JP2000102745A - 空気清浄機 - Google Patents

空気清浄機

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JP2000102745A
JP2000102745A JP10276079A JP27607998A JP2000102745A JP 2000102745 A JP2000102745 A JP 2000102745A JP 10276079 A JP10276079 A JP 10276079A JP 27607998 A JP27607998 A JP 27607998A JP 2000102745 A JP2000102745 A JP 2000102745A
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Japan
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electrode
dust
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negative
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JP10276079A
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English (en)
Inventor
Hirokazu Sakai
洋和 酒井
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Sumitomo Riko Co Ltd
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Sumitomo Riko Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】カーボン成分が付着しても集塵能力が低下せ
ず、様々な塵埃をも集塵する空気清浄機を提供する。 【解決手段】イオナイザーAは、塵埃にプラスの電荷を
帯びさせるプラスイオナイザーA1 と、塵埃にマイナス
の電荷を帯びさせるマイナスイオナイザーA2 とが交互
に配設されている。集塵ユニットBの陽電極1は、凹条
3と凸条4とが交互にそれらの幅方向に連続するような
波形に形成されたシート状のもので、それら凹条3の底
部と凸条4の天部とにそれらの長さ方向の両端部分を除
いた部分に開口が形成されたものである。陰電極2は、
陽電極1の開口に対応し、それら開口から挿入できるよ
うに、複数の電極板2aが平行に形成されている。そし
て、陽電極1と陰電極2とは、接触しないように、陰電
極2の各電極板2aを陽電極1の凹条3の凹所と凸条4
の開口とに交互に挿入するようにして使用される。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、電気式の空気清浄
機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来から、空気清浄機には、空気中の塵
埃に電荷を帯びさせることにより集塵する電気式のもの
がある。このものは、空気中の塵埃にプラスの電荷を帯
びさせるイオナイザーと、プラスの電荷を帯びた塵埃を
集塵する集塵ユニットとを備えている。図7および図8
に示すように、この集塵ユニット50は、上記イオナイ
ザーよりも空気清浄機の空気排出口側に設けられ、陽電
極51と陰電極52とからなっている。この陽電極51
は、電極板が絶縁材で被覆されてテープ状に形成され、
陰電極52は、電極板がむき出しのテープ状になってい
る。そして、陽電極51は、図7に示すような1本のテ
ープ状のものを略渦巻き状に形成したもの、もしくは図
8に示すような複数本のテープ状のものを平行に形成し
たもの等であり、その表面と裏面とが隙間をあけて対峙
するように空気清浄機本体に固定されている。陰電極5
2は、上記隙間に挿入され、上記隙間を維持するための
波形部53が所定間隔で形成されている。すなわち、こ
れら波形部53の山部分53aと谷部分53bとが、陽
電極51の表面と裏面の絶縁材に接触することにより、
上記隙間を維持している。この接触による電気的な短絡
を防止するためにおよび集塵した塵埃に火花放電を起こ
さず高電圧を印加できるようにするために、陽電極51
は、上述したように、電極板が絶縁材で被覆されてい
る。
【0003】そして、空気清浄機を作動させると、ま
ず、空気流入口から入った空気中の塵埃は、イオナイザ
ーにより、プラスの電荷を帯びる。ついで、プラスの電
荷を帯びた集塵が集塵ユニット50の陰電極52に電気
的に吸着する。これ以外に、イオナイザーにより電荷を
帯びなかった塵埃が両電極51,52に吸着することが
ある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、アスフ
ァルト道路のダストやディーゼル車の排気ガス等には、
カーボン成分が多く含まれる。このため、上記空気清浄
機を自動車の室内用等として用いると、イオナイザーに
よりプラスの電荷を帯びたカーボン成分が集塵ユニット
50の陰電極52に吸着する。そして、陰電極52の波
形部53の山部分53aや谷部分53bと陽電極51の
表面や裏面との間にカーボン成分が吸着すると、カーボ
ン成分の通電性のため、陰電極52の電子が陽電極51
の表面や裏面に移動し、陽電極51と陰電極52との電
位差が減少する。このようになると、集塵ユニット50
の集塵能力が低下する。
【0005】また、プラスの電荷を帯びにくい塵埃もあ
る。このような塵埃は、集塵ユニット50の陰電極52
に吸着しにくいため、上記空気清浄機では、集塵されな
いことがある。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みなされた
もので、カーボン成分が吸着しても集塵能力が低下せ
ず、様々な塵埃をも集塵する空気清浄機の提供をその目
的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、本発明の空気清浄機は、塵埃に電荷を帯びさせるイ
オナイザーと、電荷を帯びた塵埃を電極に電気的に吸着
させる集塵ユニットを備えた空気清浄機であって、上記
イオナイザーが、塵埃にプラスの電荷を帯びさせるプラ
スイオナイザーと、塵埃にマイナスの電荷を帯びさせる
マイナスイオナイザーとからなり、上記集塵ユニット
が、隙間をあけて対峙する電極板を有する陽電極と、こ
れら陽電極に非接触状態で上記隙間に挿入されている平
板状の電極板を有する陰電極とを備えているという構成
をとる。
【0008】すなわち、本発明の空気清浄機は、塵埃に
プラスの電荷を帯びさせるプラスイオナイザーと、塵埃
にマイナスの電荷を帯びさせるマイナスイオナイザーと
を備えているため、塵埃にプラスまたはマイナスのいず
れかの電荷を帯びさせることができる。このため、プラ
スの電荷を帯びた塵埃は、集塵ユニットの陰電極に吸着
し、マイナスの電荷を帯びた塵埃は、集塵ユニットの陽
電極に吸着する。したがって、プラスの電荷を帯びにく
い塵埃であっても、その塵埃にマイナスの電荷を帯びさ
せることにより、その塵埃を集塵ユニットの陽電極に吸
着させて集塵することができるようになる。したがっ
て、本発明の空気清浄機は、様々な塵埃をも集塵するこ
とができる。また、集塵ユニットは対峙して並べられた
陽電極の隙間に陰電極が非接触状態で挿入されているた
め、カーボン成分が吸着しても、陰電極の電子が陽電極
に移動することが起こらず、陽電極と陰電極との電位差
が減少しない。このため、カーボン成分の吸着による集
塵ユニットの集塵能力の低下が起こらず、安定する。な
お、本発明において、塵埃には、煙草の煙およびアスフ
ァルト道路のダストやディーゼル車の排気ガス等に含ま
れるカーボン成分等も含まれるものとする。
【0009】また、本発明の空気清浄機において、プラ
スイオナイザーとマイナスイオナイザーとが交互に配設
されている場合には、プラスの電荷を帯びた塵埃とマイ
ナスの電荷を帯びた塵埃とが集塵ユニットに均一に集塵
される。
【0010】また、本発明の空気清浄機において、陽電
極の対峙する電極板の端部同士が、電気的に接続されて
いる場合には、電極板が複数備えられていても、電気的
に接続した部分の一部をプラス電源に接続することによ
り、各電極板をプラス電源と電気的に接続することがで
きる。
【0011】また、本発明の空気清浄機において、陽電
極がテープ状の電極板を有し、この電極板がその長手方
向でつづら折り状に曲げられ、その折り曲げ部において
隙間をあけて対峙する電極板と電極板との間の部分のそ
れぞれに陰電極の平板状の電極板が挿入されている場合
には、陽電極の形状が簡単であるため、陽電極が簡単に
形成される。
【0012】また、本発明の空気清浄機において、陰電
極が、その材料となる金属板に切り込みを入れ、これら
切り込みで囲まれた部分を起立させて形成されている場
合には、形成工程が簡単であるため、陰電極が簡単に形
成される。
【0013】また、本発明の空気清浄機において、陽電
極の電極板が、ポリ塩化ビニル系樹脂材料にエチレン酢
酸ビニル共重合体が配合されている絶縁材で被覆されて
いる場合には、絶縁材の経時的劣化が防止される。さら
に、様々な使用環境においても、体積抵抗率が安定し、
陽電極の表面電位の低下も生じない。このため、使用環
境による集塵ユニットの集塵能力の低下が起こらず、安
定する。
【0014】
【発明の実施の形態】つぎに、本発明の実施の形態を図
面にもとづいて詳しく説明する。
【0015】図1〜図4は、本発明の空気清浄機の一実
施の形態を示している。この実施の形態では、空気清浄
機は、図1に示すように、空気流入口(図示せず)側か
ら順に、イオナイザーA,集塵ユニットB,送風ファン
Cおよび空気排出口(図示せず)を備えている。
【0016】イオナイザーAは、塵埃にプラスの電荷を
帯びさせるプラスイオナイザーA1と、塵埃にマイナス
の電荷を帯びさせるマイナスイオナイザーA2 とが交互
に配設されている。
【0017】集塵ユニットBは、陽電極1と陰電極2と
を備えており、そのうちの陽電極1は、図2に示すよう
に、凹条3と凸条4とが交互にそれらの幅方向に連続す
るような波形に形成されたシート状のもので、それら凹
条3の底部と凸条4の天部とにそれらの長さ方向の両端
部分を除いた部分に開口5が形成されたものである(た
だし、凸条4の天部の開口5は図示されず)。一方、集
塵ユニットB(図1参照)の陰電極2は、図3に示すよ
うに、上記陽電極1の開口5(図2参照)に対応し、そ
れら開口5から挿入できるように、複数の電極板2aが
平行に形成されている。そして、上記陽電極1と陰電極
2とは、図1に示すように、接触しないように、陰電極
2の各電極板2aを陽電極1の凹条3の凹所と凸条4の
開口5(図2参照)とに交互に挿入するようにして使用
される。
【0018】さらに詳しく説明すると、上記集塵ユニッ
トB(図1参照)の陽電極1は、図4に示すようなシー
ト電極6を、図2に示すような波形に屈曲させることに
より形成される。このシート電極6は、図2に示す陽電
極1の凹条3と凸条4の側壁に相当する部分にアルミニ
ウム箔からなる電極板1aを備えているとともに、これ
らの電極板1aの一端部同士を電気的に接続するアルミ
ニウム箔からなる通電部7を備えている。そして、これ
らアルミニウム箔は、絶縁材8で被覆されている。さら
に、図2に示す陽電極1の開口5となる部分は、切り取
られて開口5が形成されている。また、上記絶縁材8の
材質は、ポリ塩化ビニル系樹脂材料にエチレン酢酸ビニ
ル共重合体が配合されているものである。
【0019】このようなシート電極6は、つぎのように
して製造することができる。まず、帯状の絶縁材8を繰
り出しながら、その一面に接着剤を塗布し、アルミニウ
ム箔を接着する。ついで、アルミニウム箔をハーフカッ
トして電極板1aおよび通電部7を発現させる。つぎ
に、不要なアルミニウム箔を接着剤とともに剥ぎ取る。
つぎに、その上の一面に接着剤を塗布し、帯状の他の絶
縁材8を接着する。つぎに、図2に示す陽電極1の開口
5となる部分を切り取り開口5を形成する。つぎに、こ
のようにして製造されたものを所要の長さに切断し、シ
ート電極6が完成する。
【0020】そして、完成したシート電極6を図2に示
す形状に屈曲形成することにより、陽電極1を形成す
る。この陽電極1の凹条3と凸条4の側壁に相当する部
分は、互いに隙間をあけて平行に対峙しており、陽電極
1は、この隙間を維持するに充分な剛性を有している。
【0021】一方、集塵ユニットB(図1参照)の陰電
極2は、図3に示すように、ステンレス製の複数の電極
板2aが平行に形成されており、これら電極板2aは、
平板状をしており、その両端部でステンレス製の板材2
bに固定され一体となっている。また、各電極板2a
は、上記陽電極1の開口5(図2参照)の位置に対応
し、それら開口5から挿入できる大きさになっている。
さらに、陰電極2は、その形状を維持するに充分な剛性
を有している。
【0022】そして、上記陽電極1と陰電極2とは、図
1に示すように、接触しないように、陰電極2の各電極
板2aを陽電極1の凹条3の凹所と凸条4の開口5(図
2参照)とに交互に挿入するようにして空気清浄機本体
に固定される。この状態では、陽電極1の凹条3と凸条
4の側壁に相当する部分に埋設されているアルミニウム
箔からなる電極板1a(図4参照)と陰電極2のステン
レス製の電極板2aとが隙間をあけて平行に対峙してい
る。また、陽電極1はプラス電源に、陰電極2はマイナ
ス電源に接続される。陽電極1は、絶縁材8で被覆され
ているが、上記通電部7を被覆する絶縁材8の表面から
通電性を有するビス等で通電部7を貫通させて端子とと
もに空気清浄機本体に固定することにより、端子を設け
ることができ、プラス電源への接続が可能となる。この
とき、陽電極1の各電極板1aは、通電部7とビス等と
端子とを介してプラス電源に接続されている。
【0023】そして、空気清浄機を作動させると、送風
ファンCが回り、プラスイオナイザーA1 によりプラス
の電荷を帯びた空気中の塵埃は、矢印Dの向きに流れ、
集塵ユニットBの陰電極2に吸着し、マイナスイオナイ
ザーA2 によりマイナスの電荷を帯びた空気中の塵埃
は、矢印Dの向きに流れ、集塵ユニットBの陽電極1に
吸着する。この場合、プラスイオナイザーA1 とマイナ
スイオナイザーA2 とが交互に配設されているため、プ
ラスの電荷を帯びた塵埃とマイナスの電荷を帯びた塵埃
とが集塵ユニットBに均一に集塵される。さらに、カー
ボン成分が吸着しても、陽電極1と陰電極2とが接触す
る部分がないため、従来と異なり、陰電極2の電子が陽
電極1に移動することが起こらず、陽電極1と陰電極2
との電位差が減少しない。このため、カーボン成分の吸
着による集塵ユニットBの集塵能力の低下が起こらず、
安定する。
【0024】また、陽電極1の絶縁材8の材質が、ポリ
塩化ビニル系樹脂材料にエチレン酢酸ビニル共重合体を
配合させたものであるため、絶縁材の経時的劣化が防止
される。さらに、様々な使用環境においても、体積抵抗
率が安定し、陽電極1の表面電位の低下も生じない。こ
のため、使用環境による集塵ユニットBの集塵能力の低
下が起こらず、安定する。
【0025】また、陽電極1の電極板1aは、それらの
一端部同士が通電部7で電気的に接続されているため、
陽電極1の電極板1aが複数備えられていても、通電部
7に端子を1つ設けてプラス電源に接続することによ
り、各電極板1aをプラス電源と電気的に接続すること
ができる。
【0026】また、陽電極1の隙間は、それ自身の剛性
により維持されているため、陰電極2の電極板2aに波
形部を形成する必要がなく、陰電極2の電極板2aは平
板状のままでよい。このため、陰電極2の電極板2aの
加工コストを低減させることができる。
【0027】図5は、この実施の形態の陰電極の変形例
の材料を示している。この陰電極は、つぎのようにして
簡単に形成される。まず、陰電極の材料となるステンレ
ス板9に、図の実線で示す連続しない切り込み10を入
れる。ついで、切り込み10の端部を結ぶ部分11を軸
として、切り込み10で囲まれた山形形状の部分12を
全て同じ方向に90°起立させる。このようにして、陰
電極が形成され、90°起立された山形形状の部分12
が電極板となる。この陰電極も、その形状を維持するに
充分な剛性を有している。
【0028】図6は、この実施の形態の集塵ユニットの
変形例を示している。この集塵ユニットの陽電極13
は、テープ状に形成されたテープ電極である。このテー
プ電極は、電極板(図示せず)としてアルミニウム箔が
用いられ、このアルミニウム箔が絶縁材で被覆されてい
る。このアルミニウム箔は、テープ電極に連続して埋設
されている。そして、このテープ電極をその長手方向で
つづら折り状に屈曲形成することにより、陽電極13を
形成する。この形成は、陽電極13がつづら折り状とい
う簡単な形状であるため、簡単に行われる。また、この
状態では、その折り曲げ部において、テープ電極同士
は、テープ電極間に隙間をあけて対峙しており、陽電極
13は、この隙間を維持するに充分な剛性を有してい
る。
【0029】一方、集塵ユニットの陰電極14は、上記
アルミニウム箔と略同じ幅のステンレス製の電極板14
aが、上記つづら折りの各折り曲げ部の隙間に、陽電極
13と接触しないように挿入されるように形成されてい
る。そして、上記電極板14aは、その一端部でステン
レス製の板材15に固定され一体となっている。さら
に、陰電極14は、その形状を維持するに充分な剛性を
有している。
【0030】それ以外の部分は、上記実施の形態と同様
である。また、空気清浄機を作動させると、イオナイザ
ーによりプラスの電荷またはマイナスの電荷を帯びた空
気中の塵埃は、図面の表面から裏面に向かう方向に流
れ、上記実施の形態と同様の作用・効果を奏する。
【0031】なお、電極板1a,2a,14aの材料に
アルミニウム箔およびステンレスを用いたが、これに限
定されるものではなく、他の金属材料を用いてもよい。
【0032】また、上記実施の形態において、陽電極
1,13の隙間の維持および陰電極2,14の形状の維
持は、陽電極1,13および陰電極2,14の空気清浄
機本体への固定により行ってもよい。例えば、空気清浄
機本体に、陽電極1,13および陰電極2,14の側縁
部が嵌合する溝を設け、これらの溝に陽電極1,13お
よび陰電極2,14の側縁部をそれぞれ嵌合させること
により行う。さらに、充分な剛性を有した両電極1,
2,13,14を、上記溝により空気清浄機本体に固定
してもよい。このようにすると、上記維持がより容易と
なる。
【0033】
【発明の効果】以上のように、本発明の空気清浄機は、
塵埃にプラスの電荷を帯びさせるプラスイオナイザー
と、塵埃にマイナスの電荷を帯びさせるマイナスイオナ
イザーとを備えているため、塵埃にプラスまたはマイナ
スのいずれかの電荷を帯びさせることができる。このた
め、プラスの電荷を帯びた塵埃は、集塵ユニットの陰電
極に吸着し、マイナスの電荷を帯びた塵埃は、集塵ユニ
ットの陽電極に吸着する。したがって、プラスの電荷を
帯びにくい塵埃であっても、その塵埃にマイナスの電荷
を帯びさせることにより、その塵埃を集塵ユニットの陽
電極に吸着させて集塵することができるようになる。し
たがって、本発明の空気清浄機は、様々な塵埃をも集塵
することができる。また、集塵ユニットは対峙して並べ
られた陽電極の隙間に陰電極が非接触状態で挿入されて
いるため、カーボン成分が吸着しても、陰電極の電子が
陽電極に移動することが起こらず、陽電極と陰電極との
電位差が減少しない。このため、カーボン成分の吸着に
よる集塵ユニットの集塵能力の低下が起こらず、安定す
る。
【0034】また、本発明の空気清浄機において、プラ
スイオナイザーとマイナスイオナイザーとが交互に配設
されている場合には、プラスの電荷を帯びた塵埃とマイ
ナスの電荷を帯びた塵埃とが集塵ユニットに均一に集塵
される。
【0035】また、本発明の空気清浄機において、陽電
極の対峙する電極板の端部同士が、電気的に接続されて
いる場合には、電極板が複数備えられていても、電気的
に接続した部分の一部をプラス電源に接続することによ
り、各電極板がプラス電源と電気的に接続される。
【0036】また、本発明の空気清浄機において、陽電
極の対峙する電極板の端部同士が、電気的に接続されて
いる場合には、電極板が複数備えられていても、電気的
に接続した部分の一部をプラス電源に接続することによ
り、各電極板をプラス電源と電気的に接続することがで
きる。
【0037】また、本発明の空気清浄機において、陽電
極がテープ状の電極板を有し、この電極板がその長手方
向でつづら折り状に曲げられ、その折り曲げ部において
隙間をあけて対峙する電極板と電極板との間の部分のそ
れぞれに陰電極の平板状の電極板が挿入されている場合
には、陽電極の形状が簡単であるため、陽電極が簡単に
形成される。
【0038】また、本発明の空気清浄機において、陰電
極が、その材料となる金属板に切り込みを入れ、これら
切り込みで囲まれた部分を起立させて形成されている場
合には、形成工程が簡単であるため、陰電極が簡単に形
成される。
【0039】また、本発明の空気清浄機において、陽電
極の電極板が、ポリ塩化ビニル系樹脂材料にエチレン酢
酸ビニル共重合体が配合されている絶縁材で被覆されて
いる場合には、絶縁材の経時的劣化が防止される。さら
に、様々な使用環境においても、体積抵抗率が安定し、
陽電極の表面電位の低下も生じない。このため、使用環
境による集塵ユニットの集塵能力の低下が起こらず、安
定する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施の形態の空気清浄機を示す説明
図である。
【図2】上記空気清浄機の集塵ユニットの陽電極を示す
斜視図である。
【図3】上記集塵ユニットの陰電極を示す斜視図であ
る。
【図4】上記陽電極を形成するシート電極を示す正面図
(一部破断)である。
【図5】上記陰電極の変形例の材料を示す正面図であ
る。
【図6】上記集塵ユニットの変形例を示す正面図であ
る。
【図7】従来の空気清浄機の集塵ユニットを示す説明図
である。
【図8】従来の空気清浄機の他の集塵ユニットを示す説
明図である。
【符号の説明】
A イオナイザー A1 プラスイオナイザー A2 マイナスイオナイザー B 集塵ユニット 1 陽電極 2 陰電極 2a 電極板 3 凹条 4 凸条

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 塵埃に電荷を帯びさせるイオナイザー
    と、電荷を帯びた塵埃を電極に電気的に吸着させる集塵
    ユニットを備えた空気清浄機であって、上記イオナイザ
    ーが、塵埃にプラスの電荷を帯びさせるプラスイオナイ
    ザーと、塵埃にマイナスの電荷を帯びさせるマイナスイ
    オナイザーとからなり、上記集塵ユニットが、隙間をあ
    けて対峙する電極板を有する陽電極と、これら陽電極に
    非接触状態で上記隙間に挿入されている平板状の電極板
    を有する陰電極とを備えていることを特徴とする空気清
    浄機。
  2. 【請求項2】 プラスイオナイザーとマイナスイオナイ
    ザーとが交互に配設されている請求項1記載の空気清浄
    機。
  3. 【請求項3】 陽電極の対峙する電極板の端部同士が、
    電気的に接続されている請求項1または2記載の空気清
    浄機。
  4. 【請求項4】 陽電極がテープ状の電極板を有し、この
    電極板がその長手方向でつづら折り状に曲げられ、その
    折り曲げ部において隙間をあけて対峙する電極板と電極
    板との間の部分のそれぞれに陰電極の平板状の電極板が
    挿入されている請求項1または2記載の空気清浄機。
  5. 【請求項5】 陰電極が、その材料となる金属板に切り
    込みを入れ、これら切り込みで囲まれた部分を起立させ
    て形成されている請求項1〜4のいずれか一項に記載の
    空気清浄機。
  6. 【請求項6】 陽電極の電極板が、ポリ塩化ビニル系樹
    脂材料にエチレン酢酸ビニル共重合体が配合されている
    絶縁材で被覆されている請求項1〜5のいずれか一項に
    記載の空気清浄機。
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