JPH11290470A - 避難梯子装置 - Google Patents
避難梯子装置Info
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- JPH11290470A JPH11290470A JP9939998A JP9939998A JPH11290470A JP H11290470 A JPH11290470 A JP H11290470A JP 9939998 A JP9939998 A JP 9939998A JP 9939998 A JP9939998 A JP 9939998A JP H11290470 A JPH11290470 A JP H11290470A
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 幼児による非力な引上げ力での上蓋の開放を
確実に防止して、安全性を高めるとともに、幼児を除く
普通程度の引上げ力による上蓋の開放を許容して、緊急
避難時には速やかに上蓋を開放することができる避難梯
子装置を提供する。 【解決手段】 弾性係合片11と受部材12とで係脱機
構10を構成し、上蓋5の閉じ状態で受部材12の係合
孔12Aと弾性係合片11の係合凸部11Cとを係脱可
能に係合させる。幼児による非力な設定値未満の引上げ
力Fで上蓋5を引上げようとしても、係合凸部11Cと
受部材12の係合孔12Aとの係合状態が保持されて上
蓋5の閉じ状態を維持する。また、幼児以外による設定
値以上の引上げ力F1で上蓋5を引上げることで、弾性
係合片11の弾性変形により係合凸部11Cと受部材1
2の係合孔12Aとの係合状態が解除されて上蓋5の開
放を許容する。
確実に防止して、安全性を高めるとともに、幼児を除く
普通程度の引上げ力による上蓋の開放を許容して、緊急
避難時には速やかに上蓋を開放することができる避難梯
子装置を提供する。 【解決手段】 弾性係合片11と受部材12とで係脱機
構10を構成し、上蓋5の閉じ状態で受部材12の係合
孔12Aと弾性係合片11の係合凸部11Cとを係脱可
能に係合させる。幼児による非力な設定値未満の引上げ
力Fで上蓋5を引上げようとしても、係合凸部11Cと
受部材12の係合孔12Aとの係合状態が保持されて上
蓋5の閉じ状態を維持する。また、幼児以外による設定
値以上の引上げ力F1で上蓋5を引上げることで、弾性
係合片11の弾性変形により係合凸部11Cと受部材1
2の係合孔12Aとの係合状態が解除されて上蓋5の開
放を許容する。
Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、高層建築物あるい
は住居用建築物のベランダや張出し部分の床に設置され
て、火災発生時などの緊急避難時に下階側に降ろされる
梯子を備えた避難梯子装置に関する。
は住居用建築物のベランダや張出し部分の床に設置され
て、火災発生時などの緊急避難時に下階側に降ろされる
梯子を備えた避難梯子装置に関する。
【0002】
【従来の技術】この種の避難梯子装置として、本発明出
願人により、たとえば実開平7−13352号公報に開
示の技術が提供されている。この避難梯子装置は、図1
0に示すように、高層建築物あるいは住居用建築物のベ
ランダや張出し部分の床1に下階に通じる開口部2を形
成し、この開口部2に嵌着・固定された枠形の格納箱本
体3に避難梯子4を折り畳んで格納し、かつ枠形の格納
箱本体3の上下方向の開口3Aの上面を開閉する上蓋5
および開口3Aの下面を開閉する下蓋6とを備えてい
る。
願人により、たとえば実開平7−13352号公報に開
示の技術が提供されている。この避難梯子装置は、図1
0に示すように、高層建築物あるいは住居用建築物のベ
ランダや張出し部分の床1に下階に通じる開口部2を形
成し、この開口部2に嵌着・固定された枠形の格納箱本
体3に避難梯子4を折り畳んで格納し、かつ枠形の格納
箱本体3の上下方向の開口3Aの上面を開閉する上蓋5
および開口3Aの下面を開閉する下蓋6とを備えてい
る。
【0003】上蓋5の基端部5Aは枠形の格納箱本体3
の基端側の外側にヒンジ7により枢着され、下蓋6の基
端部6Aは枠形の格納箱本体3の基端側の内面にピン8
により枢着されている。上蓋5と下蓋6の幅方向両側は
図11のリンク機構9により互いに連結されている。し
たがって、上蓋5の自由端部5Bを引上げて、ヒンジ7
を回動中心として上蓋5を上方に回動して開放する動作
に連動して、下蓋6はピン8を回動中心として自由端部
6Bが下方に回動して図12のように開放される。下蓋
6が開放されることで、枠形の格納箱本体3に折り畳ん
で格納されている図10の避難梯子4がその自重で上下
方向の開口3Aから降下しながら伸長垂下する。これに
より、たとえば上階から下階への避難を実行することが
できる。
の基端側の外側にヒンジ7により枢着され、下蓋6の基
端部6Aは枠形の格納箱本体3の基端側の内面にピン8
により枢着されている。上蓋5と下蓋6の幅方向両側は
図11のリンク機構9により互いに連結されている。し
たがって、上蓋5の自由端部5Bを引上げて、ヒンジ7
を回動中心として上蓋5を上方に回動して開放する動作
に連動して、下蓋6はピン8を回動中心として自由端部
6Bが下方に回動して図12のように開放される。下蓋
6が開放されることで、枠形の格納箱本体3に折り畳ん
で格納されている図10の避難梯子4がその自重で上下
方向の開口3Aから降下しながら伸長垂下する。これに
より、たとえば上階から下階への避難を実行することが
できる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の避難梯子装置で
は、1KGf以下の小さい引上げ力で上蓋の自由端部を
上方に引上げて回動することによって、上蓋を開放する
ことができるとともに、上蓋の開放に連動して下蓋を下
方に回動して開放することができるので、緊急避難時の
操作性にすぐれた利点を有している。しかし、この種の
避難梯子装置が住居用建築物のベランダのような幼児の
目に触れる場所に設置されていると、幼児によって上蓋
を開放することが可能であり、万一、不用意に上蓋が開
放されると、上下方向の開口から下階に落下する惨事を
招くおそれがある。
は、1KGf以下の小さい引上げ力で上蓋の自由端部を
上方に引上げて回動することによって、上蓋を開放する
ことができるとともに、上蓋の開放に連動して下蓋を下
方に回動して開放することができるので、緊急避難時の
操作性にすぐれた利点を有している。しかし、この種の
避難梯子装置が住居用建築物のベランダのような幼児の
目に触れる場所に設置されていると、幼児によって上蓋
を開放することが可能であり、万一、不用意に上蓋が開
放されると、上下方向の開口から下階に落下する惨事を
招くおそれがある。
【0005】そこで、本発明は、幼児の非力な引上げ力
による上蓋の開放を確実に防止して、安全性を高めると
ともに、幼児を除く普通程度の引上げ力による上蓋の開
放を許容して、緊急避難時には速やかに上蓋を開放する
ことができる避難梯子装置を提供することを目的として
いる。
による上蓋の開放を確実に防止して、安全性を高めると
ともに、幼児を除く普通程度の引上げ力による上蓋の開
放を許容して、緊急避難時には速やかに上蓋を開放する
ことができる避難梯子装置を提供することを目的として
いる。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するため
に、請求項1に記載の発明に係る避難梯子装置は、建物
の上階と下階との間の床に形成した開口部に嵌着・固定
される枠形の格納箱本体と、この枠形の格納箱本体に降
下可能に格納された避難梯子と、前記枠形の格納箱本体
に取付けられて該枠形の格納箱本体の上下方向の開口の
上面を開閉する上蓋および該上蓋の開閉に連動して前記
上下方向の開口の下面を開閉する下蓋とを備え、これら
上蓋と下蓋はそれぞれの基端部が前記枠形の格納箱本体
に枢着され、この枢着位置を回動中心とした自由端部の
上下回動で前記上下方向の開口の上面および下面を開閉
するように構成した避難梯子装置において、設定値未満
の上蓋の引上げ力では係合状態が保持されて該上蓋の閉
じ状態を維持するとともに、設定値以上の上蓋の引上げ
力により係合状態が解除されて前記上蓋の開放を許容す
る係合強さの係脱機構が設けられていることを特徴とし
ている。
に、請求項1に記載の発明に係る避難梯子装置は、建物
の上階と下階との間の床に形成した開口部に嵌着・固定
される枠形の格納箱本体と、この枠形の格納箱本体に降
下可能に格納された避難梯子と、前記枠形の格納箱本体
に取付けられて該枠形の格納箱本体の上下方向の開口の
上面を開閉する上蓋および該上蓋の開閉に連動して前記
上下方向の開口の下面を開閉する下蓋とを備え、これら
上蓋と下蓋はそれぞれの基端部が前記枠形の格納箱本体
に枢着され、この枢着位置を回動中心とした自由端部の
上下回動で前記上下方向の開口の上面および下面を開閉
するように構成した避難梯子装置において、設定値未満
の上蓋の引上げ力では係合状態が保持されて該上蓋の閉
じ状態を維持するとともに、設定値以上の上蓋の引上げ
力により係合状態が解除されて前記上蓋の開放を許容す
る係合強さの係脱機構が設けられていることを特徴とし
ている。
【0007】また、前記目的を達成するために、請求項
2に記載の発明に係る避難梯子装置は、前記係脱機構が
前記上蓋と該上蓋が接離する前記枠形の格納箱本体の一
方に設けられた係合孔を有する受部材と、上蓋と前記枠
形の格納箱本体の他方に設けられて前記係合孔に係脱可
能に係合する係合凸部を備え、該係合凸部を前記係合孔
に向けて付勢する弾性係合片とからなり、上蓋の閉じ状
態で前記係合孔と係合凸部との係合状態が保持されると
ともに、設定値未満の上蓋の引上げ力では前記係合状態
が保持されて該上蓋の閉じ状態を維持し、かつ設定値以
上の上蓋の引上げ力による前記弾性係合片の弾性変形で
前記係合状態が解除されて上蓋の開放を許容するように
構成されていることを特徴としている。
2に記載の発明に係る避難梯子装置は、前記係脱機構が
前記上蓋と該上蓋が接離する前記枠形の格納箱本体の一
方に設けられた係合孔を有する受部材と、上蓋と前記枠
形の格納箱本体の他方に設けられて前記係合孔に係脱可
能に係合する係合凸部を備え、該係合凸部を前記係合孔
に向けて付勢する弾性係合片とからなり、上蓋の閉じ状
態で前記係合孔と係合凸部との係合状態が保持されると
ともに、設定値未満の上蓋の引上げ力では前記係合状態
が保持されて該上蓋の閉じ状態を維持し、かつ設定値以
上の上蓋の引上げ力による前記弾性係合片の弾性変形で
前記係合状態が解除されて上蓋の開放を許容するように
構成されていることを特徴としている。
【0008】さらに、前記目的を達成するために、請求
項3に記載の発明に係る避難梯子装置は、前記係脱機構
が前記上蓋の閉じ状態で該上蓋の下側に隠蔽して設けら
れていることを特徴としている。
項3に記載の発明に係る避難梯子装置は、前記係脱機構
が前記上蓋の閉じ状態で該上蓋の下側に隠蔽して設けら
れていることを特徴としている。
【0009】そして、前記目的を達成するために、請求
項4に記載の発明に係る避難梯子装置は、前記係脱機構
が前記上蓋の閉じ状態で該上蓋および枠形の格納箱本体
から操作部を露出して該枠形の格納箱本体に設けられた
弾性係合片と、前記上蓋に設けられ、かつ前記弾性係合
片に設けられた一方の係合部に係脱可能に係合する他方
の係合部とからなり、上蓋の閉じ状態で前記一方の係合
部と他方の係合部との係合状態が保持されるとともに、
前記弾性係合片の弾性に抗して前記操作端に負荷される
設定値未満の係合解除力では前記係合状態が保持されて
上蓋の閉じ状態を維持し、かつ設定値以上の係合解除力
による前記弾性係合片の弾性変形で前記係合状態が解除
されて上蓋の開放を許容するように構成されていること
を特徴としている。
項4に記載の発明に係る避難梯子装置は、前記係脱機構
が前記上蓋の閉じ状態で該上蓋および枠形の格納箱本体
から操作部を露出して該枠形の格納箱本体に設けられた
弾性係合片と、前記上蓋に設けられ、かつ前記弾性係合
片に設けられた一方の係合部に係脱可能に係合する他方
の係合部とからなり、上蓋の閉じ状態で前記一方の係合
部と他方の係合部との係合状態が保持されるとともに、
前記弾性係合片の弾性に抗して前記操作端に負荷される
設定値未満の係合解除力では前記係合状態が保持されて
上蓋の閉じ状態を維持し、かつ設定値以上の係合解除力
による前記弾性係合片の弾性変形で前記係合状態が解除
されて上蓋の開放を許容するように構成されていること
を特徴としている。
【0010】請求項1に記載の発明によれば、幼児によ
る非力な設定値未満の引上げ力で上蓋を引上げようとし
ても、係脱機構の係合状態が保持されて上蓋の閉じ状態
を維持し、該上蓋の開放を確実に防止することができる
とともに、幼児以外の設定値以上の引上げ力で上蓋を引
上げることで、係脱機構の係合状態が解除されて上蓋の
開放を許容することができる。
る非力な設定値未満の引上げ力で上蓋を引上げようとし
ても、係脱機構の係合状態が保持されて上蓋の閉じ状態
を維持し、該上蓋の開放を確実に防止することができる
とともに、幼児以外の設定値以上の引上げ力で上蓋を引
上げることで、係脱機構の係合状態が解除されて上蓋の
開放を許容することができる。
【0011】請求項2に記載の発明によれば、前記請求
項1に記載の発明の作用と併せて、幼児の非力な設定値
未満の引上げ力で上蓋を引上げようとしても、係脱機構
における弾性係合片の係合凸部と受部材の係合孔との係
合状態が保持されて上蓋の閉じ状態を維持し、該上蓋の
開放を確実に防止することができるとともに、幼児以外
による設定値以上の引上げ力で上蓋を引上げることで、
前記弾性係合片の弾性変形により係合凸部と受部材の係
合孔との係合状態が解除されて上蓋の開放を許容するこ
とができる。また、前記弾性係合片の付勢力や係合孔の
上端内面に対する係合凸部上端面の係合角度などを調整
することによって、係合凸部と係合孔との係合強さをコ
ントロールすることができ、係合強さのコントロールに
基づいて前記引上げ力の設定値を決定することができ
る。
項1に記載の発明の作用と併せて、幼児の非力な設定値
未満の引上げ力で上蓋を引上げようとしても、係脱機構
における弾性係合片の係合凸部と受部材の係合孔との係
合状態が保持されて上蓋の閉じ状態を維持し、該上蓋の
開放を確実に防止することができるとともに、幼児以外
による設定値以上の引上げ力で上蓋を引上げることで、
前記弾性係合片の弾性変形により係合凸部と受部材の係
合孔との係合状態が解除されて上蓋の開放を許容するこ
とができる。また、前記弾性係合片の付勢力や係合孔の
上端内面に対する係合凸部上端面の係合角度などを調整
することによって、係合凸部と係合孔との係合強さをコ
ントロールすることができ、係合強さのコントロールに
基づいて前記引上げ力の設定値を決定することができ
る。
【0012】請求項3に記載の発明によれば、前記請求
項1または請求項2に記載の発明の作用と併せて、係脱
機構が雨水などに直接さらされるのを避けて、発錆に伴
う劣化を防止する。また、足元の邪魔にならないので転
倒などの危険を回避することができる。
項1または請求項2に記載の発明の作用と併せて、係脱
機構が雨水などに直接さらされるのを避けて、発錆に伴
う劣化を防止する。また、足元の邪魔にならないので転
倒などの危険を回避することができる。
【0013】請求項4に記載の発明によれば、前記請求
項1に記載の発明の作用と併せて、幼児による非力な設
定値未満の係合解除力を弾性係合片の弾性に抗して操作
部に負荷しても、係脱機構における弾性係合片に設けら
れた一方の係合部と他方の係合部との係合状態が保持さ
れて上蓋の閉じ状態を維持し、該上蓋の開放を確実に防
止することができるとともに、幼児以外による設定値以
上の係合解除力を弾性係合片の弾性に抗して操作部に負
荷することで、該弾性係合片の弾性変形により前記一方
の係合部と他方の係合部との係合状態を解除して、上蓋
の開放を許容することができる。また、前記係合状態の
解除後における上蓋の開放時には、係脱機構が上蓋に干
渉しないので、小さな引上げ力で上蓋を開放することが
できる。
項1に記載の発明の作用と併せて、幼児による非力な設
定値未満の係合解除力を弾性係合片の弾性に抗して操作
部に負荷しても、係脱機構における弾性係合片に設けら
れた一方の係合部と他方の係合部との係合状態が保持さ
れて上蓋の閉じ状態を維持し、該上蓋の開放を確実に防
止することができるとともに、幼児以外による設定値以
上の係合解除力を弾性係合片の弾性に抗して操作部に負
荷することで、該弾性係合片の弾性変形により前記一方
の係合部と他方の係合部との係合状態を解除して、上蓋
の開放を許容することができる。また、前記係合状態の
解除後における上蓋の開放時には、係脱機構が上蓋に干
渉しないので、小さな引上げ力で上蓋を開放することが
できる。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、請求項1、請求項2、請求
項3に係る発明の一実施の形態を図面に基づいて説明す
る。なお、この発明の特徴構成は、上蓋と枠形の格納箱
本体とを係脱可能に互いに係合する係脱機構にあり、避
難梯子装置の設置場所および全体構成などは図10ない
し図12で説明した従来例と異ならないので、これらの
構造説明および図示は省略し、本発明の特徴構成につい
て説明する。
項3に係る発明の一実施の形態を図面に基づいて説明す
る。なお、この発明の特徴構成は、上蓋と枠形の格納箱
本体とを係脱可能に互いに係合する係脱機構にあり、避
難梯子装置の設置場所および全体構成などは図10ない
し図12で説明した従来例と異ならないので、これらの
構造説明および図示は省略し、本発明の特徴構成につい
て説明する。
【0015】図1において、係脱機構10は弾性係合片
11と受部材12とで構成される。弾性係合片11は、
ステンレス鋼などの金属板材によってなり、幅方向へ水
平にのびる上端取付部11Aと、この上端取付部11A
の幅方向中央部分の前端から下方に垂下して連設された
後向きフック状の本体部11Bとを有し、本体部11B
における垂下部11b1とフック11b2の境界には、
前方へ略半円状に突出する係合凸部11Cが全幅にわた
って水平に設けられている。一方、受部材12は、ステ
ンレス鋼などの金属板材によって投影平面形状が門型に
形成されており、前記弾性係合片11の係合凸部11C
が係脱可能に係合する係合孔12Aを貫通形成した投影
平面形状が略コ字状の本体部12Bと、この本体部12
Bの幅方向両端から幅方向外側に直角にのびて連設され
た1対の取付片12C,12Cとを備えている。
11と受部材12とで構成される。弾性係合片11は、
ステンレス鋼などの金属板材によってなり、幅方向へ水
平にのびる上端取付部11Aと、この上端取付部11A
の幅方向中央部分の前端から下方に垂下して連設された
後向きフック状の本体部11Bとを有し、本体部11B
における垂下部11b1とフック11b2の境界には、
前方へ略半円状に突出する係合凸部11Cが全幅にわた
って水平に設けられている。一方、受部材12は、ステ
ンレス鋼などの金属板材によって投影平面形状が門型に
形成されており、前記弾性係合片11の係合凸部11C
が係脱可能に係合する係合孔12Aを貫通形成した投影
平面形状が略コ字状の本体部12Bと、この本体部12
Bの幅方向両端から幅方向外側に直角にのびて連設され
た1対の取付片12C,12Cとを備えている。
【0016】弾性係合片11の高さは受部材12の高さ
よりも若干大きく設定され、弾性係合片11におけるフ
ック11b2の自然状態での前後方向の長さは受部材1
2における略コ字状の本体部12Bの前後方向の長さよ
りも僅かに大きく設定されている。
よりも若干大きく設定され、弾性係合片11におけるフ
ック11b2の自然状態での前後方向の長さは受部材1
2における略コ字状の本体部12Bの前後方向の長さよ
りも僅かに大きく設定されている。
【0017】弾性係合片11は、図2および図3に示す
ように、その上端取付部11Aを上蓋5の自由端部5B
の下面にスポット溶接S1,S1で固着することによっ
て、上蓋5に一体に結合される。また、受部材12は、
図4および図5に示すように、1対の取付片12C,1
2Cを枠形の格納箱本体3における上蓋5の自由端部5
Bが接離する前端上部にスポット溶接S2,S2で固着
することによって、枠形の格納箱本体3に一体に結合さ
れる。これにより、図6に示すように、上蓋5の閉じ状
態で係合孔12Aと係合凸部11Cとの係合状態が保持
されるとともに、上蓋5に対して設定値未満の引上げ力
Fが作用した場合には、係合凸部11Cと係合孔12A
との係合状態が保持されて上蓋5の閉じ状態を維持する
とともに、上蓋5に対して設定値以上の引上げ力F1が
作用した場合にのみ係合凸部11Cと係合孔12Aとの
係合状態が解除されて上蓋5の開放を許容する係合強さ
の係脱機構10が構成される。
ように、その上端取付部11Aを上蓋5の自由端部5B
の下面にスポット溶接S1,S1で固着することによっ
て、上蓋5に一体に結合される。また、受部材12は、
図4および図5に示すように、1対の取付片12C,1
2Cを枠形の格納箱本体3における上蓋5の自由端部5
Bが接離する前端上部にスポット溶接S2,S2で固着
することによって、枠形の格納箱本体3に一体に結合さ
れる。これにより、図6に示すように、上蓋5の閉じ状
態で係合孔12Aと係合凸部11Cとの係合状態が保持
されるとともに、上蓋5に対して設定値未満の引上げ力
Fが作用した場合には、係合凸部11Cと係合孔12A
との係合状態が保持されて上蓋5の閉じ状態を維持する
とともに、上蓋5に対して設定値以上の引上げ力F1が
作用した場合にのみ係合凸部11Cと係合孔12Aとの
係合状態が解除されて上蓋5の開放を許容する係合強さ
の係脱機構10が構成される。
【0018】このような構成であれば、幼児による非力
な設定値未満の引上げ力F(たとえば1KGf以下)で
上蓋5を引上げようとしても、係脱機構10における弾
性係合片11の係合凸部11Cと受部材12の係合孔1
2Aとの係合状態が保持されて上蓋5の閉じ状態を維持
し、該上蓋5の開放を確実に防止することができるとと
もに、幼児以外による設定値以上の引上げ力F1(たと
えば10KGf〜15KGf以上)で上蓋5を引上げる
ことで、弾性係合片11の弾性変形により係合凸部11
Cと受部材12の係合孔12Aとの係合状態が解除され
て上蓋5の開放を許容することができる。
な設定値未満の引上げ力F(たとえば1KGf以下)で
上蓋5を引上げようとしても、係脱機構10における弾
性係合片11の係合凸部11Cと受部材12の係合孔1
2Aとの係合状態が保持されて上蓋5の閉じ状態を維持
し、該上蓋5の開放を確実に防止することができるとと
もに、幼児以外による設定値以上の引上げ力F1(たと
えば10KGf〜15KGf以上)で上蓋5を引上げる
ことで、弾性係合片11の弾性変形により係合凸部11
Cと受部材12の係合孔12Aとの係合状態が解除され
て上蓋5の開放を許容することができる。
【0019】また、係脱機構10の係合状態において、
弾性係合片11の後向きフック状の本体部11Bにおけ
る垂下部11b1の前面を受部材12における略コ字状
の本体部12Bの内面に向けて押圧する弾性係合片11
のばね力や、係合孔12Aの上端内面に対する係合凸部
11C上端面の係合角度などを調整することによって、
係合凸部11Cと係合孔12Aとの係合強さをコントロ
ールすることができ、係合強さのコントロールに基づい
て引上げ力F1の設定値を決定することができる。
弾性係合片11の後向きフック状の本体部11Bにおけ
る垂下部11b1の前面を受部材12における略コ字状
の本体部12Bの内面に向けて押圧する弾性係合片11
のばね力や、係合孔12Aの上端内面に対する係合凸部
11C上端面の係合角度などを調整することによって、
係合凸部11Cと係合孔12Aとの係合強さをコントロ
ールすることができ、係合強さのコントロールに基づい
て引上げ力F1の設定値を決定することができる。
【0020】このような避難梯子装置が住居用建築物の
ベランダのような幼児の目に触れる場所に設置されてい
ても、幼児による非力な引上げ力Fによって上蓋5を開
放することは不可能である。したがって、幼児が誤って
枠形の格納箱本体3の上下方向の開口3Aから下階に落
下する惨事の発生を確実に防止して、安全性を高めるこ
とができる。しかも、設定値以上の引上げ力F1により
係合凸部11Cと係合孔12Aの係合を解除して、上蓋
5の開放を許容できるので、緊急避難時には速やかに上
蓋5を開放することができる。さらに、係脱機構10を
上蓋5の閉じ状態で該上蓋5の自由端部5Bの下側に隠
蔽して設けていることにより、係脱機構10が雨水など
に直接さらされるのを避けて、発錆に伴う劣化を抑える
ことができる。また、足元の邪魔にならないので転倒な
どの危険を回避することができる。
ベランダのような幼児の目に触れる場所に設置されてい
ても、幼児による非力な引上げ力Fによって上蓋5を開
放することは不可能である。したがって、幼児が誤って
枠形の格納箱本体3の上下方向の開口3Aから下階に落
下する惨事の発生を確実に防止して、安全性を高めるこ
とができる。しかも、設定値以上の引上げ力F1により
係合凸部11Cと係合孔12Aの係合を解除して、上蓋
5の開放を許容できるので、緊急避難時には速やかに上
蓋5を開放することができる。さらに、係脱機構10を
上蓋5の閉じ状態で該上蓋5の自由端部5Bの下側に隠
蔽して設けていることにより、係脱機構10が雨水など
に直接さらされるのを避けて、発錆に伴う劣化を抑える
ことができる。また、足元の邪魔にならないので転倒な
どの危険を回避することができる。
【0021】なお、前記実施の形態では、係脱機構10
を上蓋5の自由端部5B側と枠形の格納箱本体3におけ
る前端部側に配設しているが、上蓋5の幅方向両側とこ
の幅方向両側が接離する枠形の格納箱本体3における幅
方向両側に配設するように構成してもよい。また、上蓋
5に取付けた弾性係合片11と、枠形の格納箱本体3に
取付けた受部材12とで係脱機構10を構成している
が、上蓋5に受部材12を取付け、枠形の格納箱本体3
に弾性係合片11を取付けて係脱機構10を構成しても
よい。
を上蓋5の自由端部5B側と枠形の格納箱本体3におけ
る前端部側に配設しているが、上蓋5の幅方向両側とこ
の幅方向両側が接離する枠形の格納箱本体3における幅
方向両側に配設するように構成してもよい。また、上蓋
5に取付けた弾性係合片11と、枠形の格納箱本体3に
取付けた受部材12とで係脱機構10を構成している
が、上蓋5に受部材12を取付け、枠形の格納箱本体3
に弾性係合片11を取付けて係脱機構10を構成しても
よい。
【0022】つぎに、請求項1、請求項4に係る発明の
一実施の形態を説明する。なお、前記実施の形態と同一
もしくは相当部分には同一符号を付す。図7において、
係脱機構10は弾性係合片13と、この弾性係合片13
の係合部13Aに係脱可能に係合する係合孔14とから
なり、係合孔14は上蓋5の自由端部5Bに貫通形成さ
れている。弾性係合片13は、ステンレス鋼などの金属
板材によってなる変形逆S字状に形成されており、斜め
前方にのびる上体部13B、中間水平部13Cおよび下
体部13Dを備え、上体部13Bと中間水平部13Cの
境界屈曲部分を係合部13Aとして係脱可能に係合孔1
4に係合させている。
一実施の形態を説明する。なお、前記実施の形態と同一
もしくは相当部分には同一符号を付す。図7において、
係脱機構10は弾性係合片13と、この弾性係合片13
の係合部13Aに係脱可能に係合する係合孔14とから
なり、係合孔14は上蓋5の自由端部5Bに貫通形成さ
れている。弾性係合片13は、ステンレス鋼などの金属
板材によってなる変形逆S字状に形成されており、斜め
前方にのびる上体部13B、中間水平部13Cおよび下
体部13Dを備え、上体部13Bと中間水平部13Cの
境界屈曲部分を係合部13Aとして係脱可能に係合孔1
4に係合させている。
【0023】弾性係合片13は、下体部13Dの下辺部
13d1を枠形の格納箱本体3における上蓋5の自由端
部5Bが接離する前端上部にスポット溶接で固着するこ
とによって、上蓋5および枠形の格納箱本体4から上体
部13Bを露出させ、下体部13Dにおける下辺部13
dの一部を上蓋5の自由端部5Bで隠蔽した状態で枠形
の格納箱本体3に一体に結合される。これにより、上蓋
5の閉じ状態で係合孔14と係合部13Aとの係合状態
が保持されるとともに、弾性係合片13の上体部(操作
部)13Bに対して設定値未満の係合解除力F2が弾性
に抗して作用した場合には、係合部13Aと係合孔14
との係合状態が保持されて上蓋5の閉じ状態を維持する
とともに、上体部13Bに対して設定値以上の係合解除
力F3が作用した場合にのみ係合部13Aと係合孔14
との係合状態が解除されて上蓋5の開放を許容する係合
強さの係脱機構10が構成される。
13d1を枠形の格納箱本体3における上蓋5の自由端
部5Bが接離する前端上部にスポット溶接で固着するこ
とによって、上蓋5および枠形の格納箱本体4から上体
部13Bを露出させ、下体部13Dにおける下辺部13
dの一部を上蓋5の自由端部5Bで隠蔽した状態で枠形
の格納箱本体3に一体に結合される。これにより、上蓋
5の閉じ状態で係合孔14と係合部13Aとの係合状態
が保持されるとともに、弾性係合片13の上体部(操作
部)13Bに対して設定値未満の係合解除力F2が弾性
に抗して作用した場合には、係合部13Aと係合孔14
との係合状態が保持されて上蓋5の閉じ状態を維持する
とともに、上体部13Bに対して設定値以上の係合解除
力F3が作用した場合にのみ係合部13Aと係合孔14
との係合状態が解除されて上蓋5の開放を許容する係合
強さの係脱機構10が構成される。
【0024】このような構成であれば、幼児による非力
な設定値未満の係合解除力F2を上体部13Bに作用し
ても、係脱機構10における弾性係合片14の係合部1
3Aと上蓋5の係合孔14との係合状態が保持されて上
蓋5の閉じ状態を維持し、該上蓋5の開放を確実に防止
することができるとともに、幼児以外による設定値以上
の係合解除力力F3を上体部13Bに作用させること
で、弾性係合片14の弾性変形により係合部13Aと係
合孔14との係合状態が解除されて上蓋5の開放を許容
することができる。
な設定値未満の係合解除力F2を上体部13Bに作用し
ても、係脱機構10における弾性係合片14の係合部1
3Aと上蓋5の係合孔14との係合状態が保持されて上
蓋5の閉じ状態を維持し、該上蓋5の開放を確実に防止
することができるとともに、幼児以外による設定値以上
の係合解除力力F3を上体部13Bに作用させること
で、弾性係合片14の弾性変形により係合部13Aと係
合孔14との係合状態が解除されて上蓋5の開放を許容
することができる。
【0025】また、弾性係合片14の係合部13Aを係
合孔14に係合させる係合力は、弾性係合片14のバネ
定数や変形逆S字状の形態を調整することによってコン
トロールすることができ、係合強さのコントロールに基
づいて係合解除力F1の設定値を決定することができ
る。
合孔14に係合させる係合力は、弾性係合片14のバネ
定数や変形逆S字状の形態を調整することによってコン
トロールすることができ、係合強さのコントロールに基
づいて係合解除力F1の設定値を決定することができ
る。
【0026】このような避難梯子装置が住居用建築物の
ベランダのような幼児の目に触れる場所に設置されてい
ても、幼児による非力な係合解除力F2によって係合部
13Aと係合孔14の係合を解除して、上蓋5を開放す
ることは不可能である。したがって、幼児が誤って枠形
の格納箱本体3の上下方向の開口3Aから下階に落下す
る惨事の発生を確実に防止して、安全性を高めることが
できる。しかも、設定値以上の係合解除力F3により係
合部13Aと係合孔14の係合を解除して、上蓋5の開
放を許容できるので、緊急避難時には上蓋5を速やかに
開放することができるとともに、係合部13Aと係合孔
14の係合を解除した後では、係脱機構10が上蓋5に
干渉しないので、小さな引上げ力で上蓋5を開放するこ
とができる。
ベランダのような幼児の目に触れる場所に設置されてい
ても、幼児による非力な係合解除力F2によって係合部
13Aと係合孔14の係合を解除して、上蓋5を開放す
ることは不可能である。したがって、幼児が誤って枠形
の格納箱本体3の上下方向の開口3Aから下階に落下す
る惨事の発生を確実に防止して、安全性を高めることが
できる。しかも、設定値以上の係合解除力F3により係
合部13Aと係合孔14の係合を解除して、上蓋5の開
放を許容できるので、緊急避難時には上蓋5を速やかに
開放することができるとともに、係合部13Aと係合孔
14の係合を解除した後では、係脱機構10が上蓋5に
干渉しないので、小さな引上げ力で上蓋5を開放するこ
とができる。
【0027】なお、前記実施の形態に代えて、図8に示
すように、下体部13Dの後退量を大きくして、下体部
13Dの大部分を上蓋5の自由端部5Bで隠蔽するとと
もに、下辺部13dを枠形の格納箱本体3における上蓋
5の自由端部5Bが接離する前端上部にスポット溶接で
固着した弾性係合片13と上蓋5の自由端部5Bに貫通
形成した係合孔14とで係脱機構10を構成してもよ
い。
すように、下体部13Dの後退量を大きくして、下体部
13Dの大部分を上蓋5の自由端部5Bで隠蔽するとと
もに、下辺部13dを枠形の格納箱本体3における上蓋
5の自由端部5Bが接離する前端上部にスポット溶接で
固着した弾性係合片13と上蓋5の自由端部5Bに貫通
形成した係合孔14とで係脱機構10を構成してもよ
い。
【0028】また、図9に示すように、係脱機構10を
合成樹脂材によって成形したコ字状断面の弾性係合片1
5と、上蓋5における自由端部5Bの上面に上向きに突
設した凸部5Cによって構成し、弾性係合片15の下辺
部15Dを枠形の格納箱本体3における上蓋5の自由端
部5Bが接離する前端上部にボルト止めなどの締結手段
(図示省略)によって固着し、上蓋5の閉じ状態で弾性
係合片15の上辺部15Aの下面に下向きに凹設した係
合凹部15Cと前記凸部5Cとの係合状態が保持される
とともに、弾性係合片15の上辺部15Aの上面に上向
きに突設した操作部15Bに対して設定値未満の係合解
除力F2が作用した場合には、係合凹部15Cと凸部5
Cとの係合状態が保持されて上蓋5の閉じ状態を維持す
るとともに、操作部15Bに対して設定値以上の係合解
除力F3が作用した場合には、弾性係合片15の弾性変
形により係合凹部15Cと凸部5Cとの係合状態が解除
されて上蓋5の開放を許容するようにしてもよい。
合成樹脂材によって成形したコ字状断面の弾性係合片1
5と、上蓋5における自由端部5Bの上面に上向きに突
設した凸部5Cによって構成し、弾性係合片15の下辺
部15Dを枠形の格納箱本体3における上蓋5の自由端
部5Bが接離する前端上部にボルト止めなどの締結手段
(図示省略)によって固着し、上蓋5の閉じ状態で弾性
係合片15の上辺部15Aの下面に下向きに凹設した係
合凹部15Cと前記凸部5Cとの係合状態が保持される
とともに、弾性係合片15の上辺部15Aの上面に上向
きに突設した操作部15Bに対して設定値未満の係合解
除力F2が作用した場合には、係合凹部15Cと凸部5
Cとの係合状態が保持されて上蓋5の閉じ状態を維持す
るとともに、操作部15Bに対して設定値以上の係合解
除力F3が作用した場合には、弾性係合片15の弾性変
形により係合凹部15Cと凸部5Cとの係合状態が解除
されて上蓋5の開放を許容するようにしてもよい。
【0029】
【発明の効果】以上説明したように、本発明は、幼児に
よる非力な設定値未満の引上げ力または係合解除力を作
用させても、上蓋の閉じ状態が維持され、該上蓋の開放
を確実に防止することができるので、幼児が誤って枠形
の格納箱本体の上下方向の開口から下階に落下する惨事
の発生を確実に防止して、安全性を高めることができ
る。一方、幼児以外による設定値以上の引上げ力または
係合解除力を作用させることによって、上蓋の開放を許
容することができるので、緊急避難時には速やかに上蓋
を開放することが可能である。
よる非力な設定値未満の引上げ力または係合解除力を作
用させても、上蓋の閉じ状態が維持され、該上蓋の開放
を確実に防止することができるので、幼児が誤って枠形
の格納箱本体の上下方向の開口から下階に落下する惨事
の発生を確実に防止して、安全性を高めることができ
る。一方、幼児以外による設定値以上の引上げ力または
係合解除力を作用させることによって、上蓋の開放を許
容することができるので、緊急避難時には速やかに上蓋
を開放することが可能である。
【図1】係脱機構の一実施の形態を示す分解斜視図であ
る。
る。
【図2】図1の係脱機構における弾性係合片の取付状態
を示す側面図である。
を示す側面図である。
【図3】図2のA−A矢視図である。
【図4】受部材の取付状態を示す正面図である。
【図5】図4のB−B線断面図である。
【図6】係脱機構の一実施の形態を示す組立断面図であ
る。
る。
【図7】係脱機構の他の実施の形態を示す組立断面図で
ある。
ある。
【図8】係脱機構の異なる実施の形態を示す組立断面図
である。
である。
【図9】係脱機構のさらに異なる実施の形態を示す組立
断面図である。
断面図である。
【図10】梯子を格納した避難梯子装置の一例を示す縦
断側面図である。
断側面図である。
【図11】リンク機構と上蓋および下蓋の関係を示す縦
断側面図である。
断側面図である。
【図12】梯子を省略して上蓋と下蓋の開放状態を示す
縦断側面図である。
縦断側面図である。
1 床 2 開口部 3 枠形の格納箱本体 3A 枠形の格納箱本体の上下方向の開口 4 避難梯子 5 上蓋 5A 上蓋の基端部 5B 上蓋の自由端部 5C 凸部(他方の係合部) 6 下蓋 10 係脱機構 11 弾性係合片 11C 係合凸部 12 受部材 12A 係合孔 13 弾性係合片 13A 係合部(一方の係合部) 13B 上体部(操作部) 14 係合孔(他方の係合部) 15 弾性係合片 15B 操作部 15C 係合凹部(一方の係合部) F 設定値未満の上蓋の引上げ力 F1 設定値以上の上蓋の引上げ力 F2 設定値未満の係合解除力 F3 設定値以上の係合解除力
Claims (4)
- 【請求項1】 建物の上階と下階との間の床に形成した
開口部に嵌着・固定される枠形の格納箱本体と、この枠
形の格納箱本体に降下可能に格納された避難梯子と、前
記枠形の格納箱本体に取付けられて該枠形の格納箱本体
の上下方向の開口の上面を開閉する上蓋および該上蓋の
開閉に連動して前記上下方向の開口の下面を開閉する下
蓋とを備え、これら上蓋と下蓋はそれぞれの基端部が前
記枠形の格納箱本体に枢着され、この枢着位置を回動中
心とした自由端部の上下回動で前記上下方向の開口の上
面および下面を開閉するように構成した避難梯子装置に
おいて、設定値未満の上蓋の引上げ力では係合状態が保
持されて該上蓋の閉じ状態を維持するとともに、設定値
以上の上蓋の引上げ力により係合状態が解除されて前記
上蓋の開放を許容する係合強さの係脱機構が設けられて
いることを特徴とする避難梯子装置。 - 【請求項2】 前記係脱機構が前記上蓋と該上蓋が接離
する前記枠形の格納箱本体の一方に設けられた係合孔を
有する受部材と、上蓋と前記枠形の格納箱本体の他方に
設けられて前記係合孔に係脱可能に係合する係合凸部を
備え、該係合凸部を前記係合孔に向けて付勢する弾性係
合片とからなり、上蓋の閉じ状態で前記係合孔と係合凸
部との係合状態が保持されるとともに、設定値未満の上
蓋の引上げ力では前記係合状態が保持されて該上蓋の閉
じ状態を維持し、かつ設定値以上の上蓋の引上げ力によ
る前記弾性係合片の弾性変形で前記係合状態が解除され
て上蓋の開放を許容するように構成されていることを特
徴とする請求項1に記載の避難梯子装置。 - 【請求項3】 前記係脱機構が前記上蓋の閉じ状態で該
上蓋の下側に隠蔽して設けられていることを特徴とする
請求項1または請求項2に記載の避難梯子装置。 - 【請求項4】 前記係脱機構が前記上蓋の閉じ状態で該
上蓋および枠形の格納箱本体から操作部を露出して該枠
形の格納箱本体に設けられた弾性係合片と、前記上蓋に
設けられ、かつ前記弾性係合片に設けられた一方の係合
部に係脱可能に係合する他方の係合部とからなり、上蓋
の閉じ状態で前記一方の係合部と他方の係合部との係合
状態が保持されるとともに、前記弾性係合片の弾性に抗
して前記操作部に負荷される設定値未満の係合解除力で
は前記係合状態が保持されて上蓋の閉じ状態を維持し、
かつ設定値以上の係合解除力による前記弾性係合片の弾
性変形で前記係合状態が解除されて上蓋の開放を許容す
るように構成されていることを特徴とする請求項1に記
載の避難梯子装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9939998A JPH11290470A (ja) | 1998-04-10 | 1998-04-10 | 避難梯子装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP9939998A JPH11290470A (ja) | 1998-04-10 | 1998-04-10 | 避難梯子装置 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11290470A true JPH11290470A (ja) | 1999-10-26 |
Family
ID=14246427
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP9939998A Withdrawn JPH11290470A (ja) | 1998-04-10 | 1998-04-10 | 避難梯子装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JPH11290470A (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005027955A (ja) * | 2003-07-09 | 2005-02-03 | Minoru Oota | 無人開口避難装置 |
JP2010035733A (ja) * | 2008-08-04 | 2010-02-18 | Naka Ind Ltd | 避難装置 |
JP2018112013A (ja) * | 2017-01-12 | 2018-07-19 | ヤマトプロテック株式会社 | 避難梯子装置用係止具、及びこれを備えた避難梯子装置 |
-
1998
- 1998-04-10 JP JP9939998A patent/JPH11290470A/ja not_active Withdrawn
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005027955A (ja) * | 2003-07-09 | 2005-02-03 | Minoru Oota | 無人開口避難装置 |
JP2010035733A (ja) * | 2008-08-04 | 2010-02-18 | Naka Ind Ltd | 避難装置 |
JP2018112013A (ja) * | 2017-01-12 | 2018-07-19 | ヤマトプロテック株式会社 | 避難梯子装置用係止具、及びこれを備えた避難梯子装置 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A300 | Withdrawal of application because of no request for examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A300 Effective date: 20050705 |