JPH1129688A - 塗装性が改良された熱可塑性樹脂組成物 - Google Patents

塗装性が改良された熱可塑性樹脂組成物

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JPH1129688A
JPH1129688A JP17976897A JP17976897A JPH1129688A JP H1129688 A JPH1129688 A JP H1129688A JP 17976897 A JP17976897 A JP 17976897A JP 17976897 A JP17976897 A JP 17976897A JP H1129688 A JPH1129688 A JP H1129688A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 射出成形時の加工性、外観、曲げ弾性率、耐
衝撃性、引張り伸び、耐熱性、表面硬度、塗装性に優れ
た熱可塑性重合体組成物を提供する。 【解決手段】 下記(A)〜(E)成分よりなる塗装性
が改良された熱可塑性樹脂組成物。 (A)成分:プロピレン・エチレンブロック共重合体樹脂50〜70重量% (B)成分:エチレン・オクテンランダム共重合体 5〜10重量% (C)成分:エチレン・ブテンランダム共重合体 5〜10重量% (D)成分:mp80〜110℃、MFR0.5〜20、PE結晶部20〜4 0重量%、EBR部60〜80重量%の、 PE・(EBR)・PE ・・・・[I] PE・(EBR) ・・・[II] 又は、 MFR15以下、PS部10〜40重量%、EPR,EBR部60〜90重量 %の、 PS・(EBR)・PS ・・[III] PS・(EPR)・PS ・・・[IV] PS・(EPR) ・・・・[V] で表わされるブロック構造を有するエラストマー 0.3〜5重量% (E)成分:タルク 15〜25重量%

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、プロピレン・エチ
レンブロック共重合体樹脂、低結晶性エチレン・オクテ
ン共重合体、低結晶性エチレン・ブテン共重合体、ブロ
ック構造を有する特定のエラストマー、及び、タルクに
より構成され、射出成形時の成形加工性が良好で、外観
にも優れ、曲げ弾性率、耐衝撃性、引張り伸び、耐熱
性、表面硬度が良好で、かつ塗装性にも優れる、自動車
内装部品等の射出成形品に好適な、塗装性が改良された
熱可塑性樹脂組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】ポリプロピレン樹脂に、エチレン・プロ
ピレン共重合体や各種エチレン系共重合体及びタルクを
加えて、耐衝撃性や剛性を高めようという試みは従来よ
り数多く行われている。例えば、優れた耐衝撃性を有す
る特公昭63−42929号、特開昭64−150号、
特開昭64−66263号、特開平1−204946号
の各公報に記載の樹脂組成物が知られている。しかし、
上記特公昭63−42929号公報に記載の組成物で
は、格別に高結晶性のポリプロピレンを用いていないた
めに十分な曲げ弾性率や耐熱性が得られない。
【0003】また、特開昭64−150号、特開昭64
−66263号及び特開平1−204946号の各公報
に記載の組成物では、タルクの配合量が少ないためにバ
ンパーの様な用途には適しているが、内装材に使用する
には曲げ弾性率が大幅に不足したものである。また、エ
チレン・α−オレフィン共重合体と多量の無機充填剤を
配合した特公平4−159345号公報に記載の組成物
が知られているが、比重が大きく自動車を軽量化すると
の観点から好ましくない。
【0004】一方、上記のような欠点を改良する試みと
して、特開平7−53843号公報に記載の組成物が提
案されているが、低圧、ハイサイクル成形が要求される
用途においては、更に高流動性である材料が要求されて
おり、この様な高度な要求性能を満足するためには、該
組成物は流動性が不十分である。また、内装材について
は、その商品性を高めるために多くの場合塗装を施して
いるが、その塗膜はポリプロピレン系材料との塗膜密着
力が弱く、特に油脂が介在する特殊な場合の塗膜密着性
をも考慮すると、より密着性の高い材料が望まれている
のが現状である。この様な課題を解決する材料として
は、特願平7−30030号、特願平8−240790
号等として提案したが、内装材用の塗装性については何
等記載がされていない。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明はこのような課
題を解決しつつ、高流動性で、かつ良好な物性を発現
し、成形加工性、塗装性に優れた、インストルメントパ
ネルを始めとする自動車内装部品に好適な組成物を提供
することである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、上記課題
を解決するために種々検討した結果、高流動性で極めて
高い結晶性を有するプロピレン単独重合体部分を備えた
プロピレン・エチレンブロック共重合体に、特定の結晶
性を有するエラストマー成分、結晶性をほとんど有して
いないエラストマー成分、相溶化剤成分としてのブロッ
ク構造を有するエラストマー、及び、タルクを特定な比
率で配合することにより、上記高流動性で、かつ良好な
物性を発現し、成形加工性にも優れ、塗膜の密着性が改
良された組成物が得られることを見出し本発明を完成す
るに至った。
【0007】すなわち、本発明の塗装性が改良された熱
可塑性樹脂組成物は、下記(A)〜(E)成分より構成
されていることを特徴とするものである。 (A)成分: プロピレン単独重合体部分のメルトフローレート(MFR)が 20〜200g/10分で、同部分のアイソタクチックペンタッド分率が0.9 8以上であり、かつブロック共重合体のMFRが10〜100g/10分で、そ の重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mw/Mn)が5〜7 であるプロピレン・エチレンブロック共重合体樹脂 50〜70重量%、 (B)成分: 40〜60℃に融解点を持ち、MFRが0.5〜15g/10 分であるエチレン・オクテンランダム共重合体 5〜10重量%、 (C)成分: 35℃以上に融解点を持たず、MFRが0.5〜15g/10 分であるエチレン・ブテンランダム共重合体 5〜10重量%、 (D)成分: 80〜110℃に融解点を持ち、MFRが0.5〜20g/1 0分、ポリエチレン結晶部が20〜40重量%、ランダムエラストマー部が60 〜80重量%である、下記式[I]及び/又は式[II]で表わされるブロック 構造を有するエラストマー 0.3〜5重量% ポリエチレン・(エチレン/ブテンランダムエラストマー)・ポリエチレン ・・・・[I] ポリエチレン・(エチレン/ブテンランダムエラストマー)・・・[II] 又は、 MFRが15g/10分以下、ポリスチレン部が10〜40重量%、ランダム エラストマー部が60〜90重量%である、下記式[III]、[IV]及び/ 又は[V]で表わされるブロック構造を有するエラストマー 0.3〜5重量% ポリスチレン・(エチレン/ブテンランダムエラストマー)・ポリスチレン ・・[III] ポリスチレン・(エチレン/プロピレンランダムエラストマー)・ポリスチレ ン ・・・[IV] ポリスチレン・(エチレン/プロピレンランダムエラストマー)・・[V] 及び (E)成分: 平均粒径が5μm以下であり、比表面積が3.5m2 /g以上 であるタルク 15〜25重量%
【0008】
【発明の実施の形態】 [I] 熱可塑性樹脂組成物 (1) 構成成分 (A) プロピレン・エチレンブロック共重合体((A)成
分) 本発明の塗装性が改良された熱可塑性樹脂組成物を構成
するプロピレン・エチレンブロック共重合体樹脂
((A)成分)は、メルトフローレート(MFR:23
0℃、2.16kg荷重)が10〜100g/10分、
好ましくは20〜80g/10分、特に好ましくは30
〜60g/10分のものが用いられる。プロピレン・エ
チレンブロック共重合体のMFRが上記範囲未満である
と流動性が不足し、薄肉成形品を成形する際に大きな型
締め力のある成形機を必要とするか、或いは、成形温度
を高くする必要性が生じるので、生産性に悪影響を及ぼ
す。逆に、プロピレン・エチレンブロック共重合体のM
FRが上記範囲を超過する場合、耐衝撃性等の特性が低
下する。
【0009】上記プロピレン・エチレンブロック共重合
体のMFRは、重合時に調整したもの、或いは、重合後
にジアシルパーオキサイド、ジアルキルパーオキサイド
等の有機過酸化物で調整したものであっても良い。ま
た、プロピレン・エチレンブロック共重合体の分子量分
布を表わすブロック共重合体の重量平均分子量(Mw)
と数平均分子量(Mn)の比(Mw/Mn)は5〜7、
好ましくは5.5〜6.5の範囲のものが用いられる。
これら範囲外のものでは衝撃強度が低下する。上記分子
量分布を表わす重量平均分子量と数平均分子量の比(M
w/Mn)は、GPC(Gel Permeation
Chromatography)により求められる値
である。
【0010】該プロピレン・エチレンブロック共重合体
中のプロピレン単独重合体部分のMFRが20〜200
g/10分、好ましくは30〜150g/10分、特に
好ましくは40〜100g/10分であり、同部分のア
イソタクチックペンタッド分率(P)が0.98以上、
好ましくは0.985以上のものである。上記プロピレ
ン・エチレンブロック共重合体中のプロピレン単独重合
体部分のMFRが上記範囲未満であると流動性が不十分
となり、また、MFRが上記範囲を超過すると耐衝撃性
が低下する。
【0011】また、上記プロピレン・エチレンブロック
共重合体中のプロピレン単独重合体部分のアイソタクチ
ックペンタッド分率(P)が上記範囲未満では曲げ弾性
率が不十分であるので不適当である。なお、ここでアイ
ソタクチックペンタッド分率(P)とは、13C−NMR
を用いて測定されるポリプロピレン分子鎖中のペンタッ
ド単位でのアイソタクチック分率である。
【0012】また、プロピレン・エチレンブロック共重
合体中のエチレン含量は2〜8重量%のものが好まし
く、該ブロック共重合体中のエラストマー部分のエチレ
ン含量は30〜50重量%のものが好ましい。エチレン
含量が上記範囲未満では耐熱性が劣る傾向があり、ま
た、上記範囲を超えるものは曲げ弾性率や表面硬度が不
足する傾向にある。上記エチレン含量は赤外吸収スペク
トルより算出してより求められる。
【0013】プロピレン・エチレンブロック共重合体の
製造 上記プロピレン・エチレンブロック共重合体の製造に
は、高立体規則性触媒が用いられる。上記触媒の製造例
としては、四塩化チタンを有機アルミニウム化合物で還
元し、更に各種の電子供与体及び電子受容体で処理して
得られた三塩化チタン組成物と、有機アルミニウム化合
物及び芳香族カルボン酸エステルとを組み合わせる方法
(特開昭56−100806号公報、特開昭56−12
0712号公報、特開昭58−104907号の各公報
参照)、及び、ハロゲン化マグネシウムに四塩化チタン
と各種の電子供与体を接触させる担持型触媒を用いる方
法(特開昭57−63310号公報、特開昭63−43
915号公報、特開昭63−83116号の各公報参
照)等の公知の方法を例示することができる。上記触媒
の存在下、気相流動床、溶液法、スラリー法等の製造プ
ロセスを適用して、プロピレンとエチレンとを用いて重
合することにより得られる。
【0014】配合量比 上記プロピレン・エチレンブロック共重合体の配合量
は、本発明の塗装性が改良された熱可塑性樹脂組成物中
に50〜70重量%、好ましくは53〜70重量%、特
に好ましくは55〜70重量%含有させることが重要で
ある。該配合量が上記範囲未満であると曲げ弾性率が低
下し、逆に上記範囲を超過する場合は耐衝撃性が低下す
る。
【0015】(B) エチレン・オクテンランダム共重合体
((B)成分) 本発明の塗装性が改良された熱可塑性重合体組成物を構
成するエチレン・オクテンランダム共重合体((B)成
分)は、耐衝撃性を向上しつつ、かつ良好な表面硬度、
良好な塗装性を発現させる目的で用いられる。また、後
記(C)成分及び(D)成分と併用することによって、
更に高度な物性バランスと塗装性を兼ね備えた材料を構
築することができる。この(B)成分は、示差走査熱量
計(DSC)による測定で40〜60℃、好ましくは4
0〜55℃に融解点を持つエラストマーである。融解点
が上記範囲を超える場合は塗装性が劣り、逆に上記範囲
未満であると表面硬度が不十分となる。この際、オクテ
ンの含有量に関わらず融解点が上記温度範囲内にあるも
のであれば良いが、好ましくはオクテン含量は15〜1
9mol%、更に好ましくは16〜18mol%のもの
が塗装性及び表面硬度の観点から好適である。なお、こ
こでオクテン含量とは、Macromolecule
(1982)15,353〜360及び同1402〜1
406の記載に基づき13C−NMRにおいて算出した値
である。
【0016】このエチレン・オクテンランダム共重合体
のメルトフローレート(230℃、2.16kg荷重)
は0.5〜15g/10分、好ましくは0.75〜9g
/10分、特に好ましくは1〜6g/10分の範囲のも
のが用いられる。上記エラストマーのMFRが上記範囲
未満の場合には耐衝撃性が不十分となり、上記範囲を超
過する場合はロックウエル硬度が不十分となる。上記エ
チレン・オクテンランダム共重合体は、1種類である必
要はなく、2種類以上の混合物であっても良い。また、
(B)成分の密度は0.90g/cm3 以下、中でも
0.86〜0.89g/cm3 、特に0.865〜0.
880g/cm3 のものが耐衝撃性及び表面硬度の面か
ら好適に用いられる。上記(B)成分の密度は160℃
にてプレス成形した1mm厚のシートを50mm×50
mm×1mmに打ち抜きアニールすることなしに密度勾
配管を用いて測定した。
【0017】エチレン・オクテンランダム共重合体の製
(B)成分のエチレン・オクテンランダム共重合体は、
ハロゲン化チタンのようなチタン化合物と、アルキルア
ルミニウム−マグネシウム錯体、アルキルアルコキシア
ルミニウム錯体の様な有機アルミニウム−マグネシウム
錯体、アルキルアルミニウム、又は、アルキルアルミニ
ウムクロリド等とを組合せてなる、いわゆるチーグラー
型触媒、WO−91/04257号公報等に記載されて
いるメタロセン化合物等によって重合することができる
が、とりわけメタロセン化合物を用いて共重合した場合
により好ましい効果を得ることができる共重合体が得ら
れる。共重合法としては、気相流動床、溶液法、スラリ
ー法等の製造プロセスを適用して共重合することができ
る。
【0018】配合量比 上記エチレン・オクテンランダム共重合体の配合量は、
本発明の塗装性が改良された熱可塑性重合体組成物中に
5〜10重量%、好ましくは6〜9重量%含有させるこ
とが重要である。該配合量が上記範囲未満では耐衝撃
性、塗装性が低下し、逆に上記範囲を超過すると曲げ弾
性率が低下する。
【0019】(C) エチレン・ブテンランダム共重合体
((C)成分) 本発明の塗装性が改良された熱可塑性重合体組成物を構
成するエチレン・ブテンランダム共重合体((C)成
分)は、耐衝撃性を向上しつつ、かつ良好な塗装性を発
現させる目的で用いられる。また、上記(B)成分、後
記(D)成分とを併用することによって、更に高度な物
性バランスと塗装性を兼ね備えた材料を構築することが
できる。この(C)成分は、示差走査熱量計(DSC)
による測定で35℃以上に融解点を持たない、実質上非
晶性のエラストマーである。35℃以上に融解点を持つ
ものであると、塗装性が不十分となる。このエチレン・
ブテンランダム共重合体のメルトフローレート(MF
R:230℃、2.16kg荷重)は0.5〜15g/
10分、好ましくは1〜8g/10分、特に好ましくは
2〜7g/10分の範囲のものが用いられる。上記エラ
ストマーのMFRが上記範囲未満の場合には耐衝撃性が
不十分となり、上記範囲を超過する場合はロックウエル
硬度が不十分となる。上記エチレン・ブテンランダム共
重合体は、1種類である必要はなく、2種類以上の混合
物であっても良い。
【0020】エチレン・ブテンランダム共重合体の製造 上記エチレン・ブテンランダム共重合体は、上記(B)
成分と同様に、チーグラー型触媒、フィリップス型触
媒、メタロセン触媒等のイオン重合触媒の存在下に、気
相流動床法、溶液法、スラリー法等の製造プロセスを適
用して、エチレンとブテンを共重合することにより得ら
れるものであり、ブテンの含有量に関わらず実質上非晶
性のエラストマー状のものであれば良い。このブテン含
有量は25重量%を超過するもの、特に30重量%を超
過するものが、耐衝撃性改良の観点から良好であるので
好ましい。上記ブテン含有量はMacromolecu
res(1982)15,353〜360及び1402
〜1406に記載されている13C−NMRに準拠して測
定し求められる。上記エチレン・ブテンランダム共重合
体の配合量は、本発明の塗装性が改良された熱可塑性重
合体組成物中に5〜10重量%、好ましくは6〜9重量
%含有させることが重要である。該配合量が上記範囲未
満では耐衝撃性、耐油脂汚染性が劣り、逆に上記範囲を
超過すると曲げ弾性率が低下する。
【0021】(D) ブロック構造を有するエラストマー
((D)成分) 本発明の塗装性が改良された熱可塑性樹脂組成物を構成
するブロック構造を有するエラストマー((D)成分)
は、上記(B)成分及び(C)成分の耐衝撃改良効果を
より有効に発現させるためのもので、少量の添加であっ
てもその効果を発現することができる。
【0022】ブロック構造を有するエラストマーの物性 このブロック構造を有するエラストマー((D)成分)
の内、式[I]及び[II]に示すものの、融解点は、
示差走査熱量計(DSC)による測定で80〜110
℃、好ましくは90〜105℃の範囲内であることが重
要である。この融解点が上記範囲外のものであると耐衝
撃性が不十分となる。また、本発明に用いられるブロッ
ク構造を有するエラストマー((D)成分)の内、式
[I]及び[II]に示すものの、メルトフローレート
(230℃、2.16kg荷重)は0.5〜20g/1
0分、好ましくは0.5〜15g/10分の範囲のもの
が用いられる。上記エラストマーのMFRが上記範囲外
の場合には耐衝撃性が不十分となる。このブロック構造
を有するエラストマー((D)成分)の内、式[I]及
び[II]に示すものは、ポリエチレン構造とエラスト
マー構造とを必須成分として含有し、そのどちらかの構
造が欠如していても上記性能を十分に発現することはで
きない。
【0023】該ブロック構造を有するエラストマーは、
下記式に示すようなトリブロック構造[I]であって
も、ジブロック構造[II]であってもかまわない。 ポリエチレン・(エチレン/ブテンランダムエラストマー)・ポリエチレン ・・・・[I] ポリエチレン・(エチレン/ブテンランダムエラストマー)・・・[II] 上記ポリエチレン構造を有する結晶部分の比率は、20
〜40重量%、好ましくは25〜35重量%である。ま
た、エラストマー構造を有する部分の比率は、60〜8
0重量%、好ましくは65〜75重量%であり、好適に
は、そのブテン構造の含量(1,2重合比率)が、好ま
しくは60〜90重量%、特に好ましくは65〜85重
量%のものである。いずれの比率であっても、この範囲
外であると耐衝撃性が劣る傾向がある。上記1,2重合
比率は赤外吸収スペクトルの測定結果から算出した。
【0024】更に、このブロック構造を有するエラスト
マー((D)成分)の内、式[III]、[IV]及び
[V]に示すもののメルトフローレート(230℃、
2.16kg荷重)は、15g/10分以下、好ましく
は0.3〜15g/10分の範囲のものが用いられる。
上記エラストマーのMFRが上記範囲外の場合には耐衝
撃性が不十分となる。このブロック構造を有するエラス
トマー((D)成分)の内、式[III]、[IV]及
び[V]に示すものは、ポリスチレン構造とエラストマ
ー構造とを必須成分として含有し、そのどちらかの構造
が欠如していても上記性能を十分に発現することはでき
ない。該ブロック構造を有するエラストマーは、下記式
に示すようなトリブロック構造[III]、[IV]で
あっても、ジブロック構造[V]であってもかまわな
い。 ポリスチレン・(エチレン/ブテンランダムエラストマー)・ポリスチレン ・・[III] ポリスチレン・(エチレン/プロピレンランダムエラストマー)・ポリスチレ ン ・・・[IV] ポリスチレン・(エチレン/プロピレンランダムエラストマー)・・[V] 上記ポリスチレン構造を有する部分の比率は、10〜4
0重量%、好ましくは15〜35重量%である。また、
エラストマー構造を有する部分の比率は、60〜90重
量%、好ましくは65〜85重量%のものである。いず
れの比率であっても、この範囲外であると耐衝撃性が劣
る傾向がある。
【0025】ブロック構造を有するエラストマーの製造 これらエラストマーの製法については特に限定されるこ
とはないが、例えば、式[I]及び[II]に示すもの
に付いては、特開平8−269264号公報に記載され
ているような、いわゆる、リビング重合を用いることが
できる。例えば、n−ブチルリチウムを重合開始剤とし
てシクロヘキサン等の溶媒中でブタジエンの1、4重合
を高比率で行った後、テトラヒドロフランの様な、極性
溶媒を添加して溶媒の極性を操作することにより1、2
重合の生成比率を向上させることができる。この段階で
水素添加の操作を行えば、式[II]に示すジブロック
構造のエラストマーが得られる。また、これらをカップ
リング剤を用いてカップリング処理した後に水素添加の
操作を行えば、式[I]に示すトリブロック構造のエラ
ストマーが得られる。本発明に用いる、この式[I]及
び[II]に示すものは、1、2重合の比率が、好まし
くは60〜90重量%、特に好ましくは65〜85重量
%のものである。この1、2重合の比率が上記範囲以外
であると上記性能を十分に発現させることができない傾
向がある。また、例えば式[III]に示すものに付い
ては、米国特許第3,595,942号及び第4,18
8,432号各明細書に記載の方法により製造すること
ができる。すなわち、スチレン−ブタジエン−スチレン
ブロック共重合体を、コバルト又はニッケルのアルコキ
シドをアルキルアルミニウム化合物で還元してなる触媒
の存在下に25〜175℃の温度で水素化することによ
り、ブタジエン部分だけ選択的に水素化され、エチレン
とブテンとの共重合体に相当する構造となる。
【0026】配合量比 上記ブロック構造を有するエラストマー((D)成分)
の配合量としては、本発明の塗装性が改良された熱可塑
性重合体組成物中に0.3〜5重量%、好ましくは0.
5〜3重量%、特に好ましくは0.75〜3重量%含有
させることが重要である。上記配合量が多すぎるとロッ
クウエル硬度が低下し、逆に配合量が少なすぎると上記
の効果が無くなる。
【0027】(E) タルク((E)成分) 本発明の塗装性が改良された熱可塑性重合体組成物を構
成するタルクとしては、平均粒径が5μm以下、好まし
くは0.5〜3μmであり、かつ比表面積が3.5m2
/g以上、好ましくは3.5〜6m2 /gのものであ
る。これらが上記範囲外のものでは曲げ弾性率が低下す
るので好ましくない。該平均粒径の測定は、液層沈降方
式光透過法(例えば、島津製作所製CP型等)によって
測定した粒度累積分布曲線から読み取った累積量50重
量%の時の粒径値である。また、比表面積の測定は、空
気透過法(例えば、島津製作所製SS−100型恒圧通
気式比表面積測定装置等)による測定値から求めること
ができる。これらのタルクは、例えば、乾式粉砕した
後、乾式分級することによって製造することができる。
タルクは、重合体との接着性或いは分散性を向上させる
目的で、各種の有機チタネート系カップリング剤、有機
シランカップリング剤、脂肪酸、脂肪酸金属塩、脂肪酸
エステル等によって表面処理したものを用いても良い。
【0028】配合量比 該タルクの配合量としては、本発明の塗装性が改良され
た熱可塑性重合体組成物中に15〜25重量%、好まし
くは17〜23重量%含有させることが重要である。タ
ルクの配合量が上記範囲未満では曲げ弾性率が不足し、
上記範囲を超える場合は引張り伸びが低下する。
【0029】(F) 付加的成分(任意成分) 本発明の塗装性が改良された熱可塑性重合体組成物中に
は、上記(A)〜(E)の必須の構成成分の他に、本発
明の効果を著しく損なわない範囲内で、他の付加的成分
(任意成分)を添加することができる。この様な付加的
成分(任意成分)としては、フェノール系、硫黄系、燐
系等の酸化防止剤;ヒンダードアミン系、ベンゾフェノ
ン系、ベンゾトリアゾール系の耐候劣化防止剤;有機ア
ルミニウム化合物、有機燐化合物、ソルビトール系化合
物等の核剤;ステアリン酸の金属塩に代表される分散
剤;キナクリドン、ペリレン、フタロシアニン、酸化チ
タン、カーボンブラック等の着色物質;繊維状チタン酸
カリウム、繊維状マグネシウムオキシサルフェート、繊
維状硼酸アルミニウム、炭酸カルシウム等のウィスカ
ー;炭素繊維やガラス繊維等の物質を例示することがで
きる。
【0030】(2) 熱可塑性樹脂組成物の製造 (A) 混 練 本発明の塗装性が改良された熱可塑性樹脂組成物は、上
記構成成分を通常の、押出機、バンバリーミキサー、ロ
ール、ブラベンダープラストグラフ、ニーダーブラベン
ダー等を用いて、設定温度180〜250℃にて混練す
ることにより製造されるが、これらの中でも押出機、特
に二軸押出機を用いて製造することが好ましい。 (B) 成形加工 本発明の塗装性が改良された熱可塑性樹脂組成物の成形
加工法は、特に限定されるものではないが、奏される発
明の効果から見て射出成形法を用いることが適してい
る。
【0031】[II] 熱可塑性重合体組成物の物性 上記方法によって製造された本発明の塗装性が改良され
た熱可塑性樹脂組成物は、射出成形時の加工性が良好
で、曲げ弾性率、耐衝撃性、引張り伸び、表面硬度、耐
熱性、塗装性の優れた下記の物性を示すことができ、か
つ、自動車内装材用塗料に対して良好な塗装性を実現す
る。 (a) MFR:20g/10分以上、更に好ましくは25
g/10分以上 (b) 曲げ弾性率:20,000kg/cm2 以上、更に
好ましくは23,000〜28,000kg/cm2 (c) アイゾット(IZOD)衝撃値:15kg・cm/
cm以上、好ましくは18kg・cm/cm以上 (d) 引張り伸び:400%以上、更に好ましくは500
%以上 (e) ロックウエル硬度:75以上、更に好ましくは80
以上 (f) 熱変形温度:120℃以上、好ましくは130℃以
【0032】[III] 用 途 上記の性能を発現できる素材であることから、種々の成
形品に加工することができるが、中でも自動車内装部品
等の射出成形品、特にインストルメントパネル、ドアト
リム、ピラートリム、コンソールボックス等に用いるこ
とが好ましい。
【0033】
【実施例】以下に実施例及び比較例を示して本発明を更
に具体的に説明する。 [I] 測定法 (1) MFR: ASTM−D1238に準拠し、2.
16kg荷重にて230℃の温度で測定した。 (2) アイソタクチックペンタッド分率(P): 13
−NMRを用いてMacromolecule,8,6
87(1975)に記載の方法に基づいて測定した。 (3) 重量平均分子量と数平均分子量の比(Mw/M
n): GPC(GelPermeation Chr
omatography)により測定した。 (4) 融解点: DSCにて180℃まで加熱してサン
プルを融解させた後、10℃/minの速度で−100
℃まで冷却し、更に10℃/minにて昇温して得られ
た融解温度のデータより融解点を求めた。 (5) 曲げ弾性率: ASTM−D790に準拠し、2
3℃において曲げ速度2mm/分で測定した。
【0034】(6) 耐衝撃性: ASTM−D790に
準拠し、23℃でのアイゾット衝撃値で評価した。 (7) 引張り伸び: ASTM−D638に準拠して、
23℃における10mm/分の速度で測定し、評価し
た。 (8) 表面硬度: ASTM−D785に準拠し、23
℃におけるロックウエル硬度をRスケールで評価した。 (9) 熱変形温度: ASTM−D648に準拠し、
4.6kg荷重を用いて測定した。 (10) 塗装性(耐油脂汚染性): 100トンの成形
機を用い、シボ加工(トヨタ自動車グレインC担当)を
施した金型で120mm□×3mmtなる形状のテスト
ピースを成形し、これに自動車内装材用塗料(オリジン
電気社製:プラネットPP−7)を塗布し、60℃の温
度で5分間加熱処理した後、牛脂試薬(ナカライテクス
社製牛脂)を2g/cm2 の割合で塗布して、80℃の
温度で7日オーブン内で加熱処理した。得られたテスト
ピースにカッターにて2mm平方のマスを作成し、これ
にニチバンセロテープを貼り付け、引き剥がすことによ
り、塗膜の剥がれを観察し、密着性を下記の基準で評価
した。 ○: 全く剥がれないもの △:一部剥がれるもの ×:その他
【0035】[II] 実験例 実施例1〜16及び比較例1〜21 表1〜表6に示す原材料を、表7、表8及び表9に示す
組成の割合で配合し、更にテトラキス[メチレン−3−
(3´,5´−ジ−t−ブチル−4´ヒドロキシフェニ
ル)プロピオネート]メタン(チバガイギー社製IRG
ANOX1010)0.1重量部及びステアリン酸マグ
ネシウム0.4重量部を配合して、川田製作所製スーパ
ーミキサーで5分間混合した後、神戸製鋼所製二軸混練
機(2FCM)にて210℃の設定温度で混練造粒する
ことにより熱可塑性重合体組成物を得た。その後、この
熱可塑性重合体組成物を型締力350トンの射出成形機
にて成形温度210℃で成形し、各種試験片を作成し
て、上記各種測定法に従って、MFR、曲げ弾性率、ア
イゾット衝撃値、引張り伸び、熱変形温度、塗装性(耐
油脂汚染性)の測定を行った。その評価結果を表10、
表11及び表12に示す。
【0036】
【表1】
【0037】
【表2】
【0038】
【表3】
【0039】
【表4】
【0040】
【表5】
【0041】
【表6】
【0042】
【表7】
【0043】
【表8】
【0044】
【表9】
【0045】
【表10】
【0046】
【表11】
【0047】
【表12】
【0048】
【発明の効果】高流動性で極めて高い結晶性を有するプ
ロピレン単独重合体部分を備えたプロピレン・エチレン
ブロック共重合体樹脂に、エチレン・オクテンランダム
共重合体と、特定のエチレン・ブテン共重合体、ブロッ
ク構造を有するエラストマー及びタルクを特定の割合で
配合することにより得られる本発明の塗装性が改良され
た熱可塑性重合体組成物は、射出成形時の加工性が良好
で、外観にも優れ、曲げ弾性率、耐衝撃性、引張り伸
び、耐熱性、表面硬度が良好で、かつ塗装性にも優れ
た、自動車内装部品等の射出成形品に好適な熱可塑性重
合体組成物である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 岩 井 久 幸 愛知県豊田市トヨタ町1番地 トヨタ自動 車株式会社内 (72)発明者 残 華 幸 仁 三重県四日市市東邦町1番地 日本ポリケ ム株式会社四日市技術センター内 (72)発明者 石 井 泉 三重県四日市市東邦町1番地 日本ポリケ ム株式会社四日市技術センター内 (72)発明者 佐 藤 寛 樹 三重県四日市市東邦町1番地 日本ポリケ ム株式会社四日市技術センター内

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記(A)〜(E)成分より構成されてい
    ることを特徴とする塗装性が改良された熱可塑性樹脂組
    成物。 (A)成分: プロピレン単独重合体部分のメルトフローレート(MFR)が 20〜200g/10分で、同部分のアイソタクチックペンタッド分率が0.9 8以上であり、かつブロック共重合体のMFRが10〜100g/10分で、そ の重量平均分子量(Mw)と数平均分子量(Mn)の比(Mw/Mn)が5〜7 であるプロピレン・エチレンブロック共重合体樹脂 50〜70重量%、 (B)成分: 40〜60℃に融解点を持ち、MFRが0.5〜15g/10 分であるエチレン・オクテンランダム共重合体 5〜10重量%、 (C)成分: 35℃以上に融解点を持たず、MFRが0.5〜15g/10 分であるエチレン・ブテンランダム共重合体 5〜10重量%、 (D)成分: 80〜110℃に融解点を持ち、MFRが0.5〜20g/1 0分、ポリエチレン結晶部が20〜40重量%、ランダムエラストマー部が60 〜80重量%である、下記式[I]及び/又は式[II]で表わされるブロック 構造を有するエラストマー 0.3〜5重量% ポリエチレン・(エチレン/ブテンランダムエラストマー)・ポリエチレン ・・・・[I] ポリエチレン・(エチレン/ブテンランダムエラストマー)・・・[II] 又は、 MFRが15g/10分以下、ポリスチレン部が10〜40重量%、ランダム エラストマー部が60〜90重量%である、下記式[III]、[IV]及び/ 又は[V]で表わされるブロック構造を有するエラストマー 0.3〜5重量% ポリスチレン・(エチレン/ブテンランダムエラストマー)・ポリスチレン ・・[III] ポリスチレン・(エチレン/プロピレンランダムエラストマー)・ポリスチレ ン ・・・[IV] ポリスチレン・(エチレン/プロピレンランダムエラストマー)・・[V] 及び (E)成分: 平均粒径が5μm以下であり、比表面積が3.5m2 /g以上 であるタルク 15〜25重量%
  2. 【請求項2】(D)成分のエラストマーが、ブタジエン
    重合体の水素添加物であって、かつエチレン・ブテンラ
    ンダムエラストマー部分におけるブタジエンの1、2重
    合の比率が60〜90重量%である、請求項1に記載の
    塗装性が改良された熱可塑性樹脂組成物。
  3. 【請求項3】組成物の物性が、MFR20g/10分以
    上、曲げ弾性率20,000kg/cm2 以上、アイゾ
    ット衝撃値15kg・cm/cm以上、引張り伸び40
    0%以上、熱変形温度120℃以上、ロックウェル硬度
    75以上である、請求項1に記載の塗装性が改良された
    熱可塑性樹脂組成物。
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