JPH11293366A - 圧電振動子ケース用材料および前記材料を使用した圧電振動子ケース - Google Patents
圧電振動子ケース用材料および前記材料を使用した圧電振動子ケースInfo
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- JPH11293366A JPH11293366A JP9651498A JP9651498A JPH11293366A JP H11293366 A JPH11293366 A JP H11293366A JP 9651498 A JP9651498 A JP 9651498A JP 9651498 A JP9651498 A JP 9651498A JP H11293366 A JPH11293366 A JP H11293366A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 洋白より安価で、強度、絞り加工性、耐食
性、耐応力腐食割れ性、半田付性、半田めっき性に優れ
る圧電振動子ケース用材料を提供する。 【解決手段】 Ｚｎを２０wt％以上４０wt％未満、Ｓｉ
を０．１wt％以上３wt％未満含有し、残部がＣｕと不可
避不純物からなる圧電振動子ケース用材料。 【効果】 Ｎｉを含まないため洋白より安価であり、強
度、絞り加工性、耐食性、耐応力腐食割れ性、半田付
性、半田めっき性などに優れている。またＮｉを含まな
いため絞り金型が磨耗し難く製造コストを安くできる。
Ｃｒ、Ｃｏ、Ｚｒなどの副成分を含有させることにより
絞り加工性がより向上する。またＳｎをめっきすること
により耐食性が一段と改善される。
性、耐応力腐食割れ性、半田付性、半田めっき性に優れ
る圧電振動子ケース用材料を提供する。 【解決手段】 Ｚｎを２０wt％以上４０wt％未満、Ｓｉ
を０．１wt％以上３wt％未満含有し、残部がＣｕと不可
避不純物からなる圧電振動子ケース用材料。 【効果】 Ｎｉを含まないため洋白より安価であり、強
度、絞り加工性、耐食性、耐応力腐食割れ性、半田付
性、半田めっき性などに優れている。またＮｉを含まな
いため絞り金型が磨耗し難く製造コストを安くできる。
Ｃｒ、Ｃｏ、Ｚｒなどの副成分を含有させることにより
絞り加工性がより向上する。またＳｎをめっきすること
により耐食性が一段と改善される。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、洋白より安価で、
強度、絞り加工性、耐食性、耐応力腐食割れ性、半田付
性、半田めっき性に優れる圧電振動子ケース用材料およ
び前記材料を使用した圧電振動子ケースに関する。
強度、絞り加工性、耐食性、耐応力腐食割れ性、半田付
性、半田めっき性に優れる圧電振動子ケース用材料およ
び前記材料を使用した圧電振動子ケースに関する。
【０００２】
【従来の技術】圧電振動子ケースは、圧電（水晶）振動
子、圧電発振子、圧電フィルターなどを収容するケース
で、通常、真空封止される。圧電振動子ケース用材料に
は、強度、絞り加工性、耐食性、耐応力腐食割れ性、半
田付性、半田めっき性などに優れ、さらに基材（Ｆｅー
２９wt％Ｎｉー１７wt％Ｃｏ合金、Ｆｅー４２wt％Ｎｉ
合金など）との抵抗溶接性に優れることが要求され、従
来より、洋白（例えばＣｕ−１８wt％Ｎｉ−１８wt％Ｚ
ｎ）が、主に使用されている。
子、圧電発振子、圧電フィルターなどを収容するケース
で、通常、真空封止される。圧電振動子ケース用材料に
は、強度、絞り加工性、耐食性、耐応力腐食割れ性、半
田付性、半田めっき性などに優れ、さらに基材（Ｆｅー
２９wt％Ｎｉー１７wt％Ｃｏ合金、Ｆｅー４２wt％Ｎｉ
合金など）との抵抗溶接性に優れることが要求され、従
来より、洋白（例えばＣｕ−１８wt％Ｎｉ−１８wt％Ｚ
ｎ）が、主に使用されている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】前記洋白は、加工性
が悪いため冷間圧延中に焼鈍を何度も施す必要があり生
産性に劣る、合金元素のＮｉが偏析して絞り金型を摩
耗させるので金型代が嵩む、Ｎｉは高価である、とい
った問題がある。そこで、本発明者等は、製造し易く、
絞り加工性に優れ、安価なＣｕ−Ｚｎ−Ｓｉ系合金を選
定し、この合金について、圧電振動子ケース用材料に要
求される諸特性を満足する組成を究明し、さらに研究を
重ねて本発明を完成させるに至った。本発明は、洋白よ
り安価で、強度、絞り加工性、耐食性、耐応力腐食割れ
性、半田付性、半田めっき性に優れる圧電振動子ケース
用材料および前記材料を使用した圧電振動子ケースの提
供を目的とする。
が悪いため冷間圧延中に焼鈍を何度も施す必要があり生
産性に劣る、合金元素のＮｉが偏析して絞り金型を摩
耗させるので金型代が嵩む、Ｎｉは高価である、とい
った問題がある。そこで、本発明者等は、製造し易く、
絞り加工性に優れ、安価なＣｕ−Ｚｎ−Ｓｉ系合金を選
定し、この合金について、圧電振動子ケース用材料に要
求される諸特性を満足する組成を究明し、さらに研究を
重ねて本発明を完成させるに至った。本発明は、洋白よ
り安価で、強度、絞り加工性、耐食性、耐応力腐食割れ
性、半田付性、半田めっき性に優れる圧電振動子ケース
用材料および前記材料を使用した圧電振動子ケースの提
供を目的とする。
【０００４】
【課題を解決するための手段】請求項１記載の発明は、
Ｚｎを２０wt％以上４０wt％未満、Ｓｉを０．１wt％以
上３wt％未満含有し、残部がＣｕと不可避不純物からな
ることを特徴とする圧電振動子ケース用材料である。
Ｚｎを２０wt％以上４０wt％未満、Ｓｉを０．１wt％以
上３wt％未満含有し、残部がＣｕと不可避不純物からな
ることを特徴とする圧電振動子ケース用材料である。
【０００５】請求項２記載の発明は、Ｚｎを２０wt％以
上４０wt％未満、Ｓｉを０．１wt％以上３wt％未満含有
し、さらにＣｒ、Ｃｏ、Ｚｒ、Ｂｅ、Ａｓ、Ｐ、Ｐｂ、
Ｓｉ、Ｔｉ、Ｍｎ、Ｍｇ、Ｆｅ、Ａｌ、Ｉｎ、Ｔｅ、
Ｂ、Ｃｄ、Ｇｅ、Ｈｆの副成分の中から選ばれた１種ま
たは２種以上を合計で０．００１〜２．０wt％含有し、
残部がＣｕと不可避不純物からなることを特徴とする圧
電振動子ケース用材料である。
上４０wt％未満、Ｓｉを０．１wt％以上３wt％未満含有
し、さらにＣｒ、Ｃｏ、Ｚｒ、Ｂｅ、Ａｓ、Ｐ、Ｐｂ、
Ｓｉ、Ｔｉ、Ｍｎ、Ｍｇ、Ｆｅ、Ａｌ、Ｉｎ、Ｔｅ、
Ｂ、Ｃｄ、Ｇｅ、Ｈｆの副成分の中から選ばれた１種ま
たは２種以上を合計で０．００１〜２．０wt％含有し、
残部がＣｕと不可避不純物からなることを特徴とする圧
電振動子ケース用材料である。
【０００６】請求項３記載の発明は、請求項１、２のい
ずれかの圧電振動子ケース用材料が使用されていること
を特徴とする圧電振動子ケースである。
ずれかの圧電振動子ケース用材料が使用されていること
を特徴とする圧電振動子ケースである。
【０００７】請求項４記載の発明は、表面にＳｎがめっ
きされていることを特徴とする請求項３記載の圧延振動
子ケースである。
きされていることを特徴とする請求項３記載の圧延振動
子ケースである。
【０００８】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の合金元素につい
て説明する。本発明において、Ｚｎは強度と絞り加工性
の向上に寄与する。その含有量を２０wt％以上４０wt％
未満に規定する理由は、２０wt％未満ではその効果が十
分に得られず、４０wt％以上では加工性、耐食性、耐応
力腐食割れ性が低下するためである。Ｓｉは強度、耐食
性、耐応力腐食割れ性の向上に寄与する。その含有量を
０．１wt％以上３wt％未満に規定する理由は、０．１wt
％未満ではその効果が十分に得られず、３wt％以上では
絞り加工性が低下して金型寿命が短くなるためである。
て説明する。本発明において、Ｚｎは強度と絞り加工性
の向上に寄与する。その含有量を２０wt％以上４０wt％
未満に規定する理由は、２０wt％未満ではその効果が十
分に得られず、４０wt％以上では加工性、耐食性、耐応
力腐食割れ性が低下するためである。Ｓｉは強度、耐食
性、耐応力腐食割れ性の向上に寄与する。その含有量を
０．１wt％以上３wt％未満に規定する理由は、０．１wt
％未満ではその効果が十分に得られず、３wt％以上では
絞り加工性が低下して金型寿命が短くなるためである。
【０００９】請求項２記載の発明は、Ｚｎ、Ｓｉに加え
て、副成分として、Ｃｒ、Ｃｏ、Ｚｒ、Ｂｅ、Ａｓ、
Ｐ、Ｐｂ、Ｓｉ、Ｔｉ、Ｍｎ、Ｍｇ、Ｆｅ、Ａｌ、Ｉ
ｎ、Ｔｅ、Ｂ、Ｃｄ、Ｇｅ、Ｈｆのうちの１種または２
種以上を含有するもので、これら元素はいずれも材料強
度を高めることで絞り成型時の部分伸びを抑制して絞り
性を向上させる。前記副成分は合計含有量を０．００１
〜２．０wt％に規定する。含有量をこのように規定する
理由は０．００１wt％未満ではその効果が十分に得られ
ず、２．０wt％を超えると加工性および半田付性が低下
するためである。
て、副成分として、Ｃｒ、Ｃｏ、Ｚｒ、Ｂｅ、Ａｓ、
Ｐ、Ｐｂ、Ｓｉ、Ｔｉ、Ｍｎ、Ｍｇ、Ｆｅ、Ａｌ、Ｉ
ｎ、Ｔｅ、Ｂ、Ｃｄ、Ｇｅ、Ｈｆのうちの１種または２
種以上を含有するもので、これら元素はいずれも材料強
度を高めることで絞り成型時の部分伸びを抑制して絞り
性を向上させる。前記副成分は合計含有量を０．００１
〜２．０wt％に規定する。含有量をこのように規定する
理由は０．００１wt％未満ではその効果が十分に得られ
ず、２．０wt％を超えると加工性および半田付性が低下
するためである。
【００１０】請求項３記載の圧電振動子ケースは、請求
項１、２のいずれかの圧電振動子ケース用材料を使用し
た圧電振動子ケースである。このケースは、強度、耐食
性、耐応力腐食割れ性、半田付性、半田めっき性などの
圧電振動子ケースに要求される諸特性に優れ、また高価
な合金元素を含まないため安価であり、さらに絞り金型
を磨耗させないので製造コストが安い。
項１、２のいずれかの圧電振動子ケース用材料を使用し
た圧電振動子ケースである。このケースは、強度、耐食
性、耐応力腐食割れ性、半田付性、半田めっき性などの
圧電振動子ケースに要求される諸特性に優れ、また高価
な合金元素を含まないため安価であり、さらに絞り金型
を磨耗させないので製造コストが安い。
【００１１】請求項４記載の発明は、表面にＳｎをめっ
きして耐食性を改善した圧電振動子ケースである。Ｓｎ
めっきの厚さが３μｍ未満では、そのめっき効果が十分
に得られず、２０μｍを超えるとその効果が飽和して不
経済である。従ってＳｎめっきの厚さは３〜２０μｍが
望ましい。
きして耐食性を改善した圧電振動子ケースである。Ｓｎ
めっきの厚さが３μｍ未満では、そのめっき効果が十分
に得られず、２０μｍを超えるとその効果が飽和して不
経済である。従ってＳｎめっきの厚さは３〜２０μｍが
望ましい。
【００１２】
【実施例】以下に本発明を実施例により詳細に説明す
る。 （実施例１）表１、２に示す合金 No.１〜１６の銅合金
をコアレス炉を用いて溶解し、これを横型連続鋳造法に
より鋳造し、得られた鋳塊を面削後、適宜焼鈍を入れな
がら冷間圧延して厚さ０．２５ｍｍの板材とし、これを
コイルに巻取った。この板材の結晶粒の大きさは１０〜
１５μｍであった。
る。 （実施例１）表１、２に示す合金 No.１〜１６の銅合金
をコアレス炉を用いて溶解し、これを横型連続鋳造法に
より鋳造し、得られた鋳塊を面削後、適宜焼鈍を入れな
がら冷間圧延して厚さ０．２５ｍｍの板材とし、これを
コイルに巻取った。この板材の結晶粒の大きさは１０〜
１５μｍであった。
【００１３】（比較例１）表２に示す合金 No.１７〜２
０の銅合金を用いた他は、実施例１と同じ方法により厚
さ０．２５ｍｍの板材とし、これをコイルに巻き取っ
た。
０の銅合金を用いた他は、実施例１と同じ方法により厚
さ０．２５ｍｍの板材とし、これをコイルに巻き取っ
た。
【００１４】実施例１と比較例１で得られた各々の板材
について、引張強さ、伸び、絞り加工性、絞り
金型の寿命、半田付性、耐食性、耐応力腐食割れ
性を試験した。以下に主な試験方法を記す。 引張強さは、板材からＪＩＳ５号試験片を切出し圧延
方向に引張試験して求めた。 絞り加工性は、３３ｍｍφポンチを用いた深絞り試験
を行い、限界絞り比Ｄ／ｄ（Ｄ：問題なく加工できる最
大ブランク直径、ｄ：ポンチ直径）を求め評価した。 絞り金型の寿命試験は、連続深絞り試験機を用い、ブ
ランク直径３３ｍｍφ、ポンチ径１５ｍｍφ、絞り速度
２００ｍｍ／ｓｅｃ、しわ押さえ力１ｋＮの条件で測定
した。プレス油は粘度が３６ｃｓｔの鉱物油を使用し
た。金型は通常は超硬材製のものを用いるが、今回は評
価時間を短縮するため摩耗しやすい工具鋼製のものを用
いた。２００個絞り加工する毎に試験片を抜きとり、絞
り加工品の表面を光学顕微鏡で観察し、金型の摩耗によ
る筋の有無を観察し、筋発生までの絞り個数で評価し
た。 半田付性は、試験片（0.25mmt ×10mm×50mmL)の表面
を＃1200エメリー紙により研磨し、ロジン−メタノール
フラックスを塗布し、これを２３０℃の共晶半田（６０
Ｓｎ／４０Ｐｂ）浴に５秒間浸漬したのち、引き上げた
ときの半田の濡れ状況で評価した。 耐食性は、試験片(0.25mmt×40mmw ×60mmL)を、ＳＯ
2 を２５ｐｐｍ含む、温度が４０℃、湿度が９５％の雰
囲気中に１９６時間暴露したあと、外観を観察して評価
した。 耐応力腐食割れ性はD.H.Thompsonの応力腐食割れ試験
法に準じて調査した。すなわち、試験片(0.25mmt×12.5
mmw ×150mmL) の両端部を結んでループ状として応力を
付与し、２４時間経過後、１４％アンモニア水を貯留し
た６リットルのデシケーター内の蒸気中に暴露し割れが
発生するまでの時間で評価した。 価格は原料代（地合わせ価格）および製造コストから
算出した。結果を表３〜４に示す。
について、引張強さ、伸び、絞り加工性、絞り
金型の寿命、半田付性、耐食性、耐応力腐食割れ
性を試験した。以下に主な試験方法を記す。 引張強さは、板材からＪＩＳ５号試験片を切出し圧延
方向に引張試験して求めた。 絞り加工性は、３３ｍｍφポンチを用いた深絞り試験
を行い、限界絞り比Ｄ／ｄ（Ｄ：問題なく加工できる最
大ブランク直径、ｄ：ポンチ直径）を求め評価した。 絞り金型の寿命試験は、連続深絞り試験機を用い、ブ
ランク直径３３ｍｍφ、ポンチ径１５ｍｍφ、絞り速度
２００ｍｍ／ｓｅｃ、しわ押さえ力１ｋＮの条件で測定
した。プレス油は粘度が３６ｃｓｔの鉱物油を使用し
た。金型は通常は超硬材製のものを用いるが、今回は評
価時間を短縮するため摩耗しやすい工具鋼製のものを用
いた。２００個絞り加工する毎に試験片を抜きとり、絞
り加工品の表面を光学顕微鏡で観察し、金型の摩耗によ
る筋の有無を観察し、筋発生までの絞り個数で評価し
た。 半田付性は、試験片（0.25mmt ×10mm×50mmL)の表面
を＃1200エメリー紙により研磨し、ロジン−メタノール
フラックスを塗布し、これを２３０℃の共晶半田（６０
Ｓｎ／４０Ｐｂ）浴に５秒間浸漬したのち、引き上げた
ときの半田の濡れ状況で評価した。 耐食性は、試験片(0.25mmt×40mmw ×60mmL)を、ＳＯ
2 を２５ｐｐｍ含む、温度が４０℃、湿度が９５％の雰
囲気中に１９６時間暴露したあと、外観を観察して評価
した。 耐応力腐食割れ性はD.H.Thompsonの応力腐食割れ試験
法に準じて調査した。すなわち、試験片(0.25mmt×12.5
mmw ×150mmL) の両端部を結んでループ状として応力を
付与し、２４時間経過後、１４％アンモニア水を貯留し
た６リットルのデシケーター内の蒸気中に暴露し割れが
発生するまでの時間で評価した。 価格は原料代（地合わせ価格）および製造コストから
算出した。結果を表３〜４に示す。
【００１５】
【表１】
【００１６】
【表２】
【００１７】
【表３】 （注）単位Ｎ／mm2 、単位％、限界絞り比、筋が入るまでの絞り個数、 半田付性：○良好、耐食性：○軽度の全面腐食、 耐応力腐食割れ性：応力腐食割れ発生までの時間ｈｒ、価格：○安価。
【００１８】
【表４】 （注）単位 N/mm2、単位％、限界絞り比、筋が入るまでの絞り個数、 半田付性：○良好、×不良（濡れ面積95％未満）、 耐食性：○軽度の全面腐食、×激しい脱亜鉛腐食、 応力腐食割れ発生までの時間hr、価格：○安価、×高価。
【００１９】表３、４より明らかなように、本発明例品
のNo.1〜16は、いずれも、良好な特性を示している。半
田めっき性は半田付性（半田濡れ性）と相関があり、本
発明材は半田めっき性も良好と言える。副成分を添加し
たNo.5〜16は特に絞り加工性に優れている。本発明例品
はＮｉを含まず安価であり、金型寿命が長いため製造コ
ストを安くできる。これに対し、比較例品の No.17（洋
白）はＮｉを含むため高価であり、絞り加工性に劣り、
金型寿命が短いため製造コストも高くなる。No.18,20は
Ｓｉを含まないか、含んでいても少ないため、いずれも
耐食性、耐応力腐食割れ性が著しく劣っている。No.20
は製造加工性にもやや劣るものである。 No.19はＳｉの
量が多いため絞り加工性、半田付性に劣っている。
のNo.1〜16は、いずれも、良好な特性を示している。半
田めっき性は半田付性（半田濡れ性）と相関があり、本
発明材は半田めっき性も良好と言える。副成分を添加し
たNo.5〜16は特に絞り加工性に優れている。本発明例品
はＮｉを含まず安価であり、金型寿命が長いため製造コ
ストを安くできる。これに対し、比較例品の No.17（洋
白）はＮｉを含むため高価であり、絞り加工性に劣り、
金型寿命が短いため製造コストも高くなる。No.18,20は
Ｓｉを含まないか、含んでいても少ないため、いずれも
耐食性、耐応力腐食割れ性が著しく劣っている。No.20
は製造加工性にもやや劣るものである。 No.19はＳｉの
量が多いため絞り加工性、半田付性に劣っている。
【００２０】（実施例２）実施例１で製造したNo.4の合
金板材にＳｎを３〜２０μｍの厚さにめっきし、実施例
１と同じ方法により板材を製造した。得られた各々の板
材について種々特性を実施例１と同じ方法により調べ
た。結果を表５に示す。
金板材にＳｎを３〜２０μｍの厚さにめっきし、実施例
１と同じ方法により板材を製造した。得られた各々の板
材について種々特性を実施例１と同じ方法により調べ
た。結果を表５に示す。
【００２１】
【表５】 （注）〜，は表３と同じ。耐食性：◎全く腐食なし。
【００２２】表５より明らかなように、本発明例品の N
o.21〜24は、いずれも、全特性が良好であった。特に耐
食性はＳｎがめっきがしてあるため極めて優れている。
o.21〜24は、いずれも、全特性が良好であった。特に耐
食性はＳｎがめっきがしてあるため極めて優れている。
【００２３】
【発明の効果】以上に述べたように、本発明の圧電振動
子ケース用材料は、Ｎｉを含まないため洋白より安価で
あり、強度、絞り加工性、耐食性、耐応力腐食割れ性、
半田付性、半田めっき性などに優れている。またＮｉを
含まないため絞り金型が磨耗し難く製造コストを安くで
きる。Ｃｒ、Ｃｏ、Ｚｒなどの副成分を含有させること
により絞り加工性がより向上する。またＳｎをめっきす
ることにより耐食性が一段と向上する。前記材料を使用
した圧電振動子ケースは圧電振動子ケースに要求される
諸特性に優れ、材料費や製造コストも安い。依って、工
業上顕著な効果を奏する。
子ケース用材料は、Ｎｉを含まないため洋白より安価で
あり、強度、絞り加工性、耐食性、耐応力腐食割れ性、
半田付性、半田めっき性などに優れている。またＮｉを
含まないため絞り金型が磨耗し難く製造コストを安くで
きる。Ｃｒ、Ｃｏ、Ｚｒなどの副成分を含有させること
により絞り加工性がより向上する。またＳｎをめっきす
ることにより耐食性が一段と向上する。前記材料を使用
した圧電振動子ケースは圧電振動子ケースに要求される
諸特性に優れ、材料費や製造コストも安い。依って、工
業上顕著な効果を奏する。
Claims (4)
- 【請求項１】 Ｚｎを２０wt％以上４０wt％未満、Ｓｉ
を０．１wt％以上３wt％未満含有し、残部がＣｕと不可
避不純物からなることを特徴とする圧電振動子ケース用
材料。 - 【請求項２】 Ｚｎを２０wt％以上４０wt％未満、Ｓｉ
を０．１wt％以上３wt％未満含有し、さらにＣｒ、Ｃ
ｏ、Ｚｒ、Ｂｅ、Ａｓ、Ｐ、Ｐｂ、Ｓｉ、Ｔｉ、Ｍｎ、
Ｍｇ、Ｆｅ、Ａｌ、Ｉｎ、Ｔｅ、Ｂ、Ｃｄ、Ｇｅ、Ｈｆ
の副成分の中から選ばれた１種または２種以上を合計で
０．００１〜２．０wt％含有し、残部がＣｕと不可避不
純物からなることを特徴とする圧電振動子ケース用材
料。 - 【請求項３】 請求項１、２のいずれかの圧電振動子ケ
ース用材料が使用されていることを特徴とする圧電振動
子ケース。 - 【請求項４】 表面にＳｎがめっきされていることを特
徴とする請求項３記載の圧電振動子ケース。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9651498A JPH11293366A (ja) | 1998-04-09 | 1998-04-09 | 圧電振動子ケース用材料および前記材料を使用した圧電振動子ケース |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP9651498A JPH11293366A (ja) | 1998-04-09 | 1998-04-09 | 圧電振動子ケース用材料および前記材料を使用した圧電振動子ケース |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH11293366A true JPH11293366A (ja) | 1999-10-26 |
Family
ID=14167256
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP9651498A Pending JPH11293366A (ja) | 1998-04-09 | 1998-04-09 | 圧電振動子ケース用材料および前記材料を使用した圧電振動子ケース |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JPH11293366A (ja) |
Cited By (5)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| US20090280026A1 (en) * | 2004-10-11 | 2009-11-12 | Diehl Metall Stiftung & Co. Kg | Copper-zinc-silicon alloy, products using the alloy and processes for producing the alloy |
| US8425697B2 (en) * | 2008-06-11 | 2013-04-23 | Xiamen Lota International Co., Ltd. | Tin-free lead-free free-cutting magnesium brass alloy |
| US20130192709A1 (en) * | 2011-11-07 | 2013-08-01 | Nibco Inc. | Leach-resistant leaded copper alloys |
| WO2014073630A1 (ja) * | 2012-11-09 | 2014-05-15 | 大豊工業株式会社 | 銅合金 |
| CN114606411A (zh) * | 2022-04-21 | 2022-06-10 | 宁波金田铜业(集团)股份有限公司 | 一种易切削白铜及其制备方法 |
-
1998
- 1998-04-09 JP JP9651498A patent/JPH11293366A/ja active Pending
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| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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