JPH11285567A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JPH11285567A
JPH11285567A JP10091133A JP9113398A JPH11285567A JP H11285567 A JPH11285567 A JP H11285567A JP 10091133 A JP10091133 A JP 10091133A JP 9113398 A JP9113398 A JP 9113398A JP H11285567 A JPH11285567 A JP H11285567A
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JP10091133A
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English (en)
Inventor
Nobuaki Fukumoto
信明 福元
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Sanyo Bussan Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Bussan Co Ltd
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Publication date
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の図柄が変動表示される遊技機において、
興趣の飛躍的な向上を図る。 【解決手段】パチンコ機1の遊技盤2には第1種始動口
3及び大入賞口4が設けられ、遊技盤2の中央部分には
表示部13aを備えた表示装置13が組込まれている。
表示部13aには複数の図柄列が表示され、図柄列は複
数種類の主図柄によって構成されている。制御装置24
は、特定のリーチ状態となった後、変動表示中の少なく
とも一時期において、現在表示されている中図柄列の主
図柄を、その図柄と同じ主図柄あるいは異なる主図柄に
切換えるに際し、当該主図柄が、キャラクタの動作に連
動して軸体を中心として奥行き方向に回転するよう表示
制御を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の図柄が変動
表示され、その図柄の停止状態に応じて遊技者に有利な
状態と不利な状態とに切換えられるパチンコ機等の遊技
機に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、遊技機の一種として、複数種類の
図柄等を、予め定められた配列で変動表示するための変
動表示装置を備えたパチンコ機が知られている。
【0003】このパチンコ機では、表示装置での変動表
示停止時の表示図柄(停止図柄)に応じて、リーチ状態
を経た後に遊技者に有利な状態となる「特別遊技状
態」、リーチ状態を経た後に特別遊技状態とはならない
「外れリーチ状態」、又は、リーチ状態を経ず、かつ、
特別遊技状態ともならない「外れ状態」が発生させられ
る。停止図柄には、特別遊技状態を発生させるための特
別遊技図柄、外れリーチを発生させるための外れリーチ
図柄、及び、外れ状態を発生させるための外れ図柄があ
る。
【0004】前記のようなパチンコ機では、遊技者の操
作に応じて変化する遊技状況が、所定の条件を満たすこ
と(例えば、遊技球が始動口に入賞すること等)によっ
て、表示装置において、図柄の変動表示が開始される。
また、上記特別遊技図柄、外れリーチ図柄、及び、外れ
図柄の中から、遊技状況に応じた停止図柄が選択され
る。そして、その選択された停止図柄で前記変動表示が
停止させられる。ところで、図柄が変動表示されている
状態から停止表示される状態へと移行させる手法として
は、一般には、図柄をスクロールさせたり、図柄を切換
えたりといった技術が採用される。図柄のスクロールと
いうのは、特定の図柄が上方から下方(下方から上方で
もよいし、右方から左方でもよい)へと連続的に、か
つ、滑らかに変動する動作を指すものであり、例えばド
ラムが回転したり、LEDに表示された図柄が疑似的に
回転したりするものが含まれる。また、図柄の切換とい
うのは、表示される図柄が不連続に切換わる動作を指す
ものである。いずれのパターンにおいても、多くの場
合、図柄の停止直前においては、図柄の変動速度がゆっ
くりとしたものとなり、遊技者は、当該図柄に集中して
遊技を行うこととなる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところが、上記従来技
術においては、図柄の停止直前においては、時間の経過
とともに、単純に次の図柄が平面的に表示されるだけで
あり、しかも遊技者は、次にいかなる図柄が表示される
のかを容易に推測できてしまい、遊技の興趣を低下させ
てしまう場合があった。特に、上記の不具合は、リーチ
遊技状態において特に顕著なものとなる。
【0006】例えば、3つの図柄が横方向に1列に可変
表示される場合において、右・左の図柄がともに、
「7」、「7」で停止表示されたとする。このときの状
態は、リーチ状態であり、もしも中央の図柄が「7」で
停止表示されれば、上述した「特別遊技状態」へと移行
する。このようなリーチ状態において、中央の図柄が
「1」→「2」→「3」→・・・といった具合にゆっく
りとスクロール変動した場合を考えてみると、遊技者
は、当該変動している図柄を集中して視認することとな
る。そして、当該図柄が「7」に近づいた場合におい
て、それまでと同様、図柄が単に平面的にスクロール変
動しただけでは、何らの変化も起こりえず、遊技者はた
だ単に「7」で停止することを待つことを期待するのに
とどまっていた。その結果、面白味が半減してしまい、
上述したように遊技の興趣が低下してしまうおそれがあ
った。
【0007】また、前記スクロール変動中においては、
「6」の次には「7」が表示されるのが明らかであるた
め、遊技者は、「6」の表示が終了した後には、単純
に、まもなく「7」が表示されるものと確信してしまい
がちとなってしまう。従って、遊技者にとっては次に何
が表示されるのかというわくわく感がそがれてしまい、
かかる点でも遊技内容に盛り上がりの欠けたものとなっ
てしまうおそれがあった。
【0008】さらに、この場合、図柄は変動するもの
の、図柄の表示態様については平面的で、何ら特別な変
化が起こるわけではなく、かかる点で、興趣の向上が望
まれていた。一方、図柄を、一時的に拡大表示したり、
縮小表示したりすることも考えられるが、それだけでは
興趣の向上を図ることができるとはいいきれない。
【0009】本発明は、上述した問題に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、複数の図柄が変動表示さ
れ、その図柄の停止状態に応じて遊技者に有利な状態と
不利な状態とに切換えられる遊技機において、興趣の飛
躍的な向上を図ることのできる遊技機を提供することに
ある。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明においては、複数の図柄が変
動表示され、その図柄の停止状態に応じて遊技者に有利
な状態と不利な状態とに切換えられる遊技機において、
前記変動表示中の少なくとも一時期において、現在表示
されている図柄を、その図柄と同じ図柄あるいは異なる
図柄に切換えるに際し、その表示状態における奥行き方
向に図柄が移動するよう表示制御を行うことをその要旨
としている。
【0011】また、請求項2に記載の発明では、複数の
図柄が変動表示され、その図柄の停止状態に応じて遊技
者に有利な状態と不利な状態とに切換えられる遊技機に
おいて、前記図柄とは別に当該図柄に対し疑似的に変形
を促す動作を行うキャラクタを表示可能とし、前記変動
表示中の少なくとも一時期において、前記キャラクタの
動作に連動して現在表示されている図柄を、その図柄と
同じ図柄あるいは異なる図柄に切換えるに際し、その表
示状態における奥行き方向に図柄が移動するよう表示制
御を行うことをその要旨としている。
【0012】さらに、請求項3に記載の発明では、請求
項1又は2に記載の遊技機において、前記表示制御に際
しては、軸体を表示するとともに、前記図柄が前記軸体
を中心として奥行き方向に回転するよう表示制御を行う
ことをその要旨としている。なお、本発明における奥行
き方向というのは、表示状態における奥行き方向を指す
ものであって、単なる奥行き方向のみならず、手前方向
(遊技者向きの方向)への移動も含む(もちろん往復移
動も含む)ことはいうまでもない。
【0013】(作用)上記請求項1に記載の発明にかか
る遊技機によれば、複数の図柄が変動表示され、その図
柄の停止状態に応じて遊技者に有利な状態と不利な状態
とに切換えられる。
【0014】このような遊技機において、前記変動表示
中の少なくとも一時期において、現在表示されている図
柄が、その図柄と同じ図柄あるいは異なる図柄に切換え
られるに際し、その表示状態における奥行き方向に図柄
が移動するよう表示制御が行われる。
【0015】このため、遊技者は、ただ単に遊技者に有
利な状態で図柄が停止することを期待するのみならず、
図柄が奥行き方向に移動するという表示態様を楽しむこ
ととなり、結果として面白味が増す。また、図柄が奥の
方に移動した場合に図柄が切換えられるような場合に
は、次に何が表示されるのかというわくわく感が生じ、
より一層面白味が増す。
【0016】また、請求項2に記載の発明によれば、図
柄とは別に当該図柄に対し疑似的に変形を促す動作を行
うキャラクタが表示されうる。そして、図柄の変動表示
中の少なくとも一時期において、キャラクタの動作に連
動して現在表示されている図柄が、その図柄と同じ図柄
あるいは異なる図柄に切換えられるに際し、その表示状
態における奥行き方向に図柄が移動するよう表示制御が
行われる。
【0017】そのため、遊技者は、あたかもキャラクタ
の動作によって図柄が奥行き方向に移動しているかの如
き感覚を覚え、これにより、さらに一層面白味が増す。
【0018】さらに、請求項3に記載の発明によれば、
請求項1、2に記載の発明の作用に加え、前記表示制御
に際しては、軸体が表示されるとともに、前記図柄が前
記軸体を中心として奥行き方向に回転するよう表示制御
が行われる。
【0019】従って、遊技者は、図柄の軸体を中心とし
た回転動作を堪能しうる。また、図柄が前記軸体の存在
に基づいて視認されない状態となったときに図柄の切換
が行われるような場合には、遊技者は、図柄の切換わる
瞬間を視認しえず、その後、図柄が軸体の陰から現れる
ような感覚を覚える。そのため、より一層面白味が増
す。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明における遊技機
を、第1種始動口付パチンコ遊技機(以下、単に「パチ
ンコ機」という)に具体化した一実施の形態を、図面に
基づいて詳細に説明する。
【0021】図1に示すように、パチンコ機1の遊技盤
2には、第1種始動口3及び大入賞口4が設けられてい
る。第1種始動口3は、遊技球5の通路を備えており、
その通路入口には羽根6が開閉可能に支持されている。
大入賞口4の奥には、シーソー7が設けられており、そ
の右側にはVゾーン8が、左側には入賞通路9が設けら
れている(左右逆でもよい)。そして、大入賞口4に入
賞した遊技球5は、シーソー7上を転がって、Vゾーン
8又は入賞通路9のいずれか一方を通って図示しない入
賞球処理装置の方へと導かれる。また、大入賞口4の前
には、シャッタ11が設けられている。このシャッタ1
1は、大入賞口4の側部に設けられた大入賞口用ソレノ
イド12により作動させられ、大入賞口4を開閉する。
詳しくは、当該ソレノイド12が励磁状態となることに
より、シャッタ11が略水平に傾き、これにより大入賞
口4が開かれる。また、ソレノイド12が非励磁状態と
なることにより、シャッタ11が略垂直状態となり、こ
れにより大入賞口4は閉鎖される。
【0022】前記大入賞口4の一側部には、シーソー用
ソレノイド10が設けられている。シーソー用ソレノイ
ド10は通常、非励磁状態となっており、この状態にお
いては、遊技球5がVゾーン8を通過するようにシーソ
ー7を傾けている。また、シーソー用ソレノイド10が
励磁状態となることにより、シーソー7は、遊技球5が
入賞通路9を通過するように傾動させられる。本実施の
形態では、シャッタ11が開状態において、遊技球5が
1つでもVゾーン8を通過した場合には、シーソー用ソ
レノイド10が励磁される。そして、シャッタ11が閉
じられることにより、シーソー用ソレノイド10が非励
磁状態となる。
【0023】遊技盤2の中央部分には、特別図柄表示装
置(以下、単に「表示装置」という)13が組込まれて
いる。表示装置13は、液晶ディスプレイ(LCD)よ
りなる表示部13aを備えており、ここに複数の図柄列
が表示される。図2に示すように、本実施の形態では、
これらの図柄列として左図柄列14、中図柄列15及び
右図柄列16の3つの図柄列が表示されるが、それ以外
の数の図柄列が表示されてもよい。前記表示部13aに
は、その下部において、大当たりラインを構成する表示
領域が備えられている。
【0024】各図柄列14〜16は、基本的には、図
2,3に示すように、複数種類(12種類)の主図柄1
7A〜17Lによって構成されている。各主図柄17A
〜17Lは、基本的には皿に盛られた魚等の絵と、
「一」〜「十二」の数字との組合せによって構成されて
おり、「一」〜「十二」の数字は、昇順に配列されてい
る。より詳しくは、「一」が「タイ」の絵と、「二」が
「ウズラ」の絵と、「三」が「カッパ」の絵と、「四」
がヒラメの絵と、「五」が「プリン」の絵と、「六」が
「サザエ」の絵と、「七」が「女の子」の絵と、「八」
が「タコ」の絵と、「九」が「キツネ」の絵と、「十」
が「クジラ」の絵と、「十一」が「タケノコ」の絵と、
「十二」が「カニ」の絵と組み合わされている。これら
の主図柄17A〜17Lは、特別遊技図柄としての大当
たり図柄、外れリーチ図柄及び外れ図柄のいずれかにな
りうる(これらについては後述する)。
【0025】各々の図柄列14〜16においては、あた
かも回転寿司店における複数の(3つの)回転テーブル
上に載置されたように表示される主図柄17A〜17L
が、テーブルとともに回転可能に表示される。なお、回
転表示される都合上、各図柄列14〜16には、大当た
りラインに配置表示される主図柄17A〜17L以外に
も、大当たりラインとは無関係の複数の主図柄17A〜
17Lが表示されるようになっている(例えば次に大当
たりラインに並びうる主図柄17A〜17Lや、既に大
当たりラインに並んだ後の主図柄17A〜17L等)。
しかし、このような表示態様に何ら限定されるものでは
なく、例えば各図柄列14〜16に1つずつの主図柄1
7A〜17Lが表示される態様であってもよい。
【0026】図4(a)に示すように、表示装置13の
表示部13aでは、各図柄列14〜16の図柄変動(回
転変動)が、遊技球5の第1種始動口3への入賞に基づ
いて開始させられる。また、大当たり図柄、外れリーチ
図柄、外れ図柄の中から1つが選択され、これが停止図
柄として設定される。停止図柄とは、各図柄列14〜1
6が図柄変動を停止したときに表示される図柄である。
本実施の形態では、図柄変動は、左図柄列14、右図柄
列16、中図柄列15の順に停止させられるが、これは
あくまでも1例にすぎず、別の順序で停止させられるよ
うにしてもよい。
【0027】図4(b)は、表示部13aにおける大当
たり報知画面を示す図であって、大当たり状態が発生し
たときに、それを再度遊技者に報知させるものである。
同図に示すように、大当たり図柄は、リーチ状態を経た
後、遊技者に有利な特別遊技状態としての大当たり状態
を発生させるための図柄である。詳しくは、全ての図柄
列14〜16の変動が停止させられたとき、表示されて
いる主図柄17A〜17Lの組合せが、予め定められた
大当たりの組合せ、すなわち、同一種類の主図柄17A
〜17Lが大当たりラインに沿って並んでいるときの同
主図柄17A〜17Lの組合せ(例えば、同図に示すよ
うに、「一」、「一」、「一」の主図柄17A)となる
場合がある。この組合せを構成する図柄が「大当たり図
柄」である。大当たりの組合せが成立すると、特別電動
役物が作動し(大入賞口4が開かれ)、遊技者にとって
有利な大当たり状態の到来、すなわち、より多くの賞球
を獲得することが可能となる。
【0028】また、図5(a),(b)、図19
(a),(b)に示すように、リーチ状態とは、大当た
り直前の状態をいう。リーチ状態には、右図柄列16の
図柄変動が、大当たりライン上において左図柄列14の
停止図柄と同一種類の図柄で停止する状態が含まれる。
図に示す例では、大当たりラインが、表示部13aの下
部において水平方向へ延びるように位置しており、か
つ、同ライン上で停止している左・右両図柄列14,1
6の主図柄17A〜17Lが共に「一」の付された主図
柄17Aとなっている。
【0029】上記のリーチ状態には、中図柄列15の図
柄変動が、最終的に左・右両図柄列14,16の停止図
柄と同一種類の図柄(大当たり図柄)で停止して大当た
り状態になるもの以外にも、異なる種類の図柄(これを
「外れリーチ図柄」という)で停止して、大当たり状態
とならないもの(以下、「外れリーチ状態」という)が
含まれる。さらには、中図柄列15の図柄変動が一旦停
止した後、同一種類の主図柄17A〜17Lが大当たり
ラインに沿って並んだ状態で、再度全図柄列が変動し、
その後全図柄列14〜16の主図柄17A〜17Lが同
時に停止するような場合(再変動全回転リーチとも称さ
れる)も含まれる。
【0030】さらに、前述した各図柄列14〜16での
図柄変動に加え、図2(a),(b)に示すように、主
図柄17A〜17Lとは別の、複数種類(本実施の形態
では2種類)のキャラクタが表示部13aに表示され
る。本実施の形態におけるキャラクタとしては、寿司屋
の源さんGC及びカンナちゃんKCが設定されている。
本実施の形態では、遊技中において所定の条件が満たさ
れる毎に、源さんGC及びカンナちゃんKC間でのキャ
ラクタの入れ替えが行われるようになっている。上記リ
ーチ状態においては、各キャラクタに対応した種々のリ
ーチパターンが設定されている。リーチパターンとして
は、図6に示すように、キャラクタが源さんGCの場合
においては「ノーマルリーチ」、「握りリーチ」、「仕
入れリーチ」、「出前リーチ」が設定され、キャラクタ
がカンナちゃんKCの場合においては「ノーマルリー
チ」、「玉突きリーチ」、「ハンマーリーチ」、「いけ
すリーチ」が設定されている。これらリーチパターンの
うち、「ノーマルリーチ」以外のリーチパターンは、い
わゆる「スーパーリーチ」と称されるものである。「ス
ーパーリーチ」の動作が開始された場合には、「ノーマ
ルリーチ」の場合に比べて、大当たり状態が発生する期
待値(大当たり期待値)が高くなるようになっている。
また、「スーパーリーチ」においても、各リーチパター
ンによって大当たり期待値が異なったものとなってい
る。なお、上記各リーチパターンの動作状態等について
は後述することとする。
【0031】遊技球5の第1種始動口3への入賞に基づ
いて各図柄列14〜16の図柄変動が開始させられるこ
とはすでに説明したが、この変動表示中にさらに遊技球
5が第1種始動口3に入賞した場合には、その分の変動
表示は、現在行われている変動表示の終了後に行われ
る。つまり、変動表示が待機(保留)される。この保留
される変動表示の最大回数は、パチンコ機の機種毎に決
められている。本実施の形態では保留最大回数が4回に
設定されているが、これに限られるものではない。
【0032】図1に示すように、表示装置13におい
て、表示部13aの上方には、発光ダイオード(LE
D)からなる保留ランプ18a,18b,18c,18
dが組み込まれている。保留ランプ18a〜18dの数
は、前述した保留最大回数と同じ(この場合4個)であ
る。保留ランプ18a〜18dは、変動表示の保留毎に
点灯させられ、その保留に対応した変動表示の実行に伴
い消灯させられる。このほかにも、パチンコ機1の複数
箇所には、遊技効果を高めるための各種ランプが取付け
られている。これらのランプは、遊技の進行に応じて点
灯状態(消灯、点灯、点滅等)が変えられる。さらに、
パチンコ機1には、遊技の進行に応じて効果音を発生す
る図示しないスピーカが設けられている。
【0033】遊技者の操作に応じて変化するパチンコ機
1の遊技状態を検出するべく、本実施の形態では、遊技
盤2には、始動口用スイッチ21、Vゾーン用スイッチ
22及びカウントスイッチ23がそれぞれ取付けられて
いる。始動口用スイッチ21は、遊技球5の第1種始動
口3への入賞を検出し、Vゾーン用スイッチ22は遊技
球5の大入賞口4のうちのVゾーン8への入賞を検出
し、カウントスイッチ23は、遊技球5の大入賞口4へ
の入賞を検出する。
【0034】本実施の形態では、各スイッチ21〜23
の検出結果に基づきソレノイド10,12、表示装置1
3、各保留ランプ18a〜18d等をそれぞれ駆動制御
するために制御装置24が設けられている。制御装置2
4は、読み出し専用メモリ(ROM)、中央処理制御装
置(CPU)、ランダムアクセスメモリ(RAM)等を
備えている。ROMは所定の制御プログラムや初期デー
タを予め記憶しており、CPUはROMの制御プログラ
ム等に従って各種演算処理を実行する。RAMは、CP
Uによる演算結果を、図7に示す図柄乱数バッファ31
〜36、図8に示す図柄乱数エリア41(i)〜45
(i)、図9に示す停止図柄エリア46〜48等に一時
的に記憶する。
【0035】図7に示すように、図柄乱数バッファは、
左・中・右の3つの外れ図柄乱数バッファ31,32,
33と、左・中・右の3つの外れリーチ図柄乱数バッフ
ァ34,35,36とによって構成されている。図8に
示すように、図柄乱数エリアは、5つの内部乱数エリア
41(i)と、5つの外れリーチ乱数エリア42(i)
と、5つの左外れ図柄乱数エリア43(i)と、5つの
中外れ図柄乱数エリア44(i)と、5つの右外れ図柄
乱数エリア45(i)とによって構成されている。i
は、5つずつ存在する各図柄乱数エリアを区別するため
のものであり、「0」、「1」、「2」、「3」、
「4」の値をとる。iの各値は、保留されている変動表
示の回数に対応している。また、図9に示すように、停
止図柄エリアは、左・中・右の各停止図柄乱数エリア4
6,47,48によって構成されている。
【0036】次に、前記のように構成されたパチンコ機
1の作用及び効果について説明する。図11から図18
のフローチャートは、制御装置24によって実行される
各種ルーチンを示している。これらのルーチンの処理
は、カウンタ群及び入賞判定フラグFE等に基づいて実
行される。カウンタ群は、ラウンドカウンタCR、保留
カウンタCH、入賞カウンタCE、内部乱数カウンタC
I、外れリーチ乱数カウンタCO、大当たり図柄乱数カ
ウンタCB、左・中・右の各図柄乱数カウンタCDL,
CDC,CDR及びリーチ種別決定カウンタCV等より
なっている。
【0037】なお、ラウンドカウンタCRは、ラウンド
回数をカウントするためのものであり、入賞カウンタC
Eは大入賞口4への遊技球5の入賞個数をカウントする
ためのものである。また、保留カウンタCHは変動表示
の保留回数をカウントするためのものであり、「0」,
「1」,「2」,「3」,「4」の値を順にとる。これ
らの値は、前述した図柄乱数エリア41(i)〜45
(i)の「(i)」に対応している。従って、CH=0
は、保留されていない状態を意味する。図10に示すよ
うに、内部乱数カウンタCIは、表示装置13での大当
たり状態を決定するためのものである。また、外れリー
チ乱数カウンタCOは外れリーチ状態時の表示を行うか
否かを決定するためのものであり、大当たり図柄乱数カ
ウンタCBは大当たり図柄を決定するためのものであ
る。これらのカウンタCI,CO,CBはそれぞれ所定
時間(例えば「2ms」)毎に値を所定範囲内で更新す
る。各値は、所定の条件に従って乱数として読み出され
る。また、各カウンタCI,CO,CBは、各値がそれ
ぞれ特定の値になった場合に、初期値に戻すようになっ
ている。
【0038】左・中・右の各図柄乱数カウンタCDL,
CDC,CDRは、停止図柄等を決定するためのもので
ある。左図柄乱数カウンタCDLは、所定時間(例えば
「2ms」)毎に値を所定範囲内で更新し、特定の値に
なると初期値に戻す。中図柄乱数カウンタCDCは、左
図柄乱数カウンタCDLが一巡する毎に値を所定範囲内
で更新し、特定の値になると初期値に戻す。右図柄乱数
カウンタCDRは、中図柄乱数カウンタCDCが一巡す
る毎に値を所定範囲内で更新し、特定の値になると初期
値に戻す。
【0039】また、図6に示すリーチ種別決定カウンタ
CVは、上述した複数種類のリーチパターンのうちの1
つを選択するために用いられるものであり、上述したキ
ャラクタに応じて、例えば左図柄乱数カウンタCDLが
一巡する毎に値(乱数値)を更新し、特定の値になると
初期値に戻す。ただし、各リーチパターンには重み付け
がなされており、各リーチパターンの選択される確率は
個々に異なったものとなっている。また、本実施の形態
においては、大当たりとなる場合(大当たり時)と、外
れとなる場合(外れリーチ時)とで各リーチパターンの
選択される確率は個々に異なったものとなっている。
【0040】さらに、表示されるキャラクタによって
も、すなわち、表示されているキャラクタが源さんGC
であるか、カンナちゃんKCであるかによっても、各リ
ーチパターンの選択される確率が異なっている。例え
ば、表示されているキャラクタがカンナちゃんKCの場
合には、源さんGCが表示されている場合に比べて「ス
ーパーリーチ」が選択される確率は高いものとなってい
る。ただし、これはあくまでも一例であって、上記とは
逆の関係となっていてもよいし、各リーチパターンの選
択される確率は任意である。
【0041】併せて、入賞判定フラグFEは、Vゾーン
への入賞の有無を判定するために用いられるものであ
る。同フラグFEは、入賞なしの場合に「0」に設定さ
れ、入賞ありの場合に「1」に設定される。
【0042】さて、図11のフローチャートは、上述し
た各カウンタCI,CO,CB,CL,CDL,CD
C,CDR,CVの更新後に、図柄乱数カウンタCD
L,CDC,CDRの値(乱数)の組合せを分別し(振
分け)、その振分けられた値を対応する図柄乱数バッフ
ァ31〜36に格納するための「乱数振分けルーチン」
を示している。このルーチンは、パチンコ機1の電源投
入後、所定時間(2ms)毎に実行される。このルーチ
ンが開始されると、制御装置24はまずステップS1に
おいて、内部乱数カウンタCI、外れリーチ乱数カウン
タCO、大当たり図柄乱数カウンタCBにそれぞれ
「1」を加算する(更新する)。
【0043】また、ステップS2において、左図柄乱数
カウンタCDLに「1」を加算する。中・右図柄乱数カ
ウンタCDC,CDRに関しては、それぞれ左・中図柄
乱数カウンタCDL,CDCの値に応じて更新処理を行
う。詳しくは、左図柄乱数カウンタCDLが初期値に戻
されるタイミングであれば中図柄乱数カウンタCDCに
「1」を加算し、それ以外のタイミングであれば同カウ
ンタCDCの値を維持する。また、中図柄乱数カウンタ
CDCが初期値に戻されるタイミングであれば右図柄乱
数カウンタCDRに「1」を加算し、それ以外のタイミ
ングであれば同カウンタCDRの値を維持する。さら
に、ステップS3において、制御装置24は、リーチ種
別決定カウンタCVを更新する。
【0044】次に、ステップS4において、図柄乱数カ
ウンタCDL,CDC,CDRの値の組合せが、予め定
められた「外れ図柄の組合せ」であるか否かを判断す
る。そして、この条件が満たされていると、ステップS
5において各図柄乱数カウンタCDL,CDC,CDR
の値を、対応する外れ図柄乱数バッファ31,32,3
3に格納する。ここで、対応する外れ図柄乱数バッファ
31〜33とは、具体的には左図柄乱数カウンタCDL
に関しては左外れ図柄乱数バッファ31を指し、中図柄
乱数カウンタCDCに関しては中外れ図柄乱数バッファ
32を指し、右図柄乱数カウンタCDRに関しては右外
れ図柄乱数バッファ33を指すものとする(後述するス
テップS7に関しても同様)。そして、制御装置24
は、ステップS5の処理を実行した後、その後の処理を
一旦終了する。
【0045】一方、前記ステップS4の条件が満たされ
ていない場合には、ステップS6において、図柄乱数カ
ウンタCDL,CDC,CDRの値の組合せが、予め定
められた「外れリーチ図柄の組合せ」であるか否かを判
断する。そして、この条件が満たされていると、ステッ
プS7において各図柄乱数カウンタCDL,CDC,C
DRの値を、対応する外れリーチ図柄乱数バッファ3
4,35,36に格納し、その後の処理を一旦終了す
る。
【0046】なお、ステップS6の条件が満たされてい
ない場合には、前記ステップS5,7のいずれの処理を
も行うことなく、「乱数振分けルーチン」を終了する。
この場合とは、各図柄乱数カウンタCDL,CDC,C
DRの値の組合せが、外れ図柄、外れリーチ図柄のいず
れの組合せでもない場合、すなわち、大当たり図柄の組
合せの場合である。
【0047】このように、「乱数振分けルーチン」で
は、所定時間毎に3つの図柄乱数カウンタCDL,CD
C,CDRの値の組合せがチェックされる。そして、外
れ図柄の組合せの場合には、外れ図柄乱数バッファ31
〜33に乱数が格納され、外れリーチ図柄の場合には、
外れリーチ図柄乱数バッファ34〜35に乱数が格納さ
れる。また、大当たり図柄の組合せの場合には、乱数は
どの図柄乱数バッファ31〜36にも格納されない。
【0048】次に、図12のフローチャートに示す「格
納処理ルーチン」について説明する。このルーチンの主
な機能は、遊技球5が第1種始動口3に入賞する毎に、
乱数カウンタCI,CO,CDL,CDC,CDRの値
を図柄乱数エリア41(i)〜45(i)に格納するこ
とである。
【0049】当該「格納処理ルーチン」が開始される
と、制御装置24は、ステップS10において、始動口
用スイッチ21の検出結果に基づき、遊技球5が第1種
始動口3に入賞したか否かを判定する。そして、この判
定条件が満たされていない場合には、その後の処理を一
旦終了し、満たされている場合には、ステップS11に
おいて、保留カウンタCHの値が最大保留回数(この場
合「4」)よりも小さいか否かを判定する。
【0050】保留カウンタCHの値が最大保留回数より
も小さい場合には、ステップS12において、保留カウ
ンタCHに「1」を加算する。また、続くステップS1
3において、制御装置24は対応する保留ランプ(18
aから18dのうちの1つ)を点灯させ、ステップS1
4へ移行する。一方、前記ステップS11の判定条件が
満たされていない場合には、前述したステップS12以
降の処理を行うことなくその後の処理を一旦終了する。
従って、図柄変動表示は、4回までしか保留されず、そ
れ以上の入賞があっても保留は記憶されない。
【0051】ステップS14において、制御装置24
は、内部乱数カウンタCIの値を内部乱数エリア41
(i)に格納する。また、次のステップS15におい
て、外れリーチ乱数カウンタCOの値を、外れリーチ乱
数エリア42(i)に格納する。さらに、ステップS1
6において、制御装置24は、左・中・右の各外れ図柄
乱数バッファ31〜33の値(CDL,CDC,CD
R)を、対応する左・中・右の各外れ図柄乱数エリア4
3(i)〜45(i)に格納し、その後の処理を一旦終
了する。
【0052】このように、「格納処理ルーチン」におい
ては、乱数カウンタCI,CO,CDL,CDC,CD
Rの値が各図柄乱数エリア41(i)〜45(i)に格
納される。なお、ステップS14〜ステップS16で
は、例えばステップS12での更新後の保留カウンタC
Hの値が「3」であれば、内部乱数エリア41(i=
3)、外れリーチ乱数エリア42(i=3)、左外れ図
柄乱数エリア43(i=3)、中外れ図柄乱数エリア4
4(i=3)、右外れ図柄乱数エリア45(i=3)
が、今回制御周期での格納場所となる。
【0053】次に、図13、図14のフローチャートに
示す「特別電動役物制御ルーチン」について説明する。
このルーチンは、前述した「乱数振分けルーチン」、
「格納処理ルーチン」等の演算結果を用いて特別電動役
物を制御するためのものであり、パチンコ機1の電源投
入後、所定時間毎に実行される。
【0054】この「特別電動役物制御ルーチン」が開始
されると、制御装置24はまずステップS20におい
て、保留カウンタCHの値が「0」でないか否かを判定
する。そして、否定判定された場合、つまり、保留カウ
ンタCHの値が「0」の場合には、その後の処理を一旦
終了する。これに対し、前記判定条件が満たされている
(CH=1,2,3,4)場合には、ステップS30に
おいて、「i」を「0」に設定し、次のステップS40
において保留カウンタCHが「i」と同一でないか否か
を判定する。
【0055】そして、この判定条件が満たされている場
合(CH≠i)には、ステップS50において、内部乱
数エリア41(i+1)、外れリーチ乱数エリア42
(i+1)、外れ図柄乱数エリア43(i+1)〜45
(i+1)の各データを、1つ前のエリア41(i)〜
45(i)にそれぞれシフトする。次いで、ステップS
60において、制御装置24は、「i」に「1」を加算
し、ステップS40へ戻る。
【0056】一方、ステップS40の判定条件が満たさ
れない場合(CH=i)には、ステップS70へ移行
し、保留ランプ18a〜18dのうち前記保留カウンタ
CHに対応するものを消灯させる。また、次のステップ
S80において保留カウンタCHから「1」を減算す
る。
【0057】次に、制御装置24は、ステップS90に
おいて、図柄の変動開始処理を実行する。詳しくは、図
15の「変動開始処理ルーチン」に示すように、ステッ
プS901において、キャラクタの取得を行う。すなわ
ち、表示画面として源さんGCを表示させるのか、カン
ナちゃんKCを表示させるのかを決定する。ただし、所
定の条件が満たされない限り、基本的にはそれまでと同
じキャラクタが取得される。また、続くステップS90
2においては、内部乱数カウンタCIの値が大当たり値
であるか否かを判定する。そして、内部乱数カウンタC
Iの値が大当たり値の場合には、ステップS903にお
いて、大当たり値に対応する大当たり図柄を停止図柄と
してメモリに記憶し、ステップS906へ移行する。
【0058】一方、ステップS902における判定条件
が満たされていないと、ステップS904において、外
れリーチ乱数カウンタCOの値が予め定められた外れリ
ーチ値と同じであるか否かを判定する。そして、外れリ
ーチ乱数カウンタCOの値が外れリーチ値と同一である
場合には、ステップS905において、外れリーチ値に
対応する図柄(外れリーチ図柄)を停止図柄としてメモ
リに記憶し、ステップS906へ移行する。
【0059】また、ステップS904の判定条件が満た
されていない場合には、ステップS907において、ス
テップS16での外れ図柄を停止図柄としてメモリに記
憶し、ステップS908へ移行する。
【0060】さて、ステップS903又はステップS9
05から移行して、ステップS906においては、リー
チパターンを取得する。すなわち、取得されたキャラク
タが源さんGCの場合においては、上述した「ノーマル
リーチ」、「握りリーチ」、「仕入れリーチ」、「出前
リーチ」のいずれかをリーチ種別決定カウンタCVに基
づいて決定し、取得されたキャラクタがカンナちゃんK
Cの場合においては、「ノーマルリーチ」、「玉突きリ
ーチ」、「ハンマーリーチ」、「いけすリーチ」のいず
れかをリーチ種別決定カウンタCVに基づいて決定す
る。
【0061】そして、ステップS906又はステップS
907から移行して、ステップS908においては、特
別図柄表示装置13の図柄変動を開始させ、「変動開始
処理ルーチン」を終了する。
【0062】上記のように、ステップS90(「変動開
始処理ルーチン」)の処理を実行した後、制御装置24
は、図13のステップS110において、左右両図柄列
14,16における主図柄17A〜17Lを、前記ステ
ップS903,S905,S907のいずれかの処理で
記憶した停止図柄に差替える。また、左右両図柄列1
4,16での図柄変動を停止させ、差替え後の主図柄1
7A〜17Lを左右両図柄列14,16に表示する。
【0063】次に、ステップS120において、制御装
置24は、リーチ動作処理を行う。詳しくは、図16の
「リーチ動作処理ルーチン」に示すように、ステップS
1201において、ステップS906で取得したリーチ
パターンが、キャラクタが源さんGCである場合の「ノ
ーマルリーチ」(以下このような場合「源さんノーマル
リーチ」等という)でないか否かを判定する。そして、
否定判定された場合(「源さんノーマルリーチ」の場
合)には、ステップS1202において、源さんノーマ
ルリーチ動作処理を行う。この場合においては、キャラ
クタである源さんGCがそれまでとは異なる動きをする
(例えば源さんGCが主図柄17A〜17Lとは無関係
に踊る)等の処理が行われる。
【0064】また、ステップS1201で肯定判定され
た場合には、ステップS1203に移行する。ステップ
S1203においては、ステップS906で取得したリ
ーチパターンが、キャラクタが源さんGCである場合の
「握りリーチ」でないか否かを判定する。そして、否定
判定された場合(「握りリーチ」の場合)には、ステッ
プS1204において、握りリーチ動作処理を行う。こ
の場合においては、源さんGCが主図柄17A〜17L
を握り(作り)、それを回転テーブル上に配列させる動
作を行う等の処理が行われる。
【0065】また、ステップS1203で肯定判定され
た場合には、ステップS1205に移行する。ステップ
S1205において、ステップS906で取得したリー
チパターンが、キャラクタが源さんGCである場合の
「仕入れリーチ」でないか否かを判定する。そして、否
定判定された場合(「仕入れリーチ」の場合)には、ス
テップS1206において、仕入れリーチ動作処理を行
う。この場合には、まず中図柄列15の主図柄17A〜
17L(中図柄)が上方へ移動し、表示部13a上に源
さんGC、猫及び盆が表示される。そして、図5(b)
に示すように、猫及び源さんGCがあたかも盆を引っ張
りあうように左右方向に動作するとともに、主図柄17
A〜17Lが左右方向に交互にスライドしつつ一時的に
判別不能な状態に変形するよう表示される等の処理が行
われる。
【0066】さて、前記ステップS1205で肯定判定
された場合には、ステップS1207に移行する。ステ
ップS1207においては、ステップS906で取得し
たリーチパターンが、キャラクタが源さんGCである場
合の「出前リーチ」でないか否かを判定する。そして、
否定判定された場合(「出前リーチ」の場合)には、ス
テップS1208において、出前リーチ動作処理を行
う。この場合においては、源さんGC及び「おかもち」
が表示部13aに表示されるとともに、源さんGCが
「おかもち」の蓋を開閉する動作が行われる。また、源
さんGCが前記蓋を開ける度に、主図柄17A〜17L
が1つずつ登場し、それが前方へ移動するよう動作させ
る等の処理が行われる。
【0067】また、前記ステップS1207で肯定判定
された場合には、ステップS1209に移行する。ステ
ップS1209においては、ステップS906で取得し
たリーチパターンが、キャラクタがカンナちゃんKCで
ある場合の「カンナノーマルリーチ」でないか否かを判
定する。そして、否定判定された場合(「カンナノーマ
ルリーチ」の場合)には、ステップS1210におい
て、カンナノーマルリーチ動作処理を行う。この場合に
おいては、「源さんノーマルリーチ」と同様、キャラク
タであるカンナちゃんKCがそれまでとは異なる動きを
する等の処理が行われる。
【0068】さらに、前記ステップS1209で肯定判
定された場合には、ステップS1211に移行する。ス
テップS1211においては、ステップS906で取得
したリーチパターンが、キャラクタがカンナちゃんKC
である場合の「玉突きリーチ」でないか否かを判定す
る。そして、否定判定された場合(「玉突きリーチ」の
場合)には、ステップS1212において、玉突きリー
チ動作処理を行う。この場合においては、表示部13a
にカンナちゃんKC及び玉突きリーチを行う場合の背景
を表示させるとともに、中図柄列15の主図柄17A〜
17Lが玉突き動作(次に控えている主図柄17A〜1
7Lが、その前方に表示されている主図柄17A〜17
Lを押し出すように動作すること)を行う等の処理が行
われる。
【0069】一方、前記ステップS1211で肯定判定
された場合には、ステップS1213に移行する。ステ
ップS1213においては、ステップS906で取得し
たリーチパターンが、キャラクタがカンナちゃんKCで
ある場合の「ハンマーリーチ」でないか否かを判定す
る。そして、ここで否定判定された場合(「ハンマーリ
ーチ」の場合)には、ステップS1214において、ハ
ンマーリーチ動作処理を行う。この場合においては、ま
ず表示部13aの背景が変更され、ハンマーを持ったカ
ンナちゃんKCが配置表示される。そして、図5(a)
に示すように、カンナちゃんKCがあたかもハンマーを
振り下ろして中図柄(主図柄17A〜17L)を叩くよ
うにして動作を行わせ、これに伴い、主図柄17A〜1
7Lを一時的に判別不能な状態に変形表示させる等の処
理が行われる。
【0070】さて、前記ステップS1213で肯定判定
された場合には、ステップS1215に移行する。ステ
ップS1215においては、ステップS906で取得し
たリーチパターンが、キャラクタがカンナちゃんKCで
ある場合の「いけすリーチ」でないか否かを判定する。
そして、否定判定された場合(「いけすリーチ」の場
合)には、ステップS1216において、いけすリーチ
動作処理を行う。
【0071】より詳しくは、図17の「いけすリーチ動
作処理ルーチン」に示すように、ステップS1216a
において、制御装置24は、まず表示部13aに「いけ
す」と、「たも網」を持ったカンナちゃんKCとを表示
させる(図19(a),(b)参照)。また、このとき
「いけす」の中に左右の図柄列14,16における停止
状態にある主図柄17A〜17Lを固定状態で表示する
とともに、中央に軸体としての「渦巻」を表示する。そ
して、「渦巻」の周りに、中図柄列15(左右の図柄列
14,16以外、略中央部)における主図柄17A〜1
7Lを2つ表示する。本実施の形態では、これらの主図
柄17A〜17Lは、「渦巻」を中心とした対象位置に
配置表示される。
【0072】さらに、続くステップS1216bにおい
ては、中図柄列15における主図柄17A〜17Lが
「渦巻」の周りを回転するよう表示する(図19
(a),(b)及び図20参照)とともに、当該主図柄
17A〜17Lを所定のタイミングで切換変動させる。
また、カンナちゃんKCについて所定の動作表示を行
う。図では、「二、ウズラ」の主図柄17Bと、「三、
カッパ」の主図柄17Cが表示されている例を示すが、
同図に示すように、数字の若い方の主図柄(図では
「二、ウズラ」の主図柄17B)が反時計方向に回転
し、「渦巻」の後方に隠れるような表示がなされる。一
方、これとともに、数字の大きい方の主図柄(図では
「三、カッパ」の主図柄17C)も反時計方向に回転
し、「渦巻」の前方に現れるような表示がなされる。
【0073】このとき、実際には、図21に示すように
(図では「五、プリン」の主図柄17Eと、「六、サザ
エ」の主図柄17Fが表示されている例を示す)、2つ
の主図柄17E,17Fは、経時的に表示位置及び表示
サイズ(倍率)が連続的に異なるように表示されるのみ
であって、このような表示を行うことにより、遊技者に
とっては、あたかも2つの主図柄17E,17Fが「渦
巻」の周りを回転しているかの如く視認される。
【0074】さらに、数字の若い方の主図柄17A〜1
7Lが「渦巻」の後方に隠れた時点で次の主図柄(「渦
巻」の前方に現れた主図柄17A〜17Lの次の数字の
主図柄17A〜17L)に切換えられる。そして、上記
のような回転、変動切換表示が繰り返されるのである。
【0075】また、このとき、主図柄17A〜17Lの
回転、変動切換表示に際し、カンナちゃんKCが首を動
かすような表示を行う。これにより、遊技者にとって
は、あたかもカンナちゃんKCがいけすの中の主図柄1
7A〜17Lに対し狙いを定めているかの如く視認され
る。
【0076】その後、所定のタイミングが到来したなら
ば、ステップS1216cにおいて、制御装置24は、
カンナちゃんKCが「たも網」を動かす動作を表示す
る。より詳しくは、カンナちゃんKCが「たも網」を
「いけす」中に入れ、その後上げる動作を表示する。も
ちろん、このときにも、上述した主図柄17A〜17L
の回転、切換変動表示は行われる。さらに、本実施の形
態では、カンナちゃんKCが「たも網」を動かす動作に
連動して、主図柄17A〜17Lの回転、切換変動表示
が行われる。なお、このような動作表示は、大当たりと
なる主図柄17A〜17Lが現れる2つ〜3つ位手前の
主図柄17A〜17Lが表示されているときに行われ
る。かかるタイミングで動作表示を行うことで、遊技者
にとっては、あたかもカンナちゃんKCが、大当たりと
なる主図柄17A〜17Lに対し狙いを定めているかの
如く視認される。なお、このような動作表示を効果的に
行うためには、主図柄17A〜17Lが少なくとも1巡
するのが望ましく、さらに、2巡以上するのがより望ま
しい。
【0077】そして、カンナちゃんKCが「たも網」を
「いけす」から上げた時点で主図柄17A〜17Lが
「渦巻」の前方(中央)で止まっていれば、上記いけす
リーチ動作処理が終了する。このような表示制御を行う
ことで、遊技者は、いつカンナちゃんKCが「たも網」
を動かす動作を停止するのかをわくわくどきどきしなが
ら表示部13aを注目しうる。そして、上記一連の動作
表示を行った後、制御装置24はこの「いけすリーチ動
作処理ルーチン」を終了する。
【0078】また、前記ステップS1215で肯定判定
された場合には、いずれのリーチ動作処理をも行うこと
なく、当該「リーチ動作処理ルーチン」を一旦終了す
る。また、ステップS1202,1204,1206,
1208,1210,1212,1214,1216の
各リーチ処理動作処理を実行した後においても、当該
「リーチ動作処理ルーチン」を一旦終了する。
【0079】上記のように、ステップS120(「リー
チ動作処理ルーチン」)の処理を実行した後、制御装置
24は、ステップS130(図13参照)において、中
図柄列15での図柄変動を停止させる。
【0080】続いて、制御装置24は、ステップS13
5において、再変動処理を実行する。詳しくは、図19
の「再変動処理ルーチン」に示すように、ステップS1
351において、再変動処理を実行する条件が成立して
いるか否かを判定する。本実施の形態では、大当たりが
確定、すなわち、停止された各図柄列14〜16の主図
柄17A〜17Lの組合せが同一である場合が、前記条
件の1つとして該当する。また、主図柄17A〜17L
の種類に応じても再変動処理を行う確率は異なったもの
となっている。例えば、偶数(「二」、「四」等)での
大当たりの場合には100%の確率で再変動処理が実行
され、奇数(「一」、「三」等)での大当たりの場合に
は50%の確率で再変動処理が実行される。
【0081】そして、再変動処理実行条件が成立してい
ない場合(例えば大当たりでないような場合)には、こ
の「再変動処理ルーチン」を終了する。また、再変動処
理実行条件が成立している場合には、ステップS135
2において、前記リーチ動作処理における各リーチ動作
と同じ背景で、全図柄列14〜16の主図柄17A〜1
7Lを同時に再変動させる。
【0082】例えば、リーチ動作処理においてハンマー
リーチが行われた場合には、ハンマーリーチと同等の背
景にて、カンナちゃんKCの持っているハンマーを、そ
れまでよりも大きなビッグハンマーに切替える等の表示
が行われる。また、カンナちゃんKCがビッグハンマー
を振り下ろす動作を表示するとともに、全図柄列の主図
柄17A〜17Lを、カンナちゃんKCの振り下ろし動
作に連動して、横方向に徐々に潰れ変形させ、次の主図
柄17A〜17Lに切替える等の動作を行う。また、リ
ーチ動作処理においていけすリーチが行われた場合に
は、いけすリーチと同等の背景にて、カンナちゃんKC
の持っているハンマーを、それまでよりも大きなビッグ
ハンマーに切替える等の表示が行われる。その他のリー
チにおいても背景の色を変更する等の表示を行ってもよ
い。また、カンナちゃんKCが「たも網」を動かす動作
を表示するとともに、全図柄列の主図柄17A〜17L
を、カンナちゃんKCの動作に連動して、次の主図柄1
7A〜17Lに切替える等の動作を行う。これらの処理
により、遊技者は、最終的にいかなる主図柄17A〜1
7Lが停止表示されるのかが判別困難となる。
【0083】そして、ステップS1353においては、
所定条件が成立した後、全図柄列14〜16の主図柄1
7A〜17Lを停止させる。例えば、ノーマルリーチの
場合には、「4」〜「7」回変動した後に停止させら
れ、その他のリーチの場合には「1」〜「3」回変動し
た後に停止させられる。その後、制御装置24は「再変
動処理ルーチン」を終了する。
【0084】さて、再変動処理を行った後、制御装置2
4は、次に、ステップS140において、主図柄17A
〜17Lの組合せが大当たりの組合せであるか否かを判
定する。なお、この際には、停止図柄の差替えが正しく
行われたか否かの確認も行われる。そして、この判定条
件が満たされていない場合には、「特別電動役物制御ル
ーチン」を終了する。また、主図柄17A〜17Lの組
合せが大当たりの組合せである場合(実際に再変動が行
われた場合も、この場合に該当する)には、ステップS
150において、ラウンドカウンタCRを「0」にクリ
ヤする。なお、このとき、制御装置24によって図4
(b)に示すような大当たり報知表示がなされる。
【0085】次に、制御装置24は、ステップS160
(図14参照)において、入賞カウンタCEを「0」に
クリヤするとともに、入賞判定フラグFEを「0」に設
定する。また、続くステップS170においては、ラウ
ンドカウンタCRを「1」ずつインクリメントする。
【0086】さらに、ステップS180において、制御
装置24は、大入賞口用ソレノイド12を励磁させる。
すると、シャッタ11が倒れて略水平状態となり、大入
賞口4が開放される。この開放により、遊技球5のVゾ
ーン8及び入賞通路9への入賞が可能となる。
【0087】次に、ステップS190において、制御装
置24は、入賞カウンタCEの値が予め定められた所定
値CEmaxよりも小さいか否かを判定する。そして、
この判定条件が満たされている場合には、ステップS2
00において、未だ大入賞口4の閉鎖予定時期が到来し
ていないか否かを判定する。この判定条件が満たされて
いない場合には、処理をステップS190へ戻す。その
結果、大入賞口4の開放開始後に所定値CEmax個よ
りも多くの遊技球5が入賞するか、閉鎖予定時期が到来
するかしない限りは、大入賞口4が開放され続ける。こ
れに対し、ステップS190又はステップS200のい
ずれか一方が満たされていないと、ステップS210に
おいて、制御装置24は、大入賞口用ソレノイド12を
消磁する。すると、シャッタ11が起こされて略垂直状
態となり、大入賞口4が閉鎖される。
【0088】続いて、ステップS220において、制御
装置24は、ラウンドカウンタCRの値が予め定められ
た所定値CRmax以下であるか否かを判定する。そし
て、ラウンドカウンタCRの値が所定値CRmax以下
の場合には、続くステップS230において入賞判定フ
ラグFEが「1」であるか否かを判定する。入賞判定フ
ラグFEが「1」の場合には、処理をステップS160
へと戻す。従って、一旦大当たり遊技状態が発生する
と、遊技球5がVゾーン8に入賞することによる継続条
件が、所定値CRmax回数満たされるまでは、大入賞
口4が開閉のサイクルを繰り返す。例えば所定値CEm
axが「10」に設定され、大入賞口4の開放時間が
「約29.5秒」に設定され、所定値CRmaxが「1
6」に設定されている場合には、大入賞口4の開放後、
(1)遊技球5が大入賞口4へ10個入賞すること、
(2)約29.5秒が経過すること、のいずれか一方の
条件が満たされた時点で大入賞口4が閉鎖される。この
大入賞口4の開閉のサイクルが遊技球5のVゾーン8へ
の入賞を条件に最大で16回繰り返されることとなる。
そして、ステップS220又はステップS230の判定
条件のいずれか一方が満たされていない場合には、「特
別電動役物制御ルーチン」を一旦終了する。
【0089】以上詳述したように、本実施の形態によれ
ば、いけすリーチの動作処理において説明したように、
主図柄17A〜17Lが切換えられるに際し、表示部1
3aの奥行き方向に主図柄17A〜17Lが移動するよ
う表示制御が行われる。
【0090】このため、遊技者は、ただ単に大当たり状
態で主図柄17A〜17Lが停止することを期待するの
みならず、主図柄17A〜17Lが奥行き方向に移動す
るという表示態様を楽しむこととなり、結果として面白
味が増す。その結果、飛躍的な興趣の向上を図ることが
できる。
【0091】特に、本実施の形態によれば、軸体として
の「渦巻」が表示されるとともに、主図柄17A〜17
Lが「渦巻」を中心として表示部13aの奥行き方向に
回転するよう表示制御が行われる。従って、遊技者は、
主図柄17A〜17Lの「渦巻」を中心とした回転動作
を堪能しうる。
【0092】また、本実施の形態では主図柄17A〜1
7Lが「渦巻」の後方に隠れた状態となったときに、当
該主図柄17A〜17Lの切換変動が行われる。そのた
め、遊技者は、主図柄17A〜17Lの図柄の切換わる
瞬間を視認しえず、その後、新たな主図柄17A〜17
Lが「渦巻」の陰から現れるような感覚を覚える。その
ため、より一層面白味が増し、さらなる興趣の向上を図
ることができる。
【0093】さらに、主図柄17A〜17Lが「渦巻」
の後方に隠れた場合に、次に何が表示されるのかという
わくわく感が生じ、より一層面白味が増す。
【0094】併せて、本実施の形態では、主図柄17A
〜17Lとは別に、キャラクタ(源さんGC又はカンナ
ちゃんKC)が表示され、そのキャラクタが当該主図柄
17A〜17Lに対し疑似的に変形を促す動作を行う。
例えば、いけすリーチにおいては、カンナちゃんKCが
「たも網」を動かす動作に連動して、主図柄17A〜1
7Lの回転、切換変動が行われる。従って、遊技者にと
っては、あたかもキャラクタの動作に基づいて主図柄1
7A〜17Lが回転したように認識される。そのため、
単に主図柄17A〜17Lが回転するだけの場合に比べ
て、一層面白味が増すこととなる。その結果、より一層
の興趣の向上を図ることができる。加えて、本実施の形
態では、いけすリーチに際し、中図柄列15に2つの主
図柄17A〜17Lを同時に表示させることとした。こ
のため、当該リーチ中に大当たりとなる主図柄17A〜
17Lを視認する機会が増大することとなる。その結
果、より一層わくわく感が増し、さらなる興趣の向上が
図られる。
【0095】尚、本発明は上述した実施の形態の記載内
容に限定されるものではなく、従って、発明の趣旨を逸
脱しない範囲で、例えば次のように実施してもよい。
【0096】(a)上記実施の形態では、主図柄17A
〜17Lが「渦巻」の後方に隠れた状態となったとき
に、当該主図柄17A〜17Lの切換変動を行うことと
した。これに対し、次の主図柄17A〜17Lに切換え
るのではなく、それまでと同一の主図柄17A〜17L
に切換えるようにしてもよい。このような設定を行うこ
とにより、必ずしも次の主図柄17A〜17Lが表示さ
れないため、遊技者にとっての面白味がより一層増すこ
ととなる。例えば、「二、ウズラ」の主図柄17Bで大
当たりになる場合においては、一旦当該主図柄17Bが
「渦巻」の後方に隠れることで、遊技者は「次の図柄に
切り替えられてしまった」と考えがちであるが、その
後、再度元の主図柄17Bが現れることで、遊技者の喜
びも増大することとなる。また、その逆に、「三、カッ
パ」の主図柄17Cで大当たりになる場合においては、
主図柄17Aが一旦「渦巻」の後方に隠れることで、遊
技者は「次に現れる図柄で大当たりになる」と期待しが
ちであるが、その後、再度元の主図柄17Aが表示され
ることもありうる。これらのことから、遊技者は、さら
なる面白味を味わうことができ、より一層の興趣の向上
を図ることができる。
【0097】(b)また、1つ前の主図柄17A〜17
Lに戻すように切替表示してもよい。この場合にも一旦
あきらめかけていた大当たり状態が復活するようにして
発生することとなり、より一層の興趣の向上を図ること
ができる。
【0098】(c)さらに、次の主図柄17A〜17L
や、同一の主図柄17A〜17Lや、1つ前の主図柄1
7A〜17Lに切換えるほかにも、全く無関係な主図柄
17A〜17L(例えば「三、カッパ」の主図柄17C
から「七、女の子」の主図柄17G)を切換表示するよ
うにしてもよい。
【0099】(d)併せて、特定の複数の主図柄17A
〜17Lのみを順次切換変動させるようにしてもよい。
例えば、「三、カッパ」の主図柄17Cで大当たりにな
る場合において、奇数(一,三,五,七,九,十一)の
主図柄17A,17C,17E,17G,17I,17
Kのみを表示させることとしてもよい。この場合には、
全ての主図柄17A〜17Lを表示させた場合に比べ
て、遊技者にとっての大当たり状態となる期待度が高ま
ることとなり、より一層の興趣の向上が図られる。
【0100】(e)上記実施の形態では、図20に示す
ように、1つの主図柄17A〜17Lにつき、複数種類
の表示パターンを持たせることとしたが、1つの主図柄
17A〜17Lについては1種類の表示パターンを記憶
させておいて、表示位置、表示倍率(縮小倍率、拡大倍
率)を制御装置24が適宜指令するようにしてもよい。
このような構成とすることにより、制御上の簡素化が図
られる。 (f)上記実施の形態では、軸体として「渦巻」を表示
するようにしたが、当該「渦巻」を省略することとして
もよい。また、「渦巻」の代わりに他の軸体を表示する
こととしてもよい(例えば棒状体、竜巻、メリーゴーラ
ンド、コマ、レコードプレーヤー、バレリーナ等)。
【0101】(g)上記実施の形態では、主図柄17A
〜17Lを回転表示することとしたが、表示状態におけ
る奥行き方向に主図柄17A〜17Lが移動するのであ
れば、いかなる移動であってもよい。
【0102】(h)また、少なくとも一時的に逆方向に
回転表示するようにしてもよい。
【0103】(i)上記実施の形態では、中図柄列15
に2つの主図柄17A〜17Lを同時に表示させること
とした。これに対し、1つの主図柄17A〜17Lのみ
を表示させることとしてもよい。また、3つ以上の主図
柄17A〜17Lを表示させることとしてもよい。
【0104】(j)上記実施の形態では、再変動処理を
行うこととしたが、かかる処理を省略してもよい。ま
た、再変動処理に際しては、それまでのリーチパターン
を維持することとしたが、そのようなリーチパターンを
維持せずとも、単に全図柄列14〜16の主図柄17A
〜17Lを再変動させるだけの構成としてもよい。ま
た、それまでとは異なったリーチパターンを採用しても
よい。
【0105】(k)上記実施の形態では、源さんGC及
びカンナちゃんKCといった複数種類のキャラクタを用
意し、それらを適宜切替表示することとしたが、このよ
うな切り替えを行わないこととしてもよい。
【0106】(l)表示装置13としては、上述した液
晶ディスプレイ以外にも、CRT、ドットマトリック
ス、LED、エレクトロルミネセンス(EL)、蛍光表
示菅等を用いてもよい。
【0107】(m)乱数に関するカウンタ(内部乱数カ
ウンタCI、外れリーチ乱数カウンタCO、大当たり図
柄乱数カウンタCB、左・中・右の各図柄乱数カウンタ
CDL,CDC,CDR及びリーチ種別決定カウンタC
V)を適宜変更してもよい。例えば、1つの乱数カウン
タを用い、その値に基づき大当たり状態、外れリーチ状
態等を決定してもよい。
【0108】(n)本発明は、上記実施の形態とは異な
るタイプのパチンコ機等にも適用できる。また、本発明
は、パチンコ機以外にも、アレパチ、アレンジボール等
の各種遊技機にも適用できる。
【0109】特許請求の範囲の請求項に記載されないも
のであって、上記実施の形態から把握できる技術的思想
について以下にその効果とともに記載する。
【0110】(1)請求項1〜3に記載の遊技機におい
て、前記表示制御に際し、奥行き方向に移動する図柄は
2つ以上であることを特徴とする。
【0111】(2)請求項3及び上記付記(1)に記載
の遊技機において、前記図柄の切換は、前記図柄が前記
軸体の存在に基づいて視認されない状態となったときに
行われるものであることを特徴とする。
【0112】(3)請求項1〜3及び上記付記(1),
(2)に記載の遊技機において、前記表示制御は、現在
表示されている主図柄が一旦当該主図柄とは異なる副図
柄に切り替えられた後で行われることを特徴とする遊技
機。
【0113】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
複数の図柄が変動表示され、その図柄の停止状態に応じ
て遊技者に有利な状態と不利な状態とに切換えられる遊
技機において、興趣の飛躍的な向上を図ることのできる
という優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態におけるパチンコ機を示す正面図
である。
【図2】(a),(b)ともに表示部の表示状態の例を
示す模式図である。
【図3】表示部に表示されうる主図柄の種類を説明する
図である。
【図4】(a)は表示部における図柄列の変動状態を示
す図であり、(b)は表示部における大当たり報知画面
を示す図である。
【図5】(a)は表示部におけるハンマーリーチ状態を
示す図であり、(b)は表示部における仕入れリーチ状
態を示す図である。
【図6】リーチ種別決定カウンタの概念を説明する図表
である。
【図7】図柄乱数バッファの概念を説明する図表であ
る。
【図8】図柄乱数エリアの概念を説明する図表である。
【図9】停止図柄エリアの概念を説明する図表である。
【図10】乱数カウンタの概念を説明する図表である。
【図11】制御装置により実行される「乱数振分けルー
チン」を示すフローチャートである。
【図12】「格納処理ルーチン」を示すフローチャート
である。
【図13】「特別電動役物制御ルーチン」の一部を示す
フローチャートである。
【図14】「特別電動役物制御ルーチン」の一部であっ
て、図13の続きを示すフローチャートである。
【図15】「変動開始処理ルーチン」を示すフローチャ
ートである。
【図16】「リーチ動作処理ルーチン」を示すフローチ
ャートである。
【図17】「いけすリーチ動作処理ルーチン」を示すフ
ローチャートである。
【図18】「再変動処理ルーチン」を示すフローチャー
トである。
【図19】(a),(b)ともに表示部におけるいけす
リーチ状態を示す図である。
【図20】いけすリーチに際して表示部に表示されるい
けす等を上側から見た状態を模式的に示す観念図であ
る。
【図21】いけすリーチに際して表示部に表示される主
図柄の表示の仕方を順に説明するための図である。
【符号の説明】
1…パチンコ機、2…遊技盤、3…第1種始動口、4…
大入賞口、5…遊技球、13…表示装置、13a…表示
部、14…左図柄列、15…中図柄列、16…右図柄
列、17A〜17L…主図柄、24…制御装置、GC…
キャラクタとしての源さん、KC…キャラクタとしての
カンナちゃん。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の図柄が変動表示され、その図柄の
    停止状態に応じて遊技者に有利な状態と不利な状態とに
    切換えられる遊技機において、 前記変動表示中の少なくとも一時期において、現在表示
    されている図柄を、その図柄と同じ図柄あるいは異なる
    図柄に切換えるに際し、その表示状態における奥行き方
    向に図柄が移動するよう表示制御を行うことを特徴とす
    る遊技機。
  2. 【請求項2】 複数の図柄が変動表示され、その図柄の
    停止状態に応じて遊技者に有利な状態と不利な状態とに
    切換えられる遊技機において、 前記図柄とは別に当該図柄に対し疑似的に変形を促す動
    作を行うキャラクタを表示可能とし、 前記変動表示中の少なくとも一時期において、前記キャ
    ラクタの動作に連動して現在表示されている図柄を、そ
    の図柄と同じ図柄あるいは異なる図柄に切換えるに際
    し、その表示状態における奥行き方向に図柄が移動する
    よう表示制御を行うことを特徴とする遊技機。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2に記載の遊技機におい
    て、 前記表示制御に際しては、軸体を表示するとともに、前
    記図柄が前記軸体を中心として奥行き方向に回転するよ
    う表示制御を行うことを特徴とする遊技機。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2009297558A (ja) * 2009-09-30 2009-12-24 Sanyo Product Co Ltd 遊技機
JP2010214135A (ja) * 2010-06-11 2010-09-30 Sankyo Co Ltd 遊技機
JP2011019948A (ja) * 2010-10-29 2011-02-03 Sanyo Product Co Ltd 遊技機

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