JPH11287348A - 比例電磁弁 - Google Patents

比例電磁弁

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JPH11287348A
JPH11287348A JP10567698A JP10567698A JPH11287348A JP H11287348 A JPH11287348 A JP H11287348A JP 10567698 A JP10567698 A JP 10567698A JP 10567698 A JP10567698 A JP 10567698A JP H11287348 A JPH11287348 A JP H11287348A
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JP
Japan
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plunger
solenoid
valve
core
proportional solenoid
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JP10567698A
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English (en)
Inventor
Kenro Takahashi
建郎 高橋
Koichi Ishikawa
浩一 石川
Tomohiro Yasuda
智宏 安田
Masahito Yamaguchi
雅仁 山口
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Nidec Tosok Corp
Original Assignee
Tosok Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ヒステリシスの悪化を最小限としつつ、全閉
状態又は全開状態に近付いた時点で発生する制御特性を
改善する。 【解決手段】 コア7にプランジャ12の一端を収容す
る収容部19を設ける。収容部19が開口する凸部17
の外形形状をテーパ状とし、かつそのテーパ角を、プラ
ンジャ12がコア吸引平面に近接するに従いプランジャ
12に及ぼす吸引力が小さくなる角度に設定する。プラ
ンジャ12がコア7側の移動限界付近にあるときプラン
ジャ12に生ずるコア7側への振幅力を小さくし、周期
的に値が微動する駆動電流をソレノイドに供給する場合
に、プランジャ12と共に移動する弁体5が、弁座に対
し当接・離間を繰り返すことを抑制する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、例えば自動車用の
自動変速機のライン圧制御に用いられる比例電磁弁に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の比例電磁弁においては、
スプリングのばね力により開位置(又は閉位置)に付勢
された弁体(又はそれが一体化されたプランジャ)が、
ソレノイドに供給される駆動電流に比例して移動するこ
とにより流体の通過量または圧力を調整するものが一般
に用いられている。また、こうした比例電磁弁の使用に
際しては、ソレノイドに供給する駆動電流の値を高い周
波数で微動させることにより弁体を微振動させ、これに
より、弁体の動作時におけるフリクションを低減し制御
精度、応答性を向上させている。さらに、駆動電流の周
波数を低くすることによりヒステリシスを小さくしてい
る。
【0003】一方、前述したような駆動電流の生成に
は、要求される弁開度に応じた大きさの指令電流に小さ
いパルス数の制御電流を重畳させる方式(以下、ディザ
方式と称す)と、PWM方式とがある。PWM方式は、
図13に示すように、弁開度に応じた大きさの指令電流
値を、駆動電圧のパルス幅を変化させることにより、周
期的に微動させるものである。かかるPWM方式は、C
PUから出力されるパルス波形を用いれば比較的簡単な
回路で駆動電流の生成が可能であり、比例電磁弁の制御
装置がディザ方式による場合に比べ安価となる利点があ
る。このため、近年ではPWM方式により駆動電流を行
う場合が多い。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
比例電磁弁においては、前述したように微動する駆動電
流により弁体を駆動すると、前述したように弁体が微振
動するため、弁体が全閉位置に近接する状態下(図12
のP領域)においては、弁座に一度当接した弁体がリバ
ウンドし弁座から離間した後、瞬時に弁座に再び当接す
ると言うように、弁座に対して当接・離間を繰り返すこ
ととなる。
【0005】このため、ノーマルオープン型のものにあ
っては、全閉状態直前から全閉状態における油圧静特性
が、図13(a)に示す線形特性とならず、同図(b)
に示すような変曲特性となる。またノーマルクローズ型
のものにあっては、全開状態での残圧特性が変曲特性と
なる。従って、ヒステリシスが向上する反面、流体の制
御精度が低下するという問題があった。
【0006】無論、かかる問題は、ソレノイドに通電す
る駆動電流の周波数を高くすれば回避できるが、その場
合には制御特性のヒステリシスが大きくなり、これによ
り制御精度が低下するという別の問題が生じるというも
のであった。
【0007】本発明は、かかる従来の課題に鑑みてなさ
れたものであり、ヒステリシスの悪化を最小限としつ
つ、ヒステリシスの悪化を最小限としつつ、制御特性を
改善することができる比例電磁弁の提供を目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するため
にソレノイドと、このソレノイドに供給される駆動電流
に比例し閉弁方向と開弁方向とに移動するプランジャ
と、前記ソレノイドの励磁に伴い前記プランジャを吸引
するコアとを備え、このコア吸引平面に、前記プランジ
ャが近接するに従い前記プランジャに及ぼす吸引力が小
さくなる形状を有したものとした。
【0009】かかる構成においては、ソレノイドに供給
される駆動電流の値が周期的に微動し、プランジャが開
閉方向(移動方向)に微振動する場合においても、プラ
ンジャが全閉(又は全開)方向であるコア側の移動限界
付近にあるときには、プランジャに生ずるコア側への振
幅力が小さくなる。従って、プランジャ又はプランジャ
と共に移動する弁体は、開閉方向への微動を抑制され
る。
【0010】これに加え、請求項2の発明にあっては、
前記コアに、前記プランジャの一端が収容される収容部
が開口する凸部が設けられ、この凸部の外形形状が前記
収容部の開口縁に近づくにつれ断面積が減少するテーパ
状で、かつそのテーパ角が、前記プランジャがコア吸引
面に近接するに従い前記プランジャに及ぼす吸引力が小
さくなる角度に設定されたものとした。かかる構成にお
いては、磁気受渡し部の形状が簡単であり、コアの成形
を容易に行い得る。
【0011】また、請求項3の発明にあっては、ソレノ
イドと、このソレノイドに供給される駆動電流に比例し
閉弁方向と開弁方向とに移動するプランジャと、このプ
ランジャと磁気回路を構成するとともに、前記プランジ
ャの移動方向の一方側の端部を収容する収容部が開口す
る磁気受渡し部が設けられたコアとを備え、前記収容部
が、前記プランジャが移動方向の一端側へ移動するに従
い前記プランジャの摺動抵抗が増大する形状を有したも
のとした。
【0012】かかる構成においては、磁気受渡し部の収
容部が、プランジャが移動方向の一端側へ移動するに従
いプランジャの摺動抵抗が増大する形状を有することか
ら、プランジャの動作位置が移動限界付近にあるとき、
つまり全閉(又は全開)状態に近付いた状態にあるとき
には、プランジャの摺動抵抗が大きい。
【0013】このため、ソレノイドに供給される駆動電
流の値が周期的に微動し、プランジャが開閉方向(移動
方向)に微振動する場合においても、前記状態下におい
てプランジャに生ずる移動限界側への振幅力が小さくな
る。従って、プランジャ又はプランジャと共に移動する
弁体は、開閉方向への微動を抑制される。
【0014】また、請求項4の発明にあっては、ソレノ
イドに供給される駆動電流に比例し閉弁方向と開弁方向
とに移動するプランジャを備えた比例電磁弁において、
前記ソレノイド及び前記プランジャと共に磁気回路を構
成する磁路構成部材に、前記磁気回路内の他の部分より
も磁束密度を増大させる磁束飽和部を設けたものとし
た。
【0015】かかる構成においては、磁路構成部材に磁
束飽和部が存在することにより、ソレノイドに供給され
る駆動電流の値が一定値よりも高くなると、プランジャ
に働く吸引力が飽和状態となる。
【0016】従って、プランジャの動作位置が移動限界
付近にあるとき、つまり全閉(又は全開)状態に近付く
に従い、プランジャに働く吸引力が飽和状態に近付くよ
うに磁束飽和部の寸法や形状を設定しておけば、ソレノ
イドに供給される駆動電流の値が周期的に微動し、プラ
ンジャが開閉方向(移動方向)に微振動する場合におい
ても、全閉(又は全開)状態に近付いた状態下において
プランジャに生ずる移動限界側への振幅力が小さくな
り、プランジャ又はプランジャと共に移動する弁体は、
開閉方向への微動を抑制される。
【0017】これに加え、請求項5の発明にあっては、
前記磁束飽和部を、前記ソレノイド及び前記プランジャ
と共に磁気回路を構成する1つあるいは複数の磁路構成
部材に設けたものとした。かかる構成においては、前述
した磁束飽和部の設定を容易、かつ精密に行い得る。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施の形態を図
にしたがって説明する。図1は、本発明の第1の実施の
形態にかかる比例電磁弁1を示す断面図である。なお、
この比例電磁弁1は自動車の自動変速機のライン圧制御
に用いられるものである。
【0019】比例電磁弁1は、ライン圧側に接続される
出力ポート2と、ドレンポート3が設けられたノズルブ
ロック4を有しており、ノズルブロック4内で弁体5が
弁座2aに当接又は離間し出力ポート2を開閉すること
により、ライン圧を制御する。
【0020】ノズルブロック4にはソレノイド6とコア
7とヨーク8とが、磁性材からなる筒状のカバー9によ
りカシメ固定されている。ヨーク8は、ソレノイド7に
内嵌する円筒部10と、ソレノイド6の端部に押圧され
たヨーク側フランジ11とを有している。プランジャ1
1は連結軸13を介して前記弁体5に一体化されてい
る。
【0021】連結軸13は、コア7側およびヨーク8側
にそれぞれ設けられたベアリング14a,14bによっ
て支持されており、これによりプランジャ11つまり弁
体5が小さな力で開閉方向へ移動できるようになってい
る。プランジャ11の一端側の軸心部には孔15が設け
られており、孔15内に収容されるとともに連結軸13
に遊挿されたコイルバネ16によって、プランジャ11
は常に開方向へ付勢されている。
【0022】コア7は、ソレノイド6に内嵌する凸部1
7と、ソレノイド6の端部に押圧されたコア側フランジ
18とを有しており、凸部17には、プランジャ11の
一端が収容された収容部19が開口している。図2に示
すように、凸部17の突出端部17aは、収容部19の
開口縁19aに近づくに従い断面積が減少するテーパ状
であって、ソレノイド6と、コア7、プランジャ11、
ヨーク8、カバー9が構成する磁気回路におけるコア7
とプランジャ11との間の磁気受渡し部を構成してお
り、そのテーパ角θが35度に設定されている。
【0023】図3は、本実施の形態において、プランジ
ャ11におけるコア7からの離間量(ストローク)と、
プランジャ11に及ぶコア7の吸引力との関係を示す特
性図であって、図に示すように、プランジャ11がコア
7から離間するに従いプランジャ11に及ぶコア7の吸
引力が大きくなるようになっている。
【0024】以上の構成にかかる本実施の形態において
は、ソレノイド6に従来技術で説明したような、電流値
が周期的に微動する駆動電流を供給して弁体5を駆動し
た場合、プランジャ11が全閉方向であるコア7側の移
動限界付近、つまり弁体5が弁座2aに近接する全閉付
近における位置にあるときには、プランジャ11に生ず
るコア7側への振幅力が従来に比べて小さくなる。従っ
て、プランジャ11に一体化された弁体5は、弁座2a
に対し当接・離間を繰り返すことを抑制される。
【0025】このため、前述した駆動電流により比例電
磁弁1を制御する場合には、駆動電流の周波数を高くし
なくとも、全閉状態に近付いた時点で発生する制御特性
の変曲特性を改善することができる。よって、ヒステリ
シスの悪化を最小限としつつ、全閉状態に近付いた時点
で発生する制御特性の変曲特性を改善することが可能と
なる。
【0026】また、弁体5が弁座2aに対し当接・離間
を繰り返すことを抑制されることから、着座音が小さく
なり静粛性が向上する。同時に、使用期間に経過に伴う
弁体5と弁座2aの摩耗度合が低下するため長期に亘り
安定した制御特性が得られる。
【0027】なお、テーパ角θは、使用される駆動電流
値の値幅等にもよるが、約30度〜45度の範囲であれ
ば前述した効果が得られる。
【0028】図4は、本発明の第2の実施の形態を示す
図2に対応した断面図である。すなわち本実施の形態に
おいては、図1に示した比例電磁弁1において、コア7
の凸部17に設けられた収容部19における開口側の内
径がプランジャ11の外形寸法よりも大きな寸法に設定
されており、これにより収容部19が、底部に近づくに
従い断面積が減少するテーパ孔となっている。
【0029】かかる構成においては、プランジャ11が
コア7に近接するに従いプランジャ11の摺動抵抗が増
大する。これは、コア7底部にプランジャ11が近接す
るに従いプランジャ11の円筒部からコア7の内テーパ
部へ流れる磁束が増加することによりプランジャ11の
横力が増大することによる(なお、横力=軸受荷重で、
軸受荷重×軸受摩擦係数がフリクションとなる。)。従
って、本実施の形態においても、電流値が周期的に微動
する駆動電流をソレノイド6に供給して弁体5を駆動し
た場合、プランジャ11が全閉方向であるコア7側の移
動限界付近、つまり弁体5が弁座2aに近接する全閉付
近における位置にあるときには、プランジャ11に生ず
るコア7側への振幅力が従来に比べて小さくなる。よっ
て、第1の実施の形態で説明したものと、同様の効果が
得られる。
【0030】また、図5は、本発明の第3の実施の形態
を示す比例電磁弁31の断面図である。以下、図1に示
したものと同一の部分には同一の符号を付し、異なる部
分についてのみ説明する。すなわち、この比例電磁弁3
1のプランジャ11には、前述した孔15とは別に、ヨ
ーク8の円筒部10にほぼ重なる長さで円筒孔32が設
けられている。
【0031】この円筒孔32は、前述した磁気構成回路
の他の部分よりも磁束を飽和させる磁束飽和部であり、
かかる円筒孔32の寸法及び形状は、ソレノイド6に供
給される駆動電流の値が一定値よりも高くなると、プラ
ンジャ11に働く吸引力が飽和状態となり、かつプラン
ジャ11の動作位置が移動限界付近にあるとき、つまり
全閉状態に近付くに従い、プランジャ11に働く吸引力
が飽和状態に近付くように予め設定されている。
【0032】従って、本実施の形態において、図6の特
性図(a)、(b)に示すように、高い電流域になるに
従って吸引力増加が小さくなる。このため、電流値が周
期的に微動する駆動電流をソレノイド6に供給して弁体
5を駆動した場合、プランジャ11が全閉方向(高い電
流域)であるコア7側の移動限界付近、つまり弁体5が
弁座2aに近接する全閉付近における位置にあるときに
は、プランジャ11に生ずるコア7側への振幅力が従来
に比べて小さくなる。よって、前述した第1及び第2の
実施の形態で説明したものと同様の効果が得られる。
【0033】また、本発明の磁束飽和部は前述した円筒
孔32に限らず、他の部材に設けるようにしてもよい。
すなわち、図7〜図11は本発明の第4〜第7の実施の
形態における比例電磁弁41,51,61,71,81
を示す図であって、図7の比例電磁弁41においては、
ヨーク8の円筒部10の先端側の外周面に設けた環状溝
42により本発明の磁束飽和部が構成されている。
【0034】同様に図8の比例電磁弁51においては円
筒部10の基端側の外周面に設けた環状溝52により、
図9の比例電磁弁61においては、前記ヨーク側フラン
ジ11の表面であって、円筒部10の外周に対応する位
置に設けた環状溝62により本発明の磁束飽和部が構成
されている。
【0035】さらに、図10の比例電磁弁71において
はカバー9の外周に外周面に設けた環状溝72により、
また図11の比例電磁弁81においては、コア側フラン
ジ18のノズルブロック4に接する表面であって、コア
7の前記凸部17の外周に対応する位置に設けた環状溝
62により本発明の磁束飽和部が構成されている。
【0036】かかる第4〜第7の実施の形態において
も、ソレノイド6に供給される駆動電流の値が一定値よ
りも高くなると、プランジャ11に働く吸引力が飽和状
態となる。従って、駆動電流の値が、プランジャ11を
全閉方向であるコア7側の移動限界付近、つまり弁体5
が弁座2aに近接する全閉付近に移動させる値となった
とき、プランジャ11に働く吸引力が飽和状態となるよ
うに、前述した環状溝42,52,62,72,82の
溝幅や深さを設定しておくことによって、弁体5が弁座
2aに近接する全閉付近における位置にあるときには、
プランジャ11に生ずるコア7側への振幅力が従来に比
べて小さくなる。よって、前述した他の実施の形態で説
明したものと同様の効果が得られる。
【0037】また、これにとどまらず、前述した環状溝
42,52,62,72,82を同一の比例電磁弁に選
択的に複数設けるようにすれば、磁束飽和部の設定を容
易、かつ精密に行うことができる。よって、比例電磁弁
における設計の自由度が広がるとともに、制御特性をよ
り一層向上させることができる。
【0038】さらには、前述した全ての実施の形態で説
明した技術を適宜組み合わせて同一の比例電磁弁に適用
するようにしてもよい。
【0039】また、以上述べた各実施の形態において
は、従来から存在する比例電磁弁の構成部材の一部を変
更すればよく、大幅な設計変更が不要である。よって、
その製造に際しては従来部品の殆どが使用可能であるた
め、コスト増を招くことなく制御特性を向上させること
ができる。
【0040】また、以上の実施の形態においては、主と
して本発明をノーマルオープン方式の比例電磁弁に適用
した場合を示したが、これに限らず、本発明をノーマル
クローズ方式の比例電磁弁に適用してもよい。その場合
においては、弁体が全閉付近に位置するときに生じる弁
体の開閉方向への微動を抑制することができる。よっ
て、制御における残圧を低減させることができ、閉弁側
での制御特性を改善することができる。
【0041】
【発明の効果】以上説明したように請求項1,3,4の
比例電磁弁においては、値が周期的に微動する駆動電流
がソレノイドに供給された場合においても、全閉(又は
全開)状態に近付いた状態にあるとき、プランジャ又は
プランジャと共に移動する弁体が開閉方向への微動を抑
制されるようにした。
【0042】よって、前述した駆動電流により比例電磁
弁を制御する場合には、駆動電流の周波数を高くするこ
となく、ヒステリシスの悪化を最小限としつつ、制御特
性を改善することができる。
【0043】特に、ノーマルオープン方式の比例電磁弁
にあっては、着座音が小さくなり静粛性が向上すると同
時に、使用期間に経過に伴う弁体と弁座との摩耗度合が
低下するため長期に亘り安定した制御特性が得られる。
【0044】これに加え、請求項2の発明では、磁気受
渡し部の形状が簡単であり、コアの成形を容易に行い得
るようにした。よって、請求項1の比例電磁弁の低コス
ト化が可能となる。
【0045】また、請求項5の発明にあっては、請求項
4の比例電磁弁において磁束飽和部の設定を容易、かつ
精密に行い得るようにした。よって、比例電磁弁におけ
る設計の自由度が広がるとともに、制御特性をより一層
向上させることができる。
【0046】
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示すの断面図であ
って、左半分が非通電時の状態、右半分が通電時の状態
を示す図である。
【図2】同実施の形態におけるコアの磁気受渡し部を示
す、図1のA部拡大図である。
【図3】同磁気受渡し部の外部テーパ角が35度である
場合のプランジャに作用する吸引力とプランジャのスト
ロークとの関係を示す特性図である。
【図4】本発明の第2の実施の形態を示す、図2に対応
する断面図である。
【図5】本発明の第3の実施の形態を示す、図1に対応
する断面図である。
【図6】同実施の形態において、プランジャに作用する
吸引力と電流(a)およびプランジャのストローク
(b)との関係を示す特性図である。
【図7】同第4の実施の形態を示す、図1に対応する断
面図である。
【図8】同第5の実施の形態を示す、図1に対応する断
面図である。
【図9】同第6の実施の形態を示す、図1に対応する断
面図である。
【図10】同第7の実施の形態を示す、図1に対応する
断面図である。
【図11】同第8の実施の形態を示す、図1に対応する
断面図である。
【図12】従来技術におけるPWM方式の駆動電流、弁
の動作、出力圧の対応関係を示す図である。
【図13】比例電磁弁の特性図であって、(a)は要求
される特性、(b)従来技術における比例電磁弁の特性
を示す図である。
【符号の説明】
5 弁体 2a 弁座 6 ソレノイド 7 コア 8 ヨーク 9 カバー 12 プランジャ 19 収容部 19a 開口縁 32 円筒孔 42,52,62,72,82 環状溝
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 山口 雅仁 神奈川県座間市相武台2丁目215番地 ト ーソク株式会社内

Claims (5)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ソレノイドと、このソレノイドに供給さ
    れる駆動電流に比例し閉弁方向と開弁方向とに移動する
    プランジャと、前記ソレノイドの励磁に伴い前記プラン
    ジャを吸引するコアとを備え、このコア吸引平面に、前
    記プランジャが近接するに従い前記プランジャに及ぼす
    吸引力が小さくなる形状を有したことを特徴とする比例
    電磁弁。
  2. 【請求項2】 前記コアに、前記プランジャの一端が収
    容される収容部が開口する凸部が設けられ、この凸部の
    外形形状が前記収容部の開口縁に近づくにつれ断面積が
    減少するテーパ状で、かつそのテーパ角が、前記プラン
    ジャがコア吸引平面に近接するに従い前記プランジャに
    及ぼす吸引力が小さくなる角度に設定されたことを特徴
    とする請求項1記載の比例電磁弁。
  3. 【請求項3】 ソレノイドと、このソレノイドに供給さ
    れる駆動電流に比例し閉弁方向と開弁方向とに移動する
    プランジャと、このプランジャと磁気回路を構成すると
    ともに、前記プランジャの移動方向の一方側の端部を収
    容する収容部が開口する磁気受渡し部が設けられたコア
    とを備え、前記収容部が、前記プランジャが移動方向の
    一端側へ移動するに従い前記プランジャの摺動抵抗が増
    大する形状を有したことを特徴とする比例電磁弁。
  4. 【請求項4】 ソレノイドに供給される駆動電流に比例
    し閉弁方向と開弁方向とに移動するプランジャを備えた
    比例電磁弁において、前記ソレノイド及び前記プランジ
    ャと共に磁気回路を構成する磁路構成部材に、前記磁気
    回路内の他の部分よりも磁束密度を増大させる磁束飽和
    部を設けたことを特徴とする比例電磁弁。
  5. 【請求項5】 前記磁束飽和部を、前記ソレノイド及び
    前記プランジャと共に磁気回路を構成する1つあるいは
    複数の磁路構成部材に設けたことを特徴とする請求項4
    記載の比例電磁弁。
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