JPH11297341A - 固体電解質型燃料電池 - Google Patents
固体電解質型燃料電池Info
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- JPH11297341A JPH11297341A JP10091878A JP9187898A JPH11297341A JP H11297341 A JPH11297341 A JP H11297341A JP 10091878 A JP10091878 A JP 10091878A JP 9187898 A JP9187898 A JP 9187898A JP H11297341 A JPH11297341 A JP H11297341A
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- power generation
- ribs
- fuel gas
- fuel cell
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- Y02—TECHNOLOGIES OR APPLICATIONS FOR MITIGATION OR ADAPTATION AGAINST CLIMATE CHANGE
- Y02E—REDUCTION OF GREENHOUSE GAS [GHG] EMISSIONS, RELATED TO ENERGY GENERATION, TRANSMISSION OR DISTRIBUTION
- Y02E60/00—Enabling technologies; Technologies with a potential or indirect contribution to GHG emissions mitigation
- Y02E60/30—Hydrogen technology
- Y02E60/50—Fuel cells
Landscapes
- Fuel Cell (AREA)
Abstract
(57)【要約】
【課題】 発電部の面内温度差が小さい固体電解質型燃
料電池を得る。 【解決手段】 固体電解質型燃料電池1は、発電部5と
インターコネクタ8を積み重ねたスタック構造を有して
いる。発電部5は、固体電解質膜2と燃料極3と空気極
4とで構成されている。インターコネクタ8の上面に
は、リブ9a〜9cが燃料ガス流路の方向に分断区分さ
れた状態で配設されている。そして、リブ9a,9b,
9cのそれぞれの相互の間隔D1,D2,D3は、燃料
ガス流路の流入口から流出口に向かって順次広く設定さ
れている。インターコネクタ8の下面には燃料ガス用溝
10a〜10cの方向に対して直交する複数の酸化ガス
用溝12が所定の間隔で設けられている。
料電池を得る。 【解決手段】 固体電解質型燃料電池1は、発電部5と
インターコネクタ8を積み重ねたスタック構造を有して
いる。発電部5は、固体電解質膜2と燃料極3と空気極
4とで構成されている。インターコネクタ8の上面に
は、リブ9a〜9cが燃料ガス流路の方向に分断区分さ
れた状態で配設されている。そして、リブ9a,9b,
9cのそれぞれの相互の間隔D1,D2,D3は、燃料
ガス流路の流入口から流出口に向かって順次広く設定さ
れている。インターコネクタ8の下面には燃料ガス用溝
10a〜10cの方向に対して直交する複数の酸化ガス
用溝12が所定の間隔で設けられている。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固体電解質型燃料
電池に関する。
電池に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の固体電解質型燃料電池と
して、図4に示す構造のものが知られている。この固体
電解質型燃料電池21は、燃料極23及び空気極24を
それぞれ下面及び上面に設けた固体電解質膜22からな
る発電部25とインターコネクタ28とを積み重ねてス
タック構造としたものである。インターコネクタ28の
上面には複数本のリブ29が設けられ、リブ29相互間
に燃料ガス流路である燃料ガス用溝30が形成されてい
る。インターコネクタ28の下面にも、複数本のリブ3
1が設けられ、リブ31相互間に酸化ガス流路である酸
化ガス用溝32が燃料ガス用溝30の方向に対して直交
する方向に形成されている。この燃料ガス用溝30及び
酸化ガス用溝32にそれぞれ燃料ガス、酸化ガスを流し
て、燃料極23及び空気極24に各ガスをゆきわたらせ
る。
して、図4に示す構造のものが知られている。この固体
電解質型燃料電池21は、燃料極23及び空気極24を
それぞれ下面及び上面に設けた固体電解質膜22からな
る発電部25とインターコネクタ28とを積み重ねてス
タック構造としたものである。インターコネクタ28の
上面には複数本のリブ29が設けられ、リブ29相互間
に燃料ガス流路である燃料ガス用溝30が形成されてい
る。インターコネクタ28の下面にも、複数本のリブ3
1が設けられ、リブ31相互間に酸化ガス流路である酸
化ガス用溝32が燃料ガス用溝30の方向に対して直交
する方向に形成されている。この燃料ガス用溝30及び
酸化ガス用溝32にそれぞれ燃料ガス、酸化ガスを流し
て、燃料極23及び空気極24に各ガスをゆきわたらせ
る。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、燃料ガ
ス用溝30と酸化ガス用溝32の方向が直交する構造の
固体電解質型燃料電池21は、図5に示すように、発電
部25の面内温度差が大きいという問題点があった。特
に、この問題は燃料ガス側で顕著であった。この温度差
は発電部25の面内での電極反応が均一でないことに起
因している。つまり、従来のリブ29、31を有するイ
ンターコネクタ28では、燃料ガスの流入口近傍での電
極反応により燃料ガスが消費され、流入口から遠ざかる
につれてガス濃度が低下する。従って、発電量がガス流
入口側では大きく、流出口側では小さくなる。一方、酸
化ガスは、消費によるガス濃度の変化が小さく、酸化ガ
スの流入口側での温度は高くならない。ところが、流出
口近傍に近づくにつれて発電により生じた熱を吸収して
温度が高くなる。このため、発電部25の面内温度は、
燃料ガス流入口の近傍、かつ、酸化ガスの流出口近傍で
温度が高く、そこから離れた部分で温度が低くなる。こ
の発電部25の面内温度差とその偏りのため、発電部2
5内部に熱応力が発生し、発電部25の破損が起きる心
配があった。
ス用溝30と酸化ガス用溝32の方向が直交する構造の
固体電解質型燃料電池21は、図5に示すように、発電
部25の面内温度差が大きいという問題点があった。特
に、この問題は燃料ガス側で顕著であった。この温度差
は発電部25の面内での電極反応が均一でないことに起
因している。つまり、従来のリブ29、31を有するイ
ンターコネクタ28では、燃料ガスの流入口近傍での電
極反応により燃料ガスが消費され、流入口から遠ざかる
につれてガス濃度が低下する。従って、発電量がガス流
入口側では大きく、流出口側では小さくなる。一方、酸
化ガスは、消費によるガス濃度の変化が小さく、酸化ガ
スの流入口側での温度は高くならない。ところが、流出
口近傍に近づくにつれて発電により生じた熱を吸収して
温度が高くなる。このため、発電部25の面内温度は、
燃料ガス流入口の近傍、かつ、酸化ガスの流出口近傍で
温度が高く、そこから離れた部分で温度が低くなる。こ
の発電部25の面内温度差とその偏りのため、発電部2
5内部に熱応力が発生し、発電部25の破損が起きる心
配があった。
【0004】そこで、本発明の目的は、スタック内部、
あるいは一つの発電部内での温度差を抑えることができ
る固体電解質型燃料電池を提供することにある。
あるいは一つの発電部内での温度差を抑えることができ
る固体電解質型燃料電池を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】以上の目的を達成するた
め、本発明に係る固体電解質型燃料電池は、インターコ
ネクタの少なくとも一面にガス流路を設け、前記ガス流
路を流入口から流出口に渡って構成する複数のリブがガ
ス流路方向に分断区分され、かつ、隣接するリブ相互の
間隔を前記ガス流路の流入口から流出口に向かって分断
区分毎に順次広く設定したことを特徴とする。
め、本発明に係る固体電解質型燃料電池は、インターコ
ネクタの少なくとも一面にガス流路を設け、前記ガス流
路を流入口から流出口に渡って構成する複数のリブがガ
ス流路方向に分断区分され、かつ、隣接するリブ相互の
間隔を前記ガス流路の流入口から流出口に向かって分断
区分毎に順次広く設定したことを特徴とする。
【0006】
【作用】以上の構成により、隣接するリブ相互の間隔が
狭いガス流路の流入口側では発電面積が減少する。その
ため、ガス流路の流入口側での発電量が抑えられ、発熱
量も減少する。また、ガスの流れが速くなり、発生した
熱の除去にも貢献する。一方、隣接するリブ相互の間隔
が広いガス流路の流出口側では発電面積が大きくなる。
そのため、ガス流路の流出口側での発電量が増加し、発
熱量も増加する。これにより、発電部の面内温度差が緩
和される。
狭いガス流路の流入口側では発電面積が減少する。その
ため、ガス流路の流入口側での発電量が抑えられ、発熱
量も減少する。また、ガスの流れが速くなり、発生した
熱の除去にも貢献する。一方、隣接するリブ相互の間隔
が広いガス流路の流出口側では発電面積が大きくなる。
そのため、ガス流路の流出口側での発電量が増加し、発
熱量も増加する。これにより、発電部の面内温度差が緩
和される。
【0007】また、複数のリブを同一幅とすることによ
り、インターコネクタの設計及び製造が容易になる。
り、インターコネクタの設計及び製造が容易になる。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る固体電解質型
燃料電池の実施形態について添付図面を参照して説明す
る。図1は、電池内部でガス改質を行わない外部改質方
式の固体電解質型燃料電池1の構成を示すものである。
なお、外部改質方式とは、燃料ガス(水素及び一酸化炭
素等)の改質をスタック構造体(後述)の外部で行なう
方式である。逆に、原料の天然ガスを改質せずに直接ス
タック構造体に供給し、スタック構造体内に充填した触
媒によりスタック構造体内部で水素及び一酸化炭素に改
質する方式を内部改質方式という。
燃料電池の実施形態について添付図面を参照して説明す
る。図1は、電池内部でガス改質を行わない外部改質方
式の固体電解質型燃料電池1の構成を示すものである。
なお、外部改質方式とは、燃料ガス(水素及び一酸化炭
素等)の改質をスタック構造体(後述)の外部で行なう
方式である。逆に、原料の天然ガスを改質せずに直接ス
タック構造体に供給し、スタック構造体内に充填した触
媒によりスタック構造体内部で水素及び一酸化炭素に改
質する方式を内部改質方式という。
【0009】固体電解質型燃料電池1は矩形体であり、
発電部5とインターコネクタ8を積み重ねたスタック構
造体を有している。発電部5は、固体電解質膜2と、固
体電解質膜2の上面に形成された空気極4と、固体電解
質膜2の下面に形成された燃料極3とで構成されてい
る。固体電解質膜2の材料としては、Y2O3を数mo1
%添加されて安定したZrO2セラミックス等が用いら
れる。空気極4は(La,Sr)MnO3等のペロブス
カイト型酸化物導電材料からなり、燃料極3はNi・Z
rO2サーメット等からなる。固体電解質膜2と空気極
4と燃料極3は、グリーンシート状にされたそれぞれの
原料を積み重ねて圧着した後、共焼結(同時に焼成する
こと)して発電部5とされる。
発電部5とインターコネクタ8を積み重ねたスタック構
造体を有している。発電部5は、固体電解質膜2と、固
体電解質膜2の上面に形成された空気極4と、固体電解
質膜2の下面に形成された燃料極3とで構成されてい
る。固体電解質膜2の材料としては、Y2O3を数mo1
%添加されて安定したZrO2セラミックス等が用いら
れる。空気極4は(La,Sr)MnO3等のペロブス
カイト型酸化物導電材料からなり、燃料極3はNi・Z
rO2サーメット等からなる。固体電解質膜2と空気極
4と燃料極3は、グリーンシート状にされたそれぞれの
原料を積み重ねて圧着した後、共焼結(同時に焼成する
こと)して発電部5とされる。
【0010】インターコネクタ8は、燃料ガスと酸化ガ
スを分離するためのものであり、また、燃料ガスや酸化
ガスを外気から遮断し、隣り合う発電部5,5を電気的
に直列に接続するための電子伝導体の役目もしている。
インターコネクタ8の上面の左右の縁部には、手前側の
辺から奥側の辺にわたる枠部8a,8aが設けられてい
る。この枠部8a,8aの間に、手前側から順にリブ9
a,リブ9b,リブ9cが分断区分された状態で配設さ
れている。図2に示すように、リブ9a〜9cは、イン
ターコネクタ8の設計及び製造がし易いように、長さL
と幅Wが全て同一のサイズに設定されている。
スを分離するためのものであり、また、燃料ガスや酸化
ガスを外気から遮断し、隣り合う発電部5,5を電気的
に直列に接続するための電子伝導体の役目もしている。
インターコネクタ8の上面の左右の縁部には、手前側の
辺から奥側の辺にわたる枠部8a,8aが設けられてい
る。この枠部8a,8aの間に、手前側から順にリブ9
a,リブ9b,リブ9cが分断区分された状態で配設さ
れている。図2に示すように、リブ9a〜9cは、イン
ターコネクタ8の設計及び製造がし易いように、長さL
と幅Wが全て同一のサイズに設定されている。
【0011】リブ9a相互間及びリブ9aと枠部8aと
の間には、燃料ガス流路である燃料ガス用溝10aが形
成されている。リブ9b相互間及びリブ9bと枠部8a
との間には、燃料ガス流路である燃料ガス用溝10bが
形成されている。リブ9c相互間及びリブ9cと枠部8
aとの間には、燃料ガス流路である燃料ガス用溝10c
が形成されている。リブ9a〜9cは、長手方向が燃料
ガスが流れる方向に平行になるように配置されている。
燃料ガスは、燃料ガス用溝10a〜10cを通って燃料
極3にゆきわたる。
の間には、燃料ガス流路である燃料ガス用溝10aが形
成されている。リブ9b相互間及びリブ9bと枠部8a
との間には、燃料ガス流路である燃料ガス用溝10bが
形成されている。リブ9c相互間及びリブ9cと枠部8
aとの間には、燃料ガス流路である燃料ガス用溝10c
が形成されている。リブ9a〜9cは、長手方向が燃料
ガスが流れる方向に平行になるように配置されている。
燃料ガスは、燃料ガス用溝10a〜10cを通って燃料
極3にゆきわたる。
【0012】ここに、手前側に配設された一点鎖線Aで
囲まれた7本のリブ9a相互の間隔及びリブ9aと枠部
8aとの間隔、言い換えると、燃料ガス用溝10aの幅
をD1とする。同様に、中央部に配設された一点鎖線B
で囲まれた4本のリブ9b相互の間隔及びリブ9bと枠
部8aとの間隔、言い換えると、燃料ガス用溝10bの
幅をD2とする。奥側に配設された一点鎖線Cで囲まれ
た3本のリブ9c相互の間隔及びリブ9cと枠部8aと
の間隔、言い換えると、燃料ガス用溝10cの幅をD3
とする。燃料ガスが燃料ガス用溝10aの流入口から流
入し、燃料ガス用溝10bを通って燃料ガス用溝10c
の流出口から排出される場合、D1〜D3の寸法は、条
件式D1<D2<D3が満足するように設定される。
囲まれた7本のリブ9a相互の間隔及びリブ9aと枠部
8aとの間隔、言い換えると、燃料ガス用溝10aの幅
をD1とする。同様に、中央部に配設された一点鎖線B
で囲まれた4本のリブ9b相互の間隔及びリブ9bと枠
部8aとの間隔、言い換えると、燃料ガス用溝10bの
幅をD2とする。奥側に配設された一点鎖線Cで囲まれ
た3本のリブ9c相互の間隔及びリブ9cと枠部8aと
の間隔、言い換えると、燃料ガス用溝10cの幅をD3
とする。燃料ガスが燃料ガス用溝10aの流入口から流
入し、燃料ガス用溝10bを通って燃料ガス用溝10c
の流出口から排出される場合、D1〜D3の寸法は、条
件式D1<D2<D3が満足するように設定される。
【0013】本実施形態では、D1=1mm,D2=5
mm,D3=10mmとし、リブ9a〜9cの長さLを
30mm、幅Wを1mm、燃料ガスが流れる方向のリブ
9aと9bの間隔P1及びリブ9bと9cの間隔P2を
それぞれ15mmとした。また、インターコネクタ8は
120mm×120mmの正方形状とした。
mm,D3=10mmとし、リブ9a〜9cの長さLを
30mm、幅Wを1mm、燃料ガスが流れる方向のリブ
9aと9bの間隔P1及びリブ9bと9cの間隔P2を
それぞれ15mmとした。また、インターコネクタ8は
120mm×120mmの正方形状とした。
【0014】図1に示すように、インターコネクタ8の
下面の手前側及び奥側の縁部には、右側の辺から左側の
辺にわたる枠部8b,8bが設けられている。この枠部
8b,8bの間に、右側の辺から左側の辺にわたるリブ
11が3本設けられ、リブ11相互間及びリブ11と枠
部8bとの間に酸化ガス流路である酸化ガス用溝12が
燃料ガス用溝10a〜10cの方向に対して直交する方
向に所定の間隔で形成されている。この酸化ガス用溝1
2によって、酸化ガスが空気極4にゆきわたる。インタ
ーコネクタ8の材料としては、ニッケルクロム合金等の
耐熱性及び耐酸性の合金や導電性金属酸化物粉末を含有
したセラミック等が用いられる。
下面の手前側及び奥側の縁部には、右側の辺から左側の
辺にわたる枠部8b,8bが設けられている。この枠部
8b,8bの間に、右側の辺から左側の辺にわたるリブ
11が3本設けられ、リブ11相互間及びリブ11と枠
部8bとの間に酸化ガス流路である酸化ガス用溝12が
燃料ガス用溝10a〜10cの方向に対して直交する方
向に所定の間隔で形成されている。この酸化ガス用溝1
2によって、酸化ガスが空気極4にゆきわたる。インタ
ーコネクタ8の材料としては、ニッケルクロム合金等の
耐熱性及び耐酸性の合金や導電性金属酸化物粉末を含有
したセラミック等が用いられる。
【0015】なお、図示していないが、発電部5とイン
ターコネクタ8の積層体の上端部には、下面に酸化ガス
用溝を設けかつ上面は略平面(すなわち、上面には燃料
ガス用溝が設けられていない)のインターコネクタが配
置されている。一方、発電部5とインターコネクタ8の
積層体の下端部には、上面に燃料ガス用溝を設けかつ下
面は略平面(すなわち、下面には酸化ガス用溝が設けら
れていない)のインターコネクタが配置されている。
ターコネクタ8の積層体の上端部には、下面に酸化ガス
用溝を設けかつ上面は略平面(すなわち、上面には燃料
ガス用溝が設けられていない)のインターコネクタが配
置されている。一方、発電部5とインターコネクタ8の
積層体の下端部には、上面に燃料ガス用溝を設けかつ下
面は略平面(すなわち、下面には酸化ガス用溝が設けら
れていない)のインターコネクタが配置されている。
【0016】次に、この構成の固体電解質型燃料電池1
の作用効果について図1及び図2を参照して説明する。
水素ガス等の燃料ガスは、インターコネクタ8の燃料ガ
ス用溝10aの流入口から供給され、燃料極3に導かれ
る。同様に、空気や酸素ガス等の酸化ガスはインターコ
ネクタ8の酸化ガス用溝12の流入口から供給され、空
気極4に導かれる。固体電解質型燃料電池1の内部は高
温(約800〜1000℃)に保持されており、空気極
4に供給された酸化ガスと燃料極3に供給された燃料ガ
スとが固体電解質膜2を介して電極反応を起こし、発電
部5の厚み方向に電流が流れる。
の作用効果について図1及び図2を参照して説明する。
水素ガス等の燃料ガスは、インターコネクタ8の燃料ガ
ス用溝10aの流入口から供給され、燃料極3に導かれ
る。同様に、空気や酸素ガス等の酸化ガスはインターコ
ネクタ8の酸化ガス用溝12の流入口から供給され、空
気極4に導かれる。固体電解質型燃料電池1の内部は高
温(約800〜1000℃)に保持されており、空気極
4に供給された酸化ガスと燃料極3に供給された燃料ガ
スとが固体電解質膜2を介して電極反応を起こし、発電
部5の厚み方向に電流が流れる。
【0017】このとき、燃料ガス用溝10a,10b,
10cのそれぞれの幅D1,D2,D3が、燃料ガス流
路の流入口から流出口に向かって順次広くなっているの
で、幅D1の狭い燃料ガス用溝10aでは、発電面積が
小さくなる。したがって、燃料ガス流路の流入口側での
発熱量が抑えられ、発熱量も減少する。また、ガスの流
れが速くなるので発生した熱が充分除去される。一方、
幅D3の広い燃料ガス用溝10cでは発電面積が大きく
なる。したがって、燃料ガス流路の流出口側での発電量
が増加し、発熱量も増加する。この結果、図3に示すよ
うに、発電部5の面内温度分布が均一化され、発電部5
の割れ等の破損も抑えることができる。よって、固体電
解質型燃料電池1の信頼性を向上させ、かつ、電池特性
の低下を防止することができる。
10cのそれぞれの幅D1,D2,D3が、燃料ガス流
路の流入口から流出口に向かって順次広くなっているの
で、幅D1の狭い燃料ガス用溝10aでは、発電面積が
小さくなる。したがって、燃料ガス流路の流入口側での
発熱量が抑えられ、発熱量も減少する。また、ガスの流
れが速くなるので発生した熱が充分除去される。一方、
幅D3の広い燃料ガス用溝10cでは発電面積が大きく
なる。したがって、燃料ガス流路の流出口側での発電量
が増加し、発熱量も増加する。この結果、図3に示すよ
うに、発電部5の面内温度分布が均一化され、発電部5
の割れ等の破損も抑えることができる。よって、固体電
解質型燃料電池1の信頼性を向上させ、かつ、電池特性
の低下を防止することができる。
【0018】反応後の燃料ガスは、燃料ガス用溝10c
の流出口から排出される。同様に、反応後の酸化ガス
は、酸化ガス用溝12の流出口から排出される。
の流出口から排出される。同様に、反応後の酸化ガス
は、酸化ガス用溝12の流出口から排出される。
【0019】なお、本発明に係る固体電解質型燃料電池
は前記実施形態に限定するものではなく、その要旨の範
囲内で種々に変更することができる。インターコネクタ
に設けるリブの形状、数等は任意である。また、前記実
施形態では、発電部の面内温度差の問題に大きな影響を
及ぼす燃料ガス流路側のみについて本発明を適用した
が、酸化ガス流路側にも同様に本発明を適用してもよい
ことは言うまでもない。
は前記実施形態に限定するものではなく、その要旨の範
囲内で種々に変更することができる。インターコネクタ
に設けるリブの形状、数等は任意である。また、前記実
施形態では、発電部の面内温度差の問題に大きな影響を
及ぼす燃料ガス流路側のみについて本発明を適用した
が、酸化ガス流路側にも同様に本発明を適用してもよい
ことは言うまでもない。
【0020】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、隣接するリブ相互の間隔をガス流路の流入口か
ら流出口に向かって分断区分したリブ毎に順次広く設定
したので、隣接するリブ相互の間隔が狭いガス流路の流
入口側では、発電面積が小さくなる。そのため、ガス流
路の流入口側での発電量が抑えられ、発熱量も減少す
る。また、ガスの流れが速くなるので、発生した熱が除
去され温度上昇が抑えられる。一方、隣接するリブ相互
の間隔が広いガス流路の流出口側では、発電面積が大き
くなる。そのため、ガス流路の流出口側での発生量が増
加し、発熱量も増加する。この結果、発電部の面内温度
差を抑えることができ、発電部の破損を減少させ、固体
電解質型燃料電池の信頼性を向上させると共に、電池特
性の低下を防止することができる。
よれば、隣接するリブ相互の間隔をガス流路の流入口か
ら流出口に向かって分断区分したリブ毎に順次広く設定
したので、隣接するリブ相互の間隔が狭いガス流路の流
入口側では、発電面積が小さくなる。そのため、ガス流
路の流入口側での発電量が抑えられ、発熱量も減少す
る。また、ガスの流れが速くなるので、発生した熱が除
去され温度上昇が抑えられる。一方、隣接するリブ相互
の間隔が広いガス流路の流出口側では、発電面積が大き
くなる。そのため、ガス流路の流出口側での発生量が増
加し、発熱量も増加する。この結果、発電部の面内温度
差を抑えることができ、発電部の破損を減少させ、固体
電解質型燃料電池の信頼性を向上させると共に、電池特
性の低下を防止することができる。
【0021】また、複数のリブを同一幅とすることによ
り、インターコネクタの設計及び製造を容易に行うこと
ができる。
り、インターコネクタの設計及び製造を容易に行うこと
ができる。
【図1】本発明に係る固体電解質型燃料電池の第1実施
形態を示す分解斜視図。
形態を示す分解斜視図。
【図2】図1に示した固体電解質型燃料電池のインター
コネクタの平面図。
コネクタの平面図。
【図3】図1に示した固体電解質型燃料電池の発電部の
面内温度分布図。
面内温度分布図。
【図4】従来の固体電解質型燃料電池を示す分解斜視
図。
図。
【図5】図4に示した固体電解質型燃料電池の発電部の
面内温度分布図。
面内温度分布図。
1…固体電解質型燃料電池 2…固体電解質膜 3…燃料極 4…空気極 5…発電部 8…インターコネクタ 9a,9b,9c…リブ 10a,10b,10c…燃料ガス用溝 D1,D2,D3…間隔 W…幅
Claims (2)
- 【請求項1】 固体電解質膜とこの固体電解質膜の表裏
面にそれぞれ設けられた燃料極と空気極とからなる発電
部と、この発電部の燃料極側又は空気極側の少なくとも
一方の側に配設されるインターコネクタとを積み重ねて
構成した固体電解質型燃料電池において、 前記インターコネクタの少なくとも一面にガス流路を設
け、前記ガス流路を流入口から流出口に渡って構成する
複数のリブがガス流路方向に分断区分され、かつ、隣接
するリブ相互の間隔を前記ガス流路の流入口から流出口
に向かって分断区分毎に順次広く設定したことを特徴と
する固体電解質型燃料電池。 - 【請求項2】 前記複数のリブは同一幅であることを特
徴とする請求項1記載の固体電解質型燃料電池。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10091878A JPH11297341A (ja) | 1998-04-03 | 1998-04-03 | 固体電解質型燃料電池 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP10091878A JPH11297341A (ja) | 1998-04-03 | 1998-04-03 | 固体電解質型燃料電池 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11297341A true JPH11297341A (ja) | 1999-10-29 |
Family
ID=14038827
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10091878A Pending JPH11297341A (ja) | 1998-04-03 | 1998-04-03 | 固体電解質型燃料電池 |
Country Status (1)
Country | Link |
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JP (1) | JPH11297341A (ja) |
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