JPH11223608A - フィルム検査方法およびそれを用いたフィルム検査装置 - Google Patents

フィルム検査方法およびそれを用いたフィルム検査装置

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JPH11223608A
JPH11223608A JP2496398A JP2496398A JPH11223608A JP H11223608 A JPH11223608 A JP H11223608A JP 2496398 A JP2496398 A JP 2496398A JP 2496398 A JP2496398 A JP 2496398A JP H11223608 A JPH11223608 A JP H11223608A
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film
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 多層型偏光フィルムにおけるエッジ近傍の欠
陥を確実にかつ高速で検出するための、フィルム検査方
法およびそれを用いたフィルム検査装置を提供する。 【解決手段】 垂直方向に延びる光をフィルムに照射
し、このフィルムの画像を取得して検査範囲となるエッ
ジ近傍を特定する(S11〜S14)。そして、水平方
向およびエッジ方向に画像を解析して、欠陥の有無を検
査する(S15・S16)。欠陥の検出前に、検査にか
かるフィルムのエッジにおける画像上の位置を特定する
ので、検査の度に画像上のフィルムの位置が変化してし
まっても、エッジとその近傍とを映している画素の位置
を把握することができる。従って、欠陥明度を発生して
いる画素が、フィルムの内を映しているか否かを明確に
することができる。これにより、エッジ近傍の欠陥検査
を自動化することが可能となり、欠陥を確実にかつ高速
で検出することができる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、液晶表示素子等の
偏光板等に用いられる、多層型のフィルムに存在する欠
陥を検出するためのフィルム検査方法およびそれを用い
たフィルム検査装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】液晶表示素子における偏光板として、多
層型偏光フィルムが広く用いられている。この多層型偏
光フィルムは、偏光作用を生じる偏光フィルムの両面
に、補強用フィルムおよび保護用フィルム等が貼られた
ものである。
【0003】この多層型偏光フィルムを製造する過程に
おいて、各層間に気泡や異物が混入してしまうことがあ
る。このような気泡や異物は、偏光板としての機能を低
下させてしまう欠陥となるので、製造された多層型偏光
フィルムの外観検査を行い、欠陥の有無を検査する必要
がある。この検査のための従来技術としては、照明装置
からの光を多層型偏光フィルムに反射させ、その反射光
の強度を測定する、あるいは、反射光の明度の濃度線の
歪みを測定することによって、欠陥部分と正常部分とを
識別する検査装置が知られている。
【0004】また、特開平7−110227号公報に
は、上記のような検査装置において、被検査物のたわみ
をなくすために、被検査物をローラーに吸着させて引っ
張る構成が開示されている。この構成では、被検査物の
平面状態を維持させることで、欠陥による凹凸を明確に
するようになっている。
【0005】また、特開平6−235624号公報に
は、スリット状の光源を用いて多層型偏光フィルムに斜
方から光を照射し、この光が正反射する方向から、フィ
ルム表面の画像をデフォーカスして検出し、画像を平滑
化および2次微分することによって、欠陥を検出する構
成が開示されている。この構成では、スリット状の光源
を斜方向から照射することで、表面の微少な凹凸や凹み
により生じる魔鏡現象を利用して欠陥を検出するように
なっている。また、画像をデフォーカスして検出するこ
とにより、反射光の集束や発散現象により生じる欠陥
を、短い光路長の光学系を用いて高コントラストで検出
するようになっている。さらに、画像を平滑化し、2次
微分することによって、画像信号の欠陥による微少な変
化を強調して検出するようになっている。
【0006】また、特開平7−311160号公報に
は、紫外線を吸収する偏光フィルムと、表面保護フィル
ムを含む多層型偏光フィルムの表面に、紫外線と可視光
線とを順に照射し、反射光と透過光とを得る構成が開示
されている。この構成では、双方の光から得られる画像
を比較することによって、偏光フィルムの欠陥のみを検
出するようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】ところで、上記のよう
な多層型偏光フィルムのエッジ(フィルムの端部)付近
では、偏光フィルムや補強用フィルム、あるいはその外
側の保護用フィルムを貼り合わせている糊が抜けてしま
うことがある。この糊抜けは、各フィルム間に生じる隙
間や、フィルムの剥離の原因となり、重大な欠陥であ
る。また、これらフィルムどうしが剥がれるほど大きく
ない糊抜けであっても、最終製品である液晶表示素子の
ディスプレイにおける画素欠陥となる。これは、糊自身
には光学機能はないが、糊のピンホール(糊抜け部分)
と正常な部分とでは、明るさや色合いが異なるからであ
る。さらに、実用上には問題がないほど小さい糊抜けで
も、外観上の傷であることに変わりはないから、多層型
偏光フィルムの製品としての価値を低める原因となる。
【0008】しかしながら、上述したような従来の検査
装置では、このエッジ付近の欠陥を検出することはでき
なかった。この理由を以下に示す。検査にかかる多層型
偏光フィルム(以下、ワークと称する)は、欠陥検査の
際、所定の位置に必ずしも正確に固定されるわけではな
い。すなわち、ワークを所定の位置に搬送する際の誤差
等の外乱により、ワークを搬送するためのベルトコンベ
ア上の所定の位置に、所定の状態で正確に固定すること
は困難であった。
【0009】従って、ワークのエッジ近傍を検査した際
に、欠陥を示す信号が検出されても、この信号がワーク
内から発生したのか、あるいは、ワーク外の搬送装置等
から発生したのか判別できなかった。このため、従来の
フィルム検査装置では、エッジ近傍の検査は行なわない
か、あるいは、エッジ近傍の検査結果を考慮せず、ワー
クの内部のみの欠陥を検査するようにしていた。そし
て、エッジ近傍の検査は、人間が目視によって行なって
いた。
【0010】このような目視による検査を確実に行なう
には、熟練した検査員が必要であり、さらに、この検査
員の数は、ワークの生産増につれて増大させなければな
らない。また、目視による検査は、信頼性および生産性
に限界がある。
【0011】本発明は、上記従来の問題点を解決するた
めになされたもので、その目的は、ワークにおけるエッ
ジ近傍の欠陥を確実にかつ高速で検出するための、フィ
ルム検査方法およびそれを用いたフィルム検査装置を提
供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
めに、本発明の請求項1に記載のフィルム検査方法は、
フィルムに光を照射し、このフィルムを撮像して得られ
る画像を解析してフィルムの欠陥を検出するフィルム検
査方法において、画像におけるエッジの近傍を映してい
る画素を特定する第1の工程と、この第1の工程におい
て特定された画素を解析してフィルムの欠陥を検出する
第2の工程とを含んでいることを特徴としている。
【0013】上記の方法では、フィルムに光を照射し、
その光に照らされたフィルムの画像をカメラ等で取得す
る。その後、その画像を画素毎に解析することで欠陥を
検査するようになっている。そして、上記の方法によれ
ば、第1の工程において、フィルムにおけるエッジの近
傍における欠陥を検出するために、画像を取得した後、
このエッジ近傍を映している画素を特定する。エッジ近
傍とは、フィルムのエッジから所定の位置だけ内側に入
った部分までであり、所定の位置とは、ユーザが自由に
設定できるものである。そして、第2の工程において、
第1の工程で特定された画素に対して、明度を測定する
等の解析を行う。
【0014】このように、上記の方法では、欠陥の検出
前に、検査にかかるフィルムのエッジにおける画像上の
位置を特定するようになっている。従って、フィルムを
搬送する際に生じる外乱等により、検査の度に画像上の
フィルムの位置が変化してしまっても、エッジとその近
傍とを映している画素の位置を、検査の前に正確に把握
することができる。
【0015】これにより、第2の工程における画像の解
析によって得られた欠陥を示す信号が、フィルム外から
得られたものか、あるいは、フィルムのエッジ近傍から
得られたものかを明確にすることができる。従って、エ
ッジ近傍の欠陥検査を自動化することが可能となり、欠
陥を確実にかつ高速で検出することができるようになっ
ている。
【0016】また、請求項2に記載のフィルム検査方法
は、請求項1に記載の方法において、上記第1の工程
は、フィルムのエッジにほぼ平行に延びる光をフィルム
に照射し、この光の鏡面反射光を映している画素を特定
する工程と、フィルム内を映している画素の明度とフィ
ルム外を映している画素の明度とを比較することで、こ
のフィルムのエッジを映している画素を特定する工程と
を含むと共に、上記第2の工程は、上記光の延びる方向
とほぼ垂直な方向に並んだ画素の明度を測定する工程を
含んでいることを特徴としている。
【0017】上記の方法によれば、上記第1の工程は、
フィルムのエッジにほぼ平行に延びる光の鏡面反射光を
映している画素をまず特定する。さらに、フィルム外を
映している画素とフィルム内を映している画素との明度
の差を検出し、フィルムのエッジを映している画素を特
定するようになっている。
【0018】そして、これら鏡面反射光を映している画
素とフィルムのエッジを映している画素との間の画素
を、上記第2の工程によって欠陥を検査するためのフィ
ルムの近傍を映している画素とするようになっている。
【0019】そして、この第2の工程において、このフ
ィルムのエッジとほぼ平行に延びる光を映している画素
から、この光の延びる方向と垂直な方向に沿って画像上
に並んでいる画素の明度を測定するようになっている。
【0020】一般に、フィルムの欠陥においては入射し
た光が散乱するので、欠陥を映している画素の明度は高
くなる。また、鏡面反射光を映している画素の明度は、
比較的強いものとなる。従って、このように測定を行う
と、画素の位置と明度の変化との関係は、以下のように
なる。すなわち、鏡面反射光を映している画素の明度は
比較的強く、この画素からエッジを映している画素に向
かうに従って、明度は減少する。そして、測定される明
度がある程度小さくなれば、その明度を発生する画素は
既に鏡面反射光を映していない、と判断できる。
【0021】従って、その後、ある程度大きな明度を発
する画素を検出した場合には、その画素は、欠陥による
散乱のために大きな明度を有していると判断される。こ
のように、上記の方法では、鏡面反射光と欠陥からの散
乱光とを明確に区別して欠陥検査を行うことが可能とな
っている。
【0022】また、請求項3に記載のフィルム検査方法
は、請求項2に記載の方法において、上記第1の工程
は、フィルムのエッジ近傍を映している画素であって、
このエッジと平行に並んだ画素の組み合わせを特定する
工程を含むと共に、上記第2の工程は、この特定された
組み合わせの1つにおける画素の明度を測定する工程を
含んでいることを特徴としている。
【0023】上記の方法によれば、第1の工程におい
て、特定されたフィルムのエッジを映している画素に基
づいて、エッジの近傍を映している複数の画素のなかか
ら、エッジと平行に並んだ画素の組み合わせを特定する
ようになっている。この組み合わせは、エッジそのもの
を映している画素の組み合わせに基づいて、多くの組み
合わせを容易に特定することが可能である。
【0024】そして、第2の工程において、この組み合
わせの1つを取り出して、エッジに沿った方向に並んだ
順に、各画素の明度を測定するようになっている。この
測定は、上記した第1の工程において得られた組み合わ
せの1つあるいは全てについて行われる。
【0025】このように、上記の方法では、エッジ近傍
を映している画素に対して、エッジに沿った方向に明度
を測定・比較を行うので、フィルム外からの明度が測定
されることがない。従って、欠陥による散乱光の明度が
フィルム外からの明度より小さい場合にも、欠陥を検出
することができる。
【0026】また、請求項4に記載のフィルム検査装置
は、フィルムに光を照射し、このフィルムを撮像して得
られる画像を解析してフィルムの欠陥を検出するフィル
ム検査装置において、画像におけるエッジの近傍を映し
ている画素を特定する特定手段と、上記画素を解析して
フィルムの欠陥を検出する検出手段とを含むことを特徴
としている。
【0027】上記の構成では、フィルムに光を照射し、
その光に照らされたフィルムの画像をカメラ等で取得す
る。その後、その画像を画素毎に解析して、欠陥を検査
するようになっている。そして、上記の構成によれば、
フィルムにおけるエッジの近傍における欠陥を検出する
ために、画像を取得した後、特定手段が、このエッジ近
傍を映している画素を特定する。エッジ近傍とは、フィ
ルムのエッジから所定の位置だけ内側に入った部分まで
であり、所定の位置とは、ユーザが自由に設定できるも
のである。そして、第1の工程で特定された画素に対し
て、検出手段が、明度を測定する等の解析を行う。
【0028】このように、上記の構成では、欠陥の検出
前に、特定手段が、検査にかかるフィルムのエッジにお
ける画像上の位置を特定するようになっている。従っ
て、フィルムを搬送する際に生じる外乱等により、検査
の度に画像上のフィルムの位置が変化してしまっても、
エッジとその近傍とを映している画素の位置を、検査の
前に正確に把握することができる。
【0029】これにより、検出手段による画像の解析に
よって得られた欠陥を示す信号が、フィルム外から得ら
れたものか、あるいは、フィルムのエッジ近傍から得ら
れたものかを明確にすることができる。従って、エッジ
近傍の欠陥検査を自動化することが可能となり、欠陥を
確実にかつ高速で検出することができるようになってい
る。
【0030】また、請求項5に記載のフィルム検査装置
は、請求項4に記載の構成において、上記特定手段が、
フィルムのエッジにほぼ平行に延びる光をフィルムに照
射するための照明手段と、上記光の鏡面反射光を映して
いる画素を特定すると共に、フィルム面を映している画
素とフィルム外を映している画素との明度の差からフィ
ルムのエッジを映している画素を特定し、上記鏡面反射
光を映している画素とエッジを映している画素との間
を、フィルムのエッジ近傍を映している画素として認識
する第1の画像処理手段とを含んでおり、上記検出手段
は、上記光の延びる方向とほぼ垂直な方向に並んだ画素
の明度を測定する第2の画像処理手段を含んでいること
を特徴としている。
【0031】上記の構成によれば、上記特定手段は、フ
ィルムのエッジにほぼ平行に延びる光を照射するための
照明手段を備えている。そして、第1の画像処理手段
は、この光の鏡面反射光を映している画素をまず特定す
る。さらに、フィルム外を映している画素とフィルム内
を映している画素との明度の差を検出し、フィルムのエ
ッジを映している画素を特定するようになっている。
【0032】そして、特定手段は、これら鏡面反射光を
映している画素とフィルムのエッジを映している画素と
の間の画素を、検出手段によって欠陥を検査するための
フィルムの近傍を映している画素とする。
【0033】また、検出手段は、上記鏡面反射光を映し
ている画素から、この光の延びる方向と垂直な方向に沿
って、画像上に並んでいる画素の明度を測定するための
第2の画像処理手段を備えている。
【0034】一般に、フィルムの欠陥においては入射し
た光が散乱するので、欠陥を映している画素の明度は高
くなる。また、鏡面反射光を映している画素の明度は、
比較的強いものとなる。従って、このように測定を行う
と、画素の位置と明度の変化との関係は、以下のように
なる。すなわち、鏡面反射光を映している画素の明度は
比較的強く、この画素からエッジを映している画素に向
かうに従って、明度は減少する。そして、測定される明
度がある程度小さくなれば、その明度を発生する画素は
既に鏡面反射光を映していない、と判断できる。
【0035】従って、第2の画像処理手段が、鏡面反射
光を映していないと判断した画素から、ある程度大きな
明度を検知した場合には、その明度を発生している画素
は、欠陥を映していると判断する。このように、上記の
構成では、鏡面反射光と欠陥からの散乱光とを明確に区
別して欠陥検査を行うことが可能となっている。
【0036】また、請求項6に記載のフィルム検査装置
は、請求項5に記載の構成において、上記特定手段が、
フィルムのエッジ近傍を映している画素であって、この
エッジと平行に並んだ画素の組み合わせを特定する組み
合わせ特定手段を含むと共に、上記検出手段が、上記組
み合わせ特定手段によって特定された組み合わせの1つ
における画素の明度を測定する第3の画像処理手段を含
んでいることを特徴としている。
【0037】上記の構成によれば、特定手段は、特定さ
れたフィルムのエッジを映している画素に基づいて、エ
ッジの近傍を映している複数の画素のなかから、エッジ
と平行に並んだ画素の組み合わせを特定するための組み
合わせ特定手段を備えている。この組み合わせ特定手段
は、エッジそのものを映している画素から1つの組み合
わせを作成し、この組み合わせに基づいて、エッジに平
行な多くの組み合わせを容易に特定する。
【0038】そして、検出手段は、組み合わせ特定手段
が特定した組み合わせの1つを取り出して、エッジに沿
った方向に並んだ順に、各画素の明度を測定する第3の
画像処理手段を備えている。この第3の画像処理手段に
よる測定は、上記組み合わせ特定手段が特定した組み合
わせの1つあるいは全てについて行われる。
【0039】このように、上記の構成では、第3の画像
処理手段は、エッジ近傍を映している画素に対して、エ
ッジに沿った方向に明度を測定・比較を行う。従って、
第3の画像処理手段は、フィルム外からの明度を測定す
ることがない。従って、欠陥による散乱光の明度がフィ
ルム外からの明度より小さい場合にも、欠陥を検出する
ことができる。
【0040】
【発明の実施の形態】本発明の一実施形態について説明
すれば、以下の通りである。図2は、本実施の形態にか
かるフィルム検査装置(以下、単にフィルム検査装置と
する)の構成を示すブロック図である。この図に示すよ
うに、フィルム検査装置は、エッジ検査装置1と、チッ
プ検査装置2と、シーケンサ3と、OK/NG仕分け回
収装置4と、搬送装置5とを備えている。
【0041】この、フィルム検査装置は、後述するよう
な多層型偏光フィルムにおける、異物・気泡の混入等に
よる欠陥や、糊抜けによる浮き・剥がれ等の欠陥の有無
を検査し、多層型偏光フィルムの製品としての適否を判
定するものである。さらに、製品として適するものと適
さないものとを選り分けて回収する機能も有している。
【0042】まず、フィルム検査装置の検査対象である
多層型偏光フィルムについて説明する。図3は、この多
層型偏光フィルムの一構成例を示す説明図である。この
図に示すように、この多層型偏光フィルムは、セパレー
トフィルムSP,3層構造の偏光フィルムPLおよびプ
ロテクトフィルムPFがこの順に積層されてなる構成で
ある。
【0043】セパレートフィルムSPは、偏光フィルム
PLを保護するために設けられているものであり、偏光
フィルムPLとは糊層BLで貼り合わされている。多層
型偏光フィルムを液晶表示素子等に利用する場合には、
このセパレートフィルムSPを剥がし、偏光フィルムP
Lに残る糊層BLによって液晶表示素子のパネル等に固
定するようになっている。
【0044】また、偏光フィルムPLは、偏光子PLa
の両側に、補強層PLb・PLcが張り合わされてなる
ものである。また、プロテクトフィルムPFは、偏光フ
ィルムPLを保護するために設けられているフィルムで
ある。このプロテクトフィルムPFは自粘性フィルムで
あり、偏光フィルムPLから糊層BLと共に剥がれるよ
うになっている。通常、このプロテクトフィルムPF
は、多層型偏光フィルムを用いる製品を製造するメーカ
ー、あるいは、その製品を使用する最終ユーザによって
剥がされる。
【0045】次に、図2に示したフィルム検査装置の各
構成について説明する。なお、以下では、検査にかかる
多層型偏光フィルムをワークと称する。エッジ検査装置
1は、フィルム検査装置の特徴的な構成であり、ワーク
のエッジにおける欠陥の有無を検査し、検査の結果をシ
ーケンサ3に出力する装置である。このエッジ検査装置
1については後述する。
【0046】搬送装置5は、図示しない吸着パッドによ
ってワークを固定し、図4に示すようなベルトコンベア
10によって、エッジ検査装置1,チップ検査装置2お
よびOK/NG仕分け回収装置4にこのワークを搬送す
るための装置である。すなわち、ワークをエッジ検査装
置1あるいはチップ検査装置2における所定の検査位置
まで搬入し、検査後にOK/NG仕分け回収装置4まで
搬出するものである。この搬送装置5の搬送速度(ライ
ン速度)は、例えば120mm/sec程度である。
【0047】チップ検査装置2は、ワークのエッジ以外
の全面における欠陥を検査する装置である。図4は、こ
のチップ検査装置2の構成の概略を説明するための説明
図である。この図に示すように、チップ検査装置2は、
画像解析装置11と、ワークのエッジ以外の全面を撮像
するためのテレビカメラ12と、ワークに光を照射する
ための照明13とを備えている。
【0048】照明13には、例えば蛍光管が用いられ
る。そして、この図に示すように、ベルトコンベア10
の下側から、このベルトコンベア10の上側に固定され
ているワークに光を照射するようになっている。テレビ
カメラ12は、ワークをベルトコンベア10の上側から
撮像し、撮像した画像を画像解析装置11に出力する。
そして、画像解析装置11は、この画像を解析して欠陥
の有無を検査し、その結果をシーケンサ3に出力するよ
うになっている。画像解析装置11の欠陥検査は、後述
するエッジ検査装置1の処理において説明する水平方向
の検査と同様の方法で行われる。
【0049】OK/NG仕分け回収装置4は、検査装置
1・2による検査の結果に基づくシーケンサ3の指示に
より、ワークを選り分けるものである。すなわち、図2
に示すように、OK/NG仕分け回収装置4は、OK側
回収装置4aとNG側回収装置4bとを備えている。そ
して、検査の結果、ワークが製品として適さないもので
あると判断された場合には、このNG側回収装置4bが
このワークを回収するようになっている。一方、ワーク
が製品として適するものであると判断された場合には、
OK側回収装置4aがこのワークを回収する。
【0050】シーケンサ3は、エッジ検査装置1,チッ
プ検査装置2,OK/NG仕分け回収装置4および搬送
装置5を制御してワークの搬送・検査・回収を行わせ
る、フィルム検査装置の制御装置である。すなわち、シ
ーケンサ3は、搬送装置5によって、エッジ検査装置1
およびチップ検査装置2とOK/NG仕分け回収装置4
とに搬送させる。そして、これら検査装置1・2に所定
の検査を行わせた後、検査の結果に基づいてOK/NG
仕分け回収装置4を制御し、ワークを回収させるもので
ある。
【0051】次に、フィルム検査装置におけるワークの
検査処理について説明する。図5は、フィルム検査装置
の検査処理を示すフローチャートである。なお、以下で
は、製品として適さないワークをNG、適するワークを
OKとする。
【0052】検査にかかるワークが搬送装置5の図示し
ない吸着パッドに固定されると、シーケンサ3は、搬送
装置5を制御して、ワークをチップ検査装置2に搬送し
(S1)、チップ検査装置2にワークのエッジ以外の欠
陥を検査させる(S2)。そして、ワークがNGであっ
た場合には、シーケンサ3は、搬送装置5を制御してO
K/NG仕分け回収装置4にワークを搬送し、NG側回
収装置4bを制御してワークを回収させる(S3)。
【0053】一方、S2においてワークがOKと判断さ
れた場合には、シーケンサ3は、搬送装置5を制御して
ワークをエッジ検査装置1に搬送し(S4)、エッジ検
査装置1を制御してワークのエッジ近傍の欠陥を検査さ
せる(S5)。そして、ワークがNGであった場合に
は、エッジ検査装置1における検査の場合と同様に、シ
ーケンサ3は、搬送装置5およびNG側回収装置4bを
制御してワークを回収させる(S3)。一方、S5にお
いてワークがOKであった場合には、シーケンサ3は、
搬送装置5を制御してOK/NG仕分け回収装置4に搬
送し、OK側回収装置4aを制御してワークを回収させ
る(S6)。S3あるいはS6の後、さらに別のワーク
の検査を行う場合には、シーケンサ3はS1〜S6の処
理を繰り返す。
【0054】次に、フィルム検査装置の特徴的な構成で
ある、エッジ検査装置1について詳細に説明する。この
エッジ検査装置1は、ワークのエッジ周辺の欠陥を検出
する装置であるが、このエッジ周辺に発生する欠陥と
は、主に、以下の2つである。すなわち、図3に示した
多層型偏光フィルムにおける偏光フィルムPLとセパレ
ートフィルムSPとの間にある糊層BLが部分的に欠落
する糊抜け、および、セパレートフィルムSPおよびプ
ロテクトフィルムPFの部分的な剥がれ(浮き、剥が
れ、折れ等とも呼ばれる)である。
【0055】図6は、エッジ検査装置1の構成を示す説
明図である。この図に示すように、エッジ検査装置1
は、画像処理装置(特定手段,検出手段,第1〜3の画
像処理手段,組み合わせ特定手段)21と、モノクロの
テレビモニタ22・22と、画像入出力ボード23・2
3と、PIO(Parallel Input Output )ボード24
と、モノクロのテレビカメラ25・25と、照明装置
(照明手段)26・26と、ワーク検知センサ27とを
備えている。
【0056】照明装置26・26は、搬送装置5のベル
トコンベア10(図4参照)によって所定の検査位置に
搬入されてきたワークに光を照射するものであり、例え
ば螢光管よりなる。この照明装置26は、ワークのエッ
ジ近傍より内側の上部に配置されている。テレビカメラ
25・25はモノクロのCCD(Charge Coupled Devic
e )エリアカメラである。そして、エッジ近傍から反射
光を受光、すなわち、エッジ近傍を撮像し、映像信号を
出力するものである。
【0057】ワーク検知センサ27は、テレビカメラ2
5の視野にワークが入っている間、画像処理装置21に
ON信号を出力するものである。このワーク検知センサ
27は、一方向に光を発し、反射光の強度によりON信
号またはOFF信号を出力する、ごく一般的な反射型の
光電スイッチからなっている。そして、エッジ検査装置
1では、このワーク検知センサ27はテレビカメラ25
の視野となるベルトコンベア10に向けて光を発してい
る。そして、光がベルトコンベア10に照射されている
場合とワークに照射されている場合との反射光量の差異
を利用して、ワーク検知センサ27の真下にワークがあ
るかどうかを検出する。
【0058】画像処理装置21は、テレビカメラ25・
25が出力した映像信号を、画像入出力ボード23・2
3を介して取得する。そして、図示しないフレームメモ
リに取り込んで、後述する所定の画像処理によってワー
クの欠陥検査を行うものである。この検査の開始・終了
は、上述したワーク検知センサ27によるON・OFF
信号に基づいて行われる。
【0059】そして、画像処理装置21は、検査の結果
をPIOボード24を介してシーケンサ3に出力する。
また、画像処理装置21は、取得した映像信号を、モノ
クロのテレビモニタ22・22に表示する。
【0060】図7(a)(b)は、検査中のワークに対
するテレビカメラ25・25および照明装置26・26
の設置位置関係を示す説明図である。ここで、図7
(a)は、エッジ検査装置1におけるエッジ検査中、ワ
ークを上方から望む平面図であり、図7(b)は、同じ
くワークの搬送方向から望む正面図である。エッジ検査
装置1では、長方形のワークの搬送方向にほぼ平行な2
つのエッジを同時に検査するようになっている。従っ
て、これらの図に示すように、テレビカメラ25および
照明装置26は、各2組並列に設置されている。また、
図7(a)に破線で示した領域は、テレビカメラ25・
25の視野である。
【0061】エッジ検査装置1は、検査領域であるエッ
ジの全体の近傍を、複数の領域に分け、この領域毎に検
査を行うようになっている。従って、テレビカメラ25
の視野には、一部のエッジの近傍が入るようになってい
る。このエッジ検査装置1の検査領域およびテレビカメ
ラ25の視野について、図8(a)(b)を用いて説明
する。図8(a)は、エッジ検査装置1がエッジ検査を
行なうワークにおける検査領域を示す説明図である。こ
の図に示すように、エッジ検査装置1は、長方形のワー
クの搬送方向にほぼ平行な2つのエッジの全体を検査す
る。そして、テレビカメラ25の視野となる領域は、図
8(b)にカメラ視野として破線で示す領域であり、そ
の面積は例えば40mm×40mm程度である。このテ
レビカメラ25の視野の面積は、ワークの大きさ、検査
に必要な精度、検査に費やす時間等によって、ユーザの
所望の大きさとすることができる。
【0062】また、図7(b)に示すように、照明装置
26・26は、ワークの内部における上部から、すなわ
ち、斜め上方からエッジを照らすように位置している。
また、テレビカメラ25・25は、真上からエッジを望
む方向に位置している。エッジ検査装置1では、テレビ
カメラ25・25および照明装置26・26をこの図に
示すように配置することによって、反射散乱法を用いて
欠陥検査を行っている。この反射散乱法とは、欠陥のな
い正常な部分と欠陥部分とにおける光の散乱状態の相違
を検知し、欠陥を検出する方法である。
【0063】図9(a)(b)は、エッジ検査装置1に
おける反射散乱法を説明するための説明図である。照明
装置26とテレビカメラ25とがワークのエッジに対し
て上記のような位置関係にある場合、図9(a)(b)
に示すように、テレビカメラ25は、エッジ近傍から離
れたワークの内側の点Aから、照明装置26からワーク
に照射された光の鏡面反射を撮像する。そして、エッジ
付近に欠陥がなければ、図9(a)に示すように、テレ
ビカメラ25には、エッジ近傍からの散乱光はほとんど
入射しない。
【0064】一方、エッジ近傍に浮き・剥がれ等の欠陥
があると、図9(b)に示すように、この欠陥によって
反射光が散乱され、テレビカメラ25にこの散乱光が入
射する。従って、画像処理装置21は、テレビカメラ2
5が撮像した画像における、エッジ近傍を映している各
画素の明度を測定することによって、欠陥の有無を検出
することができる。
【0065】次に、エッジ検査装置1における欠陥検査
の処理について、以下に詳細に説明する。図1は、エッ
ジ検査装置1のフィルム検査の流れを示すフローチャー
トである。なお、このフローチャートは、図5において
S5として示したステップを詳細に示すものである。
【0066】図1に示すように、エッジ検査装置1にお
ける検査にあたっては、まず、画像処理装置21が、テ
レビカメラ25を制御して、ワークの画像を取得する
(S11)。図10は、S11で取得されるワークの画
像の例を示す説明図である。この図に示すように、テレ
ビカメラ25は、ワークにおける照明装置26の鏡面反
射光が映っている部分と、ワークのエッジ近傍と、ワー
クを搬送するためのベルトコンベア10とが含まれる領
域を撮像するようになっている。また、この画像の取得
の開始は、ワーク検知センサ27がON信号を発生した
瞬間、すなわち、ワークがワーク検知センサ27および
テレビカメラ25の真下に位置した瞬間から取得され
る。
【0067】その後、画像処理装置21は、テレビカメ
ラ25が撮像した画像を水平方向に走査し、画像の明度
変化から、この鏡面反射光が映っている水平方向(ワー
クの搬送方向と垂直な方向)の位置(範囲)を検出する
(S12)。その後、画像処理装置21は、画像を垂直
方向(ワークの搬送方向)に走査し、画像の明度変化か
ら、この鏡面反射光が映っている垂直方向の範囲を検出
し、この範囲を垂直方向の検査範囲として設定する(S
13)。
【0068】そして、画像処理装置21は、S13で求
めた垂直方向の検査範囲内で、後述する方法でワークの
エッジを特定し、水平方向の検査範囲を設定する(S1
4)。このS13およびS14において設定された範囲
がエッジ検査装置1におけるエッジ近傍の範囲となり、
欠陥検査の範囲となる。
【0069】そして、画像処理装置21は、エッジ近傍
に対して、後述する水平方向検査を行う(S15)。S
15において、ワークがOKであると判断した場合に
は、画像処理装置21は、後述するエッジ方向検査を行
なう(S16)。一方、S15において、ワークがNG
であると判断した場合には、画像処理装置21は、検査
の結果をシーケンサ3に出力し(S17)、検査を終了
する。
【0070】S16の後、画像処理装置21は、エッジ
全体の検査が終了していないと判断した場合には、テレ
ビカメラ25の視野を移動させ(S18・S19)、S
11〜S18の処理を繰り返す。一方、エッジ全体の検
査が終了している場合には、画像処理装置21は、シー
ケンサ3に検査結果を出力し(S18・S17)、検査
を終了する。なお、S18における判断は、ワーク検知
センサ27がOFF信号を発生しているかどうかで判断
される。
【0071】以下に、上記したS11〜S16における
処理の詳細を説明する。図11(a)〜(f)は、S1
1において取得される画像の例を示す説明図である。こ
れらのうち、図11(a)はワークの左側のエッジ上部
の近傍の画像を示し、図11(b)・(c)は同じく左
のエッジ中央部および下部の近傍の画像を示している。
また、同様に、図11(d)〜(f)は、ワークの右側
のエッジにおける上部、中央部および下部の近傍の画像
を示している。すなわち、図11(a)(d)に示した
画像はワークがテレビカメラ25の視野に入った瞬間の
画像であり、図11(b)(e)に示した画像はワーク
がテレビカメラ25の視野を通過中の画像である。ま
た、図11(c)(f)に示した画像はワークがテレビ
カメラ25の視野から外れる直前の画像である。
【0072】なお、以下に示すS12〜S16として示
した処理の説明は、図10や図11(d)に示した、ワ
ークの右上部の画像を用いて行うが、これらの処理は、
図11(a)〜(c),(e)(f)に示した画像にも
同様に行われる。
【0073】まず、S12として示した照明装置26の
鏡面反射光における画像上の位置の設定について説明す
る。画像処理装置21は、図10に示したような画像を
取得すると、この画像における各画素の明度の変化か
ら、画像における鏡面反射光の水平方向における位置を
検出する。
【0074】図12は、このS12の処理を説明するた
めの説明図である。すなわち、画像処理装置21は、図
12中に矢印で示すように、ワークの内側からエッジの
方向に向けて、水平方向に各画素の明度を測定する。そ
して、最大明度の画素と、この画素の水平方向両側に存
在する、最大明度の半分の明度をもつ画素BおよびB′
を特定する。そして、画像の垂直方向に平行でこれら画
素B・B′を通る2本の直線を設定し、これら2つの直
線の間を、照明装置26の鏡面反射光が撮像されている
位置とする。なお、この測定を、垂直方向の位置を変え
て数回行い、各測定における画素Bの群および画素B′
の群に最もよく一致する近似直線をそれぞれ求め、これ
ら2つの直線の間を、照明装置26の鏡面反射光が撮像
されている位置とするようにしてもよい。
【0075】次に、S13として示した垂直方向の検査
範囲の設定について説明する。図13は、このS13の
処理を説明するための説明図である。この図に実線の矢
印で示すように、画像処理装置21は、照明装置26の
鏡面反射光の中心位置で垂直方向に画像を解析し、各画
素の明度変化から、鏡面反射光が映っている垂直方向の
範囲を検出する。そして、この範囲の全て、すなわち、
図13中に示した画素C・C′間を垂直方向の検査範囲
とする。従って、図11(b)(e)に示したようなワ
ークの角を含んでいない画像の場合には、この検査範囲
は画像の垂直方向の有効画素の長さと同一となる。
【0076】次に、S14として示した、水平方向の検
査範囲の設定について説明する。画像処理装置21は、
垂直方向の検査範囲内でワークのエッジを検出し、鏡面
反射光のエッジ側の端部(図12におけるB′)を映し
ている画素からエッジの外側10画素程度までを、水平
方向の検査範囲として設定する。図14(a)は、この
S14の処理を説明するための説明図である。すなわ
ち、この図に示すように、画像処理装置21は、エッジ
の位置を特定するために、垂直方向の検査範囲内で、水
平方向に並ぶ画素の明度を測定する。この測定は、垂直
方向の位置を変えて任意の回数、例えば数回〜数10回
行われる(図では3回)。そして、画像処理装置21
は、各点における測定結果を基にエッジの位置を特定す
る。
【0077】図14(b)は、1つの点における測定の
結果を示すグラフであり、横軸は図14(a)における
画像の各画素の位置を、縦軸は画素の明度をそれぞれ表
している。これらの図に示すように、鏡面反射光を映し
ている画素が大きな明度をもち、ワーク外の背景を映し
ている画素の明度(背景明度)およびワーク内部におけ
る正常な部分(欠陥のない部分)を映している画素の明
度(正常明度)は小さくなっている。また、背景明度
は、正常明度よりわずかに大きくなっている。画像処理
装置21は、これら背景明度と正常明度との差異を検知
してエッジを映している画素を特定し、エッジから等距
離の位置(エッジも含む)を映している画素の組み合わ
せを特定する。なお、この差異を強調するために、領域
強調フィルタを用いた明度変化の強調など、信号波形の
微少な変化を強調するような処理を行うようにしてもよ
い。
【0078】また、画像処理装置21による、エッジか
ら等距離の位置を映している画素の組み合わせの特定
は、以下のように行われる。すなわち、例えばエッジを
映している画素の組み合わせの特定では、画像処理装置
21は、各測定におけるエッジを映している画素を抽出
し、それらを直線近似し、この直線上にのる画素を求め
る組み合わせとする。この際、求められた直線から大き
く外れる測定点は、ノイズ等による異常点と判断して、
エッジ直線の特定には用いない。
【0079】エッジを検出した後、画像処理装置21
は、照明装置26の鏡面反射光の端部を映している画素
(図12におけるB′)から、エッジ外側近傍(エッジ
から外側に10画素程度)までを含めて、水平方向の検
査範囲として設定する。
【0080】なお、水平方向検査を上記のB′から行う
のは、鏡面反射光とエッジとを明確に区別するためであ
る。また、エッジから外側に10画素とするのは、検査
範囲が確実にエッジをまたいでいるかどうかを確認でき
るようにするためである。従って、確実にエッジをまた
ぐ範囲であれば、水平方向検査の範囲は、外側に10画
素までとは限らず、任意の画素数に設定できる。
【0081】また、S14における水平方向の検査範囲
の設定において、鏡面反射光のエッジ側の端部(図12
における画素B′)を通る垂直方向の直線と、エッジを
なす直線とが所定の距離以下となったとき、あるいは重
なってしまったときには、検査不能画像として処理す
る。この処理は、例えば無条件でワークをNGとする、
あるいは、OK側回収装置4aでもNG側回収装置4b
でもない第3の回収装置に回収させる等である。
【0082】次に、S15として示した水平方向検査に
ついて説明する。この検査においては、画像処理装置2
1は、図15(a)に矢印で示すように、垂直方向の同
一の位置において、水平方向の検査範囲内に並んでいる
画素の明度を連続して測定する(以下、1つの垂直方向
の位置での水平方向への画素の明度測定を、水平スキャ
ンと称する)。
【0083】図15(b)は、欠陥のある位置に水平ス
キャンを行って得られた、画素の位置とその明度との関
係を示すグラフである。この図に示すように、鏡面反射
光を映している画素の明度は大きく、エッジを映してい
る画素に近づくにつれて明度は減少する。そして、欠陥
では散乱光が発生するので、この散乱光を捉えている画
素(欠陥を映している画素)の明度は大きくなる。
【0084】なお、以下では、図15(b)に示すよう
な、画素の位置に対応した明度の遷移状態を表す曲線を
明度波形と称する。また、この散乱光により増大した明
度を、欠陥明度と称する。
【0085】ここで、水平スキャンにおける画像処理装
置21による欠陥の検出について説明する。画像処理装
置21は、図15(b)に示すような2つの異なる閾値
A・B(A>B)をあらかじめ設定している。そして、
画像処理装置21は、得られる明度が閾値Bを下回る画
素を検出したとき、この画素より後に測定される画素
は、鏡面反射光を映していないと判断する。そして、そ
の後に閾値Aを超える明度を検出した場合、その明度を
欠陥明度と判断する。そして、欠陥明度を発する画素が
所定数以上連続して検出された場合に、ワークに欠陥が
あると判断し、ワークをNGと判定するようになってい
る。
【0086】なお、この所定数は、画像の分解能とワー
クをNGと判断する欠陥の大きさとに依存する。例え
ば、画像の分解能80μm、すなわち、1つの画素が映
すワーク上の領域が、水平方向に80μmの幅である場
合であって、欠陥の大きさが300μm以上の場合にN
Gとしたい場合であれば、欠陥明度を発する連続する画
素の数が3以下ならOKと判断され、4以上でNGと判
断される。
【0087】画像処理装置21は、この水平スキャン
を、S13で設定された垂直方向の検査範囲の全てにつ
いて行う。ただし、欠陥を検出したと判断した場合に
は、すぐに検査を終了し、図1に示したS17に移行す
る。
【0088】このように、水平方向検査では、画像処理
装置21は、閾値を2つ設定し、鏡面反射光を映してい
る画素からエッジ方向に水平スキャンを行うようになっ
ている。そして、閾値Bを下回る明度の画素を検出した
後、この画素よりエッジ側(鏡面反射光よりエッジ側)
に、閾値Aより大きい明度の画素があるかどうかを検出
するようなっている。これにより、鏡面反射光と欠陥か
らの散乱光とを明確に区別することができる。また、閾
値付近における明度波形のがたつきによる誤検知を防止
する、シュミットトリガとしての機能も有している。
【0089】なお、この水平方向検査は、ワークの外側
から鏡面反射光の方向に向けて行なわれてもよい。この
場合、閾値Aを超える明度をもつ画素は、鏡面反射光、
あるいは欠陥を映していると判断される。従って、閾値
Aより大きな明度の画素に近接して閾値Bを下回る明度
の画素が検出された場合には、この大きな明度は欠陥に
よるものと判断される。
【0090】また、閾値A・Bは、鏡面反射光のピーク
レベルと背景画像のベースレベルとの間の値で、ユーザ
が任意に設定できる。なお、エッジ検査装置1における
初期設定では、ベースレベルから、ピークレベルの50
%を閾値A、40%を閾値Bとしている。
【0091】次に、S16として示したエッジ方向検査
について説明する。エッジ方向検査は、水平方向検査で
は検出できないような弱い散乱光を発生する、エッジの
ごく近傍に存在する欠陥を検出するための検査である。
【0092】図16は、この検査を説明するための説明
図である。なお、この図では、図15(a)等と異な
り、ワークのエッジが画像の垂直方向を向いていない
が、このことは、以下に示す処理に何ら影響するもので
はない。
【0093】この図に矢印Lで示すように、エッジ方向
検査は、ワークのエッジから等距離の位置を映している
画素の明度を、S13・S14で設定された検査範囲内
で連続して測定することで行なわれる。上記したよう
に、このエッジから等距離の位置を映している画素の組
み合わせは、S14として示した水平方向の検査範囲の
設定の際に特定されている。また、この図には、比較の
ために、水平スキャンにおける方向を矢印Hとして示し
ている。なお、以下では、この矢印Lとして示すよう
な、エッジに沿った方向に並んだ画素の明度測定を、エ
ッジスキャンと称する。
【0094】また、図17は、このエッジ方向検査にお
ける検査範囲およびこの検査によって検出される欠陥に
ついて説明するための説明図である。この図に示すよう
に、この検査によって検出される、エッジのごく近傍に
おける欠陥K1は、エッジに沿って細長い形をしてお
り、ワークの内部に深く入り込むことは少ない。従っ
て、後述するように、エッジスキャンでは欠陥K1のエ
ッジ方向の長さLyが所定の長さ以上の欠陥を検出した
場合に、ワークをNGと判断する。このような理由によ
り、エッジ方向検査の範囲は、垂直方向にはS13で設
定された範囲であり、水平方向には、エッジを映してい
る画素から、5画素程度内側までである。すなわち、エ
ッジ方向検査では、エッジスキャンは5回程度だけ行わ
れる。
【0095】また、この図に示した欠陥K2のような、
エッジからいくつか内側の画素から内部にかけて存在す
る欠陥であっても、幅Lxが水平方向検査によって検査
され、長さLyがエッジ方向検査によって検査されるた
め、どちらかの検査によって検出可能である。すなわ
ち、このLxが設定値より大きい場合には、水平方向検
査によって検出される。エッジのごく近傍に発生する欠
陥は、欠陥K1のようにエッジ方向に細長くなっている
ものが多く、幅Lxが設定値より小さくても、長さLy
が設定値より大きい場合がある。このような場合には、
水平方向検査によって見逃してしまった欠陥でも、エッ
ジ方向検査によって検出可能である。
【0096】エッジスキャンによって得られる明度波形
を、図18(a)に示す。この図に示すように、このエ
ッジ方向検査における欠陥の検出は、水平方向検査と同
様に、2つの異なる値をもつ閾値C・D(C>D)を用
いて行われる。これら閾値C・Dは、背景明度と正常明
度との間の異なる2つの値であり、上記した閾値A・B
より低い値となっている。画像処理装置21は、一度C
を超え、その後にDを下回るような明度を検出したと
き、その明度を欠陥明度と判断する。そして、欠陥明度
をもつ画素が所定数以上連続して検出された場合、すな
わち、閾値Cを超える画素が所定数以上連続して検出さ
れ、その後、閾値Dを下回るような画素が検出された場
合に、ワークに欠陥があると判断し、ワークをNGと判
定するようになっている。
【0097】このエッジ方向検査において、上記のよう
に2つの閾値を用いる理由について、図19(a)
(b)を用いて説明する。これらの図に示すように、明
度波形は必ずしも滑らかではない。従って、図19
(a)に示すように、1つの閾値Cだけが設定された状
態では、閾値付近での微少な変化も欠陥明度として検知
されてしまうことがある。これは、欠陥の寸法誤差や欠
陥数のカウント誤差の原因となってしまう。一方、図1
9(b)に示すように、2つの閾値C・Dを設定し、明
度の大きさがCを超え、その後にDを下回るような明度
波形を検知したとき、このCを超えた明度を欠陥明度と
すれば、上記したような誤検知を防ぐことができる。
【0098】ここで、エッジ方向検査と水平方向検査と
の相違点について説明する。図14(b)に示したよう
に、背景明度は、正常明度よりわずかに大きくなってい
る。このため、欠陥がごく小さな散乱光を発生するもの
である場合、図18(b)に示すように、図16に示し
た水平方向Hに沿った検査では、背景明度と正常明度と
のギャップの中に欠陥明度が埋もれてしまう。従って、
閾値をどのように設定しても、水平スキャンでは、この
ような弱い散乱光を発する欠陥を検出することができな
い。一方、エッジスキャンはS14にて特定されたエッ
ジに沿って行われるので、図18(a)に示すように、
背景明度が測定されることがない。従って、小さい欠陥
明度を発生する欠陥でも検出することが可能となってい
る。
【0099】以上のように、エッジ検査装置1の検査で
は、図1におけるS12において照明装置26の鏡面反
射光を映している画素を特定し、S13においてエッジ
を映している画素を特定して、水平方向の検査範囲を設
定するようになっている。すなわち、検査範囲を検査の
度に測定する構成であるので、ワークの搬送精度等が悪
く、画像におけるワークの位置が変化してしまっても、
ワークのエッジおよびその近傍を映している画素の位置
を正確に特定することができるようになっている。
【0100】また、S15として示したエッジ検査装置
1における水平方向検査では、照明装置26の鏡面反射
光を映している画素から、エッジより外側の画素までの
明度を測定するようになっている。これにより、鏡面反
射光と欠陥からの散乱光とを明確に区別することができ
るようになっている。
【0101】また、S15・S16として示した水平方
向およびエッジ方向検査では、2つの異なる閾値を利用
して、欠陥明度を検知するようになっている。これによ
り、閾値付近における明度波形のがたつきによる誤検知
を防止することができるようになっている。ただし、明
度波形にがたつきがなければ、閾値をひとつだけ用いる
ようにしてもかまわない。
【0102】また、S16としてエッジ方向検査は、S
13で特定した、エッジから等距離の位置を映している
画素の明度を測定するようになっている。従って、図1
6に示したように、ワークのエッジが垂直方向を向いて
いないような場合でも、エッジから等距離の位置を映し
ている画素の明度だけを測定して明度波形を取得し、欠
陥明度および欠陥を検出することができる。そして、エ
ッジ方向検査によって得られる明度波形には背景明度が
混入することがないので、欠陥明度が背景明度より小さ
い場合にも、欠陥明度を検知し、欠陥を検出することが
できるようになっている。
【0103】なお、S12に示した鏡面反射光の位置の
設定の際、最大明度の半分の明度をもつ画素B・B′間
を、照明装置26の鏡面反射光が撮像されている位置と
するとしているが、この設定方法はこれに限るものでは
ない。鏡面反射光の端部を映しているとする画素の明度
は、ユーザが自由に設定できる値である。
【0104】また、S15・S16における検査におい
て検出される欠陥の大きさは、テレビカメラ25の1つ
の画素における分解能、すなわち、1つの画素が撮像し
ている面積によって決定される。例えば、テレビカメラ
25の視野が40mm×40mmであり、画素数が51
2×512個である場合、1画素の分解能は約80μm
に相当する。そして、一般的な目安として、画素の分解
能の2倍程度が検出を保証できる欠陥の最小寸法とな
る。
【0105】従って、この場合の確実に検出可能な欠陥
の大きさは、160μm以上となる。ただし、実質的に
は、160μm程度の欠陥であれば、製品として出荷可
能であると判断される。すなわち、欠陥として検知しな
ければならないのは、160μm以上の欠陥である。な
お、分解能を上げてより小さい欠陥を検出するために
は、テレビカメラ25の視野を狭くするか、画素数を多
くすればよい。
【0106】また、エッジ方向検査において検出される
ような小さな散乱光を発生する欠陥は、必ずしも小さい
欠陥であるとは限らない。従って、エッジ検査装置1に
おける検査では、明度の大小に関わらず、所定の画素数
以上連続して閾値を超える明度が観測された場合に、欠
陥と判断することが好ましい。
【0107】また、大きな欠陥明度が測定された場合に
は、これを連続して出力する画素数が少なくても欠陥と
みなす一方、あまり大きくない欠陥明度が測定された場
合には、これを連続して出力する画素数が多くなければ
欠陥とみなさないようにしてもよい。
【0108】また、S18における判断は、ワーク検知
センサ27が発生するOFF信号によるとしているが、
取得した画像が図11(c)(f)のようなワークの下
部の画像である場合に終了するようにしてもよい。
【0109】また、S16におけるエッジ方向検査は、
水平方向には、エッジの端部を映している画素から5画
素程度内側までの範囲で行うとしているが、この範囲は
これに限ることはなく、エッジ近傍全体にわたって行う
ようにしてもよい。検査の範囲を広くすれば、より正確
な検査を行うことが可能となる。
【0110】また、ワークにおける鏡面反射光が映る位
置とワークのエッジとは、なるべく平行であることが好
ましい。そして、これらの間の距離は、これらが互いに
重ならない範囲であれば、近い方が小さい欠陥を検出す
ることが可能となる。ただし、この鏡面反射光とエッジ
とが重なってしまうと検査は困難となる。従って、ワー
クの搬送精度を考慮しながら、鏡面反射光とエッジと
を、互いに重ならない範囲でなるべく近い配置とするこ
とが好ましい。
【0111】また、ワークが平面性が悪く、反りのある
状態でベルトコンベア10に固定されている場合、照明
装置26の鏡面反射光が、エッジ側に曲がって映る場合
がある。このような場合でも、S14においてエッジの
位置(エッジを映している画素)を特定しているので、
鏡面反射光とエッジとが重なっていなければ、エッジ検
査装置1は、S15・S16の検査を行うことができ
る。
【0112】また、図1に示したエッジ検査装置1の処
理においてS12として示した鏡面反射光の位置の設定
は、必ずしも必要ではない。照明装置26とテレビカメ
ラ25との相対的な位置精度が高い場合、ワーク上の鏡
面反射光は、常に同じ画素が映すことになるからであ
る。
【0113】また、図1に示したエッジ検査装置1の処
理において、S14として示した水平方向の検査範囲の
設定の処理は、必ずしも必要ではない。これは、S15
に示した水平方向検査において、エッジの位置を確認可
能であるからである。すなわち、水平スキャンを行いな
がら、このスキャンの結果に基づいて背景明度と正常明
度との境界を設定し、エッジから等距離の位置を映して
いる画素の組み合わせを特定するようにしてもよい。
【0114】また、S15における水平方向検査を、S
14で求めたエッジの位置を確認しながら行うようにし
てもよい。すなわち、S14において求められたエッジ
の位置が実際のエッジの位置と数画素程度ずれていたと
しても、検査範囲内にエッジが存在すれば、S15にお
ける検査は可能である。しかしながら、S16における
エッジ方向検査を行うには、S14で求められたエッジ
の位置と実際のエッジの位置とが正しく一致しているこ
とが必要である。そこで、S15の水平方向検査におい
てエッジ位置のずれを検出した場合、直ちにそのずれを
修正するようにすれば、S14におけるエッジ位置決定
が不充分であっても、S16のエッジ方向検査を行うこ
とが可能である。このように、S14およびS15にお
いてエッジの位置を確認可能であるので、S16におけ
るエッジ方向検査の範囲は、エッジのごく近傍の最小限
の範囲とすることができる。
【0115】また、図9(a)(b)を用いて示した反
射光散乱法の説明では、照明装置26からの光が照射さ
れる面がセパレートフィルムSPとなっているが、エッ
ジ検査装置1では、照明装置26からの光をプロテクト
フィルムPFに照射して検査を行うことも可能である。
また、光が照射される面の裏面にある欠陥も、表側の面
における欠陥よりやや強度の小さな散乱光を発生するの
で、この裏面における欠陥も検出することができる。
【0116】また、この説明において、照明装置26
は、ワークの内部における上部から、すなわち、斜め上
方からエッジを照らすように、また、テレビカメラ25
は、真上からエッジを望む方向に位置しているとしてい
るが、エッジ検査装置1における照明装置26およびテ
レビカメラ25の配置はこれに限るものではない。ワー
クのエッジにほぼ平行にのびる光がフィルムに照射さ
れ、この光の鏡面反射光がワークのエッジの内側に映る
ようにカメラが設置されていれば、どのような配置でも
かまわない。
【0117】また、エッジ検査装置1が主に検出する、
エッジ周辺の欠陥を、偏光フィルムPLとセパレートフ
ィルムSPとの間にある糊層BLが部分的に欠落する糊
抜け、および、セパレートフィルムSPおよびプロテク
トフィルムPFの部分的な剥がれ(浮き、剥がれ、折れ
等とも呼ばれる)であるとしているが(全て図3参
照)、エッジ検査装置1が検出可能な欠陥はこれに限る
ものではない。エッジ検査装置1は、偏光フィルムPL
を構成する偏光子PLaと補強用フィルムPLb・PL
cとの間の糊抜け・剥離等による欠陥や、各層間に混入
する気泡や異物による欠陥もエッジ周辺に発生している
ものであれば検出可能である。
【0118】また、上記実施の形態では、エッジ検査装
置1は、長方形のワークの搬送方向にほぼ平行な2つの
エッジを同時に検査するとしているが、エッジ検査装置
1の照明装置26を増やすことで、ワークの4つのエッ
ジ全てを検査することも可能である。
【0119】図20は、エッジ検査装置1が、3つのテ
レビカメラ(図にはこれらの視野のみを示す)と4つの
照明装置26a〜26dとを用いて、ワークの4つのエ
ッジを検査する構成を示す説明図である。この図におい
て、ワークの進行方向に垂直に延びる照明装置26c・
26dは、それぞれワークの進行方向における前・後の
エッジを検査するための照明装置である。
【0120】この構成では、照明装置26a・26bお
よび2つのテレビカメラ(図7(a)における照明装置
26・26およびテレビカメラ25・25に相当する)
を用いた検査が終了した後、ワークが移動して別のテレ
ビカメラの視野(図20における右側の破線内)に入っ
た瞬間に、画像処理装置21は、このテレビカメラによ
りワークを撮像し、照明装置26cの鏡面反射光を含ん
だ画像を用いてワークの進行方向前側のエッジを検査す
る。その後、画像処理装置21は、ワークがこのテレビ
カメラの視野から外れる直前に、このテレビカメラによ
りワークを撮像し、照明装置26dの鏡面反射光を含ん
だ画像を用いてワークの進行方向後側のエッジを検査す
る。
【0121】この構成のように、テレビカメラによる撮
像を2回行って、1台のテレビカメラを用いて複数のエ
ッジ(図20の例では進行方向における前後のエッジ)
を検査することも可能である。すなわち、テレビカメラ
の台数は、検査するエッジの数と同数でなくてもよい。
例えば、テレビカメラの視野を拡大し、ワークの全面を
撮像可能なようにすれば、1台のテレビカメラで4つの
エッジを検査することができる。この場合、画像処理装
置21は、取得した画像を分離して、各エッジ毎に検査
を行う。
【0122】また、4つのエッジの検査を行う構成は、
図20に示した構成とは限らず、テレビカメラの総数は
いくつでもかまわない。例えば、図21(a)は、エッ
ジ検査装置1が、1つのテレビカメラと4つの照明装置
26a〜26dとを用いてワークの4つのエッジを検査
する構成を示しており、図21(b)は、エッジ検査装
置1が、4つのテレビカメラと4つの照明装置26a〜
26dとを用いてワークの4つのエッジを検査する構成
を示している。これらのように、照明装置を各エッジに
沿って4辺に配置し、4つのエッジを同時に検査するこ
とも可能である。
【0123】なお、図20および図21(a)(b)の
ように、図6に示した構成とテレビカメラの数が異なる
場合には、図6に示した画像入出力ボード23の数は2
つではなく、テレビカメラの数に対応した数となる。
【0124】また、これらの図に示したような構成によ
って多数のエッジを検査する際には、画像処理装置21
は、入力される画像毎(画像を分離している場合には、
各部分毎)に同じ処理を繰り返せばよく、図1に示した
処理と大きく異なる処理は必要ない。前後のエッジを検
査する場合、垂直・水平方向スキャンの向きが90度異
なるが、変数x,y(画像上で直交するパラメータ)を
入れ替えて処理すれば、図6の構成と同様の画像処理プ
ログラムを使用できる。また、図20および図21
(b)のような構成の場合は、テレビカメラを90度傾
けて設置すれば、上記のような入れ替えは不要である。
【0125】また、画像処理装置21,シーケンサ3あ
るいは画像解析装置11における全ての、あるいは一部
の処理を行うためのプログラムを、CD−ROM(Read
Only Memory)やFD(Floppy Disk )等の記録媒体に
記録し、このプログラムを読み込み可能なコンピュータ
を、これら画像処理装置21,シーケンサ3および画像
解析装置11に代えて用いるようにしてもよい。
【0126】
【発明の効果】以上のように、本発明の請求項1に記載
のフィルム検査方法は、画像におけるエッジの近傍を映
している画素を特定する第1の工程と、この第1の工程
において特定された画素を解析してフィルムの欠陥を検
出する第2の工程とを含んでいる方法である。
【0127】上記の方法では、フィルムに光を照射し、
その光に照らされたフィルムの画像をカメラ等で取得す
る。その後、その画像を画素毎に解析して、欠陥を検査
するようになっている。上記の方法では、欠陥の検出前
に、検査にかかるフィルムのエッジにおける画像上の位
置を特定するようになっている。従って、フィルムを搬
送する際に生じる外乱等により、検査の度に画像上のフ
ィルムの位置が変化してしまっても、エッジとその近傍
とを映している画素の位置を、検査の前に正確に把握す
ることができる。これにより、第2の工程における画像
の解析によって得られた欠陥を示す信号が、フィルム外
から得られたものか、あるいは、フィルムのエッジ近傍
から得られたものかを明確にすることができる。従っ
て、エッジ近傍の欠陥検査を自動化することが可能とな
り、欠陥を確実にかつ高速で検出することができるとい
う効果を奏する。
【0128】また、請求項2に記載のフィルム検査方法
は、請求項1に記載の方法において、上記第1の工程
は、フィルムのエッジにほぼ平行に延びる光をフィルム
に照射し、この光の鏡面反射光を映している画素を特定
する工程と、フィルム内を映している画素の明度とフィ
ルム外を映している画素の明度とを比較することで、こ
のフィルムのエッジを映している画素を特定する工程と
を含むと共に、上記第2の工程は、上記光の延びる方向
とほぼ垂直な方向に並んだ画素の明度を測定する工程を
含んでいる方法である。
【0129】上記の方法によれば、フィルムのエッジに
ほぼ平行に延びる光の鏡面反射光を映している画素と、
フィルムのエッジを映している画素とを特定し、これら
の間の画素フィルムの近傍を映している画素とするよう
になっている。そして、この第2の工程において、この
フィルムのエッジとほぼ平行に延びる光を映している画
素から、この光の延びる方向と垂直な方向に沿って画像
上に並んでいる画素の明度を測定するようになってい
る。これにより、請求項1の効果に加えて、鏡面反射光
を映している画素と欠陥による散乱光を映している画素
とを明確に区別して欠陥検査を行うことができるという
効果を奏する。
【0130】また、請求項3に記載のフィルム検査方法
は、請求項2に記載の方法において、上記第1の工程
は、フィルムのエッジ近傍を映している画素であって、
このエッジと平行に並んだ画素の組み合わせを特定する
工程を含むと共に、上記第2の工程は、この特定された
組み合わせの1つにおける画素の明度を測定する工程を
含んでいる方法である。
【0131】上記の方法によれば、エッジ近傍を映して
いる画素に対して、エッジに沿った方向に明度を測定・
比較を行うので、フィルム外からの明度が測定されるこ
とがない。これにより、請求項2の効果に加えて、欠陥
による散乱光の明度がフィルム外からの明度より小さい
場合にも、欠陥を検出することができるという効果を奏
する。
【0132】また、請求項4に記載のフィルム検査装置
は、画像におけるエッジの近傍を映している画素を特定
する特定手段と、上記画素を解析してフィルムの欠陥を
検出する検出手段とを含む構成である。
【0133】上記の構成によれば、欠陥の検出前に、特
定手段が、検査にかかるフィルムのエッジにおける画像
上の位置を特定するようになっている。従って、フィル
ムを搬送する際に生じる外乱等により、検査の度に画像
上のフィルムの位置が変化してしまっても、エッジとそ
の近傍とを映している画素の位置を、検査の前に正確に
把握することができる。
【0134】従って、検出手段による画像の解析によっ
て得られた欠陥を示す信号が、フィルム外から得られた
ものか、あるいは、フィルムのエッジ近傍から得られた
ものかを明確にすることができる。これにより、エッジ
近傍の欠陥検査を自動化することが可能となり、欠陥を
確実にかつ高速で検出することができるという効果を奏
する。
【0135】また、請求項5に記載のフィルム検査装置
は、請求項4に記載の構成において、上記特定手段が、
フィルムのエッジにほぼ平行に延びる光をフィルムに照
射するための照明手段と、上記光の鏡面反射光を映して
いる画素を特定すると共に、フィルム面を映している画
素とフィルム外を映している画素との明度の差からフィ
ルムのエッジを映している画素を特定し、上記鏡面反射
光を映している画素とエッジを映している画素との間
を、フィルムのエッジ近傍を映している画素として認識
する第1の画像処理手段とを含んでおり、上記検出手段
は、上記光の延びる方向とほぼ垂直な方向に並んだ画素
の明度を測定する第2の画像処理手段を含んでいる構成
である。
【0136】上記の構成によれば、第1の画像処理手段
が、フィルムのエッジにほぼ平行に延びる光の鏡面反射
光を映している画素と、フィルムのエッジを映している
画素とを特定し、これらの間の画素フィルムの近傍を映
している画素とするようになっている。そして、第2の
画像処理手段が、このフィルムのエッジとほぼ平行に延
びる光を映している画素から、この光の延びる方向と垂
直な方向に沿って画像上に並んでいる画素の明度を測定
するようになっている。これにより、請求項5の効果に
加えて、鏡面反射光を映している画素と欠陥による散乱
光を映している画素とを明確に区別して欠陥検査を行う
ことができるという効果を奏する。
【0137】また、請求項6に記載のフィルム検査装置
は、請求項5に記載の構成において、上記特定手段が、
フィルムのエッジ近傍を映している画素であって、この
エッジと平行に並んだ画素の組み合わせを特定する組み
合わせ特定手段を含むと共に、上記検出手段が、上記組
み合わせ特定手段によって特定された組み合わせの1つ
における画素の明度を測定する第3の画像処理手段を含
んでいる構成である。
【0138】上記の構成によれば、第3の画像処理手段
は、エッジ近傍を映している画素に対して、エッジに沿
った方向に明度を測定・比較を行う。従って、第3の画
像処理手段は、フィルム外からの明度を測定することが
ない。これにより、請求項5に記載の効果に加えて、欠
陥による散乱光の明度がフィルム外からの明度より小さ
い場合にも、欠陥を検出することができるという効果を
奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態にかかるフィルム検査装置
におけるエッジ検査装置の動作の流れを示すフローチャ
ートである。
【図2】本発明の一実施形態にかかるフィルム検査装置
の構成を示すブロック図である。
【図3】図2に示したフィルム検査装置の検査対象物で
ある多層型偏光フィルムの構成を示す説明図である。
【図4】図2に示したフィルム検査装置におけるチップ
検査装置の構成を示す説明図である。
【図5】図2に示したフィルム検査装置の動作の流れを
示すフローチャートである。
【図6】図2に示したフィルム検査装置におけるエッジ
検査装置の構成を示す説明図である。
【図7】図7(a)は、図6に示したエッジ検査装置の
テレビカメラと照明装置との配置関係を示す平面図であ
り、図7(b)は、同じく正面図である。
【図8】図8(a)は、図6に示したエッジ検査装置に
おける検査領域を示す説明図であり、図8(b)は、こ
のエッジ検査装置におけるテレビカメラの視野を示す説
明図である。
【図9】図9(a)(b)は、図6に示したエッジ検査
装置における検査手法である反射散乱法を説明するため
の説明図であって、図9(a)は多層型偏光フィルムに
欠陥がない場合、図9(b)はこのフィルムに欠陥があ
る場合における、光の反射状態を示す説明図である。
【図10】図6に示したエッジ検査装置において得られ
る多層型偏光フィルムの画像の例を示す説明図である。
【図11】図11(a)〜(f)は、図6に示したエッ
ジ検査装置によって取得される画像の例を示す説明図で
あって、図11(a)はワークの左側のエッジ上部近傍
の画像を示す説明図であり、図11(b)は同じく左側
のエッジ中央部近傍の画像を示す説明図であり、図11
(c)は同じく左側のエッジ下部近傍の画像を示す説明
図であり、図11(d)はワークの右側のエッジ上部近
傍の画像を示す説明図であり、図11(e)同じく右側
のエッジ中央部近傍の画像を示す説明図であり、図11
(f)は同じく右側のエッジ下部近傍の画像を示す説明
図である。
【図12】図6に示したエッジ検査装置における、照明
装置の鏡面反射光を映している画素の検出を説明するた
めの説明図である。
【図13】図6に示したエッジ検査装置における、垂直
方向の検査範囲の設定を説明するための説明図である。
【図14】図6に示したエッジ検査装置における、水平
方向の検査範囲の設定を説明するための説明図である。
【図15】図15は、図6に示したエッジ検査装置にお
ける水平方向検査を説明するための説明図である。
【図16】図6に示したエッジ検査装置における、エッ
ジ方向検査を説明するための説明図である。
【図17】図6に示したエッジ検査装置における、エッ
ジ方向検査の範囲を示す説明図である。
【図18】図18(a)は、エッジのごく近傍における
小さい欠陥明度を発生する欠陥をエッジ方向検査によっ
て検査した場合に得られる明度波形を示すグラフであ
り、図18(b)は、この欠陥を水平方向検査によって
検査した場合に得られる明度波形を示すグラフである。
【図19】図19(a)は、明度波形にがたつきがある
場合に、閾値を1つだけ設定して欠陥検査を行う場合を
示す説明図であり、図19(b)は、同じく閾値を2つ
設定して欠陥検査を行う場合を示す説明図である。
【図20】図6に示したエッジ検査装置が3つのテレビ
カメラと4つの照明装置とを用いて、ワークの4つのエ
ッジを検査する構成を示す説明図である。
【図21】図21(a)は、図6に示したエッジ検査装
置の構成において、テレビカメラの数を4つ、照明装置
の数を4つとして、ワークの4つのエッジを検査する構
成を示す説明図であり、図21(b)は、同じくテレビ
カメラの数を1つ、照明装置の数を4つとして、ワーク
の4つのエッジを検査する構成を示す説明図である。
【符号の説明】 1 エッジ検査装置 2 チップ検査装置 3 シーケンサ 21 画像処理装置(特定手段,検出手段,第1〜3
の画像処理手段,組み合わせ特定手段) 25 テレビカメラ 26 照明装置(照明手段)

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】フィルムに光を照射し、このフィルムを撮
    像して得られる画像を解析してフィルムの欠陥を検出す
    るフィルム検査方法において、 画像におけるエッジの近傍を映している画素を特定する
    第1の工程と、 この第1の工程において特定された画素を解析してフィ
    ルムの欠陥を検出する第2の工程とを含んでいることを
    特徴とするフィルム検査方法。
  2. 【請求項2】上記第1の工程は、 フィルムのエッジにほぼ平行に延びる光をフィルムに照
    射し、この光の鏡面反射光を映している画素を特定する
    工程と、 フィルム内を映している画素の明度とフィルム外を映し
    ている画素の明度とを比較することで、このフィルムの
    エッジを映している画素を特定する工程とを含むと共
    に、 上記第2の工程は、 上記光の延びる方向とほぼ垂直な方向に並んだ画素の明
    度を測定する工程を含んでいることを特徴とする請求項
    1に記載のフィルム検査方法。
  3. 【請求項3】上記第1の工程は、 フィルムのエッジ近傍を映している画素であって、この
    エッジと平行に並んだ画素の組み合わせを特定する工程
    を含むと共に、 上記第2の工程は、 この特定された組み合わせの1つにおける画素の明度を
    測定する工程を含んでいることを特徴とする請求項2に
    記載のフィルム検査方法。
  4. 【請求項4】フィルムに光を照射し、このフィルムを撮
    像して得られる画像を解析してフィルムの欠陥を検出す
    るフィルム検査装置において、 画像におけるエッジの近傍を映している画素を特定する
    特定手段と、 上記画素を解析してフィルムの欠陥を検出する検出手段
    とを含むことを特徴とするフィルム検査装置。
  5. 【請求項5】上記特定手段は、フィルムのエッジにほぼ
    平行に延びる光をフィルムに照射するための照明手段
    と、 上記光の鏡面反射光を映している画素を特定すると共
    に、フィルム面を映している画素とフィルム外を映して
    いる画素との明度の差からフィルムのエッジを映してい
    る画素を特定し、上記鏡面反射光を映している画素とエ
    ッジを映している画素との間を、フィルムのエッジ近傍
    を映している画素として認識する第1の画像処理手段と
    を含んでおり、 上記検出手段は、上記光の延びる方向とほぼ垂直な方向
    に並んだ画素の明度を測定する第2の画像処理手段を含
    んでいることを特徴とする請求項4に記載のフィルム検
    査装置。
  6. 【請求項6】上記特定手段は、フィルムのエッジ近傍を
    映している画素であって、このエッジと平行に並んだ画
    素の組み合わせを特定する組み合わせ特定手段を含むと
    共に、 上記検出手段は、上記組み合わせ特定手段によって特定
    された組み合わせの1つにおける画素の明度を測定する
    第3の画像処理手段を含んでいることを特徴とする請求
    項5に記載のフィルム検査装置。
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