JPH1129575A - 抗真菌錯体 - Google Patents

抗真菌錯体

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JPH1129575A
JPH1129575A JP18695797A JP18695797A JPH1129575A JP H1129575 A JPH1129575 A JP H1129575A JP 18695797 A JP18695797 A JP 18695797A JP 18695797 A JP18695797 A JP 18695797A JP H1129575 A JPH1129575 A JP H1129575A
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complex
acid
formula
ether
poe
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JP18695797A
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Shoji Fujioka
章二 藤岡
Hidetake Aoshima
秀武 青島
Satoru Sakae
哲 栄
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Takeda Pharmaceutical Co Ltd
Original Assignee
Takeda Chemical Industries Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】抗真菌活性を持つ結晶性錯体及び同錯体を有効
成分として含有する抗真菌剤を提供する。 【解決手段】抗真菌作用を有するイミダゾール化合物配
位金属錯体、とりわけ式 MLm Xn (I) (式中、Mは金属元素を、Lは抗真菌作用を有するイミ
ダゾール化合物配位子を、Xは陰イオン性配位子を、m
及び n はそれぞれ独立して1〜3の整数を示し、2≦
m + n ≦5である。)で表されるイミダゾール化合物
配位金属錯体及び、これらを含有する抗真菌剤。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は抗真菌作用を有し、
医薬品として有用な新規なイミダゾール化合物配位錯体
化合物に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、抗真菌作用を持ち、医薬品として
利用されているアゾール系化合物は塩酸及び硝酸塩等の
塩の形で医薬品として利用されているが、疾患によって
は、必ずしも満足のいく効果が得られず、より強力な抗
真菌剤が求められている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明は医薬品として
より強力ですぐれた、抗真菌作用を有する新規アゾール
系化合物錯体及びこれらを含有する抗真菌剤を提供する
ことにある。本発明の他の目的は、新規の抗菌作用物質
を提供することにある。
【0004】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明者らは、種々の化合物の合成を行い、活性を
調べた結果、式(I)で表わされる新規錯体化合物の合
成に成功し、これらが、より強力な抗真菌作用を有する
ことを見出し、さらに検討を重ねて本発明を完成した。
すなわち、本発明は (1)抗真菌作用を有するイミダゾール化合物配位金属
錯体、(2)式 MLm Xn (I) (式中、Mは金属元素を、Lは抗真菌作用を有するイミ
ダゾール化合物配位子を、Xは陰イオン性配位子を、m
及び n はそれぞれ独立して1〜3の整数を示し、2≦
m + n ≦5である。)で表されるイミダゾール化合物
配位金属錯体、(3)Xがハロゲンイオンである前記
(2)記載の錯体、(4)式
【化4】 (式中、X'はハロゲンイオンを、Mは金属元素を、R
及びR'はそれぞれ独立して置換されていてもよい低級
アルキル又は低級アルケニル基を示す。)で表わされる
前記(1)記載の錯体、(5)式
【化5】 で表わされる前記(1)記載の錯体、(6)前記(1)
記載の錯体を含有してなる抗真菌剤及び(7)式
【化6】 (式中、記号は前記(4)記載の通り。)で表わされる
化合物とハロゲン化金属とを反応させることを特徴とす
る前記(4)記載の錯体の製造法に関する。
【0005】本発明の新規錯体化合物はX線構造解析法
によりその構造が解明することができる。例えば下記実
施例1で得た金属錯体は、そのX線構造解析データーか
ら〔図1〕に示すような立体構造を有することが判明し
た。式(I)において、m が2又は3のとき、複数のL
で表わされるイミダゾール化合物は、それぞれ同一であ
っても又、異なっていてもよく、抗真菌作用を有し、金
属元素Mに配位できる化合物であればよい。式(I)に
おいて、Xで表わされる陰イオン性配位子としては、例
えばハロゲンイオン(例、塩素、臭素、フッ素及びヨウ
素イオン)、硝酸イオン、酢酸イオンがあげられる。X
としてはとりわけ塩素イオンなどのハロゲンイオンが好
ましい。また、式(I)において、n が2又は3のと
き、複数のXで表わされる陰イオン性配位子は、それぞ
れ、同一であっても、異なっていてもよい。Mとして
は、イミダゾール環を構成する窒素原子とハロゲンイオ
ンなどXで表わされる陰イオン性配位子が配位し得る金
属であればよい。とりわけ、有機溶媒等の溶媒中でも安
定に存在し得る錯体となり得る金属が好ましく、特に、
長周期型周期表の IIIB、IVB、VB、VIIB、VIII、I
B、IIB、IIIA族などの金属で、生体許容性の金属が
好ましい。従って、ニッケル、亜鉛、マンガン、コバル
ト、鉄、クロム、アルミニウム、銅、白金、金のような
金属が好ましい。Mとしては、とりわけ亜鉛、鉄、アル
ミニウムが好ましい。就中、亜鉛が好適である。Mが亜
鉛のような2価の金属であり、Xがハロゲンイオンであ
る下式(II)
【化7】 (式中、X'はハロゲンイオンを、Mは金属元素を、R
及びR'はそれぞれ独立して置換されていてもよい低級
アルキル又は低級アルケニル基を示す。)で表わされる
イミダゾール化合物とハロゲン化金属との錯体が特に好
ましい。X'としては上記Xで表わされる陰イオン性配
位子の例としてあげたハロゲンイオンがあげられる。
【0006】式(II)において、R及びR'として表わ
される“置換されていてもよい低級アルキル基”におけ
る低級アルキル基としては、直鎖状又は分岐状の炭素数
1〜6のアルキル基が含まれ、例えばメチル、エチル、
プロピル、t−プロピル、ブチル、i−ブチル、t−ブ
チル、ペンチル、ヘキシルが挙げられる。とりわけ、炭
素数1〜4の直鎖状のアルキル基が好ましい。R及び
R'として表わされる“置換されていてもよい低級アル
ケニル基”における低級アルケニル基としては、直鎖状
又は分岐状の炭素数2〜4のアルケニル基が含まれ、例
えば、ビニル、アリル、2−ブテニル、3−ブテニル等
があげられる。とりわけ、ビニル及びアリルなど炭素数
2〜3のアルケニル基が好ましい。これらアルキル基及
びアルケニル基の置換基としては、それぞれ置換されて
いてもよい(i)アルコキシ基、(ii)フェニルオキシ
基、(iii)アルキルチオ基、(iv)フェニルチオ基、
(v)フェニル基及び(vi)イミノ基などが挙げられ、
これらの置換基で1〜4個置換されていてもよい。上記
(i)〜(vi)の置換基としては、例えばハロゲン原子
(塩素、臭素、フッ素など)及びそれぞれ、芳香環がハ
ロゲン原子(塩素、臭素、フッ素など)1〜4個(好ま
しくは1〜2個)で置換されていてもよいフェニル基、
チエニル基、フリル基、ベンジルオキシ基などがあげら
れる。
【0007】R及びR'において上記置換基アルコキシ
基(i)が、低級アルキル基中の同一炭素原子に存在す
る場合、互いに結合して結合する炭素原子とともに環を
形成していてもよい。このような基として例えば、
【化8】 で置換されていてもよい。R及びR'としては、少なく
とも1つのハロゲン原子(好ましくは塩素)で置換され
たフェニル基を、その基の中に含んでいることが好まし
い。RとR'は同一であっても、また異なっていてもよ
い。式(I)、とりわけ式(II)で表わされる錯体(以
下、錯体(I)又は錯体(II)のように略称することも
ある)を構成し、原料化合物でもあるイミダゾール化合
物すなわち式
【化9】 で表わされる化合物は、塩酸、硫酸、硝酸等の無機酸と
の塩であってもよい。これらイミダゾールの好ましい例
を以下に挙げる。
【0008】
【化10】
【0009】
【化11】
【化12】 上記のうち、とりわけオキシコナゾール、ケトコナゾー
ルなどが好ましい。これらイミダゾール化合物は、文献
公知の化合物を含み、それぞれ公知の製造法、又はそれ
に準じる方法に従って、製造することができる。たとえ
ば G. Mixich, K. Thiele, Arzneimittel-Forsch. 2
9,1510(1979)に記載の方法に従って製造す
ることができる。又、塩酸クロコナゾール、クロトリマ
ゾール、硝酸イソコナゾール、硝酸エコナゾール、硝酸
オキシコナゾール、硝酸ミコナゾール、ミコナゾール、
チオコナゾール、ビホナゾールは市場で購入することも
できる。錯体(I)は、通常、イミダゾール化合物と、
陰イオン性配位子Xに相当する陰イオンと金属元素から
なる化合物とを反応させることにより得られる。
【0010】例えば、錯体(II)は、式
【化13】 (式中、記号は前記の通り。)で表わされる化合物とハ
ロゲン化金属を溶媒中又は溶媒なしで反応させることに
より製造することができる。ハロゲン化金属としては、
たとえば、MX2(式中、記号は前記の通り。)で表わ
される化合物が挙げられる。通常、上記反応は、溶媒中
で行うのが好ましい。用いる溶媒としては、ギ酸、酢酸
あるいは水との混液又はメタノール、エタノール、ブタ
ノール、プロパノール等あるいはそれらと水との混液あ
るいはアセトン、アセトニトリルあるいはそれらを水の
混液が挙げられ、好ましくはエタノール、アセトニトリ
ル、アセトンが用いられる。原料化合物であるイミダゾ
ール化合物1モルに対し、ハロゲン化金属を1〜5モ
ル、好ましくは1.5〜3モル、通常2モル程を反応さ
せる。それぞれ原料化合物を、上記溶媒中で5℃〜45
℃、好ましくは15℃〜25℃に加温して、溶解した
後、反応させるのが好ましい。反応時間は15℃〜25
℃で反応させたとして、1時間〜10日、好ましくは1
00時間〜150時間である。反応後、結晶状に析出し
た目的生成物は、ろ取するか、反応液をシリカゲル又は
オクタデシル化シリカゲル等を充填したカラムを用いク
ロマトグラフ法で分画し、目的画分を集めることにより
得られる。通常上述のように本発明の目的物は晶出させ
ることにより、高純度が得られる。さらに、必要により
再クロマトグラフィーを行うか、メタノール、エタノー
ル、アセトン、アセトニトリル等の溶媒から再結晶を行
って精製を行うと良い。本発明の錯体は、結晶状で得る
ことができ、また、溶媒中でも安定であるため、取り扱
い易く、工業的に有利である。
【0011】本発明の錯体は、毒性が低く、ヒトをはじ
めとするサル、ウシ、豚、猫、犬などの哺乳類に安全に
投与できる。本発明の錯体は安定で、安全で、かつ、強
い抗真菌作用を有するのでそのまま、あるいは製剤分野
で慣用される賦形剤、希釈剤、担体など(以下、単に担
体などと称することもある。)とともに製剤化して、投
与することができる。通常非経口的に投与する。深在性
真菌症(カンジタ症)、浅在性真菌症、内臓真菌症、白
癬を含む表在性真菌症(頭部、爪白癬、ケルスス禿瘡、
白癬性毛瘡、白癬性内芽腫)、癜風、クリプトコックス
症、アスペルギルス症、ストプラズマ症、ブラストミセ
ス症、パラコクシディオイデス症等の予防・治療薬とし
て用いることができる。本発明の錯体は皮膚外用剤のよ
うな剤形にして、投与するのが好適である。この場合、
常法により種々の形態に調製することができるが、一般
的にはクリーム状、液状、軟膏状、ゲル状、ローション
状、乳液状、ステック状、パック状等にすることが好ま
しい。又、液状に調製した本発明錯体を含む組成物と噴
射剤と共に加圧充填したエアゾール状にしてもよい。こ
れらの各剤形の製剤は、製剤技術分野で常用される装置
および操作により、各成分を混合乃至均質化し、可溶化
または混練することにより調製することができる。
【0012】本発明の皮膚外用剤には上記した主薬成分
の他、通常医薬品や化粧品等の外用剤に用いられる賦形
剤、たとえば粉末成分、液体油脂、固体油脂、ロウ、炭
化水素、高級脂肪酸、高級アルコール、エステル類、シ
リコーン、アニオン界面活性剤、カチオン界面活性剤、
両性界面活性剤、非イオン界面活性剤、保湿剤、水溶性
高分子化合物、増粘剤、皮膜剤、金属イオン封鎖剤、低
級アルコール、多価アルコール、糖類、アミノ酸類、有
機アミン類、合成樹脂エマルジョン、pH調整剤、酸化
防止剤、酸化防止助剤、香料、水等を必要に応じて適宜
配合することができる。これらの成分はそれぞれ一種を
あるいは二種以上を用いてもよい。粉末成分としては、
タルク、カオリン、雲母、絹雲母(セリサイト)、白雲
母、金雲母、合成雲母、紅雲母、黒雲母、リチア雲母、
パーミキュライト、炭酸マグネシウム、炭酸カルシウ
ム、ケイ酸アルミニウム、ケイ酸バリウム、ケイ酸カル
シウム、ケイ酸マグネシウム、ケイ酸ストロンチウム、
タングステン酸金属塩、マグネシウム、シリカ、ゼオラ
イト、硫酸バリウム、焼成硫酸カルシウム(焼セッコ
ウ)リン酸カルシウム、弗素アパタイト、ヒドロキシア
パタイト、セラミックパウダー、金属石鹸(ミリスチン
酸亜鉛、パルミチン酸カルシウム、ステアリン酸アルミ
ニウム)、窒化ホウ素等の無機粉末、ポリアミド樹脂粉
末(ナイロン粉末)、ポリエチレン粉末、ポリメタクリ
ル酸メチル粉末、ポリスチレン粉末、スチレンとアクリ
ル酸の共重合体樹脂粉末、ベンゾグアナミン樹脂粉末、
ポリ四弗化チレン粉末、セルロース粉末等の有機粉末、
二酸化チタン、酸化亜鉛等の無機白色顔料、クロロフィ
ル、β−カロチン等の天然色素等が挙げられる。但し、
一般の医薬品や化粧品に適用できる粉末であれば良く、
上記の成分に限定されるものではない。
【0013】液体油脂としては、アポガド油、ツバキ
油、タートル油、マカデミアナッツ油、トウモロコシ
油、ミンク油、オリーブ油、ナタネ油、卵黄油、ゴマ
油、パーシック油、小麦胚芽油、サザンカ油、ヒマシ
油、アマニ油、サフラワー油、綿実油、エノ油、大豆
油、落花生油、茶実油、カヤ油、コメヌカ油、シナギリ
油、日本キリ油、ホホバ油、胚芽油、トリグリセリン、
トリオクタン酸グリセリン、トリイソパルミチン酸グリ
セリン等が挙げられる。固体油脂としては、カカオ脂、
ヤシ油、馬脂、硬化ヤシ油、パーム油、牛脂、羊脂、硬
化牛脂、パーム核油、豚脂、牛骨脂、モクロウ核油、硬
化油、牛脚脂、モクロウ、硬化ヒマシ油等が挙げられ
る。ロウ類としては、ミツロウ、カンデリラロウ、綿ロ
ウ、カルナウバロウ、ベイペリーロウ、イポタロウ、鯨
ロウ、モンタンロウ、ヌカロウ、ラノリン、カポックロ
ウ、酢酸ラノリン、液状ラノリン、サトウキビロウ、ラ
ノリン脂肪酸イソプロピル、ラノリン酸ヘキシル、還元
ラノリン、ジョジョパロウ,硬質ラノリン、セラックロ
ウ、POE(ポリオキシエチレン)ラノリンアルコール
エーテル、POEラノリンアルコールアセテート、PO
Eコレステロールエーテル、ラノリン脂肪酸ポリエチレ
ングリコール、POE水素添加ラノリンアルコールエー
テル等が挙げられる。
【0014】炭化水素としては、流動パラフィン、オゾ
ケライト、スクワレン、プリスタン、パラフィン、セレ
シン、ワセリン、マイクロクリスタリンワックス等が挙
げられる。高級脂肪酸としては、例えば、ラウリン酸、
ミリスチン酸、パルミチン酸、ステアリン酸、ベヘン
(ベヘニン)酸、オレイン酸、12−ヒドロキシステア
リン酸、ウンデシレン酸、トール酸、イソステアリン
酸、リノール酸、リノレイン酸、エイコサペンタエン酸
(EPA)、ドコサヘキサエン酸(DHA)等が挙げら
れる。高級アルコールとしては、例えば、ラウリルアル
コール、セチルアルコール、ステアリルアルコール、ベ
ヘニルアルコール、ミリスチルアルコール、オレイルア
ルコール、セトステアリルアルコール等の直鎖アルコー
ル、モノステアリルグリセリンエーテル(パチルアルコ
ール)、2−デシルテトラデシノール、ラノリンアルコ
ール、コレステロール、フィトステロール、ヘキシルド
デカノール、イソステアリルアルコール、オクチルドデ
カノール等の分枝鎖アルコール等が挙げられる。
【0015】エステル類としては、ミリスチン酸イソプ
ロピル、オクタン酸セチル、ミリスチン酸オクチルドデ
シル、パルミチン酸イソプロピル、ステアリン酸ブチ
ル、ラウリン酸ヘキシル、ミリスチン酸ミリスチル、オ
レイン酸デシル、ジメチルオクタン酸ヘキシルデシル、
乳酸セチル、乳酸ミリスチル、酢酸ラノリン、ステアリ
ン酸イソセチル、イソステアリン酸イソセチル、12−
ヒドロキシステアリル酸コレステリル、ジ−2−エチル
ヘキシル酸エチレングリコール、ジペンタエリスリトー
ル脂肪酸エステル、モノイソステアリン酸N−アルキル
グリコール、ジカプリン酸ネオペンチルグリコール、リ
ンゴ酸ジイソステアリル、ジ−2−ヘプチルウンデカン
酸グリセリン、トリ−2−エチルヘキシル酸トリメチロ
ールプロパン、トリイソステアリン酸トリメチロールプ
ロパン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ペンタンエリス
リトール、トリ−2−エチルヘキシル酸グリセリン、ト
リイソステアリン酸トリメチロールプロパン、セチル2
−エチルヘキサノエート、2−エチルヘキシルパルミテ
ート、トリミリスチン酸グリセリン、トリ−2−ヘプチ
ルウンデカン酸グリセライド、ヒマシ油脂肪酸メチルエ
ステル、オレイン酸オイル、セトステアリルアルコー
ル、アセトグリセライド、パルミチン酸2−ヘプチルウ
ンデシル、アジピン酸ジイソブチル、N−ラウロイル−
L−グルタミン酸−2−オクチルドデシルエステル、ア
ジピン酸ジ−2−ヘプチルウンデシル、エチルラウレー
ト、セパチン酸ジ−2−エチルヘキシル、ミリスチン酸
2−ヘキシルデシル、パルミチン酸2−ヘキシルデシ
ル、アジピン酸2−ヘキシルデシル、セパチン酸ジイソ
プロピル、コハク酸2−エチルヘキシル、酢酸エチル、
酢酸ブチル、酢酸アミル、クエン酸トリエチル等の合成
エステルが挙げられる。
【0016】シリコーンとしては、例えば、ジメチルポ
リシロキサン、メチルフェニルポリシロキサン、メチル
ハイドロジェンポリシロキサン等の鎖状ポリシロキサ
ン、デカメチルポリシロキサン、ドデカメチルポリシロ
キサン、テトラメチルテトラハイドロジェンポリシロキ
サンなどの環状ポリシロキサン、3次元網目構造を形成
しているシリコーン樹脂、シリコーンゴム等が挙げられ
る。アニオン界面活性剤としては、例えばセッケン用素
地、ラウリン酸ナトリウム、パルミチン酸ナトリウム等
の脂肪酸セッケン、ラウリル硫酸ナトリウム、ラウリル
硫酸K 等の高級アルキル硫酸エステル塩、POEラウリ
ル硫酸トリエタノールアミン、POEラウリル硫酸ナト
リウム等のアルキルエーテル硫酸エステル塩、ラウロイ
ルサルコシンナトリウム等のN−アシルサルコシン酸、
N−ミリストイル−N−メチルタウリンナトリウム、ヤ
シ油脂肪酸メチルタウリッドナトリウム、ラウリルメチ
ルタウリッドナトリウム等の高級脂肪酸アミドスルホン
酸塩、POEオレイルエーテルリン酸ナトリウム、PO
Eステアリルエーテルリン酸等のリン酸エステル塩、ジ
−2−エチルヘキシルスルホコハク酸ナトリウム、モノ
ラウロイルモノエタノールアミドポリオキシエチレンス
ルホコハク酸ナトリウム、ラウリルポリプロピレングリ
コールスルホコハク酸ナトリウム等のスルホコハク酸
塩、リニアドデシルベンゼンスルホン酸ナトリウム、リ
ニアドデシルベンゼンスルホン酸トリエタノールアミ
ン、リニアドデシルベンゼンスルホン酸等のアルキルベ
ンゼンスルホン酸塩、N−ラウロイルグルタミン酸モノ
ナトリウム、N−ステアロイルグルタミン酸ジナトリウ
ム、N−ミリストイル−L−グルタミン酸モノナトリウ
ム等のN−アシルグルタミン酸塩、硬化ヤシ油脂肪酸グ
リセリン硫酸ナトリウム等の高級脂肪酸エステル硫酸エ
ステル塩、ロート油等の硫酸化油、POEアルキルエー
テルカルボン酸、POEアルキルアリルエーテルカルボ
ン酸塩、α−オレフィンスルホン酸塩、高級脂肪酸エス
テルスルホン酸塩、二級アルコール硫酸エステル塩、高
級脂肪酸アルキロールアミド硫酸エステル塩、ラウロイ
ルモノエタノールアミドコハク酸ナトリウム、N−パル
ミトイルアスパラギン酸ジトリエタノールアミン、カゼ
インナトリウム等が挙げられる。
【0017】カチオン界面活性剤としては、例えば、塩
化ステアリルトリメチルアンモニウム、塩化ラウリルト
リメチルアンモニウム等のアルキルトリメチルアンモニ
ウム塩、塩化ジステアリルジメチルアンモニウムジアル
キルジメチルアンモニウム塩、塩化ポリ(N,N'−ジメ
チル−3,5−メチレンピペリジニウム),塩化セチル
ピリジニウム等のアルキルピリジニウム塩、アルキル四
級アンモニウム塩、アルキルジメチルベンジルアンモニ
ウム塩、アルキルイソキノリニウム塩、ジアルキルモリ
ホニウム塩、POEアルキルアミン、アルキルアミン
塩、ポリアミン脂肪酸誘導体、アミルアルコール脂肪酸
誘導体、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等
が挙げられる。両性界面活性剤としては、例えば、2−
ウンデシル−N,N,N−(ヒドロキシエチルカルボキシ
メチル)−2−イミダゾリンナトリウム、2−ココイル
−2−イミダゾリニウムヒドロキサイド−1−カルボキ
シエチロキシ2ナトリウム塩等のイミダゾリン系両性界
面活性剤、2−ヘプタデシル−N−カルボキシメチル−
N−ヒドロキシエチルイミダゾリニウムペタイン、ラウ
リルジメチルアミノ酢酸ペタイン、アルキルペタイン、
アミドペタイン、スルホペタイン等のペタイン系界面活
性剤等が挙げられる。親油性非イオン界面活性剤として
は、例えば、ソルビタンモノオレエート、ソルビタンモ
ノイソステアレート、ソルビタンモノラウレート、ソル
ビタンモノパルミテート、ソルビタンモノステアレー
ト、ソルビタンセスキオレエート、ソルビタントリオレ
エート、ペンタ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロール
ソルビタン、テトラ−2−エチルヘキシル酸ジグリセロ
ールソルビタン等のソルビタン脂肪酸エステル類、モノ
綿実油脂肪酸グリセリン、モノエルカ酸グリセリン、セ
スキオレイン酸グリセリン、モノステアリン酸グリセリ
ン、α,α'−オレイン酸ピログルタミン酸グリセリン、
モノステアリン酸グリセリンリンゴ酸等のグリセリンポ
リグリセリン脂肪酸類、モノステアリン酸プロピレング
リコール等のプロピレングリコール脂肪酸エステル類、
硬化ヒマシ油誘導体、グリセリンアルキルエーテル等が
挙げられる。
【0018】親水性非イオン界面活性剤としては、例え
ば、POEソルビタンモノオレエート、POE−ソルビ
タンモノステアレート、POE−ソルビタンテトラオレ
エート等のPOEソルビタン脂肪酸エステル類、POE
−ソルピットモノラウレート、POE−ソルピットモノ
オレエート、POE−ソルピットペンタオレエート、P
OE−ソルピットモノステアレート等のPOEソルピッ
ト脂肪酸エステル類、POE−グリセリンモノステアレ
ート、POE−グリセリンモノイソステアレート、PO
E−グリセリントリイソステアレート等のPOEグリセ
リン脂肪酸エステル類、POEモノオレエート、POE
ジステアレート、POEモノジオレエート、システアリ
ン酸エチレングリコール等のPOE脂肪酸エステル類。
POEラウリルエーテル、POEオレイルエーテル、P
OEステアリルエーテル、POEベヘニルエーテル、P
OE2−オクチルドデシルエーテル、POEコレスタノ
ールエーテル等のPOEアルキルエーテル類、POEオ
クチルフェニルエーテル、POEノニルフェニルエーテ
ル、POEジノニルフェニルエーテル等のPOEアルキ
ルフェニルエーテル類、プルロニック等のプロアロニッ
ク型類、POE・POP(ポリオキシプロピル)セチル
エーテル、POE・POP2−デシルテトラデシルエー
テル、POE・POPモノブチルエーテル、POE・P
OP水添ラノリン、POE・POPグリセリンエーテル
等のPOE・POPアルキルエーテル類、テトロニック
等のテトラPOE・テトラPOPエチレンジアミン縮合
物類、POEヒマシ油、POE硬化ヒマシ油、POE硬
化ヒマシ油モノイソステアレート、POE硬化ヒマシ油
トリイソステアレート、POE硬化ヒマシ油モノピログ
ルタミン酸モノイソステアリン酸ジエステル、POE硬
化ヒマシ油マレイン酸等のPOEヒマシ油硬化ヒマシ油
誘導体、POEソルビットミツロウ等のPOEミツロウ
・ラノリン誘導体、ヤシ油脂肪酸ジエタノールアミド、
ラウリン酸モノエタノールアミド、脂肪酸イソプロパノ
ールアミド等のアルカノールアミド、POEプロピレン
グリコール脂肪酸エステル、POEアルキルアミン、P
OE脂肪酸アミド、ショ糖脂肪酸エステル、POEノニ
ルフェニルホルムアルデヒド縮合物、アルキルエトキシ
ジメチルアミンオキシド、トリオレイルリン酸糖が挙げ
られる。
【0019】保湿剤としては、例えばポリエチレングリ
コール、プロピレングリコール、グリセリン、1,3−
ブチレングリコール、キシリトール、ソルビトール、マ
ルチトール、コンドロイチン硫酸、ヒアルロン酸、ムコ
イチン硫酸、カロニン酸、アテロコラーゲン、コレステ
リル−12−ヒドロキシステアレート、乳酸ナトリウ
ム、胆汁酸塩、dl−ピロリドンカルボン酸塩、短鎖可溶
性コラーゲン、ポリオキシエチレンポリオキシプロピレ
ングリコール類、イザヨイバラ抽出物、セイヨウノコギ
リソウ抽出物、メリロート抽出物等が挙げられる。天然
の水溶性高分子化合物としては、例えば、アラビアゴ
ム、トラガカントガム、ガラクタン、グアガム、キャロ
ブガム、カラヤガム、カラギーナン、ペクチン、カンテ
ン、クインスシード(マルメロ)、アルゲコロイド(カ
ッソウエキス)、デンプン(コメ、トウモロコシ、バレ
イショ、コムギ)、グリチルリチン酸等の植物系高分子
化合物、キサンタンガム、デキストラン、サクシノグル
カン、プルラン等の微生物系高分子化合物、コラーゲ
ン、カゼイン、アルブミン、ゼラチン等の動物系高分子
化合物が挙げられる。半合成の水溶性高分子化合物とし
ては、例えば、カルボキシメチルデンプン、メチルヒド
ロキシプロピルデンプン等のデンプン系高分子化合物、
メチルセルロース、ニトロセルロース、エチルセルロー
ス、メチルヒドロキシプロピルセルロース、ヒドロキシ
エチルセルロース、セルロース硫酸ナトリウム、ヒドロ
キシプロピルセルロース、カルボキシメチルセルロース
ナトリウム(CMC)、結晶セルロース、セルロース末
等のセルロース系高分子、アルギン酸ナトリウム、アル
ギン酸プロピレングリコールエステル等のアルギン酸系
高分子化合物が挙げられる。
【0020】合成の水溶性高分子化合物としては例え
ば、ポリビニルアルコール、ポリビニルメチルエーテ
ル、ポリビニルピロリドン、カルボキシビニルポリマー
(カーボポール)等のビニル系高分子、ポリエチレング
リコール20,000、4,000,000、600,00
0等のポリオキシエチレン系高分子、ポリオキシエチレ
ンポリオキシプロピレン共重合体共重合体系高分子、ポ
リアクリル酸ナトリウム、ポリエチルアクリレート、ポ
リアクリルアミド等のアクリル系高分子、ポリエチレン
イミン、カチオンポリマー等が挙げられる。無機の水溶
性高分子化合物とてしは例えば、ベントナイト、ケイ酸
AlMg(ビーガム)、ラポナイト、ヘクトライト、無水
ケイ酸等が挙げられる。増粘剤としては、例えばアラビ
アガム、カラギーナン、カラヤガム、トラガカントガ
ム、キャロブガム、クインスシード(マルメロ)、カゼ
イン、デキストリン、ゼラチン、ペクチン酸ナトリウ
ム、アラギン酸ナトリウム、メチルセルロース、エチル
セルロース、CMC、ヒドロキシエチルセルロース、ヒ
ドロキシプロピルセルロース、PVA、PVM、PV
P、ポリアクリル酸ナトリウム、カルボキシビニルポリ
マー、ローカストビーンガム、グアーガム、タマリント
ガム、ジアルキルジメチルアンモニウム硫酸セルロー
ス、キサンタンガム、ケイ酸アルミニウムマグネシウ
ム、ペントナイト、ヘクトライト等がが挙げられる。皮
膜剤としては、セラック、ヒドロキシプロピルメチルセ
ルロース類が挙げられる。金属イオン封鎖剤としては、
例えば1−ヒドロキシエタン−1,1−ジフォスホン
酸、1−ヒドロキシエタン−1,1−ジフォスホン酸四
ナトリウム塩、エデト酸二ナトリウム、エデト酸三ナト
リウム、エデト酸四ナトリウム、クエン酸ナトリウム、
ポリリン酸ナトリウム、メタリン酸ナトリウム、グルコ
ン酸、リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、コハク酸、
エデト酸等が挙げられる。
【0021】低級アルコールとしては、メタノール、エ
タノール、プロパノール、イソプロパノール、イソブチ
ルアルコール、t−ブチルアルコール等が挙げられる。
多価アルコールとしては、例えば、エチレングリコー
ル、プロピレングリコール、トリメチレングリコール、
1,2−ブチレングリコール、1,3−ブチレングリコー
ル、テトラメチレングリコール、2,3−ブチレングリ
コール、ペンタメチレングリコール、2−ブテン−1,
4−ジオール、ヘキシレングリコール、オクチレングリ
コール等の2価のアルコール、グリセリン、トリメチロ
ールプロパン、1,2,6−ヘキサントリオール等の3価
のアルコール、ペンタエリスリトール等の4価アルコー
ル、キシリトール等の5価アルコール、ソルビトール、
マンニトール等の6価アルコール、ジエチレングリコー
ル、ジプロピレングリコール、トリエチレングリコー
ル、ポリプロピレングリコール、テトラエチレングリコ
ール、ジグリセリン、ポリエチレングリコール、トリグ
リセリン、テトラグリセリン、ポリグリセリン等の多価
アルコール重合体、エチレングリコールモノメチルエー
テル、エチレングリコールモノエチルエーテル、エチレ
ングリコールモノブチルエーテル、エチレングリコール
モノフェニルエーテル、エチレングリコールモノヘキシ
ルエーテル、エチレングリコールモノ2−メチルヘキシ
ルエーテル、エチレングリコールイソアミルエーテル、
エチレングリコールベンジルエーテル、エチレングリコ
ールイソプロピルエーテル、エチレングリコールジメチ
ルエーテル、エチレングリコールジエチルエーテル、エ
チレングリコールジブチルエーテル等の2価のアルコー
ルアルキルエーテル類、ジエチレングリコールモノメチ
ルエーテル、ジエチレングリコールモノエチルエーテ
ル、ジエチレングリコールモノブチルエーテル、ジエチ
レングリコールジメチルエーテル、ジエチレングリコー
ルジエチルエーテル、ジエチレングリコールブチルエー
テル、ジエチレングリコールメチルエチルエーテル、ト
リエチレングリコールメチルエーテル、トリエチレング
リコールモノエチルエーテル、プロピレングリコールモ
ノメチルエーテル、プロピレングリコールモノエチルエ
ーテル、プロピレングリコールモノブチルエーテル、プ
ロピレングリコールイソプロピルエーテル、ジプロピレ
ングリコールメチルエーテル、ジプロピレングリコール
エチルエーテル、ジプロピレングリコールブチルエーテ
ル等の2価アルコールアルキルエーテル類、エチレング
リコールモノメチルエーテルアセテート、エチレングリ
コールモノエチルエーテルアセテート、エチレングリコ
ールモノブチルエーテルアセテート、エチレングリコー
ルモノフェニルエーテルアセテート、エチレングリコー
ルジアジベート、エチレングリコールジサクシネート、
ジエチレングリコールモノエチルエーテルアステート、
ジエチレングリコールモノブチルエーテルアセテート、
プロピレングリコールモノメチルエーテルアセテート、
プロピレングリコールモノエチルエーテルアセテート、
プロピレングリコールモノプロピルエーテルアセテー
ト、プロピレングリコールモノフェニルエーテルアセテ
ート等の2価アルコールエーテルエステル、キシルアル
コール、セラキルアルコール、バチルアルコール等のグ
リセリンモノアルキルエーテル、ソルビトール、マンチ
トール、マルトトリオース、マンニトール、ショ糖、エ
リトリトール、グルコース、フルクトース、デンプン分
解等、マルトース、キシリトース、デンプン分解糖還元
アルコール等の糖アルコール、グリソリッド、テトラハ
イドロフルフリルアルコール、POEテトラハイドロフ
ルフリルアルコール、POPブチルエーテル、POP・
POEブチルエーテル、トリポリオキシプロピレングリ
セリンエーテル、POPグリセリンエーテル、POPグ
リセリンエーテルリン酸、POP・POEペンタンエリ
スリトールエーテル等が挙げられる。
【0022】糖類のうち、単糖類としては、例えば、D
−グリセリルアルデヒド、ジヒドロキシアセトン等の三
炭糖、D−エリトロース、D−エリトルロース、D−ト
レオース、エリスリトール等の四炭糖、L−アラビノー
ス、D−キシロース、L−リキソース、D−アラビノー
ス、D−リボース、D−リブロース、D−キシルロー
ス、L−キシルロース等の五炭糖、D−グルコース、D
−タロース、D−ブシコース、D−ガラクトース、D−
フルクトース、L−ガラクトース、L−マンノース、D
−タガトース等の六炭糖、アルドヘプトース、ヘプッロ
ース等の七炭糖、オクツロース等の八炭糖、2−デオキ
シ−D−リボース、6−デオキシ−L−ガラクトース、
6−デオキシ−L−マンノース等のデオキシ糖、D−グ
ルコサミン、D−ガラクトサミン、シアル酸、アミノウ
ロン酸、ラムミン酸等のアミノ糖、D−グルクロン酸、
D−マンヌロン酸、L−グルロン酸、D−ガラクツロン
酸、L−イズロン酸等のウロン酸等が挙げられる。オリ
ゴ糖としては、例えば、ショ糖、グンチアノース、ウン
ベリフェロース、ラクトース、プランテオース、イソリ
クノース類、α,α−トレハロース、ラフィノース、リ
クノース類、ウンピリシン、スタキオースペルパスコー
ス類等が挙げられる。
【0023】糖類のうち、多糖類としては、例えば、セ
ルロース、クインスシード、コンドロイチン硫酸、デン
プン、ガラクタン、デルマタン硫酸、グルコーゲン、ア
ラビアガム、ヘパラン硫酸、ヒアルロン酸、トラガント
ガム、ケラタン硫酸、コンドロイチン、キサンタンガ
ム、ムコイチン硫酸、グアガム、デキストラン、ケラト
硫酸、ローカストピーンガム、サクシノグルカン、カロ
ニン酸等が挙げられる。アミノ酸として、例えばグリシ
ン、アラニン、バリン、ロイシン、イソロイシン、セリ
ン、スレオニン、トリプトファン、シスチン、システイ
ン、メチオニン、プロリン、ヒドロキシプロリン等の中
性アミノ酸、アスパラギン酸、グルタミン酸、アスパラ
ギン、グルタミン等の酸性アミノ酸、およびアルギニ
ン、ヒスチジン、リジン、ヒドロキシリジン等の塩基性
アミノ酸が挙げられる。また、アミノ酸誘導体として、
例えばアシルサルコシンナトリウム(ラウロイルサルコ
シンナトリウム)、アシルグルタミン酸塩、アシルβ−
アラニンナトリウム、グルタチオン、ピロリドンカルボ
ン酸等が挙げられる。有機アミン類としては、例えばモ
ノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノ
ールアミン、モルホリン、トリイソプロパノールアミ
ン、2−アミノ−2−メチル−1,3−プロパンジオー
ル、2−アミノ−2−メチル−1−プロパノール等が挙
げられる。
【0024】合成樹脂エマルジョンとしては、例えばア
クリル樹脂エマルジョン、ポリアクリル酸エチルエマル
ジョン、アクリルレジン酸、ポリアクリルアルキルエス
テルエマルジョン、ポリ酢酸ビニル樹脂エマルジョン等
が挙げられる。pH調整剤としては、乳酸−乳酸ナトリ
ウム、クエン酸ナトリウム等の緩衝液等が挙げられる。
酸化防止剤としては、トコフェロール類、ジブチルヒド
ロキシトルエン、ブチルヒドロキシアニソール、没食子
酸エステル類等が挙げられる。酸化防止助剤としては、
リン酸、クエン酸、アスコルビン酸、マレイン酸、マロ
ン酸、コハク酸、フマル酸、ケファリン、ヘキサメタフ
ォスフェイト、フィチン酸、エチレンジアミン四酢酸等
が挙げられる。
【0025】又、本発明の抗真菌剤においては、活性成
分として本発明の錯体〔例えば式(I)で表わされる錯
体〕のみを含んでいてもよく、又その他の医薬活性成分
を配合してもよい。このような活性成分としては、本発
明の錯体以外の抗真菌剤〔例、塩酸クロコナゾール、ク
ロトリマゾール、硝酸イソコナゾール、硝酸エコナゾー
ル、硝酸オキシコナゾール、硝酸ミコナゾール、ミコナ
ゾール、チオコナゾール、ビホナゾールなど〕;皮膚殺
菌剤〔例、次亜塩素酸ナトリウム、ヨウ素及びヨウ素化
合物、過酸化水素、石灰酸及びクロルフェノール類、塩
化ベンザルコニウム等の陽性石ケン類、アルコール及び
アルデヒド類等〕;局所麻酔剤乃至かゆみ防止剤〔例、
陰イオン型界面活性剤(例、ラウリル硫酸ナトリウムな
ど)、グルコン酸クロルヘキシジル、塩酸アルキルポリ
アミノエチルグリシン、リドカイン等〕;ビタミン類
〔例、ビタミンA、B1,B2,B6,Eおよびその誘導
体、パントテン酸およびその誘導体、ビオチン等〕など
があげらる。本発明の抗真菌錯体は、患者の症状、年
令、体重、性別等に応じ、抗真菌作用を奏する有効量投
与される。例えば、式(I)で表わされる錯体は、外用
剤の場合は0.1〜10重量%、好ましくは約0.5〜2
重量%の主薬を含む製剤とし、患部に1日に1回〜数回
塗布/噴霧などの方法により投与する。
【0026】
【発明の実施の形態】以下、実施例、試験例及び処方例
によって、本発明をさらに詳細に説明するが、本発明は
これらに限定されるものではない。
【実施例】
実施例1 硝酸オキシコナゾール約1gをエタノール20mlに、塩
化亜鉛約0.17gをエタノール10mlにそれぞれ温時
溶かした後、両者の全量を合併させて不溶部を除き、室
温下48時間放置した。析出した無色柱状晶をろ取し、
少量のエタノールで洗浄後、乾燥して目的とする金属錯
体を得た。
【表1】 得られた金属錯体の結晶学的データ ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 項 目 測 定 値 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 分子式 Zn(C1813Cl43O)2Cl2 分子量 994.55 結晶系 単斜晶系 空間群 C2/c 格子定数 a= 21.082(2)Å b= 7.143(2)Å c= 29.081(2)Å β=108.58(1)Å 単位格子体積 4150(1)Å 吸収係数 Cu−Kα(λ=1.5418Å) ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━
【0027】試験例 実施例1で得た錯体(以下OCZ錯体と略称する)につ
いて下記の方法で抗真菌活性を調べた。 1.使用菌株 Trichophyton rubrum IFO 5467 2.溶解方法 測定濃度の10倍濃度になるように Dimethyl Sulfoxid
e(DMSO)で溶解した後、DMSOで2倍希釈系列
の薬液を調製した。 3.使用培地と感受性測定法 文献 Chemotherapy 32:568−584(1984)
に準拠し最小発育阻止濃度を測定した。 (1)接種用菌液 Sabouraud dextrose agar(SDA:Difco)平板に接種
し、30℃、22日間培養した後、約20mlの0.1w
/v% Tween 80を含む滅菌生理食塩水を加え、白金
耳を用いて寒天部分を擦って分生子を遊離させた。得ら
れた分生子懸濁液をピペットで回収した後、2枚重ねの
ガーゼを用いてろ過することにより菌糸塊や寒天小片を
除去した。ろ過液は血球計算板を用いて106 spores/
mlの濃度に調整し、接種菌液として用いた。 (2)感受性測定培地 pH無修正のSDA培地に最終濃度80−0.0013μ
g/mlの範囲の薬剤を含む2倍希釈系列の平板培地を作
製した。薬剤溶液は寒天培地の1/100容を添加し、
溶媒(DMSO)の最終濃度が1%になるようにした。 (3)接種 接種用菌液をミクロプランター(佐久間製作所)を用い
て5μL 接種した。 4.培養 30℃,4日間培養した。 5.判定 対照に用いた薬剤不含有培地での生育を確認した後、菌
の生育が肉眼で認められない最小濃度をMICとした。
測定結果を〔表2〕に示す。
【表2】 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 菌株名 菌 株 No. MIC(μg/ml) OCZ錯体 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ T. rubrum IFO 5467 0.01 ━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━━ 接種菌量 約106 spores/ml
【0028】処方例 実施例1で得た金属錯体すなわちOCZ錯体を用い、下
記の処方と方法に従い各製剤を製造した。 (1)液剤 (i) OCZ錯体 0.5g (ii)基剤 ミリスチン酸イソプロピル 3.0〜5.0 (iii)溶解剤 ベンジルアルコール 0.3〜0.5 (iv)溶解補助剤 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 60 0.5〜1.0 (v)基剤 エタノール 適 量 全 量 100.0ml (i)〜(iv)を(i)の成分が溶解するまで混合撹拌す
る。溶解後、(v)を用いて規定の量に調整し、溶液が
均一になるまで撹拌混合を行う。
【0029】 (2)ゲル剤(透明) (i) OCZ錯体 0.5g (ii)溶解剤 ベンジルアルコール 0.5〜1.0 (iii)溶解補助剤 ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油 60 1.0〜2.0 (iv)増粘剤 カルボキシビニルホリマー 0.5〜1.5 (v)増粘剤 ヒドロキシプロピルセルロース 0.3〜1.0 (vi)基 剤 精 製 水 0〜30.0 (vii)安定剤 トリエタノールアミン 0.5〜1.0 (viii)基 剤 エタノール 適 量 全 量 100.0g (vi)に(iv)、(v)を撹拌混合しながら、透明になる
まで撹拌混合する(A)。(i)、(ii)、(iii)及び
(viii)の一部を用いて(i)の成分が溶解するまで撹
拌する(B)。(A)に(B)を均一になるまで混合撹拌後、
(vii)を加えて粘稠度が均一になるまで撹拌混合す
る。最後に(viii)を用いて規定の量に調整する。
【0030】 (3)クリーム剤(分散型) (i) OCZ錯体 0.5g (ii)乳化剤 モノステアリン酸グリセリン 5.3 (iii)乳化剤 ステアリン酸ポリオキシル 40 2.0 (iv)基 剤 ステアリルアルコール 3.5 (v)分散剤 ポリソルベート 60 0.2 (vi)基 剤 ミリスチン酸イソプロピル 10.0 (vii)基 剤 スクワラン 5.0 (viii)消泡剤 メチルポリシロキサン 0.1 (ix)防腐剤 パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (x)防腐剤 パラオキシ安息香酸プロピル 0.1 (xi)基 剤 濃グリセリン 2.5 (xii)pH調整剤 クエン酸 適 量 (xiii)pH調整剤 水酸化ナトリウム 適 量 (xiv)基 剤 精製水 適 量 全 量 100.0g (ii)、(iii)、(iv)、(vi)、(vii)、(vii
i)、(x)成分を混合し、70〜80℃にて加温・撹拌
混合する(A)。(ix)、(xi)、(xiii)、(xiv)を
(A)と同様に70〜80℃に加温しながら、撹拌溶解す
る(B)。(xiv)の一部に(v)を均一に混合後、(i)
を分散する(C)。(A)に(B)を撹拌しながら添加し乳化
後、冷却を行い膏体が粘稠になる前に(C)を加えて、十
分に混合し、クリーム剤を製する。
【0031】
【発明の効果】本発明のイミダゾール化合物とハロゲン
化金属との錯体は、安定でしかも低毒性ですぐれた抗真
菌作用を奏するので、抗真菌剤などの医薬として有用で
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】は、実施例1で得た金属錯体の、X線構造解析
データーから判明した立体構造を示す。

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】抗真菌作用を有するイミダゾール化合物配
    位金属錯体。
  2. 【請求項2】式 MLm Xn (I) (式中、Mは金属元素を、Lは抗真菌作用を有するイミ
    ダゾール化合物配位子を、Xは陰イオン性配位子を、m
    及び n はそれぞれ独立して1〜3の整数を示し、2≦
    m+n ≦5である。)で表されるイミダゾール化合物配
    位金属錯体。
  3. 【請求項3】Xがハロゲンイオンである請求項2記載の
    錯体。
  4. 【請求項4】式 【化1】 (式中、X'はハロゲンイオンを、Mは金属元素を、R
    及びR'はそれぞれ独立して置換されていてもよい低級
    アルキル又は低級アルケニル基を示す。)で表わされる
    請求項1記載の錯体。
  5. 【請求項5】式 【化2】 で表わされる請求項1記載の錯体。
  6. 【請求項6】請求項1記載の錯体を含有してなる抗真菌
    剤。
  7. 【請求項7】式 【化3】 (式中、記号は請求項4記載の通り。)で表わされる化
    合物とハロゲン化金属とを反応させることを特徴とする
    請求項4記載の錯体の製造法。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2018145248A (ja) * 2017-03-02 2018-09-20 国立大学法人京都大学 無限配位高分子(ICPs)を用いた一酸化炭素放出材料

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