JPH05164706A - 異種容器の混入検査方法 - Google Patents

異種容器の混入検査方法

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JPH05164706A
JPH05164706A JP3353315A JP35331591A JPH05164706A JP H05164706 A JPH05164706 A JP H05164706A JP 3353315 A JP3353315 A JP 3353315A JP 35331591 A JP35331591 A JP 35331591A JP H05164706 A JPH05164706 A JP H05164706A
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Hisaichi Shibazaki
久市 柴崎
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 高速製缶ライン等における最終工程に適用で
きるとともに、缶の変形を生ずることなく異種容器を確
実に検出できる異種容器の混入検査方法を提供する。 【構成】 缶10などの容器胴部の全周の画像を、あら
かじめ登録画像メモリーに登録画像19aとして登録し
ておく。被検査缶10の任意の一部分を電子カメラ14
で撮影して得られる入力画像1が、上記登録画像19a
の一部分であるかどうか画像検索する。入力画像1と登
録画像19aの一致の程度によって異種容器であるかど
うかの判別をおこなう。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は異種容器の混入検査方法
に関し、特にランダムな向きでコンベア上を高速走行す
る缶等の容器列の中から異種容器の混入を発見し排除す
るための異種容器の混入検査方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、高速製缶ライン等において異種缶
混入の検査が行なわれている。このように異種缶混入検
査を行なうのは、缶詰用空缶の大量生産工程において異
種缶が混入すると、缶に表示されている品名と内容品の
不一致を生じ、重大な事故あるいはクレーム発生の原因
となるので、異種缶の混入を絶対避けなければならない
からである。
【0003】しかし、従来における上記検査は、主に、
人間の目による目視検査によって行なわれているため、
人為的なミスによって異種缶混入が生じ易い。また、実
際に異種缶が混入することはきわめて少ないという事情
及び製缶速度の増大に伴う疲労のため、検査員が異種缶
を見逃してしまうことが少なくない。
【0004】このため、異種缶の混入検査の自動化装置
についていくつかの技術が提案されている。例えば、特
公昭63-55651号は、四辺形の平板を丸め、その両端を接
合して円筒状の缶胴を作る装置(ボディメーカー)に設
置される自動検査装置に関するものであって、印刷原板
(ブランク)のある所定の線に沿って、印刷原板を光で
走査し、得られた反射光の明暗パターンをあらかじめ登
録してある正常品の明暗パターンと比較して判別する技
術が開示されている。また、特公昭62-38225号には、コ
ンベア上を立位の状態で走る缶の缶胴を、上方から特殊
な光学系を用いて、缶胴の外周の印刷模様をリング状の
画像に展開し、あらかじめ登録してある正常品のパター
ンの特徴と比較して判別する技術が開示されている。さ
らに、特開昭64-32925号には、コンベア上で、缶胴に印
刷されたバーコードを読み取って異種缶の混入を検査す
る技術が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の異種缶混入の自動検査技術には、以下に示す問
題がある。すなわち、特公昭63-55651号に開示の技術
は、被検体の姿勢および位置が高精度に保たれているこ
とを利用しており、いったんボディメーカーを離れてし
まった缶はランダムに向きを変えてしまうので、それ以
前の工程における原料板の混入は検出できるが、初期工
程以後の工程に適用する場合には改善の余地がある。
【0006】また、特公昭62-38225号に開示の技術は円
周方向の向きがランダムな缶胴の検査を行なえる特徴を
有していることから、最終工程にも適用できる利点があ
る。しかし、缶胴の直径よりも大きい径の特殊な光学系
によって、缶胴全周を一様に照明する必要があるため、
隣合う缶との距離をおおよそ缶の直径ほどに保たなけれ
ばならない。そのため,缶分離装置が必要になるととも
に、生産効率維持のためコンベアの速度を通常の2倍程
度にしなければならず、缶どうしの衝突や搬送ガイドへ
の衝突によって缶の変形する危険性が大きい。したがっ
て、高速製缶ラインへの適用に際しては、改善の余地が
ある。さらに、特開昭64-32925号に開示の技術は、バー
コードの位置をセンサと対向させる必要があるため、缶
を強制的に回転させて位置決めする装置を設けている
が、薄肉の空缶では、缶を回転する際に缶胴の変形する
危険が増すという問題がある。
【0007】本発明は上述した事情にかんがみてなされ
たものであり、高速製缶ライン等における最終工程で適
用できるとともに、缶胴を変形させることなく確実に異
種缶の混入を検出できる異種容器の混入検査方法の提供
を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明の異種容器の混入検査方法は、容器胴部の少
なくとも部分的な全周の画像をあらかじめ登録画像メモ
リーに登録画像として登録しておき、被検査容器胴部の
少なくとも任意の一部分を電子カメラで撮影して得られ
る入力画像が、前記登録画像の一部分であるかどうか画
像検索するとともに、登録画像と入力画像との一致の程
度によって異種容器であるかどうかの判別を行なうよう
にしてある。また、上記本発明方法においては、必要に
応じ、入力画像が登録画像の一部分であるかどうかの画
像検索を、正規化二次元相関法で行なうようにしてあ
る。さらに、上記本発明方法においては、必要に応じ、
画像の一致の程度の判別を下記〜を指標として行な
う構成としてある。 正規化二次元相関法における相関値 各画素の明るさの頻度分布 カラー画像による三原色の分布 図柄の細密度 画像の明暗変化の度合い また、上記本発明方法においては、必要に応じ、登録画
像を、容器胴部全周の連続画像、あるいは、容器胴部全
周を分割して細分化した複数の画像とした構成としてあ
る。
【0009】
【実施例】以下、本発明の実施例について図面を参照し
ながら説明する。まず、第一実施例について説明する。
図1は第一実施例方法の実施に用いる装置のブロック構
成図を示す。図1において、被検査缶10の搬送装置1
1の周辺には、照明装置13、電子カメラ14,15及
び缶センサ16が配設されている。電子カメラ14,1
5で入力された画像は、入力画像メモリー17,18に
記憶される。また、画像演算装置20は、入力画像メモ
リー17,18からの入力画像と、登録画像メモリー1
9からの登録画像を比較,処理して、被検査缶10が異
種缶か否かを判定する。排除装置21は、画像演算装置
20から出力された排除信号を入力すると、作動して、
異種缶をラインから排除する。これら一連の処理制御
は、制御装置22からの指令信号にもとづいて行なう。
【0010】本発明方法においては、図1における登録
画像メモリー19に、缶10等の容器胴部の全周の画像
を登録画像として登録しておく。缶10等の容器胴部の
全周の画像を登録画像メモリー19に登録するには二通
りの方法が考えられえる。第一の方法は、画像取り込み
用の電子カメラを用いて製品の容器胴部を撮影する方法
であり、第二の方法は、容器胴部の印刷製版に用いた原
画をそのまま用いる方法である。
【0011】第一の入力画像カメラで正常品を撮影す
る、いわゆるティーチング法は、原画を必要としない簡
便さを持つ。しかし、缶胴は一般に円筒形をしており一
度に全周を撮影することができないため、通常、数度に
分けて撮影した画像を連結する。この場合、画像の歪み
の補正を行なう必要がある。ただし、缶胴全体を多数の
画像に分割すれば、画像の連結及び歪みの補正は不要で
ある。これについては、後述する第二実施例において説
明する。一方、印刷製版用の原画をそのまま用いる方法
は、画像の歪みがない特徴を有するものの、入力画像と
の缶に大きさの違いが生ずると、相関計算で誤差が発生
するので、倍率補正の処理が必要なこと、及び原画デー
タが無い場合には適用できない点で不便である。
【0012】ティーチング法は、具体的には、例えば、
缶胴の外周を4等分し、4等分した画像ごとに撮影を行
ない、画像の歪みの補正後、これらの画像を連結する。
ここで、缶胴の撮影は、後述する入力画像撮影用の電子
カメラを用い、異種容器の混入検査時と同様の条件で行
なう。画像の歪みの補正は、例えば、図2に示すよう
に、白色の缶胴の外周の母線に沿って1/4周を8等分
して引いた黒い縦線を、入力画像撮影用の電子カメラで
撮影して細線化処理し、このとき不等間隔に写った各区
間を等間隔となるように変更するために必要な値を補正
係数として求め、そして、この補正係数を8等分した各
区間の撮影画素数に乗じて、各区間の補正画素数を一致
させることによって行なう。一例として、缶の直径53
mm,缶の中心からカメラレンズまでの距離200mm
のとき、缶胴の直径を画面一杯に撮影したときの各区間
の画素数、およびそれを各々16個の画素に補正したと
きの補正係数を図2に示す。
【0013】なお、画像の歪みの補正は、幾何学的に算
出した補正係数を用いて行なってもよい。例えば、円筒
形の缶胴を側面から撮影した画像は、缶の中心を通る視
線と交わる缶胴面では歪みがなく、缶中心から外れた視
線と交わる面ではその法線との角度の1/COSに比例
して歪みが増大する。したがって、その角度を缶の直
径,カメラの距離,画角から幾何学的に算出して補正を
行なっても良い。
【0014】次に、画像の連結について説明する。上述
したように、一回の撮影で得られる画像の範囲は、全外
周の1/4に過ぎない。したがって、数回に分けて撮影
した各画像を、全周の画像とするために画像の連結を行
なう。画像の連結を行なうには、例えば、図3に示すよ
うに、まず一枚目の撮影を行ない、上述した手順で歪み
補正をした後、登録画像メモリー19に記憶する。次に
二枚目の撮影を行なうが、その画角の1/3〜1/4ほ
どを一枚目の画角とオーバーラップさせて撮影を行な
い、その部分の数画素〜10画素幅の細い縦長の画像を
後述する正規化二次元相関法で位置検索を行ない、一枚
目の画像に連結する。同様にして三枚目以降の画像も次
々に前の画像に連結する。この走査を繰り返して行く
と、やがて一枚目の画像と同じ部分が巡ってくる。この
場合もこの画像の後尾部分が一枚目の画像の一先頭部分
であるか否かを検索して、缶が一回転したことを検出し
て画像の登録を終了する。
【0015】登録画像はメモリー上でサイクリックに連
結され、あたかも実際の缶胴上の画像をイメージしたよ
うに記憶される。この撮影において隣合う画像間のオー
バーラップが不足した場合は、一致する部分の検索がで
きないのでオーバーラップ不足のメッセージを出して再
撮影を促す。なお、缶胴全周にわたって同一模様の繰り
返しである場合、あるいは缶胴全周が無地の場合には上
記の連結操作は不要になる。
【0016】本発明方法にあっては、被検査容器の胴部
の任意の一部を電子カメラで撮影して、入力画像を得
る。具体的には、図1に示すように、被検査缶10をコ
ンベア等の搬送装置11によって矢印12の方向に連続
的に搬送する。搬送装置の両側にほぼ等しい距離で二台
の電子カメラ14,15を配置し、缶胴外面に電子カメ
ラの焦点を合わせるとともに、カメラ周辺に配置された
照明装置13で被検査缶を適宜照明する。缶10がカメ
ラの正面に来たことを缶センサ16によって検出し、制
御装置22を介して各カメラ14,15からの画像信号
をそれぞれ入力画像メモリー17,18に入力画像1お
よび入力画像2として記憶する。入力画像1と入力画像
2の切換えはスイッチ23で行なう。
【0017】なお、電子カメラは一台としてもよいが、
内容品の種類によっては、内容を示す仕様書や各種の注
意書き,JASマークなどが印刷されている部分の図柄
がほとんど同じであること、また、類似した内容品の缶
では図柄が極めて似ている場合が多いので、一台のカメ
ラでは誤判別の危険がある。それを防止するために二台
のカメラを用いて、異った部分の画像を用いて二重チェ
ックする構成としてある。この二重チェックは、一側が
同様の図柄であっても、その反対側はそれぞれの内容品
ごとに特徴的なロゴマークになっているのが普通である
ことを利用している。
【0018】また、カメラの配置は必ずしも搬送装置1
1と直角である必要はなく、二台ともそれぞれ別角度で
配置しても構わないが、入力画像の画角は等しくする必
要がある。カメラ14,15は通常の画素数が512×
512個の固体電子カメラで、高速で搬送される缶の画
像を取り込むために高速シャッター機能を持つものを使
用することが好ましい。また、照明装置13としては5
0Wのハロゲン電球を用いカメラの両側に配置し、缶1
0の胴中心部の撮影位置をほぼ均一な明るさに照らす。
これに限らずストロボライトの使用も有効なことは勿論
である。ストロボライトを使用すると高速で搬送される
缶10を静止像として捉えることができる。
【0019】画像の取り込みを指令する缶センサ16と
しては、例えば通常の過電流式の近接スイッチあるいは
光電センサを使用する。光電センサは、前後の缶が非接
触状態で搬送される場合に好ましい。
【0020】電子カメラ14,15で得た被検査缶の画
像信号はデジタル化し、入力画像メモリー17,18に
記憶する。撮影される缶胴の範囲、すなわち画角は缶胴
外周を八分割し45度の範囲とした。通常の果汁飲料用
や炭酸飲料用の缶(容量が250cc,直径が50〜6
5mm)では、画角の大きさが缶外周上で40〜50m
mとなり、ブランドネームや、品名を示すロゴマーク等
の文字が3〜5個ほど入り、その特徴を充分に表現でき
る。
【0021】また、画像の特徴を失わずに表現するため
の画像の横分解能は、それほど高くする必要がないの
で、二つの入力画像メモリー17,18の内容は128
×128画素で1画素の明暗諧調度は8ビットとした。
どの程度の分解能とするかは取り扱う缶の模様の緻密度
で決まるもので、大柄で中間的な明るさや、色合いが無
く明暗がはっきりしたものの場合は、さらに少ない画素
数と諧調度でも充分なことは勿論である。このような場
合は、画像演算の段階で画像の縮小を行ない、処理の高
速化が期待できる。例えば、白と黒の大柄な模様ならば
4×4画素の1ビット諧調でも判別は可能であり、分解
能は被検査体の印刷模様によって選ばれるものである。
【0022】本発明方法においては、上記入力画像が上
記登録画像の一部分であるか否かを画像検索する。画像
検索は制御装置からの指令によって行なわれる。この画
像検索は、コンピューターを用いた正規化二次元相関法
による画像検索によって行なうことができる。ここで、
正規化二次元相関法は、公知の画像処理技術である。正
規化二次元相関法においては、登録画像と入力画像それ
ぞれの明暗の範囲を、最暗値を−1,最明値を+1に正
規化し、対応する画素間の積の総和を求め、登録画像の
各画素の二乗の総和で除した値を%表示したものを相関
値とする。両者が同一の場合の相関値は100,ランダ
ムであれば0,ネガ・ポジの関係にある場合の相関値は
−100となる。
【0023】登録画像のうち、上記相関値が最大を示し
たエリアを入力画像と類似した部分と認識し、全画素が
一致してる場合の相関値を100,全く異なる場合を
0,と表現すると、画像によほどの歪みや焦点ボケが無
い限り同一画像であれば、70以上の値を示す。したが
って70程度の相関値を判別基準とし、それ以下の場合
は異種混入と判断してこれを排除する。ただし、異種で
あることの判断基準値は画像の種類とか性質によって決
められ、通常は正常品の誤認による排除が無視できるレ
ベルに設定される。このように、正規化二次元相関法に
おける相関値によって、入力画像が登録画像の一部分で
あることの検索を行なうことができる。
【0024】上記検索の様子を図4に示す。図4におい
て、被検査缶10を電子カメラ14で撮影した入力画像
1を登録画像19aに重ね合わせ、入力画像1を登録画
像19aに対して1画素づつ移動して一致度を求め、あ
らかじめ設定した一致度以上のパターン一致認識エリア
19bを検出できない場合は異種缶と判断してこれを排
除する。
【0025】なお、上記の画像の検索は認識法の一つで
り、これだけで画像の一致の程度の判別、すなわち、異
種缶混入の判別を行なうことも可能であるが、それだけ
では誤認の危険がある場合には、さらに念を入れて検査
するため、次に述べるような画像の特徴認識法を追加す
る。例えば、図5に示すようなコーヒー飲料の「ミルク
入」と「ブラック」のラベルのように、同一ブランドの
中の類似製品やグレード違い品は、基本的な絵柄は同じ
で、書き添えられる小さな文字と色合いが少しばかり異
なっているに過ぎない。このため、相関値は50〜60
程度を示し誤認の危険があるが、特徴認識によってそれ
を防止することができる。
【0026】すなわち、本発明方法においては、被検査
缶の画像に応じ、画像の一致度の判断を、各画素の明
るさの頻度分布、カラー画像による三原色の分布、
図柄の細密度、画像の明暗変化の度合い、その他を
指標として行なう構成としてある。
【0027】図5に示すコーヒー飲料の場合は、「ミ
ルク入り」,「ブラック」,「カフェオレ」と内容のイ
メージに従って色合いが変えられている場合が多いが、
このような場合は画像の明るさの程度とその分布の違い
を判断の指標とすることができる。すなわち全画素の明
るさの総和、各明るさの頻度分布を指標に登録画素のそ
れと比較し判別する。
【0028】また品物によっては絵柄は同じでグレー
トの違いを色合いだけで表わしている場合も多い。この
ようなものについては、カラー画像による三原色の分布
を指標とすることができる。
【0029】画像の性質として大胆なベタ塗りでロゴ
マークを大書したものと、同形のロゴマークの中に細か
な線や点々模様などを配置したものでは高い相関値を示
してしまうが、このような空間的な明暗の繰り返し回数
も画像の特徴とすることができる。この特徴を検出する
ためには、フーリエ変換による空間周波数の分布を判別
の指標とする。
【0030】写真印刷では明暗の変化は割りと穏やか
なものであるが、それを2値化して影絵のようにデフォ
ルメしたものでは両者の相関値はかなり高いものとなる
が、このような違いは明るさの変化の度合いで比較する
と違いがはっきりする。この特徴を検出するには隣の画
素との明るさの違い、すなわち微分値の大きさ及びその
分布の相関値を判別の指標とする。
【0031】全体的な画像は類似しているが、部分的
に直線的な枠や円形で囲まれたりしているのが特徴の場
合には直線とその本数、円の存在とその直径なども指標
となりうる。なお、上記〜における各認識における
判別レベルの設定も上述した画像検索と同様に画一的に
は決められず、被検査画像の性質によって正常品の誤認
を無視できる程度に設定され、数多くの正常品サンプル
を用い繰り返し判別を行なって決められる。
【0032】なお、第一のカメラの入力画像についての
認識処理で正常と判断されても、部分的な画像の性質に
よっては異種の可能性があることは既に述べた通りであ
る。それを防止する目的で第二カメラの入力画像につい
ても登録画像の中を検索し、さらに同画像についても特
徴認識を行なって全判別処理を終了するようにしてもよ
い。
【0033】次に、上記画像の一致度の判断手順の一例
を図6に示す。図6に示すように、まず、第一のカメラ
14による画像1を登録画像メモリー17から呼出し
(100)、登録画像中に入力画像1と一致する部分が
あるかどうか画像演算装置20を用い正規化二次元相関
法によって検索し、その一致の度合い(相関値)を計算
する(101)。70程度の相関値を判別基準とし、相
関値が70以下の場合は異種缶混入と判断して(10
2)、排除装置21を駆動して異種缶の排除を行なう
(103)。一方、相関値が70以上である場合は、画
像演算装置20で特徴認識を行なう(104)。特徴認
識の結果、異種缶と判断(105)された場合は、異種
缶の排除を行なう(103)。同種と判断された場合
は、画像認識処理の回数をカウントし(106)、一回
目すなわち画像1についての処理しか行なっていない場
合には、第二のカメラ15による画像2について同様の
操作を行なう(107)。第一及び第二のカメラによる
画像のいずれについても、同種と判断されれば、処理を
終了する(108)。
【0034】次に、本発明の第二実施例について説明す
る。第二実施例は、上述した第一の実施例と比べ、分割
して撮影した登録画像の画像歪みの補正を行なわず、画
像の連結も行なわない点で異なる。図7は第二実施例に
おける処理の概要を示すブロック図である。第二実施例
においては、図7に示すように、入力画像1を登録画像
二画面よりも幾分大きい画角とし、その中に細分化した
登録画像1〜Nのうちのいずれが含まれているかを検索
する。検索する画像と検索される画像の関係が上記第一
実施例とは逆の関係になるが、基本的な差異はなく登録
画像の画角を1画素にまで細分化したのが上記第一実施
例に相当する。このように、登録画像を分割した小さな
画像にすることで、缶胴全周を一つの連続した画像とし
て記憶するための連続した大きな記憶領域を必要とせ
ず、記憶装置と処理プログラムの簡略化が図れる。さら
に、登録画像のそれぞれの特徴をあらかじめ計算して圧
縮したデータとして記憶しておくことで、画像の一致度
を求める計算を高速化できる効果もある。
【0035】この場合、登録画像の分割の大きさは1/
16程度までが適当で、それ以上に分割すると印刷のデ
ザインによっては、印刷模様や文字のない無地のところ
だけで1画面となってしまう場合が発生する。一般に、
缶胴全周の中の無地の部分は、おおよそ1/20周ほど
であるものが多く、それ以下の細分化では誤判別の危険
が増す。
【0036】なお、歪み補正の無い分だけ判別の精度は
低下するように考えられるが、結果的には逆に多分割の
補正無しの方が判別精度が上がる。すなわち、広い範囲
の画角では説明文などに小さな一文字が占める画素数の
割合が少なくなるので、一文字の違いだけでは判別困難
であったが、狭い範囲の画角では文字一個の占める画素
数の割合が増す。そのため、注意書や内容品説明部分の
小さな一文字の違いでも一致度を大きく変化させ、一行
中の文字数が数個違えば判別可能となる。このように、
登録画像及び入力画像とも、歪みを無視できる狭い範囲
の画角の画像を用いることによって、歪み補正を省略し
ても充分精度の高い画像の検索判別が可能である。すな
わち、缶胴全周を1/8〜1/16の小さな多数の画像
に分割した場合の画像の歪みは数%以内であり、画像の
歪みを無視できる。また、歪み補正のために処理時間が
不要となる。
【0037】なお、本発明は上記実施例に限定されず、
本発明の要旨の範囲内で適宜変形して実施される。例え
ば、本発明方法は、異種缶の検査だけでなく、プラスチ
ックボトルやガラス瓶等の異種容器の検査にも適用でき
る。
【0038】また、登録画像として、容器胴部の少なく
とも部分的な全周の画像を用いてもよい。すなわち、登
録画像として、容器胴部の軸(高さ)方向の一定の幅に
ついての全周の画像を用いるとともに、入力画像とし
て、この一定の幅について電子カメラで撮影して得られ
る任意の一部分の画像を用いるようにしてもよい。
【0039】さらに、上記実施例における各装置はこれ
に限定されるものではなく、被検査体の画像の性質によ
って適宜変更される。例えば、蛍光インキで印刷されて
いるのが特徴であれば紫外線ランプによる照明が効果を
発揮し、可視光では類似度の高い模様であっても、赤外
線の反射吸収に違いがあれば赤外線カメラの使用が効果
的であり、内部構造に特徴がある場合はX線カメラの有
効である。また、画像の検索には、ニュ−ロコンピュー
タ等も使用し得る。
【0040】
【発明の効果】以上説明したように本発明の異種容器の
混入検査方法は、高速製缶ライン等における最終工程に
適用できる。また、缶の変形を生ずることなく異種容器
を確実に検出できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第一実施例方法の実施に用いる装置を
示すブロック構成図である。
【図2】画像の歪み補正の説明図である。
【図3】画像の連結の説明図である。
【図4】画像検索の説明図である。
【図5】誤認し易い画像の一例を示す図である。
【図6】画像の一致度の判断の手順を示すフロー図であ
る。
【図7】第二実施例における処理の概要を示すブロック
図である。
【符号の説明】
1,2…入力画像 10…被検査缶 14,15…電子カメラ 17,18…入力画像メモリー 19…登録画像メモリー 20…画像演算装置 21…排除装置

Claims (9)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 容器胴部の少なくとも部分的な全周の画
    像をあらかじめ登録画像メモリーに登録画像として登録
    しておき、被検査容器胴部の少なくとも任意の一部分を
    電子カメラで撮影して得られる入力画像が、前記登録画
    像の一部分であるかどうか画像検索するとともに、登録
    画像と入力画像との一致の程度によって異種容器である
    かどうかの判別を行なうことを特徴とした異種容器の混
    入検査方法。
  2. 【請求項2】 入力画像が登録画像の一部分であるかど
    うかの画像検索を、正規化二次元相関法で行なう請求項
    1記載の異種容器の混入検査方法。
  3. 【請求項3】 画像の一致の程度の判別を、正規化二次
    元相関法における相関値を指標として行なう請求項1ま
    たは2記載の異種容器の混入検査方法。
  4. 【請求項4】 画像の一致の程度の判断を、各画素の明
    るさの頻度分布を指標として行なう請求項1または2記
    載の異種容器の混入検査方法。
  5. 【請求項5】 画像の一致の程度の判断を、カラー画像
    による三原色の分布を指標として行なう請求項1または
    2記載の異種容器の混入検査方法。
  6. 【請求項6】 画像の一致の程度の判断を、図柄の細密
    度を指標として行なう請求項1または2記載の異種容器
    の混入検査方法。
  7. 【請求項7】 画像の一致程度の判断を、画像の明暗変
    化の度合いを指標として行なう請求項1または2記載の
    異種容器の混入検査方法。
  8. 【請求項8】 登録画像が容器胴部全周の連続画像であ
    る請求項1または2記載の異種容器の混入検査方法。
  9. 【請求項9】 登録画像が容器胴部全周を分割して細分
    化した複数の画像である請求項1または2記載の異種容
    器の混入検査方法。
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