JP2001296830A - 平面表示装置 - Google Patents

平面表示装置

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JP2001296830A
JP2001296830A JP2000112196A JP2000112196A JP2001296830A JP 2001296830 A JP2001296830 A JP 2001296830A JP 2000112196 A JP2000112196 A JP 2000112196A JP 2000112196 A JP2000112196 A JP 2000112196A JP 2001296830 A JP2001296830 A JP 2001296830A
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electrodes
display device
organic
electrode
row
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JP2000112196A
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English (en)
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Ryota Kotake
良太 小竹
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Sony Corp
Original Assignee
Sony Corp
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Publication date
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  • Devices For Indicating Variable Information By Combining Individual Elements (AREA)
  • Electroluminescent Light Sources (AREA)
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  • Control Of El Displays (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 画素を縦横にマトリクス状に配列した平面表
示装置に関し、表示面の大型化を図る。 【解決手段】 信号電極(コラム電極)Y、Y、…と走
査電極(ロウ電極)X、X、…の2種類の電極を略格子
状に交差するように配設された構造の有機EL表示パネ
ル5を有する有機EL表示装置1において、上記走査電
極をその長さ方向に3つの領域(領域A、領域B、領域
C)に分割して配置し、上記3つの領域A、B、Cの走
査電極に対して各別の走査駆動信号を供給するようにす
る。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、画素を縦横にマト
リクス状に配列した平面表示装置に関する。詳しくは、
表示面の大型化を図る技術に関する。
【0002】
【従来の技術】平面表示装置a、例えば、エレクトロル
ミネッセンスディスプレイ(ELD)は、表示面の縦方
向に延びストライプ状に配列された信号電極(コラム電
極)b、b、…と表示面の横方向に延びストライプ状に
配列された走査電極(ロウ電極)c、c、…が互いに直
交してマトリクス状に配設されており、所定のコラム電
極bとロウ電極cに電圧を印加することにより、両電極
b、cの交点に位置する発光素子(蛍光体)が発光して
画素を構成するようになっている。
【0003】そして、平面表示装置aの大型化に伴い、
コラム電極b、b、…は配列方向に、即ち、各コラム電
極bが延びる方向と直交する方向に、2つのグループに
分けられ、これら2つのグループ毎に各別の信号駆動回
路(コラム駆動回路)d、dが接続されている。
【0004】また、ロウ電極c、c、…は配列方向に、
即ち、各ロウ電極cが延びる方向と直交する方向に、2
つのグループに分けられ、これら2つのグループ毎に各
別の走査駆動回路(ロウ駆動回路)e、eが接続されて
いる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】ところがこのような平
面表示装置aにあっては、更なる表示面の大型化を図る
ことが困難であるという問題がある。
【0006】即ち、表示面の大型化を図ると、各電極
b、b、…、c、c、…の長さを長くなってしまい、特
に、ロウ電極c、c、…の長さが長くなると、そのライ
ン抵抗(インピーダンス)が大きくなってしまい、電圧
降下が発生して十分な電圧や電流が供給することができ
ず、画像表示の劣化が発生してしまうからである。
【0007】そこで、本発明は、上記した事情に鑑み、
画素を縦横にマトリクス状に配列した平面表示装置に関
し、表示面の大型化を図ることを課題とする。
【0008】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に、本発明は、平面表示装置において、信号電極(コラ
ム電極)と走査電極(ロウ電極)の2種類の電極を略格
子状に交差するように配設された構造の表示パネルを有
する平面表示装置において、上記走査電極をその長さ方
向に2つ以上の領域に分割して配置し、上記2つ以上の
領域の走査電極に対して各別の走査駆動信号を供給する
ようにしたものである。
【0009】従って、本発明にあっては、走査電極をそ
の長さ方向に2つ以上の領域に分割し、各領域の走査電
極に対して各別の走査駆動信号を供給するようにしたの
で、表示面の大型化に伴い、表示装置に走査電極の長さ
方向の大きさが大きくなっても、各分割領域における各
走査電極の長さを短くすることができ、その分、走査電
極のインピーダンスを低く抑えることができる。これに
より、表示面の大型化を図ることができるとともに、ロ
ウ電極駆動信号の電圧波形を劣化させず、駆動電流を十
分にロウ電極に供給することができるため駆動信号によ
る表示の劣化を抑制することができる。
【0010】
【発明の実施の形態】以下に、本発明平面表示装置の各
実施の形態について、添付図面を参照して説明する。
【0011】尚、以下に示す各実施の形態は、本発明平
面表示装置を、VGA表示の1080×1920の画素
を有する有機エレクトロルミネッセンス表示装置(以
下、有機EL表示装置)に適用したものである。
【0012】図1乃至図3は、本発明平面表示装置を有
機EL表示装置に適用した第1の実施の形態を示す。
【0013】有機EL表示装置1は、1080×192
0の画素数に対応した数の有機EL素子2、2、…がセ
ル構造を為して設けられたモノクロ用の有機ELセルで
あり、図2にそのセル構造の一部を示すように、ガラス
基板3上にITO等によって構成された透明電極を為す
数百Å〜数μm程度の膜厚を有するのコラム電極(信号
電極)Y、Y、…を多数、ストライプ状のパターンに配
設し、これらコラム電極Y、Y、…上及びその周りに、
数百Å〜数十μm程度の膜厚を有する有機層4を形成
し、更に、有機層4(有機電子輸送層)の上には、金属
製の電極であるロウ電極(走査電極)X、X、…を上記
コラム電極Y、Y、…の延びる方向(長さ方向)と直交
した方向に延びるストライプ状のパターンに配設して、
これら2種類の電極が略格子状のパターンを為して交差
するようにされて成る有機EL表示パネル5を有するも
のである。
【0014】有機層4は、正孔を伝送する有機正孔輸送
層、蛍光を発光する有機発光層及び電子を伝送する電気
輸送層から成る。
【0015】ところで、第1の実施の形態にかかる有機
EL表示装置1は、信号電極であるコラム電極Y、Y、
…を、その配列方向(各コラム電極Yが延びる方向(縦
方向)と直交する方向(横方向))において3つのグル
ープに分けられており、各グループ毎に各別のコラム駆
動回路(信号駆動回路)6、6、6に接続されて、駆動
されるようになっている。
【0016】コラム電極Y、Y、…は便宜上、図面の左
側から順に、Y1、Y2、…Y1920と表記し、従っ
て、左側グループのコラム電極はY1〜Y640、中央
グループのコラム電極はY641〜Y1280、右側グ
ループのコラム電極はY1281〜Y1920と表記さ
れる。
【0017】また、走査電極であるロウ電極X、X、…
は、その長さ方向(各ロウ電極Xが延びる方向(横方
向))において2分割以上(本実施の形態においては3
分割)に分割されており、それぞれを独立して駆動する
ことができるようになっている。これにより、各ロウ電
極X、X、…のインピーダンスを低くすることができ
る。
【0018】即ち、ロウ電極X、X、…は、図1の示す
ように左から右ヘ順に有機EL表示パネル5上をA、B
及びCの3つの領域に分割配置され、上記コラム電極
Y、Y、…を3つのグループに分けたものと対応してい
る。尚、これら3つの領域に含まれるロウ電極X、X、
…は便宜上、図面の上側から順に、Xa1、Xa2、…
Xa1080、Xb1、Xb2、…Xb1080、Xc
1、Xc2、…Xc1080と表記する。
【0019】また、ロウ電極X、X、…も上記コラム電
極Y、Y、…と同様に、その配列方向(縦方向)に2つ
のグループに分けられており、従って、A領域の上グル
ープのロウ電極はXa1〜Xa540、A領域の下グル
ープのロウ電極はXa541〜Xa1080、B領域の
上グループのロウ電極はXb1〜Xb540、B領域の
下グループのロウ電極はXb541〜Xb1080、C
領域の上グループのロウ電極はXc1〜Xc540、C
領域の下グループのロウ電極はXc541〜Xc108
0と表記される。
【0020】そして、ロウ電極X、X、・・・は、3つ
の領域A、B、Cと各領域A、B、Cが上下2つのグル
ープとの計6つに分けられており、各領域及び各グルー
プ毎に各別のロウ駆動回路(走査駆動回路)7、7、…
と各別に接続されて、駆動されるようになっている。
【0021】コラム電極Y、Y、…、ロウ電極X、X、
…への各駆動回路6、6、6、7、7、…との接続は、
例えば、フレキシブル配線基板(FPC)8、8、…
を、例えば、異方性導伝膜(ACF)によりプリント基
板(PWB)9、9、…に接続したものである。そし
て、プリント基板9、9、…上には、駆動用回路とし
て、ドライバIC10、10、…が、例えば、半田付け
によってマウントされている。
【0022】コラム電極Y、Y、…ヘのコラム駆動回路
6、6、6による駆動信号の給電点は、有機EL表示パ
ネル5の上端側縁であるためその接続は容易であるが、
本発明はこれに限らず、有機EL表示パネル5の裏面か
らコラム電極Y、Y、…へ接続することができる点であ
れば任意であるが、有機EL表示パネル5の場合は、有
機層4及びロウ電極X、X、…がコラム電極Y、Y、…
の上に配設されているので、例えば、エキシマレーザー
によって、隣接する2つのロウ電極X、Xの間で有機層
4に穴を開けて、この穴を通じてバンプ付きFPCを熱
圧着することによってコラム電極Y、Y、…に接続する
ことができる。この場合にあっても、ガラス基板3上に
有機層4を形成するときに、マスクによってパターニン
グ処理を行って、個々の有機EL素子2毎に有機層4を
形成するようにすると、ロウ電極Xとロウ電極Xとの間
には有機層4が存在しなくなって、上記した有機層4に
穴を開ける作業が不要となる。
【0023】しかして、有機EL表示装置1の発光特性
を、例えば、5V以下で非発光、10Vで明るく発光す
るものと規定し、ロウ電極Xn(n=a1〜a108
0、b1〜b1080、c1〜c1080)は、0Vが
非選択電圧、−5Vが選択電圧として、コラム電極Ym
(m=1〜1920)に0VのOFF電圧又は+5Vの
ON電圧を付加すると、ロウ電極Xnの選択走査と同時
にON電圧が印加されたコラム電極Ymのみ10Vが印
加されて、その部位即ち交点(Xn、Ym)が画素とし
て点灯し、それ以外の場合には5Vか0Vしか印加され
ないこととなって非点灯となる。尚、かかる交点(X
n、Ym)は上述のようにロウ電極X、X、…とコラム
電極Y、Y、…とがマトリクス状に配列されているた
め、一意に決定される。
【0024】また、有機EL素子2の発光応答特性はn
sec(nano second)オーダーの高速応答性なので、
発光輝度は点灯電圧(ロウ電極Xの選択電圧とコラム電
極YのON電圧が同時に印加される場合)のデューティ
に比例することとなる。そのため、コラム電極YにON
電圧が供給される期間を1Hの中でパルス幅変調(PW
M)させることで、有機EL表示装置1に階調表示をさ
せることが可能となる。
【0025】そして、上記ロウ電極X、X、…をその長
さ方向に2つの領域に分割して配置し、各領域の走査電
極に対して各別の走査駆動信号を供給するようにしたも
ので、有機EL表示パネル5の大型化に伴い、走査電極
の長さ方向の大きさが大きくなっても、各分割領域にお
ける各走査電極の長さを短くすることができ、その分、
走査電極のインピーダンスを低く抑えることができる。
これにより、表示面の大型化を図ることができるととも
に、ロウ電極駆動信号の電圧波形を劣化させず、駆動電
流を十分にロウ電極に供給することができるため駆動信
号による表示の劣化が発生することもない。
【0026】図4は、本発明平面表示装置を有機EL表
示装置に適用した第2の実施の形態を示す。
【0027】この第2の実施の形態が前記第1の実施の
形態と比較して相違する点は、コラム電極をその長さ方
向に2つの領域に分割したものであるので、図面には要
部のみを示し、また、その説明は上記相違点についての
み行い、他の部分については図面の各部に前記第1の実
施の形態に係る有機EL表示装置1における同様の部分
に付した符号と同じ符号を付すことによりその説明を省
略する。
【0028】第2の実施の形態にかかる有機EL表示装
置1Aは、信号電極であるコラム電極Y′、Y′、…
を、その配列方向(各コラム電極Y′が延びる方向(縦
方向)と直交する方向(横方向))において3つのグル
ープに分けるとともに、その長さ方向(各コラム電極
Y′が延びる方向(縦方向)において2つに分割したも
のであり、各グループ及び領域毎に各別のコラム駆動回
路11、11、…に接続されて、駆動されるようになっ
ている。
【0029】コラム電極Y′、Y′、…は便宜上、図面
の左上側から右方に向かって順に、Y′a1、Y′a
2、…Y′a1920と、左下側から右方に向かって順
に、Y′b1、Y′b2、…Y′b1920と、従っ
て、左上側グループのコラム電極はY′a1〜Y′a6
40、中央上グループのコラム電極はY′a641〜
Y′a1280、右上側グループのコラム電極はY′a
1281〜Y′a1920、左下側グループのコラム電
極はY′b1〜Y′b640、中央下グループのコラム
電極はY′b641〜Y′b1280、右下側グループ
のコラム電極はY′b1281〜Y′b1920と表記
される。
【0030】また、走査電極であるロウ電極X′、
X′、…は、上記第1の実施の形態と同様に、その長さ
方向(各ロウ電極X′が延びる方向(横方向))におい
て3つに分割されており、それぞれを独立して駆動する
ことができるようになっている。これにより、各ロウ電
極X′、X′、…のインピーダンスを低くすることがで
きる。
【0031】即ち、ロウ電極X′、X′、…は、図1の
示すように左から右ヘ順に有機EL表示パネル5上を
A、B及びCの3つの領域に分割配置され、上記コラム
電極Y′、Y′、…を3つのグループに分けたものと対
応している。尚、これら3つの領域に含まれるロウ電極
X′、X′、…は便宜上、図面の上側から順に、X′a
1、X′a2、…X′a1080、X′b1、X′b
2、…X′b1080、X′c1、X′c2、…X′c
1080と表記する。
【0032】また、ロウ電極X′、X′、…も上記コラ
ム電極Y′、Y′、…と同様に、その配列方向(縦方
向)に2つのグループに分けられており、従って、A領
域の上グループのロウ電極はX′a1〜X′a540、
A領域の下グループのロウ電極はX′a541〜X′a
1080、B領域の上グループのロウ電極はX′b1〜
X′b540、B領域の下グループのロウ電極はX′b
541〜X′b1080、C領域の上グループのロウ電
極はX′c1〜X′c540、C領域の下グループのロ
ウ電極はX′c541〜X′c1080と表記される。
【0033】そして、ロウ電極X′、X′、・・・は、
3つの領域A、B、Cと各領域A、B、Cが上下2つの
グループとの計6つに分けられており、各領域及び各グ
ループ毎に各別のロウ駆動回路12、12、…と各別に
接続されて、駆動されるようになっている。
【0034】コラム電極Y′、Y′、…、ロウ電極
X′、X′、…への各駆動回路11、11、…、12、
12、…との接続は、上記第1の実施の形態と同様に、
フレキシブル配線基板(FPC)8、8、…を、例え
ば、異方性導伝膜(ACF)によりプリント基板(PW
B)9、9、…に接続したものである。そして、プリン
ト基板9、9、…上には、駆動用回路として、ドライバ
IC10、10、…が、例えば、半田付けによってマウ
ントされている。
【0035】この第2の実施の形態にかかる有機EL表
示装置1Aにあっては、上記第1の実施の形態にかかる
有機EL表示装置1Aと同様に、ロウ電極X′、X′、
…をその長さ方向(ロウ電極X′が延びる方向)に3つ
に分割したので、ロウ電極X′、X′、…のインピーダ
ンスを低く抑えることができる。
【0036】また、コラム電極Y′、Y′、…をその長
さ方向(コラム電極Y′の延びる方向)に2つの領域に
分割したので、各領域内のコラム電極Y′、Y′、…に
各領域毎にそれぞれ専用の駆動用回路(ドライバIC1
0、10)を接続でき、1つのドライバ10が駆動する
コラム電極Y′、Y′、…の容量(寄生容量も含む)を
小さくすることができ、ドライバIC10の出力インピ
ーダンスを大きくすることが可能となり、ドライバ10
の駆動波形の立ち上がりが良くすることができ、駆動信
号に対する画面の輝度の応答性を向上させることができ
る。
【0037】このように有機EL表示パネル5を6つの
ブロックに分け、それぞれのブロックが独立のドライバ
IC(駆動用回路)10、10、…に接続されており、
同一の有機EL表示パネル5内で電極が物理的に分離さ
れているとともに電気的にも独立しており、1つのブロ
ックが他のブロックからの電気的な影響を受けることが
ない。従って、例えば、有機EL表示パネル5が非常に
大きくなり画素数が増えた場合にも、走査電極が長くな
ったことによる配線抵抗の上昇をいくつかのブロックに
分けることにより抑制することができる。このため、有
機EL表示パネル5が大型化しても電圧降下や電流不足
による画質の劣化を抑制することができる。
【0038】図5乃至図7は本発明平面表示装置の第3
の実施の形態を示すもので、走査電極を2つの領域に分
割して、各走査電極への給電点を表示パネルの裏面に配
置したものであり、請求項2に記載した本発明平面表示
装置にかかる実施の形態に相当する。
【0039】尚、図5において、給電点に接続されたF
PCを表示パネルの側方に張り出すように設け、駆動回
路が表示パネルの外側に位置しているようにしたが、F
PCを折り曲げて駆動回路を表示パネルの裏面側に位置
するようにすることにより、かかる表示パネルを複数タ
イル状に配設して大型ディスプレイを構成することによ
り、各表示パネル間に空間(額縁)が形成されず、連続
した画像として表示することができる。
【0040】図5は、この有機EL表示装置13の外観
を裏面側から見た斜視図である。有機EL表示装置13
の裏面(図の上側の面)が、封止用のキャップ14で覆
われている(図の手前の部分については断面を示してい
る)。キャップ14は、例えばアルミニウム製または鉄
製の板金あるいはガラス板のような、封止性のよい部材
から成っている。
【0041】有機EL表示装置13の裏側には、2つの
領域に分割されたロウ電極XA、XA、…、XB、X
B、…にロウ駆動回路15、15をそれぞれ接続するた
めのコネクタ16A、16Bと、コラム電極Y、Y、…
にコラム駆動回路17を接続するためのコネクタ18と
が、キャップ14にコネクタ16A、16B、18とほ
ぼ同じ大きさに開けられた穴14xa、14xb、14
yを通してそれぞれ露出している。
【0042】コネクタ16A、16Bには、ロウドライ
バIC19、19を搭載したロウドライバ基板20、2
0が、フレキシブルプリントケーブル(FPC)基板2
1、21により接続されている。
【0043】またコネクタ18には、コラムドライバI
C22を搭載したコラムドライバ基板23が、FPC基
板24により接続されている。
【0044】キャップ14の内側には、乾燥剤及び酸化
防止剤(図示略)が、例えばキャップ14の内面に塗布
することにより配置されている。
【0045】図6は、図5の有機EL表示装置13にお
けるキャップ14の内側での配線の一例を示す図であ
り、図7は、図6の配線によるロウ電極XA、XA、
…、XB、XB、…、コラム電極Y、Y、…とコネクタ
16A、16B、18との接続の様子を描いた有機EL
表示装置13の断面図である。
【0046】図7に示すように、有機EL表示装置13
の裏面(すなわちコラム電極Y、Y、…の上)には、絶
縁材料から成る保護層25が形成されている。保護層2
5には、キャップ14の内側において、各コラム電極
Y、Y、…の真上の位置に、穴25xが開いている。
【0047】図6及び図7に示すように、コネクタ16
A、16Bと各ロウ電極X、X、…の穴25xの底部の
箇所とは、保護層25の表面及び穴25x内に形成され
た配線26により接続されている(図6では、保護層の
図示を省略している)。これにより、各ロウ電極X、
X、…に、穴25xの底部の箇所を給電点としてロウド
ライバIC19からの走査信号が供給されるようになっ
ている。
【0048】また、図7に示すように、保護層25に
は、キャップ14の内側において、各コラム電極Y、
Y、…の真上であってロウ電極X、X、…の真上を避け
た位置に、穴25yが開いている。そして、有機EL表
示装置13の有機層4のうち、各穴25yの真下の位置
には、コラム電極Y、Y、…にまで届く穴4aが開いて
いる。
【0049】図6及び図7に示すように、コネクタ18
と各コラム電極Y、Y、…の穴4aの底部の箇所とは、
保護層25の表面及び穴25y、4a内に形成された配
線27により接続されている。これにより、各コラム電
極Y、Y、…に、穴25yの底部の箇所を給電点として
コラムドライバIC22からの表示信号が供給されるよ
うになっている。
【0050】次に、図6及び図7に示したような配線を
有機EL表示装置13に施す方法の一例について述べ
る。ロウ電極X、X、…の上に、予めマスクパターンと
して穴25x、25yを開けた保護層25を、印刷(写
真製版)、真空蒸着、CVD(化学気相成長法)等によ
り形成する。(なお、その前提として、有機EL表示装
置13を製造する工程でも、予めマスクパターンとして
穴4aを設けた有機層4を形成しておく。)あるいは、
別の例として、穴を開けていない保護層25を形成した
後、エキシマレーザーを照射することにより、保護層2
5に穴25x、25yを開けると共に有機層4に穴4a
を開けるようにしてもよい。
【0051】穴25xを開ける位置は、キャップ14で
有機EL表示装置13の裏面を覆った際にキャップ14
の内側となる範囲において、各ロウ電極X、X、…の真
上となる任意の位置であってよい。ただし、配線を施す
過程で画素にダメージを与えないようにするために、ロ
ウ電極X、X、…とコラム電極Y、Y、…との交点の真
上を避けた位置とすることが望ましい。穴25yを開け
る位置は、キャップ14で有機EL表示装置13の裏面
を覆った際にキャップ14の内側となる範囲において、
各コラム電極Y、Y、…の真上であってロウ電極X、
X、…の真上を避けた任意の位置であってよい。
【0052】続いて、コネクタ16A、16B、18を
はんだ付け、導電性接着剤等により保護層25に固定さ
せて搭載し、配線26、27を印刷により保護層25に
形成する。この処理は、プリント基板に電子部品を搭載
したり配線を形成したりする処理と全く同様であってよ
い。ただし、有機ELは温度が100℃以上になると性
能が劣化するので、配線26、27の形成は、例えば銀
エポキシ材料等を用いて100℃以下の低温プロセスで
行うようにする。
【0053】これにより、図6及び図7に示したような
配線が有機EL表示装置13に施される。その後、有機
EL表示装置13の裏面を、キャップ14で、コネクタ
16A、16B、18を穴14xa、14xb、14y
に通すようにして覆う。そして、穴14xa、14x
b、14yにおけるコネクタ16A、16B、18とキ
ャップ14との接触箇所及び有機EL表示装置13とキ
ャップ14との接触箇所を、例えばエポキシのような気
密性が高く透湿性の低い材料から成る接着剤で封止する
ことにより、キャップ14の内側を外気から遮断する。
これにより、外気による配線のマイグレーションの発生
を抑えることができる。
【0054】なお、有機ELは湿気や酸素に曝されるこ
とにより急激に劣化するので、以上の保護層25の形成
から封止までの作業は、例えば乾燥窒素雰囲気のような
無酸素の乾燥雰囲気中で行うようにする。
【0055】しかして、第3の実施の形態にかかる有機
EL表示装置13によれば、給電点に接続する駆動回路
が表示パネル周辺の空間(額縁)を必要としない任意の
場所に配置できるため、平面表示装置をタイル状に敷き
詰めることにより、画面が連続した大型平面ディスプレ
イを実現することが可能となる。
【0056】尚、本発明は、有機EL表示装置に限定適
用されるものではなく、無機EL表示素子等の所謂平面
表示素子に広く適用できるものである。
【0057】また、前記各実施の形態において示した各
部の具体的な形状及び構造は、何れも本発明を実施する
に当たっての具体化のほんの一例を示したものに過ぎ
ず、これらによって本発明の技術的範囲が限定的に解釈
されることがあってはならないものである。
【0058】
【発明の効果】以上に記載したところから明らかなよう
に、本発明にあっては、信号電極と走査電極の2種類の
電極を略格子状に交差するように配設された構造の表示
パネルを有する平面表示装置において、上記走査電極を
その長さ方向に2つ以上の領域に分割して配置し、上記
2つ以上の領域の走査電極に対して各別の走査駆動信号
を供給するようにしたことを特徴とする。
【0059】従って、本発明にあっては、走査電極をそ
の長さ方向に2つ以上の領域に分割し、各領域の走査電
極に対して各別の走査駆動信号を供給するようにしたの
で、表示面の大型化に伴い、表示装置に走査電極の長さ
方向の大きさが大きくなっても、各分割領域における各
走査電極の長さを短くすることができ、その分、走査電
極のインピーダンスを低く抑えることができる。これに
より、表示面の大型化を図ることができるとともに、ロ
ウ電極駆動信号の電圧波形を劣化させず、駆動電流を十
分にロウ電極に供給することができるため駆動信号によ
る表示の劣化を抑制することができる。
【0060】請求項2に記載した発明にあっては、各走
査電極に対して信号を供給する各別の走査駆動回路に接
続するための給電点を上記表示パネルの裏面側にそれぞ
れ配置したので、給電点に接続する駆動回路が表示パネ
ル周辺の空間(額縁)を必要としない任意の場所に配置
できるため、平面表示装置をタイル状に敷き詰めること
により、画面が連続した大型平面ディスプレイを実現す
ることが可能となる。
【0061】請求項3に記載した発明にあっては、各給
電点から走査電極に信号を供給する走査駆動回路を表示
パネルの裏面側に配置したので、この平面表示装置をタ
イル状に敷き詰めたとき、隣接する各平面表示装置間に
おける空間(額縁)が不要となるだけでなく、さらに表
示パネルの裏面に駆動回路が組込まれているため、それ
ら駆動回路に係る接続作業が不要となり、各々の表示パ
ネルへ電源や信号を供給するための結線作業が簡略化で
きる。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2及び図3と共に本発明平面表示装置の第1
の実施の形態を示すものであり、本図は全体の背面図で
ある。
【図2】表示パネルの構造を一部を切り欠いた状態で示
す斜視図である。
【図3】各画素を構成する素子の構造を概略的に示す図
である。
【図4】本発明平面表示装置の第2の実施の形態を示す
ものであり、本図は全体の背面図である。
【図5】図6及び図7と共に本発明平面表示装置の第3
の実施の形態を示すものであり、本図は全体を裏面側か
ら見た斜視図である。
【図6】キャップの内側での配線の一例を示す斜視図で
ある。
【図7】コラム電極、ロウ電極とコネクタとの接続の様
子を描いた断面図である。
【図8】従来の平面表示装置を示す背面図である。
【符号の説明】
、1…有機EL表示装置(平面表示装置)、5…有機E
L表示パネル(表示パネル)、A…領域、B…領域、C
…領域、X…走査電極(ロウ電極)、Y…信号電極(コ
ラム電極)、7…ロウ駆動回路(走査駆動回路)、1A
…有機EL表示装置、X′…走査電極(ロウ電極)、
Y′…信号電極(コラム電極)、12…ロウ駆動回路
(走査駆動路)、13…有機EL表示装置、XA…走査
電極(ロウ電極)、XB…走査電極(ロウ電極)、Y…
信号電極(コラム電極)、15…ロウ駆動回路(走査駆
動回路)
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI テーマコート゛(参考) G09F 9/40 G09F 9/40 C G09G 3/30 G09G 3/30 J Fターム(参考) 5C080 AA06 BB06 DD30 FF12 FF13 JJ06 5C094 AA14 AA43 BA27 CA19 CA24 DB05 EA04 EA07 EB02 EB10 FB12 5G435 AA00 AA17 BB05 EE33 EE36 EE41 EE47

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 信号電極と走査電極の2種類の電極を略
    格子状に交差するように配設された構造の表示パネルを
    有する平面表示装置において、 上記走査電極をその長さ方向に2つ以上の領域に分割し
    て配置し、 上記2つ以上の領域の走査電極に対して各別の走査駆動
    信号を供給するようにしたことを特徴とする平面表示装
    置。
  2. 【請求項2】 上記各走査電極に対して信号を供給する
    各別の走査駆動回路に接続するための給電点を上記表示
    パネルの裏面側にそれぞれ配置したことを特徴とする請
    求項1に記載の平面表示装置。
  3. 【請求項3】 上記各給電点から上記走査電極に信号を
    供給する走査駆動回路を上記表示パネルの裏面側に配置
    したことを特徴とする請求項2に記載の平面表示装置。
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