JPH112856A - 電子ビューファインダを備えた銀塩カメラ - Google Patents

電子ビューファインダを備えた銀塩カメラ

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JPH112856A
JPH112856A JP9153616A JP15361697A JPH112856A JP H112856 A JPH112856 A JP H112856A JP 9153616 A JP9153616 A JP 9153616A JP 15361697 A JP15361697 A JP 15361697A JP H112856 A JPH112856 A JP H112856A
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Japan
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silver halide
shutter speed
electronic viewfinder
film
aperture
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JP9153616A
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English (en)
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Hironobu Mikoshiba
浩伸 御子柴
Haruki Nakayama
春樹 中山
Hiroyuki Horiuchi
啓行 堀内
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Konica Minolta Inc
Original Assignee
Konica Minolta Inc
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 電子ビューファインダを備えた銀塩カメラに
おいて、電子ビューファインダ側に複雑な絞り機構を設
けることなく、銀塩フィルム側の撮影シャッタ速度と等
しいシャッタ速度で電子ビューファインダの撮像を行う
ことを可能にする。 【解決手段】 入射光束を絞る際の絞り値を変化させる
ことが可能なフィルム用絞り手段212を有し、銀塩フ
ィルムに撮影を行う銀塩撮影手段200と、入射光束を
絞る際の絞り値を段階的に変化させることが可能な固体
撮像素子用絞り手段322を有し、固体撮像素子により
撮像した画像を表示する電子ビューファインダ手段30
0と、露出値から銀塩撮影手段のシャッタ速度を制御す
る制御手段100と、を備え、制御手段100は、銀塩
撮影手段のシャッタ速度に電子ビューファインダ手段の
シャッタ速度をほぼ合致させ、このシャッタ速度で適正
露出が得られるように電子ビューファインダ手段の固体
撮像素子用絞り手段の絞り値と撮像信号の増幅率とを制
御することを特徴とする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は撮影画像を確認する
ために電子ビューファインダを備えた銀塩カメラに関す
る。
【0002】
【従来の技術】銀塩フィルムに撮影を行う一般的なカメ
ラ(以下、銀塩カメラという)では、光学ファインダを
備えており、この光学ファインダにより撮影しようとす
る被写体の確認を行うように構成されている。
【0003】このような銀塩カメラでは、ビデオカメラ
やディジタルカメラなどとは異なり、実際に撮影した様
子を撮影直後に確認することができないという問題があ
った。
【0004】このような確認のため、固体撮像素子(C
CD等)と、この固体撮像素子で撮像した画像を撮影前
には動画,撮影直後には静止画として表示する液晶表示
装置(LCD等)からなる電子ビューファインダを銀塩
カメラに設けることも考えられる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】一般的な電子ビューフ
ァインダではアイリス絞りを備えおらず、CCDの電子
シャッタにより露出制御を行っている。このため、CC
Dの電子シャッタのシャッタ速度は、銀塩カメラ側のシ
ャッタ速度とは異なる速度になっていた。
【0006】このため、銀塩フィルム側とCCD側とで
同じシャッタ速度で撮影して動きの早い被写体の写り具
合を確認することや、ブレ具合を確認するといった使い
方をすることができない。
【0007】また、銀塩フィルムにはいくつかの感度
(ISO25,50,64,100,200,400,…)が存在しており、フィ
ルムの感度とCCDの感度が著しく異なる場合には両方
のシャッタ速度の違いは一層大きくなる。
【0008】尚、CCD側に絞り機構を設けることも可
能であるが、その場合には受光面積が銀塩フィルムより
小さいCCDでは、小さくなった分に応じて精度を向上
させる必要が生じる。
【0009】また、上述した銀塩フィルム感度の違いを
吸収するため、銀塩フィルム側よりも広い絞り値可変範
囲を有する絞り機構が必要になる。このため、CCD側
絞り装置が極めて高価格になり、大型化する問題が生じ
る。
【0010】本発明の目的は、上記技術的課題に鑑み、
電子ビューファインダを備えた銀塩カメラにおいて、電
子ビューファインダ側に複雑な絞り機構を設けることな
く、銀塩フィルム側の撮影シャッタ速度と等しいシャッ
タ速度で電子ビューファインダの撮像を行うことが可能
な電子ビューファインダを備えた銀塩カメラを提供する
ことにある。
【0011】
【課題を解決するための手段】そこで、本件出願の発明
者は上述した問題について鋭意研究を行い、電子ビュー
ファインダ側に複雑な絞り機構を設けることなく、銀塩
フィルム側の撮影シャッタ速度と等しいシャッタ速度で
電子ビューファインダの撮像を行っても適正な露出が得
られる新たな手法を見出した。
【0012】すなわち、上記課題を解決する本願発明は
以下に述べるようなものである。 請求項1記載の発明は、入射光束を絞る際の絞り値を
変化させることが可能なフィルム用絞り手段を有し、銀
塩フィルムに撮影を行う銀塩撮影手段と、固体撮像素子
により撮像した画像を表示する電子ビューファインダ手
段と、露出値から前記銀塩撮影手段のシャッタ速度を制
御する制御手段と、を備え、前記制御手段は、前記銀塩
撮影手段のシャッタ速度に電子ビューファインダ手段の
シャッタ速度をほぼ合致させ、このシャッタ速度で適正
露出が得られるように前記電子ビューファインダ手段の
撮像信号の増幅率を制御することを特徴とする電子ビュ
ーファインダを備えた銀塩カメラである。
【0013】この電子ビューファインダを備えた銀塩カ
メラでは、制御手段の制御により、銀塩撮影手段のシャ
ッタ速度に電子ビューファインダ手段のシャッタ速度を
ほぼ合致させ、このシャッタ速度で適正露出が得られる
ように電子ビューファインダ手段の撮像信号の増幅率を
制御している。
【0014】すなわち、露出値から決定された銀塩撮影
手段のシャッタ速度にほぼ等しくなるように電子ビュー
ファインダ手段側のシャッタ速度も連動して制御されて
おり、このシャッタ速度において、電子ビューファイン
ダ手段で適正露出が得られるように撮像信号の増幅率が
制御される。従って、銀塩フィルムの感度や銀塩フィル
ム側の絞り値にかかわらず、電子ビューファインダ側に
複雑な絞り機構を設けることなく、銀塩フィルム側の撮
影シャッタ速度とほぼ等しいシャッタ速度で電子ビュー
ファインダの撮像を行うことが可能になる。
【0015】従って、同等なシャッタ速度において、銀
塩フィルムと固体撮像素子との両方に適正な露出を与え
ることが可能になる。 請求項2記載の発明は、入射光束を絞る際の絞り値を
変化させることが可能なフィルム用絞り手段を有し、銀
塩フィルムに撮影を行う銀塩撮影手段と、入射光束を絞
る際の絞り値を段階的に変化させることが可能な固体撮
像素子用絞り手段を有し、固体撮像素子により撮像した
画像を表示する電子ビューファインダ手段と、露出値か
ら前記銀塩撮影手段のシャッタ速度を制御する制御手段
と、を備え、前記制御手段は、前記銀塩撮影手段のシャ
ッタ速度に電子ビューファインダ手段のシャッタ速度を
ほぼ合致させ、このシャッタ速度で適正露出が得られる
ように前記電子ビューファインダ手段の固体撮像素子用
絞り手段の絞り値と撮像信号の増幅率とを制御すること
を特徴とする電子ビューファインダを備えた銀塩カメラ
である。
【0016】この電子ビューファインダを備えた銀塩カ
メラでは、制御手段の制御により、銀塩撮影手段のシャ
ッタ速度に電子ビューファインダ手段のシャッタ速度を
ほぼ合致させ、このシャッタ速度で適正露出が得られる
ように電子ビューファインダ手段の撮像信号の増幅率と
固体撮像素子用絞り手段の絞り値とを制御している。
【0017】すなわち、露出値から決定された銀塩撮影
手段のシャッタ速度にほぼ等しくなるように電子ビュー
ファインダ手段側のシャッタ速度も連動して制御されて
おり、このシャッタ速度において、電子ビューファイン
ダ手段で適正露出が得られるように撮像信号の増幅率と
固体撮像素子用絞り手段の絞り値とが制御される。
【0018】この場合、電子ビューファインダ手段では
増幅率と絞り値との両方で適正露出が決定されるので、
固体撮像素子用絞り手段は簡易な段階的な絞り値を有す
るものでよい。
【0019】従って、銀塩フィルムの感度や銀塩フィル
ム側の絞り値にかかわらず、電子ビューファインダ側に
複雑な絞り機構を設けることなく、銀塩フィルム側の撮
影シャッタ速度とほぼ等しいシャッタ速度で電子ビュー
ファインダの撮像を行うことが可能になる。
【0020】従って、同等なシャッタ速度において、銀
塩フィルムと固体撮像素子との両方に適正な露出を与え
ることが可能になる。
【0021】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態例を
詳細に説明する。まず、図1を参照して本実施の形態例
で使用する電子ビューファインダを備えた銀塩カメラの
全体構成について説明する。図1は本発明の実施の形態
の電子ビューファインダを備えた銀塩カメラの全体の電
気的な概略構成を示す機能ブロック図である。
【0022】<電子ビューファインダを備えた銀塩カメ
ラの構成>この図1に示す本実施の形態例における電子
ビューファインダを備えた銀塩カメラは、各部を制御す
るCPU100と、CCDにより撮像して画像用LCD
に画像表示を行う電子ビューファインダ部200と、銀
塩フィルムに撮影を行う銀塩カメラ部300とに大別す
ることができる。
【0023】ここで、CPU100は各部を制御する制
御手段を構成しており、後述する各種制御を行ってい
る。また、所定の演算を行う演算手段をも構成してい
る。また、電源回路101は、図1に示す電子ビューフ
ァインダを備えた銀塩カメラ全体の各部に必要な+5
V、+3.3V、+15V、−9V等を、CPU100
からの指示に基づいて昇圧して生成している。
【0024】また、電子ビューファインダ部200は、
レンズ211、CCD用絞り212、撮像素子としての
CCD213等で構成される撮像光学系210と、レン
ズ駆動回路221、絞り駆動回路222、絞り位置検出
回路224、CCD駆動回路223等で構成される撮像
処理回路系220と、CCD213から得られるアナロ
グ画像信号を所定の増幅率で増幅するAGC回路250
と、A/D変換回路261、デジタル画像信号に画像処
理を施す信号処理回路262、画像蓄積用のメモリ26
3、D/A変換回路264で構成されるデジタル画像デ
ータ回路系260と、文字挿入回路271、LCD駆動
回路272、画像用LCD273、画像用LCD273
のためのバックライト274、画像用LCD273の位
置を検出する分離検出スイッチ275で構成される表示
系270と、により構成されている。
【0025】このような電子ビューファインダ部200
において、レンズ211、CCD用絞り212等の光学
系210を介して得られた光画像は、CCD213の受
光面に結像する。
【0026】また、このとき、このレンズ211及び絞
り212は、それぞれレンズ駆動回路221及び絞り駆
動回路222により駆動されている。また、絞り212
の絞り位置は絞り位置検出回路224により検出され
る。
【0027】レンズ駆動回路221は、例えばステッピ
ングモータにより構成され、CPU100の制御によっ
てレンズ位置を変化させ、被写体の光学的なピント面を
CCD213上に適正に合わせるものである。また、絞
り駆動回路222は、CPU100の制御によって光学
的に絞り値を変化させる。
【0028】CCD213から出力されるアナログ画像
信号は、またAGC回路250により利得の調整が行わ
れ、必要に応じてダイナミックレンジ拡大のためのニー
処理などが行われる。
【0029】そして、アナログ画像信号がA/D変換回
路261によってデジタル画像信号に変換された後、信
号処理回路262で輝度処理や色処理が施されてデジタ
ルビデオ信号(例えば、輝度信号(Y)と色差信号(C
r,Cb)に変換されて、メモリ263に記憶される。
【0030】メモリ263に記憶されるディジタルビデ
オ信号はD/A変換回路264によりアナログビデオ信
号に戻され、文字挿入回路271により所定の文字情報
がスーパーインポーズされ、画像用LCD273に表示
される。この際、通常はCCD213で得られた画像が
1フィールド若しくは1フレーム毎に更新されてリアル
タイムで表示されており、後述する銀塩カメラ部300
での撮影が行われた場合にはフィルム撮影時の画像が静
止画として表示される。このような制御は、CPU10
0の指示に基づいて行われる。
【0031】また、銀塩カメラ部300は、全体の電源
投入のための電源スイッチ311、撮影のための2段押
下のレリーズスイッチ312、ズームレンズ駆動のズー
ムスイッチ313、各種モード設定のためのモード設定
スイッチ314、日付設定のための日付設定スイッチ3
15、静止画表示から動画表示にするための静止画解除
スイッチ316、グリップ等に設けられたタッチセンサ
317、タッチセンサ317の状態を検出する検出回路
318、等で構成される操作表示系310と、レンズ3
21、フィルム用絞り兼用シャッタ322、J135や
IX−240等のフィルム323、フィルムデータ読取
回路324等で構成される撮像光学系320と、レンズ
駆動回路331、シャッタ駆動回路332、絞り値検出
回路334、フィルム駆動回路333等で構成される撮
影系330と、ストロボ制御回路341、Xeランプ3
42等で構成されるストロボ系340と、測光回路35
1と、測距回路361と、により構成されている。
【0032】このような銀塩カメラ部300において、
レンズ321、フィルム用絞り兼用シャッタ322等の
光学系320を介して得られた光画像は、フィルム32
3の受光面に結像する。
【0033】また、このとき、このレンズ321及び絞
り兼用シャッタ322は、それぞれレンズ駆動回路33
1及びシャッタ駆動回路332により駆動されている。
また、絞り兼用シャッタ322の絞り値は絞り値検出回
路333により検出される。
【0034】レンズ駆動回路331は、例えばステッピ
ングモータにより構成され、CPU100の制御によっ
てレンズ位置を変化させ、被写体の光学的なピント面を
フィルム323上に適正に合わせるものである。また、
シャッタ駆動回路332は、CPU100の制御によっ
て光学的に絞り値を変化させたり、シャッタの開閉を駆
動する。また、操作表示系310の操作により、CPU
100がフィルム駆動回路334にフィルム給送の駆動
を行わせる。この際に、測光回路351や測距回路36
1で得られた測光値や測距値を参照している。
【0035】また、測光回路351で得られた測光値が
所定の値未満である場合には、測距回路で得られた測距
値も参照してストロボ制御回路341にストロボ発光を
指示する。
【0036】<電子ビューファインダを備えた銀塩カメ
ラの露出制御原理>一般にカメラの露出演算は、露出値
(EV(Exposure Valueの略))により行われている。
【0037】ここで、 EV=AV+TV=BV+SV …(1) と表される。尚、ここで、AV:絞り値のAPEX値,
TV:シャッタ速度のAPEX値,BV:被写体輝度の
APEX値,SV:フィルム感度のAPEX値である。
また、このAPEX値の一例を示せば図2のようになっ
ている。
【0038】このような場合、銀塩カメラの露出演算
は、 EVfilm=AVfilm+TVfilm=BVfilm+SVfilm …(2) と表される。
【0039】また、同様にして電子ビューファインダの
露出演算は、 EVccd =AVccd +TVccd =BVccd +SVccd +GV …(3) と表される。尚、ここで、AV,TV,BVは上述した
ものと同等なものであるが、SVccd はCCD感度のA
PEX値,GVはCCDの撮像結果の増幅率(利得)の
APEX値である。
【0040】このような場合、被写体輝度は銀塩カメラ
と電子ビューファインダで同じであるのでBVfilm=B
Vccd とすると、上記(2)式と(3)式より、 AVfilm+TVfilm−SVfilm=AVccd +TVccd −SVccd −GV …(4) となる。
【0041】従って、増幅率のAPEX値GVは、 GV=TVccd −TVfilm+AVccd −AVfilm−SVccd +SVfilm …(5) と表すことができる。
【0042】ここで、銀塩カメラと電子ビューファイン
ダとでシャッタ速度を同一にするためには、TVccd =
TVfilm の条件が成立すればよい。従って、 GV=AVccd −AVfilm−SVccd +SVfilm …(6) という関係が成立するするように露出演算を行えばよい
ことを意味している。
【0043】ここで、GVのAPEX値の一例を示せば
図3のようになっている。尚、このAPEX値におい
て、CCDの光電変換量が飽和した後に1未満の増幅率
とすることが意味をなさないため、0より小さい値(倍
率で1未満)を設けていない。また、S/N比が悪い小
信号を増幅しても画像のノイズが目立つようになるた
め、この実施の形態例ではGVが3より大きい値を設け
ていない。
【0044】<電子ビューファインダを備えた銀塩カメ
ラの露出制御例>図4は開放絞り値F4で連続的に絞り
値が変化するアイリス絞りで構成された絞り兼用シャッ
タ322を用いた場合の銀塩カメラ部300において、
CPU100が有する露出制御用のプログラム線図であ
る。
【0045】このような絞り兼用シャッタ322におけ
るシャッタ開閉時刻と通過光束との関係は、中低速(例
えば、1/125秒より長時間側)の動きは台形波形
(図5(a))を示すが、高速(1/125秒以上)で
の動きは開動作と閉動作とが重なるようになるため三角
波形(図5(b),(c))を示すようになる。
【0046】この実施の形態例で用いた絞り兼用シャッ
タ322は1/125秒(図5(b))を境にして、台
形波形と三角波形とが切替わっている。一方、電子ビュ
ーファインダ部200の絞り212は、段階的に絞り値
が変化する絞りであり、この実施の形態例ではF4とF
11の2段切り替え方式のものを用いる。
【0047】また、電子ビューファインダ部200のシ
ャッタはCCD213の電子シャッタを用いることに
し、CCD213の感度はISO100相当(SVccd
=5)とする。
【0048】条件例1:このような条件において、銀塩
カメラ部300にISO400の感度を有するフィルム
(SVfilm=7)を使用した場合の電子ビューファイン
ダ部200の制御に関するプログラム線図を図6に示
す。
【0049】ここで、図6(a)に示すプログラム線図
では、絞り値をF11(AVccd =7)としているの
で、この値を上記(6)式に代入すると、 GV=7−AVfilm−5+7=−AVfilm+9 …(7) という関係式が成立する。
【0050】ここでは3≧GV≧0の条件の範囲内で線
を引くと、電子ビューファインダ部200のシャッタ速
度は1/250秒から1/500秒までF11で銀塩カ
メラ部300のシャッタ速度と同調できることがわか
る。
【0051】また、図6(b)に示すプログラム線図で
は、絞り値をF4(AVccd =4)としているので、こ
の値を上記(6)式に代入すると、 GV=4−AVfilm−5+7=−AVfilm+6 …(8) という関係式が成立する。
【0052】ここでは3≧GV≧0の条件の範囲内で線
を引くと、電子ビューファインダ部200のシャッタ速
度は低速秒時から1/250秒までF4で銀塩カメラ部
300のシャッタ速度と同調できることがわかる。
【0053】条件例2:このような条件において、銀塩
カメラ部300にISO100の感度を有するフィルム
(SVfilm=5)を使用した場合の電子ビューファイン
ダ部200の制御に関するプログラム線図を図7に示
す。
【0054】ここで、図7(a)に示すプログラム線図
では、絞り値をF11(AVccd =7)としているの
で、この値を上記(6)式に代入すると、 GV=7−AVfilm−5+5=−AVfilm+7 …(9) という関係式が成立する。
【0055】ここでは3≧GV≧0の条件の範囲内で線
を引くと、電子ビューファインダ部200のシャッタ速
度は1/125秒から1/350秒までF11で銀塩カ
メラ部300のシャッタ速度と同調できることがわか
る。
【0056】尚、1/350秒を超えて1/500秒ま
で(破線の部分)は同調できないため、電子ビューファ
インダ部200のシャッタ速度を銀塩カメラ部300の
シャッタ速度より早くせざるを得ない。
【0057】また、図7(b)に示すプログラム線図で
は、絞り値をF4(AVccd =4)としているので、こ
の値を上記(6)式に代入すると、 GV=4−AVfilm−5+5=−AVfilm+4 …(10) という関係式が成立する。
【0058】ここでは3≧GV≧0の条件の範囲内で線
を引くと、電子ビューファインダ部200のシャッタ速
度は低速秒時から1/125秒までF4で銀塩カメラ部
300のシャッタ速度と同調できることがわかる。
【0059】以上の条件1と条件2に示したように、電
子ビューファインダ部200側の絞り値のステップ数が
銀塩カメラ部300側の絞り値のステップ数より少ない
場合や、最大絞り値や最小絞り値が一致していない場合
であっても、上記(6)式が成立するように撮像信号の増
幅率(利得)を調整することで、シャッタ速度を広範囲
にわたって一致させることが可能になる。
【0060】また、常用フィルム感度(ISO100〜
400)の範囲においてシャッタ速度を広範囲に一致さ
せることが可能なように、電子ビューファインダ部20
0側の絞り212の最大絞り値及び最小絞り値を決定す
ることで、より効果的な動作を行うことが可能である。
【0061】尚、ここに示した以外の感度のフィルムを
用いた場合であっても、同様に上記(6)式が成立するよ
うに撮像信号の増幅率(利得)を調整することで、シャ
ッタ速度を広範囲にわたって一致させることが可能にな
る。
【0062】<電子ビューファインダを備えた銀塩カメ
ラの動作>ここで、図8のフローチャート参照して本発
明の第1の実施の形態例に関する電子ビューファインダ
を備えた銀塩カメラの一連の動作を説明する。
【0063】電源スイッチ311が操作されるとCPU
100は各部を初期化した後、CCD213の駆動,メ
モリ263の記憶と読み出し,画像用LCD273の表
示の一連の動作を開始させ、CCD213での撮像結果
を画像用LCD273に動画表示させる(図8S1)。
この動画表示により、撮影前の被写体確認が行える。
【0064】そして、CPU100はレリーズスイッチ
312の押下状態を監視しており、ここでは2段押下式
のレリーズスイッチ312の第1段目のS1の状態を監
視している(図8S2)。
【0065】S1が検出されたら、CPU100は測光
回路351及び測距回路361に指示を与えて測光及び
測距並びにこれらに基づいた必要な演算を実行する(図
8S3)。
【0066】そして、測光により得た露出値から、銀塩
撮影側の絞り値とシャッタ速度とをAEプログラム等に
従ってCPU100が決定する(図8S4)。そして、
この銀塩撮影側のシャッタ速度と同じ電子シャッタ速度
でCCD213を駆動した場合に適正露出になるように
CCD用絞り212の絞り値とAGC回路250の増幅
率とを決定する(図8S5)。
【0067】以上のような銀塩撮影側と電子ビューファ
インダ側の必要な演算が完了したら、CPU100はレ
リーズスイッチ312の2段目のS2の押下状態を監視
する(図8S6)。S2が検出されなければ再びS1を
監視する動作(図8S2)を続ける。
【0068】このS2検出の後、銀塩カメラ部300側
の絞り兼用シャッタ322を開き、これと並行してCC
D駆動回路223による電子シャッタの電荷掃き捨て動
作を停止して電荷の蓄積(露光)を開始させる(図8S
7)。
【0069】そして、所定の露光時間(シャッタ秒時)
が経過した後に、フィルム用絞り兼用シャッタ322を
閉じてフィルム露光を終了させると共に、同時にCCD
213の電荷蓄積を停止させてメモリに移動させる(図
8S8)よう、CPU100が各部に指示を与える。
【0070】このようにしてフィルム撮影とCCD撮像
とが完了した時点で、銀塩側と同じシャッタ速度で撮像
した画像データをメモリ263に記憶させ、これをフリ
ーズして画像用LCD273に表示し続けるよう、CP
U100が電子ビューファインダ部200の各部に指示
を与える(図8S9)。
【0071】これと並行して、CPU100はフィルム
駆動回路334にフィルムの給送や絞り兼用シャッタ3
22のチャージ等を指示し、次のフィルム撮影に備える
ようにする。
【0072】尚、静止画の画像表示に伴って、必要に応
じて、撮影に関するデータを文字挿入回路271により
文字情報として画像にスーパーインポーズして画像表示
を行うようCPU100が指示を与える。また、この静
止画としての画像表示は、次のフィルム撮影開始準備が
あるまで続けるようにする。
【0073】以上説明したような電子ビューファインダ
を備えた銀塩カメラでは、(1) 電子ビューファインダ部
200側の絞り値のステップ数が銀塩カメラ部300側
の絞り値のステップ数より少ない場合、(2) 電子ビュー
ファインダ部200と銀塩カメラ部300とで最大絞り
値や最小絞り値が一致していない場合、などに上述した
(6)式が成立するように撮像信号の増幅率(利得)を調
整することで、シャッタ速度を広範囲にわたって一致さ
せることが可能になる。
【0074】このため、銀塩フィルム側とCCD側とで
同じシャッタ速度で撮影することが可能になり、動きの
早い被写体の写り具合を確認することや、ブレ具合を確
認するといった使い方をすることができる。
【0075】また、常用フィルム感度(ISO100〜
400)の範囲においてシャッタ速度を広範囲に一致さ
せることが可能なように、電子ビューファインダ部20
0側の絞り212の最大絞り値及び最小絞り値を決定す
ることで、より効果的な動作を行うことが可能である。
【0076】更に、電子ビューファインダ部200側に
段階的な絞り機構を備えていない場合であっても、ある
一定の範囲であれば撮像信号の増幅率を調整すること
で、シャッタ速度を一致させることが可能になる。
【0077】
【発明の効果】以上実施の形態例及び実施例と共に詳細
に説明したように、この明細書記載の各発明によれば以
下のような効果が得られる。
【0078】請求項1記載の電子ビューファインダを
備えた銀塩カメラの発明では、制御手段の制御により、
銀塩撮影手段のシャッタ速度に電子ビューファインダ手
段のシャッタ速度をほぼ合致させ、このシャッタ速度で
適正露出が得られるように電子ビューファインダ手段の
撮像信号の増幅率を制御している。
【0079】すなわち、露出値から決定された銀塩撮影
手段のシャッタ速度にほぼ等しくなるように電子ビュー
ファインダ手段側のシャッタ速度も連動して制御されて
おり、このシャッタ速度において、電子ビューファイン
ダ手段で適正露出が得られるように撮像信号の増幅率が
制御される。
【0080】従って、銀塩フィルムの感度や銀塩フィル
ム側の絞り値にかかわらず、電子ビューファインダ側に
複雑な絞り機構を設けることなく、銀塩フィルム側の撮
影シャッタ速度と等しいシャッタ速度で電子ビューファ
インダの撮像を行うことが可能になる。このため、同等
なシャッタ速度において、銀塩フィルムと固体撮像素子
との両方に適正な露出を与えることが可能になる。
【0081】請求項2記載の電子ビューファインダを
備えた銀塩カメラの発明では、制御手段の制御により、
銀塩撮影手段のシャッタ速度に電子ビューファインダ手
段のシャッタ速度をほぼ合致させ、このシャッタ速度で
適正露出が得られるように電子ビューファインダ手段の
撮像信号の増幅率と固体撮像素子用絞り手段の絞り値と
を制御している。
【0082】すなわち、露出値から決定された銀塩撮影
手段のシャッタ速度にほぼ等しくなるように電子ビュー
ファインダ手段側のシャッタ速度も連動して制御されて
おり、このシャッタ速度において、電子ビューファイン
ダ手段で適正露出が得られるように撮像信号の増幅率と
固体撮像素子用絞り手段の絞り値とが制御される。
【0083】この場合、電子ビューファインダ手段では
増幅率と絞り値との両方で適正露出が決定されるので、
固体撮像素子用絞り手段は簡易な段階的な絞り値を有す
るものでよい。
【0084】従って、銀塩フィルムの感度や銀塩フィル
ム側の絞り値にかかわらず、電子ビューファインダ側に
複雑な絞り機構を設けることなく、銀塩フィルム側の撮
影シャッタ速度と等しいシャッタ速度で電子ビューファ
インダの撮像を行うことが可能になる。このため、同等
なシャッタ速度において、銀塩フィルムと固体撮像素子
との両方に適正な露出を与えることが可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態例で使用する電子ビューフ
ァインダを備えた銀塩カメラの構成を示す機能ブロック
図である。
【図2】露出値の決定の際の絞り値,シャッタ速度,被
写体輝度及びフィルム感度のAPEX値の一例を示す説
明図である。
【図3】露出値の決定の際の撮像信号の増幅率(利得)
のAPEX値の一例を示す説明図である。
【図4】本発明の実施の形態例の電子ビューファインダ
を備えた銀塩カメラにおける銀塩カメラ部側の露出制御
用のプログラム線図である。
【図5】銀塩カメラ部の絞り兼用シャッタの駆動の際の
様子を示すタイムチャートである。
【図6】本発明の実施の形態例の電子ビューファインダ
を備えた銀塩カメラにおいて、銀塩カメラ部にISO4
00の感度を有するフィルムを使用した場合の電子ビュ
ーファインダ部の制御に関するプログラム線図である。
【図7】本発明の実施の形態例の電子ビューファインダ
を備えた銀塩カメラにおいて、銀塩カメラ部にISO4
00の感度を有するフィルムを使用した場合の電子ビュ
ーファインダ部の制御に関するプログラム線図である。
【図8】本発明の実施の形態例の電子ビューファインダ
を備えた銀塩カメラの全体の動作を示すフローチャート
である。
【符号の説明】
100 CPU 101 電源回路 200 電子ビューファインダ部 211 レンズ 212 CCD用絞り 213 CCD 211 レンズ駆動回路 222 絞り駆動回路 223 CCD駆動回路 224 絞り位置検出回路 263 画像蓄積用メモリ 273 画像用LCD 300 銀塩カメラ部 311 電源スイッチ 312 レリーズスイッチ 315 データ用LCD 312 レンズ 322 フィルム用絞り兼用シャッタ 323 フィルム 331 レンズ駆動回路 332 シャッタ駆動回路 333 絞り値検出回路 341 ストロボ制御回路 342 Xeランプ

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入射光束を絞る際の絞り値を変化させる
    ことが可能なフィルム用絞り手段を有し、銀塩フィルム
    に撮影を行う銀塩撮影手段と、 固体撮像素子により撮像した画像を表示する電子ビュー
    ファインダ手段と、 露出値から前記銀塩撮影手段のシャッタ速度を制御する
    制御手段と、を備え、 前記制御手段は、前記銀塩撮影手段のシャッタ速度に電
    子ビューファインダ手段のシャッタ速度をほぼ合致さ
    せ、このシャッタ速度で適正露出が得られるように前記
    電子ビューファインダ手段の撮像信号の増幅率を制御す
    る、 ことを特徴とする電子ビューファインダを備えた銀塩カ
    メラ。
  2. 【請求項2】 入射光束を絞る際の絞り値を変化させる
    ことが可能なフィルム用絞り手段を有し、銀塩フィルム
    に撮影を行う銀塩撮影手段と、 入射光束を絞る際の絞り値を段階的に変化させることが
    可能な固体撮像素子用絞り手段を有し、固体撮像素子に
    より撮像した画像を表示する電子ビューファインダ手段
    と、 露出値から前記銀塩撮影手段のシャッタ速度を制御する
    制御手段と、を備え、 前記制御手段は、前記銀塩撮影手段のシャッタ速度に電
    子ビューファインダ手段のシャッタ速度をほぼ合致さ
    せ、 このシャッタ速度で適正露出が得られるように前記電子
    ビューファインダ手段の固体撮像素子用絞り手段の絞り
    値と撮像信号の増幅率とを制御する、 ことを特徴とする電子ビューファインダを備えた銀塩カ
    メラ。
JP9153616A 1997-06-11 1997-06-11 電子ビューファインダを備えた銀塩カメラ Pending JPH112856A (ja)

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JP9153616A JPH112856A (ja) 1997-06-11 1997-06-11 電子ビューファインダを備えた銀塩カメラ
US09/093,604 US6085048A (en) 1997-06-11 1998-06-09 Silver halide camera equipped with electronic viewfinder
EP98110721A EP0884630A3 (en) 1997-06-11 1998-06-10 Silver halide camera equipped with electronic viewfinder

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