導体とを接続した積層電
    子部品において、 前記引出し導体を形成するビアホールの直径を、前記電
    子素子を構成する内部導体間を接続するビアホールの直
    径よりも大きい100μm以上に設定すると共に、 前記引出し導体を形成する複数のビアホールのうちの1
    つ以上を隣接するビアホールの直径よりも大きく設定し
    たことを特徴とする積層電子部品。
  2. 【請求項2】 前記引出し導体を形成するビアホールの
    直径は、前記電子素子近傍よりも前記端子電極近傍に位
    置するものの方が大きく形成されていることを特徴とす
    る請求項1記載の積層電子部品。
  3. 【請求項3】 積層構造のチップ内に電子素子を形成す
    る内部導体が埋設され、複数層のそれぞれのビアホール
    に形成された接続用導体を積層方向に連結してなる引出
    し導体によって、チップの積層方向両端部のそれぞれに
    形成された端子電極と前記内部導体とを接続した積層電
    子部品において、 前記引出し導体を形成するビアホールの直径を、前記電
    子素子を構成する内部導体間を接続するビアホールの直
    径よりも大きい100μm以上に設定すると共に、 前記引出し導体を形成するビアホールは、同一層内に併
    設された複数のビアホールを含み、前記引出し導体は前
    記端子電極に向かって2つ以上に分岐して形成されてい
    ることを特徴とする積層電子部品。
  4. 【請求項4】 積層構造のチップ内に電子素子を形成す
    る内部導体が埋設され、複数層のそれぞれのビアホール
    に形成された接続用導体を積層方向に連結してなる引出
    し導体によって、チップの積層方向両端部のそれぞれに
    形成された端子電極と前記内部導体とを接続した積層電
    子部品において、 前記引出し導体を形成するビアホールは、積層方向に延
    びる異なる2つ以上の直線上に配置された複数のビアホ
    ールを含み、前記引出し導体は該2つ以上の直線上のビ
    アホールを交互に接続して形成されていることを特徴と
    する積層電子部品。
  5. 【請求項5】 積層構造のチップ内に電子素子を形成す
    る内部導体が埋設され、複数層のそれぞれのビアホール
    に形成された接続用導体を積層方向に連結してなる引出
    し導体によって、チップの積層方向両端部のそれぞれに
    形成された端子電極と前記内部導体とを接続した積層電
    子部品において、 前記接続用導体はビアホールの周囲に形成されたランド
    を備え、該ランドはビアホール径の2倍以上で且つ10
    0μm以上の径を有していることを特徴とする積層電子
    部品。
  6. 【請求項6】 前記引出し導体を形成する一のビアホー
    ルの層厚は、電子素子を構成するビアホールの層厚より
    も大きく設定されていることを特徴とする請求項1乃至
    5の何れかに記載の積層電子部品。
  7. 【請求項7】 前記引出し導体は抵抗性導電体からなる
    ことを特徴とする請求項1乃至6の何れかに記載の積層
    電子部品。
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