JPH11286622A - コーティング組成物及びコーティング組成物が塗布された成形体及びその製造方法 - Google Patents

コーティング組成物及びコーティング組成物が塗布された成形体及びその製造方法

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JPH11286622A
JPH11286622A JP10091638A JP9163898A JPH11286622A JP H11286622 A JPH11286622 A JP H11286622A JP 10091638 A JP10091638 A JP 10091638A JP 9163898 A JP9163898 A JP 9163898A JP H11286622 A JPH11286622 A JP H11286622A
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group
coating composition
active energy
coating
irradiation
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JP10091638A
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English (en)
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Toru Nakamura
徹 中村
Toshiya Tanaka
俊也 田中
Satoko Takehara
聡子 竹原
Hiroyuki Saegusa
裕幸 三枝
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Nikon Corp
Original Assignee
Nikon Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 容易に硬化可能なコーティング組成物を得
る。 【解決手段】 本願発明のコーティング組成物は、下記
の成分(a)、(b)を含むことを特徴とする活性エネ
ルギー線硬化性コーティング剤組成物である。 (a) 一般式(I): R1 a R2 b Si(OR3)4-(a+b) (但し、式中、R1 は、アクリルオキシ基またはメタク
リルオキシ基を有する炭素数4〜14の有機基であり、
2 は、炭素数1〜7の炭化水素基又はハロゲン化炭化
水素基であり、R3 は、炭素数1〜4のアルキル基、ア
ルコキシアルキル基又はアシル基であり、aは0または
1以上3以下の整数、bは0、1、または2いずれかの
整数、かつa+bは1以上3以下の整数である。) (b) 活性エネルギー線照射により重合を開始させる
重合開始剤

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、短時間の活性エネ
ルギー線照射あるいは短時間の活性エネルギー線照射と
短時間の加熱の併用により速やかに硬化するコーティン
グ組成物及び前記コーティング組成物からなる保護コー
ティング層を有する成形体及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】現在、プラスチック成形物は、軽量、易
加工性、耐衝撃性等の長所を有することから、多量に使
用されている。しかし、その反面、硬度が不十分であり
傷がつき易い、溶媒に侵され易い、帯電してほこりを吸
着する、耐熱性が不十分である等の欠点があり、実用上
問題となることがあった。特にプラスチック材料を用い
てレンズを製造する場合、これらの問題は重要な解決す
べき課題であった。
【0003】そこで、プラスチック成形体表面の耐擦傷
性を向上させるために、例えばハードコート等の保護コ
ーティング層を成形体表面に施すことが提案された。耐
擦傷性の向上を目的とすする解決手段としては、成形体
の表面にハードコート層を形成することが一般的であ
る。このようなハードコート層は、従来より加熱硬化型
樹脂を主成分とするもので成膜される(以下、加熱硬化
型ハードコートと呼ぶ)のが一般的であり、この場合硬
度が高く、プラスチック成形体に優れた耐擦傷性を付与
することができる利点を有していることから従来から多
く用いられてきた。
【0004】ハードコート層の成膜方法としては、例え
ばディッピング法またはスピンコート法を用いて、ハー
ドコート層となるコート液をプラスチック成形体の表面
に塗布した後、通常数時間の加熱処理を行って硬化させ
る方法が一般的である。一方、加熱硬化型ハードコート
などの比べて短時間で硬化可能な保護コーティング層と
して、最近、紫外線硬化樹脂を主成分とするもの(以
下、紫外線硬化型コートと呼ぶ)が開発され普及しつつ
ある。紫外線硬化型コートは、基材表面にコート液を塗
布後、これに紫外線を照射する事により硬化させ成膜さ
せるものである。例えば、特公昭59−30170号公
報には、アクリロイル基またはメタクリロイル基を有す
る物質を主成分とするコート液が記載されており、特公
昭60−29753号公報には、不飽和ポリエステル樹
脂を成分とするコート液が開示されている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】本発明者等は、プラス
チックレンズ基材の耐擦傷性を向上させるために、従来
のようにプラスチックレンズ基材の表面に加熱硬化型ハ
ードコート層を形成した。しかし、前記ハードコート層
が形成された基材を観察したところ、レンズ基材が変形
してしまう問題点が発生した。この変形は、結像性能の
低下や基材とハードコート層との密着性低下等の光学性
能に影響を及ぼさない程度の変形も含まれているが、レ
ンズの性能をより向上させるために解決しなければなら
ないものである。
【0006】また、加熱硬化型ハードコート層の形成に
は約3〜6時間の硬化時間が必要なため、より製造効率
を向上させる必要があった。更に本発明者等は、前記し
た従来の材料を主成分とする紫外線硬化型コート層をプ
ラスチックレンズ基材表面に形成した。しかし、形成さ
れた紫外線硬化型コート層は、加熱硬化型ハードコート
層に比べ耐擦傷性が劣るという問題点を有していた。ま
た最近、眼鏡レンズにおいては、様々な環境下での使用
に耐え得る高耐久性のレンズの要求が増えており、上記
問題点の解決は重要なものとなってきている。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明者等は、前記した
熱硬化型ハードコート層を形成した場合にレンズ基材に
生じる変形の原因を探った。その結果、加熱硬化型ハー
ドコート層をプラスチックレンズ基材上に形成する場
合、ハードコート層を硬化させるために長時間の加熱処
理を行うが、この加熱処理中にプラスチック基材自身も
高温になるため、耐熱性の低いプラスチック基材では変
形や変色が生じることが判った。
【0008】そこで本発明では、「下記の成分(a),
(b)を含むことを特徴とする活性エネルギー線硬化性
コーティング剤組成物。 (a) 一般式(I): R1 a R2 b Si(OR3)4-(a+b) (但し、式中、R1 は、アクリルオキシ基またはメタク
リルオキシ基を有する炭素数4〜14の有機基であり、
2 は、炭素数1〜7の炭化水素基又はハロゲン化炭化
水素基であり、R3 は、炭素数1〜4のアルキル基、ア
ルコキシアルキル基又はアシル基であり、aは0または
1以上3以下の整数、bは0、1、または2いずれかの
整数、かつa+bは1以上3以下の整数である。) (b) 活性エネルギー線照射により重合を開始させる
重合開始剤(請求項1)」を提供する。
【0009】第2に「前記(a)、(b)成分を含む活
性エネルギー線硬化性コーティング組成物に、下記
(c)成分が含有されていることを特徴とする請求項1
記載のコーティング組成物。 (c)Al,Si、Sn、Sb、Ta、Ce、La、F
e、Zn、W、Zr、In、Tiから選ばれる1種以上
の金属の酸化物からなる粒径1〜100ミリミクロンの
微粒子及び/または2種以上の金属の酸化物から構成さ
れる粒径1〜100ミリミクロンの複合粒子または固溶
体またはその混合物。(請求項2)」を提供する。
【0010】第3に「請求項1記載の(a)、(b)成
分または請求項2記載の(a)、(b)、(c)成分を
含むコーティング組成物に下記(d)成分が含有されて
いることを特徴とするコーティング組成物。(請求項
3)」を提供する。第4に「下記式で表される有機ケイ
素化合物又はその加水分解物を主成分とし、活性エネル
ギー線が照射されることにより重合を開始させる重合開
始剤を含有するコーティング組成物を成形体上に塗布す
る塗布工程と、前記コーティング組成物が塗布された成
形物に活性エネルギー線を照射し前記コーティング組成
物を硬化させる成膜工程を有することを特徴とする成形
体の製造方法。
【0011】一般式(I): R1 a R2 b Si(OR3)4-(a+b) (但し、式中、R1 は、アクリルオキシ基またはメタク
リルオキシ基を有する炭素数4〜14の有機基であり、
2 は、炭素数1〜7の炭化水素基又はハロゲン化炭化
水素基であり、R3 は、炭素数1〜4のアルキル基、ア
ルコキシアルキル基又はアシル基であり、aは0または
1以上3以下の整数、bは0、1、または2いずれかの
整数、かつa+bは1以上3以下の整数である。)(請
求項4)」を提供する。
【0012】第5に「前記成膜工程において、活性エネ
ルギー線の照射と共に加熱を行うことを特徴とする請求
項4記載の成形体の製造方法。(請求項5)」を提供す
る。第6に「前記コーティング組成物に粒径1〜100
ミリミクロンのAl、Si、Sn、Sb、Ta、Ce、
La、Fe、Zn、W、Zr、In、Tiから選ばれる
1種以上の金属の酸化物及び/または2種以上の前記金
属酸化物から構成される複合粒子または固溶体またはそ
の混合物が含まれていることを特徴とする請求項4、5
記載の成形体の製造方法。(請求項6)」を提供する。
【0013】第7に「プラスチック基材上に活性エネル
ギー線の照射により重合を開始させる重合開始剤を含む
被膜が形成されていることを特徴とする成形体。(請求
項7)」を提供する。
【0014】
【発明の実施の形態】本発明のコーティング組成物は少
なくとも(a)、(b)の二成分を含むことが必須であ
る。また、(a)、(b)、(c)または(a)、
(b)、(d)の三成分を含むか、あるいは(a)、
(b)、(c)、(d)の四成分を含むものである。以
下では、各成分毎に詳細に説明する。
【0015】(a)成分の説明:本発明で使用可能な
(a)成分は下記一般式(I)で表されるものである。 一般式(I): R1aR2bSi(OR34-(a+b) (但し、式中R1 は、アクリルオキシ基またはメタクリ
ルオキシ基を有する炭素数4〜14の有機基であり、R
2は、炭素数1〜7の炭化水素基又はハロゲン化炭化水
素基であり、R3は、炭素数1〜4のアルキル基、アル
コキシアルキル基又はアシル基であり、aは0または1
以上3以下の整数、bは0、1、または2いずれかの整
数、かつa+bは1以上3以下の整数である。)で表さ
れる有機ケイ素化合物又はその加水分解物は、アクリル
オキシ基またはメタクリルオキシ基を有する化合物(前
記式中のaが1以上3以下の整数である場合)と、アク
リルオキシ基及びメタクリルオキシ基を有さない化合物
(前記式中のaが0である場合)に分ける事ができる。
【0016】アクリルオキシ基またはメタクリルオキシ
基を有する化合物(a=1以上3以下の整数の場合)の
具体例としては、例えば、3−アクリルオキシプロピル
トリメトキシシラン、3−アクリルオキシプロピルトリ
エトキシシラン、3−アクリルオキシプロピルトリメト
キシエトキシシラン、3−アクリルオキシプロピルトリ
アセトキシシラン、3−アクリルオキシプロピルジメト
キシメチルシラン、3−アクリルオキシプロピルジエト
キシメチルシラン、3−アクリルオキシプロピルジメト
キシエトキシメチルシラン、3−アクリルオキシプロピ
ルジアセトキシメチルシラン、3−アクリルオキシプロ
ピルジメトキシエチルシラン、3−アクリルオキシプロ
ピルジエトキシエチルシラン、3−アクリルオキシプロ
ピルジメトキシエトキシエチルシラン、3−アクリルオ
キシプロピルジアセトキシエチルシラン、3−アクリル
オキシプロピルジメトキシイソプロピルシラン、3−ア
クリルオキシプロピルジエトキシイソプロピルシラン、
3−アクリルオキシプロピルジメトキシエトキシイソプ
ロピルシラン、3−アクリルオキシプロピルジアセトキ
シイソプロピルシラン、3−アクリルオキシプロピルメ
トキシジメチルシラン、3−アクリルオキシプロピルエ
トキシジメチルシラン、3−アクリルオキシプロピルメ
トキシエトキシジメチルシラン、3−アクリルオキシプ
ロピルアセトキシジメチルシラン、3−アクリルオキシ
プロピルメトキシジエチルシラン、3−アクリルオキシ
プロピルエトキシジエチルシラン、3−アクリルオキシ
プロピルメトキシエトキシジエチルシラン、3−アクリ
ルオキシプロピルアセトキシジエチルシラン、3−アク
リルオキシプロピルメトキシジイソプロプルシラン、3
−アクリルオキシプロピルエトキシジイソプロピルシラ
ン、3−アクリルオキシプロピルメトキシエトキシジイ
ソプロピルシラン、3−アクリルオキシプロピルアセト
キシジイソプロピルシラン、3−アクリルオキシプロピ
ルメトキシエトキシメチルシラン、3−アクリルオキシ
プロピルアセトキシメトキシメチルシラン、3−アクリ
ルオキシプロピルアセトキシエトキシメチルシラン、3
−アクリルオキシプロピルメトキシエトキシエチルシラ
ン、3−アクリルオキシプロピルアセトキシメトキシエ
チルシラン、3−アクリルオキシプロピルアセトキシエ
トキシエチルシラン、3−アクリルオキシプロピルメト
キシエトキシイソプロピルシラン、3−アクリルオキシ
プロピルアセトキシメトキシイソプロピルシラン、3−
アクリルオキシプロピルアセトキシエトキシイソプロピ
ルシラン、3−メタクリルオキシプロピルトリメトキシ
シラン、3−メタクリルオキシプロピルトリエトキシシ
ラン、3−メタクリルオキシプロピルトリメトキシエト
キシシラン、3−メタクリルオキシプロピルトリアセト
キシシラン、3−メタクリルオキシプロピルジメトキシ
メチルシラン、3−メタクリルオキシプロピルジエトキ
シメチルシラン、3−メタクリルオキシプロピルジメト
キシエトキシメチルシラン、3−メタクリルオキシプロ
ピルジアセトキシメチルシラン、3−メタクリルオキシ
プロピルジメトキシエチルシラン、3−メタクリルオキ
シプロピルジエトキシエチルシラン、3−メタクリルオ
キシプロピルジメトキシエトキシエチルシラン、3−メ
タクリルオキシプロピルジアセトキシエチルシラン、3
−メタクリルオキシプロピルジメトキシイソプロピルシ
ラン、3−メタクリルオキシプロピルジエトキシイソプ
ロピルシラン、3−メタクリルオキシプロピルジメトキ
シエトキシイソプロピルシラン、3−メタクリルオキシ
プロピルジアセトキシイソプロピルシラン、3−メタク
リルオキシプロピルメトキシジメチルシラン、3−メタ
クリルオキシプロピルエトキシジメチルシラン、3−メ
タクリルオキシプロピルメトキシエトキシジメチルシラ
ン、3−メタクリルオキシプロピルアセトキシジメチル
シラン、3−メタクリルオキシプロピルメトキシジエチ
ルシラン、3−メタクリルオキシプロピルエトキシジエ
チルシラン、3−メタクリルオキシプロピルメトキシエ
トキシジエチルシラン、3−メタクリルオキシプロピル
アセトキシジエチルシラン、3−メタクリルオキシプロ
ピルメトキシジイソプロプルシラン、3−メタクリルオ
キシプロピルエトキシジイソプロピルシラン、3−メタ
クリルオキシプロピルメトキシエトキシジイソプロピル
シラン、3−メタクリルオキシプロピルアセトキシジイ
ソプロピルシラン、3−メタクリルオキシプロピルメト
キシエトキシメチルシラン、3−メタクリルオキシプロ
ピルアセトキシメトキシメチルシラン、3−メタクリル
オキシプロピルアセトキシエトキシメチルシラン、3−
メタクリルオキシプロピルメトキシエトキシエチルシラ
ン、3−メタクリルオキシプロピルアセトキシメトキシ
エチルシラン、3−メタクリルオキシプロピルアセトキ
シエトキシエチルシラン、3−メタクリルオキシプロピ
ルメトキシエトキシイソプロピルシラン、3−メタクリ
ルオキシプロピルアセトキシメトキシイソプロピルシラ
ン、3−メタクリルオキシプロピルアセトキシエトキシ
イソプロピルシランなどを挙げることができる。
【0017】また、アクリルオキシ基及びメタクリルオ
キシ基を有さない化合物(a=0の場合)の具体例とし
ては、例えば、アミルトリエトキシシラン、アミルトリ
メトキシシラン、ベンジルトリエトキシシラン、ベンジ
ルトリメトキシシラン、ビス−(3−クロロプロピル)
ジエトキシシラン、ブロモフェニルトリメトキシシラ
ン、ブロモフェニルトリエトキシシラン、3−ブロモプ
ロピルトリメトキシシラン、t−ブトキシトリメチルシ
ラン、n−ブチルトリメトキシシラン、n−ブチルトリ
エトキシシラン、2−クロロエチルメチルジメトキシシ
ラン、2−クロロエチルトリエトキシシラン、クロロメ
チルジメチルエトキシシラン、クロロメチルメチルジエ
トキシシラン、(クロロメチル)メチルジイソプロポキ
シシラン、p−(クロロメチル)フェニルトリメトキシ
シラン、クロロメチルトリエトキシシラン、クロロフェ
ニルトリエトキシシラン、3−クロロプロピルジメチル
メトキシシラン、3−クロロプロピルメチルジメトキシ
シラン、3−クロロプロピルトリエトキシシラン、3−
クロロプロピルトリメトキシシラン、ジシクロヘキシル
ジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシラン、ジメチ
ルジメトキシシラン、ジメチルエトキシシラン、ジフェ
ニルジエトキシシラン、ジフェニルジメトキシシラン、
ジフェニルメチルエトキシシラン、エチルトリエトキシ
シラン、エチルトリメトキシシラン、n−ヘキシルトリ
メトキシシラン、3−ヨードプロピルトリメトキシシラ
ン、イソブチルジエトキシシラン、イソブチルトリネト
キシシラン、メチルジエトキシシラン、メチルジメトキ
シシラン、メチルフェニルジエトキシシラン、メチルフ
ェニルジメトキシシラン、メチルフェニルシラン、メチ
ルトリエトキシシラン、メチルトリメトキシシラン、フ
ェニルジメチルエトキシシラン、n−プロピルトリメト
キシシラン、テトラ−n−ブトキシシラン、テトラエト
キシシラン、テトラメトキシシラン、テトラ−n−プロ
ポキシシラン、トリエトキシシラン、(3,3,3−ト
リフルオロプロピル)トリメトキシシラン、トリメトキ
シシラン、トリメチルエトキシシラン、トリメチルメト
キシシラン、トリフェニルエトキシシランなどを挙げる
ことができる。
【0018】これら一般式(I)の化合物は、1種類で
使用してもよいが、目的に応じて2種以上を混合して使
用してもよい。また、これら一般式(I)の化合物は、
一般式(I)以外のシラン化合物と混合して使用するこ
とも可能である。一般式(I)の化合物と混合可能なシ
ラン化合物の例としては、多くの物質が挙げられるが、
例えば、メチルトリメトキシシラン、メチルトリエトキ
シシラン、ビニルトリメトキシシラン、ビニルトリエト
キシシラン、ビニルトリアセトキシシラン、ビニルトリ
メトキシエトキシシラン、γ−メタクリロキシプロピル
トリメトキシシラン、アメノメチルトリメトキシシラ
ン、3−アミノプロピルトリメトキシシラン、3−アミ
ノプロピルトリエトキシシラン、フエニルトリメトキシ
シラン、フエニルトリエトキシシラン、γ−クロロプロ
ピルトリメトキシシラン、γ−メルカプトプロピルトリ
エトキシシラン、3、3、3−トリフルオロプロピルト
リメトキシシランなどの各種トリアルコキシシラン、ト
リアシロキシシランあるいはトリアルコキシアルコキシ
シラン化合物、ジメチルジメトキシシラン、ジフエニル
ジメトキシシラン、メチルフエニルジメトキシシラン、
メチルビニルジメトキシシラン、ジメチルジエトキシシ
ランなどのジアルコキシシラン化合物、メチルシリケー
ト、エチルシリケート、イソプロピルシリケート、n−
プロピルシリケート、n−ブチルシリケート、t−ブチ
ルシリケート、sec−ブチルシリケートなど4官能の
シラン化合物などを挙げることができる。
【0019】一般式(I)の化合物及び一般式(I)の
化合物を混合して用いるシラン化合物は、そのまま使用
してもよいが、加水分解物として使用してもよい。複数
の物質を混合して用いる場合には、加水分解後に混合し
ても良いし、混合後に加水分解しても良い。加水分解し
た場合は、HOR3なるアルコールが遊離され、一般式
(I)の化合物は、相当するシラノール:
【0020】
【化1】
【0021】になる。シラノールは、速やかに脱水縮合
が進みオリゴマーになる。従って、この反応が十分に進
むように、加水分解後1〜24時間放置(養生)させて
もよい。 (b)成分の説明 本発明に使用する(b)成分は活性エネルギー線により
重合を開始させる重合開始剤である。具体的には活性エ
ネルギー線の照射により酸を発生する重合開始剤や塩基
を発生させる重合開始剤が使用可能である。
【0022】本発明における活性エネルギー線とは、紫
外線、可視光線、赤外線、電子線、及び放射線等を指
す。これらの活性エネルギー線照射により発生した酸や
塩基の作用により、シラン化合物の重縮合反応及びメタ
クリルオキシ基あるいはアクリルオキシ基の重合反応が
進み硬化反応が進行する。本発明では、活性エネルギー
線照射により酸または塩基を発生する重合開始剤を含む
組成物を活性エネルギー線硬化性コーティング組成物と
称する。
【0023】活性エネルギー線の照射により酸を発生す
る重合開始剤の具体例を以下に幾つか挙げるが、本発明
はこれらに限定されるものではない。具体例としては、
4 2+- 、R4 3+- 、R4 25+- 、R45 2
+ - 、R4 3Se+- 、R4 4+- 、R42+-
5 2+-、R5 3+-、R5 26+-、R56 2+
-、R5 3Se+-、R5 4+-、R52+-(式中、
4はアリール基、R5はアルキル基、X-はSbF6-
AsF6-、PF6-、BF4 -、HSO4-、ClO4-、Cl
-、CF3SO3-、B(C654-などの陰イオン)で示
されるジアリールヨードニウム塩、トリアリールスルホ
ニウム塩、ジアリールモノアルキルスルホニウム塩、モ
ノアリールジアルキルスルホニウム塩、トリアリールセ
レノニウム塩、テトラアリールホスホニウム塩、アリー
ルジアゾニウム塩、さらには、芳香族ジアゾニウム塩、
芳香族スルホニウム塩、芳香族ヨードニウム塩、芳香族
セレノニウム塩、芳香族ホスホニウム塩、及びメタロセ
ン化合物、ケイ素化合物とアルミニウムキレート化合物
を組み合わせた二元触媒等が使用できる。
【0024】また活性エネルギー線の照射により塩基を
発生する重合開始剤の具体例を以下に幾つか挙げるが、
本発明はこれらに限定されるものではない。具体例とし
てはアシルオキシイミノ基を有するポリマー、オキシム
スエステル類、trans−[Cr(NH32(NC
S)4-4+、白金アセチルアセトナート等が使用でき
る。
【0025】これら活性エネルギー線重合開始剤(b)
の添加量、特に活性エネルギー線の照射により酸を発生
する重合開始剤は(a)成分と(c)成分の合計100
重量部に対して0.01〜20重量部とするのが適当で
ある。この量が0.01重量部より少ないと硬化性が不
十分となり、20重量部より多いと硬化被膜の表面状態
に悪影響を及ぼしクラックが発生する可能性がある。
(b)成分の添加量は、(a)成分の官能基に対して効
力を示すため、上記のように(c)成分を含まない場合
の添加量も上記の添加量と同じ条件になる。
【0026】なお、これら活性エネルギー線重合開始剤
は単独で使用しても良いし、2種以上を混合して使用し
てもよい。 (c)成分の説明 本発明に使用する(c)成分、即ちAl、Si、Sn、
Sb、Ta、Ce、La、Fe、Zn、W、Zr、I
n、Tiから選ばれる1種以上の金属の酸化物からなる
粒径1〜100ミリミクロンの微粒子からなる。または
2種以上の前記金属の酸化物から構成される粒径1〜1
00ミリミクロンの複合粒子または固溶体またはその混
合物が挙げられる。これら単独の酸化物微粒子は、混合
物/及びまたは複合粒子及び/または固溶体と共存した
状態でも使用可能である。
【0027】前記酸化物の具体例としては、Al23
SiO2、SnO2、Sb25、Ta 25、CeO2、L
23、Fe23、FeO、ZnO、WO3、ZrO2
In23、TiO2等の無機酸化物微粒子、あるいはS
iO2、Al23、SnO2、Sb25、Ta25、Ce
2、La23、Fe23、FeO、ZnO、WO3、Z
rO2、In23、TiO2などの無機酸化物の2種以上
によって構成される複合酸化物または固溶体またはその
混合物の微粒子を挙げることができる。
【0028】本発明での混合物とは、複数の異なる種類
の酸化物微粒子が共存している応対であり、複合酸化物
とは、複数の異なる種類の酸化物微粒子がそれぞれの構
造を保持したまま一体化(例えば2層構造や粒子同士の
結合、吸着により一体化したもの)したものであり、固
溶体とは、2種以上の物質が混じり合い、1つの結晶構
造を形成しているものである。
【0029】これらの微粒子は、例えば水、アルコール
系もしくはその他の有機溶媒等の分散媒に分散させて使
用することができる。更にコーティング液中での分散安
定性を高めるために、これらの微粒子表面を有機珪素化
合物で処理したものを使用することも可能である。この
際用いられる有機珪素化合物としては、単官能性シラ
ン、あるいは二官能性シラン、三官能性シラン、四官能
性シラン等がある。処理に際しては加水分解性基を未処
理してもよいし、あるいは加水分解してもよい。また処
理後は、加水分解性基が微粒子の−OH基と反応した状
態が望ましいが、一部残存した状態でも安定性に何ら問
題はない。これら有機珪素化合物の添加量は微粒子の重
量に対して1〜15%程度の範囲内で加えるのが好まし
い。いずれも粒子径は約1〜300ミリミクロンが好適
である。
【0030】本発明のコーティング組成物の微粒子濃度
は固形分濃度が10〜70重量%程度になるようにする
ことが望ましい。10重量%未満では塗膜の耐擦傷性が
不十分となる。また70重量%を越えると塗膜にクラッ
ク等の外観不良が生じる。 (d)成分の説明 本発明では、活性エネルギー線の照射のみでも十分な硬
度を有するコーティング膜を形成することは十分可能で
あるが、硬化時間を更に短縮したい場合や、プラスチッ
ク基材の活性エネルギー線に対する耐久性があまり強く
ない場合には、活性エネルギー線重合開始剤に加えて熱
硬化触媒を併用することが可能である。これにより、硬
化時間の短縮、さらには照射する活性エネルギー線量を
低減し、プラスチック基材への活性エネルギー線の影響
を軽減することができるようになる。活性エネルギー線
が照射されることにより悪影響を受けるような材料を用
いる場合に有効である。
【0031】また活性エネルギー線の照射と加熱の併用
により、硬化時間をより短時間にすることも可能であ
る。本発明では熱硬化触媒(熱重合開始剤と同義)とし
て下記の物質を添加することができるが、なくても重合
可能である。本発明で使用可能な熱硬化触媒を下記に例
示するが、これら限定されるものではない。
【0032】(1)各種金属錯化合物: 一般式:MXn3-n (但し、式中、XはOL(Lは低級アルキル基)、Yは
一般式M1 COCH2 COM2 (M1 、M2 は低級アル
キル基)及びM1 COCH2 COOM2 に由来する配位
子から選ばれる少くとも1つで、nは0又は1又は2で
ある。Mは金属である)で示される金属キレート化合
物。
【0033】特に有用なキレート化合物としては、溶解
性、安定性、触媒硬化の観点から、アルミニウムアセチ
ルアセトネート、アルミニウムビスエチルアセトアセテ
ートモノアセチルアセトネート、アルミニウム−ジ−n
−ブトキシド−モノエチルアセトアセテート、アルミニ
ウム−ジ−iso−プロポキシド−モノメチルアセトア
セテートなどである。
【0034】その他、クロムアセチルアセトネート、チ
タニルアセチルアセトネート、コバルトアセチルアセト
ネート、鉄アセチルアセトネート、マンガンアセチルア
セトネート、ニッケルアセチルアセトネート、EDT
A、さらには、Al、Fe、Zn、Zr、Tiの錯化合
物。 (2)金属アルコキシド:アルミニウムトリエトキシ
ド、アルミニウムトリ−n−プロポキシド、アルミニウ
ムトリ−n−ブトキシド、テトラエトキチタン、テトラ
−n−ブトキシチタン、テトラ−i−プロポキシチタ
ン。
【0035】(3)有機金属塩:酢酸ナトリウム、ナフ
テン酸亜鉛、ナフテン酸コバルト、オクチル酸亜鉛、オ
クチル酸スズ。 (4)過塩素酸塩:過塩素酸マグネシウム、過塩素酸ア
ンモニウム。 (5)有機酸又はその無水物:マロン酸、コハク酸、酒
石酸、アジピン酸、アゼライン酸、マレイン酸、o−フ
タル酸、テレフタル酸、フマル酸、イタコン酸、オキザ
ロ酢酸、無水コハク酸、無水マレイン酸、無水イタコン
酸、1、2−ジメチルマレイン酸無水物、無水フタル
酸、ヘキサヒドロフタル酸無水物、無水ナフタル酸。
【0036】(6)ルイス酸:塩化第二鉄、塩化アルミ
ニウム。 (7)ハロゲン化金属:塩化第一スズ、塩化第二スズ、
臭化スズ、塩化亜鉛、臭化亜鉛、四塩化チタン、臭化チ
タン、臭化タリウム、塩化ゲルマニウム、塩化ハフニウ
ム、塩化鉛、臭化鉛。
【0037】これらの触媒は、単独で使用してもよい
し、2種以上を混合して使用してもよい。更に、コーテ
ィング液の塗布性および硬化後の被膜性能を改良するこ
とを目的として、本発明のコーティング組成物に少量の
界面活性剤、帯電防止剤、酸化防止剤、分散染料、湯溶
染料、蛍光染料、顔料、フォトクロミック化合物、ヒン
ダードアミン、ヒンダードフェノール系等の耐光性耐熱
性安定剤等を添加することもできる。また有機溶剤を用
いても材料に悪影響を及ぼさない条件ならば、有機溶剤
で希釈して使用することができる。
【0038】このように前記に示したような(a)、
(b)成分、または(a)、(b)(c)成分または
(a)、(b)(d)成分、あるいは(a)、(b)、
(c)、(d)成分を必須成分として添加、混合するこ
とによって本発明のコーティング組成物は得られる。本
発明のコーティング組成物をコーティング可能な基材と
しては、熱硬化性樹脂、熱可塑性樹脂、紫外線硬化性樹
脂、放射線硬化性樹脂等如何なる種類の樹脂も使用可能
である。使用可能なプラスチック基板の具体例として
は、ジエチレングリコールビスアリルカーボネート(C
R39)、スチレン、α−メチルスチレン、クロロスチ
レン、フェニルメタクリレート、フェニルアクリレー
ト、ベンジルメタクリレート、ベンジルアクリレート、
ナフチルメタクリレート、ナフチルアクリレート、テト
ラブロモビスフェノール誘導体の(ジ)メタクリレー
ト、テトラブロモビスフェノール誘導体の(ジ)アクリ
レート、テトラブロモビスフェノール誘導体のジアリル
カーボネート、メチルメタクリレート、(ジ)エチレン
グリコールメタクリレート、(ジ)エチレングリコール
アクリレート、ビニルナフタレン、ジビニルベンゼン等
を挙げることができ、また、2−ヒドロキシエチルメタ
クリレート、2−ヒドロキシエチルアクリレート、3−
ヒドロキシプロピルメタクリレート、3−ヒドロキシプ
ロピルアクリレート、2、3−ヒドロキシプロピルメタ
クリレート、2、3−ヒドロキシプロピルアクリレート
等のヒドロキシメタクリレートあるいはヒドロキシアク
リレートとキシリレンジイソシアネート、イソホロンジ
ジイソシアネート、ヘキサメチレンジイソシアネート、
ヘキサメチレンジイソシアネートの環状三量体等の多官
能(ポリ)イソシアネートの反応物、さらに、ジ(2−
メルカプトエチル)エーテル、1、2−エタンジチオー
ル、ジ(2−メルカプトエチル)スルフィド、2−メル
カプトエタノール、ペンタエリスリトールテトラキス−
3−メルカプトプロピオネート、4−メルカプトメチル
−3、6−ジチア−1、8−オクタンジオール等のチオ
ール化合物と多官能(ポリ)イソシアネートまたは多官
能(ポリ)エンの反応物及びこれらの混合物(ポリカー
ボネート等)を挙げることができるがこれに限定される
ものではない。
【0039】また基材の使用可能な屈折率としては1.
4〜1.8のものが好ましいが、これに限定されるもの
ではない。また、本発明のコーティング組成物は、合成
繊維、無機繊維、金属、セラミックス、ガラス材料およ
びそれらの複合材料、木材などにも広く適用可能であ
る。基材に本発明の組成物を塗布する手段としては、刷
毛塗り、ロール塗布、グラビア塗布、ワイヤードクター
塗布、スプレー塗布、スピン塗布、ディッピング塗布、
流し塗りなど通常のあらゆる塗装法を用いることができ
る。
【0040】また膜厚は0.1ミクロン以上20ミクロ
ン以下にするのが適当である。膜厚が0.1ミクロン以
下だと、十分な表面硬度を基材に与えることができなく
なる。一方、膜厚20ミクロン以上のコーティング層を
均一に短時間に硬化させるのは困難である。本発明のコ
ーティング膜を硬化させる際に用いる活性エネルギー線
源の例としては水銀アーク灯、高圧水銀ランプ、低圧水
銀ランプ、メタルハライドランプ、ハロゲンランプ、各
種電子線源、各種放射線源などを挙げることができる。
また電子線源を用い硬化させる場合、(b)成分がなく
てもよい。
【0041】熱硬化触媒を添加し、活性エネルギー線照
射と加熱を併用する場合の加熱温度は、約30℃以上約
150℃以下が好ましい。約30℃より低いと加熱によ
る効果が実質見られず、また約150度より高くする
と、多くのプラスチック基材の耐熱温度を越えるため好
ましくない。加熱は、活性エネルギー線の照射前、照射
中、あるいは照射後、いずれに行うことも可能である。
【0042】活性エネルギー線の照射時間は約1秒以
上、約15分以下にするのが好ましい。約1秒より短い
と硬化反応が十分に進まない問題が生じる。一方、一般
的に硬化反応は、約15分以内で終了するため、それ以
上照射することは必要ない。しかし、何らかの条件設定
により硬化時間を15分以上にしても問題はない。硬化
反応が15分以上要する場合には、硬化反応に対応した
照射時間をとるようにする。
【0043】本発明のハードコート層には、微量の重合
開始剤が残存する。例えば活性エネルギー線の照射によ
り酸を発生する重合開始剤を用いた場合、前記に例示し
た重合開始剤の重金属イオンを微量含有する。また、耐
衝撃性、密着性の向上等を目的として基材表面にプライ
マー層を形成した後に、本発明に係わるハードコート層
を形成することもできる。これにより、耐擦傷性と共に
密着性、耐衝撃性も向上させることができる。
【0044】プライマー層を形成する材料としては、ウ
レタン系材料を用いることができる。特に活性水素含有
化合物とポリイソシアネートからなるものが好ましい。
活性水素化合物としては、エチレングリコール、1、2
−プロピレングリコール、1、3ブタンジオール、1、
6−ヘキサンジオール、ネオペンチルグリコール、ジエ
チレングリコール等のアルキレングリコール類またはポ
リ(アルキレンカーボネート)類、シリコンポリオール
等が挙げられるが、その他の活性水素含有化合物でも使
用することができる。
【0045】ポリイソシアネートとしては、トリレンジ
イシソシアネート、キシリレンジイソシアネート、4、
4’−ジフェニルメタンジイソシアネート、1、5−ナ
フタレンジイソシアネート、3、3’−ジメチル−4、
4’−ジフェニルジイソシアネート、芳香族系ジイソシ
アネート、1、6−ヘキサメチレンジイソシアネート、
イソホロンジイソシアネート、4、4’−ジシクロヘキ
シルメタンジイソシアネート、トリメチルヘキサメチレ
ンジイソシアネート等の脂肪族系ジイソシアネートが挙
げられる。またブロック型ポリイソシアネートも使用可
能である。
【0046】このような材料からなるウレタン系材料は
ウレタン系材料を水などの溶媒に添加した溶液状でもよ
いし、またウレタン系材料を水性エマルジョン状の形態
で用いてもよい。前記ウレタン系材料を含むプライマー
層の膜厚は0.01〜30μmとすることが好ましい。
【0047】また、架橋されたポリビニルアセタールを
主成分とする材料でプライマー層を形成することも可能
である。これは、架橋されたポリビニルアセタールと、
オルガノシラン化合物またはその加水分解物と、アルミ
ニウムまたはチタニウムのアルコキシド化合物あるいは
アルコキシドジケネート化合物及び硬化触媒を溶解した
ものであり、これを基材表面に塗布後加熱することによ
り成膜する。
【0048】ポリビニルアセタールは、下記一般式(I
I)で表されるものが好ましく使用できる。 一般式(II)
【0049】
【化2】
【0050】一般式(II)のポリビニルアセタールは、
アセタール部の飽和炭化水素基の短素数が0〜20のも
のが利用でき、好ましくは0〜10のものである。ま
た、飽和炭化水素部の炭素鎖は、直鎖構造でなくてもよ
く、枝分かれが有ってもよい。ポリビニルアセタールの
重合度は、5000以下のものが良いが、100から3
000のものがより好ましい。
【0051】プライマー層となる組成物中のポリビニル
アセタールの含有量は、1〜30重量%が好ましく、よ
り好ましくは2〜20重量%である。更に前記プライマ
ー層には無機酸化物微粒子を添加し、屈折率や硬度の調
整を行うことが可能である。使用可能な微粒子状無機酸
化物は、本発明の(c)成分として用いられるものを使
用することができる。
【0052】前記したポリビニルアセタールを含むプラ
イマー層の膜厚は、0.05〜5μmが好ましい。また
本発明の膜上に反射防止膜を形成することも可能であ
る。反射防止膜を構成する材料としては、酸化ケイ素、
酸化アルミニウム、酸化チタン、酸化ジルコニウム、酸
化亜鉛等の無機酸化物が好ましく、真空蒸着法やスパッ
タリング法等の方法で成膜される。
【0053】更に染料や顔料で染色されたプラスチック
レンズ基材上に本発明のハードコートを形成することも
可能であり、ファッション性に優れ、耐擦傷性も優れた
成型体が容易に製造可能となる。染色方法としては、浸
漬法や真空蒸着法、スプレー法、刷毛塗り法等を用いる
ことが可能である。またプラスチック基材の表面にフォ
トクロミック材料を塗布し、その後、基材表面近傍のみ
にフォトクロミック化合物を含浸させたフォトクロミッ
クレンズの表面に本発明のハードコートを形成すること
もできる。
【0054】また、ハードコート液に染料や顔料を分散
させ、これを塗布することも可能である。またハードコ
ートを塗布し硬化後に染料や顔料でハードコートを染色
してもよい。また、最表層に撥水膜を形成することも可
能であり、撥水膜を形成することにより、撥水性及び耐
擦傷性を有する物品も得られる。撥水膜を形成する物質
としては、フッ化物を含有した有機珪素化合物を使用す
ることができる。好ましくは、パーフルオロアルキル基
含有有機珪素化合物を重合して成る重合物が使用され
る。結合に係わる置換基として、アミノ基または/及び
アルコキシ基を有するものが使用可能である。置換基は
有機珪素化合物のSi原子に結合され、置換基は1〜3
官能のもののいずれか、またはこれらの混合物が用いら
れる。さらに、撥水膜に高耐久性を付与するためには、
成膜後の撥水膜が架橋構造をとるのがより好ましい。
【0055】以下、実施例により本発明をより具体的に
説明するが、本発明はこれに限られるものではない。
【0056】
【実施例1】(1)コーティング組成物の調製:回転子
を備えた反応容器中に(a)成分として3−メタクリル
オキシプロピルメチルジエトキシシラン100重量部を
仕込み、マグネチックスターラーを用いて激しく攪拌し
ながら、(b)成分としてアデカオプトマーSP−15
0(旭電化工業株式会社製)を1重量部添加し、コーテ
ィング組成物を調製した。
【0057】(2)塗布、硬化:屈折率nd=1.50
のジエチレングリコールビスアリルカーボネート(CR
−39)基板を用意し、これにスピン法(回転速度10
00rpm/10秒)で前記(1)で調整したコーティ
ング組成物を塗布した後、紫外線照射装置(三菱レーヨ
ンエンジニアリング(株)製)で紫外線照射と加熱(摂
氏60度)を同時に10秒間行い、塗膜を硬化させた。
【0058】(3)評価:前記(2)で得た硬化塗膜付
基板を次の試験に供し、塗膜の性能を評価した。 (イ)耐摩擦試験 スチールウール#0000で塗膜表面を摩擦し傷付き難
さを調べた。尚、評価は次のように行なった。
【0059】 ◎……強く摩擦しても傷がつかない。 ○……かなり強く摩擦すると少し傷がつく。 ×……弱い摩擦でも傷がつく。 ちなみに塗膜なしの基板の評価は×であった。 (ロ)密着性 硬化塗膜を有する基板を90℃の熱水に2時間浸漬後、
塗膜面にナイフで1mmおきに縦方向横方向にカット線を
入れることにより100個のゴバンの目を作り、その
後、セロハン粘着テープ(商品名“セロテープ”ニチバ
ン株式会社製)を強く張り付けた。テープの一端を手に
持って90度方向に急速にはがし、塗膜のゴバンの目が
何個剥がれるかを調べた。剥がれたゴバンの目の数Xを
分子にしてX/100で表す。Xが小さいほど密着性が
よい。
【0060】
【実施例2】(1)予備組成物Aの調製:回転子を備え
た反応容器中に3−アクリルオキシプロピルメチルジメ
トキシシラン250重量部を仕込み、マグネチックスタ
ーラーを用いて激しく攪拌しながら、0.05規定塩酸
水溶液30重量部を除々に添加した。
【0061】添加直後は不均一溶液であったが、数分で
発熱しながら均一で無色透明な溶液になった。更に1時
間攪拌を続け、(a)成分に相当する加水分解物を得
た。得られた加水分解物に、エタノール57重量部及び
エチレングリコール53重量部を添加した後、(d)成
分としてアルミニウムアセチルアセトネート5重量部を
加え、十分に混合溶解させて、予備組成物Aを調整し
た。
【0062】(2)コーティング組成物の調製:ガラス
容器に、前記(1)で調製した予備組成物Aを150重量
部秤量し、そこへ(c)成分としてシリカゾル(メタノ
ール分散ゾル、平均粒子径:13±1μm、固形分20
重量%)を200重量部、次いでシリコーン系界面活性
剤を0.4重量部添加した。更に(b)成分としてアデ
カオプトマーSP−170(旭電化工業株式会社製)を
3重量部添加し、十分に攪拌混合することにより、均一
で無色透明なコーティング組成物を調製した。
【0063】(3)塗布、硬化:実施例1と同様に膜を
塗布、硬化した。 (4)評価:実施例1と同様に評価した。
【0064】
【実施例3】(1)予備組成物Bの調製:回転子を備え
た反応容器中に3−メタクリルオキシプロピルメトキシ
エトキシジメチルシラン200重量部を仕込み、マグネ
チックスターラーを用いて激しく攪拌しながら、0.0
5規定塩酸水溶液45重量部を除々に添加した。
【0065】添加直後は不均一溶液であったが、数分で
発熱しながら均一で無色透明な溶液になった。更に1時
間攪拌を続け、(a)成分に相当する加水分解物を得
た。得られた加水分解物に、メタノール30重量部を添
加した後、(d)成分としてアルミニウムアセチルアセ
トネート3.5重量部を加え、十分に混合溶解させて、
予備組成物Bを調整した。
【0066】(2)コーティング組成物の調製:ガラス
容器に、前記(1)で調製した予備組成物Bを100重量
部秤量し、そこへ(c)成分としてシリカゾル(メタノ
ール分散ゾル、平均粒子径:13±1mμ、固形分20
%)を150重量部、次いでフッ素系界面活性剤を0.
8重量部添加し、更に(b)成分としてUVI−699
0(ユニオン・カーバイド株式会社製)を1重量部添加
し,十分に攪拌混合することにより、均一で無色透明な
コーティング組成物を調製した。
【0067】(3)塗布、硬化:実施例1と同様に膜を
塗布,硬化した。 (4)実施例1と同様に評価した。
【0068】
【実施例4】実施例2における(c)成分を市販の酸化
スズと酸化タングステンの複合体のコロイド粒子(平均
粒子径:30±1mμ、固形分20%)に代え、(b)
成分としてUVI−6990(ユニオン・カーバイド株
式会社製)を5重量部添加した他は、実施例2と同様に
して本例のコーティング組成物を調製し、成膜後の評価
を行った。
【0069】
【実施例5】実施例3において、(c)成分のシリカゾ
ルに代えて、市販の五酸化アンチモンゾル(平均粒子
径:15mμ、固形分20%)を使用し、(b)成分とし
てUVI−6950(ユニオン・カーバイド株式会社製)
を5重量部添加した他は、実施例3と同様にして本例の
コーティング組成物を調製し、評価した。
【0070】
【実施例6】(1)予備組成物Cの調製:回転子を備え
た反応容器中に3−メタクリルオキシプロピルメチルジ
エトキシシラン250重量部を仕込み、マグネチックス
ターラーを用いて激しく攪拌しながら、0.05規定塩
酸水溶液40重量部を除々に添加した。
【0071】添加直後は不均一溶液であったが、数分で
発熱しながら均一で無色透明な溶液になった。更に1時
間攪拌を続け、(a)成分に相当する加水分解物を得
た。得られた加水分解物に、エタノール56.6重量部
及びエチレングリコール53.4重量部を添加して予備
組成物Cを調整した。 (2)コーティング組成物の調製:実施例2と同様にし
て本例のコーティング組成物を調製した。
【0072】(3)塗布、硬化:硬化時に加熱をしない
以外は実施例1と同様に膜を塗布、硬化した。 (4)実施例1と同様に評価した。[比較例1]実施例
2において、(b)成分であるアデカオプトマーSP−
170を添加しない以外は、実施例2と同様にして本例
のコーティング組成物を調製し、評価した。
【0073】[比較例2]実施例3において、(b)成
分であるUVI−6990を添加しない以外は、実施例
3と同様にして本例のコーティング組成物を調製し、評
価した。 [比較例3]実施例1において、3−メタクリルオキシ
プロピルメチルジエトキシシラン100重量部の代わり
に、n−オクタデシルジメチルメトキシシラン(R1が
炭素数18の炭化水素基)100重量部を用いる以外
は、すべて実施例1と同様に行った。
【0074】本比較例3のn−オクタデシルジメチルメ
トキシシランは、炭素数18と大きな炭化水素基がある
ために膜が柔らかくなってしまい耐擦傷性が低下すると
考えられる。また、分子が大きいと単位面積あたり結合
できる手の数が少なくなるので、密着性も低下する傾向
になると考えられる。 [比較例4]実施例1において、3−メタクリルオキシ
プロピルメチルジエトキシシラン100重量部の代わり
に、n−オクタデシルジメチルメトキシシラン(R1が
炭素数18の炭化水素基)100重量部を用いる以外
は、すべて実施例1と同様に行った。 評価結果: 耐擦傷性×、密着性50/100 (炭素数18と大きな炭化水素基があると、膜が柔らか
くなってしまい耐擦傷性が低下する。また、分子が大き
いと単位面積あたり結合できる手の数が少なくなるの
で、密着性も低下する傾向になると考えられます。) 以上の評価の結果を下記表1に示す。
【0075】
【表1】
【0076】表1から判るように、本発明に係わる実施
例1〜6の評価は優れており、比較例1、2、3は劣っ
ていた。
【0077】
【発明の効果】本発明は以下のような効果を奏する。 (1)本発明によれば、成形体上に成膜するときに加熱
工程が不要なため、基材が加熱されることがないので耐
熱性の低い材料からなる基材上にも高い表面硬度を有す
るハードコート層を容易に形成することができる。
【0078】(2)活性エネルギー線を照射することに
より膜を硬化させるので、加熱による硬化よりも短時間
でハードコート層を形成することができ、製造効率が良
くなる。また、活性エネルギー線の照射と加熱を併用し
硬化させることにより、より硬化時間を短縮することが
でき、製造時間、製造コストの低減が達成できる。 (3)本発明では、(a)成分としてアクリルオキシ基
あるいはメタクリルオキシ基を有するシランを用いるの
で、活性エネルギー線の照射により短時間で硬化し、更
に収縮率の少ない膜を得ることができる。そのため、成
膜後の基材の反りも起こりにくい成形体が短時間で容易
に効率よく製造できる。特に基材が薄い場合、顕著な効
果を奏する。例えば高屈折率化に伴ってレンズ厚が薄く
なる傾向にある眼鏡レンズに成膜すれば、反りの少ない
高屈折率レンズを容易に得ることができる。
【0079】(4)本発明の膜は、膜の伸びが大きく、
基材の撓みが生じても膜に亀裂を生じることがなく耐久
性に優れた成形体が得られる。 (5)本発明の膜は、従来の加熱によって硬化されたも
のよりも分散染料が含浸し易い構造となるため、染色が
容易にでき、耐久性を備えた染色レンズも容易に得るこ
とが可能である。
【0080】(6)本発明の膜表面は、滑り特性が良好
であり、摩擦係数が小さい。そのため、傷が付きにく
く、耐擦傷性、耐磨耗性に優れている。 (7)本発明の膜は、基材との密着性に優れ、透明性、
耐熱性、耐水性に優れている。また帯電防止性が優れて
おり、汚れが付きにくい成形体が得られる。 (8)本発明の膜は、可視光透過率が高いので、装飾品
等に用いた場合、耐久性が優れ、外観も優れた成形体が
得られる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 三枝 裕幸 東京都千代田区丸の内3丁目2番3号 株 式会社ニコン内

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】下記の成分(a)、(b)を含むことを特
    徴とする活性エネルギー線硬化性コーティング剤組成
    物。 (a) 一般式(I): R1 a R2 b Si(OR3)4-(a+b) (但し、式中、 R1 は、アクリルオキシ基またはメタクリルオキシ基を
    有する炭素数4〜14の有機基であり、 R2 は、炭素数1〜7の炭化水素基又はハロゲン化炭化
    水素基であり、 R3 は、炭素数1〜4のアルキル基、アルコキシアルキ
    ル基又はアシル基であり、aは0または1以上3以下の
    整数、bは0、1、または2いずれかの整数、かつa+
    bは1以上3以下の整数である。) (b) 活性エネルギー線照射により重合を開始させる
    重合開始剤
  2. 【請求項2】前記(a)、(b)成分を含む活性エネル
    ギー線硬化性コーティング組成物に、下記(c)成分が
    含有されていることを特徴とする請求項1記載のコーテ
    ィング組成物。 (c)Al、Si、Sn、Sb、Ta、Ce、La、F
    e、Zn、W、Zr、In、Tiから選ばれる1種以上
    の金属の酸化物からなる粒径1〜100ミリミクロンの
    微粒子及び/または2種以上の金属の酸化物から構成さ
    れる粒径1〜100ミリミクロンの複合粒子または固溶
    体またはその混合物。
  3. 【請求項3】前記コーティング組成物に下記(d)成分
    が含有されていることを特徴とする請求項1または2記
    載のコーティング組成物。 (d)熱硬化触媒
  4. 【請求項4】下記式で表される有機ケイ素化合物又はそ
    の加水分解物を主成分とし、活性エネルギー線が照射さ
    れることにより重合を開始させる重合開始剤を含むコー
    ティング組成物を成形体上に塗布する塗布工程と、前記
    コーティング組成物が塗布された成形物に活性エネルギ
    ー線を照射し前記コーティング組成物を硬化させる成膜
    工程を有することを特徴とする成形体の製造方法。 一般式(I): R1 a R2 b Si(OR3)4-(a+b) (但し、式中、 R1 は、アクリルオキシ基またはメタクリルオキシ基を
    有する炭素数4〜14の有機基であり、 R2 は、炭素数1〜7の炭化水素基又はハロゲン化炭化
    水素基であり、 R3 は、炭素数1〜4のアルキル基、アルコキシアルキ
    ル基又はアシル基であり、aは0または1以上3以下の
    整数、bは0、1、または2いずれかの整数、かつa+
    bは1以上3以下の整数である。)
  5. 【請求項5】前記成膜工程において、活性エネルギー線
    の照射と共に加熱を行うことを特徴とする請求項4記載
    の成形体の製造方法。
  6. 【請求項6】前記コーティング組成物に粒径1〜100
    ミリミクロンのAl、Si、Sn、Sb、Ta、Ce、
    La、Fe、Zn、W、Zr、In、Tiから選ばれる
    1種以上の金属の酸化物及び/または2種以上の前記金
    属酸化物から構成される複合粒子または固溶体またはそ
    の混合物が含まれていることを特徴とする請求項4、5
    記載の成形体の製造方法。
  7. 【請求項7】プラスチック基材上に活性エネルギー線の
    照射により重合を開始させる重合開始剤を含有する被膜
    が形成されていることを特徴とする成形体。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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KR100405302B1 (ko) * 2000-07-27 2003-11-12 주식회사 엘지화학 부착성, 광택성, 저장 및 작업 안정성을 향상시킨실록산계 고굴절 및 초고굴절 피복 조성물

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KR100405302B1 (ko) * 2000-07-27 2003-11-12 주식회사 엘지화학 부착성, 광택성, 저장 및 작업 안정성을 향상시킨실록산계 고굴절 및 초고굴절 피복 조성물

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