JPH11286305A - カーブベルトコンベア - Google Patents

カーブベルトコンベア

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JPH11286305A
JPH11286305A JP8683098A JP8683098A JPH11286305A JP H11286305 A JPH11286305 A JP H11286305A JP 8683098 A JP8683098 A JP 8683098A JP 8683098 A JP8683098 A JP 8683098A JP H11286305 A JPH11286305 A JP H11286305A
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belt
rollers
curved belt
curved
conveyor
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Hajime Kosaka
一 小坂
Kazue Yoda
和衛 依田
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Maruyasu Kikai Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 180゜旋回式のカーブベルトコンベアに関
し、カーブベルトを簡単に着脱でき、コンベア両端部の
接続段差を小さく抑え得る機能を具備し、簡素な駆動機
構により駆動する。 【解決手段】 両ローラ2a,2bを1本状に並べて
装置し、その中央に中心ピン9を設け、円形に形成した
カーブベルト1を二枚折りにした状態にて、両ローラ2
a,2b間に装着し、カーブベルト1の中心の挿通孔1
aに中心ピン9を挿通し、カーブベルト1の外周部に沿
って複数個のベルト挟持ユニットb1,b2を配設し、
各ベルト挟持ユニットb1,b2は、中ローラ4と、該
中ローラ4との間にてカーブベルト1の外周部を挟持す
る往路,復路両ピンチローラ5,6とを具備し、各ベル
ト挟持ユニットb1,b2の中ローラ4に駆動機構cを
接続して同中ローラ4を駆動回転する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明はカーブベルトコン
ベアに関し、さらに詳しくは、コンベアの始端部から搬
入された搬送物を180゜旋回(Uターン)させてコン
ベア終端部に搬出するカーブベルトコンベアの改良に関
する。
【0002】
【従来の技術】従来のカーブベルトコンベアの中には、
通常のコンベアから搬入される搬送物を180゜旋回
(Uターン)させて別のコンベアへ向けて搬出する18
0゜旋回式のカーブベルトコンベアが開発されている
(特開昭49−58566号,特開昭50−31577
号,特開昭61−145027号,特公平5−3984
7号)。
【0003】図15(a),図15(b)にて示すよう
に、上記した従来のカーブベルトコンベア100は、可
撓性の高い円形のベルト101を回転駆動自在に装備
し、上記ベルト101の一半部を半円形に露出せしめる
ことにより、搬送物を180゜旋回させて搬送せしめる
平面視半円形の搬送面101aとして構成する。また、
上記搬送面101aの始端部と終端部とには、直線コン
ベアである搬入コンベア102及び搬出コンベア103
の端部を各々接続し、上記ベルト101の他半部101
bをこれら両コンベア102,103の下にもぐり込ま
せた形で回転駆動せしめるように構成してある。
【0004】しかし、上記した如く構成したカーブベル
トコンベア100にあっては、搬入コンベア102及び
搬出コンベア103の搬送面と、上記カーブベルトコン
ベア100の搬送面101aとを同じレベルに合わせる
必要があるため、上記両コンベア102,103の接続
端部の高さhを極力抑える必要に迫られる。また、上記
円形のベルト101の始端部及び終端部の部分では、同
ベルト101を急激に屈曲せしめる必要があり、ベルト
101の可撓性が良好であるとはいえ、その可撓性にも
限界があるため、上記両コンベア102,103との接
続部となる始端部と終端部においては、大きな間隙iを
設ける必要がある。その結果、上記カーブベルトコンベ
ア100にあっては、搬送物の乗り移りが円滑に行われ
ない場合があった。
【0005】また、上記したように、円形のベルト10
1の他半部101bを搬入コンベア102及び搬出コン
ベア103の接続端部の下にもぐり込ませた構造のカー
ブベルトコンベア100にあっては、搬入コンベア10
2及び搬出コンベア103との接続部の隙間に手を引き
込まれる可能性があり、安全を確保する上で上記接続部
分を露出したままで使用することはできない。よって、
同部分にカバー等を設けて安全を確保する必要を生じ
る。そのため、上記ベルトコンベア100は、上記カバ
ー等の存在によりメンテナンス作業時の分解,組み立て
作業が煩雑になる問題があった。また、上記ベルト10
1は可撓性が高く且つ剛性が高いものである必要があ
り、さらに、ベルト他半部101bを搬入コンベア10
2及び搬出コンベア103の下にもぐり込ませてあるた
めに、良好な屈曲性をも具備せしめる必要があり、当然
のことながら、上記如き要求を満足するベルト101は
大変高価なものとなっていた。
【0006】一方、従来の180゜旋回式カーブベルト
コンベアの中には、上記した円形のベルトを回転駆動せ
しめて成る180゜旋回式のカーブベルトの他に、ビ−
ド式のカーブベルトが存在する(特開昭50−3157
7号)。図16(a),図16(b)にて示すように、
ビ−ド式のカーブベルトコンベア200は、中央部が開
口するカーブベルト201を二枚折りにして、コンベア
の始端部及び終端部に設けた一対のテーパローラ202
a,202bの間に架設して構成してある。
【0007】上記カーブベルトコンベア200は、カー
ブベルト201の外周縁部に沿ってビ−ド204を周設
すると共に、上記カーブベルト201の外周に沿う表面
側及び裏面側に沿ってそれぞれ適宜間隔を置いてガイド
ローラ203を設置してある。上記した表裏両面のガイ
ドローラ203は、上記カーブベルト201外周縁部に
沿設したビ−ド204に対して旋回内周側から当接せし
め、これにより、同カーブベルト201に常時旋回外側
へ向けて作用する張力を加えた状態を維持し、回転駆動
中において上記カーブベルト201が旋回内側へ向けて
移動いないように保持している。
【0008】しかし、上記したようなビ−ド式のカーブ
ベルトコンベア200にあっては、カーブベルト201
を安定して回転走行させるために、多数のガイドローラ
203を必要とするため、ベルト外周部に沿って設ける
保持機構が非常に複雑化する上、保守保全の煩雑化、騒
音の増大、コストの上昇等を招くため、その改良が求め
られている。
【0009】また、上記したカーブベルトコンベアは、
周速度の関係からカーブベルトの両端部を支持するテー
パローラ202a,202bを円錐状に構成してあるた
め、搬送路の両端部の形状も円錐状になる。その結果、
他のコンベアとの接続部、特に搬送路外周側のローラ径
が大きくなり、同搬送路外周側における接続部分に大き
な段差を生じていた。また、軽量で小さな搬送物が上記
接続部を乗り移る場合に、ずれや転倒が発生する等、搬
送物を円滑に移送を行う上で不具合を生じていた。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】そこで、上記した如き
従来のカーブベルトコンベア100,200に生じる問
題を回避する意味で、特開平7−277436号のカー
ブベルトコンベアのように、中央部に内周部を開設した
円形状のカーブベルトを構成し、該カーブベルトの肉厚
内に強靭な線状補強材を放射線状に他数本内設すること
により、同カーブベルトに円周方向の屈曲性と直径方向
の強靭性を具備せしめたものが開発されている。上記カ
ーブベルトは、二つ折りにして、始端側,終端側の両ロ
ーラ間に装着し、該コンベアベルトの中心部の内周部に
沿って多数のガイドローラを配設することにより、同カ
ーブベルトの内周縁を各ガイドローラにより内側から支
承し、回転駆動するカーブベルトを旋回中心へ向けてず
らす力を受けて、カーブベルトの張力を維持するように
構成したものである。
【0011】しかし、上記したようにカーブベルトを旋
回中心へ向けてずらす力は、ベルト幅が拡がる程に増大
する傾向があるため、ベルト幅が狭い範囲では支障なく
使用できるものの、ベルト幅が広くなるに連れて、上記
ベルトが耐えられずに、ベルト中間部が盛り上がるよう
に変形する現象を生じる。よって、上記コンベアは、コ
ンベア両端部の段差を小さくして軽量短小な搬送物を搬
送することができても、上記したベルトの盛り上がりに
より搬送物への悪影響を与えてしまう。即ち、上記した
カーブベルトコンベアは、ベルト幅の狭い小型なものだ
けに有効であると云える。
【0012】ところで、食品業界では、O−157等の
病原菌の危惧に対し、米国にて提案された危害分析・重
要管理点(HACCP)の導入が加速しているが、食品
加工生産設備に使用されるベルトコンベアにおいても、
上記HACCPに則る衛生管理が検討されている。
【0013】例えば、ベルトコンベアの衛生を維持する
ためには、機体やベルト自体を定期的に取り外して丁寧
に洗浄,殺菌することが雑菌の繁殖を抑制する意味で好
ましい。従来、直線移動のベルトコンベア中には、コン
ベアの端部を跳ね上げることにより、ベルトの張りを簡
単に緩めるように構成したものが開発されているが(実
公平5−33459号)、このカーブベルトコンベアに
おいては、上記したように保持機構等が極端に複雑化す
るため、カーブベルトを弛めるには手慣れた作業者でも
かなりの時間を必要とし、洗浄,殺菌作業の度に面倒で
時間のかかる作業を強いられていた。
【0014】本発明の課題は、上記した如き180゜旋
回式のカーブベルトコンベアに関し、カーブベルトを簡
単に着脱できるように装備し、コンベア両端部における
接続段差を小さく抑えることのできる180゜式カーブ
ベルトコンベアを、簡素な駆動機構により支障なく駆動
せしめることにある。
【0015】
【課題を解決するための手段】上記した課題を解決する
ために、本発明のカーブベルトコンベアは、略短円筒形
に形成した多数の小ローラを同芯上に並列せしめて外形
を略長軸状に成すと共に上記各小ローラが個々に自由回
転するように構成した一対のローラを具備し、これら両
ローラを1本の軸芯上に並べて装置し、対向する上記両
ローラの端部間に小間隔を設け、該小間隔部の中央に、
平面視において上記1本の軸芯と直交するように突出す
る中心ピンを配置し、且つ、円形に形成したカーブベル
トを二枚折りにした状態にて、上記両ローラ間若しくは
ナイフエッジの間に装着せしめると共に、該カーブベル
トの中心部に穿設した挿通孔に上記中心ピンをベルト内
側から挿通することにより、上記中心ピンを中心として
平面視において180゜旋回する半円形の搬送軌道を構
成し、上記カーブベルトの往路面を平板状の基盤により
ベルト裏面側から支持すると共に、該基盤により上記中
心ピン及び両ローラを支持し、上記カーブベルトの外周
部に沿って複数個のベルト挟持ユニットを配設し、これ
ら各ベルト挟持ユニットは、上記カーブベルトの外周部
における往路側と復路側との間に挿入して設置すると共
に平面視において同カーブベルトの旋回中心からベルト
外周へ向けて延びる基準線上に軸芯を一致させた状態に
て回転自在に軸支せしめた中ローラと、上記カーブベル
ト外周部の往路面上に設置し、同カーブベルトを挟んで
上記中ローラの外周面に押圧せしめるピンチローラと、
上記カーブベルト外周部の復路面下に設置し、同カーブ
ベルトを挟んで上記中ローラの外周面に押圧せしめるピ
ンチローラとから構成し、且つ、上記各ベルト挟持ユニ
ットの内の少なくとも一個のものの中ローラに駆動機構
を接続して同中ローラを駆動回転自在に成し、該中ロー
ラ外周面と往路側復路側両ピンチローラとの間に挟んだ
カーブベルトを回転駆動可能に構成すると共に、上記各
ベルト挟持ユニットの往路側,復路側両ピンチローラの
軸芯を、平面視の基準線に対して所定方向へ傾斜せしめ
た状態で回転自在に軸支せしめ、両ピンチローラの回転
時の接触により、上記カーブベルトの外周部を旋回外側
へ向けて付勢せしめて成るものである。
【0016】上記した手段によれば、1本の軸芯上に並
べて装置した両ローラは、各々短円筒形に形成した多数
の小ローラを同芯上に並列せしめて外形を略長軸状に成
してあり、これにより、上記各小ローラが個々に自由回
転する。また、上記両ローラの端部同士の間には小間隔
が設けてあり、該小間隔の中央に中心ピンを配置してあ
る。尚、本発明のカーブベルトコンベアは、上記中心ピ
ンを中央にし、その一半部を支持するローラ側が同コン
ベアの始端となり、且つ他半部を支持するローラ側が同
コンベアの終端となる。
【0017】上記した両ローラの間若しくはナイフエッ
ジ間には、円形に形成したカーブベルトを二枚折りにし
た状態にて装着する。そして、上記カーブベルトの中心
部に穿設した挿通孔に、小間隔部の中央に突出させた中
心ピンを内側から挿通せしめてある。これにより、両ロ
ーラ間に装着したカーブベルトは、上記中心ピンを中心
として180゜旋回可能にガイドされ、該カーブベルト
により、平面視略半円形の搬送軌道が構成される。尚、
上記搬送軌道はカーブベルトの往路面であり、その下面
側が復路面となる。
【0018】上記カーブベルトの往路面は、平板状の基
盤によってベルト裏面側から支持することにより平面状
に保たれる。また、上記基盤には、上記中心ピンと両ロ
ーラを取付支持してある。
【0019】上記カーブベルトの外周部に沿っては複数
個のベルト挟持ユニットを配設してある。上記ベルト挟
持ユニットは、中ローラと、往路側復路側両ピンチロー
ラとから成る。上記中ローラは、カーブベルト外周部に
おける往路側と復路側との間に挿入する形で回転自在に
設置してある。また、両ピンチローラは、上記カーブベ
ルト外周部の往路面上と、復路面下とに設けてある。こ
れら両ピンチローラは、カーブベルトを挟む形で、各々
中ローラの外周面に対して押圧せしめてある。
【0020】よって、上記カーブベルト外周部の往路,
復路両面は、中ローラとピンチローラとにより挟持され
た状態となり、上記ピンチローラによる押圧力により、
中ローラ外周面とカーブベルト内面、及び同カーブベル
ト外周面とピンチローラとの間に摩擦力を生じる。ま
た、上記各ベルト挟持ユニットの内の少なくとも一個の
ものの中ローラには駆動機構が接続され、該中ローラが
駆動回転する。よって、上記中ローラの回転駆動によ
り、中心ピンを回転中心として上記カーブベルトが回転
駆動し、さらに、カーブベルトの回転に追従して、往路
側,復路側の両ピンチローラが回転することになる。
【0021】上記したように、駆動回転する中ローラに
対応する往路側復路側両ピンチローラは、各々の軸芯
を、平面視の基準線に対して所定方向へ傾斜せしめた状
態で軸支してあり、上記傾斜角を介してカーブベルトと
接触して回転することになる。そして、往路側,復路側
両ピンチローラの接触力は、上記傾斜角の分、旋回外側
へ向けて作用するようになり、その結果、上記カーブベ
ルトの往路側,復路側外周部は、それぞれ旋回外側へ向
けて付勢する。この付勢力は、半円形のカーブベルトを
中心部から外周方向へ張る力として作用し、同カーブベ
ルトが綺麗な半円形を維持し、膨らみや弛みが生じるの
を防止する。
【0022】一方、中ローラに駆動機構が接続されない
ベルト挟持ユニットは、上記したように中ローラが自ら
駆動回転することはないが、上記した如くカーブベルト
が回転駆動することにより、該カーブベルトの往路側と
復路側とを挟持する中ローラと両ピンチローラとが、そ
の挟持部の接触力を受けて同カーブベルトに追従する形
で回転する。さらに、両ベルト挟持ユニットの往路側復
路側両ピンチローラは、上記したものと同様に傾斜角を
介して各々カーブベルトと接触している。したがって、
これら両ピンチローラは、上記した中央部のベルト挟持
ユニットの両ピンチローラと同様に、上記傾斜角の分、
カーブベルトとの接触力が旋回外側へ向けて作用する。
【0023】そして、この付勢力は、両側のベルト挟持
ユニットの設置部分において、カーブベルトの往路側,
復路側外周部を、それぞれ旋回外側へ向けて付勢する。
即ち、平面視半円形のカーブベルトは、各ベルト挟持ユ
ニットが設置される各箇所において旋回外側へ向けて付
勢される力が作用し、同カーブベルトに張力を与えて膨
らみや弛みの発生を防止する。
【0024】請求項2記載のカーブベルトコンベアは、
上記カーブベルトコンベアの基盤の外周部を、カーブベ
ルトの外周縁側のコンベア本体部材により支承し、該基
盤を片持状に支持して成るものである。この場合、中心
ピン及び両ローラを支持する基盤の外周側部位が、平面
視半円形のカーブベルトの外周縁より外側に位置するコ
ンベア本体部材により片持ち状に支持される。すなわ
ち、上記基盤は外周部位をコンベア本体により支持さ
れ、中心ピン側が略水平に延出する状態で支持される。
よって、上記カーブベルトも中心ピン側を延出端とする
基盤により支承されて、平面視180゜の旋回軌道を描
くとになる。また、上記したように片持ち状態にて基盤
を支持することによれば、該基盤により往路面側を支承
される平面視半円形のカーブベルトは、同ベルトの外周
部を挟持する各ベルト挟持ユニットによる挟持を外すこ
とにより、中心側から引き抜くことができる。
【0025】請求項3記載のカーブベルトコンベアは、
上記請求項1記載のカーブベルトコンベアにおいて、上
記カーブベルトの往路面をベルト裏面側から支持する基
盤の外周部を、カーブベルトの外周縁側のコンベア本体
部材により支承すると共に、上記基盤に支持される中心
ピンの突端部を、上記コンベア本体のベルト中心側の部
材に対して着脱可能に取付支持したピン支持材により回
転自在に支承して成るものである。
【0026】上記手段によれば、中心ピン及び両ローラ
を支持する基盤は、平面視半円形のカーブベルトの外周
縁より外側に位置するコンベア本体部材により外周部位
を支持されると共に、該基盤の中心側に取付支持した中
心ピンの突端部をピン支持材により支持することによ
り、両持ち状態で支持される。上記したように旋回外周
部と中心部とを支持される基盤は、両持ち状態にて強固
に支持されるため、搬送路を大型化した場合であって
も、自重や搬送物の重量による負荷により基盤の垂れ下
がり変形や、回転駆動における振動の発生を防止するこ
とができる。
【0027】また、上記ピン支持材は、中心ピン及びコ
ンベア本体に対して着脱可能に取付支持してあるので、
該ピン支持材を取り外すことにより、上記基盤は、請求
項2記載のカーブベルトコンベアと同様に片持ち状態で
支持された状態となり、この状態において、カーブベル
トの外周部を挟持する各ベルト挟持ユニットの挟持部分
を外すことにより、上記カーブベルトを中心側から引き
抜くことができる。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を図面に
基づいて説明する。図1乃至図5にて示すカーブベルト
コンベアAは、コンベア始端に搬入された搬送物を、平
面視半円弧状のカーブベルト1にて構成される搬送路上
に沿って搬送することにより、同搬送物を180゜旋
回、即ちUターンさせて搬出するものであり、該カーブ
ベルトコンベアAの搬入側と搬出側とに通常の直線コン
ベアを接続することにより、搬送物をUターンせしめる
物流ラインを構成する。
【0029】上記カーブベルトコンベアAは、脚部a1
の上に、コンベア本体aを設置してある。フレームとな
るコンベア本体aは、八角形を半分にした半八角形形状
に形成した平面状の基盤8を水平に支承するように構成
してある(図1−a)。上記基盤8は、平面視半円形の
カーブベルト1の往路面を裏側から支持して同往路面を
平面状に維持するものであり、半八角形の中央部からさ
らに2分割し、四半部材8aと8bとに分割してある。
また、上記した基盤8の両四半部材8a,8bは、平面
視略帯状に形成した接続部材8cを介して着脱可能に接
続し、後述するカーブベルト1の往路面を裏側から支承
する平面として構成してある。
【0030】上記した基盤8の外周縁部には、周壁板8
1を周設し、同基盤8の剛性を高めている。上記したよ
うに半八角形の半径部分となる直線部位、即ち、180
゜コンベアの始端と終端とになる部位には、ローラ2a
とローラ2bとが一直線状に設置し、該ローラ2a,2
bの間にカーブベルト1を装着することにより平面視半
円形の搬送軌道を構成する。
【0031】また、上記カーブベルト1の外周部には、
各々中ローラ4と、2個のピンチローラ5,6とを具備
する2個のベルト挟持ユニットb1,b2を円周方向に
間隔を置いて配設してある。上記カーブベルトコンベア
Aは、各ベルト挟持ユニットb1,b2の各中ローラ4
と両ピンチローラ5,6との間にカーブベルト1の外周
側縁部を挟持した状態で回転駆動することにより、上記
カーブベルト1を搬送方向へ向けて回転駆動せしめるよ
うに構成してある(図2)。
【0032】上記ローラ2a,2bは、短円筒状に構成
した多数の小ローラ20を、支軸21の外周に沿って回
転自在に嵌装することにより同径な長軸状ローラとして
構成してある。上記両ローラ2a,2bは、上記基盤8
の略半径と略同じ長さに設定してあり、夫々の支軸21
を、搬送路の始端部と終端部となる上記基盤8の半径部
分の縁に沿って各々配設し、同基盤8の半径部分の縁に
設けた軸受け部材22,22’及び23,23’の間に
わたって各々水平に架設して支持することにより、これ
ら両ローラ2a,2bを1本の軸芯2’上に並べて装置
してある。また、上記基盤8の半径部分の直線縁部は、
各々両ローラ2a,2bの直前まで至っている(図1−
a)。
【0033】即ち、両ローラ2a,2bの間に180゜
の開角を介して設置してある。また、上記両ローラ2
a,2bの外径の延長線上には、カーブベルト1の旋回
中心Oが位置するように設定してある(図1−a)。
【0034】上記したように両ローラ2a,2bの支軸
21に沿って多数並列させた各小ローラ20は、個々が
独立して回転するように構成してある。即ち、カーブベ
ルトコンベアは、カーブベルト1の内周側と外周側とで
周速度が異なるが、上記したように、カーブベルト1の
始端部と終端部とを支持するローラ2a,2bを、同軸
上に多数の小ローラ20を並設せしめて構成することに
より、夫々の小ローラ20がそれぞれの位置の周速度で
回転するように構成してある。上記ローラ2a,2b
は、その外径を十分に小さく構成し得るので、本願のカ
ーブベルトコンベアの始端部及び終端部に接続される他
のコンベアとの接続部に生じる段差も極めて小さく抑え
ることができる。また、上記ローラ2a,2bは、ナイ
フエッジにすることもできる。
【0035】上記ローラ2a,2b間に装着されるカー
ブベルト1は、適度な可撓性を有するベルト素材シート
を円形に切断して構成すると共に、二つ折りの状態とし
て、上記ローラ2a,2b間に装着することにより、平
面視半円形となる搬送軌道を構成する。また、上記した
如く円形に形成したカーブベルト1の中心部には、後述
する中心ピン9を挿通せしめる挿通孔1aを穿設してあ
る。尚、上記カーブベルト1の外周縁部は平坦状に形成
し、桟やビ−ド等の突出は一切形成していない。また、
素材シートの内部に強靭な線材(補強材)等を内設して
もいない。
【0036】上記した如く1本の軸芯2’上に並んで配
置した両ローラ2a,2bの端部同士の間に小間隔部e
を設け、該小間隔部eの中央部に後述する中心ピン9を
突設せしめてある。中心ピン9は、上記した如く両ロー
ラ2a,2b間に二つ折りにした状態にて装着するカー
ブベルト1の中心となる挿通孔1aに内側から挿通する
ものであり、上記カーブベルト1が回転駆動する際に、
旋回中心O部において同カーブベルト1の中心部をガイ
ドする支軸として機能する(図3)。
【0037】図3にて示すように、上記中心ピン9は、
支軸91の先端部にベアリング92を介して略砲弾形の
頭部93を回転自在に軸支して成り、上記支軸91の基
端部を基盤8中央の接続部材8cの中心側端に嵌挿して
ネジ止めすることにより、両ローラ2a,2bの間に設
けた小間隔部eの中央部に向けて水平に突出するように
取付支持してある(図1−b)。また、上記中心ピン9
は、軸芯9’が両ローラ2a,2b間の1本の軸芯2’
と同レベルにて直交するように支持し、且つ、上記した
略砲弾形の頭部93の先端がカーブベルト1の旋回中心
O部を通過して両ローラ2a,2bの最突出面よりもさ
らに突出するように支持してある(図1−b,図3)。
【0038】これにより、中心ピン9の頭部93の先端
部が、上記両ローラ2a,2bの間に装着したカーブベ
ルト1の中心の挿通孔1aに内側から挿通され、該挿通
孔1aから外側へ突出する。即ち、両ローラ2a,2b
間に装着したカーブベルト1は、中心部の挿通孔1aに
上記中心ピン9の先端部を挿通せしめることにより、回
転駆動時において、上記中心ピン9により中心部が一点
に留まるようにガイドされ、偏芯しないように正確に回
転駆動する。
【0039】上記したように両ローラ2a,2bの間に
装着したカーブベルト1の往路側は、上記した如く平面
状で且つ略水平に設置される基盤8によって下から支承
してある(図2)。基盤8は、前記した如く平面視略半
八角形状に構成してあり、二枚折りにした状態にて両ロ
ーラ2a,2b間に装着される平面視半円弧形のカーブ
ベルト1の往路側を裏側から全面的に支承し、さらに、
そのカーブベルト1の外周縁よりも外側に若干の余剰部
分を残している(図1−a)。
【0040】基盤8は、外周部に設けた周壁板81を、
コンベア本体aの外周部の左右両側に取付固定した挟持
ユニットb1,b2の取付用のユニット基板b1’,b
2’に当接してネジ止めすることにより、同基盤8外周
部をコンベア本体aに対して取付固定し、上記カーブベ
ルト1の往路側の直下面に沿って水平に設置してある
(図2)。即ち、上記基盤8は、外周部の周壁板81及
び両ユニット基板b1’,b2’を介してコンベア本体
aに対して片持ち状態で支持されることになる。上記し
たように片持ち状態で支持した基盤8は、周壁板81側
が基端で、両ローラ2a,2b及び中心ピン9側が延出
先端になるよう水平に支持される。
【0041】一方、コンベア本体aのカーブベルト1の
外周側には2個のベルト挟持ユニットb1,b2を円周
方向に所定の間隔を置いて設置してある。尚、本実施例
の場合、上記両ベルト挟持ユニットb1,b2は、平面
視において、上記カーブベルト1の旋回中心Oから同カ
ーブベルト1外周のベルト挟持ユニットb1,b2の設
置位置へ向けて延びる基準線L1,L2の挟む角度が9
0゜となる位置に設置してある。
【0042】上記ベルト挟持ユニットb1,b2は、カ
ーブベルト1を回転駆動せしめると共に、同カーブベル
ト1の外周縁部を旋回外側へ向けて引き込むように付勢
することにより、駆動回転中のカーブベルト1に適度な
張りを持たせて同カーブベルト1に弛みが生じるのを防
止するものであり、中ローラ4と、2個のピンチローラ
5,6とから構成してある。
【0043】また、カーブベルトコンベアAは、両挟持
ユニットb1,b2に駆動機構cを設置し、これら両ユ
ニットb1,b2の中ローラ4が共に回転駆動するよう
に構成する。両ベルト挟持ユニットb1,b2は、コン
ベア本体a上に取付固定するユニット基板b1’,b
2’に中ローラ4とピンチローラ5,6とを軸支するこ
とにより構成してある(図4,図5−a,図5−b)。
【0044】両ベルト挟持ユニットb1,b2の中ロー
ラ4は、上記した如く装着されるカーブベルト1の外周
部に接触して回転駆動することにより、同カーブベルト
1を回転させるためのものであり、平面視において、上
記カーブベルト1の旋回中心Oからカーブベルト1外周
のベルト挟持ユニットb1,b2の設置位置へ向けて延
びる基準線L1,L2上に軸芯4’を一致させた状態に
て回転駆動自在に軸支せしめる(図1,図5−b)。上
記中ローラ4は、上記基準線L1,L2が通過するカー
ブベルト1外周の中央に設置し、同カーブベルト1の往
路側と復路側との間に軸芯4’を水平にして挿入する形
で軸支する(図2,図5−a)。
【0045】上記中ローラ4は、外周面に滑り止め加工
あるいは滑りにくい材質を施した円筒体であり、支軸4
aの一端に嵌着してある。上記中ローラ4は、カーブベ
ルト1の外周部の口内に挿入すると共に、カーブベルト
1の外側へ向けて水平に突出せしめた支軸4aを、上記
ユニット基板b1’,b2’の内周側から外側へ向けて
貫挿し、同基板b1’,b2’の背面に設置した駆動機
構cのギアボックスc1内に挿入し、駆動回転可能に接
続してある。
【0046】また、上記中ローラ4は、外周面の最上部
を、基盤8の外周部に開設した開口部83から幾分突出
させ、上記基盤8の上面に沿って摺動するカーブベルト
1の往路側の内面と、同カーブベルト1外周部の復路側
の内面とに当接せしめる(図1,図2)。上記した如
く、駆動機構cのギアボックスc1は、コンベア本体a
上に取付固定したユニット基板b1’,b2’の外側面
に取付固定してあり、その上部に設けた駆動モータc2
により、上記中ローラ4の支軸4aを所定の回転数にて
回転駆動せしめる。
【0047】上記両ベルト挟持ユニットb1,b2は、
中ローラ4の設置位置に対応するカーブベルト1往路面
の直上、及び復路面の直下に、各々ピンチローラ5及び
ピンチローラ6を設け、これらピンチローラ5,6と、
上記中ローラ4の外周面との間に、カーブベルト1外周
部の往路側外周部と復路側外周部とをそれぞれ挟持して
いる。両ピンチローラ5,6は、支軸5a,6aの外周
にベアリング(図示せず)を介して嵌着することによ
り、自由回転するように構成してある。
【0048】上記両ピンチローラ5,6は、各々の支軸
5a,6aを回動アーム71a,71bの中間部に形成
した軸嵌挿部73に各々に嵌挿して固定することにより
同回動アーム71a,71bの中間部から軸芯5’,
6’が略水平に突出するように支持している。両ベルト
挟持ユニットb1,b2の往路側の回動アーム71a
は、一端部を前記ギアボックスc1のユニット基板b
1’,b2’に軸着することにより、同アーム71aの
他端側が上下方向へ回動するように支持してある。ま
た、上記ピンチローラ5の支軸5aは、上記したように
回動アーム71aの軸嵌挿部73に嵌挿して水平に取付
固定し、該支軸5a及びピンチローラ5が上記回動アー
ム71aから水平に突出せしめることにより、ピンチロ
ーラ5が中ローラ4の直上に位置するように支持してい
る(図4,図5−a)。
【0049】一方、両ベルト挟持ユニットb1,b2の
復路側の回動アーム71bは、一端部をユニット基板b
1’,b2’における中ローラ4の下側に軸着すること
により、上記回動アーム71aと同様に回動するように
支持してある。そして、上記ピンチローラ6の支軸6a
を、上記回動アーム71bの軸嵌挿部73に嵌挿して取
付固定することにより、同支軸6a及びピンチローラ6
が上記回動アーム71bから水平に突出し、ピンチロー
ラ6が中ローラ4の直下に位置するように支持してい
る。
【0050】上記した如く支持せしめた両回動アーム7
1a,71bの先端部の間には、夫々コイルスプリング
72を架設し、該コイルスプリング72の張力により両
回動アーム71a,71bの先端部同士を引き寄せ、こ
れにより、両回動アーム71a,71bの中間部に軸支
せしめた両ピンチローラ5,6を中ローラ4の外周面に
対して常時圧着するように構成してある。即ち、上記し
たようにコイルスプリング72により付勢される両ピン
チローラ5,6は、カーブベルト1の往路側外周部と、
復路側外周部とを挟んだ状態にて、それぞれ中ローラ4
の外周面に対して押圧されることになる。尚、上記両ピ
ンチローラ5,6の中ローラ4に対する押圧力は、上記
コイルスプリング72自体を交換するか、若しくは、ネ
ジ等によりコイルを引き伸ばしてストロークを変更する
ことにより、調節することができる。
【0051】したがって、両ベルト挟持ユニットb1,
b2の中ローラ4を正転方向へ回転駆動せしめると、該
中ローラ4の外周が接触するカーブベルト1の往路側が
コンベア始端から終端へ向けて回動し、これと同時に、
同カーブベルト1の復路側がコンベア終端から始端へ向
けて回動する。これと同時に、上記したカーブベルト1
の往路側及び復路側と接触する両ピンチローラ5,6
が、上記カーブベルト1の回転に追従する形で回転す
る。
【0052】ところで、上記往路側,復路側両ピンチロ
ーラ5,6は、回動アーム71a,71bの軸嵌挿部7
3に対して幾分傾斜せしめた状態にて嵌挿することによ
り、各々の軸芯5’,6’を、平面視の基準線L1,L
2に対して、所定方向へ傾斜せしめた状態で回転自在に
軸支せしめ、これにより、両ピンチローラ5,6の接触
力により、上記した如く回転するカーブベルト1の外周
部を旋回外側へ向けて付勢するように構成してある(図
4,図5−b)。
【0053】図5−b(平面視)にて示すように、往路
側の回動アーム71aにて軸支したピンチローラ5は、
軸芯5’を基準線L1,L2に対してα゜だけ傾斜せし
めた状態で軸支している。また、ピンチローラ5の軸芯
5’の傾斜方向とは、旋回内側へ向く支軸5aの先端
が、コンベア終端側へ向けて前進する方向であり、本実
施例の場合、その傾斜角α゜を7.5゜に設定してあ
る。
【0054】また、図5−b(平面視)にて示すよう
に、復路側の回動アーム71bにて軸支したピンチロー
ラ6は、軸芯6’を基準線L1,L2に対してα゜だけ
傾斜せしめた状態で軸支している。また、ピンチローラ
6の軸芯6’の傾斜方向は、旋回内側へ向く支軸6aの
先端がコンベア始端側へ向けて前進する方向であって、
その傾斜角α゜を往路側のピンチローラ5と同様に7.
5゜に設定してある。即ち、ピンチローラ5と6は基準
線L1,L2を境にして常に相反する方向へ傾斜するこ
とを意味する。
【0055】尚、上記した両回動アーム71a,71b
は全く同じ形状に成形してあり、復路側の回動アーム7
1bは、往路側の回動アーム71aの装着状態とは逆
に、背面側を正面側に向けた状態(反転させた状態)で
使用することにより、ピンチローラ6の軸芯6’を逆方
向へ傾斜せしめるように構成してある。上記したように
両回動アーム71a,71bの部品を共通化することに
より、部品点数の削減を図ることができ、製造コストの
低減に寄与し得る。
【0056】上記した如く構成したカーブベルトコンベ
アAによれば、基盤8を片持ち状態で支持しているの
で、両ベルト挟持ユニットb1,b2のピンチローラ
5,6を手動により後退させてカーブベルト1外周部の
挟持を解放することにより(図7)、両ローラ2a,2
b間に装着されたカーブベルト1を基盤8及びコンベア
本体aから簡単に引き抜くことができる(図8)。ま
た、逆の手順により取り外したカーブベルト1を元通り
に装着することができる。
【0057】次ぎに、図5−a,図5−b及び図6−
a,図6−bに基づいて、カーブベルト1を回転駆動せ
しめる状態において、両ベルト挟持ユニットb1,b2
の各部に作用する力学的バランスを説明する。上記した
如く構成したカーブベルトコンベアAは、両ベルト挟持
ユニットb1,b2の中ローラ4を回転駆動させると、
該中ローラ4の上部外周と接触するカーブベルト1の往
路側が、コンベア始端からコンベア終端へ向けて移動す
ると同時に、中ローラ4の下部外周と接触するカーブベ
ルト1の復路側が、コンベア終端からコンベア始端へ向
けて移動し、その結果、ローラ2a,2b間に架設され
たカーブベルト1が正転方向に回転する(図5−a,図
5−b)。
【0058】図6−aにおいて、中ローラ4の回転駆動
により、カーブベルト1が正転方向に回転すると、該カ
ーブベルト1と接触して追従回転する往路側のピンチロ
ーラ5は、その軸芯5’に傾斜角α゜を付与したこと
で、カーブベルト1外周部を旋回外側へ向けて押し出す
接触力F4を発生する。また、上記接触力F4には、カ
ーブベルト1の接線方向へ作用する中ローラ4の駆動力
F1が加わり、合力F5として作用する。この合力F5
は、カーブベルト1を正転方向へ回転せしめると共に、
カーブベルト1の外周部を旋回外側へ向けて引く力F6
として作用する。
【0059】カーブベルト1は、駆動力F1により回転
するが、これと同時に、旋回内側へ向けて逃げるように
移動しようとする力F2が作用するため、F1とF2と
の合力F3方向へ向けて進もうとする。ちなみに、上記
合力F3の方向へ進行することは、カーブベルト1の蛇
行を意味し、コンベアの回転駆動が円滑に行われなくな
り、さらに、ベルトの寿命をも短くする。よって、カー
ブベルト1の往路側が旋回内側へ向けて移動しようとす
る力F2をピンチローラ5による付勢力F6により受け
止めて、カーブベルト1が旋回内側へ向けてずれるのを
防止している。
【0060】一方、図6−bにて示すように、正転する
カーブベルト1と接触して追従回転する復路側のピンチ
ローラ6は、その軸芯6’に傾斜角α゜を付与したこと
で、カーブベルト1外周部を旋回外側へ向けて押し出す
接触力F4’を発生する。上記接触力F4’には、カー
ブベルト1の接線方向へ作用する中ローラ4の駆動力F
1’が加わり、合力F5’として作用する。この合力F
5’は、カーブベルト1を正転方向へ回転せしめると共
に、カーブベルト1の外周部を旋回外側へ向けて引く力
F6’として作用する。
【0061】よって、カーブベルト1の復路側が旋回内
側へ向けて移動しようとする力F2’をピンチローラ6
による付勢力F6’により受け止めている。即ち、カー
ブベルト1は、往路側と復路側とでは上記カーブベルト
1を旋回外周方向へ向けて付勢するF2,F2’力が作
用してカーブベルト1が旋回内側へ向けてずれるのを防
止している。
【0062】したがって、カーブベルト1は、両ベルト
挟持ユニットb1,b2が設置される外周部の2箇所に
よって回転駆動力を受けると共に、旋回外側へ向けて付
勢される力が作用することになる。
【0063】上記ピンチローラ5,6の傾斜角α゜は大
きくするほどカーブベルト1の外周部を外側へ引く力F
6,F6’を増大せしめることが可能であるが、安定し
た走行状態を維持するには、F2≦F6,F2’≦F
6’の関係を維持すれば十分であり、必要以上に増して
も良好な効果は期待できない。本願出願人は、数多くの
試験を繰り返し行った。その結果、上記各ベルト挟持ユ
ニットb1,b2が具備するピンチローラ5,6の傾斜
角α゜は5゜〜10゜の範囲が特に良好であるとの結論
を得た。しかし、ピンチローラ5,6の傾斜角α゜は、
上記した値に限定するものではなく、効果が期待できる
ならば何度に設定してもよい。
【0064】尚、本実施例のカーブベルトコンベアAの
場合、上記両ベルト挟持ユニットb1,b2は、平面視
において、上記カーブベルト1の旋回中心Oから同カー
ブベルト1外周のベルト挟持ユニットb1,b2の設置
位置へ向けて延びる基準線L1,L2の挟む角度が90
゜となる位置に設置してある。しかし、上記した両ベル
ト挟持ユニットb1,b2の設置間隔は、上記した設定
に限定するものではなく、任意に変更しても良い。
【0065】次ぎに、図9乃至図11にて示すカーブベ
ルトコンベアA2について説明する。このカーブベルト
コンベアA2は、前記したカーブベルトコンベアAと同
様に構成してあるが、カーブベルト1の中心部に突出す
る中心ピン9’’の先端部をピン支持材10によって支
持したことを特徴とする。
【0066】図10にて示すように、上記中心ピン
9’’は、支軸95の先端部にベアリング96を介して
略半球状の頭部97を回転自在に軸支し、該頭部97の
先端部の軸芯部に挿通軸98を突出して構成してある。
上記中心ピン9’’は、支軸95の基端部を基盤8中央
の接続部材8cの中心側端に嵌挿してネジ止めすること
により、前記したカーブベルトコンベアAの中心ピン9
と同様に、両ローラ2a,2bの間に設けた小間隔部e
の中央部に向けて水平に突出するように取付支持してあ
る。
【0067】また、上記中心ピン9’’の先端部に突出
する挿通軸98は、上記両ローラ2a,2bの間に装着
したカーブベルト1の中心の挿通孔1aに内側から挿通
し、該挿通孔1aから外側へ突出せしめる。この際、略
半球状の頭部97はカーブベルト1中心の挿通孔1aの
周囲に内面側から当接し、同挿通孔1aの周囲をローラ
2a,2bの外径と略同じ径に維持して回転駆動するカ
ーブベルト1の中心部の周囲にしわが生じないように工
夫してある。
【0068】上記した如くカーブベルト1の挿通孔1a
から外側へ突出する中心ピン9’’の挿通軸98は、ピ
ン支持材10よって回転自在に支持してある(図1
0)。ピン支持材10は、コンベア本体aの脚部a1上
面の中心側から垂直に起立する支持部a2に重ね合わせ
た状態でボルト11止めして垂直に取付支持してある。
上記ピン支持材10の上部には略筒状のベアリング装着
部12を一体に形成し、該ベアリング装着部12内にベ
アリング13を内装し、該ベアリング13により上記中
心ピン9’’の挿通軸98を挿通して回転自在に支持し
てある。
【0069】即ち、上記したように基盤8の中心部に設
けた中心ピン9’’をピン支持材10により支持するこ
とによれば、上記基盤8は、両ベルト挟持ユニットb
1,b2のユニット基板b1’,b2’部分と、上記中
心ピン9’’とにより基端部側と先端部側とを両持ち状
態で支持されることになり、強度的に有利な支持構造に
より、基盤8を確実に安定した状態で支持することがで
きる。その結果、カーブベルトコンベアを大型化した場
合においても、カーブベルトを支承する基盤が搬送物の
荷重により垂れ下がるように変形したり、振動したりす
ることを確実に防止することができる。
【0070】また、上記カーブベルトコンベアA2の基
盤8は、ピン支持材10を取り外すだけで、前記したカ
ーブベルトコンベアAと同様に片持ち状態となるので、
前記したカーブベルトAと同様にカーブベルト1を中心
側から引き抜いて簡単に取り外すことができる(図1
1)。
【0071】次ぎに、図12及び図13にて示すカーブ
ベルトコンベアA3について説明する。このカーブベル
トコンベアA3は、前記したカーブベルトコンベアAと
同様に構成してあるが、3個のベルト挟持ユニットb
3,b4,b5をカーブベルト1の該外周部に間隔を置
いて設置したことを特徴としている。
【0072】上記ベルト挟持ユニットb3〜b5は、カ
ーブベルト1を回転駆動せしめると共に、同カーブベル
ト1の外周縁部を旋回外側へ向けて引き込むように付勢
することにより、駆動回転中のカーブベルト1に適度な
張りを持たせると共に、旋回内周側へ向けてずれるのを
防止するためのものであり、前記したカーブベルトコン
ベアAのベルト挟持ユニットb1,b2と同様に、中ロ
ーラ4と、2個のピンチローラ5,6とから構成してあ
る。
【0073】また、カーブベルトコンベアA3において
は、3個のベルト挟持ユニットb3〜b5の内、中央部
に設置するベルト挟持ユニットb4にのみに駆動機構c
を設置し、その両側に設置するベルト挟持ユニットb
3,b5には、上記駆動機構cを設けずに、上記中ロー
ラ4及びピンチローラ5,6がカーブベルト1の回転駆
動に追従して回転するように構成してある(図13)。
尚、上記したように、両ベルト挟持ユニットb3,b
4,b5は、前記したカーブベルトコンベアAの両ベル
ト挟持ユニットb1,b2と全く同様に構成してある。
よって、その構造説明は省略する。
【0074】上記カーブベルトコンベアA3は、中央の
ベルト挟持ユニットb4のみに駆動機構cを設けてある
ため、該ベルト挟持ユニットb4の中ローラ4が駆動回
転し、該中ローラ4の回転接触によって、カーブベルト
1が回転駆動することになる。尚、上記ベルト挟持ユニ
ットb4に作用する力学的バランスは、前記したカーブ
ベルトAのベルト挟持ユニットb1,b2の場合(図6
−a,図6−b)と全く同様であるので、その説明は省
略する。また、上記ベルト挟持ユニットb4を挟んで両
側に設置されるベルト挟持ユニットb3,b5は、駆動
機構cを装着していないため、中ローラ4及び両ピンチ
ローラ5,6は、上記した如く回転駆動するカーブベル
ト1に追従する形で回転する。
【0075】一方、カーブベルト1を旋回外側へ向けて
引き込む付勢力は、上記ベルト挟持ユニットb3,b
4,b5が設置される3箇所に同様に作用し、各ピンチ
ローラ5,6の接触力により同カーブベルト1がずれた
り、しわが生じたりするのを防止するのに十分な張力を
得る。
【0076】上記したように3個のベルト挟持ユニット
b3,b4,b5の一箇所のみに駆動機構cを具備せし
めたものにおいては、カーブベルト1に十分な駆動回転
力と張力を与えるとこができると共に、駆動機構cが一
個で済むので、製造コストの削減を図ることができる。
【0077】上記実施例のカーブベルトコンベアA3の
場合、上記基準線L3とL4が挟む角度α2と、基準線
L4とL5が挟む角度とが各々45゜になるように設定
してある(図12)。しかし、上記した角度は45゜に
限定するものではなく、任意に変更してもよい。
【0078】尚、上述した各カーブベルトコンベアA〜
A3は、カーブベルト1をローラ2a側端部からローラ
2b側端部へ向けて正回転駆動させるものとして説明し
た。しかし、上記した各コンベアA〜A3は、図14に
て示すように、両ピンチローラ5,6を軸支する回動ア
ーム71a及び71bの枢軸を中ローラ4の軸芯4’を
挟んで反対側に枢支し、平面視における両ピンチローラ
5,6の傾斜を逆向きに設定すると共に、駆動用ローラ
となる中ローラ4を逆駆動回転させることによりカーブ
ベルト1を逆回転駆動することが可能である。
【0079】本発明の主旨によれば、ベルト挟持ユニッ
トの設置数は複数であれば何個設置してもよい。上記実
施例のカーブベルトコンベアA〜A3では、2個若しく
は3個のベルト挟持ユニットb1〜b5を設置したが、
ベルト挟持ユニットの設置数は上記実施例のように2個
若しくは3個に限定するものではなく、4個以上のベル
ト挟持ユニットを設置してもよい。その場合でも、駆動
機構の設置は、上記ベルト挟持ユニットの内の少なくと
も一台に設置すればよく、2台以上若しくは全部のユニ
ットに駆動機構を設置するのも任意である。
【0080】
【発明の効果】本発明は以上説明したように構成したも
のであるから、以下に列記する如き効果を奏する。 1.1 円形に形成したカーブベルトを二枚折りにした状
態にて、多数の小ローラを並列して構成した両ローラ間
若しくはナイフエッジ間に装着すると共に、該カーブベ
ルトの中心部に穿設した挿通孔に中心ピンをベルト内側
から挿通することにより、上記中心ピンを中心として1
80゜旋回する平面視半円形の搬送軌道を構成したもの
であるから、180゜旋回式のカーブベルトコンベアの
始端及び終端となるエッジ部分を小径にすることがで
き、他の直線コンベアの接続端部との間に生じる間隙を
最小限に抑えることができ、搬送物の乗り移りに極めて
有利である。 1.2 カーブベルトの回転駆動中において、同軸上に並
列せしめた各小ローラが個々に独立して自由回転するこ
とにより、両ローラ間に架設されるカーブベルトの内周
側と外周側との間に生じる周速度の差を、上記した夫々
の小ローラがそれぞれの位置の周速度で回転することに
より吸収し、カーブベルトの円滑な回転駆動に寄与す
る。 1.3 上記カーブベルトは、円形で且つ平滑なベルトと
して構成し、該ベルトを二つ折りの状態として装着する
と共に、中心部に穿設した挿通孔に中心ピンを挿通せし
めることにより、180゜旋回する平面視半円形の搬送
軌道を構成するものであるから、カーブベルトの表面に
ビ−ド等の突出物が一切突出しない平滑なものとして製
造し得ると共に、ベルトの内部に強靭な補強材を内設す
る必要も無い。さらに、従来のカーブベルトはエンドレ
スのベルトを製造するためにベルト端部同士を溶着して
無端状にする加工必要としていたが、本発明に用いるカ
ーブベルトは、ベルト素材を円形に切断し、その中心部
に挿通孔を穿設するだけで簡単且つ低コストにて製造す
ることができる。 1.4 円形のカーブベルトを二つ折りの状態とし、中心
部に穿設した挿通孔に中心ピンを挿通して同カーブベル
トの回転駆動の案内を行うと共に、複数のベルト挟持ユ
ニットの駆動力により、180゜旋回する平面視半円形
のカーブベルトの回転駆動と同カーブベルトの回転の案
内とを確実に行うことが出来る。よって、従来のカーブ
ベルトコンベアのように、カーブベルトの外周側縁部を
ビ−ドやガイドローラ等の保持機構により保持したもの
と比較すると、カーブベルトを保持するための複雑な機
構を一掃し、半円形のカーブベルトを弛みなく保持して
駆動させるための機構を極めて簡素化することができる
と共に、大きな騒音を発生することなくカーブベルトを
確実に回転駆動せしめることができる。 1.5 装着状態におけるカーブベルトは、中心部に中心
ピンが突出するだけであるから、同カーブベルトの略全
幅を搬送路として効率的に利用することができる。 1.6 本願のカーブベルトコンベアは、複数のベルト挟
持ユニットを具備し、カーブベルトの外周部をこれら各
ベルト挟持ユニットの設置位置において、それぞれ旋回
外側へ向けて付勢するように構成したものであるから、
上記カーブベルトの外周部を広い範囲で旋回外側へ向け
て均等に付勢することができる。そして、この幅広く均
等に作用する付勢力により、回転駆動中のカーブベルト
に作用するずれ力に対向し、平面視半円形のカーブベル
トに対し全面的に均等で且つ十分な張力を与えることが
できる。その結果、カーブベルトの幅を大幅に広げてカ
ーブベルトコンベアを大型化することが可能となり、幅
広なカーブベルトを具備した場合でも、搬送面の膨らみ
や旋回中心へのずれやしわの発生等の支障を生じること
なく円滑に運転することが可能である。
【0081】請求項2記載のカーブベルトコンベアは、
カーブベルトの往路面を裏面側から支承する基盤の外周
部を、カーブベルトの外周縁側のコンベア本体部材によ
り支承し、該基盤を片持状に支持して成るものであるか
ら、上記基盤にて支承される平面視半円形のカーブベル
トは、同ベルト外周部を挟持する各ベルト挟持ユニット
による挟持を外すことにより、中心側から引き抜いて基
盤及びコンベア本体から極めて簡単に取り外すことがで
きる。また、上記した工程と逆の工程にてカーブベルト
を元通りに装着することができる。よって、カーブベル
ト外周における各ベルト挟持ユニットの挟持部分を着脱
するだけで、カーブベルトの取り外し作業、及び装着作
業を極めて簡単且つ短時間にて行うことができるように
なり、その結果、保守点検や衛生管理のために、定期的
に行うベルトや機体の洗浄作業の手間を、大幅に低減
し、機器の衛生化や安全操業に寄与し得る。
【0082】請求項3記載のカーブベルトコンベアは、
上記請求項1記載のカーブベルトコンベアにおいて、カ
ーブベルトの往路面をベルト裏面側から支持する基盤の
外周部を、カーブベルトの外周縁側のコンベア本体部材
により支承すると共に、上記基盤に支持される中心ピン
の突端部を、上記コンベア本体のベルト中心側の部材に
対して着脱可能に取付支持したピン支持材により回転自
在に支承して成るものである。よって、中心ピンの突端
部を支承するピン支持材を本体部材から取り外した後、
カーブベルト外周における各ベルト挟持ユニットの挟持
部分を外すだけで装着状態のカーブベルトを中心側へ引
き抜いて基盤及びコンベア本体から簡単に取り外すこと
ができ、また、上記作業の逆の手順により、カーブベル
トを元の装着状態に戻すことができる。その結果、カー
ブベルトコンベアを大型化した場合においても、カーブ
ベルトを支承する基盤が搬送物の荷重により垂れ下がる
ように変形したり、振動したりすることを確実に防止す
ることができる。また、保守点検や衛生管理のために、
定期的に行うベルトや機体の洗浄作業の手間を、大幅に
低減し、機器の衛生化や安全操業に寄与し得る。
【図面の簡単な説明】
【図1】 (a)は本発明を実施した180゜式のカ
ーブベルトコンベアを示す平面図、(b)は中心ピン部
を示す拡大平面図。
【図2】 図1におけるII-II 線断面図。
【図3】 一部省略して示す図1におけるIII-III 線
断面図。
【図4】 ベルト挟持ユニット部分を示す斜視図。
【図5】 正転駆動時における駆動状態を示し、
(a)は駆動ローラとピンチローラ部を示す正面図、
(b)は同平面図である。
【図6】 正転駆動時における各部の力学的バランス
を示す説明図であり、(a)は往路側、(b)は復路側
を示す
【図7】 中ローラからピンチローラを引き離した状
態を示すベルト挟持ユニットの中ローラ部分の正面図。
【図8】 基盤及びコンベア本体からカーブベルトを
引き抜いた状態を示す斜視図。
【図9】 中心ピンを支持材により支持した両持ち式
のカーブベルトコンベアを示す平面図。
【図10】 図9におけるX-X 線断面図。
【図11】 同カーブベルトコンベアのカーブベルト
を基盤及びコンベア本体から引き抜いた状態を示す斜視
図。
【図12】 カーブベルトの外周に沿って3個のベル
ト挟持ユニットを配設したカーブベルトコンベアを示す
平面図。
【図13】 図12におけるXIII-XIII 線断面図。
【図14】 逆転使用状態のベルト挟持ユニットを示
す斜視図。
【図15】 従来のカーブベルトコンベアを示し、
(a)は平面図,(b)は横断正面図。
【図16】 従来のビ−ド式のカーブベルトコンベア
を示し、(a)は平面図,(b)はビ−ド及びガイドロ
ーラ部分の縦断面図。
【符号の説明】
A〜A3・・・カーブベルトコンベア a・・・コンベア本体 b1〜b5・・・ベルト挟持ユニット c・・・駆動機構 L1〜L5・・・基準線 1・・・カーブベルト 1a・・・挿通孔 2a・・・コンベア始端側ローラ 2b・・・コンベア終端側ローラ 4・・・中ローラ 4’・・・軸芯 4a・・・支軸 5・・・ピンチローラ(往路側) 5’・・・軸芯 5a・・・支軸 6・・・ピンチローラ(復路側) 6’・・・軸芯 6a・・・支軸 8・・・基盤 9,9’’・・・中心ピン 10・・・ピン支持材

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 略短円筒形に形成した多数の小ローラ
    を同芯上に並列せしめて外形を略長軸状に成すと共に上
    記各小ローラが個々に自由回転するように構成した一対
    のローラを具備し、これら両ローラを1本の軸芯上に並
    べて装置し、対向する上記両ローラの端部間に小間隔を
    設け、該小間隔部の中央に、平面視において上記1本の
    軸芯と直交するように突出する中心ピンを配置し、且
    つ、円形に形成したカーブベルトを二枚折りにした状態
    にて、上記両ローラ間若しくはナイフエッジの間に装着
    せしめると共に、該カーブベルトの中心部に穿設した挿
    通孔に上記中心ピンをベルト内側から挿通することによ
    り、上記中心ピンを中心として平面視において180゜
    旋回する半円形の搬送軌道を構成し、上記カーブベルト
    の往路面を平板状の基盤によりベルト裏面側から支持す
    ると共に、該基盤により上記中心ピン及び両ローラを支
    持し、上記カーブベルトの外周部に沿って複数個のベル
    ト挟持ユニットを配設し、これら各ベルト挟持ユニット
    は、上記カーブベルトの外周部における往路側と復路側
    との間に挿入して設置すると共に平面視において同カー
    ブベルトの旋回中心からベルト外周へ向けて延びる基準
    線上に軸芯を一致させた状態にて回転自在に軸支せしめ
    た中ローラと、上記カーブベルト外周部の往路面上に設
    置し、同カーブベルトを挟んで上記中ローラの外周面に
    押圧せしめるピンチローラと、上記カーブベルト外周部
    の復路面下に設置し、同カーブベルトを挟んで上記中ロ
    ーラの外周面に押圧せしめるピンチローラとから構成
    し、且つ、上記各ベルト挟持ユニットの内の少なくとも
    一個のものの中ローラに駆動機構を接続して同中ローラ
    を駆動回転自在に成し、該中ローラ外周面と往路側復路
    側両ピンチローラとの間に挟んだカーブベルトを回転駆
    動可能に構成すると共に、上記各ベルト挟持ユニットの
    往路側,復路側両ピンチローラの軸芯を、平面視の基準
    線に対して所定方向へ傾斜せしめた状態で回転自在に軸
    支せしめ、両ピンチローラの回転時の接触により、上記
    カーブベルトの外周部を旋回外側へ向けて付勢せしめて
    成るカーブベルトコンベア。
  2. 【請求項2】 上記基盤の外周部を、カーブベルトの
    外周縁側のコンベア本体部材により支承し、該基盤を片
    持状に支持して成る請求項1記載のカーブベルトコンベ
    ア。
  3. 【請求項3】 上記基盤の外周部を、カーブベルトの
    外周縁側のコンベア本体部材により支承すると共に、上
    記基盤に支持される中心ピンの突端部を、上記コンベア
    本体のベルト中心側の部材に対して着脱可能に取付支持
    したピン支持材により回転自在に支承して成る請求項1
    記載のカーブベルトコンベア。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
KR100593370B1 (ko) * 2005-11-16 2006-06-28 (주)한국씨엔에스 커브벨트 컨베이어
JP2006273462A (ja) * 2005-03-28 2006-10-12 Keizu Bell Tec:Kk カーブコンベア
JP2015020890A (ja) * 2013-07-22 2015-02-02 オークラ輸送機株式会社 カーブベルトコンベヤ

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