JPH11296880A - 光ディスク装置 - Google Patents

光ディスク装置

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JPH11296880A
JPH11296880A JP10239298A JP10239298A JPH11296880A JP H11296880 A JPH11296880 A JP H11296880A JP 10239298 A JP10239298 A JP 10239298A JP 10239298 A JP10239298 A JP 10239298A JP H11296880 A JPH11296880 A JP H11296880A
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JP
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signal
area
optical
dvd
groove
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JP10239298A
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English (en)
Inventor
Motoyuki Suzuki
基之 鈴木
Toshiaki Ishibashi
利晃 石橋
Yoshimasa Miyake
賢昌 三宅
Masamichi Ito
正道 伊藤
Norio Ikeda
則男 池田
Hisamitsu Tanaka
久光 田中
Junichi Ishii
純一 石井
Yoshio Suzuki
芳夫 鈴木
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Hitachi Software Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Hitachi Advanced Digital Inc
Original Assignee
Hitachi Software Engineering Co Ltd
Hitachi Ltd
Hitachi Video and Information System Inc
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Publication date
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  • Moving Of The Head For Recording And Reproducing By Optical Means (AREA)
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Abstract

(57)【要約】 【課題】光ピックアップの位置を精密に制御可能な光デ
イスク装置を提供することにある。 【解決手段】ランド領域Lとグルーブ領域Gを形成した
高密度記録媒体100の記録・再生を行う光デイスク装
置において、ラウンド領域Lとグルーブ領域Gの各トラ
ックの各々に対してゲイン調節を行い、ゲインが小さい
領域のトラックの設定値を選択、または前記両ゲインの
平均の設定値に基づいて、前記ラウンド領域とグルーブ
のゲイン調整を行う。あるいは、トラッキング誤差信号
の波形の傾きに対応して高密度記録媒体100の半径方
向の光ヘッドの移動を制御して、ランド領域Lまたはグ
ルーブ領域Gのトラックの追随動作を行わせる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ピット等により円
盤状の記録媒体上に情報を記録した光情報記録媒体から
記録情報を読み出して再生する光情報記録媒体の再生装
置、又は、さらに情報を記録することの可能な記録再生
装置(以下、単に、光情報記録媒体の記録・再生装置と
言う)に関し、特に、ランド−グルーブ方式媒体の情報
の記録再生を行う光デスク装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、円盤状の光学記録媒体上に相変化
等を利用してピットを形成することによりに情報を記録
した光情報記録媒体から、その記録情報を光学的に読み
出して再生する光情報記録媒体の記録・再生装置は、種
々の方式のものが知られており、かつ、既に実用されて
いる。また、特に近年、その情報記録密度を高めて、大
量の情報を記録できる光学記録媒体として、例えば、D
VD(ディジタルビデオディスク)と呼ばれるものが提
案されて注目を集めており、その記録情報を読み出して
再生する再生装置も、その一部は、既に市販されてい
る。
【0003】ところで、かかるDVD等を含む高密度記
録媒体では、その円盤状の媒体上の情報記録密度を高め
るため、光学的再生手段として、従来よりもより波長の
短いレーザ光を使用すると共に、さらに、トラックピッ
チの密度を向上するため、媒体の記録面上にランド領域
とグルーブ領域と呼ばれる凹凸部を形成し、これらの領
域に情報を記録することが行われている。なお、これら
ランド領域とグルーブ領域は、光学的再生手段である光
ピックアップによるトラッキング動作に追従して一周毎
に交互に現われる。また、かかる高密度記録媒体として
も、記録した情報の再生のみが可能な記録媒体や、一回
の記録が可能な記録媒体、さらには、複数回の記録が可
能な記録媒体等、各種の記録媒体が提案されている。な
お、これら各種の記録媒体では、特に、その反射率等に
おいて、その特性が異なっている。
【0004】一方、かかるランド領域とグルーブ領域と
呼ばれる凹凸部を形成した高密度記録媒体から、その記
録情報を再生するための光情報記録媒体の記録・再生装
置においては、従来、その光学的再生手段のフォーカス
位置の制御には、そのランド領域とグルーブ領域との間
に形成された領域、いわゆる、ピットアドレス(ID)
領域と呼ばれる領域に予め記録されたアドレス(ID)
信号に同期しながら、一周毎に、上記ランド領域用のフ
ォーカス位置とグルーブ領域用のフォーカス位置とに交
互に切り換えて制御することが行われていた。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
様な高密度記録媒体では、高密度で記録された情報を正
確に再生し、また記録するためには、光デスク装置を構
成する各種装置の初期設定や、記録再生を円滑に行わせ
るための動作を制御しなければならない。特に、前記の
様な高密度記録媒体では、高密度で記録された情報を正
確に再生するためには、その光学的再生手段である光学
ピックアップの位置をより精密に制御することが必要と
なる。
【0006】本発明は、前記問題点を解決するためにな
られたものであり、その目的は光ピックアップの位置を
精密に制御可能な光デイスク装置を提供することにあ
る。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明に係る光デイスク
装置は、前記目的を達成するために、ランド領域とグル
ーブ領域と呼ばれる凹凸部を形成した高密度記録媒体か
ら、その記録情報を再生するための光情報記録媒体の記
録・再生を行う光デイスク装置において、ラウンド領域
のトラックとグルーブ領域のトラックの各々に対してゲ
イン調節を行い、ゲインが小さい領域のトラックの設定
値を選択、または前記両ゲインの平均の設定値に基づい
て、前記ラウンド領域とグルーブのゲイン調整を行うよ
うにする。あるいは、トラッキング誤差信号の波形の傾
きに対応して前記高密度記録媒体の半径方向の光ヘッド
の移動を制御して、ランド領域またはグルーブ領域のト
ラックの追随動作を行わせるようにする。
【0008】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につい
て、添付の図面を参照しながら説明する。
【0009】先ず、本発明に係る光デイスク装置の概略
構成を図1を参照して説明する。図1は、本実施形態の
光情報記録媒体の読み書き可能な光デイスク装置の装置
ブロック図である。
【0010】先ず、図において、符号100は、高密度
記録媒体の光デイスクを示しており、符号200は、そ
の内部に、所望の波長のレーザ光を発生する発光素子で
ある半導体レーザ210、発光されたレーザ光を平行光
にする集光用光学レンズ220、入射光の一部を通過す
るすると共に他の一部を反射するハーフミラー230、
光の方向を変えるためのミラー240、上記光デイスク
100の記録表面にレーザ光を所定のビーム径に収束し
て照射するためのフォーカスレンズ250、上記ハーフ
ミラー230からの反射光を受光して検出する受光素子
260等を備えた光学的再生手段である光ピックアップ
を示している。ここで符号261は、上記ハーフミラー
230からの反射光を受光して検出するもう1つのフロ
ント受光素子であり、該フロント受光素子261を介し
て得た信号は、信号処理部300に設けた図示しない比
較器で、再生目標電圧と比較され等しくなるようにレー
ザ駆動回路500に所定の信号をフイードバックする。
このフイードループにより、情報の再生時のレーザーの
発光強度は一定に制御される。
【0011】ここで、この実施形態では、集光用光学レ
ンズ220を、光デイスク100の厚さに合せて焦点距
離を変えるために、DVD用とCD用の2つの対物レン
ズから構成している。この1対の2つの集光用光学レン
ズ220は、水平方向にすばやく動かす機構で切り替え
られる。通常トラッキングサーボが働いている場合は、
最適位置に安定点があるのでレンズの移動時にトラッキ
ング制御計にキックパス信号を与えてやれば、レンズが
瞬間的に水平移動して他のレンズのトラッキング安定点
に即時に収まるようにしている。
【0012】また、図1において、符号300は、上記
光学的再生手段の受光素子260により検出して反射光
を電気信号に変換して所定の処理を行うための信号処理
部であり、この信号処理部300は、光情報記録媒体再
生装置である光デイスク装置の全体の制御を行うために
設けられたマイクロコンピュータ400に接続されてお
り、これにより、以下に詳細に述べるフォーカス制御方
法を含めて、種々の制御を行う。すなわち、このマイク
ロコンピュータ400は、さらに、レーザ駆動回路50
0、送り制御回路600、スピンドル制御回路700、
二次元アクチュエータ制御回路800に接続されてい
る。
【0013】すなわち、上記の構成により、マイクロコ
ンピュータ400は、上記光学的再生手段である光ピッ
クアップ200の発光素子である、半導体レーザ210
へ供給する電流を制御してその発光強度を制御し、ま
た、送り制御用のモータ650の回転を制御することに
より、上記光ピックアップ200の光デイスク100の
半径方向での位置を制御する。この実施形態では、光デ
イスク100の半径方向への移動機構として、スライダ
ーモータ等の上記送り制御用のモータ650の回転によ
り光ピックアップ200を半径方向に移動するためのギ
ア660で表わしている。しかしこれに限定されるもの
ではない。
【0014】また、マイクロコンピュータ400は、ス
ピンドルを回転駆動するモータ750の回転を制御する
ことにより、かかる高密度情報記録媒体では広く採用さ
れている線速度一定の制御であるLVC(コンスタント
・リニア・ヴェロシティー)あるいはZCLVC(ゾー
ンド・コンスタント・リニア・ヴェロシティー)等を実
現する。特に、後者のZCLVCでは、各ゾーン内で
は、回転数(角速度)を一定に制御して、ゾーン毎に回
転数を変える。さらに、このマイクロコンピュータ40
0は、二次元アクチュエータ制御回路800により、上
記光ピックアップ200のフォーカスレンズ250のフ
ォーカス位置制御を、例えば、その作動手段として電磁
コイル850等を利用して、電磁的な作用により実現し
ている。なお、ここで、この二次元アクチュエータ制御
回路800により実現されるフォーカスの二次元の位置
制御とは、フォーカスレンズ250の上記光デイスク1
00の記録面に対して直角方向の位置制御に加え、さら
に、それに直角な半径方向の微小な位置調整によりトラ
ックに追従するためのトラッキング位置制御(トラッキ
ングアクチュエータ等)、及び前記した2つの集光用光
学レンズ220の切換も含まれる。
【0015】前記図1の装置ブロックは、通常、例えば
図2の筐体内に収められて光デイスク装置を構成する。
この光デイスク装置には筐体内に出没可能に取付けられ
て光デイスクを前記モータ750で回転可能にする所定
の位置にセットする図示しない出没機構を備えたトレー
が設けられている。CDまたはDVDーRAM等は、通
常、デイスク単体でトレーTR上に装着して装置内に挿
入されるが、特に、DVDーRAMでは、例えば、図2
に示すように、カートリッジCと呼ばれるケース内に納
めて使用する場合が有り、このカートリッジCもトレー
TR上に装着可能としている。これらデイスクの両形態
(そのままで使用する形態とカートリッジ内に納めて使
用する形態)に対応するためには、トレーTRには、デ
イスク単体用として8cm及び12cmのデイスク径に
ほぼ一致した案内溝G1、G2が設けられ、また、カー
トリッジを固定する爪が設けられている。更に、この実
施形態では、前記カートリッジCの有無を検知する検知
手段(スイッチまたはセンサ)を備えている。これは、
カートリッジCを利用する光デイスクは、現在DVDー
RAMだけであるため、このカートリッジCの確認を行
うことで光デイスクが簡単にDVDーRAMであること
を特定できることに起因する。
【0016】さて、前記した光デイスク装置によれば、
パーソナルコンピュータ等の図示しないホストからの命
令や情報データを図示しないインターフェース制御回路
で解読し、マイコン400を通して情報の記録、再生お
よびシーク動作等を実行し、信号処理部300で信号変
換して、光ピックアップ200を介して光デイスク10
0に記録し、また、受光素子260を介して読み込んだ
各種信号を信号処理部300を介して元のデータに復調
し、復調されたデータを再生コマンドに対応して前記イ
ンターフェース制御回路からホストに転送することがで
きる。
【0017】また、前記記録/再生に際し、光デイスク
100に記録されている各種の制御情報を信号処理部3
00で生成し、前記した各種装置の制御信号に活用して
いる。
【0018】次に、図3から図5を参照して、DVD−
RAMと呼ばれる高密度記録媒体の光デイスク100を
詳細に説明する。図3は、光情報記録媒体の記録・再生
装置により情報が再生・記録される高密度記録媒体であ
るDVDの外観図であり、(a)図が斜視図、(b)図
が平面図である。図4は図3で示したDVDにおける情
報記録部のランド領域とグルーブ領域の断面図である。
図5は、高密度光記録媒体であるDVDにおけるランド
領域とグルーブ領域の形成フォーマットを示す説明図で
あり、(a)図はランド領域とグルーブ領域の構成図、
(b)図は各領域のフオーマットの説明図である。図6
は、DVDにおけるランド領域とグルーブ領域との間に
形成されているピットアドレス(ID)領域を示す一部
拡大斜視図である。
【0019】先ず、図3に示すDVD―RAMの光ディ
スク100を説明する。かかる光デイスクの中でも、特
に、DVDーRAMと呼ばれる記録可能な媒体では、そ
の透明な基盤内の記録層に、例えば、レーザ光の照射に
よる相変化を利用していわゆるピットを形成することに
より情報の書込みが可能であり、また、その後、この書
き込まれたピットにより記録した情報を再生する。ある
いは、DVDーROMと呼ばれる読み出し専用の光情報
記録媒体では、既に情報が書き込まれた記録面にレーザ
光を照射し、その反射光によってその記録された情報を
再生するものである。
【0020】なお、この図3に示した光デイスク100
は光情報記録媒体の一例として、上記DVDーRAMと
呼ばれる記録可能な媒体であり、図にも示すように、そ
の中央部に所定の制御情報等を記録したROM部110
と、その周辺のRAM部120とに分けられている。そ
して、上記のような高密度記録媒体では、(b)図に示
すように、前記RAM部120は、その情報記録部分と
して、円盤上に情報を連続的に記録するための螺旋状の
トラックTが形成されていると同時に、その記録密度を
高くするため、いわゆる、ランド領域とグルーブ領域と
呼ばれる凹凸の領域に分けて形成されて情報の記録及び
読み出しを可能にしている。
【0021】更に、前記RAM部120は、幾つかの領
域に分割されている。つまり、RAM部120の内側と
外側に装置制御に関する情報の読み書き領域121、1
22を備え、その間にユーザーの情報を読み書きするユ
ーザー領域123が設けられている。
【0022】更に、前記書き込み領域121は、デイス
ク情報のエリア121aと装置情報のエリア121bに
分かられている。前記装置情報のエリア121bは、後
で説明する味見書き等の操作に際し使用される。また、
前記ユーザ領域123は、更に半径方向に複数に分割さ
れた複数の領域123aで構成される。更に、前記領域
123aの各最外周には、その内側の前記領域123a
で書き込み不調の際に、これに替わる書き込み領域とな
る交替ブロックが用意されている。なお、この各交替ブ
ロックは、原則的には対応する前記領域123aの交替
ブロックとして使用されるが、その領域123aがいっ
ぱいになった場合には他の前記領域123aの交替ブロ
ックとして使用される。この際、最も近い交替ブロック
に書き込むように制御される。
【0023】次に、図4は、かかる情報記録部のランド
領域とグルーブ領域の断面が示されている。この図にお
いて、ランド領域は符号Lで、一方、グルーブ領域はG
で示されており、そして、これらランド領域Lとグルー
ブ領域Gは、円盤状の記録媒体100の半径方向に交互
に形成されており、かつ、これらランド領域Lとグルー
ブ領域Gには、それぞれ、図中に破線で示すように、い
わゆるピットが形成されて情報が記録されることとな
る。
【0024】さらに、図5には、かかる高密度記録媒体
における上記ランド領域Lとグルーブ領域Gの形成フォ
ーマットが示されており、この図中では、ランド領域L
は斜線部で示されており、他方、グルーブ領域Gはこれ
ら斜線部の間に形成されている。そして、これらランド
領域Lとグルーブ領域Gは、円盤状の光デイスク100
の一周を単位に、ランド領域Lとグルーブ領域Gとの間
で交互に変わりながら形成されている。なお、この図で
は、一点鎖線の部分を境にしてランド領域Lとグルーブ
領域Gとが切り換えられる。また、これらランド領域L
とグルーブ領域Gとは、円盤上のトラックTの一周を単
位に、17個〜34個のセクターと呼ばれる単位に形成
されており、各セクターの間は、ピットアドレス領域P
Aと呼ばれる領域により区画されている。なお、ディス
ク内のRAM部120は、内周から外周に向かって前記
領域123aに区切られており。各前記領域123a内
では、同一のセクター数で構成されている。
【0025】図6には、これらランド領域Lとグルーブ
領域Gとの間に形成されているピットアドレス領域が示
されている。まず、図6(a)には、ランド領域Lから
グルーブ領域Gへ移行する部分(上記図5の一点鎖線の
部分のピットアドレス領域)が示されており、記録信号
を検出するためのレーザ光は、図に一点鎖線の矢印で示
す様に、例えばランド領域Lからこのピットアドレス領
域PAを通ってグルーブ領域Gへ移行することとなる。
【0026】一方、図6(b)には、ランド領域Lから
ランド領域Lへ移行する部分が示されており、ここで
も、記録信号を検出するためのレーザ光は、図に一点鎖
線の矢印で示す様に、例えばランド領域Lからこのピッ
トアドレス領域PAを通って次のランド領域Lへ移行す
ることとなる。なお、グルーブ領域Gから次のグルーブ
領域Gへの移行の際にも、上記と同様に、やはり、ピッ
トアドレス領域PAを通過することは言うまでもない。
【0027】このように、記録情報を高密度で記録する
記録媒体100では、その記録情報を高さの異なるラン
ド領域Lとグルーブ領域Gに交互に記録されており、そ
のため、かかる記録媒体から記録情報を確実に再生する
ためには、これら高さの異なるランド領域Lとグルーブ
領域Gのそれぞれに対して、レーザ光の反射を利用して
記録情報を再生する光学的再生手段である光ピックアッ
プ、特に、再生用のレーザ光を記録媒体表面に収束して
照射するための光学レンズ(フォーカスレンズ)のフォ
ーカス位置を最適に制御することが必要となる。
【0028】また、同時に、上記ピットアドレス領域P
Aには、図からも明らかなように、上記記録媒体100
上のアドレス(ID)番号が、複数のピット列P、P…
により、その両側に記録されている。そのため、かかる
記録媒体100から記録情報を再生するためには、この
ピットアドレス領域PAにおけるこれらの複数のピット
P、P…をも正確に検出することが必要となる。
【0029】そこで、本実施形態では、かかる高密度記
録媒体100からの記録情報の再生において、上記光学
的再生手段における光学レンズのフォーカス位置を最適
に制御するために、いわゆる、学習制御を採用して最適
位置制御を行うと共に、かつ、上記ピットアドレス領域
PAにおけるアドレス番号を記録するピットP、P…を
も確実に検出することを可能にする光情報記録媒体の光
デイスク装置を提供することができる。
【0030】また、図3から図6の説明では図示してい
ないが、ランド領域Lとグルーブ領域Gの半径方向の境
には、一定の周波数を中心にアドレス情報が変調されて
蛇行するウォブル(半径方向の微少量揺動)グループ方
式が形成されている。このウォーブルの1回転あたりの
個数を図示しないウォブル検出回路を介して検出し、前
記スピンドル制御700を介して、モータ750を効率
良く、かつ安定した回転制御を達成するようにしてい
る。
【0031】また、前記ピットアドレス領域PAは、円
周方向に2分され、それぞれにピットPが設けられてい
る。そして、この2つのピットPから得られるID信号
を比較することにより隣接したセクタのデータを特定で
きるようにしている。
【0032】次に、図7及び図8を参照して、本実施形
態に係る光デイスク装置の信号処理のブロック図を説明
する。図7は、図1に示す信号処理部300のサーボ関
連の周辺装置を表した回路図、図8は図7に示すLDC
Hの回路図である。
【0033】先ず、図7において、301がDVD電流
/電圧変換回路部、302はCD電流/電圧変換回路
部、303がサーボの誤差信号の生成やデータの再生の
信号を二値化信号に変換するLDCH(33P3735
のLSI))、304が光デイスク100のRAM部1
20のシークの処理とIDの再生の処理を行うIDRD
(HG72C19のLSI)、305がサーボのデジタ
ル信号処理を行うCD―DSP(HD49250のLS
I)、400が前記マイコン(SH4037MPU)、
399がフォーカス、トラッキング、送りモータ(スラ
イダモータ)のドライバーである。本実施形態では、前
記DVD電流/電圧変換回路部301と、CD電流/電
圧変換回路部302、LDCH303、IDRD30
4、CD―DSP305等の図7で示すマイコン400
とドライバ399以外の装置等で図1に示す信号処理部
300を構成する。
【0034】図7において、本実施形態では図1に示す
前記受光素子260からDVD用とCD用の2方式の信
号が前記DVD電流/電圧変換回路部301とCD電流
/電圧変換回路部302にそれぞれ接続されている。な
お、DVD用では、それぞれフォーカストとドラッキン
グの信号が各4チャンネルづつ前記DVD電流/電圧変
換回路部301それぞれ接続されている。なお、前記受
光素子260は、4個の検出部A、B、C、Dに分割さ
れており、上記光デイスク100の記録面で反射されて
この受光素子260に入射した反射光は、これら分割さ
れた各検出部によりそれぞれ電気信号に変換されて前記
DVD電流/電圧変換回路部301とCD電流/電圧変
換回路部302出力される。
【0035】前記DVD電流/電圧変換回路部301
は、電流を電圧に変換するものであり、出力のレベルを
備えたアンプを備えて各チャンネルの出力レベルを調整
されて出力される。また、このDVD電流/電圧変換回
路部301にはIDRD304から光デイスク100の
種類の判定結果に対応して出力されるSRF1、SRF
2の信号により、前記DVD電流/電圧変換回路部30
1のI−V変換抵抗切り替える。
【0036】なお、この実施形態では、DVD−RAM
再生時は40kΩ、2層DVD−ROM再生時は15k
Ω、DVD−RAM記録時及び1層DVD−ROM再生
時には8kΩが割り当てられる。
【0037】次に、先ず、フォーカス系の信号処理につ
いて説明する。本実施形態では、CD系信号が2chの
ため、これに合せるように、DVD系の光ピックアップ
200のI−V変換回路出力B1PD〜B4PDについ
て、加算器306を介して(B1PD+B4PD)と加
算器307を介して(B2PD+B3PD)をそれぞれ
加算し、DVD系の4チャンネル信号を2チャンネルに
加算する。そして、記録時のピークパワーで信号が飽和
しないように、LPF(ローパスフイルタ)308、3
09により平均光量に対応した信号とする。
【0038】一方、前記CD電流/電圧変換回路部30
2からは、フォーカス系の信号が2チャンネル出力され
る。この出力された信号は、前記RDCH303の入力
仕様と合わせるために、反転アンプ310によりCD系
ヘッドからの出力(FE78+)と(FE78ー)の極
性を反転する。
【0039】そして、DVD用と、CD用それぞれ2チ
ャンネルづつにまとめられた信号はDVD用とCD用に
切り替えるスイッチ(SW1、SW2)に接続される。
(B1PD+B4PD)と(FE78ー)はSW1に、
(B2PD+B3PD)と(FE78+)はSW2に入
力され、入力された信号は、RDID304から出力さ
れる信号LSRON780によりDVD再生時には(B
1PD+B4PD)と(B2PD+B3PD)が、CD
再生時には(FE78ー)と(FE78+)が選択され
てRDCH303に入力される。
【0040】次に、図10を基にRDCH303を詳細
に説明する。RDCH303に入力された信号はGCA
(Gain Control Amp)901により増幅される。CDーD
SP305に入力されるフォーカス誤差信号振幅が所定
の範囲になるようにマイコン400によりGCA901
のゲインを設定する。GCAのゲイン設定手順として、
先ず、a)光ディスク再生開始時に半導体レーザ210
を点灯し、b)電磁コイル(フォーカスアクチュエータ)
850を上下にスイープするようにコマンドをマイコン
400からCDーDSP305に発行し、c)前記スイー
プした時に現れるフォーカス誤差信号の振幅をCD−D
SP305で検出する。d)マイコン400はCD−DS
P305からフォーカス誤差信号振幅の検出データを読
み出し、所定のレベルより小さければゲインを増加し、
所定のレベルより大きければゲインを下げる。e)ゲイン
を上げたにもかかわらずフォーカス誤差信号振幅が減少
した場合には、RDCH303内部で信号の飽和が発生
したものと判断し、GCA901のゲインを下げるよう
にする。
【0041】この理由は、現状のCDーDSP305の
フォーカス振幅検出機能では、フォーカススイープした
ときの最初のFOK検出時点のフォーカス誤差信号振幅
を振幅データとして取り込んでしまう。このため、光デ
ィスク100の表面でFOKが出力されると光ディスク
100の表面で現れるフォーカス誤差信号を振幅データ
として取り込んでしまう。一方、トラッキング誤差信号
検出機能はスイープ期間の最大最小を求めて振幅を検出
するようにしている。そこで、本実施形態ではSW15
にフォーカス誤差信号とトラッキング誤差信号を入力し
ておき、フォーカス誤差信号の振幅を検出するときには
マイコン400から出力されるTOS信号によりフォー
カス誤差信号を選択してCD−DSP305のTE端子
に入力し、トラッキング誤差信号振幅検出機能を用いて
フォーカス誤差信号の振幅を検出するようにしている。
【0042】GCA901の出力は加算器902を介し
て(A+C)、加算器903を介して(B+D)に2c
hづつ加算される。AGC905前のオフセットを調整
するように前記(B+D)の信号にはオフセットが印加
される。オフセット量はFGORレジスタbit(0-3)90
4により設定される。AGC(自動ゲインコントロー
ル)905前のオフセット調整するときにはTESTモ
ードとし、SW5によりAGC905をバイパスしてフ
ォーカス誤差信号を出力する。この出力はLPFを介し
てマイコン400の図示しないA/D変換器に入力さ
れ、別に入力された基準電圧Vref(約2.5V)との差が零
になるように調整を行う。この調整は、回路系及び光ヘ
ッドでの迷光によるオフセットをキャンセルするために
半導体レーザ210を点灯し、フォーカスアクチュエー
タを焦点位置から離した状態で行う。ここで迷光とは、
半導体レーザ210から出射した光が、光ディスク10
0からの本来の反射光ではなく光ヘッド構成部品に反射
してディテクタ260に戻ってきたものである。
【0043】また、GCA901の出力の(A+C)と
(B+D)の差を演算することによりフォーカス誤差信
号が生成される。GCA901出力の(A+C)と(B
+D)を加算することにより光ディスク100からの反
射光量に比例したPull-in信号PIが生成される。
【0044】AGC905の制御信号として前記PI信
号が入力される。AGC905ではPI信号のレベルが
大きくなったときにはフォーカス誤差信号の増幅ゲイン
を下げ、PI信号レベルが小さくなったときにはフォー
カス誤差信号の増幅ゲインを上げ、記録/再生における
ディスク反射光量変化に対してフォーカス誤差検出感度
が一定になるように動作する。AGC905後のフォー
カス誤差信号にはオフセットが印加され、SW4、SW
5を介してフォーカス誤差信号としてRDCH303か
ら出力される。オフセットはレジスタCDR,CER9
13によりディスクのLand/Grooveトラックに独立に設
定され、SW3により選択される。
【0045】Land/Grooveでのオフセットの切り替えは
IDRD304から出力されるSL/SG信号によって
行われる。SW4はCD−DSP305から出力される
MS/H信号により制御され、ID部分再生時にはオフ
し、RDCH303出力のLPF310(図7参照)に
よりフォーカス誤差信号の平均レベルがサンプルホール
ドされるように動作する。これにより、ID部分でのフ
ォーカス誤差信号の乱れの影響を防ぐようにしている。
前記LPF310はディジタルサーボのためにCD−D
SP305でA/D変換する際のアンチエリアスフィル
タの役目も兼ねている。
【0046】前記PI信号はフォーカス制御が正常に行
われているときには光ディスク100からの反射光量に
応じたレベルが出力される。このため、PI信号はフォ
ーカス制御が正常に行われているかどうかを判別するた
めにコンパレータ907に入力され、CFRレジスタ
(bit0,1)906で設定される所定のレベルと比較し、
フォーカス引き込み判別信号FOKとして出力される。
【0047】前記PI信号のオフセット及び迷光により
FOKが誤動作しないように、半導体レーザ210を点
灯し、フォーカスアクチュエータを焦点位置から離した
状態でフォーカス引き込み状態を示すFOK信号が出力
されないように比較レベルを学習して設定している。
【0048】RDCH303から出力されたFOK信号
はDVD−ROMディスクのBCA領域或(Burst Cutt
ing Area;ディスク内周部分に識別情報がバーコード状
に形成されており、反射膜が一部削除されているため反
射光量が部分的に減少する)或いはディスクの傷等によ
る短時間のPI信号レベルの低下に応答しないようにピ
ーク検波311された後、バッファ312を介してCD
−DSP305及びマイコン400に入力される。
【0049】前記RDCH303から出力されたFOK
信号は前記BCAのバーコードに対応した信号が出力さ
れるため、バーコードを再生するためにマイコン400
に入力されるCD−DSP305に入力されたフォーカ
ス誤差信号はA/D変換された後、ディジタル処理によ
る制御系の増幅・位相補償が行われる。CD−DSP3
05には制御系のループ特性(位相特性)を検出する機
能を有しており、この検出結果をマイコン400が読み
出して閉ループ特性が所定の特性となるようにCD−D
SP305内のゲインを設定するようにしている。DV
D−RAMではLand/Grooveトラックでフォーカス誤差
検出感度が異なるが、本実施形態で採用するCD−DS
P305ではLand/Grooveに独立にゲイン設定できない
ため、LandトラックとGrooveトラックで各々ゲインを調
節し、ゲインが小さいほうの設定値を選択してCD−D
SP305に設定するようにしている。これは、ゲイン
が大きいほうを設定するとゲインマージンがなくなり発
振する可能性があるためである。
【0050】次に、図7及び図8を参照して、トラッキ
ング誤差信号生成について説明する。4チャンネルのト
ラッキング信号もまた、前記DVD電流/電圧変換回路
部301により、電流を電圧に変換される。また同様
に、このDVD電流/電圧変換回路部301にはIDR
D304から光デイスク100の種類の判定結果に対応
して出力されるSRF1、SRF2の信号により、前記
DVD電流/電圧変換回路部301のI−V変換抵抗切
り替える。
【0051】なお、この実施形態では、DVD−RAM
再生時には40kΩ、2層DVD−ROM再生時には1
5kΩ、DVD−RAM記録時及び1層DVD−ROM
再生時には8kΩが割り当てられる。
【0052】この実施形態では、トラッキング系におい
ても、CD系入力信号が2chのため、DVD系光ピッ
クアップ200のI−V変換回路出力A1PD〜A4P
Dについて、加算器313を介して(A1PD+A4P
D)と、加算器314を介して(A2PD+A3PD)
をそれぞれ加算し、DVD系の信号も4chを2chに
まとめられる。
【0053】前記(A1PD+A4PD)と(A2PD
+A3PD)の信号はID再生にも用いられるために広
帯域の信号とする必要があり、フォーカス誤差信号生成
のように常時LPF(ローパスフイルタ)するわけには
いかない。そこでSW9、10により記録時のみ(A1
PD+A4PD)と(A2PD+A3PD)をLPF
し、記録時のピークパワーで信号が飽和しないように、
LPFにより平均光量に対応した信号とする(記録時に
おいてもID部分を再生するとき、レーザ出力は再生レ
ベルとなっている)。
【0054】一方、CD系は、RDCH303の入力仕
様と合わせるために、反転アンプ310によりCD系ヘッ
ドからの出力(TE78+)と(TE78ー)の極性を
反転する。トラッキング系においても、前記DVD用と
CD用がSW7、SW8により切り換えられ、前記信号
LSRON780によりDVD再生時には(A1PD+
A4PD)と(A2PD+A3PD)が、CD再生時に
は(TE78ー)と(TE78+)が選択されてRDC
H303に入力される。
【0055】次に、図8を参照して、RDCH303内
のトラキング系の処理を説明する。RDCH303に入
力された信号はGCA(Gain Control Amp)910により
増幅される。CDーDSP305に入力されるフォーカ
ス誤差信号振幅が所定の範囲になるようにマイコン40
0によりGCA910のゲインが設定される。
【0056】このGCA910のゲイン設定手順は、先
ず、a)フォーカス制御をオン、トラッキング制御をオ
フとし、b)トラッキングアクチュエータを内外周方向に
スイープするようにコマンドをマイコン400からCD
ーDSP305に発行し、c)スイープした時に現れるト
ラッキング誤差信号の振幅をCD−DSP305で検出
する。d)マイコン400はCD−DSP305からトラ
ッキング誤差信号振幅検出データを読み出し、所定のレ
ベルより小さければゲインを増加し、所定のレベルより
大きければゲインを下げる。そして、e)ゲインを上げた
にもかかわらずトラッキング誤差信号振幅が減少した場
合には、RDCH303の内部で信号の飽和が発生した
ものと判断し、GCA910のゲインを下げるようにす
る。
【0057】また、GCA910の出力の(E−F)を
演算することにより、CD再生時には3spot方式トラッ
キング誤差信号が、DVD−RAM再生時にはPush-Pul
l方式トラッキング誤差信号が生成される。この際、ト
ラッキング誤差信号の正負の振幅のバランスを調整する
ために、E側の出力にはGCA911が設けられてい
る。GCA911のゲイン設定はTGORレジスタ(bi
t4-7)により設定される。GCA911のバランス調整
手順は、先ず、a)フォーカス制御をオン、トラッキン
グ制御をオフし、b)トラッキングアクチュエータを内外
周方向にスイープするようにコマンドをマイコン400
からCDーDSP305に発行し、c)スイープした時に
現れるトラッキング誤差信号の正負の振幅をCD−DS
P305で検出する。d)マイコン400はCD−DSP
305からトラッキング誤差信号振幅の正負の振幅検出
データを読み出し、振幅と負振幅の比が所定の範囲にな
るようにE側のGCA911の設定を調整する。
【0058】また、AGC912前のオフセットを調整
するようにF側の出力には加算器913を介してオフセ
ットが印加される。オフセット量はTGORレジスタbi
t(0-3)により設定される。AGC913前のオフセット
調整するときにはTESTモードとし、SW14により
AGC913をパイパスしてトラッキング誤差信号を出
力するようにする。この出力はLPFを介してマイコン
400のA/D変換器に入力され、別に入力された基準
電圧(約2.5V)との差が零になるように調整を行
う。この調整は、回路系及び光ヘッドでの迷光によるオ
フセットをキャンセルするために半導体レーザ210を
点灯し、フォーカスアクチュエータを焦点位置から離し
た状態で行う。
【0059】AGC912において、AGC912の制
御信号としてPI信号が入力される。AGC912では
PI信号のレベルが大きくなったときにはトラッキング
誤差信号の増幅ゲインを下げ、PI信号レベルが小さく
なったときにはトラッキング誤差信号の増幅ゲインを上
げ、記録/再生における光ディスク反射光量変化に対し
てトラッキング誤差検出感度が一定になるように動作す
る。AGC912後のトラッキング誤差信号にはオフセ
ットが印加され、SW11、SW12、SW13、SW
14を介してトラッキング誤差信号としてRDCH30
3から出力される。オフセットはレジスタCDRのbit0
-4により設定される。
【0060】前記SW11は、LandトラックとGrooveト
ラックではトラッキング誤差信号の極性が逆になるた
め、オフセット印加後の後のトラッキング誤差信号の極
性を切り替えるようにしている。また、SW13は、D
VDーROM及びDVDーRAMのコントロールトラッ
ク再生時に使用するDPD方式トラッキング誤差信号
と、DVDーRAM再生時のPush-Pull方式トラッキン
グ誤差信号及びCD再生時の3spot方式トラッキング誤
差信号を選択する。
【0061】SW11はCDーDSP305から出力さ
れるMS/H信号により制御され、ID部分再生時には
オフし、RDCH303の出力のLPFによりフォーカ
ス誤差信号の平均レベルがサンプルホールドされるよう
に動作する。これにより、ID部分でのフォーカス誤差
信号の乱れの影響を防ぐようにしている。LPFはディ
ジタルサーボのためにCD−DSPでA/D変換する際
のアンチエリアスフィルタの役目も兼ねている。
【0062】また、前記RDCH303から出力された
トラッキング誤差信号はHPFを介してRDCH303
に入力されており、コンパレータ914でトラックジャ
ンプ時の加減速切り替えタイミング生成、ミクロシーク
時のトラックカウント及びトラッキングアクチュエータ
の速度制御のためのTZC信号が生成される。HPFの
時定数はSW19により1トラックジャンプと1/2ト
ラックジャンプ(DVD−RAM再生時のみ、Land/Gr
oove間のジャンプ)で切り替えるようにしている(1/
2トラックジャンプでは、トラッキング誤差信号のピー
クでトラッキングアクチュエータの加減速切り替えを行
うため、微分特性となるようにしてピーク検出を行うよ
うにHPFのカットオフを上げている)。
【0063】次に、CD−DSP305では、CD−D
SP305に入力されたトラッキング誤差信号をA/D
変換した後、ディジタル処理による制御系の増幅・位相
補償が行われる。CD−DSP305には制御系のルー
プ特性(位相特性)を検出する機能を有しており、この
検出結果をマイコン400が読み出して閉ループ特性が
所定の特性となるようにCD−DSP305内のゲイン
を設定するようにしている。DVD−RAMではLand/G
rooveトラックでトラッキング誤差検出感度が異なる
が、現状のCD−DSP305ではLand/Grooveに独立
にゲイン設定できないため、LandトラックとGrooveトラ
ックで各々ゲインを調節し、ゲインが小さいほうの設定
値を選択してCD−DSPに設定するようにしている。
この理由は、ゲインが大きいほうを設定するとゲインマ
ージンがなくなり発振する可能性があるためである。
【0064】この実施形態では、アクチュエータ駆動信
号レベルを検出するため、アクチュエータの両端の電圧
の差分を検出する差動回路を設け、この出力をマイコン
400のA/D変換器に入力するようにしている。CD
再生時に偏心、面振れ等でフォーカス或いはトラッキン
グアクチュエータの駆動レベルがアクチュエータの許容
消費電力で決まる所定のレベルより大きい場合には、C
Dの再生速度を落とし、アクチュエータ駆動レベルが小
さくなるようにしている。
【0065】CD用とDVD用のレンズ250の切り替
えはトラッキングアクチュエータを所定のレベルの駆動
信号でキックするようにしている。ドライバのばらつき
等によりレンズ切り替え時の駆動信号レベルが所定の範
囲外の場合には、CDとDVDのレンズ250が切り替
わらず再生が不能となる。このため、このアクチュエー
タ駆動レベル検出によりレンズ切り替え時のトラッキン
グアクチュエータの駆動レベルを検出し、所定の範囲に
なるように学習/調整を行っている。
【0066】また、レンズ切り替え駆動レベル調整にお
いて、トラッキングアクチュエータが動作中心からずれ
た状態でトラックを追従すると、トラッキングアクチュ
エータの駆動信号にDC成分が発生する。トラッキング
アクチュエータが動作中心からずれた状態では光スポッ
トのトラック中心からのずれ或いは光量の低下等記録再
生に大きな問題が発生する。このため、トラッキングア
クチュエータ駆動レベルを検出し、DC成分が所定のレ
ベル以上発生した場合には、DC成分が小さくなるよう
なスライダモータ駆動信号がCDーDSP305から出
力されるようにマイコン400からCDーDSP305
にコマンドを送るようにしている。
【0067】次に、図7と図8で説明した本実施形態に
係る光デイスク装置の信号処理回路による代表的な信号
処理及び制御方法を更に説明する。
【0068】先ず、図7及び図8を参照して粗/密検索
制御方法における信号処理を説明する。この実施形態で
は、DVD電流/電圧変換301から出力されるB1P
DからB4PDはトラッキング方向レンズ位置検出に利
用される。
【0069】B1PDとB3PDは加算器317を介し
て(B1PD+B3PD)に加算され、B2PDとP3
PDは加算器316を介して(B2PD+P3PD)に
加算され、(B1PD+B3PD)と(B2PD+P3
PD)は差分器318を介して差分されてレンズ位置検
出信号を生成し、SW16に入力する。SW16はミク
ロ(密)シーク時にオンし、レンズ位置信号がスライダ
モータのドライバ399に加算され、レンズが中心位置
からずれないようにスライダモータを駆動する。
【0070】また、前記レンズ位置信号をHPF319
を介して微分(HPF)することによりレンズ速度信号
を得ることができる。このレンズ速度信号をアクチュエ
ータドライバに加算することにより、アクチュエータに
速度フィードバックが行われ、アクチュエータのダンピ
ングが大きくなる。これにより、ミクロ(密)シーク時
のアクチュエータの振動が抑えられる。
【0071】また、図10に示す、MIR信号は、ディ
スク上のスポットがトラック上/トラック間のどちらに
位置しているかを示す信号であり、この信号とTZC信
号を用いることでシーク時に光スポットが移動している
方向を検出することができる。(ただし、DVD−RA
MではLand/Groove方式を採用しているため、MIR信
号の検出はできない)。また、光スポットがトラック上
に位置する時にトラッキング制御を開始するためのタイ
ミング信号生成のために用いられる。
【0072】前記MIR信号の検出は、再生RF信号を
ピークホールド/或いはボトムホールドした信号(再生
RF信号の極性で異なる。ピット部分で再生RF信号が大
きくなる場合にはピークホールド、小さくなる場合には
ボトムホールドを使用)をHPF320した後、コンパ
レータ321で2値化することにより得られる。そし
て、MIR信号はスピンドル制御回路700の図示しな
いIDーREADのLSIに入力され、シーク処理で使
用される。
【0073】次に、DEFECT信号生成について説明する。
(図示しない)この実施形態では光ディスク100にご
み等が付着すると、この部分のディスクからの反射光量
が低下するとともにフォーカス/トラッキング誤差信号
にも外乱となり、サーボ系が外れる等の問題が生じる。
そこで、ごみの付着等により再生RF信号レベルが低下
したことを検出してDEFECT信号を生成し、ごみ付着部分
ではサーボ系の信号をホールドし、ごみの付着等による
外乱でサーボ系が外れないようにしている。
【0074】DEFECT信号の検出は、再生RF信号をピー
クホールド/或いはボトムホールドした信号(再生RF
信号の極性で異なる。ミラー部とは逆側をホールドす
る)をコンパレータで2値化することにより得られる。D
EFECT信号はIDRD304に入力され、DVDーRA
M再生時にはDEFECT信号がでないようにマスクした後、
CDーDSP305に入力される。CDーDSP305
ではDEFECTが検出されるとサーボ信号をホールドするよ
うに動作する。これは、DVD−RAMでは未記録部に
おいて再生RF信号がでないため、未記録部をDEFECTと検
出する可能性があるため、前記IDーREAD LSI
でDVDーRAM再生時にはDEFECT信号をマスクするよ
うにしている。
【0075】次に、粗検索処理について説明する。粗検
索は、残り移動距離(=目標移動距離−既移動距離)に
比例した目標速度と移動速度との差成分によって送りモ
ータを駆動する方式をとる。図9に粗検索動作の基本的
な構成をブロック図として示している。これは、実際の
処理ではマイコン400でソフトで処理するようにす
る。
【0076】起動時は、速度が0で、残り移動距離が目
標移動距離のため、フル加速となる。次第に速度が上昇
し、残り移動距離が減少していくとある地点で差成分が
0となり、加速度が正から負に変わる。この時送りモー
タ650の速度は最大となり、以降速度は減少してゆ
く。目標地点の近傍では残り移動距離は小さいので目標
速度は0に近づき、目標地点に停止する。ただし、目標
地点近傍では、速度が遅くなり、パルス間隔が長くな
り、検出に遅れが生じ、速度制御が困難となる。そこ
で、目標地点の100〜数十トラック手前から密検索動
作(アクチュエータ動作)に切り替え、安定に停止でき
るようにする。
【0077】送りモータ650の移動距離及び移動速度
の測定は、送りモータ650の回転に同期したロータリ
ーエンコーダパルスを用いて行う。ロータリーエンコー
ダパルスはモータ1回転あたり60パルスを生成するも
のであるが、分解能を上げるために、90度位相の異な
る二つのパルス(FD1,2)を前記IDーREAD LSI
中で合成した倍周期のSLDP信号(図9参照)を用い
る。送りモータ650が一回転の間に移動する距離は約
9.1mmであるため、SLDP信号の両エッジ間を検出す
ることで、約38μmの分解能を得ることが可能である。
【0078】また、粗検索時にはマイコンからのSLD
S信号は図7のSW17、LPF(図示せず)、減算回
路320を介してドライバに入力され、スライダモータ
650を駆動するようにしている。SW17にはCDーD
SP305からのTVD信号も入力されており、粗検索
以外の通常の記録/再生ではTVD信号によりスライダ
モータ650を制御するようにしている。
【0079】前記IDーREAD LSIからDuty50%
の基準PWM信号を出力しており、この信号をLPFし
た信号を基準PWM信号としている。ディジタル系の電
源電圧変動によりPWMで出力されるSLDS/TVD信号をア
ナログ信号に変換したときのゼロレベルがずれるのを防
ぐために、SLDS/TVD信号をLPFした信号と基準PWM
信号の差を減算回路320で演算するようにしている。
【0080】次に、密検索処理について図7を参照して
説明する。密検索ではトラック横断信号の周期を測定
し、光ピックアップ200を一定速度で動かすために速
度エラー信号をIDRD304のCPWMP端子にPWM出
力する。CPWMP信号はLPF321でパルスから速度エ
ラーに対応したアナログ信号に変換される。ディジタル
系の電源電圧変動によりアナログ信号に変換したときの
ゼロレベルがずれるのを防ぐために、減算回路322を
介してCPWMP信号をLPF信号と基準PWM信号の差を演算す
るようにしている。トラック横断信号は、TZC信号(DVD
-RAM)またはTZC信号とMIRR信号から内部で生成するCOU
T信号(DVD-ROM、CD-ROM)を切り替えて使用する。CPWM
P信号をLPF信号と基準PWM信号の差信号はLPFを介し
てS/H323に入力される。
【0081】また、差信号はWindow Comparator324
にも入力される。DVDーRAMのID部でトラッキン
グ誤差信号が乱れたときに大きな速度誤差が発生して密
検索の速度制御が乱れるのを防ぐために、Window Compa
rator324では所定レベル以上の速度誤差が発生した
場合には直前の速度誤差をホールドするタイミング信号
を生成してS/H323に出力している。
【0082】次に、密検索時のID部での速度エラー乱
れ対策について説明する。S/H323の出力はSW1
8に入力され、密検索時にはS/H323の出力が選択
され、密検索以外ではCDーDSP305からのTOD信
号がIDーREAD LSIからのSWC信号により選択
され、ドライバに入力されてトラッキングアクチュエー
タを駆動する。S/H323の出力はSW20にも入力
され、密検索時にトラッキングアクチュエータを駆動す
る信号をスライダのドライバ399にも入力し、トラッ
キングアクチュエータの動きにスライダの動きが追従す
るようにしている。
【0083】次に、負荷変動による着地誤差補正につい
て図11を参照して説明する。
【0084】粗検索を行う場合、温度変化による負荷変
動等により設定した移動トラック数よりも行き過ぎた
り、手前に行き着いてしまう場合がある。そこで、本実
施形態では、検索を行なうたびに着地の誤差分を学習
し、あらかじめ誤差分を見越したトラック数を次の検索
時の目標移動トラック数として設定する。学習は外周方
向では動きが異なるので外周と内周方向をそれぞれ独立
に行なうようにする。また、移動トラック数により短距
離では精度が出にくく、長距離では精度が出易いのでこ
の点についても分けて学習するようにする。更に、現状
の光デイスク100のトラック数は、DVDが4096
本、CDが2048本であり、DVDのトラックピッチ
はCDの略1/2倍であるため、DVDはCDの2倍と
しているので、CDとDVDでは、前記トラックピッチ
の違いも学習させる。
【0085】また、粗検索において負荷変動、外乱等に
より目標点を過ぎてもスライダが減速しきらず、ROM
部110(内周)、ミラー領域(外周)ヘ飛び込んでし
まう場含がある。ROM部110或いはミラー領域では
トラッキング信号が得られないため、密検索で使用する
TZC信号が生成できない。このため、粗検素終了後に
密検索を行なうと、密検索の速度制御が誤動作し、トラ
ッキングアクチュエータを大きく加速し、フオーカス外
れ等が発生し、検索性能が著しく悪化する。
【0086】そこで、本実施形態では、粗検索終了から
密検索開始速度まで減速するのを待っている間に移動し
た距離をスライダモータ650に取り付けたエンコーダ
パルスの数から求め、移動距離が所定の距離(移動距離
に対応するパスルの値)以上の場合には移動した距離に
対応したエンコーダのパルス分だけ逆方向にスライダモ
ータ650を移動させた後に密検索を行なう。
【0087】また、ROM部110でばレベルは小さく
なるがpush‐pulトラッキング誤差信号が得られ
る。このため、TZC信号を用いた密検索が行われ、ト
ラッキング引き込みが行われる場合がある。この場合、
フオーカス、トラッキングサーボはかかっているがID
が読めないという状態となり、ウォブルのリトライ処理
を繰り返すため、検索処理時間が長くなるという間題が
生じる。
【0088】RAM部120ではID部、Land/G
roove切り替え部でトラッキング誤差信号が大きく
乱れる。
【0089】そこで、本実施形態では、トラツキング誤
差信号を所定のレベルでコンパレートした信号(FTS
OUT)を用いることにより、RAM部120とROM
部110の識別を行うようにしている。つまり、FTS
OUT信号では、図11に示すように、トラッキング誤
差信号に対応してID部の部分に波形が現われるので、
FTSOUT信号によりRAM部120を検出すること
ができる。一方、ROM部110では、FTSOUT信
号にトラッキング誤差信号に対応して波形があらわれな
い。したがって、このFTSOUT信号が検出されたか
否かで、ROM部110/RAM部120を判別するこ
とができる。
【0090】また、前記ROM部110におけるFTS
OUT信号は、若干であるがRAM部120の検出結果
と同様な信号を検出することがあるので、本実施形態で
は、前記判定に加えて、Land/Groove切り替
え部で発生する信号を検知してROM部110またはR
AM部であるかを判定する。つまり、本実施形態では、
光デイスクが1回転する間に、前記FTSOUT信号に
ID部が検出されたか否かの第1の判定と、前記Lan
d/Groove切り替え部の信号が検出されたか否か
の第2の判定を併用することにより、より正確な判定を
行うことができる。前記第2の判定は、トラッキングを
かけて得られる信号であるため、第1の判定はその結果
を早く判定することができる。なお、本実施形態では、
正確な判定を早く行うために前記2つの判定を併用して
いるが、前記判定の一方の判定のみで実行してもよい。
【0091】そして、前記判定結果により、ROM部1
10の場合にはスライダを外周方向に移動させた後、ト
ラッキングの引き込み処理を行ない。以後再度IDの読
み込みを行い、検索処理を続行することができる。
【0092】次に、本実施形態が採用している密検索開
始条件について図12を参照して説明する。図12は、
トラッキング誤差信号と、図7、8に示す前記RDCH
303で生成されるTZC信号(トラック誤差信号を二
値化した信号)の波形を対比したものである。本実施形
態では、粗検索から密検索への切り替えを、TZC信号
の周期を監視し、トラックの横断速度が遅くなった時点
で密検索を開始している。しかし、ID部ではトラッキ
ング誤差信号が乱れ、TZC信号が正しく出力されない
場合が生じる。例えば、図12のトラッキング誤差信号
では、横断速度が速いにもかかわらず、ID部があるた
めに波形に乱れが生じてしまい、密検索を開始してしま
う場合がある。横断速度が速い時点で密検索を開始する
と、トラッキングアクチュエータを大きく減速させるこ
とになり、最悪の場合には逆方向に駆動して、対物レン
ズ中心から大きく変位してフォーカス外れ等が発生する
等検索性能が著しく悪化することが懸念される。
【0093】そこで、本実施形態では、横断速度の検出
を複数回実施し、速度が確実に遅くなったことを確認し
てから行うようにする。具体的には、1回の判定では誤
った判定を行うことから、連続して複数回、例えば3回
検出されれば密検索を開始するようにする。
【0094】先ず、本実施形態に係る光デイスク装置は
図3から図6で説明したランド領域Lとグルーブ領域G
とが1トラック毎に交互に連続する高密度記録媒体(D
VD―RAM)の光デイスク100を効率よく制御でき
るようにしている。この実現手段の1つとして、ランド
領域Lとグルーブ領域Gのゲイン調整があげられる。こ
れを、図13で説明する。図13は、トラッキング誤差
信号の光デイスク100の横断波形と、光デイスク10
0の横断面図を示している。
【0095】次に、図13を参照して、誤差信号の左右
の傾きが常に一定になるように制御するゲイン調整につ
いて説明する。
【0096】図13において、ラウンドとグルーブ(La
nd/Groove)からなるDVD−RAMでは、トラッキン
グまたはフォーカス誤差信号は、通常であれば、ラウン
ドとグルーブの曲率が反転した正弦波状となっている。
しかし、前記波形の傾きが左右対称にならないケースが
あり、トラッキングまたはフォーカス誤差検出感度が異
なるため、本実施形態では、LandトラックとGrooveトラ
ックで各々ゲインを独立して調節し、ゲインが小さいほ
うの設定値の選択、または両方のゲインの平均値をCD
−DSPで設定するようにしている。この理由は、ゲイ
ンが大きいほうを設定するとゲインマージンがなくなり
発振(隣のトラックに移動する)する可能性があるため
である。
【0097】更に説明すると、本実施形態では、例え
ば、図13に示すAのラウンドのトラックに光ヘッドを
調整する場合、常に誤差信号が0となるようにゲイン調
整を行う。例えば、右側に光ヘッドがずれれば誤差信号
が大きくなるため、その大きさに比例して左側に戻すよ
うに制御し、逆に左側に光ヘッドがずれれば、誤差信号
がマイナス側に大きくなるので、その大きさに比例して
右側に戻すように制御する。本実施形態では、目的のト
ラックを追随する制御する場合、光ヘッドを左右に揺す
るように動作させる。この際、前記のゲイン調整を行う
ので、光ヘッドが実際に動いている信号と、揺すって出
てくる信号の位相差をみて調整する。光デイスクの場
合、トラックの中心と光デイスクの中心がずれているの
で前記制御により、前記中心に違いによる光ヘッドの移
動精度を向上することができる。
【0098】また、この実施形態では、(Land/Groov
e)からなるDVD−RAMと、(Land/Groove)のどち
らか一方しかない他の光デイスクを判別して、前記ゲイ
ン調整を他の光デイスクのゲイン調整と異なるように制
御することができる。これにより、多様な光デイスクに
対応したゲイン調整を可能にすることができる。
【0099】
【発明の効果】本発明によれば、光ピックアップの位置
を精密に制御可能な光デイスク装置を提供することがで
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る読み書き可能な光デイスク装置の
装置ブロック図である。
【図2】本発明に係る光デイスク装置の外観図である。
【図3】本発明に係る光デイスク装置により情報が再生
・記録可能な光デイスクであるDVDの外観図である
【図4】図3のDVDにおける情報記録部のランド領域
とグルーブ領域の断面図である。
【図5】図3のDVDにおけるランド領域とグルーブ領
域の形成フォーマットを示す説明図である。
【図6】図3のDVDにおけるランド領域とグルーブ領
域との間に形成されているピットアドレス領域を示す一
部拡大斜視図である。
【図7】本発明に係る光デイスク装置の信号処理回路図
である。
【図8】本発明に係る光デイスク装置の信号処理の部分
拡大回路図である。
【図9】本発明に係る光デイスク装置の信号処理の部分
拡大回路図である。
【図10】本発明に係る光デイスク装置の信号処理のエ
ンコーダパルスの説明図である。
【図11】本発明に係る光デイスク装置のRAM領域と
ROM領域のトラッキング誤差信号の波形対比図であ
る。
【図12】本発明に係る光デイスク装置のトラッキング
誤差信号の波形図である。
【図13】本発明に係る光デイスク装置のRAM領域と
ROM領域のトラッキング誤差信号の波形図である。
【符号の説明】
100…光デイスク(高密度光記録媒体) L…ランド領域 G…グルーブ領域 PA…ピットアドレス領域 P…ピット 200…光学的再生手段(光ピックアップ) 250…フォーカスレンズ 300…信号処理部 400…マイクロコンピュータ 800…二次元アクチュエータ制御回路
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 鈴木 基之 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所マルチメディアシステム開 発本部内 (72)発明者 石橋 利晃 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所映像情報メディア事業部内 (72)発明者 三宅 賢昌 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立画像情報システム内 (72)発明者 伊藤 正道 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所映像情報メディア事業部内 (72)発明者 池田 則男 神奈川県横浜市中区尾上町6丁目81番地日 立ソフトウェアエンジニアリング株式会社 内 (72)発明者 田中 久光 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所映像情報メディア事業部内 (72)発明者 石井 純一 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所映像情報メディア事業部内 (72)発明者 鈴木 芳夫 神奈川県横浜市戸塚区吉田町292番地株式 会社日立製作所映像情報メディア事業部内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ランド領域とグルーブ領域と呼ばれる凹凸
    部を形成した高密度記録媒体から、その記録情報を再生
    するための光情報記録媒体の記録・再生を行う光デイス
    ク装置において、ラウンド領域のトラックとグルーブ領
    域のトラックの各々に対してゲイン調節を行い、ゲイン
    が小さい領域のトラックの設定値を選択、または前記両
    ゲインの平均の設定値に基づいて、前記ラウンド領域と
    グルーブのゲイン調整を行うことを特徴とする光デイス
    ク装置。
  2. 【請求項2】ランド領域とグルーブ領域と呼ばれる凹凸
    部を形成した高密度記録媒体から、その記録情報を再生
    するための光情報記録媒体の記録・再生を行う光デイス
    ク装置において、トラッキング誤差信号の波形の傾きに
    対応して前記高密度記録媒体の半径方向の光ヘッドの移
    動を制御して、ランド領域またはグルーブ領域のトラッ
    クの追随動作を行わせることを特徴とする光デイスク装
    置。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001069596A1 (fr) * 2000-03-17 2001-09-20 Matsushita Electric Industrial Co., Ltd. Lecteur de disque optique
JP2015072635A (ja) * 2013-10-03 2015-04-16 富士ゼロックス株式会社 音声解析装置、表示装置、音声解析システムおよびプログラム

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