JPH11296738A - 自動販売機 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 商品詰まりが起こりにくい商品搬出装置を有
する自動販売機を提供する。 【解決手段】 押圧部材２２の販売待機状態において
は、後列に積層されたタバコＳの下方に位置させてお
く。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、タバコなどの自動
販売機に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】タバコの自動販売機の商品搬出構造とし
ては、積層したタバコをコラムに前後２列に配置し、そ
の最下段のタバコを押圧部材によって前方向へ押し出す
構造のものが知られている。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】上記のような構造にお
いてタバコを１個搬出する場合には、販売待機状態の位
置から押圧部材を前方に移動させ、前列に位置する最下
段のタバコを前方に押圧し、その後、販売待機状態の位
置に復帰する。

【０００４】ところで、この押圧部材の販売待機状態の
位置は、前列のタバコの最下段の下方に位置している。
そのため、前列のタバコが全て販売された後に、新しく
タバコを詰め替える場合には、この押圧部材の上に前列
のタバコが載置され、このタバコが斜めの状態に配さ
れ、商品詰まりの原因になるという問題点があった。

【０００５】そこで本発明は上記問題点に鑑み、商品詰
まりが起こりにくい商品搬出装置を有する自動販売機を
提供するものである。

【０００６】

【課題を解決する手段】本発明の請求項１の自動販売機
は、商品載置面に積層した商品を前後２列に載置し、前
記商品載置面の上を前後方向に押圧部材を移動させるこ
とにより、商品を押出して搬出する商品搬出装置を有す
る自動販売機において、前記押圧部材の前端は、販売待
機状態においては後列の商品の下方に隠れるように位置
し、販売状態においては前記販売待機状態の位置から前
方に移動して前列の商品を押し出し、その後、前記販売
待機状態の位置に復帰するものである。

【０００７】請求項２の自動販売機は、請求項１のもの
において、前記押圧部材がベルト状に形成されているも
のである。

【０００８】請求項１の自動販売機においては、押圧部
材は販売待機状態において後列の商品の下方に位置して
いるため、前列の商品が全て販売され詰め替えを行う場
合であっても、前列の商品が押圧部材の上に載って斜め
になるということがない。

【０００９】請求項２の自動販売機であると、押圧部材
がベルト状に形成されているため、商品の底面に沿って
スライドしやすいという効果がある。

【００１０】

【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施形態を図１
〜図４に基づいて説明する。

【００１１】本実施形態の自動販売機１０は、タバコＳ
の自動販売機であって、積層したタバコＳを搬出装置１
２によって販売するものである。以下、この搬出装置１
２の構造について説明する。

【００１２】図１は、販売待機状態における搬出装置１
２の縦断面図であって、図２は図１におけるＩ−Ｉ断面
図である。図３は搬出装置１２の販売状態の縦断面図で
ある。また、図４はタバコＳを２個同時に販売する場合
の縦断面図である。

【００１３】搬出装置１２は、無端のベルト１４を、一
対のプーリ１６，１８によって水平方向に移動させてい
る。このうち、プーリ１６がモータ２０によって回転す
る。ベルト１４の表面には、チェーン状の押圧部材２２
が設けられている。この押圧部材２２は、搬出装置１２
の上面である商品の載置面２４に露出しており、ベルト
１４が移動すると、それに伴って移動できる構造となっ
ている。すなわち、押圧部材２２はチェーン状に構成さ
れているため、ベルト１４の形状に沿って移動可能とな
っている。

【００１４】ベルト１４の押圧部材２２の右側には、図
２に示すように検知突部２６が突出している。そして、
この検知突部２６を検出するために、搬出装置１２の底
面にはリミットスイッチ２８が設けられている。

【００１５】搬出装置１２の上方には、積層したタバコ
Ｓを２列に収納可能なように前壁３０、後壁３２、左壁
３４、右壁３６からなるコラム３７が設けられている。
このコラム３７の前壁３０の下端はタバコＳが搬出可能
なように搬出口３８が設けられ、後壁３２の下端には、
押圧部材２２が移動可能なように開口部４０が設けられ
ている。

【００１６】上記構成の搬出装置１２の動作状態につい
て説明する。

【００１７】(1) 販売待機状態 タバコＳの販売待機状態は、図１及び図２に示す状態で
ある。

【００１８】この販売待機状態においては、押圧部材２
２の先端が、後列の最下段にあるタバコＳの下方に位置
している。

【００１９】(2) 販売状態 販売状態においては、モータ２２に販売指令信号が入力
し、モータ２０が駆動してベルト１４を図１における矢
印Ａの方向に移動させる。すると、押圧部材２２の先端
が前列最下段のタバコＳを押圧し、図３に示すように、
そのタバコＳを前方に搬出口３８から押し出し販売が完
了する。この場合に、押圧部材２２がチェーンによって
ベルト状に形成されているため、ベルト１４の形状に沿
って、かつ、載置面２４に沿ってスライドしやすい。そ
して、押圧部材２２が販売を完了したか否かを判断する
のは、検知突部２６ｂがリミットスイッチ２８によって
検知した場合である。

【００２０】(3) 復帰状態 上記のように販売が完了すると、ベルト１４が矢印Ｂの
方向に移動して、図１における販売待機状態に復帰す
る。この販売待機状態の位置まで復帰したか否かは検知
突部２６ａをリミットスイッチ２８が検知して、モータ
２０を停止させる。

【００２１】上記のような販売待機状態であると、押圧
部材２２は後列のタバコＳの下方に位置しており、前列
のタバコＳが全て販売され、詰め替える場合に、その詰
め替え用のタバコＳが押圧部材２２の上に載置されるこ
とがなく、前列のタバコＳは必ず水平に載置される。そ
のため、従来のように商品詰まりが起こったりすること
がない。

【００２２】なお、タバコＳを同時に２個販売する場合
には、図４に示すように、押圧部材２２を後列のタバコ
Ｓよりもさらに後ろに移動させた後に、図３に示す状態
まで押圧部材２２を移動させる。これによって、同時に
２個のタバコＳを販売することができる。なお、図４に
示す押圧部材２２の位置を検出するためには、検知突部
２６ｃがリミットスイッチ２８によって検知された場合
にその位置であると判断する。

【００２３】

【発明の効果】本発明の自動販売機であると、前列の商
品の下方に押圧部材が位置していないため、商品を詰め
替えた後でも前列の商品が斜めに傾くことがなく、商品
詰まりを起こしたりすることがない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本発明の一実施形態を示すタバコＳの商品搬出
装置の販売待機状態における縦断面図である。

【図２】図１におけるＩ−Ｉ線断面図である。

【図３】同じく販売状態の搬出装置の縦断面図である。

【図４】２個のタバコＳを販売する場合の搬出装置の縦
断面図である。

【符号の説明】

１０ 自動販売機 １２ 搬出装置 １４ ベルト １６ プーリ １８ プーリ ２０ モータ ２２ 押圧部材 ２４ 載置面 ２６ａ，ｂ，ｃ 検知突部 ２８ リミットスイッチ

Claims (2)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】商品載置面に積層した商品を前後２列に載
   置し、前記商品載置面の上を前後方向に押圧部材を移動
   させることにより、商品を押出して搬出する商品搬出装
   置を有する自動販売機において、 前記押圧部材の前端は、販売待機状態においては後列の
   商品の下方に隠れるように位置し、販売状態においては
   前記販売待機状態の位置から前方に移動して前列の商品
   を押し出し、その後、前記販売待機状態の位置に復帰す
   ることを特徴とする自動販売機。
2. 【請求項２】前記押圧部材がベルト状に形成されている
   ことを特徴とする請求項１記載の自動販売機。