JPH11295300A - 分析装置 - Google Patents

分析装置

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JPH11295300A
JPH11295300A JP9942598A JP9942598A JPH11295300A JP H11295300 A JPH11295300 A JP H11295300A JP 9942598 A JP9942598 A JP 9942598A JP 9942598 A JP9942598 A JP 9942598A JP H11295300 A JPH11295300 A JP H11295300A
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JP
Japan
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filtrate
blood
serum
plasma
analyzer
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Pending
Application number
JP9942598A
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English (en)
Inventor
Osamu Seshimoto
修 瀬志本
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Fujifilm Holdings Corp
Original Assignee
Fuji Photo Film Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 血清もしくは血漿中に含まれる処置成分
の濃度、イオン活量等の分析装置において、血液の血清
もしくは血漿への分離を迅速に行い、直ちに血液内の特
定成分の分析を行うことができるようにする。 【解決手段】 血清もしくは血漿中にある所定成分の濃
度、活量もしくは物理特性を求める分析装置において、
全血液を濾過して試料液としての濾過液を与えるフィル
タ3、フィルタ3を保持するとともに血液入口と濾過液
出口とを有するホルダ1、ホルダ1に対して該濾過液出
口側から負圧を作用させる、該濾過液出口側に着脱可能
に設けられる吸引手段2、濾過液出口側に設けられ、前
記濾過液を受ける濾過液受槽1eを有する血液濾過ユニ
ット9を備えている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血清もしくは血漿
中に含まれる所定成分の濃度、イオン活量あるいは血清
もしくは血漿の粘度等の物理特性を測定する分析装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、血清、血漿等の試料液中に含
まれている特定の化学成分又は有形成分等を定量分析す
ることのできる種々の分析機器が実用化されている。す
なわち、試料液と、該試料液中の特定成分と反応して光
学濃度の変化を起こす試薬含有液とを混合して、反応終
了後あるいは反応進行中の光学濃度を測定することによ
り定量する分析装置(以下、「溶液法分析装置」とい
う)、試料液中に電極を挿入したときに発生する電位差
を測定して試料液中のイオン濃度を定量する分析装置、
電量反応により試料液中の塩素イオンを定量する分析装
置、ラテックス凝集反応による濁度の変化を測定する分
析装置等が知られている。
【0003】例えば、溶液法分析装置の場合には、上記
光学濃度を所定の波長で測定し、あらかじめ求めておい
た光学濃度と所定の特定成分の物質濃度との対応を表す
検量線を用いて、この光学濃度から試料液中の所定の特
定成分の濃度を求める。
【0004】このような分析装置において、血液に含ま
れる所定成分の分析を行うには、遠心分離装置により、
全血を血清もしくは血漿と血球とに分離し、分離された
血清もしくは血漿を試料液として分析を行っているのが
ほとんどである。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述したような分析装
置により血液中の成分を分析する場合、緊急の患者のよ
うに早急に分析を必要とする場合がある。しかしなが
ら、血液中の成分を分析するための血清もしくは血漿を
得るには、上記の通り遠心分離装置により血液成分を分
離する必要があり、このための時間が必要で、緊急の場
合に対応することができなかった。
【0006】本発明は上記事情に鑑み、血液の血清もし
くは血漿への分離を迅速に行って直ちに血液内の特定成
分の分析を行うことができる分析装置を提供することを
目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明による分析装置
は、血清もしくは血漿中にある所定成分の濃度、活量も
しくは物理特性を求める分析装置において、全血液を濾
過して試料液としての濾過液を与えるフィルタ、該フィ
ルタを保持するとともに血液入口と濾過液出口とを有す
るホルダ、該ホルダに対して該濾過液出口側から負圧を
作用させる、該濾過液出口側に着脱可能に設けられる吸
引手段、および前記濾過液出口側に設けられ、前記濾過
液を受ける濾過液受槽を有する血液濾過ユニットを備え
たことを特徴として構成されている。
【0008】また、本発明による分析装置においては、
血清もしくは血漿中の成分と試薬との化学反応により生
じる光学濃度変化を測定する測定手段、及び/又は血清
もしくは血漿中のイオン活量を測定するためのイオン活
量測定手段を備えることが好ましい。
【0009】さらに、本発明による分析装置において
は、前記濾過液受槽からの濾過液を受ける受け部を備
え、該受け部内に希釈液を混入して前記受け部内の濾過
液を希釈する希釈ユニットを備えることが好ましい。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、血液成分を定量する代表的
な分析装置である、溶液法分析装置を例にして、図面に
沿って本発明の実施形態を説明する。
【0011】図1は本発明の実施形態による分析装置の
概略平面構成を示す図(なお、本装置は、日立7170
なる名称で市販されている分析装置(日立製作所)の一
部を改造し、血液濾過ユニットに適応させたものであ
る)、図2は血液濾過ユニットの構成を示す図、図3は
採血管に接続し血液の濾過状態を示す図である。
【0012】図1において、30は採取した血清もしく
は血漿と試薬とを反応させる反応ディスクで、この反応
ディスク30の隣接して、血清もしくは血漿を濾過して
得るサンプルディスク40及び試薬を配置した試薬ディ
スク50が設けられている。
【0013】反応ディスク30は回転自在な円盤状に形
成されており、その周縁部には、サンプルディスク40
からの血清もしくは血漿と、試薬ディスク50からの試
薬とを収容混合し反応させる反応容器31が連続して多
数形成されている。また、サンプルディスク40も回転
自在な円盤状に形成されており、その周縁部に採血管を
収納する採血管収納部41が連続して多数形成されてい
る。さらに、試薬ディスク50も回転自在な円盤状に形
成されており、その周縁部に試薬を貯溜した試薬ボトル
51が連続して多数配置されている。なお、試薬を2種
類以上使用する場合は、試薬ディスク50を2以上設け
ることにより対応する。また、試薬ディスク50は分析
装置に内臓されている冷蔵庫により保管されている。
【0014】反応ディスク30とサンプルディスク40
の間には、反応ディスク30とサンプルディスク40と
の間を往復し、サンプルディスク40の血清もしくは血
漿を反応ディスク30の反応容器31に供給するサンプ
リング機構60が設けられ、反応ディスク30と試薬デ
ィスク50との間には、反応ディスク30と試薬ディス
ク50との間を往復し、試薬ディスク50の試薬を反応
容器31に供給する試薬ピペッティング機構70が設け
られている。
【0015】また、反応ディスク30の上方には、反応
容器洗浄機構80が設けられており、この反応容器洗浄
機構80により血清もしくは血漿と試薬との反応が終わ
り光学濃度の測定が終了した反応容器31を洗浄するも
のである。
【0016】前記サンプリング機構60、試薬ピペッテ
ィング機構70及び反応容器洗浄機構80には、それぞ
れ駆動を制御する駆動制御部61、71及び81が接続
されており、これらの駆動制御部61、71及び81
は、インターフェース101を介してマイクロコンピュ
ータ102及びパーソナルコンピュータ103に接続さ
れて、その動作が制御されている。なお、104はタッ
チパネル付CRT、105はキーボード、106はプリ
ンタ、107はフロッピーディスクドライブである。
【0017】また、反応ディスク30に隣接して光度計
90が設けられており、この光度計80は、反応容器3
1内の血清もしくは血漿と試薬との混合液の光学濃度を
測定するものである。さらに、反応ディスク30に隣接
して攪拌機構95が設けられており、この攪拌機構95
は反応容器30内の血清もしくは血漿と試薬とを攪拌し
て反応させるものである。
【0018】血液濾過ユニット9は、図2及び図3に示
すように、採血管収納部41に収容される採血管7の開
口部に取り付けられるホルダ1と、ホルダ1に接続して
血液から血清もしくは血漿を分離するための負圧を作用
させる吸引手段2とからなる。ホルダ1はプラスチック
製のホルダ本体1A及び蓋体1Bからなり、このホルダ
本体1Aは、採血管7内部に挿入される挿入部1aと、
ガラス繊維からなるフィルタ3が挿入されるフィルタ保
持部1bと、蓋体1Bと超音波溶接などにより接合され
るフランジ部1cとからなる。蓋体1Bは、ホルダ本体
1Aと接合されるフランジ部1dと、フィルタ3により
濾過された血清もしくは血漿を保持するための濾過液受
槽1eと、濾過液受槽1eにフィルタ3からの血清もし
くは血漿を供給するノズル状供給口1fとからなる。
【0019】吸引手段2は、基台に回転自在に支持され
る軸部材4に取り付けられたアーム2aを備える。アー
ム2aの先端下方側には、ホルダ1の蓋体1Bと吸着す
る吸盤部2bが設けられ、この吸盤部2bはポンプ(図
示せず)と接続されている。また、この負圧供給部2c
にはポンプからの負圧を解放するための解放弁が設けら
れている。さらに、吸盤部2c内には、濾過液受槽1e
に供給される血清もしくは血漿の液面を検出して血清も
しくは血漿が濾過液受槽1eから溢れることを防止する
ための液面検出センサ2dが設けられている。
【0020】次に、上述した分析装置で全血から血清も
しくは血漿を濾過採取して分析する動作について説明す
る。
【0021】まず、全血が入った採血管7内に、血液濾
過ユニット9のホルダ1の血液入口側を挿入し、この状
態で採血管7及びホルダ1をサンプルディスク40の採
血管収納部41に装填する。そして、アーム2aを回転
させてアーム2aの吸盤部2bをホルダ1と対向させ、
さらにアーム2aを下降させてホルダ1の蓋体1Bとア
ーム2aの吸着部2bとを互いに当接させる。
【0022】次いで、ポンプを駆動して、蓋体1Bと吸
盤部2bとの間に形成された空間に負圧を作用させる。
これにより、採血管7内の全血が挿入部1aから吸い上
げられフィルタ3により濾過されてノズル供給口1fを
介して濾過液受槽1eに血清もしくは血漿が供給され
る。
【0023】液面検出センサ2dは、濾過液受槽1eに
供給される血清もしくは血漿の液面に光を照射し、その
反射光を光学的に検出するセンサであり、血清もしくは
血漿液面が濾過液受槽1eの高さと略同一となったとき
に最大信号値を出力するように設定されている。したが
って、液面検出センサ2dから最大信号値が出力された
ときに負圧供給部2cの解放弁を解放して血液の吸引を
停止する。その後、アーム2aを上昇させて元の位置に
移動させて濾過を終了する。
【0024】次に、血液濾過ユニットの濾過液受槽1e
に溜まった血清もしくは血漿を、サンプリング機構60
のサンプリングノズル62で所定量吸引し、反応ディス
ク30の所定の反応容器31に吐出する。さらに、続い
て試薬ディスク50にある試薬ボトル51の試薬を、試
薬ピペッティング機構70の試薬吸引ノズル72で吸引
し、反応ディスク30の所定の反応容器31に吐出す
る。したがって、反応容器31内において、試料である
血清もしくは血漿と試薬とが混合されることになる。
【0025】この反応容器31に収容された混合液を攪
拌機構95で攪拌し、血清もしくは血漿と試薬との反応
をおこさせる。そして、この反応により変化した光学濃
度を光度計90で測定する。この光度計90による測定
は、一定時間後の光学濃度を測定する場合(エンドポイ
ント法)と、一定時間毎に測定し反応速度を求める場合
(レート法)との2種類の方法がある。
【0026】そして、既知濃度の測定成分を含有する標
準液を用いて予め作成した検量線を用いて、光度計90
で測定した光学濃度から試料液中の成分濃度を定める。
【0027】測定が終了した反応容器31は、反応容器
洗浄機構80により洗浄され、次の測定に備える。ま
た、全血の吸引に用いられた血液濾過ユニット9のホル
ダー1は廃却する。
【0028】上述した実施形態においては、採血管7に
ホルダ1を挿入した状態でサンプルディスク40の採血
管収納部41に設置したが、まず、採血管7を採血管収
納部41に設置し、その後、ホルダ1を採血管7に挿入
するようにしてもよい。この場合は、図1において、2
点鎖線で示すように、ホルダ1を保持するホルダ保持ラ
ック110を設けるとともに、このホルダ保持ラック1
10からホルダ1をサンプルディスク40上の採血管7
へ搬送挿入するホルダ搬送機構(図示せず)を設けてお
こなう。
【0029】また、電解質イオン(ナトリウムイオン、
カリウムイオン、塩素イオン等)の活量を測定する場合
は、試料を反応容器(図示せず)に吐出した後、吐出さ
れた試料液内に電極を挿入して電位差を測定すればよ
い。
【0030】さらに、血清もしくは血漿を希釈して使用
する場合は、図1において、2点鎖線で示すように、反
応ディスク30とサンプルディスク40との間に希釈ユ
ニット120を設けておこなう。この希釈ユニット12
0は、濾過液受槽1eからの濾過液を受ける受け部(図
示せず)を設けるとともに、受け部内に希釈液を吐出し
て受け部内の濾過液を希釈する希釈液吐出機構が設けら
れている。
【0031】
【発明の効果】本発明の分析装置によれば、血液濾過ユ
ニットにおいて、吸引手段によりホルダの濾過液出口側
から負圧を作用させることにより、血液中の血球成分が
フィルタにより除去され、濾過液受槽に血清もしくは血
漿が濾過液として満たされる。この濾過液受槽内の濾過
液をピペットで吸引して、分析装置の所定の位置に吐出
する。このように、単に採血管にホルダを装填し吸引手
段により吸引するのみで血液から血清もしくは血漿を分
離することができるとともに、得られた血清もしくは血
漿を用いて直ちに分析を行うことができるため、遠心分
離装置を使用する場合と比較して分析に要する時間が短
縮され、緊急に血液成分の分析を行う必要がある場合に
も対応することができる。
【0032】また、光学濃度測定手段及び/又はイオン
活量測定手段をさらに備えることにより、採取した血液
に血液濾過ユニットを装填するのみで、試料液としての
血清もしくは血漿と試薬との反応による光学濃度の変
化、及びイオン活量の測定を行うことができる。
【0033】さらに、本発明による分析装置内に濾過液
を希釈する希釈ユニットを設けることにより、希釈を必
要とされた濾過液をも直ちに分析することができる。
【0034】もっとも、このような血液濾過ユニットと
吸引手段を備えた分析装置はこれに限られない。例え
ば、サンプル吸引部の前に該ユニットを備えた炎光光度
計、得られた濾過液に銀イオンを添加して電量反応によ
りクロルイオン濃度を測地する装置、試料液の濁度の変
化を測定するラテックス凝集反応測定装置等にも適用で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明の分析装置の一実施形態の要部機構の
概略図である。
【図2】 本発明の分析装置の一実施形態に用いる血液
濾過ユニットの構成を示す図である。
【図3】 本発明の分析装置の一実施形態に用いる血液
濾過ユニットの濾過状態を示す図である。
【符号の説明】
1 ホルダ 1e 濾過液受槽 2 吸引手段 3 フィルタ 7 採血管 9 血液濾過ユニット 40 アンプルディスク 50 反応ディスク 60 試薬ディスク 70 試薬ピペッティング機構 80 反応容器洗浄機構 90 光度計 110 ホルダ保持ラック 120 希釈ユニット

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 血清もしくは血漿中にある所定成分の濃
    度、活量もしくは物理特性を求める分析装置において、 全血液を濾過して試料液としての濾過液を与えるフィル
    タ、該フィルタを保持するとともに血液入口と濾過液出
    口とを有するホルダ、該ホルダに対して該濾過液出口側
    から負圧を作用させる、該濾過液出口側に着脱可能に設
    けられる吸引手段、および前記濾過液出口側に設けら
    れ、前記濾過液を受ける濾過液受槽を有する血液濾過ユ
    ニットを備えたことを特徴とする分析装置。
  2. 【請求項2】 血清もしくは血漿中の成分と試薬との化
    学反応により生じる光学濃度変化を測定する測定手段、
    及び/又は血清もしくは血漿中のイオン活量を測定する
    ためのイオン活量測定手段を備えたことを特徴とする請
    求項1記載の分析装置。
  3. 【請求項3】 前記濾過液受槽からの濾過液を受ける受
    け部を備え、該受け部内に希釈液を混入して前記受け部
    内の濾過液を希釈する希釈ユニットを備えたことを特徴
    とする請求項1又は2記載の分析装置。
JP9942598A 1998-04-10 1998-04-10 分析装置 Pending JPH11295300A (ja)

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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN114018835A (zh) * 2021-09-22 2022-02-08 浙江大学 微量全血预处理和血浆自动定量分配装置及分析方法

Cited By (1)

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Publication number Priority date Publication date Assignee Title
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