JPH11295034A - 容器の検査装置 - Google Patents

容器の検査装置

Info

Publication number
JPH11295034A
JPH11295034A JP9771098A JP9771098A JPH11295034A JP H11295034 A JPH11295034 A JP H11295034A JP 9771098 A JP9771098 A JP 9771098A JP 9771098 A JP9771098 A JP 9771098A JP H11295034 A JPH11295034 A JP H11295034A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
container
film
image
imaging unit
specific
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9771098A
Other languages
English (en)
Inventor
Noboru Sugimura
昇 杉村
Shinya Chiba
真也 千葉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Pola Chemical Industries Inc
Original Assignee
Pola Chemical Industries Inc
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Pola Chemical Industries Inc filed Critical Pola Chemical Industries Inc
Priority to JP9771098A priority Critical patent/JPH11295034A/ja
Publication of JPH11295034A publication Critical patent/JPH11295034A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Length Measuring Devices By Optical Means (AREA)
  • Investigating Materials By The Use Of Optical Means Adapted For Particular Applications (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 シュリンクフィルムが容器本体に適正に取り
付けられているか否かを検査する検査装置の設置スペー
スを小さくし、判定精度を向上させる。 【解決手段】 搬送装置10Bを挟んで両側に、容器1
の正面を撮影するカメラ21と、容器1の背面を撮影す
るカメラ22を設置し、両カメラ21,22の光軸21
a,22aが互いに交差するように配置する。搬送装置
1Bによって搬送される容器1が撮影場所を通過する時
に、両カメラ21,22は同時に容器1を撮影し、画像
信号をコンピュータ25に出力する。コンピュータ25
は、カメラ21からの画像信号を画像処理して容器1の
正面画像を得、カメラ22からの画像信号を画像処理し
て容器1の背面画像を得る。これら画像処理データに基
づいてコンピュータ25は、フィルムが容器本体に適正
に取り付けられているか否か判定する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、加飾印刷部を有す
るフィルムがシュリンクされた容器(以下、加飾シュリ
ンクフィルム付き容器ということもある)に対して、フ
ィルムが適正に取り付けられているか否かを検査する検
査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】例えば、化粧品や食品等を収容するボト
ル容器等では、絵柄や文字等が加飾印刷されたフィルム
を、容器本体の外面にシュリンクすることがよく行われ
ている。この種の容器については、フィルムが容器本体
に対して正しい位置に取り付けられているか、また、加
飾印刷された絵柄や文字等(以下、これらを加飾印刷部
と総称する)が歪んでいないかなどを検査する必要があ
る。
【0003】前記検査の原始的な方法としては、人によ
る目視検査があるが、この検査方法には、個々の検査員
によって良品と不良品の判定基準に微妙な差異が生じ、
不偏性に乏しいという欠点がある。
【0004】また、フィルムが適正に容器本体に取り付
けられているか否かは、フィルムにおける加飾印刷部に
は多種多様なデザインがあること、及び、フィルムの収
縮変化がフィルムの部分部分によってバラツキがあるこ
となどから、様々な不良のケースが発生する。例えば、
容器正面の上側と下側にそれぞれ加飾印刷部が配されて
いる場合、フィルムの上側と下側で収縮状態が違った結
果、上側の加飾印刷部については適正であっても下側の
加飾印刷部は不良であることもある。このような容器に
対しては不良品と判定しなければならないので、上側と
下側のいずれか一方だけを検査したのでは足りず、両方
を検査しなければならない。つまり、容器においてフィ
ルムの加飾印刷部が配された部分については全て検査す
る必要がある。前記目視検査では処理能力に限界があ
り、容器本体に対してフィルムの加飾印刷部の占める割
合が大きくなればなるほど検査員の負担が大きくなっ
て、不良個所を見逃す虞れもあり、検査精度が低下す
る。
【0005】また、ベルトコンベア等の搬送装置で次か
ら次に送られてくる加飾シュリンクフィルム付き容器を
停止させずに検査するとなると、目視検査の検査精度の
低下傾向はさらに大きくなる。
【0006】ところで、一般的な容器の一部に貼着され
たシールやラベル等が正しく取り付けられているか否か
を検査する場合には、容器においてシール等が貼着され
た部分を撮像手段で撮影し、撮像手段から出力された画
像信号をコンピュータで画像処理して良否判定する検査
システムが従来から採用されている。
【0007】そこで、この検査システムを、加飾シュリ
ンクフィルム付き容器の検査に応用することが考えられ
る。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、加飾シ
ュリンクフィルム付き容器では、容器の正面側と背面側
の両方に加飾印刷部を配置する場合があり、このような
加飾シュリンクフィルム付き容器を搬送装置で搬送しつ
つ、容器の正面側と背面側を前記検査システムで検査す
るとなると、次のような問題が生じる。
【0009】容器本体が遮光性を有する材質で形成され
ているか、あるいは、容器本体が透明であっても内容物
が遮光性を有している場合には、図8に示すように、搬
送装置50の両側にそれぞれカメラ51,52を配置
し、それぞれのカメラ51,52で容器60の正面と背
面を同時に撮影し、得られた画像信号をコンピュータ5
3で画像処理して良否判定をすることが可能である。し
かしながら、容器本体が透明で内容物も透光性を有して
いる場合には、前述のようにカメラ51,52を配置し
て正面と背面を同時撮影して検査すると、撮影のために
容器60の正面側と背面側から照明を当てる影響で、い
ずれのカメラ51,52についても逆光の背景となって
クリアな映像をカメラ51,52に取り込めなくなり、
コントラストが不明瞭で画像処理が難しくなり、良否判
定が不正確になるという問題が生じる。
【0010】この問題を回避するために、図9に示すよ
うに、容器60の正面側を撮影するカメラ51と容器6
0の背面側を撮影するカメラ52を、容器60の搬送方
向に沿って少なくとも容器1つ分の寸法だけずらして配
置し、搬送装置50を挟んでそれぞれのカメラ51,5
2と反対の側に背景板54,55を配置し、各カメラ5
1,52の撮影タイミングずらして検査を行うようにす
ることが考えられる。このようにすれば、両カメラ5
1,52によりクリアな映像が得られるので、正確な良
否判定が可能である。しかしながら、この場合には、広
い設置スペースが必要であり、また、容器60の正面側
と背面側で検出タイミングがずれることから、高額な画
像処理装置(コンピュータ)53A,53Bが2台必要
になって、設備コストが高くなるという問題が生じる。
【0011】本発明はこのような従来の技術の問題点に
鑑みてなされたものであり、容器の正面側と背面側の両
方を同時に検査することができ、判定精度が高く、高速
処理が可能で、設置スペースが小さくて済み、低コスト
の容器の検査装置を提供することを目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は前記課題を解決
するために、以下の手段を採用した。
【0013】本発明に係る容器の検査装置は、加飾印刷
部を有するフィルムが容器本体の外面にシュリンクされ
た容器に対して、前記フィルムが前記容器本体に適正に
取り付けられているか検査する容器の検査装置におい
て、前記容器はその正面側と背面側のそれぞれに前記フ
ィルムの加飾印刷部が配置されており、前記容器の正面
側に配置されて容器の正面を撮影する正面撮像手段と、
前記容器の背面側に配置されて容器の背面を撮影する背
面撮像手段と、前記正面撮像手段と背面撮像手段の画像
信号を画像処理して前記フィルムが容器本体に適正に取
り付けられているか否か判定する判定手段と、を備え、
前記正面撮像手段と前記背面撮像手段により撮影すると
きの前記容器の位置及び向きは同一位置でかつ同一向き
であり、前記正面撮像手段と前記背面撮像手段は撮影時
の容器を挟んで互いに反対側に配置されるとともに互い
の光軸を交差させるように配置されており、前記正面撮
像手段と前記背面撮像手段は前記容器を同時に撮影する
ことを特徴とする。
【0014】正面撮像手段と背面撮像手段は、その光軸
を互いに交差させるように配置されているので、正面撮
像手段と背面撮像手段で同時に検査対象である容器を撮
影しても、鮮明な画像を得ることができる。また、正面
撮像手段と背面撮像手段の近傍からそれぞれの光軸に沿
って検査対象の容器に対して照明光を照射した場合に
も、正面撮像手段と背面撮像手段カメラの光軸が互いに
交差するように配置されているため、一方の撮像手段に
よる撮影のための照明光が他方の撮像手段の逆光になら
なくなり、鮮明な画像を得ることができる。前記加飾印
刷部は、文字であっても絵柄であっても構わない。
【0015】本発明に係る容器の検査装置においては、
前記フィルムの加飾印刷部のなかで前記判定手段による
良否判定に好適な部分を特定部として予め複数箇所設定
しそれぞれの特定部を前記判定手段にパターン登録して
おくとともに、前記容器本体において前記フィルムの各
特定部の近傍に位置する部分に特定部と1対1に対応す
る基準部を予め設定し、それぞれ組となった特定部と基
準部の画像上における位置関係を座標数値化してそれぞ
れの組の座標数値について適正範囲を予め設定して前記
判定手段に記憶しておき、前記判定手段は、前記正面撮
像手段と前記背面撮像手段で撮影された検査対象の容器
について、前記各組の特定部と基準部の画像上の位置関
係を座標数値で求め、全ての組について特定部と基準部
との位置関係を示す座標数値がそれぞれの組の前記適正
範囲に収まっているときに、前記フィルムが前記容器本
体に適正に取り付けられていると判定することが可能で
ある。このようにすると、判定精度が高くなり、また、
高速処理が可能になって、容器を高速で搬送する連続生
産ラインに検査装置を設置する上で、都合がよい。
【0016】基準部については、容器本体の表面に印刷
されている部分がある場合にはその印刷部の一部を基準
部とすることができ、印刷がされていない場合には容器
本体において特徴的な形状を有する部分を基準部とする
ことができる。
【0017】特定部については、加飾印刷部が文字印刷
である場合にはその文字、もしくは文字の一部を特定部
とすることができ、加飾印刷部が絵柄印刷である場合に
はその絵柄、もしくは絵柄のなかで他の部位から区別で
きる特徴的な部分を特定部とすることができる。
【0018】容器におけるいずれの位置に基準部あるい
は特定部を設定するか、基準部と特定部の組合せを何組
設定するかは、容器本体の形状、寸法、及びフィルムの
寸法、加飾印刷部の配置等を考慮して、フィルム取り付
け状態の良否判定に好適となるように、適宜に決定す
る。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る容器の検査装
置の一実施の形態を図1から図7の図面に基いて説明す
る。
【0020】初めに、検査対象である容器について図4
から図6の図面を参照して説明する。容器1は、透明樹
脂製のボトル形状の容器本体2と、この容器本体2の胴
部3の全外周面にシュリンクされた透明樹脂製のフィル
ム4からなる。フィルム4としては厚さ30μmのポリ
塩化ビニルフィルムや厚さ25μmのポリエチレンテレ
フタレートフィルムを例示することができる。
【0021】容器本体2にはその正面と背面に適宜の文
字等が印刷されており、また、フィルム4にも、容器本
体2の正面側を被覆する部分と背面側を被覆する部分に
適宜の文字等(加飾印刷部)が印刷されていて、容器本
体2に印刷された文字等とフィルム4に印刷された文字
等が互いに重ならないように配置されている。
【0022】図4から図6はそれぞれ、容器本体2、フ
ィルム4、容器1の一例を示す正面図である。図4に示
すように、容器本体2の正面には、上部に「ABC・・
・HIJ」の文字列5が印刷され、下部に「KLM・・
・PQR」の文字列6が印刷されている。また、図5に
示すように、フィルム4の正面には、中央部に「なにぬ
・・・ほまみ」の文字列7が印刷され、下部に「あい
う」の文字列8が印刷されている。そして、フィルム4
を容器本体2の胴部3にシュリンクした容器1では、図
6に示すように、容器本体2の上部の文字列5と下部の
文字列6の間にフィルム4の中央部の文字列7が位置
し、容器本体2の下部の文字列6の下側にフィルム4の
下部の文字列8が位置するように設定されている。
【0023】図3は、容器本体2あるいは容器1の搬送
経路を平面的に示した図である。まず、容器本体2は、
図示しない整列機によって、容器本体2の正面を図3に
おいて図中上方に向け容器本体2の背面を図中下方に向
けて、ベルトコンベア等の搬送装置10Aの上に起立姿
勢で載置される。つまり、容器本体2は常に同じ方向に
向けられて搬送装置10Aに載置され、その向きを維持
しつつ搬送装置10Aによって搬送される。
【0024】容器本体2は搬送装置10Aによってシュ
リンク処理部100に搬送され、シュリンク処理部10
0において、図示しない周知のシュリンク装置により、
容器本体2の外面にフィルム4がシュリンクされる。
【0025】容器本体2の外面にフィルム4がシュリン
クされた容器1は、正面を図3において図中上方に向け
背面を図中下方に向けた起立姿勢の状態で、シュリンク
処理部100からベルトコンベア等の別の搬送装置10
Bの上に移され、その向きを維持しつつ搬送装置10B
によって搬送される。
【0026】そして、容器1は搬送装置10Bにより検
査部200に搬送され、検査部200において後述の検
査装置20により容器1に対し、フィルム4が容器本体
2に適正に取り付けられているか否かの検査が実施され
る。尚、この検査は検査部200において容器1の搬送
を停止させることなく行われる。
【0027】検査部200を通過した容器1は、さらに
搬送装置10Bにより排出部300に搬送され、検査装
置20による検査の結果、不良品と判定された容器1′
はこの排出部300で図示しない排出装置により搬送装
置10Bから排除され、次工程処理部400に流れな
い。そして、検査装置20による検査の結果、良品と判
定された容器のみが、搬送装置10Bによって排出部3
00を通過して次工程処理部400に搬送される。次
に、図1及び図2の図面を参照して検査装置20につい
て説明する。
【0028】検査部200における所定位置(以下、こ
の位置を撮影位置という)には、搬送装置10Bを挟ん
で両側に、各1台ずつカメラ21,22が設置されてい
る。一方の側のカメラ21は容器1の正面を撮影するた
めのカメラ(正面撮像手段)であり、他方の側のカメラ
22は容器1の背面を撮影するためのカメラ(背面撮像
手段)である。2台のカメラ21,22の各光軸21
a,22aはいずれも、撮影位置において搬送装置10
Bの搬送方向に直交する一平面上に配置されており、且
つ、各光軸21a,22aはいずれも水平線30に対し
て斜め上向きに傾斜し(例えば、水平面30に対して1
5度の傾き)容器1の軸心上で互いに交差するように配
置されている。また、両カメラ21,22はいずれも、
撮影位置を通過する容器1から等距離(例えば200〜
600mm)離れた位置に設置されている。
【0029】また、前記撮影位置において、搬送装置1
0Bを挟んでカメラ21,22の反対側にはそれぞれ背
景板23,24が設置されている。これら背景板23,
24はカメラ21,22で容器1を撮影したときに、ク
リアな画像が得られるようにするためのものであり、容
器1の色彩等によって適宜の色彩のものが採用される。
【0030】各カメラ21,22からは画像信号として
の電気信号がコンピュータ(判定手段)25に出力さ
れ、コンピュータ25は入力された画像信号を画像処理
し、予めコンピュータ25に記憶された判定基準と照合
して、フィルム4が容器本体2に適正に取り付けられて
いるか否かの判定を行う。次に、この検査装置20によ
る検査手順を説明する。
【0031】搬送装置10Bによって搬送される容器1
が撮影位置を通過する時に、カメラ21による容器1の
正面の撮影と、カメラ22による容器1の背面の撮影が
同時に実行される。
【0032】前述したように、カメラ21,22はその
光軸21a,21bを互いに斜めに交差させるように配
置されており、また、各カメラ21,22の側から見て
容器1の背後にはそれぞれ背景板23,24が設置され
ているので、カメラ21,22で同時に容器1を撮影し
ても、鮮明な画像を得ることができる。また、各カメラ
21,22の近傍からそれぞれの光軸21a,22aに
沿って容器1に対して照明光を照射している場合であっ
ても、カメラ21,22の光軸21a,22aが互いに
交差するように配置されているため、一方のカメラ撮影
のための照明光が他方のカメラの逆光にならなくなり、
どちらのカメラ21,22で得られる画像とも鮮明であ
る。
【0033】カメラ21から出力された画像信号はコン
ピュータ25に入力され、コンピュータ25により容器
1の正面画像として画像処理され、カメラ22から出力
された画像信号はコンピュータ25に入力され、コンピ
ュータ25により容器1の背面画像として画像処理され
る。そして、コンピュータ25は、画像処理して得られ
た正面画像と背面画像について、コンピュータ25に予
め記憶しておいた標準印刷パターンや標準印刷位置と照
合し、容器1の正面側及び背面側のいずれの側について
もフィルム4が容器本体2に適正に取り付けられている
と判定した場合に、容器1を良品と判定し、容器1の正
面側あるいは背面側のいずれか一方でもフィルム4が容
器本体2に適正に取り付けられていないと判定した場合
には、容器1を不良品と判定する。
【0034】この容器1の良品、不良品の判定結果はコ
ンピュータ25に記憶され、容器1が排出部300の図
示しない排出装置横を通過するタイミングに合わせて前
記判定結果がコンピュータ25によって出力処理され、
この判定結果に基づいて前記排出装置の作動が制御され
る。
【0035】次に、コンピュータ25によるフィルム4
の取り付け状態の良否判定方法の一例を説明する。尚、
ここでは、前述の図4から図6に示す容器本体2、フィ
ルム4、容器1の場合について、容器1の正面側の良否
判定を例にとって説明する。また、この実施の形態にお
いては、前提として、容器本体1の文字列5,6は容器
本体2の正面に適正な位置にクリアな文字で印刷されて
いるものとする。
【0036】まず、容器本体2にフィルム4が正しく取
り付けられた標準容器を予め用意し、この標準容器につ
いて、容器本体2とフィルム4の位置関係を特定するた
めに、容器本体2の文字列5,6のなかの基準となる文
字(以下、これを基準文字(基準部)という)と、フィ
ルム4の文字列7,8のなかの特定の文字(以下、これ
を特定文字(特定部)という)の組合せを複数組設定す
る。
【0037】図6の容器1の例では基準文字と特定文字
の組合せを三組設定し、第一組目の組合せでは基準文字
を文字列5のなかの「F」、特定文字を文字列7のなか
の「は」とし、第二番目の組合せでは基準文字を文字列
6のなかの「K」、特定文字を文字列7のなかの「み」
とし、第三番目の組合せでは基準文字を文字列6のなか
の「R」、特定文字を文字列8のなかの「う」としてい
る。
【0038】尚、どの文字を基準文字あるいは特定文字
に設定するか、また組合せを何組設定するかは、検査対
象となる容器1を構成する容器本体2とフィルム4の大
きさや、文字の配置等を考慮に入れて、フィルム取り付
け状態の良否判定の信頼性が高まるように、適宜に選定
する。また、この例では容器本体2とフィルム4に文字
が印刷されているので、その印刷文字を特定部あるいは
基準部として設定しているが、容器本体2に印刷が施さ
れていない場合には、容器本体2の形状において特徴的
な部分の輪郭(例えば、胴部3の隅部など)を基準部と
することができるし、フィルム4に絵柄が印刷されてい
る場合には、その絵柄のなかで特徴的な部分(他の部位
から区別できる部分)を特定部とすることができる。
【0039】そして、予め、この基準容器をカメラ21
で撮影し、その画像信号をコンピュータ25でグレース
ケールにより画像処理し、基準容器における各基準文字
「F」「K」「R」と各特定文字「は」「み」「う」を
コンピュータ25に標準パターンとして登録する。
【0040】また、フィルム4の各特定文字「は」
「み」「う」については、検査対象の容器1について画
像処理して得た特定文字の入力パターンとこれに対応す
る前記標準パターンとを比較したときの文字認識許容範
囲を予め設定しておき、この文字認識許容範囲を予めコ
ンピュータ25のROMに記憶させておく。
【0041】さらに、基準文字と特定文字の各組合せに
ついて、基準文字に対する特定文字の画像上における位
置関係を基準文字を座標中心として座標数値化し、標準
容器における前記座標数値を基準にして座標数値許容範
囲を設定して、この座標数値許容範囲を予めコンピュー
タ25のROMに記憶させておく。
【0042】図7を参照して、容器本体2の基準文字
「F」とフィルム4の特定文字「は」の組合せの場合を
例にして、画像上における座標数値化について説明する
と、画像上の基準文字「F」の中央O1を座標中心とし
て画像上にX軸、Y軸を取り、特定文字「は」の中央O
2の位置をX−Y座標で(X1,Y1)と表示するのであ
る。そして、X1,Y1のそれぞれについて許容範囲を設
定して座標数値許容範囲とし、これを位置ずれの許容範
囲とするのである。
【0043】なお、基準文字及び特定文字のパターン登
録と、文字認識許容範囲及び座標数値許容範囲の記憶
(登録)は、容器1の仕様(寸法、印刷文字)に変更が
ない限り、最初の検査前に一度だけ実施すればよい。
【0044】次に、フィルム4の取り付け状態の良否判
定手順を説明する。コンピュータ25は、カメラ21か
ら出力された画像信号を検査対象となる容器1の正面像
としてグレースケールにより画像処理し、各基準文字
「F」「K」「R」を認識するとともに、特定文字
「は」「み」「う」についての各入力パターンと、それ
に対応する前記標準パターンとを比較して、特定文字
「は」「み」「う」の入力パターンが該当する文字の文
字認識許容範囲に入っているか否かを判定する。フィル
ム4の収縮時に何らかの原因により適正に収縮しなかっ
た場合には、印刷文字が歪む。そこで、文字認識許容範
囲から逸脱する特定文字が一つでも存在する場合には、
コンピュータ25は文字認識の段階で検査対象の容器1
を不良品であると判定する。
【0045】そして、全ての特定文字「は」「み」
「う」がそれぞれの文字認識許容範囲に収まっている場
合には、コンピュータ25は各特定文字「は」「み」
「う」が適正な位置に配置されているか否かを判定す
る。即ち、コンピュータ25は、画像上において、基準
文字「F」の中心を座標中心にして特定文字「は」の中
心をX−Y座標系で表示し、基準文字「K」の中心を座
標中心にして特定文字「み」の中心をX−Y座標系で表
示し、基準文字「R」の中心を座標中心にして特定文字
「う」の中心をX−Y座標系で表示し、各特定文字
「は」「み」「う」の座標数値がそれぞれの座標数値許
容範囲に収まっているが否かを判定する。
【0046】フィルム4の収縮時にフィルム4が偏って
収縮したり、フィルム4の一部が切れたり等すると、特
定文字の位置が適正な位置からずれてしまう。コンピュ
ータ25は、座標数値許容範囲を逸脱している特定文字
が一つでも存在する場合に、検査対象の容器1を、特定
文字が不適正な位置に配置された不良品であると判定す
る。また、コンピュータ25は、全ての特定文字「は」
「み」「う」がそれぞれの座標数値許容範囲に収まって
いる場合に、検査対象の容器1を、特定文字が適正な位
置に配置された良品であると判定する。
【0047】ここで、良否判定についてまとめると、コ
ンピュータ25は、全ての特定文字がそれぞれの文字認
識許容範囲に収まり、且つ、全ての特定文字がそれぞれ
の適正な位置に配置されている場合にだけ、検査対象の
容器1を、フィルム4が適正に取り付けられた良品であ
ると判定し、特定文字のいずれか一つでも文字認識許容
範囲に収まっていないか、あるいは、特定文字のいずれ
か一つでも座標数値許容範囲に収まっていない場合に、
検査対象の容器1を、フィルム4が適正に取り付けられ
ていない不良品であると判定する。
【0048】このように、この実施の形態では、フィル
ム4の文字列7,8の文字の中から複数の文字(特定文
字)を特定し、この特定文字について、文字認識の良否
判定と文字配置の良否判定を行い、これらの判定結果に
基づいてフィルム4の取り付け状態の良否判定を行うよ
うにしているので、従来一般的に行われているパターン
マッチング手法をこの検査に適用して良否判定を行う場
合よりも、判定精度が高く、処理速度も速い。
【0049】ここで、従来一般的に行われているパター
ンマッチング手法をこの検査に適用した場合とは、容器
1全体を一つのパターンと見なし、標準容器についての
標準パターンを登録しておいて、検査対象の容器1につ
いての入力パターンを前記標準パターンと比較し、入力
パターンが標準パターンとどの位一致しているか一致率
を算出し、一致率がしきい値を越えるか否かで良否判定
を行うものである。このよう一致率による良否判定で
は、判定精度が低い。また、容器1の大きさが大きくな
ると(例えば、高さ200mm、幅100mm位の大き
さ以上)、処理能力が遅くなる。
【0050】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
正面撮像手段と背面撮像手段が、撮影時の容器を挟んで
互いに反対側に配置されるとともに互いの光軸を交差さ
せるように配置されているので、検査対象である容器を
正面撮像手段と背面撮像手段で同時に撮影しても、両撮
像手段により容器の正面と背面のいずれもが鮮明な画像
で得ることができ、その結果、判定精度を向上させるこ
とができ、また、容器の表裏両側を同時に撮影して検査
するので、検査速度が速くなるという優れた効果が奏さ
れる。
【0051】また、容器本体に基準部を設定し、この基
準部と対をなす特定部をフィルムの加飾印刷部に設定
し、基準部と特定部の組を複数設定して、判定手段は、
正面撮像手段と背面撮像手段で撮影された検査対象の容
器について、各組の特定部と基準部の画像上の位置関係
を座標数値で求め、全ての組について特定部と基準部と
の位置関係を示す座標数値がそれぞれ適正範囲に収まっ
ているときに、フィルムが容器本体に適正に取り付けら
れていると判定するようにした場合には、判定精度の向
上と、高速処理が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る容器の検査装置の一実施の形態
を示す斜視図である。
【図2】 前記検査装置を側方から見た図である。
【図3】 前記実施の形態において、生産ラインでの容
器の流れを示す平面図である。
【図4】 容器本体の一例を示す正面図である。
【図5】 前記容器本体にシュリンクされるフィルムの
一例を示す正面図である。
【図6】 前記容器本体に前記フィルムがシュリンクさ
れた容器を示す正面図である。
【図7】 前記検査装置においてフィルム取り付け状態
の良否判定方法の一例を説明する図である。
【図8】 従来の容器の検査装置の斜視図である。
【図9】 別の従来の容器の検査装置の斜視図である。
【符号の説明】
1 容器 2 容器本体 4 フィルム 7,8 文字列(加飾印刷部) 20 検査装置 21 カメラ(正面撮像手段) 21a 光軸 22 カメラ(背面撮像手段) 22a 光軸 25 コンピュータ(判定手段)

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加飾印刷部を有するフィルムが容器本体
    の外面にシュリンクされた容器に対して、前記フィルム
    が前記容器本体に適正に取り付けられているか検査する
    容器の検査装置において、 前記容器はその正面側と背面側のそれぞれに前記フィル
    ムの加飾印刷部が配置されており、 前記容器の正面側に配置されて容器の正面を撮影する正
    面撮像手段と、 前記容器の背面側に配置されて容器の背面を撮影する背
    面撮像手段と、 前記正面撮像手段と背面撮像手段の画像信号を画像処理
    して前記フィルムが容器本体に適正に取り付けられてい
    るか否か判定する判定手段と、を備え、 前記正面撮像手段と前記背面撮像手段により撮影すると
    きの前記容器の位置及び向きは同一位置でかつ同一向き
    であり、前記正面撮像手段と前記背面撮像手段は撮影時
    の容器を挟んで互いに反対側に配置されるとともに互い
    の光軸を交差させるように配置されており、前記正面撮
    像手段と前記背面撮像手段は前記容器を同時に撮影する
    ことを特徴とする容器の検査装置。
  2. 【請求項2】 前記フィルムの加飾印刷部のなかで前記
    判定手段による良否判定に好適な部分を特定部として予
    め複数箇所設定しそれぞれの特定部を前記判定手段にパ
    ターン登録しておくとともに、前記容器本体において前
    記フィルムの各特定部の近傍に位置する部分に特定部と
    1対1に対応する基準部を予め設定し、それぞれ組とな
    った特定部と基準部の画像上における位置関係を座標数
    値化してそれぞれの組の座標数値について適正範囲を予
    め設定して前記判定手段に記憶しておき、 前記判定手段は、前記正面撮像手段と前記背面撮像手段
    で撮影された検査対象の容器について、前記各組の特定
    部と基準部の画像上の位置関係を座標数値で求め、全て
    の組について特定部と基準部との位置関係を示す座標数
    値がそれぞれの組の前記適正範囲に収まっているとき
    に、前記フィルムが前記容器本体に適正に取り付けられ
    ていると判定することを特徴とする請求項1に記載の容
    器の検査装置。
JP9771098A 1998-04-09 1998-04-09 容器の検査装置 Pending JPH11295034A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9771098A JPH11295034A (ja) 1998-04-09 1998-04-09 容器の検査装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9771098A JPH11295034A (ja) 1998-04-09 1998-04-09 容器の検査装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11295034A true JPH11295034A (ja) 1999-10-29

Family

ID=14199469

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9771098A Pending JPH11295034A (ja) 1998-04-09 1998-04-09 容器の検査装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11295034A (ja)

Cited By (12)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006177742A (ja) * 2004-12-22 2006-07-06 Gekkeikan Sake Co Ltd 表面検査方法及び装置
JP2007161327A (ja) * 2005-12-16 2007-06-28 Fuji Seal International Inc 検査装置、シュリンクラベル付容器及びシュリンクラベル
JP2007290715A (ja) * 2006-04-21 2007-11-08 Kirin Engineering Co Ltd シュリンクフィルム検査装置及びシュリンクフィルム検査方法
JP2008128944A (ja) * 2006-11-24 2008-06-05 Hitachi Information & Control Solutions Ltd ラベル検査方法及び装置
JP2009007153A (ja) * 2007-06-29 2009-01-15 Shibuya Kogyo Co Ltd 物品載置装置
JP2015028459A (ja) * 2013-06-25 2015-02-12 キリンテクノシステム株式会社 検査装置
JPWO2012165419A1 (ja) * 2011-05-30 2015-02-23 ライオン株式会社 照明システム、検査システム及び制御システム
CN108240993A (zh) * 2016-12-27 2018-07-03 克朗斯股份公司 用于检查配设标签的容器的设备
CN111443093A (zh) * 2020-04-23 2020-07-24 北京大恒图像视觉有限公司 一种透明容器检测装置及检测方法
JP2020134365A (ja) * 2019-02-21 2020-08-31 キリンテクノシステム株式会社 ラベルの検査方法及び検査装置
CN113109362A (zh) * 2021-04-28 2021-07-13 红塔烟草(集团)有限责任公司 一种多组照明防逆光烟包外观检测装置
CN114460096A (zh) * 2021-12-23 2022-05-10 浙江千寻机器人有限公司 药袋异物检测拍摄方法

Cited By (14)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2006177742A (ja) * 2004-12-22 2006-07-06 Gekkeikan Sake Co Ltd 表面検査方法及び装置
JP2007161327A (ja) * 2005-12-16 2007-06-28 Fuji Seal International Inc 検査装置、シュリンクラベル付容器及びシュリンクラベル
JP4627257B2 (ja) * 2005-12-16 2011-02-09 株式会社フジシールインターナショナル 検査装置、シュリンクラベル付容器及びシュリンクラベル
JP2007290715A (ja) * 2006-04-21 2007-11-08 Kirin Engineering Co Ltd シュリンクフィルム検査装置及びシュリンクフィルム検査方法
JP2008128944A (ja) * 2006-11-24 2008-06-05 Hitachi Information & Control Solutions Ltd ラベル検査方法及び装置
JP2009007153A (ja) * 2007-06-29 2009-01-15 Shibuya Kogyo Co Ltd 物品載置装置
JPWO2012165419A1 (ja) * 2011-05-30 2015-02-23 ライオン株式会社 照明システム、検査システム及び制御システム
JP2015028459A (ja) * 2013-06-25 2015-02-12 キリンテクノシステム株式会社 検査装置
CN108240993A (zh) * 2016-12-27 2018-07-03 克朗斯股份公司 用于检查配设标签的容器的设备
JP2020134365A (ja) * 2019-02-21 2020-08-31 キリンテクノシステム株式会社 ラベルの検査方法及び検査装置
CN111443093A (zh) * 2020-04-23 2020-07-24 北京大恒图像视觉有限公司 一种透明容器检测装置及检测方法
CN111443093B (zh) * 2020-04-23 2023-10-13 北京大恒图像视觉有限公司 一种透明容器检测装置及检测方法
CN113109362A (zh) * 2021-04-28 2021-07-13 红塔烟草(集团)有限责任公司 一种多组照明防逆光烟包外观检测装置
CN114460096A (zh) * 2021-12-23 2022-05-10 浙江千寻机器人有限公司 药袋异物检测拍摄方法

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US7329855B2 (en) Optical inspection of glass bottles using multiple cameras
US7330251B2 (en) Method and apparatus for producing reference image in glass bottle inspecting apparatus
US5515159A (en) Package seal inspection system
JPH11295034A (ja) 容器の検査装置
JPH11230728A (ja) 検査対象物の外観検査方法とその装置
US4682220A (en) Apparatus for detecting containers having a deviating property
US5187573A (en) Inspection method and apparatus
WO2019160769A1 (en) Apparatus and method for inspecting a glass sheet
KR102192750B1 (ko) 검사 장치 및 검사 방법
JP2000180382A (ja) 外観検査装置
JP2000241363A (ja) 物品の外観検査装置及び外観検査方法
JPH05164706A (ja) 異種容器の混入検査方法
JP2004010130A (ja) 包装紙の折り込み良否判定方法および装置
JP3155106B2 (ja) ボトルシールの外観検査方法及び装置
WO2022138643A1 (ja) 気泡識別装置、気泡識別方法及び異物検出システム
KR20030013520A (ko) 화상 처리 시스템
JPH07121721A (ja) 印刷文字検査方法
JP2011112398A (ja) 画像形成状態検査方法、画像形成状態検査装置及び画像形成状態検査用プログラム
JP2019124518A (ja) 錠剤検査方法および錠剤検査装置
JP7402498B2 (ja) ラベル検査方法及びラベル検査システム
JPH07243808A (ja) ラベル検査法及び装置、並びにラベル画像処理装置
JP2758550B2 (ja) 外観検査装置
JP3609136B2 (ja) 半導体装置の検査方法及び装置
JPH11316841A (ja) 検査方法およびその装置
JPH09147056A (ja) マーク外観検査方法とその装置