JPH11316841A - 検査方法およびその装置 - Google Patents
検査方法およびその装置Info
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- JPH11316841A JPH11316841A JP10137798A JP13779898A JPH11316841A JP H11316841 A JPH11316841 A JP H11316841A JP 10137798 A JP10137798 A JP 10137798A JP 13779898 A JP13779898 A JP 13779898A JP H11316841 A JPH11316841 A JP H11316841A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 無地部分の高精度の検査を実施する。
【解決手段】 モデル登録領域を示す投影像40Aおよ
び撮像領域を示す投影像40B〜40Eを用いて、撮像
部1を所定位置に位置決めする。コントロール部2は、
ティーチングモードにおいて、撮像領域内にパターンの
存在しない無地部分が含まれる対象物4については、無
地画像用の検査を実施するように決定するとともに、モ
デル登録領域内の濃度平均値,濃度偏差値を算出する。
これら算出値は基準値として、決定された検査方法とと
もにコントロール部2内に登録される。検査時に、無地
画像用の検査を実施する対象物が撮像されると、コント
ロール部2は、その画像上の投影像40Aに対応する画
像領域内の濃度平均値および濃度偏差値を算出し、それ
ぞれ登録された基準値と比較する。
び撮像領域を示す投影像40B〜40Eを用いて、撮像
部1を所定位置に位置決めする。コントロール部2は、
ティーチングモードにおいて、撮像領域内にパターンの
存在しない無地部分が含まれる対象物4については、無
地画像用の検査を実施するように決定するとともに、モ
デル登録領域内の濃度平均値,濃度偏差値を算出する。
これら算出値は基準値として、決定された検査方法とと
もにコントロール部2内に登録される。検査時に、無地
画像用の検査を実施する対象物が撮像されると、コント
ロール部2は、その画像上の投影像40Aに対応する画
像領域内の濃度平均値および濃度偏差値を算出し、それ
ぞれ登録された基準値と比較する。
Description
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、文字や図柄のような
パターンが含まれていない無地部分を具備すべき対象物
を撮像して、その画像を処理することにより、前記無地
部分の良否を判定する検査方法および装置に関連する。
パターンが含まれていない無地部分を具備すべき対象物
を撮像して、その画像を処理することにより、前記無地
部分の良否を判定する検査方法および装置に関連する。
【0002】
【従来の技術】対象物の無地の面に傷や汚れなどの不良
が発生していないかどうかを検査する方法として、従
来、2値化処理による方法と濃度偏差を用いた方法との
2種類の方法が存在する。前者の方法では、対象物を撮
像して得られた濃淡画像を所定のしきい値で2値化した
後、この2値画像上に所定の検査領域を設定して、その
検査領域内の黒画素(または白画素)の数を計数し、そ
の計数値を所定の基準値と比較することにより、不良部
位の有無を判定する。
が発生していないかどうかを検査する方法として、従
来、2値化処理による方法と濃度偏差を用いた方法との
2種類の方法が存在する。前者の方法では、対象物を撮
像して得られた濃淡画像を所定のしきい値で2値化した
後、この2値画像上に所定の検査領域を設定して、その
検査領域内の黒画素(または白画素)の数を計数し、そ
の計数値を所定の基準値と比較することにより、不良部
位の有無を判定する。
【0003】一方、後者の方法は対象物の濃淡画像を処
理するもので、画像上の検査領域内に所定大きさのウィ
ンドウを走査して、その走査位置毎に濃度偏差値を算出
し、その結果、大きな偏差値の得られた局所領域を不良
部位として抽出する。
理するもので、画像上の検査領域内に所定大きさのウィ
ンドウを走査して、その走査位置毎に濃度偏差値を算出
し、その結果、大きな偏差値の得られた局所領域を不良
部位として抽出する。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】2値化処理による方法
では、各画素はしきい値を境として白,黒のいずれかの
値に変換されるので、図8に示すように、かすれなどの
不良を具備する対象物が撮像されて、その画像50上
に、前記不良部位が緩やかに濃度が変動する画像領域5
1として出現すると、しきい値の値によっては、2値化
処理後の画像52には、前記画像領域51内の一部分に
相当する黒画素領域しか現れず、不良の程度を正確に把
握できなくなるという問題がある。またこのような大き
な不良部位に濃度の異なる他の不良部位が重なった場
合、その不良部位の画像53が2値化処理により背景の
不良部位に吸収されてしまい、確認が困難となる場合が
ある。
では、各画素はしきい値を境として白,黒のいずれかの
値に変換されるので、図8に示すように、かすれなどの
不良を具備する対象物が撮像されて、その画像50上
に、前記不良部位が緩やかに濃度が変動する画像領域5
1として出現すると、しきい値の値によっては、2値化
処理後の画像52には、前記画像領域51内の一部分に
相当する黒画素領域しか現れず、不良の程度を正確に把
握できなくなるという問題がある。またこのような大き
な不良部位に濃度の異なる他の不良部位が重なった場
合、その不良部位の画像53が2値化処理により背景の
不良部位に吸収されてしまい、確認が困難となる場合が
ある。
【0005】他方、濃度偏差値を用いた判定方法では、
局所領域毎に濃度のばらつき度合いがチェックされるの
で、小さな不良部位であっても精度良く検出でき、また
前記図8のように、2種類の不良部位が重なっていて
も、これらを切り分けて認識することができる。しかし
ながら濃度偏差値は、処理対象の画像領域内の濃淡度合
いの変化とは無関係であるので、図9に示すように、検
査対象の無地の面全体の色合いが変化するなどして、基
準となる良品モデルの画像54とは異なる濃度を具備す
る画像55bが生成されても、この画像55bの濃度偏
差値は適正な濃度を有する画像55aと同様になるの
で、対象物の異常を検出できないという問題がある。
局所領域毎に濃度のばらつき度合いがチェックされるの
で、小さな不良部位であっても精度良く検出でき、また
前記図8のように、2種類の不良部位が重なっていて
も、これらを切り分けて認識することができる。しかし
ながら濃度偏差値は、処理対象の画像領域内の濃淡度合
いの変化とは無関係であるので、図9に示すように、検
査対象の無地の面全体の色合いが変化するなどして、基
準となる良品モデルの画像54とは異なる濃度を具備す
る画像55bが生成されても、この画像55bの濃度偏
差値は適正な濃度を有する画像55aと同様になるの
で、対象物の異常を検出できないという問題がある。
【0006】この発明は上記問題点に着目してなされた
もので、対象物の無地部分について、傷や汚れなどの不
良部位を精度よく検出するとともに、色合いの変化など
による無地部分の濃度の異常をも認識して、無地部分の
高精度の検査を実施することを技術課題とする。
もので、対象物の無地部分について、傷や汚れなどの不
良部位を精度よく検出するとともに、色合いの変化など
による無地部分の濃度の異常をも認識して、無地部分の
高精度の検査を実施することを技術課題とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、請求項1の発明では、所定広さの無地部分を具備す
べき対象物を撮像し、得られた画像上で一様な濃度分布
が得られるべき画像領域内の濃淡度合いおよび濃度のば
らつき度合いを計測した後、各計測値をそれぞれ所定の
基準値と比較することにより、前記対象物の無地部分の
良否を判定するようにしている。
に、請求項1の発明では、所定広さの無地部分を具備す
べき対象物を撮像し、得られた画像上で一様な濃度分布
が得られるべき画像領域内の濃淡度合いおよび濃度のば
らつき度合いを計測した後、各計測値をそれぞれ所定の
基準値と比較することにより、前記対象物の無地部分の
良否を判定するようにしている。
【0008】また請求項2の発明では、所定広さの無地
部分を具備すべき対象物を撮像手段により撮像して得ら
れた画像を入力するための画像入力手段と、入力された
検査対象物の画像上において、一様な濃度が得られるべ
き画像領域を検査領域として設定する領域設定手段と、
前記検査領域内の画像について、濃淡度合いおよび濃度
のばらつき度合いを計測する計測手段と、前記検査領域
内の濃淡度合いおよび濃度のばらつき度合いについて、
それぞれ所定の基準値を記憶する記憶手段と、前記計測
手段により算出された各計測値をそれぞれ対応する基準
値と比較して、各比較結果により前記対象物の無地部分
の良否を判定する判定手段とを具備する検査装置を構成
している。
部分を具備すべき対象物を撮像手段により撮像して得ら
れた画像を入力するための画像入力手段と、入力された
検査対象物の画像上において、一様な濃度が得られるべ
き画像領域を検査領域として設定する領域設定手段と、
前記検査領域内の画像について、濃淡度合いおよび濃度
のばらつき度合いを計測する計測手段と、前記検査領域
内の濃淡度合いおよび濃度のばらつき度合いについて、
それぞれ所定の基準値を記憶する記憶手段と、前記計測
手段により算出された各計測値をそれぞれ対応する基準
値と比較して、各比較結果により前記対象物の無地部分
の良否を判定する判定手段とを具備する検査装置を構成
している。
【0009】請求項3の発明では、前記濃淡度合いとし
て検査領域内の濃度平均値が、濃度のばらつき度合いと
して検査領域内の濃度平均値が、それぞれ計測される。
て検査領域内の濃度平均値が、濃度のばらつき度合いと
して検査領域内の濃度平均値が、それぞれ計測される。
【0010】
【作用】対象物が撮像され、その画像上の無地部分の一
部または全体に対応する画像データについて、濃淡度合
いおよび濃度のばらつき度合いという2つのパラメータ
を用いた判定処理が行われる。よって汚れや傷などによ
り画像上の一部分に大きな濃度変化がある場合には、そ
の不良部位における濃度のばらつき度合いが基準値を大
きく上回り、不良部位を正確に検出することができる。
また画像全体もしくは検査領域内全体の濃度が変化した
場合には、基準値と大きく異なる濃淡度合いが得られる
ので、無地部分の異常を的確に把握することができる。
部または全体に対応する画像データについて、濃淡度合
いおよび濃度のばらつき度合いという2つのパラメータ
を用いた判定処理が行われる。よって汚れや傷などによ
り画像上の一部分に大きな濃度変化がある場合には、そ
の不良部位における濃度のばらつき度合いが基準値を大
きく上回り、不良部位を正確に検出することができる。
また画像全体もしくは検査領域内全体の濃度が変化した
場合には、基準値と大きく異なる濃淡度合いが得られる
ので、無地部分の異常を的確に把握することができる。
【0011】
【実施例】図1は、この発明の一実施例にかかる検査装
置の概略構成を示す。この検査装置は、冊子として製本
される前の印刷物を順次撮像して各印刷パターンの適否
を確認することにより、落丁や乱丁などの異常がないか
どうかをチェックするためのもので、検査の対象物4を
撮像するための撮像部1と、この撮像部1により生成さ
れた画像を処理して対象物の良否判定処理を実施するコ
ントロール部2とを、画像用ケーブル3により接続して
構成される。
置の概略構成を示す。この検査装置は、冊子として製本
される前の印刷物を順次撮像して各印刷パターンの適否
を確認することにより、落丁や乱丁などの異常がないか
どうかをチェックするためのもので、検査の対象物4を
撮像するための撮像部1と、この撮像部1により生成さ
れた画像を処理して対象物の良否判定処理を実施するコ
ントロール部2とを、画像用ケーブル3により接続して
構成される。
【0012】各対象物4は、ベルトコンベアのようなラ
イン(図示せず)上を次々に搬送される。前記撮像部1
は、図示しない支持部材により、ライン上方の所定位置
に光軸を真下方向に向けた状態で固定配置され、各対象
物を順次撮像して、その静止画像を生成する。コントロ
ール部2は、検査ラインの近傍位置に配置されており、
撮像部1からの画像を順次取り込んで、後記するアルゴ
リズムによる処理を実施する。
イン(図示せず)上を次々に搬送される。前記撮像部1
は、図示しない支持部材により、ライン上方の所定位置
に光軸を真下方向に向けた状態で固定配置され、各対象
物を順次撮像して、その静止画像を生成する。コントロ
ール部2は、検査ラインの近傍位置に配置されており、
撮像部1からの画像を順次取り込んで、後記するアルゴ
リズムによる処理を実施する。
【0013】この検査装置は、コスト削減や装置の設置
スペースの縮小などの目的から、モニタを具備しない構
成となっており、検査に先立ち、撮像部1より投影され
る投影像40A〜40E(詳細は後記する)を用いて、
撮像部1の位置決めや、モデル画像や基準値の登録処理
が行われる。またコントロール部2の上面位置には、各
種設定スイッチや、検査結果をレベル表示するための発
光表示器などが配備される。
スペースの縮小などの目的から、モニタを具備しない構
成となっており、検査に先立ち、撮像部1より投影され
る投影像40A〜40E(詳細は後記する)を用いて、
撮像部1の位置決めや、モデル画像や基準値の登録処理
が行われる。またコントロール部2の上面位置には、各
種設定スイッチや、検査結果をレベル表示するための発
光表示器などが配備される。
【0014】図2は、前記検査装置の内部構成を示す。
前記撮像部1の筺体内部には、前面開口に対向させてレ
ンズ5が配備され、さらにこのレンズ5の光軸L1上
に、ハーフミラー6,およびCCDのような2次元固体
撮像素子7(以下単に「撮像素子7」という)が順に配
置される。
前記撮像部1の筺体内部には、前面開口に対向させてレ
ンズ5が配備され、さらにこのレンズ5の光軸L1上
に、ハーフミラー6,およびCCDのような2次元固体
撮像素子7(以下単に「撮像素子7」という)が順に配
置される。
【0015】前記レンズ5は、図3に示すように、筺体
前面の開口窓9の中心位置に対応させて配置されてお
り、さらにこのレンズ5の周囲に沿って、複数個(図示
例では16個)の照明用光源8が配置される。なお前記
開口窓9には、これら照明用光源8からの出射光を外部
に拡散させるための拡散板10が嵌め込まれている。
前面の開口窓9の中心位置に対応させて配置されてお
り、さらにこのレンズ5の周囲に沿って、複数個(図示
例では16個)の照明用光源8が配置される。なお前記
開口窓9には、これら照明用光源8からの出射光を外部
に拡散させるための拡散板10が嵌め込まれている。
【0016】前記ハーフミラー6の反射方向側の光軸L
2上には、前記投影像40A〜40E用のスリット板1
1と光源12とが順に配置されている。さらに筺体内に
は、前記撮像素子7の電荷蓄積時間を調節するための撮
像コントローラ13,照明用の各光源の点灯動作を制御
するための照明ドライバ14,投影像用の光源の点灯動
作を制御するための投影ドライバ15などが組み込まれ
ている。
2上には、前記投影像40A〜40E用のスリット板1
1と光源12とが順に配置されている。さらに筺体内に
は、前記撮像素子7の電荷蓄積時間を調節するための撮
像コントローラ13,照明用の各光源の点灯動作を制御
するための照明ドライバ14,投影像用の光源の点灯動
作を制御するための投影ドライバ15などが組み込まれ
ている。
【0017】前記スリット板11は、図4に示すよう
に、板面の中心部に所定大きさの正方形状のスリット孔
11Aを穿設し、さらにこのスリット孔11Aの各辺か
ら等しい距離だけ離れた位置で正方形状のパターンをな
すように、4個の細帯状のスリット孔11B〜11Eを
穿設して成る。前記光源12より出射した光は、各スリ
ット孔11A〜11Eを通過した後、ハーフミラー6,
レンズ5などを介して対象物4上に投影され、図1に示
すように、対象物4上に、各スリット孔11A〜11E
の形状に応じた投影像40A〜40Eが生成される。
に、板面の中心部に所定大きさの正方形状のスリット孔
11Aを穿設し、さらにこのスリット孔11Aの各辺か
ら等しい距離だけ離れた位置で正方形状のパターンをな
すように、4個の細帯状のスリット孔11B〜11Eを
穿設して成る。前記光源12より出射した光は、各スリ
ット孔11A〜11Eを通過した後、ハーフミラー6,
レンズ5などを介して対象物4上に投影され、図1に示
すように、対象物4上に、各スリット孔11A〜11E
の形状に応じた投影像40A〜40Eが生成される。
【0018】なお各投影像40A〜40Eのうち、周辺
の4個のスリット孔11B〜11Eによる投影像40B
〜40Eは、撮像部1の撮像領域(後記する図5に符号
26で示す)の境界位置を、中央のスリット孔11Aに
よる投影像40Aは、検査基準としてのモデル画像を切
り出すための領域の位置および大きさを、それぞれ示
す。またスリット板11とハーフミラー6との距離D2
は、撮像素子7とハーフミラー6との距離D1に等しく
なるように設定されているので、撮像部1の設置時に、
対象物上に鮮明な投影像が生成されるように撮像部1の
上下位置を調整することにより、前記撮像素子7上に、
各投影像40B〜40Eにより囲まれた部分の鮮明な画
像を結像させることができる。
の4個のスリット孔11B〜11Eによる投影像40B
〜40Eは、撮像部1の撮像領域(後記する図5に符号
26で示す)の境界位置を、中央のスリット孔11Aに
よる投影像40Aは、検査基準としてのモデル画像を切
り出すための領域の位置および大きさを、それぞれ示
す。またスリット板11とハーフミラー6との距離D2
は、撮像素子7とハーフミラー6との距離D1に等しく
なるように設定されているので、撮像部1の設置時に、
対象物上に鮮明な投影像が生成されるように撮像部1の
上下位置を調整することにより、前記撮像素子7上に、
各投影像40B〜40Eにより囲まれた部分の鮮明な画
像を結像させることができる。
【0019】さらにこの実施例では、各照明用光源8と
して赤色光用のLEDを、また投影像用の光源12とし
て緑色光用のLEDを、それぞれ用いることにより、赤
く照明された撮像領域内に緑色の投影像を生成して、係
員が前記投影像を目視しやすいようにしている。
して赤色光用のLEDを、また投影像用の光源12とし
て緑色光用のLEDを、それぞれ用いることにより、赤
く照明された撮像領域内に緑色の投影像を生成して、係
員が前記投影像を目視しやすいようにしている。
【0020】なお各投影像40A〜40Eは、最初の撮
像部1の位置決め時のみ投影させればよく、後記するモ
デル画像の登録時には、撮像部1より取り込まれた画像
上で前記投影像40Aに対応する画像領域(以下「モデ
ル登録領域」という)内の画像データが切り出され、モ
デル画像として登録される。
像部1の位置決め時のみ投影させればよく、後記するモ
デル画像の登録時には、撮像部1より取り込まれた画像
上で前記投影像40Aに対応する画像領域(以下「モデ
ル登録領域」という)内の画像データが切り出され、モ
デル画像として登録される。
【0021】前記コントロール部2は、CPU16,R
OM17,RAM18から成るマイクロコンピュータに
より制御本体19を構成し、この制御本体19にシステ
ムバス27を介して、A/D変換器20,コントロール
信号発生部21,画像処理部22,モデルメモリ23,
画像メモリ24,操作部25,出力部26などが接続さ
れて成る。
OM17,RAM18から成るマイクロコンピュータに
より制御本体19を構成し、この制御本体19にシステ
ムバス27を介して、A/D変換器20,コントロール
信号発生部21,画像処理部22,モデルメモリ23,
画像メモリ24,操作部25,出力部26などが接続さ
れて成る。
【0022】A/D変換器20は、撮像部1からのアナ
ログ量の画像信号をディジタル変換するためのもので、
変換処理されたディジタル画像は画像メモリ24へと格
納された後、適宜、画像処理部22により読み出され
る。
ログ量の画像信号をディジタル変換するためのもので、
変換処理されたディジタル画像は画像メモリ24へと格
納された後、適宜、画像処理部22により読み出され
る。
【0023】コントロール信号発生部21は、前記撮像
部1の撮像コントローラ13,照明ドライバ14,投影
ドライバ15に制御信号を与えて、撮像素子7および各
光源8,12の発光動作を一連に制御する。なおこのコ
ントロール信号発生部21は、撮像時においては、撮像
コントローラ13および照明ドライバ14に、同時に制
御信号を与えることにより、撮像素子7側のシャッタ時
間と照明用光源12による照明時間とを同期させ、画像
の明るさを調整するようにしている。
部1の撮像コントローラ13,照明ドライバ14,投影
ドライバ15に制御信号を与えて、撮像素子7および各
光源8,12の発光動作を一連に制御する。なおこのコ
ントロール信号発生部21は、撮像時においては、撮像
コントローラ13および照明ドライバ14に、同時に制
御信号を与えることにより、撮像素子7側のシャッタ時
間と照明用光源12による照明時間とを同期させ、画像
の明るさを調整するようにしている。
【0024】画像処理部22は、前記画像メモリ24に
格納されたディジタル画像に対し、後記する正規化相関
演算処理や無地画像用の照合処理などを実施し、その処
理結果をCPU16に出力する。モデルメモリ23に
は、各対象物毎に、その対象物の良否を判定するための
基準となるモデル画像などが登録される。さらに操作部
25は前記図1の各設定スイッチに、出力部26は各表
示器や図示しない出力ケーブルへのインターフェイス
に、それぞれ相当する。
格納されたディジタル画像に対し、後記する正規化相関
演算処理や無地画像用の照合処理などを実施し、その処
理結果をCPU16に出力する。モデルメモリ23に
は、各対象物毎に、その対象物の良否を判定するための
基準となるモデル画像などが登録される。さらに操作部
25は前記図1の各設定スイッチに、出力部26は各表
示器や図示しない出力ケーブルへのインターフェイス
に、それぞれ相当する。
【0025】上記構成の検査装置では、前記投影像40
A〜40Eを用いて撮像部1の位置決めを行った後、テ
ィーチングモードへと移行して、検査に必要なデータの
登録を行い、しかる後に検査を実施するようにしてい
る。このティーチング時および検査時には、撮像部1の
下に対象物が搬送される毎に、コントロール部2のコン
トロール信号発生部21より制御信号が出力されて、撮
像コントローラ13および照明ドライバ14に与えら
れ、対象物上の前記投影像40B〜40Eにより囲まれ
る領域内が撮像される。
A〜40Eを用いて撮像部1の位置決めを行った後、テ
ィーチングモードへと移行して、検査に必要なデータの
登録を行い、しかる後に検査を実施するようにしてい
る。このティーチング時および検査時には、撮像部1の
下に対象物が搬送される毎に、コントロール部2のコン
トロール信号発生部21より制御信号が出力されて、撮
像コントローラ13および照明ドライバ14に与えら
れ、対象物上の前記投影像40B〜40Eにより囲まれ
る領域内が撮像される。
【0026】検査時に対象物4が撮像され、その画像が
コントロール部2に入力されると、コントロール部2で
は、後記する図7の手順による検査が実施される。この
結果、対象物が良好な状態であれば「OK」の判定信号
が、入力画像にモデル画像の具備する特徴が見つからな
い場合には「NG」の判定信号が、それぞれ出力され
る。
コントロール部2に入力されると、コントロール部2で
は、後記する図7の手順による検査が実施される。この
結果、対象物が良好な状態であれば「OK」の判定信号
が、入力画像にモデル画像の具備する特徴が見つからな
い場合には「NG」の判定信号が、それぞれ出力され
る。
【0027】上記検査装置においては、撮像部1が固定
配置され、また検査対象となる各印刷物はそれぞれ異な
る印刷パターンを具備するので、撮像領域に含まれる印
刷パターンは対象物によってまちまちである。しかも対
象物の中には、余白やイラストの背景部分など印刷パタ
ーンの存在しない無地部分を具備し、しかも図5に示す
ように、ちょうどその無地部分が撮像部1の撮像領域5
6内に含まれるものがある。
配置され、また検査対象となる各印刷物はそれぞれ異な
る印刷パターンを具備するので、撮像領域に含まれる印
刷パターンは対象物によってまちまちである。しかも対
象物の中には、余白やイラストの背景部分など印刷パタ
ーンの存在しない無地部分を具備し、しかも図5に示す
ように、ちょうどその無地部分が撮像部1の撮像領域5
6内に含まれるものがある。
【0028】撮像領域56内に何らかの印刷パターンが
含まれる場合には、その画像上に現れる印刷パターン
を、検査基準として登録されたモデル画像のパターンと
照合することにより、その検査対象の適否を判定するこ
とができる。すなわち検査対象物が良好な印刷パターン
を有する対象物が、撮像部1の真下に適正な姿勢で搬送
されていれば、その対象物の画像上には、モデル画像と
同様のパターンがほぼ同じ位置に現れるはずであるか
ら、対象物の画像とモデル画像との間で正規化相関演算
によるパターンマッチング処理(以下単に「マッチング
処理」という)を実施することにより、対象物の良否を
判定することが可能となる。
含まれる場合には、その画像上に現れる印刷パターン
を、検査基準として登録されたモデル画像のパターンと
照合することにより、その検査対象の適否を判定するこ
とができる。すなわち検査対象物が良好な印刷パターン
を有する対象物が、撮像部1の真下に適正な姿勢で搬送
されていれば、その対象物の画像上には、モデル画像と
同様のパターンがほぼ同じ位置に現れるはずであるか
ら、対象物の画像とモデル画像との間で正規化相関演算
によるパターンマッチング処理(以下単に「マッチング
処理」という)を実施することにより、対象物の良否を
判定することが可能となる。
【0029】一方、前記撮像部1により無地の部分が撮
像されるような対象物については、原則として、ティー
チング時、検査時とも、濃度の変動がない一様な画像が
生成されることになるから、検査対象物が良好であれ
ば、この対象物の画像とモデル画像との濃淡の度合い、
および濃度のばらつき度合いには、ともに一致が認めら
れるはずである。
像されるような対象物については、原則として、ティー
チング時、検査時とも、濃度の変動がない一様な画像が
生成されることになるから、検査対象物が良好であれ
ば、この対象物の画像とモデル画像との濃淡の度合い、
および濃度のばらつき度合いには、ともに一致が認めら
れるはずである。
【0030】そこでこの実施例では、前記ティーチング
モード時に、各対象物毎に、その対象物のモデルを撮像
して得た画像上に何らかのパターンが含まれるか否かに
より、マッチング処理による検査、もしくは画像上の濃
度平均値および濃度偏差値の比較による検査のいずれを
実施するかを決定するようにしている。すなわち画像上
にパターンが存在すると判断された場合は、マッチング
処理による検査を実施すると決定して、前記モデル登録
領域内の画像データをモデル画像として切り出し、モデ
ルメモリ23内に登録しておく。そして検査時には、対
象物の画像上にこのモデル画像を順次走査しつつ正規化
相関演算を実施することにより、対象物のモデル画像に
対する類似度を求め、対象物の適否を判定する。
モード時に、各対象物毎に、その対象物のモデルを撮像
して得た画像上に何らかのパターンが含まれるか否かに
より、マッチング処理による検査、もしくは画像上の濃
度平均値および濃度偏差値の比較による検査のいずれを
実施するかを決定するようにしている。すなわち画像上
にパターンが存在すると判断された場合は、マッチング
処理による検査を実施すると決定して、前記モデル登録
領域内の画像データをモデル画像として切り出し、モデ
ルメモリ23内に登録しておく。そして検査時には、対
象物の画像上にこのモデル画像を順次走査しつつ正規化
相関演算を実施することにより、対象物のモデル画像に
対する類似度を求め、対象物の適否を判定する。
【0031】他方、撮像領域内にパターンが全く含まれ
ていないと判断された場合は、前記モデル登録領域内の
各画素の濃度平均値および濃度偏差値が算出され、それ
ぞれ基準値としてモデルメモリ23内に登録される。そ
して検査時には、対象物の画像上の濃度平均値および濃
度偏差値をそれぞれ前記基準値と比較することにより、
対象物の良否が判定される。
ていないと判断された場合は、前記モデル登録領域内の
各画素の濃度平均値および濃度偏差値が算出され、それ
ぞれ基準値としてモデルメモリ23内に登録される。そ
して検査時には、対象物の画像上の濃度平均値および濃
度偏差値をそれぞれ前記基準値と比較することにより、
対象物の良否が判定される。
【0032】いま処理対象の画像領域内における全画素
数をN,この画像領域において所定の濃度i(i=0〜
255)を有する画素数をP(i)とおくと、前記画像
領域内の濃度平均値μ,濃度偏差値Vは、それぞれつぎ
の(1)(2)式により算出される。
数をN,この画像領域において所定の濃度i(i=0〜
255)を有する画素数をP(i)とおくと、前記画像
領域内の濃度平均値μ,濃度偏差値Vは、それぞれつぎ
の(1)(2)式により算出される。
【0033】
【数1】
【0034】
【数2】
【0035】なお前記ティーチングモード時の画像上に
パターンがあるか否かの判断は、具体的には、取り込ま
れた画像全体にわたってモデル画像に相当する大きさの
ウィンドウを順次走査し、各走査位置毎に上記(2)式
により濃度偏差値を算出した後、その中で最大値をとる
偏差値(以下これを「最大濃度偏差値」という)を所定
のしきい値と比較することにより行われる。
パターンがあるか否かの判断は、具体的には、取り込ま
れた画像全体にわたってモデル画像に相当する大きさの
ウィンドウを順次走査し、各走査位置毎に上記(2)式
により濃度偏差値を算出した後、その中で最大値をとる
偏差値(以下これを「最大濃度偏差値」という)を所定
のしきい値と比較することにより行われる。
【0036】図6は前記コントロール部2におけるティ
ーチング時の処理手順(ST1〜ST9)を、図7は検
査時における処理手順(ST11〜ST18)を、それ
ぞれ示す。なおこれらのアルゴリズムは、コントロール
部2の上面のモード切替スイッチ30(図1に示す)の
設定によりスタートするもので、モード切替スイッチ3
0が「TEACH」側に設定された場合は図6の処理が
実施される。この後、モード切替スイッチ30が「RU
N」側に切り換えられると、図7の処理が開始される。
ーチング時の処理手順(ST1〜ST9)を、図7は検
査時における処理手順(ST11〜ST18)を、それ
ぞれ示す。なおこれらのアルゴリズムは、コントロール
部2の上面のモード切替スイッチ30(図1に示す)の
設定によりスタートするもので、モード切替スイッチ3
0が「TEACH」側に設定された場合は図6の処理が
実施される。この後、モード切替スイッチ30が「RU
N」側に切り換えられると、図7の処理が開始される。
【0037】ティーチングモードの開始により、最初の
対象物4の良品モデルが撮像部1の下へと搬送される
と、コントロール信号発生部21より撮像部1側に制御
信号が出力され、所定のタイミングでモデルの撮像が行
われる。この画像データは、前記A/D変換器20でデ
ィジタル変換された後、画像メモリ24へと格納される
(ST1)。
対象物4の良品モデルが撮像部1の下へと搬送される
と、コントロール信号発生部21より撮像部1側に制御
信号が出力され、所定のタイミングでモデルの撮像が行
われる。この画像データは、前記A/D変換器20でデ
ィジタル変換された後、画像メモリ24へと格納される
(ST1)。
【0038】つぎに画像処理部22は、この画像上に前
記モデル登録領域と同じ大きさのウィンドウを走査し
て、走査位置毎に前記(2)式により濃度偏差値Vを算
出し、さらに各算出値の中の最大値を最大濃度偏差値V
MAX として特定する(ST2)。CPU16はこの結果
を取り込んで、最大濃度偏差値VMAX を所定のしきい値
thと比較する(ST3)。なお前記操作部25には、
このしきい値thを変更するための設定スイッチも含ま
れており、適宜、係員によりしきい値thを変更するこ
とができる。
記モデル登録領域と同じ大きさのウィンドウを走査し
て、走査位置毎に前記(2)式により濃度偏差値Vを算
出し、さらに各算出値の中の最大値を最大濃度偏差値V
MAX として特定する(ST2)。CPU16はこの結果
を取り込んで、最大濃度偏差値VMAX を所定のしきい値
thと比較する(ST3)。なお前記操作部25には、
このしきい値thを変更するための設定スイッチも含ま
れており、適宜、係員によりしきい値thを変更するこ
とができる。
【0039】上記の比較処理において前記最大濃度偏差
値VMAX がしきい値thを上回っていると、CPU16
は、前記良品モデルによる入力画像上に濃度のばらつき
によるパターンが存在すると判断し、このモデルに対応
する対象物の検査をマッチング処理により実施すると決
定する(ST4)。そして画像処理部22により前記入
力画像上のモデル登録領域内の画像データが切り出さ
れ、モデル画像としてモデルメモリ23内に登録される
とともに、このモデル画像に対応づけて、前記決定され
た検査方法が登録される(ST5)。
値VMAX がしきい値thを上回っていると、CPU16
は、前記良品モデルによる入力画像上に濃度のばらつき
によるパターンが存在すると判断し、このモデルに対応
する対象物の検査をマッチング処理により実施すると決
定する(ST4)。そして画像処理部22により前記入
力画像上のモデル登録領域内の画像データが切り出さ
れ、モデル画像としてモデルメモリ23内に登録される
とともに、このモデル画像に対応づけて、前記決定され
た検査方法が登録される(ST5)。
【0040】他方、前記最大濃度偏差値VMAX がしきい
値th以下である場合は、CPU16は、前記入力画像
は無地画像であると判断し、対応する対象物に対し、前
記した無地画像用の検査を実施するものと決定する(S
T6)。そして、この比較処理のための基準値として、
モデル登録領域内の各画素のデータを前記(1)(2)
にあてはめて、濃度平均値SG ,濃度偏差値SV を算出
し、決定された検査方法とともにモデルメモリ23内に
登録する(ST7,8)。
値th以下である場合は、CPU16は、前記入力画像
は無地画像であると判断し、対応する対象物に対し、前
記した無地画像用の検査を実施するものと決定する(S
T6)。そして、この比較処理のための基準値として、
モデル登録領域内の各画素のデータを前記(1)(2)
にあてはめて、濃度平均値SG ,濃度偏差値SV を算出
し、決定された検査方法とともにモデルメモリ23内に
登録する(ST7,8)。
【0041】以下、同様にして、各対象物毎に、良品モ
デルの画像により検査の方法が特定されるとともに、検
査の基準となるモデル画像または基準値が設定され、決
定された検査方法とともにモデルメモリ23内に登録さ
れる。すべての対象物に対する登録処理が完了した時点
でST9が「YES」となり、ティーチングモードを終
了する。
デルの画像により検査の方法が特定されるとともに、検
査の基準となるモデル画像または基準値が設定され、決
定された検査方法とともにモデルメモリ23内に登録さ
れる。すべての対象物に対する登録処理が完了した時点
でST9が「YES」となり、ティーチングモードを終
了する。
【0042】つぎに検査が開始され、最初の対象物が搬
送されると、所定のタイミングで撮像がなされ、処理対
象の画像が画像メモリ24へと格納される(ST1
1)。つぎのST12では、前記モデルメモリ23よ
り、この最初の対象物にかかる検査方法が読み出され
る。この登録データがマッチング処理による検査を実施
するというものである場合には、さらに対応するモデル
画像が読み出され、前記入力画像に対し、このモデル画
像を用いたマッチング処理が実施される(ST13)。
送されると、所定のタイミングで撮像がなされ、処理対
象の画像が画像メモリ24へと格納される(ST1
1)。つぎのST12では、前記モデルメモリ23よ
り、この最初の対象物にかかる検査方法が読み出され
る。この登録データがマッチング処理による検査を実施
するというものである場合には、さらに対応するモデル
画像が読み出され、前記入力画像に対し、このモデル画
像を用いたマッチング処理が実施される(ST13)。
【0043】一方、前記対象物に対し、無地画像用の検
査を実施するように登録されている場合には、ST12
からST14へと移行し、入力画像上の前記投影像40
Aに対応する画像領域について、濃度平均値および濃度
偏差値が算出され、それぞれ前記基準値SG ,SV と比
較される。
査を実施するように登録されている場合には、ST12
からST14へと移行し、入力画像上の前記投影像40
Aに対応する画像領域について、濃度平均値および濃度
偏差値が算出され、それぞれ前記基準値SG ,SV と比
較される。
【0044】マッチング処理による検査において、入力
画像上にモデル画像と同様の文字や図柄などのパターン
が存在すると、このパターンの位置において、所定のし
きい値を越える相関値が得られ、対象物は「良品」と判
定される。また無地画像用の処理による検査において、
入力画像上の濃度平均値,濃度偏差値と各基準値SG,
SV との間に有意な差が認められない場合も、同様に対
象物は「良品」と判定される。これらの判定が得られた
場合は、ST15が「YES」となり、前記出力部26
より「OK」の判定信号が出力される(ST16)。
画像上にモデル画像と同様の文字や図柄などのパターン
が存在すると、このパターンの位置において、所定のし
きい値を越える相関値が得られ、対象物は「良品」と判
定される。また無地画像用の処理による検査において、
入力画像上の濃度平均値,濃度偏差値と各基準値SG,
SV との間に有意な差が認められない場合も、同様に対
象物は「良品」と判定される。これらの判定が得られた
場合は、ST15が「YES」となり、前記出力部26
より「OK」の判定信号が出力される(ST16)。
【0045】一方、落丁や白紙の混入などにより本来の
対象物とは異なる印刷物が検査対象となったり、対象物
に上下反転や印刷不良などの不良がある場合、入力画像
は、モデル画像とは異なるパターンや濃度を有するよう
になる。したがってマッチング処理による検査が行われ
る場合には、いずれの走査位置においても、所定のしき
い値を越える相関値が得られず、対象物は「不良」と判
定される。この判定がなされた場合は、ST15は「N
O」となり、前記出力部26より「NG」の判定信号が
出力される(ST17)。
対象物とは異なる印刷物が検査対象となったり、対象物
に上下反転や印刷不良などの不良がある場合、入力画像
は、モデル画像とは異なるパターンや濃度を有するよう
になる。したがってマッチング処理による検査が行われ
る場合には、いずれの走査位置においても、所定のしき
い値を越える相関値が得られず、対象物は「不良」と判
定される。この判定がなされた場合は、ST15は「N
O」となり、前記出力部26より「NG」の判定信号が
出力される(ST17)。
【0046】また無地画像用の処理による場合に、本来
の対象物とは異なるパターンを有する印刷物が検査対象
となったり、無地の面上に汚れなどの不良がある場合に
は、その画像上における濃度のばらつき度合いが大きく
なり、前記基準値SV を大きく上回る濃度偏差値が得ら
れる。また無地ではあるが、色合いの変化などにより本
来の検査対象とは濃度が大きく異なる対象物が検査対象
となると、その画像上の濃度平均値と前記基準値SG と
の間に有意な差が生じるようになる。このように濃度平
均値、濃度偏差値のいずれかがその基準値と大きく異な
る場合にも、対象物は「不良」と判定されてST15が
「NO」となり、前記と同様、出力部26から「NG」
の判定信号が出力される(ST17)。
の対象物とは異なるパターンを有する印刷物が検査対象
となったり、無地の面上に汚れなどの不良がある場合に
は、その画像上における濃度のばらつき度合いが大きく
なり、前記基準値SV を大きく上回る濃度偏差値が得ら
れる。また無地ではあるが、色合いの変化などにより本
来の検査対象とは濃度が大きく異なる対象物が検査対象
となると、その画像上の濃度平均値と前記基準値SG と
の間に有意な差が生じるようになる。このように濃度平
均値、濃度偏差値のいずれかがその基準値と大きく異な
る場合にも、対象物は「不良」と判定されてST15が
「NO」となり、前記と同様、出力部26から「NG」
の判定信号が出力される(ST17)。
【0047】以下同様にして、各対象物が順次撮像され
て、定められた方法による検査が実施されるもので、す
べての対象物に対する検査が完了すると、ST18が
「NO」となって、検査が終了する。
て、定められた方法による検査が実施されるもので、す
べての対象物に対する検査が完了すると、ST18が
「NO」となって、検査が終了する。
【0048】なお上記の無地画像用の検査では、入力画
像上で前記投影像40Aに対応する中心の領域のみを処
理しているが、これに限らず、マッチング処理と同じよ
うに、モデル画像と同じ大きさのウィンドウを入力画像
の全体にわたって走査し、各走査位置における濃度平均
値,濃度偏差値をチェックするようにしてもよい。
像上で前記投影像40Aに対応する中心の領域のみを処
理しているが、これに限らず、マッチング処理と同じよ
うに、モデル画像と同じ大きさのウィンドウを入力画像
の全体にわたって走査し、各走査位置における濃度平均
値,濃度偏差値をチェックするようにしてもよい。
【0049】上記の処理によれば、各対象物毎に、その
対象物の画像が具備すべき特徴に応じた処理が自動的に
実施されるので、パターンを具備する画像、無地の画像
のいずれが検査対象となっても、各検査を精度良く、高
速で実施することができる。また撮像部1の撮像領域内
に必ず何らかのパターンが含まれるように、対象物毎に
撮像部1の位置を調整する必要がないので、処理の流れ
を簡単化できる。また位置調整機構の分だけ、装置コス
トを削減することができる。
対象物の画像が具備すべき特徴に応じた処理が自動的に
実施されるので、パターンを具備する画像、無地の画像
のいずれが検査対象となっても、各検査を精度良く、高
速で実施することができる。また撮像部1の撮像領域内
に必ず何らかのパターンが含まれるように、対象物毎に
撮像部1の位置を調整する必要がないので、処理の流れ
を簡単化できる。また位置調整機構の分だけ、装置コス
トを削減することができる。
【0050】また特に無地画像用の検査においては、濃
度平均値および濃度偏差値の2つのパラメータをそれぞ
れ基準値と比較して、対象物の良否を判定するので、本
来の検査対象物とは異なるパターンを有する対象物、汚
れのような不良が存在する対象物、無地部分全体の濃度
に異常のある対象物のいずれにも対応することができ
る。
度平均値および濃度偏差値の2つのパラメータをそれぞ
れ基準値と比較して、対象物の良否を判定するので、本
来の検査対象物とは異なるパターンを有する対象物、汚
れのような不良が存在する対象物、無地部分全体の濃度
に異常のある対象物のいずれにも対応することができ
る。
【0051】なおこの検査に用いるパラメータは、濃度
平均値,濃度偏差値に限らず、濃度平均値に代えて処理
対象領域内の濃度の最大値または最小値を求めても良
い。また濃度偏差値に代えて、処理対象領域内の濃度の
分散値を算出してもよい。
平均値,濃度偏差値に限らず、濃度平均値に代えて処理
対象領域内の濃度の最大値または最小値を求めても良
い。また濃度偏差値に代えて、処理対象領域内の濃度の
分散値を算出してもよい。
【0052】またこの実施例では、固定配置された撮像
部1により対象物の一部を撮像して、検査を実施してい
るが、広い無地の面を有する対象物について傷や汚れな
どの有無を検査するような場合には、対象物全体が含ま
れるような画像を生成して、その画像上の対象物に対応
する画像領域全体を処理するか、撮像位置の異なる複数
枚の画像を生成して、各画像を順次処理するか、のいず
れかの方法により、無地の面全体を観測する必要があ
る。
部1により対象物の一部を撮像して、検査を実施してい
るが、広い無地の面を有する対象物について傷や汚れな
どの有無を検査するような場合には、対象物全体が含ま
れるような画像を生成して、その画像上の対象物に対応
する画像領域全体を処理するか、撮像位置の異なる複数
枚の画像を生成して、各画像を順次処理するか、のいず
れかの方法により、無地の面全体を観測する必要があ
る。
【0053】
【発明の効果】上記したように、この発明では、パター
ンを含まない無地部分を具備すべき対象物を撮像し、そ
の画像上の無地部分に対応する画像データについて、濃
淡度合および濃度のばらつき度合いという2つのパラメ
ータによる判定処理を実施するので、傷や汚れなどの不
良部位を精度よく検出するとともに、色の変化などによ
る無地部分の濃度の異常を認識することが可能となり、
無地部分について高精度の検査を実施することができ
る。
ンを含まない無地部分を具備すべき対象物を撮像し、そ
の画像上の無地部分に対応する画像データについて、濃
淡度合および濃度のばらつき度合いという2つのパラメ
ータによる判定処理を実施するので、傷や汚れなどの不
良部位を精度よく検出するとともに、色の変化などによ
る無地部分の濃度の異常を認識することが可能となり、
無地部分について高精度の検査を実施することができ
る。
【図1】この発明の一実施例にかかる検査装置の外観を
示す斜視図である。
示す斜視図である。
【図2】検査装置の構成を示すブロック図である。
【図3】レンズと照明用光源との配置状態を示す正面図
である。
である。
【図4】スリット板の構成を示す正面図である。
【図5】対象物と撮像領域との関係を示す説明図であ
る。
る。
【図6】ティーチングモードにおける処理手順を示すフ
ローチャートである。
ローチャートである。
【図7】検査における処理手順を示すフローチャートで
ある。
ある。
【図8】従来の検査方法による問題点を示す説明図であ
る。
る。
【図9】従来の検査方法による問題点を示す説明図であ
る。
る。
1 撮像部 2 コントロール部 16 CPU 22 画像処理部 23 モデルメモリ
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成10年7月6日
【手続補正1】
【補正対象書類名】図面
【補正対象項目名】図1
【補正方法】変更
【補正内容】
【図1】
Claims (3)
- 【請求項1】 所定広さの無地部分を具備すべき対象物
を撮像し、得られた画像上で一様な濃度分布が得られる
べき画像領域内について、濃淡度合いおよび濃度のばら
つき度合いを計測した後、各計測値をそれぞれ所定の基
準値と比較することにより、前記対象物の無地部分の良
否を判定することを特徴とする検査方法。 - 【請求項2】 所定広さの無地部分を具備すべき対象物
を撮像手段により撮像して得られた画像を入力するため
の画像入力手段と、 入力された検査対象物の画像上において、一様な濃度が
得られるべき画像領域を検査領域として設定する領域設
定手段と、 前記検査領域内の画像について、濃淡度合いおよび濃度
のばらつき度合いを計測する計測手段と、 前記検査領域内の濃淡度合いおよび濃度のばらつき度合
いについて、それぞれ所定の基準値を記憶する記憶手段
と、 前記計測手段により算出された各計測値をそれぞれ対応
する基準値と比較して、各比較結果により前記対象物の
無地部分の良否を判定する判定手段とを具備して成る検
査装置。 - 【請求項3】 前記計測手段は、濃度度合いとして前記
検査領域内の濃度平均値を、濃度のばらつき度合いとし
て検査領域内の濃度偏差値を、それぞれ計測する請求項
2に記載された検査装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10137798A JPH11316841A (ja) | 1998-04-30 | 1998-04-30 | 検査方法およびその装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP10137798A JPH11316841A (ja) | 1998-04-30 | 1998-04-30 | 検査方法およびその装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11316841A true JPH11316841A (ja) | 1999-11-16 |
Family
ID=15207106
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP10137798A Pending JPH11316841A (ja) | 1998-04-30 | 1998-04-30 | 検査方法およびその装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11316841A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006018423A (ja) * | 2004-06-30 | 2006-01-19 | Omron Corp | アンプ分離型視覚センサ |
JP2011248749A (ja) * | 2010-05-28 | 2011-12-08 | Panasonic Electric Works Sunx Co Ltd | 画像処理装置 |
JP2017223457A (ja) * | 2016-06-13 | 2017-12-21 | 株式会社キーエンス | 画像処理センサ、画像処理方法、画像処理プログラム及びコンピュータで読み取り可能な記録媒体並びに記録した機器 |
-
1998
- 1998-04-30 JP JP10137798A patent/JPH11316841A/ja active Pending
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006018423A (ja) * | 2004-06-30 | 2006-01-19 | Omron Corp | アンプ分離型視覚センサ |
JP2011248749A (ja) * | 2010-05-28 | 2011-12-08 | Panasonic Electric Works Sunx Co Ltd | 画像処理装置 |
JP2017223457A (ja) * | 2016-06-13 | 2017-12-21 | 株式会社キーエンス | 画像処理センサ、画像処理方法、画像処理プログラム及びコンピュータで読み取り可能な記録媒体並びに記録した機器 |
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