JPH11288177A - 画像形成装置 - Google Patents

画像形成装置

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JPH11288177A
JPH11288177A JP8989198A JP8989198A JPH11288177A JP H11288177 A JPH11288177 A JP H11288177A JP 8989198 A JP8989198 A JP 8989198A JP 8989198 A JP8989198 A JP 8989198A JP H11288177 A JPH11288177 A JP H11288177A
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transfer
gap
transfer material
image forming
forming apparatus
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JP8989198A
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English (en)
Inventor
Atsushi Kato
敦之 加藤
Masaru Tsuji
優 辻
Hiroshi Tachiki
啓史 立木
Yoshinari Kinoshita
善也 木下
Norifumi Sugimura
憲史 杉村
Yukisuke Hosokawa
享佑 細川
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Sharp Corp
Original Assignee
Sharp Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 転写手段と顕像剤担持体の当接による衝撃や
騒音を軽減し、顕像剤担持体へ傷がつくこと、転写効率
の低下、回転むら等を防止すること。さらに転写材が担
持体と転写手段間の隙間よりも薄い場合や厚い場合に上
記隙間を補正でき、確実に転写手段が転写材を押圧する
こと。 【解決手段】 回動自在の顕像剤像担持手段と、該顕像
剤像担持手段に近接して対向並設された回動自在の転写
手段とを備え、該顕像剤像担持体と該転写手段の間の隙
間を転写材が挿通搬送されることで該顕像剤像担持体上
の顕像剤像を該転写材上へ転写する画像形成装置におい
て、該顕像剤像担持手段と該転写手段の対向位置よりも
転写材の搬送路上流側に配設され、転写材の有無と厚み
を検出する転写材検出手段と、該転写材検出手段の検出
結果に基づき、該転写手段の回転軸を搬送される転写材
の厚み方向に移動させる回転軸移動手段とを備えた。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、顕像剤像担持体
(中間転写体、感光体含む)を採用し、これら顕像剤像
担持体上に形成されたトナー、インク等からなる顕像剤
の像を、所定の転写手段上へ転写する画像形成装置に関
し、さらに詳しくはアナログ/デジタル複写機、デジタ
ル複合機、プリンタ等の技術分野に属する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の画像形成装置には、顕像
剤像担持体(以後、個別に説明する場合を除き、中間担
持体で顕像剤を担持する場合も併せて担持体と総称す
る)と対向する転写ローラ等からなる転写手段の間の隙
間距離を規制した画像形成装置については、各種の提案
がなされており、特開平7−44055号公報、特開平
5−323796号公報、特開平8−251430号公
報が挙げられる。
【0003】まず、特開平7−44055号公報には、
回動する未定着トナー像担持体に対して所定の荷重で付
勢されて圧接する、表面樹脂層を有する転写定着用回転
体を備え、その担持体と回転体との間に記録シートを挿
通させて該担持体上の未定着トナー像を記録シートに転
写させると同時に定着させる転写同時定着装置におい
て、記録シートが未定着トナー像担持体と転写定着用回
転体の間に介在しない非転写定着時に、付勢荷重の一部
を負荷する荷重調整用突起部材を設け、非転写定着動作
時における回転体の負荷荷重が、転写定着動作時におけ
る回転体の負荷荷重よりも小さくなるようにすること
で、転写定着ローラの表面樹脂層の塑性変形を防止し、
記録シート排出時に発生する騒音や衝撃を低減すること
のできる装置が開示されている。
【0004】また、特開平5−323796号公報に
は、表面にトナー像を有する像担持体と、この像担持体
に向けて付勢されている軸に固定された回転転写部材
と、像担持体から回転転写部材に駆動力を伝達する駆動
連結とを備え、駆動連結部材は回転転写部材の表面から
所定寸法だけ突出した間隔規制部材を有するとともに回
転転写部材が軸方向へ移動するのを規制する移動規制部
を有する構成とすることで、駆動連結部材によって転写
ローラ(回転転写部材)の移動を規制(所定の隙間を確
保する)すると共に、位置決め部材を省略して部品点数
の削減を図り、摺動により騒音を防止する電子写真装置
が開示されている。
【0005】さらに、特開平8−251430号公報に
は、対向ローラ間の間隙を広くあけた画像形成装置が開
示されている。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】上述の通り、特開平7
−44055号公報に記載の画像形成装置によれば、転
写定着ローラの表面樹脂層の塑性変形を防止し、記録シ
ート排出時に発生する騒音や衝撃を低減することのでき
るという点で有効なものであるが、未転写トナー像担持
体と転写定着用回転体は、非転写定着動作時に荷重調整
用突起部材により付勢荷重の一部が負荷される際にも接
触しており、弾性変形部材の永久変形や常時接触による
対向ローラへの傷が発生しやすいといった問題点があっ
た。
【0007】また、特開平5−323796号公報に記
載の画像形成装置によれば、駆動連結部材によって転写
ローラ(回転転写部材)の移動を規制(所定の隙間を確
保する)でき、位置決め部材を省略して部品点数の削減
を図り、摺動により騒音を防止することができる点で有
効なものであるが、転写時の隙間による電界強度の弱ま
りにより転写効率が低下したり、オゾンの発生を招来す
るという問題点があった。
【0008】そしてまた、特開平8−251430号公
報に記載の画像形成装置によれば、対向ローラ間の間隙
を広くあけた画像形成装置が開示されているが、記録紙
が転写ローラに押し付けられる時に衝撃、騒音や用紙通
過後に対向担持体の表面上に衝撃傷、歪みを生じるとい
う問題点があった。
【0009】本発明は上述の問題点に鑑みてなされたも
のであり、その目的とするところは、対向ローラ又はベ
ルトを密着した間を記録紙が通過する排出時において、
当接により発生する衝撃や騒音を軽減し、転写体(顕像
剤担持体)へ傷がつくことを防止できる画像形成装置を
提供することにある。
【0010】また本発明は、対向ローラ又はベルト間の
隙間による電界強度の弱まりによって、転写効率の低下
や回転むら等が防止できる画像形成装置の提供を目的と
する。
【0011】さらに本発明は、記録紙が対向ローラ又は
ベルト間の隙間よりも薄い用紙に記録する場合等に隙間
を補正することができ、確実に転写ローラ又はベルトが
用紙を押圧することができる画像形成装置の提供を目的
とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明は、
顕像剤像を担持する回動自在の顕像剤像担持手段と、該
顕像剤像担持手段に近接して対向並設された回動自在の
転写手段とを備え、該顕像剤像担持体と該転写手段の間
の隙間を転写材が挿通搬送されることで該顕像剤像担持
体上の顕像剤像を該転写材上へ転写する画像形成装置に
おいて、該顕像剤像担持手段と該転写手段の対向位置よ
りも転写材の搬送路上流側に配設され、転写材の有無と
厚みを検出する転写材検出手段と、該転写材検出手段の
検出結果に基づき、該転写手段の回転軸を搬送される転
写材の厚み方向に移動させる回転軸移動手段とを備えた
ことを特徴とする画像形成装置である。
【0013】従って、転写材検出手段の検出結果に基づ
き、転写手段を転写材の厚み方向に移動させることがで
きるので、顕像剤担持手段と対向する転写手段の間に転
写材の厚みに応じて隙間を設けることができ、また転写
材が通過する排出時の衝撃音等の騒音を除去又は低減す
ることができ、さらに担持体への傷が発生したり弾性変
形部材(転写ローラ等)の永久変形を招来するといった
従来の問題点を解決することができる。
【0014】また、転写時の隙間を転写紙の厚みに応じ
て最適化できるので、電界強度の弱まりにより転写効率
が低下したり、オゾンの発生等の問題を低減することも
可能となる。
【0015】請求項2に記載の発明は、上記転写手段に
顕像剤像を転写紙に転写するための転写電位印加手段を
有し、上記回転軸移動手段は、上記転写材検出手段の検
出結果が、転写材が無く該転写電位印加手段から転写電
位を印加しないときは上記隙間をa、転写材が無く該転
写電位を印加するときは隙間をd、所定の厚みよりも薄
い転写材の場合は隙間をb、厚い転写材の場合は隙間を
cに設定し、隙間a、b、c、dがb<a<c、d=0
なる関係を満たすよう動作することを特徴とする請求項
1に記載の画像形成装置であり、待機時、転写材が薄い
場合、厚い場合、転写電位印加時等の場合に応じて最適
な間隔を設定することができ、待機時の転写ローラ等の
押圧による塑性変形や永久変形、厚い転写紙を通過する
ことによる騒音や傷の発生を回避することができる。ま
た、間隔を通過する転写材の最大厚みを越えない範囲に
設定すれば、必要最小限の隙間設定が可能となるので、
回転軸移動手段の小型化や衝撃力の低減を図ることがで
きる。
【0016】請求項3に記載の発明は、上記回転軸移動
手段は上記転写手段を移動させるアクチェータ部材と、
移動後の該転写手段を隙間aの位置に復帰させるための
非線形弾性体から構成されることを特徴とする請求項2
に記載の画像形成装置であり、担持体への転写手段の当
接時に衝撃を和らげるためにアクチュエータ(ソレノイ
ド)の作用力特性に対抗する非線形バネによる復帰力を
用いることで、当接時のアクチュエータの作用力を低減
できると共に、担持体への傷の発生を簡単に防止するこ
とができる。
【0017】請求項4に記載の発明は、上記顕像剤担持
手段の回転軸端面に配設された第1傘状歯車と、上記転
写手段の回転軸端面に配設され該第1傘状歯車に噛合連
結して該転写手段を該顕像剤担持手段に対して従動駆動
させるための第2傘状歯車と、該第2傘状歯車と第1傘
状歯車の噛み合い隙間を補正するための噛合隙間補正手
段とを備えたことを特徴とする請求項2又は3に記載の
画像形成装置であり、転写位置での間隔を変更した場合
でも2つの傘状歯車の噛み合い位置を簡単に補正するこ
とができ、静粛で滑らかな回転を実現できる。
【0018】請求項5に記載の発明は、上記第2傘状歯
車が、上記転写手段の回転軸方向に摺動自在に軸支さ
れ、上記噛合隙間補正手段は、第1傘状歯車に対し第2
傘状態歯車を該転写手段の回転軸方向に付勢するための
付勢部材から構成されることを特徴とする請求項4に記
載の画像形成装置であり、2つの傘状歯車の噛み合い位
置を簡単な構成で補正することができ、製造コストの上
昇を最小限にすることができる。
【0019】請求項6に記載の発明は、上記顕像剤担持
手段の回転軸端面に配設された平歯車と、上記転写手段
の回転軸端面に配設され、該平歯車に噛合連結して該転
写手段を該顕像剤担持手段に対して従動駆動させるため
のノンバックラッシ歯車とを備えたことを特徴とする請
求項2又は3に記載の画像形成装置であり、転写位置で
の間隔を変更した場合でも平歯車とノンバック歯車の噛
み合い位置を簡単に補正することができ、静粛で滑らか
な回転を実現できる。
【0020】
【発明の実施の形態】(本発明の第1の実施形態)図1
は、担持体(感光体、中間転写体)21と転写手段(転
写ローラ)22の位置関係と記録紙等の転写材の厚みの
関係を表したものであり、定常時(画像画像形成しない
待機時、転写ローラに転写電位を印加しない時)の場合
を(A)、転写する記録紙(転写材)が薄い場合を
(B)、記録紙の厚い場合を(C)、当接時の場合を
(D)で示す。
【0021】また図2は転写ローラ22を可動装置とし
た場合の担持体21、アーム支点27、アーム26、転
写ローラ22、アクチュエータロッド28、非線形バネ
24、アクチュエータ23、線形バネ25の関係を表し
た要部拡大図であり、図7は本実施形態の基本動作を説
明するための処理フローを表すフローチャートである。
【0022】ここで図1において、隙間aは定常時の隙
間寸法を示しており、bは記録紙の薄い場合に記録紙の
厚みに従ってbの位置まで転写ローラ22が押圧された
場合の隙間寸法、さらにcは記録紙が厚い場合に記録紙
の厚みに従って転写ローラ22がcの位置まで押下され
た場合の隙間寸法、dは対向ローラ間を0mmで当接し
た場合の隙間寸法を表している。
【0023】次に図2について詳細説明を行なうと、図
2は転写ローラ可動装置のアクチェータ23の動作を説
明するための説明図であり、センサ20は、記録紙の有
無、記録紙の長さ、厚みを検知可能であり、その情報は
図示しない制御装置を経てアクチェータ23を制御す
る。
【0024】なお、センサ20によって記録紙の有無と
長さ、厚みを検出する方法としては、先に出願した特願
平9−329044号にて詳細な説明を行なっているの
で、動作説明については省略する。また制御装置は、マ
イコン等からなるCPUと入出力回路から構成すれば良
く、ここではこれ以上の説明を省略する。
【0025】担持体21はフレーム3に支持されてお
り、転写ローラ22はアーム26により支持されアーム
支点27を介して互いに対向する位置に配置されると共
にアーム26の他端は、アクチェータロッド28で吊ら
れている。
【0026】また、アーム26に付属する部品(転写ロ
ーラ22、歯車等)は、線形バネ25とアーム支点27
で按分荷担する。
【0027】但し、線形バネ25の設定は、静的重量負
荷と転写ローラ駆動負荷を考慮し、転写ローラ22は、
定常時のa位置の隙間を維持するように設定される。そ
して、アクチェータ23の作動により引かれて、転写ロ
ーラ22が担持体21に当接時に衝撃を緩和するため設
けられた非線形バネ24(例えば円錐コイルバネ、つづ
み型コイルバネ、竹の子バネ、不等ピッチバネで構成さ
れる)をアクチェータ(ソレノイド等)23の特性に合
わせ設定する。
【0028】例えば、最小通過用紙時の押し付け圧を1
00g〜300g(理想値200g近傍)に減圧するよ
うに非線形バネ24の反力とアクチェータ推力の総合和
を調整する。
【0029】さて本実施形態における作動状態は、図1
で説明したように4つのモード(待機モード、当接モー
ド、薄紙モード、厚紙モード)を備えるが、本発明の全
体動作の概要について図7を使って説明を行なうと、ま
ずSTART時(ステップ1、以後S1と略す)におい
ては、担持体21と転写ローラ22が共に回転し、動力
の伝達は担持体21より転写ローラ22へ伝達され、セ
ンサ20は用紙検知可能な状態となる。
【0030】次いで、図1(A)で示した通り、隙間a
は担持体21と転写ローラ22の位置関係が定常時での
隙間の間隔を示しており、担持体21と転写ローラ22
は、共に等しい周速で回転している(S2)。
【0031】そして用紙搬送路の用紙搬送方向からみ
て、転写ローラ22の用紙搬送路上流側に設けられた用
紙検出センサ20が用紙の無い状態を検出すると(以
後、紙無し検知時と略す)S3の判定はNとなり、次に
S4にて転写ローラ22に転写電位を印加するのか否か
を判定し、通常の待機モード等で転写電位を印加しない
場合は、S3の判定結果がNとなり、図1(A)の隙間
aで示した定常時の設定隙間を維持することとなり、待
機モードへ移行する(S10)。
【0032】前記と同様センサ20が紙無しを検知し、
S3の判定がNとなり、転写電位の印加を転写ローラ2
2から担持体21へ付加する指示を受ける(又は受けて
いる)と、S4の判定がYとなってモードが当接モード
となり(S5)、アクチェータ23を励磁してアーム2
6を介して転写ローラ22を担持体21に当接させる
(S6)。
【0033】薄紙モードでは、該当担持体21と転写ロ
ーラ22の紙搬送路の搬送路上流側に設けられた用紙検
出センサ20が紙有りを検出すると、S3の判定がYと
なり、次に記録紙が図2で示す紙厚センサ20を通過し
た時に記録紙の厚みtと設定隙間(図1の隙間寸法a)
とを比較し(S7)、a>tの場合はS8の薄紙モード
となり、図2で示すアクチェータ23を励磁してアーム
26を介し転写ローラ22を図1のb位置、紙厚tの位
置まで押しつけ、転写ローラ22により担持体21表面
上のトナー像を記録紙に転写する。
【0034】そして、アクチェータ23は、用紙長さの
信号を紙厚センサ20より得て、用紙後端直前で解除す
る。その結果、転写ローラ22は、定常時設定隙間a位
置の隙間で保持され待機モードに復帰する(S10)。
【0035】次に厚紙モードについて説明すると、担持
体21と転写ローラ22の紙搬送路上流側に設けられた
用紙検出センサ20が紙有り状態を検出すると、S3の
判定はYとなる。
【0036】そして記録紙が紙厚センサ20を通過して
該当用紙の厚みtと設定隙間aとを比較し(S7)、a
>tでなければ、処理がS9へ移動し担持体21と転写
ローラ22が回転している隙間に記録紙が割り込む状態
で挿入され、紙の厚みに従い転写ローラ22は、図1の
cの位置まで押し下げられ、転写ローラにより担持体表
面上のトナー像を記録紙上に転写する。そして転写ロー
ラ22は、記録紙が対向ローラ間を通過後に定常時の設
定隙間であるa位置の隙間に戻り、待機モードに復帰す
ることとなる(S10)。
【0037】なお、モードがS10で待機モードになっ
てから、処理を終了する場合はS11でS12に移って
ENDとなり、処理を終了しない場合は再びS3に戻っ
てこれらの処理を繰り返す。
【0038】(本発明の第2の実施形態)図3は、対向
するローラ軸付きギヤーに傘状歯車用いた転写ローラ2
2駆動装置の構造を示したものであり、担持体21に取
り付けられた担持体21側の傘歯車31と転写ローラ2
2側に取り付けられた傘歯車32が噛み合い、転写ロー
ラは従動駆動させられる様子を示したものである。ま
た、図4は転写ローラ22回転軸端部の傘状歯車32近
傍の要部拡大図である。
【0039】転写ローラ22と傘歯車32の回転軸に
は、コイルバネ34と埋込みキー33が配設され、傘歯
車32は埋込みキー33により回転軸上の軸方向に摺動
自在に軸支される。またコイルバネ34は反力により傘
歯車32を軸方向へ付勢しており、傘歯車31、34は
噛合させられる。従って、コイルバネ34反力と傘歯車
31の伝達トルク軸方向の分力の相互作用により自動的
に噛み合い隙間を調整できることとなる。
【0040】次に、コイルバネ34により傘歯車を3
1、32を常時押し付けることで、対向ローラの軸間距
離の変化に対し、自動的に追随するように設定し、滑ら
かな回転伝達を可能とするための条件を次式を示す。コ
イルバネ34反力≧転写ローラ22負荷トルク×Sin
(ピッチ円錐角)ただし、ここでは、用紙の最大厚みが
1mm近傍であり軸間移動距離の最大値も1mm近傍と
なるところから、傘歯車31、32のピッチ円錐角の設
定は、傘歯車の噛み合い時に生ずる摩擦角より少し大き
い角を設定するのが望ましい。
【0041】(本発明の第3の実施形態)図5は、転写
ローラ22側の歯車にノンバックラッシギヤー40を用
いた転写ローラ駆動装置についての概要図、図6はノン
バックラッシギアーの構造を説明するための図であり、
担持体21側の平歯車41とノンバックラッシギヤー4
0が噛み合い、転写ローラ22は従動駆動される。
【0042】ノンバックラッシギヤー40は、転写ロー
ラ22側の軸に固定されたメインギアー42とメインギ
アー42にトーションコイルバネ44を介して取り付け
られたサブギアー43から構成される。ここで担持体2
1と転写ローラ22の軸間距離の移動に対しサブギアー
43は、コイルバネ44によつてバックラッシを埋める
作用をするために、軸間距離の変動に対し自動的にコイ
ルバネ44でメインギヤー42とサブギヤー43の位置
ズレを起して隙間を埋めることで、滑らかな回転伝達を
可能する。
【0043】特にここでは、用紙の最大厚みが1mm近
傍であり軸間移動距離の最大値も1mm近傍となること
から、この組み合わせ歯車においてはモジュールが1を
超え圧力角14.5以下の高歯を使用するのが望まし
い。
【0044】以上が本発明に関する実施形態の説明であ
るが、本発明は上述した実施形態のみに限定されるもの
ではなく、本発明の趣旨から逸脱しない範囲で種々の応
用が可能である。
【0045】例えば、本実施形態では顕像剤担持体と転
写手段が夫々円筒形の回転運動するものを記載している
が、必要に応じてベルト形状としても良い。この場合、
本実施形態で述べた以外に必要に応じてベルトのレジス
ト制御等が別途必要になるが、騒音の低減や衝撃力の低
減、永久変形や塑性変形の防止、担持体や転写手段の傷
防止等の効果を同等に奏することができる。
【0046】また、上述の実施形態では単色の画像形成
部のみについて説明したが、各色毎の顕像剤担持体から
中間転写体に転写する場合や記録紙等の転写材を複数回
又は複数箇所の転写部分で転写するカラー画像形成装置
や複数色の画像を形成する装置にも適用できる。
【0047】中間転写体に複数色の画像を転写し、最終
的に転写材へ一度に転写する場合は中間転写体の厚みは
一定であるので、待機時と画像形成時のみのモード切り
替えとなるが、複数色の顕像剤像を転写することから、
複数の転写手段の永久変形は色ずれ等を招来し、これら
を防止できる本発明は特に有効である。
【0048】なお、複数回又は複数箇所に転写する場合
は、各転写位置毎で上述の間隔a、b、c、dを適宜変
更しても良い。この場合は各転写部毎で最適な転写間隔
を規定することができる。
【0049】さらに、実施形態で述べた処理フローの一
部又は全部を所定の記録媒体上に記録したプログラムと
して実施すれば、下記の効果に加えてソフトウェアの更
新や配布、複写等が簡単行なえるという効果も期待でき
る。
【0050】
【発明の効果】請求項1記載の発明によれば、転写材検
出手段の検出結果に基づき、転写手段を転写材の厚み方
向に移動させることができるので、顕像剤担持手段と対
向する転写手段の間に転写材の厚みに応じて隙間を設け
ることができ、また転写材が通過する排出時の衝撃音等
の騒音を除去又は低減することができ、さらに担持体へ
の傷が発生したり弾性変形部材(転写ローラ等)の永久
変形を招来するといった従来の問題点を解決することが
できる。
【0051】また、転写時の隙間を転写紙の厚みに応じ
て最適化できるので、電界強度の弱まりにより転写効率
が低下したり、オゾンの発生等の問題を低減することも
可能となる。即ち、転写材通過時に転写ローラ(転写手
段)を転写材へ押し付けることで転写効率の向上を計る
ことができる。
【0052】請求項2に記載の発明によれば、待機時、
転写材が薄い場合、厚い場合転写電位印加時等の場合に
応じて最適な間隔を設定することができ、待機時の転写
ローラ等の押圧による塑性変形や永久変形、厚い転写紙
を通過することによる騒音や傷の発生を回避できるとい
う効果がある。
【0053】また、間隔を通過する転写材の最大厚みを
越えない範囲に設定すれば、必要最小限の隙間設定が可
能となるので、回転軸移動手段の小型化や衝撃力の低減
を図ることもできる。
【0054】即ち、対向している転写手段と顕像剤像担
持体間の間隙を広くあけた場合に、転写手段が転写材を
押し付けた時や転写材通過終了時に転写手段や担持体の
表面上に衝撃による傷、歪みを与えることがあったが、
本発明では担持体と転写手段の間の常設隙間を、この間
を通過する記録紙の厚みの最大値もしくは、前記の記録
紙の厚みよりも狭く設定することにより、転写材が設定
隙間より厚い時は、その転写材の厚みにより隙間が押し
開かれて搬送され、転写材が通過終了時に、設定時隙間
に自動復帰するように構成している。
【0055】また転写材が前記設定隙間より薄い用紙
は、その転写材の厚さ、長さを検知する転写材検出手段
を転写位置よりも上流側に設けたことにより、薄紙の場
合、その先端部が転写手段に達した時に転写手段が転写
材を押し付け、転写材の通過直前に転写手段は、定常時
隙間に自動復帰する手段を用いている。
【0056】請求項3に記載の発明によれば、担持体へ
の転写手段の当接時に衝撃を和らげるためにソレノイド
等からなるアクチュエータの作用力特性に対抗する非線
形バネによる復帰力を用いることで、当接時のアクチュ
エータの作用力を低減できると共に、担持体への傷の発
生を簡単に防止することができるという効果がある。
【0057】請求項4に記載の発明によれば、転写位置
での間隔を変更した場合でも2つの傘状歯車の噛み合い
位置を簡単に補正することができ、静粛で滑らかな回転
を簡単な構成で実現できるという効果がある。
【0058】請求項5に記載の発明によれば、2つの傘
状歯車の噛み合い位置を簡単な構成で補正することがで
き、製造コストの上昇を最小限にすることができるとい
う効果がある。
【0059】請求項6に記載の発明によれば、転写位置
での間隔を変更した場合でも平歯車とノンバック歯車の
噛み合い位置を簡単に補正することができ、静粛で滑ら
かな回転を実現できるという効果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施形態において、該当担持体と転写
ローラの位置関係と記録紙の厚みの関係を示す図であ
り、(A)は定常時の隙間設定である場合、(B)は薄
い転写材を挿通させる場合、(C)は厚い転写材を挿通
させる、(D)は転写手段に転写電位を印加して当接さ
せる場合を夫々表す。
【図2】本発明の実施形態における転写ローラ可動装置
の側面図である。
【図3】本発明の実施形態において、顕像剤担持体と転
写手段の回転軸端面に傘歯車を配設した場合を表す説明
図であり、(A)は側面図、(B)は正面図を夫々表
す。
【図4】図3における転写手段の回転軸端面近傍の要部
拡大図である。
【図5】本発明の実施形態において、転写手段側の歯車
にノンバックラッシ歯車を用いた場合の側面図である。
【図6】図5におけるノンバックラッシ歯車についての
説明図であり、(A)は正面図、(B)は斜視図を夫々
表す。
【図7】本発明の実施形態にかかるシステムの処理フロ
ーを表すフローチャートである。
【符号の説明】
20 用紙検出センサ(転写材検出手段) 21 担持体21(顕像剤像担持体) 22 転写ローラ(転写手段) 23 アクチェータ(回転軸移動手段) 24 非線形バネ(非線形弾性体) 25 線形バネ 26 アーム 28 アクチェータロッド 31 担持体側傘歯車(第1傘状歯車) 32 転写ローラ側傘歯車(第2傘状歯車) 33 埋込キー(噛合隙間補正手段) 34 コイルバネ(噛合隙間補正手段、付勢手段) 40 ノンバックラッシ歯車 41 担持体側平歯車 42 転写ローラ側メイン歯車 43 転写ローラ側サブ歯車 44 トーションコイルバネ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 木下 善也 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 杉村 憲史 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内 (72)発明者 細川 享佑 大阪府大阪市阿倍野区長池町22番22号 シ ャープ株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 顕像剤像を担持する回動自在の顕像剤像
    担持手段と、該顕像剤像担持手段に近接して対向並設さ
    れた回動自在の転写手段とを備え、該顕像剤像担持体と
    該転写手段の間の隙間を転写材が挿通搬送されることで
    該顕像剤像担持体上の顕像剤像を該転写材上へ転写する
    画像形成装置において、 該顕像剤像担持手段と該転写手段の対向位置よりも転写
    材の搬送路上流側に配設され、転写材の有無と厚みを検
    出する転写材検出手段と、該転写材検出手段の検出結果
    に基づき、該転写手段の回転軸を搬送される転写材の厚
    み方向に移動させる回転軸移動手段とを備えたことを特
    徴とする画像形成装置。
  2. 【請求項2】 上記転写手段に顕像剤像を転写紙に転写
    するための転写電位印加手段を有し、上記回転軸移動手
    段は、上記転写材検出手段の検出結果が、転写材が無く
    該転写電位印加手段から転写電位を印加しないときは上
    記隙間をa、転写材が無く該転写電位を印加するときは
    隙間をd、所定の厚みよりも薄い転写材の場合は隙間を
    b、厚い転写材の場合は隙間をcに設定し、隙間a、
    b、c、dがb<a<c、d=0なる関係を満たすよう
    動作することを特徴とする請求項1に記載の画像形成装
    置。
  3. 【請求項3】 上記回転軸移動手段は上記転写手段を移
    動させるアクチェータ部材と、移動後の該転写手段を隙
    間aの位置に復帰させるための非線形弾性体から構成さ
    れることを特徴とする請求項2に記載の画像形成装置。
  4. 【請求項4】 上記顕像剤担持手段の回転軸端面に配設
    された第1傘状歯車と、上記転写手段の回転軸端面に配
    設され該第1傘状歯車に噛合連結して該転写手段を該顕
    像剤担持手段に対して従動駆動させるための第2傘状歯
    車と、該第2傘状歯車と第1傘状歯車の噛み合い隙間を
    補正するための噛合隙間補正手段とを備えたことを特徴
    とする請求項2又は3に記載の画像形成装置。
  5. 【請求項5】 上記第2傘状歯車は、上記転写手段の回
    転軸方向に摺動自在に軸支され、上記噛合隙間補正手段
    は、第1傘状歯車に対し第2傘状態歯車を該転写手段の
    回転軸方向に付勢するための付勢部材から構成されるこ
    とを特徴とする請求項4に記載の画像形成装置。
  6. 【請求項6】 上記顕像剤担持手段の回転軸端面に配設
    された平歯車と、上記転写手段の回転軸端面に配設さ
    れ、該平歯車に噛合連結して該転写手段を該顕像剤担持
    手段に対して従動駆動させるためのノンバックラッシ歯
    車とを備えたことを特徴とする請求項2又は3に記載の
    画像形成装置。
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