JPH11285756A - ワイヤの仕分け装置 - Google Patents

ワイヤの仕分け装置

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JPH11285756A
JPH11285756A JP10105825A JP10582598A JPH11285756A JP H11285756 A JPH11285756 A JP H11285756A JP 10105825 A JP10105825 A JP 10105825A JP 10582598 A JP10582598 A JP 10582598A JP H11285756 A JPH11285756 A JP H11285756A
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roller
wire
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wires
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JP10105825A
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Tsutomu Uno
強 宇野
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Nakasu Denki KK
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Nakasu Denki KK
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 同一色で所定長さに切断され束状とされた捩
れたり絡み合ったりしている配線ワイヤを用いて配線す
る場合等において、ワイヤを簡便に仕分けて、各配線ワ
イヤの両端部の対応関係を容易に確認できるワイヤの仕
分け装置を提供する。 【解決手段】 第1ローラ(2)とこれを軸支する第1
支持枠(3)と、第2ローラ(4)とこれを軸支する第
2支持枠(5)と、第1支持枠と第2支持枠とを固定す
る固定手段(15)とを有し、第1支持枠に設けられた
凸条部(6)に沿って摺動するU字状の摺動溝(7)が
第2支持枠に設けられてなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、所定本数からな
る束状の配線ワイヤやワイヤチューブに例示されるワイ
ヤ状物を仕分けるための装置に関するものである。より
詳しくは、束状のワイヤを仕分け、各ワイヤの両端部の
対応関係を判別し確認するのに使用するワイヤの仕分け
装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】制御盤等各種の電気機器においては、各
種規格の配線ワイヤが多数本使用され、これらの配線ワ
イヤにより種々の素子等が複雑に接続されている。これ
ら各種規格の配線ワイヤと素子等との接続に際しては、
例えば、機器の製造工場等において、作業指示図面等に
基づき、所定規格の配線ワイヤを選択し、これを必要と
する長さに切断して必要とする本数の束状とし、各配線
ワイヤの端部の絶縁被覆のはぎ取り工程、所定のワイヤ
を配線表示用の所定のマーキングチューブをはめる工程
等といった工程を順次行うのが一般的である。しかしな
がら、このようにして束状とされた配線ワイヤは、長さ
が長くなったり、一度に取り扱う本数が多いと、ワイヤ
束が捩れたり、ワイヤ同士が絡んだりすることになり易
い。とりわけ、配線ワイヤとして多用されている同一色
のワイヤを使用している場合、各配線ワイヤの端部の絶
縁被覆のはぎ取り工程に続くマーキングチューブの取り
付け工程等を行う際、所定のワイヤの一端に対応する他
端を目視で判別し確認することは容易ではない。このた
め、同一色のワイヤを使用している場合は、ワイヤの両
端の絶縁被覆を適宜長さはぎ取り、テスター、または、
ブザー、ランプ等を備えた適宜の通電確認手段を使用し
て、所定のワイヤの一端に対応する他端を判別し確認す
るといった煩雑であってしかも集中力を要する手探り作
業を繰り返し行う。そして、所定のワイヤの一端に対応
する他端を通電により確認した後、配線図に基づき別途
作成した端子取り付け加工図に従い、そのワイヤに所定
のマーキングチューブを取り付ける。次いで、他のワイ
ヤについても同様に通電確認、マーキングチューブの取
り付け作業を順次行う。そして、配線図に基づき別途作
成した絶縁被覆はぎ取りカット図に従い、はぎ取り長さ
が不足する場合は、各ワイヤの絶縁被覆を所定長さにな
るようにはぎ取ったり、はぎ取り長さが長すぎる場合
は、導線のむき出し部を切断する。次いで、必要に応じ
適宜のコネクタ等の必要とする接続端子を取付ける。そ
して、配線ワイヤの接続端子と素子等の端子とを接続し
たり、配線ワイヤの導線のむき出し部を素子等の端子に
ハンダ付けを行う。
【0003】マーキングチューブの配線ワイヤへの取り
付けは、機器のメンテナンス等において、ワイヤと素子
等との接続関係の確認をマーキングチューブによって行
うことから必要なものである。しかしながら、前述した
ようなワイヤの端部の対応関係を判別するための通電に
よる確認操作に続いて間違いなくワイヤにマーキングチ
ューブをはめることも集中力を要することであって、間
違ったワイヤにはめられると配線ミスに繋がり重大な事
故を引き起こすことにもなりかねない。
【0004】このようなことなら、ワイヤの端部の対応
関係を認するための通電による確認作業、マーキングチ
ューブをワイヤに取り付ける作業、絶縁被膜のはぎ取り
不足に基づく再度の絶縁被膜のはぎ取り作業、または、
はぎ取り過剰に基づく導線のむき出し部の切断作業等を
行うことは、長時間を要し、加工コストを押し上げた
り、製品の納期が遅れたりすることにもなる。
【0005】色違いの配線ワイヤを多数ストックしてお
き、必要とするワイヤの数に応じただけ色違いのワイヤ
を用意し、必要とする長さに切断して束状とすることも
行われているが、多数の色違いの配線ワイヤをストック
しなければならず、色替えする場合の段取り等に時間が
かかることになる。また、色違いの配線ワイヤが雑多に
配線されることにもなり配線後の見栄えが良いとはいえ
ない。そして、特定の色のワイヤが残ったり、不足した
りすることから同一色配線ワイヤと比べ材料の無駄が生
じたり、多数色のワイヤの在庫管理や、ストック場所の
確保等が必要となるといった欠点がある。
【0006】また、多数の色違いの配線ワイヤに代え、
印刷等により番号または記号を付した配線ワイヤを用い
ることも行われているが、多数の色違いの配線ワイヤを
ストックしておくことと同様の欠点に加えワイヤへの印
刷等により単価が高くなる等の欠点がある。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】同一色配線ワイヤは、
こういった多数の色違いの配線ワイヤや記号等の印刷さ
れた配線ワイヤの欠点を有しないことから好ましいが、
同一色配線ワイヤの束の状態での取り扱いにおいて、前
述したように、ワイヤの両端部の対応関係を判別し確認
することが容易ではなく、所定の関係を持ってワイヤに
所定のマーキングチューブを誤りなく取り付けること等
において煩雑である等といった欠点を有している。
【0008】本発明者は、上記のような実情に鑑み、同
一色の配線ワイヤを用いるメリットを活かしつつ、その
欠点を改良するべく鋭意研究の結果、本発明に到達した
ものであり、所定長さに切断されて束状とされているワ
イヤの各ワイヤの両端部の対応関係を容易に確認し、そ
の後の作業を行うのに有用な束状のワイヤを仕分けるワ
イヤの仕分け装置、特に、同一色で所定長さにそれぞれ
切断され束状とされている配線ワイヤを用いて配線する
際、各配線ワイヤの両端部の対応関係を容易に確認し、
各配線ワイヤ端部に必要とするマーキングチューブをは
めたり、接続端子を取り付けたり、接続端子の取り付け
られた配線ワイヤを素子等の端子へ取り付けたり、素子
端子等とハンダ付け等の作業を行うのに有用な束状の配
線ワイヤを仕分けるワイヤの仕分け装置を提供すること
を目的としている。なお、この発明において使用する用
語「ワイヤ」とは、配線ワイヤ、電気コード、電気ケー
ブル、光ファイバー、これらの線状体を被覆する中空線
状ワイヤチューブ等のワイヤ状物を包含する概念を意味
する。
【0009】
【課題を解決するための手段】上記課題の解決するた
め、この発明のワイヤの仕分け装置は、第1ローラと、
第2ローラと、第1ローラと第2ローラを接離する接離
手段とを具備してなり、前記接離手段により第1ローラ
と第2ローラを接離可能とすることを特徴とする(請求
項1)。これによれば、例えば、一対のワイヤの仕分け
装置を接近させて並べ、各仕分け装置とも第1ローラと
第2ローラを離す。次いで、各第1ローラ上に、所定長
さに切断され束状とされたワイヤの長さ方向のほぼ中央
部を載置し、一方の仕分け装置において、載置された部
分のワイヤを重ならないように並列させ、第1ローラと
第2ローラとの間でこの並列状態を維持すべく挟持す
る。次いで、他方の仕分け装置において、ワイヤの捩れ
や絡み合いが無い前記並列状態と同一状態になるように
して、第1ローラと第2ローラとの間でこの並列状態を
維持すべく挟持する。しかる後、両仕分け装置が相対的
に離れるように移動させることで、第1ローラと第2ロ
ーラを回転させ、束状のワイヤの捩れを戻したり、絡み
合いをほぐしたりしながら、ワイヤの一方の端近傍まで
一方の仕分け装置を、ワイヤの他方の端近傍まで他方の
仕分け装置を移動させる。この結果、ワイヤの端近傍に
まで移動した各仕分け装置からはみ出しているワイヤの
端部は、所定の配列順に整然と並んでおり、ワイヤの並
列仕分けは完了し、各ワイヤの端部の対応関係の判別確
認を極めて容易に行うことができる。また、ワイヤの仕
分けをローラの回転によって行うようにしたことから、
仕分けの際の抵抗が少なく、仕分け作業に筋力を要しな
い。こういったことから、例えば、ワイヤが配線ワイヤ
の場合、各配線ワイヤ端部に必要とするマーキングチュ
ーブをはめたり、接続端子を取り付けたり、接続端子の
取り付けられた配線ワイヤを素子等の端子へ取り付けた
り、素子端子等とハンダ付け等の作業を容易に行い得る
ことになる。また、仕分けられたワイヤの先端部を納め
る切り込み部が設けられ、例えば、取り付けるマーキン
グチューブの種別、加工・作業情報等が表示されてなる
管理札を、この仕分け装置を用いて仕分けられたワイヤ
に取り付けるようにすれば、ワイヤの仕分け装置から仕
分けられたワイヤを取り出し、その後、管理札の表示情
報に基づくだけで、マーキングチューブの取り付けを始
めとする各種の作業を行い得る。
【0010】また、この発明のワイヤの仕分け装置とし
ては、第1ローラと、第2ローラと、第1ローラと第2
ローラを接離する接離手段と、第1ローラと第2ローラ
との間隔固定手段とを具備してなり、前記接離手段によ
り第1ローラと第2ローラを接離可能とし、間隔固定手
段により第1ローラと第2ローラとを仕分けるワイヤの
径に対応した所定間隔に設定し固定することを特徴とす
るものであってもよい(請求項2)。これによれば、例
えば、一対のワイヤの仕分け装置を接近させて並べ、各
仕分け装置とも第1ローラと第2ローラを離す。次い
で、各第1ローラ上に、所定長さに切断され束状とされ
たワイヤの長さ方向のほぼ中央部を載置し、一方の仕分
け装置において、載置された部分のワイヤを重ならない
ように並列させ、第1ローラと第2ローラとの間でこの
並列状態を維持すべく、間隔固定手段により第1ローラ
と第2ローラとを仕分けようとするワイヤの径に対応し
た所定間隔に設定し固定する。次いで、他方の仕分け装
置において、ワイヤの捩れや絡み合いが無い前記並列状
態と同一状態になるようにして、第1ローラと第2ロー
ラとの間でこの並列状態を維持すべく、間隔固定手段に
より第1ローラと第2ローラとを仕分けようとするワイ
ヤの径に対応した所定間隔に設定し固定する。その後の
ワイヤの仕分け操作は前述したと同様にして行えばよ
く、詳細は省略する。また、前述したような管理札を仕
分けられたワイヤに取り付けるようにすれば、ワイヤの
仕分け装置から仕分けられたワイヤを取り出し、その
後、管理札の表示情報に基づくだけで、マーキングチュ
ーブの取り付けを始めとする各種の作業を行い得る。
【0011】また、この発明のワイヤの仕分け装置とし
ては、第1支持体に第1ローラが回転可能に支持される
とともに、第1支持体には第2ローラの摺動案内部が設
けられ、第2ローラには前記摺動案内部に沿って摺動す
る摺動子部が設けられてなり、該摺動子部を摺動案内部
に合致させて摺動させることで、第1ローラに対し第2
ローラが接離可能とされるとともに、前記摺動案内部か
ら摺動子部を離脱させることで、第1支持体と第2ロー
ラとが別体とされることを特徴とするものであってもよ
い(請求項3)。これによれば、例えば、一対のワイヤ
の仕分け装置を接近させて並べ、各仕分け装置とも第1
支持体から第2ローラを摺動させ両者を別体に分離す
る。次いで、各第1支持体の第1ローラ上に、所定長さ
に切断され束状とされたワイヤの長さ方向のほぼ中央部
を載置し、一方の仕分け装置において、載置された部分
のワイヤを重ならないように並列させ、第1支持体の摺
動案内部に第2ローラの摺動子部を合致させ、第1支持
体に対し第2ローラを摺動させ、第1支持体の第1ロー
ラと第2ローラとの間でこの並列状態を維持すべく挟持
する。次いで、他方の仕分け装置においても同様にし
て、ワイヤの捩れや絡み合いが無い前記並列状態と同一
状態となるようにして、第1支持体の第1ローラと第2
ローラとの間でこの並列状態を維持べく挟持する。その
後のワイヤの仕分け操作は前述したと同様にして行えば
よく、詳細は省略する。また、前述したような管理札を
仕分けられたワイヤに取り付けるようにすれば、ワイヤ
の仕分け装置から仕分けられたワイヤを取り出し、その
後、管理札の表示情報に基づくだけで、マーキングチュ
ーブの取り付けを始めとする各種の作業を行い得る。
【0012】また、この発明のワイヤの仕分け装置とし
ては、第1支持体に第1ローラが回転可能に支持され、
第2支持体に第2ローラが回転可能に支持されており、
第1支持体には摺動案内部が設けられ、第2支持体には
前記摺動案内部に沿って摺動する摺動子部が設けられて
なり、該摺動子部を摺動案内部に合致させて摺動させる
ことで、第1ローラに対し第2ローラが接離可能とされ
るとともに、前記摺動案内部から摺動子部を離脱させる
ことで、第1支持体と第2支持体とが別体とされること
を特徴とするものであってもよい(請求項4)。これに
よれば、例えば、一対のワイヤの仕分け装置を接近させ
て並べ、各仕分け装置とも第1支持体から第2支持体を
摺動させ両者を別体に分離する。次いで、各第1支持体
の第1ローラ上に、所定長さに切断され束状とされたワ
イヤの長さ方向のほぼ中央部を載置し、一方の仕分け装
置において、載置された部分のワイヤを重ならないよう
に並列させ、第1支持体の摺動案内部に第2支持体の摺
動子部を合致させ、第1支持体に対し第2支持体を摺動
させ、第1支持体の第1ローラと第2支持体の第2ロー
ラとの間でこの並列状態を維持すべく挟持する。次い
で、他方の仕分け装置においても同様にして、ワイヤの
捩れや絡み合いが無い前記並列状態と同一状態となるよ
うにして、第1支持体の第1ローラと第2支持体の第2
ローラとの間でこの並列状態を維持べく挟持する。その
後のワイヤの仕分け操作は前述したと同様にして行えば
よく、詳細は省略する。また、前述したような管理札を
仕分けられたワイヤに取り付けるようにすれば、ワイヤ
の仕分け装置から仕分けられたワイヤを取り出し、その
後、管理札の表示情報に基づくだけで、マーキングチュ
ーブの取り付けを始めとする各種の作業を行い得る。
【0013】また、この発明のワイヤの仕分け装置とし
ては、第1支持体に第1ローラが回転可能に支持され、
第2支持体に第2ローラが回転可能に支持されており、
第1支持体には摺動案内部が設けられ、第2支持体には
前記摺動案内部に沿って摺動する摺動子部が設けられる
とともに、第1支持体には第2支持体を固定する固定手
段が配設されてなり、前記摺動子部を摺動案内部に合致
させて摺動させ、第1ローラと第2ローラとを仕分ける
ワイヤの径に対応した所定間隔において前記固定手段に
より第1支持体に対し第2支持体を固定状態とし、固定
手段による第1支持体と第2支持体との固定状態を解除
し、前記摺動案内部から摺動子部を離脱させることで、
第1支持体と第2支持体とが別体とされることを特徴と
するものであってもよい(請求項5)。これによれば、
後述するように、例えば、一対のワイヤの仕分け装置を
接近させて並べ、各仕分け装置とも第1支持体から第2
支持体を摺動させ両者を別体に分離する。次いで、各第
1支持体の第1ローラ上に、所定長さに切断され束状と
されたワイヤの長さ方向のほぼ中央部を載置し、一方の
仕分け装置において、載置された部分のワイヤを重なら
ないように並列させ、第1支持体の摺動案内部に第2支
持体の摺動子部を合致させ、第1支持体に対し第2支持
体を摺動させ、第1支持体の第1ローラと第2支持体の
第2ローラとの間でこの並列状態を維持すべく、第1ロ
ーラと第2ローラとを仕分けようとするワイヤの径に対
応した所定間隔に設定して第1支持体に対し第2支持体
を固定手段により固定する。次いで、他方の仕分け装置
において、ワイヤの捩れや絡み合いが無い前記並列状態
と同一状態となるようにして、第1ローラと第2ローラ
との間でこの並列状態を維持すべく、第1ローラと第2
ローラとを仕分けようとするワイヤの径に対応した所定
間隔に設定して第1支持体に対し第2支持体を固定手段
により固定する。その後のワイヤの仕分け操作は前述し
たと同様にして行えばよく、詳細は省略する。また、前
述したような管理札を仕分けられたワイヤに取り付ける
ようにすれば、ワイヤの仕分け装置から仕分けられたワ
イヤを取り出し、その後、管理札の表示情報に基づくだ
けで、マーキングチューブの取り付けを始めとする各種
の作業を行い得る。
【0014】また、この発明のワイヤの仕分け装置とし
ては、第3支持体に第3ローラが回転可能に支持され、
第2支持体には摺動案内部が設けられ、第3支持体には
第2支持体の摺動案内部に沿って摺動する摺動子部が設
けられるとともに、第2支持体には第3支持体を固定す
る固定手段が配設されてなり、前記摺動子部を摺動案内
部に合致させて摺動させ、第2ローラと第3ローラとを
仕分けるワイヤの径に対応した所定間隔において前記固
定手段により第2支持体に対し第3支持体を固定状態と
し、固定手段による第2支持体と第3支持体との固定状
態を解除し、前記摺動案内部から摺動子部を離脱させる
ことで、第2支持体と第3支持体とが別体とされること
を特徴とするものであってもよい(請求項6)。これに
よれば、所定長さに切断された複数本のワイヤからなる
2つの束状のワイヤのうち一方の束状のワイヤを第1ロ
ーラと第2ローラ間、他方の束状のワイヤを第2ローラ
と第3ローラ間において同時に仕分けることができるこ
とになる。2つの束状のワイヤだけでなく、ワイヤの本
数が多い場合に、これを2つに分けて行うのにも使用で
きる。さらに、3本以上のローラを並列組合せることも
可能である。
【0015】また、第1ローラは、円周方向にワイヤ溝
が並設されてなるものであってもよい(請求項7)。こ
れによれば、束状のワイヤの一部分にわたりワイヤをほ
ぐし、ほぐして分けられた各ワイヤのその部分をワイヤ
溝にそれぞれ入れ、第1ローラと第2ローラの回転を利
用して、ワイヤを仕分ければよく、ワイヤ溝によって束
状のワイヤから各ワイヤが容易に分離できるとともに仕
分けが確実である。第1支持体を下方にして使用する場
合は、第1ローラにワイヤ溝を設けることが、ワイヤの
仕分けにおいて、ワイヤの自重によりワイヤがワイヤ溝
に入り込むことから好ましい。
【0016】また、第2ローラは、第1ローラのワイヤ
溝にはまり込む凸条が円周方向に並設されてなるもので
あってもよい(請求項8)。これによれば、第1ローラ
のワイヤ溝に入れらた各ワイヤが第2ローラの凸条によ
り押さえられて、ワイヤ溝から出ることがなく、仕分け
が確実となる。
【0017】また、この発明のワイヤの仕分け装置とし
ては、第1支持体は、ベースに第1ローラを回転可能に
支持する左右の側枠が立設されてなるものであり、前記
ベースには、ウエッブ状の管理札の巻取体を保持する管
理札ホルダー、該管理札ホルダーから引き出された管理
札をワイヤへの取付位置に供給するガイド機構、管理札
を所定長さで切断する切断機構、細幅状粘着テープの巻
取体を保持する粘着テープホルダー、該粘着テープホル
ダーから引き出された粘着テープを所定長さで切断する
切断機構が配設されてなることを特徴とするものであっ
てもよい(請求項9)。
【0018】このワイヤの仕分け装置において用いられ
る管理札は、例えば、ワイヤを納める切り込み部が管理
札の一辺から内側に向かって設けられてなるウエッブ状
の管理札であって、ワイヤの端部にはめるマーキングチ
ューブの種類、加工情報等が記載されているものであ
る。このウエッブ状の管理札を用いる場合は、以下のよ
うにしてこのワイヤの仕分け装置を操作することができ
る。すなわち、例えば、管理札ホルダーに装着された巻
取体からウエッブ状の管理札を引き出し、ガイド機構に
よってワイヤの取付位置にまで送る。次いで、束状のワ
イヤを仕分ける。ここにおいて、束状のワイヤの仕分け
は、例えば、一対としたワイヤの仕分け装置を移動させ
ず、逆にワイヤの仕分け装置間において、ワイヤを手で
引き出すようにして行う。このように操作することは、
このワイヤの仕分け装置の重量が大きくなり、装置自体
を移動させることが困難なことによる。そして、仕分け
られたワイヤの端部をそれぞれ管理札の切り込み部に入
れる。次に、粘着テープホルダーに装着された巻取体か
ら粘着テープを引き出し、該粘着テープによって切り込
み部の所定箇所を閉鎖し、ワイヤに管理札を取り付け、
しかる後、粘着テープを切断機構によって切断する。ま
た、ワイヤに取り付けられた管理札は切断機構によって
所定長さの短冊状の管理札となるように切断し、ウエッ
ブ状の管理札と分離する。
【0019】ウエッブ状の管理札にワイヤの挿通孔が穿
設されたものの場合には、各挿通孔に仕分けられたワイ
ヤの端部を挿入すればよい。この場合には、粘着テープ
を管理札に貼着しなくてもよいが、粘着テープを管理札
に貼着して管理札を補強したりするようにしてもよい。
その他、後述する内容から明らかなように各種の管理札
に適したワイヤの仕分け装置を使用することができる。
【0020】このように、仕分けられたワイヤに管理札
を取り付けることで、各ワイヤの端部の識別を容易に行
うことができ、必要とするマーキングチューブが容易に
理解でき、その差し込み作業が容易となる。例えば、ワ
イヤとして配線ワイヤを用いた場合、この管理札によっ
て、各配線ワイヤの端部に必要とするマーキングチュー
ブをはめたり、接続端子を取り付けたり、接続端子の取
り付けられた配線ワイヤを素子等の端子へ取り付けた
り、素子端子等とハンダ付け等の作業を行い得ることに
なる。そして、必要な配線等の作業が完了すれば、管理
札を取り外し廃棄するだけでよく、簡便で確実であっ
て、作業効率をアップできるとともに、作業ミスの発生
が防止でき、しかも経済的である。管理札には、さら
に、ワイヤに取り付ける接続端子の種別またははんだ付
けの内容を表示したりすることが好ましい。このワイヤ
の仕分け装置によれば、束状のワイヤの仕分けが容易か
つ確実に行うことができるとともに、引き続く各種の作
業等を指示する管理札を仕分けられたワイヤに容易かつ
確実に取り付けることができることになる。
【0021】また、この発明のワイヤの仕分け装置とし
ては、第1支持体は、ベースに第1ローラを回転可能に
支持する左右の側枠が立設されてなるものであり、前記
ベースには、所定数の短冊状の所定長さの管理札を収容
する収容機構、細幅状粘着テープの巻取体を保持する粘
着テープホルダー、該粘着テープホルダーから引き出さ
れた粘着テープを所定長さで切断する切断機構が配設さ
れてなることを特徴とするものであってもよい(請求項
10)。このワイヤの仕分け装置において用いられる管
理札は、例えば、ワイヤを納める切り込み部が管理札の
一辺から内側に向かって設けられてなる短冊状の管理札
であって、ワイヤの端部にはめるマーキングチューブの
種類、加工情報等が記載されているものである。この短
冊状の管理札を用いる場合は、以下のようにしてこのワ
イヤの仕分け装置を操作することができる。すなわち、
例えば、短冊状の所定長さの管理札を所定数収容機構に
収容し、束状のワイヤを仕分ける。ここにおいて、束状
のワイヤの仕分けは、例えば、一対としたワイヤの仕分
け装置を移動させず、逆にワイヤの仕分け装置間におい
て、ワイヤを手で引き出すようにして行う。このように
操作することは、このワイヤの仕分け装置の重量が大き
くなり、装置自体を移動させることが困難なことによ
る。そして、仕分けられたワイヤの端部をそれぞれ管理
札の切り込み部に入れる。次に、該切り込み部を粘着テ
ープホルダーに装着された巻取体から粘着テープを引き
出し、該粘着テープによって切り込み部の所定箇所を閉
鎖し、ワイヤに管理札を取り付け、しかる後、粘着テー
プを切断機構によって切断する。このワイヤの仕分け装
置によれば、束状のワイヤの仕分けが容易かつ確実に行
うことができるとともに、引き続く各種の作業等を指示
する管理札を仕分けられたワイヤに容易かつ確実に取り
付けることができることになる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下、図面に基づきこの発明の態
様を更に詳細に説明する。もちろんこの発明は以下の態
様によって限定されるものではない。図1は、この発明
のワイヤの仕分け装置の一実施例を示す分解斜視図、図
2は図1のワイヤの仕分け装置の正面図であって、
(a)はワイヤの仕分け前の状態、(b)は仕分け時の
状態を示す。
【0023】図1に示されるワイヤの仕分け装置(1)
は、第1ローラ(2)と第1ローラ(2)を軸支する第
1支持枠(3)と、第2ローラ(4)と、該第2ローラ
(4)を軸支する第2支持枠(5)とを有し、第1支持
枠(3)の凸条部(6)と第2支持枠(5)のU字状の
摺動溝(7)とによって、第2支持枠(5)が第1支持
枠(3)に沿って摺動し、第1ローラ(2)と第2ロー
ラ(4)とが接離可能であるとともに、ワイヤの仕分け
に際し後述するように必要に応じ別体に分離できるよう
になっている。第1支持枠(3)は、台板(8)の左右
に板状の側壁(9)、(9)が所定距離離れて平行して
直立し、図示していないネジによって固定されてなるも
のであり、第1支持枠(3)の上方、前後は開放されて
いる。また、左右の側壁(9)、(9)の内面側のほぼ
中央には、第2支持枠(5)の摺動案内部である凸条部
(6)、(6)が、縦方向に側壁の下端から一体に途中
まで設けられている。第1ローラ(2)は軸が一体とな
った軸付きローラであって、軸が側壁(9)、(9)と
内面側の凸条部(6)に穿設された軸孔(10)、(1
0)に軸通され、第1ローラ(2)が回転するようにな
っている。
【0024】第2支持枠(5)は、天板(12)の左右
に板状の側板(13)、(13)が下方に向かって張り
出し、ネジによって固定され、第2支持枠(5)の下
方、前後は開放されてなるものである。図において、左
右の側板(13)、(13)は、幅が前記側壁(9)と
ほぼ同一に設定され、第2ローラ(4)の軸孔(1
4)、(14)が穿設されている。前記側板(13)、
(13)外面間の距離は、第1支持枠の側壁(9)、
(9)内面間の距離に一致し、側板(13)、(13)
下端からU字状の摺動溝(7)、(7)が縦方向に切り
込まれており、前記凸条部(6)が摺動溝(7)にはめ
込まれることで、第2支持枠(5)が第1支持枠(3)
に対し摺動することができる。第2ローラ(4)は軸付
きローラであって、軸が側板(13)、(13)の軸孔
(14)、(14)に軸通され、第2ローラ(4)が回
転するようになっている。側板(13)の厚さは、図1
においては、凸条部(6)の厚さに設定されている。
【0025】そして、第1支持枠(3)には、つまみを
有する固定ネジ(15)が設けられており、固定ネジ
(15)で第2支持枠(5)の側板(13)を押圧する
ようにすることで、第2支持枠(5)が第1支持枠
(3)の所定位置に固定でき、第1ローラ(2)と第2
ローラ(4)との間隔が任意に設定できる。固定ネジ
(15)による第2支持枠(5)の固定を解除すること
で、第1支持枠(3)に対し第2支持枠(5)を摺動可
能とし、両者を別体に分離することができる。
【0026】次に、このようなワイヤの仕分け装置
(1)を用いて、単一色の配線ワイヤを用い、これが所
定長さに切断され束状とされたワイヤの仕分け作業の一
例を示す。ここにおいて、説明の便宜上各ワイヤの長さ
は同一のものとする。
【0027】仕分け装置(1)、(1)を一対並べ、各
仕分け装置(1)、(1)とも図2(a)に示されるよ
うに、第1支持枠(3)、(3)と第2支持枠(5)、
(5)とを分離する。そして、第1ローラ(2)、
(2)上にワイヤ(W)の束の長さ方向のほぼ中央部を
載置し、一方の仕分け装置(1)において、第1支持枠
の凸条部(6)と第2支持枠の摺動溝(7)を合致させ
て第2支持枠(5)を摺動させ、第1ローラ(2)と第
2ローラ(4)との間で束状のワイヤ(W)を挟み込
み、載置された部分においてワイヤの捩れや絡み合いが
ない状態として押圧し、ワイヤ(W)を第1ローラ
(2)と第2ローラ(4)との間で互いに重ならないよ
うに並列させる。そして、固定ネジ(15)で第1支持
枠(3)と第2支持枠(5)とを固定することにより、
図2(b)に示される状態とする。次に、他方の仕分け
装置(1)において、一方の仕分け装置(1)によって
並列されたワイヤと同一並びになるように、必要に応じ
第1ローラ(2)上に載置せられたワイヤ(W)の捩れ
を戻したり絡み合いをほぐした後、第1支持枠の凸条部
(6)と第2支持枠の摺動溝(7)とを合致させて第2
支持枠(5)を摺動させ、第1ローラ(2)と第2ロー
ラ(4)との間で束状のワイヤ(W)を挟み込んで押圧
し、ワイヤ(W)を第1ローラ(2)と第2ローラ
(4)との間で並列させる。そして、固定ネジ(15)
で第1支持枠(3)と第2支持枠(5)とを固定する。
【0028】このようにして、束状のワイヤ(W)の長
さ方向のほぼ中央部において、一対の仕分け装置
(1)、(1)によってワイヤの捩れや絡み合いをほぐ
した状態とする(図3(a)参照)。この状態に続き、
仕分け装置(1)を互いに離反する方向に移動させる
と、第1ローラと第2ローラとの回転に伴い、仕分け装
置(1)、(1)の間において束状のワイヤの捩れが戻
されたり、絡み合いがほぐされる(図3(b)参照)。
そして、必要に応じ、仕分け装置(1)、(1)の移動
方向にあるワイヤの捩れを戻したり、絡み合いをほぐし
たりする手作業を行いつつ、ワイヤ(W)の一方の端近
傍まで一方の仕分け装置(1)を、ワイヤ(W)の他方
の端近傍まで他方の仕分け装置(1)を移動させる。こ
の結果、ワイヤ(W)の両端近傍にまで移動した各仕分
け装置(1)、(1)からはみ出しているワイヤの端部
は、図4に示されるように所定の配列順に整然と並んで
おり、ワイヤの仕分けは完了し、各ワイヤの端部の対応
関係の判別確認を極めて容易に行うことができる。そし
て、例えば、ワイヤが配線ワイヤの場合、加工図面等に
応じ、図5に示されるように、各配線ワイヤ端部に必要
とするマーキングチューブ(19)をはめることが容易
にできる。さらに、各ワイヤの絶縁被覆を所定長さはぎ
取ったり、接続端子を取り付けたり、接続端子の取り付
けられた配線ワイヤを素子等の端子へ取り付けたり、素
子端子等とハンダ付け等の作業を容易に行うことができ
ることになる。そして、必要とする作業を終了してか
ら、第1支持枠(3)と第2支持枠(5)を分離して、
仕分け装置(1)よりワイヤ(W)を取り出せばよい。
この構造のワイヤの仕分け装置は、仕分けるワイヤの太
さに応じて第1ローラと第2ローラとの間隔を任意に調
節できるものである。
【0029】なお、図1においては、説明の便宜上、第
1支持枠(3)に対し第2支持枠(5)が摺動可能とさ
れているが、これに限られず、例えば、第1支持枠と第
2支持枠とを入れ替えた構造であってもよく、その他適
宜の構造が採用できる。
【0030】また、第1ローラ(2)、第2ローラ
(4)を、いずれも、軸と一体の軸付きローラとして説
明しているが、これに限られず、筒状のローラと回転軸
とが別体となった筒状の軸なしローラが回転軸の周りで
回転できるものであってもよいものである。この場合に
は、回転軸を側壁等にかしめたり、回転軸を側壁等にピ
ン止めする等して固定する構造が採用できる。
【0031】ワイヤの仕分け装置(1)によって仕分け
られたワイヤにマーキングチューブをはめるのに際し、
図6に示す管理札(20)を使用することも可能であ
る。図6に示される管理札(20)は、短冊状のもので
長手方向の一辺が方形波状に切り取られてなるものであ
る。この管理札(20)を用いると、方形波状の山部
(20a)に巻取体から引き出された粘着テープ(2
1)を押圧して接着させ、谷部(20b)を閉鎖し、粘
着テープ(21)を図示していない適宜の切断手段によ
って切断し、図7に示すように、各ワイヤと管理札とが
分離しないようにすることができる。管理札(20)に
は、切取線(22)が、方形波型の山部(20a)の中
央から長手方向と直交して設けられ、切取線(22)に
沿って個別の管理札に分割することができるようになっ
ており、必要に応じ切取線(22)で切断し分割して使
用する。そして、各切取線(22)の間は加工・作業情
報等の表示部とされており、ここには、ワイヤが配線ワ
イヤの場合、加工要求等に応じ、ワイヤにはめるべきマ
ーキングチューブの表示に加え、例えば、取り付ける接
続端子の種類、図示していない絶縁被覆のはぎ取り量、
はんだ付け作業の指示等の表示がなされている。このよ
うな管理札(20)は、仕分けられたワイヤの両端部に
取り付けられるものであり、図6(a)、(b)に示さ
れるような対応関係をもって2枚が一組となったものを
使用する。ワイヤの両端部に管理札(20)を取り付け
る際には、図6(a)の管理札(20)の裏面と図6
(b)の管理札(20)の裏面とが合わさるようにして
使用すればよい。従って、管理札(20)を用いること
で、加工図面を逐一参照して作業内容を確認する必要が
なく、ワイヤの仕分け後の必要とする加工、配線接続等
が容易に理解でき、加工、配線接続等の作業、さらに、
管理札(20)の表示によって作業ミスの有無等のチェ
ックを行うことができる。配線終了後は、管理札(2
0)は廃棄すればよい。また、このような管理札(2
0)を取り付けた時には、図7に示されるように、谷部
(20b)の上部において粘着テープ(21)の粘着面
がむき出しになっており、ワイヤに接着できることか
ら、管理札(20)が抜け落ち難いので好ましい。
【0032】管理札(20)に付与された加工・作業情
報等は、配線設計図等に基づき、パソコン等を使用し
て、必要とするマーキングチューブ、接続端子の種類、
絶縁被覆のはぎ取り量、はんだ付け作業等について情報
処理し、プリンタによって印字するようにすることが、
作業変更等が頻繁に行われる場合には特に好ましい。も
ちろん、作業変更が少ない場合は、加工・作業情報等を
予め印刷したものを使用することとしてもよい。このよ
うな管理札(20)には加工情報等が表示されているこ
とから、管理札(20)だけで加工作業内容が容易に確
認でき、加工図面によって逐一行おうとする作業を確認
する必要がない。
【0033】また、図8に示すように、短冊状の管理札
(20)を多数重ね合わせ、ホルダー(23)内に収容
して使用することも可能である。ホルダー(23)は、
図9に示すように、押圧バネ(23a)により管理札
(20)を押し板(23b)を介して前方に押し付ける
ようになっている。したがって、仕分けられた各ワイヤ
の端部を管理札(20)の谷部(20b)に入れ、方形
波状の山部(20a)に巻取体から引き出された粘着テ
ープ(21)を押圧して接着させて谷部(20b)を閉
鎖し、ワイヤ(W)に管理札(20)を取り付け、粘着
テープ(21)を図示していない切断手段によって切断
し、管理札(20)をホルダー(23)から抜き出す
と、押圧バネ(23a)によって押し板(23b)が管
理札一枚に相当する分移動する。ホルダー(23)内が
空になった時には、ロッド(23c)を押圧バネ(23
a)に抗して引っ張り、管理札(20)を補充、収容す
ればよい。そして、図示していない他方の仕分け装置に
対して使用するホルダー内には、前記ホルダー(23)
内に収容された管理札と対応関係にある管理札を収容
し、同様にしてワイヤの他端部に、該管理札を取り付け
るようにすればよい。
【0034】また、管理札としては、短冊状のものに限
られず、ウエッブであってもよく、この場合は、巻取体
として使用することが好ましい。図10にウエッブ状の
管理札(24)を用いた場合を示す。この管理札(2
4)は、管理札(24)の谷部(24a)に仕分けられ
たワイヤの一方の端部を入れ、方形波状の山部(24
b)に巻取体から引き出された粘着テープ(21)を押
圧して接着させ、谷部(24a)を閉鎖した後、ウエッ
ブ状の管理札(24)、粘着テープ(21)を図示して
いない適宜の切断手段によって切断し短冊状とすればよ
い。図示していない他方の仕分け装置に対しては、仕分
けられたワイヤの他端部に、前記一端部に取り付けられ
た管理札(24)と対応関係にある管理札が取り付けら
れるように、管理札の巻取体と粘着テープを用いればよ
い。このような管理札は、図示していない適宜の駆動手
段によって管理札を巻取体から送り出し、管理札の取付
位置にまで供給するようにしてもよい。このようなウエ
ッブ状の管理札は、取り付けるマーキングチューブ等の
情報が一連となっており、短冊状のものに比べバラバラ
にならず管理札としての取り扱いが容易である。
【0035】図11に示されるように、管理札(25)
としては、長手方向の上辺から所定距離離れた位置にワ
イヤの挿通孔(25a)が穿設され、上辺から挿通孔
(25a)にまで達する切り込みが設けられてなるもの
であってもよい。この管理札(25)によれば、切り込
みを相互に離間するように変形させ、ワイヤ(W)を挿
通孔(25a)へ入れるようにすればよい。この管理札
(25)によれば、粘着テープを用いなくてもよく低コ
ストとなる。
【0036】ワイヤの仕分け装置(1)に仕分けたワイ
ヤの対応関係が判別しやすい仕分け表示板を備えるよう
にすることもできる。図12は、第2支持枠(5)に板
バネ(27)を取り付け、仕分けるワイヤの順番等を表
示した仕分け表示板(28)を挟み込むことができるよ
うになっているものである。このようにすれば、一対の
仕分け装置によって仕分けられたワイヤの端部の対応関
係が該仕分け表示板(28)によって明瞭に理解できる
ことになる。仕分け表示板を取り替え可能とするのは、
仕分け本数の変更、または、使用する接続端子等の情報
との関係で表示を変更する場合等に対応できるようにす
るためであって、変更のない場合においては、仕分け表
示板は第2支持枠にネジ等によって固定してもよいもの
である。
【0037】第1支持枠に設けられた第1ローラと第2
支持枠に設けられた第2ローラによって束状のワイヤを
仕分ける仕分け装置に限定されず、図13に示されるよ
うに3つのローラによって上下2段で2つの束状のワイ
ヤを同時に仕分ける仕分け装置(31)であってもよ
い。図13においては、第1ローラ(32)と、該第1
ローラ(32)を軸支する第1支持枠(33)と、第2
ローラ(34)と、該第2ローラ(34)を軸支する第
2支持枠(35)と、第3ローラ(36)と、該第3ロ
ーラ(36)を軸支する第3支持枠(37)とを有し、
前記第1支持枠(33)の凸条部(38)と第2支持枠
(35)のU字状の摺動溝(39)、および、第1支持
枠(33)のU字状の摺動溝(40)と第2支持枠(3
5)の外面側の凸条部(41)とによって、第2支持枠
(35)が第1支持枠(33)に沿って摺動し、第1ロ
ーラ(32)と第2ローラ(34)とが接離可能である
とともに、前記第2支持枠(35)の内面側の凸条部
(42)と第3支持枠(37)のU字状の摺動溝(4
3)とによって、第3支持枠(37)が第2支持枠(3
5)に沿って摺動し、第2ローラ(34)と第3ローラ
(36)とが接離可能であり、第2支持枠(35)が第
1支持枠(33)に設けられた固定ネジ(44)によっ
て、また、第3支持枠(37)が第2支持枠(35)に
設けられた固定ネジ(45)によって固定可能とされた
ものである。そして、第1支持枠(33)、第2支持枠
(35)、第3支持枠(37)は、ワイヤの仕分けに際
し必要に応じ別体に分離できるようになっている。
【0038】第2支持枠(35)、第3支持枠(37)
の摺動のための構造は、以下の通りである。すなわち、
第1支持枠(33)の側壁(47)、(47)内面側の
下方部には、第2支持枠(35)の摺動案内部である凸
条部(38)、(38)が設けられ、上方部には、第2
支持枠(35)の側板(48)、(48)外面側の上方
部に設けられた凸条部(41)、(41)を受け入れ
て、第2支持枠(35)を摺動可能とするU字状の摺動
溝(40)、(40)が設けられている。第2支持枠
(35)の側板(48)、(48)下方部には第1支持
枠(33)の凸条部(38)、(38)を受け入れて第
2支持枠(35)を摺動可能とするU字状の摺動溝(3
9)、(39)が設けられ、内面側の中間部には、第3
支持枠(37)の摺動案内部である凸条部(42)、
(42)が設けられている。第3支持枠(37)の側板
(49)、(49)下方からは第2支持枠(35)の内
面側の凸条部(42)、(42)を受け入れて第3支持
枠(37)を摺動可能とするU字状の摺動溝(43)、
(43)が設けられている。
【0039】第1ローラ(32)は軸付きローラであっ
て、第1支持枠(33)の側壁(47)、(47)と内
面側の凸条部(38)、(38)を貫通する軸孔に軸支
されている。第2ローラ(34)は筒状の軸なしローラ
であって、第2ローラ(34)を支持して回転させる支
軸が第2支持枠(35)の側板(48)、(48)と内
面側の凸条部(42)、(42)を貫通する軸孔に挿通
され、ピン止めされている。従って、第2支持枠(3
5)は、正面H字形となっている。第3ローラ(36)
は軸付きローラであって第3支持枠(37)の側板(4
9)、(49)に設けられた軸孔に軸支されている。
【0040】このような構造のワイヤの仕分け装置(3
1)を使用して、束状のワイヤを仕分けるには、第1支
持枠(33)、第2支持枠(35)、第3支持枠(3
7)を別体として分離し、2つの束状のワイヤ、また
は、束状のワイヤを2つに分け、これをそれぞれ、第1
ローラ(32)と第2ローラ(34)との間、第2ロー
ラ(34)と第3ローラ(36)との間で仕分けるよう
にすればよく、詳細な説明は省略する。このような仕分
け装置(31)によれば、一度に多量のワイヤの仕分け
をすることができることになる。
【0041】図14にワイヤの仕分け装置の他例を示
す。図14に示された仕分け装置(51)は、第2支持
枠(52)において、角形の摺動孔(53a)を有する
左右の摺動ブロック(53)、(53)を採用したもの
である。第2ローラ(54)は筒状の軸なしローラであ
って、第2ローラ(54)を支持して回転させる支軸が
摺動ブロック(53)、(53)に設けられた軸孔に挿
通され、ピン止めされている。従って、第2支持枠(5
2)は、正面H字形となっている。第1支持枠(55)
においては、上方に摺動ブロック(53)の摺動孔(5
3a)に挿通する差し込みバー(56)を有する起立部
材(57)が台板(58)の両端部に平行して直立固定
され、軸付きローラである第1ローラ(59)が起立部
材(57)、(57)に軸支されている。また、一方の
摺動ブロック(53)には、第1支持枠(55)の差し
込みバー(56)を押圧して、第2支持枠(52)を固
定する固定ネジ(60)が設けられている。このような
仕分け装置は第2支持枠を複数用いることで、図13に
示すワイヤの仕分け装置のように複数の束状のワイヤを
仕分けることができる。
【0042】この仕分け装置(51)は、束状のワイヤ
の仕分け時に、固定ネジ(60)をゆるめることで、第
1支持枠(55)から第2支持枠(52)を分離し、束
状のワイヤを第1ローラ(59)に載せ、差し込みバー
(56)、(56)を摺動ブロック(53)、(53)
の摺動孔(53a)、(53a)に合致させて第2支持
枠(52)を摺動させ、固定ネジ(60)によって第1
支持枠(55)に第2支持枠(52)を固定し、第1ロ
ーラ(59)と第2ローラ(54)とによってワイヤを
仕分けるようにするものであって、仕分け作業は、図1
の仕分け装置と同様であることから詳細な説明は省略す
る。
【0043】図15にワイヤの仕分け装置の他例を示
す。図15に示された仕分け装置(61)は、第1支持
枠(62)の側板(63)、(63)に設けられたU字
状の摺動溝(64)、(64)に沿って、第2支持枠
(65)の摺動ブロック(66)、(66)の凸条部
(66a)、(66a)が摺動するようになっているも
のである。第1ローラ(67)は、側板(63)、(6
3)に設けられた軸孔に軸支されている。第2ローラ
(68)は筒状の軸なしローラであって、第2ローラ
(68)を支持して回転させる支軸(69)が第2支持
枠(65)の摺動ブロック(66)、(66)に設けら
れた軸孔に挿通され、ピン止めされている。従って、第
2支持枠(65)は、正面H字形となっている。一方の
摺動ブロック(66)には、第1支持枠(62)の側板
(63)を押圧して、第2支持枠(65)を固定する固
定ネジ(70)が設けられている。このような仕分け装
置は第2支持枠を複数用いることで、図13に示す仕分
け装置(31)のように複数の束状のワイヤを仕分ける
ことができる。この仕分け装置(61)によるワイヤの
仕分けは、図14に示した仕分け装置(22)と同様で
あることから詳細な説明は省略する。
【0044】図16に示されるワイヤの仕分け装置(7
1)は、第1ローラ(72)に所定幅のワイヤ溝(72
a)が円周方向に所定数並設されているものである。束
状のワイヤの一部分をほぐし分け、その部分をワイヤ溝
(72a)にそれぞれ入れ、第1ローラ(72)と第2
ローラ(73)の回転を利用してワイヤを仕分けること
ができるので、仕分けるワイヤの最大径がワイヤ溝(7
2a)の幅までに制限されるもののワイヤの捩れや絡み
合いを容易・確実に解くことができ、各端部の対応関係
を容易に確認することができる。ここにおいて、図1に
示すワイヤの仕分け装置と同一の構成については、同一
の番号を付し詳細な説明は省略する。この仕分け装置
(71)による束状のワイヤの仕分け作業は、束状のワ
イヤの各ワイヤをそれぞれ第1ローラ(72)のワイヤ
溝(72a)に入れること以外は、図1に示すワイヤの
仕分け装置(1)と同様であることから詳細な説明は省
略する。
【0045】また、図16に示される仕分け装置の第2
ローラ(73)に代え、第2ローラとして、第1ローラ
(72)のワイヤ溝(72a)にはまり込む凸条が円周
方向に並設されているものであってもよい。これによれ
ば、第1ローラ(72)のワイヤ溝(72a)に入れら
れた各ワイヤを第2ローラ(73)の凸条で押さえるこ
とで、ワイヤ溝から出ることがなく、仕分けが確実とな
る。この仕分け装置による束状のワイヤの仕分け作業
は、束状のワイヤの各ワイヤをそれぞれ第1ローラ(7
2)のワイヤ溝(72a)に入れること、および、第2
ローラ(73)の凸条を第1ローラ(72)のワイヤ溝
(72a)にはまり込ませること以外は、図1に示すワ
イヤの仕分け装置(1)と同様であることから詳細な説
明は省略する。
【0046】以上、これまで説明したものは、第1支持
枠の第1ローラと第2支持枠の第2ローラとの間隔を、
仕分けしようとするワイヤの径に相当するように固定ネ
ジによって固定するようにしたものであるが、固定ネジ
を使用しないで、第2支持枠および第2ローラに自重の
大きなものを採用し、自重を利用して第1ローラと第2
ローラとの間でワイヤを挟持し束状のワイヤを仕分ける
ようにしてもよい。さらに、第1ローラと第2ローラと
によって挟持されたワイヤの間隔が変動しないように第
1支持枠と第2支持枠とを作業者が手で把持する等し
て、束状のワイヤを仕分けるようにしてもよい。これら
の装置については、固定ネジを備えていないことが、こ
れまでに説明したワイヤの仕分け装置と相違するだけで
あることから、図面および詳細な説明は省略する。
【0047】図17に示されるワイヤの仕分け装置は、
第2ローラの自重を利用して第1ローラと第2ローラと
の間でワイヤを挟持し束状のワイヤを仕分けるようにし
たものである。図17に示されるように、この仕分け装
置(81)は、第1ローラ(82)に所定幅のワイヤ溝
(82a)が円周方向に所定数並設され、第2ローラ
(83)に第1ローラ(82)のワイヤ溝(82a)に
はまり込む凸条(83a)が円周方向に並設されている
ものである。第1ローラ(82)を軸支する第1支持枠
(84)は、台板(85)の左右に板状の側壁(8
6)、(86)が所定距離離れて平行して直立し、図示
していないネジによって固定されてなるものであり、第
1支持枠(84)の上方、前後は開放されている。第1
ローラ(82)は軸付きローラであって、軸が側壁(8
6)、(86)に穿設された軸孔(86a)、(86
a)に軸通されて回転するようになっている。また、左
右の側壁(86)、(86)の上端からU字状の摺動溝
(86b)、(86b)が縦方向に切り込まれており、
第2ローラ(83)の軸(87)が案内されるようにな
っている。第2ローラ(83)の軸径は、前記側壁のU
字状の摺動溝(86b)、(86b)の幅とほぼ同一と
されている。
【0048】次に、このような仕分け装置(81)によ
る束状のワイヤの仕分け作業の一例を示す。この仕分け
装置(81)、(81)を一対並べ、各仕分け装置(8
1)とも第2ローラ(83)を摺動溝(86b)、(8
6b)に沿って上方に移動させ、第1支持枠(84)か
ら取り外す。そして、第1ローラ(82)上にワイヤ
(W)の束の長さ方向のほぼ中央部を載置し、一方の仕
分け装置(81)において、ワイヤの捩れや絡み合いを
ほぐしながら各ワイヤを第1ローラ(82)のワイヤ溝
(82a)にそれぞれ入れ、第2ローラ(83)の軸
(87)を摺動溝(86b)、(86b)に合致させて
第2ローラ(83)を摺動させ、第1ローラのワイヤ溝
(82a)と第2ローラの凸条(83a)とによって各
ワイヤを挟持させる。次に、他方の仕分け装置(81)
において、必要に応じ第1ローラ(82)上に載置され
たワイヤ(W)の捩れや絡み合いをほぐしながら、一方
の仕分け装置(81)の第1ローラのワイヤ溝(82
a)に入れられた配列と同一になるように、各ワイヤを
第1ローラのワイヤ溝(82a)にそれぞれ入れ、第2
ローラの軸(87)を摺動溝(86b)、(86b)に
合致させて第2ローラ(83)を摺動させ、第1ローラ
のワイヤ溝(82a)と第2ローラの凸条(83a)と
によって各ワイヤを挟持させる。このようにして、束状
のワイヤ(W)の長さ方向のほぼ中央部において、一対
の仕分け装置(81)によってワイヤの捩れや絡み合い
をほぐした状態とする。
【0049】この状態に続き、仕分け装置(81)を互
いに離反する方向に移動させると、第1ローラ(82)
と第2ローラ(83)との回転に伴い、仕分け装置(8
1)、(81)の間において束状のワイヤの捩れが戻さ
れたり、絡み合いがほぐされる。そして、必要に応じ、
仕分け装置(81)、(81)の移動方向にあるワイヤ
の捩れを戻したり、絡み合いをほぐしたりする手作業を
行いつつ、ワイヤ(W)の一方の端近傍まで一方の仕分
け装置(81)を、ワイヤ(W)の他方の端近傍まで他
方の仕分け装置(81)を移動させる。この結果、ワイ
ヤ(W)の両端近傍にまで移動した各仕分け装置(8
1)、(81)からはみ出しているワイヤの端部は、所
定の配列順に整然と並んでおり、ワイヤの仕分けは完了
し、各ワイヤの端部の対応関係の判別確認を極めて容易
に行うことができる。そして、このような仕分け装置に
おいても、管理札を用いることができることはいうまで
もない。仕分けられたワイヤへの管理札の取り付け等に
ついては、前述したことと同様なことから詳細な説明は
省略する。
【0050】この構造の仕分け装置によれば、第1ロー
ラのワイヤ溝(82a)に入れられた各ワイヤを第2ロ
ーラの凸条(83a)で押さえるだけで、ワイヤがワイ
ヤ溝から出ることがなく仕分けが行われる。この構造の
仕分け装置は、仕分けるワイヤの最大径がワイヤ溝の幅
までに制限されるものの、構造が簡単であることから、
安価となる。
【0051】図18に示される仕分け装置(91)は、
図17と同様に第1ローラ(92)に所定幅のワイヤ溝
(92a)が円周方向に所定数並設され、第2ローラ
(93)に第1ローラ(92)のワイヤ溝(92a)に
はまり込む凸条(93a)が円周方向に並設されている
ものであって、さらに、仕分けられたワイヤに管理札
(94)を取り付けることができるようになっているも
のである。
【0052】この仕分け装置(91)においては、ベー
ス(95)に第1ローラ(92)を回転可能に支持する
左右の側枠(96)、(96)が立設されている。第1
ローラ(92)は軸付きローラであって、軸が側枠(9
6)、(96)に穿設された軸孔(96a)、(96
a)に軸通され、第1ローラ(92)が回転するように
なっている。また、左右の側枠(96)、(96)の上
端からU字状の摺動溝(96b)、(96b)が縦方向
に切り込まれており、第2ローラ(93)の軸(97)
が案内されるようになっている。第2ローラ(93)の
軸径は、前記側壁のU字状の摺動溝(96b)の幅とほ
ぼ同一とされている。
【0053】前記ベース(95)には、ウエッブ状の管
理札(94)の巻取体を保持する管理札ホルダー(9
8)、該管理札ホルダー(98)から引き出された管理
札をワイヤへの取付位置に供給する案内ローラ手段(9
9)と、管理札の分離板(100)と、ガイド板(10
1)とからなるガイド機構、管理札を所定長さで切断す
る切断手段(102)、細幅状粘着テープ(103)の
巻取体を保持する粘着テープホルダー(104)、該粘
着テープホルダー(104)から引き出された粘着テー
プ(103)を所定長さで切断する切断手段(105)
が配設されている。
【0054】前記管理札のホルダー(98)は、左側枠
の側方のベース(95)に配設されており、ホルダー
(98)にはウエッブ状の管理札(94)の巻取体が保
持されている。ここで用いられる管理札(94)として
は、例えば、図19に示すような倍幅の管理札が長手方
向中央で切断され、第1管理札(94a)と第2管理札
(94b)とされたそれぞれの裏面が重ね合わされて巻
取体とされているものがよい。このような巻取体は、倍
幅の管理札に、配線設計図等に基づきパソコン等により
情報処理し、各ワイヤの両端に取り付けるマーキングチ
ューブ、接続端子等の表示を所定の対応関係をもって順
次印字し、次いで、倍幅の管理札を適宜の切断装置によ
って長手方向に切断し、印字面がいずれも表になるよう
にして重ね合わせ、巻き取ることで得ることができるも
のである。前記ホルダー(98)の前方には、ベース
(95)に管理札の案内ローラ手段(99)が設けら
れ、該案内ローラ手段(99)の側方には、管理札の分
離板(100)が設けられ、該分離板(100)の側方
には、管理札のガイド板(101)が設けられている。
分離板(100)とガイド板(101)とは、第1ロー
ラ(92)の軸線と平行な同一線上に位置しており、ガ
イド板(101)は、第1ローラ(92)の前方位置で
あって分離板(100)と所定間隔離れて位置してい
る。
【0055】前記案内ローラ手段(99)は、ベース
(95)に固定された外枠(108)と、該外枠(10
8)内を摺動する内枠(109)を備え、外枠(10
8)に取り付けられた押さえネジ(110)によって内
枠(109)が摺動するようになっている。外枠(10
8)には第1案内ローラ(111)が設けられ、内枠
(109)には第2案内ローラ(112)が回転可能に
支持され、前記押さえネジ(110)を操作すること
で、第1案内ローラ(111)に第2案内ローラ(11
2)を押圧させたり離したりすることができる。第1案
内ローラ(111)と第2案内ローラ(112)の長さ
は、管理札(94)の幅よりも若干長く設定されてい
る。第1案内ローラ(111)の支軸は外枠(108)
を通り外方に延長され、該支軸にはつまみ(114)が
設けられている。
【0056】分離板(100)は、ベース(95)に設
けられた図示していない回動軸によって水平回動可能と
されており、分離板(100)の左端は2枚重ねの管理
札(94)を分離し易くするため、ナイフエッジ状とさ
れている。分離板(100)の前後面には、それぞれ案
内補助板(115)が所定間隔をもって取り付けられて
おり、分離板(100)と案内補助板(115)との間
で管理札(94)の案内溝(116)が形成されてい
る。案内溝(116)の底から分離板(100)の上辺
までの高さは、管理札(94)の幅とほぼ同一とされ、
案内溝(116)の底から案内補助板(115)の上辺
までの高さは、管理札(94)が安定して前進できる程
度に設定されている。分離板(100)の右端には、管
理札(94)の切断手段(102)が設けられている。
図18においてはノコギリ刃(117)と管理札押さえ
(118)とが設けられ、管理札(94)が幅方向に切
断できるようになっているが、これに限られるものでは
ない。そして、コイルスプリング(119)の一端がベ
ース(95)に係止され、他端が分離板(100)の後
面の案内補助板(115)に係止されており、分離板
(100)は、コイルスプリング(119)により回動
軸を中心に反時計方向に付勢され、分離板(100)の
後面側のベース(95)上に固定されたストッパー(1
20)に当接している(図20参照)。
【0057】ガイド板(101)と前記分離板(10
0)との間隔は、ノコギリ刃(117)による管理札
(94)の切断と分離板(100)の回動に支障がない
ように設定されている。なお、切断手段(102)は、
分離板(100)とは別にベース(95)上に設けても
よく、この場合は、分離板(100)はベース(95)
上に固定し、ガイド板(101)と分離板(100)と
の間隔は、切断手段(102)による管理札(94)の
切断に支障がないように設定すればよい。
【0058】ガイド板(101)の上辺には、ワイヤの
先端部を挿入する凹凸形状の切欠(101a)が並列し
て設けられており、該切欠(101a)によるガイド板
(101)の凹凸形状は、管理札(94)の山部と谷部
とによる方形波状と一致するように形成されている。ガ
イド板(101)の前後面には、それぞれ案内補助板
(121)、(121)が所定間隔をもって取り付けら
れており、ガイド板(101)と案内補助板(121)
との間で管理札(94)の案内溝(122)が形成され
ている。案内溝(122)の底からガイド板(101)
の上辺までの高さは、管理札(94)の幅に設定され、
案内溝(122)の底から案内補助板(121)の上辺
までの高さは、管理札(94)が安定して前進できる程
度に設定されている。ここにおいて、ガイド板(10
1)と前後の案内補助板(121)、(121)とは、
図21に示されるような構造を採用しており、ガイド板
(101)の後面の案内補助板(121)は前面の案内
補助板(121)よりは高く設定されており、ワイヤを
支えることのできる水平部(121a)が後方に張り出
している。
【0059】ガイド板(101)の右上部の前後面には
細幅状粘着テープを切断する第1切断手段(105
a)、第2切断手段(105b)がそれぞれ設けられて
いる。これらの切断手段は、図18、図20においては
ノコギリ刃(123a)、(123b)、バネ板(12
4a)、(124b)とからなるものとされているが、
これに限られるものではない。
【0060】ガイド板(101)の側方には、固定ボッ
クス(125)がベース(95)に固定されており、該
固定ボックス(125)上には、第1粘着テープホルダ
ー(104a)、第2粘着テープホルダー(104b)
が前後方向に列設されている。これらの粘着テープホル
ダー(104)には、粘着テープの巻取体が装着され、
該巻取体から粘着テープ(103)が引き出され、管理
札(94)の方形波状の山部に粘着テープ(103)を
押圧して接着させ、谷部が閉鎖できるようになってい
る。
【0061】次に、このようなワイヤの仕分け装置(9
1)を一台用いて束状のワイヤの仕分け作業の一例を示
す。2枚重ねにされた管理札(94)の巻取体をホルダ
ー(98)に装着する。そして、該巻取体から管理札
(94)を引き出し、第1案内ローラ(111)と第2
案内ローラ(112)間に導く。次いで、押さえネジ
(110)によって管理札(94)を第1案内ローラ
(111)と第2案内ローラ(112)とで挟む。そし
て、つまみ(114)を操作して、管理札(94)を送
り出し、分離板(100)に供給して、管理札(94)
を第1管理札(94a)と第2管理札(94b)とに分
離し、ガイド板(101)の管理札取り付け位置にまで
到達させる。管理札の取り付け位置においては、第1管
理札(94a)と第2管理札(94b)の方形波状とガ
イド板の切欠(101a)による凹凸形状とが合致する
ように位置決めされる。
【0062】次いで、仕分け装置(91)の第2ローラ
(93)を摺動溝(96b)、(96b)に沿って上方
に移動させ、側枠(96)、(96)から取り外す。そ
して、第1ローラ(92)上にワイヤ(W)の束の一端
部を載置し、載置されたワイヤの捩れや絡み合いをほぐ
しながら各ワイヤを第1ローラ(92)のワイヤ溝(9
2a)にそれぞれ入れ、第2ローラ(93)の軸(9
7)を摺動溝(96b)、(96b)に合致させて第2
ローラ(93)を摺動させ、第1ローラのワイヤ溝(9
2a)と第2ローラ(93)の凸条(93a)とによっ
て各ワイヤを挟持する。
【0063】そして、第1ローラのワイヤ溝(92a)
と第2ローラの凸条(93a)とによって各ワイヤを挟
持した状態において、例えば、ワイヤ(W)を前方に引
っ張ることで第1ローラ(92)、第2ローラ(93)
を回転させてワイヤ(W)を前方に送り出し、ワイヤの
配列順を維持してガイド板の切欠(101a)に仕分け
られたワイヤ(W)の先端部を入れる。
【0064】次に、第1粘着テープホルダー(104
a)に装着されている巻取体から第1切断手段(105
a)にまで引き出されている第1粘着テープ(103
a)をさらに引き出し、第1管理札(94a)の方形波
状の山部に押圧して接着させ、谷部を閉鎖する。第1切
断手段(105a)のバネ板(124a)と第2切断手
段(105b)のバネ板(124b)とが互いに接近す
るように挟み、第1粘着テープ(103a)をノコギリ
刃(123a)で切断する。そして、右手で第1管理札
(94a)と第2管理札(94b)とをガイド板(10
1)に押さえつけ、左手で管理札押さえ(118)とノ
コギリ刃(117)とを挟んで、分離板(100)を回
動軸を中心にコイルスプリング(119)に抗して時計
方向に回動させ、ノコギリ刃(117)によって第2管
理札(94b)と第1管理札(94a)とを切断し、所
定の長さの短冊状の管理札とする。この短冊状に切断さ
れた第1管理札(94a)が取り付けられた状態でガイ
ド板の切欠(101a)からワイヤ(W)を取り出し、
必要に応じ、仕分けられた各ワイヤ(W)に第1粘着テ
ープ(103a)の未接着部を接着させる。
【0065】そして、第1ローラのワイヤ溝(92a)
と第2ローラの凸条(93a)とによって各ワイヤを挟
持した状態において、仕分け装置の後方のワイヤの捩れ
や絡み合いをほぐしつつ、例えば、ワイヤ(W)を前方
に引っ張ることで第1ローラ(92)、第2ローラ(9
3)を回転させ、先端部に短冊状に切断された第1管理
札(94a)を取り付けたままワイヤ(W)を前方に引
き出す。なお、第1ローラ(92)と第2ローラ(9
3)は、手動で回転させるようにしてもよい。
【0066】第1ローラ(92)と第2ローラ(93)
とによる束状のワイヤ(W)の仕分けがほぼ終了する段
階で、仕分けられたワイヤ(W)をその配列順を維持し
てガイド板の切欠(101a)に入れる。次に、第2粘
着テープホルダー(104b)に装着されている巻取体
から第2切断手段(105b)にまで引き出されている
第2粘着テープ(103b)をさらに引き出し、第2管
理札(94b)の方形波状の山部に押圧して接着させ、
谷部を閉鎖する。第1切断手段(105a)のバネ板
(124a)と第2切断手段(105b)のバネ板(1
24b)とが互いに接近するように挟み、第2粘着テー
プ(103b)をノコギリ刃(123b)で切断する。
そして、ワイヤ(W)の後端部が第1ローラ(92)と
第2ローラ(93)から送り出された後、短冊状に切断
された第2管理札(94b)が取り付けられた状態でガ
イド板の切欠(101a)からワイヤ(W)を取り出
し、必要に応じ、仕分けられた各ワイヤ(W)に第2粘
着テープ(103b)の未接着部を接着させる。これに
よって、仕分けられたワイヤ(W)の両端部にはそれぞ
れ対応する第1管理札(94a)、第2管理札(94
b)が取り付けられていることになる。この場合、仕分
けの完了時に第2ローラ(93)を摺動溝(96b)、
(96b)から取り外す必要がない。その後、管理札
(94)に表示された加工情報等に基づき、マーキング
チューブの取り付け、接続端子の取り付け等を行えばよ
い。
【0067】このワイヤの仕分け装置(91)による束
状のワイヤの仕分けは、前述した方法だけでなく、一対
の仕分け装置(91)、(91)を用いて行うこともで
きる。この場合は、一対の仕分け装置は面対称となるよ
うに管理札の巻取体のホルダーと粘着テープの巻取体の
ホルダーを設け、仕分けられたワイヤの両端部に対応関
係にある管理札が取り付けられるようにすればよい。
【0068】すなわち、例えば、一方の仕分け装置(9
1)においては、第1管理札(94a)のみからなる巻
取体と第1粘着テープ(103a)を使用し、他方の仕
分け装置(91)においては、第2管理札(94b)の
みからなる巻取体と第1粘着テープ(103a)を使用
するようにする。一方の仕分け装置(91)において
は、第1管理札(94a)のみからなる巻取体をホルダ
ー(98)に取り付け、これをホルダー(98)から引
き出し、ガイド板(101)の所定位置にまで到達さ
せ、ガイド板の切欠(101a)による凹凸形状と第1
管理札(94a)の方形波状とを合致させる。また、第
1粘着テープホルダー(104a)に装着されている巻
取体から第1切断手段(105a)にまで第1粘着テー
プ(103a)を引き出しておく。他方の仕分け装置
(91)においても同様の作業を行い、それぞれの仕分
け装置(91)、(91)は、管理札および粘着テープ
が装着され、ワイヤへの取り付け準備状態となる。
【0069】そして、両仕分け装置(91)、(91)
とも第2ローラ(93)を摺動溝(96b)、(96
b)に沿って上方に移動させ、側枠(96)、(96)
から取り外す。次いで、一方の仕分け装置(91)の第
1ローラ(92)上にワイヤ(W)の束の長さ方向のほ
ぼ中央部を載置し、載置されたワイヤの捩れや絡み合い
をほぐしながら各ワイヤを第1ローラのワイヤ溝(92
a)にそれぞれ入れ、第2ローラ(93)の軸(97)
を摺動溝(96b)、(96b)に合致させて第2ロー
ラ(93)を摺動させ、第1ローラのワイヤ溝(92
a)と第2ローラの凸条(93a)とによって各ワイヤ
を挟持する。次に、他方の仕分け装置(91)におい
て、必要に応じ第1ローラ(92)上に載置されたワイ
ヤ(W)の捩れや絡み合いをほぐしながら、一方の仕分
け装置(91)の第1ローラのワイヤ溝(92a)に入
れられた配列と同一になるように、各ワイヤを第1ロー
ラのワイヤ溝(92a)にそれぞれ入れ、第2ローラ
(93)の軸(97)を摺動溝(96b)、(96b)
に合致させて第2ローラ(93)を摺動させ、第1ロー
ラのワイヤ溝(92a)と第2ローラの凸条(93a)
とによって各ワイヤを挟持する。このようにして、束状
のワイヤ(W)の長さ方向のほぼ中央部において、一対
の仕分け装置(91)、(91)によってワイヤの捩れ
や絡み合いをほぐした状態とする。
【0070】そして、束状のワイヤの仕分けは、一対の
仕分け装置(91)、(91)を移動させず、仕分け装
置(91)、(91)間においてワイヤ(W)を手で引
き出し、両仕分け装置(91)、(91)の第1ローラ
(92)、第2ローラ(93)を回転させるようにして
行えばよい。次いで、一方の仕分け装置(91)におい
て、仕分けられたワイヤ(W)の一端部を、その配列順
を維持してガイド板の切欠(101a)に入れる。そし
て、一方の仕分け装置(91)の第1粘着テープホルダ
ー(104a)に装着されている巻取体から第1切断手
段(105a)にまで引き出されている第1粘着テープ
(103a)をさらに引き出し、第1管理札(94a)
の方形波状の山部に押圧して接着させ、谷部を閉鎖す
る。そして、第1切断手段(105a)によって第1粘
着テープ(103a)を切断する。次いで、右手で第1
管理札(94a)とをガイド板(101)に押さえつ
け、左手で管理札押さえ(118)とノコギリ刃(11
7)とを挟んで分離板(100)を回動軸を中心にコイ
ルスプリング(119)に抗して時計方向に回動させ、
ノコギリ刃(117)によって第1管理札(94a)を
切断し、所定の長さの短冊状の管理札とする。この短冊
状に切断された第1管理札(94a)が取り付けられた
状態でガイド板の切欠(101a)からワイヤ(W)を
取り出し、必要に応じ、仕分けられた各ワイヤ(W)に
第1粘着テープ(103a)の未接着部を接着させる。
【0071】次に、仕分けられたワイヤ(W)の他端部
を、その配列順を維持して他方の仕分け装置のガイド板
の切欠(101a)に入れ、前述したと同様の作業を行
う。そして、短冊状に切断された第2管理札(94b)
が取り付けられた状態でガイド板の切欠(101a)か
らワイヤ(W)を取り出し、必要に応じ、仕分けられた
各ワイヤ(W)に第1粘着テープ(103a)の未接着
部を接着させる。その後、管理札(94)に表示された
加工情報等に基づき、マーキングチューブの取り付け、
接続端子の取り付け等を行えばよい。
【0072】図18に示すワイヤの仕分け装置(91)
においては、つまみ(114)を手で操作して第1案内
ローラ(111)を回転させたり、第1ローラ(9
2)、第2ローラ(93)をワイヤを引っ張ることで回
転させるものとしているが、これに限られるものではな
く、例えば、管理札(94)の巻取体から管理札(9
4)を送り出すために、管理札ホルダー(98)をモー
タ等の駆動手段によって回転させるようにしたり、第1
案内ローラの回転をモータ等の駆動手段によって行うよ
うにしてもよい。また、第1ローラをモータ等の駆動手
段によって回転させたりするようにしてもよい。このよ
うな場合には、作業者は、スイッチ等によって各駆動手
段を操作するようにすればよい。そして、管理札(9
4)が案内溝(122)に沿って案内され、その先端が
ガイド板(101)の右端近傍位置に供給され、ガイド
板の切欠(101a)の凹凸形状と管理札(94)の方
形波状とが合致した時に、例えば、光学検出手段によっ
て管理札の先端を検出し、管理札ホルダー(98)、第
1案内ローラ(111)の回転を停止させるように制御
するようにしてもよい。図18においては、前後の案内
補助板(121)、(121)、ガイド板(101)に
光電管等の光学的検出手段を取り付けたりするための穴
(126)が設けられている。
【0073】図18に示したワイヤの仕分け装置(9
1)は、左右の側枠のU字状の摺動溝(96b)、(9
6b)に第2ローラ(93)の軸(97)が摺動案内さ
れるようにしたものであるが、これに限られず、支持枠
に第2ローラが回転可能とされ、該支持枠が側枠に対し
摺動可能とされている前述した構造であってもよく、こ
のような構造については、図1等から明らかなことから
詳細な説明は省略する。
【0074】なお、図18に示すワイヤの仕分け装置に
おいて、ウエッブ状の管理札をガイド板に供給する構造
に代え、図8に示したような複数の短冊状の管理札をホ
ルダー内に重ね合わせて収容し、仕分けられた各ワイヤ
を管理札の谷部に入れ、方形波状の山部に巻取体から引
き出された粘着テープを押圧して接着させて谷部を閉鎖
し、ワイヤに管理札を取り付け、粘着テープを切断手段
によって切断するようにしてもよい。一台の仕分け装置
を用いて仕分けられたワイヤに短冊状の管理札を取り付
ける場合は、図6に示したようなホルダー内に対応関係
にある管理札を2枚一組として複数組重ね合わせて収容
し、該ホルダーを図18に示した仕分け装置のガイド板
の位置に設け、その右側方に粘着テープホルダーを一基
配設すればよい。このようなワイヤの仕分け装置を用い
た束状のワイヤの仕分けは、短冊状の管理札のワイヤへ
の取り付けを1つの粘着テープによって行うこと等が相
違する以外は、図18のワイヤの仕分け装置について詳
述したと同様なことから、詳細な説明は省略する。
【0075】また、このようなワイヤの仕分け装置の一
対を背面で向かい合わせて、束状のワイヤを仕分けるよ
うにしてもよい。この場合は、各仕分け装置のホルダー
内には、複数の管理札がそれぞれ所定の対応関係になる
ように収容されている。このようなワイヤの仕分け装置
における束状のワイヤの仕分けは、図18において詳述
したことにより容易に理解できることから、詳細な説明
は省略する。
【0076】なお、ワイヤの仕分け装置においては、ワ
イヤだけでなく、配管チューブ、光ファイバー等のワイ
ヤ状物も同様にして仕分けることができる。
【0077】
【発明の効果】この発明は、以上詳しく説明したように
構成されているので、以下に記載されるような効果を奏
する。すなわち、この発明のワイヤの仕分け装置によれ
ば、所定長さに切断されて束状とされているワイヤの捩
れや絡み合いを解き並列仕分けを容易に行うことがで
き、各ワイヤの両端部の対応関係の判別確認を極めて容
易に行うことができる。このため、例えば、ワイヤとし
て配線ワイヤを用いた場合、各配線ワイヤ端部に必要と
するマーキングチューブをはめたり、コネクタ等の接続
端子を取り付けたり、接続端子の取り付けられた配線ワ
イヤを素子等の端子へ取り付けたり、素子端子等とハン
ダ付け等の作業を容易に行うことができることになる。
従って、誤作業等がなく、作業が容易であって、取り扱
いやすく、作業時間の短縮が可能で、作業コストを下げ
ることができ経済的である。また、束状の同一色の配線
ワイヤの仕分けが容易であることから、色違いの配線ワ
イヤや番号等の付与した配線ワイヤを使用する場合のよ
うな在庫管理の複雑さや材料の無駄等といった欠点がな
い。なお、このワイヤの仕分け装置において仕分けられ
る配線ワイヤとしては、同一色にのものに限られず、色
違いのものであってもよく、このワイヤの仕分け装置は
配線ワイヤの種類を選ばないものである。
【図面の簡単な説明】
【図1】 この発明のワイヤの仕分け装置の一実施例を
示す分解斜視図である。
【図2】 図1に示すワイヤの仕分け装置の(a)はワ
イヤの仕分け前の状態、(b)は仕分け時の状態を示す
正面図である。
【図3】 図1に示すワイヤの仕分け装置による束状の
ワイヤの仕分け作業を説明するための概略図である。
【図4】 図1に示すワイヤの仕分け装置によって仕分
けられたワイヤの状態を示す斜視図である。
【図5】 図1に示すワイヤの仕分け装置によって仕分
けられたワイヤの端部へのマーキングチューブの差し込
み作業の説明図である。
【図6】 図1に示すワイヤの仕分け装置によって仕分
けられたワイヤの端部に取り付ける管理札の平面であ
る。
【図7】 図1に示すワイヤの仕分け装置によって仕分
けられたワイヤの端部に管理札を取り付けた状態を示す
概念斜視図である。
【図8】 短冊状の管理札を用いる場合の使用態様を説
明する概念斜視図である。
【図9】 短冊状の管理札のホルダーの説明図である。
【図10】 ウエッブ状の管理札を用いる場合の使用態
様を説明する概念斜視図である。
【図11】 管理札の他例を示す平面図である。
【図12】 図1に示すワイヤの仕分け装置において、
仕分け表示板を備えた形態を示す分解部分斜視図であ
る。
【図13】 この発明のワイヤの仕分け装置の他例を示
す斜視図である。
【図14】 この発明のワイヤの仕分け装置のさらに他
例を示す分解斜視図である。
【図15】 この発明のワイヤの仕分け装置のさらに他
例を示す分解斜視図である。
【図16】 この発明のワイヤの仕分け装置のさらに他
例を示し、(a)は正面図、(b)は第1ローラの斜視
図である。
【図17】 この発明のワイヤの仕分け装置のさらに他
例を示し、(a)は正面図、(b)は側面図である。
【図18】 この発明のワイヤの仕分け装置のさらに他
例を示す斜視図である。
【図19】 図18のワイヤの仕分け装置に使用する管
理札の一例を示す平面図である。
【図20】 図18のワイヤの仕分け装置における管理
札のガイド機構の部分拡大平面図である。
【図21】 図20におけるガイド板のA−A線端面図
である。
【符号の説明】
1 ワイヤの仕分け装置 2 第1ローラ 3 第1支持枠 4 第2ローラ 5 第2支持枠 6 凸条部 7 摺動溝 15 固定ネジ 20 管理札

Claims (10)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 第1ローラと、第2ローラと、第1ロー
    ラと第2ローラを接離する接離手段とを具備してなり、
    前記接離手段により第1ローラと第2ローラを接離可能
    とすることを特徴とするワイヤの仕分け装置。
  2. 【請求項2】 第1ローラと、第2ローラと、第1ロー
    ラと第2ローラを接離する接離手段と、第1ローラと第
    2ローラとの間隔固定手段とを具備してなり、前記接離
    手段により第1ローラと第2ローラを接離可能とし、間
    隔固定手段により第1ローラと第2ローラとを仕分ける
    ワイヤの径に対応した所定間隔に固定することを特徴と
    するワイヤの仕分け装置。
  3. 【請求項3】 第1支持体に第1ローラが回転可能に支
    持されるとともに、第1支持体には第2ローラの摺動案
    内部が設けられ、第2ローラには前記摺動案内部に沿っ
    て摺動する摺動子部が設けられてなり、該摺動子部を摺
    動案内部に合致させて摺動させることで、第1ローラに
    対し第2ローラが接離可能とされるとともに、前記摺動
    案内部から摺動子部を離脱させることで、第1支持体と
    第2ローラとが別体とされることを特徴とするワイヤの
    仕分け装置。
  4. 【請求項4】 第1支持体に第1ローラが回転可能に支
    持され、第2支持体に第2ローラが回転可能に支持され
    ており、第1支持体には摺動案内部が設けられ、第2支
    持体には前記摺動案内部に沿って摺動する摺動子部が設
    けられてなり、該摺動子部を摺動案内部に合致させて摺
    動させることで、第1ローラに対し第2ローラが接離可
    能とされるとともに、前記摺動案内部から摺動子部を離
    脱させることで、第1支持体と第2支持体とが別体とさ
    れることを特徴とするワイヤの仕分け装置。
  5. 【請求項5】 第1支持体に第1ローラが回転可能に支
    持され、第2支持体に第2ローラが回転可能に支持され
    ており、第1支持体には摺動案内部が設けられ、第2支
    持体には前記摺動案内部に沿って摺動する摺動子部が設
    けられるとともに、第1支持体には第2支持体を固定す
    る固定手段が配設されてなり、前記摺動子部を摺動案内
    部に合致させて摺動させ、第1ローラと第2ローラとを
    仕分けるワイヤの径に対応した所定間隔において前記固
    定手段により第1支持体に対し第2支持体を固定状態と
    し、固定手段による第1支持体と第2支持体との固定状
    態を解除し、前記摺動案内部から摺動子部を離脱させる
    ことで、第1支持体と第2支持体とが別体とされること
    を特徴とするワイヤの仕分け装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のワイヤの仕分け装置にお
    いて、第3支持体に第3ローラが回転可能に支持され、
    第2支持体には摺動案内部が設けられ、第3支持体には
    第2支持体の摺動案内部に沿って摺動する摺動子部が設
    けられるとともに、第2支持体には第3支持体を固定す
    る固定手段が配設されてなり、前記摺動子部を摺動案内
    部に合致させて摺動させ、第2ローラと第3ローラとを
    仕分けるワイヤの径に対応した所定間隔において前記固
    定手段により第2支持体に対し第3支持体を固定状態と
    し、固定手段による第2支持体と第3支持体との固定状
    態を解除し、前記摺動案内部から摺動子部を離脱させる
    ことで、第2支持体と第3支持体とが別体とされること
    を特徴とするワイヤの仕分け装置。
  7. 【請求項7】 第1ローラは、円周方向にワイヤ溝が並
    設されてなることを特徴とする請求項3、4または5記
    載のワイヤの仕分け装置。
  8. 【請求項8】 第2ローラは、第1ローラのワイヤ溝に
    はまり込む凸条が円周方向に並設されてなることを特徴
    とする請求項7記載のワイヤの仕分け装置。
  9. 【請求項9】 請求項7または8記載のワイヤの仕分け
    装置において、 第1支持体は、ベースに第1ローラを回転可能に支持す
    る左右の側枠が立設されてなるものであり、 前記ベースには、ウエッブ状の管理札の巻取体を保持す
    る管理札ホルダー、該管理札ホルダーから引き出された
    管理札をワイヤへの取付位置に供給するガイド機構、管
    理札を所定長さで切断する切断機構、細幅状粘着テープ
    の巻取体を保持する粘着テープホルダー、該粘着テープ
    ホルダーから引き出された粘着テープを所定長さで切断
    する切断機構が配設されてなることを特徴とするワイヤ
    の仕分け装置。
  10. 【請求項10】 請求項7または8記載のワイヤの仕分
    け装置において、 第1支持体は、ベースに第1ローラを回転可能に支持す
    る左右の側枠が立設されてなるものであり、 前記ベースには、所定数の短冊状の所定長さの管理札を
    収容する収容機構、細幅状粘着テープの巻取体を保持す
    る粘着テープホルダー、該粘着テープホルダーから引き
    出された粘着テープを所定長さで切断する切断機構が配
    設されてなることを特徴とするワイヤの仕分け装置。
JP10105825A 1998-03-31 1998-03-31 ワイヤの仕分け装置 Pending JPH11285756A (ja)

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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US6624533B1 (en) 1999-08-04 2003-09-23 Westerbeke Corporation Controlling generator power
KR101435198B1 (ko) * 2007-12-17 2014-08-29 두산인프라코어 주식회사 공작기계의 유압 공급장치
DE102022004519A1 (de) 2022-12-02 2024-06-13 Mercedes-Benz Group AG Einrichtung zum Bündeln von elektrischen Leitungen

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DE102022004519A1 (de) 2022-12-02 2024-06-13 Mercedes-Benz Group AG Einrichtung zum Bündeln von elektrischen Leitungen

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