JPH11292738A - 粉体を含有する液状化粧料 - Google Patents

粉体を含有する液状化粧料

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JPH11292738A
JPH11292738A JP10116297A JP11629798A JPH11292738A JP H11292738 A JPH11292738 A JP H11292738A JP 10116297 A JP10116297 A JP 10116297A JP 11629798 A JP11629798 A JP 11629798A JP H11292738 A JPH11292738 A JP H11292738A
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JP
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inorganic
organic
liquid cosmetic
layer
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JP10116297A
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English (en)
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Yasuhiro Yamada
康博 山田
Naomi Tatsumi
尚美 辰巳
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Noevir Co Ltd
Original Assignee
Noevir Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 粉体の再分散性が良好で、且つ経時的な再分
散性の低下が見られず、さっぱりしてさらさらした良好
な使用感を有し、皮膚に対して穏和で、皮脂吸収性も良
好で、皮脂の分泌過多を制御するのに有用な二層ないし
三層の液状化粧料を提供する。さらにはきしみ感を改善
する。 【解決手段】 非イオン性物質で表面処理した無機粉体
及び有機粉体より選んだ1種又は2種以上を、0.02
重量%以上の無機塩或いは有機塩又は三価以上の無機酸
或いは有機酸を含有する水層中に分散させる。三価以上
の無機酸又は有機酸を含有させる場合、水層のpHは8
以下とする。また、非イオン性物質で表面処理する粉体
として、粒子径1nm〜10μmの非球状無機及び有機
粉体の1種以上と、粒子径1μm〜100μmの球状無
機及び有機粉体の1種以上とを組み合わせて用い、きし
み感を改善した。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、粉体層と水層或い
は粉体層と乳化層より成る二層状化粧料、又は粉体層,
水層及び油層より成る三層状化粧料であって、粉体の再
分散性が良好で、経時的な粉体の凝集がなく、さっぱり
してさらさらした使用感を有し、皮膚に対して穏和で、
皮脂の分泌過多の制御に有用な液状化粧料、及びさらに
きしみ感を改善した液状化粧料に関する。
【0002】さらに詳しくは、非イオン性物質で表面処
理した無機粉体及び有機粉体より選んだ1種又は2種以
上を、一定濃度以上の無機塩或いは有機塩又は三価以上
の無機酸或いは有機酸を含有する水層中に分散させるこ
とを特徴とする、二層ないし三層の液状化粧料に関す
る。
【0003】
【従来の技術】従来より、皮脂の分泌過多の制御や皮脂
吸着により化粧持ちを改善する目的で、皮脂吸収性粉体
を含有する化粧料が提供されている。特に夏期において
は、カーマインローションのような粉体層を有する二層
ないし三層の液状化粧料が好まれて使用される。
【0004】かかる粉体層を有する二層ないし三層の液
状化粧料は、使用に際して振とうし、粉体を均一に分散
させ、使用後静置したときに二層ないし三層に分離する
ものである。これまで、静置時には液状化粧料が層状に
美しく分離し、さらに振とうした際の粉体の分散性を高
める試みがなされてきた。特開昭58−177910に
おいては、ポリオキシエチレン付加物を除く非イオン性
界面活性剤,液体油,含水ケイ酸及び水より成る三層状
化粧料において、粉体を軟凝集させる作用を有する水溶
性塩類を含有させ、三層の分離状態を改善している。
【0005】しかしながら、従来の粉体層を有する二層
ないし三層の液状化粧料においては、静置時の外観が美
麗であっても、経時的に粉体の凝集が生じ、使用時の再
分散性が低下するという問題があった。
【0006】また、粉体を含有する液状化粧料におい
て、使用時及び使用後のかさつき及びざらつきを改善す
るため、界面活性剤,油分,粉体及び水を含有し、上層
が乳化層で下層が粉体層より形成される二層型化粧料も
開示されている(特開平3−251515)。しかし、
粉体を含有することにより生じる使用時のきしみ感が十
分改善されるには至っていない。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】そこで本発明において
は、粉体の再分散性が良好で、且つ経時的な再分散性の
低下が見られず、さっぱりしてさらさらした良好な使用
感を有し、皮膚に対して穏和で、皮脂吸収性も良好であ
って、皮脂の分泌過多を制御するのに有用な二層ないし
三層の液状化粧料を提供することを目的とした。また、
さらにはきしみ感の改善をも目的とした。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
め種々検討したところ、非イオン性物質で表面処理した
無機粉体及び有機粉体より選んだ1種又は2種以上を、
一定濃度以上の無機塩或いは有機塩又は三価以上の無機
酸或いは有機酸を含有する水層中に分散させることによ
り、粉体の再分散性がよく、しかも経時的な再分散性の
低下が見られず、皮脂吸収性も良好で、使用感にも優れ
る二層ないし三層の液状化粧料が得られることを見いだ
した。
【0009】また、非イオン性物質で表面処理する粉体
として、1nm〜10μmの粒子径を有する非球状の無
機及び有機粉体の1種以上と、1μm〜100μmの粒
子径を有する球状の無機及び有機粉体の1種以上とを組
み合わせて用いることにより、きしみ等使用感の改善効
果が高まることを見いだした。
【0010】
【発明の実施の形態】本発明において使用する粉体とし
ては、マイカ,タルク,カオリン,セリサイト,炭酸カ
ルシウム,炭酸マグネシウム,ケイ酸マグネシウム,無
水ケイ酸,硫酸バリウム等の体質顔料、ベンガラ,黄酸
化鉄,黒酸化鉄,群青,紺青,カーボンブラック等の着
色顔料、酸化チタン,酸化亜鉛等の白色顔料、雲母チタ
ン,酸化鉄処理雲母チタン等の真珠光沢顔料といった無
機粉体、及びナイロンパウダー,ポリエチレン末,ポリ
スチレン末,ポリメタクリル酸メチル,ウールパウダ
ー,セルロースパウダー,シルクパウダー,デンプン粉
などの有機粉体、β-カロチン,カルサミン,カルミ
ン,クロロフィルや、赤色202号,赤色203号,赤
色204号,赤色205号,だいだい色203号,だい
だい色204号,だいだい色401号,黄色205号,
黄色401号,青色404号等のタール色素系顔料など
の有機着色顔料が挙げられる。これらの粒子径として
は、平均粒子径が5nm〜20μm,粒径分布が1nm
〜100μmと、幅広い範囲のものを用いることができ
る。液状化粧料中における配合量は特に限定されない
が、0.1〜30重量%程度とするのが適切である。
【0011】なお上記粉体として、1nm〜10μmの
粒子径を有する非球状の無機及び有機粉体の1種以上
と、1μm〜100μmの粒子径を有する球状の無機及
び有機粉体の1種以上とを組み合わせて使用すると、特
に使用時のきしみが改善され、好ましい。またかかる粉
体として、無水ケイ酸が特に好適に用いられる。
【0012】本発明においては、上記の粉体を非イオン
性物質により表面処理して用いる。非イオン性物質とし
ては、非イオン性の界面活性剤や多価アルコール及びそ
れらの誘導体、糖及び糖アルコール類が好ましく用いら
れる。
【0013】非イオン性の界面活性剤としては、ソルビ
タンモノラウリン酸エステル,ソルビタンモノパルミチ
ン酸エステル,ソルビタンモノステアリン酸エステル等
のソルビタン脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレン(2
0E.O.)ソルビタンモノラウリン酸エステル,ポリオキシ
エチレン(20E.O.)ソルビタンモノパルミチン酸エステ
ル,ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビタンモノステア
リン酸エステル等のポリオキシエチレンソルビタン脂肪
酸エステル類、ポリオキシエチレン(20E.O.)ソルビトー
ルモノラウリン酸エステル,ポリオキシエチレン(6E.
O.)ソルビトールモノパルミチン酸エステル,ポリオキ
シエチレン(6E.O.)ソルビトールテトラオレイン酸エス
テル等のポリオキシエチレンソルビトール脂肪酸エステ
ル類、グリセリルモノステアリン酸エステル、グリセリ
ルモノイソステアリン酸エステル,グリセリルモノオレ
イン酸エステル等のグリセリル脂肪酸エステル類、ポリ
グリセリルモノステアリン酸エステル,ポリグリセリル
モノオレイン酸エステル等のポリグリセリル脂肪酸エス
テル類、プロピレングリコールモノラウリン酸エステ
ル,プロピレングリコールモノステアリン酸エステル等
のプロピレングリコール脂肪酸エステル類、ポリオキシ
エチレン(10E.O.)グリセリルモノオレイン酸エステル,
ポリオキシエチレン(10E.O.)グリセリルモノステアリン
酸エステル,ポリオキシエチレン(15E.O.)グリセリルモ
ノステアリン酸エステル等のポリオキシエチレングリセ
リル脂肪酸エステル類、ポリオキシエチレン(30E.O.)プ
ロピレングリコールモノステアリン酸エステル等のポリ
オキシエチレンプロピレングリコール脂肪酸エステル
類、ポリオキシエチレン(10E.O.)モノラウリン酸エステ
ル,ポリオキシエチレン(10E.O.)モノステアリン酸エス
テル,ポリオキシエチレン(6E.O.)モノオレイン酸エス
テル等のポリエチレングリコール脂肪酸エステル類、ポ
リオキシエチレン(25E.O.)ラウリルエーテル,ポリオキ
シエチレン(10E.O.)セチルエーテル,ポリオキシエチレ
ン(20E.O.)ステアリルエーテル等のポリオキシエチレン
アルキルエーテル類、ポリオキシエチレンポリオキシプ
ロピレンセチルエーテル等のポリオキシエチレンポリオ
キシプロピレンアルキルエーテル類、ポリオキシエチレ
ン(5E.O.)ノニルフェニルエーテル,ポリオキシエチレ
ン(10E.O.)ノニルフェニルエーテル,ポリオキシエチレ
ン(15E.O.)オクチルフェニルエーテル等のポリオキシエ
チレンアルキルフェニルエーテル類、ポリオキシエチレ
ン(10E.O.)ヒマシ油,ポリオキシエチレン(20E.O.)ヒマ
シ油等のポリオキシエチレンヒマシ油類、ポリオキシエ
チレン(40E.O.)硬化ヒマシ油,ポリオキシエチレン(50
E.O.)硬化ヒマシ油等のポリオキシエチレン硬化ヒマシ
油類等が例示される。
【0014】多価アルコール及びそれらの誘導体として
は、エチレングリコール,ジエチレングリコール,トリ
エチレングリコール,エチレングリコールモノエチルエ
ーテル,エチレングリコールモノブチルエーテル,ジエ
チレングリコールモノメチルエーテル,ジエチレングリ
コールモノエチルエーテル,プロピレングリコール,ジ
プロピレングリコール,1,3-ブチレングリコール,イソ
プレングリコール,ヘキシレングリコール,グリセリ
ン,ジグリセリン,グリセリルモノパルミチルエーテ
ル,グリセリルモノステアリルエーテル,グリセリルモ
ノオレイルエーテル,ペンタエリスリトール等が、糖及
び糖アルコールとしてはグルコース,ソルビトール,マ
ルチトール等が挙げられる。
【0015】上記の非イオン性物質による無機粉体又は
有機粉体の表面処理は、粉体の1種以上と、上記非イオ
ン性物質より選択した1種又は2種以上とを混合攪拌
し、均一とすることにより行う。その際、非イオン性物
質より選択した1種又は2種以上を、少量の水や低級ア
ルコール,多価アルコール等極性溶媒に溶解してから行
ってもよい。
【0016】本発明においては、上記のような非イオン
性物質で表面処理した無機粉体及び有機粉体の1種又は
2種以上を、一価或いは二価の塩もしくは三価以上の無
機酸或いは有機酸を含有する水層に分散させる。かかる
塩としては、塩化ナトリウム,塩化カリウム,乳酸ナト
リウム等の一価の無機塩及び有機塩、塩化カルシウム,
塩化マグネシウム,コハク酸ジナトリウム,グリチルリ
チン酸ジカリウム等の二価の無機塩及び有機塩より選択
される1種又は2種以上を含有させる。これら塩類は、
化粧料全量中0.02重量%以上含有させる必要があ
る。配合量の上限は10重量%以下とすることが好まし
い。
【0017】また、上記塩類の替わりにリン酸やクエン
酸など三価以上の無機酸や有機酸より選択した1種又は
2種以上を含有させることもできる。これらを水層に含
有させる場合には、水層のpHを8以下とし、化粧料全
量に対する配合量は0.02重量%以上とする。
【0018】本発明に係る液状化粧料は、粉体層と水層
又は乳化層より成る二層状化粧料又は粉体層,水層及び
油層より成る三層状化粧料として提供できる。
【0019】水層には、上記の一価又は二価の塩或いは
三価以上の無機酸又は有機酸の他、エタノール,イソプ
ロパノール等の低級アルコール、プロピレングリコー
ル,ジプロピレングリコール,1,3-ブチレングリコー
ル,グリセリン等の多価アルコール、グルコース,ソル
ビトール,マルチトール等の糖及び糖アルコール、ヒア
ルロン酸,コンドロイチン硫酸,デルマタン硫酸等のム
コ多糖類及びそれらの塩、グリシン,アラニン,ピロリ
ドンカルボン酸等のアミノ酸類、シルクペプチド等のペ
プチド類、可溶性コラーゲン等のタンパク質、セルロー
ス誘導体,クインスシードガム,ペクチン,プルラン,
キサンタンガム,ビーガム,カルボキシビニルポリマ
ー,アクリル酸系ポリマー等の増粘剤、水溶性色素類、
エチレンジアミン四酢酸塩等の金属イオン封鎖剤、水溶
性紫外線吸収剤、スルホ石炭酸亜鉛,タンニン酸等の収
斂剤、ビタミンB1,ビタミンB2,ビタミンC,パント
テン酸誘導体等の水溶性ビタミン類、動植物抽出物、ア
ラントイン誘導体等の抗炎症剤、防腐剤、香料、可溶化
剤等の化粧料用原料を、本発明の特徴を損なわない範囲
で含有させることができる。
【0020】油層は油性化粧料原料より構成され、全体
として液状を呈する。油性化粧料原料としては、アボカ
ド油,アルモンド油,オリーブ油,ゴマ油,サザンカ
油,サフラワー油,大豆油,ツバキ油,トウモロコシ
油,ナタネ油,パーシック油,ヒマシ油,綿実油,落花
生油等の植物性液状油、ミンク油,卵黄油等の動物性液
状油、液状ラノリン,ホホバ油等の液状ロウ類、流動パ
ラフィン,スクワラン等の液状炭化水素油、液状シリコ
ーン油などの液状油類を主体として用いる。また、本発
明の特徴を損なわない範囲で、ヤシ油,硬化ヒマシ油等
の固形状油類、ミツロウ,カルナウバロウ,キャンデリ
ラロウ,ラノリン等の固形状ロウ類、ワセリン,パラフ
ィン,セレシン,マイクロクリスタリンワックス等の固
形状炭化水素類、ラウリン酸,ミリスチン酸等の脂肪酸
類、ステアリルアルコール,イソステアリルアルコール
等の高級アルコール類、コレステロール類、ミリスチン
酸イソプロピル,グリセリルトリ2-エチルヘキサン酸エ
ステル等のエステル類、ビタミンA類,ビタミンD類,
ビタミンE類等の油溶性ビタミン類、紫外線吸収剤、油
溶性色素類、香料等を含有させることができる。
【0021】また本発明において乳化層は、水相成分,
油相成分及び界面活性剤より形成されるマイクロエマル
ションないしエマルションを含有して成る。水相成分に
は、上記した一価及び二価の塩より選ばれる1種又は2
種以上、或いは三価以上の無機酸及び有機酸より選ばれ
る1種又は2種以上を0.02重量%以上含有させる。
三価以上の無機酸或いは有機酸を含有させる場合には、
乳化層のpHを8以下とする。さらに水相には一価及び
二価の塩又は三価以上の無機酸及び有機酸以外の上記水
層構成成分を含有させることができ、油相にも上記油層
構成成分を含有させることができる。
【0022】
【実施例】さらに本発明の特徴について、実施例により
詳細に説明する。
【0023】まず本発明の実施例1として、粉体含有二
層状化粧料の処方を、比較例1〜3の処方とともに表1
に示した。これらは、表1中まずA成分を混合,攪拌し
て均一化し、次いで混合溶解したB成分を添加し、さら
に混合溶解したC成分を添加し、攪拌混合して調製す
る。
【表1】
【0024】上記実施例1及び比較例1〜比較例3につ
いて、経時的な粉体の凝集及び粉体の再分散性を評価し
た。評価は実施例及び比較例を25℃に3カ月保存した
後振とう操作を加え、その際の粉体の凝集及び分散性を
観察して行い、粉体の凝集については「○;認められな
い」,「△;やや認められる」,「×;明確に認められ
る」、粉体の再分散性につては「○;良好」,「△;や
や悪い」,「×;悪い」として表2に示した。
【0025】
【表2】 表2より明らかなように、本発明の実施例1では粉体の
経時的な凝集は見られず、再分散性も良好であった。こ
れに対し、粉体を非イオン性物質で表面処理しないで分
散させた比較例1では若干の粉体の凝集が認められ、再
分散性もやや悪くなっていた。塩化ナトリウムの配合量
を0.01重量%とした比較例2でも粉体の凝集が少々
認められ、再分散性は低下していた。粉体の非イオン性
物質による表面処理を行わず、塩化ナトリウムをも含有
しない比較例3では顕著な粉体の凝集が見られ、再分散
性も顕著に低下していた。
【0026】続いて、本発明の他の実施例の処方を示
す。
【0027】 [実施例2] 皮脂制御用二層状化粧料 (1)無水ケイ酸(平均粒子径;1.5μm, 2.00(重量%) 粒径分布;25nm〜75μm) (2)プロピレングリコール 2.00 (3)ポリオキシエチレン(10E.O.)グリセリル 2.00 モノステアリン酸エステル (4)ヒアルロン酸ナトリウム 0.01 (5)塩化ナトリウム 3.00 (6)精製水 82.79 (7)エタノール 8.00 (8)パラオキシ安息香酸メチル 0.10 (9)香料 0.10 製法:(1)〜(3)を混合して均一とし、(4),(5)を(6)に
溶解して加え、次いで(8),(9)を(7)に溶解して加えて
混合,攪拌する。
【0028】 [実施例3] 三層状日焼け止め化粧料 (1)酸化チタン(平均粒子径;100nm, 3.0(重量%) 粒径分布;20nm〜5μm) (2)ナイロンパウダー(平均粒子径;2.5μm, 1.0 (粒径分布;500nm〜10μm) (3)グリセリン 2.0 (4)ソルビタンモノイソステアリン酸エステル 2.0 (5)スクワラン 10.0 (6)ポリグリセリルジミリスチン酸エステル 1.0 (7)パラメトキシ桂皮酸2-エチルヘキシル 2.0 (8)オキシベンゾン 1.0 (9)クエン酸 0.1 (10)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (11)精製水 77.8 製法:(1)〜(4)を混合して均一とし、(6)〜(8)を(5)に
溶解して加え、次いで(9),(10)を(11)に溶解して加え
て混合,攪拌する。
【0029】 [実施例4] 皮脂制御用二層状化粧料 (1)非球状無水ケイ酸(平均粒子径;12nm, 0.25(重量%) 粒径分布;2.2nm〜25nm) (2)球状無水ケイ酸(平均粒子径;3.2μm, 0.75 粒径分布;1.5μm〜6.5μm) (3)エチレングリコール 3.00 (4)グリセリルモノイソステアリン酸エステル 0.20 (5)エタノール 20.00 (6)ローズマリーエタノール抽出物 0.01 (7)香料 0.10 (8)グリチルリチン酸ジカリウム 0.10 (9)精製水 75.59 製法:(1)〜(4)を混合して均一とし、(6),(7)を(5)に
溶解して(8)とともに(9)に加えたものを添加し、混合,
攪拌する。
【0030】上記実施例のうち、実施例1及び実施例2
について、皮脂制御効果を評価した。男女パネラー5名
を1群として、額の右半分に実施例1及び実施例2をそ
れぞれ塗布させ、塗布部及び未塗布部の皮脂量を経時的
に測定した。皮脂量はCourage & Khaza
ka社製のセブメーターSM810を用い、各実施例塗
布部及び未塗布部について3カ所において測定し、各パ
ネラーの平均値を求め、次いで5名の平均値を算出し
た。結果は図1に示した。
【0031】図1より明らかなように、本発明の実施例
1塗布部(1)及び実施例2塗布部(2)においては、
未塗布部(3)に比べて経時的な皮脂量の上昇が有意に
抑制されており、皮脂分泌過多の制御に有効であること
が示された。
【0032】次に、実施例2及び実施例3について使用
試験を行い、皮脂制御効果及び、使用時のざらつき感,
さっぱり感,さらさら感,刺激感について評価した。そ
の際、下記に示す比較例4及び比較例5についても同時
に評価を行った。使用試験は10才〜40才代の女性パ
ネラー20名を1群とし、各群に実施例及び比較例をそ
れぞれブラインドにて使用させた。皮脂制御効果等につ
いては、表3に示す評価基準に従って官能評価させて点
数化し、20名の平均値を算出した。結果は表4に示し
た。
【表3】
【0033】 [比較例4] 二層状化粧料 (1)無水ケイ酸(平均粒子径;1.5μm, 2.00(重量%) 粒径分布;25nm〜75μm) (2)プロピレングリコール 2.00 (3)ヒアルロン酸ナトリウム 0.01 (4)精製水 87.79 (5)エタノール 8.00 (6)パラオキシ安息香酸メチル 0.10 (7)香料 0.10 製法:(2),(3)を(4)に添加し、さらに(6),(7)を(5)に
溶解して加えて混合,均一化し、次いで(1)を添加して
攪拌,分散する。
【0034】 [比較例5] 三層状日焼け止め化粧料 (1)酸化チタン(平均粒子径;100nm, 3.0(重量%) 粒径分布;20nm〜5μm) (2)ナイロンパウダー(平均粒子径;2.5μm, 1.0 (粒径分布;500nm〜10μm) (3)スクワラン 10.0 (4)ポリグリセリルジミリスチン酸エステル 1.0 (5)パラメトキシ桂皮酸2-エチルヘキシル 2.0 (6)オキシベンゾン 1.0 (7)グリセリン 2.0 (8)パラオキシ安息香酸メチル 0.1 (9)精製水 79.9 製法:(3)〜(6)を混合して均一とし、(7),(8)を(9)に
溶解して加え、次いで(1),(2)を加えて混合,攪拌す
る。
【0035】
【表4】 表4より明らかなように、本発明の実施例2及び実施例
3については、水層に粉体を分散させた従来の二層状化
粧料或いは三層状化粧料である比較例4及び比較例5に
比べて、高い皮脂制御効果が認められていた。また、ざ
らつき感を感じたパネラーも少なく、さっぱり感及びさ
らさら感についても良好な評価を得ていた。さらに、使
用時の刺激感についても、微妙に感じられた程度であっ
た。これに対し、比較例4及び比較例5使用群では、ざ
らつき感及びさっぱり感の評価がやや悪くなっており、
比較例5使用群ではさっぱり感の評価も低くなってい
た。また、両使用群において若干の刺激感が認められて
いた。これらの結果は、比較例4及び比較例5において
は粉体の凝集が見られ、再分散性が低下したことが一因
であるものと考えられた。
【0036】続いて、本発明の実施例4について皮脂制
御効果の評価と使用試験を行った。その際、下記に示す
比較例6についても同時に評価を行った。皮脂制御効果
の評価は上記評価法と同様に行い、塗布後30分後及び
60分後の値を図2に示した。使用試験は10才〜40
才代の女性パネラー20名を1群とし、各群に実施例及
び比較例をブラインドにて使用させて行った。そして皮
脂制御効果、使用時のきしみ感、及びメイクアップ後に
使用させた場合のてかり抑制効果及び化粧持続性につい
て、表5の評価基準に従って官能評価させて点数化し、
20名の平均値を算出して表6に示した。
【表5】
【0037】 [比較例6] 二層状化粧料 (1)非球状無水ケイ酸(平均粒子径;2μm, 1.00(重量%) 粒径分布;0.2μm〜45μm) (2)エチレングリコール 3.00 (3)グリセリルモノイソステアリン酸エステル 0.20 (4)エタノール 20.00 (5)ローズマリーエタノール抽出物 0.01 (6)香料 0.10 (7)精製水 75.69 製法:(1)〜(3)を混合して均一とし、(5),(6)を(4)に
溶解して(7)に加えたものを添加し、混合,攪拌する。
【0038】図2より明らかなように、本発明の実施例
4塗布部(4)及び比較例6塗布部(5)においては、
未塗布部(6)に比べ経時的な皮脂量の増加は顕著に抑
制されていたが、実施例4塗布部(4)の皮脂量は、3
0分後及び60分後において比較例5塗布部(5)の皮
脂量より有意に低い値であった。すなわち、本発明の実
施例4については、比較例6に比べて有意に高い皮脂制
御効果が認められた。
【0039】
【表6】 また表6より、実施例4の皮脂制御効果は使用試験にお
いても大多数のパネラーに認められており、比較例6に
比べて良好なてかり抑制効果及び化粧持続性が認められ
ていた。さらに比較例6では、使用時に顕著なきしみ感
が認められていたが、実施例4では、ほとんど気になら
ない程度にまで低減されていた。
【0040】なお、本発明の実施例1〜実施例4におい
ては、25℃で6カ月間保存した場合、粉体の凝集等の
状態変化を全く認めず、使用試験において皮膚刺激性反
応や感作性反応を呈したパネラーも存在しなかった。
【0041】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明により、粉
体の再分散性が良好で、且つ経時的な再分散性の低下が
見られず、さっぱりしてさらさらした良好な使用感を有
し、皮膚に対して穏和で、皮脂吸収性も良好で、皮脂の
分泌過多を制御するのに有用な二層ないし三層の液状化
粧料を提供することができた。またさらに、非イオン性
物質で表面処理した無機粉体及び有機粉体として、粒子
径が1nm〜10μmの非球状粉体の1種以上と、粒子
径が1μm〜100μmの球状粉体の1種以上とを組み
合わせて用いることにより、使用時のきしみ感を低減さ
せることができた。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例1及び実施例2の皮脂制御効果を示す図
である。
【図2】実施例4及び比較例6の皮脂制御効果を示す図
である。
【符号の説明】
1 実施例1塗布部 2 実施例2塗布部 3 未塗布部 4 実施例4塗布部 5 比較例6塗布部 6 未塗布部

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 非イオン性物質で表面処理した無機粉体
    及び有機粉体より選んだ1種又は2種以上と、一価の無
    機塩及び有機塩,二価の無機塩及び有機塩より成る群か
    ら選択した1種又は2種以上0.02重量%以上とを含
    有することを特徴とする液状化粧料。
  2. 【請求項2】 非イオン性物質で表面処理した無機粉体
    及び有機粉体より選んだ1種又は2種以上と、三価以上
    の無機酸及び有機酸より選択した1種又は2種以上0.
    02重量%とを含有し、pHを8以下とすることを特徴
    とする液状化粧料。
  3. 【請求項3】 非イオン性物質で表面処理した無機粉体
    及び有機粉体として、粒子径が1nm〜10μmの非球
    状粉体の1種以上と、粒子径が1μm〜100μmの球
    状粉体の1種以上とを組み合わせて用いることを特徴と
    する、請求項1又は請求項2に記載の液状化粧料。
  4. 【請求項4】 非イオン性物質で表面処理した無水ケイ
    酸の1種又は2種以上を含有することを特徴とする、請
    求項1又は請求項2に記載の液状化粧料。
  5. 【請求項5】 非イオン性物質で表面処理した粒子径が
    1nm〜10μmの非球状無水ケイ酸の1種以上と、粒
    子径が1μm〜100μmの球状無水ケイ酸の1種以上
    とを組み合わせて用いることを特徴とする、請求項3に
    記載の液状化粧料。
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Cited By (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2004210708A (ja) * 2002-12-27 2004-07-29 Sanei Gen Ffi Inc カルミンで着色された化粧品とその着色方法
JP2016069347A (ja) * 2014-09-30 2016-05-09 小林製薬株式会社 液体外用組成物

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