JPH10160676A - 米粒検査装置 - Google Patents

米粒検査装置

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JPH10160676A
JPH10160676A JP31634396A JP31634396A JPH10160676A JP H10160676 A JPH10160676 A JP H10160676A JP 31634396 A JP31634396 A JP 31634396A JP 31634396 A JP31634396 A JP 31634396A JP H10160676 A JPH10160676 A JP H10160676A
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JP
Japan
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rice
rice grain
inspection
grain
unit
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Application number
JP31634396A
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English (en)
Inventor
Noriaki Fujiwara
憲明 藤原
Satoshi Kakuuchi
敏 格内
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Panasonic Electric Works Co Ltd
Original Assignee
Matsushita Electric Works Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 米粒の種類を細かく分類することのできる米
粒検査装置を提供する。 【解決手段】 本発明の米粒検査装置は、米粒を載置す
る米粒載置板5と、米粒載置板の一面に対向配設した透
過光照射部1aと、米粒載置板の他の面に対向配設し、
透過光検査領域内の米粒の透過光を撮像する透過光撮像
部1bと、透過光撮像部の撮像した撮像画像内の米粒を
表す画素の塊内の長手方向の複数領域内の各平均輝度を
求める多箇所平均輝度算出部1dと、多箇所平均輝度算
出部の出力する複数の平均輝度のばらつきによって部分
着色粒か否かを判別する部分着色粒判別部6aとを有し
て構成してある。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、玄米等に対して、
正常品である整粒と、不良品である青未熟粒、乳白粒、
茶米、白死米、青死米、着色粒等との比率を検査する米
粒検査装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、玄米等の検査は、母集団から一定
量の米粒を抜き出して、該抜き出した米粒について人間
による目視検査を行っていた。そして、該目視検査にお
いては、作業者の熟練と勘により正常品と不良品の比率
を見極めていた。
【0003】また、他の技術として、米粒に光を照射し
て反射光を撮像し、該撮像画像から画像処理によって米
粒を分類する検査装置があり、該装置によって自動的に
検査を行うものがあった。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前者の
目視検査によっては、検査基準の定量化ができないた
め、作業者の熟練度によって検査基準が一定せず、ある
作業者が正常品と判断しても他の作業者が検査すれば不
良品と判断する場合もあり、正常品と判断された米粒の
品質が一定しない恐れがあるという問題点があった。ま
た、目視検査は作業者にとって負担の大きい作業である
という問題点もあった。
【0005】一方、後者の反射光の撮像画像の画像処理
による検査装置では、前記問題点を解決することができ
るものの、整粒、青未熟粒、乳白粒、茶米、白死米、青
死米、着色粒等の違いを全て反射光によって区別するこ
とができないので、米粒の種類を細かく分類することが
困難であるという問題点があった。
【0006】本発明は、上記問題点を改善するために成
されたもので、その目的とするところは、米粒の種類を
細かく分類することのできる米粒検査装置を提供するこ
とにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は上記の問題を解
決するために、請求項1記載の発明にあっては、米粒を
載置する米粒載置板と、米粒載置板の一面に対向配設し
た透過光照射部と、米粒載置板の他の面に対向配設し、
透過光検査領域内の米粒の透過光を撮像する透過光撮像
部と、透過光撮像部の撮像した撮像画像内の米粒を表す
画素の塊内の長手方向の複数領域内の各平均輝度を求め
る多箇所平均輝度算出部と、多箇所平均輝度算出部の出
力する複数の平均輝度のばらつきによって部分着色粒か
否かを判別する部分着色粒判別部とを有するものであ
る。
【0008】請求項2記載の発明にあっては、透過光撮
像部の撮像した撮像画像内の米粒を表す画素の塊内の長
手方向の一部領域内の平均輝度を求める単一平均輝度算
出部と、単一平均輝度算出部の出力する平均輝度によっ
て米粒の種類を分別する透過光色分別部とを有すること
を特徴とするものである。
【0009】請求項3記載の発明にあっては、前記米粒
載置板の他の面に対向配設した反射光照射部と、米粒載
置板の他の面に対向配設し、反射光検査領域内の米粒の
反射光を撮像する反射光撮像部と、反射光撮像部の撮像
した撮像画像内の米粒を表す画素の塊内の長手方向の一
部領域内の平均輝度を求める反射光画像処理部と、反射
光画像処理部の出力する平均輝度によって米粒の種類を
分別する反射光色分別部とを有することを特徴とするも
のである。
【0010】請求項4記載の発明にあっては、米粒載置
板の他の面に対向配設し、胴割米検査領域内の米粒を撮
像する胴割米検査撮像部と、胴割米検査撮像部の撮像画
像に基づいて胴割の有無を検出する胴割検出部と、胴割
検出部の検出する胴割の有無により胴割米であるか否か
を判別する胴割米判別部とを有することを特徴とするも
のである。
【0011】請求項5記載の発明にあっては、前記胴割
米検査撮像部は、ラインセンサであることを特徴とする
ものである。
【0012】請求項6記載の発明にあっては、前記米粒
載置板は、透過光検査領域、反射光検査領域、胴割米検
査領域に順次検査対象の米粒を搬送することを特徴とす
るものである。
【0013】請求項7記載の発明にあっては、透過光撮
像部と反射光撮像部と胴割米検査撮像部との内の少なく
とも2つの撮像部を兼用して共通撮像部と成し、該兼用
した撮像部の各検査領域内の米粒の像を共通撮像部に導
くミラーを設けたことを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明にかかる米粒検査装置の第
一実施の形態を図1〜図9に基づいて、第二実施の形態
を図10、第三実施の形態を図11に基づいて説明す
る。
【0015】〔第一実施の形態〕図1は、米粒検査装置
の構成図である。図2は米粒検査装置の各部の配置を説
明する平面図である。図3は米粒検査装置の透過光検査
部を示す側面図である。図4は米粒の画像を示すイメー
ジ図である。図5は米粒検査装置の反射光検査部を示す
側面図である。図6は米粒検査装置の胴割米検査部を示
す側面図である。図7は胴割米の割れを示す説明図であ
る。図8はラインセンサによって整粒を撮像したときの
細長画像の合計のイメージ図である。図9はラインセン
サによって胴割米を撮像したときの細長画像の合計のイ
メージ図である。
【0016】図1に示す米粒検査装置は、米粒の品質を
検査するものである。米粒の品質の種類は、まず表面の
一部の色が他の部分の色と異なる部分着色粒と、全体が
同色の米粒に分類することができる。そして、全体が同
色の米粒はさらに、表面の色や光の透過度により、整
粒、青未熟粒、乳白粒、茶米、白死米、青死米、着色粒
に分類される。一方、米粒の表面の傷具合によって米粒
を分類すると、表面に傷のない整粒、表面に割れを生じ
ている胴割米がある。
【0017】図1、図2において、米粒検査装置は、透
過光検査部1、反射光検査部2、胴割米検査部3、米粒
選別部4、米粒載置板5、主判断部6、主制御部7とを
有して構成されている。
【0018】米粒載置板5は、光を透過する透明部材で
形成された円形板体であって、米粒Rを載置するための
凹部5aを有している。
【0019】光透過検査部1は、図1、図3に示すよう
に、透過光照射部1a,1a、透過光撮像部1b、透過
光画像処理部1cとから構成されている。
【0020】透過光照射部1a,1aは、白色光源であ
って、米粒Rの載置された米粒載置板5の下方に設けら
れており、米粒載置板5を透過して米粒Rを下方から照
射するものである。透過光照射部1a,1aの光軸は、
直接に光が透過光撮像部1bに入らないように、透過光
撮像部1bの撮像軸とずらして設けてある。
【0021】透過光撮像部1bは、CCDカメラ等で構
成したものであって、米粒載置板5の上方に配設してあ
り、透過光検査領域内の米粒Rの透過光による画像を撮
像する。即ち、透過光撮像部1bと透過光照射部1a,
1aとの間に米粒Rが位置しており、透過光撮像部1b
の撮像する画像は、米粒Rを透過する光に対応した輝度
の画素により構成されたものである。なお、該画像は例
えば512×512の画素で構成されている。
【0022】透過光画像処理部1cは、多箇所平均輝度
算出部1dと単一平均輝度算出部1eとよりなる。多箇
所平均輝度算出部1dは、図4に示すように、透過光画
像A内の長手方向を縦とする米粒Rを表す画素の塊B内
の上部の矩形領域C1,略中央部の矩形領域C2,下部
の矩形領域C3の各領域内の画素の輝度を各々平均して
平均輝度D1,D2,D3を求める。そして、多箇所平
均輝度算出部1dは、該平均輝度D1,D2,D3を主
判断部6に出力する。
【0023】単一平均輝度算出部1eは、図4に示すよ
うに、透過光画像A内の米粒Rを表す画素の塊B内の略
中央部の矩形領域C2の各領域内の画素の輝度を平均し
て平均輝度D4を求める。そして、単一平均輝度算出部
1eは、該平均輝度D4を主判断部6に出力する。
【0024】なお、米粒Rの米粒載置板5への載置方法
によっては、米粒の載置方向が常に一定とならず、図4
に示すように米粒が直立した画像とならない場合もある
ので、そのような場合にはパターンマッチングなどによ
り予め適宜画像を回転させておくようにすればよい。
【0025】反射光検査部2は、図1、図5に示すよう
に、反射光照射部2a,2a、艶消し塗装板2b、特殊
赤色光学フィルタ2c、反射光撮像部2d、反射光画像
処理部2eとから構成されている。
【0026】反射光照射部2a,2aは、白色光源であ
って、米粒Rの載置された米粒載置板5の上方に設けら
れており、米粒載置板5上方より米粒Rを照射するもの
である。
【0027】艶消し塗装板2bは、反射光撮像部2dの
撮像軸と直交して、米粒載置板5の下面と対面するよう
に設けてある。
【0028】特殊赤色フィルタ2cは、所定範囲の波長
の光のみを通過させ、外乱光を排除するものである。
【0029】反射光撮像部2dは、CCDカメラ等で構
成したものであって、米粒載置板5の上方に配設してあ
り、反射光検査領域内の米粒Rの反射光による画像を撮
像する。即ち、反射光撮像部2d、特殊赤色フィルタ2
c、米粒R、艶消し塗装板2bの順序で配列されている
ので、反射光撮像部2dの撮像する画像は、米粒Rに反
射する光に対応した輝度の画素により構成されたもので
ある。なお、該画像は例えば512×512の画素で構
成されている。
【0030】反射光画像処理部2eは、単一平均輝度算
出部1eと同様の処理により、反射光画像内の米粒Rを
表す画素の塊内の略中央部の矩形領域内の画素の輝度を
平均して平均輝度D5を求め、該平均輝度D5を主判断
部6に出力する。
【0031】胴割米検査部3は、図1、図6に示すよう
に、胴割米検査撮像部に相当するラインセンサ3a、胴
割検出部3bとから構成されている。
【0032】ラインセンサ3aは、米粒載置板5の上方
に配設してあり、胴割米検査領域内の米粒Rを撮像する
ものであって、0.1秒等の所定時間間隔で、ラインセ
ンサ3aの下方の細長領域(例えば、0.1mm×5m
mなど)を、例えば1画素×4096画素の細長画像と
して撮像するものである。一般的に、ラインセンサ3a
の1ラインあたりの解像度は、CCDカメラ等の解像度
に較べて高い。
【0033】また、ラインセンサ3aは、下方に位置す
る米粒Rに対して距離一定を保ちつつ、米粒Rの先端を
撮像する位置から、米粒Rの下端を撮像する位置まで一
定速度で移動して、該移動期間中に、前記所定時間間隔
で細長画像を撮像する。従って、該移動期間にラインセ
ンサ3aの撮像した細長画像を合計すると、米粒全体を
表す画像となる。図8は、胴割れのない米粒についての
ラインセンサ3aの撮像した細長画像を立体的に表示し
たものであって、x軸は図7に示す米粒Rの横方向に対
応し、y軸は図7に示す米粒Rの縦方向即ちラインセン
サ3aの移動方向に対応し、z軸は各点のデータの値に
対応する。
【0034】胴割検出部3bは、ラインセンサ3aの撮
像する細長画像に基づいて胴割米であるか否かを判断す
る。即ち、ラインセンサ3aの撮像する細長画像は、画
素が白っぽいほど高い値を示し、一方、図7に示すよう
に米粒Rの胴割れS部分は、他の部分より白っぽく見え
る。ラインセンサ3aが胴割米を撮像した場合には、図
9に示すように、胴割れSの部分だけが他よりも高い値
となって現れる。従って、胴割検出部3bは、該他より
も高い値の部分が存在するか否かにより胴割米であるか
否かを判断し、胴割米であれば胴割米検知信号S1を、
胴割米でない場合には検知無信号S2を主判断部6に出
力する。
【0035】主判断部6は、透過光検査部1から入力さ
れる平均輝度D1,D2,D3,D4、反射光検査部2
から入力される平均輝度D5、胴割米検査部3から入力
される胴割米検知信号S1又は検知無信号S2、により
米粒の種類Kを判別する。
【0036】主判断部6は、部分着色粒判別部6a,透
過光色分別部6b,反射光色分別部6c、胴割米判別部
6dよりなる。
【0037】部分着色粒判別部6aは、平均輝度D1,
D2,D3の値のばらつきが、所定範囲外であれば部分
着色粒であると判断し、該ばらつきが所定範囲内であれ
ば部分着色粒ではないと判断する。
【0038】透過光色分別部6bは、平均輝度D4の値
により米粒を、A群(整粒)、B群(青未熟粒、乳白
粒、茶米)、C群(白死米、青死米、着色粒)の三群に
分別する。
【0039】反射光色分別部6cは、平均輝度D5によ
り、B群を更に青未熟粒、乳白粒、茶米に分別し、C群
を更に白死米、青死米、着色粒に分別する。
【0040】胴割米判別部6dは、全ての米粒について
胴割米であるか否かを判断し、胴割米検知信号S1を受
け取った場合には、検査の対象となっている米粒は胴割
米であると判断し、検知無信号S2を受け取ったときは
検査の対象となっている米粒は胴割米でないと判断す
る。
【0041】主判断部6は、部分着色粒判別部6a,透
過光色分別部6b,反射光色分別部6c、胴割米判別部
6dの判断結果を総合して、検査対象の米粒の種類Kを
判別して、該米粒の種類Kを主制御部7に出力する。
【0042】主制御部7は、米粒Rが透過光検査部1、
反射光検査部2、胴割米検査部3、の順序で検査される
ように駆動部8によって米粒載置板5を回転駆動させる
とともに、検査の終了した米粒Rを前記主判断部6の判
断した米粒の種類Kによって米粒選別部4に選別させ
る。米粒選別部4は米粒を種類によって選別するもので
あり、例えば米粒の種類Kに対応した方向から米粒Rに
空気を吹き付けて、該風圧でもって定められた方向に米
粒を吹き飛ばすものである。そして、米粒の吹き飛ばさ
れる方向に、米粒を受けとめる容器を米粒の種類Kの数
だけ設けておけば、該容器に溜まる米粒の数により、各
米粒の種類Kの全体に対する比率を算出できる。
【0043】以上のようにして構成した米粒検査装置は
次のように動作する。まず、不図示の米供給部により、
一粒の米粒Rが米粒載置板5の凹部5a上に載置され、
主制御部7が駆動部8を駆動して、該米粒Rが透過光撮
像部1bの下方に位置するように載置台5を回動させ
る。
【0044】次に、透過光撮像部1bが米粒Rを撮像し
て、透過光画像処理部1cの多箇所平均輝度算出部1d
が該撮像画像に基づいて平均輝度D1,D2,D3を主
判断部6に出力し、単一平均輝度算出部1eが該撮像画
像に基づいて平均輝度D4を主判断部6に出力する。
【0045】透過光検査部1における検査が終了する
と、主制御部6は駆動部8を駆動して、該米粒Rが反射
光撮像部2dの下方に位置するように載置台5を回動さ
せる。
【0046】反射光撮像部2dは米粒Rを撮像して、反
射光画像処理部2eは該撮像画像に基づいて平均輝度D
5を判断部6に出力する。
【0047】反射光検査部2における検査が終了する
と、主制御部6は駆動部8を駆動して、該米粒Rがライ
ンセンサ3aの下方に位置するように載置台5を回動さ
せる。
【0048】胴割検出部3bは、ラインセンサ3aの出
力する細長画像に基づいて、胴割米検知信号S1又は検
知無信号S2を主判断部6に出力する。
【0049】主判断部6は、以上の平均輝度D1、D
2,D3,D4,D5と、胴割米検知信号S1又は検知
無信号S2とに基づいて、米粒の種類Kを判断して、該
米粒の種類Kを主制御部7に出力する。
【0050】主制御部7は駆動部8を駆動して、該米粒
Rが米粒選別部4付近の所定位置に位置するように載置
台5を回動させる。そして、米粒選別部4に米粒の種類
Kに応じて米粒Rを選別させる。
【0051】以上のようにして、米粒の種類Kを判断し
て選別するので、青未熟粒、乳白粒、茶米、白死米、青
死米、着色粒等の細かい種類まで判別することができ
る。
【0052】なお、胴割米検査部3においては、ライン
センサ3a自体が移動して米粒Rを撮像するとして説明
しているが、ラインセンサ3aを固定しておいて、米粒
載置板5の移動によって、米粒Rを撮像するようにして
もよい。この場合、ラインセンサ3aを移動させる手段
を設ける必要がないので米検査装置の構成を簡略化する
ことができる。
【0053】また、胴割れの検査をラインセンサを用い
て行うこととして説明しているが、CCDカメラ等で構
成してもよい。この場合、ラインセンサ3aの場合のよ
うな移動は必要なく、1回の撮像で米粒全体の画像を撮
像することができるので検査速度を向上させることがで
きる。
【0054】また、本実施の形態では、一つの米粒につ
いて順々に検査するものとして説明しているが、米粒載
置板3に3粒の米粒を載置して、3粒を並列に処理する
ようにしてもよい。この場合、常に各検査部が動作する
こととなり、上記第一実施の形態で説明したところの米
粒検査装置の検査速度の3倍の速度でもって米粒を検査
することができる。
【0055】〔第二実施の形態〕図10は米粒検査装置
の構成図である。図11は他の米粒検査装置の構成図で
ある。なお、図10においては前述の第一実施の形態で
説明したところの米粒検査装置と同等の箇所には同じ符
号を付してあるので、同等の箇所の詳細な説明は省略す
る。
【0056】図1に示す本実施の形態の米粒検査装置
が、前述の第一実施の形態で説明したところの米粒検査
装置と異なり特徴となるのは次の構成である。
【0057】即ち、透過光撮像部1bと反射光撮像部2
dとを設けずして、米粒載置板5の中央部分上方に共通
撮像部9を設け、透過光検査部1には透過光の検査を行
う位置にある米粒Rの像を共通撮像部9に導くミラー1
0a,10bを設け、反射光検査部2には反射光の検査
を行う位置にある米粒Rの像を共通撮像部9に導くミラ
ー11a,ハーフミラー11bを設けた構成である。
【0058】ミラー10aは、第一実施の形態で説明し
たところの透過光撮像部1bの撮像軸と45度の角度を
成して交わるように、且つ反射光の光軸がミラー10b
に向くように配設されており、米粒Rの像をミラー10
bに導く。ミラー10bはミラー10aの反射光の光軸
に対して45度の角度を成して交わるように、且つ反射
光の光軸が共通撮像部9の撮像軸と一致するように配設
されている。
【0059】ミラー11aは、第一実施の形態で説明し
たところの反射光撮像部2dの撮像軸と45度の角度を
成して交わるように、且つ反射光の光軸がハーフミラー
11bに向くように配設されており、米粒Rの像をハー
フミラー11bに導く。ミハーフラー11bはミラー1
1aの反射光の光軸に対して45度の角度を成して交わ
るように、且つ反射光の光軸が共通撮像部9の撮像軸と
一致するように配設されている。また、ハーフミラー1
1bは、ミラー11aより入射する光は共通撮像部9に
向けて反射し、ミラー10bから共通撮像部9に向かう
光に対しては反射及び遮蔽しない。
【0060】また、第一実施の形態で説明したところの
で、透過光画像処理部1cと反射光画像処理部2eと
は、ともに共通撮像部9に接続されている。
【0061】以上のようにして構成された米粒検査装置
は次のように動作する。まず、不図示の米供給部によ
り、一粒の米粒Rが米粒載置板5の凹部5a上に載置さ
れ、主制御部7が駆動部8を駆動して、該米粒Rがミラ
ーaの下方に位置するように載置台5を回動させる。
【0062】米粒Rの像はミラー10a及びミラー10
bに反射して共通撮像部9に撮像され、透過光画像処理
部1cの多箇所平均輝度算出部1dが該撮像画像に基づ
いて平均輝度D1,D2,D3を主判断部6に出力し、
単一平均輝度算出部1eが該撮像画像に基づいて平均輝
度D4を主判断部6に出力する。
【0063】透過光検査部1における検査が終了する
と、主制御部6は駆動部8を駆動して、該米粒Rがミラ
ー11aの下方に位置するように載置台5を回動させ
る。
【0064】米粒Rの像はミラー11a及びハーフミラ
ー11bに反射して共通撮像部9に撮像され、反射光画
像処理部2eは該撮像画像に基づいて平均輝度D5を判
断部6に出力する。
【0065】反射光検査部2における検査が終了する
と、主制御部6は駆動部8を駆動して、該米粒Rがライ
ンセンサ3aの下方に位置するように載置台5を回動さ
せる。
【0066】胴割検出部3bは、ラインセンサ3aの出
力する細長画像に基づいて、胴割米検知信号S1又は検
知無信号S2を主判断部6に出力する。
【0067】主判断部6は、以上の平均輝度D1、D
2,D3,D4,D5と、胴割米検知信号S1又は検知
無信号S2とに基づいて、米粒の種類Kを判断して、該
米粒の種類Kを主制御部7に出力する。
【0068】主制御部7は駆動部8を駆動して、該米粒
Rが米粒選別部4付近の所定位置に位置するように載置
台5を回動させる。そして、米粒選別部4に米粒の種類
Kに応じて米粒Rを選別させる。
【0069】以上のようにして、米粒の種類Kを判断し
て選別するので、青未熟粒、乳白粒、茶米、白死米、青
死米、着色粒等の細かい種類まで判別することができ
る。
【0070】この構成の米粒検査装置にあっては、透過
光による米粒の画像と反射光による米粒の画像とを一つ
の共通撮像部9で撮像しているので、第一実施の形態で
説明した米粒検査装置に較べて撮像部を一つ減らすこと
ができる。従って、米検査装置のコストを削減できると
共に、電気系統の故障の原因を減少させることができ
る。
【0071】なお、図11に示すように、ラインセンサ
3aを設けずして、胴割米検査部3には胴割米の検査を
行う位置にある米粒Rの像を共通撮像部9に導くミラー
12a,ハーフミラー12bを設けた構成としてもよ
い。この米検査装置にあっては、透過光による米粒の画
像と反射光による米粒の画像と更に胴割米検査のための
画像とを一つの共通撮像部9で撮像しているので、更に
撮像部を一つ減らすことができる。この場合には、胴割
検出部3bはラインセンサの細長画像ではなく、米粒全
体を撮像した画像に基づいて胴割れの検出を行う。
【0072】なお、第一及び第二実施の形態では、米粒
載置板5は、円形板体であるとして説明しているが、円
形板体に限られるものではない。米粒載置板は米粒を各
検査部に順に搬送するものであればよいので、例えばベ
ルトコンベアのような帯状のものであっても良い。
【0073】
【発明の効果】本発明の米粒検査装置は上述のように構
成してあるから、請求項1記載の発明にあっては、透過
光撮像部が透過光検査領域内の米粒の透過光を撮像し、
多箇所平均輝度算出部が透過光撮像部の撮像した撮像画
像内の米粒を表す画素の塊内の長手方向の複数領域内の
各平均輝度を求め、部分着色粒判別部が多箇所平均輝度
算出部の出力する複数の平均輝度のばらつきによって部
分着色粒か否かを判別するので、検査対象の米粒が部分
着色粒であるか否かを判別することのできる米粒検査装
置を提供できるという効果を奏する。
【0074】請求項2記載の発明にあっては、請求項1
記載の発明の効果に加えて、単一平均輝度算出部が透過
光撮像部の撮像した撮像画像内の米粒を表す画素の塊内
の長手方向の一部領域内の平均輝度を求め、透過光色分
別部が単一平均輝度算出部の出力する平均輝度によって
米粒の種類を分別するので、詳しく米粒の種類を判断す
ることのできる米粒検査装置を提供できるという効果を
奏する。
【0075】請求項3記載の発明にあっては、請求項1
又は請求項2記載の発明の効果に加えて、反射光撮像部
が反射光検査領域内の米粒の反射光を撮像し、反射光画
像処理部が反射光撮像部の撮像した撮像画像内の米粒を
表す画素の塊内の長手方向の一部領域内の平均輝度を求
め、反射光色分別部が反射光画像処理部の出力する平均
輝度によって米粒の種類を分別するので、より詳しく米
粒の種類を判別することのできる米粒検査装置を提供で
きるという効果を奏する。
【0076】請求項4記載の発明にあっては、請求項1
乃至請求項3記載の発明の効果に加えて、胴割米検査撮
像部が胴割米検査領域内の米粒を撮像し、胴割検出部が
胴割米検査撮像部の撮像画像に基づいて胴割の有無を検
出し、胴割米判別部が該胴割の有無により胴割米である
か否かを判別するので、更に詳しく米粒の種類を判別す
ることのできる米粒検査装置を提供できるという効果を
奏する。
【0077】請求項5記載の発明にあっては、前記胴割
米検査撮像部は、ラインセンサにより構成しているの
で、1ラインあたりの解像度が高く、よってより正確に
胴割米であるか否かを判別することのできる米粒検査装
置を提供できるという効果を奏する。
【0078】請求項6記載の発明にあっては、請求項4
又は請求項5記載の発明の効果に加えて、米粒載置板が
米粒を透過光検査領域、反射光検査領域、胴割米検査領
域に順次検査対象の米粒を搬送するので、手間を要せず
して次々と米粒の検査をすることができ、よって米粒を
素早く検査することのできる米粒検査装置を提供できる
という効果を奏する。
【0079】請求項7記載の発明にあっては、透過光撮
像部と反射光撮像部と胴割米検査撮像部との内の少なく
とも2つの撮像部を兼用して共通撮像部と成し、該兼用
した撮像部の各検査領域内の米粒の像を共通撮像部に導
くミラーを設けたので、撮像部を少なくとも一つ減らす
ことができ、よって装置を簡素化することができると共
にコストを押さえることのできる米粒検査装置を提供で
きるという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の米粒検査装置の構成図
である。
【図2】米粒検査装置の各部の配置を説明する平面図で
ある。
【図3】米粒検査装置の透過光検査部を示す側面図であ
る。
【図4】米粒の画像を示すイメージ図である。
【図5】米粒検査装置の反射光検査部を示す側面図であ
る。
【図6】米粒検査装置の胴割米検査部を示す側面図であ
る。
【図7】胴割米の割れを示す説明図である。
【図8】ラインセンサによって整粒を撮像したときの細
長画像の合計のイメージ図である。
【図9】ラインセンサによって胴割米を撮像したときの
細長画像の合計のイメージ図である。
【図10】本発明の他の実施の形態の米粒検査装置の構
成図である。
【図11】本発明の他の実施の形態の米粒検査装置の構
成図である。
【符号の説明】
1a 透過光照射部 1b 透過光撮像部 1d 多箇所平均輝度算出部 1e 単一平均輝度算出部 2a 反射光照射部 2d 反射光撮像部 2e 反射光画像処理部 3a 胴割米検査撮像部 3b 胴割検出部 5 米粒載置板 6a 部分着色粒判別部 6b 透過光色分別部 6c 反射光色分別部 6d 胴割米判別部 9 共通撮像部 10a ミラー 10b ミラー 11a ミラー 11b ミラー 12a ミラー 12b ミラー R 米粒

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 米粒を載置する米粒載置板と、米粒載置
    板の一面に対向配設した透過光照射部と、米粒載置板の
    他の面に対向配設し、透過光検査領域内の米粒の透過光
    を撮像する透過光撮像部と、透過光撮像部の撮像した撮
    像画像内の米粒を表す画素の塊内の長手方向の複数領域
    内の各平均輝度を求める多箇所平均輝度算出部と、多箇
    所平均輝度算出部の出力する複数の平均輝度のばらつき
    によって部分着色粒か否かを判別する部分着色粒判別部
    とを有する米粒検査装置。
  2. 【請求項2】 透過光撮像部の撮像した撮像画像内の米
    粒を表す画素の塊内の長手方向の一部領域内の平均輝度
    を求める単一平均輝度算出部と、単一平均輝度算出部の
    出力する平均輝度によって米粒の種類を分別する透過光
    色分別部とを有することを特徴とする請求項1記載の米
    粒検査装置。
  3. 【請求項3】 前記米粒載置板の他の面に対向配設した
    反射光照射部と、米粒載置板の他の面に対向配設し、反
    射光検査領域内の米粒の反射光を撮像する反射光撮像部
    と、反射光撮像部の撮像した撮像画像内の米粒を表す画
    素の塊内の長手方向の一部領域内の平均輝度を求める反
    射光画像処理部と、反射光画像処理部の出力する平均輝
    度によって米粒の種類を分別する反射光色分別部とを有
    することを特徴とする請求項1又は請求項2記載の米粒
    検査装置。
  4. 【請求項4】 米粒載置板の他の面に対向配設し、胴割
    米検査領域内の米粒を撮像する胴割米検査撮像部と、胴
    割米検査撮像部の撮像画像に基づいて胴割の有無を検出
    する胴割検出部と、胴割検出部の検出する胴割の有無に
    より胴割米であるか否かを判別する胴割米判別部とを有
    することを特徴とする請求項1乃至請求項3記載の米粒
    検査装置。
  5. 【請求項5】 前記胴割米検査撮像部は、ラインセンサ
    であることを特徴とする請求項4記載の米粒検査装置。
  6. 【請求項6】 前記米粒載置板は、透過光検査領域、反
    射光検査領域、胴割米検査領域に順次検査対象の米粒を
    搬送することを特徴とする請求項4又は5記載の米粒検
    査装置。
  7. 【請求項7】 透過光撮像部と反射光撮像部と胴割米検
    査撮像部との内の少なくとも2つの撮像部を兼用して共
    通撮像部と成し、該兼用した撮像部の各検査領域内の米
    粒の像を共通撮像部に導くミラーを設けたことを特徴と
    する請求項4乃至請求項6記載の米粒検査装置。
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Cited By (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2001009590A1 (en) * 1999-07-31 2001-02-08 Brewing Research International Method of, and instrument for, analysing cereal grains
WO2004036208A3 (de) * 2002-10-17 2004-11-25 Buehler Ag Verfahren und vorrichtung zur bestimmung des glanzes von reis
DE10332800B3 (de) * 2003-07-18 2005-05-04 Bruins, Hans Joachim Verfahren zur spektroskopischen Messung an Partikelproben und Messeinrichtung zur Durchführung des Verfahrens
JP2013238579A (ja) * 2012-04-20 2013-11-28 Hiroshima Univ 穀粒成分分析装置および穀粒成分分析方法
JP2015212640A (ja) * 2014-05-01 2015-11-26 株式会社ケット科学研究所 撮像光学系、該撮像光学系を用いた撮像装置、及び該撮像装置と操作パネル式情報端末とを組み合わせた穀粒判別システム

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