JP2000335395A - ブレーキ制御装置 - Google Patents
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Abstract
どの異常が発生したときには、その異常発生輪を除く車
輪速で疑似車体速を形成する、ABS制御を実行可能な
ブレーキ制御装置において、ABS制御中に異常発生輪
がロックしないようにして車両姿勢の安定化を図り、制
御品質の向上を図ること。 【解決手段】 疑似車体速と各車輪速との差に基づいて
制動時の車輪ロックを防止するABS制御を実行するA
BS制御手段eと、車輪速センサcの出力に異常がある
と判定した場合には、この異常判定輪を除いた車輪速セ
ンサcの出力に基づいて疑似車体速を形成させるよう構
成された異常判定手段fと、を備えたブレーキ制御装置
において、異常判定時には、非異常判定時とは異なるブ
レーキ液圧制御である異常時制御を実行するよう前記A
BS制御手段eを構成した。
Description
ックするのを防止するべくブレーキ液圧を制御するいわ
ゆるABS制御を実行するブレーキ制御装置に関し、特
に、車輪速センサの出力にノイズが重畳されたり取付不
良などによる外乱などにより異常が発生したときの処理
技術に関する。
にあっては、各輪の車輪速から疑似車体速を推定し、こ
の疑似車体速と各輪の車輪速とに基づいて、ブレーキ液
圧の減圧・保持・増圧を行って、制動時に車輪がロック
するのを防いで、操舵性および走行安定性の確保と、制
動距離の短縮との両立を図るようにしている。
上述のABS制御を実行する上で車輪速の検出精度が重
要であり、車輪速センサに異常が発生すると正常なAB
S制御を実行するのが難しくなる。そこで、車輪速セン
サに異常が発生した場合、その異常を検出して異常に対
応した制御を実行する装置が提案されている。
て、例えば、特開平10-147232号公報に記載さ
れているものが知られている。この従来技術は、各輪の
異常検出を行って、異常検出時に推定車体速算出手段に
対して、異常が検出された車輪の車輪速を除く他の車輪
の各車輪速から推定車体速を算出させる異常検出手段を
備え、この異常検出手段は、同一車輪において、今回の
制御サイクルで算出された車輪速が、前回の制御サイク
ルで算出された車輪速よりも設定値αを越えて大きくな
り、かつ推定車体速(疑似車体速)よりも設定値βを越
えて大きくなると、この車輪における今回の制御サイク
ルで算出された車輪速を異常と判定するよう構成され、
さらに、異常判定時には、異常判定輪を除いた車輪速か
ら推定車体速を算出するよう構成されている。
イズが車輪速センサの出力に重畳され続けても、推定車
体速が実際の車体速よりも大きくなることがなく、これ
により不要なABS制御が実行されて不要な減圧が成さ
れる不具合や、大きなスキッドから車輪速が急激に復帰
するときに異常と誤判断するのを防止でき、不要なAB
S制御による減圧が成されることを防止できるものであ
る。
にあっては、車輪速センサにノイズが重畳されるなどの
異常が発生した場合には、その異常発生輪を除いて車体
速を推定し、これにより制御精度の向上を図ることがで
きるものではあったが、このように異常発生輪の車輪速
が高くなった場合、この異常輪の車輪速は、正常輪によ
り形成した推定車体速(疑似車体速)よりも大きくなる
ため、ABS制御中は、この異常輪に対して増圧制御が
成されたままになり、この輪がロックするおそれがあっ
た。特に、このような車輪ロックが後輪で生じた場合に
は、車両姿勢が不安定になるおそれがある。
たもので、車輪速センサの出力にノイズが重畳されるな
どの異常が発生したときには、その異常発生輪を除く車
輪速で疑似車体速を形成する、ABS制御を実行可能な
ブレーキ制御装置において、ABS制御中に異常発生輪
がロックしないようにして車両姿勢の安定化を図り、制
御品質の向上を図ること、さらには、これを達成しなが
らできる限り制動距離の短縮を図ることを目的としてい
る。
めに本発明は、図1のクレーム対応図に示すように、車
両の各輪を制動するホイルシリンダaのブレーキ液圧
を、それぞれ独立して減圧可能に構成されたブレーキユ
ニットbと、各輪の回転速度を検出する車輪速センサc
と、これら車輪速センサcの出力に基づいて疑似車体速
を求める疑似車体速形成手段dと、疑似車体速と各車輪
速との差に基づいて、必要に応じてブレーキユニットに
よりブレーキ液圧を減圧させて制動時の車輪ロックを防
止するABS制御を実行するABS制御手段eと、前記
車輪速センサcの出力に異常があると判定した場合に
は、前記疑似車体速形成手段dに、この異常判定輪を除
いた車輪速センサcの出力に基づいて疑似車体速を形成
させるよう構成された異常判定手段fと、を備えたブレ
ーキ制御装置において、前記ABS制御手段eは、異常
判定手段fが異常と判定した場合には、非異常判定時と
は異なるブレーキ液圧制御である異常時制御を実行する
よう構成されてことを特徴とする。したがって、車輪速
センサcに異常が生じたときに、ABS制御手段eがそ
の異常輪に対して通常(非異常発生時)とは異なる制御
を実行して、車輪ロックが生じないようにすることが可
能となり、これにより、車両姿勢の安定化を図り制御品
質を向上させることができる。
記載のブレーキ制御装置において、前記ABS制御手段
eを、異常時制御の制御対象が後輪のみとして、後輪に
異常が発生したときのみに後輪に対して異常時制御を実
行するよう構成するのが好ましい。したがって、後輪の
車輪速センサcに異常が発生した時には、後輪に対して
異常時制御を実行することにより後輪がロックするのを
防止して、車輪姿勢の安定化を図ることができ、また、
前輪に対しては異常時制御を実行しないことにより前輪
における制動力を高く維持させて制動距離の短縮を図る
ことができる。
記載のブレーキ制御装置において、前記異常時制御を、
異常輪のブレーキ液圧を所定時間減圧することとするの
が好ましい。したがって、後輪の車輪速センサcに異常
が発生したときには、ABS制御時には、異常発生輪の
ブレーキ液圧を減圧させて、後輪がロックするのを確実
に防止することができ、よって、確実に車両姿勢の安定
化を図って制御品質の向上を図ることができる。
記載のブレーキ制御装置において、前記異常時制御を、
前記異常輪に対する減圧後は、ブレーキ液圧を保持する
こととするのが好ましい。したがって、所定時間の減圧
により後輪の車輪ロックを確実に防止できるのに加え
て、その後の保持により、制動距離の短縮を図ることが
できる。
ないし4記載のブレーキ制御装置において、異常時制御
を開始すると判定したときに前輪に対してABS制御を
実行しているときには、その後、後輪に対する異常判定
の有無に関わらず、後輪に対する異常時制御を続行する
よう前記ABS制御手段eを構成するのが好ましい。し
たがって、ノイズが常に重畳されておらず、飛び飛びに
重畳される場合に、ABS制御の実行途中において、異
常判定が飛び飛びに成される場合に、ABS制御の正常
時の制御と異常時制御が度々切り換わることがなく、こ
れにより、制御の急な切り換わりによる車輪ロックを防
止でき、さらなる、制御品質の向上を図ることができ
る。
ないし5記載のブレーキ制御装置において、前記ABS
制御手段eを、疑似車体速が所定値以下になったら異常
時制御をキャンセルして、4輪とも増圧状態とするよう
構成するのが好ましい。したがって、停止直前まで異常
時制御を含むABS制御により減圧が実行されることが
なく、よって、制動距離の短縮ならびに確実な停止を図
ることができ、制御品質の向上を図ることができる。
面に基づいて説明する。図2は実施の形態のブレーキ装
置の要部を示す構成図であって、図中1はマスタシリン
ダである。このマスタシリンダ1は、運転者が図外のブ
レーキペダルを操作することにより液圧を発生するよう
構成されている。
を介してホイルシリンダ3に接続されている。そして、
ブレーキ回路2の途中には、ブレーキ回路2の上流(マ
スタシリンダ1側)と下流(ホイルシリンダ3側)とを
連通させる増圧状態と、ホイルシリンダ3のブレーキ液
をドレン回路4に逃がす減圧状態と、ブレーキ回路2を
遮断してホイルシリンダ3のブレーキ液圧を保持する保
持状態とに切換可能な切換弁5が設けられている。した
がって、ホイルシリンダ2の液圧は、切換弁5の切り換
えに基づいて任意に制御可能である。
を貯留可能なリザーバ6が設けられている。そして、前
記リザーバ6とブレーキ回路2の前記切換弁5よりも上
流位置とを接続する還流回路8が設けられ、この還流回
路8には、前記リザーバ6に貯留されているブレーキ液
をブレーキ回路2に還流させるポンプ7が設けられてい
る。
範囲の構成は、ブレーキユニット11として1つにまと
められている。図2では1つの車輪について構成を説明
しているが全体としては図3に示すように構成され、前
記ブレーキユニット11は、4つの車輪FR,FL,R
R,RLの各ホイルシリンダ3(図3において図示省
略)のブレーキ液圧をそれぞれ制御することができるよ
う構成されている。ちなみに、本実施の形態を適用した
車両は、後輪RR,RLを駆動輪とする後輪駆動車であ
る。
びポンプ7の作動は、コントロールユニット12により
制御される。このコントロールユニット12は、入力手
段として、各車輪FR,FL,RR,RLの回転速度を
検出す車輪速センサ13,13,13,13とが設けら
れている。
て説明する。本実施の形態のブレーキ制御は、制動時の
車輪ロックを防止すべく各輪に対してブレーキ液圧を制
御するいわゆるABS制御を実行するもので、図4にそ
の全体の流れを示している。
うものであり、まず、ステップS1では、10msec
周に発生する各車輪速センサ13のセンサパルス数ND
と周期TDとからセンサ周波数を求め、車輪速Vwなら
びに車輪加速度△Vwを演算する。なお、以下の説明に
おいて、符号Vwの後に、 FR,FL,RR,RLの
符号を付けた場合は、その車輪の車輪速を示すものであ
る。
する。このステップS2が、特許請求の範囲の疑似車体
速形成手段に相当するものであり、この疑似車体速Vi
を求める計算の詳細については、後述する。ステップS
3では、疑似車体速Viの変化率に基づき車体減速度△
Vを計算する。
演算を行う。この減圧閾値λ1は、車輪速Vwがこの値
λ1を下回ったら、減圧を実行する値であって、例え
ば、4輪の車輪速の中で最も高い値であるセレクト車輪
速Vfsに基づいて下記式により求める。 λ1=A・vfs-B なお、上記式において、A,Bは任意の係数であり、減
圧閾値λ1が、セレクト車輪速Vfsよりもある程度低
い値であって、制動力を得るのに好適なスリップ率とな
るような値に設定されている。
λ1よりも低いか否かを判定し、減圧閾値λ1よりも低
い場合には、ステップS7に進んで、切換弁5を減圧状
態に切り換えてホイルシリンダ圧を減圧する減圧制御を
実行する。
れた場合(Vw>λ1の場合)、ステップS6に進んで
車輪加速度△Vwが予め設定された保持閾値未満である
か否かを判定し、保持閾値よりも大きい場合には車輪速
が復帰したとしてステップS8に進んで増圧制御(切換
弁5を増圧状態に切り換える)を行い、一方、保持閾値
未満の場合はステップS9に進んで保持制御(切換弁5
を保持状態に切り換える)を行う。これらのステップS
8,S9の増圧制御および保持制御における切換弁5へ
の出力もステップS10において成される。
ては、各制御の指令時間TGEN,TZOUが設定さ
れ、実際に切換弁5に制御信号が出力されるのは、ステ
ップS10のバルブ出力処理においてである。また、ス
テップS7のソレノイド減圧制御を実行した後には、ス
テップS12において、各車輪に対してABS制御を実
行していることを示すABSフラグASFR,ASF
L,ASRR,ASRLを1にセットする。これらのA
BSフラグは、ステップS13において所定の制御終了
条件が成立した場合、ステップS14において0にリセ
ットされるもので、この制御終了条件は、例えば、疑似
車体速Viが10Km/h未満の低速になったり、ある
いは最後の減圧を実行してから所定以上の時間が経過し
たなど、任意に設定することができる。
か否かを判定し、10msが経過したら、ステップS13
においてABS制御中信号のタイマASのカウントを1
だけデクリメントする。
理の流れを簡単に説明する。まず、ステップ101で、
4輪のうちで最大の車輪速maxVwが異常判定速度V
i×X+Yを超えたかどうか判定し、ステップ102〜
104の処理に基づき、車輪速maxVwが異常判定速
度Vi×X+Yを超えた状態が予め設定された異常判定
時間T0を超えた場合には、ステップ105において、
異常確定信号SVW_ABをセットする(=1とする)
処理を行う。すなわち、ステップ101〜105は、車
輪速センサ13の出力に異常があるか否かを判定するも
ので、車輪速センサ13の出力値が異常に高い状態が設
定時間T0を超えて続いた場合には、異常が生じたとし
て異常確定信号SVW_ABを1にセットするものであ
る。なお、異常判定値Vi×X+Yにおいて、Xは1よ
りも大きい係数であり、したがって、この異常判定値V
i×X+Yは、図7のタイムチャートに示すように、疑
似車体速Viよりもある程度大きな値でる。また、上述
のステップ101〜105の処理を実行する部分が請求
の範囲の異常判定手段に相当する。
基づき、異常確定信号SVW_ABがセットされている
(異常が発生している)場合は、ステップ107におい
てセレクト車輪速Vfsを4輪の車輪速のうちで3番目
の値3rdVwとする処理を行い、一方、異常確定信号
SVW_ABがセットされていない(異常が発生してい
ない正常時の)場合は、ステップ108においてセレク
ト車輪速Vfsを、4輪の車輪速Vwのうちで最も高い
値maxVwとする処理を行う。
SVW_ABが前回の制御タイミングでは形成されてお
らず、今回の制御タイミングにおいて形成されたか否か
を判定し、今回の制御タイミングで初めて形成された場
合にはステップ110に進んで、疑似車体速Viをセレ
クト車輪速Vfsとする処理を行い、一方、ステップ1
09において異常確定信号SVW_ABが今回の制御タ
イミングで初めて形成されたのではない場合、ならびに
ステップ110の処理を行った後には、ステップ111
に進んで、疑似車体速Viがセレクト車輪速Viよりも
大きいか否かを判定し、Vi>Vfsの場合には、車輪
速が減速中でありステップ112に進んで、疑似車体速
Vi=Vi−△Vとする処理を行う。なお、△Vは、車
両減速度推定値であって、疑似車体速Viの変化率から
推定するものである。一方、ステップ111においてN
OすなわちVi≦Vfsの場合には、車輪速が復帰中で
ありステップ113に進んで、疑似車体速ViをVi+
zにより求める。なお、zは、予め設定された加速リミ
ッタ値である。また、上述のステップ106〜113の
処理を行う部分が請求の範囲の疑似車体速形成手段に相
当する。
ABS制御を終了すれば、異常確定信号SVW_ABを
リセットする処理を行う。
ついて図6のフローチャートにより詳細に説明する。な
お、このバルブ出力処理は、後輪専用のものであり、前
輪については、ステップS7〜S9で決定した制御をそ
のまま実行する。まず、ステップ201で、リヤ保持制
御実行フラグRHOZIFがセットされている(=1)
か、否かを判定し、RHOZIF=1でステップ216
に進み、RHOZIF=0でステップ202に進む。な
お、このリヤ保持制御実行フラグRHOZIFは、後述
するが、後輪の車輪速センサ13に異常が生じ、かつ、
前輪に対してABS制御を実行しているときにセットさ
れるフラグである。
の車輪速max(VwRR,RL)が、ステップ101
で示した異常判定値Vi×X+Yを超えたか否かを判定
し、超えている場合は異常時制御を実行すべくステップ
231においてリヤ異常判定フラグR_SPNFを1に
設定した後、ステップ213に進み、超えていない場合
は、ステップ232においてリヤ異常判定フラグR_S
PNFを0にリセットした後ステップ203に進む。
常が生じていない正常時に進むステップであり、減圧要
求が成されているか否か、すなわちステップS7による
減圧制御が実行されたか否かを判定し、減圧要求が成さ
れている場合はステップ204に進んで増圧カウンタZ
OUCNTを0にリセットしてステップ205に進み、
減圧要求が成されていない場合はステップ207にむ。
206では、減圧カウンタGENCNTのカウント値が
減圧指令値TGENを超えるまで出力ポートを減圧にセ
ットする処理を実行する。ステップ207では、増圧要
求が成されているか否かを判定し、増圧要求が成されて
いない場合には、ステップ211および212にて、減
圧カウンタGENCNTならびに増圧カウンタZOUC
NTを0にリセットする処理を行う。一方、増圧要求が
成されている場合には、ステップ208において減圧カ
ウンタGENCNTを0にリセットし、ステップ209
に進む。ステップ209およびそれに続く210では、
増圧カウンタZOUCNTのカウント値が増圧指令値T
ZOUを超えるまで出力ポートを増圧にセットする処理
を実行する。以上のステップ203〜212は、ステッ
プS7〜S9において決定した指令時間だけ、各状態に
制御する流れである。
は、右前輪のABSフラグASFRの前回値が0であ
り、かつ今回値が1であるか否かを判定し、また、ステ
ップ214では、左前輪のABSフラグASFLの前回
値が0であり、かつ今回値が1であるか否かを判定し、
前輪のいずれかのABSフラグがセットされている場合
は、ステップ215に進んで、リヤ保持制御実行フラグ
RHOJIを1にセットする。すなわち、前述したよう
に、後輪に異常が発生してステップ202においてYE
Sと判定され、かつ、前輪に対してABS制御を実行中
でありステップ213あるいはステップ214において
YESと判定された場合に、リヤ保持制御実行フラグR
HOJIFが1にセットされる。
タR_GCNTのカウント値が予め設定された設定値C
NT0以上となったか否か判定し、設定値CNT0以上
の場合はステップ217においてリヤ減圧制御実行フラ
グRGENFを0にリセットし、設定値CNT0未満の
場合はステップ218においてリヤ制御カウンタR_G
CNTをインクリメントし、続くステップ219で、リ
ヤ減圧フラグRGENFを1にセットする。すなわち、
このステップ216〜219では、リヤ制御カウンタR
_CNTが設定値CNT0を超えるまでの間は、リヤ減
圧制御実行フラグRGENFを1にセットし、これを超
えるとリヤ減圧制御実行フラグRGENFを0にリセッ
トする処理を行うものである。
ラグRGENF=1であるか否か判定し、RGENF=
1の場合には、ステップ221において出力ポートを減
圧にセットし、RGENF≠1の場合には、ステップ2
22において出力ポートを保持にセットする。すなわ
ち、ステップ220〜222において、リヤ減圧制御実
行フラグRGENFが1にセットされている間は出力ポ
ートを減圧にセットし、このリヤ減圧制御実行フラグR
GENFが0にリセットされたら出力ポートを保持にセ
ットする処理を行う。
0Km/hよりも大きいか否かを判定し、10Km/h
未満の場合はステップ224においてリヤ保持制御実行
フラグRHOZIF,リヤ減圧制御実行フラグRGEN
F,リヤ制御カウンタR_GCNT,リヤ異常判定フラ
グR_SPNFを0にリセットする。
ャートにより説明する。図7のタイムチャートは、制動
を開始する直前に後輪の車輪速センサ13の出力に異常
が発生した場合を示している。まず、図示のように車輪
速センサ13の出力値が、異常判定値Vi×X+Yを超
えると、リヤ異常判定フラグR_SPNFが1にセット
される(ステップ201→202→231の流れ)。
時間T0を超えると、疑似車体速計算の処理において、
ステップ101〜105の処理に基づいて異常確定信号
SVW_ABが1にセットされ、これによりステップ1
06→107の流れにより、異常発生輪を除いて3番目
に高い車輪速Vwによりセレクト車輪速Vfsを形成
し、さらに、ステップ109〜113の処理に基づいて
このセレクト車輪速に基づいて疑似車体速Viが形成さ
れる。したがって、図示のように、疑似車体速Viは、
異常発生輪の車輪速Vwの上昇に追従して上昇してしま
うことがない。
果、前輪の車輪速Vwが減圧閾値λ1を下回り、ABS
制御が実行され、ABS制御フラグASFR,ASFL
がセットされている。
は、ステップ215に進む処理が成されてリヤ保持制御
実行フラグRHOJIFがセットされ、ステップ216
〜220→221の処理に基づいて、リヤ制御カウンタ
R_GCNTが設定値CNT0をカウントする間、減圧
が実行され、さらに、設定値CNT0を超えると、ステ
ップ220→222の流れにより保持が実行される。こ
の保持は、疑似車体速Viが10Km/h未満となるま
で実行される。そして、疑似車体速Viが10Km/h
未満となると、ステップ224の処理に基づいて各フラ
グRHOJIF,RGENT,R_SPNFがクリヤさ
れ、後輪を含めて増圧状態となる。
車輪速センサ13に異常が生じた場合には、ABS制御
を実行する際には、後輪に対しては、まず、所定時間減
圧を実行させるため、図7に示すように、異常発生輪の
車輪速Vwが疑似車体速Viよりも大きくなっても、増
圧処理が成されることがない。したがって、後輪の実際
の車輪速Viが低くても、制動力が小さく車輪がロック
するのを防止でき、車両姿勢が不安定になるのを確実に
防止することができる。さらに、本実施の形態では、後
輪に対して設定時間CNT0だけ上述の減圧処理を実行
した後は、疑似車体速Viが十分に低下するまでの間、
保持処理を実行するため、減圧を延々と続ける場合に比
べて制動距離の短縮を図ることができるとともに、通常
の制御に戻す場合のように、増圧が実行されて車両姿勢
が不安定になることがない。さらに、本実施の形態は、
疑似車体速Viが十分に低下したら、上述の後輪の保持
制御を中止して、増圧に切り換えるように構成している
ため、停車直前で制動距離が伸びてしまうことがない。
すなわち、例えば、自動変速機を搭載した車両において
クリープトルクが後輪に作用するような極低速では、4
輪とも増圧に切り換えてもロックのおそれはない。
してきたが、本発明は、この実施の形態に限定されるも
のではない。例えば、実施の形態では、後輪に異常が発
生したときに、減圧を実行する時間すなわち設定値CN
T0を固定としたが、この値は、前後加速度センサの検
出値や、あるいは、ABS制御開始時の車輪減速度など
に基づいてて路面摩擦係数の判別を行い、路面摩擦係数
に応じて低摩擦係数ほど減圧時間を長くするように可変
としてもよい。また、図2において、1つの切換弁5に
よりホイルシリンダ3の減圧・保持・増圧を行う構成を
示したが、切換弁5に替えてブレーキ回路2を開閉可能
な常開の2位置切換の流入弁と、ドレーン回路4を開閉
可能な常閉の2位置切換の流出弁とを用いるようにして
もよい。
し6記載の発明は、異常判定手段が異常と判定した場合
には、ABS制御手段が、非異常判定時とは異なるブレ
ーキ液圧制御である異常時制御を実行するよう構成した
ため、車輪速センサに異常が生じたときに、その異常輪
に対して通常(非異常発生時)とは異なる制御を実行し
て、車輪ロックが生じないようにすることが可能とな
り、これにより、車両姿勢の安定化を図り制御品質を向
上させることができる。また、請求項2に記載の発明で
は、後輪に異常が発生したときのみに後輪に対して異常
時制御を実行するよう構成したため、前輪に対して異常
時制御を実行しして制動距離が長くなってしまわないよ
うにできるとともに、後輪に対して異常時制御を実行す
ることにより後輪がロックするのを防止して、車輪姿勢
の安定化を図ることができ、よって、制御品質の向上を
図ることができる。また、請求項3に記載の発明では、
異常時制御を、異常輪のブレーキ液圧を所定時間減圧す
ることとしたために、後輪の車輪速センサに異常が発生
したときには、ABS制御時に異常発生輪のブレーキ液
圧を減圧させて、後輪がロックするのを確実に防止する
ことができ、よって、確実に車両姿勢の安定化を図って
制御品質の向上を図ることができる。
に対する減圧後は、ブレーキ液圧を保持するよう構成し
たため、減圧により後輪の車輪ロックを確実に防止でき
るのに加えて、その後の保持により、制動距離の短縮を
図ることができ、制御品質を向上することができる。ま
た、請求項5に記載の発明では、異常時制御を開始する
と判定したときに前輪に対してABS制御を実行してい
るときには、その後、後輪に対する異常判定の有無に関
わらず、後輪に対する異常時制御を続行するよう構成し
たため、ノイズが断続的に入力されたときにもABS制
御の正常時の制御と異常時制御が度々切り換わることが
なく、これにより、制御の急な切り換わりによる車輪ロ
ックを防止でき、さらなる、制御品質の向上を図ること
ができる。また、請求項6に記載の発明では、疑似車体
速が所定値以下になったら異常時制御をキャンセルし
て、4輪とも増圧状態とするよう構成したため、停止直
前まで異常時制御を含むABS制御により減圧が実行さ
れることがなく、よって、制動距離の短縮ならびに確実
な停止を図ることができ、制御品質の向上を図ることが
できる。
図である。
ャートである。
ーチャートである。
すフローチャートである。
る。
Claims (6)
- 【請求項1】 車両の各輪を制動するホイルシリンダの
ブレーキ液圧を、それぞれ独立して減圧可能に構成され
たブレーキユニットと、 各輪の回転速度を検出する車輪速センサと、これら車輪
速センサの出力に基づいて疑似車体速を求める疑似車体
速形成手段と、疑似車体速と各車輪速との差に基づい
て、必要に応じてブレーキユニットによりブレーキ液圧
を減圧させて制動時の車輪ロックを防止するABS制御
を実行するABS制御手段と、前記車輪速センサの出力
に異常があると判定した場合には、前記疑似車体速形成
手段に、この異常判定輪を除いた車輪速センサの出力に
基づいて疑似車体速を形成させるよう構成された異常判
定手段と、を備えたブレーキ制御装置において、前記A
BS制御手段は、異常判定手段が異常と判定した場合に
は、非異常判定時とは異なるブレーキ液圧制御である異
常時制御を実行するよう構成されてことを特徴とするブ
レーキ制御装置。 - 【請求項2】 前記ABS制御手段は、異常時制御の制
御対象が後輪のみであって、後輪に異常が発生したとき
のみに後輪に対して異常時制御を実行するよう構成され
ていることを特徴とする請求項1記載のブレーキ制御装
置。 - 【請求項3】 前記異常時制御が、異常輪のブレーキ液
圧を所定時間減圧することであることを特徴とする請求
項2記載のブレーキ制御装置。 - 【請求項4】 前記異常時制御が、前記異常輪に対する
減圧後は、ブレーキ液圧を保持することを特徴とする請
求項3記載のブレーキ制御装置。 - 【請求項5】 前記ABS制御手段は、異常時制御を開
始すると判定したときに前輪に対してABS制御を実行
しているときには、その後、後輪に対する異常判定の有
無に関わらず、後輪に対する異常時制御を続行するよう
構成されていることを特徴とする請求項2ないし4記載
のブレーキ制御装置。 - 【請求項6】 前記ABS制御手段は、疑似車体速が、
所定値以下になったら異常時制御をキャンセルして、4
輪とも増圧状態とするよう構成されていることを特徴と
する請求項1ないし5記載のブレーキ制御装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11145220A JP2000335395A (ja) | 1999-05-25 | 1999-05-25 | ブレーキ制御装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP11145220A JP2000335395A (ja) | 1999-05-25 | 1999-05-25 | ブレーキ制御装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000335395A true JP2000335395A (ja) | 2000-12-05 |
Family
ID=15380144
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP11145220A Pending JP2000335395A (ja) | 1999-05-25 | 1999-05-25 | ブレーキ制御装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2000335395A (ja) |
Cited By (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008174235A (ja) * | 2008-03-24 | 2008-07-31 | Toyota Motor Corp | 車両制御装置 |
JP2011528303A (ja) * | 2008-07-16 | 2011-11-17 | ハイドロ エアー インコーポレイテッド | 一つの車輪で速度センサが故障した二輪車両の最適な制動と横滑り保護を維持する方法 |
-
1999
- 1999-05-25 JP JP11145220A patent/JP2000335395A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2008174235A (ja) * | 2008-03-24 | 2008-07-31 | Toyota Motor Corp | 車両制御装置 |
JP4630910B2 (ja) * | 2008-03-24 | 2011-02-09 | トヨタ自動車株式会社 | 車両制御装置 |
JP2011528303A (ja) * | 2008-07-16 | 2011-11-17 | ハイドロ エアー インコーポレイテッド | 一つの車輪で速度センサが故障した二輪車両の最適な制動と横滑り保護を維持する方法 |
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