JPH11319235A - 遊技機 - Google Patents

遊技機

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JPH11319235A
JPH11319235A JP10139935A JP13993598A JPH11319235A JP H11319235 A JPH11319235 A JP H11319235A JP 10139935 A JP10139935 A JP 10139935A JP 13993598 A JP13993598 A JP 13993598A JP H11319235 A JPH11319235 A JP H11319235A
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JP10139935A
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Hiroo Watanabe
浩朗 渡辺
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Sanyo Bussan Co Ltd
Original Assignee
Sanyo Bussan Co Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】複数の図柄を変動表示しうる表示装置を備えた
遊技機において、興趣の飛躍的な向上を図る。 【解決手段】パチンコ機1の遊技盤2には第1種始動口
3及び大入賞口4が設けられ、遊技盤2の中央部分には
表示部13aを備えた表示装置13が組込まれている。
表示部13aには複数の図柄列が表示され、図柄列は複
数種類の主図柄によって構成されている。制御装置24
は、リーチ状態を経るに際して、複数のリーチパターン
の中から1つのリーチパターンを選択する。さらに、制
御装置24は、電源投入毎に、リーチ種別テーブルを複
数のテーブルの中から決定し、そのテーブルに応じて、
リーチパターンの選択される確率を変更させる。このた
め、電源投入毎に、出現しやすいリーチパターンが異な
ることとなる。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、複数の図柄を表示
しうる表示装置を備え、その表示装置における図柄の変
動表示を行うパチンコ機等の遊技機に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、遊技機の一種として、複数種類の
図柄等を、予め定められた配列で変動表示するための変
動表示装置を備えたパチンコ機が知られている。
【0003】このパチンコ機では、表示装置での変動表
示停止時の表示図柄(停止図柄)に応じて、リーチ状態
を経た後に遊技者に有利な状態となる「特別遊技状態
(大当たり状態)」、リーチ状態を経た後に特別遊技状
態とはならない「外れリーチ状態」、又は、リーチ状態
を経ず、かつ、特別遊技状態ともならない「外れ状態」
が発生させられる。停止図柄には、大当たり状態を発生
させるための特別遊技図柄(大当たり図柄)、外れリー
チを発生させるための外れリーチ図柄、及び、外れ状態
を発生させるための外れ図柄がある。
【0004】前記のようなパチンコ機では、遊技者の操
作に応じて変化する遊技状況が、所定の条件を満たすこ
と(例えば、遊技球が始動口に入賞すること等)に基づ
いて、表示装置において、図柄の変動表示が開始され
る。また、上記大当たり図柄、外れリーチ図柄、及び、
外れ図柄の中から、遊技状況に応じた停止図柄が選択さ
れる。そして、その選択された停止図柄で前記変動表示
が停止させられる。この場合、停止図柄が予め定められ
た特定の図柄(大当たり図柄:例えば「7」「7」
「7」)であると、上述した大当たり状態が発生させら
れる。より詳しくは、大入賞口が所定時間開放され、そ
の開放時において、当該大入賞口に遊技球を入賞させる
ことにより、遊技者に対し多くの景品球が払い出され
る。
【0005】ところで、上記大当たり図柄、又は外れリ
ーチ図柄にて図柄が停止する場合には、必ずリーチ状態
を経ることとなる。リーチ状態とは、例えば左・中・右
と3つの図柄列がある場合において左・右図柄列の図柄
がそれぞれ「7」、「7」で停止しており、かつ、中図
柄列が未だ変動しているような状態をいう。この状態下
で、もしも中図柄列の図柄が「7」で停止すると、上述
した特別遊技状態が発生する。従って、このようなリー
チ状態の間、遊技者は、図柄が大当たり図柄で停止する
ことを願って、わくわくどきどきしながら遊技を行うこ
ととなる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】近年、上記のようなリ
ーチ状態を経るに際し、多種多様なリーチパターンが採
用されるようになってきている。例えば、図柄がスクロ
ール変動するタイプのパチンコ機にあって、「ノーマル
リーチ」と称されるリーチパターンにおいては、LED
等に表示されたスクロール変動中の図柄が何ら特段の変
化を起こすことなくそのまま停止する。また、「スーパ
ーリーチ」と称されるリーチパターンにおいては、表示
される図柄がフラッシュしたり、コマ送り状態で変動し
たり、拡大されて変動したり、図柄が高速又は低速で変
動したり、或いは種々のキャラクタが種々の動作を行う
等、表示装置上において、「ノーマルリーチ」とは異な
る何らかの演出が行われる。
【0007】一般に、「ノーマルリーチ」よりも「スー
パーリーチ」の方が大当たり状態が発生させられる期待
値が高く設定されている。このため、遊技者は、リーチ
状態の中でも、「ノーマルリーチ」よりもむしろ「スー
パーリーチ」が出現することを期待するとともに、もし
「スーパーリーチ」が出現した場合には、大当たり状態
が発生することを期待感をもって切望する。
【0008】さらには、近年、「スペシャルリーチ」と
称されるリーチも知られるようになってきている。この
「スペシャルリーチ」は、「スーパーリーチ」よりもさ
らに大当たり状態が発生させられる期待値が高く設定さ
れている。つまり、このようなリーチ状態が出現した場
合、かなり高い確率をもって大当たり状態が発生する。
従って、遊技者は、「ノーマルリーチ」よりも「スーパ
ーリーチ」、「スーパーリーチ」よりも「スペシャルリ
ーチ」の出現を希望する。
【0009】しかしながら、同一又は同種の機種につい
て、何度も遊技をしたことがある経験者にとっては、各
リーチパターンの特徴を把握してしまっていることが多
い。このため、例えば上記のような「ノーマルリーチ」
が出現した場合、大当たり期待値が低い(例えば「0
%」に近い)ことを知っている経験者にしてみれば、そ
の時点で大当たり状態の発生を期待しえず、面白味に欠
けてしまう場合があった。
【0010】また、一般には、大当たり期待値が高く設
定されている「スーパーリーチ」や「スペシャルリー
チ」よりも、大当たり期待値の低い「ノーマルリーチ」
が出現する頻度は高い。このため、面白味のない「ノー
マルリーチ」ばかりが出現するように感じられるケース
も少なくなく、かかる場合、興趣の低下を招いてしまう
おそれがあった。
【0011】本発明は、上述した問題に鑑みてなされた
ものであって、その目的は、複数の図柄を表示しうる表
示装置を備え、その表示装置における図柄の変動表示を
行う遊技機において、興趣の飛躍的な向上を図ることの
できる遊技機を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明においては、複数の図柄を変
動表示しうる表示装置と、遊技者の操作に応じて変化す
る遊技状況において所定の条件が成立したことを検出す
る条件成立検出手段と、前記条件成立検出手段の検出を
必要条件に、少なくとも前記表示装置において変動中の
前記図柄を最終的に停止させる変動表示制御手段と、所
定のリーチ状態を経た上で、前記図柄が、特定の図柄に
て最終的に停止されることに基づいて、遊技者に有利な
特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段と、少
なくとも前記リーチ状態を経るに際し、複数のリーチパ
ターンの中から少なくとも1つのリーチパターンを選択
するリーチパターン選択手段とを備えた遊技機であっ
て、所定の契機に基づき、前記リーチパターン選択手段
によりリーチパターンの選択される確率を変更させるパ
ターン選択確率可変手段を設けたことをその要旨として
いる。
【0013】(作用)上記請求項1に記載の発明によれ
ば、遊技者の操作に応じて変化する遊技状況において所
定の条件が成立したことが条件成立検出手段によって検
出される。また、変動表示制御手段によって、条件成立
検出手段の検出を必要条件に、少なくとも表示装置にお
いて変動表示中の前記図柄が最終的に停止させられる。
そして、所定のリーチ状態を経た上で、前記図柄が、特
定の図柄にて最終的に停止されることに基づいて、特別
遊技状態発生手段によって遊技者に有利な特別遊技状態
が発生させられる。さらに、少なくとも前記リーチ状態
を経るに際しては、リーチパターン選択手段によって、
複数のリーチパターンの中から少なくとも1つのリーチ
パターンが選択される。従って、遊技者は、そのときど
きにおいて選択されるリーチパターンを堪能しうる。
【0014】さて、本発明では、所定の契機に基づき、
前記リーチパターン選択手段によりリーチパターンの選
択される確率が、パターン選択確率可変手段によって、
変更させられる。このため、前記所定の契機毎に、出現
しやすいリーチパターンが異なることとなる。従って、
遊技者は、いかなるリーチパターンが出現しようとも、
特別遊技状態の発生を期待しつつ、どきどき感を伴いな
がら遊技を堪能しうる。
【0015】
【発明の実施の形態】以下に、本発明における遊技機
を、第1種始動口付パチンコ遊技機(以下、単に「パチ
ンコ機」という)に具体化した一実施の形態を、図面に
基づいて詳細に説明する。
【0016】図1に示すように、パチンコ機1の遊技盤
2には、第1種始動口3及び大入賞口4が設けられてい
る。第1種始動口3は、遊技球5の通路を備えており、
その通路入口には羽根6が開閉可能に支持されている。
大入賞口4の奥には、シーソー7が設けられており、そ
の右側にはVゾーン8が、左側には入賞通路9が設けら
れている(左右逆でもよい)。そして、大入賞口4に入
賞した遊技球5は、シーソー7上を転がって、Vゾーン
8又は入賞通路9のいずれか一方を通って図示しない入
賞球処理装置の方へと導かれる。また、大入賞口4の前
には、シャッタ11が設けられている。このシャッタ1
1は、大入賞口4の側部に設けられた大入賞口用ソレノ
イド12により作動させられ、大入賞口4を開閉する。
詳しくは、当該ソレノイド12が励磁状態となることに
より、シャッタ11が略水平に傾き、これにより大入賞
口4が開かれる。また、ソレノイド12が非励磁状態と
なることにより、シャッタ11が略垂直状態となり、こ
れにより大入賞口4は閉鎖される。前記大入賞口4の一
側部には、シーソー用ソレノイド10が設けられてい
る。シーソー用ソレノイド10は通常、非励磁状態とな
っており、この状態においては、遊技球5がVゾーン8
を通過するようにシーソー7を傾けている。また、シー
ソー用ソレノイド10が励磁状態となることにより、シ
ーソー7は、遊技球5が入賞通路9を通過するように傾
動させられる。本実施の形態では、シャッタ11が開状
態において、遊技球5が1つでもVゾーン8を通過した
場合には、シーソー用ソレノイド10が励磁される。そ
して、シャッタ11が閉じられることにより、シーソー
用ソレノイド10が非励磁状態となる。
【0017】遊技盤2の中央部分には、特別図柄表示装
置(以下、単に「表示装置」という)13が組込まれて
いる。表示装置13は、液晶ディスプレイ(LCD)よ
りなる表示部13aを備えており、ここに複数の図柄列
が表示される。図2に示すように、本実施の形態では、
これらの図柄列として左図柄列14、中図柄列15及び
右図柄列16の3つの図柄列が表示されるが、それ以外
の数の図柄列が表示されてもよい。前記表示部13aに
は、その下部において、大当たりラインを構成する表示
領域が備えられている。
【0018】各図柄列14〜16は、基本的には、図
2,3に示すように、複数種類(12種類)の主図柄1
7A〜17Lによって構成されている。各主図柄17A
〜17Lは、基本的には皿に盛られた魚等の絵と、
「一」〜「十二」の数字との組合せによって構成されて
おり、「一」〜「十二」の数字は、昇順に配列されてい
る。より詳しくは、「一」が「タイ」の絵と、「二」が
「ウズラ」の絵と、「三」が「カッパ」の絵と、「四」
がヒラメの絵と、「五」が「プリン」の絵と、「六」が
「サザエ」の絵と、「七」が「女の子」の絵と、「八」
が「タコ」の絵と、「九」が「キツネ」の絵と、「十」
が「クジラ」の絵と、「十一」が「タケノコ」の絵と、
「十二」が「カニ」の絵と組み合わされている。これら
の主図柄17A〜17Lは、特別遊技図柄としての大当
たり図柄、外れリーチ図柄及び外れ図柄のいずれかにな
りうる(これらについては後述する)。
【0019】各々の図柄列14〜16においては、あた
かも回転寿司店における複数の(3つの)回転テーブル
上に載置されたように表示される主図柄17A〜17L
が、テーブルとともに回転可能に表示される。なお、回
転表示される都合上、各図柄列14〜16には、大当た
りラインに配置表示される主図柄17A〜17L以外に
も、大当たりラインとは無関係の複数の主図柄17A〜
17Lが表示されるようになっている(例えば次に大当
たりラインに並びうる主図柄17A〜17Lや、既に大
当たりラインに並んだ後の主図柄17A〜17L等)。
しかし、このような表示態様に何ら限定されるものでは
なく、例えば各図柄列14〜16に1つずつの主図柄1
7A〜17Lが表示される態様であってもよい。
【0020】図4(a)に示すように、表示装置13の
表示部13aでは、各図柄列14〜16の図柄変動(回
転変動)が、遊技球5の第1種始動口3への入賞に基づ
いて開始させられる。また、大当たり図柄、外れリーチ
図柄、外れ図柄の中から1つが選択され、これが停止図
柄として設定される。停止図柄とは、各図柄列14〜1
6が図柄変動を停止したときに表示される図柄である。
本実施の形態では、図柄変動は、左図柄列14、右図柄
列16、中図柄列15の順に停止させられるが、これは
あくまでも1例にすぎず、別の順序で停止させられるよ
うにしてもよい。
【0021】図4(b)は、表示部13aにおける大当
たり報知画面を示す図であって、大当たり状態が発生し
たときに、それを再度遊技者に報知させるものである。
同図に示すように、大当たり図柄は、リーチ状態を経た
後、遊技者に有利な特別遊技状態としての大当たり状態
を発生させるための図柄である。詳しくは、全ての図柄
列14〜16の変動が停止させられたとき、表示されて
いる主図柄17A〜17Lの組合せが、予め定められた
大当たりの組合せ、すなわち、同一種類の主図柄17A
〜17Lが大当たりラインに沿って並んでいるときの同
主図柄17A〜17Lの組合せ(例えば、同図に示すよ
うに、「一」、「一」、「一」の主図柄17A)となる
場合がある。この組合せを構成する図柄が「大当たり図
柄」である。大当たりの組合せが成立すると、特別電動
役物が作動し(大入賞口4が開かれ)、遊技者にとって
有利な大当たり状態の到来、すなわち、より多くの賞球
を獲得することが可能となる。
【0022】また、図5(a),(b)に示すように、
リーチ状態とは、大当たり直前の状態をいう。リーチ状
態には、右図柄列16の図柄変動が、大当たりライン上
において左図柄列14の停止図柄と同一種類の図柄で停
止する状態が含まれる。図に示す例では、大当たりライ
ンが、表示部13aの下部において水平方向へ延びるよ
うに位置しており、かつ、同ライン上で停止している左
・右両図柄列14,16の主図柄17A〜17Lが共に
「一」の付された主図柄17Aとなっている。
【0023】上記のリーチ状態には、中図柄列15の図
柄変動が、最終的に左・右両図柄列14,16の停止図
柄と同一種類の図柄(大当たり図柄)で停止して大当た
り状態になるもの以外にも、異なる種類の図柄(これを
「外れリーチ図柄」という)で停止して、大当たり状態
とならないもの(以下、「外れリーチ状態」という)が
含まれる。さらには、中図柄列15の図柄変動が一旦停
止した後、同一種類の主図柄17A〜17Lが大当たり
ラインに沿って並んだ状態で、再度全図柄列が変動し、
その後全図柄列14〜16の主図柄17A〜17Lが同
時に停止するような場合(再変動全回転リーチとも称さ
れる)も含まれる。
【0024】さらに、前述した各図柄列14〜16での
図柄変動に加え、図2(a),(b)に示すように、主
図柄17A〜17Lとは別の、複数種類(本実施の形態
では2種類)のキャラクタが表示部13aに表示され
る。本実施の形態におけるキャラクタとしては、寿司屋
の源さんGC及びカンナちゃんKCが設定されている。
本実施の形態では、遊技中において所定の条件が満たさ
れる毎に、源さんGC及びカンナちゃんKC間でのキャ
ラクタの入れ替えが行われるようになっている。
【0025】上記リーチ状態においては、各キャラクタ
に対応した種々のリーチパターンが設定されている。リ
ーチパターンとしては、図6に示すように、キャラクタ
が源さんGCの場合においては「ノーマルリーチ」、
「握りリーチ」、「仕入れリーチ」、「出前リーチ」が
設定され、キャラクタがカンナちゃんKCの場合におい
ては「ノーマルリーチ」、「玉突きリーチ」、「ハンマ
ーリーチ」、「いけすリーチ」が設定されている。本実
施の形態では、これらリーチパターンのうち、「握りリ
ーチ」及び「玉突きリーチ」が「スーパーリーチ1」に
属され、「仕入れリーチ」及び「ハンマーリーチ」が
「スーパーリーチ2」に属されるものとする。また、
「出前リーチ」及び「いけすリーチ」は「スペシャルリ
ーチ」に属される。
【0026】本実施の形態においては、電源投入時にお
いて設定されるリーチ種別テーブルに応じて、各種リー
チパターンの選択される確率が異なっている。また、設
定されたリーチ種別テーブル毎に、各リーチパターンで
の大当たり状態が発生する期待値(大当たり期待値)が
異なるよう設定されている。
【0027】より詳しくは、電源投入時において、リー
チ種別テーブルが「テーブルA(図6(a)参照)」に
設定された場合には、「ノーマルリーチ」が最も出現し
やすく、以下「スーパーリーチ1」、「スーパーリーチ
2」、「スペシャルリーチ」の順に出現頻度は少なくな
るよう設定されている。逆に、最も出現しやすい「ノー
マルリーチ」は大当たり期待値が低く、「スーパーリー
チ1」、「スーパーリーチ2」、「スペシャルリーチ」
の順に大当たり期待値が高くなるよう設定されている。
このような仕様は、現行のパチンコ機において多く見受
けられるものである。
【0028】また、電源投入時において、リーチ種別テ
ーブルが「テーブルB(図6(b)参照)」に設定され
た場合には、各リーチパターンの出現頻度及び大当たり
期待値は等しくなるよう設定されている。すなわち、
「ノーマルリーチ」、「スーパーリーチ1」、「スーパ
ーリーチ2」、「スペシャルリーチ」は、均等の頻度で
出現し、かつ、いずれのリーチパターンが出現しても、
大当たり期待値はいずれも「25%」となるよう設定さ
れている。
【0029】さらに、電源投入時において、リーチ種別
テーブルが「テーブルC(図6(c)参照)」に設定さ
れた場合には、上記「テーブルA」の場合とは逆に、
「ノーマルリーチ」が最も出現しにくく、「スーパーリ
ーチ1」、「スーパーリーチ2」、「スペシャルリー
チ」の順に出現頻度は多くなるよう設定されている。逆
に、最も出現しにくい「ノーマルリーチ」は大当たり期
待値が最も高く、「スーパーリーチ1」、「スーパーリ
ーチ2」、「スペシャルリーチ」の順に大当たり期待値
が低くなるよう設定されている。このような仕様(テー
ブルB、テーブルC)は、現行のパチンコ機においては
全く見受けられないものである。なお、上記各リーチパ
ターンの動作状態等については後述することとする。
【0030】遊技球5の第1種始動口3への入賞に基づ
いて各図柄列14〜16の図柄変動が開始させられるこ
とはすでに説明したが、この変動表示中にさらに遊技球
5が第1種始動口3に入賞した場合には、その分の変動
表示は、原則として現在行われている変動表示の終了後
に行われる。つまり、変動表示が待機(保留)される。
この保留される変動表示の最大回数は、パチンコ機の機
種毎に決められている。本実施の形態では保留最大回数
が4回に設定されているが、これに限られるものではな
い。
【0031】図1に示すように、表示装置13におい
て、表示部13aの上方には、遊技者に保留状態(記憶
状態)を可視表示するための発光ダイオード(LED)
からなる保留ランプ18a,18b,18c,18dが
組み込まれている。保留ランプ18a〜18dの数は、
前述した保留最大回数と同じ(この場合4個)である。
保留ランプ18a〜18dは、変動表示の保留毎に点灯
させられ、その保留に対応した変動表示の実行に伴い消
灯させられる。このほかにも、パチンコ機1の複数箇所
には、遊技効果を高めるための各種ランプが取付けられ
ている。これらのランプは、遊技の進行に応じて点灯状
態(消灯、点灯、点滅等)が変えられる。さらに、パチ
ンコ機1には、遊技の進行に応じて効果音を発生する図
示しないスピーカが設けられている。
【0032】遊技者の操作に応じて変化するパチンコ機
1の遊技状態を検出するべく、本実施の形態では、遊技
盤2には、始動口用スイッチ21、Vゾーン用スイッチ
22及びカウントスイッチ23がそれぞれ取付けられて
いる。始動口用スイッチ21は、遊技球5の第1種始動
口3への入賞を検出し、Vゾーン用スイッチ22は遊技
球5の大入賞口4のうちのVゾーン8への入賞を検出
し、カウントスイッチ23は、遊技球5の大入賞口4へ
の入賞を検出する。
【0033】本実施の形態では、各スイッチ21〜23
の検出結果に基づきソレノイド10,12、表示装置1
3、各保留ランプ18a〜18d等をそれぞれ駆動制御
するために制御装置24が設けられている。制御装置2
4は、読み出し専用メモリ(ROM)、中央処理装置
(CPU)、ランダムアクセスメモリ(RAM)等を備
えている。ROMは所定の制御プログラムや初期データ
を予め記憶しており、CPUはROMの制御プログラム
等に従って各種演算処理を実行する。RAMは、CPU
による演算結果を、図7に示す図柄乱数バッファ31〜
36、図8に示す図柄乱数エリア41(i)〜45
(i)、図9に示す停止図柄エリア46〜48等に一時
的に記憶する。
【0034】図7に示すように、図柄乱数バッファは、
左・中・右の3つの外れ図柄乱数バッファ31,32,
33と、左・中・右の3つの外れリーチ図柄乱数バッフ
ァ34,35,36とによって構成されている。図8に
示すように、図柄乱数エリアは、5つの内部乱数エリア
41(i)と、5つの外れリーチ乱数エリア42(i)
と、5つの左外れ図柄乱数エリア43(i)と、5つの
中外れ図柄乱数エリア44(i)と、5つの右外れ図柄
乱数エリア45(i)とによって構成されている。i
は、5つずつ存在する各図柄乱数エリアを区別するため
のものであり、「0」、「1」、「2」、「3」、
「4」の値をとる。iの各値は、保留されている変動表
示の回数に対応している。また、図9に示すように、停
止図柄エリアは、左・中・右の各停止図柄乱数エリア4
6,47,48によって構成されている。
【0035】次に、前記のように構成されたパチンコ機
1の作用及び効果について説明する。図11,12及び
図14〜図21のフローチャートは、制御装置24によ
って実行される各種ルーチンを示している。これらのル
ーチンの処理は、カウンタ群及び入賞判定フラグFE等
に基づいて実行される。カウンタ群は、ラウンドカウン
タCR、保留カウンタCH、入賞カウンタCE、内部乱
数カウンタCI、外れリーチ乱数カウンタCO、大当た
り図柄乱数カウンタCB、左・中・右の各図柄乱数カウ
ンタCDL,CDC,CDR、リーチ種別決定カウンタ
CRC及びリーチ種別テーブルカウンタCT等よりなっ
ている。
【0036】なお、ラウンドカウンタCRは、ラウンド
回数をカウントするためのものであり、入賞カウンタC
Eは大入賞口4への遊技球5の入賞個数をカウントする
ためのものである。また、保留カウンタCHは変動表示
の保留回数をカウントするためのものであり、「0」,
「1」,「2」,「3」,「4」の値を順にとる。これ
らの値は、前述した図柄乱数エリア41(i)〜45
(i)の「(i)」に対応している。従って、CH=0
は、保留されていない状態を意味する。図10に示すよ
うに、内部乱数カウンタCIは、表示装置13での大当
たり状態を決定するためのものである。また、外れリー
チ乱数カウンタCOは外れリーチ状態時の表示を行うか
否かを決定するためのものであり、大当たり図柄乱数カ
ウンタCBは大当たり図柄を決定するためのものであ
る。これらのカウンタCI,CO,CBはそれぞれ所定
時間(例えば「2ms」)毎に値を所定範囲内で更新す
る。各値は、所定の条件に従って乱数として読み出され
る。また、各カウンタCI,CO,CBは、各値がそれ
ぞれ特定の値になった場合に、初期値に戻すようになっ
ている。
【0037】左・中・右の各図柄乱数カウンタCDL,
CDC,CDRは、停止図柄等を決定するためのもので
ある。左図柄乱数カウンタCDLは、所定時間(例えば
「2ms」)毎に値を所定範囲内で更新し、特定の値に
なると初期値に戻す。中図柄乱数カウンタCDCは、左
図柄乱数カウンタCDLが一巡する毎に値を所定範囲内
で更新し、特定の値になると初期値に戻す。右図柄乱数
カウンタCDRは、中図柄乱数カウンタCDCが一巡す
る毎に値を所定範囲内で更新し、特定の値になると初期
値に戻す。
【0038】また、図6に示すリーチ種別決定カウンタ
CRCは、上述した複数種類のリーチパターンのうちの
1つを選択するために用いられるものであり、例えば左
図柄乱数カウンタCDLが一巡する毎に値(乱数値)を
更新し、特定の値になると初期値に戻す。なお、本実施
の形態では上述したキャラクタに応じて、具体的なリー
チパターンが決定される。例えば「スーパーリーチ1」
が選択された場合においては、そのときのキャラクタが
源さんGCであれば「握りリーチ」の動作処理が実行さ
れ、カンナちゃんKCであれば「玉突きリーチ」の動作
処理が実行される。また、「スーパーリーチ2」が選択
された場合においては、そのときのキャラクタが源さん
GCであれば「仕入れリーチ」の動作処理が実行され、
カンナちゃんKCであれば「ハンマーリーチ」の動作処
理が実行される。さらに、「スペシャルリーチ」が選択
された場合においては、そのときのキャラクタが源さん
GCであれば「出前リーチ」の動作処理が実行され、カ
ンナちゃんKCであれば「いけすリーチ」の動作処理が
実行される。
【0039】さらに、図13に示すリーチ種別テーブル
カウンタCTは、上述した複数種類(3種類)のリーチ
種別テーブル(テーブルA〜テーブルC)のうちの1つ
を選択するために用いられるものであり、例えば左図柄
乱数カウンタCDLが一巡する毎に値(乱数値)を更新
し、特定の値になると初期値に戻す。
【0040】併せて、入賞判定フラグFEは、Vゾーン
への入賞の有無を判定するために用いられるものであ
る。同フラグFEは、入賞なしの場合に「0」に設定さ
れ、入賞ありの場合に「1」に設定される。
【0041】さて、図11のフローチャートは、上述し
た各カウンタCI,CO,CB,CL,CDL,CD
C,CDR,CRC,CTの更新後に、図柄乱数カウン
タCDL,CDC,CDRの値(乱数)の組合せを分別
し(振分け)、その振分けられた値を対応する図柄乱数
バッファ31〜36に格納するための「乱数振分けルー
チン」を示している。このルーチンは、パチンコ機1の
電源投入後、所定時間(2ms)毎に実行される。この
ルーチンが開始されると、制御装置24はまずステップ
S1において、内部乱数カウンタCI、外れリーチ乱数
カウンタCO、大当たり図柄乱数カウンタCBにそれぞ
れ「1」を加算する(更新する)。
【0042】また、ステップS2において、左図柄乱数
カウンタCDLに「1」を加算する。中・右図柄乱数カ
ウンタCDC,CDRに関しては、それぞれ左・中図柄
乱数カウンタCDL,CDCの値に応じて更新処理を行
う。詳しくは、左図柄乱数カウンタCDLが初期値に戻
されるタイミングであれば中図柄乱数カウンタCDCに
「1」を加算し、それ以外のタイミングであれば同カウ
ンタCDCの値を維持する。また、中図柄乱数カウンタ
CDCが初期値に戻されるタイミングであれば右図柄乱
数カウンタCDRに「1」を加算し、それ以外のタイミ
ングであれば同カウンタCDRの値を維持する。さら
に、ステップS3において、制御装置24は、リーチ種
別決定カウンタCRCを更新する。また、このとき、リ
ーチ種別テーブルカウンタCTをも更新する。
【0043】次に、ステップS4において、図柄乱数カ
ウンタCDL,CDC,CDRの値の組合せが、予め定
められた「外れ図柄の組合せ」であるか否かを判断す
る。そして、この条件が満たされていると、ステップS
5において各図柄乱数カウンタCDL,CDC,CDR
の値を、対応する外れ図柄乱数バッファ31,32,3
3に格納する。ここで、対応する外れ図柄乱数バッファ
31〜33とは、具体的には左図柄乱数カウンタCDL
に関しては左外れ図柄乱数バッファ31を指し、中図柄
乱数カウンタCDCに関しては中外れ図柄乱数バッファ
32を指し、右図柄乱数カウンタCDRに関しては右外
れ図柄乱数バッファ33を指すものとする(後述するス
テップS7に関しても同様)。そして、制御装置24
は、ステップS5の処理を実行した後、その後の処理を
一旦終了する。
【0044】一方、前記ステップS4の条件が満たされ
ていない場合には、ステップS6において、図柄乱数カ
ウンタCDL,CDC,CDRの値の組合せが、予め定
められた「外れリーチ図柄の組合せ」であるか否かを判
断する。そして、この条件が満たされていると、ステッ
プS7において各図柄乱数カウンタCDL,CDC,C
DRの値を、対応する外れリーチ図柄乱数バッファ3
4,35,36に格納し、その後の処理を一旦終了す
る。
【0045】なお、ステップS6の条件が満たされてい
ない場合には、前記ステップS5,7のいずれの処理を
も行うことなく、「乱数振分けルーチン」を終了する。
この場合とは、各図柄乱数カウンタCDL,CDC,C
DRの値の組合せが、外れ図柄、外れリーチ図柄のいず
れの組合せでもない場合、すなわち、大当たり図柄の組
合せの場合である。
【0046】このように、「乱数振分けルーチン」で
は、所定時間毎に3つの図柄乱数カウンタCDL,CD
C,CDRの値の組合せがチェックされる。そして、外
れ図柄の組合せの場合には、外れ図柄乱数バッファ31
〜33に乱数が格納され、外れリーチ図柄の場合には、
外れリーチ図柄乱数バッファ34〜35に乱数が格納さ
れる。また、大当たり図柄の組合せの場合には、乱数は
どの図柄乱数バッファ31〜36にも格納されない。
【0047】次に、図12のフローチャートに示す「格
納処理ルーチン」について説明する。このルーチンの主
な機能は、遊技球5が第1種始動口3に入賞する毎に、
乱数カウンタCI,CO,CDL,CDC,CDRの値
を図柄乱数エリア41(i)〜45(i)に格納するこ
とである。
【0048】当該「格納処理ルーチン」が開始される
と、制御装置24は、ステップS10において、始動口
用スイッチ21の検出結果に基づき、遊技球5が第1種
始動口3に入賞したか否かを判定する。そして、この判
定条件が満たされていない場合には、その後の処理を一
旦終了し、満たされている場合には、ステップS11に
おいて、保留カウンタCHの値が最大保留回数(この場
合「4」)よりも小さいか否かを判定する。
【0049】保留カウンタCHの値が最大保留回数より
も小さい場合には、ステップS12において、保留カウ
ンタCHに「1」を加算する。また、続くステップS1
3において、制御装置24は対応する保留ランプ(18
aから18dのうちの1つ)を点灯させ、ステップS1
4へ移行する。一方、前記ステップS11の判定条件が
満たされていない場合には、前述したステップS12以
降の処理を行うことなくその後の処理を一旦終了する。
従って、図柄変動表示は、4回までしか保留されず、そ
れ以上の入賞があっても保留は記憶されない。
【0050】ステップS14において、制御装置24
は、内部乱数カウンタCIの値を内部乱数エリア41
(i)に格納する。また、次のステップS15におい
て、外れリーチ乱数カウンタCOの値を、外れリーチ乱
数エリア42(i)に格納する。さらに、ステップS1
6において、制御装置24は、左・中・右の各外れ図柄
乱数バッファ31〜33の値(CDL,CDC,CD
R)を、対応する左・中・右の各外れ図柄乱数エリア4
3(i)〜45(i)に格納し、その後の処理を一旦終
了する。
【0051】このように、「格納処理ルーチン」におい
ては、乱数カウンタCI,CO,CDL,CDC,CD
Rの値が各図柄乱数エリア41(i)〜45(i)に格
納される。なお、ステップS14〜ステップS16で
は、例えばステップS12での更新後の保留カウンタC
Hの値が「3」であれば、内部乱数エリア41(i=
3)、外れリーチ乱数エリア42(i=3)、左外れ図
柄乱数エリア43(i=3)、中外れ図柄乱数エリア4
4(i=3)、右外れ図柄乱数エリア45(i=3)
が、今回制御周期での格納場所となる。
【0052】次に、図14のフローチャートに示す「リ
ーチ種別テーブル設定ルーチン」について説明する。こ
のルーチンは、前述した「乱数振分けルーチン」で更新
演算されたリーチ種別テーブルカウンタCTを用いて、
使用するリーチ種別テーブルを設定するためのものであ
る。
【0053】処理がこのルーチンに移行すると、制御装
置24は、まずステップS001において、現在電源投
入時であるか否かを判定する。そして、否定判定された
場合には、何らの処理をも行うことなくその後の処理を
一旦終了する。これに対し、現在電源投入時である場合
には、ステップS002において、リーチ種別テーブル
カウンタCTが「0」以上「35」以下であるか否かを
判断する。そして、肯定判定された場合には、ステップ
S003において、使用するリーチ種別テーブルを「テ
ーブルA」に設定し、その後の処理を一旦終了する。
【0054】また、ステップS002において否定判定
された場合には、ステップS004において、リーチ種
別テーブルカウンタCTが「36」以上「45」以下で
あるか否かを判断する。そして、肯定判定された場合に
は、ステップS005において、使用するリーチ種別テ
ーブルを「テーブルB」に設定し、その後の処理を一旦
終了する。また、ステップS004において否定判定さ
れた場合には、ステップS006において、使用するリ
ーチ種別テーブルを「テーブルC」に設定し、その後の
処理を一旦終了する。
【0055】このように、「リーチ種別テーブル設定ル
ーチン」においては、電源投入毎に、使用されるリーチ
種別テーブルが設定される。本実施の形態では、「テー
ブルA」に設定される確率は72%であり、「テーブル
B」に設定される確率は20%であり、「テーブルC」
に設定される確率は8%である。
【0056】次に、図15、図16のフローチャートに
示す「特別電動役物制御ルーチン」について説明する。
このルーチンは、前述した「乱数振分けルーチン」、
「格納処理ルーチン」等の演算結果を用いて表示装置8
や特別電動役物(大入賞口用ソレノイド12等)を制御
するためのものであり、パチンコ機1の電源投入後、所
定時間毎に実行される。
【0057】この「特別電動役物制御ルーチン」が開始
されると、制御装置24はまずステップS20におい
て、保留カウンタCHの値が「0」でないか否かを判定
する。そして、否定判定された場合、つまり、保留カウ
ンタCHの値が「0」の場合には、その後の処理を一旦
終了する。これに対し、前記判定条件が満たされている
(CH=1,2,3,4)場合には、ステップS30に
おいて、「i」を「0」に設定し、次のステップS40
において保留カウンタCHが「i」と同一でないか否か
を判定する。
【0058】そして、この判定条件が満たされている場
合(CH≠i)には、ステップS50において、内部乱
数エリア41(i+1)、外れリーチ乱数エリア42
(i+1)、外れ図柄乱数エリア43(i+1)〜45
(i+1)の各データを、1つ前のエリア41(i)〜
45(i)にそれぞれシフトする。次いで、ステップS
60において、制御装置24は、「i」に「1」を加算
し、ステップS40へ戻る。
【0059】一方、ステップS40の判定条件が満たさ
れない場合(CH=i)には、ステップS70へ移行
し、保留ランプ18a〜18dのうち前記保留カウンタ
CHに対応するものを消灯させる。また、次のステップ
S80において保留カウンタCHから「1」を減算す
る。
【0060】次に、制御装置24は、ステップS90に
おいて、図柄の変動開始処理を実行する。詳しくは、図
17の「変動開始処理ルーチン」に示すように、ステッ
プS901において、キャラクタの取得を行う。すなわ
ち、表示画面として源さんGCを表示させるのか、カン
ナちゃんKCを表示させるのかを決定する。ただし、所
定の条件が満たされない限り、基本的にはそれまでと同
じキャラクタが取得される。また、続くステップS90
2においては、内部乱数カウンタCIの値が大当たり値
であるか否かを判定する。そして、内部乱数カウンタC
Iの値が大当たり値の場合には、ステップS903にお
いて、大当たり値に対応する大当たり図柄を停止図柄と
してメモリに記憶し、ステップS906へ移行する。
【0061】一方、ステップS902における判定条件
が満たされていないと、ステップS904において、外
れリーチ乱数カウンタCOの値が予め定められた外れリ
ーチ値と同じであるか否かを判定する。そして、外れリ
ーチ乱数カウンタCOの値が外れリーチ値と同一である
場合には、ステップS905において、外れリーチ値に
対応する図柄(外れリーチ図柄)を停止図柄としてメモ
リに記憶し、ステップS906へ移行する。
【0062】また、ステップS904の判定条件が満た
されていない場合には、ステップS907において、ス
テップS16での外れ図柄を停止図柄としてメモリに記
憶し、ステップS908へ移行する。
【0063】さて、ステップS903又はステップS9
05から移行して、ステップS906においては、リー
チパターンを取得する。より詳しくは、図18〜図20
の「リーチパターン取得ルーチン」に示すように、ま
ず、ステップS9601において、現在設定されている
リーチ種別テーブルが「テーブルA」であるか否かを判
定する。そして、現在設定されているリーチ種別テーブ
ルが「テーブルA」の場合には、ステップS9602に
おいて、現在のリーチ種別決定カウンタCRCが「0」
以上「58」以下であるか否かを判定し、肯定判定され
た場合には、ステップS9603において、リーチパタ
ーンとして「ノーマルリーチ」を設定する。すなわち、
そのときのキャラクタが源さんGCであれば源さんノー
マルリーチを、そのときのキャラクタがカンナちゃんK
Cであればカンナちゃんノーマルリーチをリーチパター
ンとして取得する。そして、その後の処理を一旦終了す
る。また、ステップS9602において否定判定された
場合には、ステップS9604において、現在のリーチ
種別決定カウンタCRCが「59」以上「83」以下で
あるか否かを判定し、肯定判定された場合には、ステッ
プS9605において、リーチパターンとして「スーパ
ーリーチ1」を設定する。すなわち、そのときのキャラ
クタが源さんGCであれば握りリーチを、そのときのキ
ャラクタがカンナちゃんKCであれば玉突きリーチをリ
ーチパターンとして取得する。そして、その後の処理を
一旦終了する。
【0064】さらに、ステップS9604において否定
判定された場合には、ステップS9606において、現
在のリーチ種別決定カウンタCRCが「84」以上「9
8」以下であるか否かを判定し、肯定判定された場合に
は、ステップS9607において、リーチパターンとし
て「スーパーリーチ2」を設定する。すなわち、そのと
きのキャラクタが源さんGCであれば仕入れリーチを、
そのときのキャラクタがカンナちゃんKCであればハン
マーリーチをリーチパターンとして取得する。そして、
その後の処理を一旦終了する。
【0065】また、ステップS9606において否定判
定された場合には、現在のリーチ種別決定カウンタCR
Cが「99」であるものとして、ステップS9608に
おいて、リーチパターンとして「スペシャルリーチ」を
設定する。すなわち、そのときのキャラクタが源さんG
Cであれば出前リーチを、そのときのキャラクタがカン
ナちゃんKCであればいけすリーチをリーチパターンと
して取得する。そして、その後の処理を一旦終了する。
【0066】一方、前記ステップS9601で否定判定
された場合には、ステップS9609において、現在設
定されているリーチ種別テーブルが「テーブルB」であ
るか否かを判定する。そして、現在設定されているリー
チ種別テーブルが「テーブルB」の場合には、ステップ
S9610において、現在のリーチ種別決定カウンタC
RCが「0」以上「24」以下であるか否かを判定し、
肯定判定された場合には、ステップS9611におい
て、リーチパターンとして「ノーマルリーチ」を設定
し、その後の処理を一旦終了する。
【0067】また、ステップS9610において否定判
定された場合には、ステップS9612において、現在
のリーチ種別決定カウンタCRCが「25」以上「4
9」以下であるか否かを判定し、肯定判定された場合に
は、ステップS9613において、リーチパターンとし
て「スーパーリーチ1」を設定し、その後の処理を一旦
終了する。
【0068】さらに、ステップS9612において否定
判定された場合には、ステップS9614において、現
在のリーチ種別決定カウンタCRCが「50」以上「7
4」以下であるか否かを判定し、肯定判定された場合に
は、ステップS9615において、リーチパターンとし
て「スーパーリーチ2」を設定し、その後の処理を一旦
終了する。
【0069】また、ステップS9614において否定判
定された場合には、現在のリーチ種別決定カウンタCR
Cが「75」以上「99」以下であるものとして、ステ
ップS9616において、リーチパターンとして「スペ
シャルリーチ」を設定し、その後の処理を一旦終了す
る。
【0070】さらにまた、前記ステップS9609で否
定判定された場合には、現在設定されているリーチ種別
テーブルが「テーブルC」であるものとしてステップS
9617において、現在のリーチ種別決定カウンタCR
Cが「0」であるか否かを判定し、肯定判定された場合
には、ステップS9618において、リーチパターンと
して「ノーマルリーチ」を設定し、その後の処理を一旦
終了する。
【0071】また、ステップS9617において否定判
定された場合には、ステップS9619において、現在
のリーチ種別決定カウンタCRCが「1」以上「15」
以下であるか否かを判定し、肯定判定された場合には、
ステップS9620において、リーチパターンとして
「スーパーリーチ1」を設定し、その後の処理を一旦終
了する。
【0072】さらに、ステップS9619において否定
判定された場合には、ステップS9621において、現
在のリーチ種別決定カウンタCRCが「16」以上「4
0」以下であるか否かを判定し、肯定判定された場合に
は、ステップS9622において、リーチパターンとし
て「スーパーリーチ2」を設定し、その後の処理を一旦
終了する。
【0073】また、ステップS9621において否定判
定された場合には、ステップS9623において、現在
のリーチ種別決定カウンタCRCが「41」以上「9
9」以下であるものとして、リーチパターンとして「ス
ペシャルリーチ」を設定し、その後の処理を一旦終了す
る。
【0074】このように「リーチパターン取得ルーチ
ン」においては、そのときどきに設定されているリーチ
種別テーブルに応じて、各種リーチパターンが取得(選
択)される。
【0075】さて、図17の変動開始処理ルーチンに戻
って、ステップS906又はステップS907から移行
して、ステップS908においては、制御装置24は、
前記表示装置13の図柄変動を開始させ、「変動開始処
理ルーチン」を終了する。
【0076】上記のように、ステップS90(「変動開
始処理ルーチン」)の処理を実行した後、制御装置24
は、図15のステップS110において、左右両図柄列
14,16における主図柄17A〜17Lを、前記ステ
ップS903,S905,S907のいずれかの処理で
記憶した停止図柄に差替える。また、左右両図柄列1
4,16での図柄変動を停止(確定)させ、差替え後の
主図柄17A〜17Lを左右両図柄列14,16に表示
する。次に、ステップS120において、制御装置24
は、リーチ動作処理を行う。詳しくは、図21の「リー
チ動作処理ルーチン」に示すように、ステップS120
1において、ステップS906で取得したリーチパター
ンが、キャラクタが源さんGCである場合の「ノーマル
リーチ」(以下このような場合「源さんノーマルリー
チ」等という)でないか否かを判定する。そして、否定
判定された場合(「源さんノーマルリーチ」の場合)に
は、ステップS1202において、源さんノーマルリー
チ動作処理を行う。この場合においては、キャラクタで
ある源さんGCがそれまでとは異なる動きをする(例え
ば源さんGCが主図柄17A〜17Lとは無関係に踊
る)等の処理が行われる。
【0077】また、ステップS1201で肯定判定され
た場合には、ステップS1203に移行する。ステップ
S1203においては、ステップS906で取得したリ
ーチパターンが、キャラクタが源さんGCである場合の
「握りリーチ」(=スーパーリーチ1)でないか否かを
判定する。そして、否定判定された場合(「握りリー
チ」の場合)には、ステップS1204において、握り
リーチ動作処理を行う。この場合においては、源さんG
Cが主図柄17A〜17Lを握り(作り)、それを回転
テーブル上に配列させる動作を行う等の処理が行われ
る。
【0078】また、ステップS1203で肯定判定され
た場合には、ステップS1205に移行する。ステップ
S1205において、ステップS906で取得したリー
チパターンが、キャラクタが源さんGCである場合の
「仕入れリーチ」(=スーパーリーチ2)でないか否か
を判定する。そして、否定判定された場合(「仕入れリ
ーチ」の場合)には、ステップS1206において、仕
入れリーチ動作処理を行う。この場合には、まず中図柄
列15の主図柄17A〜17L(中図柄)が上方へ移動
し、表示部13a上に源さんGC、猫及び盆が表示され
る。そして、図5(b)に示すように、猫及び源さんG
Cがあたかも盆を引っ張りあうように左右方向に動作す
るとともに、主図柄17A〜17Lが左右方向に交互に
スライドしつつ一時的に判別不能な状態に変形するよう
表示される等の処理が行われる。
【0079】さて、前記ステップS1205で肯定判定
された場合には、ステップS1207に移行する。ステ
ップS1207においては、ステップS906で取得し
たリーチパターンが、キャラクタが源さんGCである場
合の「出前リーチ」(=スペシャルリーチ)でないか否
かを判定する。そして、否定判定された場合(「出前リ
ーチ」の場合)には、ステップS1208において、出
前リーチ動作処理を行う。この場合においては、図22
(b)に示すように、源さんGC及び「おかもち」が表
示部13aに表示されるとともに、源さんGCが「おか
もち」の蓋を開閉する動作が行われる。また、源さんG
Cが前記蓋を開ける度に、主図柄17A〜17Lが1つ
ずつ登場し、それが前方へ移動するよう動作させる等の
処理が行われる。
【0080】また、前記ステップS1207で肯定判定
された場合には、ステップS1209に移行する。ステ
ップS1209においては、ステップS906で取得し
たリーチパターンが、キャラクタがカンナちゃんKCで
ある場合の「カンナノーマルリーチ」でないか否かを判
定する。そして、否定判定された場合(「カンナノーマ
ルリーチ」の場合)には、ステップS1210におい
て、カンナノーマルリーチ動作処理を行う。この場合に
おいては、「源さんノーマルリーチ」と同様、キャラク
タであるカンナちゃんKCがそれまでとは異なる動きを
する等の処理が行われる。
【0081】さらに、前記ステップS1209で肯定判
定された場合には、ステップS1211に移行する。ス
テップS1211においては、ステップS906で取得
したリーチパターンが、キャラクタがカンナちゃんKC
である場合の「玉突きリーチ」(=スーパーリーチ1)
でないか否かを判定する。そして、否定判定された場合
(「玉突きリーチ」の場合)には、ステップS1212
において、玉突きリーチ動作処理を行う。この場合にお
いては、図22(a)に示すように、表示部13aにカ
ンナちゃんKC及び玉突きリーチを行う場合の背景を表
示させるとともに、中図柄列15の主図柄17A〜17
Lが玉突き動作(次に控えている主図柄17A〜17L
が、その前方に表示されている主図柄17A〜17Lを
押し出すように動作すること)を行う等の処理が行われ
る。
【0082】一方、前記ステップS1211で肯定判定
された場合には、ステップS1213に移行する。ステ
ップS1213においては、ステップS906で取得し
たリーチパターンが、キャラクタがカンナちゃんKCで
ある場合の「ハンマーリーチ」(=スーパーリーチ2)
でないか否かを判定する。そして、ここで否定判定され
た場合(「ハンマーリーチ」の場合)には、ステップS
1214において、ハンマーリーチ動作処理を行う。こ
の場合においては、まず表示部13aの背景が変更さ
れ、ハンマーを持ったカンナちゃんKCが配置表示され
る。そして、図5(a)に示すように、カンナちゃんK
Cがあたかもハンマーを振り下ろして中図柄(主図柄1
7A〜17L)を叩くようにして動作を行わせ、これに
伴い、主図柄17A〜17Lを一時的に判別不能な状態
に変形表示させる等の処理が行われる。
【0083】さて、前記ステップS1213で肯定判定
された場合には、ステップS1215に移行する。ステ
ップS1215においては、ステップS906で取得し
たリーチパターンが、キャラクタがカンナちゃんKCで
ある場合の「いけすリーチ」(=スペシャルリーチ)で
ないか否かを判定する。そして、否定判定された場合
(「いけすリーチ」の場合)には、ステップS1216
において、いけすリーチ動作処理を行う。この場合にお
いては、図22(c),(d)に示すように、表示部1
3aに「いけす」及び「たも網」を持ったカンナちゃん
KCが表示されるとともに、「いけす」の中に各図柄列
14〜16の主図柄17A〜17Lが表示され、さら
に、中央に渦巻きが表示される。そして、渦巻きに連動
して、渦巻きの周りを中図柄(主図柄17A〜17L)
が回転する動作が行われる。
【0084】また、前記ステップS1215で肯定判定
された場合には、いずれのリーチ動作処理をも行うこと
なく、当該「リーチ動作処理ルーチン」を一旦終了す
る。また、ステップS1202,1204,1206,
1208,1210,1212,1214,1216の
各リーチ処理動作処理を実行した後においても、当該
「リーチ動作処理ルーチン」を一旦終了する。
【0085】上記のように、ステップS120(「リー
チ動作処理ルーチン」)の処理を実行した後、制御装置
24は、ステップS130(図15参照)において、中
図柄列15での図柄変動を停止させる。
【0086】続いて、制御装置24は、ステップS13
5において、再変動処理を実行する。詳しくは、再変動
処理を実行する条件が成立しているか否かを判定し、再
変動処理実行条件が成立している場合には、前記リーチ
動作処理における各リーチ動作と同じ背景で、全図柄列
14〜16の図柄17A〜17H,17Kを同時に再変
動させる。そして、所定条件が成立した後、全図柄列1
4〜16の図柄17A〜17H,17Kを停止させる。
一方、再変動処理を実行する条件が成立していない場合
には、何らの処理をも実行しない。
【0087】さて、再変動処理を行った後、制御装置2
4は、次に、ステップS140において、主図柄17A
〜17Lの組合せが大当たりの組合せであるか否かを判
定する。なお、この際には、停止図柄の差替えが正しく
行われたか否かの確認も行われる。そして、この判定条
件が満たされていない場合には、「特別電動役物制御ル
ーチン」を終了する。また、主図柄17A〜17Lの組
合せが大当たりの組合せである場合(実際に再変動が行
われた場合も、この場合に該当する)には、ステップS
150において、ラウンドカウンタCRを「0」にクリ
ヤする。なお、このとき、制御装置24によって図4
(b)に示すような大当たり報知表示がなされる。
【0088】次に、制御装置24は、ステップS160
(図16参照)において、入賞カウンタCEを「0」に
クリヤするとともに、入賞判定フラグFEを「0」に設
定する。また、続くステップS170においては、ラウ
ンドカウンタCRを「1」ずつインクリメントする。
【0089】さらに、ステップS180において、制御
装置24は、大入賞口用ソレノイド12を励磁させる。
すると、シャッタ11が倒れて略水平状態となり、大入
賞口4が開放される。この開放により、遊技球5のVゾ
ーン8及び入賞通路9への入賞が可能となる。
【0090】次に、ステップS190において、制御装
置24は、入賞カウンタCEの値が予め定められた所定
値CEmaxよりも小さいか否かを判定する。そして、
この判定条件が満たされている場合には、ステップS2
00において、未だ大入賞口4の閉鎖予定時期が到来し
ていないか否かを判定する。この判定条件が満たされて
いない場合には、処理をステップS190へ戻す。その
結果、大入賞口4の開放開始後に所定値CEmax個よ
りも多くの遊技球5が入賞するか、閉鎖予定時期が到来
するかしない限りは、大入賞口4が開放され続ける。こ
れに対し、ステップS190又はステップS200のい
ずれか一方が満たされていないと、ステップS210に
おいて、制御装置24は、大入賞口用ソレノイド12を
消磁する。すると、シャッタ11が起こされて略垂直状
態となり、大入賞口4が閉鎖される。
【0091】続いて、ステップS220において、制御
装置24は、ラウンドカウンタCRの値が予め定められ
た所定値CRmax以下であるか否かを判定する。そし
て、ラウンドカウンタCRの値が所定値CRmax以下
の場合には、続くステップS230において入賞判定フ
ラグFEが「1」であるか否かを判定する。入賞判定フ
ラグFEが「1」の場合には、処理をステップS160
へと戻す。従って、一旦大当たり遊技状態が発生する
と、遊技球5がVゾーン8に入賞することによる継続条
件が、所定値CRmax回数満たされるまでは、大入賞
口4が開閉のサイクルを繰り返す。例えば所定値CEm
axが「10」に設定され、大入賞口4の開放時間が
「約29.5秒」に設定され、所定値CRmaxが「1
6」に設定されている場合には、大入賞口4の開放後、
(1)遊技球5が大入賞口4へ10個入賞すること、
(2)約29.5秒が経過すること、のいずれか一方の
条件が満たされた時点で大入賞口4が閉鎖される。この
大入賞口4の開閉のサイクルが遊技球5のVゾーン8へ
の入賞を条件に最大で16回繰り返されることとなる。
そして、ステップS220又はステップS230の判定
条件のいずれか一方が満たされていない場合には、「特
別電動役物制御ルーチン」を一旦終了する。
【0092】以上詳述したように、本実施の形態によれ
ば、少なくともリーチ状態を経るに際しては、複数のリ
ーチパターンの中から1つのリーチパターンが選択され
る。従って、遊技者は、そのときどきにおいて選択され
るリーチパターンを堪能しうる。
【0093】さらに、本実施の形態では、電源投入毎
に、リーチ種別テーブルが「テーブルA」〜「テーブル
C」の中から決定され、そのテーブルに応じて、リーチ
パターンの選択される確率が変更させられる。このた
め、電源投入毎に、出現しやすいリーチパターンが異な
ることとなる。従って、遊技者は、いかなるリーチパタ
ーンが出現しようとも、大当たり状態の発生を期待しつ
つ、どきどき感を伴いながら遊技を堪能しうる。
【0094】より詳しくは、リーチ種別テーブルが「テ
ーブルA」に設定されている場合には、「ノーマルリー
チ」が最も出現しやすく、以下「スーパーリーチ1」、
「スーパーリーチ2」、「スペシャルリーチ」の順に出
現頻度は少なくなる。ここで、最も出現しやすい「ノー
マルリーチ」は大当たり期待値が低く、「スーパーリー
チ1」、「スーパーリーチ2」、「スペシャルリーチ」
の順に大当たり期待値が高くなる。
【0095】また、リーチ種別テーブルが「テーブル
B」に設定されている場合には、各リーチパターンの出
現頻度及び大当たり期待値は等しい。すなわち、「ノー
マルリーチ」、「スーパーリーチ1」、「スーパーリー
チ2」、「スペシャルリーチ」は、均等の頻度で出現
し、かつ、いずれのリーチパターンが出現しても、大当
たり期待値はいずれも等しい。
【0096】さらに、リーチ種別テーブルが「テーブル
C」に設定されている場合には、上記「テーブルA」の
場合とは逆に、「ノーマルリーチ」が最も出現しにく
く、「スーパーリーチ1」、「スーパーリーチ2」、
「スペシャルリーチ」の順に出現頻度は多い。逆に、最
も出現しにくい「ノーマルリーチ」は大当たり期待値が
最も高く、「スーパーリーチ1」、「スーパーリーチ
2」、「スペシャルリーチ」の順に大当たり期待値が低
い。このため、遊技者にとっては、現在遊技を行ってい
るパチンコ機1が、いかなるテーブルに設定されている
のかを判別できない限り、「ノーマルリーチ」が出現し
たからといって、大当たり期待値が低いとがっかりする
必要もなく、「スペシャルリーチ」が出現したからとい
って、かならずしも大当たり状態が発生するとも限らな
い(テーブルCの場合には、むしろ大当たり状態は発生
しにくい)。
【0097】従って、遊技者は、現在遊技を行っている
パチンコ機1が、いかなるテーブルに設定されているの
かを考えつつ、興味をもって遊技を行うことができると
ともに、いかなるリーチパターンが出現しようとも、大
当たり発生の期待を込めて遊技を行うことができる。か
かる意味で、ある種のリーチパターンが出現した場合
に、大当たり発生の期待値が乏しいことが原因で面白味
に欠けてしまうといった事態を回避することができ、そ
の結果、興趣の飛躍的な向上を図ることができる。
【0098】また、本実施の形態では、「テーブルA」
に設定される確率を高くするとともに、「テーブルC」
に設定される確率を低くした。このため、現行のパチン
コ機において多く見受けられる仕様があくまでも主であ
って、「スペシャルリーチ」が頻繁に出現して、しかも
それが大当たり状態になかなか至らないというケースは
さほど多くはない。従って、「スペシャルリーチ」や
「スーパーリーチ」としての価値がゼロになってしまう
わけではない。そのため、各種リーチパターンを設定し
た意義を没却することなく、興趣の向上を図ることがで
きる。
【0099】尚、本発明は上述した実施の形態の記載内
容に限定されるものではなく、従って、発明の趣旨を逸
脱しない範囲で、例えば次のように実施してもよい。
【0100】(a)上記実施の形態では、主図柄17A
〜17Lを、魚等の絵と、「一」〜「十二」の数字との
組合せによって構成することとしたが、遊技者に認識さ
れるものであればいかなる図柄であってもよい。例えば
数字のみからなる図柄や、絵や記号のみからなる図柄で
あってもよい。
【0101】(b)上記実施の形態では、リーチパター
ンを「ノーマルリーチ」、「スーパーリーチ1」、「ス
ーパーリーチ2」、「スペシャルリーチ」にて構成する
こととしたが、このような構成に何ら限定されるもので
はない。さらに多くのリーチパターンにて構成してもよ
いし、2つ、或いは3つのリーチパターンにて構成して
もよい。
【0102】(c)上記実施の形態では、リーチパター
ンの選択される確率が変更させられる際に、リーチパタ
ーン毎の大当たり期待値も変更させられることとした
が、大当たり期待値は変更しないこととしてもよい。
【0103】(d)上記実施の形態では、現在どのテー
ブルに設定されているのかが、遊技者にとって判別しに
くい構成としたが、現在どのテーブルに設定されている
のかをあえて報知する報知手段を設けることとしてもよ
い。報知手段による報知方法としては、例えば、テーブ
ル毎に、図柄や背景の色を変えたり、キャラクタを変更
させたり、ランプの点灯点滅等を変えたりする等が考え
られる。
【0104】また、遊技者には報知せず、遊技場(ホー
ル)側にのみ知らせうる構成としてもよい。さらには、
ホール側が、上記テーブルの設定を任意におこなうこと
ができるような構成としてもよい。
【0105】(e)上記実施の形態では、電源投入時に
リーチ種別テーブルの設定を行うこととしたが、大当た
り状態の終了時毎にリーチ種別テーブルの設定を行うこ
ととしてもよい。かかる場合には、一日の中でも大当た
り状態の発生毎にリーチパターンの出現価値が変動する
こととなるため、一層の興趣の向上を図ることができ
る。
【0106】(f)上記実施の形態では、「テーブル
A」に設定される確率を高くするとともに、「テーブル
C」に設定される確率を低くした。これに対し、各テー
ブルの設定される確率をほぼ一定としてもよい。
【0107】(g)上記実施の形態では、複数のキャラ
クタを用意して各キャラクタに応じてリーチパターンを
異ならせることとしたが、そのようなことを行わなくて
もよい。従って、キャラクタを設けなかったり、或いは
1種類のキャラクタのみを用意したり、或いは3種類以
上のキャラクタを用意したりしてもよい。
【0108】(h)上記実施の形態では、再変動処理を
行うこととしたが、かかる処理を省略してもよい。ま
た、再変動処理に際しては、それまでのリーチパターン
を維持することとしたが、そのようなリーチパターンを
維持せずとも、単に全図柄列14〜16の主図柄17A
〜17Lを再変動させるだけの構成としてもよい。ま
た、それまでとは異なったリーチパターンを採用しても
よい。
【0109】(i)表示装置13としては、上述した液
晶ディスプレイ以外にも、CRT、ドットマトリック
ス、LED、エレクトロルミネセンス(EL)、蛍光表
示菅等を用いてもよい。
【0110】(j)乱数に関するカウンタ(内部乱数カ
ウンタCI、外れリーチ乱数カウンタCO、大当たり図
柄乱数カウンタCB、左・中・右の各図柄乱数カウンタ
CDL,CDC,CDR、リーチ種別決定カウンタCR
C及びリーチ種別テーブルカウンタCT)を適宜変更し
てもよい。例えば、1つの乱数カウンタを用い、その値
に基づき大当たり状態、外れリーチ状態等を決定しても
よい。
【0111】(k)本発明は、上記実施の形態とは異な
るタイプのパチンコ機等にも適用できる。また、本発明
は、パチンコ機以外にも、アレパチ、アレンジボール等
の各種遊技機にも適用できる。
【0112】特許請求の範囲の請求項に記載されないも
のであって、上記実施の形態から把握できる技術的思想
について以下にその効果とともに記載する。
【0113】(1)請求項1に記載の遊技機において、
前記図柄が前記特定の図柄にて最終的に停止される期待
値が、前記複数のリーチパターンに応じて異なっている
ことを特徴とする遊技機。
【0114】(2)請求項1及び上記付記(1)に記載
の遊技機において、さらに、パターン選択確率可変手段
により、リーチパターンの選択される確率が変更させら
れる際には、前記図柄が前記特定の図柄にて最終的に停
止される期待値についても各リーチパターン毎に変更さ
せられるようにしたことを特徴とする遊技機。
【0115】(3)請求項1及び上記付記(1),
(2)に記載の遊技機において、前記所定の契機は、遊
技機の電源投入時及び特別遊技状態終了直後に発生させ
られるものであることを特徴とする遊技機。
【0116】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明によれば、
複数の図柄を変動表示しうる表示装置を備えた遊技機に
おいて、興趣の飛躍的な向上を図ることができるという
優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】一実施の形態におけるパチンコ機を示す正面図
である。
【図2】(a),(b)ともに表示部の表示状態の例を
示す模式図である。
【図3】表示部に表示されうる主図柄の種類を説明する
図である。
【図4】(a)は表示部における図柄列の変動状態を示
す図であり、(b)は表示部における大当たり報知画面
を示す図である。
【図5】(a)は表示部におけるハンマーリーチ状態を
示す図であり、(b)は表示部における仕入れリーチ状
態を示す図である。
【図6】リーチ種別決定カウンタ及び複数種類のリーチ
種別テーブルの概念を説明する図表である。
【図7】図柄乱数バッファの概念を説明する図表であ
る。
【図8】図柄乱数エリアの概念を説明する図表である。
【図9】停止図柄エリアの概念を説明する図表である。
【図10】乱数カウンタの概念を説明する図表である。
【図11】制御装置により実行される「乱数振分けルー
チン」を示すフローチャートである。
【図12】「格納処理ルーチン」を示すフローチャート
である。
【図13】リーチ種別テーブル及びリーチ種別テーブル
カウンタの概念を説明する図表である。
【図14】「リーチ種別テーブル設定ルーチン」を示す
フローチャートである。
【図15】「特別電動役物制御ルーチン」の一部を示す
フローチャートである。
【図16】「特別電動役物制御ルーチン」の一部であっ
て、図15の続きを示すフローチャートである。
【図17】「変動開始処理ルーチン」を示すフローチャ
ートである。
【図18】「リーチパターン取得ルーチン」の一部を示
すフローチャートである。
【図19】「リーチパターン取得ルーチン」の一部を示
すフローチャートである。
【図20】「リーチパターン取得ルーチン」の一部を示
すフローチャートである。
【図21】「リーチ動作処理ルーチン」を示すフローチ
ャートである。
【図22】(a)は表示部における玉突きリーチ状態を
示す図であり、(b)は表示部における出前リーチ状態
を示す図であり、(c),(d)は表示部におけるいけ
すリーチ状態を示す図である。
【符号の説明】
1…パチンコ機、2…遊技盤、3…第1種始動口、4…
大入賞口、5…遊技球、13…表示装置、13a…表示
部、14…左図柄列、15…中図柄列、16…右図柄
列、17A〜17L…主図柄、18a〜18d…保留ラ
ンプ、24…制御装置。

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の図柄を変動表示しうる表示装置
    と、 遊技者の操作に応じて変化する遊技状況において所定の
    条件が成立したことを検出する条件成立検出手段と、 前記条件成立検出手段の検出を必要条件に、少なくとも
    前記表示装置において変動中の前記図柄を最終的に停止
    させる変動表示制御手段と、 所定のリーチ状態を経た上で、前記図柄が、特定の図柄
    にて最終的に停止されることに基づいて、遊技者に有利
    な特別遊技状態を発生させる特別遊技状態発生手段と、 少なくとも前記リーチ状態を経るに際し、複数のリーチ
    パターンの中から少なくとも1つのリーチパターンを選
    択するリーチパターン選択手段とを備えた遊技機であっ
    て、 所定の契機に基づき、前記リーチパターン選択手段によ
    りリーチパターンの選択される確率を変更させるパター
    ン選択確率可変手段を設けたことを特徴とする遊技機。
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Cited By (4)

* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2004089488A (ja) * 2002-08-30 2004-03-25 Sankyo Kk 遊技機
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