JPH11292497A - コンクリートブロックの無人搬送養生施設及びそれに用いる無人搬送車 - Google Patents

コンクリートブロックの無人搬送養生施設及びそれに用いる無人搬送車

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JPH11292497A
JPH11292497A JP10119990A JP11999098A JPH11292497A JP H11292497 A JPH11292497 A JP H11292497A JP 10119990 A JP10119990 A JP 10119990A JP 11999098 A JP11999098 A JP 11999098A JP H11292497 A JPH11292497 A JP H11292497A
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 養生室に対して型枠の出し入れを行い又型枠
へのコンクリート打設や型枠解体作業を行なうための搬
送養生施設の床面の活用効率を向上させると共に作業の
安全性を向上させる。 【解決手段】 フラットな床面を有する床部3の所要部
分に、本線通路5と養生室6と積み卸しスペースを設け
る。本線通路5の床部3に、その長さ方向に延長する如
く、無人搬送車13を誘導する為の第1の誘導線15a
を埋設する。第1の誘導線15aから分岐状態で、養生
室6の奥行き方向に延長する第2の誘導線15bを床部
3に埋設する。又第1の誘導線15aから分岐状態で、
前記積み卸しスペースに向けて延長する第3の誘導線1
5cを床部3に埋設する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、無人搬送車を用い
て、養生室に対してコンクリートブロックを出し入れ可
能としたコンクリートブロックの無人搬送養生施設に関
するものである。又該無人搬送養生施設に用いる無人搬
送車に関するものである。
【0002】
【従来の技術】コンクリートの打設された型枠を型積み
場所から養生室に搬送し、養生の完了したコンクリート
ブロックを該養生室から型卸し場所にまで搬送する従来
におけるコンクリートブロックの搬送養生施設は、例え
ば図12〜14に示すように構成されていた。
【0003】即ち該搬送養生施設aは、建屋の床部bを
掘り下げて形成した本線通路cの底部に、図12〜13
に示すように、子台車dを乗せた親台車eを走行させる
レールgを敷設すると共に、前記本線通路cに分岐状態
で、本線通路の一側スペースに並設した養生室hの奥行
き方向に延長する如く、床部bを掘り下げて第1の枝線
通路j1を設け、図14に示すように、その底部に、前
記子台車dを走行させるためのレールgを敷設してい
た。
【0004】又前記本線通路cの他側スペースは、型枠
の脱型組み立てを行う脱型組み立て作業スペースiと
し、前記本線通路cに分岐状態で、該作業スペースiの
奥行き方向に延長する如く、床部bを掘り下げて第2の
枝線通路j2を設け、図14に示すと同様にして、その
底部に、前記子台車dを走行させるためのレールgを敷
設していた。
【0005】又前記本線通路cの、例えば一側スペース
の端部分は、型枠kにコンクリートを充填し該充填され
た型枠を搬送までの間待機させる充填作業スペースmと
し、前記本線通路cに分岐状態で、該充填作業スペース
mの奥行き方向に延長する如く、床部bを掘り下げて第
3の枝線通路j3を設け、その底部に、図14に示すと
同様にして、前記子台車dを走行させるためのレールg
を敷設していた。
【0006】なお前記本線通路cの掘り下げ深さは1m
50cm程度と深く、又第1、2、3の枝線通路j1,
j2,j3の掘り下げ深さも75cm程度と深かった。
このように、本線通路c及び前記枝線通路j1,j2,
j3を床部bを掘り下げて形成したのは、建屋の高さを
極力低くする必要からであった。
【0007】然して、コンクリートの充填された型枠k
を前記養生室hに搬送するには、前記充填作業スペース
mにおいて、該型枠kが載せられたパレットnを子台車
dに載せる。このとき、子台車dの支持部oは油圧シリ
ンダpで所要高さに持ち上げられている(図14に示す
と同様の状態)。その後該子台車dを、前記第3の枝線
通路j3で走行させ(図15の矢印f1)、本線通路c
で待機中の親台車eに乗せる。その後、前記親台車eを
所要の養生室に向けて移動させ(図15の矢印f2)、
ここで子台車dを下ろし、これを第1の枝線通路j1で
走行させる(図15の矢印f3)。前記のように、子台
車dの支持部oが所要高さに持ち上げられているため、
図14に示すように、前記パレットnの下面qが第1の
枝線通路j1の上端rから稍浮き上がった状態で子台車
dが走行する。所要の設置場所に搬送した後、前記支持
部oが下降し、図16に示すように、前記パレットnの
両端部分s,sが第1の枝線通路j1の上端両側部分
t,tに載せられ、養生室hへのコンクリート充填型枠
の搬送が完了するのであった。
【0008】そして、養生の完了したコンクリートブロ
ックを前記脱型組み立て作業スペースiに搬送するに
は、コンクリートブロック(型枠)を載せた子台車dを
第1の枝線通路j1で走行させて(図15の矢印f4)
親台車eに乗せ、その後、該親台車eを脱型組み立て作
業スペースiに向けて移動させる(図15の矢印f
5)。その後子台車dを下ろし、これを前記第2の枝線
通路j2で走行させ(図15の矢印f6)、コンクリー
トブロック(型枠)を作業場所に搬送する。ここで、天
井クレーンを用いて型枠が解体され、脱型が行われる。
その後、組み立てられた型枠kが子台車dに積まれ、該
子台車dが第2の枝線通路j2を走行して(図15の矢
印f7)親台車eに乗り、該親台車eが前記充填作業ス
ペースmに移動する(図15の矢印f8)。ここで子台
車dが親台車eを離れ、第3の枝線通路j3を走行し
(図15の矢印f9)、所定場所で型枠を下ろすもので
あった。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記搬
送養生施設によるときは次のような問題点があった。 台車搬送に用いる本線通路や枝線通路が、前記のよ
うに床部を掘り下げて形成されていたことから、建屋の
床面は、台車走行の専用スペースであった。従ってこの
床面を、例えば、作業終了後の後片付けのためにトラッ
クを自由に出入りさせたり、各種作業機械や車両等の格
納スペースとして利用しようとしても、その要求に応じ
ることができなかった。
【0010】 床部が掘り下げられて段差があること
から、型枠の脱型組み立て作業時やコンクリートの打設
作業時或いは作業時の歩行等に際して危険が伴う問題が
あった。
【0011】 又床部に凹凸があるために、建屋内の
掃除(脱落したコンクリートの除去等)がしにくい問題
があった。
【0012】 養生室の増設等、建屋内の設備変更が
将来的に発生した場合、床部を掘り下げて本線通路や枝
線通路を延長する大掛かりな工事が必要となるために、
将来的な設計変更に対する自由度が低い問題があった。
【0013】 子台車の支持部の昇降量をそれ程大き
く取れないために、前記親子台車を使用する場合は、養
生室内におけるコンクリートブロックの設置が、通常1
段積みに限られており、養生室内スペースの有効活用を
図ることができなかった。
【0014】 搬送養生施設の構築に際しても、床部
を掘り下げて本線通路や枝線通路を形成しなければなら
ないために、多くの施工手間を要し又工期が長引く問題
もあった。
【0015】本発明は、かかる問題点を解決し得るコン
クリートブロックの無人搬送養生施設の提供を目的とす
るものであり、又それに用いる無人搬送車の提供を目的
とするものである。
【0016】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明は以下の手段を採用する。即ち本発明に係る
無人搬送養生施設は、フラットな床面を有する床部の所
要部分にコンクリートブロックの養生室を設け、該養生
室に対するコンクリートブロックの出し入れを、誘導線
によって所要に誘導される無人搬送車を用いて行うこと
を特徴とするものである。
【0017】本発明に係る無人搬送養生施設のより具体
的な態様は、フラットな床面を有する床部の所要部分
に、本線通路と、コンクリートブロックの養生室と、積
み卸しスペースを設けると共に、前記本線通路にその長
さ方向に延長する如く、無人搬送車を誘導するための第
1の誘導線を設け、該第1の誘導線から分岐状態で、前
記養生室の奥行き方向に延長する第2の誘導線を設け、
且つ前記第1の誘導線から分岐状態で、前記積み卸しス
ペースに向けて延長する第3の誘導線を設けたことを特
徴とするものである。
【0018】前記各無人搬送養生施設において、誘導線
は床部に埋設するのがよい。
【0019】又前記各無人搬送養生施設において、養生
室は、コンクリートの打設された型枠を積載したパレッ
トを複数段に積み上げることができるように、該パレッ
トの両端部分を下方から支持する受部を上下複数段に有
する如く構成するのがよい。
【0020】本発明に係る無人搬送車は、コンクリート
の打設された型枠を下方から支持するフォークを上下動
可能に支持するマストを、垂直面内で傾動可能とし、フ
ォークで持ち上げられた型枠を略水平に維持できるよう
に前記マストの傾きを所要に設定可能としたことを特徴
とするものである。
【0021】該無人搬送車のより具体的な態様は、コン
クリートの打設された型枠を下方から支持するフォーク
を上下動可能に支持するマストを、垂直面内で傾動可能
としてなり、フォークで持ち上げられた型枠の水平度を
検知するセンサーと、その検知信号を受けて、前記型枠
を略水平に維持するように前記マストの傾きを所要に設
定する傾き調節手段とを具えることを特徴とするもので
ある。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1において本発明に係るコンク
リートブロックの無人搬送養生施設(以下施設という)
1は、フラットな床面2を有する床部3の所要部分、例
えば中央部分に本線通路5を設けると共に、その一側ス
ペースに、本線通路に沿って並設された例えば4つの養
生室6,6,6,6を設けてなる。
【0023】各養生室6の内部には、図2に示すよう
に、コンクリートの打設された型枠7を積載したパレッ
ト9を複数段に積み上げることができるように、該パレ
ット9の両端部分10,10を下方から支持する受部1
1,11が上下複数段に設けられている。又図2におい
て符号12は、養生室内の結露水等を排出する排水路で
ある。
【0024】そして前記本線通路5の長さ方向中央線に
沿って、図3に示すように、無人搬送車13を誘導する
ための第1の誘導線15aを床部3に埋設すると共に、
該誘導線15aから分岐状態で、各養生室6,6,6,
6に対応させて、養生室の奥行き方向に延長する第2の
誘導線15bを床部3に埋設してなる。
【0025】又前記本線通路5の他側スペースは積み卸
しスペース16とされ、養生の完了したコンクリートブ
ロックを卸すための型卸しステーション17と、コンク
リートの打設された型枠7をパレット9に載せた状態
で、搬送までの間待機させる(図4)型積みステーショ
ン19が設けられ、又この積み卸しスペース16で、型
枠の脱型と組み立て及び型枠へのコンクリートの打設作
業等も行われる。なお該積み卸しスペース16に隣接さ
せて、製品置場20及び鉄筋置場21が設けられてい
る。又図1において符号22は、無人搬送車の制御盤で
ある。
【0026】そして前記第1の誘導線15aから分岐状
態で、前記積み卸しスペース16に向けて延長する第3
の誘導線15cが床部3に埋設されている。この第3の
誘導線15cは、前記型卸ステーション17に延長する
誘導線15c1と、前記型積みステーション19に延長
する誘導線15c2とからなる。又前記第1の誘導線1
5aの一端側スペースは、使用する金型の変更を行う場
合の型入替えステーション23とされている。
【0027】前記無人搬送車13は、本実施の形態にお
いては図5に示すように、360度旋回できる無人フォ
ークリフトとして構成されている。該無人フォークリフ
トは、コンクリートの打設された型枠7を下方から支持
するフォーク25を上下動可能に支持するマスト26が
立設状態で設けられており、前記制御盤22からの信号
を受けて、電磁誘導方式や磁気誘導方式により、前記誘
導線15a,15b,15cに沿って移動できる。なお
該無人搬送車13は、例えば図1に示すように、本線通
路5の中央位置において、行先信号待ち状態で待機して
いる。
【0028】ところで、コンクリート打設の型枠7をフ
ォーク25が持ち上げた際に、該フォーク25が、図6
に稍誇張して示すようにその先側が下がるように撓む
と、型枠を水平に維持できず製品面(打設コンクリート
の上面)27が傾斜面になることから、本実施の形態に
おいては、フォーク25で持ち上げられた型枠7を略水
平に維持できるようにするために、前記マスト26を垂
直面内で傾動可能とし、図5に示すように、所定の傾き
状態でマスト26を固定できるように構成している。こ
のマスト26の傾動は、フォーク25で持ち上げられた
型枠7の水平度を検知するセンサー(図示せず)と、そ
の検知信号を受けて前記型枠を略水平に維持する傾き調
節手段(図示せず)を用いて行う。該傾き調節手段は、
例えば油圧装置を用いて構成し、傾きを無段階に調節可
能とするのがよい。
【0029】又、フォークが持ち上げる型枠の前後方向
の長さを検出するためのセンサー(図示せず)を設け、
このセンサーにより型枠の大きさを判別する。
【0030】なお本実施の形態においては、前輪27を
フォーク25の長さ方向中央部に配置することによりフ
ォーク25によるコンクリートブロックの持ち上げの安
定性を向上させている関係上、フォーク25の最下端位
置Aは、図5に示すように、床面2より例えば50cm
程度浮き上がっているが、前記前輪27をフォーク25
の基端よりも後側に下げることにより、図7に示すよう
に、フォーク25の最下端位置Aを略床面高さに設定す
ることも可能である
【0031】然して、前記構成を有する施設1で、前記
無人搬送車13を用いてコンクリートブロックの無人搬
送を行うには、前記待機状態の無人搬送車13を前記型
積みステーション19に移動させ(図8の矢印F1)、
ここで、コンクリートの打設された型枠7が載せられた
パレット9(図4)をフォーク25で持ち上げる。その
後前記制御盤22で、該無人搬送車13に所定養生室へ
の行先指示を与えると、無人搬送車13は前記誘導線1
5c2、第1の誘導線15a及び第2に誘導線15bに
誘導されて、前記型枠7を、指示された養生室6に搬送
する(図9の矢印F2)。該養生室6の床部3には、図
10に示すように、マークプレート29が、養生室の長
さ方向に所要間隔で設けてあり、前記センサーにより検
出された型枠の長さと、無人搬送車の走行に伴うマーク
プレート29の認識数との関係で、該無人搬送車13
は、図10〜11に示すように、既に設置されている型
枠7と所要間隔を置いて、搬送型枠7を養生室6内に所
要配置で設置する。
【0032】養生の完了したコンクリートブロックを前
記型卸しステーション17にまで搬送するには、前記待
機状態の無人搬送車13に対して、前記制御盤22で行
先指示を与え、前記第1の誘導線15a及び第2の誘導
線15bで誘導させて、該無人搬送車13を、指示され
た養生室6に移動させる(図9の矢印F3)。該無人搬
送車13は、養生室6内の所要のコンクリートブロック
をフォークで持ち上げた後、前記第2の誘導線15b、
第1の誘導線15a及び第3の誘導線15c1に誘導さ
れて前記型卸しステーション17にまで移動する(図9
の矢印F4)。該型卸しステーション17で卸された
後、脱型され、その後、型枠組み立てが行われ、次の工
程で該型枠にコンクリートが打設される。
【0033】〔その他の実施の形態〕 本発明に係る施設で用いる無人搬送車は、前記のよ
うな無人フォークリフトとして構成するのが好ましい
が、支持部が昇降できる構成を有するものであれば、例
えば、従来用いられていた前記子台車であってもよい。
【0034】 前記本線通路の両側スペースに養生室
を並設する場合は、左右の養生室列に対応させて、第1
の誘導線を本線通路の左右に平行して設け、該左右の誘
導線の夫々に無人搬送車を走行させるようにすることも
できる。これによって搬送時間の短縮が図られる。
【0035】 誘導線は、床部に埋設する他、床面に
張付けることがあり、又空中に配置することもある。
【0036】
【発明の効果】本発明は、以下の如き優れた効果を奏す
る。 本発明は、従来のように床部を掘り下げて通路を形
成するのではなく、無人搬送車を誘導する誘導線を設け
る構成を採用するため、床面の全体をフラットに形成で
きる。その結果、床面を搬送専用スペースとすることな
く、作業終了後等において、このフラットな床面にトラ
ックを自由に走行させて後片付け等を容易に行うことが
できる。又床面を、フォークリフトやトラック等の車
両、その他各種作業機械の格納スペースとしても有効に
活用できる。
【0037】 又床面に凹凸がないために、床部を掘
り下げる従来の搬送養生施設における如き作業上の危険
がないばかりか、凹凸がないために掃除(脱落したコン
クリートの除去等)も容易である。
【0038】 将来的に養生室を増設したり養生室の
配置を変更する場合であっても、床部を掘り下げる従来
施設における場合とは全く異なり、誘導線を延長したり
その配設状態を変更することによって、容易且つ低コス
トで対応できる。又搬送効率の向上を図るために、複数
台の無人搬送車を走行させる場合も、第1の誘導線を並
列して設けるだけで容易に目的を達成できる利点があ
る。このように本発明によるときは、設計変更の自由度
及び経済性が顕著である。
【0039】 特に無人搬送車を無人フォークリフト
として構成するときは、フォークの最下端位置を床面に
接近させることができるため、従来施設におけるよう
に、台車走行専用スペースの確保に伴い、建屋を低くす
る目的で1m50cm程も深く掘り下げなければならな
いといったスペース上の不経済(デッドスペースが多い
不経済)がない。従って本発明によるときは、施設の構
築が容易となるばかりか、デッドスペースを従来に比し
極端に小さくして(フォークリフトの前輪の位置によっ
ては、フォークの最下降位置を略床面高さに近づけるこ
とも可能である)、建屋の高さ方向のスペースの有効活
用を図り得ることとなる。
【0040】 又無人搬送車として無人フォークリフ
トを採用することにより、従来施設における場合とは異
なり、その昇降量の範囲で、コンクリートの打設された
型枠を養生室に複数段に積み上げることが可能となり、
養生室のスペースの有効活用を図ることができる。
【0041】 特に、フォークを上下動可能に支持す
るマストを垂直面内で傾動可能に構成するときは、コン
クリートの打設された型枠を持ち上げたフォークが、そ
の先側が下がるように撓むときにも、マストの傾きを所
定に設定することにより、持ち上げられた型枠を略水平
に維持した状態で搬送できることになり、精度の良いコ
ンクリートブロックを製造できることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】無人搬送養生施設の全体構成を説明する平面図
である。
【図2】養生室の構成を説明する正面図である。
【図3】誘導線の埋設状態を示す断面図である。
【図4】パレットに載せられたコンクリート打設型枠の
待機状態を示す正面図である。
【図5】無人搬送車による搬送状態を示す側面図であ
る。
【図6】無人搬送車による搬送の問題点を説明する側面
図である。
【図7】無人搬送車の他の態様を示す側面図である。
【図8】無人搬送車の搬送経路の一例を示す説明図であ
る。
【図9】無人搬送車の搬送経路の一例を示す説明図であ
る。
【図10】養生室へのブロックの出し入れの様子を説明
する平面図である。
【図11】養生室へのブロックの出し入れの様子を説明
する側面図である。
【図12】従来の搬送養生施設の構成を説明する平面図
である。
【図13】本線通路における親子台車の走行状態を示す
断面図である。
【図14】子台車の枝線通路における走行状態を示す正
面図である。
【図15】従来の搬送養生施設における親子台車の搬送
経路を説明する説明図である。
【図16】子台車がコンクリートブロックを養生室に設
置した状態を示す正面図である。
【符号の説明】
1 無人搬送養生施設 2 床面 3 床部 5 本線通路 6 養生室 7 型枠 9 パレット 11 受部 13 無人搬送車 15a 誘導線 15b 誘導線 15c 誘導線 25 フォーク 26 マスト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.6 識別記号 FI // G05D 1/02 B28B 11/00 A

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フラットな床面を有する床部の所要部分
    にコンクリートブロックの養生室を設け、該養生室に対
    するコンクリートブロックの出し入れを、誘導線によっ
    て所要に誘導される無人搬送車を用いて行うことを特徴
    とするコンクリートブロックの無人搬送養生施設。
  2. 【請求項2】 フラットな床面を有する床部の所要部分
    に、本線通路と、コンクリートブロックの養生室と、積
    み卸しスペースを設けると共に、前記本線通路にその長
    さ方向に延長する如く、無人搬送車を誘導するための第
    1の誘導線を設け、該第1の誘導線から分岐状態で、前
    記養生室の奥行き方向に延長する第2の誘導線を設け、
    且つ前記第1の誘導線から分岐状態で、前記積み卸しス
    ペースに向けて延長する第3の誘導線を設けたことを特
    徴とするコンクリートブロックの無人搬送養生施設。
  3. 【請求項3】 誘導線を床部に埋設したことを特徴とす
    る請求項1又は2記載のコンクリートブロックの無人搬
    送養生施設。
  4. 【請求項4】 養生室は、コンクリートの打設された型
    枠を積載したパレットを複数段に積み上げることができ
    るように、該パレットの両端部分を下方から支持する受
    部を上下複数段に有することを特徴とする請求項1、2
    又は3記載のコンクリートブロックの無人搬送養生施
    設。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のコンク
    リートブロックの無人搬送養生施設に用いる無人搬送車
    であって、コンクリートの打設された型枠を下方から支
    持するフォークを上下動可能に支持するマストを、垂直
    面内で傾動可能とし、フォークで持ち上げられた型枠を
    略水平に維持できるように前記マストの傾きを所要に設
    定可能としたことを特徴とするコンクリートブロックの
    無人搬送養生施設に用いる無人搬送車。
  6. 【請求項6】 請求項1〜4のいずれかに記載のコンク
    リートブロックの無人搬送養生施設に用いる無人搬送車
    であって、コンクリートの打設された型枠を下方から支
    持するフォークを上下動可能に支持するマストを、垂直
    面内で傾動可能としてなり、フォークで持ち上げられた
    型枠の水平度を検知するセンサーと、その検知信号を受
    けて、前記型枠を略水平に維持するように前記マストの
    傾きを所要に設定する傾き調節手段とを具えることを特
    徴とするコンクリートブロックの無人搬送養生施設に用
    いる無人搬送車。
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