JP3273409B2 - 投影露光装置 - Google Patents

投影露光装置

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JP3273409B2
JP3273409B2 JP31122197A JP31122197A JP3273409B2 JP 3273409 B2 JP3273409 B2 JP 3273409B2 JP 31122197 A JP31122197 A JP 31122197A JP 31122197 A JP31122197 A JP 31122197A JP 3273409 B2 JP3273409 B2 JP 3273409B2
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  • Signal Processing (AREA)
  • Exposure And Positioning Against Photoresist Photosensitive Materials (AREA)
  • Exposure Of Semiconductors, Excluding Electron Or Ion Beam Exposure (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は高精度な位置合わせ
機能を持つ投影露光装置に関するもので、特にウェハ等
の位置合わせ対象物体上に設けられた周期性を持つ格子
状マークから発生する回折光の干渉像を用いて位置検出
を行なう位置検出装置を搭載した投影露光装置に関する
もである。
【0002】
【従来の技術】最近の半導体素子の製造技術の発展は目
覚ましく、それに伴って微細加工技術の発展も著しい。
特に光加工技術は1MDRAMの半導体素子の製造を境
にサブミクロンの解像力を有するまでの微細加工の領域
に入った。
【0003】IC、LSIの微細化が年々進み半導体素
子の集積度が上がっていくにつれ、マスクパターンと感
光基板であるウェハ上のパターンの整合状態の許容範囲
も年々厳しくなっている。ウェハの位置情報を得るため
ウェハ上には通常アライメントマークが形成されている
が、このアライメントマークの観察方式には様々な方法
が知られている。
【0004】最も一般的な方式はテレビ画像を用いたも
のであるが、本出願人は特開平5−343291号公報
において、ウェハ面上に設けた周期性を持つ格子状マー
クから発生する反射回折光のうち±n次光(n=1、
2、3,…)を取り出して得られる干渉像を検出する方
式を提案している。該干渉像はFFT処理して位相検出
されるため検出分解能が高く、アライメント顕微鏡とし
て投影露光装置の実装されている。
【0005】図4は特開平5−343291号公報の系
の要部の概略を示したものである。パターンの露光転写
は、照明装置ILからの露光光により照明されたレチク
ルR面上の電子回路パターンを、投影レンズ1によりウ
ェハステージST上に搭載されたウェハW面上に縮小投
影することで行なう。
【0006】アライメントではウェハ面上に設けられた
周期性を持った格子状マークから発生する±n次光(n
=1、2、3,…)による干渉像を検出する。検出され
た干渉像はFFT処理で位相検出され、位置情報に変換
される。この際のアライメント(位置合わせ)手段の各
要素の作用は以下のとうりである。
【0007】51は基準マークGSを有する検出光学
系、101は固体撮像素子20を有する撮像装置、GW
はウエハ面上に設けたウエハマーク(格子状マーク、ア
ライメントマーク)である。
【0008】アライメントを行なうとき、投影露光装置
は予め適当な検出系で投影レンズ1、検出光学系51、
そして撮像装置101に対するレチクルRの相対位置を
求めている。この状態で検出光学系51内の基準マーク
GSの投影像に対するウェハWのウェハマークGWの投
影像の位置を撮像素子101の撮像面で検出し、間接的
にレチクルRとウェハWの相対位置合わせが行なわれ
る。
【0009】続いて従来の投影露光装置においてウェハ
マークGWの位置を検出し、ウェハWを所定位置に位置
合わせする方法について説明する。
【0010】直線偏光のHeNeレーザー2から放射さ
れる露光光と異なったアライメント波長λの光束は音響
光学素子(AO素子)3に入射され、該AO素子3によ
りレンズ4へ向かう光量を制御される。AO素子5はあ
る状態では完全に光を遮断する作用を持つ。AO素子3
を通過した光束はレンズ4で集光された後、ウェハWと
光学的に共役な面上に配置した視野絞りSILにより空
間的に照明範囲が制限されて、偏光ビームスプリッタ5
に入射する。
【0011】偏光ビームスプリッタ5は入射した光を反
射させ、該反射光はλ/4板6、レンズ7、ミラー8、
レンズ9、そして投影レンズ1と通過してウェハW面上
のウェハマークGWを垂直方向から照明する。
【0012】この時の照明光は投影レンズ1、レンズ
9、レンズ7で構成される光学系の瞳面31上で図3
(A)、(C)に示すI0の箇所を通過する。図中
(v,w)は瞳面の座標で、I0の部分が照明光のウェ
ハW面に対する入射角の分布を示す。瞳面31は像面で
あるウェハ面Wのフーリエ変換面なので、照明光はウェ
ハ面Wにほぼ垂直に入射する。
【0013】ウェハW面上に形成されているウェハマー
クGWは図3(B)、(D)に示す様にピッチPの回折
格子パターン、いわゆる格子状マークより形成される。
図3(B)、(D)の斜線領域とその他の領域はウェハ
面上で段差が異なるか、位相が異なるか等の違いがあ
り、それによって回折格子としての働きをする。
【0014】ウェハマークGWから反射した光束は投影
レンズ1を通過した後、順次、レンズ9、ミラー8、レ
ンズ7、λ/4板6、偏光ビームスプリッタ5を介し、
レンズ10、ビームスプリッタ11を通って位置Fにウ
ェハマークGWの空中像を形成する。位置Fに形成され
たGWの空中像は次いでフーリエ変換レンズ12を通っ
てフーリエ変換され、ストッパー14によりウェハマー
クGWの反射回折光のうち特定の次数の光のみが選択的
に透過される。
【0015】例えばn次の反射回折光を透過させるのな
ら選択されるのはウェハ面上で±sinー1(nλ/
P)に相当する反射回折光束である。ストッパー14で
選択された光はフーリエ変換レンズ16を介し、撮像手
段である固体撮像素子20上にウェハマークGWの干渉
像を形成する。得られる干渉像は単色光で照明したピッ
チPの回折格子を形成するウェハマークGWの像で、散
乱光を用いた暗視野像より信号光量及びコントラストが
充分高く、安定している。
【0016】上記光学系でレンズ9、レンズ7及びレン
ズ10はウェハマークGWの結像における補正光学系5
2を構成し、投影レンズ1がアライメント波長において
発生する収差、主には軸上色収差、球面収差等を補正し
ている。補正光学系52は取り込む全ての光束に対して
収差補正を行なう必要はなく、ストッパー14を通過す
る反射回折光のみに限定して収差補正すれば良いため、
52は簡素な構成で実現することができる。露光光とし
てエキシマレーザーの光を利用するいわゆるエキシマス
テッパーでは、ウェハマークGWを照明するアライメン
ト波長における収差の発生量が従来のg線やi線の光を
用いた投影露光装置に比べ大幅に大きいため、この収差
補正の限定性は非常に有効である。
【0017】一方、図4ではウェハマークGWのアライ
メント照明波長と異なる波長を放射するLED等の光源
22からの光束がコンデンサーレンズ23により集光さ
れ、基準マスク24面上に形成されている基準マークG
Sを照明している。基準マークGSは検出光学系51の
検出基準を与えるもので、例えば図6(A)に示す様に
ウェハマークGWと同様の格子状マークよりなってい
る。また同図で斜線部は透明領域、その他は不透明領域
である。
【0018】基準マークGSを透過した光束はレンズ2
5によって集光され、その後LED22からの光束を反
射してHeNeレーザ2からの光を透過させるビームス
プリッタ11を介してF面上に基準マークGSの空中像
を形成する。
【0019】F面上の基準マークGSの空中像はウェハ
マークGWと同様にフーリエ変換レンズ12、16によ
り固体撮像素子20上に結像される。ここでフーリエ変
換レンズ12、16で構成される光学系53は基準マー
クGS及びウェハマークGWを照明する2つの波長に対
し良好に収差補正されている。
【0020】ウェハW面上に入射した照明光によって形
成される瞳面上のウェハマークGWの反射光の強度分布
に対し、ストッパー14は瞳面フィルターとして作用す
る。この結果、固体撮像素子20に入射する光束はウェ
ハマークGWからの±n次回折光(n=1、2、3、
…)のみとなる。ストッパー14で±1次回折光のみを
透過させるとすると、図7(A)のウェハマークGWの
干渉像Mは固体撮像素子20上で図7(B)の様に形成
される。干渉像Mの強度分布はβを結像倍率とすると T=β・P/2 で示される周期Tを持つcosine関数で、ウェハW
上のウェハマークGWの光軸からの位置ずれに対応した
位相の強度分布を持つ。
【0021】ストッパー14にて±n次回折光(n=
1、2、3、…)のみを透過させたとすると、瞳面フィ
ルターの透過部の座標位置はウェハW上の角度で±si
nー1(nλ/P)に相当する位置となり、固体撮像素
子20上に結像するのは周期T=β・P/(2n)のc
osine関数となる。
【0022】固体撮像素子20上に結像された基準マー
クGSの像とウェハマークGWの像は、基準マークGS
のピッチQとウェハマークGWのピッチPを各々の光学
系結像倍率に対応して決めることにより、同一のピッチ
Tとすることができる。同一ピッチとすれば特開平5−
343291で本出願人が示したFFT処理による位相
差検出において、常に固定周波数での解析が可能とな
る。
【0023】さらに図5のように検出分解能の向上を目
的に結像倍率を上げるアライメント検出系も提案されて
いる。この場合は広い検出範囲を持つ撮像手段であるラ
インセンサ41と倍率の高倍化に伴う光量の低下を抑え
るため光学的積算を行なうシリンドリカル光学系18が
適用されている。
【0024】
【発明が解決しようとする課題】しかしながらウェハ面
上に設けた周期性の格子状マークから発生する±n次
(n=1、2、3、…)の反射回折光の干渉像をFFT
処理して位相検出する系において、検出分解能の向上を
目的として結像倍率を上げ、広い検出範囲を持つ撮像手
段であるラインセンサ41を用いようとすると次のよう
な問題が発生する。即ち、倍率の高倍化を適用した検出
光学系51においては高倍化に伴う光量の低下を抑える
ため光学的積算を行なうシリンドリカル光学系18を用
いる必要があるが、ラインセンサ41は長手方向を計測
方向とする1方向しか計測を行なうことができない。従
って計測対象となる直交方向(X,Y)の位置計測を行
なうにはウェハ面上に図3(B)、(D)のようにX、
Yを計測する2つの格子状マークGWXとGWYを設け
るとともに検出光学系側にも2つの検出系を用意する必
要がある。
【0025】従来はX、Yの格子状のマークのそれぞれ
を計測するため2つの検出光学系51をXY独立に持つ
か、もしくは1つの検出系のなかで切り換えミラーまた
はハーフミラーを用いて観察顕微鏡の光路をX計測用、
Y計測用の2つに分割し、X、Yの格子状のマークのそ
れぞれを計測する2つの検出系を持つ必要があった。
【0026】しかし2つの検出光学系を投影露光装置に
実装するには、装置上で多大なスペースが必要とされ
る。また1つの検出光学系のなかで光路をX、Yに分割
するために切り換えミラーを用いる場合は、ミラーの切
り換え駆動による振動やアクチュエータによる発熱等に
より高い計測精度を実現するのは困難である。また1つ
の検出光学系の中で光路をX、Yに分割するためにハー
フミラーを用いる場合には、光量が1/2に低下すると
いう問題が生じる。
【0027】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決し、より高い分解能を簡素な光学系で実現するべく、
ウェハ面上に設けた周期性のあるX計測用とY計測用の
格子状マークから発生する±n次(n=1、2、3、
…)の反射回折光のアライメント検出光学系の瞳面にお
ける位置が図3(A)、(C)のように前記XY計測用
マークで空間的に異なることを利用し、XYの検出光束
を分離することを特徴としている。このため本発明では
検出光学系の瞳面、もしくは瞳面近傍にX用またはY用
の回折光の一方を反射し、他方を透過するように部分的
に反射コーティングを施した図2のようなビームスプリ
ッタを配置することを特徴とし、X方向とY方向計測用
格子状マークの±n次(n=1、2、3、…)回折光を
分離することを特徴としている。
【0028】
【発明の実施の形態】図1は本発明の実施例1の投影露
光装置である。従来例と同じ作用をする部材については
図1でも同じ番号が付されている。同図においてパター
ン転写は照明装置ILからの露光光により照明されたレ
チクルR面上の電子回路パターンが投影レンズ1により
ウェハステージST上に載置したウェハW面上に縮小投
影されて行なわれる。
【0029】本投影露光装置のアライメント検出系は基
準マークGSを有する検出光学系51、ラインセンサ4
1、42を有する撮像装置101、201、ウェハ面に
設けた格子状のマークであるウェハマークGW及び10
2〜107、202〜207以降の信号処理系より構成
され、該検出系による出力結果が位置合わせ制御装置3
01に送られる。なお、GWはアライメントマークとも
呼ばれる。
【0030】本実施例では予め適当な検出系で投影露光
装置に対する、即ち投影レンズ1、検出光学系51、撮
像素子101、201に対するレチクルRの相対位置が
求められている。一方、ウェハ側の相対位置は検出系5
1内の基準マークGSとウェハWのウェハマークGWの
投影像を撮像装置101、201の撮像面で位置検出し
て求められ、間接的にレチクルRとウェハWが位置合わ
せされる。
【0031】次にウェハマークW面上のウエハマークG
WのX、Y両方向の位置を検出し、ウェハWを所定の位
置に位置合わせする方法について説明する。
【0032】直線偏光のHeNeレーザ2から放射され
る露光光の波長と異なったアライメント波長λの光束は
音響光学素子(AO素子)3に入射し、レンズ4へ向か
う光量が制御される。AO素子による光量制御では極端
な場合、ある状態で完全に光が遮断される状態となる。
【0033】AO素子3を通過した光束はレンズ4で集
光された後、ウェハWと光学的に共役な面上に配置した
視野絞りSILにより空間的に照明範囲が制限されて、
偏光ビームスプリッタ5に入射する。偏光ビームスプリ
ッタ5は入射した光を反射させ、λ/4板6、レンズ
7、ミラー8、レンズ9、そして投影レンズ1と通過し
てウェハW面上のウェハマークGWを垂直方向から照明
する。
【0034】この時の照明光は投影レンズ1、レンズ
9、レンズ10で構成される光学系の瞳面31上で図3
(A)、(C)に示すI0の箇所を通過する。図中
(v,w)は瞳面の座標である。照明光のウェハW面に
対する入射角の瞳面上での分布はI0として塗ってある
部分で示される。瞳面31は像面であるウェハ面Wのフ
ーリエ変換面なので、照明光はウェハ面Wに垂直に入射
する。
【0035】ウェハW面上に形成されているウェハマー
クGW、具体的にはX計測用のウェハマークGWXとY
計測用のウェハマークGWYは図3(B)、(D)に示
す様にピッチPの回折格子パターン、いわゆる格子状マ
ークより形成されている。図3(B)、(D)の斜線領
域とその他の領域はウェハ面上で段差が異なるか、位相
が異なるか等の違いがあり、該違いによって回折格子と
しての働きをする。
【0036】ウェハマークGWから反射した光束は投影
レンズ1を通過した後、順次、レンズ9、ミラー8、レ
ンズ7、λ/4板6、偏光ビームスプリッタ5を介し、
レンズ10、ビームスプリッタ11を通って位置Fにウ
ェハマークGWの空中像を形成する。位置Fに形成され
たGWの空中像はさらにフーリエ変換レンズ12を通っ
てフーリエ変換される。フーリエ変換された位置は検出
光学系の瞳位置となり、該瞳面上には図3(A)、
(C)に示すようなウェハマークGWX、GWYに対す
る反射回折光の分布が形成される。瞳面上ではウェハW
上のX方向計測用にX方向に並んだ格子状マークGWX
と、Y方向計測用にY方向に並んだ格子状マークGWY
で反射回折光の生じる方向が互いに直交した関係とな
る。
【0037】本発明では瞳面、もしくはその近傍に図2
に示す様なX方向に並んだ格子状マークGWXによる反
射回折光のみを反射するように部分的にコーティングを
施したビームスプリッタ13を配置することを特徴とし
ている。
【0038】ビームスプリッタ13の働きによりX方向
に並んだ格子状マークGWXによる反射回折光の光束と
Y方向に並んだ格子状マークGWYによる反射回折光の
光束が空間的に分離される。この場合勿論、反射するの
はX方向側ではなくY方向側でも構わない。このように
部分的に反射領域を設けたビームスプリッタを用いるこ
とにより、光量損失なく検出すべき2方向の回折光の1
方向を反射、他方向を透過に分離することができる。
【0039】XYの分離後それぞれの光路においては瞳
面にストッパー14及び15が配され、特定の次数の反
射回折光を選択的に取り出す。例えば1次の反射回折光
を透過させるのなら選択するのはウェハ面上で±sin
ー1(λ/P)に相当する反射回折光束である。ストッ
パー14及び15で選択された光はそれぞれフーリエ変
換レンズ16、17を介し、非計測方向に積算を行なう
シリンドリカル光学系18、19を介して撮像手段であ
るラインセンサ41、42上にウェハマークGWX、G
WYの干渉像を形成する。
【0040】撮像素子として一方向のみ撮像範囲が広い
ラインセンサ41、42を用いることにより、2次元の
固体撮像素子に比べて一計測方向に限定した高倍率で分
解能の高い撮像を行なうことができる。高倍化に伴う光
量低下は非計測方向(ラインセンサ41、42の非長手
方向)の光をシリンドリカルレンズ光学系18、19に
より光学的に積算することによって防ぐことができる。
【0041】一方、ウェハマークGWのアライメント照
明波長と異なる波長を放射するLED等の光源22から
の光束はコンデンサーレンズ23により集光され、基準
マスク24面上に形成されている基準マークGSを照明
する。この部分は基準マークGSの投影光学系部に当た
る。基準マークGSは検出光学系51の検出基準を与え
るもので、XY両方向の基準となるため例えば図6
(B)に示す様にXY両方向に回折光の生じる格子状マ
ークよりなっている。また同図で斜線部は透明領域、そ
の他は不透明領域である。
【0042】基準マークGSを透過した光束はレンズ2
5により集光し、その後LED22からの光束を反射し
HeNeレーザ2からの光を透過させるビームスプリッ
タ11を介してF面上に基準マークGSの空中像を形成
する。
【0043】F面上の基準マークGSの空中像はウェハ
マークGWと同様にフーリエ変換レンズ12、16及び
17、シリンドリカル光学系18及び19によりライン
センサ41、42上に結像される。ここでフーリエ変換
レンズ12、16、17で構成される光学系53は基準
マークGS及びウェハマークGWを照明する2つの波長
に対し良好に収差補正されている。
【0044】撮像装置101(201)で検出された干
渉像は102(202)のA/D変換装置、103(2
03)の積算装置による処理を受けた後、104(20
4)のFFT演算装置で信号処理される。処理された信
号はその後105(205)の周波数強度検出装置、1
06(206)の位相検出装置を経て、ずれ量検出装置
107(207)でずれ量に変換される。求められたず
れ量は位置合わせ制御装置301に送られ、露光装置全
体としての位置合わせ制御が行なわれる。
【0045】本発明の実施例2はウェハ上のアライメン
トマークとして図6(B)に示す計測用のXY双方の回
折光を発生する周期性ドットの格子状マークを計測する
系の構成である。図1の検出系はXYの情報を回折の方
向性を利用してビームスプリッタ13により自動的に分
離する。このため、図6(B)のマークでXYの同時2
方向計測を行なうことができる。この場合も検出系とし
ては図1の検出系が使用できるため、基準マークの配
置、色収差の補正は実施例1と共通である。
【0046】周期性ドットマークの検出には従来、計測
時間のかかる2次元撮像素子を用いるか、1次元ライセ
ンサとXY計測の切り換えを組み合わせる方法が用いら
れていた。本実施例は切り換え機構なく1次元ラインセ
ンサで検出が行なえるため、切り換えのアクチュエータ
の発熱や駆動による振動が発生せず、高分解能、高精度
で安定した計測を行なうことができる。
【0047】
【発明の効果】以上述べたように、本発明はウェハ面に
設けた周期性の格子状のX及びY計測用の格子状マーク
のフーリエ変換面における光量分布の方向差を利用した
もので、アライメント光学系の瞳面近傍に部分的に反射
コーティングを施したビームスプリッタを配置するとい
う簡易な構成で、1つの検出光学系でXY2方向の計測
を可能とした。従来1つの検出光学系で通常のハーフミ
ラーを用いてXY2方向の検出を行なう場合にはハーフ
ミラーによる光束の分割に伴う光量の損失が問題であっ
たが、本発明は瞳面でのXYアライメントマークの±n
次(n=1、2、3、…)の回折光の空間的な分離特性
を用いているため、損失なく2つの方向の回折光の一方
を反射し、他方を透過させることができる。
【0048】別の従来例としてXY計測の切り換えを行
なう方式があるが、本発明ではその必要がないため、切
り換え用のアクチュエータの発熱や駆動による振動が発
生せず、高精度で安定した計測を行なうことができる。
またXYを切り換えにより分離していないため、ウェハ
面上のマークとして計測用のXY双方の回折光が発生す
るドット状の格子状マークを設ければXY同時の2方向
計測も可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の投影露光装置の実施例の要部概略
図、
【図2】 本発明の瞳面XY分離ビームスプリッタの説
明図、
【図3】 投影露光装置の瞳面における格子状マークの
光量分布の説明図、
【図4】 格子状マークを用いた従来の投影露光装置の
説明図、
【図5】 格子状マークとラインセンサを用いた従来の
投影露光装置の説明図、
【図6】 基準マークの説明図、
【図7】 撮像面上における格子状マークの干渉像検出
の説明図。
【符号の説明】
IL 照明装置、 R レチクル、 W ウェハー、 GW ウェハマーク、 GS 基準マーク、 1 投影レンズ、 2 レーザー、 3 AO素子、 4 レンズ、 5 ビームスプリッタ、 6 λ/4板、 7 レンズ、 8 ミラー、 9、10 レンズ、 11 ビームスプリッタ、 12、16、17 フーリエ変換レンズ、 14、15 ストッパー、 18、19 シリンドリカル光学系、 20、21 固体撮像素子、 41、42 1次元撮像素子(ラインセンサ)、 51 検出光学系、 52 補正光学系、 53 光学系 101、201 撮像装置、 102、202 A/D変換装置、 103、203 積算装置、 104、204 FFT演算装置、 105、205 周波数強度検出装置、 106、206 位相検出装置、 107、207 ずれ量検出装置、 301 位置合わせ制御装置

Claims (11)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 検出対象物体上に設けた互いに直交する
    方向性を持つ第1及び第2の周期性の格子状マークを用
    いて位置検出を行なう位置検出装置を備えた投影露光装
    置において、該位置検出装置内の検出光学系は前記第1
    及び第2のマークに対し垂直に入射する光を照射すると
    ともに、前記検出光学系の瞳もしくは瞳近傍に部分的に
    反射コーティングを施したビームスプリッタを配置した
    ことを特徴とする投影露光装置。
  2. 【請求項2】 前記部分的反射コーティングを施したビ
    ームスプリッタが前記第1または第2のマークによる反
    射回折光のどちらか一方を選択的に反射することをこと
    を特徴とする請求項1記載の投影露光装置。
  3. 【請求項3】 前記部分的反射コーティングを施したビ
    ームスプリッタを通過した光に対し瞳面フィルタの作用
    をするストッパーを設けたことを特徴とする請求項2記
    載の投影露光装置。
  4. 【請求項4】 前記検出系が前記ストッパーを通過する
    光束に対して収差補正されていることを特徴とする請求
    項3記載の投影露光装置。
  5. 【請求項5】 前記部分的反射コーティングを施したビ
    ームスプリッタを通過した光に対し前記第1及び第2の
    マークの非計測方向に対する積分効果を持たせたことを
    特徴とする請求項2記載の投影露光装置。
  6. 【請求項6】 前記積分効果をシリンドリカルレンズに
    よって行なうとともに、該シリンドリカルレンズを通過
    した光束の検出を1次元センサによって行なうことを特
    徴とする請求項5記載の投影露光装置。
  7. 【請求項7】 前記検出光学系中に前記検出対象物体と
    前記部分的反射コーティングを施したビームスプリッタ
    の間に検出の基準マーク投影光学系を挿入したことを特
    徴とする請求項2〜6のいずれか1項記載の投影露光装
    置。
  8. 【請求項8】 検出対象物体上に設けた直交する2つの
    方向に周期性を持つ格子状マークを用いて位置検出を行
    なう位置検出装置を備えた投影露光装置において、該位
    置検出装置内の検出光学系は前記マークに対し垂直に入
    射する光を照射するとともに、前記検出光学系の瞳もし
    くは瞳近傍に部分的に反射コーティングを施したビーム
    スプリッタを配置したことを特徴とする投影露光装置。
  9. 【請求項9】 前記部分的反射コーティングを施したビ
    ームスプリッタが前記マークによって互いに直交する方
    向に発生する反射回折光のうち、どちらか一方向を選択
    的に反射するとともに、前記ビームスプリッタを通過し
    た光に対し瞳面フィルタの作用をするストッパーを設け
    たことを特徴とする請求項8記載の投影露光装置。
  10. 【請求項10】 前記検出系が前記ストッパーを通過す
    る光束に対して収差補正されていることを特徴とする請
    求項9記載の投影露光装置。
  11. 【請求項11】 前記部分的反射コーティングを施した
    ビームスプリッタを通過した光路における前記マークの
    非計測方向に対し積分効果を持たせたことを特徴とする
    請求項10記載の投影露光装置。
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