JP2000207744A - ピット信号検出回路 - Google Patents

ピット信号検出回路

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JP2000207744A
JP2000207744A JP10373363A JP37336398A JP2000207744A JP 2000207744 A JP2000207744 A JP 2000207744A JP 10373363 A JP10373363 A JP 10373363A JP 37336398 A JP37336398 A JP 37336398A JP 2000207744 A JP2000207744 A JP 2000207744A
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signal
circuit
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pit signal
pit
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JP10373363A
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Hiroshi Kubo
博司 久保
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Ricoh Co Ltd
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Ricoh Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ランドプリピット信号の誤検出を低減できる
ようにする。 【解決手段】 ランドプリピット信号のピーク電圧をホ
ールドするピーク値検出回路20と、ピーク値検出回路
20の出力をサンプリングしてホールドするサンプルホ
ールド回路25とを備えている。また、このサンプルホ
ールド回路25の出力電圧を分圧する分圧回路29と、
この分圧された電圧とランドプリピット信号とを比較し
て2値化するコンパレータ回路32も備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、光記録媒体上の
目標トラックに光ビームを追従させてデータを記録およ
び再生する光ディスクドライブ装置に搭載され、光記録
媒体上のランド部にあらかじめ記録されているピットに
より発生するピット信号を検出するピット信号検出回路
に関する。
【0002】
【従来の技術】特開平9−326138号公報に開示さ
れているように、従来の追記型光記録媒体は、ウォブル
したグルーブを有するとともに、これらグルーブ間のラ
ンド領域に所定間隔でピット(ランドプリピット)が形
成されている。また、その記録、再生は、ウォブルした
グルーブから検出したウォブル信号により光記録媒体の
回転を制御するとともに、ランドプリピットから検出し
たランドプリピット信号により、光記録媒体上のデータ
を記録すべき位置を検出する。ランドプリピット信号
は、ランドプリピットから検出した信号を所定の基準値
と比較することにより2値化して得られる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、ランドプリピ
ットから検出した信号の波高値は光ディスクドライブ装
置の対物レンズの光軸ずれ、光記録媒体の傾きなどによ
り変動する。そのため、ランドプリピットから検出した
信号を固定した基準値と比較することにより2値化する
と、ランドプリピット信号の誤検出が発生するという不
具合がある。
【0004】この発明の目的は、ピット信号の誤検出を
低減できるようにすることにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】請求項1に記載の発明
は、光記録媒体上の目標トラックに光ビームを追従させ
てデータを記録および再生する光ディスクドライブ装置
に搭載され、前記光記録媒体上のランド部にあらかじめ
記録されているピットにより発生するピット信号を検出
するピット信号検出回路において、前記ピット信号のピ
ーク電圧をホールドするピーク値検出回路と、このピー
ク値検出回路をリセットするスイッチと、前記ピーク値
検出回路の出力をサンプリングしてホールドするサンプ
ルホールド回路と、このサンプルホールド回路の出力電
圧を分圧する分圧回路と、この分圧された電圧と前記ピ
ット信号とを比較して2値化するコンパレータ回路と、
を備えていることを特徴とするピット信号検出回路であ
る。
【0006】したがって、ピーク値検出回路のリセット
後、次にリセットするまでの間のピット信号の最大値を
サンプルホールドし、この最大値の一定割合値を基準値
としてピット信号を2値化することにより、ピット信号
の波高値の変動に追従して基準値を変動させながらピッ
ト信号を2値化することができる。
【0007】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、分圧回路は可変抵抗を備えていること
を特徴とする。
【0008】したがって、光記憶媒体の種類により変動
するピット信号のピーク値に対応して分圧回路の分圧す
る割合を最適なものに調節することができる。
【0009】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、ピット信号に含まれる冗長符号を用い
前記ピット信号検出のエラーを検出して訂正するエラー
検出訂正回路と、前記ピット信号をカウントして予め設
定されている値と比較するカウンタと、前記エラー検出
訂正回路がエラーを検出したときは前記カウンタの比較
の結果に応じて可変抵抗の抵抗値を所定量増加または減
少し、前記エラー検出訂正回路がエラーを検出しなかっ
たときは前記可変抵抗の抵抗値を現在のものに維持する
制御部と、を備えていることを特徴とする。
【0010】したがって、ピット信号検出のエラーが生
じないような可変抵抗の抵抗値を探して、可変抵抗を当
該抵抗値に設定することができる。
【0011】請求項4に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、ピット信号に含まれる冗長符号を用い
前記ピット信号検出のエラーを検出して訂正するととも
に、エラーがあったときはエラーデータと訂正後のデー
タとを比較して当該エラーの態様の別を示す信号を出力
するエラー検出訂正回路と、前記エラー検出訂正回路が
エラーを検出したときは前記エラーの態様の別を示す信
号に応じて可変抵抗の抵抗値を所定量増加または減少
し、前記エラー検出訂正回路がエラーを検出しないとき
は前記可変抵抗の抵抗値を現在のものに維持する制御部
と、を備えていることを特徴とする。
【0012】したがって、ピット信号検出のエラーが生
じないような可変抵抗の抵抗値を探して、可変抵抗を当
該抵抗値に設定することができる。
【0013】請求項5に記載の発明は、請求項3または
4に記載の発明において、前記エラー検出訂正回路がエ
ラーを検出していないときに、所定期間の間は1の信号
を出力しその他の期間は0の信号を出力する信号生成回
路と、この信号生成回路の出力信号とコンパレータ回路
の出力信号のアンドをとるアンド回路と、を備えている
ことを特徴とする。
【0014】したがって、エラー検出訂正回路がエラー
を検出していないときに、ピット信号が検出されないは
ずの期間においては0の信号を出力するようにすれば、
その期間中にピット信号に大きなノイズが入ってもアン
ド回路の出力信号としては検出しないようにすることが
できる。
【0015】
【発明の実施の形態】[発明の実施の形態1]以下、こ
の発明の実施の形態1について説明する。
【0016】この発明の実施の形態1にかかる光ディス
クは、1回だけ追記可能な追記型の光ディスクであり、
ウォブルしたグルーブを有するとともに、これらグルー
ブ間のランド領域に所定間隔でピット(ランドプリピッ
ト)が形成されている。また、その記録、再生は、ウォ
ブルしたグルーブから検出したウォブル信号により光デ
ィスクの回転を制御するとともに、ランドプリピットか
ら検出したランドプリピット信号により、光記録媒体上
のデータを記録すべき位置を検出する。
【0017】グルーブの間隔(トラックピッチ)は、約
0.74μmで内周から外周まで連続したスパイラルと
して形成されている。グルーブには光ディスクの回転数
と記録信号のクロック周波数を制御するための情報とし
て、単一周波数のウォブル信号が記録されている。な
お、ウォブルとは、グルーブを光ディスクの半径方向に
わずかに蛇行させることである。本例において、蛇行幅
は約20nm、蛇行周期は約25μmである。したがっ
て、この光ディスクを線速度3.5m/秒で回転させ、
ウォブル信号を再生すると、その周波数は約140kH
zとなる。
【0018】グルーブとグルーブの間のランド部には、
光ディスク上の位置を示すアドレス情報を記録するラン
ドプリピットとして、幅約0.3μmで、深さがグルー
ブと同じ深さの溝が形成されている。
【0019】図1は、グルーブとランドプリピットを模
式的に示す平面図であり、この例では、ウォブルするグ
ルーブ1の間の領域に所定の間隔でランドプリピット2
が形成されている。各ランドプリピット2は、隣接する
グルーブ間に連なり、光ディスクの半径方向の溝として
形成されている。
【0020】ランドプリピット2は、情報の1/0に対
応して形成されている。すなわち、情報の1に対応する
位置にはランドプリピット2が形成されていて、情報の
0に対応する位置にはランドプリピット2は形成されて
いない。したがって、ランドプリピット2の有無が情報
の1/0に対応する。
【0021】次に、光ディスクのトラッキング制御およ
びグルーブのウォブル信号とランドプリピット信号を、
プッシュプル法を用いて単一のビームスポットで同時に
読み出す手法について説明する。
【0022】図2は、光ディスク上の目標トラックに光
ビームを追従させてデータを記録および再生する光ディ
スクドライブ装置に搭載されているトラッキング制御回
路のブロック図である。図2における光検出器3は、図
1におけるグルーブ1上に集光されたビームスポットB
eからの戻り光を、4分割のピンダイオード3A,3
B,3C,3Dをディテクタとして光電変換し、これを
I−V変換して4分割された各々のダイオードに対応す
る信号A,B,C,Dを得る。
【0023】この信号A,B,C,Dを用いてA+B−
C−Dなる演算を演算器4で行うと、いわゆるプッシュ
プル方式のトラッキング誤差信号が得られる。この信号
は、グルーブ1とビームスポットBeの半径方向の相対
位置に対応した信号であるから、グルーブ1のウォブル
信号も同時に再生される。さらに、ランドプリピット2
が記録された位置でも、ランドプリピット2の形成位置
がグルーブ1に対して光ディスクの内周側であるか外周
側であるかに応じて、プラスあるいはマイナスのパルス
信号が検出され、これもA+B−C−Dの信号に含まれ
ている。
【0024】そこで、このA+B−C−Dの信号をロー
バスフィルタ(LPF)5を通してトラッキング誤差信
号のみを取り出し、これをトラッキング駆動回路6に送
ってトラッキング駆動信号を出力する。
【0025】また、ランドプリピット信号を検出するた
めには、ウォブル信号の影響や、ウォブルの蛇行などに
よる低周波数帯域のノイズの影響を避けるため、260
kHz以下の信号を抑圧するハイパスフィルタ(HP
F)7を用いる。
【0026】ウォブル信号は狭い帯域の信号であるか
ら、その帯域を通過させるバンドパスフィルタ(BP
F)8を用いることによって、良好なS/N比のウォブ
ル信号を得ることができる。得られたウォブル信号は、
2値化回路9によって2値化し、この2値化データを周
波数比較回路10において所定の基準周波数と比較する
ことによりスピンドルモータ制御信号を得る。スピンド
ルモータ制御信号は、光ディスクを回転する図2におい
て図示しないスピンドルモータを制御するための信号で
ある。
【0027】図3は、ランドプリピット信号の波形を示
すものである。具体的には、光ディスクの外周側のラン
ドプリピット2によるパルス信号と、このパルス信号と
は逆の極性を有する内周側のランドプリピット2による
パルス信号とが得られる。各トラックにとって必要なア
ドレス情報を含んでいるのは外周側のランドプリピット
2によるランドプリピット信号であり、内周側のランド
プリピット2によるランドプリピット信号は必要ではな
い。
【0028】次に、プッシュプル方式を用いたトラッキ
ングについて図4を参照して説明する。図4において、
符号11は光ディスク、符号12は対物レンズ、符号1
3は対物レンズ12をトラッキング方向に駆動するトラ
ッキングアクチュエータ、符号14は光ディスク11を
回転するスピンドルモータである。なお、点線は対物レ
ンズ12の光軸を示す。
【0029】まず、光ディスク11からの反射光は対物
レンズ12をとおって光検出器3に照射される。光検出
器3の出力は、アナログ演算後、トラッキング駆動回路
からビームスポットBeの目標トラックからの偏差に比
例した駆動信号として出力される。光ディスク11上で
トラックは反時計回りのスパイラル状に形成されている
ため、光ディスク11の回転時、対物レンズ12が静止
したままでは、ビームスポットBeはトラックからずれ
てしまうが、トラッキング駆動回路6の出力するトラッ
キング駆動信号でトラッキングアクチュエータ13を駆
動し、対物レンズ12を動かすことでビームスポットB
eは目標のトラックに追従する。
【0030】次に、ランドプリピット信号の特徴につい
て説明する。ランドプリピット信号の波高値は、対物レ
ンズ12の光軸ずれ、光ディスク11の傾きなどにより
変動する。対物レンズ12の光軸ずれについて、図5、
図6を参照して説明する。図5は光ディスク11が対物
レンズ12の光軸と垂直であり、対物レンズ12の光軸
が光検出器3の中心にある場合を示し、図6は光ディス
ク11が対物レンズ12の光軸と垂直であるが、対物レ
ンズ12の光軸が光検出器3の中心に対してピンダイオ
ード3A,3Bの側にずれている場合を示している。図
5、図6において、いずれも(b)は、(a)を矢印か
ら見たときの光検出器3の透視図である。図5の場合と
比べて、図6の場合のランドプリピット信号の波高値は
大きくなる。図6の場合と逆の方向に対物レンズ12の
光軸がずれた場合は、ランドプリピット信号の波高値は
小さくなる。トラッキング中は対物レンズ12の光軸と
光検出器3の中心位置とのずれ量は変動しており、ラン
ドプリピット信号の波高値も変動する。
【0031】続いて、ランドプリピット信号のノイズに
ついて説明する。光ディスク11へのデータの記録は、
レーザパワーを上げてレーザ光を照射することにより行
われる。光が当たった部分はマークと呼ばれ、熱的に変
化して光に対する反射率が低くなる。光が当たらなかっ
た部分はスペースと呼ばれ、反射率はマークに比べて高
い。図7にはグルーブ1と記録済みのマーク15との位
置関係を示している。
【0032】ランドプリピット信号にとって、光ディス
ク11の記録データはノイズになる。図8には、データ
記録済みである光ディスク11のランドプリピット信号
の波形を示す。同図において、信号の帯状の部分がこの
ノイズに相当する。そして、このノイズはランドプリピ
ット信号にも重畳されるため、ランドプリピットの波高
値のばらつきの原因となる。
【0033】図9は、この発明の実施の形態1にかかる
ピット信号検出回路の回路図である。このピット信号検
出回路は、前記光ディスクドライブ装置に搭載されてい
て、図2に示すHPF7から出力されるランドプリピッ
ト信号が入力されるピーク値検出回路20を備えてい
る。すなわち、ピーク値検出回路20は、出力端子と反
転入力端子を短絡したオペアンプ21と、このオペアン
プ21の非反転入力端子に一端が接続され他端が接地さ
れているコンデンサ22と、一端が、制御信号Bにより
オンすることによりコンデンサ22に電圧Vref1を
印加可能なスイッチ23と、カソード側がコンデンサ2
2のオペアンプ21の非反転入力端子に接続されている
側の端部に接続され、アノード側からHPF7から出力
されるランドプリピット信号が入力されるダイオード2
4とからなる。
【0034】また、符号25はサンプルホールド回路で
ある。このサンプルホールド回路25は、出力端子と反
転入力端子を短絡したオペアンプ26と、このオペアン
プ26の非反転入力端子に一端が接続され他端が接地さ
れているコンデンサ27と、一端がコンデンサ27のオ
ペアンプ26の非反転入力端子に接続されている側の端
部に接続され、他端がオペアンプ21の出力端子に接続
されていて、制御信号Aによりオンすることで、オペア
ンプ21の出力信号をコンデンサ27に印加するスイッ
チ28とを備えている。
【0035】分圧回路29は、直列に接続された抵抗3
0,31とからなり、オペアンプ26の出力端子と接続
されていて、この出力端子の出力信号を分圧する。コン
パレータ回路32は分圧回路29で分圧された電圧を基
準電圧Vref2としてランドプリピット信号と比較す
ることにより、ランドプリピット信号を2値化する。マ
イコン回路33は、制御信号A,Bなどを出力して、ピ
ット信号検出回路を制御する制御部となるものである。
【0036】次に、このピット信号検出回路の動作を説
明する。マイコン回路33が制御信号Bを出力するとス
イッチ23がオンになり、コンデンサ22に電圧Vre
f1が印加されて、ピーク値検出回路20のリセットが
なされる。その後、一連のランドプリピット信号が入力
されるとその最大値がダイオード24とコンデンサ22
でホールドされ、オペアンプ21に入力される。
【0037】図10は、ランドプリピット信号とコンデ
ンサ22の電圧の関係を示すタイミングチャートであ
る。コンデンサ22の電圧がVref1に初期化された
後、最初のランドプリピット信号のパルスが入力された
ときを示している。コンデンサ22の電圧はランドプリ
ピット信号のピーク電圧値Pからダイオード24の順方
向電圧Vfを引いた値“P−Vf”となる。電圧Vfの
値は小さいほうが分圧回路29の出力電圧Vref2
(後述)の可変範囲が広がるため望ましく、ダイオード
24としてはショットキーダイオードが最適である。
【0038】次に、オペアンプ21の出力は、マイコン
回路33が出力する制御信号Aによりスイッチ28がオ
ンの間、サンプルホールド回路25によりサンプリング
され、次のサンプリングのときまでコンデンサ27にホ
ールドされる。このホールドされた電圧はオペアンプ2
6から出力され、分圧回路29で分圧される。コンパレ
ータ回路32は、その分圧された電圧Vref2を基準
電圧として、ランドプリピット信号と比較することによ
り、ランドプリピット信号を2値化する。ランドプリピ
ット信号と制御信号A,Bとのタイミングチャートを図
11に示す。制御信号A,Bの周期は、例えば、光ディ
スクの最小データ単位であるセクターと同じ周期として
もよい。
【0039】以上のようなピット信号検出回路によれ
ば、ピーク値検出回路20のリセット後、次にリセット
するまでの間のランドプリピット信号の最大値をサンプ
ルホールドし、この最大値の一定割合値を基準値Vre
f2としてピット信号を2値化することにより、ピット
信号の波高値の変動に追従して基準値Vref2を変動
させながらピット信号を2値化することができるので、
ランドプリピット信号の誤検出を低減することができ
る。
【0040】[発明の実施の形態2]図12は、この発
明の実施の形態2にかかるピット信号検出回路の回路図
である。この発明の実施の形態が、前記発明の実施の形
態1と相違する点は、分圧回路29において抵抗30に
代え可変抵抗34を用い、この制御をマイコン回路33
の制御信号Cにより行っている点にある。その他の点に
ついては、前記発明の実施の形態1と同様であり、図1
2に図9と同一符号を付して詳細な説明は省略する。
【0041】以上のようなピット信号検出回路によれ
ば、可変抵抗34の抵抗値を調節することで、光ディス
クの種類により変動するランドプリピット信号のピーク
値に対応して分圧回路29の分圧する割合を最適なもの
に調節することができる。
【0042】[発明の実施の形態3]図13は、光ディ
スクのデータの一単位であるセクタ内のランドプリピッ
ト信号の配置を示す図である。1セクタと1フレームに
記録されるデータ量はそれぞれ約2,366byteと
91byteで、1セクタは、図13(c)に示すよう
に26フレームで構成される。ランドプリピット信号は
ウォブル信号に同期しており、1stフレームでは図1
3(a)に示すように3つ出力される。その他のフレー
ムでは奇数番目のフレームにランドプリピット信号が記
録されており、ランドプリピット信号によりアドレス情
報として1が記録されているときは図13(b)の点線
部分のランドプリピット信号が出力される。また、アド
レス情報として0が記録されているときは当該点線部分
のランドプリピット信号は出力されない。また、偶数番
目のフレームにはランドプリピット信号は通常記録され
ていない。したがって、1セクタには12ビットのアド
レス情報が入っているが、このうち、4ビットは、16
セクタで構成される1ECCblock内でのセクタの
アドレスを、残り8ビットは、1ECCblockの光
ディスク上での24ビットのアドレス情報または24ビ
ットのリード・ソロモン符号の一部になる。このリード
・ソロモン符号は冗長符号の一種であり、情報の信頼性
を向上するためにランドプリピット信号列内に付加され
ていて、光ディスクの再生時にこの符号を使ってエラー
のチェック、訂正が行われる。なお、図13(d)に1
ECCblock内のアドレス情報などの配置を示す。
【0043】図14は、この発明の実施の形態3にかか
るピット信号検出回路の回路図である。この発明の実施
の形態が、前記発明の実施の形態2と相違する点は、コ
ンパレータ回路32から出力されるランドプリピット信
号のエラーのチェックと訂正を行うエラー検出訂正回路
35と、コンパレータ回路32から出力される2フレー
ム単位で2値化後のランドプリピット信号のパルス数を
カウントするカウンタ36とを備えている点にある。エ
ラー検出訂正回路35はエラーの有無を示す信号Err
をマイコン回路33に出力する。カウンタ36は、1セ
クタの25番目と26番目のフレームのランドプリピッ
ト信号のパルスの合計が2個以上あれば出力信号Ovと
して1をマイコン回路33に出力し、1個以下であれば
信号Ovとして0を出力する。
【0044】そして、16セクタをリードした時点で更
新されるErr信号が1でエラーありの場合に、信号O
vが0のときは、ランドプリピット信号の波高値が低い
ことが考えられるので、マイコン回路33は、可変抵抗
34の抵抗値を変えて基準電圧Vref2を一定値だけ
下げ、信号Ovが1のときは、図8に示すノイズが大き
いことが考えられるので、可変抵抗34の抵抗値を変え
て基準電圧Vref2を一定値だけ上げる。この後、ラ
ンドプリピット信号をリードして、再びErr信号が更
新されるまでは基準電圧Vref2を変えない。Err
信号が更新されてエラーを検出したときは、再び基準電
圧Vref2を前記同様に信号Ovにしたがって変更し
て、ランドプリピット信号をリードする。そしてエラー
がなくなった時点で、このような動作を停止して、その
ときの基準電圧Vref2を保持する。したがって、ラ
ンドプリピット信号検出のエラーが生じないような可変
抵抗34の抵抗値を探して、可変抵抗34を当該抵抗値
に設定することができるので、ランドプリピット信号の
誤検出を低減することができる。
【0045】その他の点については、前記発明の実施の
形態2と同様であり、図14に図12と同一符号を付し
て詳細な説明は省略する。
【0046】[発明の実施の形態4]図15は、この発
明の実施の形態4にかかるピット信号検出回路の回路図
である。この発明の実施の形態が、前記発明の実施の形
態2と相違する点は、コンパレータ回路32から出力さ
れるランドプリピット信号のエラーのチェックと訂正を
行うエラー検出訂正回路35を備えている点にある。エ
ラー検出訂正回路35は、エラーの有無を示す信号Er
rをマイコン回路33に出力する。また、エラーを含ん
だランドプリピット信号と、その訂正後のランドプリピ
ット信号を比較して、1部のビットの1が0になってい
るエラーの場合は0を信号Dirとして出力し、0が1
になっているエラーの場合は1を信号Dirとして出力
する。
【0047】そして、16セクタをリードした時点で更
新されるErr信号が1でエラーありの場合に、信号D
irが0のときは、ランドプリピット信号の波高値が低
いことが考えられるので、マイコン回路33は、可変抵
抗34の抵抗値を変えて基準電圧Vref2を一定値だ
け下げ、信号Dirが1のときは、図8に示すノイズが
大きいことが考えられるので、可変抵抗34の抵抗値を
変えて基準電圧Vref2を一定値だけ上げる。この
後、ランドプリピット信号をリードして、再びErr信
号が更新されるまでは基準電圧Vref2を変えない。
Err信号が更新されてエラーを検出したときは、再び
基準電圧Vref2を前記同様に信号Dirにしたがっ
て変更して、ランドプリピット信号をリードする。そし
てエラーがなくなった時点で、このような動作を停止し
て、そのときの基準電圧Vref2を保持する。したが
って、ランドプリピット信号検出のエラーが生じないよ
うな可変抵抗34の抵抗値を探して、可変抵抗34を当
該抵抗値に設定することができるので、ランドプリピッ
ト信号の誤検出を低減することができる。
【0048】その他の点については、前記発明の実施の
形態2と同様であり、図15に図12と同一符号を付し
て詳細な説明は省略する。
【0049】[発明の実施の形態5]図16は、この発
明の実施の形態5にかかるピット信号検出回路の回路図
である。この発明の実施の形態が、前記発明の実施の形
態4と相違する点は、エラー検出訂正回路35が出力す
るErr信号を検出して、初期時および1ECCblo
ckのエラー検出訂正回路35によるチェック結果がエ
ラーありであるときは常に1を出力し、エラーなしのと
きは図17に示すような電圧波形の信号をマスク信号と
して出力する信号生成回路であるマスク信号生成回路3
8と、マスク信号とコンパレータ回路32の出力信号と
のアンドをとるアンド回路37とを備えている点にあ
る。
【0050】エラー検出訂正回路35によるチェック結
果がエラーなしになると、図17に示すようなマスク信
号とコンパレータ回路32の出力信号とのアンドをとる
ため、ランドプリピット信号のパルスが出力される期間
である各フレーム先頭のウォブル信号3つ分の期間以外
は、ランドプリピット信号をマスクするため、このマス
ク期間中にランドプリピット信号に大きなノイズが入っ
ても、このノイズを検出しないようにすることができ
る。そのため、前記発明の実施の形態4よりさらに後検
出の少ないピット検出回路を提供することができる。
【0051】なお、マスク信号生成回路38とアンド回
路37を前記発明の実施の形態3の図14に示す回路に
設けるようにしても同様の効果を奏することができる。
【0052】
【発明の効果】請求項1に記載の発明は、ピーク値検出
回路のリセット後、次にリセットするまでの間のピット
信号の最大値をサンプルホールドし、この最大値の一定
割合値を基準値としてピット信号を2値化することによ
り、ピット信号の波高値の変動に追従して基準値を変動
させながらピット信号を2値化することができるので、
ピット信号の誤検出を低減することができる。
【0053】請求項2に記載の発明は、請求項1に記載
の発明において、光記憶媒体の種類により変動するピッ
ト信号のピーク値に対応して分圧回路の分圧する割合を
最適なものに調節することができるので、ピット信号の
誤検出をさらに低減することができる。
【0054】請求項3に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、ピット信号検出のエラーが生じないよ
うな可変抵抗の抵抗値を探して、可変抵抗を当該抵抗値
に設定することができるので、ピット信号の誤検出をさ
らに低減することができる。
【0055】請求項4に記載の発明は、請求項2に記載
の発明において、ピット信号検出のエラーが生じないよ
うな可変抵抗の抵抗値を探して、可変抵抗を当該抵抗値
に設定することができるので、ピット信号の誤検出をさ
らに低減することができる。
【0056】請求項5に記載の発明は、請求項3または
4に記載の発明において、エラー検出訂正回路がエラー
を検出していないときに、ピット信号が検出されないは
ずの期間においては0の信号を出力するようにすれば、
その期間中にピット信号に大きなノイズが入ってもアン
ド回路の出力信号としては検出しないようにすることが
できるので、ピット信号の誤検出をさらに低減すること
ができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態1である光ディスクのグ
ルーブとランドプリピットを模式的に示す平面図であ
る。
【図2】この発明の実施の形態1である光ディスクドラ
イブ装置に搭載されているトラッキング制御回路のブロ
ック図である。
【図3】前記トラッキング制御回路のランドプリピット
信号の波形を示す波形図である。
【図4】トラッキングの方式を示す図である。
【図5】光ディテクタに対する対物レンズの光軸ずれを
説明する図である。
【図6】光ディテクタに対する対物レンズの光軸ずれを
説明する図である。
【図7】前記光ディスクのグルーブと記録済みのマーク
との位置関係を示す平面図である。
【図8】データ記録済みである前記光ディスクのランド
プリピット信号の波形を示す波形図である。
【図9】この発明の実施の形態1にかかるピット信号検
出回路の回路図である。
【図10】前記ピット信号検出回路におけるランドプリ
ピット信号とピーク値検出回路のコンデンサの電圧との
関係を示すタイミングチャートである。
【図11】前記ピット信号検出回路におけるランドプリ
ピット信号と制御信号とのタイミングチャートである。
【図12】この発明の実施の形態2にかかるピット信号
検出回路の回路図である。
【図13】この発明の実施の形態2にかかる光ディスク
のデータの一単位であるセクタ内のランドプリピット信
号の配置を示す図である。
【図14】この発明の実施の形態3にかかるピット信号
検出回路の回路図である。
【図15】この発明の実施の形態4にかかるピット信号
検出回路の回路図である。
【図16】この発明の実施の形態5にかかるピット信号
検出回路の回路図である。
【図17】前記ピット信号検出回路のマスク信号の波形
を示す波形図である。
【符号の説明】
2 ピット 20 ピーク値検出回路 23 スイッチ 25 サンプルホールド回路 29 分圧回路 32 コンパレータ回路 34 可変抵抗 35 エラー検出訂正回路 36 カウンタ 37 アンド回路 38 信号生成回路

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 光記録媒体上の目標トラックに光ビーム
    を追従させてデータを記録および再生する光ディスクド
    ライブ装置に搭載され、前記光記録媒体上のランド部に
    あらかじめ記録されているピットにより発生するピット
    信号を検出するピット信号検出回路において、 前記ピット信号のピーク電圧をホールドするピーク値検
    出回路と、 このピーク値検出回路をリセットするスイッチと、 前記ピーク値検出回路の出力をサンプリングしてホール
    ドするサンプルホールド回路と、 このサンプルホールド回路の出力電圧を分圧する分圧回
    路と、 この分圧された電圧と前記ピット信号とを比較して2値
    化するコンパレータ回路と、を備えていることを特徴と
    するピット信号検出回路。
  2. 【請求項2】 分圧回路は可変抵抗を備えていることを
    特徴とする請求項1に記載のピット信号検出回路。
  3. 【請求項3】 ピット信号に含まれる冗長符号を用い前
    記ピット信号検出のエラーを検出して訂正するエラー検
    出訂正回路と、 前記ピット信号をカウントして予め設定されている値と
    比較するカウンタと、 前記エラー検出訂正回路がエラーを検出したときは前記
    カウンタの比較の結果に応じて可変抵抗の抵抗値を所定
    量増加または減少し、前記エラー検出訂正回路がエラー
    を検出しなかったときは前記可変抵抗の抵抗値を現在の
    ものに維持す制御部と、を備えていることを特徴とする
    請求項2に記載のピット信号検出回路。
  4. 【請求項4】 ピット信号に含まれる冗長符号を用い前
    記ピット信号検出のエラーを検出して訂正するととも
    に、エラーがあったときはエラーデータと訂正後のデー
    タとを比較して当該エラーの態様の別を示す信号を出力
    するエラー検出訂正回路と、 前記エラー検出訂正回路がエラーを検出したときは前記
    エラーの態様の別を示す信号に応じて可変抵抗の抵抗値
    を所定量増加または減少し、前記エラー検出訂正回路が
    エラーを検出しないときは前記可変抵抗の抵抗値を現在
    のものに維持する制御部と、を備えていることを特徴と
    する請求項2に記載のピット信号検出回路。
  5. 【請求項5】 前記エラー検出訂正回路がエラーを検出
    していないときに、所定期間の間は1の信号を出力しそ
    の他の期間は0の信号を出力する信号生成回路と、 この信号生成回路の出力信号とコンパレータ回路の出力
    信号のアンドをとるアンド回路と、を備えていることを
    特徴とする請求項3または4に記載のピット信号検出回
    路。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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EP1229533A2 (en) * 2001-02-06 2002-08-07 Pioneer Corporation Pre-pit detecting apparatus for optical recording medium
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US7079475B2 (en) 2003-12-05 2006-07-18 Ricoh Company, Ltd. Pre-pit information-detecting apparatus, optical-information detecting apparatus, program, and computer-readable information-recording medium

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