JPH11294698A - ガス供給設備 - Google Patents

ガス供給設備

Info

Publication number
JPH11294698A
JPH11294698A JP9970998A JP9970998A JPH11294698A JP H11294698 A JPH11294698 A JP H11294698A JP 9970998 A JP9970998 A JP 9970998A JP 9970998 A JP9970998 A JP 9970998A JP H11294698 A JPH11294698 A JP H11294698A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
valve
pressure
path
gas
container
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Pending
Application number
JP9970998A
Other languages
English (en)
Inventor
Homare Kuroiwa
誉 黒岩
Yoshihiro Nitta
義浩 新田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Japan Oxygen Co Ltd
Nippon Sanso Corp
Original Assignee
Japan Oxygen Co Ltd
Nippon Sanso Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Japan Oxygen Co Ltd, Nippon Sanso Corp filed Critical Japan Oxygen Co Ltd
Priority to JP9970998A priority Critical patent/JPH11294698A/ja
Publication of JPH11294698A publication Critical patent/JPH11294698A/ja
Pending legal-status Critical Current

Links

Abstract

(57)【要約】 【課題】 安全性の向上やパージ操作等の効率向上等を
図れるガス供給設備を提供する。 【解決手段】 容器弁91から減圧弁96までの高圧経
路を高圧弁ブロック9内に形成し、高圧弁ブロック9に
容器弁91と減圧弁96とを直接接続する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ガス供給設備に関
し、特に、半導体デバイスの生産工程で使用する特殊材
料ガスの供給に適したガス供給設備に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】半導体
製造用の特殊材料ガスは、その大半が毒性,可燃性,腐
食性といった反応性に富んだ物性を有しているため、こ
のようなガスを充填したガス容器の保管やガスの使用に
あたっては、第一に安全に十分考慮する必要がある。
【0003】上述のような特殊な材料ガスを供給する設
備として、例えば、特許第2501913号公報に記載
されているようなオートシリンダーボックス(シリンダ
ーキャビネット)が知られている。この設備は、安全性
を考慮したキャビネット内に2本の材料ガス容器と必要
に応じて設置されるパージガス用の容器とを収納し、前
記2本の材料ガス容器を交互に使用することにより連続
的に材料ガスを供給できるように配管や弁が形成されて
おり、材料ガス容器を交換する際の残ガス放出やパージ
等の操作も自動的に行うようにしている。
【0004】ところが、従来のシリンダーキャビネット
では、様々な大きさの材料ガス容器に対応するため、キ
ャビネットに固定された各種配管と容器弁との間に蛇管
等の可撓性の配管を設けていた。このため、材料ガス供
給用の配管に設けられている減圧弁と容器弁との距離、
すなわち、高圧状態の材料ガスが流れる高圧経路が長く
なっていた。
【0005】上述のような高圧経路は、潜在的危険性を
有するものであり、安全面からは、できるだけ短くして
おくことが好ましく、可撓性の配管も低圧部に設けるこ
とが好ましい。また、材料ガス容器の交換の際に行う残
ガスの排出や経路内のパージ,気密試験,ガス置換等の
操作は、高圧経路を含む材料ガスの経路を対象として行
うため、高圧経路を短くすれば、これらの操作も効率よ
く行うことができる。
【0006】そこで本発明は、材料ガスを充填したガス
容器の容器弁から減圧弁までの高圧経路を短縮して安全
性を向上するとともに、材料ガス容器を交換する際のパ
ージ操作等も効果的に行うことができるガス供給設備を
提供することを目的としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明のガス供給設備は、第1の構成として、ガス
容器内の高圧ガスを、該ガス容器に設けられた容器弁か
ら高圧弁,減圧弁,低圧弁を介して使用先に送出するガ
ス供給経路と、前記容器弁と高圧弁との間の高圧経路に
パージガス導入弁を介してパージガスを導入するパージ
ガス導入経路と、前記減圧弁と低圧弁との間の低圧経路
からパージガス導出弁を介してパージガスを導出するパ
ージガス導出経路とを備えるとともに、前記容器弁への
接続部から前記減圧弁への接続部に至る高圧経路及び前
記パージガス導入経路を一つの弁ブロックに一体的に形
成し、かつ、前記減圧弁と低圧弁との間の低圧経路を可
撓性の配管により形成したことを特徴としている。
【0008】また、本発明のガス供給設備における第2
の構成は、ガス容器内の高圧ガスを、該ガス容器に設け
られた容器弁から減圧弁,低圧弁を介して使用先に送出
するガス供給経路と、前記容器弁と減圧弁との間の高圧
経路にパージガス導入弁を介してパージガスを導入する
パージガス導入経路と、前記減圧弁と低圧弁との間の低
圧経路からパージガス導出弁を介してパージガスを導出
するパージガス導出経路とを備えるとともに、前記容器
弁への接続部から前記減圧弁への接続部に至る高圧経路
及び前記パージガス導入経路を一つの弁ブロックに一体
的に形成し、かつ、前記減圧弁と低圧弁との間の低圧経
路を可撓性の配管により形成したことを特徴としてい
る。
【0009】
【発明の実施の形態】図1は、本発明のガス供給設備を
半導体製造用材料ガスを供給するためのシリンダーキャ
ビネットに適用した一形態例を示す系統図、図2乃至図
5は本発明のガス供給設備で使用する高圧弁ブロックの
一形態例を示すもので、図2は断面正面図、図3は同じ
く平面図、図4は図2のIV−IV線断面図、図5は図2の
V−V線断面図である。
【0010】本形態例に示すガス供給設備は、メインキ
ャビネットAと、該メインキャビネットAに順次接続さ
れるサブキャビネットB1,B2とを有するもので、各
キャビネット内には、所定の材料ガスを充填したガス容
器C1,C2,C3が各々1本ずつ収納されている。
【0011】メインキャビネットAには、材料ガスを使
用先に送出する材料ガス供給経路1と、パージガス導入
用のパージガス導入経路2aと、このパージガス導入経
路2aに切換弁ブロック3の部分で接続した高圧気密試
験用の高圧ガスを導入する高圧ガス導入経路2bと、パ
ージガス導出用のパージガス導出経路5と、パージガス
導出用の駆動ガスとして使用する駆動ガス導入経路6と
が接続されており、各キャビネット間は、ガス供給用接
続経路1a,1b、パージガス導入用接続経路2c,2
d、パージガス導出用接続経路5a,5bによってそれ
ぞれ接続している。
【0012】さらに、メインキャビネットA内には、前
記切換弁ブロック3の他、材料ガス供給弁ブロック7
と、パージガス吸引弁ブロック8とが設けられ、メイン
・サブ両キャビネット内には、高圧弁ブロック9,9
a,9bと低圧弁ブロック10,10a,10bとが設
けられ、各弁ブロック内には、空気圧により作動する自
動弁等が設けられている。
【0013】前記切換弁ブロック3は、パージガス弁3
1及び高圧ガス弁32を有するもので、該切換弁ブロッ
ク3より上流側のパージガス導入経路2aには、高圧ガ
スが逆流することを防止するための逆止弁33が設けら
れており、高圧ガス導入経路2bは、この切換弁ブロッ
ク3の下流側に設けられた圧力センサー34の部分でパ
ージガス導入経路2に合流している。さらに、このパー
ジガス導入経路2は、三方弁からなるパージガス分岐弁
35,35a,35bにより、各キャビネット内の高圧
弁ブロック9,9a,9bに向かうパージガス導入経路
2e,2f,2gと、次段のサブキャビネットB1,B
2に向かう前記パージガス導入用接続経路2c,2dと
に分岐している。
【0014】前記パージガス分岐弁35,35a,35
bは、開状態で3本の経路がそれぞれ連通した状態とな
り、閉状態では特定の1本の経路のみが閉じられ、他の
2本の経路が連通した状態となるものが用いられてい
る。例えば、メインキャビネットAのパージガス分岐弁
35では、パージガス導入用接続経路2cが接続した経
路のみが開閉され、サブキャビネットB1のパージガス
分岐弁35aでは、パージガス導入用接続経路2dが接
続した経路のみが開閉されるように形成されている。
【0015】前記材料ガス供給弁ブロック7は、材料ガ
スの供給を遮断する材料ガス遮断弁71とフィルター7
2とを有しており、パージガス吸引弁ブロック8は、パ
ージガス吸引弁81と、パージガス吸引用のエジェクタ
ー82と、駆動ガス導入弁83とを有している。また、
パージガス吸引弁ブロック8の上流側の駆動ガス導入経
路6には、材料ガス等が駆動ガス導入経路6に逆流する
ことを防止するための逆止弁84が設けられている。
【0016】前記低圧弁ブロック10,10a,10b
は、材料ガスの供給経路を切換えるための低圧弁11,
11a,11bと、パージガス等を導出するためのパー
ジガス導出弁12,12a,12bとを有するととも
に、メインキャビネットAに複数のサブキャビネットB
1,B2を接続したときの各材料ガス経路を1本にまと
めるための自動三方弁からなる合流弁13,13a,1
3bとを有している。
【0017】この合流弁は、前記パージガス分岐弁35
と同様に、開状態で3本の経路がそれぞれ連通し、閉状
態では特定の1本の経路のみが閉じられ、他の2本の経
路が連通した状態となるものであって、メインキャビネ
ットAの合流弁13では、ガス供給用接続経路1aが接
続した経路のみが開閉され、サブキャビネットB1の合
流弁13aでは、ガス供給用接続経路1bが接続した経
路のみが開閉される。
【0018】また、各パージガス導出弁12,12a,
12bの二次側には、次段のサブキャビネットからのパ
ージガス経路を1本にまとめるためのチーズからなるガ
ス合流部14,14a,14bが設けられている。
【0019】なお、本形態例において末端となるサブキ
ャビネットB2では、前記合流弁13b及びパージガス
分岐弁35bは常に閉じ状態であり、該サブキャビネッ
トB2に第3のサブキャビネットを増設する際に設けら
れる接続経路1c,2hを接続するための口は閉じられ
た状態になっている。また、ガス合流部14bにおける
接続経路5cの接続口には、圧力の検出と同時に接続口
を閉塞するための圧力センサー5dが装着されている。
【0020】前記高圧弁ブロック9,9a,9bは、ガ
ス容器の容器弁91,91a,91bに接続する容器弁
接続部92,92a,92bと、高圧材料ガスの供給を
制御するための高圧弁93,93a,93bと、パージ
ガスの導入を制御するためのパージガス導入弁94,9
4a,94bと、圧力センサー95,95a,95bと
が設けられており、高圧弁93,93a,93bの二次
側のブロック出口部には、減圧弁96,96a,96b
が接続されている。
【0021】また、上記減圧弁96,96a,96bで
減圧された材料ガスが前記低圧弁ブロック10,10
a,10bに向かって流れる低圧経路97,97a,9
7bは、様々な大きさの材料ガス容器に対応するため、
蛇管等の可撓性を有する配管材料により形成されてお
り、低圧側の圧力センサー15,15a,15bを介し
て低圧弁ブロック10,10a,10bに接続されてい
る。
【0022】図2乃至図5は、前記高圧弁ブロック9の
一例を示すものである。この高圧弁ブロック9は、金属
製のボディ101に、材料ガスやパージガスが流れる経
路を穿孔し、各経路の所定位置に、前記容器弁接続部9
2,高圧弁93,パージガス導入弁94及び圧力センサ
ー95と、前記減圧弁96を接続する減圧弁接続部10
2と、前記パージガス導入経路2eを接続するパージガ
ス導入経路接続部103とを設けたものであり、容器弁
接続部92,減圧弁接続部102及びパージガス導入経
路接続部103は、入口側経路104,出口側経路10
5及びパージガス入口経路106にそれぞれ連通するよ
うに固着された連結管92a,102a,106aと、
連結固定用の袋ナット92b,102b,103bとに
より形成されている。
【0023】また、圧力センサー95は、ボディ101
内の経路107,108を接続するための溝95aを有
する台座95bを介してボディ101に取付けられてお
り、圧力センサー95の先端には、電源及び出力用のケ
ーブルを接続するケーブル接続部95cが設けられてい
る。
【0024】前記パージガス導入弁94は、容器弁接続
部92と高圧弁93との間の高圧経路を構成する入口側
経路104から分岐した経路109と、パージガス導入
経路接続部103に連通する経路110との連通状態を
開閉するものであって、ガイド筒94a内のピストン9
4bを空圧作動部94cによって作動させ、ダイヤフラ
ム94dによって両経路109,110の開口端を開閉
するように形成されている。
【0025】また、前記高圧弁93も同様の構造のもの
であって、空圧作動部93cの作動により、ガイド筒9
3a内のピストン93bを介してダイヤフラム93dが
作動し、経路108に連通する経路111及び前記経路
105の開口端を開閉する。
【0026】次に、このように形成したガス供給設備に
よる材料ガスの供給動作を説明する。まず、メインキャ
ビネットAのガス容器C1から材料ガスを使用先に供給
している場合、ガス容器C1の容器弁91,高圧弁9
3,低圧弁11,合流弁13及び材料ガス遮断弁71が
開状態であり、パージガス導入弁94及びパージガス導
出弁12が閉状態である。
【0027】したがって、ガス容器C1内の材料ガス
は、容器弁91から容器弁接続部92を経て高圧弁ブロ
ック9内に流入し、各経路及び高圧弁93を通り、減圧
弁96で所定圧力に減圧された後、低圧経路97,圧力
センサー15を経て低圧弁ブロック10に流入し、低圧
弁11及び合流弁13を通って材料ガス供給弁ブロック
7に入り、材料ガス遮断弁71とフィルター72とを通
過して材料ガス供給経路1から使用先に供給される。
【0028】このとき、サブキャビネットB1でガス容
器C2の交換を行う場合、安全性を確保するため、最初
に、サブキャビネットB1の経路内に残留する材料ガス
の除去が行われる。この材料ガスの除去操作は、上述の
材料ガス供給状態から、容器弁91a及び低圧弁11a
を閉じてパージガス導出弁12aを開き、パージガス吸
引弁ブロック8のパージガス吸引弁81及び駆動ガス導
入弁83を開状態として行われる。
【0029】これにより、駆動ガス導入経路6からパー
ジガス吸引弁81を介して導入される駆動ガスによりエ
ジェクター82に吸引力が発生し、この吸引力により、
容器弁91aから低圧弁11aまでの間の経路に存在す
るガスが、パージガス導出弁12a,ガス合流部14a
及びパージガス導出用接続経路5aを経てメインキャビ
ネットA内のガス合流部14及びパージガス吸引弁81
を介してエジェクター82に吸引され、パージガス導出
経路5から導出される。
【0030】この残留ガスの排気状態は、圧力センサー
5d,15a,95aにより確認することができ、所定
の真空度に達した後、高圧弁93aあるいはパージガス
導出弁12aを閉じて所定時間放置することにより、容
器弁91aからのリークの有無、すなわち、容器弁91
aが確実に閉じられていることを確認できる。
【0031】次に、容器弁91a及び高圧弁93aを閉
じた状態でパージガス弁31及びパージガス導入弁94
aを開き、パージガス導入経路2aからのパージガス、
通常は高純度窒素ガスを容器弁91aと高圧弁93aと
の間の高圧経路に導入する操作と、パージガス導入弁9
4aを閉じて高圧弁93aを開き、高圧経路内のガスを
前記同様にしてパージガス導出経路5から導出する操作
とを適当回数繰り返し、容器弁91a部分の材料ガスを
確実に排除してガス容器C2を安全に取外せる状態にす
る。
【0032】次に、ガス容器交換時に、容器弁接続部9
2aから高圧弁ブロック9a内の経路に大気成分が入り
込むことを防止するため、パージガス弁31及びパージ
ガス導入弁94aを開いたままとし、パージガスを容器
弁接続部92aから外部に吹出す状態にしてガス容器C
2を交換する。
【0033】ガス容器C2を交換して容器弁91aに高
圧弁ブロック9を接続したら、容器弁91aから低圧弁
11aまでの間の経路のガスをエジェクター82を介し
てパージガス導出経路5から抜き出して真空状態とした
後、パージガス導出弁12a及び高圧弁93aを閉じて
放置することにより、容器弁91aとの接続部等からの
リークの有無を確認する低圧気密試験と、容器弁91a
と高圧弁93aとの間の高圧経路を、高圧ガス導入経路
2bから高圧ガス弁32,パージガス導入経路2等を経
て導入される高圧ガス(高純度窒素ガス)で所定圧力に
加圧して放置することによりリークの有無を確認する高
圧気密試験とを行い、容器弁91aとの接続状態を確認
する。
【0034】さらに、容器弁91aの接続確認を終えた
ら、ガス容器交換時に経路内に入り込んだ可能性のある
大気成分を確実に除去するためのパージ操作を行う。こ
のパージ操作は、容器弁91aから低圧弁11aまでの
間の経路へのパージガスの導入と、導入したパージガス
の真空排気とを繰返すことにより行われる。
【0035】また、適宜に前記同様の低圧気密試験と高
圧気密試験とを行い、容器弁91a,高圧弁93a,パ
ージガス導入弁94a,減圧弁96a,低圧弁11a,
パージガス導出弁12aや圧力センサー15a,95a
の取付部,配管接続部等の気密試験を行う。
【0036】各部にリークの無いことが確認されたら、
パージガス導入弁94aを閉じ、容器弁91aとパージ
ガス導出弁12aとを交互に開閉して容器弁91aから
低圧弁11aまでの間の経路に材料ガスを導入し、最終
的にこの経路内を材料ガスに置換した状態とする。
【0037】これにより、サブキャビネットB1から材
料ガスを供給する準備が終了したことになる。材料ガス
の供給をメインキャビネットAからサブキャビネットB
1に切換えるには、サブキャビネットB1の低圧弁11
aを開くとともに、メインキャビネットAの低圧弁11
を閉じることにより行われる。
【0038】すなわち、サブキャビネットB1のガス容
器C2内の材料ガスは、容器弁91aから容器弁接続部
92aを経て高圧弁ブロック9a内に流入し、各経路及
び高圧弁93aを通り、減圧弁96aで所定圧力に減圧
された後、低圧経路97a,圧力センサー15aを経て
低圧弁ブロック10aに流入し、低圧弁11a,合流弁
13aからガス供給用接続経路1aを通り、メインキャ
ビネットAの合流弁13,材料ガス遮断弁71,フィル
ター72を通過して材料ガス供給経路1から使用先に供
給される。
【0039】各キャビネットにおけるガス容器の交換の
際には、上述のような手順が繰返されて各キャビネット
のガス容器から順次材料ガスが供給される。したがっ
て、ガス容器交換の際のパージ操作等で大量のパージガ
スを使用することになるが、前述のように、容器弁91
から減圧弁96までの高圧経路を高圧弁ブロック9内に
形成し、該高圧弁ブロック9に、容器弁91と減圧弁9
6とを直接接続することにより、高圧状態の材料ガスが
流れる経路を、従来に比べて大幅に短縮することができ
る。
【0040】すなわち、材料ガス供給時に高圧状態の材
料ガスが流れる経路を短縮でき、安全性が向上するだけ
でなく、材料ガス供給停止時に高圧経路内に残る材料ガ
スの量が減少し、材料ガスの放出量が減少するととも
に、高圧経路からの材料ガスの排出が減圧弁96を介し
て低圧状態で行われるため、低圧経路に高圧ガスが流れ
込む危険性も無くなる。
【0041】また、高圧気密試験の際に高圧経路内に充
填される高圧ガスの量も減少するので、その消費量が減
少するだけでなく、導入や排出に要する時間の短縮も図
れ、容積の減少によって高圧試験の精度も向上する。同
様に、ガス容器交換後の経路内の材料ガスへの置換も効
率よく行うことができ、材料ガスやパージガスの放出量
も低減できる。さらに、従来に比べて高圧経路を形成す
る部品点数を削減できるので、製造コストを低減できる
だけでなく、信頼性の向上も図れる。
【0042】加えて、材料ガスの合流弁13やパージガ
スのガス合流部14及びパージガス分岐弁35を設け、
ガス経路の接続によってサブキャビネットを増減できる
ように形成しているので、メインキャビネットに対して
任意の数のサブキャビネットを接続することが可能とな
り、使用先における材料ガスの使用量に応じて任意の本
数のガス容器を設置することができる。
【0043】次に、サブキャビネットを追加接続する際
の操作について説明する。例えば、サブキャビネットB
1の次段にサブキャビネットB2を追加する場合、サブ
キャビネットB1とサブキャビネットB2とにおける合
流弁13aと合流弁13bとをガス供給用接続経路1b
で接続し、ガス合流部14aに取付けられている圧力セ
ンサー(5d)を取外した後、ガス合流部14aとガス
合流部14bとをパージガス導出用接続経路5bで接続
するとともに、取外した圧力センサー(5d)をガス合
流部14bに取付け、さらに、パージガス分岐弁35a
とパージガス分岐弁35bとをパージガス導入用接続経
路2dで接続する。
【0044】この接続直後の状態は、各経路内に大気が
存在している状態であるから、最初に、各経路内の真空
排気とパージガスの導入とを繰返して大気成分を排出す
る操作を行う。このとき、サブキャビネットB2内の経
路から前段のガス供給用接続経路1aに大気成分が入り
込まないように、サブキャビネットB2の合流弁13a
は閉じた状態のままとし、パージガス分岐弁35aを開
いてサブキャビネットB2内の経路にパージガスを導入
できる状態とする。
【0045】大気成分排出操作は、低圧弁11b及び高
圧弁93bを開いた状態としたまま、パージガス導入弁
94bとパージガス導出弁12bとを交互に開閉し、容
器弁91bからサブキャビネットB1の合流弁13aに
至る材料ガス通過経路全体についてパージガスの導入と
真空排気とを繰返すことにより行われる。さらに、前記
同様の低圧気密試験や高圧気密試験を行った後、容器弁
91bとパージガス導出弁12bとを交互に開閉するこ
とにより、材料ガス通過経路内を材料ガスで置換する。
【0046】最後に合流弁13aを開くことにより、サ
ブキャビネットB1とサブキャビネットB2とが接続さ
れた状態となり、3本のガス容器C1,C2,C3によ
る材料ガスの供給が行える状態となる。このようにサブ
キャビネットB2を追加することにより、材料ガス消費
量の増大等に容易に対処することができる。
【0047】逆に、サブキャビネットB2を取外す場合
は、サブキャビネットB1の合流弁13aを閉じた後、
容器弁91bから合流弁13aの間の材料ガス通過経路
に対しての真空引きとパージガスの導入とを繰返し、該
材料ガス通過経路内に残留する材料ガスを排出すること
により、各接続経路の取外しを安全に行うことができ
る。
【0048】図6及び図7は、容器弁に取付ける弁ブロ
ックの他の形態例を示すもので、図6は断面正面図、図
3は平面図である。この弁ブロック90は、前記高圧弁
ブロック9と同様のボディ101に、高圧弁93に代え
て減圧弁98を設けたものであり、容器弁(図示せず)
から容器弁接続部92を通ってボディ101内の高圧経
路104に流入した高圧材料ガスは、経路112を通っ
て減圧弁98に入り、該減圧弁98で所定圧力に減圧さ
れた後、経路113を経て出口側連結管114に導出さ
れる。なお、圧力センサー95は、高圧経路104と経
路112との接続部から分岐する経路115に連通する
ように取付けられている。また、パージガス導入弁94
やパージガス導入経路接続部103は、前記高圧弁ブロ
ック9と同様に形成されているので、詳細な説明は省略
する。
【0049】このように、減圧弁98を一体形成した弁
ブロック90を容器弁に直接取付けることにより、前記
同様に高圧経路の大幅な短縮を図ることができ、安全性
の向上、パージ及びガス置換等に要する時間の短縮、放
出ガス量の低減、信頼性の向上等が図れる。
【0050】また、図8は、弁ブロックのさらに他の形
態例を示すものである。この弁ブロック200は、ガス
容器の容器弁201に接続する容器弁接続部202と、
高圧弁203と、パージガス導入弁204と、圧力セン
サー205と、減圧弁206とを一つのブロックとして
一体形成したものであり、減圧弁206の二次側の低圧
経路接続部207に前記同様の可撓性を有する低圧経路
208が接続され、パージガス導入弁204の一次側に
パージガス導入経路209が接続される。
【0051】さらに、図9は、高圧弁部分に単体の弁を
使用した例を示すものである。すなわち、ガス容器の容
器弁211に接続される接続部212に、前記同様の三
方弁からなるパージガス導入弁213と、圧力センサー
214と、高圧弁215と、減圧弁216とを直列に、
配管を介さずに直接接続したものであって、減圧弁21
6の二次側に前記同様の可撓性を有する低圧経路217
が接続され、パージガス導入弁213の開閉可能な接続
口213aにパージガス導入経路218が接続される。
このように、単体の弁を使用した場合でも、各弁や圧力
センサーを直接接続することにより、高圧経路を短縮す
ることができる。
【0052】なお、各形態例において、減圧弁には、二
次圧力固定型(プリセット減圧弁)、二次圧力可変型の
いずれでも使用することができ、合流弁やパージガス分
岐弁は、三方弁に限るものではなく、任意の構造の弁を
必要に応じて組合わせた形態としてもよく、ガス合流部
に適宜な弁を用いてもよい。また、エジェクターに代え
て真空ポンプを用いることもできる。
【0053】
【発明の効果】以上説明したように、本発明のガス供給
設備によれば、毒性や可燃性等を有するガスが高圧状態
で流れる経路を大幅に短縮することができるので、安全
性の向上やパージ操作等の効率向上が図れるとともに、
製造コストや運転コストの低減も図れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明のガス供給設備の一形態例を示す系統
図である。
【図2】 高圧弁ブロックの一形態例を示す断面正面図
である。
【図3】 同じく平面図である。
【図4】 図2のIV−IV線断面図である。
【図5】 図2のV−V線断面図である。
【図6】 弁ブロックの他の形態例を示す断面正面図で
ある。
【図7】 同じく平面図である。
【図8】 弁ブロックのさらに他の形態例を示すブロッ
ク図である。
【図9】 高圧弁部分に単体の弁を使用したときの一形
態例を示すブロック図である。
【符号の説明】 1…材料ガス供給経路、1a,1b…ガス供給用接続経
路、2a…低圧パージガス導入経路、2b…高圧パージ
ガス導入経路、2c,2d…パージガス導入用接続経
路、3…切換弁ブロック、5…パージガス導出経路、5
a,5b…パージガス導出用接続経路、5d…圧力セン
サー、6…駆動ガス導入経路、7…材料ガス供給弁ブロ
ック、8…パージガス吸引弁ブロック、9,9a,9b
…高圧弁ブロック、10,10a,10b…低圧弁ブロ
ック、11,11a,11b…低圧弁、12,12a,
12b…パージガス導出弁、13,13a,13b…合
流弁、14,14a,14b…ガス合流部、35,35
a,35b…パージガス分岐弁、82…エジェクター、
90…弁ブロック、91,91a,91b…容器弁、9
2,92a,92b…容器弁接続部、93,93a,9
3b…高圧弁、94,94a,94b…パージガス導入
弁、95,95a,95b…圧力センサー、96,96
a,96b…減圧弁、97,97a,97b…低圧経
路、98…減圧弁、A…メインキャビネット、B1,B
2…サブキャビネット、C1,C2,C3…ガス容器

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ガス容器内の高圧ガスを、該ガス容器に
    設けられた容器弁から高圧弁,減圧弁,低圧弁を介して
    使用先に送出するガス供給経路と、前記容器弁と高圧弁
    との間の高圧経路にパージガス導入弁を介してパージガ
    スを導入するパージガス導入経路と、前記減圧弁と低圧
    弁との間の低圧経路からパージガス導出弁を介してパー
    ジガスを導出するパージガス導出経路とを備えたガス供
    給設備であって、前記容器弁に、三方弁からなるパージ
    ガス導入弁と、圧力センサーと、高圧弁と、減圧弁とを
    直列に直接接続するとともに、前記低圧経路を可撓性の
    配管により形成したことを特徴とするガス供給設備。
  2. 【請求項2】 ガス容器内の高圧ガスを、該ガス容器に
    設けられた容器弁から高圧弁,減圧弁,低圧弁を介して
    使用先に送出するガス供給経路と、前記容器弁と高圧弁
    との間の高圧経路にパージガス導入弁を介してパージガ
    スを導入するパージガス導入経路と、前記減圧弁と低圧
    弁との間の低圧経路からパージガス導出弁を介してパー
    ジガスを導出するパージガス導出経路とを備えたガス供
    給設備であって、前記容器弁への接続部から前記減圧弁
    への接続部に至る高圧経路及び前記パージガス導入経路
    を一つの弁ブロックに一体的に形成するとともに、前記
    低圧経路を可撓性の配管により形成したことを特徴とす
    るガス供給設備。
  3. 【請求項3】 ガス容器内の高圧ガスを、該ガス容器に
    設けられた容器弁から減圧弁,低圧弁を介して使用先に
    送出するガス供給経路と、前記容器弁と減圧弁との間の
    高圧経路にパージガス導入弁を介してパージガスを導入
    するパージガス導入経路と、前記減圧弁と低圧弁との間
    の低圧経路からパージガス導出弁を介してパージガスを
    導出するパージガス導出経路とを備えたガス供給設備で
    あって、前記容器弁への接続部から前記低圧経路の接続
    部に至る経路及び前記パージガス導入経路を一つの弁ブ
    ロックに一体的に形成するとともに、前記低圧経路を可
    撓性の配管により形成したことを特徴とするガス供給設
    備。
  4. 【請求項4】 ガス容器内の高圧ガスを、該ガス容器に
    設けられた容器弁から高圧弁,減圧弁,低圧弁を介して
    使用先に送出するガス供給経路と、前記容器弁と高圧弁
    との間の高圧経路にパージガス導入弁を介してパージガ
    スを導入するパージガス導入経路と、前記減圧弁と低圧
    弁との間の低圧経路からパージガス導出弁を介してパー
    ジガスを導出するパージガス導出経路とを備えたガス供
    給設備であって、前記容器弁への接続部から前記低圧経
    路の接続部に至る経路及び前記パージガス導入経路を一
    つの弁ブロックに一体的に形成するとともに、前記低圧
    経路を可撓性の配管により形成したことを特徴とするガ
    ス供給設備。
JP9970998A 1998-04-10 1998-04-10 ガス供給設備 Pending JPH11294698A (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9970998A JPH11294698A (ja) 1998-04-10 1998-04-10 ガス供給設備

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9970998A JPH11294698A (ja) 1998-04-10 1998-04-10 ガス供給設備

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11294698A true JPH11294698A (ja) 1999-10-29

Family

ID=14254610

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9970998A Pending JPH11294698A (ja) 1998-04-10 1998-04-10 ガス供給設備

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JPH11294698A (ja)

Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2007100106A1 (ja) * 2006-03-02 2007-09-07 Surpass Industry Co., Ltd. 流体機器ユニット構造
JPWO2005114016A1 (ja) * 2004-05-20 2008-03-27 シーケーディ株式会社 ガス供給集積ユニット及びガスユニットの増設方法
US8365768B2 (en) 2006-06-07 2013-02-05 Surpass Industry Co., Ltd. Fluidic device unit structure
US8844662B2 (en) 2009-07-21 2014-09-30 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Fuel system and vehicle

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPWO2005114016A1 (ja) * 2004-05-20 2008-03-27 シーケーディ株式会社 ガス供給集積ユニット及びガスユニットの増設方法
JP4504368B2 (ja) * 2004-05-20 2010-07-14 シーケーディ株式会社 ガス供給集積ユニット及びガスユニットの増設方法
WO2007100106A1 (ja) * 2006-03-02 2007-09-07 Surpass Industry Co., Ltd. 流体機器ユニット構造
US8783295B2 (en) 2006-03-02 2014-07-22 Surpass Industry Co., Ltd. Fluidic device unit structure
US8365768B2 (en) 2006-06-07 2013-02-05 Surpass Industry Co., Ltd. Fluidic device unit structure
US8844662B2 (en) 2009-07-21 2014-09-30 Toyota Jidosha Kabushiki Kaisha Fuel system and vehicle

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5657786A (en) Zero dead-leg gas control apparatus and method
JP3822675B2 (ja) 真空室を迅速に排気するための装置
US5964254A (en) Delivery system and manifold
US5749389A (en) Purgeable connection for gas supply cabinet
JPS6326470A (ja) ガスタンクのための弁
CN112923239B (zh) 一种加氢站用氢气置换吹扫装置及其使用方法
JP3920895B2 (ja) Lngの出荷方法
JPH11294698A (ja) ガス供給設備
JP3607950B2 (ja) ガス供給設備
CN212746000U (zh) 一种高纯度连续供气装置
JP3568667B2 (ja) 漏洩検査装置
TW201113456A (en) Work transporting cart, work processing system, gas feeding system and gas feeding method
CN213272049U (zh) 一种气体输送系统
JPH01503796A (ja) ガス容器を空にする方法およびその手段
CN111912583A (zh) 一种电堆膜电极检漏装置
JPH0674400A (ja) ガス流路のパージ装置
JP4088062B2 (ja) 液体材料供給装置の材料タンク接続部分におけるパージ方法
JP2001204841A (ja) 粉末消火設備並びにその組立て施工方法
CN113833584B (zh) 一种液体火箭发动机性能检测系统及方法
JP6747479B2 (ja) 酸素濃縮装置
KR100227830B1 (ko) 반도체 공정챔버용 진공시스템 및 이를 이용한가스공급방법
CN117167652A (zh) 一种前置吹扫装置及特气输送供应系统
JP2023535935A (ja) 真空リーク検知システム、ガス制御ユニット及びガスリーク検知方法
EP0823584A1 (en) Gas filling method and facility
JP2018141637A (ja) プロセス流体のサンプリングシステム

Legal Events

Date Code Title Description
A131 Notification of reasons for refusal

Effective date: 20040525

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131

A02 Decision of refusal

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02

Effective date: 20041005