JPH11295608A - 観察装置、被検マーク検出装置及び露光装置 - Google Patents

観察装置、被検マーク検出装置及び露光装置

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JPH11295608A
JPH11295608A JP10120033A JP12003398A JPH11295608A JP H11295608 A JPH11295608 A JP H11295608A JP 10120033 A JP10120033 A JP 10120033A JP 12003398 A JP12003398 A JP 12003398A JP H11295608 A JPH11295608 A JP H11295608A
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JP
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light
optical system
phase difference
region
mark
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JP10120033A
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English (en)
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Ayako Sugaya
綾子 菅谷
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Nikon Corp
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Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】被検物体の特性の如何にかかわらず、常に精度
良く被検物体を観察することができる観察装置を提供す
る。 【解決手段】対物光学系18を介して被検物体WMを照
明する照明光学系11〜15と、被検物体WMから発す
る光束を対物光学系18を介して集光する結像光学系2
0〜26とを備える観察装置において、照明光学系は、
透光部12aと遮光部12bとからなる照明開口絞り1
2を有し、結像光学系は、照明開口絞り12の透光部1
2aと共役な第1領域23aと、遮光部12bと共役な
第2領域23bとを有し、両領域23a、23bの間に
第1の位相差を与える第1の位相差付与部材23と、照
明開口絞り12の透光部12aと共役な第3領域24a
と、遮光部12bと共役な第4領域24bとを有し、両
領域24a、24bの間に第1の位相差とは異なる第2
の位相差を与える第2の位相差付与部材24とを有す
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は主として観察装置に
関し、特に半導体素子や液晶表示素子等を製造する際に
用いられる被検マーク検出装置に関する。
【0002】
【従来の技術】半導体素子や液晶表示素子を製造する主
要な工程として、フォトリソグラフィ工程がある。同工
程では、投影原版(以下レチクルという。)上のパター
ンを感光基板(以下ウエハという。)上に転写するため
に、投影露光装置が用いられる。この露光装置では、既
にウエハ上に転写されているパターンと、これから転写
しようとするレチクル上のパターンとの間の位置合わせ
を正確に行う必要があり、そのために位置合わせ装置
(アライメント光学系)が付設されている。レチクルと
ウエハとの間のアライメントを行う手法としては、各種
のものが知られている。そのうちの一手法として、反射
照明の顕微鏡を観察装置として用い、ウエハマークを拡
大して光電検出器上に結像するものがある。またフォト
リソグラフィ工程では、複数のウエハマークの間の位置
ずれを検出するための観察装置として、重ね合わせ測定
装置が使用される。同装置としては、通常、反射照明の
顕微鏡が使用される。
【0003】このように反射照明の顕微鏡を用いて、ウ
エハマークを光電検出器上に拡大投影する場合に、ウエ
ハマークの凸部と凹部との段差が小さいときには、ウエ
ハマークの像は低コントラストとなる。したがって低段
差のウエハマークのための観察装置の1つとして、位相
差顕微鏡が用いられる。他方、位相差顕微鏡の方式とし
ては、0次光と0次光以外の回折光との間に付与する位
相差の符号をコントロールすることによって、位相が遅
れている部分、すなわち凹部(透過照明のときは厚みの
厚い部分、又は屈折率の高い部分)が暗く見えるダーク
コントラスト図7と、位相が進んでいる部分が明るく見
えるブライトコントラスト図6がある(特開平3−27
515号、特開平7−261089号)。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】一般にパターン形状の
認識は、明るい部分の認識よりも、暗い部分の認識の方
が容易である。特に光電検出器を用いて電気的に撮像し
て観察する場合は、撮像領域全体の平均的な明るさに対
して、それよりも明るい信号は精度良く位置検出するこ
とが難しく、逆に暗い信号は精度良く位置検出がしやす
い。従って、例えば凹部が占める面積の割合が撮像領域
全体に対して狭い場合には、ダークコントラストを用い
ることが好ましい。これにより、面積の狭い凹部が暗く
見え、面積の広い凸部が明るく見えるから、凹部の位置
を精度良く認識することができる。これに反してブライ
トコントラストを用いると、面積の狭い凹部が明るく見
え、面積の広い凸部が暗く見えるから、凹部の位置の認
識も凸部の位置の認識も精度が落ちることになる。上記
とは逆に、凹部が占める面積の割合が撮像領域全体に対
して広い場合には、ダークコントラストは適さず、ブラ
イトコントラストが適することになる。
【0005】また、凹部の反射率が凸部に比べて低い場
合には、ダークコントラストを用いることが好ましい。
これにより、明視野検出に比べ反射率の低い凹部がより
暗く見え、反射率の高い凸部がより明るく見えるから像
のコントラストがまし、位置を精度良く認識することが
できる。これに反してブライトコントラストを用いる
と、明視野検出に比べ反射率の低い凹部が明るく見え、
反射率の高い凸部が暗く見えるから像のコントラストが
おち、凹部の位置の認識も凸部の位置の認識も精度が落
ちることになる。上記とは逆に、凹部の反射率が凸部に
比べて高い場合には、ダークコントラストは適さず、ブ
ライトコントラストが適することになる。
【0006】以上のように、マークの形状や反射率など
に応じて、いずれのコントラスト方式が適するかが決ま
る。但し、マークの形状や反射率などは、ウエハが経る
各種のプロセスに応じて変化するものであるから、いず
れのコントラスト方式が適するかを、予め定めることは
困難である。しかるに上記した従来の観察装置は、いず
れも両コントラスト方式の間を切り替える機能を有して
いないから、ウエハが経る各種のプロセスに応じて、適
切なコントラスト方式を選択することができなかった。
この結果、ウエハマークの位置検出を精度良く行うこと
ができない場合が生じることとなっていた。したがって
本発明は、被検物体の特性の如何にかかわらず、常に精
度良く被検物体を観察することができる観察装置と被検
マーク検出装置を提供することを課題とし、また、この
被検マーク検出装置を備えた露光装置を提供することを
課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記課題を解決
するためになされたものであり、すなわち、本発明の請
求項1の発明は、対物光学系を介して被検物体を照明す
る照明光学系と、前記物体から発する光束を前記対物光
学系を介して集光する結像光学系とを備える観察装置に
おいて、前記照明光学系は、透光部と遮光部とからなる
照明開口絞りを有し、前記結像光学系は、前記照明開口
絞りと実質的に共役な位置に配置可能に設けられて、前
記透光部とほぼ共役な第1領域と前記遮光部とほぼ共役
な第2領域とを有し、前記第1領域及び前記第2領域の
間に第1の位相差を与える第1の位相差付与部材と、前
記照明開口絞りと実質的に共役な位置に配置可能に設け
られて、前記透光部とほぼ共役な第3領域と前記遮光部
とほぼ共役な第4領域とを有し、前記第3領域及び第4
領域の間に前記第1の位相差とは異なる第2の位相差を
与える第2の位相差付与部材と、を有することを特徴と
する観察装置である。
【0008】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、前記第1の位相差付与部材による第1の位相差は約
90°であり、第2の位相差付与部材による第2の位相
差は約−90°であることを特徴とするものである。な
お、第1の位相差90°とは、第1領域と第2領域との
間に付与される位相差を意味し、したがっていずれの領
域の方が位相が進むのか、ということまでは意味しな
い。すなわち、第1領域を通過する光束の位相が、第2
領域を通過する光束の位相よりも進む場合であっても良
いし、逆に、遅れる場合であっても良い。これに反して
第2の位相差−90°とは、第3領域と第4領域との間
に付与される位相差を意味するが、第1領域を通過する
光束の位相が第2領域を通過する光束の位相よりも進む
場合には、第3領域を通過する光束の位相が第4領域を
通過する光束の位相よりも遅れることを意味し、逆に、
第1領域を通過する光束の位相が第2領域を通過する光
束の位相よりも遅れる場合には、第3領域を通過する光
束の位相が第4領域を通過する光束の位相よりも進むこ
とを意味する。
【0009】請求項3の発明は、請求項1又は2記載の
発明において、前記第1の位相差付与部材と第2の位相
差付与部材は、光路内外に挿脱自在に配置されたことを
特徴とするものである。請求項4の発明は、請求項1、
2または3記載の発明において、前記結像光学系は、光
路内外に挿脱自在に配置されて、前記対物光学系からの
光束を該挿脱により第1の光路と第2の光路へ選択的に
導く光路偏向部材を有し、前記第1の光路中には前記第
1の位相差付与部材が配置され、前記第2の光路中には
前記第2の位相差付与部材が配置されることを特徴とす
るものである。請求項5の発明は、請求項1、2または
3記載の発明において、前記結像光学系は、前記対物光
学系からの光束を第1の光路と第2の光路とに分割する
光路分割部材を有し、前記第1の光路中には前記第1の
位相差付与部材が配置され、前記第2の光路中には前記
第2の位相差付与部材が配置されることを特徴とするも
のである。
【0010】次に、請求項6の発明は、被検物体上に形
成された被検マークを照明する照明光学系と、前記被検
マークから発する光束を集光する結像光学系と、該結像
光学系により集光された光を光電検出する光電検出器と
を備え、該光電検出器の検出信号に基づいて前記被検マ
ークの位置に関する情報を検出する被検マーク検出装置
において、前記照明光学系は、透光部と遮光部とからな
る照明開口絞りを有し、前記結像光学系は、前記照明開
口絞りと実質的に共役な位置に配置可能に設けられて、
前記透光部とほぼ共役な第1領域と前記遮光部とほぼ共
役な第2領域とを有し、前記第1領域及び前記第2領域
の間に第1の位相差を与える第1の位相差付与部材と、
前記照明開口絞りと実質的に共役な位置に配置可能に設
けられて、前記透光部とほぼ共役な第3領域と前記遮光
部とほぼ共役な第4領域とを有し、前記第3領域及び前
記第4領域の間に前記第1の位相差とは異なる第2の位
相差を与える第2の位相差付与部材と、を有することを
特徴とする被検マーク検出装置である。なお、請求項1
〜5の発明は、反射照明(落射照明)型の発明に関する
が、以降の請求項6〜9の発明は、反射照明であると透
過照明であるとを問わない。
【0011】請求項7の発明は、被検物体上に形成され
た被検マークを照明する照明光学系と、被検マークから
発する光束を集光する結像光学系と、結像光学系により
集光された光を光電検出する光電検出器とを備え、光電
検出器の検出信号に基づいて被検マークに位置に関する
情報を検出する被検マーク検出装置において、照明光学
系は、第1の被検マークを照明する第1照明光学系と、
第1の被検マークとは異なる第2の被検マークを照明す
る第2照明光学系とを備え、結像光学系は、第1の被検
マークから発する光束を集光する第1結像光学系と、第
2の被検マークから発する光束を集光する第2結像光学
系とを備え、第1照明光学系は、第1透光部と第1遮光
部とからなる第1照明開口絞りを有し、第2照明光学系
は、第2透光部と第2遮光部とからなる第2照明開口絞
りを有し、第1結像光学系は、第1照明開口絞りと共役
な位置に配置可能に設けられて、第1透光部と共役な第
1領域と第1遮光部と共役な第2領域とを有し、第1領
域及び第2領域の間に第1の位相差を与える第1の位相
差付与部材を有し、第2結像光学系は、第2照明開口絞
りと共役な位置に配置可能に設けられて、第2透光部と
共役な第3領域と第2遮光部と共役な第4領域とを有
し、第3領域及び第4領域の間に第1の位相差を与える
第1の位相差付与部材を有することを特徴とする被検マ
ーク検出装置である。請求項8の発明は、請求項6また
は7の発明において、前記光電検出器は、前記被検物体
と共役な位置に配置され、前記被検物体上に形成される
第1マークと第2マークとの重ね合わせの程度を検出す
ることを特徴とするものである。
【0012】さて、請求項6〜8の発明に関し、以下の
ように構成することも可能である。 (1)請求項6乃至8の何れか一項記載のマーク検出装
置において、前記第1の位相差付与部材による前記第1
の位相差は約90°であり、前記第2の位相差付与部材
による前記第2の位相差は約−90°である。 (2)請求項6乃至8、及び上記(1)の何れか一つに
記載のマーク検出装置において、前記第1の位相差付与
部材と前記第2の位相差付与部材とは、光路内外に挿脱
自在に配置される。 (3)請求項6乃至8、及び上記(1)乃至(2)の何
れか一つに記載のマーク検出装置において、前記結像光
学系は、光路内外に挿脱自在に配置されて、前記対物光
学系からの光束を該挿脱により第1の光路と第2の光路
へ選択的に導く光路偏向部材を有し、前記第1の光路中
には前記第1の位相差付与部材が配置され、前記第2の
光路中には前記第2の位相差付与部材が配置される。 (4)請求項6乃至8、及び上記(1)乃至(2)の何
れか一つに記載のマーク検出装置において、前記結像光
学系は、前記対物光学系からの光束を第1の光路と第2
の光路とに分割する光路分割部材を有し、前記第1の光
路中には前記第1の位相差付与部材が配置され、前記第
2の光路中には前記第2の位相差付与部材が配置され
る。
【0013】次に、請求項9の発明は、投影原版上に設
けられたパターンを照明する原版照明光学系と、前記パ
ターンからの光に基づいて基板上に前記パターンの像を
投影する投影光学系とを備える露光装置において、請求
項6乃至8の何れかの発明を備えることを特徴とするも
のである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態につき
図面を参照して説明する。以下の実施の形態は、本発明
の観察装置を投影露光装置に備えられた被検マーク検出
装置(アライメント光学系)に適用したものである。図
1は、第1実施例の投影露光装置を示す。原版照明光学
系1からの露光光ELは、レチクルRのパターン面PA
を均一な照度分布で照明する。原版照明光学系1は、水
銀ランプ又はエキシマレーザ光源等の露光光源、照度分
布均一化用のフライアイレンズ、可変視野絞り、及びコ
ンデンサレンズ等を含む。露光光ELのもとで、レチク
ルRの照明領域内の回路パターンPAの像が、両側(又
はウエハW側に片側)テレセントリックな投影光学系2
を介して、所定の投影倍率(例えば1/4、1/5等)
で、投影光学系2の結像面に配置されたウエハW上のレ
ジスト層に転写される。以下、投影光学系2の光軸ax
に平行にZ軸を取り、Z軸に垂直な平面内で図1の紙面
に平行にX軸を取り、図1の紙面に垂直にY軸を取って
説明する。
【0015】レチクルRは、レチクルステージ3上に吸
着保持され、レチクルステージ3は、X方向、Y方向及
びXY面内での回転方向にレチクルRの位置決めを行
う。レチクルステージ3のXY面内での位置と回転角
は、不図示のレーザ干渉計によってリアルタイムに計測
される。この計測結果は、装置全体の動作を統轄制御す
る主制御系6bに送られる。主制御系6bからの制御情
報に基づいて、ステージ制御系6cがレチクルステージ
3の位置制御を行う。主制御系6bには、オペレータが
種々のコマンド等を入力するためのキーボード6aが接
続されている。
【0016】一方、ウエハWはウエハホルダ4上に吸着
保持され、ウエハホルダ4はZステージ5Z上に固定さ
れ、Zステージ5ZはXYステージ5XY上に固定され
ている。Zステージ5Zは、オートフォーカス方式で、
ウエハWの表面が投影光学系2の像面に合致するよう
に、フォーカス位置(Z方向の位置)を制御する。XY
ステージ5XYは、投影光学系2の像面と平行なXY平
面に沿って2次元移動する。また、不図示であるが、ウ
エハWの傾斜角を制御するレベリングステージも設けら
れており、これらのZステージ5Z及びXYステージ5
XY等よりウエハステージが構成されている。Zステー
ジ5ZのXY面内での位置と回転角は、不図示のレーザ
干渉計によってリアルタイムに計測されている。この計
測結果は主制御系6bに送られ、主制御系6bからの制
御情報に基づいて、スデージ制御系6cはXYステージ
5XYのステッピング動作の制御を行う。
【0017】そして、露光時には、露光光ELのもと
で、レチクルRのパターン像がウエハW上の1つのショ
ット領域に露光される。その後、XYステージ5XYを
ステッピング駆動して、次のショット領域を投影光学系
2の露光領域に移動して露光を行う。以上の動作がステ
ップ・アンド・リピート方式で繰り返されて、ウエハW
上の各ショット領域ヘの露光が行われる。この露光が重
ね合わせ露光である場合には、予めウエハW上の各ショ
ット領域の内の所定のショット領域(サンプルショッ
ト)に付設されたウエハマークの位置を検出することに
よって、例えばエンハンスト・グローバル・アライメン
ト(EGA)方式で各ショット領域のアライメントを行
っておく必要がある。
【0018】そのため、投影光学系2の側面に、オフ・
アクシス方式で画像処理方式のアライメント光学系10
が備えられている。そのアライメントには、予め所定の
ウエハマーク(サーチアライメントマーク)の大まかな
位置を検出するためのサーチアライメントと、所定のウ
エハマーク(ファインアライメントマーク)の位置を高
精度に検出するためのファインアライメントとがある。
本例のアライメント光学系10は、サーチアライメン
ト、及びファインアライメントの何れにも切り換えて使
用できるように構成されている。
【0019】次に、アライメント光学系10について詳
細に説明する。光ファイバ11の射出面には、照明開口
絞り12が配置されている。図2は照明開口絞り12を
示し、同絞り12には、輪帯開口状の透光部12aが設
けられており、透光部12a以外の領域は遮光部12b
となっている。照明開口絞り12の透光部12aを通過
した照明光束ILは、コンデンサーレンズ13を通過し
て照明視野絞り14を照明する。照明視野絞り14を通
過した照明光束ILは、照明リレーレンズ15、ハーフ
プリズム16、結像開口絞り17、第1対物レンズ1
8、及び反射プリズム19を通過して、ウエハW上のウ
エハマークWMを反射照明する。ウエハマークWMから
反射、回折によって発生した結像光束は、反射プリズム
19、第1対物レンズ18、及び結像開口絞り17を通
過してハーフプリズム16に入射し、ハーフプリズム1
6で反射し、第2対物レンズ20を通過して指標板21
上にウエハマークWMの像を結像する。指標板21上に
は、ウエハマークWMの位置の基準となる指標マークI
Mが形成されている。
【0020】図3(a)は、本例のウエハマークWM中
のX軸のウエハマークWMXを示す。ウエハマークWM
Xは、X方向に所定ピッチでY方向に細長い凹凸のパタ
ーンを形成したライン・アンド・スペースパターンであ
る。不図示であるが、ウエハマークWMXを90°回転
した形状のY軸のウエハマークも形成されている。図3
(b)は、指標板21上の指標マークIMを示す。指標
マークIMは、X方向に対応する方向に所定間隔で配置
された1対の2本の細長い遮光パターンよりなるX軸の
指標マークIMX、及びY方向に対応する方向に所定間
隔で配置された1対の2本の細長い遮光パターンよりな
るY軸の指標マークIMYより構成されている。この場
合、ファインアライメント時には、X軸の指標マークI
MXの間にX軸のウエハマークWMXの像が収まり、Y
軸の指標マークIMYの間にY軸のウエハマークの像が
収まるようになる。
【0021】図1に戻り、指標板21を通過した結像光
束は、光軸AXに沿って第1リレーレンズ22を通過し
て、照明開口絞り12と実質的に共役な位置に配置され
た第1位相板23又は第2位相板24に入射する。両位
相板23、24は、切替え機構25によって光路内外に
切替え自在に配置されている。図4(a)は第1位相板
23の平面図を示し、同図(b)は断面図を示す。同図
に示すように、第1位相板23の光軸AXと直交する平
面領域のうち、照明開口絞り12の透光部12aと共役
な第1領域23aは、その第1領域23aを通過する光
束の位相が、遮光部12bと共役な第2領域23bを通
過する光束の位相に対して、90°の位相差だけ遅れる
ように形成されている。すなわち第1位相板23は、ウ
エハマークWMから発する光束のうち、0次光の通過す
る領域23aを通過する光の位相を90°だけ遅らせる
ように形成されている。
【0022】他方、図5(a)は第2位相板24の平面
図を示し、同図(b)は断面図を示す。同図に示すよう
に、第2位相板24の平面領域のうち、照明開口絞り1
2の透光部12aと共役な第3領域24aは、その第3
領域24aを通過する光束の位相が、遮光部12bと共
役な第4領域24bを通過する光束の位相に対して、9
0°の位相差だけ進むように形成されている。すなわち
第2位相板24は、ウエハマークWMから発する光束の
うち、0次光の通過する領域24aを通過する光の位相
を90°だけ進ませるように形成されている。なお、当
然のことながら図4において、位相を遅れさせるという
ことは、該当する部分の位相板を厚く形成するというこ
とではない。該当する部分の位相板を薄く形成しても位
相を遅らせることが出来る。同様に図5において、位相
を進めるということは、該当する部分の位相板を薄く形
成するということではない。該当する部分の位相板を厚
く形成しても位相を進めることが出来る。
【0023】第1位相板23又は第2位相板24を通過
した結像光束は、第2リレーレンズ26を通過した後、
ハーフプリズム27によって2分割され、分割された結
像光束は、それぞれCCD型の2次元のX方向撮像素子
28及びY方向撮像素子29の撮像面にウエハマークW
M、及び指標マークIMの像を形成する。X方向撮像素
子28は、図3(a)のX方向ウエハマークWMXと、
図3(b)のX方向指標マークIMXを読み出す撮像素
子であり、Y方向撮像素子29は、Y方向ウエハマーク
WMYと、Y方向指標マークIMYを読み出す撮像素子
である。撮像素子28、29からの撮像信号は、信号処
理系30に供給されている。信号処理系30は、X方向
指標マークIMXの中心を基準としたX方向ウエハマー
クWMXのX方向への位置ずれ量△Xと、Y方向指標マ
ークIMYの中心を基準としたY方向ウエハマークWM
YのY方向への位置ずれ量△Yを求める。この位置ずれ
量(△X,△Y)は、信号処理系30から主制御系6b
に供給される。主制御系6bは、位置ずれ量(△X、△
Y)に、レーザ干渉計によって計測されるZステージ5
Zの座標(X、Y)を加算することによって、検出対象
のウエハマークWMのX座標とY座標を求める。
【0024】以上のように本実施例では、2種類の位相
板23、24を備えているから、これらを切り替えるこ
とにより、容易にブライトコントラストとダークコント
ラストとを切り替えることが出来る。なお、本実施例で
は、位相差付与部材として位相板23、24を用いてい
るが、位相差付与部材としては平行平面板に膜を設けた
ものには限られない。例えば、位相差付与部材を設置す
べき位置にレンズがあるときには、そのレンズ表面に膜
を設けても良い。サーチアライメントとファインアライ
メントで異なるマークを用いる場合、それぞれのマーク
の形状や反射率に適するよう、サーチアライメントとフ
ァインアライメントでダークコントラストとブライトコ
ントラストを使い分けることができるため、低段差パタ
ーンに対してサーチもファインも高精度な位置検出が可
能となる。また、上記の実施例では位相差系を使用して
いるが、照明系や結像系を明視野と位相差系との両方の
検出が可能な構成として、サーチアライメントもファイ
ンアライメントも高段差から低段差のマークまで高精度
の位置検出が可能になるようにしてもよい。
【0025】次に、本発明の第2実施例のアライメント
光学系につき、図8を参照して説明する。指標板21を
通過した結像光束は、光路内外に挿脱自在に配置された
切替えミラー31に入射する。切替えミラー31を光路
外に除去したときには、結像光束は、第1リレーレンズ
22A、第1位相差板23、ミラー32A、第2リレー
レンズ26A、及びハーフプリズム27を経て、撮像素
子28、29の撮像面にウエハマークWM及び指標マー
クIMの像を形成する。他方、切替えミラー31を光路
内に挿入したときには、結像光束は切替えミラー31に
よって反射し、第1リレーレンズ22B、第2位相差板
24、ミラー32B、第2リレーレンズ26B、及びハ
ーフプリズム27を経て、撮像素子28、29の撮像面
にウエハマークWM及び指標マークIMの像を形成す
る。以上のように本実施例によれば、切替えミラー31
を光路内外に移動することにより、ブライトコントラス
トとダークコントラストとを容易に切り替えることが出
来る。
【0026】次に、本発明の第3実施例のアライメント
光学系につき、図9を参照して説明する。指標板21を
通過した結像光束は、ビームスプリッタ33によって2
分割される。ビームスプリッタ33を透過した結像光束
は、第1リレーレンズ22A、第1位相差板23、第2
リレーレンズ26A、及びハーフプリズム27Aを経
て、撮像素子28A、29Aの撮像面にウエハマークW
M及び指標マークIMの像を形成する。他方、ビームス
プリッタ33で反射した結像光束は、第1リレーレンズ
22B、第2位相差板24、第2リレーレンズ26B、
及びハーフプリズム27Bを経て、撮像素子28B、2
9Bの撮像面にウエハマークWM及び指標マークIMの
像を形成する。以上のように本実施例によれば、ブライ
トコントラストによる観察とダークコントラストによる
観察とを同時に行うことが出来、また撮像素子の選択で
どちらか片方のみの観察も可能である。
【0027】次に、本発明の第4実施例のアライメント
光学系につき、図10を参照して説明する。指標板21
を通過した結像光束は、ビームスプリッタ33によって
2分割される。ビームスプリッタ33を透過した結像光
束は、第1リレーレンズ22A、第1位相差板23、ミ
ラー32A、第2リレーレンズ26A、シャッター34
A、及びハーフプリズム27を経て、撮像素子28、2
9の撮像面にウエハマークWM及び指標マークIMの像
を形成する。他方、ビームスプリッタ33で反射した結
像光束は、第1リレーレンズ22B、第2位相差板2
4、ミラー32B、第2リレーレンズ26B、シャッタ
ー34B、及びハーフプリズム27を経て、撮像素子2
8、29の撮像面にウエハマークWM及び指標マークI
Mの像を形成する。以上のように本実施例によれば、シ
ャッター34A、34Bの操作により、ブライトコント
ラストとダークコントラストとを容易に切り替えること
が出来る。
【0028】次に、本発明の第5実施例のアライメント
光学系につき、図11を参照して説明する。光ファイバ
11Aより射出した第1の光束は、照明開口絞り12A
とコンデンサーレンズ13Aを通過し、ダイクロイック
ミラー35を透過する。すなわち第1の光束としては、
ダイクロイックミラー35を透過する波長のものを用い
る。他方、光ファイバ11Bより射出した第2の光束
は、照明開口絞り12Bとコンデンサーレンズ13Bを
通過し、ダイクロイックミラー35で反射する。すなわ
ち第2の光束としては、ダイクロイックミラー35で反
射する波長のものを用いる。また両照明開口絞り12
A、12Bは同一に形成されている。
【0029】ダイクロイックミラー35によって合成さ
れた両光束は、第1実施例と同様にして指標板21に達
し、ダイクロイックミラー36に入射する。両ダイクロ
イックミラー35、36は同一に形成されており、した
がって第1の光束はダイクロイックミラー36を透過
し、第3実施例と同様に、撮像素子28A、29Aの撮
像面にウエハマークWM及び指標マークIMの像を形成
する。他方、第2の光束はダイクロイックミラー36で
反射し、第3実施例と同様に、撮像素子28B、29B
の撮像面にウエハマークWM及び指標マークIMの像を
形成する。以上のように本実施例によれば、ブライトコ
ントラストによる観察とダークコントラストによる観察
とを同時に行うことも出来、撮像素子の選択により片方
のみの観察も可能である。また、照明開口絞り12A、
12Bは異なる形状をしていてもよい。この場合12A
の形状と23、12Bと24がそれぞれほぼ共役な形状
をしていればよい。更に照明系はダイクロイックミラー
で2分割せず、実施例1〜4のような構成でもよい。
【0030】次に、本発明の第6実施例のアライメント
光学系につき、図12を参照して説明する。光ファイバ
11より射出した光束は、照明開口絞り12を通過した
後に、光軸周りに回転自在に配置された偏光板37に入
射する。偏光板37を透過した光束は、コンデンサーレ
ンズ13に入射し、第1実施例と同様にして指標板21
に達し、偏光ビームスプリッタ38に入射する。偏光ビ
ームスプリッタ38に入射した光束のうち、P偏光光は
偏光ビームスプリッタ38を透過し、第3実施例と同様
に、撮像素子28A、29Aの撮像面にウエハマークW
M及び指標マークIMの像を形成する。他方、偏光ビー
ムスプリッタ38に入射した光束のうち、S偏光光は偏
光ビームスプリッタ38で反射し、第3実施例と同様
に、撮像素子28B、29Bの撮像面にウエハマークW
M及び指標マークIMの像を形成する。以上のように本
実施例によれば、ブライトコントラストによる観察とダ
ークコントラストによる観察とを同時に行うことも出
来、更に撮像素子の選択により片方のみの観察も可能で
ある。また偏光板37を光軸周りに回転することによ
り、いずれか一方のコントラストによる観察の光量を増
加したり、片方のみに選択も可能である。更に、偏光板
37はなくてもよい。
【0031】また、以上の各実施例では、本発明による
観察装置を露光装置の被検マーク検出装置(アライメン
ト光学系)に適用した場合を示したが、これとは別に、
ウエハマークが第1のマークと第2のマークとを有し、
第1のマークと第2のマークとの重ね合わせの程度を検
出する重ね合わせ検出装置に、本発明による観察装置を
適用することもできる。以下、第7実施例として、本発
明による観察装置を重ね合わせ検出装置に適用した例を
図13を参照して説明する。本実施例では、ブライトコ
ントラスト検出を行うための第1アライメント光学系1
0Aと、ダークコントラスト検出を行うための第2アラ
イメント光学系10Bとを備えている。これらの第1及
び第2アライメント光学系10A、10Bは、一方がサ
ーチアライメント系であり、他方がファインアライメン
ト系である。第1アライメント光学系10Aでは、光フ
ァイバ11Aより射出した光束は、第1実施例と同様に
して第1位相板23に達し、さらに撮像素子28A、2
9Aの撮像面にウエハマークWM1及び指標マークIM
の像を形成する。同様に第2アライメント光学系では、
光ファイバ11Bより射出した光束は、第1実施例と同
様にして第2位相板24に達し、さらに撮像素子28
B、29Bの撮像面にウエハマークWM2及び指標マー
クIMの像を形成する。
【0032】本実施例において、ウエハマークWM1、
WM2は、一方がサーチアライメント用のマークであ
り、他方がファインアライメント用のマークであり、そ
れぞれウエハ上の異なる位置に形成されている。従っ
て、それぞれのマークを検出するために最適な検出方法
が異なる(ブライトコントラスト検出・ダークコントラ
スト検出)場合がある。本実施例では、このような場合
において、ブライトコントラスト検出とダークコントラ
スト検出とをサーチアライメントとファインアライメン
トとの間で使い分けることが可能であり、より高精度な
検出をすることができる。なお、本実施例は、露光装置
の被検マーク検出装置(アライメント光学系)に適用す
ることも可能である。また、以上の第1〜第6実施例
を、本願出願人による特願平8−273227号や特願
平8−273228号において提案されている重ね合わ
せ検出装置に適用することもできる。
【0033】以上の各実施例では、0次光の通過する領
域を通過する光の位相を90°だけ遅らせる第1位相板
23と、0次光の通過する領域を通過する光の位相を9
0°だけ進ませる第2位相板24を用いている。しかし
この構成に代えて、第1照明開口絞りと第2照明開口絞
りとを切替え自在に配置し、第1照明開口絞りは第1実
施例と同様に構成し、第2照明開口絞りは第1照明開口
絞りの透光部と遮光部とを入れ替えて構成し、且つ、第
1位相板と第2位相板とのうちのいずれか一方のみ、例
えば第1位相板のみを用いる構成とすることも出来る。
この構成によれば、両照明開口絞りを切り替えることに
より、0次光の通過領域と0次光の通過しない領域とが
切り替わるから、ブライトコントラストとダークコント
ラストとを切り替えることが出来る。
【0034】さらに、以上の第2〜第7実施例において
は位相板23、24は固定されているが、これらの位相
板を挿脱可能に設ける構成や、明視野検出(観察)のた
めの別光路を設けて明視野検出(観察)と位相差検出
(観察)との双方の検出を可能にする構成にすることも
できる。これにより、サーチアライメントもファインア
ライメントも高精度に達成でき、かつ高段差から低段差
のマークのいずれであっても高精度な位置検出を達成で
きる。また、本発明は、透過照明の被検マーク検出装置
にも適用することができる。
【0035】
【発明の効果】以上のように本発明によれば、ブライト
コントラストとダークコントラストとを容易に切り替え
ることができ、あるいはブライトコントラストによる観
察とダークコントラストによる観察とを同時に行うこと
が出来る。したがって、被検物体の特性の如何にかかわ
らず、常に精度良く被検物体を観察することができる観
察装置と被検マーク検出装置が提供され、且つ、この被
検マーク検出装置を備えた露光装置が提供された。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例によるアライメント光学系
を備えた露光装置を示す構成図
【図2】照明開口絞りを示す正面図
【図3】(a)ウエハマークを示す平面図と、(b)指
標マークを示す平面図
【図4】第1位相板を示す(a)平面図と、(b)断面
【図5】第2位相板を示す(a)平面図と、(b)断面
【図6】ブライトコントラスト時の信号強度を示す説明
【図7】ダークコントラスト時の信号強度を示す説明図
【図8】本発明の第2実施例によるアライメント光学系
を示す構成図
【図9】本発明の第3実施例によるアライメント光学系
を示す構成図
【図10】本発明の第4実施例によるアライメント光学
系を示す構成図
【図11】本発明の第5実施例によるアライメント光学
系を示す構成図
【図12】本発明の第6実施例によるアライメント光学
系を示す構成図
【図13】本発明の第7実施例による重ね合わせ測定装
置の要部を示す構成図
【符号の説明】
1…原版照明光学系 EL…露光光 R…レチクル PA…パターン面 2…投影光学系 ax…投影光学系光
軸 3…レチクルステージ W…ウエハ WM…ウエハマーク WMX…X方向ウエ
ハマーク T…凸部 B…凹部 4…ウエハホルダ 5Z…Zステージ 5XY…XYステージ 6a…キーボード 6b…主制御系 6c…ステージ制御
系 10…アライメント光学系 AX…アライメント
光学系光軸 IL…照明光束 11、11A、11
B…光ファイバ 12、12A、12B…照明開口絞り 12a…透光部 12b…遮光部 13、13A、13B…コンデンサーレンズ 14…照明視野絞り 15…照明リレーレ
ンズ 16…ハーフプリズム 17…結像開口絞り 18…第1対物レンズ 19…反射プリズム 20…第2対物レンズ 21…指標板 IM…指標マーク IMX…X方向指標
マーク IMY…Y方向指標マーク 22、22A、22B…第1リレーレンズ 23…第1位相板 23a…第1領域 23b…第2領域 24…第2位相板 24a…第3領域 24b…第4領域 25…切替え機構 26、26A、26
B…第2リレーレンズ 27、27A、27B…ハーフプリズム 28、28A、28B…X方向撮像素子 29、29A、29B…Y方向撮像素子 30…信号処理系 31…切替えミラー 32A、32B…ミラー 33…ビームスプリ
ッタ 34A、34B…シャッター 35、36…ダイク
ロイックミラー 37…偏光板 38…偏光ビームス
プリッタ

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】対物光学系を介して被検物体を照明する照
    明光学系と、前記物体から発する光束を前記対物光学系
    を介して集光する結像光学系とを備える観察装置におい
    て、 前記照明光学系は、透光部と遮光部とからなる照明開口
    絞りを有し、 前記結像光学系は、前記照明開口絞りと共役な位置近傍
    に配置可能に設けられて、前記透光部と共役な第1領域
    と前記遮光部と共役な第2領域とを有し、前記第1領域
    及び前記第2領域の間に第1の位相差を与える第1の位
    相差付与部材と、 前記照明開口絞りと共役な位置近傍に配置可能に設けら
    れて、前記透光部と共役な第3領域と前記遮光部と共役
    な第4領域とを有し、前記第3領域及び第4領域の間に
    前記第1の位相差とは異なる第2の位相差を与える第2
    の位相差付与部材と、 を有することを特徴とする観察装置。
  2. 【請求項2】前記第1の位相差付与部材による第1の位
    相差は約90°であり、第2の位相差付与部材による第
    2の位相差は約−90°であることを特徴とする請求項
    1記載の観察装置。
  3. 【請求項3】前記第1の位相差付与部材と第2の位相差
    付与部材は、光路内外に挿脱自在に配置されたことを特
    徴とする請求項1又は2記載の観察装置。
  4. 【請求項4】前記結像光学系は、光路内外に挿脱自在に
    配置されて、前記対物光学系からの光束を該挿脱により
    第1の光路と第2の光路へ選択的に導く光路偏向部材を
    有し、 前記第1の光路中には前記第1の位相差付与部材が配置
    され、 前記第2の光路中には前記第2の位相差付与部材が配置
    されることを特徴とする請求項1、2または3記載の観
    察装置。
  5. 【請求項5】前記結像光学系は、前記対物光学系からの
    光束を第1の光路と第2の光路とに分割する光路分割部
    材を有し、 前記第1の光路中には前記第1の位相差付与部材が配置
    され、 前記第2の光路中には前記第2の位相差付与部材が配置
    されることを特徴とする請求項1、2または3記載の観
    察装置。
  6. 【請求項6】被検物体上に形成された被検マークを照明
    する照明光学系と、前記被検マークから発する光束を集
    光する結像光学系と、該結像光学系により集光された光
    を光電検出する光電検出器とを備え、該光電検出器の検
    出信号に基づいて前記被検マークの位置に関する情報を
    検出する被検マーク検出装置において、 前記照明光学系は、透光部と遮光部とからなる照明開口
    絞りを有し、 前記結像光学系は、前記照明開口絞りと共役な位置近傍
    に配置可能に設けられて、前記透光部と共役な第1領域
    と前記遮光部と共役な第2領域とを有し、前記第1領域
    及び前記第2領域の間に第1の位相差を与える第1の位
    相差付与部材と、 前記照明開口絞りと共役な位置近傍に配置可能に設けら
    れて、前記透光部と共役な第3領域と前記遮光部と共役
    な第4領域とを有し、前記第3領域及び前記第4領域の
    間に前記第1の位相差とは異なる第2の位相差を与える
    第2の位相差付与部材と、 を有することを特徴とする被検マーク検出装置。
  7. 【請求項7】被検物体上に形成された被検マークを照明
    する照明光学系と、前記被検マークから発する光束を集
    光する結像光学系と、該結像光学系により集光された光
    を光電検出する光電検出器とを備え、該光電検出器の検
    出信号に基づいて前記被検マークの位置に関する情報を
    検出する被検マーク検出装置において、 前記照明光学系は、第1の被検マークを照明する第1照
    明光学系と、前記第1の被検マークとは異なる第2の被
    検マークを照明する第2照明光学系とを備え、 前記結像光学系は、前記第1の被検マークから発する光
    束を集光する第1結像光学系と、前記第2の被検マーク
    から発する光束を集光する第2結像光学系とを備え、 前記第1照明光学系は、第1透光部と第1遮光部とから
    なる第1照明開口絞りを有し、 前記第2照明光学系は、第2透光部と第2遮光部とから
    なる第2照明開口絞りを有し、 前記第1結像光学系は、前記第1照明開口絞りと共役な
    位置に配置可能に設けられて、前記第1透光部と共役な
    第1領域と前記第1遮光部と共役な第2領域とを有し、
    前記第1領域及び第2領域の間に第1の位相差を与える
    第1の位相差付与部材を有し、 前記第2結像光学系は、前記第2照明開口絞りと共役な
    位置に配置可能に設けられて、前記第2透光部と共役な
    第3領域と前記第2遮光部と共役な第4領域とを有し、
    前記第3領域及び第4領域の間に第1の位相差を与える
    第1の位相差付与部材を有することを特徴とする被検マ
    ーク検出装置。
  8. 【請求項8】前記光電検出器は、前記被検物体と共役な
    位置に配置され、 前記被検物体上に形成される第1マークと第2マークと
    の重ね合わせの程度を検出することを特徴とする請求項
    6または7記載の被検マーク検出装置。
  9. 【請求項9】投影原版上に設けられたパターンを照明す
    る原版照明光学系と、前記パターンからの光に基づいて
    基板上に前記パターンの像を投影する投影光学系とを備
    える露光装置において、 請求項6乃至8の何れか一項記載のマーク検出装置を備
    えることを特徴とする露光装置。
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