JP2001083908A - Elディスプレイ装置 - Google Patents

Elディスプレイ装置

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JP2001083908A
JP2001083908A JP25752899A JP25752899A JP2001083908A JP 2001083908 A JP2001083908 A JP 2001083908A JP 25752899 A JP25752899 A JP 25752899A JP 25752899 A JP25752899 A JP 25752899A JP 2001083908 A JP2001083908 A JP 2001083908A
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Japan
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data
scanning
terminal
electrode
wiring
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JP25752899A
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English (en)
Inventor
Sunao Tsurusawa
直 鶴澤
Koji Kanehara
広治 金原
Hiroshi Tsuda
浩志 津田
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Denso Corp
Original Assignee
Denso Corp
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 ELパネルと回路基板とがフレキシブル配線
板によって接続されたELディスプレイ装置において生
産性の向上に適したものを提供する。 【解決手段】 ELパネル20は、複数の走査電極21
と複数のデータ電極22とが互いに直交するようにスト
ライプ状に配置され、走査電極端子21aの群、データ
電極端子22aの群、走査電極端子21bの群が同じ縁
部20aに略直線状に配置されている。回路基板30
は、走査側ドライバIC31の走査制御部端子31aの
群と、データ側ドライバIC32のデータ制御部端子3
2aの群とが同じ縁部30aに略直線状に配置されてい
る。FPC40は、各走査電極端子21a、21bとそ
れに対応する走査制御部端子31aとを接続する走査側
配線41及び各データ電極端子22aとそれに対応する
データ制御部端子32aとを接続するデータ側配線42
が共に同じ可撓性基板上に形成されている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、ELパネルとこれ
を駆動制御する回路基板とがフレキシブル配線板によっ
て接続されたELディスプレイ装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ELパネルは、EL素子の上部電極と下
部電極を互いに直交するようにストライプ状に配置され
た画像表示用パネルであり、各交点を順次発光するよう
に電圧印加を走査することにより画像表示を行うもので
ある。通常、上部・下部電極のうち一方を走査電極、他
方をデータ電極とし、走査電極が水平方向に形成され、
データ電極が垂直方向に形成される。この場合、表示画
素が例えば120×120であるとすると、座標(1,
1)、(1,2)、……、(120,120)の座標位
置に表示画素が形成される。ここで、(n,1)から
(n,120)が一水平同期期間に同時に発光する画素
であり、次の水平同期期間には(n+1,1)から(n
+1,120)までが同時に発光する。
【0003】このようなELパネルにおいて、複数のデ
ータ電極と複数の走査電極とは直交は位置されているた
め、各電極を直線的に延びるパターンで形成すると、デ
ータ電極端子を基板の一辺である一縁部に、また走査電
極端子を前記一縁部と直交する他縁部に設けることとな
る。しかし、各端子は金属電極端子であるため非表示領
域となることから、このように相異なる二つの縁部に金
属電極端子が形成された場合にはディスプレイ設計の自
由度が低下するなどの問題が生じる。
【0004】この点を考慮して特開平7−263140
号公報や特開平10−63198号公報には、データ電
極及び走査電極のうちの一方の電極に引き回し配線部を
設けることにより、両電極端子を同じ縁部に設けるよう
にしたものが開示されている。なお、ELパネルを駆動
するための回路基板はデータ側ドライバICと走査側ド
ライバICとを備え、データ側ドライバICの端子はE
Lパネルのデータ電極端子に電気的に接続され、走査側
ドライバICの端子はELパネルの走査電極端子に電気
的に接続される。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところで、ELパネル
の設置面と回路基板の設置面とが同一平面上にない場合
には、ELパネルと回路基板との間に可撓性をもつフレ
キシブル配線板を介在させ、このフレキシブル配線板に
よりELパネルと回路基板とを電気的に接続したELデ
ィスプレイ装置を作成する必要がある。この場合、EL
パネルの走査電極の電位がデータ電極の電位の約4倍で
あり、両電極電位が大きく異なることから、従来のEL
ディスプレイ装置は、ELパネルの走査電極端子と回路
基板の走査側ドライバICの端子とを接続する第1フレ
キシブル配線板と、ELパネルのデータ電極端子と回路
基板のデータ側ドライバICの端子とを接続する第2フ
レキシブル配線板とをそれぞれ別個に備えている。
【0006】しかしながら、上記のように第1フレキシ
ブル配線板と第2フレキシブル配線板の2つの配線板を
用いる場合には、ELパネルと回路基板とを電気的接合
する際、ELパネルのデータ電極端子と第1フレキシブ
ル配線板のデータ側配線との電気的接合、第1フレキシ
ブル配線板のデータ側配線と回路基板のデータ側ドライ
バICの端子との電気的接合、ELパネルの走査電極端
子と第2フレキシブル配線板との電気的接合、及び第2
フレキシブル配線板と回路基板の走査側ドライバICの
端子との電気的接合をそれぞれ個別に行う必要があり、
各電気的接合を行うに当たっては少なくとも位置合わ
せ、熱圧着、接合検査を行う必要があることから、生産
性が悪いという問題があった。
【0007】本発明は上記課題に鑑みなされたものであ
り、ELパネルとこれを駆動制御する回路基板とがフレ
キシブル配線板によって接続されたELディスプレイ装
置において生産性の向上に適したものを提供することを
目的とする。
【0008】
【課題を解決するための手段及び発明の効果】上記課題
を解決するため、請求項1記載のELディスプレイ装置
は、複数の走査電極と複数のデータ電極とが互いに直交
するようにストライプ状に配置され、各走査電極・各デ
ータ電極ごとに走査電極端子・データ電極端子が形成さ
れ、複数の走査電極端子と複数のデータ電極端子とが同
じ縁部に略直線状に配置されたELパネルと、複数の走
査電極端子に対応した複数の走査制御部端子を有すると
共に複数の走査電極への走査電圧の印加を制御する走査
制御部、及び、複数のデータ電極端子に対応した複数の
データ制御部端子を有すると共に複数のデータ電極への
データ電圧の印加を制御するデータ制御部が別の基板上
又は同じ基板上に配置された回路基板と、各走査電極端
子とそれに対応する走査制御部端子とを電気的に接続す
る走査側配線及び各データ電極端子とそれに対応するデ
ータ制御部端子とを電気的に接続するデータ側配線が共
に同じ可撓性基板上に形成されたフレキシブル配線板と
を備えたことを特徴とする。
【0009】このELディスプレイ装置では、ELパネ
ルは複数の走査電極端子と複数のデータ電極端子とが同
じ縁部に略直線状に配置されているため、非表示領域と
なるのはこれら電極端子が配置された縁部だけとなり、
ディスプレイ設計の自由度が高い。特にこのELディス
プレイ装置では、ELパネルと回路基板とを電気的に接
続するフレキシブル配線板は走査側配線及びデータ側配
線が共に同じ可撓性基板上に形成されているため、EL
パネルと回路基板とをフレキシブル配線板を介して電気
的接合する際、ELパネルのデータ電極端子とフレキシ
ブル配線板のデータ側配線との電気的接合、及び、EL
パネルの走査電極端子とフレキシブル配線板の走査側配
線との電気的接合を一度に行うことができる。このた
め、電気的接合に当たって必要になる位置合わせや接合
検査などの回数を従来に比べて減らすことができ、その
結果生産性が向上する。
【0010】また、請求項2のように、回路基板につ
き、走査制御部及びデータ制御部を同じ基板上に形成
し、複数の走査制御部端子と複数のデータ制御部端子と
を同じ縁部に略直線状に配置した場合には、ELパネル
と回路基板とをフレキシブル配線板を介して電気的に接
合する際、回路基板のデータ制御部端子とフレキシブル
配線板のデータ側配線との電気的接合、及び、回路基板
の走査制御部端子とフレキシブル配線板の走査側配線と
の電気的接合を一度に行うことができ、生産性が一層向
上する。
【0011】ところで、走査電極の印加電圧(走査電圧
ともいう)はデータ電極の印加電圧(データ電圧ともい
う)よりも数倍高いため、走査電極のスペース幅の限界
隙間(電極間で放電が起こるときの最大隙間)はデータ
電極のスペース幅の限界隙間よりも広い。このため、走
査電極のスペース幅とデータ電極のスペース幅とを同じ
にするとすれば、そのときのスペース幅は走査電極の限
界隙間を考慮した値にする必要があるためデータ電極の
スペース幅は不必要に広くなり、その結果ELパネルの
うち電極端子が配置された縁部の長さが長くなるという
不具合が生じる。このことは回路基板やフレキシブル配
線板でも同様である。
【0012】この点に関し、請求項3記載のELディス
プレイ装置は、走査電極端子、走査制御部端子及び走査
側配線は、それぞれデータ電極端子、データ制御部端子
及びデータ側配線よりも隣同士のスペース幅を広くする
ことにより、このような不具合を解消している。つま
り、このELディスプレイ装置によれば、ELパネルを
例に挙げれば、走査電極のスペース幅につき走査電極用
の限界隙間を考慮した値に設定し、データ電極のスペー
ス幅につきデータ電極用の限界隙間を考慮した値に設定
することができるため、各電極のスペース幅が不必要に
広くなることはなく、その結果電極端子が配置された縁
部の長さが長くなるという不具合が生じない。
【0013】このように、走査側配線のスペース幅をデ
ータ側配線のスペース幅よりも広くする場合、フレキシ
ブル配線板は可撓性を有していることから中央部よりも
端部においてスペース幅の誤差が大きくなる傾向にある
ため、スペース幅の狭いデータ側配線を端部に設けたの
では歩留まりが悪くなるおそれがある。この点に関し、
請求項4では、フレキシブル配線板につき、スペース幅
の狭い走査側配線をスペース幅の広いデータ側配線より
も中央寄りに配置することにより、この不具合を解消し
ている。つまり、このELディスプレイ装置によれば、
比較的撓みにくい中央付近にスペース幅の狭い走査側配
線を配置することにより、スペース幅の誤差を小さく抑
えて歩留まりを良好にし、その結果生産性がより向上す
る。
【0014】以上のELディスプレイ装置を製造するに
際し、ELパネルのデータ電極端子とフレキシブル配線
板のデータ側配線との位置合わせ及びELパネルの走査
電極端子とフレキシブル配線板の走査側配線との位置合
わせを行い、その後位置合わせした組同士を電気的に接
合し、最後に電気接合後の導通が良好か不良かを検査す
ることが考えられる。このうち検査工程では、ELパネ
ルのデータ電極端子とフレキシブル配線板のデータ側配
線との接合の良否、及び、ELパネルの走査電極端子と
フレキシブル配線板の走査側配線との接合の良否をそれ
ぞれ行う必要があるため煩雑である。
【0015】この点に関し、請求項5では、ELパネル
とフレキシブル配線板との関係につき、ELパネルとフ
レキシブル配線板との接合がずれてELパネルのデータ
電極端子とフレキシブル配線板のデータ側配線との接触
面積が所定のデータ側最低必要面積になったとしても、
ELパネルの走査電極端子とフレキシブル配線板の走査
側配線との接触面積は所定の最低必要面積を超えるよう
に設定され、且つ、ELパネルとフレキシブル配線板と
の接合がずれてデータ側の実際の電極間スペースが所定
のデータ側限界隙間になったとしても、走査側の実際の
電極間スペースは所定の走査側限界隙間を越えるように
設定されている。つまり、データ電極端子とデータ側配
線との接触面積が僅かに必要量に足らず導通不良となっ
たとしても、走査電極端子と走査側配線との接触面積は
必要量に足りており導通良好であり、また、データ側の
実際の電極間スペースがデータ側の限界隙間より僅かに
狭くなったとしても、走査側の実際の電極間スペースは
走査側の限界隙間以上空いており隣合う電極間の絶縁状
態は良好であるため、データ電極端子とデータ側配線と
の接合良否を判定すれば走査電極端子と走査側配線との
接合良否を判定する必要がない。したがって、検査工程
が簡素化される。具体的には、請求項6の構成、即ち、
走査電極端子の電極幅と走査側配線の配線幅の和を、デ
ータ電極端子の電極幅とデータ側配線の配線幅の和より
も大きくすることが一例として挙げられる。
【0016】同様のことは回路基板とフレキシブル配線
板についてもいえる。即ち、請求項7では、回路基板と
フレキシブル配線板との関係につき、回路基板とフレキ
シブル配線板との接合がずれて回前記路基板のデータ制
御部端子とフレキシブル配線板のデータ側配線との接触
面積が所定のデータ側最低必要面積になったとしても、
回路基板の走査制御部端子と前記フレキシブル配線板の
走査側配線との接触面積は所定の最低必要面積を超える
ように設定され、且つ、回路基板とフレキシブル配線板
との接合がずれてデータ側の実際の電極間スペースが所
定のデータ側限界隙間になったとしても、走査側の実際
の電極間スペースは所定の走査側限界隙間を越えるよう
に設定されている。つまり、データ制御部端子とデータ
側配線との接触面積が僅かに必要量に足らず導通不良と
なったとしても、走査制御部端子と走査側配線との接触
面積は必要量に足りており導通良好であり、また、デー
タ側の実際の電極間スペースがデータ側の限界隙間より
僅かに狭くなったとしても、走査側の実際の電極間スペ
ースは走査側の限界隙間以上空いており隣合う電極間の
絶縁状態は良好であるため、データ制御部端子とデータ
側配線との接合良否を判定すれば走査制御部端子と走査
側配線との接合良否を判定する必要がない。したがっ
て、検査工程が簡素化される。具体的には請求項8の構
成、即ち、走査制御部端子の電極幅と走査側配線の配線
幅の和を、データ制御部端子の電極幅とデータ側配線の
配線幅の和よりも大きくすることが一例として挙げられ
る。
【0017】更に検査工程における接合良否の判定が簡
単に行えれば一段と生産性が向上する。この点に関し、
請求項9では、ELパネルにつきデータ電極端子のスペ
ース幅をデータ電極端子用限界隙間と略一致させ、且
つ、フレキシブル配線板につきデータ側配線のうちデー
タ電極端子と対向する部分の配線幅をデータ電極端子の
電極幅より狭くすることにより、データ側配線がデータ
電極端子からはみ出していなければ接合良好、データ側
配線がデータ電極端子からはみ出していれば接合不良と
簡単に接合良否が判定できる。なお、データ側配線がデ
ータ電極端子からはみ出していれば接合不良とするの
は、はみ出したデータ側配線とその隣のデータ電極端子
との隙間がデータ電極端子用限界隙間未満となり絶縁性
が維持できないからである。
【0018】同様のことは回路基板とフレキシブル配線
板についてもいえる。即ち請求項10では、回路基板に
つきデータ制御部端子のスペース幅をデータ制御部端子
用限界隙間と略一致させ、且つ、フレキシブル配線板に
つきデータ側配線のうちデータ制御部端子と対向する部
分の配線幅をデータ制御部端子の電極幅より狭くするこ
とにより、データ側配線がデータ制御部端子からはみ出
していなければ接合良好、データ側配線がデータ接続端
子からはみ出していれば接合不良と簡単に接合良否が判
定できる。
【0019】このELディスプレイ装置では、請求項1
1のように、FPCの走査側配線は、ELパネルの一つ
の走査電極の両端に形成された一端側の走査電極端子及
び他端側の走査電極端子に対して回路基板の一つの走査
制御部端子が対応するように接続しており、一端側の走
査側配線とこれに対応する走査制御部端子とを結ぶ配線
と、他端側の走査側配線とこれに対応する走査制御部端
子とを結ぶ配線とが同一面上で交差しないように表裏両
面を利用して配線されていることが好ましい。この場
合、走査制御部が走査電極の両端に形成された両走査電
極端子から同時に通電できるため、これにより走査電極
の左右方向の輝度の分布を略フラット化することがで
き、ELパネルの輝度むらを少なくすることができる。
【0020】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の好適な実施形態
を図面に基づいて説明する。図1は本実施形態のELデ
ィスプレイ装置の概略説明図である。本実施形態のEL
ディスプレイ装置10は、ELパネル20と、このEL
パネル20を構成するEL素子を駆動・制御する回路基
板30と、ELパネル20と回路基板30とを電気的に
接合するフレキシブルプリント基板(Flexible Printed
Circuit Board、以下FPCという)40とから構成さ
れている。
【0021】ELパネル20は、画像表示用に平板状に
作成されたEL素子であり、複数の走査電極21と複数
のデータ電極22とが互いに直交するようにストライプ
状に配置されたものである。このELパネル20におけ
る走査電極21及びデータ電極22は、ITOなどの透
明電極で構成されている。このうち走査電極21は、表
示部23において水平方向に設けられると共にこの表示
部23の左右両側にてELパネル20の一縁部20aに
向かって屈曲された形状である。つまり各走査電極21
は、走査電極端子21aから垂直方向に延び出したあと
表示部23を水平方向に横切り、再び垂直方向に屈曲さ
れて走査電極端子21bに至る形状に形成されている。
そして複数の走査電極端子21a、21bは一縁部20
aの左右両側にてこの一縁部20aに沿って略直線状に
並設されている。一方、データ電極22は表示部23に
おいて垂直方向に設けられ、データ電極端子22aはE
Lパネル20の一縁部20aの略中央にてこの一縁部2
0aに沿って略直線状に並設されている。このように、
ELパネル20の一縁部20aには走査電極端子21a
の群、データ電極端子22aの群、走査電極端子21b
の群がこの順に略直線状に並設されている。
【0022】回路基板30は、FPC40を介して走査
電極21に走査電圧(高電圧、ここでは210V)を印
加する走査制御部としての走査側ドライバIC31と、
FPC40を介してデータ電極22にデータ電圧(低電
圧、ここでは55V)を印加するデータ制御部としての
データ側ドライバIC32とを備えている。走査側ドラ
イバIC31は、複数の走査電極端子21a、21bに
対応した複数の走査制御部端子31aを有しており、こ
こでは一対の走査電極端子21a、21bに一つの走査
制御部端子31aが対応している。データ側ドライバI
C32は、複数のデータ電極端子22aに対応した複数
のデータ制御部端子32aを有しており、ここでは一つ
のデータ電極端子22aに一つのデータ制御部端子32
aが対応している。
【0023】回路基板30の一縁部30aには、複数の
走査制御部端子31aと複数のデータ制御部端子32a
がこの一縁部30aに沿って略直線状に並設され、ま
た、走査制御部端子31aの群とデータ制御部端子32
aの群の間にはダミー端子33の群がやはりこの一縁部
30aに沿って略直線状に並設されている。つまり、回
路基板30の一縁部30aには走査制御部端子31aの
群、ダミー端子33の群、データ制御部端子32aの群
がこの順に略直線状に形成されている。
【0024】FPC40は、ELパネル20の走査電極
端子21a、21bとそれに対応する回路基板30の走
査制御部端子31aとを電気的に接続する走査側配線4
1と、ELパネル20のデータ電極端子22aとそれに
対応する回路基板30のデータ制御部端子32aとを電
気的に接続するデータ側配線42とが、同じ可撓性基板
であるベースフィルム上に形成されたものである。
【0025】このFPC40につき、ELパネル20に
接合される縁部40aには、複数の走査電極端子21a
に一対一で対応する複数の走査側配線端子41a、複数
のデータ電極端子22aに一対一で対応する複数のデー
タ側配線端子42a、複数の走査電極端子21bに一対
一で対応する複数の走査側配線端子41bが、この縁部
40aに沿ってこの順に略直線状に並設されている。一
方、回路基板30に接合される縁部40bには、複数の
走査制御部端子31aに一対一で対応する複数の走査側
配線端子41c、複数のダミー端子33に一対一で対応
する複数のダミー端子43、複数のデータ制御部端子3
2aに一対一で対応する複数のデータ側配線端子42b
が、この縁部40bに沿ってこの順に略直線状に形成さ
れている。
【0026】各走査側配線41は、FPC40の裏面に
て回路基板30に接合される走査側配線端子41cから
ELパネル20に接合される走査側配線端子41aにパ
ターン形成されている一方、その配線途中に設けられた
スルーホール41dを介してFPC40の表面に至り、
この表面にてスルーホール41dからその対面のスルー
ホール41eにパターン形成され、このスルーホール4
1eを介して再びFPC40の裏面に至り、そこからE
Lパネル20に接合される走査側配線端子41bにパタ
ーン形成されている。そして両走査側配線端子41a、
41bは、一つの走査電極21の両端を成す走査電極端
子21a、21bに対応している。また、各データ側配
線42は、FPC40の裏面にて回路基板30に接合さ
れるデータ側配線端子42bからELパネル20に接合
されるデータ側配線端子42aにパターン形成されてい
る。このようにFPC40は両面配線となっている。
【0027】ELパネル20の走査電極端子21a、デ
ータ電極端子22a、走査電極端子21bはそれぞれF
PC40の走査側配線端子41a、データ側配線端子4
2a、走査側配線端子41bと周知の異方性導電フィル
ム(Anisotropic ConductiveFilm:ACFという)を介
して熱圧着され、また、回路基板30の走査制御部端子
31a、ダミー端子33、データ制御部端子32aはそ
れぞれFPC40の走査側配線端子41c、ダミー端子
43,データ側配線端子42bとACFを介して熱圧着
されているため、上下に対向し合う端子間はACFによ
って導電性が確保され、隣合う端子間はACFによって
絶縁性が確保されている。なお、図1には便宜上熱圧着
前の状態を示してある。
【0028】ここで、熱圧着(接合工程)について図2
に基づいて概説する。図2は回路基板の走査制御部端子
31aとFPCの走査側配線端子41cとの接合部分の
断面図である。FPC40は、ベースフィルム40fの
裏面に走査側配線端子41cが銅箔でパターン形成さ
れ、その走査側配線端子41cを端部を残して被覆する
裏面カバーレイ40gが粘着剤40hを介して粘着さ
れ、一方、ベースフィルム40fの表面には端部を被覆
する表面カバーレイ40iが粘着剤40jを介して粘着
されている。なお、表面カバーレイ40iは表面側から
走査側配線端子41cが見やすくなるように、また、図
示しない位置合わせマーク(走査側配線端子41cに付
けられている)が見やすくなるように貼り付けられてい
る。そして、走査側配線端子41cと回路基板30の走
査制御部端子31aとの間にACF50を挟み込み、両
者の位置合わせを前述の位置合わせマークにより行い、
FPC40の表面カバーレイ40i側から加熱された圧
着ヘッド51にて押圧する。この結果、走査側配線端子
41cと走査制御部端子31aとはACF50を介して
電気的に接合される。熱圧着後のACF50は、その性
質上両端子41c、31aの上下方向の導電性を保持す
ると共に隣接する端子間の絶縁性を保持する。
【0029】この接合工程に関し、走査制御部端子31
aはダミー端子33及びデータ制御部端子32aと共に
同じ縁部30aに並設されており、走査側配線端子41
cはダミー端子33及びデータ配線端子42bと共に同
じ縁部40bに並設されているため、これらの接合は同
時に一工程で行われる。また、ELパネル20とFPC
40との接合についても同様にして一工程で行われる。
なお、ダミー端子33、43は回路基板30とFPC4
0とを良好に接合するために設けられたものである。つ
まり、配線に用いられる端子群と端子群との間隔が比較
的空いているときにその間隔部分にダミー端子を設ける
ことにより、接合時にこの間隔部分で段差が生じるのを
防ぎ、良好な接合を可能にしている。
【0030】このように本実施形態のELディスプレイ
装置10では、ELパネル20は複数の走査電極端子2
1a、21bと複数のデータ電極端子22aとが同じ縁
部20aに略直線状に配置されているため、非表示領域
となるのはこれらが配置された縁部20aだけとなり、
ディスプレイ設計の自由度が高い。特に、ELパネル2
0と回路基板30とを電気的に接続するFPC40は走
査側配線41及びデータ側配線42が共に同じ可撓性基
板上に形成されているため、ELパネル20と回路基板
30とを電気的接合する際、ELパネル20の走査電極
端子21a、21bとFPC40の走査側配線端子41
a、41bとの電気的接合、及び、ELパネル20のデ
ータ電極端子22aとFPC40のデータ側配線端子4
2aとの電気的接合を一度に行うことができ、また、回
路基板30の走査制御部端子31aとFPC40の走査
側配線端子41cとの電気的接合、及び、回路基板30
のデータ制御部端子32aとFPC40のデータ側配線
端子42bとの電気的接合を一度に行うことができる。
このため、電気的接合に当たって必要になる位置合わせ
や接合検査などの回数を従来に比べて減らすことがで
き、その結果生産性が向上する。
【0031】次に、本実施形態のELディスプレイ装置
10の使用例について説明する。回路基板30上のデー
タ側ドライバIC32はFPC40のデータ側配線42
を介して各データ電極22にデータ信号に応じてデータ
電圧を印加し、また、走査側ドライバIC31はFPC
40の走査側配線41を介して各走査電極21に対して
走査電圧を順次印加していく。この結果、表示部23の
表示画素が例えば120×120の場合には、一つの走
査電極21に走査電圧が印加されたときに表示部23の
(n,1)から(n,120)が同時に発光し、これが
順次走査されて画像が表示される。ここで、走査側ドラ
イバIC31は、走査電圧を走査電極21の左右両側の
走査電極端子21a、21bから印加する。このように
左右両側から通電することにより、輝度は片側から走査
電圧を印加したときの輝度に対して数割程度(約2〜3
割)上昇するうえ、輝度の左右方向の輝度の分布をフラ
ット化することができ、輝度むらを少なくすることがで
きる。
【0032】また、図3に示すように、ELディスプレ
イ装置10は、ELパネル20の設置面53と回路基板
30の設置面54とが同一平面上でないため、FPC4
0を屈曲させた状態で使用することになる。例えばEL
パネル20とFPC40との接合部分においては、図3
の部分拡大図(円内)に示すように、FPC40のベー
スフィルム40fの裏面にパターン形成された銅箔から
なる走査側配線41のうちカバーレイ40kで覆われて
いない部分Pに応力が集中しやすいため、この部分Pに
対応する表面にて補強用テープ45が貼り付けられてい
る。この補強用テープ45は例えばポリエステル製であ
り、ELパネル20とFPC40との熱圧着による接合
後に貼り付けられる。この補強用テープ45により、部
分Pにおける強度が向上する。
【0033】さて、本実施形態では各端子のピッチ、端
子幅、端子間スペースは表1に示す通りである。
【0034】
【表1】
【0035】表1から明らかなように、ELパネル2
0、回路基板30とも、ピッチ及び端子間スペースにつ
いて印加電圧の高い走査側の方が印加電圧の低いデータ
側より広く設計されている。ピッチ及び端子間スペース
について走査側とデータ側とで同じにするとすれば、そ
のときの値は走査側の限界隙間を考慮した値にする必要
があるため、データ側としては本来もっと狭くできるに
もかかわらず不必要に広くすることになり、その結果、
装置が大型化するという不具合が生じる。これに対し
て、本実施形態では走査側については走査側の限界隙間
を考慮した値に設定し、データ側についてはデータ側の
限界隙間を考慮した値に設定しているため、走査側もデ
ータ側も適切な値に設定でき、装置がいたずらに大型化
することはない。
【0036】ここで限界隙間とは、隣合う電極間でリー
クが起こるときの最大隙間であるが、例えば次のように
して実験的に求めることができる。即ち、電極間の隙間
を適宜設定し、その電極間に高温高湿下(温度85℃、
湿度85%)で直流電圧250V(走査電圧を想定)又
は50V(データ電圧を想定)を1000時間印加し、
電極間にリークが起こったか否かを調べ、リークが起こ
った最大隙間をその印加電圧における限界隙間とする。
なお、リークとは、本実施形態では隣接端子間の絶縁抵
抗値が所定値(例えば104Ω)以下になることをい
う。図4は隣合う電極間隙間と印加電圧との関係を表す
グラフである。この図4におけるデータ電圧に対応する
限界隙間がデータ側の限界隙間であり、走査電圧に対応
する限界隙間が走査側の限界隙間である。なお、この限
界隙間は印加電圧のほか基板材料、電極材料、ACF組
成などにも依存する。
【0037】表1のELパネル20、回路基板30、F
PC40の各数値については、ELパネル20とFPC
40との接合ずれや回路基板30とFPC40との接合
ずれが生じたとしても実際の端子間スペースが容易に限
界隙間より小さくならないように決められている。例え
ばELパネル20とFPC40との関係についていえ
ば、図5(a)に示すように、FPC40の端子41
a、41b、42a(図中、端子41bは省略)がそれ
ぞれELパネル20の端子21a、21b、22a(図
中、端子21bは省略)の端子幅内に収まっていれば、
実際の端子間スペースはELパネル20の端子間スペー
スと一致するが、図5(b)に示すように、FPC40
の端子41a、41b、42aがELパネル20の端子
21a、21b、22aの端子幅からはみ出せば実際の
端子間スペースはそのはみ出したFPC40の端子41
a、41b、42aとELパネル20の端子21a、2
1b、22aとの隙間になり、ELパネル20の端子間
スペースよりも狭くなる。したがって、このような接合
ずれによる実際の端子間スペースを考慮して各数値が設
定されている。つまり、接合工程における位置合わせの
際に多少の接合ずれ(許容範囲内の接合ずれ)が生じた
としても、実際の端子間スペースは限界隙間を越えない
ように各数値が設定されている。これにより、隣合う電
極間の絶縁状態を良好に維持できる。
【0038】また、表1の各数値において、ELパネル
20とFPC40との関係については、ELパネル20
とFPC40との接合がずれてELパネル20のデータ
電極端子22aとFPC40のデータ側配線端子42a
との接触幅が所定の最低必要接触幅になったとしても、
走査電極端子21a、21bと走査側配線端子41a、
41bとの接触幅は所定の最低必要接触幅を超えるよう
に設定されている(図5(c)参照、但し図中、端子2
1b、41bは省略)。それと共に、ELパネル20と
FPC40との接合がずれてデータ側の実際の端子間ス
ペースがデータ側の限界隙間になったとしても、走査側
の実際の端子間スペースは走査側の限界隙間を越えるよ
うに設定されている。つまり、データ電極端子22aと
データ側配線端子42aとの接触幅が僅かに必要量に足
らず導通不良となったとしても、走査電極端子21a、
21bと走査側配線端子41a、41bとの接触幅は必
要量に足りて導通良好であり、また、データ側の実際の
端子間スペースがデータ側の限界隙間より僅かに狭くな
って隣合う電極間の絶縁が不良になったとしても、走査
側の実際の端子間スペースは走査側の限界隙間以上空い
ているため隣合う電極間の絶縁は良好である。このた
め、データ電極端子22aとデータ側配線端子42aと
の接合良否を判定すれば、走査電極端子21a、21b
と走査側配線端子41a、41bとの接合良否を判定す
る必要がない。したがって、検査工程が簡素化される。
本実施形態では、これを実現するために、数1式に示す
ように走査電極端子の端子幅LRPと走査側配線端子の端
子幅LRFの和を、データ電極端子の端子幅LCPとデータ
側配線の配線幅LCFの和よりも大きくしている。
【0039】
【数1】
【0040】ここで最低必要接触幅とは、ACFを介し
て接合される電極間の電気抵抗が所定抵抗値(導通良否
を判定するためのしきい値)を越えないようにするため
に最小限必要な両電極間の接触幅(断面をみたときの接
触幅、したがってここでは接触面積と同義)であるが、
例えば次のようにして実験的に求めることができる。即
ち、ACFを介して接合される両電極の接触幅を適宜設
定し、その電極間の電気抵抗を測定し、所定抵抗値を超
えたときの接触幅を最低必要接触幅とする。図6は、相
対向する電極同士の接触幅とその電極間の抵抗値との関
係を表すグラフである。なお、最低必要接触幅は電極材
料やACFの組成などにも依存する。
【0041】本実施形態では、回路基板30とFPC4
0との関係については、回路基板30とFPC40との
接合がずれて回路基板30のデータ制御部端子32aと
FPC40のデータ側配線端子42bとの接触幅が所定
の最低必要接触幅になったとしても、走査制御部端子3
1aと走査側配線端子41cとの接触幅は所定の最低必
要接触幅を超えるように設定されている。それと共に、
回路基板30とFPC40との接合がずれてデータ側の
実際の端子間スペースがデータ側の限界隙間になったと
しても、走査側の実際の端子間スペースは走査側の限界
隙間を越えるように設定されている。つまり、データ制
御部端子32aとデータ側配線端子42bとの接触幅が
僅かに必要量に足らず導通不良となったとしても、走査
制御部端子31aと走査側配線端子41cとの接触幅は
必要量に足りて導通良好であり、また、データ側の実際
の端子間スペースがデータ側の限界隙間より僅かに狭く
なって隣合う電極間の絶縁が不良になったとしても、走
査側の実際の端子間スペースは走査側の限界隙間以上空
いているため隣合う電極間の絶縁は良好である。このた
め、データ制御部端子32aとデータ側配線端子42b
との接合良否を判定すれば走査制御部端子31aと走査
側配線端子41cとの接合良否を判定する必要がない。
したがって、検査工程が簡素化される。本実施形態で
は、これを実現するために、数1式と同様、走査制御部
端子の端子幅と走査側配線端子の端子幅の和を、データ
電極端子の端子幅とデータ側配線の配線幅の和よりも大
きくしている。
【0042】更に、本実施形態では、FPC40の縁部
40aにつき、端子間スペースの狭いデータ側配線端子
42aの群は誤差の影響を受けやすいため比較的撓みに
くい中央に配置し、端子間スペースの広い走査側配線端
子41a、41bの群をその両側に配置することによ
り、歩留まりを良好にしている。
【0043】なお、図5では本来FPC40の端子とE
Lパネル20の端子との間にはACFが介在している
が、ここではこのACFを省略して図示してある。以上
で本実施形態の説明を終えるが、本発明の実施の形態
は、上記実施形態に何ら限定されるものではなく、本発
明の技術的範囲に属する限り種々の形態を採り得ること
はいうまでもない。
【0044】例えば、上記実施形態において、ELパネ
ル20につきデータ電極端子22aの端子間スペースを
データ側の限界隙間と略一致させ、且つ、FPC40に
つきデータ側配線端子42aの幅をデータ電極端子22
aの端子幅より狭く(但し最低必要接触幅以上)なるよ
うに設定してもよい。これにより、データ側配線端子4
2aがデータ電極端子22aの端子幅内に収まっていれ
ば接合良好(接触し合う電極間の導通及び隣合う電極間
の絶縁が共に良好)、データ側配線端子42aがデータ
電極端子22aの端子幅からはみ出していれば接合不良
と簡単に接合良否が判定できる。
【0045】同様に、回路基板30についてもデータ制
御部端子32aの端子間スペースをデータ側の限界隙間
に一致させ、且つ、FPC40につきデータ側配線端子
42bの幅をデータ制御部端子32aの端子幅より狭く
(但し最低必要接触幅以上)なるように設定してもよ
い。これにより、データ側配線端子42bがデータ制御
部端子32aの端子幅内に収まっていれば接合良好、デ
ータ側配線端子42bがデータ制御部端子32aからは
み出していれば接合不良と簡単に接合良否が判定でき
る。
【0046】このように、検査工程においてデータ側配
線端子42aがデータ電極端子22aからはみ出してい
るかどうか、あるいは、データ側配線端子42bがデー
タ制御部端子32aからはみだしているかどうかを調べ
るだけでよく、実際の端子間スペースを測定する必要が
ないため、接合良否の判定を簡単に行うことができる。
【0047】また、上記実施形態で用いたELパネル2
0以外に、特開平7−263140号公報の図5に示さ
れるように走査電極が左右いずれかの走査電極端子を有
する走査電極が交互に配置されたELパネルや、特開平
10−63198号公報の図1、図3〜図6に示される
ような様々なELパネルを用いてもよい。FPC40に
ついても、両面配線でなく片面配線のものを用いてもよ
い。
【0048】更に、上記実施形態の回路基板30では、
走査側ドライバIC31とデータ側ドライバIC32と
を同じ基板上に形成したが、基板設置面積の関係上、こ
のような一枚ものの回路基板30を使用できない場合に
は二枚に分割し、一方の基板上に走査側ドライバIC3
1及び走査制御部端子31aを配置し、他方の基板上に
データ側ドライバIC32及びデータ制御部端子32a
を配置してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本実施形態のELディスプレイ装置の概略説
明図である。
【図2】 本実施形態の回路基板とFPCとの接合部分
の断面図である。
【図3】 本実施形態のELディスプレイ装置を設置し
た時の概略断面図である。
【図4】 隣合う電極間の隙間と印加電圧との関係を表
すグラフである。
【図5】 本実施形態のELパネルとFPCとの接合部
分の断面図であり、(a)は接合ずれのない状態、
(b)は接合ずれが生じているものの接合良好の状態、
(c)は接合ずれが生じて接合不良になった状態であ
る。
【図6】 相対向する電極同士の接触幅とその電極間の
抵抗値との関係を表すグラフである。
【符号の説明】
10・・・ELディスプレイ装置、20・・・ELパネ
ル、20a・・・縁部、21・・・走査電極、21a、
21b・・・走査電極端子、22・・・データ電極、2
2a・・・データ電極端子、23・・・表示部、30・
・・回路基板、30a・・・縁部、31a・・・走査制
御部端子、32a・・・データ制御部端子、33・・・
ダミー端子、40・・・FPC、40a、40b・・・
縁部、41・・・走査側配線、41a、41b、41c
・・・走査側配線端子、41d、41e・・・スルーホ
ール、42・・・データ側配線、42a、42b・・・
データ側配線端子、43・・・ダミー端子、31・・・
データ側ドライバIC、32・・・走査側ドライバI
C。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 津田 浩志 愛知県刈谷市昭和町1丁目1番地 株式会 社デンソー内 Fターム(参考) 3K007 AB07 AB18 BA06 BB07 FA02 5C094 AA15 AA42 AA43 AA48 BA27 CA19 DB03 DB05 EA04 FA01 FB12 GB01

Claims (11)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の走査電極と複数のデータ電極とが
    互いに直交するようにストライプ状に配置され、各走査
    電極・各データ電極ごとに走査電極端子・データ電極端
    子が形成され、複数の走査電極端子と複数のデータ電極
    端子とが同じ縁部に略直線状に配置されたELパネル
    と、 複数の走査電極端子に対応した複数の走査制御部端子を
    有すると共に複数の走査電極への走査電圧の印加を制御
    する走査制御部、及び、複数のデータ電極端子に対応し
    た複数のデータ制御部端子を有すると共に複数のデータ
    電極へのデータ電圧の印加を制御するデータ制御部が別
    の基板上又は同じ基板上に配置された回路基板と、 各走査電極端子とそれに対応する走査制御部端子とを電
    気的に接続する走査側配線及び各データ電極端子とそれ
    に対応するデータ制御部端子とを電気的に接続するデー
    タ側配線が共に同じ可撓性基板上に形成されたフレキシ
    ブル配線板とを備えたことを特徴とするELディスプレ
    イ装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のELディスプレイ装置で
    あって、 前記回路基板は、前記走査制御部及び前記データ制御部
    が同じ基板上に形成され、複数の走査制御部端子と複数
    のデータ制御部端子とが同じ縁部に略直線状に配置され
    たことを特徴とするELディスプレイ装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のELディスプレイ
    装置であって、 前記走査電極端子、前記走査制御部端子及び前記走査側
    配線は、それぞれ前記データ電極端子、前記データ制御
    部端子及び前記データ側配線よりも隣同士のスペース幅
    が広いことを特徴とするELディスプレイ装置。
  4. 【請求項4】 請求項1〜3のいずれかに記載のELデ
    ィスプレイ装置であって、 前記フレキシブル配線板は、スペース幅の狭い走査側配
    線がスペース幅の広いデータ側配線よりも中央寄りに配
    置されていることを特徴とするELディスプレイ装置。
  5. 【請求項5】 請求項1〜4のいずれかに記載のELデ
    ィスプレイ装置であって、 前記ELパネルと前記フレキシブル配線板との関係は、
    前記ELパネルと前記フレキシブル配線板との接合がず
    れて前記ELパネルのデータ電極端子と前記フレキシブ
    ル配線板のデータ側配線との接触面積が所定の最低必要
    面積になったとしても、前記ELパネルの走査電極端子
    と前記フレキシブル配線板の走査側配線との接触面積は
    所定の最低必要面積を超えるように設定され、且つ、前
    記ELパネルと前記フレキシブル配線板との接合がずれ
    てデータ側の実際の電極間スペースが所定のデータ側限
    界隙間になったとしても、走査側の実際の電極間スペー
    スは所定の走査側限界隙間を越えるように設定されてい
    ることを特徴とするELディスプレイ装置。
  6. 【請求項6】 請求項5記載のELディスプレイ装置で
    あって、 前記走査電極端子の電極幅と前記走査側配線の配線幅の
    和を、前記データ電極端子の電極幅と前記データ側配線
    の配線幅の和よりも大きくすることを特徴とするELデ
    ィスプレイ装置。
  7. 【請求項7】 請求項1〜6のいずれかに記載のELデ
    ィスプレイ装置であって、 前記回路基板と前記フレキシブル配線板との関係は、前
    記回路基板と前記フレキシブル配線板との接合がずれて
    回前記路基板のデータ制御部端子と前記フレキシブル配
    線板のデータ側配線との接触面積が所定のデータ側最低
    必要面積になったとしても、前記回路基板の走査制御部
    端子と前記フレキシブル配線板の走査側配線との接触面
    積は所定の最低必要面積を超えるように設定され、且
    つ、前記回路基板と前記フレキシブル配線板との接合が
    ずれてデータ側の実際の電極間スペースが所定のデータ
    側限界隙間になったとしても、走査側の実際の電極間ス
    ペースは所定の走査側限界隙間を越えるように設定され
    ていることを特徴とするELディスプレイ装置。
  8. 【請求項8】 請求項7記載のELディスプレイ装置で
    あって、 前記走査制御部端子の電極幅と前記走査側配線の配線幅
    の和を、前記データ制御部端子の電極幅と前記データ側
    配線の配線幅の和よりも大きくすることを特徴とするE
    Lディスプレイ装置。
  9. 【請求項9】 請求項1〜8のいずれかに記載のELデ
    ィスプレイ装置であって、 前記データ電極端子のスペース幅がデータ電極端子用限
    界隙間と略一致し、且つ、前記データ側配線のうち前記
    データ電極端子と対向する部分の配線幅が前記データ電
    極端子の電極幅より狭いことを特徴とするELディスプ
    レイ装置。
  10. 【請求項10】 請求項1〜9のいずれかに記載のEL
    ディスプレイ装置であって、 前記データ制御部端子のスペース幅がデータ制御部端子
    用限界隙間と略一致し、且つ、前記データ側配線のうち
    前記データ制御部端子と対向する部分の配線幅が前記デ
    ータ制御部端子の電極幅より狭いことを特徴とするEL
    ディスプレイ装置。
  11. 【請求項11】 請求項1〜10のいずれかに記載のE
    Lディスプレイ装置であって、 前記FPCの走査側配線は、前記ELパネルの一つの走
    査電極の両端に形成された一端側の走査電極端子及び他
    端側の走査電極端子に対して前記回路基板の一つの走査
    制御部端子が対応するように接続しており、このうち、
    一端側の走査側配線とこれに対応する走査制御部端子と
    を結ぶ配線と、他端側の走査側配線とこれに対応する走
    査制御部端子とを結ぶ配線とは同一面上で交差しないよ
    うに表裏両面を利用して配線されていることを特徴とす
    るELディスプレイ装置。
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