JPH11283741A - El表示装置 - Google Patents

El表示装置

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JPH11283741A
JPH11283741A JP10084429A JP8442998A JPH11283741A JP H11283741 A JPH11283741 A JP H11283741A JP 10084429 A JP10084429 A JP 10084429A JP 8442998 A JP8442998 A JP 8442998A JP H11283741 A JPH11283741 A JP H11283741A
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JP
Japan
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electrodes
connection
connection terminal
thin
film
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JP10084429A
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Shoichi Goto
章一 後藤
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 2枚の薄膜EL素子を重ね合せて構成したE
L表示装置において、発光層を挟むストライプ電極の両
端部から電圧を印加して駆動することが出来るようにす
る。 【解決手段】 EL表示装置100は、発光層14、2
4の上下を挟む下部電極12、22及び上部電極16、
26を備える2枚の薄膜EL素子1、2を重ね合せて構
成される。各電極の各両端部は、その電極幅が表示領域
における電極幅よりも細く形成した接続端子部12b、
16b、22a、26aとして構成され、第1EL素子
1の接続端子部12b、16bの電極幅を細く形成した
部分に生じる基板11上のスペースに、リード線7取出
し可能な接続用パッド部12a、16aが設けられてい
る。接続用パッド部12a、16aと第2EL素子2の
接続端子部22a、26aとは導電接続されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、2枚のEL(エレ
クトロルミネッセンス)素子を重ね合せて構成したEL
表示装置に関し、特にEL表示装置のリード線接続構造
に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のEL表示装置としては、
特開平7−272849号公報に記載のものが提案され
ている。これは、少なくとも一方を透明基板とした2枚
の基板上に、各々異なる発光色の薄膜EL素子を形成
し、それらを重ね合わせて可変色表示を可能としたEL
表示装置に関するものである。
【0003】その構成は、次のようである。基板上に、
第1ストライプ電極(ロウ側(走査側))、第1絶縁
層、発光層、第2絶縁層及び第2ストライプ電極(カラ
ム側(信号側))を順に積層形成してなる2枚の薄膜E
L素子が重ね合わせて配置されている。各薄膜EL素子
の基板上の縁部において、第1、第2ストライプ電極の
一端部が接続端子部として構成されており、一側薄膜E
L素子の基板上の縁部において、他側薄膜EL素子の各
接続端子部に対応した接続パッド部を、第1、第2スト
ライプ電極の他端部(つまり接続端子部とは反対側端
部)の延長線上に位置するように設けている。
【0004】そして、この接続パッド部と他側薄膜EL
素子の接続端子部とを導電連結部を介して接続し、FP
C(フレキシブルプリント基板)等、外部駆動回路から
のリード線を、一側薄膜EL素子の接続端子部及び接続
パッド部に接続する。こうして、外部駆動回路からの電
圧は、一側薄膜EL素子においては接続端子部から第
1、第2ストライプ電極に印加され、他側薄膜EL素子
においては接続パッド部から導電連結部、第1、第2ス
トライプ電極に印加され、可変色表示が行われる。
【0005】ここで上記公報においては、リード線が接
続される接続パッド部と一側薄膜EL素子の接続端子部
とが、両薄膜EL素子の重ならない位置に設けられてい
るため、リード線の接続作業が極めて簡単化できる。ま
た、2枚の薄膜EL素子間にFPCを配置する構成(例
えば、特開昭64−60993号公報参照)に比べて、
2枚の薄膜EL素子を微細な間隙で高精度に位置決めし
て接着できるため、ボケやにじみのない高品位の表示を
行うことができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記E
L表示装置では、一側薄膜EL素子の第1、第2ストラ
イプ電極の一端部に接続端子部を形成し、同電極の他端
部の延長線上に、他側薄膜EL素子の第1、第2ストラ
イプ電極の一端部に導通する接続パッド部を設けている
ため、各薄膜EL素子の第1、第2ストライプ電極への
電圧印加は一端部側からのみ行われ、両端部から電圧を
印加しする事が出来ない。
【0007】そのため、表示装置が大型化し表示画面の
面積が増大すると、各ストライプ電極の長さが長くなる
事により、電極の他端部側に行くに連れて電気抵抗が増
大し、また、画素数の増大により画素の容量性負荷が増
大し、輝度ムラや色ムラが目立つようになる。本発明は
上記問題点に鑑みてなされたものであり、2枚の薄膜E
L素子を重ね合せて構成したEL表示装置において、発
光層を挟むストライプ電極の両端部から電圧を印加して
駆動することが出来るようにすることを目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は上記目的を達成
するため、以下の技術的手段を採用する。請求項1ない
し請求項3記載の発明は、基板(11、21、31、4
1)上に、発光層(14、24、37、38、45)
と、この発光層を挟むストライプ状の一対の電極(1
2、16、22、26、32、33、35、42、4
3)とを備える2枚のEL素子(1、2、3、4)を重
ね合わせて構成したEL表示装置についてなされたもの
である。
【0009】すなわち、請求項1記載の発明において
は、表示領域の外部に位置する一対の電極の各両端部
を、その電極幅が表示領域における電極幅よりも細く形
成した接続端子部(12b、16b、22a、26a、
32a、33a、35b、42a、43a)として構成
し、一側EL素子(1、3)において接続端子部(12
b、16b、32a、33a、35b)の電極幅を細く
形成した部分に生じる基板(11、31)上のスペース
に、他側EL素子(2、4)の接続端子部(22a、2
6a、42a、43a)に対応した接続用パッド部(1
2a、16a、34、35a)を設けたものとし、この
接続用パッド部と上記他側EL素子の接続端子部とは導
電接続されており、一側EL素子の接続端子部及び接続
用パッド部にて、外部駆動回路からのリード部材(7)
と接続可能、つまりリード部材(7)取出し可能とした
ことを特徴としている。
【0010】それによって、一側EL素子においては、
外部駆動回路からの電圧は、リード部材を介して両端部
の接続端子部から一対の電極に印加され、一方、他側E
L素子においては、リード部材及び接続パッド部を介し
て両端部の接続端子部から一対の電極に印加される。従
って、発光層を挟むストライプ状の電極の両端部から電
圧を印加できるから、表示装置が大型化した場合でも、
表示画面面積の増大に伴う電極の電気抵抗の増大を防
ぎ、輝度ムラや色ムラの増大を防ぐことができ、良好な
表示品位を維持できる。
【0011】また、請求項2記載の発明は、請求項1記
載のEL表示装置において、一側EL素子(1、3)の
基板(11、31)縁部の少なくとも一部が、他側EL
素子(2、4)の基板(21、41)の外縁よりはみ出
しており、一側EL素子の接続端子部及び接続用パッド
部共に、少なくともその一部が、一側EL素子の基板縁
部のはみ出した部位に位置することを特徴としている。
【0012】それによって、リード部材が接続される一
側EL素子の接続端子部及び接続用パッド部とが、両薄
膜EL素子の基板の重ならない位置に設けられるため、
両薄膜EL素子を重ね合せ接着した後にリード部材を接
続でき、その作業が極めて簡易化できるとともに、2枚
の薄膜EL素子を微細な間隔で高精度に位置決めして接
着できるため、ボケやにじみのない高品位の表示を行う
事ができる。
【0013】また、請求項3記載の発明のように、接続
用パッド部と他側EL素子の接続端子部とが対向配置し
たものとすれば、両者の導電接続が容易にできる。な
お、上記各手段の括弧内の符号は、後述する実施形態記
載の具体的手段との対応関係を示すものである。
【0014】
【発明の実施の形態】以下、本発明を図に示す実施形態
について説明する。 (第1実施形態)本実施形態は、異なる発光色の2枚の
薄膜EL素子を重ね合せて構成したドットマトリックス
方式の可変色薄膜EL表示装置(以下、EL表示装置と
いう)に本発明を適用したものである。本実施形態の具
体的構造を図1ないし図9に示す。
【0015】図1は本実施形態のEL表示装置100の
構成を示す概略平面図、図2は図1のA−A断面の概略
断面図、図3はB−B断面の概略断面図である。図4は
図2及び図3にて下側に位置する第1薄膜EL素子(一
側薄膜EL素子)1単体の電極パターン構成を示す概略
平面図、図5は図2及び図3にて上側に位置する第2薄
膜EL素子(他側薄膜EL素子)2単体の電極パターン
構成を示す概略平面図である。また、図6〜図9は、各
電極の両端部近傍の詳細構成を示す説明図である。
【0016】EL表示装置100は、図2に示す様に、
第1薄膜EL素子1の上に、より小型で異なる発光色を
持つ第2薄膜EL素子2を、その発光層側を内側にして
重ね合せ、接着して構成される。先に、第2薄膜EL素
子2について述べる。第2薄膜EL素子2は、図2に示
す様に、ガラス基板21上に、ストライプ状のロウ側
(走査側)の下部電極22、下部絶縁層23、第1の発
光色を呈する発光層24、上部絶縁層25、そしてスト
ライプ状のカラム側(信号側)の上部電極26の順に積
層形成して構成される。
【0017】図5に示す様に、下部電極22は、横方向
にのびるストライプ状に形成され、所定の間隔をもって
並設される。また、上部電極26は、縦方向にのびるス
トライプ状に形成され、所定の間隔をもって並設され
る。第2薄膜EL素子2では、これら電極22、26が
両絶縁層23、25を介して発光層24を挟む一対の電
極を成す。そして、この一対の電極22、26のそれぞ
れの両端部は、ガラス基板21の縁部(つまり表示領域
の外部)に位置している。
【0018】そして、下部電極22の両端部は、その幅
が表示領域(発光領域)の幅よりも細くなっており、接
続端子部22aとして構成されている(図8参照)。一
方、上部電極26の両端部は、下部電極22と同様に、
その幅が表示領域(発光領域)の幅よりも細くなってお
り、接続端子部26aとして構成されている(図9参
照)。
【0019】一方、第1薄膜EL素子1は、図2に示す
様に、上記ガラス基板21よりも一回り大きいガラス基
板11上に、ストライプ状のロウ側(走査側)の下部電
極12、下部電極層13、第1の発光色とは異なる第2
の発光色を呈する発光層14、上部絶縁層15、そして
ストライプ状のカラム側(信号側)の上部電極16を順
に積層形成して構成される。
【0020】図4に示す様に、下部電極12は横方向に
のびるストライプ状に形成され、所定の間隔をもって並
設される。また、上部電極16は縦方向にのびるストラ
イプ状に形成され、所定の間隔をもって並設される。第
1薄膜EL素子1では、これら電極12、16が両絶縁
層13、15を介して発光層14を挟む一対の電極を成
す。そして、この一対の電極12、16のそれぞれの両
端部は、ガラス基板11の縁部(つまり表示領域の外
部)に位置している。
【0021】そして、下部電極12の両端部は、その幅
が表示領域(発光領域)の幅よりも細くなっており、接
続端子部12bとして構成されている(図6参照)。一
方、上部電極16の両端部は、下部電極12と同様に、
その幅が表示領域(発光領域)の幅よりも細くなってお
り、接続端子部16bとして構成されている(図7参
照)。
【0022】さらに、第1薄膜EL素子1のガラス基板
11の縁部において、各接続端子部12b、16bと隣
接する位置に、第2薄膜EL素子2側の一対の電極2
2、26を接続するための接続パッド部12a(図6参
照)、接続パッド部16a(図7参照)が形成される。
これら各接続パッド部12a、16aは、接続端子部1
2b、16bの電極幅を細く形成した部分に生じるスペ
ースに形成されている。
【0023】そして、接続パッド部12aは、両薄膜E
L素子1、2を重ね合せた際、電極22の接続端子部2
2aと対向する位置となる様に配置され、接続パッド部
16aは、電極26の接続端子部26aと対向する位置
となる様に配置される。なお、図4〜図9において、黒
塗り部分は両薄膜EL素子1、2を重ね合せた際に後述
の接続部19が形成される部分を示す。
【0024】これら2枚の薄膜EL素子1、2は、発光
層14、24を向かい合う形で対向配置させ、接着剤8
で両基板間を一定の間隔、かつ、薄膜EL素子1、2の
発光ドットの位置が正確に合うように、位置決めマーク
M1、M2を合わせて接着する。ここで、上記のように
ガラス基板11はガラス基板21よりも一回り大きいた
め、図1ないし図3に示す様に、その外縁部がガラス基
板21からはみ出した形で両薄膜EL素子1、2は重ね
合わされる。ここで、接続端子部12b、16b及び接
続パッド部12a、16aは、ガラス基板11の外縁部
に形成されているため、両薄膜EL素子1、2が重なら
ない部分に位置している。そのため、後述のリード線
(リード部材)7の接続が容易にできる。
【0025】接続端子部22aと接続パッド部12a、
及び接続端子部26aと接続パッド部16aの接続方法
は、例えば端子部、パッド部共にNi、Auの無電解め
っきを施した上に予備半田を被覆し、ガラス基板1、2
を重ね合せた後に予備半田部を加熱溶融し、接続端子部
22aと接続パッド部12a、及び接続端子部26aと
接続パッド部16aを接続する。
【0026】また、その他の方法として、異方性導電フ
ィルム(ACF)を接続端子部22aと接続パッド部1
2a、接続端子部26aと接続パッド部16aの間に用
いて接続する方法もある。これらの方法により図2に示
す接続部(導電連結部)19が形成され、接続端子部2
2a及び26aは、それぞれ接続パッド部12a及び1
6aと導電接続される。こうしてEL表示装置100が
完成する。
【0027】そして、薄膜EL素子1の基板11上の接
続端子部12b、16b、および接続パッド部12a、
16aにFPC等のリード線(リード部材)7が接続さ
れる(図2、図3参照)。リード線7は図示しない外部
駆動回路に接続される。なお、ガラス基板11、21、
各電極12、16、22、26、及び、発光層14、2
4の材質は、例えば、従来技術にて述べた特開平7−2
72849号公報に記載のものと同様のものを用いるこ
とができる。
【0028】以上のように構成されたEL表示装置10
0においては、上記外部駆動回路からの指令により表示
が行われる。すなわち、第1薄膜EL素子1において
は、外部駆動回路からの電圧は、リード線7から、それ
ぞれ接続端子部12b、16b、そして下部及び上部電
極12、16全体に印加され、両電極12、16の直交
位置で発光層14が発光する。一方、第2薄膜EL素子
2においては、リード線7、接続パッド部12a、16
a及び接続部19から、それぞれ接続端子部22a、2
6a、そして下部及び上部電極22、26全体に印加さ
れ、両電極22、26の直交位置で発光層24が発光す
る。
【0029】こうして、両薄膜EL素子1、2を独立駆
動させることで、発光層14、24からの異なる発光色
の組合せにより可変色表示が行われる。ところで、本実
施形態によれば、接続端子部12b、16b、22a、
26a及び接続パッド部12a、16aによって、ロウ
側、カラム側のストライプ状の各電極12、16、2
2、26の両端部から電圧を印加して駆動することが可
能と出来る。
【0030】そして、電極の両端部から電圧を印加でき
るから、表示装置が大型化した場合でも、表示画面面積
の増大に伴う電極の電気抵抗の増大を防ぎ、輝度ムラや
色ムラの増大を防ぐことができ、良好な表示品位を維持
できる。また、本実施形態によれば、接続用パッド部1
2a、16aは、ガラス基板11上において接続端子部
12b、16bの電極幅を細く形成した部分に生じるス
ペースに設けられている。いわゆる空きスペースを利用
して接続用パッド部12a、16aを設けた形としてお
り、各電極においてストライプの間隔を大きくすること
がなく、精細な表示品位を確保できる。
【0031】また、本実施形態によれば、FPC等のリ
ード線7が接続される接続パッド部12a、16aと接
続端子部12b、16bとが、両薄膜EL素子1、2の
ガラス基板11、21の重ならない位置に設けられるた
め、両薄膜EL素子1、2を重ね合せ接着した後にリー
ド線7を接続でき、その作業が極めて簡易化できるとと
もに、2枚の薄膜EL素子1、2を微細な間隔で高精度
に位置決めして接着できるため、ボケやにじみのない高
品位の表示を行う事ができる。
【0032】(第2実施形態)図10ないし図19に本
第2実施形態の具体的構造を示す。本実施形態も、上記
第1実施形態と同じく、異なる発光色の2枚の薄膜EL
素子3、4を重ね合せて構成したドットマトリックス方
式の可変色薄膜EL表示装置であるが、上記第1実施形
態とは異なり、第1薄膜EL素子1を2色の異なる発光
色を有するものとしている。
【0033】図10は本実施形態のEL表示装置200
の構成を示す概略平面図、図11は図10のC−C断面
の概略断面図、図12はD−D断面の概略断面図、図1
3はE−E断面の概略断面図である。なお、図11中に
も、図12及び図13の各断面に相当する線(D−D及
びE−E)を示した。また、図14は図11ないし図1
3にて下側に位置する第1薄膜EL素子(一側薄膜EL
素子)3単体の電極パターン構成を示す概略平面図、図
15は図11ないし図13にて上側に位置する第2薄膜
EL素子(他側薄膜EL素子)4単体の電極パターン構
成を示す概略平面図である。また、図16〜図19は、
各電極の両端部近傍の詳細構成を示す説明図である。
【0034】本実施形態のEL表示装置200は、図1
1に示す様に、2色の発光色を持つ第1薄膜EL素子3
の上に、より小型で異なる1色の発光色を持つ第2薄膜
EL素子4をその発光層側を内側にして重ね合せ、接着
して構成される。まず、第1薄膜EL素子3について述
べる。第1薄膜EL素子3は、図11に示す様に、ガラ
ス基板31上に第1の発光色用のストライプ状のロウ側
(走査側)の下部電極32、第2の発光色用のストライ
プ状のロウ側(走査側)の下部電極33、そして両下部
電極32、33の上に下部絶縁層36、下部電極32の
上部に第1の発光色を呈する発光層37、下部電極33
の上部に第2の発光色を呈する発光層38、上部絶縁層
39、そしてストライプ状のカラム側(信号側)の上部
電極35を順に積層形成して構成される。
【0035】図14に示す様に、下部電極32、33は
横方向にのびるストライプ状に形成され、所定の間隔を
もって並設され、上部電極35は縦方向にのびるストラ
イプ状に形成され、所定の間隔をもって並設される。第
1薄膜EL素子3では、両下部電極32、33を一側、
上部電極35を他側として発光層37、38を挟む一対
の電極を構成する。そして、この一対の電極32、3
3、35のそれぞれの両端部は、ガラス基板31の縁部
(つまり表示領域の外部)に位置している。
【0036】ここで、下部電極32、33の各両端部
は、その幅が表示領域(発光領域)の幅よりもそれぞれ
反対方向に幅が細くなっており、それぞれ接続端子部3
2a、33aとして構成されている。さらに、接続端子
部32a、33aは互いに反対方向に幅が細くなってい
るため、32a、33aの間にはスペースが生じ、この
スペースに第2薄膜EL素子4側の下部電極42を接続
するための接続パッド部34が形成されている(図16
参照)。
【0037】この接続パッド部34は、両薄膜EL素子
3、4を重ね合せた際、下部電極42の接続端子部42
aと対向する位置となる様に配置される。一方、上部電
極35の両端部は、その幅が表示部(発光領域)の巾よ
りも細くなっており、接続端子部35bとして構成され
ている。さらに、接続端子部35bと隣接する位置に、
第2薄膜EL素子4側の上部電極43の接続端子部43
aを接続するための接続パッド部35aが形成されてい
る(図17参照)。
【0038】これら接続パッド部35aは、上部電極3
5の接続端子部35bの電極幅を細く形成した部分に生
じるスペースに形成されている。そして、接続パッド部
35aは、両薄膜EL素子3、4を重ね合せた際、上部
電極43の接続端子43aと対向する位置となる様に配
置される。一方、第2薄膜EL素子4は、図11に示す
様に、ガラス基板31よりも一回り小さいガラス基板4
1上に、ストライプ状のロウ側(走査側)の下部電極4
2、下部絶縁層44、第3の発光色を呈する発光層4
5、上部絶縁層46、そしてストライプ状のカラム側
(信号側)の上部電極43を順に積層形成して構成され
る。なお、1本の下部電極42と、第1薄膜EL素子3
の2本の下部電極32、33とが対応するように、表示
領域における電極幅が決められている。
【0039】図15に示す様に、下部電極42は横方向
にのびるストライプ状に形成され、所定の間隔をもって
並設され、上部電極43は縦方向にのびるストライプ状
に形成され、所定の間隔をもって並設される。第2薄膜
EL素子4では、これら電極42、43が両絶縁層4
4、46を介して発光層45を挟む一対の電極を成す。
そして、この一対の電極42、43のそれぞれの両端部
は、ガラス基板41の縁部(つまり表示領域の外部)に
位置している。
【0040】そして、下部電極42の両端部は、その幅
が表示領域(発光領域)の幅よりも細くなっており、接
続端子部42aとして構成されている(図18参照)。
一方、上部電極43の両端部は、下部電極42と同様
に、その幅が表示領域(発光領域)の幅よりも細くなっ
ており、接続端子部43aとして構成されている(図1
9参照)。
【0041】これら2枚の薄膜EL素子3、4は発光層
を向かい合う形で対向配置させ、接着剤8で、両基板間
を一定の間隔、かつ、薄膜EL素子3、4の発光ドット
の位置が正確に合うように、位置決めマークM3、M4
を合わせて接着する。ここで、上記のようにガラス基板
31はガラス基板41よりも一回り大きいため、上記第
1実施形態と同様に、接続端子部32a、33a、35
b及び接続パッド部34、35aは両薄膜EL素子3、
4が重ならない部分に位置し、リード線7の接続が容易
にできる。
【0042】なお、接続端子部42aと接続パッド部3
4、接続端子部43aと接続パッド部35aの接続方法
は、上記第1実施形態と同様の方法であり、接続部(導
電連結部)19により導電接続される。こうしてEL表
示装置200が完成する。そして、リード線7が、接続
端子部32a、33a、35b及び接続パッド部34、
35aに接続され、外部駆動回路(図示せず)によるE
L表示装置200の作動が可能となる。
【0043】すなわち、第1薄膜EL素子3において
は、外部駆動回路からの電圧は、接続端子部32a、3
3a、35bを通して両端部から下部及び上部電極3
2、33、35全体に印加され、両電極32、35及び
(または)33、35の直交位置で発光層37、38が
発光する。一方、第2薄膜EL素子4においては、接続
パッド部34、35a及び接続部19から、接続端子部
42a、43aを通して両端部から下部及び上部電極4
2、43全体に印加され、両電極42、43の直交位置
で発光層45が発光する。
【0044】こうして、両薄膜EL素子3、4を独立駆
動させることで、発光層37、38、45からの異なる
発光色の組合せにより可変色表示が行われる。従って、
本実施形態においても、上記第1実施形態と同様に、ス
トライプ電極の両端部からの電圧印加、空きスペースを
利用した接続用パッド部の配置、リード線7接続の簡易
化、及び両薄膜EL素子の高精度な位置決め、といった
効果を実現できる。
【0045】(他の実施形態)なお、上記第1実施形態
では第1薄膜EL素子1側に接続用パッド部12a、1
6aを設けたが、逆に、第2薄膜EL素子2側に接続用
パッド部を設けてもよい。また、上記各実施形態では、
第2薄膜EL素子側の接続端子部と第1薄膜EL素子側
の接続パッド部とは、接続部による接続を簡易にするた
め対向配置されているが、対向せずに互いにずれた位置
にあってもよい。
【0046】また、発光層を挟むストライプ状の一対の
電極は、上記各実施形態のように、互いに直交するマト
リックス電極を形成するものに限定されず、例えば、発
光層を挟んだ両ストライプ電極が平行であっても、また
斜めに交わっている配置であってもよい。また、第1、
第2薄膜EL素子の発光色は同じであってもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施形態に係るEL表示装置の構
成を示す概略平面図である。
【図2】図1のA−A断面の概略断面図である。
【図3】図1のB−B断面の概略断面図である。
【図4】図1の第1薄膜EL素子単体の構成を示す概略
平面図である。
【図5】図1の第2薄膜EL素子単体の構成を示す概略
平面図である。
【図6】図4における下部電極の接続端子部近傍の拡大
図である。
【図7】図4における上部電極の接続端子部近傍の拡大
図である。
【図8】図5における下部電極の接続端子部近傍の拡大
図である。
【図9】図5における上部電極の接続端子部近傍の拡大
図である。
【図10】本発明の第2実施形態に係るEL表示装置の
構成を示す概略平面図である。
【図11】図10のC−C断面の概略断面図である。
【図12】図10のD−D断面の概略断面図である。
【図13】図10のE−E断面の概略断面図である。
【図14】図10の第1薄膜EL素子単体の構成を示す
概略平面図である。
【図15】図10の第2薄膜EL素子単体の構成を示す
概略平面図である。
【図16】図14における下部電極の接続端子部近傍の
拡大図である。
【図17】図14における上部電極の接続端子部近傍の
拡大図である。
【図18】図15における下部電極の接続端子部近傍の
拡大図である。
【図19】図15における上部電極の接続端子部近傍の
拡大図である。
【符号の説明】
1、3…第1薄膜EL素子、2、4…第2薄膜EL素
子、7…リード線、11、31…第1薄膜EL素子のガ
ラス基板、21、41…第2薄膜EL素子のガラス基
板、14、37、38…第1薄膜EL素子の発光層、2
4、45…第2薄膜EL素子の発光層、12、32、3
3…第1薄膜EL素子の下部電極、16、35…第1薄
膜EL素子の上部電極、22、42…第2薄膜EL素子
の下部電極、26、43…第2薄膜EL素子の上部電
極、12b、16b、32a、33a、35b…第1薄
膜EL素子の接続端子部、22a、26a、42a、4
3a…第2薄膜EL素子の接続端子部、12a、16
a、34、35a…接続用パッド部。

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板(11、21、31、41)上に、
    発光層(14、24、37、38、45)と、この発光
    層を挟むストライプ状の一対の電極(12、16、2
    2、26、32、33、35、42、43)とを備える
    2枚のEL素子(1、2、3、4)を重ね合わせて構成
    したEL表示装置において、 前記一対の電極のそれぞれの両端部は、前記基板上にお
    いて表示領域の外部に位置するとともに、その電極幅が
    前記表示領域における電極幅よりも細く形成された接続
    端子部(12b、16b、22a、26a、32a、3
    3a、35b、42a、43a)として構成されてお
    り、 前記2枚のEL素子のうち一側EL素子(1、3)にお
    いて前記接続端子部(12b、16b、32a、33
    a、35b)の電極幅を細く形成した部分に生じる前記
    基板(11、31)上のスペースに、他側EL素子
    (2、4)の前記接続端子部(22a、26a、42
    a、43a)に対応した接続用パッド部(12a、16
    a、34、35a)が設けられ、 前記接続用パッド部と前記他側EL素子の前記接続端子
    部とは導電接続されており、 前記一側EL素子の前記接続端子部及び前記接続用パッ
    ド部にて、外部駆動回路からのリード部材(7)と接続
    可能となっていることを特徴とするEL表示装置。
  2. 【請求項2】 前記一側EL素子(1、3)の前記基板
    (11、31)縁部の少なくとも一部が、前記他側EL
    素子(2、4)の前記基板(21、41)の外縁よりは
    み出しており、 前記一側EL素子の前記接続端子部(12b、16b、
    32a、33a、35b)及び前記接続用パッド部(1
    2a、16a、34、35a)共に、少なくともその一
    部が、前記一側EL素子の前記基板縁部の前記はみ出し
    た部位に位置することを特徴とする請求項1に記載のE
    L表示装置。
  3. 【請求項3】 前記接続用パッド部(12a、16a、
    34、35a)は、前記他側EL素子(2、4)の前記
    接続端子部(22a、26a、42a、43a)と対向
    して配置されていることを特徴とする請求項1または2
    に記載のEL表示装置。
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