JPH11290717A - 電気集塵装置 - Google Patents

電気集塵装置

Info

Publication number
JPH11290717A
JPH11290717A JP9451098A JP9451098A JPH11290717A JP H11290717 A JPH11290717 A JP H11290717A JP 9451098 A JP9451098 A JP 9451098A JP 9451098 A JP9451098 A JP 9451098A JP H11290717 A JPH11290717 A JP H11290717A
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
electrode
frame
contact
conductive plate
dust collecting
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Withdrawn
Application number
JP9451098A
Other languages
English (en)
Inventor
Akihiko Sugiyama
山 明 彦 杉
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Toshiba Corp
Original Assignee
Toshiba Corp
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Toshiba Corp filed Critical Toshiba Corp
Priority to JP9451098A priority Critical patent/JPH11290717A/ja
Priority to CNB991054717A priority patent/CN1153626C/zh
Publication of JPH11290717A publication Critical patent/JPH11290717A/ja
Withdrawn legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Electrostatic Separation (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 高い集塵性能を長期間に亘って保持すると共
に、放電の可能性を除去し、かつ、集塵能力に関係する
集塵面積の変更に容易に対処することのできる集塵用電
極を備えた電気集塵装置を提供する。 【解決手段】 絶縁性の素材でなる枠状部材6の長辺部
にそれぞれ導電板4,5を装着し、支柱部21,31か
ら所定の間隔で略直角に突出する複数の枝部22,32
及び支柱部の一端から略直角に延出する接触部23,3
3を有する帯状平板の成形体でなる複数の電極部材2,
3を、枠状部材6の内側に配置し、かつ、電極部材2,
3の枝部及び支柱部が所定の間隙を保ち、枠の長手方向
で見て接触部23,33が交互に他の導電板4,5に接
触するように装着して集塵用電極を形成したものであ
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、空気に含まれる塵
を集塵する電気集塵装置に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】この種
の電気集塵装置は、一般に、塵を荷電させる荷電用電極
と、荷電された塵を捕獲する集塵用電極とを備えてい
る。このうち、荷電用電極は、塵を荷電するための線状
の放電極と、この放電極を挟むように配置された板状の
対向電極とから構成される。集塵用電極は、荷電された
塵を捕獲する捕獲電極と、荷電された塵を捕獲電極に向
かわせるように作用する反捕獲電極とから構成されてい
る。
【0003】図7はこの種の集塵用電極を構成する電極
板の平面図及びその拡大断面図である。ここに示した電
極板100は、ポリプロピレン等の絶縁シートで成形さ
れた電極基板101の片面支柱部分に沿って導電塗料を
塗布して導電層102を形成し、電極基板101の両側
絶縁部分103にスペーサ突起104を形成したもので
ある。そして、電極板100の一方の端部が電源接続部
105になっており、これらの電極基板101を順次重
ね合わせると共に、正の電圧と負の電圧とが交互に印加
されるように電源接続部105を図示省略の直流電源に
接続することによって捕獲電極と反捕獲電極として作用
する集塵用電極が構成される。
【0004】しかるに、図7に示した集塵用電極にあっ
ては、電極基板101の表面に導電性の粉塵が付着する
と、スペーサ突起104を介してリーク電流が流れやす
く、表面電位の低下による性能不良や、故障の原因にな
ることがあった。
【0005】図8はこの種の集塵用電極の他の構成例を
示す側面図であり、集塵用電極110は、高圧電源11
1の正極(高圧)側に接続した二つの反捕獲電極11
2,113を平行に配置し、これら二つの反捕獲電極1
12,113間に高圧電源111の負極(接地)側に接
続した波形断面形状の捕獲電極114を配置し、二つの
反捕獲電極112,113は表面を絶縁性の樹脂からな
る樹脂フィルム115でラミネートしたものである。
【0006】この図8に示した集塵用電極110は、捕
獲電極114と反捕獲電極112,113とが樹脂ラミ
ネート115で絶縁されてはいるが、これらの電極が部
分的に近接する構成になっているため、絶縁不良を生じ
やすく、局部的な放電による故障の可能性があった。
【0007】図9はこの種の集塵用電極のもう一つ他の
構成例を示す分解斜視図である。同図において、集塵用
電極120は捕獲電極121と反捕獲電極122とで構
成され、これらを組合わせて絶縁物からなる矩形のケー
ス123に装着される。この場合、捕獲電極121には
複数の切り起こし電極X1 ,X2 ,…,Xn が設けら
れ、反捕獲電極122には切り起こし電極X1 ,X2
…,Xn を挿入するラダー電極Y1 ,Y2 ,…,Yn+1
が設けられている。図9に示した集塵用電極120はラ
ダー電極Y1 ,Y2 ,…,Yn+1 に対してその中間に切
り起こし電極X1,X2 ,…,Xn が位置するようにす
れば、導電性の粉塵が表面に付着しても性能の劣化や信
頼性の低下は避けられるが、集塵用電極120の形状、
特に、切り起こし電極X及びラダー電極Yが並ぶ長手方
向の長さに応じて切り起こし電極X及びラダー電極Yの
個数、形状を含めた全体的な変更を余儀なくされ、部品
の標準化が難しく、また、コストの高騰を招くという問
題があった。
【0008】本発明は上記の課題を解決するためになさ
れたもので、その目的は高い集塵性能を長期間に亘って
保持すると共に、放電の可能性を除去し、かつ、集塵能
力に関係する集塵面積の変更に容易に対処することので
きる集塵用電極を備えた電気集塵装置を提供するにあ
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1に係る発明は、
電極部材間に所定の電圧を印加して荷電された塵を捕獲
する集塵用電極を有する電気集塵装置において、帯状平
板の成形体でなり、支柱部と、この支柱部の両面に所定
の間隔で略直角に突出する複数の枝部と、支柱部の一端
に設けられた接触部とを有する第1の電極部材と、帯状
平板の成形体でなり、支柱部と、この支柱部の片面に所
定の間隔で略直角に突出する複数の枝部と、支柱部の一
端に設けられた接触部とを有する第2の電極部材と、帯
状に形成され、長手方向に所定の間隔をおいた複数箇所
にそれぞれ接触部に対する被接触部を有する一対の導電
板と、絶縁性素材により矩形の枠状に形成され、枠の長
辺部にそれぞれ第1及び第2の電極部材の端部及び導電
板を装着する溝が形成された枠状部材と、を備え、枠状
部材にそれぞれ導電板を装着し、枠の内側の各短辺部に
第2の電極部材を近接配置すると共に、第2の電極部材
間に複数の第1の電極部材を配置し、かつ、枝部及び支
柱部が所定の間隙を保ち、枠の長手方向で見て接触部が
交互に他の導電板に接触するように第1及び第2の電極
部材を枠状部材に装着して集塵用電極を形成したことを
特徴とするものである。
【0010】請求項2に係る発明は、請求項1に記載の
電気集塵装置において、荷電粒子と同一の特性の電圧が
印加される導電板の被接触部に接触部が接触せしめられ
る電極部材として体積抵抗率が相対的に大きい材料を用
い、荷電粒子と反対の極性の電圧が印加される導電板の
被接触部に接触部が接触せしめられる電極部材として体
積抵抗率が相対的に小さい材料を用いることを特徴とす
るものである。
【0011】請求項3に係る発明は、請求項2に記載の
電気集塵装置において、所定の体積抵抗率の第1の素材
と、この第1の素材に体積抵抗率が相対的に小さい素材
を含有させた第2の素材とによりそれぞれ体積抵抗率の
異なる電極部材を成形したことを特徴とするものであ
る。
【0012】請求項4に係る発明は、請求項1乃至3の
いずれかに記載の電気集塵装置において、第1の電極部
材は、同一の導電板に隣接して接触せしめられる2個分
が接触部を共通にして連結され、一方の導電板に接触せ
しめられる2連の電極部材間に他方の導電板に接触せし
められる2連の電極部材の一方を介在させて枠状部材の
長手方向に交互に装着したことを特徴とするものであ
る。
【0013】請求項5に係る発明は、請求項1乃至4の
いずれかに記載の電気集塵装置において、第2の電極部
材が大地に近い側の電圧が印加される導電板に接触せし
められるように、第1及び第2の電極部材を配置したこ
とを特徴とするものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図面に示す好適な
実施形態に基づいて詳細に説明する。図1は本発明に係
る電気集塵装置を構成する集塵用電極の実施形態の構成
を示す平面図及び側面図である。同図において、全体が
参照符号1で示される集塵用電極は、帯状平板の成形体
でなり、支柱部21の両面に所定の間隔で突出する複数
の枝部22、支柱部21の一端から略直角に延出する接
触部23を有する複数個の電極部材2と、同じく帯状平
板の成形体でなり、支柱部31の片面のみに複数の枝部
32及び略直角に延出された接触部33を有する2個の
電極部材3と、帯状に形成され、長手方向に間隔2Hを
おいた複数箇所にそれぞれ被接触部41を有し、一端が
電源接続部42として折り曲げられてなる導電板4と、
同じく、長手方向に間隔2Hをおいた複数箇所にそれぞ
れ被接触部51を有し、一端が電源接続部52として折
り曲げられてなる導電板5と、合成樹脂等の絶縁性の素
材により矩形の枠状に成形され、枠の長辺部にて電極部
材2,3及び導電板4,5を保持する枠状部材6とを備
えている。
【0015】この場合、導電板4は枠状部材6の一方の
長辺部の図面で見て表側に形成された溝に装着され、そ
の電源接続部42が枠状部材6の図面で見て右方の短辺
部の外側に突出している。また、導電板5は枠状部材6
の他方の長辺部の図面で見て裏側に形成された溝に装着
され、その電源接続部52が枠状部材6の短辺部の外側
に、電源接続部42と並べて突出している。電極部材
2,3のうち斜線を施してない白抜きのものは、図面の
表側から枠状部材6に装着され、その接触部23が導電
板4に形成した被接触部41に電気的に接触せしめら
れ、斜線を施したものは、図面の裏側から枠状部材6に
装着され、その接触部23が導電板5に形成した被接触
部51に電気的に接触せしめられる。
【0016】このとき、表側から装着された電極部材2
と、裏側から装着された電極部材2,3の各枝部22,
32は相互に等しい間隔を保ち、かつ、これらの枝部2
2,32の先端は互いに他の電極部材2,3の支柱部2
1,支柱部31に対して枝部間の間隙と略等しい間隙を
保つように、その寸法及び装着位置が決められている。
そして、導電板4の電源接続部42に直流電源の正側が
接続され、導電板5の電源接続部52に直流電源の負側
が接続される。ここでの正、負は相対的なもので、負側
より正側が高電圧であることを意味し、本実施形態では
負側を接地するものとする。
【0017】なお、枠状部材6の短辺の内法寸法はQ
に、厚さはWに形成され、導電板5の幅はU(<W)で
ある。
【0018】図2は電極部材2の詳細な構成を示す平面
図及び側面図である。この電極部材2は直状の支柱部2
1を有し、この支柱部21を中心にしてその両側面から
略直角に複数の枝部22が等しい間隔で突出している。
枝部22は支柱部21に対して対称で、全て等しい長さ
2 を有し、かつ、支柱部21の長手方向に等しいピッ
チPで配置されている。また、支柱部21の一端には枝
部より短かく、しかも、支柱部21に対して「T」字形
の接触部23が形成されている。接触部23は支柱部2
1に対して対称で長さL1 (<L2 )に形成されてい
る。この電極部材2は、(b)の側面図から明らかなよ
うに、接触部23を含めた支柱部21の一端と、支柱部
21の他端とにそれぞれ切欠部24が形成されている。
つまり、枠状部材6の内法寸法Qだけ残してその外側が
切り欠かれている。そして、梨地で示した領域Aが後述
する枠状部材6に形成された溝に対して矢印R方向に挿
入され、切欠部24がこの溝の底部に当接したとき、表
面高さが一致するように幅がWに形成されている。
【0019】図3は電極部材3の詳細な構成を示す平面
図及び側面図である。この電極部材3は枠状部材6の短
辺部に近接して装着されるもので、支柱部31の片面に
枝部32が突出し、接触部33が延出している。枝部3
2は電極部材2を構成する枝部22と全く同様な長さを
有し、長手方向に等しいピッチPで配置されている。ま
た、支柱部31に対して「L」字形の接触部33が形成
されている。この電極部材2もまた、(b)の側面図か
ら明らかなように、接触部33を含めた支柱部31の一
端と、支柱部31の他端とに切欠部34が形成されてい
る。そして、梨地で示した領域Aが後述する枠状部材6
に形成された溝に挿入され、切欠部34がこの溝の底部
に当接したとき、表面高さが一致する寸法Wに形成され
ている。なお、図3に示す電極部材3は電極部材2の配
置数が偶数か奇数かによって、枠状部材6の表面の溝に
矢印R方向に挿入したり、裏面の溝に矢印S方向に挿入
したりする。このどちらに対しても、切欠部34が溝の
底部に当接したとき、表面高さが一致するように幅Wの
両側に切欠部34が形成されている。
【0020】図4中、(a)は導電板4の正面図、平面
図及び側面図であり、(b)は導電板5の正面図、平面
図及び側面図である。このうち、導電板4は横幅がUの
帯状の銅板又は燐青銅板又はアルミ板が用いられ、長手
方向で見て距離2H毎に切り起されて被接触部41が形
成され、一端部が電源接続部42として「L」字状に折
り曲げられている。この導電板4は図1で見てその表側
から被接触部41及び電源接続端子を内側にして枠状部
材6の溝に装着される。一方、導電板5もまた横幅がU
の帯状の銅板又は燐青銅板又はアルミ板が用いられ、長
手方向で見て距離2H毎に切り起されて被接触部51が
形成され、一端部が電源接続部52として「L」字状に
折り曲げられている。この導電板5は図1で見てその裏
側から被接触部51及び電源接続部52を内側にして枠
状部材6の溝に装着される。なお、電極部材3は枠状部
材6の短辺に隣接して装着されるため、導電板5の両端
の被接触部51AはL1 の長さに形成される。
【0021】図5(a)〜(e)は枠状部材6の平面
図、側面図及びその主要な部位の縦断面図である。この
枠状部材6は全体が矩形に形成され、一方の長辺部61
にはその表面から裏面に向かって深さがUの長溝63
と、この長溝63に連通する「T」字形の溝65とが形
成され、さらに、その裏面から表面に向かって、短辺の
近傍と、「T」字形の溝65の中間部とに「I」字形の
溝67が形成されている。
【0022】また、他方の長辺部62にはその裏面から
表面に向かって深さがUの長溝64と、この長溝64に
連通する「T」字形の溝66と、短辺の近傍に「L」字
形の溝69が形成され、さらに、その表面から裏面に向
かって、「T」字形の溝66の中間部に「I」字形の溝
68が形成されている。
【0023】この場合、一方の長辺部に形成される
「T」字形の溝65と他方の長辺部に形成される「I」
字形の溝68とは互いに対向する位置に形成され、同様
に、他方の長辺部に形成される「T」字形の溝66と一
方の長辺部に形成される「I」字形の溝67とは互いに
対向する位置に形成され、さらに、他方の長辺部に形成
される「L」字形の溝69と一方の長辺部に形成される
「I」字形の溝67とは互いに対向する位置に形成さ
れ、これらの溝は図1に示したように、H又は2Hの間
隔で形成される。
【0024】そして、この枠状部材6の長溝63には前
述した導電板4が被接触部41及び電源接続部42を内
側にして装着され、このとき、「T」字形の溝65に被
接触部41が嵌め込まれる。また、長溝64には前述し
た導電板5が被接触部51及び電源接続部52を内側に
して装着され、このとき、「T」字形の溝66に被接触
部51が嵌め込まれる。
【0025】さらにまた、「T」字形の溝65とこれに
対向する「I」字形の溝68には電極部材2が装着さ
れ、同じく、「T」字形の溝66とこれに対向する
「I」字形の溝67には電極部材2が装着される。そし
て、短辺部に隣接する「L」字形の溝69とこれに対向
する「I」字形の溝67には電極部材3が装着される。
【0026】この結果、図1に示したように、斜線を施
した電極部材2,3と、斜線を施していない電極部材2
とが、支柱部21,31及び枝部22,32を含めて、
相互に略等しい間隔を保って対向面積の大きな電極対が
形成され、電源接続部42に直流電源の正極を、電源接
続部52に直流電源の負極をそれぞれ接続することによ
って、斜線を施した電極部材2,3が捕獲電極として作
用し、斜線を施していない電極部材2が反捕獲電極とし
て作用する集塵用電極1が得られる。
【0027】この実施形態によれば、捕獲電極及び反捕
獲電極として作用する電極部材2,3を略一定の間隔で
保持するので、高い集塵性能を長期間に亘って保持する
と共に、放電による故障の可能性を除去することができ
る。
【0028】また、帯状平板の成形体でなる電極部材
2,3を枠状部材6の長手方向に配置する構成になって
いるため、集塵面積を変更する場合には、中間に対向す
る電極部材2を増加させることによって長手方向に延長
でき、容易に対処できる利点がある。
【0029】さらに、上記実施形態によれば、枠状部材
6の短辺に近接する電極部材3を負の電圧、すなわち、
大地電位に近い電圧が印加される導電板に接触せしめら
れるように配置したので、集塵用電極から他の部品への
電流リークも最小化できる利点もある。
【0030】なお、上記実施形態によれば、枠状部材6
の一方の長辺部の表側から導電板4及び電極部材2を装
着し、他方の長辺部の裏側から導電板5、電極部材2,
3を装着するように枠状部材6に溝63〜69を形成し
たが、枠状部材6の表側のみにこれら溝を形成したり、
あるいは、枠状部材6の裏側のみにこれら溝を形成した
りすることによって電極部材2,3の装着作業を容易に
することができる。
【0031】また、図6に示すように、同一の導電板4
に接触せしめられる二つの電極部材2を共通の接触部2
4で接続して2連の電極部材2Aを使用することによっ
て部品数を低減し、組立て作業を一層容易化することが
できる。
【0032】ところで、電気集塵装置において、荷電用
電極が塵を正に帯電させる場合には、前述したとおり、
導電板4に接続される電極部材2が反捕獲電極として作
用し、導電板5に接続される電極部材2,3が捕獲電極
として作用する。このとき、捕集効率を良好のものとす
るためには、捕獲電極を可及的に導電性の高い例えばア
ルミ等の材料で構築すると良い。
【0033】すなわち、捕獲電極の電気抵抗が高いと捕
獲した荷電粒子からの電荷が捕獲電極上に蓄積されてし
まうため、この蓄積電荷が反捕獲電極と捕獲電極との間
の電界を打消すように作用してしまい、集塵用電極の捕
集効率が著しく低下する。よって、捕獲電極を良導性に
することによって電界強度を良好に維持することができ
る。
【0034】一方、荷電用電極により荷電された粒子の
中に導電性粒子が混在していると、反捕獲電極と捕獲電
極との間にスパークが発生する場合がある。これを未然
に防止するためには反捕獲電極として半絶縁性の樹脂、
例えば、体積抵抗率が108〜1013Ωcm程度ものを
用いることが望ましいとされている。
【0035】従って、荷電粒子と同一の特性の電圧が印
加される電極部材として体積抵抗率が相対的に大きい材
料を用い、荷電粒子と反対の極性の電圧が印加される電
極部材として体積抵抗率が相対的に小さい材料を用いる
ようにすれば良い。
【0036】上述したように体積抵抗率の異なる電極部
材を成形するに当たり、体積抵抗率が108 〜1013Ω
cm程度の第1の素材と、この素材に体積抵抗率が相対
的に小さい素材を含有させた第2の素材とを用意するよ
うにすれば、体積抵抗率の異なる2種類の電極部材を容
易に製造することができる。
【0037】
【発明の効果】以上の説明によって明らかなように、請
求項1に係る発明によれば、絶縁性の素材でなる枠状部
材の長辺部にそれぞれ導電板を装着し、支柱部から所定
の間隔で略直角に突出する複数の枝部及び支柱部の一端
から略直角に延出する接触部を有する帯状平板の成形体
でなる複数の電極部材を、枠状部材の内側に配置し、か
つ、電極部材の枝部及び支柱部が所定の間隙を保ち、枠
の長手方向で見て接触部が交互に他の導電板に接触する
ように装着して集塵用電極を形成したので、高い集塵性
能を長期間に亘って保持すると共に、放電の可能性を除
去し、かつ、集塵能力に関係する集塵面積の変更に容易
に対処することができる。
【0038】請求項2に係る発明によれば、荷電粒子と
同一の特性の電圧が印加される電極部材として体積抵抗
率が相対的に大きい材料を用い、荷電粒子と反対の極性
の電圧が印加される電極部材として体積抵抗率が相対的
に小さい材料を用いるので、高い捕集効率を長期間に亘
って維持することができる効果もある。
【0039】請求項3に係る発明によれば、体積抵抗率
の高い第1の素材と、この素材に体積抵抗率が相対的に
小さい素材を含有させた第2の素材を用いることによ
り、体積抵抗率の異なる電極部材を容易に製造できる効
果も得られる。
【0040】請求項4に係る発明によれば、同一の導電
板に隣接して接触せしめられる2個の電極部材を、その
接触部を共通にして連結し、これらを枠状部材の長手方
向に交互に装着するので、部品の管理及び及び組立てが
容易化される効果もある。
【0041】請求項5に係る発明によれば、枠状部材の
短辺に近接する電極部材を大地に近い側の電圧が印加さ
れる導電板に接触せしめられるように配置したので、枠
状部材の3辺が大地に近い電圧に保持され、集塵用電極
から他の部品への電流リークも最小化できる利点もあ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る電気集塵装置を構成する集塵用電
極の実施形態の構成を示す平面図及び側面図。
【図2】図1に示した実施形態の電極部材の詳細な構成
を示す平面図及び側面図。
【図3】図1に示した実施形態の電極部材の詳細な構成
を示す平面図及び側面図。
【図4】図1に示した実施形態の導電板の詳細な構成を
示す正面図、平面図及び側面図。
【図5】図1に示した実施形態の枠状部材の詳細な構成
を示す平面図、側面図及び断面図。
【図6】本発明に係る電気集塵装置を構成する集塵用電
極の他の実施形態の電極部材の平面図。
【図7】従来の電気集塵装置の集塵用電極を構成する電
極板の平面図及びその拡大断面図。
【図8】従来の他の電気集塵装置の集塵用電極の側面
図。
【図9】従来のもう一つ他の電気集塵装置の集塵用電極
の分解斜視図。
【符号の説明】
1 集塵用電極 2,2A,3 電極部材 4,5 導電板 6 枠状部材 21,31 支柱部 22,32 枝部 23,33 接触部 41,51,51A 被接触部 42,52 電源接続部 61,62 長辺部 63,64 長溝 65〜69 溝

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】電極部材間に所定の電圧を印加して荷電さ
    れた塵を捕獲する集塵用電極を有する電気集塵装置にお
    いて、 帯状平板の成形体でなり、支柱部と、この支柱部の両面
    に所定の間隔で略直角に突出する複数の枝部と、前記支
    柱部の一端に設けられた接触部とを有する第1の電極部
    材と、 帯状平板の成形体でなり、支柱部と、この支柱部の片面
    に所定の間隔で略直角に突出する複数の枝部と、前記支
    柱部の一端に設けられた接触部とを有する第2の電極部
    材と、 帯状に形成され、長手方向に所定の間隔をおいた複数箇
    所にそれぞれ前記接触部に対する被接触部を有する一対
    の導電板と、 絶縁性素材により矩形の枠状に形成され、枠の長辺部に
    それぞれ前記第1及び第2の電極部材の端部及び前記導
    電板を装着する溝が形成された枠状部材と、 を備え、前記枠状部材にそれぞれ前記導電板を装着し、
    枠の内側の各短辺部に前記第2の電極部材を近接配置す
    ると共に、前記第2の電極部材間に複数の前記第1の電
    極部材を配置し、かつ、前記枝部及び支柱部が所定の間
    隙を保ち、枠の長手方向で見て前記接触部が交互に他の
    前記導電板に接触するように前記第1及び第2の電極部
    材を前記枠状部材に装着して前記集塵用電極を形成した
    ことを特徴とする電気集塵装置。
  2. 【請求項2】荷電粒子と同一の特性の電圧が印加される
    前記導電板の被接触部に接触部が接触せしめられる前記
    電極部材として体積抵抗率が相対的に大きい材料を用
    い、荷電粒子と反対の極性の電圧が印加される前記導電
    板の被接触部に接触部が接触せしめられる前記電極部材
    として体積抵抗率が相対的に小さい材料を用いることを
    特徴とする請求項1に記載の電気集塵装置。
  3. 【請求項3】所定の体積抵抗率の第1の素材と、この第
    1の素材に体積抵抗率が相対的に小さい素材を含有させ
    た第2の素材とによりそれぞれ体積抵抗率の異なる前記
    電極部材を成形したことを特徴とする請求項2に記載の
    電気集塵装置。
  4. 【請求項4】前記第1の電極部材は、同一の前記導電板
    に隣接して接触せしめられる2個分が前記接触部を共通
    にして連結され、一方の前記導電板に接触せしめられる
    2連の電極部材間に他方の前記導電板に接触せしめられ
    る2連の電極部材の一方を介在させて前記枠状部材の長
    手方向に交互に装着したことを特徴とする請求項1乃至
    3のいずれかに記載の電気集塵装置。
  5. 【請求項5】前記第2の電極部材が大地に近い側の電圧
    が印加される前記導電板に接触せしめられるように、前
    記第1及び第2の電極部材を配置したことを特徴とする
    請求項1乃至4のいずれかに記載の電気集塵装置。
JP9451098A 1998-04-07 1998-04-07 電気集塵装置 Withdrawn JPH11290717A (ja)

Priority Applications (2)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9451098A JPH11290717A (ja) 1998-04-07 1998-04-07 電気集塵装置
CNB991054717A CN1153626C (zh) 1998-04-07 1999-04-07 电集尘装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP9451098A JPH11290717A (ja) 1998-04-07 1998-04-07 電気集塵装置

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JPH11290717A true JPH11290717A (ja) 1999-10-26

Family

ID=14112328

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP9451098A Withdrawn JPH11290717A (ja) 1998-04-07 1998-04-07 電気集塵装置

Country Status (2)

Country Link
JP (1) JPH11290717A (ja)
CN (1) CN1153626C (ja)

Cited By (6)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005115628A1 (ja) * 2004-05-28 2005-12-08 Midori Anzen Co., Ltd. 電極および電気集塵機
WO2005115627A1 (ja) * 2004-05-28 2005-12-08 Midori Anzen Co., Ltd. 電極および電気集塵機
JP2010119950A (ja) * 2008-11-19 2010-06-03 Daikin Ind Ltd 集塵装置
WO2010129024A3 (en) * 2009-04-28 2011-02-24 Cambridge International, Inc. Electrostatic precipitator and self cleaning collection belt therefor
CN113330194A (zh) * 2018-10-22 2021-08-31 上海必修福企业管理有限公司 一种发动机尾气除尘系统和方法
US11618041B2 (en) * 2017-10-24 2023-04-04 Suzhou Beiang Technology Ltd. Base body and dust collector

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR101839557B1 (ko) * 2015-10-30 2018-04-26 엘지전자 주식회사 전기집진장치 및 이를 포함하는 공기조화기
EP3162444B1 (en) 2015-10-30 2021-09-15 LG Electronics Inc. Electric dust collector and air conditioner including the same, air conditioner using an electric dust collector

Cited By (11)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2005115628A1 (ja) * 2004-05-28 2005-12-08 Midori Anzen Co., Ltd. 電極および電気集塵機
WO2005115627A1 (ja) * 2004-05-28 2005-12-08 Midori Anzen Co., Ltd. 電極および電気集塵機
JPWO2005115627A1 (ja) * 2004-05-28 2008-03-27 ミドリ安全株式会社 電極および電気集塵機
JPWO2005115628A1 (ja) * 2004-05-28 2008-03-27 ミドリ安全株式会社 電極および電気集塵機
JP4562730B2 (ja) * 2004-05-28 2010-10-13 ミドリ安全株式会社 電極および電気集塵機
JP4562729B2 (ja) * 2004-05-28 2010-10-13 ミドリ安全株式会社 電極および電気集塵機
JP2010119950A (ja) * 2008-11-19 2010-06-03 Daikin Ind Ltd 集塵装置
WO2010129024A3 (en) * 2009-04-28 2011-02-24 Cambridge International, Inc. Electrostatic precipitator and self cleaning collection belt therefor
US11618041B2 (en) * 2017-10-24 2023-04-04 Suzhou Beiang Technology Ltd. Base body and dust collector
CN113330194A (zh) * 2018-10-22 2021-08-31 上海必修福企业管理有限公司 一种发动机尾气除尘系统和方法
CN113330194B (zh) * 2018-10-22 2023-08-15 上海必修福企业管理有限公司 一种发动机尾气除尘系统和方法

Also Published As

Publication number Publication date
CN1233535A (zh) 1999-11-03
CN1153626C (zh) 2004-06-16

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR101610024B1 (ko) 전기집진장치 및 그 전극
US7928314B2 (en) Terminal box for a solar battery module and a method for producing such a terminal box
KR20120136795A (ko) 전기집진장치
JP7128287B2 (ja) エネルギー密度が向上した構造を有するバッテリーモジュール、それを含むバッテリーパック及び自動車
KR20150003864A (ko) 바이메탈 버스 바 조립체
US20020081489A1 (en) Prismatic battery with maximized and balanced current transmission between electrodes and terminals
US20200136121A1 (en) Battery tab configuration
CN110383409B (zh) 具有分离体的电极双电层电容器
EP2192643A2 (en) Electrode plate multi-end sides to single end side current collector of an electricity storage/discharge device
JPH11290717A (ja) 電気集塵装置
JPH06165949A (ja) 電気集塵機
JPH0660905A (ja) 集合化燃料電池
JP4294807B2 (ja) 空気清浄機
JP2582975B2 (ja) 集塵セル
US11069943B2 (en) Electrode assembly comprising electrode lead coupled to long-side area
KR20120006982A (ko) 갈바닉 셀
JP3616283B2 (ja) 静電式集塵装置における電極支持方法および電極支持装置
JP2001062339A (ja) 電気集塵エレメント
JPS6025894Y2 (ja) 電解コンデンサの端子構造
JP2000102745A (ja) 空気清浄機
KR200156415Y1 (ko) 전기집진장치
JPS6227232Y2 (ja)
JPH075872Y2 (ja) コレクタ電極板
JP2780906B2 (ja) 空気清浄装置
WO2023167217A1 (ja) バイポーラ型電池

Legal Events

Date Code Title Description
A300 Withdrawal of application because of no request for examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300

Effective date: 20050607