JPH11286922A - オープン型鋼製砂防堰堤 - Google Patents
オープン型鋼製砂防堰堤Info
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- JPH11286922A JPH11286922A JP8886798A JP8886798A JPH11286922A JP H11286922 A JPH11286922 A JP H11286922A JP 8886798 A JP8886798 A JP 8886798A JP 8886798 A JP8886798 A JP 8886798A JP H11286922 A JPH11286922 A JP H11286922A
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Abstract
して所謂砂防ダムの堰堤部分に、鋼製砂防ユニットを、
堰堤の横断方向に間隔をあけて固定してなるオープン型
鋼製砂防堰堤を提供する。 【解決手段】 土石流などの流れ方向の上流側と下流側
とにそれぞれ複数本立てられる鋼製支柱が水平な繋ぎ材
で縦、横方向に剛結されて成る鋼製砂防ユニットが、堰
堤の基礎コンクリート上に前記の鋼製支柱を固定して、
堰堤の横断方向に間隔をあけて配置されているオープン
型鋼製砂防堰堤において、隣合う鋼製砂防ユニットの相
互間の間隔をあけた部位に、同間隔部分を遮るように張
出部が設けられている。
Description
や流木の捕捉、減勢を目的として所謂砂防ダムの堰堤部
分に、鋼製砂防ユニットを、堰堤の横断方向に間隔をあ
けて固定してなるオープン型鋼製砂防堰堤の技術分野に
属する。
昭55−10436号、特公平5−2050号公報など
に記載されて公知に属し、実施例もある。
されたオープン型鋼製砂防堰堤は、鋼製支柱と鋼製控え
材とを、各々の頭部を山形、門形のように連結した平面
的構成の鋼製砂防ユニットを、堰堤の横断方向に間隔を
あけて複数配置し、基礎コンクリートに固定した構成で
ある。
ープン型鋼製砂防堰堤は、3本以上の鋼製支柱が同一平
面上に並ばないように間隔をあけて配置し、各支柱を水
平な繋ぎ材で連結してなる鋼製砂防ユニットを、堰堤の
横断方向に間隔をあけて複数配置し、基礎コンクリート
に固定した構成である。
石流や流木の捕捉、減勢を目的として設置される施設
で、事後には堰堤に捕捉された土石や礫、流木などを重
機で取り除いてオープンダムとしての機能が低下しない
ように手入れを行うものでもある。
0436号公報に記載されたオープン型鋼製砂防堰堤の
場合、鋼製砂防ユニットが平面的構成であるため、堰堤
の横断方向や斜め横方向の外力に対する強度が乏しいと
いう問題点がある。
れたオープン型鋼製砂防堰堤の場合は、強度上の問題は
ないが、施工上に次のような問題点がある。
る鋼製支柱を例にとると、その外径は60cm程度、高さ
(長さ)は7mにも及ぶほど大きな鋼構造物であり、陸
上運搬が大変なことはもとより、大変高価なものであ
る。従って、オープン型鋼製砂防堰堤の施工に関して
は、施工費用の低減は大きな努力目標である。
1を切り欠いた形に形成した堰(堰堤7)の開口幅Lに
対して鋼製砂防ユニットの割り付けを検討するとき、鋼
製砂防ユニットの個数は少ないほど有利である。
製砂防ユニットの割り付けの設計が容易で、且つ鋼製砂
防ユニットの必要個数を節減でき、施工が容易で、工事
費用の節約が図れるオープン型鋼製砂防堰堤を提供する
ことである。
めの手段として、請求項1記載の発明に係るオープン型
鋼製砂防堰堤は、土石流などの流れ方向の上流側と下流
側とにそれぞれ複数本立てられる鋼製支柱が水平な繋ぎ
材で縦、横方向に剛結されて成る鋼製砂防ユニットが、
堰堤の基礎コンクリート上に前記の鋼製支柱を固定し
て、堰堤の横断方向に間隔をあけて配置されているオー
プン型鋼製砂防堰堤において、隣合う鋼製砂防ユニット
の相互間の間隔をあけた部位に、同間隔部分を遮るよう
に張出部が設けられていることを特徴とする。
載したオープン型鋼製砂防堰堤における張出部が、鋼製
砂防ユニットを構成する上流側の鋼製支柱を横方向に剛
結する繋ぎ材の延長方向へ同繋ぎ材が突き出すように設
けられていることを特徴とする。
記載したオープン型鋼製砂防堰堤において、鋼製砂防ユ
ニットを構成する上流側の鋼製支柱は2本又は3本で、
土石流に含まれる礫の最大径に近似の間隔で配置されて
いること、同下流側の鋼製支柱は2本で構成されている
ことを特徴とする。
は3に記載したオープン型鋼製砂防堰堤において、堰堤
の横断方向に間隔をあけて配置された鋼製砂防ユニット
相互間の前記間隔は、土石流に含まれる礫の最大径に近
似の大きさとされていることを特徴とする。
実施形態及び実施例を説明する。
鋼製砂防堰堤は、図1〜図6に実施例を示したように、
土石流などの流れ方向の上流側と下流側とにそれぞれ複
数本立てられる鋼製支柱1と2を、水平な繋ぎ材3、4
で縦、横方向に剛結して成る鋼製砂防ユニット5、6
が、堰堤7の基礎コンクリート8上に前記の鋼製支柱1
及び2を固定して、堰堤7の横断方向に間隔Sをあけて
配置されている構成において、隣合う鋼製砂防ユニット
5と5、又は5と6相互間の間隔をあけた部位Sに、同
間隔部分Sを遮るように張出部10を設けた形態で実施
される。
計事項であるが、図示例の場合は、望ましい実施形態と
して鋼製砂防ユニット5、6を構成する上流側の鋼製支
柱1を横方向に剛結する繋ぎ材4の延長方向へ、同繋ぎ
材が突き出すように設けられている(請求項2記載の発
明)。従って、鋼製砂防ユニット5、6の間隔Sをあけ
た部位も、実質的に土石流に含まれる礫や流木等を捕捉
する格子状の遮蔽効果が奏される。よって、堰堤7の横
断方向に間隔Sをあけて配置された鋼製砂防ユニット
5、6相互間の前記間隔Sは、土石流に含まれる礫の最
大径に近似の大きさ(図示例の場合は、一例として1m
の間隔)とされている(請求項4記載の発明)。他方、
前記張出部10の突き出し長さPは350mmとされてい
る。
及び下流側の鋼製支柱2が共に2本ずつで、各鋼製支柱
1、2の堰堤の横断方向(図1の左右方向)の間隔W
は、土石流に含まれる礫の最大径に近似(通例は礫の最
大径に等しく、場合によっては最大径野1.5倍程度ま
での範囲を含む。)の間隔(一例として1mの間隔)で
配置された鋼製砂防ユニット5(以下偶数型ユニット5
という場合がある。)のみによるオープン型鋼製砂防堰
堤の実施例を示している。
ト5(偶数型ユニット)が左右両側に配置され、中央に
は上流側の鋼製支柱1が3本で、該鋼製支柱1の堰堤の
横断方向(図1の左右方向)の間隔Wは、やはり土石流
に含まれる礫の最大径に近似の間隔(一例として1mの
間隔)で配置され、下流側の鋼製支柱2は2本で構成さ
れた鋼製砂防ユニット6(以下奇数型ユニット6と言う
場合がある。)を配置した混成型のオープン型鋼製砂防
堰堤の実施例を示している(以上、請求項2及び3の発
明)。
ート等で構築された不透過部(堤)11の一部を切り欠
いた形に形成された堰堤7の開口幅Lは、現地の条件に
応じてまちまちであることを考慮して、同開口幅Lが偶
数型ユニット5のみによる割り付けに不都合なとき、奇
数型ユニット6を組み合わせた混成型として合理的に対
処する実施例である。因みに図1は開口幅Lが6mであ
るのに対して、図4は開口幅Lが12mの実施例であ
る。鋼製支柱1、2及び繋ぎ材3、4並びに張出部10
には、それぞれ外径が60mmで、肉厚が14〜20mm程
度の鋼管が使用されている。各々の端部開口は防錆処理
のため密閉されている。各鋼管支柱1、2の下端にはベ
ースプレート12が取り付けられ、これが堰堤の基礎コ
ンクリート13の中に埋め込まれ強固に固定されてい
る。
防ユニット5、6の陸上運搬、及び現地での組み立てを
容易ならしめるため、各鋼製砂防ユニットを構成する鋼
製支柱に繋ぎ材の中間部を分断した半製品を予め工場で
加工し溶接した分割ブロックとして製作し、現地では各
分割ブロックの繋ぎ材同士をフランジ継手14により一
体的に接合して組み立てる構成とされている。
壁面と、これに隣接する鋼製砂防ユニット5との間にも
間隔Mがあけられている。但し、この間隔Mは、通例土
石流に含まれる礫の最大径の1/2程度とし、最大でも
礫径と等しい程度とする。図示例の場合、前記の間隔M
は図1の場合で30cm、図4の実施例では90cmの大き
さとされている。従って、前記張出部10を設ける分だ
け、鋼製砂防ユニット5、6相互間の間隔(1m)を大
きくして距離を稼げることを理解されるであろう。
堰堤によれば、鋼製砂防ユニット相互間の間隔をあけた
部位に張出部を設けたが故に、当該間隔を大きく設計、
施工でき、それだけ堰堤の横断方向に関する鋼製砂防ユ
ニットの割り付け数を有効的に削減して経済的に施工で
きる。しかも、鋼製砂防ユニットは偶数型ユニットのみ
ならず、奇数型ユニットと組み合わせた混成型の設計、
施工を行えるので、現地での施工の工数を節減し、或い
は鋼製砂防ユニットの必要数を合理的に節減して経済性
を高めることができるのである。
を示した正面図である。
た正面図である。
Claims (4)
- 【請求項1】 土石流などの流れ方向の上流側と下流側
とにそれぞれ複数本立てられる鋼製支柱を水平な繋ぎ材
で縦、横方向に剛結して成る鋼製砂防ユニットが、堰堤
の基礎コンクリート上に、前記の鋼製支柱を固定して、
堰堤の横断方向に間隔をあけて配置されているオープン
型鋼製砂防堰堤において、 隣合う鋼製砂防ユニットの相互間の間隔をあけた部位
に、同間隔部分を遮るように張出部が設けられているこ
とを特徴とする、オープン型鋼製砂防堰堤。 - 【請求項2】 張出部は、鋼製砂防ユニットを構成する
上流側の鋼製支柱を横方向に剛結する繋ぎ材の延長方向
へ同繋ぎ材が突き出すように設けられていることを特徴
とする、請求項1に記載したオープン型鋼製砂防堰堤。 - 【請求項3】 鋼製砂防ユニットを構成する上流側の鋼
製支柱は2本又は3本で、土石流に含まれる礫の最大径
に近似の間隔で配置されていること、同下流側の鋼製支
柱は2本で構成されていることを特徴とする、請求項1
又は2に記載したオープン型鋼製砂防堰堤。 - 【請求項4】 堰堤の横断方向に間隔をあけて配置され
た鋼製砂防ユニット相互間の前記間隔は、土石流に含ま
れる礫の最大径に近似の大きさとされていることを特徴
とする、請求項1又は2又は3に記載したオープン型鋼
製砂防堰堤。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08886798A JP3992356B2 (ja) | 1998-04-01 | 1998-04-01 | オープン型鋼製砂防堰堤 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP08886798A JP3992356B2 (ja) | 1998-04-01 | 1998-04-01 | オープン型鋼製砂防堰堤 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH11286922A true JPH11286922A (ja) | 1999-10-19 |
JP3992356B2 JP3992356B2 (ja) | 2007-10-17 |
Family
ID=13954970
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP08886798A Expired - Lifetime JP3992356B2 (ja) | 1998-04-01 | 1998-04-01 | オープン型鋼製砂防堰堤 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3992356B2 (ja) |
Cited By (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2004300874A (ja) * | 2003-04-01 | 2004-10-28 | Kobe Steel Ltd | 透過型砂防堰堤 |
JP2006312871A (ja) * | 2006-07-13 | 2006-11-16 | Nippon Steel Metal Prod Co Ltd | 鋼製スリットダム |
JP2008266981A (ja) * | 2007-04-19 | 2008-11-06 | Nippon Steel & Sumikin Metal Products Co Ltd | 鋼製スリットダム |
JP2009243135A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Nippon Steel & Sumikin Metal Products Co Ltd | 鋼製スリットダム |
CN102926356A (zh) * | 2012-11-21 | 2013-02-13 | 中国科学院水利部成都山地灾害与环境研究所 | 一种消能排导兼顾的泥石流排导槽及其应用 |
-
1998
- 1998-04-01 JP JP08886798A patent/JP3992356B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (6)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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JP2004300874A (ja) * | 2003-04-01 | 2004-10-28 | Kobe Steel Ltd | 透過型砂防堰堤 |
JP2006312871A (ja) * | 2006-07-13 | 2006-11-16 | Nippon Steel Metal Prod Co Ltd | 鋼製スリットダム |
JP2008266981A (ja) * | 2007-04-19 | 2008-11-06 | Nippon Steel & Sumikin Metal Products Co Ltd | 鋼製スリットダム |
JP2009243135A (ja) * | 2008-03-31 | 2009-10-22 | Nippon Steel & Sumikin Metal Products Co Ltd | 鋼製スリットダム |
CN102926356A (zh) * | 2012-11-21 | 2013-02-13 | 中国科学院水利部成都山地灾害与环境研究所 | 一种消能排导兼顾的泥石流排导槽及其应用 |
CN102926356B (zh) * | 2012-11-21 | 2015-04-01 | 中国科学院水利部成都山地灾害与环境研究所 | 一种消能排导兼顾的泥石流排导槽及其应用 |
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---|---|
JP3992356B2 (ja) | 2007-10-17 |
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