JPH1129689A - ポリオレフィン系樹脂組成物 - Google Patents

ポリオレフィン系樹脂組成物

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JPH1129689A
JPH1129689A JP4457598A JP4457598A JPH1129689A JP H1129689 A JPH1129689 A JP H1129689A JP 4457598 A JP4457598 A JP 4457598A JP 4457598 A JP4457598 A JP 4457598A JP H1129689 A JPH1129689 A JP H1129689A
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propylene
copolymer
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intrinsic viscosity
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JP4457598A
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Inventor
Takehiko Enomoto
武彦 榎本
Chikashi Okayama
千加志 岡山
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JNC Corp
Original Assignee
Chisso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 透明性、発色性(顔料添加時)、寸法安定性
の優れたポリオレフィン系樹脂組成物。 【解決手段】 所定比率のプロピレン−エチレンブロッ
ク共重合体Aとオレフィン系又はスチレン系エラストマ
−Bからなり、概Aの [η]RC/[η]PP×WPP/WRC、MFRRC
/MFRPP、[η]RC/[η]PP、[η]RC 該Aと該Bの [MFR]R /[MFR]PP、[η]R /[η]P
P が所定範囲内にある組成物。但し、[η]RC、[η]
PP、[η]R 、WPP、WRC、[MFR]RC、
[MFR]PP、[MFR]R は夫々の重合体又はそ
の成分部分の極限粘度、重量%、メルトフローレート。 【効果】 公知例(比較例)と対比して、発色性(パー
ル感)凡て良、ヘーズ値で37%、寸法安定性(線膨張
係数)で最高50%向上又は改善。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明が属する技術分野】本発明は透明性、顔料を添加
した時の発色性、寸法安定性に優れたポリオレフィン系
樹脂組成物に関する。
【0002】
【従来の技術とその問題点】ポリプロピレン(プロピレ
ンのホモポリマー、エチレン−プロピレン共重合体、エ
チレン−プロピレンブロック共重合体)を用いた成型品
は比較的に経済性に優れ、多岐の分野にわたり使用され
ている。しかし、一般にプロピレン単独重合体を用いた
成型品は高い剛性を有する反面、耐衝撃性特に低温での
耐衝撃性が劣るという欠点がある。そのため、低温での
耐衝撃性を向上させるためにこれまで多くの提案がなさ
れてきている。それらの提案は一般にまず最初にプロピ
レンのホモポリマー成分を生成し、その後にエチレン−
プロピレンランダム共重合体成分を導入するプロピレン
系ブロック共重合体が製造されてきた。プロピレン系ブ
ロック共重合体を用いた成型品は低温での耐衝撃性が優
れている為に、自動車、家電分野等の各産業分野で広く
用いられている。
【0003】しかし、従来のプロピレン系ブロック共重
合体を用いた成型品は耐衝撃性に優れるものの透明性が
なく、そのため種種の顔料を添加した時に、良好に着色
されないなどの欠点があり、さらに寸法安定性が悪いこ
となどの欠点があった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】本発明者らは前記の課
題を解決することを目的に鋭意検討をおこなった結果、
気相重合においてホモポリマー成分を重合生成後、引き
続きエチレン−プロピレン共重合体成分を重合すること
によって得られるプロピレン系ブロック共重合体組成物
〔A〕において、ホモポリマー成分とエチレン−プロピ
レン共重合体成分の重合生成量比とそれぞれの成分の極
限粘度比の積をある一定の範囲に制御し、更にホモポリ
マー成分とエチレン−プロピレン共重合体成分のメルト
フローレート比及び極限粘度比を制御し、さらにプロピ
レン系ブロック共重合体〔A〕におけるホモポリマー成
分のメルトフローレートとオレフィン系またはスチレン
系エラストマーのメルトフローレートとの比([MF
R]R /[MFR]PP)及びプロピレン系ブロック
共重合体組成物〔A〕におけるホモポリマー成分の極限
粘度とオレフィン系またはスチレン系エラストマーの極
限粘度との比 ([η]R /[η]PP)を制御する
ことにより、透明性ならびに顔料を添加した時の発色
性、寸法安定性に優れたポリオレフィン系樹脂組成物を
得るに至った。以上の説明から明らかなように本発明の
目的は、透明性、顔料を添加した時の発色性、寸法安定
性に優れたポリオレフィン系樹脂組成物を提供すること
にある。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明は下記の構成を有
する。 (1)プロピレンのホモポリマー成分とエチレン−プロ
ピレンのコポリマー成分からなるブロック共重合体にお
いて、ホモポリマー成分の極限粘度[η]PPとコポリ
マー成分の極限粘度[η]RC及びそのホモポリマー成
分の重量とコポリマー成分の重量がそれぞれWPP及び
WRCであるとき、該コポリマー成分と該ホモポリマー
成分の極限粘度の比とホモポリマー成分とコポリマー成
分の重量比の積が (([η]RC/[η]PP)×
(WPP/WRC))=0.2〜3.0 の範囲にあり、かつ該ホモポリマー成分のメルトフロー
レートと該コポリマー成分のメルトフローレートの比が ([MFR]RC/[MFR]PP)=0.3〜4.0 の範囲内にあり、該ホモポリマー成分と該コポリマー成
分の極限粘度比が [η]RC/[η]PP=0.7〜1.2 であり、該コポリマー成分の[η]RCが6.5以下で
あるプロピレン系ブロック共重合体〔A〕99〜80
%、該プロピレン系ブロック共重合体〔A〕におけるホ
モポリマー成分のメルトフローレートと後述のオレフィ
ン系またはスチレン系エラストマーにおけるメルトフロ
ーレートとの比が ([MFR]R /[MFR]PP)=0.3〜4 の範囲であり、かつ該プロピレン系ブロック共重合体
〔A〕におけるホモポリマー成分の極限粘度[η]PP
と後述のオレフィン系またはスチレン系エラストマーに
おける極限粘度[η]R との比が [η]R /[η]PP=0.7〜1.2 の範囲であるオレフィン系またはスチレン系エラストマ
ー〔B〕1〜20重量%からなるポリオレフィン系樹脂
組成物。
【0006】(2)プロピレン系ブロック共重合体
〔A〕におけるコポリマー成分がコポリマー成分の重量
基準で25〜55重量%のエチレン重量単位を含有する
前記(1)に記載のポリオレフィン系樹脂組成物。
【0007】(3)プロピレン系ブロック共重合体
〔A〕において、重量基準で22〜70重量%のコポリ
マー成分を含有する前記(1)に記載のポリオレフィン
系樹脂組成物。
【0008】(4) オレフィン系またはスチレン系エ
ラストマー〔B〕がエチレン−ブテンゴムである前記
(1)に記載のポリオレフィン系樹脂組成物。
【0009】(5) 前記(1)ないし(4)に記載の
ポリオレフィン系樹脂組成物100重量部及び、分子量
降下剤〔C〕0.001〜0.1重量部からなるポリオ
レフィン系樹脂組成物。
【0010】以下具体的に説明する。本発明に用いるプ
ロピレン系ブロック共重合体組成物〔A〕は、得られる
樹脂組成物の透明性の点でホモポリマー成分及びコポリ
マー成分の含有量及び極限粘度の関係式([η]RC/
[η]PP)×(WPP/WRC)が0.2〜3.0の
範囲、より好ましくは0.3〜2.7の範囲にあり、か
つホモポリマー成分のメルトフローレートとコポリマー
成分のメルトフローレートの比([MFR]RC/[M
FR]PP)が0.3〜4の範囲、より好ましくは0.
3〜3.5の範囲にあり、コポリマー成分の極限粘度
[η]RCが6.5以下、より好ましくは5.0以下で
あり、ホモポリマー成分の極限粘度とコポリマー成分の
極限粘度の比[η]ER/[η]PPが0.7〜1.2
の範囲、好ましくは、0.8〜1.2の範囲のものであ
る。
【0011】さらに本発明に用いるオレフィン系または
スチレン系エラストマー〔B〕は、得られる樹脂組成物
の透明性の点から、プロピレン系ブロック共重合体
〔A〕におけるホモポリマー成分のメルトフローレート
とオレフィン系またはスチレン系エラストマーにおける
メルトフローレートとの比([MFR]R /[MF
R]PP)が0.3〜4の範囲であり、より好ましくは
0.3〜3.5の範囲であり、プロピレン系ブロック共
重合体〔A〕におけるホモポリマー成分の極限粘度とオ
レフィン系またはスチレン系エラストマーにおける極限
粘度との比([η]R/[η]PP)が0.7〜1.2
の範囲であり、より好ましくは0.8〜1.2の範囲で
ある。
【0012】該プロピレン系ブロック共重合体〔A〕の
コポリマー成分含量については、得られる樹脂組成物の
透明性、寸法安定性の点で、該プロピレン系ブロック共
重合体組成物〔A〕の製造時に、生成したパウダーの流
動性が優れることによる経済性の点で22重量%〜70
重量%の範囲にあることが好ましく、より好ましくは2
3重量%〜55重量%の範囲である。該コポリマー成分
のエチレン含量は、得られる樹脂組成物の透明性の点で
25重量%〜重量55重量%の範囲にあることが好まし
く、より好ましくは30重量%〜55重量%の範囲であ
る。
【0013】本発明に用いられるプロピレン系ブロック
共重合体〔A〕の製造に関しては、結晶性のホモポリマ
ー成分がまず生成され、そのポリマー成分の極限粘度
([η]PP)及びメルトフローレート(MFRPP)
が直接測定される。続いて生成されるプロピレン−エチ
レンランダム共重合体であるコポリマー成分の極限粘度
([η]RC)の測定方法は、得られるプロピレン系ブ
ロック共重合体組成物〔A〕全体の極限粘度[η]PP
を測定し、全組成物の極限粘度([η]WHOLE )
から、ホモポリマー成分の重量分率にホモポリマー成分
の極限粘度[η]PPをかけたものを引いて、これを全
組成物つまりコポリマー成分の分率で割った商としてコ
ポリマー部の極限粘度[η]RCが求められる。つま
り、下記式(1)
【0014】また、コポリマー成分のメルトフローレー
ト(MFRRC)の測定方法は共重合体組成物全体のメ
ルトフローレート(MFRWHOLE )及びホモポリ
マーのメルトフローレート(MFRPP)を測定し、下
記式(2)より求められる。
【0015】式中、コポリマー成分の分率(WRC/10
0)は従来より知られている赤外線分析法などで求める
ことができる。本発明に用いるプロピレン系ブロック共
重合体〔A〕の製法は、いかなる方法によって得てもよ
い。例えば、ホモポリマーに本発明で規定した極限粘度
比を有するEPRを添加したブレンド物でもよい。ま
た、チタン含有固体触媒成分を用いて重合したエチレン
−プロピレンランダム共重合体をホモポリマーに添加し
たブレンド物でもよい。しかしながら先ずホモポリマー
成分を重合し、続いてコポリマー成分を連続的に製造す
る方法が経済性の点で最も好ましい。
【0016】本発明で用いるオレフィン系またはスチレ
ン系エラストマー〔B〕は、低結晶性または非晶性を示
すエラストマーであり、エチレン・プロピレンゴム、エ
チレン・ブテンゴム、プロピレン・ブテンゴム、スチレ
ン・エチレン・ブタジエンゴム、スチレン・エチレン・
プロピレンゴム、水添スチレン・ブタジエンゴムなどを
例示できる。本発明で用いるオレフィン系またはスチレ
ン系エラストマー〔B〕は、得られる組成物の剛性、耐
衝撃性の点でエチレン系エラストマーにあっては、エチ
レン含有量が40〜90重量%、好ましくは70〜80
重量%であり、プロピレン系エラストマーにあっては、
プロピレン含有量が40〜90重量%、好ましくは70
〜80重量%であり、スチレン系エラストマーにあって
は、スチレン含有量が40〜90重量%、好ましくは7
0〜80重量%であり、得られる組成物の耐衝撃性の点
で、MFRR は、25g/10min以下が好まし
い。該オレフィン系またはスチレン系エラストマー
〔B〕の添加量は、得られる組成物の剛性、耐衝撃性お
よび外観の点で、1〜20重量部が好ましい。
【0017】前述(5)の本発明で用いる分子量降下剤
〔C〕として、有機過酸化物が例示でき、具体的にはベ
ンゾイルパーオキサイド、t−ブチルパーベンゾエー
ト、t−ブチルパーアセテート、t−ブチルパーオキシ
イソプロピルカーボネート、2,5−ジ−メチル−2,
5−ジ−(t−ベンゾイルパーオキシ)ヘキサン、2,
5−ジ−メチル−2,5−ジ−(t−ベンゾイルパーオ
キシ)ヘキシン−3、t−ブチル−ジ−パーアジペー
ト、t−ブチルパーオキシ−3,5,5−トリメチルヘ
キサノエート、メチル−エチルケトンパーオキサイド、
シクロヘキサノンパーオキサイド、ジ−t−ブチルパー
オキサイド、ジキュミルパーオキサイド、2,5−ジ−
メチル−2,5−ジ−(t−ブチルパーオキシ)ヘキサ
ン、2,5−ジ−メチル−2,5−ジ−(t−ブチルパ
ーオキシ)ヘキシン−3、1,3−ビス−(t−ブチル
パーオキシイソプロピル)ベンゼン、t−ブチルキュミ
ルパーオキサイド、1,1−ビス−(t−ブチルパーオ
キシ)−3,3,5−トリメチルシクロヘキサン、1,
1−ビス−(t−ブチルパーオキシ)シクロヘキサン、
2,2−ビス−(t−ブチルパーオキシブタン、p−メ
ンタンハイドロパーオキサイド、ジ−イソプロピルベン
ゼンハイドロパーオキサイド、キュメンハイドロパーオ
キサイド、t−ブチルハイドロパーオキサイド、p−サ
イメンハイドロパーオキサイド、1,1,3,3−テト
ラ−メチルブチルハイドロパーオキサイドおよび2,5
−ジ−メチル−2,5−ジ−(ハイドロパーオキシ)ヘ
キサンなどを例示できる。分子量降下剤の添加量は、
0.001〜0.1重量部であり、好ましくは0.01
〜0.05重量部である。
【0018】本発明のポリオレフィン系樹脂組成物に
は、必要に応じて、従来のポリオレフィンに用いられて
いる公知の添加剤を添加しても良い。公知の添加剤とし
ては酸化防止剤、分散剤、紫外線吸収剤、中和剤、帯電
防止剤、顔料、滑剤等が例示できる。本発明のポリオレ
フィン系樹脂組成物の製造方法としては、一軸若しくは
二軸押出機、バンバリーミキサー、ニーダー又はロール
などの従来より知られている混練機を用いて製造する方
法が例示できる。
【0019】本発明のポリオレフィン系樹脂組成物を用
い、必要に応じて、射出成形、押出成形、真空成形、圧
空成形などの各種成形法により、各種の成形物を得るこ
とが出来るが、特に射出成形によることが好ましい。
【0020】
【実施例】以下の実施例及び比較例は、本発明をより具
体的に説明するためのものであるが、本発明は、これら
実施例に限定されるものではない。以下の実施例及び比
較例において、評価方法は、以下に記すものを採用し
た。
【0021】<評価方法> ◆メルトフローレート JIS K6758に規定された方法に従い、測定温度
230℃、荷重:2.16kgにて実施した。(単位:
g/10min)
【0022】◆発色性 本発明の実施例または比較例で示される樹脂組成物にパ
ール顔料(マールコーポレーション製 マイカ顔料)を
1重量部添加して、得られた成形品のパール感を目視に
て評価した。 ○:パール感が良好である。 ×:パール感が悪い。
【0023】◆ヘーズ試験(透明性) JISK7105に規定された方法に従い、試験片の肉
厚 2mmにて測定した。(単位:%) ヘーズ値(曇価)が小さいほど、透明性が優れていると
言える。
【0024】◆線膨張係数(寸法安定性) JIS K7197に規定された方法に従い、昇温速度
5℃/min、荷重2g、測定範囲 −30℃〜80
℃ にて実施した。(単位:×10−5cm/cm・
℃) 線膨張係数が小さいほど、寸法安定性が優れていると言
える。
【0025】<配合成分> ●PP−1 メルトフローレート(230℃、2.16kg荷重)が
6.0g/10min、コポリマー成分中のエチレン含
量35%、コポリマー成分の含量28.7%であり、 (ηRC/ ηPP)×(WPP/ WRC):2.5 MFRRC/MFRPP :1.1 ηRC/ ηPP :1.0 ηRC :1.8 であるプロピレン系ブロック共重合体。
【0026】●PP−2 メルトフローレート(230℃、2.16kg荷重)が
2.5g/10min、コポリマー成分中のエチレン含
量48%、コポリマー成分の含量36.7%であり、 (ηRC/ ηPP)×(WPP/ WRC):1.8 MFRRC/MFRPP :0.8 ηRC/ ηPP :1.1 ηRC :2.2 であるプロピレン系ブロック共重合体。
【0027】●PP−3 メルトフローレート(230℃、2.16kg荷重)が
7.5g/10min、コポリマー成分中のエチレン含
量25%、コポリマー成分の含量50%であり、 (ηRC/ ηPP)×(WPP/ WRC):1.2 MFRRC/MFRPP :2.0 ηRC/ ηPP :0.9 ηRC :1.5 であるプロピレン系ブロック共重合体。
【0028】●PP−4 メルトフローレート(230℃、2.16kg荷重)が
8.7g/10min、コポリマー成分中のエチレン含
量26%、コポリマー成分の含量40.7%であり、 (ηRC/ ηPP)×(WPP/ WRC):1.9 MFRRC/MFRPP :0.6 ηRC/ ηPP :1.1 ηRC :1.6 であるプロピレン系ブロック共重合体。
【0029】●PP−5 メルトフローレート(230℃、2.16kg荷重)が
1.8g/10min、コポリマー成分中のエチレン含
量36%、コポリマー成分の含量28.1%であり、 (ηRC/ ηPP)×(WPP/ WRC):2.6 MFRRC/MFRPP :1.0 ηRC/ ηPP :1.0 ηRC :2.1 であるプロピレン系ブロック共重合体。
【0030】●PP−6 メルトフローレート(230℃、2.16kg荷重)が
2.7g/10min、コポリマー成分中のエチレン含
量46%、コポリマー成分の含量24.4%であり、 (ηRC/ ηPP)×(WPP/ WRC):5.0 MFRRC/MFRPP :0.6 ηRC/ ηPP :1.6 ηRC :3.0 であるプロピレン系ブロック共重合体。
【0031】●PP−7 メルトフローレート(230℃、2.16kg荷重)が
7.61g/10min、コポリマー成分中のエチレン
含量31%、コポリマー成分の含量40.8%であり、 (ηRC/ ηPP)×(WPP/ WRC):4.8 MFRRC/MFRPP :0.1 ηRC/ ηPP :2.1 ηRC :2.1 であるプロピレン系ブロック共重合体。
【0032】●分子量降下剤 1,3−ビス(t−ブチル−パーオキシイソプロピル)
ベンゼン
【0033】●R−1 エチレン含有量が78重量%、メルトフローレートが
5.8g/10minであるエチレン・ブテン共重合体
ゴム。
【0034】●R−2 エチレン含有量が75重量%、メルトフローレートが
0.7g/10minであるエチレン・プロピレン共重
合体ゴム。
【0035】●R−3 エチレン含有量が78重量%、メルトフローレートが
1.8g/10minであるエチレン・プロピレン共重
合体ゴム。
【0036】●R−4 エチレン含有量が78重量%、メルトフローレートが
0.4g/10minであるエチレン・プロピレン共重
合体ゴム。
【0037】(実施例1〜10、比較例1〜8)後述の
表−1及び2に示すように、プロピレン系ブロック共重
合体(PP−1、PP−2、PP−3、PP−4、PP
−5、PP−6、PP−7)、分子量降下剤、オレフィ
ン系エラストマー(R−1、R−2、R−3、R−4)
を配合し、組成物を得る。更に該組成物100重量部、
フェノール系酸化防止剤0.1重量部、ステアリン酸カ
ルシウム0.1重量部を高速撹拌式混合機(ヘンセルミ
キサー、商品名)で、室温下にて3分間混合し、組成物
を得、該組成物をスクリュー口径50mm、シリンダー
設定温度200℃の押出造粒機(ナカミチ機械製NVC
−50)を用いて、造粒し、ペレット状の組成物を得
た。該組成物を、型締め力100tの射出成型機(東芝
機械製 IS−100)で、シリンダー温度230℃、
射出速度30mm/秒、金型通水温度50℃試験片を作
成し、該試験片を湿度50%、室温23℃の室内で72
時間状態調節した。次いで、メルトフローレート、ヘー
ズ試験、線膨張係数の評価を行い、その結果を表−1及
び表−2に示した。
【0038】表−1及び表−2により明かなように、実
施例1〜10は、比較例1〜8と対比すると透明性、発
色性、寸法安定性が同時に優れる。
【0039】
【発明の効果】本発明の自動車外装用樹脂組成物は、透
明性、発色性、寸法安定性に優れるという効果を発揮す
るため、バンパー、フェンダー、モール、マッドガード
等の自動車用外装部材として有効である。
【表1】
【表2】

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プロピレンのホモポリマー成分とエチレ
    ン−プロピレンのコポリマー成分からなるブロック共重
    合体において、ホモポリマー成分の極限粘度[η]PP
    とコポリマー成分の極限粘度[η]RC及びそのホモポ
    リマー成分の重量とコポリマー成分の重量がそれぞれW
    PP及びWRCであるとき、該コポリマー成分と該ホモ
    ポリマー成分の極限粘度の比とホモポリマー成分とコポ
    リマー成分の重量比の積が (([η]RC/[η]PP)×(WPP/WRC))
    =0.2〜3.0 の範囲にあり、かつ該ホモポリマー成分のメルトフロー
    レートと該コポリマー成分のメルトフローレートの比が ([MFR]RC/[MFR]PP)=0.3〜4.0 の範囲内にあり、該ホモポリマー成分と該コポリマー成
    分の極限粘度比が [η]RC/[η]PP=0.7〜1.2 であり、該コポリマー成分の[η]RCが6.5以下で
    あるプロピレン系ブロック共重合体〔A〕99〜80
    %、 該プロピレン系ブロック共重合体〔A〕におけるホモポ
    リマー成分のメルトフローレートと後述のオレフィン系
    またはスチレン系エラストマーにおけるメルトフローレ
    ートとの比が ([MFR]R /[MFR]PP)=0.3〜4 の範囲であり、 かつ該プロピレン系ブロック共重合体〔A〕におけるホ
    モポリマー成分の極限粘度[η]PPと後述のオレフィ
    ン系またはスチレン系エラストマーにおける極限粘度
    [η]R との比が [η]R /[η]PP=0.7〜1.2 の範囲であるエチレン系またはスチレン系エラストマー
    〔B〕1〜20重量%からなるポリオレフィン系樹脂組
    成物。
  2. 【請求項2】 プロピレン系ブロック共重合体〔A〕に
    おけるコポリマー成分がコポリマー成分の重量基準で2
    5〜55重量%のエチレン重量単位を含有する請求項1
    記載のポリオレフィン系樹脂組成物。
  3. 【請求項3】 プロピレン系ブロック共重合体〔A〕に
    おいて、重量基準で22〜70重量%のコポリマー成分
    を含有する請求項1記載のポリオレフィン系樹脂組成
    物。
  4. 【請求項4】 オレフィン系またはスチレン系エラスト
    マー〔B〕がエチレン−ブテンゴムである請求項1記載
    のポリオレフィン系樹脂組成物。
  5. 【請求項5】 請求項1ないし4記載のポリオレフィン
    系樹脂組成物100重量部及び、分子量降下剤〔C〕
    0.001〜0.1重量部からなるポリオレフィン系樹
    脂組成物。
JP4457598A 1997-04-16 1998-02-10 ポリオレフィン系樹脂組成物 Pending JPH1129689A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP4457598A JPH1129689A (ja) 1997-04-16 1998-02-10 ポリオレフィン系樹脂組成物

Applications Claiming Priority (5)

Application Number Priority Date Filing Date Title
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