JPH11285974A - ビトリファイド砥石及びその製造方法 - Google Patents

ビトリファイド砥石及びその製造方法

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JPH11285974A
JPH11285974A JP8982498A JP8982498A JPH11285974A JP H11285974 A JPH11285974 A JP H11285974A JP 8982498 A JP8982498 A JP 8982498A JP 8982498 A JP8982498 A JP 8982498A JP H11285974 A JPH11285974 A JP H11285974A
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JP
Japan
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vitrified
grains
sugar
parts
abrasive grains
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JP8982498A
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English (en)
Inventor
Kazuyuki Miyata
和行 宮田
Michio Imai
道雄 今井
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HIROSHIMA SEITOSHO KK
MITSUI KENSAKU TOISHI KK
Original Assignee
HIROSHIMA SEITOSHO KK
MITSUI KENSAKU TOISHI KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ビトリファイド砥石において寸法のバラツキ
の小さい気孔を形成し、研削比が高く研削性能の良好な
ビトリファイド砥石を提供する。 【解決手段】 砥粒とビトリファイド結合材と気孔調整
剤としての砂糖粒(ザラメ)を含む混合体を、成形と同
時または成形した後に予備加熱して前記砂糖粒の少なく
とも表層部を溶融させ、しかる後に所望形状に成形し焼
成する。砂糖粒は砥粒の平均粒径より大きな平均粒径を
有する。砂糖粒を砥粒100重量部に対して0.1重量
部〜8重量部の割合で混入する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、研削砥石の技術分
野に属するものであり、特に気孔を含むビトリファイド
砥石及びその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術及び発明が解決しようとする課題】従来、
ビトリファイド砥石中に形成される気孔の大きさや量を
調整するために、砥粒と結合材との混合体中に気孔調整
剤が混入される。この気孔調整剤としては、従来、例え
ばナフタリンや木屑やクルミ皮の粉砕物などが利用され
ている。
【0003】しかるに、従来の以上のような気孔調整剤
を用いたビトリファイド砥石の製造では、砥石中に形成
される気孔の寸法のバラツキが大きく、このため良好な
研削比の砥石が得られないという難点があった。更に、
混合体の成形の際にはプレスが用いられるが、従来の気
孔調整剤を用いた場合には、プレス力除去後の成形体で
のバックラッシ(寸法増大)が大きいため、成形体は形
状変化を生じやすく強度が十分に高くはなく取扱性が良
好とはいえず、また成形体の寸法精度が低くなり、焼成
後に整形のため研削除去される取り代を多く見込む必要
があるという難点もあった。
【0004】そこで、本発明は、以上のような従来技術
の問題点を解決して、ビトリファイド砥石において寸法
のバラツキの小さい気孔を形成し、研削比が高く研削性
能の良好なビトリファイド砥石を提供することを目的と
するものである。本発明は、また、製造が容易で成形の
際の寸法精度を高めることの可能なビトリファイド砥石
の製造方法を提供することをも目的とするものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、以上の
如き目的を達成するものとして、砥粒とビトリファイド
結合材とを含む混合体を所望形状に成形し焼成すること
により気孔を含む砥石を製造する方法であって、前記混
合体中に気孔調整剤として砂糖粒を混入しておくことを
特徴とする、ビトリファイド砥石の製造方法、が提供さ
れる。
【0006】本発明の一態様においては、前記混合体を
成形と同時または成形した後に予備加熱して前記砂糖粒
の少なくとも表層部を溶融させ、しかる後に焼成する。
【0007】本発明の一態様においては、前記砂糖粒は
ザラメである。
【0008】本発明の一態様においては、前記砂糖粒は
前記砥粒の平均粒径より大きな(好ましくは2〜3倍
の)平均粒径を有する。
【0009】本発明の一態様においては、前記砂糖粒を
前記砥粒100重量部に対して0.1重量部〜8重量部
の割合で混入する。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を、図
面を参照しながら説明する。
【0011】図1は本発明によるビトリファイド砥石の
製造方法の一実施形態を説明する工程図である。
【0012】原材料混合工程では、砥粒とビトリファイ
ド結合材と気孔調整剤としての砂糖粒と糊材や水などの
添加剤が混合され、攪拌されて、混合体が調製される。
【0013】砥粒としては、例えばホワイトアランダム
(WA)やアランダム(A)などのアルミナ質砥粒やグ
リーンカーボランダム(GC)やカーボランダム(C)
などの炭化けい素質砥粒などのような一般砥粒や、ダイ
ヤモンドや立方晶窒化ほう素(CBN)などの超砥粒を
用いることができる。
【0014】ビトリファイド結合材としては、SiO2
及びAl23 を含み更にMgO,CaO,K2 Oその
他の成分のうちのいくつかを含むものなどを用いること
ができる。
【0015】砂糖粒は、砥粒の平均粒径より大きな平均
粒径を有するのが好ましく、特に砥粒の平均粒径の2〜
3倍の平均粒径を有するものが好ましい。砂糖粒の粒径
は、例えば100〜2000μmである。このような砂
糖粒としてはザラメが最も好ましい。砂糖粒は、砥粒1
00重量部に対して0.1重量部〜8重量部の割合で混
入するのが好ましく、特に1〜3重量部の割合で混入す
るのが好ましい。
【0016】糊材としては、例えばデキストリン、ワッ
クスエマルジョン、リグニンその他公知の糊材を用いる
ことができる。
【0017】成形工程では、以上の原材料混合工程で得
られた混合体が所望の形状に成形され、成形体が形成さ
れる。成形は、例えばプレスにより行われる。気孔調整
剤として砂糖粒を用いているので、成形時のバックラッ
シは極めて少なく、従って成形体は寸法安定性が良好で
あり強度も高く取扱性が良好である。
【0018】予備加熱工程では、以上の成形工程で得ら
れた成形体が加熱される。この加熱は、少なくとも砂糖
粒の表層部を溶融させるような温度で行う。例えば、4
0〜80℃で0.5時間〜6時間加熱することで、砂糖
粒の表層部をカラメル状にすることができる。この予備
加熱工程での砂糖粒の少なくとも表層部の流動化によ
り、成形体に残留する内部応力を緩和して形状変化の可
能性を低減することができる。
【0019】冷却工程では、予備加熱工程で溶融した砂
糖粒の表層部を固化させる温度まで冷却がなされる。こ
の冷却は自然放冷でもよい。尚、この冷却工程は省略し
てもよい。
【0020】尚、加熱工程及び冷却工程は、成形と同時
に行うことも可能である。
【0021】焼成工程では、例えば1200〜1300
℃での焼成が行われ、これにより砂糖粒が蒸発して気孔
が形成され、所望の気孔率のビトリファイド砥石が得ら
れる。
【0022】このようにして得られたビトリファイド砥
石では、気孔調整剤として砂糖粒を用いたことで、気孔
の寸法のバラツキは小さく、砥石の均質性が高いため、
研削性能は良好である。また、外形寸法精度も高いの
で、整形のための研削除去での取り代は極めて少なくて
よい。
【0023】以下に、本発明の実施例を示す。
【0024】実施例1:以下のようにして、図1に示す
工程を行った。
【0025】・原材料混合工程 ホワイトアランダム(WA)#120[平均粒径130
μm]=100重量部、ビトリファイド結合材(SiO
2 =70重量%;Al23 =15重量%;K 2 O=4
重量%;その他11重量%)12重量部、砂糖粒(ザラ
メ)#60[平均粒径270μm]=3重量部、デキス
トリン3重量部、及び水3重量部を混合し、攪拌して混
合体を調製した。
【0026】・成形工程 混合体を外径210cmのホイール形状にプレス成形し
て、成形体を作製した。
【0027】・予備加熱工程 成形体を50℃で1時間加熱して、成形体中の砂糖粒の
表層部を溶融させた。
【0028】・冷却工程 予備加熱工程を経た成形体を20℃に冷却して、成形体
中の砂糖粒の溶融表層部を固化させた。
【0029】・焼成工程 成形体を1250℃で焼成した。
【0030】得られたビトリファイド砥石の最大寸法誤
差は40μmであった。
【0031】実施例2:原材料混合工程で原材料として
ホワイトアランダム(WA)#60[平均粒径270μ
m]=100重量部、ビトリファイド結合材(SiO2
=70重量%;Al23 =17重量%;MgO=3重
量%;その他10重量%)14重量部、砂糖粒(ザラ
メ)#36[平均粒径450μm]=3重量部、デキス
トリン3重量部、及び水3重量部を用いることを除い
て、実施例1と同様の工程を行った。
【0032】得られたビトリファイド砥石の最大寸法誤
差は35μmであった。
【0033】比較例:実施例1で気孔調製剤として使用
した砂糖粒(ザラメ)#60に代えてナフタリンを用い
ることを除いて実施例1と同様の工程を行った。
【0034】得られたビトリファイド砥石の最大寸法誤
差は110μmであった。
【0035】加工例:以上の実施例1、実施例2及び比
較例で得られたビトリファイド砥石を用いて、鋼材(S
KH57焼入)の表面を研削加工した。テーブル送り速
度を10m/分とし、砥石の周速を2000m/分と
し、設定切込量を1パス当たり15μmとして加工し
た。
【0036】その結果、研削比は、比較例のものを1と
した相対値で示すと以下の表1の通りであった。
【0037】
【表1】
【0038】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によれば、
気孔寸法のバラツキが小さく研削比が高く研削性能の良
好なビトリファイド砥石が提供される。また、本発明に
よれば、成形により得られる成形体の寸法精度を高める
ことが可能で、成形体の強度が高く取扱が容易なビトリ
ファイド砥石の製造方法が提供される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明によるビトリファイド砥石の製造方法の
一実施形態を説明する工程図である。

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 砥粒とビトリファイド結合材とを含む混
    合体を所望形状に成形し焼成することにより気孔を含む
    砥石を製造する方法であって、 前記混合体中に気孔調整剤として砂糖粒を混入しておく
    ことを特徴とする、ビトリファイド砥石の製造方法。
  2. 【請求項2】 前記混合体を成形と同時または成形した
    後に予備加熱して前記砂糖粒の少なくとも表層部を溶融
    させ、しかる後に焼成することを特徴とする、請求項1
    に記載のビトリファイド砥石の製造方法。
  3. 【請求項3】 前記砂糖粒はザラメであることを特徴と
    する、請求項1〜2のいずれかに記載のビトリファイド
    砥石の製造方法。
  4. 【請求項4】 前記砂糖粒は前記砥粒の平均粒径より大
    きな平均粒径を有することを特徴とする、請求項1〜3
    のいずれかに記載のビトリファイド砥石の製造方法。
  5. 【請求項5】 前記砂糖粒を前記砥粒100重量部に対
    して0.1重量部〜8重量部の割合で混入することを特
    徴とする、請求項1〜4のいずれかに記載のビトリファ
    イド砥石の製造方法。
  6. 【請求項6】 請求項1〜5のいずれかに記載の製造方
    法により得られたビトリファイド砥石。
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