JPH11290978A - 転造平ダイス及びその製造方法 - Google Patents

転造平ダイス及びその製造方法

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JPH11290978A
JPH11290978A JP10476698A JP10476698A JPH11290978A JP H11290978 A JPH11290978 A JP H11290978A JP 10476698 A JP10476698 A JP 10476698A JP 10476698 A JP10476698 A JP 10476698A JP H11290978 A JPH11290978 A JP H11290978A
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JP
Japan
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rack
die
spline
grindstone
tooth
Prior art date
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Pending
Application number
JP10476698A
Other languages
English (en)
Inventor
Kiyoshi Matsuda
清 松田
Makoto Maehara
誠 前原
Nagayoshi Tarumasa
永悦 樽政
Hideyuki Fujiwara
秀之 藤原
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
SHINKO KOBELCO TOOL KK
Toyota Motor Corp
Original Assignee
SHINKO KOBELCO TOOL KK
Toyota Motor Corp
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Publication date
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  • Mounting, Exchange, And Manufacturing Of Dies (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークのスプライン切上がり部はもちろんの
こと、ダイス本体のラック端部においても角部をなく
し、その部分への応力集中を避けて耐久性の向上を図
る。 【解決手段】 ワークの外周にスプラインを転造するた
めの転造平ダイスであって、前記ワークに対してスプラ
イン切上がり部を転造するためのダイス本体10のラッ
ク端部12bの歯形が他のラック部分12aの歯形と同
形状に設定されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、丸棒状の素材の外
周にスプラインやセレーションを転造するために使用さ
れる転造平ダイス及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の転造平ダイスは図10及
び図11で示す工程で製造するのが一般的である。すな
わち図10(A)で示すようにダイス本体50の上面に
対し、回転する砥石20をダイス本体50の幅方向へ送
ることにより、図10(B)で示す歯形のラック歯52
を1〜2本ずつ順に加工していく。
【0003】そして全てのラック歯52の加工を終えた
ら、図11(A)で示すように別工程において別の砥石
60を回転させながらダイス本体50の長さ方向へ送る
ことにより、ラック端部53をアール形状に加工する。
したがってこのラック端部53の歯形は、図11(B)
で示すように歯山の頂部側が部分的に削り取られた形状
となる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記ダイス本体50を
使用して丸棒状のワーク外周にスプラインを転造したと
き、前記ラック端部53によって成形されるワークのス
プライン切上がり部には、図11(B)で示すラック端
部53の歯形に対応した角部が生じ、その部分への応力
集中による強度の低下を招くこととなる。なおこの応力
集中による強度の低下は、ダイス本体50のラック端部
53についても当然いえることである。
【0005】請求項1記載の発明の目的は、ダイス本体
のラック端部で転造されるワークのスプライン切上がり
部はもちろんのこと、ダイス本体のラック端部において
も角部が生じるのを防止し、その部分への応力集中を避
けて耐久性の向上を図ることである。
【0006】請求項2記載の発明の目的は、ダイス本体
に対してラック端部と他のラック部分との歯形が同形状
のラック歯を一工程で加工可能とし、転造平ダイスの製
造効率を高めることである。
【0007】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
ワークの外周にスプラインを転造するための転造平ダイ
スであって、前記ワークに対してスプライン切上がり部
を転造するためのダイス本体のラック端部の歯形が他の
ラック部分の歯形と同形状に設定されている。
【0008】したがって前記ダイス本体のラック端部に
よって転造されるワークのスプライン切上がり部の歯形
に角部がなくなり、このスプライン切上がり部での応力
集中が解消されてワークの強度が高まる。またダイス本
体のラック端部においても角部がないので、この部分へ
の応力集中も解消されてダイス本体の耐久性が改善され
る。
【0009】請求項2記載の発明は、請求項1記載の転
造平ダイスの製造方法であって、回転する砥石によって
ダイス本体のラック歯を加工するとともに、この加工工
程において前記砥石をそのまま移動制御してダイス本体
のラック端部を加工することを特徴とする。
【0010】この製造方法によれば、ダイス本体に対す
るラック歯の加工に際し、ラック端部と他のラック部分
とを一工程で、かつ個々に同形の歯形に加工することが
でき、それによって転造平ダイスの製造効率が高まる。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を説明
する。図1は転造平ダイスによるスプラインの転造状態
を表した概要図である。この転造には平板形状のダイス
本体10が二枚一組で使用され、両ダイス本体10の相
対向する面にラック歯12が刻まれている。そして転造
作業に際しては、両ダイス本体10の間に配置された丸
棒状のワーク30の外周に両ダイス本体10のラック歯
12をそれぞれくい込ませつつ、これらのダイス本体1
0を互いに逆方向へ移動させる。これによってワーク3
0がその軸心回りに回転しながらその外周にスプライン
が転造される。
【0012】図2は一つのダイス本体10を表した外観
斜視図、図3はダイス本体10の一部を拡大して表した
正面図、図4は図3の右側面図である。これらの図面か
らも明らかなように前記ダイス本体10には、その長さ
方向に沿って前記のラック歯12が形成されている。図
4で示すように個々のラック歯12は、ストレートなラ
ック部分12aとアールのついたラック端部12bとに
よって構成されている。また図3で示すように各ラック
歯12の歯形は、ほぼ平坦な歯形面13を有するととも
に、歯先及び歯底にはアールがつけられている。
【0013】ここで図5及び図6によってダイス本体1
0に対するラック歯12の加工について説明する。まず
各ラック歯12は円盤状の砥石20を回転させながら図
5(A)の矢印方向(ダイス本体10の幅方向)へ送る
ことによって加工(研削)される。なお砥石20は一般
に図7で示すような断面形状をしており、図7(A)で
示す砥石20を用いた場合には一回の加工ストロークに
よってラック歯12の一山(一溝)が加工され、図7
(B)で示す砥石20を用いた場合には一回の加工スト
ロークによってラック歯12の二山(二溝)が加工され
る。
【0014】つまり図7(A)(B)で示す砥石20の
頂部22によってラック歯12の歯底が加工され、かつ
砥石20の底部23によってラック歯12の頂面が加工
される。そしてこれらの砥石20によって加工されたラ
ック歯12は、図5(B)で示すような歯形面13を有
する歯形となる。このように砥石20による加工をダイ
ス本体10の長さ方向に沿って繰り返すことにより、こ
のダイス本体10に対して複数のラック歯12が形成さ
れる。
【0015】さて砥石20による各加工ストロークの終
端近くにおいて、この砥石20を図6(A)で示すよう
に円弧状の軌跡を描くように移動させることにより、前
記のようにストレートなラック部分12aに続いてアー
ル形状のラック端部12bが加工される。このラック端
部12bについても、砥石20の頂部22によってラッ
ク歯12の歯底が加工され、かつ砥石20の底部23に
よってラック歯12の頂面が加工されるので、その歯形
はアールの中心線断面において図6(B)で示すように
ストレートなラック部分12aの歯形と同じ形状とな
る。
【0016】前記砥石20による一回の加工ストローク
においてストレートなラック部分12aとアール形状の
ラック端部12bとを共に加工できるので、これまでの
ようにそれぞれ別工程によって加工していたのと異な
り、転造平ダイスの製造効率が高められる。なお砥石2
0を前記のように移動制御するには、例えば3軸制御の
NC平面研削盤を使用すればよい。
【0017】図8は前記の転造平ダイスによって転造さ
れたワーク30の平面図である。この図面で示すように
ワーク30の外周にはスプライン32が、すでに説明し
たように二枚一組のダイス本体10を図1で示すように
使用することで転造されている。このスプライン32に
おけるスプライン切上がり部33は、ダイス本体10の
前記ラック端部12bによって転造された箇所である。
【0018】図9(A)は前記スプライン切上がり部3
3を拡大して表した斜視図、図9(B)は図10及び図
11で示す従来のダイス本体50によって転造されたワ
ークのスプライン切上がり部34を表した斜視図であ
る。本実施の形態においてはダイス本体10のラック端
部12bの歯形が他のラック部分12aの歯形と同形状
であることから、図9の比較で明らかなようにスプライ
ン切上がり部33の溝コーナーa1が他の部分と同様に
アール形状となるのに対し、従来技術のスプライン切上
がり部34の溝コーナーa2は角が生じている。
【0019】したがってスプライン切上がり部33で
は、スプライン切上がり部34と比較して応力集中が発
生しにくい。またスプライン切上がり部33ではスプラ
イン歯の肉厚b1がスプライン切上がり部34のスプラ
イン歯の肉厚b2より大きくなる。これらのことからワ
ーク30のスプライン32は、その強度が著しく高めら
れる。なおダイス本体10のラック端部12bにおいて
も角部がないので、応力集中によるダイス本体10の耐
久性低下も解消される。
【図面の簡単な説明】
【図1】転造平ダイスによるスプラインの転造状態を表
した概要図。
【図2】一つのダイス本体を表した外観斜視図。
【図3】ダイス本体の一部を拡大して表した正面図。
【図4】図3の右側面図。
【図5】ダイス本体に対するラック歯の加工状態を表し
た説明図。
【図6】ダイス本体に対するラック歯の加工状態を表し
た説明図。
【図7】砥石の形状を表した断面図。
【図8】転造されたワークの平面図。
【図9】スプライン切上がり部を従来との比較によって
表した斜視図。
【図10】従来のダイス本体に対するラック歯の加工状
態を表した説明図。
【図11】従来のダイス本体に対するラック歯の加工状
態を表した説明図。
【符号の説明】
10 ダイス本体 12 ラック歯 12a ラック部分 12b ラック端部 13 歯形面 30 ワーク 33 スプライン切上がり部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 樽政 永悦 兵庫県明石市魚住町金ヶ崎西大池179番地 1 神鋼コベルコツール株式会社内 (72)発明者 藤原 秀之 兵庫県明石市魚住町金ヶ崎西大池179番地 1 神鋼コベルコツール株式会社内

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワークの外周にスプラインを転造するた
    めの転造平ダイスであって、前記ワークに対してスプラ
    イン切上がり部を転造するためのダイス本体のラック端
    部の歯形が他のラック部分の歯形と同形状に設定されて
    いる転造平ダイス。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の転造平ダイスの製造方法
    であって、回転する砥石によってダイス本体のラック歯
    を加工するとともに、この加工工程において前記砥石を
    そのまま移動制御してダイス本体のラック端部を加工す
    ることを特徴とする転造平ダイスの製造方法。
JP10476698A 1998-04-15 1998-04-15 転造平ダイス及びその製造方法 Pending JPH11290978A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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