JPH11292769A - 高カリウム血症改善剤組成物 - Google Patents

高カリウム血症改善剤組成物

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JPH11292769A
JPH11292769A JP13736798A JP13736798A JPH11292769A JP H11292769 A JPH11292769 A JP H11292769A JP 13736798 A JP13736798 A JP 13736798A JP 13736798 A JP13736798 A JP 13736798A JP H11292769 A JPH11292769 A JP H11292769A
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acid
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sour agent
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Tamio Minamitani
民雄 南谷
Tomio Tsubaki
富雄 椿
Masayoshi Kushida
正吉 串田
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ORIENTAL PHARM SYNTH CHEM
Toyo Seiyaku Kasei Co Ltd
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ORIENTAL PHARM SYNTH CHEM
Toyo Seiyaku Kasei Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 少量の水での服用が可能な高カリウム血症改
善剤組成物を得る。 【構成】 服用前に予め水に懸濁するという手数を要す
ることなく、そのままの状態で服用しやすくするため、
ポリスチレンスルホン酸の塩を原薬とし、これに極く僅
かな甘味剤、或いは甘味剤と酸味剤からなる矯味剤を添
加した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、腎不全に伴う高カリウ
ム血症の改善剤組成物に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、腎不全に伴う高カリウム血症の
改善剤組成物は、陽イオン交換樹脂であるポリスチレン
スルホン酸ナトリウム、或いはポリスチレンスルホン酸
カルシウムを原薬として、腸管内でイオン交換作用によ
ってカリウムを交換し、体外へ排泄させるようにしてい
た。
【0003】しかしながら、ポリスチレンスルホン酸ナ
トリウムは、血清ナトリウム値が上昇し、高血圧、浮腫
などの副作用が現れることがあるため、カルシウム塩も
用いられるようになったが、両者とも、水、エタノール
又はエーテルにほとんど溶けない粉末状の樹脂であり、
服用に際しては砂をかむようなじゃりじゃりとした違和
感を感じるものであり、しかも、1回約5〜15gを3
0〜150mlの水に懸濁して1日2〜3回の服用と量
が多いことから、患者によってはコンプライアンスに支
障を来すおそれを多分に有するものであった。
【0004】このため一部では、ポリスチレンスルホン
酸の塩を食品やデザートなどに混入してコンプライアン
スを高める方策も試みられていた。
【0005】一方、製品化するにはポリスチレンスルホ
ン酸の塩をゼリー状として食することや、賦形剤を添加
して服用することも考えられるが、前者は添加剤による
安定性の問題や、医薬品と食品との区分化に問題を有す
るものであり、また後者はポリスチレンスルホン酸の塩
の原薬のみでも1回当り5〜15gという大量の服用で
あることから、賦形剤によって違和感をマスクキング
し、より服用しやすくするためには、1回当りの服用量
の大幅な増加と大量の水の摂取という問題が生じたので
ある。
【0006】更に、例えばポリスチレンスルホン酸の塩
であるポリスチレンスルホン酸カルシウムを錠剤化する
ことも考えられるが、ポリスチレンスルホン酸カルシウ
ムの粒子径が5μ以下の場合は、粘膜から吸収されて細
胞内皮系組織などに沈着することが報告されていること
から、5μ以下の微粒子量を0.1%以下と規制されて
いる。
【0007】このため、ポリスチレンスルホン酸カルシ
ウムの大きな粒子を使用せざるを得ないのであって、錠
剤化するに当って大きな圧力が加わった場合には、使用
されている粒子の大きさに変化をもたらし、人体への吸
収に影響を生じるおそれがあると共に、多量の錠剤を服
用しなければならないこととなり実用化には至らなかっ
た。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】従来の高カリウム血症
改善剤は、服用に際して砂をかむようなじゃりじゃりと
した違和感を感じ、しかも1回約5〜15gを30〜1
50mlの水に懸濁して服用するという用法であるた
め、極めて服用しにくい不都合を有していた。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明は、服用前に予め
水に懸濁するという手数を要することなく、そのままの
状態で服用しやすくするため、ポリスチレンスルホン酸
の塩を原薬とし、これに僅かな甘味剤、或いは甘味剤と
酸味剤からなる矯味剤を添加したのである。
【0010】原薬に対する甘味剤の添加量は、0.1〜
2.0%が好ましいのであり、更に好ましくは、原薬に
対し、甘味剤0.1〜2.0%と、酸味剤0.1〜5.
0%の添加が好ましい。
【0011】甘味剤は、アミノ酸系甘味剤、若しくは合
成甘味剤が好ましいのであって、甘味剤が、α−L−ア
スパルチム−L−フェニルアラニンメチルエステルまた
はサッカリンナトリウムであることがより好ましい。
【0012】更に好ましくは、甘味剤が、α−L−アス
パルチム−L−フェニルアラニンメチルエステルであ
り、原薬に対し、0.1〜0.5%の添加である。
【0013】酸味剤は、クエン酸系酸味剤、若しくはリ
ンゴ酸系酸味剤であることが好ましい。
【0014】更に好ましくは、酸味剤が、クエン酸であ
り、原薬に対し、2.0〜4.0%の添加である。
【0015】原薬のポリスチレンスルホン酸の塩は、ポ
リスチレンスルホン酸のカルシウム塩、若しくはナトリ
ウム塩であり、より好ましくはポリスチレンスルホン酸
のカルシウム塩である。
【0016】原薬が、ポリスチレンスルホン酸カルシウ
ム塩、若しくはナトリウム塩であり、甘味剤がα−L−
アスパルチム−L−フェニルアラニンメチルエステルで
あり、酸味剤がクエン酸であって、原薬に対し、甘味剤
0.1〜0.5%、酸味剤2.0〜4.0%からなる矯
味剤を添加するのがよい。
【0017】更に好ましくは、原薬が、ポリスチレンス
ルホン酸カルシウムであり、甘味剤がα−L−アスパル
チム−L−フェニルアラニンメチルエステルであり、酸
味剤がクエン酸であって、原薬に対し、甘味剤0.1〜
0.5%、酸味剤2.0〜4.0%からなる矯味剤を添
加するのがより効果的である。
【0018】
【作用】しかして、本発明における原薬のポリスチレン
スルホン酸の塩とは、ポリスチレンスルホン酸のカルシ
ウム塩、若しくはナトリウム塩であり、より好ましくは
ポリスチレンスルホン酸のカルシウム塩である。
【0019】本発明における甘味剤とは、アミノ酸系甘
味剤、合成甘味剤、糖アルコール系甘味剤、配糖体およ
びその誘導体系甘味剤、天然糖およびその誘導体系甘味
剤をいうのである。
【0020】更に詳しくは、アミノ酸系甘味剤としては
例えばα−L−アスパルチム−L−フェニルアラニンメ
チルエステルであり、合成甘味剤としては例えばサッカ
リン、サッカリンナトリウムであり、糖アルコール系甘
味剤としては例えばD−ソルビトール、マルチトール、
D−マンニトール、キシリトール、エリスリトール、パ
ラチニット、ラクチトール、還元麦芽糖水アメであり、
配糖体およびその誘導体系甘味剤としては例えばグリチ
ルリチン酸カリウム、グリチルリチン酸モノアンモニウ
ム、ステビオサイドであり、天然糖およびその誘導体系
甘味剤としては例えば蔗糖、ブドウ糖、果糖、異性化
糖、乳糖、蜂蜜である。
【0021】好ましくは、甘味剤がアミノ酸系甘味剤、
若しくは合成甘味剤であり、より好ましくは、甘味剤が
α−L−アスパルチム−L−フェニルアラニンメチルエ
ステル、サッカリンナトリウムである。
【0022】原薬に対する甘味剤の添加量は、0.1〜
2.0%であり、より好ましくは、α−L−アスパルチ
ム−L−フェニルアラニンメチルエステル0.1〜0.
5%である。
【0023】また、本発明における酸味剤とは、クエン
酸系酸味剤、リンゴ酸系酸味剤、アスコルビン酸系酸味
剤、グルコン酸系酸味剤、コハク酸系酸味剤、酒石酸系
酸味剤、乳酸系酸味剤、フマル酸系酸味剤、その他の酸
味剤をいうのである。
【0024】更に詳しくは、クエン酸系酸味剤としては
例えばクエン酸、クエン酸三ナトリウムおよびその無水
物であり、リンゴ酸系酸味剤としては例えばDL−リン
ゴ酸、DL−リンゴ酸ナトリウムであり、アスコルビン
酸系酸味剤としては例えばアスコルビン酸、アスコルビ
ン酸ナトリウムであり、グルコン酸系酸味剤としては例
えばグルコン酸、グルコノデルタラクトンであり、コハ
ク酸系酸味剤としては例えばコハク酸、コハク酸一ナト
リウム、コハク酸二ナトリウムであり、酒石酸系酸味剤
としては例えばDL−酒石酸、L−酒石酸、DL−酒石
酸ナトリウム、L−酒石酸ナトリウムであり、乳酸系酸
味剤としては例えば乳酸、乳酸ナトリウムであり、フマ
ル酸系酸味剤としては例えばフマル酸、フマル酸ナトリ
ウムであり、その他の酸味剤としては例えばアジピン
酸、シュウ酸である。
【0025】好ましくは、酸味剤がクエン酸系酸味剤、
リンゴ酸系酸味剤であり、より好ましくは、クエン酸、
リンゴ酸である。
【0026】原薬に対する酸味剤の添加量は、0.1〜
5.0%であり、より好ましくは、クエン酸2.0〜
4.0%である。
【0027】そして、本発明の組成物は、原薬であるポ
リスチレンスルホン酸の塩に甘味剤、或いは甘味剤と酸
味剤からなる微粉末の矯味剤を添加し、混合撹拌するこ
とにより製剤化するのであって、必要に応じてその他の
添加物や香料を加えることもある。
【0028】
【実施例】以下実施例によって本発明を詳述するが、本
発明がこれに限定されるものではない。
【0029】〔試験目的〕医療用医薬品である高カリウ
ム血症改善剤は、陽イオン交換樹胎であるポリスチレン
スルホン酸カルシウムを原薬とした場合には、用法・用
量は、経口投与の場合「通常成人1日15〜30gを2
〜3回にわけ、その1回量を水30〜50mlの水に懸
濁して服用する」こととされており、1回服用量として
は非常に多いことから水に懸濁して服用する方法が採用
されているものと考えられる。更に対象疾患が腎不全患
者であることから水の服用が厳しく制限されており、少
量の水で懸濁せざるを得ない状況がある。ここでポリス
チレンスルホン酸カルシウムを「水に溶解して」ではな
く、「水に懸濁して」となっているのは陽イオン交換樹
脂が殆ど水に溶けないためであり、「水に懸濁して」服
用しても砂のようなじゃりじゃり感が残り、且つ大量で
あることから極めて服用しにくいという状況となってい
るのである。
【0030】これらのことを前提として、服用しやすい
剤型を検討していたところ、原薬に甘味剤または酸味
剤、或いは甘味剤および酸味剤からなる矯味剤を添加す
ることにより、従来のように水で懸濁することなく、通
常薬の服用のようにそのまま服用できる製剤化の可能性
を見出すため官能試験を実施して検討した。
【0031】〔対象および方法〕 1.対象 ボランティア43名(男38名、女5名)を対象とし
た。 2.使用薬剤 使用薬剤およびその組み合わせは表1に示す通りであ
り、各項の薬剤毎にアルミ分包したものを用いた。
【0032】
【表1】
【0033】3.試験方法 (1)使用時の組み合わせ 予め甘味剤、酸味剤を分包した各薬剤(No.2〜9)
を無作為に振り分け、毎回No.1の原薬(ポリスチレ
ンスルホン酸カルシウム)と、No.2〜9の分包品の
いずれか1つの計2包を服用してもらうようにし、N
o.1の原薬単独の場合との比較となるよう配慮した
(ただし、ボランティアには毎回原薬単独との組み合わ
せであることは通知していない。また、ボランティア全
員の服用順序が毎回同一となるように統一した)。 (2)各分包品の使用方法 予め水で口をすすいだ後、各分包品約2.5gを口中に
含み、そのまま口中に留めてザラつき感、熱感の有無に
ついてを、その後、約30mlの水を用いて嚥下し、飲
みやすさについてを夫々評価判定してもらった。 (3)評価方法 ボランティア全員にアンケート用紙を配布し、飲みやす
さ、および、ザラつき感、熱感の有無について記入する
方法とした(表2)。飲みやすさは、点数制(スコアー
化)とし、2サンプルを比較して5段階評価した。ま
た、5〜4点の区分を「飲みやすい」、3点の区分を
「ふつう」、2〜1点の区分を「飲みにくい」とし、そ
のうち5点を「たいへん飲みやすい」、4点を「やや飲
みやすい」、2点を「やや飲みにくい」、1点を「たい
へん飲みにくい」として評価した。
【0034】
【表2】
【0035】また、ザラつき感、熱感の有無については
回答した人数によって比較した。更に、統計処理はMa
nn−WhitneyのU検定、若しくはX検定を使
用し、危険率5%未満を有意(P<0.05)とし、1
0%未満を有意傾向(P<0.1)とした。
【0036】〔試験結果〕 1.飲みやすさについて(表3、4、および5) (1)原薬単独と、甘味剤、酸味剤添加との比較。 酸味剤のみの添加(表1のNo.4〜5)を除く全ての
各組み合わせ製剤に、原薬単独に比して有意差(P<
0.01)がみられた。酸味剤のみの添加のうちクエン
酸添加では、原薬単独との間に格別の差はみられなかっ
たが、リンゴ酸添加では悪化が見受けられた。 (2)原薬単独と、甘味剤のみの添加、酸味剤のみの添
加との比較。 甘味剤のみの添加が、酸味剤のみの添加に比して明らか
に優れていた(P<0.01)。なお、甘味剤のみの添
加のうち、α−L−アスパルチム−L−フェニルアラニ
ンメチルエステル添加とサッカリンナトリウム添加との
間に有意差はみられなかった。また、酸味剤のみの添加
のうち、クエン酸添加とリンゴ酸添加との間にも有意差
はみられなかった。 (3)原薬単独と、甘味剤、酸味剤の両者添加との比
較。 イ.酸味剤のみを添加した場合と、甘味剤、酸味剤の両
者を添加した場合との間には明らかな差がみられ、甘味
剤、酸味剤の両者添加が有意に優れていた(P<0.0
1)。 ロ.甘味剤のみを添加した場合と、甘味剤、酸味剤の両
者を添加した場合との間には差はみられなかった。 (4)甘味剤、酸味剤の両者添加における添加剤の種類
による比較。 いずれの組み合わせにおいても、差はみられなかった。
【0037】回答者数による成績を表3に、点数制(ス
コアー)による成績を表4に、飲みやすさのU検定によ
る成績を表5に示す。
【0038】
【表3】
【0039】
【表4】
【0040】
【表5】
【0041】2.ザラつき感について(表6) (1)原薬単独と、甘味剤のみの添加、または酸味剤の
みの添加との比較。 イ.原薬単独と、甘味剤のみの添加との間では甘味剤を
添加した方が有意に優れており、甘味剤のうちα−L−
アスパルチム−L−フェニルアラニンメチルエステルと
サッカリンナトリウムでは、サッカリンナトリウム添加
の方がより優れていた。 ロ.原薬単独と、酸味剤のみの添加との間では酸味剤を
添加した方に有意傾向(P<0.1)がみられた(酸味
剤のみの添加は、飲みやすさでは悪化傾向にあったが、
ザラつき感では良化傾向にある)。 (2)原薬単独と、甘味剤、酸味剤の両者添加との比
較。 原薬単独の場合に比し、有意差(P<0.05〜0.0
1)がみられ、甘味剤、酸味剤の両者添加が優れてい
た。
【0042】
【表6】
【0043】3.熱感について(表7) (1)原薬単独と、甘味剤のみの添加、または酸味剤の
みの添加との比較。 原薬単独に比し、甘味剤のα−L−アスパルチム−L−
フェニルアラニンメチルエステル添加に有意差(P<
0.05)が、また、酸味剤のリンゴ酸添加に有意傾向
(P<0.1)がみられた。 (2)原薬単独と、甘味剤、酸味剤の両者添加との比
較。 原薬単独に比し、サッカリンナトリウムとリンゴ酸を添
加したものに有意差(P<0.05)がみられ、甘味
剤、酸味剤の両者添加が優れていた。
【0044】
【表7】
【0045】〔考察〕飲みやすさにおいては、酸味剤添
加よりも甘味剤添加方が影響が大なることがわかった。
また、甘味剤、酸味剤の両者添加の場合には、甘味剤の
みの添加との間に差はなく、相乗作用はみられなかった
が、酸味剤のみの添加との間には明らかな差が見られ、
酸味剤のみの添加では到底得られない良好な影響が働い
たものと推測される。即ち、ザラつき感や熱感も使用感
を高める上で重要な要素であると考えられ、甘味剤、酸
味剤の両者添加によりザラつき感や熱感が抑制される傾
向を示したことが、このことを裏付けるものである。更
に、表4に示されるように合計点数との比較において
も、使用薬剤/PSC比は甘味剤のみの添加、酸味剤の
みの添加の場合よりも両者添加の場合の方に高い傾向が
みられ、特にサッカリンナトリウムとリンゴ酸を添加し
たものが最も高い数値が得られ、甘味剤、酸味剤の両者
添加の影響が顕著に示唆された。
【0046】
【発明の効果】以上のように本発明の高カリウム血症改
善剤組成物は、原薬に甘味剤、或いは甘味剤と酸味剤を
添加することにより、飲みやすさは格段に向上し、ザラ
つき感や熱感についても抑制される傾向が示された。
【0047】従って、従来のように原薬を大量の水に懸
濁して服用するという特殊な服用を要することなく、通
常の薬剤と同様に少量の水での服用が可能となるもの
で、水の服用が厳しく制限されている腎不全患者であっ
ても安心して服用できる。

Claims (13)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ポリスチレンスルホン酸の塩を原薬と
    し、これに甘味剤を添加した高カリウム血症改善剤組成
    物。
  2. 【請求項2】 ポリスチレンスルホン酸の塩を原薬と
    し、これに甘味剤と酸味剤からなる矯味剤を添加した高
    カリウム血症改善剤組成物。
  3. 【請求項3】 ポリスチレンスルホン酸の塩を原薬と
    し、この原薬に対し、甘味剤0.1〜2.0%を添加し
    た高カリウム血症改善剤組成物。
  4. 【請求項4】 ポリスチレンスルホン酸の塩を原薬と
    し、この原薬に対し、甘味剤0.1〜2.0%、酸味剤
    0.1〜5.0%からなる矯味剤を添加した高カリウム
    血症改善剤組成物。
  5. 【請求項5】 甘味剤が、アミノ酸系甘味剤、若しくは
    合成甘味剤である請求項1、2、3または4記載の高カ
    リウム血症改善剤組成物。
  6. 【請求項6】 甘味剤が、α−L−アスパルチム−L−
    フェニルアラニンメチルエステルまたはサッカリンナト
    リウムである請求項1、2、3または4記載の高カリウ
    ム血症改善剤組成物。
  7. 【請求項7】 甘味剤が、α−L−アスパルチム−L−
    フェニルアラニンメチルエステルであり、原薬に対し、
    0.1〜0.5%を添加した請求項1、2、3または4
    記載の高カリウム血症改善剤組成物。
  8. 【請求項8】 酸味剤が、クエン酸系酸味剤、若しくは
    リンゴ酸系酸味剤である請求項2または4記載の高カリ
    ウム血症改善剤組成物。
  9. 【請求項9】 酸味剤が、クエン酸またはリンゴ酸であ
    る請求項2または4記載の高カリウム血症改善剤組成
    物。
  10. 【請求項10】 酸味剤が、クエン酸であり、原薬に対
    し、2.0〜4.0%を添加した請求項2または4記載
    の高カリウム血症改善剤組成物。
  11. 【請求項11】 原薬が、ポリスチレンスルホン酸のカ
    ルシウム塩、若しくはナトリウム塩である請求項1、
    2、3または4記載の高カリウム血症改善剤組成物。
  12. 【請求項12】 ポリスチレンスルホン酸カルシウム
    塩、若しくはナトリウム塩を原薬とし、この原薬に対
    し、α−L−アスパルチム−L−フェニルアラニンメチ
    ルエステル0.1〜0.5%、クエン酸2.0〜4.0
    %からなる矯味剤を添加した高カリウム血症改善剤組成
    物。
  13. 【請求項13】 ポリスチレンスルホン酸カルシウム塩
    を原薬とし、この原薬に対し、α−L−アスパルチム−
    L−フェニルアラニンメチルエステル0.1〜0.5
    %、クエン酸2.0〜4.0%からなる矯味剤を添加し
    た高カリウム血症改善剤組成物。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2001226293A (ja) * 2000-02-17 2001-08-21 Kotaro Kanpo Seiyaku Kk 服用補助剤
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