JPH11286282A - キャブオーバ型トラックのキャブ構造 - Google Patents

キャブオーバ型トラックのキャブ構造

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JPH11286282A
JPH11286282A JP10107044A JP10704498A JPH11286282A JP H11286282 A JPH11286282 A JP H11286282A JP 10107044 A JP10107044 A JP 10107044A JP 10704498 A JP10704498 A JP 10704498A JP H11286282 A JPH11286282 A JP H11286282A
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cab
frame
reinforcing member
floor
bent portion
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JP10107044A
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Hikari Sekiya
光 関谷
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Hino Motors Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 フロアパネルと、その下側面に固着されて前
後方向に延びるフロアフレームを有し、フロアフレーム
は、そのフレーム前部がフレーム傾斜部を介してフレー
ム後部に接続され、フレーム前部とフレーム傾斜部の間
に第1曲折部が、フレーム傾斜部とフレーム後部の間に
第2曲折部が形成され、第2曲折部に補強部材が固着さ
れたトラックのキャブ構造において、キャブに大きな外
力が作用したとき、第2曲折部が容易に折れ曲がるよう
にする。 【解決手段】 補強部材38に切欠41を形成し、第2
曲折部31に貫通孔42を形成する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、車室の床面を構成
するフロアパネルの下側面に、キャブのほぼ前後方向に
延びるフロアフレームが固着され、該フロアフレーム
は、そのフレーム前部とフレーム後部が、後方へ向けて
漸次高さを増大したフレーム傾斜部を介して接続され、
前記フレーム前部とフレーム傾斜部との境界部領域に第
1曲折部が形成され、前記フレーム傾斜部とフレーム後
部との境界部領域に第2曲折部が形成され、該第2曲折
部に補強部材が固着されているキャブオーバ型トラック
のキャブ構造に関する。
【0002】
【従来の技術】キャブオーバ型トラックにおいては、そ
の他の車両と同様に、キャブに対して前後方向に大きな
外力が加えられたとき、そのキャブの永久変形量ができ
るだけ少なくなるようにキャブを構成する必要がある。
このため、従来のキャブにおいても、冒頭に記載したよ
うに、キャブのほぼ前後方向に延びるフロアフレームを
フロアパネルの下側面に固着することによってキャブの
剛性と強度を高め、キャブに対して前後方向に大きな外
力が加えられたときのキャブの永久変形量を小さく留め
ることができるようにしている。
【0003】このフロアフレームは、フロアパネルの形
態に沿って、そのフレーム前部とフレーム後部が、後方
へ向けて漸次高さが高くなった中間のフレーム傾斜部を
介して接続されていて、そのフレーム前部とフレーム傾
斜部との境界部領域に第1曲折部が、またフレーム傾斜
部とフレーム後部の境界部領域に第2曲折部が形成され
ている。
【0004】一方、この種のキャブオーバ型トラックに
おいては、その車室内に配置された座席に着座する乗員
用のシートベルトが設けられ、そのシートベルトはフロ
アパネルのアンカ部に取付けられている。かかるシート
ベルトは、座席に着座した乗員の体に装着され、乗員の
安全性を確保するものであるが、このシートベルトに大
きな引張力が加えられると、フロアパネルのアンカ部に
大きな荷重が作用し、これによってフロアフレームの第
2曲折部にも大きな荷重が作用する。
【0005】このため、フロアフレームの第2曲折部に
補強部材を固着し、この部位の剛性と強度を高め、アン
カ部に大きな荷重が作用したとき、第2曲折部が大きく
永久変形することを阻止する構成が提案されている。こ
のように、シートベルトに大きな引張力が加えられたと
きに大きな荷重が作用する第2曲折部に補強部材を設け
ることによって、フロアフレームの板厚をその全長に亘
って徒らに大きく設定しなくても、シートベルトに大き
な荷重が作用したときのフロアフレームの永久変形をな
くし、又はその変形量を極く小さく留めることができ、
その重量とコストの低減を達成できる。
【0006】ところが、上述のように第2曲折部に補強
部材を固着して、この部位の剛性と強度を局部的に高め
ると、キャブに対してその前後方向に大きな外力が加え
られたとき、第2曲折部が思うように曲げ変形せず、第
1曲折部の方が大きく曲げ変形してしまうため、第2曲
折部が座席に対して相対的に前方に移動し、この移動し
た部位が座席に接触するおそれがある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】本発明は、上述した新
規な認識に基づきなされたものであって、その目的とす
るところは、フロアフレームの第2曲折部に補強部材を
設けたときに生じる上述の不具合を除去すると共に、キ
ャブに対して前後方向に大きな外力が加えられたとき、
そのエネルギーを効率よく吸収してキャブの全体的な永
久変形量を小さく抑えることの可能なキャブオーバ型ト
ラックのキャブ構造を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するため、冒頭に記載した形式のキャブオーバ型トラ
ックのキャブ構造において、補強部材の上縁部に切欠が
形成されていることを特徴とするキャブオーバ型トラッ
クのキャブ構造を提案する(請求項1)。
【0009】また、本発明は、同じ目的を達成するた
め、冒頭に記載した形式のキャブオーバ型トラックのキ
ャブ構造において、第2曲折部に貫通孔が形成されてい
ることを特徴とするキャブオーバ型トラックのキャブ構
造を提案する(請求項2)。
【0010】同じく、本発明は、上述の目的を達成する
ため、冒頭に記載した形式のキャブオーバ型トラックの
キャブ構造において、補強部材の上縁部に切欠が形成さ
れていると共に、該切欠よりも上方の第2曲折部の部分
に貫通孔が形成されていることを特徴とするキャブオー
バ型トラックのキャブ構造を提案する(請求項3)。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態例を図面
に従って説明し、併せて先に説明した従来の欠点を図面
に即してより具体的に明らかにする。
【0012】図1は、キャブオーバ型トラックのキャブ
の一例を示す側面図である。ここに示したキャブ1は、
車室の上部を区画するルーフパネル2、キャブ1の側部
を構成するクォータパネル3、車室の床面を構成するフ
ロアパネル4、車室の後部を区画するバックパネル5、
キャブ1の前部に位置するフロントパネル6などの各種
のパネルを有している。またフロアパネル4の下方に
は、キャブ1のほぼ前後方向に延びるフロアフレーム9
が配置され、そのフロアフレーム9はフロアパネル4の
下側面に固着されている。さらに、フロアフレーム9の
後端部には、キャブ1の幅方向に延びるリヤクロスメン
バ14が設けられている。図1における符号7はフロン
トピラー、8は車室前部に設けられたフロントガラスを
それぞれ示している。
【0013】図2は、図1に示したフロアパネル4と、
これに固着されたフロアフレーム9及びリヤクロスメン
バ14を取り出して示した斜視図であり、図4はこのフ
ロアパネル4に後述する座席が支持された状態を示す説
明図である。図2から判るように、本例では互いにほぼ
平行に延びる一対のフロアフレーム9が設けられ、両フ
ロアフレーム9は、これらが対称である点を除き、実質
的に同じ構造を有している。
【0014】各図に示した符号Fは、キャブオーバ型ト
ラックの前進方向を示し、符号Wはキャブの幅方向を示
している。本明細書において使用する「前」又は「後」
なる文言は、キャブオーバ型トラックの前進方向Fを基
準とした前後を意味し、その前後方向に直交する方向が
キャブの幅方向Wである。
【0015】図3はキャブ1の後部、すなわち図1に矢
印IIIで示した部分をキャブ1の斜め下方から見た斜視
図である。この図から判るように、各フロアフレーム9
は、底壁10と、この底壁10のキャブ幅方向Wの各側
縁から上方に立上がった一対の側壁11と、その各側壁
11の上端縁から水平方向外方に張り出した一対のフラ
ンジ12によって構成され、底壁10、両側壁11及び
両フランジ12が一体となってキャブ1のほぼ前後方向
に長く延びている。これらのフランジ12がフロアパネ
ル4の下側面にスポット溶接によって固着されている。
図3における×印は、スポット溶接の打痕を模式的に示
すものであり、図6においても同様である。
【0016】リヤクロスメンバ14も、その底壁15
と、その底壁15のキャブ前後方向の各側縁から上方に
立上がった一対の側壁16と、その各側壁16の上端縁
から水平方向に、キャブ前後方向にそれぞれ張り出した
フランジ17によって構成され、その底壁15、両側壁
16及び両フランジ17が一体となってキャブ幅方向W
に延び、その各フランジ17がフロアパネル4の下側面
にスポット溶接により固着されている。フロアパネル4
の後端部19は、リヤクロスメンバ14の後方側のフラ
ンジ17と、バックパネル5の下端フランジ18とに挟
まれ、これらが一体にスポット溶接によって固着されて
いる。かかるリヤクロスメンバ14に、各フロアフレー
ム9の後端部がスポット溶接によって固着され、各フロ
アフレーム9の後端開口は、リヤクロスメンバ14の一
方の側壁16によって閉鎖されている。
【0017】上述のフロアパネル4、バックパネル5、
フロアフレーム9、リヤクロスメンバ14及びその他の
パネル2,3,6並びにフロントピラー7は、例えば鋼
板などの高強度材料によって構成され、これらの要素に
より構成されたキャブ本体に対して、図1に示すように
ドア33が回動開閉自在に枢支されている。
【0018】上述の如く構成されたキャブ1のフロアフ
レーム9とリヤクロスメンバ14は、図示していない中
間部材を介して、図1に示したシャシフレーム13に支
持され、これによってキャブ1がシャシフレーム13に
搭載される。キャブ1の後方のシャシフレーム部分に
は、荷台32が図示していない中間部材を介して支持さ
れている。
【0019】一方、図1及び図4に示すように、キャブ
1の車室内には、符号21で示した運転席と助手席の各
座席がそれぞれ脚台22を介してフロアパネル4上に支
持されており、図2に示したフロアパネル4の座席支持
面23,24に運転席と助手席の各座席21が脚台22
を介してそれぞれ支持されている。符号25は、座席2
1のシートクッションを示し、このシートクッション2
5が脚台22に支持されている。
【0020】シャシフレーム13には図示していないエ
ンジンが搭載され、そのエンジンは、キャブ1の下方で
あって、当該キャブ1の幅方向中央部に位置している。
このため、エンジンとキャブ1が干渉しないように、フ
ロアパネル4は、図2に示すように、そのキャブ幅方向
中央部26が上方に突出している。突出した中央部26
の下方の空間にエンジンが配置されている。
【0021】また、フロアパネル4の各座席支持面2
3,24は、その中央部26のキャブ幅方向各外側に位
置し、その突出した中央部26よりも下方に位置してい
る。このように各座席支持面23,24の高さを下げる
ことにより、乗員が容易に車室内に乗降することができ
る。
【0022】また図2に示すように、フロアパネル4の
後部27も、各座席支持面23,24よりも上方に突出
し、各座席支持面23,24は、後方へ向けて漸次高さ
を増大したフロアパネル傾斜部28を介して、突出した
後部27に接続されている。突出した後部27は、突出
した中央部26よりもキャブ幅方向Wに大きく拡大形成
されている。このような後部27の下方空間に、例えば
図示していないエアクリーナなどが配置されている。
【0023】フロアフレーム9は、フロアパネル4の各
座席支持面23,24、フロアパネル傾斜部28及びそ
の後部27に沿ってキャブのほぼ前後方向に延びてお
り、従って、各フロアフレーム9は、図2及び図4から
明らかなように、そのフレーム前部34とフレーム後部
35が、後方へ向けて漸次高さを増大したフレーム傾斜
部36を介して一体に接続され、そのフレーム前部34
とフレーム傾斜部36との境界部領域に第1曲折部29
が形成され、フレーム傾斜部36とフレーム後部35と
の境界部領域に第2曲折部31が形成されている。各フ
ロアフレーム9のフレーム前部34とフレーム後部35
は、ほぼ水平にキャブ1の前後方向に延びている。
【0024】一方、車室内には、運転席と助手席の各座
席21に着座した乗員用のシートベルト(図示せず)が
それぞれ設けられ、図1及び図2に鎖線で示し、かつ符
号37を付した各アンカ部に、そのシートベルトがそれ
ぞれ係留される。これらのアンカ部37は、フロアパネ
ル4の中央部26と各座席支持面23,24との間のフ
ロアパネル部分にそれぞれ設けられている。かかるシー
トベルトを座席21に着座した乗員が装着してトラック
を走行させたとき、そのシートベルトに大きな引張力が
加えられると、アンカ部37とその近傍のキャブ部分に
は大きな荷重が加えられるので、これらの部分の剛性と
強度を特に高める必要がある。
【0025】そこで、各フロアフレーム9の第2曲折部
31に補強部材38が固着されている。この補強部材3
8は、図5及び図6に明示するように、第2曲折部31
の内側に配置されたほぼU字形横断面形状の板材より成
り、鋼板などの高強度材料から構成されている。かかる
補強部材38の底壁39と各側壁40は、フロアフレー
ム9の底壁10と各側壁11に、例えばスポット溶接に
よって強固に固着されている。補強部材38の底壁39
は、フロアフレーム9の第2曲折部31における底壁1
0に沿って湾曲している。
【0026】上述の補強部材38には、その各側壁40
の上縁部に切欠41が形成されている。図5に示した例
では、各側壁40の前後方向中央部に1つの切欠41が
形成されているが、複数個ずつの切欠を形成してもよ
い。
【0027】ここで、図1に示したキャブオーバ型トラ
ックに対し、例えば、その後方から大きな外力が作用し
たとすると、荷台32が、キャブ1に対して相対的に前
方にずれ動き、図1及び図4に矢印Pで示すように、キ
ャブ1の後部を加圧する。キャブ1に対して前方から大
きな外力が作用したときも同様である。このように、キ
ャブ1に対して大きな外力Pが加えられると、フロアフ
レーム9はフロアパネル4と共に、図7に示すように永
久変形する。このとき、各フロアフレーム9の第2曲折
部31に固着された補強部材38の上縁部には、前述の
ように切欠41が形成されているので、キャブ1に対し
て外力Pが加えられると、補強部材38は、その切欠4
1の部位から積極的に折れ曲がりながら大きく永久変形
し、これに伴ってフロアパネル4も永久変形する。
【0028】補強部材38に切欠41が形成されていな
いとすると、この補強部材38によって補強されたフロ
アフレーム9の第2曲折部31は永久変形し難くなる。
従って図8に示すように、キャブ1に対して後方から大
きな外力が加えられたとき、第2曲折部31は大きく折
れ曲がることはなく、第1曲折部29の方が大きく折れ
曲がり、第1曲折部29が荷台32によって加圧され
る。このため、第2曲折部31が座席21に対して相対
的に前方側へ大きく移動し、その第2曲折部31が座席
21のシートクッション後端部30に接触するおそれが
ある。
【0029】これに対し、本例のキャブ構造において
は、第2曲折部31に固着された補強部材38の上縁部
に切欠41が形成されているので、先にも説明したよう
に、キャブ1に対して前後方向の大きな外力Pが加えら
れたとき、補強部材38は、その切欠41をきっかけと
して第2折曲部31と共に容易に折れ曲がる。しかも、
この折れ曲がりによってエネルギーが効率よく吸収され
るので、第1曲折部29の永久変形が抑えられ、図7に
示すように第2曲折部31が座席21に対して前方に移
動する量は少なくなる。このようにして、第2曲折部3
1が座席21に当たることが回避され、乗員の安全性が
確保される。
【0030】このように、補強部材38は、その補強機
能によって、シートベルトに大きな引張力が加えられた
ときにこれを確実に支持し、しかもキャブ1に対して大
きな圧縮荷重が加えられたときは、その切欠41の作用
で、フロアフレーム9の第2曲折部31と共に容易に折
れ曲がり、これによってエネルギーを効率よく吸収し、
第1曲折部29の永久変形を抑え、第2曲折部31が座
席21に接触することを阻止する。
【0031】また補強部材38は、例えばプレス装置に
よって成形することにより製造されるが、補強部材38
における両側壁40の上縁部は、フロアフレーム9の第
1曲折部31の湾曲形状に沿って、山状に湾曲してい
る。このため、補強部材38をプレス成形によって製造
する際、その両側壁40の上縁部は大きく引張られなが
ら成形され、これによってこの上縁部に亀裂が生じやす
くなる。ところが、両側壁40に切欠41を形成する
と、この切欠41に沿う縁部が容易に伸びながら成形さ
れるので、ここに亀裂が発生することを阻止できる。
【0032】また、図5及び図6に示すように、上述の
切欠41に代え、フロアフレーム9の第2曲折部31に
貫通孔42を形成しても、キャブ1に対して前後方向の
大きな荷重が作用したとき、第2曲折部31が、その貫
通孔42をきっかけとして容易に折り曲げられ、これに
伴って補強部材38も折り曲げられるので、補強部材3
8に切欠41を形成したときと同様に、エネルギーを効
率よく吸収して第1曲折部29の永久変形を抑え、第2
曲折部31が座席21に当たるおそれをなくすことがで
きる。
【0033】また、キャブ1の製造時に、これを電着塗
装する際キャブ1は塗液中に浸漬されるが、このとき第
2曲折部31の側壁11に貫通孔42が形成されている
と、ここを通して、塗液がフロアフレーム9の内部に効
率よく入り込み、その内部の面を確実に塗装することが
できる。特に、本例のフロアフレーム9の後端開口部
は、前述のようにリヤクロスメンバ14の一方の側壁1
6によって閉鎖されているので、フロアフレーム9の内
部に塗液が入り難くなっているが、上述のようにフロア
フレーム9に貫通孔42を形成することによって、塗液
をフロアフレーム9内に確実に流入させることができ
る。
【0034】また、図5及び図6に示すように切欠41
と貫通孔42の構成を共に採用し、補強部材38の上縁
部に切欠41を形成すると共に、該切欠41よりも上方
の第2曲折部31の部分に貫通孔42を形成すると、キ
ャブ1に対して大きな外力Pが加えられたとき、補強部
材38と第2曲折部31をより一層確実に折り曲げるこ
とができ、しかも切欠41と貫通孔42を設けたことに
よる効果を共に奏することが可能となる。
【0035】本発明は、図1に示したトラック以外の各
種型式のキャブオーバ型トラックにおけるキャブ構造に
も適用できるものである。
【0036】
【発明の効果】請求項1に記載の発明によれば、第2曲
折部に補強部材が固着されてはいるが、キャブに対して
その前後方向から大きな外力が加えられたとき、補強部
材はその切欠をきっかけとして折れ曲がり、これに伴っ
て第2曲折部も折れ曲がるので、エネルギーが効率よく
吸収され、第1曲折部の永久変形量が抑えられ、永久変
形した第2曲折部が座席に当たる不具合を阻止できる。
しかも補強部材に切欠を形成することにより、その製造
時に当該補強部材に亀裂が発生する不具合も阻止でき
る。
【0037】請求項2に記載の発明によれば、第2曲折
部に補強部材が固着されてはいるが、キャブに対してそ
の前後方向から大きな外力が加えられたとき、第2曲折
部は、その貫通孔をきっかけとして折れ曲がり、これに
伴って補強部材も折れ曲がるので、エネルギーが効率よ
く吸収され、第1曲折部の永久変形量が抑えられ、永久
変形した第2曲折部が座席に当たる不具合を阻止でき
る。しかもキャブの下塗工程時に、貫通孔を通してフロ
アフレームの内部にまで塗液を確実に流入させ、塗装不
良の発生を阻止できる。
【0038】請求項3に記載の発明によれば、上述した
請求項1と請求項2に記載の構成により奏せられる効果
を共に奏することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】キャブオーバ型トラックのキャブと荷台の一部
を示す側面図である。
【図2】図1に示したキャブのフロアパネル、フロアフ
レーム及びリヤクロスメンバを取り出して示した斜視図
である。
【図3】図1に矢印IIIで示した部分を、キャブの斜め
下方から見た斜視図である。
【図4】キャブと荷台の位置関係を示す説明図である。
【図5】フロアフレームの第2曲折部とここに固着され
た補強部材の拡大斜視図である。
【図6】図5のVI−VI線断面図である。
【図7】変形後のキャブと荷台の位置関係を示す説明図
である。
【図8】補強部材を高剛性高強度の材料で構成し、かつ
これに切欠を形成しないときの変形後のキャブと荷台の
位置関係を示す説明図である。
【符号の説明】
1 キャブ 4 フロアパネル 9 フロアフレーム 29 第1曲折部 31 第2曲折部 34 フレーム前部 35 フレーム後部 36 フレーム傾斜部 38 補強部材 41 切欠 42 貫通孔

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 車室の床面を構成するフロアパネルの下
    側面に、キャブのほぼ前後方向に延びるフロアフレーム
    が固着され、該フロアフレームは、そのフレーム前部と
    フレーム後部が、後方へ向けて漸次高さを増大したフレ
    ーム傾斜部を介して接続され、前記フレーム前部とフレ
    ーム傾斜部との境界部領域に第1曲折部が形成され、前
    記フレーム傾斜部とフレーム後部との境界部領域に第2
    曲折部が形成され、該第2曲折部に補強部材が固着され
    ているキャブオーバ型トラックのキャブ構造において、 前記補強部材の上縁部に切欠が形成されていることを特
    徴とするキャブオーバ型トラックのキャブ構造。
  2. 【請求項2】 車室の床面を構成するフロアパネルの下
    側面に、キャブのほぼ前後方向に延びるフロアフレーム
    が固着され、該フロアフレームは、そのフレーム前部と
    フレーム後部が、後方へ向けて漸次高さを増大したフレ
    ーム傾斜部を介して接続され、前記フレーム前部とフレ
    ーム傾斜部との境界部領域に第1曲折部が形成され、前
    記フレーム傾斜部とフレーム後部との境界部領域に第2
    曲折部が形成され、該第2曲折部に補強部材が固着され
    ているキャブオーバ型トラックのキャブ構造において、 前記第2曲折部に貫通孔が形成されていることを特徴と
    するキャブオーバ型トラックのキャブ構造。
  3. 【請求項3】 車室の床面を構成するフロアパネルの下
    側面に、キャブのほぼ前後方向に延びるフロアフレーム
    が固着され、該フロアフレームは、そのフレーム前部と
    フレーム後部が、後方へ向けて漸次高さを増大したフレ
    ーム傾斜部を介して接続され、前記フレーム前部とフレ
    ーム傾斜部との境界部領域に第1曲折部が形成され、前
    記フレーム傾斜部とフレーム後部との境界部領域に第2
    曲折部が形成され、該第2曲折部に補強部材が固着され
    ているキャブオーバ型トラックのキャブ構造において、 前記補強部材の上縁部に切欠が形成されていると共に、
    該切欠よりも上方の第2曲折部の部分に貫通孔が形成さ
    れていることを特徴とするキャブオーバ型トラックのキ
    ャブ構造。
JP10107044A 1998-04-02 1998-04-02 キャブオーバ型トラックのキャブ構造 Pending JPH11286282A (ja)

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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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