JPH11296045A - プリントコピ―出力速度調節装置、プリントマシン、及びプリントコピ―提供方法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ギアやモータなどの機械的要素を変更するこ
となく、コピーシートの間の間隔を変更し、コピーの出
力速度を変更できる装置及び方法を提供する。 【解決手段】 文書の潜像を記憶する部材を含むプリン
トマシン２で使用する装置200 であり、この装置が文書
204 の潜像生成デバイス210 と、潜像202 の生成を開始
するスイッチ212 と、潜像202 の逐次的な生成の間の経
過時間238 を設定する調節可能なタイマ214 と、プリン
トマシンのプリントコピー出力速度を制御するコントロ
ーラ100 とを含み、該コントローラ100 が潜像の生成の
間の経過時間に基づいて複数のプリントコピー出力速度
を提供する、プリントコピーの出力速度を調節するため
の装置及びこの装置を用いたプリントマシンにより、上
記課題を解決する。

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【発明の属する技術分野】本発明は、電子写真プリント
マシンに関する。より詳細には、本発明はプリントマシ
ンを通じて、可変の送り速度で基体を送ることに関す
る。

【０００２】

【従来技術】米国特許第５，６２９，７７５号は、マー
キング装置、コピーシートの供給源、コントローラ、及
び複数の資源（各資源は、関連する資源の動作タイミン
グに関するデータを記憶するための、関連するプロセッ
サを含む）を有する電子画像処理装置を開示している。
画像処理装置が画像をコピーシート上に供給するための
動作を指示するためにバスがプロセッサをコントローラ
に相互接続する。コントローラは、各プロセッサに動作
タイミングデータに関する問合せを行うための回路、及
びプロセッサの動作タイミングに従って動作するための
コントローラを動的に構成するために各プロセッサの動
作タイミングデータに応答する論理を含む。

【０００３】米国特許第５，５０６，６６０号は、異な
るサイズの画像を感光表面上で混在させ、同時に感光表
面上の継目を回避し、又、画像を感光表面に投影する前
に各画像のサイズを決定し、画像の感光表面の継目への
関係を予測し、所定の画像が感光表面の継目に重なるこ
とを決定し、感光表面の継目を回避して所定の画像を感
光表面に投影するためにタイミングの調整を行い、前記
感光表面からの前記所定の画像を含む各画像をコピーシ
ートに転写することにより、種々のサイズが混在したコ
ピーシートへの画像の転写を同期させる方法を開示して
いる。この方法により異なるサイズの画像が感光表面に
沿って混ざり合い、異なるサイズのコピーシートがコピ
ーシートの経路に沿って混ざり合わされる。

【０００４】米国特許第５，３６３，１７５号は、所定
のサイクルタイムの間に画像をコピーシートに与える仕
上げステーション、及び各画像処理資源に電気的に相互
接続され、画像処理資源の動作を指示するコントローラ
シーケンサを含む複数の画像処理資源を開示している。
この画像処理資源では、シーケンサが仕上げステーショ
ンを含む各資源に同時に実行可能要求信号を供給し、各
資源が実行可能(ready) 又は実行不可能(not ready) の
応答信号をシーケンサに供給し、各資源の実行可能又は
実行不可能信号に基づいて、コントローラが周期的にサ
イクルタイム又はピッチをスキップして、複数の資源が
同期して実行可能状態に達することを可能とする。

【０００５】米国特許第５，３１９，４６４号及び同第
５，２８１，９９８号は、カラーモードマークを用いて
電子画像を記憶するメモリと任意のカラーモードにおい
て、画像を供給するための制御を与えるシステムとを開
示しており、カラーモードの他の要素とは独立した選択
されたカラーモードで処理された画像セットの個別の要
素を有する１セットの画像を生成する。これは、カラー
コードマークを有する画像のセットの要素を識別し、そ
のカラーコードマークに応答して識別したカラーモード
マークに従ったマシンの動作を変更することにより達成
される。更に、選択した画像に片面コピーモード及び両
面コピーモードなどの付加的な特徴を付与するため、マ
シンピッチが変更される。

【０００６】米国特許第５，０２１，８２９号は、光導
電性シートの端部を固定するために周縁部に間隙又は溝
を有する画像形成ドラムを含む、マルチカラー画像形成
装置を開示している。転写ローラがドラムと係合し、見
当合わせした一連の異なるカラートナー画像を受け取
り、マルチカラー画像を形成する。転写ローラは、ドラ
ムとローラとの間の加圧ニップにおいてドラムの周縁部
と係合することにより駆動される。ドラムの間隙がニッ
プを通過すると、独立モータが転写ローラを回転させて
定位置に戻し、これにより各連続した画像の間にローラ
を再インデックスする。

【０００７】米国特許第４，５８８，２８４号は、その
マシンが一度に管理できる異なるピッチ数又は画像数に
応答してマシンの制御を自動的に変えるための制御シス
テムを開示している。メモリ中のフラグをモニターし、
フラグに応答して、マシンの操作の間の異なるピッチを
管理し、又、各ピッチにおける事象のタイミングをとっ
た作動のためのクロック信号を提供するために、マシン
の制御が調整される。

【０００８】

【発明が解決しようとする課題】異なるコピー速度を有
する従来技術の類似の装置においては装置の別個の能力
は、装置を通る文書及びコピー基体の速度を上昇させ又
低下させるために例えばギアの変更、モータの変更を含
む構成要素の変更を必要とする。ギア及びモータの変更
を行う代わりに、種々の生成出力速度を提供するため
に、スキップした画像フレーム即ちピッチを有するマシ
ンが用いられてもよい。スキップしたピッチは意図的な
スキップ、又はシートの流れの中でマシンを通る出力シ
ートの流れ中断である。この解決策はコピー装置を通る
シートの不均一な流れを生じ、生成速度が低下する一方
で、この方法によってはペーパーの詰まりを最小化する
利益は実現できない。

【０００９】

【課題を解決するための手段】本発明の１つの態様に従
って、文書の潜像をその上に記憶する部材を含むプリン
トマシンで用いる装置が提供されている。このプリント
マシンは文書のプリントコピーを基体上に生成するよう
に構成されている。この装置はプリントコピーの出力速
度を調節する。この装置は文書の潜像を生成するための
潜像生成デバイスを含む。更にこの装置は文書の潜像の
生成を開始するためのスイッチを含む。更にこの装置
は、文書の潜像の逐次的な生成の間の経過時間を設定す
るための調節可能なタイマ、及びプリントマシンのプリ
ントコピー出力速度を制御するためのコントローラを含
む。このコントローラは、文書の潜像の逐次的な生成の
間に経過した時間に基づいて、複数のプリントコピー出
力速度を与えるように構成されている。

【００１０】本発明のもう一つの態様に従って、プリン
トコピーの出力速度を調節するための装置を含むプリン
トマシンが提供される。このプリントマシンは文書の潜
像をその上に記憶する部材を含む。このプリントマシン
は文書のプリントコピーを基体上に生成するように構成
されている。この装置はプリントコピーの出力速度を調
節するために用いられる。この装置は文書の潜像を生成
するための潜像生成デバイスを含む。更にこの装置は文
書の潜像の生成を開始するためのスイッチを含む。更に
この装置は、文書の潜像の逐次的な生成の間の経過時間
を設定するための調節可能なタイマ及び、プリントマシ
ンのプリントコピーの出力速度を制御するためのコント
ローラを含む。このコントローラは、文書の潜像の逐次
的な生成の間に経過した時間に基づいて、複数のプリン
トコピー出力速度を与えるように構成されている。

【００１１】本発明の更に別の態様に従って、プリント
コピーの複数のプリントコピー出力速度でプリントマシ
ンから文書のプリントコピーを与える方法が提供され
る。この方法は複数のプリントコピー出力速度の１つを
示す値をプリントマシン中のレジスタに入力するステッ
プを含む。更にこの方法は第１の文書の第１の潜像を部
材上に生成するステップを含み、この部材を前進させる
ステップを含む。更にこの方法は、第１の文書及び第２
の文書のうちの第２の潜像の部材上への生成を、複数の
プリントコピー出力速度部材の１つの示す値に対応する
時間遅延させるステップを含む。更にこの方法は第２の
潜像を生成するステップを含み、これによりプリントコ
ピー出力速度は文書の潜像の逐次的な生成の間の経過時
間に基づいて決定される。

【００１２】

【発明の実施の形態】図３には、本発明に従って、処
理、プリント、プリントジョブの仕上げを実行する例示
的な電子写真コピーシステム２が略図で示されている。

【００１３】図６を参照すると、本発明に従った、本発
明の電子的に制御されたプリントマシン出力速度制御シ
ステムを用いる装置２００が示されている。この装置２
００はプリントマシン２に使用される。プリントマシン
２は文書２０４の潜像２０２を記憶するための光導電性
ベルトの形状をした部材１３を含む。プリントマシン２
は文書２０４のプリントコピー２０６を基体２０８上に
生成するように構成されている。装置２００はプリント
コピー２０６のプリントコピー出力速度を調節するため
に用いられる。装置２００は文書２０４の潜像２０２を
生成するための潜像生成デバイス２１０を含む。

【００１４】更に装置２００は、文書２０４の潜像２０
２の逐次的な生成の間の経過時間を設定するためのスイ
ッチ２１２を含む。更に装置２００は、プリントマシン
２のプリントコピー出力速度を制御するためのコントロ
ーラ１００を含む。該コントローラ１００は文書２０４
の潜像２０２の逐次的な生成の間の経過時間に基づい
て、複数のプリントコピー出力速度を与えるよう構成さ
れている。更に装置２００は、文書２０４の潜像２０２
の逐次的な生成の間の経過時間を設定するための調節可
能なタイマ２１４を含む。

【００１５】コントローラ１００は、プリントマシン２
の制御情報を記憶し処理することができるいかなる適切
なデバイスであってもよい。コントローラ１００はプロ
グラマブルコントローラの形態をとっていてもよく、又
はコンピュータの形態をとっていてもよい。このコント
ローラ１００はマシン２を適切に制御するのに必要な複
数の集積回路及び他の電子装置を含んでいてもよい。コ
ントローラ１００はアドレス可能なレジスタの形態のレ
ジスタ２１６を含むことが好ましい（即ち、レジスタ２
１６はプログラマブルメモリを含む半導体デバイス（図
示せず）中に配置することができる）。レジスタ２１６
はプリントマシン２００中の機械論理によってのみアド
レス可能であることが好ましい。

【００１６】或いは、コントローラ１００のレジスタ２
１６は想像線で示されたコントロール２２０に接続可能
であることを理解されたい。コントロール２２０は、コ
ントロール２２０上の幾つかのボタンのうちの１つを選
択するか又はコントロール２２０上に位置するタッチパ
ッド（図示せず）上でプリントコピー出力速度を入力す
ることにより、特定のプリントコピー出力速度を選択す
るために用いることができる。更にコントロール２２０
は、現在のプリントコピー出力速度を表示する想像線で
示したディスプレイ２２２を含んでいてもよい。

【００１７】レジスタ２１６はプリンタコピー出力速度
２２４を含んでいてもよく、電線管２２８を介して信号
２２６をコントローラ１００中の変換器２３０に送って
もよい。変換器２３０はプリンタ容量出力速度を対応す
る遅延時間２３２に変換する。遅延時間２３２は、プリ
ンタコピー出力速度２２４と一致させるのに必要な、連
続するシート間の遅延時間を示す。変換器２３０は電線
管２３６を介して、遅延時間２３２に対応する信号２３
４を調節可能なタイマ２１４に送信してもよい。調節可
能なタイマ２１４は遅延時間２３２を経過時間２３８と
比較してもよい。経過時間２３８は文書の潜像の逐次的
な生成の間に経過した時間を示す。

【００１８】タイマ２１４は経過時間２３８を計算する
ことが可能などのような適切なタイマであってもよい。
タイマ２１４は機械的なものであってもよいが、電気的
デバイスであることが好ましい。タイマ２１４は潜像生
成デバイスに潜像の生成を開始させることが可能などの
ような適切なデバイスであってもよい。タイマ２１４
は、光導電性ベルト１３を駆動するのに使用するモータ
２５４上に位置するロータリエンコーダ２５８からのパ
ルス２５６を用いることが好ましい。パルス２５６は時
間的に均一に送られ、マシン２の操作時期を指定するた
めのクロック信号を出す。パルス２５６は電線管２５９
を介してタイマ２１４に送られ、コントローラ１００の
タイマ２１４において経過時間２３８に変換される。ス
イッチ２１２は機械的なものであってもよいが、電気的
デバイスであることが好ましい。

【００１９】好適には、経過時間２３８が遅延時間２３
２と等しい場合には、信号２４０が調節可能なタイマ２
１４から直接、又はコントローラ１００及び電線管２４
１を介して、のいずれかによりスイッチ２１２に送られ
る。信号２４０はスイッチ２１２において、潜像生成デ
バイス２１０での文書の潜像の生成を開始させるために
用いられる。従って、スイッチ２１２は、電線管２４４
を介して信号２４２を潜像生成デバイス２１０に送信
し、文書２０４の潜像２０２の生成を開始させる。

【００２０】潜像生成デバイス２１０は、潜像の生成が
可能ないかなる適切なデバイスであってもよい。即ち、
潜像生成デバイスは電子信号から潜像を生成できるラス
タ出力スキャナ（ＲＯＳ）であってもよく、又は光レン
ズ照射デバイスの形態をとっていてもよい。例えば、潜
像生成デバイス２１０は、光学構成要素２４６及びプラ
テン２４８と協働して潜像２０２を生成するための１つ
又は複数の照射ランプ２４５を含んでいてもよい。照射
デバイスはダイオード又は高速照射もしくはフラッシュ
照射が可能ないかなる高エネルギー照射源であってもよ
い。潜像生成デバイス２１０は文書２０４を走査又は横
断して照射してもよいが、潜像生成デバイス２１０は、
潜像２０２の露光時間が実質上瞬間的であり、潜像２０
２が全体的に且つ同時に露光されるように、文書２０４
全体を瞬間的にフラッシュ照射することが好ましい。

【００２１】更にプリントマシン２は、文書２０４をプ
ラテン２４８に進めるための文書フィーダ２０を含むこ
とが好ましい。文書フィーダ２０は図３により詳細に示
されている。

【００２２】再度図６を参照すると、文書フィーダ２０
は文書２０４の潜像２０２の逐次的な生成の間の経過時
間とは独立した文書送り速度を有することが好ましい。
文書フィーダ２０は第１の文書２５０の潜像２０２の生
成後、第１の文書２５０をプラテン２４８から離れる方
向に進め、第２の文書２５２をプラテン２４８の方向に
進める。

【００２３】更にプリントマシンは、潜像２０２をマー
キング粒子（図示せず）を用いて現像して基体２０８上
に転写し、プリントコピー２０６を生成するための現像
ユニット６を含むことが好ましい。

【００２４】更にプリントマシン２は、光導電性ベルト
１３を前進させるための、モータの形態の部材駆動装置
２５４を含むことが好ましい。モータ２５４は文書２０
４の潜像２０２の逐次的な生成の間の経過時間とは独立
した送り速度を有することが好ましい。

【００２５】図４を参照すると、装置２００の動作を説
明するフローチャートが示されている。装置２００の操
作はブロック２６０に示すようなマシン送り速度の選択
を含む。マシン送り速度が一度選択されると、ブロック
２６２に示すように、そのマシン送り速度は△Ｔ即ち照
射ランプ２４５（図６参照）のフラッシュの間の経過時
間に変換される。送り速度がフラッシュの間の経過時間
に変換された後、ブロック２６４に示すように、第１の
文書２５０がプラテン２４８（図６参照）に進められ
る。第１の文書がプラテン２４８に進められた後、ブロ
ック２６６に示すように、光導電体１３がフラッシュラ
ンプ２４５（図６参照）により露光される。

【００２６】光導電体が露光された後、ブロック２６８
に示すように、調節可能なタイマ２１４（図６参照）中
の時間がゼロに設定される。時間がゼロに設定された
後、ブロック２７０に示すように、第２の文書２５２
（図６参照）がプラテン２４８に向かって進められる。
第２の文書２５２が進められた後、決定ブロック２７２
に示すように、調節可能なタイマ２１４中で経過時間２
３８が遅延時間２３２と比較される。

【００２７】経過時間が遅延時間に達すると、ブロック
２７４に示すように、受光体ベルト１３はランプ２４５
（図６参照）によりフラッシュ露光される。光導電体１
３がフラッシュ露光された後、決定ブロック２７６はプ
リントジョブが終了したか否かを決定する。プリントジ
ョブが終了している場合には、ルーチンは終了ジョブブ
ロック２７８に進む。ジョブが終了していない場合に
は、図４のフローチャートでは決定ブロック２７０に示
すように、後続の文書がプラテンに進められる。図４の
フローチャートはジョブが終了するまで継続される。

【００２８】図５を参照すると、本発明に従ったプリン
トマシン出力速度の制御方法が記載されている。この方
法は複数のプリントコピー出力速度の１つを示す値をプ
リントマシン内のレジスタに入力する第１のステップ２
８０を含む。ステップ２８０に続いて、ステップ２８２
に示されるように第１の文書の第１の潜像が部材上に生
成される。ステップ２８２に続き、ステップ２８４に示
されるようにこの部材が進められる。ステップ２８４に
続き、第１の文書及び第２の文書のうちの１つの第２の
潜像の部材上での生成を、複数のプリントコピー出力速
度の１つを示す値に対応する時間遅延させるステップが
ステップ２８６として示されている。ステップ２８６に
続き、ステップ２９０に示されるように、第２の潜像を
生成するステップが実行され、これによりプリントコピ
ー出力速度は文書の潜像の逐次的な生成の間の経過時間
に基づくことになる。

【００２９】要約すると、又、再度図６を参照すると、
装置２００はプリントマシンに調節可能な出力速度を提
供する役割を果たす。装置２００は、プリントマシンの
あらゆる選択された出力速度に対し一定の送り速度を有
する文書ハンドラ２０を含む。更にプリントマシン２
は、プリントマシンのために選択されたコピー出力速度
とは独立した送り速度を有する基体送りシステム２９２
及びコピー出力送りシステム２９４を含む。

【００３０】しかしながら、基体送りシステム２９２の
送り速度及び文書フィーダ２０の送り速度がコピー出力
速度に関わりなく一定である一方で、基体２０８及び文
書２０４は、基体２０８が現像画像２９８とマッチング
してコピー２０６を生成するように、文書２０４から生
成された潜像２０２が現像ユニット６を通過して転写位
置２９６に移動するタイミングで、文書２０４がプラテ
ン２４８に進められるよう、プリントマシン２を通じて
送られなければならないことを理解すべきである。

【００３１】このようなタイミング関係を達成するため
に、コントローラ１００は、基体２０８がタイミングを
とって到達するように、電線管３０２を介して信号３０
０をタイミングをとって基体送りシステム２９２に送
り、基体送りモータ３０４を作動させることが好まし
い。

【００３２】更にコントローラ１００は、潜像２０２が
基体２０８にタイミングをとって合わされるようなタイ
ミング関係でモータ３１０が適切にタイミングをとって
文書２０４をプラテン２４８に送るために作動されるよ
うに、文書フィーダ信号３０６を電線管３０８を介して
文書フィーダモータ３１０に送る。

【００３３】光導電性ベルト１３を回転させるモータ２
５４はプリントコピー出力速度とは独立した一定の速度
で作動しているため、ベルト１３は均一の速度で移動す
る。潜像生成デバイス２１０の作動に伴いランプ２４５
が文書全体を露光する役割を果たすため、潜像２０２は
プリンタコピー出力速度とは独立した長さＬを有する。
連続的に生成される潜像は重なってはならないため、隣
接する潜像２０２の間に文書間の間隙３１２が配置され
る。ベルト１３の速度は一定のままであるため、文書間
の間隙３１２は、プリントコピー出力速度が低下すると
増加する長さＬＧを有する。

【００３４】図１（ａ）を参照すると、受光体ベルト１
３が切断され伸展された形状で示されている。例えば、
図１（ａ）に示されるように、ベルト１３は６ピッチ即
ち６つの潜像２０２及び６つの文書間の間隙３１２を含
む長さＢＬを有する。従って、ベルト１３は６×Ｌ＋６
×ＬＧ６に等しい長さＢＬを有する。ベルト上に適合す
るピッチ数即ち潜像数は整数である必要はないことは理
解されるべきであるが、図１（ａ）〜図１（ｃ）では潜
像の配置はそれぞれ６ピッチ、５ピッチ及び４ピッチの
操作が示されている。

【００３５】図１（ａ）〜図１（ｃ）を参照すると、ベ
ルト１３の潜像２０２の長さＬは、４、５及び６ピッチ
の各動作において同一である。図１（ｂ）の５ピッチ動
作の文書間の間隙の長さＬＧ５は、６ピッチ動作の文書
間の間隙の長さＬＧ６よりも長いことを理解されたい。
又、４ピッチ動作の文書間の間隙の長さＬＧ４は、５ピ
ッチ動作の文書間の間隙の長さＬＧ５に比べて更に長
い。

【００３６】図１（ａ）〜図１（ｃ）を参照すると、プ
リントマシンが図１（ａ）の６ピッチ動作から図１
（ｃ）の４ピッチ動作に減速するに伴い文書間の間隙３
１２が漸増的に広くなることは容易に理解される。従っ
て、コピー送りシステム２９４において隣接するシート
間の空間は漸増的に大きくなる。従って、プリントマシ
ンが低い出力速度で動作される場合は文書間の間隙は大
きくなり、プリントマシン中の紙詰まりの発生は少なく
なる。

【００３７】更に、図１（ａ）〜図１（ｃ）を参照する
ことにより、４、５及び６ピッチの動作において文書間
の間隙はそれぞれ一定であるため、隣接する出力シート
間の時間は同じのままであることが明らかである。

【００３８】電子的に制御されたプリントマシンの出力
速度制御システムを提供することにより、プリントマシ
ンの処理能力はギア類や又はモータ類を必要とすること
なく変更できる。

【００３９】文書間の間隔を変える電子的に制御された
プリントマシンの出力速度を提供することにより、プリ
ントマシンからのシートの均一な流れは、各種の処理能
力速度を有することができる。

【００４０】種々の給紙速度での文書間の間隔を変更す
る電子的に制御されたプリントマシンの出力速度制御シ
ステムを提供することにより、処理能力を変更するのに
用いられるスキップピッチは不要とすることができる。

【００４１】文書間の間隔を変えることのできる電子的
に制御されたプリントマシンの出力速度制御システムを
提供することにより、実質上無限の可変出力速度がプリ
ントマシンに提供される。

【００４２】プリントマシンのための電子的に制御され
たプリントマシン出力速度制御システムを提供すること
により、そのプリントマシンの出力速度はプリントマシ
ンにハードウエアや機械的なあらゆる変更を必要とせず
に変えることができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】（ａ）は、６ピッチモード動作の露光領域及び
非露光領域を表す、受光体ベルトの平面図である。
（ｂ）は、５ピッチモード動作の露光領域及び非露光領
域を表す、受光体ベルトの平面図である。（ｃ）は、４
ピッチモード動作の露光領域及び非露光領域を表す、受
光体ベルトの平面図である。

【図２】図１の電子プリントシステムの斜視図である。

【図３】本発明の出力速度制御システムを組み込んだプ
リントシステムの主な機械の構成要素及びペーパー経路
を示す略図である。

【図４】本発明に従って、マシンの出力を変える方法を
示すフローチャートの略図である。

【図５】本発明に従って、マシンの出力を変える方法の
概略を示すチャートである。

【図６】本発明の出力速度制御システムを組み込んだプ
リントマシンに用いる装置の略図である。

【符号の説明】

２ 電子写真プリントシステム １３ 光導電性ベルト １００ コントローラ ２００ プリントマシン出力速度制御システム ２０２ 潜像 ２１０ 潜像生成デバイス ２１４ タイマ ２３２ 遅延時間 ２３８ 経過時間 ２５０ 第１の文書 ２５２ 第２の文書 ３１２ 文書間間隙

Claims (3)

【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 文書の潜像をその上に記憶する部材を含
   むプリントマシンで使用する装置であって、前記プリン
   トマシンが文書のプリントコピーを基体上に生成するよ
   うに構成され、前記装置がプリントコピーの出力速度を
   調節するためのものであり、前記装置が、 文書の潜像を生成するための潜像生成デバイスを含み、 文書の潜像の生成を開始するためのスイッチを含み、 文書の潜像の逐次的な生成の間の経過時間を設定するた
   めの調節可能なタイマを含み、 プリントマシンのプリントコピー出力速度を制御するた
   めのコントローラを含み、前記コントローラが文書の潜
   像の逐次的な生成の間に経過した時間に基づいて複数の
   プリントコピー出力速度を提供するように構成された、 プリントコピーの出力速度を調節する装置。
2. 【請求項２】 プリントコピー出力速度を調節するため
   の装置を含むプリントマシンであって、該プリントマシ
   ンが文書の潜像をその上に記憶する部材を含み、前記プ
   リントマシンが文書のプリントコピーを基体上に生成す
   るように作られ、前記装置がプリントコピー出力速度を
   調節するためのものであり、前記装置が、 文書の潜像を生成するための潜像生成デバイスを含み、 文書の潜像の生成を開始するためのスイッチを含み、 文書の潜像の逐次的な生成の間の経過時間を設定するた
   めの調節可能なタイマを含み、 プリントマシンのプリントコピー出力速度を制御するた
   めのコントローラを含み、前記コントローラが文書の潜
   像の逐次的な生成の間の経過時間に基づき複数のプリン
   トコピー出力速度を提供するように構成された、 プリントコピーの出力速度を調節する装置を含むプリン
   トマシン。
3. 【請求項３】 プリントコピーの複数のプリントコピー
   出力速度でプリントマシンからの文書のプリントコピー
   を提供する方法であって、該方法が、 複数のプリントコピー出力速度の１つを示す値を前記プ
   リントマシン中のレジスタに入力するステップを含み、 第１の文書の第１の潜像を部材上に生成するステップを
   含み、 前記部材を前進させるステップを含み、 前記第１の文書及び第２の文書のうちの１つの第２の潜
   像の部材上での生成を複数のプリントコピー出力速度の
   うちの１つを示す値に対応する時間、遅延させるステッ
   プを含み、 プリントコピーの出力速度が文書の潜像の逐次的な生成
   の間の経過時間に基づく、前記第２の潜像を生成するス
   テップを含む、 文書のプリントコピーを提供する方法。