JPH11285765A - 丸ダイス式転造装置 - Google Patents

丸ダイス式転造装置

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JPH11285765A
JPH11285765A JP9028898A JP9028898A JPH11285765A JP H11285765 A JPH11285765 A JP H11285765A JP 9028898 A JP9028898 A JP 9028898A JP 9028898 A JP9028898 A JP 9028898A JP H11285765 A JPH11285765 A JP H11285765A
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稔 吉沢
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Katsuyuki Nakada
克之 仲田
Hiroshi Yoshikawa
紘 吉川
Hiroshi Okino
弘 沖野
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ワークに転造圧力を加えたときに、ワークか
らの反力によって丸ダイスが外側上方に逃げてしまうの
を防止し、ワークの加工精度を向上させる。 【解決手段】 一対の丸ダイス12a,12bを軸支す
る一対のダイス移動台15a,15bと、丸ダイス12
a,12bによるワーク33の転造位置の回りで前記一
対のダイス移動台15a,15b間に4本架け渡された
はり軸19と、前記一対のダイス移動台15a,15b
を接近させる押込機構20とを備え、前記ダイス移動台
15a,15bを前記はり軸19にガイドさせて接近さ
せると共に、転造圧力によって前記一対の丸ダイス12
a,12b間に生じる反力を前記はり軸19に負担させ
た。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、転造加工によって
ネジ、歯車、シャフト及びパイプ等を製造するための転
造装置に係り、特に一対の丸ダイスでワークを挟み、丸
ダイスを回転させながらワークの周面及び軸方向を転造
加工する丸ダイス式転造装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の丸ダイス式転造装置とし
ては、例えば図4及び図5に示したものが知られてい
る。この丸ダイス式転造装置1は、一対の丸ダイス2
a,2bを回転させながら油圧機構3a,3bによって
ワーク4の中心に向かって対称に押し込み、ワーク4の
半径方向に転造圧力を加えてワーク4を転造加工するも
のである。基台5上には一対のスライドレール6a,6
bが設けられ、このスレイドレール6a,6b上には一
対のダイス移動台7a,7bが左右方向にスライド可能
に取り付けられ、このダイス移動台7a,7bに一対の
丸ダイス2a,2bが回転可能に軸支されている。ま
た、基台5上には一対の圧力プレート8a,8bが固定
され、この圧力プレート8a,8bに油圧機構が3a,
3bが固定されている。油圧機構3a,3bのシリンダ
軸9a,9bの先端は、一対のダイス移動台7a,7b
にそれぞれ固定される。また、丸ダイス2a,2bの間
にはワーク支持台10が設けられ、ワーク4はこのワー
ク支持台10に載せられる。転造時には丸ダイス2a,
2bを回転させながら油圧機構3a,3bを駆動し、一
対のダイス移動台7a,7bを接近させることで歯車や
ネジ等を転造加工することができる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上述し
た従来の丸ダイス式転造装置1にあっては、油圧機構3
a,3bでワーク4に転造圧力を加えると、図5に示し
たように一対の丸ダイス2a,2b間には反力Pが働
く。この反力Pは圧力プレート8a,8bに伝わり、こ
の反力Pによって基台5上に片持ち支持された圧力プレ
ート8a,8bがたわみ、図中2点鎖線に示すように上
方向に向かって開いてしまう。圧力プレート8a,8b
が開いてしまうと、シリンダ軸9a,9bが傾き、ダイ
ス移動台7a,7bもスライドレール6a,6bに支持
された下部を中心として圧力プレート8a,8bと同様
に上方向に開いてしまう。このため、丸ダイス2a,2
bは、ワーク4の外側上方に逃げる。したがって、ダイ
ス移動台7a,7bを位置決めしても、丸ダイス7a,
7bが大きく逃げてしまい、ワーク4のネジ精度を高精
度に転造加工することができなかったり、歯車の歯形誤
差が生じることがあった。
【0004】そこで、本発明は、ワークに転造圧力を加
えたときに、ワークからの反力によって、丸ダイスが外
側上方に逃げてしまうのを防止できる丸ダイス式転造装
置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】すなわち、上記課題を解
決するために本発明の請求項1に係る丸ダイス式転造装
置は、一組の丸ダイスを軸支する一組のダイス移動台
と、丸ダイスによるワークの転造位置の回りで前記一組
のダイス移動台間に2本以上架け渡されたはり軸と、前
記一組のダイス移動台を接近させる押込機構とを備え、
前記ダイス移動台を前記はり軸にガイドさせて接近させ
ると共に、転造圧力によって前記一組の丸ダイス間に生
じる反力を前記はり軸に負担させたことを特徴とする。
【0006】また、本発明の請求項2に係る丸ダイス式
転造装置は、基台と、この基台上の一端側に配置された
第1のダイス移動台と、前記基台上の他端側に配置され
た圧力プレートと、両端が前記第1のダイス移動台及び
圧力プレートに取付けられると共にワークの転造位置の
回りに2本以上架け渡されたはり軸と、前記第1のダイ
ス移動台と圧力プレートとの間に配置され前記はり軸に
ガイドされる第2のダイス移動台と、この第2のダイス
移動台と前記圧力プレートとの間に設けられたダイス押
込機構と、前記第1のダイス移動台及び前記第2のダイ
ス移動台のそれぞれに軸支された第1の丸ダイス及び第
2の丸ダイスとを備え、前記第1のダイス移動台、圧力
プレート及び第2のダイス移動台の少なくとも一つが基
台に固定され、残りがスライド可能に設けられ、前記ダ
イス押込機構を作動させることで、第1のダイス移動台
及び第2のダイス移動台を互いに接近させ、第1の丸ダ
イスと第2の丸ダイスとの間でワークを転造加工するこ
とを特徴とする。
【0007】また、本発明の請求項3に係る丸ダイス式
転造装置は、基台と、この基台上の一端側で左右方向へ
スライド可能に取り付けられた第1のダイス移動台と、
前記基台上の他端側で左右方向へスライド可能に取り付
けられた圧力プレートと、両端が前記第1のダイス支持
部と前記圧力プレートに固定されると共にワークの転造
位置の回りに2本以上架け渡されたはり軸と、前記第1
のダイス移動台と圧力プレートとの間に配置され且つ前
記はり軸にガイドされて基台上を左右方向へスライドす
る第2のダイス移動台と、この第2のダイス移動台と前
記圧力プレートとの間に設けられたダイス押込機構と、
前記第1のダイス移動台及び前記第2のダイス移動台の
それぞれに軸支された第1の丸ダイス及び第2の丸ダイ
スとを備え、前記ダイス押込機構を作動させることで前
記はり軸にガイドされた第2のダイス移動台を転造位置
に向かってスライドさせる一方、これとは逆方向に圧力
プレートを同距離スライドさせ、この圧力プレートのス
ライドによって前記はり軸を介して第1のダイス移動台
を転造位置に向かって同距離スライドさせ、互いに接近
する第1の丸ダイスと第2の丸ダイスとの間でワークを
転造加工することを特徴とする。
【0008】また、本発明の請求項4に係る丸ダイス式
転造装置は、上記はり軸がワークの転造位置の回りに3
本又は4本バランス良く配置されることを特徴とする。
【0009】また、本発明の請求項5に係る丸ダイス式
転造装置は、上記基台にピニオンを設け、このピニオン
に噛み合う一対のラックの一方を上記第1のダイス移動
台又は上記圧力プレートのいずれかに、他方を上記第2
のダイス移動台に固定したことを特徴とする。
【0010】さらに、本発明の請求項6に係る丸ダイス
式転造装置は、上記一組のダイス移動台間に取り付けら
れダイス移動台間の距離を計測する距離検出手段と、こ
の距離検出手段の計測値に基づいて上記押込機構を駆動
する数値制御手段とを設けたことを特徴とする。
【0011】
【発明の実施の形態】以下、添付図面に基づいて本発明
に係る丸ダイス式転造装置を詳細に説明する。図1及び
図2は、本発明に係る丸ダイス式転造装置の一実施例を
示したものである。この丸ダイス式転造装置は、一対の
丸ダイス12a,12bが回転しながらワークを挟み込
み、ワークを押圧して転造加工するものであって、基台
17上に一対の丸ダイス12a,12bを左右方向、即
ちワークの半径方向に移動させ、丸ダイス12a,12
bを互いに接近させるダイス移動台移動機構13と、丸
ダイス12a,12bを回転させる丸ダイス回転機構1
4とを備える。
【0012】ダイス移動台移動機構13は、一方の丸ダ
イス12aを内側面に設けた第1のダイス移動台15a
と、他方の丸ダイス12bを対向する内側面に設けた第
2のダイス移動台15bと、第2のダイス移動台15b
の外側に配置した圧力プレート16とを基台17上に並
列して備えたものである。これらのダイス移動台15
a,15b及び圧力プレート16は、いずれも基台17
上に固設した一対のスライドレール18に左右方向へス
ライド可能に取り付けられる。また、第1のダイス移動
台15aと圧力プレート16との間には、互いに向かい
合う内側面の四隅に4本のはり軸19が架け渡され、は
り軸19の両端が第1のダイス移動台15a及び圧力プ
レート16にそれぞれ固定される。そのため、第1のダ
イス移動台15aと圧力プレート16とは、スライドレ
ール18上を相対位置が変化することなく一体にスライ
ドする。4本のはり軸19は、いずれも剛性を等しく
し、その位置は、丸ダイス12a,12bによるワーク
の転造位置を中心としていずれも等距離に且つ周方向に
4等分して配置される。なお、剛性の等しいはり軸19
を3本で構成し、丸ダイス12a,12bによるワーク
の転造位置を中心としていずれも等距離に且つ周方向に
3等分して配置してもよい。このように3本又は4本の
はり軸をバランス良く配置することで、第1のダイス移
動台15aと圧力プレート16との間に圧力が加わった
場合、第1のダイス移動台15aと圧力プレート16と
が平行を保ったまま、安定した状態ではり軸19を伸ば
すことができる。なお、第1のダイス移動台15aと圧
力プレート16とが平行を保ったまま、はり軸19を伸
ばすことができるものであれば、はり軸19の剛性を変
え、また、転造位置からの距離を変化させたものであっ
てもよい。なお、上記実施例ではダイス移動台15a,
15bのそれぞれに1個ずつの丸ダイス12a,12b
を取付けた場合について説明したが、2個以上の丸ダイ
スを取付けてワークを挟み込んでも良い。
【0013】第2のダイス移動台15bは、第1のダイ
ス移動台15aと圧力プレート16との間でスライドレ
ール18にスライド可能に取り付けられると共に、前記
4本のはり軸19を挿通させるための貫通孔が側面の四
隅に設けられ、はり軸19によってガイドされている。
また、前記圧力プレート16には、油圧シリンダ等の押
込機構20が固定される。この押込機構20は、ダイス
移動台と同一方向に伸縮するシリンダ軸21を備えてお
り、シリンダ軸21の先端を第2のダイス移動台15b
の外側面に固定してある。なお、押込機構20は、油圧
シリンダに限られず、空圧機器、電動機及びボールネジ
を用いたものであってもよい。
【0014】丸ダイス回転機構14は、第1の丸ダイス
12a及び第2の丸ダイス12bを高精度で同速回転さ
せるものであり、サーボモータ23a,23bでの回転
力を丸ダイス12a,12bの主軸27a,27bに伝
達する。
【0015】第2のダイス移動台15bと圧力プレート
16との間には、一対のラック31a,31bとピニオ
ン32とが設けられる。ピニオン32は、基台17の上
面に固定される。一対のラック31a,31bはそれぞ
れが前後からピニオン32に噛み合うと共に、一方のラ
ック31aが圧力プレート16の下端に、また他方のラ
ック31bが第2のダイス移動台15bの下端にそれぞ
れ固定される。なお、本実施例では、一対のラック31
a,31bとピニオン32は、第2のダイス移動台15
bと圧力プレート16との間に設けてあるが、第1のダ
イス移動台15aと第2のダイス移動台15bとの間に
設けてもよい。
【0016】図2は、ダイス移動台移動機構13を作動
させた時の第1のダイス移動台15a、第2のダイス移
動台15b及び圧力プレート16の動きを示したもので
ある。押込機構20を作動させてシリンダ軸21が伸び
た状態を図中2点鎖線で示す。シリンダ軸21が伸びる
と、第2のダイス移動台15bは押されてワーク33の
中心線34に向かって(図中A方向)、スライドレール
18上をスライド移動する。一方、第2のダイス移動台
15bと圧力プレート16との間にはラック31とピニ
オン32が設けられているため、圧力プレート16は、
第2のダイス移動台の移動方向と反対方向(図中B方
向)、即ち図2で示した右方向に第2のダイス移動台1
5bと同一距離スライド移動する。この時、圧力プレー
ト16と4本のはり軸19で連結されている第1のダイ
ス移動台15aも、圧力プレート16と同じ右方向(図
中B方向)に同一距離だけ移動する。したがって、第1
のダイス移動台15aと第2のダイス移動台15bは、
互いにワーク33の中心線34に向かって同一距離だけ
スライド移動して接近することになる。このように、本
発明に係るダイス移動台移動機構13によれば、一本の
押込機構20で左右のダイス移動台15a,15bを互
いに接近させ、丸ダイス12a,12bを両側からワー
ク33に押し込むことで転造加工することができる。ま
た、ラック31、ピニオン32を設けることによって、
ワーク33の中心線34を常に一定に保つことができ、
ワーク33の加工精度が向上するのに加えて、ワーク3
3の供給及び排出等の自動化が容易になる。
【0017】上記丸ダイス12a,12bを回転させな
がら互いに接近させ、丸ダイス12a,12bをワーク
33の半径方向に押し付けて転造圧力を作用させる。転
造圧力によってワーク33が回転作用を受け、局部的な
塑性変形を繰り返す。これにより、ワーク33にネジ溝
が形成される。ところで、ワーク33に転造圧力を作用
させると、一対の丸ダイス12a,12bにはワーク3
3からの反力Pが働く。このうち、第1の丸ダイス12
aに働く反力Pは第1のダイス移動台15aに伝わる。
一方、第2の丸ダイス12bに働く反力は第2のダイス
移動台15bに伝わるが、第2のダイス移動台15bは
シリンダ軸21に固定されているため、第2のダイス移
動台15bに伝わった反力Pはシリンダ軸21を介して
圧力プレート16に伝わる。
【0018】すなわち、転造圧力による反力Pは、結果
的に第1のダイス移動台15aと圧力プレート16との
間に働くことになる。そして、第1のダイス移動台15
aと圧力プレート16とは4本のはり軸19で連結され
ている一方、第1のダイス移動台15aと圧力プレート
16とが基台17には固定されていないため、反力Pを
4本のはり軸19で負担することになる。この4本のは
り軸19は、ワーク33の上下に均等に剛性を等しく配
設されているため、反力Pは4本のはり軸19に均等に
4等分して負担され、一本当りにかかる引張り力はP/
4となる。反力Pによって4本のはり軸19は軸方向に
若干は伸びることになるが、4本とも均等に良く伸びる
ために、従来のようにダイス移動台15a,15bが開
いてしまい、丸ダイス12a,12bが外側上方に逃げ
ることがない。また、はり軸19を4本とすることによ
って、転造圧力によって丸ダイス12a,12bに生じ
る反力を、安定して前記4本のはり軸19に均等に負担
させることができる。
【0019】さらに、この実施例では一対のダイス移動
台15a,15b間に、図1及び図2に示したような距
離検出手段としてのリニアスケール35が取付けられ、
ダイス移動台15a,15b間の距離が直接に計測され
る。ダイス移動台15a,15bが外側上方に逃げるこ
とがないため、ダイス移動台15a,15b間の距離を
計測することで、転造時に丸ダイス12a,12b間に
発生する広がり寸法を正確に把握することができ、それ
に基づいて押込機構20の駆動を制御することができ
る。即ち、転造時の反力を受けた時に丸ダイス12a,
12bが左右に均等に開くために、その時のダイス移動
台15a,15b間の距離をリニアスケール35で計測
し、その計測信号をフィードバックして制御ループを構
成し、押込機構20の駆動を数値制御することで、主軸
27a,27b間の距離すなわち丸ダイス12a,12
bの切込み量を高精度に制御することができる。また、
丸ダイス12a,12bの回転角は、ロータリーエンコ
ーダ(図示せず)によって計測されるが、この計測値も
フィードバックして制御ループを構成することで、サー
ボモータ23a,23bの回転を数値制御することがで
きる。このように押込機構20の駆動力や丸ダイス12
a,12bの回転角を数値制御することで、丸ダイス1
2a,12bの切込み量及び丸ダイス12a,12bの
回転数を高精度に制御できることになる。なお、距離検
出手段として、上記リニアスケール35以外に磁歪セン
サやレーザセンサなどを用いることができる。
【0020】図3は、上記一実施例の制御システム構成
例を示したものである。この制御システムは、メモリ4
6に格納されたプログラムやデータをCPU45で処理
した後、同一バスライン43に接続された通信制御ユニ
ット48を介してサーボモータ23a,23bや押込機
構20等のアクチュエータに伝達するものである。な
お、これらのアクチュエータは、それぞれがドライバ回
路を有し、これら複数のドライバとI/Oポート47は
上記通信制御ユニット48に接続される。また、複数の
ドライバ、I/Oポート47及び通信制御ユニット48
の間はシリアル通信ライン44で接続されている。
【0021】上記実施例は左右のダイス移動台15a,
15bを、両方一緒にスライド移動させた場合について
説明したが、本発明はダイス移動台の一方側、若しくは
圧力プレートのいずれか一つのみを固定し、それ以外を
スライド移動させた場合にも適用できるものである。ま
た、本発明の丸ダイス式転造装置は、主軸27a,27
bを移動させないで、ワーク33を丸ダイス12a,1
2b間に押し込み、ワーク33を回転駆動させながら転
造する場合にも応用できる。さらに、数値制御すること
で、主軸27a,27bを相反する方向に回転させ、主
軸27a,27bと直交させたワーク33を上方または
下方に移動させることで、ワーク33の軸方向に溝条を
転造することも可能になる。
【0022】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の請求項1
に係る丸ダイス式転造装置によれば、丸ダイスによるワ
ークの転造加工位置を中心にその回りに左右のダイス移
動台間にはり軸を架け渡し、転造圧力によって一組の丸
ダイス間に生じる反力を前記はり軸に負担させたので、
従来のように反力によってダイス移動台が開き丸ダイス
が外側上方に逃げてしまうのを防止することができ、結
果的にワークの加工精度を向上させることができる。
【0023】また、本発明の請求項2に係る丸ダイス式
転造装置によれば、基台上に配置した一対のダイス移動
台及び圧力プレートの少なくとも一つを基台に固定し、
残りをスライド可能に設け、一方のダイス移動台と圧力
プレートとの間にはり軸を掛け渡して両端を固定する一
方、一つの押込機構によってダイス移動台間を接近させ
たので、一つの押込機構を用いるだけの簡単な構成で一
組の丸ダイス間に生じる反力を前記はり軸に負担させる
ことができる。
【0024】また、本発明の請求項3に係る丸ダイス式
転造装置によれば、基台上に左右方向へスライドする一
対のダイス移動台と圧力プレートとを設け、一方のダイ
ス移動台と圧力プレートとの間にはり軸を掛け渡して両
端を固定する一方、ダイス移動台の一方を一つの押込機
構によって両方一緒にスライド移動するようにしたの
で、左右のダイス移動台及び圧力プレートが基台に固定
されることなく、丸ダイス間に生じる反力をはり軸でよ
り一層均等に負担させることができる。
【0025】また、本発明の請求項4に係る丸ダイス式
転造装置によれば、一対のダイス移動台間に掛け渡され
たはり軸が、ワークの転造加工位置を中心にその回りに
3本又は4本バランス良く配設することで、転造圧力に
よって上記丸ダイスに生じる反力を、安定して前記3本
又は4本のはり軸に均等に負担させることができる。
【0026】また、本発明の請求項5に係る丸ダイス式
転造装置によれば、基台にピニオンを設け、このピニオ
ンに噛み合う一対のラックの一方を上記第1のダイス移
動台又は上記圧力プレートのいずれかに、他方を上記第
2のダイス移動台に固定したので、転造加工中のワーク
の中心線を常に一定に保つことができ、ワークの加工精
度の向上が図られる他、ワークの供給及び排出等の自動
化が容易になる。
【0027】また、本発明の請求項6に係る丸ダイス式
転造装置によれば、上記一対のダイス移動台間に取り付
けられた距離検出手段と、この計測値に基づいて上記押
込機構を駆動する数値制御手段とを設けたことで、丸ダ
イスの切込み量を高精度に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る丸ダイス式転造装置の一実施例を
示す平面図である。
【図2】上記図1における丸ダイス式転造装置の作動時
に正面図である。
【図3】上記丸ダイス式転造装置の制御システム構成図
である。
【図4】従来の丸ダイス式転造装置の一例を示す正面図
である。
【図5】上記従来の丸ダイス式転造装置の転造加工時を
示す正面図である。
【符号の説明】
12a,12b 丸ダイス 15a,15b ダイス移動台 16 圧力プレート 17 基台 19 はり軸 20 押込機構 31 ラック 32 ピニオン 33 ワーク
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 天野 秀一 山梨県大月市富浜町鳥沢2022番地 株式会 社ニッセー内 (72)発明者 仲田 克之 東京都豊島区北大塚一丁目15番1号 山洋 電気株式会社内 (72)発明者 吉川 紘 東京都豊島区北大塚一丁目15番1号 山洋 電気株式会社内 (72)発明者 沖野 弘 東京都豊島区北大塚一丁目15番1号 山洋 電気株式会社内

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一組の丸ダイスを軸支する一組のダイス
    移動台と、丸ダイスによるワークの転造位置の回りで前
    記一組のダイス移動台間に2本以上架け渡されたはり軸
    と、前記一組のダイス移動台を接近させる押込機構とを
    備え、前記ダイス移動台を前記はり軸にガイドさせて接
    近させると共に、転造圧力によって前記一組の丸ダイス
    間に生じる反力を前記はり軸に負担させたことを特徴と
    する丸ダイス式転造装置。
  2. 【請求項2】 基台と、この基台上の一端側に配置され
    た第1のダイス移動台と、前記基台上の他端側に配置さ
    れた圧力プレートと、両端が前記第1のダイス移動台及
    び圧力プレートに取付けられると共にワークの転造位置
    の回りに2本以上架け渡されたはり軸と、前記第1のダ
    イス移動台と圧力プレートとの間に配置され前記はり軸
    にガイドされる第2のダイス移動台と、この第2のダイ
    ス移動台と前記圧力プレートとの間に設けられたダイス
    押込機構と、前記第1のダイス移動台及び前記第2のダ
    イス移動台のそれぞれに軸支された第1の丸ダイス及び
    第2の丸ダイスとを備え、 前記第1のダイス移動台、圧力プレート及び第2のダイ
    ス移動台の少なくとも一つが基台に固定され、残りがス
    ライド可能に設けられ、前記ダイス押込機構を作動させ
    ることで、第1のダイス移動台及び第2のダイス移動台
    を互いに接近させ、第1の丸ダイスと第2の丸ダイスと
    の間でワークを転造加工することを特徴とする丸ダイス
    式転造装置。
  3. 【請求項3】 基台と、この基台上の一端側で左右方向
    へスライド可能に取り付けられた第1のダイス移動台
    と、前記基台上の他端側で左右方向へスライド可能に取
    り付けられた圧力プレートと、両端が前記第1のダイス
    支持部と前記圧力プレートに固定されると共にワークの
    転造位置の回りに2本以上架け渡されたはり軸と、前記
    第1のダイス移動台と圧力プレートとの間に配置され且
    つ前記はり軸にガイドされて基台上を左右方向へスライ
    ドする第2のダイス移動台と、この第2のダイス移動台
    と前記圧力プレートとの間に設けられたダイス押込機構
    と、前記第1のダイス移動台及び前記第2のダイス移動
    台のそれぞれに軸支された第1の丸ダイス及び第2の丸
    ダイスとを備え、 前記ダイス押込機構を作動させることで前記はり軸にガ
    イドされた第2のダイス移動台を転造位置に向かってス
    ライドさせる一方、これとは逆方向に圧力プレートを同
    距離スライドさせ、この圧力プレートのスライドによっ
    て前記はり軸を介して第1のダイス移動台を転造位置に
    向かって同距離スライドさせ、互いに接近する第1の丸
    ダイスと第2の丸ダイスとの間でワークを転造加工する
    ことを特徴とする丸ダイス式転造装置。
  4. 【請求項4】 上記はり軸は、ワークの転造位置の回り
    に3本又は4本バランス良く配置されることを特徴とす
    る請求項1乃至3のいずれかに記載の丸ダイス式転造装
    置。
  5. 【請求項5】 上記基台にピニオンを設け、このピニオ
    ンに噛み合う一対のラックの一方を上記第1のダイス移
    動台又は上記圧力プレートのいずれかに、他方を上記第
    2のダイス移動台に固定したことを特徴とする請求項2
    又は3記載の丸ダイス式転造装置。
  6. 【請求項6】 上記一組のダイス移動台間に取り付けら
    れダイス移動台間の距離を計測する距離検出手段と、こ
    の距離検出手段の計測値に基づいて上記押込機構を駆動
    する数値制御手段とを設けたことを特徴とする請求項1
    乃至3のいずれかに記載の丸ダイス式転造装置。
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