JPH11283254A - 光ディスク駆動装置 - Google Patents

光ディスク駆動装置

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JPH11283254A
JPH11283254A JP10086756A JP8675698A JPH11283254A JP H11283254 A JPH11283254 A JP H11283254A JP 10086756 A JP10086756 A JP 10086756A JP 8675698 A JP8675698 A JP 8675698A JP H11283254 A JPH11283254 A JP H11283254A
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JP
Japan
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signal
rotation
rotation angle
optical disk
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JP10086756A
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Norio Tanaka
則夫 田中
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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    • G11B7/08—Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers
    • G11B7/09—Disposition or mounting of heads or light sources relatively to record carriers with provision for moving the light beam or focus plane for the purpose of maintaining alignment of the light beam relative to the record carrier during transducing operation, e.g. to compensate for surface irregularities of the latter or for track following
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    • G—PHYSICS
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 トラッキングエラー信号の極性を反転するた
めの適切な極性切り換え信号を安定して生成できる極性
切り換え信号生成装置を提供する。 【解決手段】 アドレスデコード信号Ｓ４１ａが正常で
あることを示す場合には、キャプチャ回路３５に取り込
まれた、ランドとグルーブとの切り換え位置における回
転角度信号Ｓ３１が示す回転角度によって、基準値記憶
回路３７に記憶されている基準値を更新する。そして、
コンパレータ回路３２において、基準値記憶回路３７に
記憶された基準値と、回転角度信号Ｓ３１が示す回転角
度とを比較し、一致したときに極性を切り換えることを
示す極性切り換え信号Ｓ２９を生成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明が属する技術分野】本発明は、適切なトラッキン
グエラー信号を安定して生成できる極性切り換え信号生
成装置およびその方法と、光ディスク駆動装置とに関す
る。
【０００２】
【従来の技術】ＤＶＤ−ＲＡＭ(Digital Versatile Dis
k-Random Access Memory) などの再生および記録可能な
光ディスクがある。このような記録再生可能な光ディス
クには、ディスクフォーマットとして例えばランドグル
ープ方式を採用したものがあり、この場合には、光ディ
スクの記録面に、任意の情報を記録再生するために案内
溝のみを生成したデータエリアと、ディスク内の絶対位
置情報をピットで記録したアドレスエリアとが設けられ
ている。
【０００３】ランドグルーブ方式のディスクフィーマッ
トには、大きく分けて、ダブルスパイラルフォーマット
とシングルスパイラルフォーマットとがある。ダブルス
パイラルフォーマットでは、図４に示すように、ランド
トラック５０とグルーブトラック５１とがそれそれ連続
している。また、シングルスパイラルフォーマットで
は、図５に示すように、ディスク１周毎に、ランドトラ
ック５２とグルーブトラック５３とが入れ替わり、全体
で１トラックを形成している。
【０００４】以下、シングルスパイラルフォーマットの
ＤＶＤ−ＲＡＭの記録および再生を行なう従来の記録再
生装置のトラッキングサーボについて説明する。図６
は、ＤＶＤ−ＲＡＭディスクの記録再生装置のトラッキ
ングサーボに係わる機能を実現する従来の光ディスク駆
動装置１のブロック図である。図６に示すように、光デ
ィスク駆動装置１では、スピンドルモータ１５によって
ＤＶＤ−ＲＡＭディスク２が回転駆動され、レーザ装置
３からのレーザ光が、ＤＶＤ−ＲＡＭディスク２の記録
面上のトラッキングコイル４によって制御された位置
に、対物レンズを介して照射され、その戻り光（反射
光）が受光素子５に結像する。受光素子５では、ＤＶＤ
−ＲＡＭディスク２からの戻り光を、トラッキングのず
れを表すトラッキングエラー信号Ｓ５ａと、戻り光の光
量を表すサム信号Ｓ５ｂとに変換し、各々Ａ／Ｄ変換器
６および７に出力する。
【０００５】トラッキングエラー信号Ｓ５ａおよびサム
信号Ｓ５ｂは、Ａ／Ｄ変換器６および７において、それ
ぞれデジタルのトラッキングエラー信号Ｓ６およびサム
信号Ｓ７に変換され、これらが正規処理器８に出力され
る。正規処理器８では、サム信号Ｓ７に基づいて、トラ
ッキングエラー信号Ｓ６のレベルが変化しないように正
規化処理が行なわれ、正規化されたトラッキングエラー
信号Ｓ８が極性切り換え器９に出力される。
【０００６】一方、ＤＶＤ−ＲＡＭディスク２から読み
出されたアドレスＳ５ｃが、受光素子５からラストセク
ター検出器１３に出力され、ラストセクター検出器１３
において、アドレスＳ５ｃに基づいてランドとグルーブ
が切り換わる直前のセクターであることを示すラストセ
クター信号Ｓ１３が検出される。次に、１セクター遅延
器１４において、ラストセクター信号Ｓ１３が１セクタ
ー分だけ時間だけ遅延され、極性切り換え信号Ｓ１４と
なり、これが極性切り換え器９に出力される。
【０００７】極性切り換え器９では、極性切り換え信号
Ｓ１４に基づいて、トラッキングエラー信号Ｓ８の極性
が必要に応じて反転され、極性が制御されたトラッキン
グエラー信号Ｓ９が生成される。トラッキングエラー信
号Ｓ９は、位相補償デジタルフィルタ１０に出力され
る。このように、トラッキングエラー信号Ｓ８の極性を
制御する必要があるのは、トラッキングエラー信号の極
性が、ランドをトレースしているときとグルーブをトレ
ースしているときとで逆になるためである。
【０００８】トラッキングエラー信号Ｓ９は、位相補償
デジタルフィルタ１０において、位相補償され、Ｄ／Ａ
変換器１１でアナログ信号に変換され、ドライブ信号Ｓ
１１が生成される。ドライブ信号Ｓ１１は、ドライブア
ンプ１２で増幅された後に、ドライブ信号Ｓ１２として
トラッキングコイル４に出力され、トラッキングコイル
４が駆動される。
【０００９】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、図６に
示す従来の光ディスク駆動装置１では、以下に述べるよ
うに、極性切り換え信号Ｓ１４が適切に生成されず、ト
ラッキングサーボが不安定になるという問題がある。具
体的には、ＤＶＤ−ＲＡＭディスク２の記録面にゴミな
どが付着し、ラストセクターを検出できない場合、シー
ク動作を行なった後にトラックのトレースを開始する場
合、図７に示すように各ゾーンで１周に存在するアドレ
スエリア６０の数が異なるゾーンドＣＬＶ(Constant Li
near Velocity)フォーマットを用い、ゾーンの変化点で
スピンドルモータ１５のスピードが安定しないない場合
などに、極性切り換え信号Ｓ１４が適切に生成されな
い。なお、ＣＡＶフォーマットのＤＶＤ−ＲＡＭでは、
図８に示すように、アドレスエリア７０およびデータエ
リア７１が放射線状に配置されている。
【００１０】極性切り換え信号Ｓ１４が適切に生成され
ず、極性切り換えタイミングがずれると、極性が誤って
いる間は、適切なトラッキングエラー信号Ｓ９が生成さ
れず、トラッキングサーボは不安定な状態になる。ま
た、シーク中は、光ピックアップがトラックを移動して
いるので、ラストセクターが検出できず、極性切り換え
器９における極性制御が適切に行なえない。そのため、
シーク中は、ランドとグルーブの境目でトラッキングエ
ラー信号Ｓ９が不連続になり、移動したトラックの本数
をカウントするトラバースカウンタに計測誤差が発生し
てしまうという問題がある。
【００１１】本発明は上述した従来技術の問題点に鑑み
てなされ、トラッキングエラー信号の極性を反転するた
めの適切な極性切り換え信号を安定して生成できる極性
切り換え信号生成装置およびその方法と、安定したトラ
ッキングサーボを実現できる光ディスク駆動装置とを提
供することを目的とする。
【００１２】
【課題を解決するための手段】上述した従来技術の問題
点を解決し、上述した目的を達成するために、本発明の
極性切り換え信号生成装置は、１周毎にランドとグルー
ブとを交互に配置した記録フォーマットを持つ光ディス
クのトラッキングサーボを実行中に、トラッキングエラ
ー信号の極性を、ランドとグルーブとの切り換え位置に
応じて切り換えるために用いられる極性切り換え信号を
生成する極性切り換え信号生成装置であって、前記光デ
ィスクの回転を駆動する駆動手段から入力した前記光デ
ィスクの回転に応じた回転信号に基づいて、前記光ディ
スクの回転角度を生成する回転角度生成手段と、前記光
ディスクから読み出されたアドレス信号に基づいて、ラ
ンドとグルーブとが切り換わる位置を検出する切り換わ
り位置検出手段と、前記ランドとグルーブとが切り換わ
る位置の検出に応じたタイミングで、前記回転角度生成
手段が生成した前記回転角度を特定する回転角度特定手
段と、前記回転角度生成手段が生成した前記回転角度と
比較される基準値を記憶する基準値記憶手段と、前記ア
ドレス信号が正しい場合に、前記回転角度特定手段が特
定した回転角度で、前記基準値記憶手段に記憶されてい
る基準値を更新する基準値設定手段と、前記回転角度生
成手段が生成した回転角度と、前記基準値設定手段に記
憶された基準値とが一致するときに、トラッキングエラ
ー信号の極性を反転させることを指示する極性切り換え
信号を生成する比較手段とを有する。
【００１３】本発明の極性切り換え信号生成装置では、
回転駆動手段による光ディスクの回転駆動に応じて、回
転駆動手段から回転角度生成手段に、光ディスクの回転
に応じた回転信号が出力される。そして、回転角度生成
手段において、前記光ディスクの回転角度が生成され
る。また、切り換わり位置検出手段において、光ディス
クから読み出されたアドレス信号に基づいて、ランドと
グルーブとが切り換わる位置が検出される。そして、回
転角度特定手段において、前記ランドとグルーブとが切
り換わる位置の検出に応じたタイミングで、前記回転角
度生成手段が生成した前記回転角度が特定される。
【００１４】そして、基準値設定手段において、前記ア
ドレス信号が正しい場合に、前記回転角度特定手段が特
定した回転角度で、基準値記憶手段に記憶されている基
準値が更新される。そして、比較手段において、前記回
転角度生成手段が生成した回転角度と、前記基準値設定
手段に記憶された基準値とが一致するときに、トラッキ
ングエラー信号の極性を反転させることを指示する極性
切り換え信号が生成される。
【００１５】また、本発明の極性切り換え信号生成装置
は、好ましくは、前記基準値記憶手段は、前記アドレス
信号にエラーが存在する場合に、前記基準値を継続して
記憶する。
【００１６】また、本発明の極性切り換え信号生成装置
は、好ましくは、前記光ディスクは、記録および再生が
可能な光ディスクである。
【００１７】さらに、本発明の光ディスク駆動装置は、
１周毎にランドとグルーブとを交互に配置した記録フォ
ーマットを持つ光ディスクを駆動する光ディスク駆動装
置であって、前記光ディスクの回転を駆動する駆動手段
から入力した前記光ディスクの回転に応じた回転信号に
基づいて、前記光ディスクの回転角度を生成する回転角
度生成手段と、前記光ディスクから読み出されたアドレ
ス信号に基づいて、ランドとグルーブとが切り換わる位
置を検出する切り換わり位置検出手段と、前記ランドと
グルーブとが切り換わる位置の検出に応じたタイミング
で、前記回転角度生成手段が生成した前記回転角度を特
定する回転角度特定手段と、前記回転角度生成手段が生
成した前記回転角度と比較される基準値を記憶する基準
値記憶手段と、前記アドレス信号が正しい場合に、前記
回転角度特定手段が特定した回転角度で、前記基準値記
憶手段に記憶されている基準値を更新する基準値設定手
段と、前記回転角度生成手段が生成した回転角度と、前
記基準値設定手段に記憶された基準値とが一致するとき
に、トラッキングエラー信号の極性を反転させることを
指示する極性切り換え信号を生成する比較手段と、前記
比較手段が生成した極性切り換え信号に基づいて、前記
光ディスクの反射光の受光結果に応じて生成された第１
のトラッキングエラー信号の極性を切り換えて第２のト
ラッキングエラー信号を生成する極性切り換え手段と、
前記第２のトラッキングエラー信号に基づいて、光ピッ
クアップを駆動する駆動手段とを有する。
【００１８】また、本発明の極性切り換え信号生成方法
は、１周毎にランドとグルーブとを交互に配置した記録
フォーマットを持つ光ディスクのトラッキングサーボを
実行中に、トラッキングエラー信号の極性を、ランドと
グルーブとの切り換え位置に応じて切り換えるために用
いられる極性切り換え信号を生成する極性切り換え信号
生成方法であって、前記光ディスクの回転を駆動する駆
動手段から入力した前記光ディスクの回転に応じた回転
信号に基づいて、前記光ディスクの回転角度を生成し、
前記光ディスクから読み出されたアドレス信号に基づい
て、ランドとグルーブとが切り換わる位置を検出し、前
記ランドとグルーブとが切り換わる位置の検出に応じた
タイミングで、前記生成した前記回転角度を特定し、前
記アドレス信号が正しい場合に、前記特定した回転角度
で、基準値を更新し、前記生成した回転角度と、前記基
準値とが一致するときに、トラッキングエラー信号の極
性を反転させることを指示する極性切り換え信号を生成
する。
【００１９】
【発明の実施の形態】以下、シングルスパイラルフォー
マットのＤＶＤ−ＲＡＭの記録および再生を行なう本発
明の実施形態に係わるＤＶＤ−ＲＡＭ記録再生装置につ
いて説明する。本実施形態のＤＶＤ−ＲＡＭ記録再生装
置はトラッキングサーボに特徴を有する。図１は、本実
施形態のＤＶＤ−ＲＡＭディスクの記録再生装置のトラ
ッキングサーボに係わる機能を実現する光ディスク駆動
装置２１のブロック図である。光ディスク駆動装置２１
は、スピンドルモータ１５によって回転駆動される、シ
ングルスパイラルフォーマットのＤＶＤ−ＲＡＭディス
ク２のトラッキングサーボを行なう。図１に示すよう
に、光ディスク駆動装置２１は、極性切り換え信号生成
回路２９、デジタル信号処理回路１９、スピンドル制御
部４０、アドレスデコード部４１およびトラッキングコ
イル４を有する。
【００２０】スピンドル制御部４０は、スピンドルドラ
イブ信号Ｓ４０ａを生成し、これをスピンドルモータ１
５に出力すると共に、スピンドルモータ１５からの図２
（Ａ）に示すＦＧ信号Ｓ１５の周期に基づいて、スピン
ドルモータ１５が目標回転数で安定しているか（すなわ
ち、ロック状態であるか）を示すスピンドルロック信号
Ｓ４０ｂを生成し、これを基準値設定回路３６に出力す
る。アドレスデコード部４１は、受光素子５から入力し
たＲＦ信号Ｓ５ｃに基づいて、アドレス信号Ｓ４１ｂを
生成し、これをラストセクター検出回路１３に出力す
る。また、アドレスデコード部４１は、受光素子５から
入力したＲＦ信号Ｓ５ｃに基づいて、読み出したアドレ
スにデコードエラーが発生したか否かを示すアドレスデ
コードエラー信号Ｓ４１ａを生成し、これを基準値設定
回路３６に出力する。
【００２１】デジタル信号処理回路１９ デジタル信号処理回路１９は、基本的に前述した図６に
示す光ディスク駆動装置１のデジタル処理回路と同じで
ある。すなわち、デジタル信号処理回路１９は、Ａ／Ｄ
変換器６，７、正規処理器８、極性切り換え器９、位相
補償デジタルフィルタ１０およびＤ／Ａ変換器１１を有
する。
【００２２】Ａ／Ｄ変換器６は、受光素子５からのアナ
ログのトラッキングエラー信号Ｓ５ａをデジタルのトラ
ッキングエラー信号Ｓ６に変換し、トラッキングエラー
信号Ｓ６を正規処理器８に出力する。Ａ／Ｄ変換器７
は、受光素子５からのアナログのサム信号Ｓｂをデジタ
ルのサム信号Ｓ７に変換し、サム信号Ｓ７を正規処理器
８に出力する。正規処理器８は、サム信号Ｓ７に基づい
て、トラッキングエラー信号Ｓ６のレベルが変化しない
ように正規化処理を行い、正規化されたトラッキングエ
ラー信号Ｓ８を極性切り換え器９に出力する。
【００２３】極性切り換え器９は、極性切り換え信号Ｓ
２９に基づいて、トラッキングエラー信号Ｓ８の極性を
必要に応じて反転しトラッキングエラー信号Ｓ９を生成
する。トラッキングエラー信号Ｓ９は、位相補償デジタ
ルフィルタ１０に出力される。位相補償デジタルフィル
タ１０は、トラッキングエラー信号Ｓ９の位相補償を行
い、位相補償されたトラッキングエラー信号Ｓ１０をＤ
／Ａ変換器１１に出力する。Ｄ／Ａ変換器１１は、トラ
ッキングエラー信号Ｓ１０をアナログのトラッキングエ
ラー信号Ｓ１１に変換し、トラッキングエラー信号Ｓ１
１をドライブアンプ１２に出力する。
【００２４】極性切り換え信号生成回路２９ 図１に示すように、極性切り換え信号生成回路２９は、
ＰＬＬ回路３０、回転角カウンタ回路３１、コンパレー
タ回路３２、キャプチャ回路３５、基準値設定回路３
６、基準値記憶回路３７、ラストセクター検出回路１３
および１セクター遅延回路１４を有する。図１に示すラ
ストセクター検出回路１３および１セクター遅延回路１
４は、前述した図６に示す従来の光ディスク駆動装置１
のラストセクター検出回路１３および１セクター遅延回
路１４と同じである。
【００２５】ラストセクター検出回路１３は、アドレス
デコード部４１から入力したアドレス信号Ｓ４１ｂに基
づいてランドとグルーブが切り換わる直前のセクターで
あることを示すラストセクター信号Ｓ１３を生成し、こ
れをラストセクター検出回路１３に出力する。１セクタ
ー遅延回路１４は、ラストセクター信号Ｓ１３を１セク
ター分の時間だけ遅延して、図２（Ｃ）に示すラストセ
クター信号Ｓ１４ａとしてキャプチャ回路３５に出力す
る。
【００２６】ＰＬＬ回路３０は、スピンドルモータ１５
から入力した図２（Ａ）に示すＦＧ信号Ｓ１５に対して
ＰＬＬ処理を行なった後に、図２（Ｂ）に示すＦＧ信号
Ｓ３０として回転角カウンタ回路３１に出力する。回転
角カウンタ回路３１は、ＦＧ信号Ｓ３０に含まれるパル
スをカウントし、当該カウント結果からＤＶＤ−ＲＡＭ
ディスク２の回転角を示す図２（Ｄ）に示すような回転
角度信号Ｓ３１を生成し、これをコンパレータ回路３２
に出力する。
【００２７】キャプチャ回路３５は、１セクター遅延回
路１４からのラストセクター信号Ｓ１４ａに基づいて、
ラストセクターが再生されたタイミングに応じた、回転
角カウンタ回路３１からの回転角度信号Ｓ３１が示す回
転角度値を取り込む。
【００２８】基準値設定回路３６は、機能的には、キャ
プチャ回路３５に取り込まれた回転角度値が正しい値で
あるか否かを判断し、正しいと判断した場合にのみ、基
準値記憶回路３７が記憶する基準値を更新する。具体的
には、基準値設定回路３６は、スピンドルロック信号Ｓ
４０ｂがロック状態を示し、かつ、アドレスデコードエ
ラー信号Ｓ４１ａがエラーが発生していないことを示す
場合に、キャプチャ回路３５に取り込まれた回転角度値
を有効値として読み出し、当該読み出した回転角度値
と、キャプチャ回路３５から過去に読み出した複数の回
転角度値との平均値を算出し、この平均値を新たな基準
値として用いて基準値記憶回路３７に既に記憶されてい
る基準値を更新する。このように、キャプチャ回路３５
で回転角度値の平均値を求めることで、キャプチャ回路
３５に取り込まれた回転角度値が僅かに増減した場合で
も、基準値記憶回路３７が記憶する基準値を安定したも
のにすることできる。
【００２９】コンパレータ回路３２は、回転角カウンタ
回路３１からの回転角度信号Ｓ３１が示す回転角度値
と、基準値記憶回路３７に記憶されている基準値とを比
較し、一致したときにパルスを発生する図２（Ｅ）に示
すような極性切り換え信号Ｓ２９を生成し、これを極性
切り換え器９に出力する。
【００３０】以下、図１に示す光ディスク駆動装置２１
の動作について説明する。ここでは、主に、極性切り換
え信号生成回路２９に動作を中心し、アドレスデコード
部４１においてアドレスのデコードが適切に行なわれて
いる場合とそうでない場合とに分けて述べる。アドレスのデコードが正しく行なわれている場合 この場合には、ＤＶＤ−ＲＡＭディスク２の再生結果に
応じたＲＦ信号Ｓ５ｃに基づいて、アドレスデコード部
４１において、ＤＶＤ−ＲＡＭディスク２から読み出さ
れたアドレスのデコードが正しく行なわれ、有効なアド
レス信号Ｓ４１ｂがラストセクター検出回路１３に出力
される。また、正しくデコードが行なわれたことを示す
アドレスデコード信号Ｓ４１ａが基準値設定回路３６に
出力される。
【００３１】そして、ラストセクター検出回路１３にお
いて、アドレス信号Ｓ４１ｂに基づいてランドとグルー
ブが切り換わる直前のセクターであることを示すラスト
セクター信号Ｓ１３が生成され、ラストセクター信号Ｓ
１３がラストセクター検出回路１３に出力される。ラス
トセクター信号Ｓ１３は、１セクター遅延回路１４にお
いて、１セクター分の時間だけ遅延され、例えば、図２
（Ｃ）に示すタイミングＡでパルスを発生するラストセ
クター信号Ｓ１４ａとしてキャプチャ回路３５に出力さ
れる。
【００３２】そして、キャプチャ回路３５では、ラスト
セクター信号Ｓ１４ａによって示されるラストセクター
に応じたタイミングで、回転角度信号Ｓ３１が示す回転
角度値が取り込まれる。次に、基準値設定回路３６にお
いて、スピンドルロック信号Ｓ４０ｂがロック状態を示
し、アドレスデコードエラー信号Ｓ４１ａがデコードが
正しく行なわれていることを示すため、キャプチャ回路
３５が取り込んだ回転角度値を用いて算出した平均値で
ある新たな基準値を用いて、基準値記憶回路３７に記憶
されている基準値が更新される。その後、コンパレータ
回路３２において、基準値記憶回路３７に記憶された当
該更新された基準値と、回転角度信号Ｓ３１が示す回転
角度値とが比較され、一致したときに、すなわち図２
（Ｅ）に示すタイミングＢで、極性切り換え信号Ｓ２９
が切り換えられる。
【００３３】アドレスのデコードにエラーが生じた場合 この場合には、ＤＶＤ−ＲＡＭディスク２の再生結果に
応じたＲＦ信号Ｓ５ｃに基づいて、アドレスデコード部
４１において、ＤＶＤ−ＲＡＭディスク２から読み出さ
れたアドレスのデコードがエラーとなり、ラストセクタ
ー検出回路１３に出力されるアドレス信号Ｓ４１ｂはエ
ラーとなる。また、エラーを示すアドレスデコード信号
Ｓ４１ａが基準値設定回路３６に出力される。
【００３４】そして、ラストセクター検出回路１３では
ラストセクターが検出されず、１セクター遅延回路１４
から出力されるラストセクター信号Ｓ１４ａには、本来
パルスが発生すべき図２に示すタイミングＣでパルスは
発生しない。その結果、キャプチャ回路３５には、回転
角度信号Ｓ３１が示す回転角度値は取り込まれない。ま
た、基準値設定回路３６では、スピンドルロック信号Ｓ
４０ｂがロック状態を示し、アドレスデコードエラー信
号Ｓ４１ａがエラーを示すため、基準値記憶回路３７に
記憶されている基準値は更新されない。その後、コンパ
レータ回路３２において、基準値記憶回路３７に以前か
ら記憶されている基準値と、回転角度信号Ｓ３１が示す
回転角度値とが比較され、一致したときに、すなわち図
２（Ｅ）に示すタイミングＤで、極性切り換え信号Ｓ２
９が切り換えられる。
【００３５】このように、光ディスク駆動装置２１によ
れば、図２に示すタイミングＣで、ラストセクター信号
Ｓ１４ａにパルスが発生しない場合でも、極性切り換え
信号生成回路２９から出力される極性切り換え信号Ｓ２
９をタイミングＤで適切に切り換えることができる。そ
のため、ＤＶＤ−ＲＡＭディスク２の記録面にゴミなど
が付着するなどの欠陥があり、ラストセクターを検出で
きなかった場合や、スポットがトラックを横切っている
場合でも、極性切り換え信号Ｓ２９が乱れることはな
い。
【００３６】また、回転角度信号Ｓ３１が示す回転角度
値は、ＤＶＤ−ＲＡＭディスク２の回転に対応している
ため、ゾーンドＣＬＶフォーマットのＤＶＤ−ＲＡＭデ
ィスク２を用いた場合に、回転速度が変化している過渡
状態でも、ディスクの切り換え点で極性切り換え信号Ｓ
２９を正しく変化させることができる。そのため、光デ
ィスク駆動装置２１によれば、ＤＶＤ−ＲＡＭディスク
２から読み出したトラッキングエラー信号の極性と実際
に制御すべき極性とを常に一致させることができ、安定
したトラッキングサーボを実現できる。
【００３７】図３は、ＤＶＤ−ＲＡＭディスク２のトラ
ックを移動するシーク動作中のトラッキングエラー信号
および極性切り換え信号を説明するための図である。こ
こで、図３（Ａ）は極性制御が行なわれていない従来の
トラッキングエラー信号の波形図、図３（Ｂ）は極性制
御が行なわれている図１に示すトラッキングエラー信号
Ｓ９の波形図、図３（Ｃ）は図１に示す極性切り換え信
号Ｓ２９の波形図である。図３（Ａ）に示すように、極
性制御を行なわない場合には、トラッキングエラー信号
は、ディスクの切り換えタイミングａ，ｂ，ｃにおいて
不連続になっている。そのため、横切ったトラック本数
をカウントするトラバースカウンタは正しいカウントが
できず、カウント結果に誤差が生じ、シーク動作の精度
が低下する。
【００３８】これに対して、本実施形態の光ディスク駆
動装置２１によれば、図３（Ｃ）に示すように、ディス
クの切り換えタイミングａ，ｂ，ｃにおいて極性切り換
え信号Ｓ２９のレベルが切り換わり、極性切り換え器９
において、トラッキングエラー信号Ｓ８の極性が反転さ
れる。その結果、トラッキングエラー信号Ｓ９は、図３
（Ｂ）に示すように、連続的な波形になる。そのため、
トラバースカウンタは、正しいカウント値を得ることが
でき、高精度なシーク動作を実現できる。
【００３９】以上説明したように、光ディスク駆動装置
１によれば、シングルスパイラルフォーマットのＤＶＤ
−ＲＡＭディスク２の再生時のトラッキングサーボにお
いて、高精度な極性切り換え信号Ｓ２９を生成できる。
すなわち、光ディスク駆動装置２１によれば、ＤＶＤ−
ＲＡＭディスク２の記録面にゴミなどが付着するなどの
欠陥があり、ラストセクターを検出できなかった場合
や、スポットがトラックを横切っている場合でも、高精
度な極性切り換え信号Ｓ２９を生成できる。また、光デ
ィスク駆動装置２１によれば、ゾーンドＣＬＶなどのフ
ォーマットのＤＶＤ−ＲＡＭディスク２を用いた場合
に、回転速度が変化している過渡状態でも、高精度な極
性切り換え信号Ｓ２９を生成できる。その結果、光ディ
スク駆動装置１によれば、トラッキングサーボを安定し
て行なえると共に、シーク動作の精度を向上できる。
【００４０】本発明は上述した実施形態には限定されな
い。例えば、上述した実施形態では、光ディスクとし
て、ＤＶＤ−ＲＡＭを例示したが、本発明の光ディスク
は、ランドグルーブ方式のその他の光ディスクであって
もよい。また、上述した実施形態では、ＦＧ信号Ｓ１５
の角度分解能を高めるために、ＰＬＬ回路３０を設けた
が、高い角度分解能を必要としない場合や、ＦＧ信号Ｓ
１５が高い角度分解能を持つ場合には、ＰＬＬ回路３０
を設けない構成にしてもよい。
【００４１】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の極性切り
換え信号生成装置およびその方法によれば、トラッキン
グエラー信号の極性を反転するための適切な極性切り換
え信号を安定して生成できる。また、本発明の光ディス
ク駆動装置によれば、安定したトラッキングサーボを実
現できる。
【図面の簡単な説明】
【図１】図１は、本発明の実施形態のＤＶＤ−ＲＡＭデ
ィスクの記録再生装置のトラッキングサーボに係わる機
能を実現する光ディスク駆動装置のブロック図である。
【図２】図２は、図１に示す一部の信号のタイミングチ
ャートであり、図２（Ａ）はスピンドルモータから出力
されたＦＧ信号の波形図、図２（Ｂ）はＰＬＬ回路から
出力されたＦＧ信号の波形図、図２（Ｃ）はラストセク
ター信号の波形図、図２（Ｄ）は回転角度信号の波形図
である。
【図３】図３（Ａ）は極性制御が行なわれていない従来
のトラッキングエラー信号の波形図、図３（Ｂ）は図１
に示す極性切り換え器から出力されるトラッキングエラ
ー信号の波形図、図３（Ｃ）は図１に示す極性切り換え
信号の波形図である。
【図４】図４は、ダブルスパイラルフォーマットのＤＶ
Ｄ−ＲＡＭディスクの記録面におけるグループとランド
との配置を説明するための図である。
【図５】図５は、シングルスパイラルフォーマットのＤ
ＶＤ−ＲＡＭディスクの記録面におけるグループとラン
ドとの配置を説明するための図である。
【図６】図６は、従来のＤＶＤ−ＲＡＭディスクの記録
再生装置のトラッキングサーボに係わる機能を実現する
光ディスク駆動装置のブロック図である。
【図７】図７は、ゾーンドＣＬＶフォーマットのＤＶＤ
−ＲＡＭディスクの記録面におけるデータエリアとアド
レスエリアの配置を説明するための図である。
【図８】図８は、ＣＡＶフォーマットのＤＶＤ−ＲＡＭ
ディスクの記録面におけるデータエリアとアドレスエリ
アの配置を説明するための図である。
【符号の説明】
２…ＤＶＤ−ＲＡＭディスク、３…レーザ装置、５…受
光素子、１５…スピンドルモータ、６，７…Ａ／Ｄ変換
器、８…正規処理器、９…極性切り換え器、１０…位相
補償デジタルフィルタ、１１…Ｄ／Ａ変換器、１２…ド
ライブアンプ、１３…ラストセクター検出回路、１４…
１セクター遅延回路、３０…ＰＬＬ回路、３１…回転角
カウンタ回路、３２…コンパレータ回路、３５…キャプ
チャ回路、３６…基準値設定回路、３７…基準値記憶回
路、４０…スピンドル制御部、４１…アドレスデコード
部

Claims (14)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】１周毎にランドとグルーブとを交互に配置
    した記録フォーマットを持つ光ディスクのトラッキング
    サーボを実行中に、トラッキングエラー信号の極性を、
    ランドとグルーブとの切り換え位置に応じて切り換える
    ために用いられる極性切り換え信号を生成する極性切り
    換え信号生成装置において、 前記光ディスクの回転を駆動する駆動手段から入力した
    前記光ディスクの回転に応じた回転信号に基づいて、前
    記光ディスクの回転角度を生成する回転角度生成手段
    と、 前記光ディスクから読み出されたアドレス信号に基づい
    て、ランドとグルーブとが切り換わる位置を検出する切
    り換わり位置検出手段と、 前記ランドとグルーブとが切り換わる位置の検出に応じ
    たタイミングで、前記回転角度生成手段が生成した前記
    回転角度を特定する回転角度特定手段と、 前記回転角度生成手段が生成した前記回転角度と比較さ
    れる基準値を記憶する基準値記憶手段と、 前記アドレス信号が正しい場合に、前記回転角度特定手
    段が特定した回転角度で、前記基準値記憶手段に記憶さ
    れている基準値を更新する基準値設定手段と、 前記回転角度生成手段が生成した回転角度と、前記基準
    値設定手段に記憶された基準値とが一致するときに、ト
    ラッキングエラー信号の極性を反転させることを指示す
    る極性切り換え信号を生成する比較手段とを有する極性
    切り換え信号生成装置。
  2. 【請求項２】前記基準値記憶手段は、前記アドレス信号
    にエラーが存在する場合に、前記基準値を継続して記憶
    する請求項１に記載の極性切り換え信号生成装置。
  3. 【請求項３】前記回転信号はＦＧ信号である請求項１に
    記載の極性切り換え信号生成装置。
  4. 【請求項４】前記駆動手段から入力した前記光ディスク
    の回転に応じた回転信号を入力し、当該入力した回転信
    号の分解能を高めた新たな回転信号を生成するＰＬＬ回
    路をさらに有し、 前記回転角度生成手段は、前記ＰＬＬ回路から入力した
    前記新たな回転信号に基づいて、前記光ディスクの回転
    角度を生成する請求項１に記載の極性切り換え信号生成
    装置。
  5. 【請求項５】前記光ディスクは、記録および再生が可能
    な光ディスクである請求項１に記載の極性切り換え信号
    生成装置。
  6. 【請求項６】１周毎にランドとグルーブとを交互に配置
    した記録フォーマットを持つ光ディスクを駆動する光デ
    ィスク駆動装置において、 前記光ディスクの回転を駆動する駆動手段から入力した
    前記光ディスクの回転に応じた回転信号に基づいて、前
    記光ディスクの回転角度を生成する回転角度生成手段
    と、 前記光ディスクから読み出されたアドレス信号に基づい
    て、ランドとグルーブとが切り換わる位置を検出する切
    り換わり位置検出手段と、 前記ランドとグルーブとが切り換わる位置の検出に応じ
    たタイミングで、前記回転角度生成手段が生成した前記
    回転角度を特定する回転角度特定手段と、 前記回転角度生成手段が生成した前記回転角度と比較さ
    れる基準値を記憶する基準値記憶手段と、 前記アドレス信号が正しい場合に、前記回転角度特定手
    段が特定した回転角度で、前記基準値記憶手段に記憶さ
    れている基準値を更新する基準値設定手段と、 前記回転角度生成手段が生成した回転角度と、前記基準
    値設定手段に記憶された基準値とが一致するときに、ト
    ラッキングエラー信号の極性を反転させることを指示す
    る極性切り換え信号を生成する比較手段と、 前記比較手段が生成した極性切り換え信号に基づいて、
    前記光ディスクの反射光の受光結果に応じて生成された
    第１のトラッキングエラー信号の極性を切り換えて第２
    のトラッキングエラー信号を生成する極性切り換え手段
    と、 前記第２のトラッキングエラー信号に基づいて、光ピッ
    クアップを駆動する駆動手段とを有する光ディスク駆動
    装置。
  7. 【請求項７】前記基準値記憶手段は、前記アドレス信号
    にエラーが存在する場合に、前記基準値を継続して記憶
    する請求項６に記載の光ディスク駆動装置。
  8. 【請求項８】前記回転信号はＦＧ信号である請求項６に
    記載の光ディスク駆動装置。
  9. 【請求項９】前記駆動手段から入力した前記光ディスク
    の回転に応じた回転信号を入力し、当該入力した回転信
    号の分解能を高めた新たな回転信号を生成するＰＬＬ回
    路をさらに有し、 前記回転角度生成手段は、前記ＰＬＬ回路から入力した
    前記新たな回転信号に基づいて、前記光ディスクの回転
    角度を生成する請求項６に記載の光ディスク駆動装置。
  10. 【請求項１０】前記光ディスクは、記録および再生が可
    能な光ディスクである請求項６に記載の光ディスク駆動
    装置。
  11. 【請求項１１】１周毎にランドとグルーブとを交互に配
    置した記録フォーマットを持つ光ディスクのトラッキン
    グサーボを実行中に、トラッキングエラー信号の極性
    を、ランドとグルーブとの切り換え位置に応じて切り換
    えるために用いられる極性切り換え信号を生成する極性
    切り換え信号生成方法において、 前記光ディスクの回転を駆動する駆動手段から入力した
    前記光ディスクの回転に応じた回転信号に基づいて、前
    記光ディスクの回転角度を生成し、 前記光ディスクから読み出されたアドレス信号に基づい
    て、ランドとグルーブとが切り換わる位置を検出し、 前記ランドとグルーブとが切り換わる位置の検出に応じ
    たタイミングで、前記生成した前記回転角度を特定し、 前記アドレス信号が正しい場合に、前記特定した回転角
    度で、基準値を更新し、 前記生成した回転角度と、前記基準値とが一致するとき
    に、トラッキングエラー信号の極性を反転させることを
    指示する極性切り換え信号を生成する極性切り換え信号
    生成方法。
  12. 【請求項１２】前記回転信号はＦＧ信号である請求項１
    １に記載の極性切り換え信号生成方法。
  13. 【請求項１３】前記駆動手段から入力した前記光ディス
    クの回転に応じた回転信号を入力し、当該入力した回転
    信号の分解能を高めた新たな回転信号を生成し、 当該新たな回転信号に基づいて、前記光ディスクの回転
    角度を生成する請求項１１に記載の極性切り換え信号生
    成方法。
  14. 【請求項１４】前記光ディスクは、記録および再生が可
    能な光ディスクである請求項１１に記載の極性切り換え
    信号生成方法。
JP10086756A 1998-03-31 1998-03-31 光ディスク駆動装置 Pending JPH11283254A (ja)

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