JPH11295337A - 加速度センサ異常検出装置 - Google Patents

加速度センサ異常検出装置

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JPH11295337A
JPH11295337A JP9719298A JP9719298A JPH11295337A JP H11295337 A JPH11295337 A JP H11295337A JP 9719298 A JP9719298 A JP 9719298A JP 9719298 A JP9719298 A JP 9719298A JP H11295337 A JPH11295337 A JP H11295337A
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deceleration
peak value
vehicle
speed
acceleration
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Kenji Arai
研司 新井
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Hitachi Unisia Automotive Ltd
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Unisia Jecs Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ABS制御時にGセンサの異常を検出可能と
することにより異常検出精度の向上を図ること。 【解決手段】 車輪速度センサbが検出する各車輪速度
Vwに基づいて車体速度VIを演算する車体速度演算手
段cと、車体速度VIに基づいて車両の推定減速度VI
PDを求める車体減速度演算手段dと、この車体減速度
演算手段dが求めた推定減速度VIPDと、加速度セン
サaが検出した検出加速度GFとの比較に基づいて加速
度センサaの異常を検出する異常検出手段eと、を備
え、車体減速度演算手段dは、車体速度VIが上昇した
後に下降して形成されるピーク値VIPを求めるピーク
値演算手段d1を有し、前回のピーク値と今回のピーク
値との時間あたりの変化量から推定減速度VIPDを求
めるよう構成した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車両の前後方向加
速度を検出するGセンサの異常を検出するGセンサ異常
検出装置に関するものであり、特に、制動時にホイルシ
リンダ圧を制御して車輪ロックを防止する、一般にアン
チロックブレーキ制御(以下、ABS制御という)と称
する制御を実行するブレーキ制御装置に適用するのに好
適な装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、ABS制御を実行するブレーキ制
御装置において、制御精度を高めるために、車両の前後
方向加速度を検出するGセンサを設けたものが知られて
いる。このようなブレーキ制御装置にあっては、Gセン
サに異常が生じると、制御性能が低下する。そこで、こ
れを防止するための手段として、冗長システムを採用し
た手段が知られている。すなわち、Gセンサを複数設
け、各センサの出力を対比させながら信頼性の高い値に
基づいて制御を実行するよう構成したシステムが知られ
ている。しかしながら、上述のような構成では、Gセン
サが複数必要であり、コストが高くなってしまう。
【0003】そこで、Gセンサの数を減らしてコストダ
ウンを図った場合に、上述のようにGセンサに異常が発
生した時の制御性能の低下を防止するために、Gセンサ
の異常を検出する装置を設け、非異常判断時には、Gセ
ンサの出力を用いて制御を実行し、異常判断時には、予
め定められたフェイルセーフ制御を実行して、Gセンサ
の出力を用いないようにした装置が提案されている。こ
のようなGセンサの異常検出装置としては、例えば、特
開平7−196029号公報に記載されているものが知
られている。この従来装置は、車輪速度センサの出力か
ら車輪速度を計算する車輪速度計算手段と、車輪速度に
基づいて推定車体加速度を求める推定車体加速度計算手
段と、この推定車体加速度に対するGセンサの出力から
車体加速度の比率を計算し、この比率が所定の範囲内に
ある時は減算する一方、所定の範囲外にある時は加算す
る比較演算手段と、この比較演算手段の計算値が所定値
以上であれば所定のフェイルセーフ処理を実行するフェ
イルセーフ手段とを備えたものであった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】ところで、推定車体加
速度を求めるには、まず、各車輪速度に基づいて車体速
度VIを求め、この車体速度VIの変化率から推定車体
加速度△Vを得るものである。そして、上記車体速度V
Iは、加速時には4輪の車輪速度のうちで最も低い値を
選択し(これをセレクトローという)、一方、減速時に
は4輪の車輪速度のうちで最も高い値を選択し(これを
セレクトハイという)て求めるのが一般的である。
【0005】こうした場合、制動時にあっては、車輪速
度は、路面の凹凸の影響やブレーキ装置の作動状況に応
じ一定減速度で低下せずに、波状に上下しながら低下す
ることがあり、特に、ABS制御時にあっては、ホイル
シリンダ圧の減圧と増圧とが繰り返されることにより、
車輪速度Vwxxは、図9に示すように、各車輪ごとに
波状に上下しながら低下する。車輪速度がこのように変
化した時には、車体速度VIは、各車輪速度Vwxxの
セレクトハイにより求めるから、図9の例にあっては点
線で示すように変化することになる。したがって、推定
車体加速度は、加速度と減速、すなわちプラスの値とマ
イナスの値を繰り返すことになる。それに対し、このよ
うな場合、Gセンサは減速度を検出するから、Gセンサ
が正常であるにもかかわらず、Gセンサの検出加速度と
推定車体加速度とが相違することから、異常検出と誤判
定されるおそれがあった。上述のことから、従来技術で
は、ABS制御時およびホイルスピンの発生時には、G
センサの異常検出を実行しないように構成されていた。
【0006】しかしながら、Gセンサの出力は、特にA
BS制御が実行されるような急制動時に大きな出力が得
られるものであり、これを除いて異常検出を行うと、G
センサの出力が小さく、しかも、車輪速度センサの検出
値も路面の凹凸や路面摩擦係数(以下、これを路面μと
いう)などの影響を受けるために、車体速度VIとGセ
ンサの検出加速度との整合性が低く、検出精度に劣るこ
とになる。また、通常ブレーキ時には、車体速度VI
を、所定の減速度で速度を作成し、その後、速度を補正
するという手段が採られているため、ABS制御時と同
様に、車体速度VIが波状に形成されてしまい、この場
合も、正確な推定車体加速度が得られず、誤判定がなさ
れる可能性があるものであり、異常検出精度が劣るとい
う問題があった。本発明は、上述の従来の問題点に着目
してなされたもので、ABS制御時にGセンサの異常を
検出可能とすることにより異常検出精度の向上を図るこ
とを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上述の目的を達成するた
め本発明は、図1のクレーム対応図に示すように、車両
の前後方向加速度を検出する加速度センサaと、車両の
各車輪の車輪速度Vwを検出する車輪速度センサbと、
各車輪速度Vwに基づいて車体速度VIを演算する車体
速度演算手段cと、前記車体速度VIに基づいて車両の
推定減速度VIPDを求める車体減速度演算手段dと、
この車体減速度演算手段dが求めた推定減速度VIPD
と、前記加速度センサaが検出した検出加速度GFとの
比較に基づいて加速度センサaの異常を検出する異常検
出手段eと、を備え、前記車体減速度演算手段dは、車
体速度VIが上昇した後に下降して形成されるピーク値
VIPを求めるピーク値演算手段d1を有し、前回のピ
ーク値と今回のピーク値との時間あたりの変化量から前
記推定減速度VIPDを求めるよう構成されていること
を特徴とする。なお、請求項2に記載のように、請求項
1記載の加速度センサ異常検出装置において、前記車体
減速度演算手段dが、ピーク値VIPが発生してから次
回のピーク値VIPが発生するまでの時間であるピーク
値間隔を求めるピーク値間隔演算手段d2を備え、前記
異常検出手段eの異常検出実行条件を、前記ピーク値間
隔が所定値未満であることとするのが好ましい。また、
請求項3に記載のように、請求項1または2記載の加速
度センサ異常検出手段の前記異常検出手段eの異常検出
実行条件を、車載のブレーキ制御装置fが制動時の車輪
ロックを防止するABS制御を実行中であることとする
のが好ましい。また、請求項4に記載のように、請求項
1ないし3記載の加速度センサ異常検出装置において、
前記車体速度演算手段cを、各輪の車輪速度Vwのうち
で最も大きな値を車体速度VIとするよう構成するのが
好ましい。
【0008】(作用)減速時には、車体減速度演算手段
dが、車輪速度Vwにより車体速度演算手段cが演算し
た車体速度VIの変化率に基づいて車体の推定減速度V
IPDを求める。そして、異常検出手段eでは、車輪速
度Vwに基づいて計算により得られた推定減速度VIP
Dと加速度センサaが検出する検出加速度GFとを比較
し、この比較結果に基づき、例えば、両者が所定値以上
相違すると異常検出と判定するというような異常検出を
行う。減速時には、上述のような加速度センサaの異常
検出を行うが、制動時には、車輪速度Vwは、上下に波
状に変化するものであり、特に、ABS制御が実行され
た時にはこれが顕著である。したがって、車輪速度Vw
に基づいて形成された車体速度VIも、上下に波状に変
化する。例えば、請求項4に記載のように、車体速度V
Iを、各車輪速度Vwの最大値により形成する手段(セ
レクトハイ)では、各車輪速度Vwの上下変化がそのま
ま車体速度VIにも表れる。
【0009】それに対し、車体減速度演算手段dにあっ
ては、推定減速度VIDを求めるにあたり、ピーク値演
算手段d1が車体速度VIの山状のピーク値VIPを求
め、このピーク値VIPとその次回のピーク値VIPと
の時間あたりの変化量から推定減速度VIDを求める。
したがって、制動時に車体速度VIが上下に波状に変化
しても、推定減速度VIDは、常に減速方向の傾きとな
るものであり、従来のように、車体速度VIが上下する
ことを原因として、推定減速度VIDが、プラスになっ
たりマイナスになったりすることがない。よって、加速
度センサaが正常である場合には、推定減速度VIDと
前後方向加速度GFとの向きが一致しており、従来のよ
うに、車輪速度Vwが上下に波状に変化することを原因
として推定減速度VIPDが検出加速度GFと不一致に
なることがない。
【0010】請求項2記載の発明では、車体減速度演算
手段dのピーク値間隔演算手段d2において、ピーク値
VIPとピーク値VIPとのピーク値間隔を演算し、異
常検出手段eにあっては、このピーク値間隔が所定値未
満であるとき異常検出を実行する。すなわち、車輪速度
Vwが上下するのに伴って車体速度VIが上下した時
に、そのピーク値VIPと次のピーク値VIPとのピー
ク値間隔が広くなるということは、現在のピーク値VI
Pに対して前回のピーク値VIPが古い値であるという
ことであり、これらピーク値VIPに基づいて得られた
推定減速度VIDに含まれる過去の成分が多くなること
になる。したがって、加速度センサaが現在検出してい
る加速度GFとの整合性がそれだけ低くなることにな
る。よって、この請求項2記載の発明では、間隔が所定
値以上で加速度GFと減速度VIDとの整合性が低い場
合には異常検出手段eによる異常検出を実行せずに、ピ
ーク値間隔が所定値未満であって、加速度GFと減速度
VIDとの整合性が高い時のみ異常検出を実行する。
【0011】請求項3記載の発明では、ブレーキ制御装
置fがABS制御実行中に異常検出手段eが異常検出を
実行するものであり、ABS制御の実行中は、ブレーキ
制御装置がホイルシリンダ圧の減圧・増圧を短時間で繰
り返すため、車輪速度Vwも細かに上下する。したがっ
て、この車輪速度Vwから形成する車体速度VIも細か
に上下することになり、よって、ピーク値間隔が狭くな
る。すなわち、請求項3記載の発明にあっても、ピーク
値間隔が狭い時に、異常検出手段eによる異常検出が実
行されることになる。
【0012】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態を図
面に基づいて説明する。なお、本実施の形態は、エンジ
ンの駆動力が四輪FL,FR,RL,RR(図3参照)
の全てに伝達される四輪駆動車に適用したものである。
図2は実施の形態のブレーキ装置の要部を示す構成図で
あって、図中1はマスタシリンダである。このマスタシ
リンダ1は、運転者が図外のブレーキペダルを操作する
ことにより液圧を発生するよう構成されている。
【0013】前記マスタシリンダ1は、ブレーキ回路2
を介してホイルシリンダ3に接続されている。そして、
ブレーキ回路2の途中には、ホイルシリンダ3をマスタ
シリンダ1側に連通させた給排ポジションと、ホイルシ
リンダ3をドレン回路4を介してリザーバ6に連通させ
た減圧ポジションと、ホイルシリンダ3をマスタシリン
ダ1にもリザーバ6にも遮断させた保持ポジションとの
3位置切り替えの切替弁5が設けられている。したがっ
て、ホイルシリンダ2の液圧は、切替弁5の切り替えに
基づいて任意に制御可能に構成されている。
【0014】また、前記リザーバ6は、還流回路8を介
してブレーキ回路2の前記切替弁5よりも上流位置に接
続され、この還流回路8には、前記リザーバ6に貯留さ
れているブレーキ液をブレーキ回路2に戻すポンプ7が
設けられている。
【0015】上述した図2において一点鎖線で囲まれた
範囲の構成は、ブレーキユニット11として1つにまと
められている。図2では1つの車輪について構成を説明
しているが全体としては図3に示すように構成され、前
記ブレーキユニット11は、4つの車輪FR,FL,R
R,RLの各ホイルシリンダ3(図3において図示省
略)のブレーキ液圧をそれぞれ制御することができるよ
う構成されている。
【0016】前記ブレーキユニット11の切替弁5およ
びポンプ7の作動は、コントロールユニット12により
制御される。このコントロールユニット12は、入力手
段として、各車輪FR,FL,RR,RLの回転速度を
検出す車輪速度センサ13,13,13,13と、前後
方向加速度を検出する前後加速度センサ(以下、Gセン
サという)14が設けられ、制動時の車輪ロックを防止
するABS制御を実行するよう構成されている。
【0017】本実施の形態にあっては、Gセンサ14の
異常検出をABS制御において行うようにしているもの
で、異常検出について説明するにあたり、まず、ABS
制御の全体の流れについて説明する。図4は本実施の形
態のABS制御の全体的な流れを示すフローチャート
で、ステップS1では、所定のイニシャライズを行い、
続くステップS2では、各車輪速度センサ13から信号
を読み込んで各輪の車輪速度Vwxxを演算する。ステ
ップS3では、車体速度VIを演算し、ステップS4で
は、Gセンサ異常検出の処理を行う。ちなみに、車輪速
度Vwにおいて符号xxは、各車輪FR,FL,RR,
RLのそれぞれを意味するものである。そして、ステッ
プS5では、各車輪ごとに車輪スリップ率TSLPを計
算し、続くステップS6において、目標増減圧量△PM
を算出する。続くステップS7では、ABS制御を実行
していることを示すABSフラグASが1であるか(セ
ットされているか)否かを判定し、1にセットされてい
ればステップS10に進み、セットされておらずAS=
0であればステップS8に進む。
【0018】ステップS8では、目標増減圧量△PMが
負であるか否か(△PM<0)判定し、負であればステ
ップS9に進んでABSフラグASを1にセットし、0
以上であればステップS2に戻る。ステップS10で
は、増減圧パルスTを算出するとともに、切替弁5に向
けて出力する。続くステップS11では、推定ホイルシ
リンダ圧Pwcを算出する。なお、この推定ホイルシリ
ンダ圧Pwcは、ステップS6において目標増減圧量△
PMを算出するのに用いる。
【0019】ステップS12では、車体速度VIが予め
設定された極低速の所定速V0未満となったか、あるい
は、車輪スリップ率TSLPが所定値t0よりも大きく
なったかを判定し、いずれかであれば、ステップS13
に進んでABSフラグASを=0にリセットしてABS
制御を終了し、いずれも満足しない場合には、ABS制
御を続行し、ステップS14において、10msecが
経過するのを待ってステップS2に戻る。
【0020】したがって、図4に示すABS制御にあっ
ては、制動時に車輪のスリップ率TSLPが大きくなる
と、目標増減圧量△PMが減圧を示すマイナスの値とな
る。そこで、ステップS8においてYES判定がなされ
てABSフラグがセットされ(S9)、目標増減圧量△
PMに応じたパルスTが出力され(S10)、ホイルシ
リンダ圧の制御がなされて車輪のロックの防止が図られ
る。なお、ABSフラグは、車体速度VIが、所定値V
0以下の低速となるか、あるいはスリップ率TSLP
が、所定値t0よりも大きくなって車輪ロックのおそれ
がなくなるかすると(S12)、リセットされる(S1
3)ものであり、それまでの間は、目標増減圧量△PM
を求めてそれに応じたパルスTの信号を出力することを
繰り返すことにより、ホイルシリンダ圧を増減させるも
のである。
【0021】次に、上記各ステップの説明を追加する。
まず、ステップS3の車体速度VIを求める処理の一例
を図5のフローチャートにより説明する。ステップS3
1では、まず、4輪の車輪速度Vwxxについてセレク
トハイ処理を行って、最大車体速度VIMAXを求め
る。ステップS32では、最大車体速度VIMAXの変
化率△VIM(加速度に相当する)を、△VIM=α
(VIM−VIM10)により求める。なお、VIM10
は、1回前(すなわち、10msec前)の最大車体速
度VIMAXである。
【0022】ステップS33では、求めた前記変化率△
VIMが0以上であるか否か(すなわち一定速を含む加
速状態と、減速状態のいずれであるか)を判定し、0以
上であれば、ステップS34に進んで、車体速度VI
を、10msec前の値であるVI10に0.1gと変化
率△VIMとのいずれか小さい方の値を加える処理を行
う。すなわち、VI=VI10+min(0.1g,△V
IM)の処理を行う。一方、ステップS33において、
△VIM<0である場合は、ステップS35に進んで、
車体速度VIを、10msec前の値であるVI10に−
0.1gと変化率△VIMとのいずれか大きい方の値を
加える処理を行う。すなわち、VI=VI10+max
(−0.1g,△VIM)の処理を行う。前記1.0g
は、適用車両の能力上の最大加速度であり、よって、加
速時には、10msec前の車体速度VI10に対して
0.1gよりも大きな値を加えることはなく、これによ
りホイルスピン時に、車体速度VIが実車体速度よりも
大幅に高くなることがない。一方、−0.1gは、適用
車両の能力上の最大減速度であり、よって、減速時に
は、10msec前の疑似車体速VI10に対して−0.
1gよりも小さな(−側に大きな)値を加えることはな
く、これにより車輪ロック時に、車体速度VIが実車体
速度よりも低くなることがない。以上のように、ABS
制御(制動時)において、車体速度VIは、4輪の車輪
速度Vwxxのうちの最大値に基づいて求めるものであ
り、また、車体速度VIは、±0.1gを越える変化率
で変化することは無い。
【0023】次に、ステップS4におけるGセンサ異常
検出処理を図6のフローチャートにより説明する。ま
ず、ステップS41において初期設定を行い、後述する
カウンタC1=0,ピーク値VIP=0に設定し、続く
ステップS42で、ステップS3で求めた車体速度VI
と、Gセンサ14の出力である検出加速度GFを読み込
む。ステップS43では、車体速度VIの微分値である
減速度VIDを、VID=α(VI−VI30)により求
める。なお、VI30は、車体速度VIの30msec前
の値である。
【0024】ステップS44では、減速度(加速度)V
IDが0以上であるか否か判定し、0以上の場合はステ
ップS45に進んで加速フラグF_VID=1にセット
し、一方、ステップS44において、減速度VIDが0
未満である場合には、ステップS46に進んで、加速フ
ラグF_VID=0にリセットする。すなわち、加速フ
ラグF_VIDは1が一定速を含む加速を、0が減速を
示す。
【0025】ステップS47では、加速から減速に切り
替わったか否かを加速フラグF_VIDにより判定す
る。すなわち、10msec前の(前回の)加速フラグ
F_VID10が、加速を示す1にセットされており、か
つ、現在の加速フラグF_VIDが減速を示す0である
か否かを判定し、ステップS47の条件を満足しない場
合(ピーク値VIPが発生していない場合)は、ステッ
プS49に進んで、ピーク値VIPが発生してからの現
在までの経過時間をカウントするカウンタC1の値をイ
ンクリメントする。
【0026】一方、ステップS47の判定条件を満たし
ていれば(ピーク値VIPが発生した場合)、ステップ
S48に進んでメモリVIPMEMOに、現在の車体速
度VIを記憶させる(VIPMEMO=VI)。すなわ
ち、加速から減速に移った時に車体速度VIの値(ピー
ク値VIPに相当する)を一旦メモリVIPMEMOに
記憶させるものである。さらに、ピーク値VIPが発生
した時に進む流れ上のステップS50では、カウンタC
1の値が予め設定された2つの設定値β1とβ2との間
であるか否かを判定し、両設定値β1,β2の間である
ときにはステップS51に進み、一方、両設定値β1,
β2の範囲外であるときにはステップS52に進む。ス
テップS51では、前回のピーク値VIP(前)として
現在のピーク値VIPを取り込み(VIP(前)=VI
P)、現在のピーク値VIPとして、メモリVIPME
MOに記憶されている値を取り込み(VIP=VIPM
EMO)、ピーク周期TPとして現在のカウンタC1の
値を取り込み(TP=C1)推定減速度VIPDを、下
記(1)式により演算し、続くステップS53で、カウ
ンタC1を0にリセットする(C1=0)。なお
(1)、式において、Aは推定減速度VIPDをGセン
サ14の検出値GFと比較可能な値に変化するための定
数である。 VIPD=A(VIP−VIP前)/TP …(1) ステップS52では、ピーク値VIPとしてメモリVI
PMEMOに記憶されている車体速度VIを取り込む
(VIP=VIPMEMO)とともに、カウンタC1を
クリアする(C1=0)。
【0027】ステップS54では、推定減速度VIPD
が0未満であるか否か、すなわち、減速中であるか否か
を判定し、減速中の場合には、ステップS55に進ん
で、推定減速度VIPDとGセンサ14の検出値GFと
の差が所定値ng以上の状態を所定時間継続しているか
否かを判定し、所定時間以上継続していない場合にはス
テップS42に戻り、所定時間以上継続している場合に
は、ステップS56に進んで異常発生処理を行う。
【0028】このステップS56では、異常と判定し
て、図外のワーニングランプを点灯させ、4輪を通常の
ブレーキ状態、すなわち、切替弁5を図2に示すよう
に、マスタシリンダ1とホイルシリンダ3とが連通した
増圧ポジションに固定する。
【0029】次に、本実施の形態の作用について説明す
る。制動時において、ABS制御時およびその直前に
は、各車輪速度Vwxxは、図9において、実線ならび
に一点鎖線で示すように上下に波状に変化する。そし
て、この時、本実施の形態では、4輪セレクトハイによ
り車体速度VIを形成するから、図において点線で示の
ように山形に形成されることになる。
【0030】車体速度VIがこのように形成された場
合、本実施の形態では、図7に示すように、車体速度V
Iから加速度(減速度)VIDを演算し、この加速度V
IDが正か負かに応じて、加速フラグF_VIDを1,
0に切り替える。そして、加速フラグF_VIDが1か
ら0に切り替わる時点において、その時の車体速度VI
Dをピーク値VIPとして取り込む。この図では、各ピ
ーク値をVIP1とVIP2で示している。
【0031】さらに、ピーク値VIPが生じる度に、次
のピーク値VIPが生じるまでの時間をカウンタC1に
よりカウントし、このカウント値C1が、設定値β1と
β2との範囲内であれば、ピーク値VIPと次回のピー
ク値VIPとを結ぶ線の傾き(変化率)を、推定減速度
VIPDとして演算する。なお、前記設定値β1は、図
6の異常検出処理のフローを1回流れるのに要する時間
よりも長く、かつ砂利道などのような細かな路面凹凸に
よる影響を取り除くことができる時間(例えば50ms
ec)に設定されており、一方、設定値β2は、推定減
速度VIPDを求めるにあたり、精度を悪化させほど過
去の成分を含むことの無いようにできる時間(例えば5
00msec)に設定されている。このように、推定減
速度VIPDが求まると、この推定減速度VIPDと、
Gセンサ14の検出加速度GFとを比較し、両者の差が
所定値ng未満であれば、Gセンサ14に異常は無いと
判定する。
【0032】ところが、Gセンサ14に異常が生じ、図
8(a)あるいは(b)に示すように、Gセンサ14の
出力ゲインが上昇したり、あるいは、Gセンサ14の出
力ゲインが低下するというような異常がGセンサ14に
発生した場合には、推定減速度VIPDと検出加速度G
Fとの差が所定値ng以上となり、さらに、この状態が
所定時間継続されると、異常が発生したとして、ステッ
プS56に示す異常判定処理を実行する。
【0033】以上説明したように、本実施の形態では、
Gセンサ14における異常の有無の判定を、車両の減速
時に車輪速度Vwxxから求めた車体速度VIのピーク
値VIPに基づいて推定減速度VIPDを求め、この推
定減速度VIPDと検出加速度GFとを比較して行うよ
うに構成しているため、推定減速度VIPDは、時間経
過に伴って減少する値にしかならず、従来のように、車
輪速度Vwの変動により、車体は減速しているのに推定
減速度が加速を示す値となることが無く、異常検出精度
の向上を図ることができる。しかも、本実施の形態で
は、車体速度VIから得たピーク値VIPの間隔である
ピーク周期TP(カウンタC1の値)が、路面影響や時
間的遅れを排除する設定値β1,β2の範囲内である時
にしか、推定減速度VIPDを求めないとともに、この
推定減速度VIPに基づく異常判定を行わないように構
成しているため、上記のような影響を排除して、さらな
る検出精度の向上を図ることができる。
【0034】ちなみに、図9を見ても分かるように、車
体速度VIのピーク値は、車輪速度Vwの上方に凸とな
る山形の点により形成される他、車輪速度Vwと他の車
輪速度Vwとの交点において、下向きに凸の谷型のピー
ク値も形成される。しかししながら、この下向きのピー
ク値は、各車輪のスリップ状況に応じて変化するもの
で、すなわち、スリップ率が高ければ車輪速度Vwの落
ち込みが急で、ピーク値は深くなり、スリップ率が低け
れば車輪速度Vwの落ち込みも緩やかでピーク値が浅く
なるものであり、図示のように形成されるポイントにば
らつきがあり、必ずしも実車体速度に応じたものではな
い。それに対して、本実施の形態では上方に凸のピーク
値と用いているため、スリップ率の影響を受けずに実車
体速度の変化に近い値を求めることができる。
【0035】以上、図面により実施の形態について説明
してきたが、本発明は、この実施の形態に限定されるも
のではない。例えば、実施例では、ピーク周期TP(実
際にはカウント値C1)が、設定値β1とβ2との範囲
内であるか否かを推定減速度VIPDを演算する基準と
するとともに、この推定減速度VIPDが求まった時の
み、Gセンサ14の異常判定を行うように構成したが、
上記設定値β1,β2との比較を行わずに、ABS制御
の実行時にのみ、Gセンサの異常判定あるいはそれに加
えて異常推定減速度VIPDの演算を実行するようにし
てもよい。この場合、ABS制御によるホイルシリンダ
の増減圧により、車輪速度Vwが上下することにより、
ピーク値VIPの間隔であるピーク周期TPも自然と短
くなるものである。また、ABS制御実行時(AS=1
となった時)において、設定値β1,β2などと比較す
るように構成してもよい。あるいは、設定値β1を設け
る変わりに、新たにカウンタを設け、このカウンタによ
り、ピーク値VIPが形成された時点から、加速フラグ
F_VID=0となっている時間を計測し、このカウン
タの計測時間が所定値を越えることを条件としても良
い。また、図2において、1つの切替弁5によりホイル
シリンダ3の減圧・保持・増圧を行う構成を示したが、
切替弁5に替えてブレーキ回路2を開閉可能な常開の2
位置切替の流入弁と、ドレーン回路4を開閉可能な常閉
の2位置切替の流出弁とを用いるようにしてもよい。
【0036】
【発明の効果】以上説明してきたように本発明の加速度
センサ異常検出装置は、車体減速度演算手段が、車体速
度が上昇した後に下降して形成されるピーク値を求める
ピーク値演算手段を有し、ピーク値と次回のピーク値と
の時間あたりの変化量から推定減速度を求めるように構
成したため、減速時には、車体速度が上下に波状に変化
しても、推定減速度は、常に減速方向の傾きとなるもの
であり、従来のように推定減速度が、プラスになったり
マイナスになったりすることがない。よって、加速度セ
ンサの検出加速度が大きな値となるABS制御時にあっ
ても、推定減速度を精度高く求めることができるととも
に、この推定減速度と加速度センサの検出加速度との向
きが従来のように不一致になることがなく、異常検出精
度を向上させることができるという効果が得られる。請
求項2記載の発明では、車体減速度演算手段にピーク値
とピーク値との間隔を求めるピーク値間隔演算手段を設
け、このピーク値間隔が所定値未満であるとき異常検出
手段が異常検出を実行するよう構成したため、ピーク値
に基づいて得られた推定減速度に含まれる過去の成分が
少なく、この推定減速度と加速度センサが検出している
現在の検出加速度との整合性が高く、検出精度の向上を
図ることができるという効果が得られる。請求項3記載
の発明では、異常検出手段の異常検出実行条件をブレー
キ制御装置がABS制御実行中であることとしたため、
異常検出手段が異常検出を実行している時には、ABS
制御によるホイルシリンダ圧の減圧・増圧の繰り返しに
より車輪速度が細かに上下するとともに、この車輪速度
から形成する車体速度も細かに上下することにより、ピ
ーク値とピーク値との間隔が狭くなる。よって、請求項
3記載の発明にあっても、ピーク値間隔が狭い時に、異
常検出手段による異常検出が実行されることになり、検
出精度の向上を図ることができるという効果が得られ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の加速度センサ異常検出装置を示すクレ
ーム対応図である。
【図2】実施の形態を適用したブレーキ制御装置の要部
を示す油圧回路図である。
【図3】前記ブレーキ装置の全体図である。
【図4】実施の形態のABS制御を示すフローチャート
である。
【図5】実施の形態の車体速度を演算するフローチャー
トである。
【図6】実施の形態におけるGセンサ異常検出処理を示
すフローチャートである。
【図7】実施の形態の異常検出を説明するタイムチャー
トである。
【図8】Gセンサの異常の説明図である。
【図9】車輪速度および車体速度の変化の説明図であ
る。
【符号の説明】
a 加速度センサ b 車輪速度センサ c 車体速度演算手段 d 車体減速度演算手段 d1 ピーク値演算手段 d2 ピーク値間隔演算手段 e 異常検出手段 f ブレーキ制御装置 1 マスタシリンダ 2 ブレーキ回路 3 ホイルシリンダ 4 ドレン回路 5 切替弁 6 リザーバ 7 ポンプ 8 還流回路 11 ブレーキユニット 12 コントロールユニット(制御手段) 13 車輪速度センサ 14 前後加速度センサ

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車両の前後方向加速度を検出する加速度
    センサと、 車両の各車輪の車輪速度を検出する車輪速度センサと、 各車輪速度に基づいて車体速度を演算する車体速度演算
    手段と、 前記車体速度に基づいて車両減速時における推定減速度
    を求める車体減速度演算手段と、 この車体減速度演算手段が求めた推定減速度と、前記加
    速度センサが検出した検出加速度との比較に基づいて加
    速度センサの異常を検出する異常検出手段と、を備え、 前記車体減速度演算手段は、車体速度が上昇した後に下
    降して形成されるピーク値を求めるピーク値演算手段を
    有し、前回のピーク値と今回のピーク値との時間あたり
    の変化量から前記推定減速度を求めるよう構成されてい
    ることを特徴とする加速度センサ異常検出装置。
  2. 【請求項2】 前記車体減速度演算手段は、ピーク値が
    発生してから次回のピーク値が発生するまでの時間であ
    るピーク値間隔を求めるピーク値間隔演算手段を備え、
    前記異常検出手段の異常検出実行条件が、前記ピーク値
    間隔が所定値未満であることを特徴とする請求項1記載
    の加速度センサ異常検出装置。
  3. 【請求項3】 請求項1または2記載の加速度センサ異
    常検出手段の前記異常検出手段の異常検出実行条件が、
    車載のブレーキ制御装置が制動時の車輪ロックを防止す
    るABS制御を実行中であることを特徴とする加速度セ
    ンサ異常検出装置。
  4. 【請求項4】 前記車体速度演算手段は、各輪の車輪速
    度のうちで最も大きな値を車体速度とするよう構成され
    ていることを特徴とする請求項1ないし3記載の加速度
    センサ異常検出装置。
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