JPH11283976A - 半導体装置及びその製造方法 - Google Patents

半導体装置及びその製造方法

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JPH11283976A
JPH11283976A JP8126398A JP8126398A JPH11283976A JP H11283976 A JPH11283976 A JP H11283976A JP 8126398 A JP8126398 A JP 8126398A JP 8126398 A JP8126398 A JP 8126398A JP H11283976 A JPH11283976 A JP H11283976A
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fluorine
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gas
fluorine content
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JP8126398A
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Kinya Kobayashi
金也 小林
Atsushi Otake
大嶽  敦
Kiyotaka Kato
聖隆 加藤
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Hitachi Ltd
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Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 【課題】誘電率が3.7以下で、SiO2膜との密着性が高
いSiOF膜を有する層間絶縁膜を提供する。さらに本
層間膜の成膜法として、SiH4ガスとSi F4ガスを
用いたプラズマCVD法によるSiO2膜上へのSiO
F膜の成膜において、SiF4流量を連続的に変化させ
る事により、SiO2とSiOF膜の界面における応力
集中を低減し、SiOF膜成膜にて問題となっている膜
剥がれ性を削減する方法を提供する。 【解決手段】層間膜内のフッ素の膜内含有率の平均値が
5原子%以上であり、かつ10nm膜厚当たりの膜内フッソ含
有率の変化量の平均値が1原子%以下である事を特徴とす
る半導体層間絶縁膜。電磁石4による磁場と導波管から
導入されるマイクロ波により、ボンベ5a内から導入口6a
を通過して入ってくるガス7a(SiH4)、 7d(SiF4)
とボンベ5b、 5c内から導入口6b、 6cを通過して入って
くるガス7b(O2)、 7c(AR)が電離し、プラズマが生成
する。この時SiF4の流量を時間的に変化させること
により、半導体ウエハ−上に、誘電率が3.7以下で膜剥
がれが従来並み低い絶縁膜を成膜する。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置及びそ
の製造方法に関わり、特に、層間膜を有する半導体素子
及びその成膜方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年の半導体装置の高集積化は著しく、
すでに最小0.3μm幅の配線を含む64MビットDR
AMも製品化されている。このため配線やゲート等の間
を絶縁するための層間膜の薄膜化が著しい。しかしなが
ら、層間膜の薄膜化に伴い誘電率が高くなり、配線遅延
の問題が生じている。特に最小0.3μm幅の配線のデ
ザインルールでは全体の遅延に占める配線遅延(配線抵
抗Rと配線容量CによるRC遅延)の割合が70%以上
となると予想されている。このため、次世代以降の半導
体装置においては配線遅延を低減し、集積回路の動作を
高速化するために層間膜を低誘電率化する方法の開発が
本質的に重要となっている。現在、従来の層間膜である
SiO2膜にFを添加し、低誘電率化する方法が最有力
候補である。
【0003】このF添加SiO2膜(SiOF膜)の生成
法としてはプラズマCVD法を利用した成膜法が提案さ
れている。公知技術としては特願平5−89891号公
報にあるようにプラズマCVD法によるSiO2膜を形
成する際に、F原子を含むガス(C2F6、CF4、 NF
3)を添加する方法と、特願平2−77127号公報にあ
るようにSiO2膜を形成する際にSiF4を反応ガスと
して添加する方法が報告されている。
【0004】さらに、SiOF膜は従来のSiO2膜に
比べ耐水性特に水透過性が低下する場合があるが、誘電
率の低下を抑えたまま耐水性劣化の抑止策としてSiO
2とSiOFの積層構造が提案されている(特願平7−2
9975号公報)。
【0005】また、プラスチック基板の表面硬度改質膜
として、膜厚の組成方向の組成が連続的に傾斜する誘電
体保護層が特願平3−142230号にて提案されてい
る。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記公
知技術においては以下の問題点が存在する。SiO2成
膜用のガスとSiOF成膜用のガスを断続的に切替え、
SiO2/SiOFの積層構造を成膜する方法は、膜の
吸湿性、下地への水透過性を低減できる。一方、SiO
F膜は4員環以上の多員環構造で構成されるが、 SiO
2膜は4員環及び3員環が多い。このため、界面におけ
る構造の不連続性に起因した応力が発生し、膜はがれが
生じる恐れがある。また、SiOF膜の方がSiO2に
比べ多員環構造であるため、水分等の拡散係数が大き
い。そして、拡散係数が界面にて不連続に変化するた
め、水分子等の不純物が析出し、半導体の健全性が劣化
する恐れがある。さらにフッ素を含むガスの比率をガス
切替え時に最小→最大にあるいは最大→最小に変化させ
るため、プラズマ切り替え事のプラズマの安定化に時間
がかかり半導体生産における単位時間当たりの生産高
(スル−プット)が減少する恐れがある。
【0007】これに加え、次世代以降の半導体装置の配
線遅延低減の実現には、誘電率を少なくとも現行膜の最
低誘電率3.7以下に削減する必要がある。このため膜
の組成に傾斜を加えるだけでは、この課題が達成しな
い。
【0008】本発明の目的は、少なくともSiと酸素と
フッ素を含む層間膜を有する半導体装置であって、膜は
がれおよび不純物の析出が少なく、全体の誘電率を削減
出来る半導体装置及びその製造方法を提供することにあ
る。
【0009】本発明の他の目的は、少なくともSiと酸
素とフッ素を含む層間膜を有する半導体装置であって、
誘電率を3.7以下にし、従来積層構造に比べ、膜はがれ
性と不純物の析出性の抑制する半導体装置及び効率の良
い半導体装置の成膜方法を提供することである。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、上記目的を達
成するために、少なくともSiと酸素とフッ素を含む層
間膜を有する半導体装置において、フッ素を含まないあ
るいはフッ素含有率が低い第1の膜、膜厚方向にフッ素
含有率の傾斜がある第2の膜、および、フッ素含有率が
前記第1の膜より高い第3の膜、 の3種の膜で構成さ
れる層間膜を有する事を特徴とする。
【0011】本発明において、Siと酸素を含みFを含
まないあるいはF含有率の少ない第1の膜は、水等の不
純物の透過を抑える。さらに膜厚方向にフッ素含有率の
傾斜がある第2の膜は、界面における応力集中および不
純物の拡散係数の不連続性を低減し、膜剥がれと不純物
の析出を抑制する。そして、第1の膜よりフッ素含有率
の高い第3の膜の存在により、全体の誘電率を削減出来
る。
【0012】本発明の他の特徴は、半導体の層間膜全体
のフッ素含有率が5原子%以上であり、フッ素含有率の
勾配の平均が(1原子%)/(10nm)以下である層間膜
を有する半導体装置にある。
【0013】本発明において、3層全体のSiOF膜内
のF含有率を5%以上とする事により膜の誘電率を3.7
以下に低減可能である。さらに、非晶質SiO2、 Si
OF膜の粒界直径相当である10nmの膜厚当たりのフ
ッ素の膜内含有率の変化量を1原子%以下とする事によ
り、界面におけるフッ素の膜内含有率の膜内の急激な変
化が抑えられる。これにより、SiOF膜/SiO2膜
の界面における応力集中および水等の不純物の拡散係数
の不連続性が低減するため、膜はがれ性と不純物の析出
量を、不連続な積層構造にくらべて抑制できる。
【0014】本発明の他の特徴は、層間膜を有する半導
体の製造方法において、成膜用の流入ガス量を時間的に
変化させる期間を設けて成膜する事により、前記層間膜
を基板上に成膜する半導体の製造方法にある。
【0015】半導体の層間膜の成膜装置における成膜用
ガス流量を時間的に変化させる事により、結果として層
間膜内のフッ素含有率およびその膜厚方向の変化量を上
記の範囲に調整できる。また、この様にフッ素の膜内含
有率の変化を(1原子%)/(10nm)以下に抑えるよう
にガス流量を時間的に変化させる方法は、従来の断続運
転におけるガス切り替え時に生じる装置安定化期間に比
べて時間を短縮できる。
【0016】本発明の他の特徴は、少なくともSiを含
むガスに酸化剤を加えたガスを導入し、変動する電磁界
を加える事によりプラズマを発生させて、前記層間膜を
基板上に成膜する半導体の製造方法にある。
【0017】少なくともSiを含むガスに酸化剤を加え
たガスを導入し、変動する電磁界を加える事によりプラ
ズマを発生させる事により、プラズマ内の電子と導入ガ
スとの衝突により生成したラジカルが、基板上のSiO
結合を有する層間膜を生成できる。ここでフッ素を有す
るガス分子の流量は、膜内のフッ素比率に相関するた
め、本流入量を時間的に変化させる事により、膜厚方向
のF比率の変化量を最も効率的に調整可能である。
【0018】
【発明の実施の形態】
【0019】
【実施例】以下、本発明の実施例を図に従って説明す
る。 [実施例1]本発明の第1の実施例を、図1ないし図5
によって説明する。図1に示す本実施例の装置は、マイ
クロ波により生成したプラズマを利用するマイクロ波E
CR-CVD装置である。ここでマグネトロン1から出た
マイクロ波は導波管2に導かれ、成膜容器(処理室)3内
部に誘導される。マグネトロンの電力は1.0-2.0KWの範
囲とする。成膜容器3内において、電磁石4による磁場
とマイクロ波により、ボンベ5a内から導入口6aを通過し
て入ってくるガス7a(SiH4)、 7d(SiF4)とボンベ5
b、 5C内から導入口6b、 6Cを通過して入ってくるガ
ス7b(O2)、 7C(Ar)が電離し、プラズマが生成す
る。成膜容器3内のガスは排気口12を通し、外部のポン
プ10を用いて排気されるが、圧力が設定値である数mm
Torrになるように排気量は制御されている。
【0020】8a〜8cはバルブ、9a〜9cはガスフローコン
トロラーである。成膜用のガス7a(SiH4)、 7d(Si
F4)の流入量は、制御装置15により、図2に示すよう
に、コントロールされる。
【0021】プラズマ内の電子は、SiH4、 SiF
4、O2と衝突し、各種ラジカルを生成する。この中でS
iを含むラジカル(Si、SiHn、(n=1、2、3)、S
iFn、(n=1、2、3))はO2が分解してできるOラジ
カルとホルダ14上の基板13上で反応して、Si-O結
合を生成する。このなかでSiF4から生じたSi-F結
合を含むラジカル(SiFn、(、n=1、2、3))は基板
13上の膜内にSi-F結合を生成する。ここで、Si
F4流入量/SiH4流入量を図2(A)に従って連続的
に変化させた。すなわち、SiF4流入量を零とする最
初の期間(I期)、SiF4流入量を増加させF比率に
傾斜が存在する期間(II期)、最後に一定のSiF流量
とする期間(III期)を設けた。図2(B)に示すよう
に、従来の方法では、SiF4流入量/SiH4流入量
を、ほぼSiF4のみ又はほぼSiH4のみの何れかに切
り替えていたが、本発明では、SiH4に対してSiF4
流入比率が連続的に増加する期間を設けている。
【0022】本発明の方法により生成した層間膜内の厚
さ方向のフッ素分布を、図3に示す。SiF4流入量を
零とする期間(I期)では、SiO2膜を成膜する。引
き続きSiF4流入量を増加させる期間(II期)では、
膜内のF比率に傾斜が存在する傾斜SiOF膜が成膜さ
れる。最後の期間(III期)では、一定のSiF流量に
よりSiOF膜を成膜する。以上の操作により3種類の
膜で構成された層間膜を成膜したことになる。
【0023】図4から、SiF4流量/SiH4流量の増
加に従い膜内のフッ素比率が増加し、また、図5から、
膜内のフッ素比率の増加に伴い誘電率が低下する事が分
かる。そして、フッ素の含有率が5原子%以上で誘電率が
3.7以下になる事が分かる。膜内のフッ素比率は、図2
に示したようなSiH4流入量/SiF4流入量の比率の
連続的な変化に対応して、連続的に変化する。
【0024】膜の密着性を検査するためのスクラッチテ
ストにより測定した膜はがれ幅を表1に示す。すなわ
ち、表1は、SiO2膜同士の密着性、SiOF膜とS
iO2膜の密着性を調べるためにスクラッチテストによ
り膜はがれ幅を調べた表である。系全体の誘電率と界面
における水濃度も示した。
【0025】
【表1】
【0026】本テストの結果では、膜はがれ幅が大きい
ほど、密着性が低い。表1から、10nm当たりのフッ
素含有比率の変化量が1%以下の場合は、2%の場合に
くらべ密着性が大幅に改善する事が分かる。
【0027】表1には水分が大気(SiOF膜)側から侵
入・拡散したときの界面における水分子の濃度の相対値
を示しているが、この場合も10nm当たりのフッ素含
有比率の変化量が1%以下の場合は、2%の場合にくら
べ界面の水分子濃度が大幅に減少する事が分かる。
【0028】図6、図7に、本発明による半導体装置の
配線溝の絶縁膜埋め込み方法の実施例として、基板上の
Al電極21に絶縁膜を埋め込むプロセスの一例を示
す。SiF4流入量/SiH4流入量は、I期ないしVII
期のように変化させて配線溝を埋め込む。すなわち、経
時的に、第1のSiO2膜22(I期)→第1の傾斜SiO
F膜24(II期)→第1のSiOF膜23(III期)→第2
の傾斜SiOF膜24(IV期)→第2のSiO2膜22(V
期)→第3の傾斜SiOF膜24(VI期)→第2のSiO
F膜23(VII期)を成膜している。
【0029】I期のSiO2膜22は下地への水分の透過
を抑制し、下地の腐食を抑え、V期のSiO2膜22は大
気からの水分吸収によるSiOF膜の誘電率の上昇を抑
える。ここでV期のSiO2膜22はCMP(Chemical Me
chanical Polishing)法で研磨した際にV期の膜の一部が
最表面に露出し、一部が膜内部に存在し、大気からの水
透過を抑正する。II期、IV期、VI期の傾斜SiOF膜
は、それぞれI期とIII期、III期とV期、V期とVII期のS
iO2とSiOF膜の膜の密着性を向上させ、不純物の
析出を抑える。さらに、配線溝間に成膜したIII期のS
iOF膜、VII期のSiOF膜により配線間の誘電率を
3.5に削減する。
【0030】本実施例ではガス流量を図6の様にゆっく
りと変化させている。このため、急激にガス流量を変化
させ、SiO2膜とSiOF膜を積層にする従来の場合
にくらべ、プラズマを安定化させる時間を抑制でき、成
膜時間を短縮できる。これにより、1個あたりの半導体
装置製造時間を削減出来る。
【0031】[実施例2] 誘導結合型プラズマ生成装置 実施例1で用いた装置の代わりに、コイル19、シリコ
ンプレート20を備えた誘導結合型のプラズマ発生装置
を用いてもよい。このプラズマ発生装置の構成例を図8
に示す。本装置は、実施例1の方法に比べると電磁石が
不要であり、コンパクトであるという利点を持つ。本装
置を用いて実施例1と同様にSiH4、SiF4、O2、A
Rガスを装置内に導入し、実施例1とは異なる各種プラ
ズマ条件でプラズマを発生させ、半導体ウエハー上にS
iOF膜を成膜し、膜の誘電率、フッ素比率の膜内分
布、密着性を調べたところ、図4、図5及び 表1と同様
の結果を得た。
【0032】(II)平行平板型装置(i) 実施例1で用いた装置の代わりに、一対の平行平板電極
14A、14Bを備えた平行平板型プラズマ発生装置を
用いてもよい。この場合の装置構成例を図9に示す。本
装置は実施例1、2の方法に比べると電磁石、コイルが
不要であり、コンパクトであリ、ウエハ面上の成膜の均
一性が高く、かつクリーニング時間が少ないという利点
を持つ。本装置を用いて実施例1と同様にSiH4、Si
F4、O2、Arガスを装置内に導入し、実施例1とは異な
る各種プラズマ条件でプラズマを発生させ、半導体ウエ
ハー上にSiOF膜を成膜し、膜の誘電率、フッ素比率
の膜内分布、密着性を調べたところ、図4、図5及び
表1と同様の結果を得た。
【0033】(III)平行平板型装置(ii) 上記(II)におけるSiH4、SiF4ガスの変わりにそれ
ぞれTEOS(Si(OC2H5)4)とC2F6を装置内に導
入し、上記(II)とは異なる各種プラズマ条件でプラズマ
を発生させ、半導体ウエハー上にSiOF膜を成膜し、
膜の誘電率、比率の膜内分布、密着性を調べたところ、
図4、図5及び 表1と同様の結果を得た。これらガスを
利用すると、TEOSからの生成物の表面拡散係数が高
いため、配線溝間を埋め込む能力に優れている。
【0034】[実施例3]実施例1と同じECR-CVD
装置を用い図2のSiF4流入量/SiH4流入量の連続
変化を図10の様な不連続変化により近似できる。この
様な場合でも、膜内分布は図4、図5及び 表1と同様の
結果を得た。この方法は実施例1の方法にくらべ、ガス
流量を不連続的にしか設定出来ない装置を用いても、実
施例1と同様の結果を得られる点で有利である。
【0035】[実施例4] (I)他の成膜制御パラメーター 実施例1と同じECR-CVD装置を用いSiF4流入量
を連続変化させる代りにガス圧力、ガス流量、基板温
度、プラズマ発生のための高周波用電力、プラズマ発生
のための電磁石用電力、プラズマ発生のためのマイクロ
波発生電力、基板に印加するバイアス電力、の少なくと
も1つを連続変化させる事により成膜する。これらの成
膜制御パラメーターはSiF4流入量にくらべ、応答時
間が速く、制御しやすい点で優れる。
【0036】(II)SiH2F2ガス 実施例1あるいは実施例2の装置を用いSiF4ガスに変
えてSiH2F2ガスを利用する。この場合、 SiH2F
2ガスで成膜した膜は耐吸湿性及び化学的安定性の点で
SiF4ガスを用いて成膜した膜に比べ優れている。
【0037】[実施例5]層間膜としてSi,O,F元
素以外に水素、B、 窒素のうち少なくとも一元素を含
ませる。水素、窒素はそれぞれSi-H結合、 Si-N
結合として膜内に存在し、大気から吸湿する水分子の拡
散を抑え、下地の腐食を抑制する。BはSi-B結合と
なり、膜の誘電率をさらに低下させる。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、少なくともSiと酸素
とフッ素を含む層間膜を有する半導体装置であって、膜
はがれおよび不純物の析出が少なく、全体の誘電率を削
減出来る半導体装置及びその製造方法を提供することが
できる。
【0039】また、本発明によれば、少なくともSiと
酸素とフッ素を含む層間膜を有する半導体装置であっ
て、誘電率を3.7以下にし、従来積層構造に比べ、膜は
がれ性と不純物の析出性の抑制する半導体装置及び効率
の良い半導体装置の成膜方法を提供することができる。
【0040】従ってこの成膜法により生成した誘電率の
低い膜を層間絶縁膜として用いる事により、高集積化に
伴う半導体素子における配線遅延を削減出来る。これに
より、次世代の高集積MPUおよびDRAMの動作速度
を向上できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の半導体装置の成膜方法に用いられるマ
イクロ波ECR-CVD装置を示した図である。
【図2】図1のマイクロ波ECR-CVD装置により、S
iH4ガス及びSiF4ガスを成膜ガスとして用いてSi
O2、SiOF膜を成膜した時の、成膜時間と流入ガス
の流量比SiF4/SiH4の関連性を示す図である。
【図3】図1のマイクロ波ECR-CVD装置により、S
iOF膜を成膜した時の、成膜時間と膜厚の関係を示す
図である。
【図4】本発明および従来の方法でSiOF膜を成膜し
た時の、成膜時間と膜内のF原子比率の関係を示す図で
ある。
【図5】図1のマイクロ波ECR-CVD装置によりSi
OF膜を成膜した時の、膜内のF比率と誘電率の関係を
示す図である。
【図6】本発明の半導体装置の成膜方法における、配線
間溝のSiOF膜埋め込みの各ステップの流入ガスの流
量比特性を示す図である。
【図7】図6の成膜方法における、配線間溝のSiOF
膜埋め込みの各ステップによる半導体装置の成膜形状の
変化を示した図である。
【図8】本発明の半導体装置の成膜方法に用いられる誘
導結合型プラズマ発生装置を示した図である。
【図9】本発明の半導体装置の成膜方法に用いられる平
行平板型プラズマ発生装置を示した図である。
【図10】本発明の半導体装置の成膜方法において、S
iF4/SiH4ガス流量比を不連続に変化させた時の例
を示した図である。
【符号の説明】
1 マグネトロン 2 導波管 3 成膜容器 4 電磁石 5a〜5c ボンベ 6a〜6c 導入口 7a SiH4ガス 7b O2ガス 7c Arガス 7d SiF4ガス 8a〜8c バルブ 9a〜9c ガスフローコントロラー 10 外部のポンプ 11 除外装置 12 排気口 13 半導体ウエハー 14 ホルダ 15 高周波電源 16 石英窓 17 分光器 18 電源 19 コイル 20 シリコンプレート 21 Al電極 22 SiO2膜 23 SiOF膜

Claims (7)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】少なくともSiと酸素とフッ素を含む層間
    膜を有する半導体装置において、フッ素を含まないある
    いはフッ素含有率が低い第1の膜、膜厚方向にフッ素含
    有率の傾斜がある第2の膜、および、フッ素含有率が前
    記第1の膜より高い第3の膜、 の3種の膜で構成され
    る層間膜を有する事を特徴とする半導体装置。
  2. 【請求項2】請求項1記載の半導体装置において、前記
    層間膜全体のフッ素含有率が5原子%以上であり、該フ
    ッ素含有率の勾配の平均が(1原子%)/(10nm)以下
    である層間膜を有する事を特徴とする半導体装置。
  3. 【請求項3】少なくともSiと酸素とフッ素を含む層間
    膜を有する半導体装置において、前記フッ素を含む領域
    の膜厚が100nm以上であり、かつ該膜内のフッ素の
    膜内含有率の平均値が5原子%以上であり、かつ、10
    nm膜厚当たりの膜内フッ素含有率の変化量の平均値が
    1原子%以下である事を特徴とする半導体装置。
  4. 【請求項4】請求項3記載の半導体装置において、前記
    層間膜が配線間の間隙に成膜される事を特徴とする半導
    体装置。
  5. 【請求項5】請求項1ないし4の何れかに記載の半導体
    装置において、前記層間膜がSiO2層、膜厚方向にフ
    ッ素含有率の傾斜がある傾斜SiOF層、およびSiO
    F層を含む事を特徴とする半導体装置。
  6. 【請求項6】少なくともSiと酸素とフッ素を含む層間
    膜を有する半導体装置の製造方法において、被処理基板
    が配置された処理室内に供給される成膜用ガスの流入混
    合比を時間的に変化させる期間を設けて成膜する事によ
    り、フッ素を含まないあるいはフッ素含有率が低い第1
    の膜、膜厚方向にフッ素含有率の傾斜がある第2の膜、
    および、フッ素含有率が前記第1の膜より高い第3の膜
    の3種類の膜で構成される層間膜を基板上に成膜する
    事を特徴とする半導体装置の製造方法。
  7. 【請求項7】請求項6に記載の半導体装置の製造方法お
    いて、処理室内に少なくともSiを含むガスに酸化剤を
    加えた成膜用ガスの流入混合比を時間的に変化させる期
    間を設けるとともに、変動する電磁界を加える事により
    プラズマを発生させて成膜する事により、3種類の膜で
    構成される層間膜を基板上に成膜する事を特徴とする半
    導体装置の製造方法。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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JP2005101597A (ja) * 2003-09-04 2005-04-14 Seiko Epson Corp 半導体装置およびその製造方法
JP2007053276A (ja) * 2005-08-19 2007-03-01 Angstrom Technologies:Kk 半導体装置の製造方法及び製造装置
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