JPH11283924A - 半導体ウエハ製造方法 - Google Patents

半導体ウエハ製造方法

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JPH11283924A
JPH11283924A JP10098149A JP9814998A JPH11283924A JP H11283924 A JPH11283924 A JP H11283924A JP 10098149 A JP10098149 A JP 10098149A JP 9814998 A JP9814998 A JP 9814998A JP H11283924 A JPH11283924 A JP H11283924A
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JP
Japan
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semiconductor wafer
film
furnace
protective film
epitaxial growth
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JP10098149A
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English (en)
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Masanori Mayuzumi
雅典 黛
Masato Imai
正人 今井
Kazutoshi Inoue
和俊 井上
Shinji Nakahara
信司 中原
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Original Assignee
Super Silicon Crystal Research Institute Corp
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    • H01L21/0262Reduction or decomposition of gaseous compounds, e.g. CVD
    • YGENERAL TAGGING OF NEW TECHNOLOGICAL DEVELOPMENTS; GENERAL TAGGING OF CROSS-SECTIONAL TECHNOLOGIES SPANNING OVER SEVERAL SECTIONS OF THE IPC; TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC CROSS-REFERENCE ART COLLECTIONS [XRACs] AND DIGESTS
    • Y10TECHNICAL SUBJECTS COVERED BY FORMER USPC
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    • Y10S438/00Semiconductor device manufacturing: process
    • Y10S438/906Cleaning of wafer as interim step

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来より表面荒さや汚染の発生が低減され、
高清浄なウエハ表面が得られるような酸化保護膜の除去
が行える半導体ウエハ製造方法の提供。 【解決手段】 エピタキシャル成長炉内への搬入前に半
導体ウエハ表面に酸化保護膜を設けておき、搬入後に炉
内で酸化保護膜を除去して、所要のエピタキシャル成長
による成膜を行う半導体ウエハの製造方法において、5
×10-6Pa以下の炉内圧力下で800℃以上、100
0℃以下の加熱処理で前記酸化保護膜の除去を行う。ま
た、炉内圧力が10Torr以上、760Torr以下の水素雰
囲気中で800℃以上、1000℃以下の加熱処理で前
記酸化保護膜の除去を行う。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、仕上げ研磨および
最終洗浄後の半導体ウエハ表面に酸化保護膜を形成し、
エピタキシャル成長膜を形成する前に酸化保護膜を除去
する方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般的な半導体ウエハの製造加工工程に
おいては、まず、シリコン単結晶インゴットをワイヤソ
ーや内周刃等により一定の厚さにスライシングしてウエ
ハ基板を得る。このウエハ基板の表面にはスライシング
で生じた凹凸があったりウエハ基板の厚さが不均一であ
ったりするため、ラッピングを行なって、表面の凹凸を
平坦にすると共に加工歪みの深さを均一化してウエハ基
板の厚さを均一に調製している。
【0003】ラッピング後のウエハ基板には、加工によ
って加工歪層が生じ、この加工歪層には微小なメタルや
研磨粉、シリコン屑等のパーティクルが付着しているた
め、これらを除去するために、強酸およびフッ酸等を用
いた化学的腐食法によってエッチングを行なっている。
【0004】エッチング後のウエハ基板は、表面に付着
している酸をアルカリ中和し、水洗し乾燥させてから、
片面に鏡面研磨を行なう。通常、鏡面研磨には、粗研磨
と仕上げ研磨との二段階研磨があり、最終的には仕上げ
研磨で微細な表面粗さであるマイクロラフネスの向上、
ヘイズの除去を行なった後、最終洗浄工程へ進む。
【0005】最終洗浄上りで高清浄度表面を得た半導体
ウエハ基板は、例えばH−Si−Cl系CVD法によ
り、基板表面上にシリコン単結晶を堆積、成長させるエ
ピタキシャル成長工程に供される。
【0006】しかしながら、せっかく最終洗浄で高清浄
な表面が得られても、エピタキシャル成長工程における
炉内への搬入までに、清浄化表面が汚染されたり、キズ
ついたりすることがあった。例えば、最終洗浄プロセス
でフッ酸処理を行って清浄化表面を得た後、シリコン表
面が直接金属や有機物によって汚染されると、これらの
汚染物に由来する化合物層が形成されることがある。こ
の化合物層は化学的結合力が強く、除去し難い。また、
HF処理を行った後のウエハ表面は、非常に活性となっ
て有機物等のパーティクルが再付着しやすいことが確認
されている。
【0007】そこで、近年では、最終洗浄後のウエハの
清浄化表面を次のプロセスまで保護し、汚染を防ぐ方法
が検討されている。例えば、特願平4−108958号
公報には、キズや汚れ等のダメージからウエハ表面を保
護するために、エピタキシャル成長炉内への搬入前に半
導体ウエハ表面に膜厚50〜200(5〜20nm)の
酸化膜を設けておき、搬入後に炉内で酸化膜を1200
℃のHCl雰囲気で除去した後にエピタキシャル成長に
よる成膜を行うことが開示されている。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来の方法では、酸化膜を高温のHClガスエッチングに
よって除去している。HClエッチングの場合、HCl
のSiとの反応速度がSiO2 との反応速度より大きい
ことから、酸化膜に部分的に微少でも膜厚差があるとH
Clエッチングが進むことによって微少凹凸が生じて表
面荒れとなり、後のエピタキシャル成長工程において結
晶欠陥の原因となってしまう。
【0009】また、このようなHClによる表面荒れは
エッチング温度が低いほど顕著になることは知られてい
るが、近年、シリコンソースガスにモノシラン(SiH
4 )などを用いて約1000℃程度の比較的低温でエピ
タキシャル成長を行う傾向にあることから、エピタキシ
ャル成長炉内をそれ以上の温度に加熱する手間を避ける
となると、逆に表面荒れの問題は避けられない。さら
に、上記の如き低温でのエピタキシャル成長において
は、HClからの逆汚染や、HClの装置腐食によって
生じる汚染の問題も無視できないものである。
【0010】以上のように、酸化保護膜の除去後に表面
荒れや新たな汚染を生じることなく良好に高清浄なウエ
ハ表面が得られる方法は未だ確立されていない。
【0011】本発明は、上記問題点に鑑み、従来より表
面荒さや汚染の発生が低減され、高清浄なウエハ表面が
得られるような酸化保護膜の除去が行える半導体ウエハ
製造方法の提供を目的とする。
【0012】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1に記載の発明に係る半導体ウエハ製造方法
では、半導体ウエハにエピタキシャル成長による薄膜を
設けるに際し、エピタキシャル成長炉内への搬入前に半
導体ウエハ表面に酸化保護膜を設けておき、搬入後に炉
内で前記酸化保護膜を除去して、所要のエピタキシャル
成長による成膜を行う半導体ウエハの製造方法であっ
て、前記酸化保護膜の除去工程は、5×10-6Pa以下
の炉内圧力下で800℃以上、1000℃以下の加熱処
理を行うものである。
【0013】また、請求項2に記載の発明の係る半導体
ウエハ製造方法では、請求項1に記載の半導体ウエハ製
造方法において、前記酸化保護膜の形成工程は、半導体
ウエハ表面へ予め定められた時間だけオゾン水を供給
し、膜厚5nm以下の二酸化ケイ素膜を形成するもので
ある。
【0014】請求項3に記載の発明に係る半導体ウエハ
製造方法では、半導体ウエハにエピタキシャル成長によ
る薄膜を設けるに際し、エピタキシャル成長炉内への搬
入前に半導体ウエハ表面に酸化保護膜を設けておき、搬
入後に炉内で前記酸化保護膜を除去して、所要のエピタ
キシャル成長による成膜を行う半導体ウエハの製造方法
であって、前記酸化保護膜の除去工程は、炉内圧力が7
60Torr以下、10Torr以上の水素雰囲気中で800℃
以上、1000℃以下の加熱処理を行うものである。
【0015】また、請求項4に記載の発明に係る半導体
ウエハ製造方法では、請求項3に記載の半導体ウエハ製
造方法において、前記酸化保護膜の形成工程は、半導体
ウエハ表面へ予め定められた時間だけオゾン水を供給
し、膜厚5nm以下の二酸化ケイ素膜を形成するもので
ある。
【0016】本発明は、本発明者らが種々検討の結果、
後述する如く、特定の圧力環境下の炉内において、80
0℃以上、1000℃以下というエピタキシャル成長炉
としては比較的低温での加熱処理を所定時間行うことに
よって、酸化保護膜をウエハの表面荒れなしに除去で
き、且つ汚染もない高清浄化表面が得られることを見出
し、本発明に到ったものである。
【0017】特定の圧力環境とは、まず請求項1に記載
した如く、5×10-6Pa以下の所謂、高真空下であ
る。この圧力環境下においては、例えば、1.0nmの
酸化保護膜に対して1000℃の加熱処理であれば15
分で完全に除去できる。このような環境は、通常エピタ
キシャル成長炉に備え付けらている加熱手段によって炉
内を上記温度範囲内に加熱し、圧力制御系で減圧すると
いう簡便な方法で実現できるものである。
【0018】従って、従来方法のように、HClエッチ
ング用のガスラインを余分に設ける必要がなく、また、
HClによる装置の腐食の問題も考慮する必要もないた
め、その分、装置設計への負担は軽減する。
【0019】請求項1に記載の発明の酸化膜除去方法に
よれば、HClエッチングによるものと違って表面荒れ
の問題は完全に解消され、また、酸化膜除去後は、炉内
雰囲気の置換も簡単で速やかに低温エピタキシャル成長
工程へ移行できる。従って、本発明による膜除去工程を
用いた酸化保護膜の利用は、低温エピタキシャル成長を
採用した半導体ウエハ製造工程においては有効なウエハ
管理法である。
【0020】なお、酸化膜除去工程における炉内圧力
が、5×10-6Paを越えて高くなると、酸化膜除去速
度が著しく遅くなるため好ましくない。また、本発明に
よる酸化膜除去方法では、酸化膜が所定の膜厚を越えて
厚くなった場合も除去速度が著しく遅くなり、また完全
な除去が困難となるため好ましくない。この所定膜厚と
は、二酸化ケイ素(SiO2 )膜5nmである。この5
nmを越えて厚くなると、実質的に完全な除去が難しく
なる。
【0021】本発明の酸化保護膜は、一般的な酸化剤、
例えば、オゾン溶液や、アンモニア過水溶液、塩酸過水
溶液、硫酸過水溶液等の酸化剤溶液をウエハ表面に供給
して酸化処理を行うことによって形成することができ
る。これらの酸化剤のウエハ表面への供給時間、即ち酸
化処理時間を制御することによって、上記所望の酸化膜
厚、即ち5nm以下の二酸化ケイ素膜が得られる。
【0022】この膜厚5nm以下の二酸化ケイ素膜から
成る酸化保護膜の形成手段としては、例えば、オゾン濃
度4ppm以上7ppm以下のオゾン水にウエハ表面を
浸けたり、あるいは回転させているウエハの表面上へオ
ゾン水を供給する等の酸化処理を1分以上、8分以下の
時間範囲内で施す方法が挙げられる。
【0023】特に、オゾン水溶液は、オゾンの分解速度
が速いため、環境への薬液汚染という問題が小さく、他
の薬液のように化学汚染を引き起こす可能性が少ないだ
けでなく、他の薬液のように、酸化処理時に80℃〜1
00℃の加熱状態を必要とせず、常温で酸化処理がおこ
なえるため、ので酸化膜形成工程に用いるのに簡便で好
ましい酸化剤である。
【0024】また、他の特定の圧力環境として、請求項
3に記載されたように、760Torr以下10Torr以上の
水素雰囲気中という環境下において800℃以上、10
00℃以下の加熱処理を所定時間行うことによってもウ
エハ表面上の酸化保護膜を汚染なく良好に除去できる。
例えば、上記圧力環境下において、約0.7nmの酸化
保護膜に対して950℃の加熱処理の場合、2分という
短時間で完全に除去できる。
【0025】上記環境は、エピタキシャル成長炉に備え
付けらている加熱手段によって炉内を上記温度範囲内に
加熱し、圧力制御系で所定圧力に調整しつつ、一般的に
エピタキシャル成長の基準ガスとして用いられている水
素ガスラインを利用することによって簡便に得られる。
【0026】この方法では、SiO2 のH2 とのエッチ
ング反応によって酸化膜が除去されるものであるが、従
来のHClガスのようにエッチング性の強いものではな
いため、表面荒れの問題は小さい。
【0027】上記の如き請求項3に記載の本発明の酸化
膜除去方法によれば、水素雰囲気中であれば、温度と圧
力および処理時間の充分な設定で完全に酸化膜を除去す
ることができ、酸化膜除去後は速やかにエピタキシャル
成長工程に移行できる。従って、本発明による膜除去工
程を用いた酸化保護膜の利用は、低温エピタキシャル成
長を採用した半導体ウエハ製造工程においては有効なウ
エハ管理法である。
【0028】ただし、酸化膜除去工程における水素雰囲
気の炉内圧力を、760Torr、即ち常圧を越えて大きく
しようとすると、原料ガスの圧力を高くして炉内へ供給
しなければならないため、ガス供給系やエピタキシャル
成長炉に係る負担が大きくなってしまい好ましくない。
一方、10Torrより小さくしようとすると、簡便には圧
力を下げられず、工業生産上好ましくない。
【0029】また、本発明による酸化膜除去方法におい
ても、酸化膜が所定の膜厚を越えて厚くなった場合も除
去速度が著しく遅くなり、また完全な除去が困難となる
ため好ましくない。この所定膜厚とは、二酸化ケイ素
(SiO2 )膜5nmである。この膜厚5nmを越えて
厚くなると、実質的に完全な除去が難しくなる。
【0030】このような膜厚5nm以下の二酸化ケイ素
膜から成る酸化保護膜の形成手段としては、例えば、オ
ゾン濃度4ppm以上7ppm以下のオゾン水にウエハ
表面を浸けたり、あるいは回転させているウエハの表面
上へオゾン水を供給する等の酸化処理を1分以上、8分
以下の時間範囲内で施す方法が挙げられるが、オゾン溶
液だけでなく、アンモニア過水溶液、塩酸過水溶液、硫
酸過水溶液等の一般的な酸化剤溶液をウエハ表面に供給
して酸化処理を行う際に、その供給時間、即ち酸化処理
時間を制御することによって、上記所望の酸化膜厚、即
ち5nm以下の二酸化ケイ素膜が得られる。
【0031】なお、請求項1、あるいは請求項3に記載
の本発明による方法で酸化保護膜を容易に熱処理で除去
できるのは、汚染物を内部に取り込みながら形成される
自然酸化膜と異なり、強制的に純粋なSiO2 のみから
形成される酸化膜を保護膜として用いるためである。従
って、本発明による方法で容易に除去することができる
酸化保護膜の利用は、エピタキシャル成長工程前の汚染
防止に限らず、半導体ウエハ製造工程において、各処理
工程間でのウエハの搬送時や保管の際など様々な場面で
のウエハ表面の汚染防止に適用可能である。
【0032】ただし、このような酸化保護膜の利用は、
汚染防止という点で、保護されるウエハ表面が清浄であ
るほど有効性が高いため、半導体ウエハ加工工程におけ
る仕上げ研磨後の最終洗浄後の高清浄化ウエハ表面に酸
化保護膜を形成することが好ましい。その酸化保護膜形
成直後、又はカセット等で所定期間保管後に、エピタキ
シャル成長炉内へ搬送し、炉内での酸化保護膜除去工程
を経てエピタキシャル成長膜の形成を行う。
【0033】
【発明の実施の形態】以下に、請求項1に記載の発明の
一実施の形態として、エピタキシャル成長工程前のウエ
ハ表面への酸化保護膜の形成および高真空下での除去工
程を説明する。図1は、この工程の概略を示すフローチ
ャート図である。本実施形態においては、酸化保護膜形
成のための酸化剤として清浄なオゾン添加超純水を用い
た場合を示す。
【0034】先ず、RCA洗浄プロセスを経て高清浄化
表面を得た直後の半導体ウエハについて、その表面を常
温にて約7ppmのオゾン濃度に調整したオゾン水溶液
に浸けて5分間酸化処理を行い、膜厚が約0.7nmの
酸化保護膜(XPS装置:X-ray photoemission specto
roscopy,による分析で確認)を形成した。酸化保護膜が
形成された半導体ウエハは、クリーンエア中で乾燥した
後、クリーン雰囲気中に所定時間保管後、あるいは直ち
に、CVDエピタキシャル成長炉内に搬入する。
【0035】半導体ウエハを所定位置に設置して炉を密
閉し、炉内を減圧して2×10-6に調整した後、炉内を
約1000℃に昇温して酸化保護膜の加熱による除去を
始める。加熱処理時間15分で酸化保護膜を完全に除去
した。このとき、半導体ウエハの炉への搬送中に酸化保
護膜上に付着した有機物等の汚染物も共に除去でき、表
面荒れもない高清浄な表面が得られた。た。このウエハ
表面上の酸化保護膜の完全な除去は、エピタキシャル成
長炉と接続されたXPS装置に依る分析で確認された。
【0036】酸化保護膜除去後、炉内に水素ガスを送り
込んでパージした後、モノシランガスを炉内に流通させ
てウエハ表面に供給し、エピタキシャル成長を開始し
た。その結果、結晶欠陥のない高品位成長膜を作成する
ことができた。
【0037】以上の工程においては、酸化保護膜除去工
程とエピタキシャル成長工程とで炉内の温度条件がほぼ
同じであるため、工程間の移行が容易であり、またHC
Lガス等のエピタキシャル成長に用いないガスの使用が
ないため、その分の炉内パージの手間も省け、工程全体
が効率的である。
【0038】なお、本発明の除去工程における加熱処理
時間は、上記実施の形態に示したものに限らず、請求項
1に記載した各条件範囲内で選択された炉内圧力、炉内
温度に応じて適宜設定すれば良い。
【0039】次に、請求項3に記載の発明の一実施の形
態として、エピタキシャル成長工程前のウエハ表面への
酸化保護膜の形成および高圧下で水素雰囲気中での除去
工程を説明する。図2は、この工程の概略を示すフロー
チャート図である。本実施形態においては、酸化保護膜
形成のための酸化剤として清浄なオゾン添加超純水を用
いた場合を示す。
【0040】RCA洗浄プロセスによって半導体ウエハ
の表面を高清浄化した後、直ちにその表面を常温にて約
7ppmのオゾン濃度に調整したオゾン水溶液に5分間
浸けて酸化処理を行うことにより、膜厚が約0.7nm
の酸化保護膜を形成した。酸化保護膜が形成された半導
体ウエハは、クリーンエア中で乾燥した後、クリーン雰
囲気中に所定時間保管後、あるいは直ちに、CVDエピ
タキシャル成長炉内に搬入する。
【0041】半導体ウエハを所定位置に設置した後、炉
を密閉し、炉内を水素パージして水素雰囲気にすると共
に、炉内圧力を300Torrに調整し、炉内温度を950
℃に昇温して酸化保護膜の加熱による除去を始める。加
熱処理時間2分で酸化保護膜を半導体ウエハの炉内への
搬送中に酸化膜上に付着していた有機物等の汚染物共々
完全に除去でき、表面荒れのない高清浄な表面が得られ
た。
【0042】このときの酸化膜除去過程を、酸化膜厚の
経時的変化として図3の線図に示す。この結果から明ら
かなように、酸化膜はほぼ直線的に減少除去されてい
く。従って、炉内圧力、温度等の所定条件下での酸化膜
の減少係数は容易に求められるため、予め求めたこの係
数に基づいて膜厚に応じて加熱処理時間を制御すれば、
必要以上の加熱処理は避けられ、作業効率の向上が図れ
る。もちろん、酸化膜除去工程中に残存酸化膜厚を計測
しつつ、完全に酸化膜が除去されるのを確認するまで加
熱処理を行う方法を採用しても良い。
【0043】また、上記同じ炉内圧力条件で温度を90
0℃とした場合は、加熱処理時間15分で酸化保護膜を
完全に除去できた。これらウエハ表面上の酸化保護膜の
完全な除去は、エピタキシャル成長炉と接続されたXP
S装置による分析で確認された。
【0044】酸化保護膜除去後、炉内圧力は前記酸化除
去工程の圧力条件と同じ300Torrのままで、且つ炉内
温度も約950℃に維持した状態において、モノシラン
ガスを炉内に流通させてウエハ表面に供給し、エピタキ
シャル成長を開始した。その結果、結晶欠陥のない高品
位成長膜を作成することができた。
【0045】以上の工程においては、酸化保護膜除去工
程とエピタキシャル成長工程とで炉内の温度条件の差は
小さいため、またすでに炉内は水素雰囲気となっている
ため炉内パージの手間も少なく、工程間の移行が容易で
工程全体が効率的である。
【0046】なお、本発明の除去工程における加熱処理
時間は、上記実施の形態に示したものに限らず、請求項
3に記載した各条件範囲内で選択された炉内圧力、炉内
温度に応じて適宜設定すれば良い。
【0047】また、以上の実施形態においては、オゾン
溶液によって形成された酸化保護膜についてのみ説明し
たが、もちろんその他の酸化剤、例えば、アンモニア過
水溶液、塩酸過水溶液、硫酸過水溶液などを用いて酸化
保護膜を形成できることは言うまでもないが、用いる酸
化剤は、薬液汚染等の問題が小さい方が望ましい。
【0048】
【発明の効果】以上説明したとおり、請求項1に記載の
本発明による方法によれば、エピタキシャル成長炉内の
高真空下での加熱処理という簡便な工程で半導体ウエハ
表面に形成された酸化保護膜を完全に除去でき、表面荒
れなく高清浄なウエハ表面が得られるため、その後のエ
ピタキシャル成長工程において、結晶欠陥のない高品位
の成長膜が形成できるという効果がある。
【0049】また、請求項3に記載の本発明による方法
によれば、エピタキシャル成長炉内における常圧以下の
水素雰囲気中での加熱処理という簡便な工程で半導体ウ
エハ表面に形成された酸化保護膜を完全に除去でき、ほ
とんど表面荒れがなく、高清浄なウエハ表面が得られる
ため、その後のエピタキシャル成長工程において、結晶
欠陥のない高品位の成長膜が形成できるという効果があ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1に記載の発明による一実施の形態の概
略を示すフローチャート図である。
【図2】請求項3に記載の発明による一実施の形態の概
略を示すフローチャート図である。
【図3】図2の酸化保護膜除去工程における酸化膜の除
去(減少)過程を経時的に示した線図であり、横軸は加
熱処理時間(分)、縦軸は酸化膜厚(nm)である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中原 信司 群馬県安中市中野谷555番地の1 株式会 社スーパーシリコン研究所内

Claims (4)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体ウエハにエピタキシャル成長によ
    る薄膜を設けるに際し、エピタキシャル成長炉内への搬
    入前に半導体ウエハ表面に酸化保護膜を設けておき、搬
    入後に炉内で前記酸化保護膜を除去して、所要のエピタ
    キシャル成長による成膜を行う半導体ウエハの製造方法
    であって、 前記酸化保護膜の除去工程は、5×10-6Pa以下の炉
    内圧力下で800℃以上、1000℃以下の加熱処理を
    行うことを特徴とする半導体ウエハ製造方法。
  2. 【請求項2】 前記酸化保護膜の形成工程は、半導体ウ
    エハ表面へ予め定められた時間だけオゾン水を供給し、
    膜厚5nm以下の二酸化ケイ素膜を形成することを特徴
    とする請求項1に記載の半導体ウエハ製造方法。
  3. 【請求項3】 半導体ウエハにエピタキシャル成長によ
    る薄膜を設けるに際し、エピタキシャル成長炉内への搬
    入前に半導体ウエハ表面に酸化保護膜を設けておき、搬
    入後に炉内で前記酸化保護膜を除去して、所要のエピタ
    キシャル成長による成膜を行う半導体ウエハの製造方法
    であって、 前記酸化保護膜の除去工程は、炉内圧力が760Torr以
    下、10Torr以上の水素雰囲気中で800℃以上、10
    00℃以下の加熱処理を行うことを特徴とする半導体ウ
    エハ製造方法。
  4. 【請求項4】 前記酸化保護膜の形成工程は、半導体ウ
    エハ表面へ予め定められた時間だけオゾン水を供給し、
    膜厚5nm以下の二酸化ケイ素膜を形成することを特徴
    とする請求項3に記載の半導体ウエハ製造方法。
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